JP6522460B2 - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP6522460B2
JP6522460B2 JP2015151859A JP2015151859A JP6522460B2 JP 6522460 B2 JP6522460 B2 JP 6522460B2 JP 2015151859 A JP2015151859 A JP 2015151859A JP 2015151859 A JP2015151859 A JP 2015151859A JP 6522460 B2 JP6522460 B2 JP 6522460B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
seat cushion
link
seat back
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015151859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017030508A (ja
Inventor
和久 新美
和久 新美
勉 丸田
勉 丸田
淳 間庭
淳 間庭
英治 水谷
英治 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp, Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2015151859A priority Critical patent/JP6522460B2/ja
Publication of JP2017030508A publication Critical patent/JP2017030508A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6522460B2 publication Critical patent/JP6522460B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートクッションを乗物本体上の使用位置から前方に跳ね上げると共にシートバックをシートクッションの跳ね上げ後の空きスペースに前方移動させる、格納移動が可能な乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートクッションを前方へ跳ね上げると共に、シートバックをその空いたスペースに前方移動させて、後方のスペースを広げられるようになっているものが知られている(特許文献1)。具体的には、シートクッションは、その前下部がフロアパネル上にヒンジ連結されており、同連結部を中心に前方へ跳ね上げられるようになっている。また、シートバックは、その下部がフロアパネル上に4節リンク機構を介して連結されており、同リンク機構のリンク運動によって前方移動することができるようになっている。
特開2004−136874号公報
上記従来技術では、シートクッションとシートバックとを個別に前方移動させたり後方に戻したりしなければならず、操作性が悪い。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートクッションとシートバックとを個別の動作で前後移動させる操作を簡便に行えるようにすることなる。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートクッションを乗物本体上の使用位置から前方に跳ね上げると共にシートバックをシートクッションの跳ね上げ後の空きスペースに前方移動させる、格納移動が可能な乗物用シートであって、シートバックとシートクッションとのそれぞれの格納移動又は格納から戻す移動のうちの少なくともいずれかにおいて一方の移動に他方の移動を連動させる連動構造を有するものである。
この第1の発明によれば、シートクッション及びシートバックの格納移動、又はこれらを格納から戻す移動の少なくともいずれかを、どちらか一方を動かすのみの簡便な操作によって行うことができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。シートクッションが乗物本体上に起倒回転可能にヒンジ連結され、シートバックが乗物本体上に4節リンク機構により前後移動可能にリンク連結され、シートクッションとシートバックとの間にどちらか一方の動きを他方に伝える伝動リンクが連結されている。
この第2の発明によれば、シートクッション及びシートバックをそれぞれ1自由度の動きで安定して動作させることができる。また、シートクッションとシートバックとを互いに伝動リンクで繋ぐ構成とすることで、これらの格納移動及び格納から戻す移動の双方を、互いにつかえることのないスムーズな形で行えるようになる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。伝動リンクがシートクッション側の部材とシートバック側の部材とにそれぞれ回転可能にピン連結された構成とされている。
この第3の発明によれば、伝動リンクが曲げの負荷を受けにくい構成となると共に、シートクッションとシートバックとの双方に長孔等の吸収構造を設けることなく両者の動きを双方の間で適切に伝達することのできる伝動構造を簡便に構成することができる。
