JP5998883B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、自動車、電車、飛行機などの乗物用のシートに関し、特に、シートクッションに対してシートバックの角度を調整可能とされ、シートクッションの前方にオットマンを備える乗物用シートに関する。
一部の自動車に代表される車両用シートのシートクッションの前方に設けられたオットマンを、シートバックの角度調整に連動させて展開位置と格納位置との間で移動させるものが開発されている(下記特許文献1参照)。かかる車両用シートは、シートバックを着座に適した通常使用位置から安楽姿勢を採るために後方に倒すと、オットマンが格納位置から展開位置へリンク機構により移動するように構成されている。この場合、格納位置ではオットマンがシートクッション前方下部の予め決められた位置に格納され、展開位置ではオットマンがシートクッション前方の所定位置で着座乗員の脚部を下方から支持して乗員が安楽姿勢を採り易くしている。
ところで、車両用シートでは、シート後方における人の移動やシート後方の車室内スペース拡大のためシートバックを通常使用位置より前方へ大きく倒し込む大倒し動作をさせる機能を備えるものがある。
実開平3−45748号公報
上述のようなシートバック連動式のオットマンを備えたシートに大倒し機能を備えさせると、次のような問題が生じる。即ち、シートバックの角度調整に連動してオットマンが作動するように構成されているため、シートバックを大倒し動作させると、シートバックの大倒し動作に連動してオットマンは格納位置から反展開位置側へ移動しようとする。しかし、オットマンの格納位置の内側(反展開位置側)にはシートを車両フロアに支持するための構造部材などの構造体があるため、オットマンは格納位置より内側へ動くことができない。そのため、シートバックを大倒し動作させることができないことになる。
このような問題に鑑み本発明の課題は、オットマンが格納位置にある状態におけるシートバックの前倒し動作に対しては、シートバックとオットマンとの連動機能を無効にすることにより、シートバック連動式のオットマンを備えたシートにおけるシートバックの大倒し動作を可能とすることにある。
本発明の第1発明は、シートクッションに対してシートバックの角度を調整可能とされ、シートクッションの前方にオットマンを備える乗物用シートであって、シートバックとオットマンとを連動させ、シートバックが着座に適した通常使用位置にあるときは、オットマンをシートクッション前方下部の格納位置に格納し、シートバックが通常使用位置より後方へ傾斜されると、オットマンを前記格納位置からシートクッション前方の展開位置に移動して乗員の脚部を下方から支持させる連動機構と、シートバックをシートクッションに対する相対角度が小さくなるように通常使用位置より前方へ傾斜させると、その傾斜動作に応じた前記連動機構によるオットマンの連動機能を無効にする連動禁止手段とを備えることを特徴とする。
第1発明によれば、シートバックが通常使用位置より前方へ傾斜されると、その傾斜動作に応じて連動禁止手段が連動機構によるオットマンの連動機能を無効にする。そのため、シートバック連動式のオットマンを備えたシートにおいて、シートバックの大倒し動作を行っても、オットマンがシートを車両フロアに支持するための構造部材などの構造体に干渉することによってオットマンが移動できなくなることは回避でき、シートバックの大倒し動作を可能とすることができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記連動機構は、シートバックとオットマンとを連結し、シートバックが着座に適した通常使用位置にあるときは、オットマンをシートクッション前方下部の格納位置に位置させ、シートバックがシートクッションに対する相対角度を大きくするように通常使用位置より後方へ傾斜されると、オットマンを前記格納位置からシートクッション前方の展開位置に移動して乗員の脚部を下方から支持させるリンク機構であり、前記連動禁止手段は、シートバックをシートクッションに対する相対角度が小さくなるように通常使用位置より前方へ傾斜させると、前記リンク機構を含むシートバックからオットマンまでの力の伝達経路中で、シートバックの動きを後段へ伝えないように吸収する吸収機構であることを特徴とする。
第2発明によれば、シートバックが通常使用位置より前方へ傾斜されると、吸収機構がシートバックの動きを吸収する。そのため、シートバック連動式のオットマンを備えたシートにおいて、シートバックの大倒し動作を行っても、オットマンがシートを車両フロアに支持するための構造部材などの構造体に干渉することによってオットマンが移動できなくなることは回避でき、シートバックの大倒し動作を可能とすることができる。
本発明の第3発明は、上記第2発明において、シートクッション及びシートバックはベース部材を介して車両フロアに固定され、シートバックは前記ベース部材に対して角度調整可能に結合され、シートクッションはシートバックの角度調整に伴って前後動される前後動部材に結合されると共に、前記ベース部材に対して摺動自在に固定されており、前記オットマンは、シートクッション前端部に設けられた第1回転軸により格納位置と展開位置との間で回動自在とされ、且つ、格納位置では反展開位置側への回動を阻止されており、前記リンク機構は、オットマンの第1回転軸より回転外周側部と前記ベース部材上の第2回転軸との間に連結され、オットマンを駆動する第1リンク部材と、シートクッションから前記第1リンク部材に向けて伸び、シートクッションに対しては一体とされ、前記第1リンク部材に対しては摺動自在に結合されて、シートバックの角度調整が行われ、シートクッションが前記ベース部材上で摺動されると、前記第1リンク部材を駆動する第2リンク部材とを備え、前記第2回転軸は、前記ベース部材上で前後スライド可能に支持されたスライド部材上に設けられ、前記吸収機構は、常時は前記スライド部材の前記ベース部材に対する前後スライドを阻止するように両部材間を結合する結合体と、シートバックが通常使用位置より前方へ傾斜される動きを受けて、前記係合体による両部材間の結合を切り離す結合解除部材とを備えることを特徴とする。
