JP6523648B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、開封作業性を向上した包装箱に関する。
特許文献1には、各一対の端壁および側壁を有する外周壁を備え、この外周壁の開口端に内フラップおよび外フラップを連設した包装箱が記載されている。一対の内フラップは、封緘状態で互いの先端間に所定の隙間が形成される寸法で形成されている。一対の外フラップは、封緘状態で互いの先端が突き合う寸法で形成されている。各フラップによって外周壁の開口端を封緘する際には、端壁に対して内フラップを内向きに折り曲げた後、側壁に対して外フラップを内向きに折り曲げる。そして、外フラップの破断線の外側に熱溶融樹脂を塗布し、外フラップと内フラップとを貼着(ホットメルト)する。
外フラップの先端中央には、開封操作をするための開封操作部が形成されている。この開封操作部は、外フラップの先端縁に対して平行に延びる折曲線と、この折曲線の両端から先端縁に向けて延びる切断線とを備える。また、外フラップには、開封操作部の両側に位置するように、先端縁から側壁に連続した基端側両端に向けて延びる一対の破断線(片ジッパー)が設けられている。包装箱を開封する際には、外フラップの先端中央の開封操作部に指を差し込んで開口部を設け、外フラップの内面側を持って外向きに操作する。これにより、外フラップと内フラップとを貼着したホットメルトを剥がすことなく、破断線に沿って外フラップを破断し、包装箱を開封する。
しかしながら、この種の包装箱は、商品を輸送する物流時や商品の保管時に、積み重ねた状態に積層配置されることが多い。この際、下段の包装箱の開封操作部に上段の包装箱の荷重(負荷)が加わると、開封操作部が開口したり、破れてしまうという問題がある。この場合、包装箱の表面に施した印刷の視認性が損なわれるため好ましくない。
特開平10−324327号公報
本発明は、積み重ねにより開封操作部が開口したり、破れたりすることを抑制乃至防止できる包装箱を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の包装箱は、外周壁の開口端の対向縁に内フラップをそれぞれ連設するとともに、前記対向縁と交差する前記開口端の縁に前記内フラップの外側に配置される外フラップ連設し、これらフラップを固着して前記開口端を封緘する包装箱において、前記内フラップが位置する前記外フラップの両側のうちの片側だけに、前記内フラップと重った重畳領域から前記内フラップ離れた非重畳領域にかけて延びる破断線と、前記破断線の一端から前記外フラップの先端に向けて延びるように前記非重畳領域に設けた折曲線とを有する開封操作部と、前記外フラップの先端側から前記外周壁に連続した前記外フラップの基端側に向けて延び、前記内フラップと前記外フラップを固着した固着部側と前記開封操作部側と破断する外フラップ破断部とを設けている。
具体的には、対向配置された第1および第2端壁と、前記各端壁に隣接して対向配置された第1および第2側壁と、前記各端壁の開口端に連設された第1および第2内フラップと、前記各側壁の開口端に連設された第1および第2外フラップとを備え、前記各内フラップと前記各外フラップとを固着して前記開口端を封緘する包装箱において、前記第1外フラップに、前記第1内フラップと重った重畳領域および前記第1内フラップから離れた非重畳領域にかけて延びる破断線と、前記破断線の一端に連続するように前記非重畳領域に設けた折曲線とを有する開封操作部と、先端側から前記第1側壁に連続した基端側に向けて延び、前記第1内フラップと前記第1外フラップを固着した固着部側と前記開封操作部側とを破断する外フラップ破断部とを設けている。更に具体的には、開封操作部および外フラップ破断部は、第1外フラップの第2内フラップ側には設けず、第1外フラップの第1内フラップ側だけに設け、切断部分を最小限に抑えることにより、包装箱の表面に施される印刷の視認性が損なわれることを防止することが好ましい。
この包装箱の外フラップには、開封操作部を形成するための破断線が、内フラップとの重畳領域および非重畳領域にかけて延びるように設けられている。よって、開封操作部の一部が内フラップ上に位置するため、開封操作部を内向きに押圧するように外力が加わると、内フラップが開封操作部の内向きの変形を阻止する。そのため、物流時や保管時に、包装箱を積み重ねた状態に積層配置しても、破断線が破断して開封操作部が開口することを抑制できる。その結果、外フラップに施した印刷の視認性が損なわれることを防止できる。