実施例1の乗物用シートの初期状態を模式的に表した側面図である。 乗物用シートの格納状態を模式的に表した側面図である。 乗物用シートの格納途中の状態を模式的に表した側面図である。 リンク機構の拡大図である。 乗物用シートの前方側にスライドさせた位置での格納状態を模式的に表した側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
<シート1の基本構造>
始めに、実施例1のシート1の構成について、図1〜図5を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、3列シートを備えた自動車の2列目の右側座席として構成されている。上記シート1は、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト5と、を備える。
上述したシートクッション3は、車両のフロアF上に、左右一対のスライドレール4を間に介して前後方向に位置調節を行える状態に連結されている。シートバック2は、その下端部が、上述した各スライドレール4の上部に設置された各ロアアーム7に対して、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置として機能するリクライナ6を介して背凭れ角度の調節を行える状態に連結されている。ヘッドレスト5は、シートバック2の上部に上方側から差し込まれて装着されている。ここで、上述した車両のフロアFが本発明の「乗物本体」に相当する。
<リクライナ6>
上述したシートバック2は、常時は上述した各リクライナ6がロック状態に保持される構成により、フロアFに対する背凭れ角度が固定された状態として保持されている。上述したシートバック2は、シート1の所定箇所に設けられた図示しないリクライニングレバーが操作されることにより、上述した各リクライナ6のロック状態が解除されて、その背凭れ角度を前後方向に自由に調整できる状態に切り換えられるようになっている。
<スライドレール4>
シートクッション3は、常時は上述した各スライドレール4がスライドロックされた状態に保持される構成により、そのフロアF上における前後方向の位置が固定された状態に保持されている。上記シートクッション3は、シート1の所定箇所に設けられた図示しないスライドレバーが操作されることにより、上述した各スライドレール4のスライドロック状態が解除されて、そのフロアF上における前後方向の位置を自由に調整できる状態に切り換えられるようになっている。
<格納機構10>
また、上述したシート1は、図2に示すように、上述したシートバック2とシートクッション3とをそれぞれ各スライドレール4に対して前方側へ格納移動させることのできる状態に連結する格納機構10を備えた構成となっている。ここで、格納機構10が本発明の「連動構造」に相当する。上記格納機構10は、具体的には、シートクッション3の前下部を各側のスライドレール4の前端部に対して起倒回転可能にヒンジ連結する左右一対のヒンジ機構11と、シートバック2を下側から支える各側のロアアーム7を各側のスライドレール4に対して前後方向に揺動可能にリンク連結する左右一対の4節リンク機構12と、これらの動きを互いに連動させられるように繋ぐ左右一対の伝動リンク13と、を有する構成となっている。
上記格納機構10を備えたシート1は、常時は、図1に示すように、各ロアアーム7の後端下部に取り付けられた各ロック機構7Aが、各側のスライドレール4上に設置されたストライカ8Aにロックした状態として保持されることで、着座使用可能な初期位置の状態に保持された状態とされている。上記シート1は、図2に示すように、シートバック2の肩口部に設けられた格納レバー10Aが引き上げられる操作により、上述した各ロック機構7Aが各ストライカ8Aとのロック状態から外されて、前方側へ格納移動することができる状態に切り換えられる。
上記解除操作の後、シート1は、シートバック2を前方側へ押圧することによって、各4節リンク機構12のリンク運動に伴ってシートバック2を前方側へ押し動かすことができる。そして、この動作に伴って、各4節リンク機構12とシートクッション3とを繋ぐ各伝動リンク13が上記の動力をシートクッション3へと伝えて、シートクッション3を各ヒンジ機構11の回転運動に伴って前方側に跳ね上げることができる。
上記の一連の動作によって、シートクッション3がフロアF上から前方側に起こされる形に跳ね上げられると共に、シートバック2がシートクッション3の跳ね上げ後の空きスペースに前方移動して、シート1が1列目のシート100のシートバック110の背後に折り重ねられる形で、前後方向にコンパクトな形に格納された状態となる。上記格納によって、シート1の後方側の空きスペースを、シート1の外隣の乗降ドアDから図示しない3列目のシートに乗り降りするための乗降スペースとして利用したり、荷室空間を拡張したりすることができる。
上記格納状態とされたシート1は、上述した格納操作とは逆に、シートバック2を後方側に引き込むことによって、図1に示した格納前の初期位置の状態に戻される。具体的には、上記シート1は、シートバック2を後方側に引き込むことにより、上述した各4節リンク機構12のリンク運動に伴ってシートバック2が後方側に移動する。そして、この動作に伴って、各4節リンク機構12とシートクッション3とを繋ぐ各伝動リンク13が上記の動力をシートクッション3へと伝えて、シートクッション3を各ヒンジ機構11の回転運動に伴って後方側に倒し込む。