第3発明によれば、シートバックが通常使用位置にあり、オットマンが格納位置にある状態において、シートバックが前倒しされると、各リンク部材を介してオットマンが回動されようとするが、オットマンは格納位置から反展開位置側へ回動されないため、第2回転軸は第2リンク部材から第1リンク部材に伝わる力を受けて吸収機構によって移動され、オットマンはシートクッションと共に第1回転軸及び第2回転軸を伴って平行移動されることになる。このとき、吸収機構では、ベース部材に対するスライド部材の結合が切り離されてスライド部材がベース部材に対して後方へスライドされる。
そのため、オットマンの回転外周側部は、オットマンが回動される場合に比べて移動量は少なくされ、シートを車両フロアに支持するための構造部材などの構造体と干渉することは回避される。従って、シートバック連動式のオットマンを備えたシートにおけるシートバックの大倒し動作を可能とすることができる。
また、このようにオットマンは格納位置から平行移動されるため、ベース部材に対する相対角度が変化せず、オットマンが格納位置でベース部材に対して斜めになることはなく、見栄えが悪くなることを抑制することができる。
本発明の第4発明は、上記第2発明において、シートクッション及びシートバックはベース部材を介して車両フロアに固定され、シートバックは前記ベース部材に対して角度調整可能に結合され、シートクッションはシートバックの角度調整に伴って前後動される前後動部材に結合されると共に、前記ベース部材に対して摺動自在に固定されており、前記オットマンは、シートクッション前端部に設けられた第1回転軸により格納位置と展開位置との間で回動自在とされ、且つ、格納位置では反展開位置側への回動を阻止されており、前記リンク機構は、オットマンの第1回転軸より回転外周側部と前記ベース部材上の第2回転軸との間に連結され、オットマンを駆動する第1リンク部材と、シートクッションから前記第1リンク部材に向けて伸び、シートクッションに対しては一体とされ、前記第1リンク部材に対しては摺動自在に結合されて、シートバックの角度調整が行われ、シートクッションが前記ベース部材上で摺動されると、前記第1リンク部材を駆動する第2リンク部材とを備え、前記吸収機構は、前記第1リンク部材を介して前記第2リンク部材によりオットマンが展開位置から格納位置側へ回動される際に前記第2回転軸が受ける力では移動されず、該力を超える力を前記第2回転軸が受けると、前記第2リンクの移動方向に前記第2回転軸を移動可能に構成されていることを特徴とする。
第4発明によれば、シートバックが通常使用位置にあり、オットマンが格納位置にある状態において、シートバックが前倒しされると、各リンク部材を介してオットマンが回動されようとするが、オットマンは格納位置から反展開位置側へ回動されないため、第2回転軸は第2リンク部材から第1リンク部材に伝わる力を受けて吸収機構によって移動され、オットマンはシートクッションと共に第1回転軸及び第2回転軸を伴って平行移動されることになる。このとき、第2回転軸が第1リンク部材を介して第2リンク部材から受ける力は、オットマンが展開位置から格納位置へ回動される際に受ける力に比べて大きくなるため、第2回転軸は第2リンク部材の移動方向へ移動される。
そのため、オットマンの回転外周側部は、オットマンが回動される場合に比べて移動量は少なくされ、シートを車両フロアに支持するための構造部材などの構造体と干渉することは回避される。従って、シートバック連動式のオットマンを備えたシートにおけるシートバックの大倒し動作を可能とすることができる。
また、このようにオットマンは格納位置から平行移動されるため、ベース部材に対する相対角度が変化せず、オットマンが格納位置でベース部材に対して斜めになることはなく、見栄えが悪くなることを抑制することができる。
本発明の第1実施形態の車両用シートの外観を示す斜視図である。 上記第1実施形態のシートバックとオットマンとの連動作動機構の模式図を示し、オットマンが格納位置状態にある場合の側面図である。 図2と同様の模式図であり、オットマンが展開位置状態にある場合の側面図である。 図2の模式図における前端部を示し、リンク連結構成によりオットマンの展開位置を調整する場合の作動変化を示す説明図である。 図4と同様に図2の模式図における前端部を示し、オットマンの格納位置状態における作動状態の説明図である。 上記第1実施形態のシートバックとオットマンとの連動機構におけるオットマン部分の斜視図である。 上記第1実施形態の連動機構の連動機能を無効とする連動禁止手段としての吸収機構を示す平面図である。 図7と同様の吸収機構の側面図である。 図7と同様の吸収機構の分解斜視図である。 図7と同様の吸収機構の動作を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態における連動機構の連動機能を無効とする連動禁止手段としての吸収機構を示す側面図である。 図11と同様の吸収機構の分解斜視図であり、スライドベース部分を示す。 本発明の第3実施形態における連動機構の連動機能を無効とする連動禁止手段としての吸収機構を示す側面図である。 本発明の第4実施形態における連動機構の連動機能を無効とする連動禁止手段としての吸収機構を示す側面図である。 図14のXV−XV線断面図である。