開封作業時には、開封操作部を内向きに押し込み、破断線に沿って外フラップを破断しながら、折曲線に沿って折り曲げる。これにより、内フラップに重畳した開封操作部の一部を変形させながら、開口部を形成する。その後、外フラップの内面側に指を引っ掛けて外向きに操作することにより、外フラップ破断部に沿って外フラップを破断し、外周壁の開口端を開封する。この際、作業者の手には、外フラップの縁や破断線による破断縁ではなく、折曲線に沿った折曲縁が当たるため、作業者の手に痛みを感じさせることはない。
この包装箱では、前記開封操作部を前記外フラップの前記先端側に設け、前記外フラップ破断部を前記開封操作部から前記基端側に向けて延びるように設けることが好ましい。この場合、前記開封操作部の前記折曲線と、前記外フラップ破断部の少なくとも前記先端側とを、直線上に位置するように設けることが更に好ましい。このように開封操作部に外フラップ破断部が連続する構成とすれば、開封作業性を向上できる。
前記外フラップ破断部は、少なくとも前記基端側が前記重畳領域に位置するように形成され、前記内フラップと前記外フラップとは、前記外フラップ破断部より前記外フラップの前記先端側で固着される。このようにすれば、包装箱を積層配置した際に、外フラップ破断部に負荷が加わって破れることを抑制できる。
本発明の包装箱では、開封操作部の一部が内フラップ上に位置するため、外力により開封操作部が内向きに変形することを阻止し、物流時や保管時に開封操作部が開口することを抑制できる。よって、外フラップの表面に施した印刷の視認性が損なわれることを防止できる。また、開封時に作業者の手には、外フラップの縁や破断線による破断縁ではなく、開封操作部の折曲線に沿った折曲縁が当たるため、作業者の手に痛みを感じさせることはない。
第1実施形態の包装箱の斜視図。 第1実施形態の包装箱の平面図。 開封時の第1工程を示す斜視図。 開封時の第2工程を示す斜視図。 開封時の第3工程を示す斜視図。 第1実施形態の包装箱のブランクを示す平面図。 第2実施形態の包装箱の平面図。 第3実施形態の包装箱の平面図。 第4実施形態の包装箱の平面図。 第5実施形態の包装箱の平面図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る包装箱10を示す。この包装箱10は、各一対の端壁11A,11Bおよび側壁12A,12Bを有する外周壁と、外周壁の上側開口端に連設した上側内フラップ18A,18Bおよび上側外フラップ19A,19Bからなる上蓋壁と、外周壁の下側開口端に連設した下側内フラップ21A,21Bおよび下側外フラップ22A,22Bからなる下蓋壁(図6参照)とを備える。本発明の包装箱10には、開封作業性を向上するために、各上側外フラップ19A,19Bの一方の上側内フラップ18A,18Bに偏った位置に、開封操作部24と外フラップ破断部29とがそれぞれ設けられている。
包装箱10は、紙製の段ボールシートを周知の紙器打抜装置によって、図6に示す一枚のブランクとして打ち抜いて形成される。段ボールシートは、表ライナおよび裏ライナの間に波状の中しんを配設した構成である。以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」、「天」、「底」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
図6に示すように、包装箱10のブランクは、外周壁を構成する端壁11A,11Bと側壁12A,12Bとが横方向に連続するように設けられている。これらは長方形状に形成され、左側から側壁(第1側壁)12A、端壁(第2端壁)11A、側壁(第2側壁)12Bおよび端壁(第1端壁)11Bの順番で連設されている。封緘状態で、端壁11A,11Bは互いに対向配置され、側壁12A,12Bは端壁11A,11Bに隣接して対向配置される。左側端部に位置する側壁12Aには、右側端部に位置する端壁11Bの縁に貼着するための糊代壁13が連設されている。これらの壁11A,11B,12A,12B,13の各境界部分には、裏ライナの側から肉厚を圧縮するように罫を入れて形成した汎用罫線からなる第1折曲線14が設けられている。
ブランクの裏ライナ側には、糊代壁13から端壁11Bまでの横方向の両端間にかけて、樹脂(ポリプリピレン)製のカットテープ15が配設されている。このカットテープ15は、ブランクを打ち抜く前の段ボールシートに、段方向と直交する方向に延びるように貼着されている。側壁12A,12Bの横方向の中央には、カットテープ15上に位置するように破断操作部16が設けられている。破断操作部16は、カットテープ15に沿って延びる一対の第1切断線16a,16aと、第1切断線16a,16a間に位置する第2切断線16bとを備える。これら切断線16a,16bは、裏ライナから表ライナにかけて刃を入れて形成される。切断線16a,16b間に位置する摘まみ部を把持し、横向きに操作することにより、各壁11A,11B,12A,12B,13を引き裂くように破断できる。