そして、上記シートバック2の後方移動に伴って、上述した各ロック機構7Aが各ストライカ8Aに対して上方側から押し込まれてロックして、シート1が着座使用可能な初期位置の状態に戻されて保持された状態となる。上記格納機構10を構成する各4節リンク機構12は、シートバック2を1自由度の動きで前後移動させるようにリンク運動する構成となっているため、シートバック2を前後移動させる最中に意図しない方向に首振りさせることなく安定した操作態様で簡便に動かすことができる。また、同じく格納機構10を構成する各ヒンジ機構11も、シートクッション3を1自由度の動きで前後に起倒回転させる構成となっているため、シートクッション3を起倒回転中に意図しない方向に首振りさせることなく安定した操作感で簡便に動かすことができる。
更に、上述した各4節リンク機構12と各ヒンジ機構11とを互いに連動させる形に繋ぐ各伝動リンク13は、上述した各機構の間にそれぞれ両端が連結軸13A,13Bにより回転可能にピン連結された状態となって繋がれている。上記連結により、各伝動リンク13は、1自由度で動く各4節リンク機構12と各ヒンジ機構11とをそれぞれ各伝動リンク13の両端の回転運動に伴ってつかえさせることなく円滑に連動させることができるようになっている。
<格納機構10の具体的な構成>
以下、上述した格納機構10の具体的な構成について詳しく説明していく。なお、上述した各ロック機構7Aの基本構成は、特開2012−36565号公報等の文献に開示された公知の構成と同じとなっているため、これらの具体的な構成についての説明は省略することとする。また、上述した各リクライナ6の基本構成は、特開2011−116303号公報や特開2015−30342号公報等の文献に開示された公知の構成と同じとなっているため、これらの具体的な構成についての説明も省略することとする。
また、各スライドレール4は、フロアF上に設置されたロアレール4Aと、ロアレール4Aに対して前後スライド可能な状態に組み付けられたアッパレール4Bと、を有し、アッパレール4Bのロアレール4Aに対するスライドがロックされたり解除されたりする構成となっている。しかし、これらの基本構成は、特開2008−254599号公報等の文献に開示された公知の構成と同じとなっているため、これらの具体的な構成についての説明も省略することとする。
<ヒンジ機構11>
上述した格納機構10を構成する各ヒンジ機構11は、それぞれ、シートクッション3の左右各側の前下部を、上述した各スライドレール4のアッパレール4Bの前端部箇所に設置された各ヒンジブラケット11Bに対して、ヒンジ軸11Aにより回転可能にピン連結した構成となっている。上記連結により、各ヒンジ機構11は、シートクッション3を各側のスライドレール4に対して上述した各ヒンジ軸11Aを中心に前方側へ跳ね上げたり(図2参照)跳ね上げた位置から各側のスライドレール4上に落とし込んだり(図1参照)する形で起倒回転させられるようになっている。
<4節リンク機構12>
また、図1及び図4に示すように、各4節リンク機構12は、それぞれ、各側のロアアーム7と各スライドレール4のアッパレール4B上に設置された各支持ブラケット8とを、それぞれ、前後に並ぶフロントリンク12Aとリヤリンク12Bとによって前後移動可能に連結した構成となっている。上述した各フロントリンク12Aは、それらの一端が連結軸12A1により各側のロアアーム7の前端下部にそれぞれ回転可能にピン連結され、他端が連結軸12A2により各側の支持ブラケット8におけるアッパレール4Bの前後方向の中央より前寄りの箇所にそれぞれ回転可能にピン連結された構成とされている。また、各リヤリンク12Bは、それらの一端が連結軸12B1により各側のロアアーム7の後端下部にそれぞれ回転可能にピン連結され、他端が連結軸12B2により各側の支持ブラケット8におけるアッパレール4Bの前後方向の中央より後寄りの箇所にそれぞれ回転可能にピン連結された構成とされている。
上記連結により、各4節リンク機構12は、上述した各フロントリンク12Aと各リヤリンク12Bとの協働したリンク運動によって、シートバック2を支える各ロアアーム7を各側のスライドレール4に対してアッパレール4Bの前端部上の位置まで前方移動させたり(図2及び図4参照)アッパレール4Bの後端部上の位置まで後方移動させたり(図1及び図4参照)することができるようになっている。
上述した各4節リンク機構12は、各フロントリンク12Aよりも各リヤリンク12Bの方が若干リンク長が長い構成となっている。上記各4節リンク機構12は、図1及び図4に示すように、シートバック2を支える各ロアアーム7を後方移動させた初期位置の状態時には、各フロントリンク12Aと各リヤリンク12Bとが互いに折り重なるように後側に傾倒された状態とされて、各々の上端側の連結軸12A1,12B1の高さが略並んだ状態とされる配置とされている。上記各4節リンク機構12は、図2及び図4に示すように、上記初期位置から前方側へリンク運動して、シートバック2を支える各ロアアーム7を前方側の格納位置まで移動させた状態となる時には、リンク長の短い各フロントリンク12Aがリンク長の長い各リヤリンク12Bよりも前方側に大きく倒れ込むように回転する。