<第1実施形態>
図1〜図10は、第1実施形態としての車両用シート10の構成を示す。この車両用シート10は、図1に示すように、3列シートを備える車両の2列目に配設された、いわゆる1人掛け用のキャプテンシートの構成となっており、着座乗員の背凭れとなるシートバック16と、着座部となるシートクッション18とを備える。上記シートクッション18の前部には、着座乗員が足載せとして使用することのできるオットマン14が配設されている。
なお、本明細書においては特に断った場合を除いて、前後方向はシートクッション18にシートバック16を背凭れとして着座した乗員が向く正面方向を前とし、その反対方向を後、その乗員の左右方向を左右方向、同じく上下方向を上下方向としている。
図1においては、位置変化状態を実線と仮想線で示す。実線位置状態は通常の着座状態の通常使用位置状態を示し、仮想線位置状態は安楽姿勢位置状態を示す。
このオットマン14は、実線で示すシートバック16が背凭れとして使用される起立した通常使用位置状態にある時には、シートクッション18の前下部に畳み込まれた格納位置状態となっている。上記オットマン14は、仮想線で示すように、シートバック16を上記通常使用位置から安楽姿勢となる後傾位置まで倒し込むことにより、この動作に連動して、足載せとして使用可能となる上向きに起こし上げられた展開位置状態に切り替えられるようになっている。そして、第1実施形態では、仮想線で示す位置状態で、オットマン14の展開状態のみの位置を任意の位置に変化させる調整をすることができる。そして、位置調整されたオットマン14のどの展開位置状態においても、シートバック16を上記後傾位置から通常の起立した位置へ起し上げられる作動に連動してオットマン14を格納位置状態に戻し作動できるようになっている。オットマン14をこの格納位置に戻した状態から再びシートバック16との連動作動により展開位置状態とするとき、オットマン14は戻す前と同じ展開位置とされるようになっており、いわゆるメモリ機能が働くようになっている。
上述したように第1実施形態の車両用シート10は、シートバック16の作動に連動させてオットマン14を格納展開作動させることができると共に、連動させて展開状態としたオットマン14のその位置状態を任意の位置に調整することができ、更に、その調整した位置状態のままシートバック16と連動させて格納位置状態に戻し作動させることができ、更には、いわゆるメモリ機能が働いて、再度オットマンが展開位置に連動して作動されるとき、戻す前の位置と同じ展開位置とされるなど、オットマン14の使い勝手の向上を図ることができる。
以下、上記車両用シート10の各部の構成について詳しく説明する。
図1に示すように、車両用シート10は前述したようにシートバック16とシートクッション18から成るシート本体12を有し、シートクッション18の前下部にオットマン14が配設されている。オットマン14は実線で示す格納位置と仮想線で示す展開位置とを取り得るようにシートクッション18に対して回動可能に軸支されて配設されている。シートバック16の上部には着座乗員の頭部を支持するヘッドレスト20が上下方向に昇降移動可能とされて配設されている。
シート本体12の左右両側部には、フロア上から立壁状に起立する横壁22が配設されており、シート本体12は、これら横壁22内に設けられた後述のクッションフレーム24のベースフレーム24Aに連結されて支持されている。このベースフレーム24Aは、本発明におけるベース部材に相当する。なお、車両のフロア上に設置される車両用シート10は、フロアに図示を省略したスライド装置を介して設置されており、前後方向にスライド移動可能とされている。スライド装置は特開2010−221935号公報等の文献に開示された公知のものを用いることができる。なお、上述した両側の各横壁22は、それらの上面部が、着座乗員が肘掛けとして使用することのできるアームレスト22Aとして設定されている。
図1に示すシートバック16のシートクッション18に対する実線位置から仮想線位置への後傾作動は、シートクッション18とシートバック16との連結部に設けられる図示を省略したリクライニング装置により行われる構成となっている。なお、リクライニング装置の基本構造は、特開2011−116303号公報等の文献に開示されたものを用いることができ、その具体的な説明は省略する。
リクライニング装置には、常時、シートバック16を前方向に回動させようとするバネ力が付与されており、その前方向への回動がロック機構によりロックされて、シートバック16の設定位置が保持されるようになっている。リクライニング装置のロック機構は横壁22等の側面箇所に設けられた図示しない解除レバーの引き上げ操作により解除されるようになっている。この解除レバーも、常時、ロック機構をロック状態とする方向にバネ力が付勢されているので、解除レバーの引き上げ操作を解除することによりロック機構をロックしてシートバック16を設定した位置状態に保持する。
次に、シートバック16とオットマン14との連動作動構成を、図2〜図5に基づいて説明する。これら各図の図示状態は車両用シート10を側面視した場合の構成を模式的に示すものである。図2と図5はシートバック16が通常の起立した位置状態でオットマン14が格納位置状態にある連動位置関係を示す。図3はシートバック16が後傾し安楽姿勢位置状態でオットマン14が展開位置状態にある連動位置関係を示す。図4は図3の所定の連動位置常態においてオットマン14の展開位置状態のみを調整する場合の作動状態を示す。