また、端壁11A,11Bの横方向中央には、持ち運び用の把持部17が設けられている。この把持部17は、略U字形状に設けられた第1切断線17aと、第1切断線17aの両端から上方内向きに延びる汎用罫線からなる折曲線17b,17bと、これら折曲線17b,17bの端部間に設けた第2切断線17cと、切断線17a,17cにかけて縦方向に延びる第3切断線17dとを備える。第1切断線17aには、所定位置に刃を入れていない非切断部が形成されている。切断線17a,17c,17dおよび折曲線17bに囲繞された内部を内向きに押し込むことで、搬送用の把持穴が形成される。
端壁11A,11Bの上側縁には上側内フラップ18A,18Bが連設され、側壁12A,12Bの上側縁には上側外フラップ19A,19Bが連設されている。これら上側フラップ18A,18B,19A,19Bと、各壁11A,11B,12A,12Bの境界部分には、汎用罫線からなる第2折曲線(開口端)20が設けられている。また、端壁11A,11Bの下側縁には下側内フラップ21A,21Bが連設され、側壁12A,12Bの下側縁には下側外フラップ22A,22Bが連設されている。これら下側フラップ21A,21B,22A,22Bと、各壁11A,11B,12A,12Bの境界部分には、汎用罫線からなる第3折曲線23が設けられている。
各内フラップ18A,18B,21A,21Bは、封緘状態で互いの先端間に所定の隙間が形成される寸法で形成されている。各外フラップ19A,19B,22A,22Bは、封緘状態で対向する外フラップ19B,19A,22B,22Aの先端と突き合う寸法で形成されている。そして、本実施形態では、各内フラップ18A,18B,21A,21Bと、各外フラップ19A,19B,22A,22Bとを、全て同一寸法で縦方向の突出する長方形状に形成されている。
図2に示すように、封緘時には、端壁11A,11Bに対して内フラップ18A,18B,21A,21Bを内向きに折り曲げた後、側壁12A,12Bに対して外フラップ19A,19B,22A,22Bを折り曲げる。そして、図2に薄墨を付して示すように、内フラップ18A,18B,21A,21Bと外フラップ19A,19B,22A,22Bとが重なった重畳領域R1〜R4に、熱溶融樹脂等の接着剤を塗布して貼着(固着)することにより、包装箱10の開口端が封緘される。
図2および図6に示すように、上側外フラップ19A,19Bには、開封操作用の開口部33を形成するための開封操作部24と、上側外フラップ19A,19Bを破断するための外フラップ破断部29とがそれぞれ設けられている。これら開封操作部24および外フラップ破断部29は、上側外フラップ(第1外フラップ)19Aには封緘状態で隣接する上側内フラップ(第1内フラップ)18B側に設けられ、上側外フラップ(第2外フラップ)19Bには封緘状態で隣接する上側内フラップ(第2内フラップ)18A側に設けられている。即ち、上側フラップ18A,18B,19A,19Bの封緘により形成される4箇所の重畳領域R1〜R4のうち、2箇所の重畳領域R1,R3側に設けられ、残り2箇所の重畳領域R2,R4側には設けられていない。
開封操作部24は、上側外フラップ19A,19Bの先端側において、上側フラップ18A,18B,19A,19Bの重畳領域R1,R3、および、上側内フラップ18A,18Bの先端間である非重畳領域r1,r2に跨がって形成されている。この開封操作部24は、重畳領域R1,R3および非重畳領域r1,r2にかけて延びる破断線25と、破断線25の端部(一端)25bから非重畳領域r1,r2内に延びる折曲線28とを備える。上側外フラップ19A,19Bの先端縁と破断線25と折曲線28とで、開口部33を形成するための開封操作部24が画定される。
破断線25は、非重畳領域r1,r2から重畳領域R1,R3に延び、重畳領域R1,R3内で旋回して再び非重畳領域r1,r2に延びる略C字形状に形成されている。この破断線25は、裏ライナから表ライナにかけて刃を入れて形成した切断部26と、刃を入れていない非切断部27とを備える。上側外フラップ19A,19Bの先端側に位置する端部25aは、上側外フラップ19A,19Bの先端縁に向けて湾曲する曲線状に形成されている。側壁12A,12Bと連続する上側外フラップ19A,19Bの基端側に位置する端部25bは、上側外フラップ19A,19Bの横方向中央に向けて延びる直線状に形成されている。