この回転により、各リヤリンク12Bの上端側の連結軸12B1が、各フロントリンク12Aの上端側の連結軸12A1よりも高い位置に動かされた状態となる。したがって、上記回転により、各ロアアーム7によって支えられたシートバック2を、図1に示す初期位置の背凭れ角度よりも前側に起こし上げて、起立角度に近づけながら前方移動させることができる。よって、上記シート1の格納移動によって、シートバック2をより前方側へ詰めた形に移動させることができ、その背裏側に広い空きスペースを確保することができる。
<伝動リンク13>
各伝動リンク13は、上述したシートクッション3の各側の側部と、各4節リンク機構12のフロントリンク12Aのリンク長方向の中間部とに、それぞれ両端部が連結軸13A,13Bにより回転可能にピン連結されて設けられている。詳しくは、各伝動リンク13とシートクッション3の各側部とをピン連結する連結軸13Aは、シート1が図1及び図4で上述した初期位置の状態にある時には、各ヒンジ機構11のヒンジ軸11Aよりも後ろ上側の領域に位置して、各伝動リンク13と各フロントリンク12Aとをピン連結する連結軸13Bよりも前上側の領域に位置した状態とされている。上記各伝動リンク13は、上記初期位置の状態の時には、僅かに前上がりとなる略水平な角度姿勢の状態とされている。
各伝動リンク13は、シートバック2が上記初期位置から前方側に押し動かされることにより、各フロントリンク12Aからその押圧力を受けてシートクッション3にその押圧力を伝達する。この押圧力の伝達により、シートクッション3が各ヒンジ機構11のヒンジ軸11Aの回りに前側に向かって跳ね上げられる形に押し回される(図2及び図4参照)。上記各伝動リンク13は、シートバック2が上記格納位置まで押し動かされる移動量によって、シートクッション3を直立姿勢に近い起立角度まで起こし上げるようになっている。
また、各伝動リンク13は、上記シートバック2が上記格納位置から後方側に引き戻されることにより、各フロントリンク12Aからその引き込み力を受けてシートクッション3にその引き込み力を伝達する。この引き込み力の伝達により、シートクッション3が各ヒンジ機構11のヒンジ軸11Aの回りに後側に倒される(図2及び図4参照)。上記各伝動リンク13は、シートバック2が上記初期位置まで引き戻される移動量によって、シートクッション3を初期位置まで引き戻すようになっている。
ところで、図1に示すように、上述したシートクッション3は、その後端部が、上述したシートバック2の下端側に潜り込む位置まで後方側に延びた形状とされており、シートバック2との間の隙間が詰められた構成とされている。しかし、上記シートバック2とシートクッション3とは、上記初期位置と格納位置との間で互いに異なる移動態様で前後方向に連動して動かされる構成であっても、互いの近接した形状同士が互いの移動を妨げ合うことなく円滑に動かされるようになっている。
具体的には、図3に示すように、上記シートバック2は、上記初期位置から格納方向に動かされる時には、上述した各4節リンク機構12が後側に傾倒した角度姿勢状態から前側に起こし上げられることによって、前方移動成分よりも上方移動成分の方が大きくなる移動態様で前方側に動かされていくようになっている。したがって、上記シートバック2の上方側への大きな移動を伴う退避移動によって、シートクッション3がシートバック2の動きに連動して初期位置の近傍領域で動かされても、両者の近接する形状同士が互いの移動を妨げ合うことが回避される。
上述したシート1は、図5に示すように、1列目のシート100が図1に示した位置から前方側へスライドした位置で使用される時には、シート1を上述した各スライドレール4によって前方側へスライドさせた位置で格納移動させるとよい。こうすることにより、シート1を、上記前方側にスライドさせた位置にある1列目のシート100のシートバック110の背後に折り重ねるように格納することができ、その後側の空きスペースをより広く確保することができるようになる。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施例のシート1は、次のような構成となっている。すなわち、シートクッション3をフロアF(乗物本体)上の初期位置(使用位置)から前方に跳ね上げると共にシートバック2をシートクッション3の跳ね上げ後の空きスペースに前方移動させる、格納移動が可能なシート1であり、シートバック2とシートクッション3とのそれぞれの格納移動又は格納から戻す移動のうちの少なくともいずれか(本実施例では両方)において一方(本実施例ではシートバック2)の移動に他方(本実施例ではシートクッション3)の移動を連動させる連動構造(格納機構10)を有する。このような構成となっていることにより、シートクッション3及びシートバック2の格納移動、又はこれらを格納から戻す移動の少なくともいずれか(本実施例では両方)を、どちらか一方(本実施例ではシートバック2)を動かすのみの簡便な操作によって行うことができる。