先ず、図2に基づいて説明する。シートクッション18に配設されるクッションフレーム24はベースフレーム24Aとスライドフレーム24Bとから成っている。このベースフレーム24Aとスライドフレーム24Bは着座方向に配設されており、並行に配列されている。スライドフレーム24Bはベースフレーム24Aに対して、図2で見て、前後方向に移動可能に配設されている。このため、ベースフレーム24Aに前後方向に長孔形状のガイド孔50が形成されており、スライドフレーム24Bにスライドピン52が一体的に設けられており、スライドピン52がガイド孔50に係合してスライドすることによりスライドフレーム24Bの前後移動を規制して案内するようになっている。スライドフレーム24Bは、本発明における前後動部材に相当する。
スライドフレーム24Bの後端部(図2で見て右端部)は、シートバック16のサイドフレーム16Aの下端部と回転可能にピン結合48されている。シートバック16のサイドフレーム16Aはベースフレーム24Aの後方部が上方に延設された突設部位24Aaに軸支結合46されており、この軸支結合46箇所を中心としてシートバック16が前後方向に傾動するようになっている。従って、シートバック16の軸支結合46箇所より上方部が安楽姿勢状態の後方へ傾動するとき、その動きはピン結合48によりスライドフレーム24Bに前方向へのスライド移動として伝えられる。逆に、シートバック16が安楽姿勢状態の後方傾動位置から前方に傾動する動きはスライドフレーム24Bに後方向へのスライド移動として伝えられる。なお、シートバック16の傾動位置をロック機構により固定することのできるロック機構付きリクライニング装置(不図示)はシートバック16のサイドフレーム16Aがシートクッション18のベースフレーム24Aの突設部位24Aaに回動可能に軸支される箇所に装備されている。
スライドフレーム24Bの前端部(図2で見て左端部)は、オットマン14の支持フレーム部材14Aの一端と軸支結合44されており、オットマン14はこの軸支結合44を中心として回動可能とされた状態でシートクッション18の前下部位置に配設された状態とされている。従って、オットマン14も前述のスライドフレーム24Bの前後移動に伴って一緒に前後移動する。なお、オットマン14は図2に示す下方に垂下した位置状態が格納位置状態であり、シートクッション18の前下部に格納された状態にある。展開状態は図3に示す状態であり、オットマン14の他端部が上方に回動した位置状態である。
ベースフレーム24Aは、図示を省略したスライド装置を介してフロアに対してスライド移動可能に設置されている。このため、本実施形態においては車両用シート全体がフロアに対して前後移動可能とされて設置されている。なお、シートクッション18の座部を構成するバッド部材はスライドフレーム24Bに対して載置されている。このためシートクッション18の上面の着座面はスライドフレーム24Bと一体的状態にあり、スライドフレーム24Bの移動に伴って一緒に前後方向に移動する。従って、シートバック16の後方への傾動に伴って、スライドフレーム24Bが前方向に移動し、シートクッション18の着座面も前方向に移動する。
ベースフレーム24Aの前端部(図2で見て左端部)位置とオットマン14との間は、第1リンク部材26で連結されている。第1リンク部材26は2本の細長板状のリンク部材A28、リンク部材B30がピン結合34により連結されている。リンク部材A28の一端がベースフレーム24Aの前端部にピン結合32により相対回動可能に連結されており、他端がリンク部材B30の一端と同様にピン結合34により相対回動可能に連結されている。リンク部材B30の他端はオットマン14の支持フレーム部材14Aの、図2で見て、略中央位置にピン結合36により相対回動可能に連結されている。ピン結合32は、本発明における第2回転軸に相当する。
スライドフレーム24Bの前端部は、図2で見て、下方に一体的に延設形成されたスライド部位24Baが形成されており、このスライド部位24Baに第1リンク部材26のリンク部材A28が面合わせ位置状態の重複した位置状態で配設されている。この重複した位置状態で配設されたスライド部位24Baとリンク部材A28には、それぞれ長孔形状のガイド孔38、40が直線形状で形成されている。そして、それぞれのガイド孔38、40の配設関係は、オットマン14が図2に示される格納位置状態とされるときに、それぞれのガイド孔38,40の軸線X1,X2が一致する配設関係となるように、各部材が配設され、かつ連結されている。なお、スライド部位24Baに形成されるガイド孔40の軸線がX1であり、第1リンク部材38に形成されるガイド孔38の軸線がX2である。スライド部位24Baは、本発明における第2リンク部材に相当する。
上記各ガイド孔38,40には共通の連係ピン部材42が連通して係合している。この連係ピン部材42はそれぞれのガイド孔38,40に対しスライド移動可能とされており、この連係ピン部材42のガイド孔38,40相対的位置関係を変えることによりオットマン14の展開角度を変えることができるものである。なお、連係ピン部材42とスライド部位24Baとの間には、連係ピン部材42のガイド孔40に対する係合位置状態を固定するロック機構(不図示)が設けられている。
上記したシートバック16とオットマン14との連動作動構成における連動作動を、図2〜図5に基づいて、次に説明する。