折曲線28は、非重畳領域r1,r2内において、上側外フラップ19A,19Bの基端側外方から先端側内方に向けて延びる直線状の汎用罫線である。この折曲線28は、封緘状態で破断線25に対して上側内フラップ18A,18Bと逆側に位置するように設けられている。具体的には、折曲線28は、上側外フラップ19A,19Bの基端側に位置する破断線25の端部25bに連続し、上側外フラップ19A,19Bの先端縁中央側に向けて、45度の傾斜角度で延びる。
外フラップ破断部29は、上側フラップ18A,18B,19A,19Bを貼着した貼着部(固着部)32より非重畳領域r1,r2側において、上側外フラップ19A,19Bの先端側から基端側に向けて延び、上側外フラップ19A,19Bを貼着部32側と非重畳領域r1,r2側とに分断する。本実施形態では、開封操作部24の折曲線28と直線上に位置するように、破断線25の端部25bから基端側外方に向けて延びるように形成される。この外フラップ破断部29は、折曲線28の延び方向に沿ってミシン目状に延びる複数の切断線30と、各切断線30の先端縁側端部から横方向内向きに延びるガイド用切断線31とを備える片ジッパーにより構成される。このガイド用切断線31による幅を含めた外フラップ破断部29が、折曲線28に対して直線上に位置する。開封操作部24側(先端側)の端部は非重畳領域r1,r2に位置し、基端側は重畳領域R1,R3に位置する。
なお、包装箱10には、表面側である表ライナに、収容する商品に関する印刷(図示せず)が施されている。この印刷は、カットテープ15と同様に、ブランクを打ち抜く前の段ボールシートの状態で施される。そのため、印刷には、開封操作部24および外フラップ破断部29を構成する切断部26および切断線30,31によるラインが現れる。しかし、本実施形態では、開封操作部24および外フラップ破断部29を上側外フラップ19A,19Bの一端側だけに設けている。そのため、天面に形成される切断ラインを最小限に抑えることができ、印刷の視認性が損なわれることを抑制できる。
この包装箱10は、端壁11Aに対して側壁12Aを折り曲げるとともに、側壁12Bに対して端壁11Bを折り曲げ、重畳する糊代壁13と端壁11Bとを例えば酢酸ビニルエマルジョン系の接着剤で貼着する。この折り重ねた状態で所定の商品を製造する製造メーカに出荷される。
製造メーカでは、折り重ねられた端壁11A,11Bおよび側壁12A,12Bを平面視長方形状に開く。そして、下側内フラップ21A,21Bを内向きに折り曲げた後、下側外フラップ22A,22Bを内向きに折り曲げ、これらの重畳領域を熱溶融樹脂により貼着する。ついで、上側開口端から包装箱10内に商品を収容させる。その後、上側内フラップ18A,18Bを内向きに折り曲げた後、上側外フラップ19A,19Bを内向きに折り曲げ、これらの重畳領域R1〜R4を熱溶融樹脂により貼着する。この際、重畳領域R1,R3については、上側外フラップ19A,19Bの外フラップ破断部29より先端側に熱溶融樹脂を塗布して、上側内フラップ18A,18Bと上側外フラップ19A,19Bとを貼着する。
この封緘状態の包装箱10は、図1および図2に示すように、上側外フラップ19A,19Bに形成する開封操作部24の破断線25が、上側内フラップ18A,18Bとの重畳領域R1,R3および非重畳領域r1,r2にかけて延びるように設けられている。よって、開封操作部24の一部が上側内フラップ18A,18B上に位置するため、開封操作部24を内向きに押圧するように外力が加わると、上側内フラップ18A,18Bが開封操作部24の内向きの変形を阻止する。そのため、商品を輸送する物流時や販売店での保管時に、包装箱10を積み重ねた状態に積層配置しても、破断線25が破断して開封操作部24が開口(破れる)することを抑制乃至防止できる。また、外フラップ破断部29も実質的に重畳領域R1,R3に設けられているため、積層配置しても破れることはない。その結果、上側外フラップ19A,19Bに施した印刷の視認性が損なわれることを防止できる。しかも、開封操作部24および外フラップ破断部29を上側外フラップ19A,19Bの一端側だけに設けているため、剛性(耐圧強度)の低下を抑制できる。
包装箱10を開封して商品を取り出す際には、図3に示すように、開封操作部24を内向きに押し込み、破断線25に沿って上側外フラップ19Aを破断しながら、折曲線28に沿って内向きに折り曲げる。これにより、上側内フラップ18Bに重畳した開封操作部24の一部を変形させながら、開封操作用の開口部33を形成する。その後、図4に示すように、開口部33から指を差し込んで上側外フラップ19Aの内面側に引っ掛け、上側外フラップ19Aを外向きに操作する。