具体的には、シートクッション3がフロアF上に起倒回転可能にヒンジ連結され、シートバック2がフロアF上に4節リンク機構12により前後移動可能にリンク連結され、シートクッション3とシートバック2との間にシートバック2(一方)の動きをシートクッション3(他方)に伝える伝動リンク13が連結されている。このような構成となっていることにより、シートクッション3及びシートバック2をそれぞれ1自由度の動きで安定して動作させることができる。また、シートクッション3とシートバック2とを互いに伝動リンク13で繋ぐ構成とすることで、これらの格納移動及び格納から戻す移動の双方を、互いにつかえることのないスムーズな形で連動させて簡便に行うことができる。
上記伝動リンク13は、シートクッション3(シートクッション側の部材)と4節リンク機構12のフロントリンク12Aの中間部(シートバック側の部材)とにそれぞれ回転可能にピン連結された構成とされている。このような構成となっていることにより、伝動リンク13が曲げの負荷を受けにくい構成となると共に、シートクッション3とシートバック2との双方に長孔等の吸収構造を設けることなく両者の動きを双方の間で適切に伝達することのできる伝動構造を簡便に構成することができる。
なお、格納機構10の格納方向の移動を図2に示す格納位置で規制する構成については特に言及しなかったが、格納機構10の格納移動によって相対移動を伴ういずれかの箇所に、当接によるストッパ構造を設ければよい。また、格納機構10を構成するヒンジ機構11、4節リンク機構12、又は伝動リンク13のいずれかの連結箇所に、格納機構10を格納方向又は格納から戻す方向への附勢力を掛ける図示しないバネを設定してもよい。上記バネの設定により、格納機構10の格納移動又は格納から戻す移動をアシストして簡便に行えるようにすることができる。
<その他の実施例>
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートは、自動車の後部座席以外のシートにも適用することができるほか、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートや、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、本発明の連動構造は、シートバックとシートクッションとのそれぞれの格納移動又は格納から戻す移動のうちの少なくともいずれかにおいて、一方の移動に他方の移動を連動させる構成となっていればよい。したがって、上記実施例では、シートバックの動きにシートクッションの動きを連動させる構成としたが、シートクッションの動きにシートバックの動きを連動させる構成としてもよい。また、上記の連動は、シートバックとシートクッションの格納移動又は格納から戻す移動のうちのいずれか一方において行われるものであってもよい。
また、本発明の連動構造は、必ずしもシートバックとシートクッションとを上記実施例で示した伝達リンクのような動力伝達部材で繋いで連動させるものでなくてもよく、単に、シートバック又はシートクッションのうちの一方が他方を直接押し引きして連動させるものであってもよい。また、上記実施例で示したようにシートバックとシートクッションとを伝達リンクのような動力伝達部材で繋いで連動させる構成とする場合、動力伝達部材の連結箇所は、シートクッション側の部材とシートバック側の部材とのうちのどの箇所に連結されていてもよい。また、動力伝達部材は、シートクッション側の部材とシートバック側の部材とのうちの一方に対して一体に剛結合され、他方にピン連結又はスライドも可能な連結とされて設けられるようになっていてもよい。
また、シートクッションを乗物本体上の使用位置から前方に跳ね上げる機構は、上記実施例で示したようなヒンジ機構に限らず、4節リンク機構や湾曲したスライドレールを用いたスライド機構等の他の機構から成るものであってもよい。また、シートバックをシートクッションの跳ね上げ後の空きスペースに前方移動させる機構も、上記実施例で示したような4節リンク機構に限らず、ヒンジ機構やスライドレールを用いたスライド機構等の他の機構から成るものであってもよい。また、シート全体の前後方向の位置調整を行えるようにするスライドレールのないものであってもよい。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
4 スライドレール
4A ロアレール
4B アッパレール
5 ヘッドレスト
6 リクライナ
7 ロアアーム
7A ロック機構
8 支持ブラケット
8A ストライカ
10 格納機構(連動構造)
10A 格納レバー
11 ヒンジ機構
11A ヒンジ軸
11B ヒンジブラケット
12 4節リンク機構
12A フロントリンク
12A1 連結軸
12A2 連結軸
12B リヤリンク
12B1 連結軸
12B2 連結軸
13 伝動リンク
13A 連結軸
13B 連結軸
100 1列目のシート
110 シートバック
F フロア(乗物本体)
D 乗降ドア

Claims (2)

  1. シートクッションを乗物本体上の使用位置から前方に跳ね上げると共にシートバックを前記シートクッションの跳ね上げ後の空きスペースに前方移動させることのできる格納機構を備えた乗物用シートであって、
    前記格納機構が、
    前記シートクッションを前記乗物本体に対して起倒回転可能にヒンジ連結するヒンジ機構と、
    前記シートバックを前記乗物本体に対してフロントリンクとリヤリンクとによって前後移動可能にリンク連結する4節リンク機構と、