図2の状態は、図1に示す車両用シート10が実線で示す通常の着座姿勢である通常使用位置状態にある場合であり、シートバック16が起立した状態にあり、オットマン14がシートクッション18の前下部に格納された格納位置状態にある場合である。この状態では、シートバック16のサイドフレーム16Aはベースフレーム24Aの突設部位24Aaに軸支結合46された状態において起立状態にあって、サイドフレーム16Aの下端でピン結合48されたスライドフレーム24Bをベースフレーム24Aに対して相対的に後方位置としている。この両者24A、24Bの位置状態では、スライドフレーム24Bに設けられたスライドピン52とベースフレーム24Aに設けられたガイド孔50との係合関係は、スライドピン52がガイド孔50の、図2で見て、後方部に係合した状態にある。
スライドフレーム24Bの上記作動位置状態は、その前端で軸支結合44されたオットマン14に伝えられる。オットマン14の位置制御は、オットマン14とベースフレーム24Aの前端部との間に構成されている第1リンク部材26により制御されて行われる。第1リンク部材26のリンク部材A28は、ベースフレーム24Aの前端部にピン結合32されて回動可能とされている。そして、その回動は、スライドフレーム24Bのスライド部位24Baにロック機構(不図示)により固定された連係ピン部材42が、リンク部材A28に設けられたガイド孔38にその軸線X2方向にスライド移動可能に係合しているため、スライド部位24Baの前後方向の移動に伴って行われる。図2に示される状態では、スライド部位24Baすなわちスライドフレーム24Bが最も後方位置にあるため、リンク部材A28の他端の下端も最も後方位置にある。この位置状態がピン結合34されたリンク部材B30を介してピン結合36されたオットマン14の支持フレーム部材14Aに伝えられて、オットマン14を格納位置状態としている。
次に、図1に示す実線で示されるシートバック16の起立位置状態から、仮想線で示されるシートバック16が後方へ傾動しオットマン14が上方へ展開した状態の安楽姿勢状態への移動作動は次のようにして行われる。図3は安楽姿勢状態の作動状態を示す。シートバック16の後方への傾動に伴いシートバック16のサイドフレーム16Aは軸支結合46を回動軸として時計廻りに回動し、その下端でピン結合48されたスライドフレーム24Bを前方へスライド移動させる。すなわち、スライドフレーム24Bはベースフレーム24Aに対して相対的に前方へスライド移動する。この両者24A、24Bの位置状態では、スライドフレーム24Bに設けられたスライドピン52とベースフレーム24Aに設けられたガイド孔50との係合関係は、スライドピン52がガイド孔50の、図3で見て、前端に係合した状態にある。
図3に示されるスライドフレーム24Bの前方への移動に伴いそれと一体形成されたスライド部位24Baも前方へ移動する。これに伴いスライド部位24Baに固定されている連係ピン部材42がリンク部材A28を、図3で見て、ベースフレーム24Aの前端にピン結合32された箇所を回動軸として時計廻りに回動させ、リンク部材A28の他端の下端を前方に移動させる。このリンク部材A28の下端の動きがピン結合34、36されたリンク部材B30を介してオットマン14の支持フレーム部材14Aに伝えられて、オットマン14をスライドフレーム24Bに軸支結合44された箇所を回動軸として時計廻りに回動させ、上方に展開した状態とする。この際、オットマン14の軸支結合44箇所も前方に移動するため、オットマン14自体も前方に移動しながらオットマン14の展開作動が行われる。このオットマン14の展開回動時におけるリンク部材A28のピン結合32を回動軸とした回動は、連係ピン部材42の前方移動に伴い連係ピン部材42がリンク部材A28のガイド孔38内をリンク部材A28の下端方向にスライド移動して行われる。この様にして、本実施形態では、シートバック16とオットマン14との連動作動が行われて、図2に示す通常の姿勢状態から図3に示す安楽姿勢状態への作動が行われる。なお、図3に示す安楽姿勢状態から図2に示す通常の姿勢状態への作動は上記とは逆の作動により行われるものである。
第1実施形態では図3に示すシートバック16の後方へ傾動に伴いオットマン14が連動作動により展開回動した安楽姿勢状態において、シートバック16の姿勢状態を変化させることなくオットマン14の展開角度状態のみを着座者の好みに応じた任意の角度に調整できるようになっている。すなわち、シートバックとオットマンとを連動作動させながら、その連動作動におけるシートバックとオットマンとの相対的位置関係を調整可能としている。その作動を図4により以下に説明する。
オットマン14の図4の実線で示す展開角度位置が予めシートバック16との連動作動により展開回動した位置Y1とする。この位置Y1を破線で示すY2、Y3に回動変化させて位置調整することは、連係ピン部材42のスライド部位24Baに対するロック機構(不図示)による固定を解除して、スライド部位24Baに形成されたガイド孔40内を連係ピン部材42がスライド移動することにより可能となっている。今、オットマン14をY2の回動位置に調整するときは、連係ピン部材42をスライド部位24Baの固定から解除してt1の位置からt2の位置にスライド移動させて再びスライド部位24Baに固定する。また、Y3の回動位置に調整するときは、同様にして連係ピン部材42のスライド部位24Baに対する固定位置をガイド孔40のt1の位置からt3の位置に移動させることにより行う。この際、オットマン14の回動位置の変化に伴い、リンク部材A28のガイド孔38に対する連係ピン部材42の係合位置状態もスライドして変化する。