この際、作業者は、上側外フラップ19Aの先端縁や破断線25による破断縁ではなく、折曲線28に沿った折曲縁に手を当て、側壁12Aとの境界の第2折曲線20を支点として外向きに開く。これにより、貼着部32より非重畳領域r1側に位置する外フラップ破断部29の先端側端部が破断始点となり、基端側へ向けて順次破断が進む。また、上側外フラップ19Aにおいて、開封操作部24および外フラップ破断部29を設けていない上側内フラップ18B側は、貼着部32による貼着が引き剥がされる(剥離される)。その結果、上側外フラップ19Aは、上側内フラップ18Bに貼着されたままとなる残留部19aを残して開放される。
次に、図5に示すように、逆側の上側内フラップ18Bを同様に外フラップ破断部29に沿って破断し、開口端の残り半分を開放する。最後に、上側内フラップ18A,18Bを外向きに引き上げ、残留部19aと連続した側壁12A,12Bとを第2折曲線20に沿って破断しながら、開放する。なお、上側外フラップ19A,19Bを開放する順番は逆でもよい。また、各開封操作部24,24を開口させた後に、外フラップ破断部29に沿って破断して各上側外フラップ19A,19Bを開放してもよい。
このように、本発明の包装箱10は、開封作業時に開封操作部24の折曲線28に沿った折曲縁に手が当たるため、作業者に痛みを感じさせることはない。また、外フラップ破断部29が開封操作部24に連続するため、開放操作の力を外フラップ破断部29に直ぐに伝えて破断できる。しかも、上側外フラップ19A,19Bは、一端側を外フラップ破断部29によって破断し、他端側を剥離する。そのため、封緘状態での耐圧強度の劣化を抑えつつ、開封作業性を可能な限り向上できる。
(第2実施形態)
図7は第2実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、外フラップ破断部29の基端側端部を、上側外フラップ19A,19Bの側縁に向けて延びるようにした点で、第1実施形態と相違する。具体的には、第2実施形態の外フラップ破断部29は、開封操作部24の折曲線28の延び方向に沿って上側外フラップ19A,19Bの基端側へ向けて延びる第1破断部29aと、この第1破断部29aの基端側端部から上側外フラップ19A,19Bの側縁に向けて横方向に延びる第2破断部29bとを備える。
このようにした第2実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。しかも、第2実施形態では、外フラップ破断部29が上側外フラップ19A,19Bの側縁にかけて延びるため、上側外フラップ19A,19Bを開放すると、上側内フラップ18A,18Bに残った残留部19aと側壁12A,12Bとの間が確実に破断される。よって、上側内フラップ18A,18Bの開放作業性を向上できる。
(第3実施形態)
図8は第3実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、外フラップ破断部29を開封操作部24に連続させることなく、重畳領域R1,R3側の横(開封操作部24と貼着部32の間)において、上側外フラップ19A,19Bの先端縁から基端縁にかけて延びるように設けた点で、第1実施形態と相違する。このようにした第3実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。しかも、第3実施形態では、外フラップ破断部29全体を重畳領域R1,R3に設けることができるため、積層配置される際の破れを更に確実に防止できる。
(第4実施形態)
図9は第4実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、開封操作部24の折曲線28を傾斜させることなく、上側外フラップ19A,19Bの先端縁に対して直交方向(上側内フラップ18A,18Bの先端縁に対して平行)に延びるように設けた点で、第1実施形態と相違する。このようにした第4実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第5実施形態)
図10は第5実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、折曲線28だけでなく、外フラップ破断部29も上側外フラップ19A,19Bの先端縁に対して直交方向に延びるように設けた点で、第4実施形態と相違する。このようにした第5実施形態では、封緘状態で外フラップ破断部29が非重畳領域r1,r2に位置するため、積層配置すると外フラップ破断部29で破れの可能性があるが、その他の部分では第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