    前記シートバックと前記シートクッションとの間に連結されて双方の動きを動力伝達により連動させる伝動リンクと、を有し、
    前記伝動リンクが、前記シートクッションと前記フロントリンク及び前記リヤリンクのいずれかの箇所とを連結する乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記伝動リンクが、前記シートクッション側の部材と前記シートバック側の部材とにそれぞれ回転可能にピン連結される乗物用シート。
JP2015151859A 2015-07-31 2015-07-31 乗物用シート Active JP6522460B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015151859A JP6522460B2 (ja) 2015-07-31 2015-07-31 乗物用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015151859A JP6522460B2 (ja) 2015-07-31 2015-07-31 乗物用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017030508A JP2017030508A (ja) 2017-02-09
JP6522460B2 true JP6522460B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=57986691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015151859A Active JP6522460B2 (ja) 2015-07-31 2015-07-31 乗物用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6522460B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10045474C5 (de) * 2000-09-14 2005-12-22 Keiper Gmbh & Co.Kg Fahrzeugsitz mit Packagestellung
FR2845325B1 (fr) * 2002-10-08 2006-01-13 Faurecia Sieges Automobile Siege de vehicule automobile
JP4077389B2 (ja) * 2003-09-30 2008-04-16 ジョンソン コントロールズ オートモーティブ システムズ株式会社 乗り物用座席

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017030508A (ja) 2017-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6065626B2 (ja) シートバック連動式オットマン装置
JP5998883B2 (ja) 乗物用シート
US8282150B2 (en) Vehicle seat stow release system and method
EP1729997B1 (en) Fold in floor seat assembly having retracting front leg linkage assembly
KR102299335B1 (ko) 차량의 시트 위치 조절 장치
JP6794905B2 (ja) 乗物用シート
JP6060826B2 (ja) シートバック連動式オットマン装置
JP2009523090A (ja) 折り畳み可能な背もたれ部を有する下降可能な車両用座席および関連する方法
JP5690970B2 (ja) 車両シート
JP5696256B2 (ja) 車両シート
CN109177832B (zh) 一种折叠座椅
JP6237467B2 (ja) 乗物用シート
KR100461102B1 (ko) 차량용 리어시트의 리클라이닝 장치
JP5239503B2 (ja) アームレスト支持構造
US10266075B2 (en) Stowable vehicle seat with slotted guide linkage
JP5910816B2 (ja) シート装置
JP6522460B2 (ja) 乗物用シート
JP2007313977A (ja) 車両用シート
KR101252497B1 (ko) 리어시트 편의 장치
JP6146259B2 (ja) シートバック連動式オットマン装置
JP6056525B2 (ja) シートバック連動式オットマン装置
JP6097999B2 (ja) 車両用乗員移乗装置
JP2016074308A (ja) 乗物用シート
JP7423698B2 (ja) 車両用シートフレーム及び車両用シート
JP2013001175A (ja) 車両用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6522460

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250