次にシートバック16を通常使用位置から前方へ傾斜させるための構成について説明する。
上述の第1実施形態では、シートバック16を通常使用位置から前方へ傾斜させることができない。なぜなら、シートバック16の前傾に応じてスライドフレーム24Bと共にスライド部位24Baが後方へ移動し、リンク部材A28がピン結合32を中心に反時計廻りに回動する。そのため、リンク部材B30を介してオットマン14は回動しようとする。しかし、このときオットマン14と一体の支持フレーム部材14Aの裏面がリンク部材A28とピン結合32付近で干渉し、オットマン14の回動は阻止される。このようにオットマン14の回動が阻止されると、シートバック16も通常使用位置から前方へ傾斜させることができないことになる。図2〜5の模式図では、そのような支持フレーム部材14Aの裏面とリンク部材A28との干渉は起こらないように見える。しかし、敢えて係る干渉が起きるように支持フレーム部材14Aとリンク部材A28との大きさを設計して、上述のようにオットマン14の回動は阻止されるようにしている。
図6〜9に示されるように、左右一対のリンク部材A28の間には、本発明の吸収機構70を成すスライド部材72、スライドベース74等が設けられている。スライド部材72、スライドベース74等から成る吸収機構70について、図6〜9に基づいて説明する。
スライド部材72及びスライドベース74は、その本体部分が門型に成形されたプレス品から成り、スライド部材72が上、スライドベース74が下となるように互いに重ねて配置されている。スライド部材72には、その両側部から前方に延びてアーム部72Cが設けられ、両側のアーム部72Cは、その間に中空のロッド82を挟んで一対のリンク部材A28の間に挟持されている。また、スライドベース74の後方側にも上記アーム部72Cと対応するように一対のブラケット部74Cが形成され、このブラケット部74Cはシートクッション18のベースフレーム24Aに一体に固定された固定部材80にボルト結合(不図示)されている。
スライドベース74の本体部分の中央部には左右に並んで前後方向に長く形成された一対のガイド孔74Bが形成されている。一方、スライド部材72の本体部分の中央部にはガイド孔74Bに対応させて一対の貫通孔72Dが穿設されている。一対の貫通孔72Dには、それぞれ段付ボルト72Aが貫通配置され、この段付ボルト72Aによりスライドベース74を間に挟んでスライド部材72と連結部材76とを結合している。このとき、段付ボルト72Aはスライドベース74のガイド孔74Bを貫通しており、スライド部材72は段付ボルト72Aに規制されてガイド孔74Bに沿って前後方向に摺動自在とされている。
スライドベース74の各ガイド孔74Bの前方には、それぞれ貫通孔74Dが穿設され、これらの貫通孔74Dには図7、8に示されるようにボルト74Aがそれぞれ貫通固定されている。各ボルト74Aに対応するスライド部材72の本体部分には切欠部72Eが形成され、各ボルト74Aがスライド部材72の本体部分と干渉しないようにされている。各ボルト74Aの下端には引張りばねであるばね部材78の一端が結合され、ばね部材78の他端は連結部材76の下方への屈曲部に結合されている。なお、図9ではばね部材78及びボルト74Aの図示を省略している。
このように構成されたため、スライド部材72はばね部材78により常時スライドベース74に対して前方側に付勢されている。スライド部材72の本体部分の後端部にはストッパ72Fが下向きに設けられ、このストッパ72Fは、スライドベース74の本体部分の後端部にストッパ72Fに対応して形成された切欠部74Eに係合して、スライド部材72の位置決めとされている。従って、常時はスライド部材72はストッパ72Fが切欠部74Eに係合した位置にあり、スライド部材72に対して後向きにばね部材78による付勢力に打ち勝つ外力が加わると、スライド部材72はスライドベース74に対して摺動して後方へ移動されることになる。なお、図6において、84は左右のスライド部位24Baを互いに連結する連結部材である。
以上のようにリンク部材A28の回動中心であるピン結合32はスライド部材72、スライドベース74等から成る吸収機構70を介してベースフレーム24Aに支持されている。そのため、シートバック16を通常使用位置から前方へ傾斜させ、それに応じてスライドフレーム24Bが後方に摺動し、オットマン14と一体の支持フレーム部材14Aが後方に移動すると、支持フレーム部材14Aの裏面がリンク部材A28とピン結合32付近で干渉し、リンク部材A28のピン結合32付近を後方へ押圧することになる。そのため、スライド部材72は、ばね部材78による付勢力に打ち勝って連結部材76と共にスライドベース74に対して摺動して、図9に白抜き矢印で示すように後方へ移動されることになり、リンク部材A28は、スライド部材72と共に後方に移動し、シートバック16の前傾動作が可能となる。
図10は、オットマン14がスライド部材72を押しながら後方へ移動している様子を示している。図10では、リンク部材A28の図示を省略したが、リンク部材A28のガイド孔38の軸線X1を示している。この図では、軸線X1が白抜き矢印で示すようにスライド部材72と共に前方から後方へシフト(移動)していることを示している。
シートバック16の前傾動作が終了し、シートバック16が通常使用位置へ戻ると、シートバック16と共にスライドフレーム24Bも前方へ移動して戻り、それに伴いオットマン14によるリンク部材A28に対する押圧力もなくなるため、スライド部材72はばね部材78により、ストッパ72Fがスライドベース74の切欠部74Eに係合する位置まで戻される。