なお、本発明の包装箱10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、開封操作部24の破断線25は、ミシン目状の切断線30により構成したが、片ジッパーにより構成してもよいうえ、段ボールシートの裏ライナを切断し、反対側の表ライナは切断しないハーフカット線により構成してもよく、希望に応じて変更が可能である。同様に、外フラップ破断部29は、片ジッパーにより構成したが、ミシン目状の切断線により構成してもよいうえ、ハーフカット線により構成してもよく、希望に応じて変更が可能である。
また、開封操作部24の折曲線28は、破断線25の一端部25bに連続するように設けたが、両端部25a,25bに連続するように設けてもよい。この場合、開封操作部24は、上側外フラップ19A,19Bの先端ではなく、中間部分に設けてもよい。
また、開封操作部24および外フラップ破断部29は、上側外フラップ19A,19Bの両方にそれぞれを設けたが、一方の上側外フラップ19A,19Bだけに設けてもよい。また、上側外フラップ19A,19Bの一端側だけに設けたが、両端に設けてもよい。また、下側外フラップ22A,22Bにも設けて、天地の方向性を無くしてもよい。
また、各実施形態では、上側フラップ18A,18B,19A,19B同士および下側フラップ21A,21B,22A,22Bを接着剤により貼着したが、固着可能な周知の方法で固着してもよい。また、前記実施形態では、下側フラップ21A,21B,22A,22Bを一体的に設けたが、別体のトレイにより閉塞してもよい。
また、各実施形態では、包装箱10を平面視四角形状をなすように形成したが、端壁11A,11Bと側壁12A,12Bの間に面取壁を設けた平面視八角形状としてもよく、平面視形状や側面視形状等の包装箱10の形状は希望に応じて変更が可能である。即ち、外周壁の開口端に内フラップと外フラップとを連設し、これらフラップを固着して開口端を封緘する包装箱において、外フラップに開封操作部24と外フラップ破断部29とを各実施形態のように設ければよい。
そして、前記実施形態では、紙製の段ボールシートを打ち抜いて包装箱10を形成したが、樹脂製の段ボールシートを打ち抜いて形成してもよい。また、段ボールシートに限られず、単一の厚紙や樹脂シートにより形成してもよい。
10…包装箱
11A,11B…端壁(外周壁)
12A,12B…側壁(外周壁)
13…糊代壁
18A,18B…上側内フラップ
19A,19B…上側外フラップ
20…第2折曲線(開口端)
24…開封操作部
25…破断線
25b…端部(一端)
28…折曲線
29…外フラップ破断部
32…貼着部
R1〜R4…重畳領域
r1,r2…非重畳領域

Claims (4)

  1. 外周壁の開口端の対向縁に内フラップをそれぞれ連設するとともに、前記対向縁と交差する前記開口端の縁に前記内フラップの外側に配置される外フラップ連設し、これらフラップを固着して前記開口端を封緘する包装箱において、
    前記内フラップが位置する前記外フラップの両側のうちの片側だけに、
    前記内フラップと重った重畳領域から前記内フラップ離れた非重畳領域にかけて延びる破断線と、前記破断線の一端から前記外フラップの先端に向けて延びるように前記非重畳領域に設けた折曲線とを有する開封操作部と、
    前記外フラップの先端側から前記外周壁に連続した前記外フラップの基端側に向けて延び、前記内フラップと前記外フラップを固着した固着部側と前記開封操作部側と破断する外フラップ破断部と
    を設けたことを特徴とする包装箱。
  2. 前記開封操作部を前記外フラップの前記先端側に設け、前記外フラップ破断部を前記開封操作部から前記基端側に向けて延びるように設けたことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記開封操作部の前記折曲線と、前記外フラップ破断部の少なくとも前記先端側とを、直線上に位置するように設けたことを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記外フラップ破断部は、少なくとも前記基端側が前記重畳領域に位置するように形成され、前記内フラップと前記外フラップとは、前記外フラップ破断部より前記外フラップの前記先端側で固着されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の包装箱。
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