シートバック16が安楽姿勢位置にある状態から通常使用位置へ起こされるとき、上述したようにスライドフレーム24B、スライド部位24Ba、第1リンク部材26は図3に示した状態から図2に示した状態へ移動することになる。このとき、ピン結合32にはリンク部材A28がピン結合32を中心として反時計廻りに回転する際の中心保持力が後向きに作用する。この力はスライド部材72にも作用する。しかし、このときの中心保持力はばね部材78による付勢力に比べて小さいため、スライド部材72が中心保持力により後方へ押されて移動してしまうことは回避している。つまり、そうなるようにばね部材78による付勢力が設定されている。
上記第1実施形態によれば、シートバック16が通常使用位置より前方へ傾斜されると、その傾斜動作に応じてスライド部材72、スライドベース74等から成る吸収機構70により、シートバック16の前倒しに伴うスライドフレーム24Bの後方への動きを吸収して、オットマン14の格納位置からの更なる後方への回動を禁止する。そのため、シートバック連動式のオットマン14を備えたシートにおいてシートバック16の大倒し動作を行ってもオットマン14がシートを車両フロアに支持するための構造部材などの構造体に干渉することによってオットマン14が移動できなくなることは回避でき、シートバック16の大倒し動作を可能とすることができる。
また、上述のようにオットマン14は格納位置から後方へ平行移動されるため、シート本体12の側部の横壁22に対する相対角度が変化せず、オットマン14が格納位置で横壁22に対して斜めになることはなく、見栄えが悪くなることを抑制することができる。
<第2実施形態>
図11、12は、本発明の第2実施形態を示し、第2実施形態が上述の第1実施形態に対して特徴とする点は、吸収機構70の構成である。その他の点は、第1実施形態と同一であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明及び図示を省略する。
第2実施形態の吸収機構70のスライド部材71及びスライドベース73は、基本的に第1実施形態の吸収機構70のスライド部材72及びスライドベース74と同一であるが、第2実施形態のスライド部材71とスライドベース73は、必要時に互いに切り離し可能に結合されている。そのため、スライドベース73の左右の両側壁73Bには、それぞれスライド孔73Aが上下方向に長く形成され、これらのスライド孔73Aを貫通してロックバー77(本発明の結合体に相当)が設けられている。ロックバー77は、その左右方向の中間部分でばね部材77Aを介してスライドベース73に連結され、ロックバー77はばね部材77Aにより上方向に付勢されている。従って、ロックバー77は常態ではスライド孔73Aの上端部に当接して固定されている。一方、このロックバー77に対応してスライド部材71の左右両側の後方下部には、ロックバー77を受け入れる切欠71Aがそれぞれ形成されており、スライドベース73の上にスライド部材71が重なった状態で、ロックバー77の両端のスライド孔73Aから突出した部分がスライド部材71の切欠71Aに嵌合している。
スライドフレーム24Bの下面で、スライドベース73のロックバー77の両端に対応する部位には、ロック解除プレート75がそれぞれ設けられており、シートバック16が通常使用位置から前倒しされて、スライドフレーム24Bが後方に移動されると、ロック解除プレート75が、カムのようにその外形形状によってばね部材77Aの付勢力に抗してロックバー77を下方に押し下げて、ロックバー77がスライド部材71の切欠71Aから外れるようにされている。
以上のように構成されているため、シートバック16が通常使用位置から前倒しされるとき以外のときは、ロックバー77がスライド部材71の切欠71Aに嵌合して、スライド部材71とスライドベース73とを一体的に結合し、ピン結合32の位置は、スライド部材71、スライドベース73を介してベースフレーム24Aに固定されて変化しないようにされている。しかし、シートバック16が通常使用位置から前倒しされるときは、上述のように、ロック解除プレート75がロックバー77を下方に押し下げて、スライド部材71はスライドベース73に対してスライド可能とされる。
そのため、図2のように、シートバック16が通常使用位置にあり、オットマン14が格納位置にある状態において、シートバック16が前倒しされると、スライド部位24Ba、第1リンク部材26を介してオットマン14の支持フレーム部材14Aが回動されようとするが、オットマン14は格納位置から反展開位置側へ回動されないため、ピン結合32は、スライド部位24Baから第1リンク部材26に伝わる力を受けて、上述のように吸収機構70によって移動され、オットマン14はシートクッション18と共に軸支結合44及びピン結合32を伴って平行移動されることになる。このとき、吸収機構70では、スライドベース73に対するスライド部材71の結合が切り離されてスライド部材71がスライドベース73に対して後方へスライドされる。そのため、オットマン14の回転外周側部は、オットマン14が回動される場合に比べて移動量は少なくされ、シートを車両フロアに支持するための構造部材などの構造体と干渉することは回避される。従って、シートバック連動式のオットマンを備えたシートにおけるシートバック16の大倒し動作を可能とすることができる。
第1実施形態の吸収機構70は、図7、8のように、スライド部材72とスライドベース74とがばね部材78により互いに離間する方向に付勢されており、シートバック16の前倒しに伴ってスライド部材72がばね部材78の付勢力に打ち勝ってスライドベース74に対して相対移動することによりオットマン14を回動させないでスライドフレーム24Bを後方へ移動可能とした。これに対し、第2実施形態の吸収機構70は、図11、12に基づき上述したように、シートバック16の前倒し時にスライド部材71とスライドベース73との結合を解除して両者が相対移動可能とした。このため、シートバック16を前倒しする際、第1実施形態ではばね部材78の付勢力に打ち勝って操作しなければならないのに対し、第2実施形態ではばねの付勢力の影響なしに操作することができ、操作力が軽減される効果がある。
<第3実施形態>
図13は、本発明の第3実施形態を示し、第3実施形態が上述の第1実施形態に対して特徴とする点は、吸収機構70の構成である。その他の点は、第1実施形態と同一であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明及び図示を省略する。
第3実施形態は、シートバック16のサイドフレーム16Aの下端部とスライドフレーム24Bの後端部との結合部に吸収機構70を構成したもので、サイドフレーム16Aの下端部に固定されたスライドピン86Bがスライドフレーム24Bの後端部に形成されたガイド孔24Bb内で摺動可能とされている。スライドピン86Bにはばね部材86の一端が結合されており、このばね部材86の他端はスライドフレーム24B上でガイド孔24Bbの前方にピン結合86Aにより固定されている。
このようにシートバック16のサイドフレーム16Aの下端部とスライドフレーム24Bの後端部との結合部に吸収機構70が設けられているため、シートバック16を通常使用位置から安楽姿勢位置へ移動させるときは、シートバック16の後傾に伴うサイドフレーム16Aの下端部の前方への移動により、スライドピン86Bを介してガイド孔24Bbの前方端部が押され、スライドフレーム24Bが前方へ移動してオットマン14は上述のように格納位置から展開位置へと移動される。
このように安楽姿勢位置とされたシートバック16を逆に通常使用位置へ戻すときは、シートバック16の前傾に伴い、サイドフレーム16Aの下端部が後方へ移動する。このときスライドピン86Bはばね部材86、ピン結合86Aを介してスライドフレーム24Bを後方へ移動し、オットマン14を展開位置から格納位置へ移動させる。このときばね部材86はスライドピン86Bにより引張られて伸びようとするが、このとき受ける引張力ではばね部材86は伸びないように設定されている。
通常使用位置にあるシートバック16を前方へ倒すと、上述と同様にスライドピン86Bはガイド孔24Bb内で後方へ移動し、ばね部材86を引張る。このときは上述の実施形態の場合のようにオットマン14が格納位置から反展開位置側へは回動できないため、スライドフレーム24Bは後方へ移動することができず、ばね部材86は伸ばされてスライドピン86Bはガイド孔24Bb内を摺動して後方へ移動することになる。これによりシートバック16を通常使用位置より前方へ倒すことができる。このとき、ばね部材86による付勢力はシートバック16を通常使用位置へ戻すように作用する。この付勢力によりシートバック16が通常使用位置へ戻されないようにするためには、上述のようにシートバック16のサイドフレーム16Aの軸支結合46部に設けられているリクライニング装置(不図示)により前方へ倒された状態でロックできるようにすることが望ましい。
以上説明した第3実施形態によれば、シートバック16を通常使用位置から前方へ倒すとき、シートバック16の移動を、サイドフレーム16Aの下端部とスライドフレーム24Bの後端部との結合部に設けられた吸収機構70によって吸収し、このときオットマン14は格納位置のまま動かされないので、係る吸収機構70がない場合に生じるようなオットマン14の格納位置から反展開位置への移動は行われず、見栄えの悪化を防止することができる。
<第4実施形態>
図14、15は、本発明の第4実施形態を示し、第4実施形態が上述の第1実施形態に対して特徴とする点は、吸収機構70の構成である。その他の点は、第1実施形態と同一であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明及び図示を省略する。
第4実施形態の吸収機構70は、第3実施形態の場合と同様に、サイドフレーム16Aとスライドフレーム24Bとの結合部に設けられている。図14、15のように、サイドフレーム16Aの下端部には、ガイド孔16Aaがサイドフレーム16Aの回動中心を中心とした円弧に沿って形成され、そのガイド孔16Aa内を摺動するように、スライドフレーム24Bに固定された連結ピン92が嵌め込まれている。また、左右方向ではサイドフレーム16Aとスライドフレーム24Bとの間で、サイドフレーム16A上にはカム90が回動自在に固定され、カム90の回動中心はガイド孔16Aaの前端上部とされている。カム90の回動中心から離れたカム90の後端側には、一端がスライドフレーム24Bのブラケット24Abに回動自在に固定されたリンク88の他端が回動自在に結合され、リンク88の一端のブラケット24Abに対する固定位置は、シートバック16が通常使用位置にあるときのカム90の上方とされ、リンク88は、左右方向ではブラケット24Abとカム90との間に配置されている。なお、ブラケット24Abはスライドフレーム24Bに一体に構成されている。また、サイドフレーム16Aは、周知のリクライニング機構46Aを介してベースフレーム24Aに回動自在に固定されている。
このようにシートバック16のサイドフレーム16Aの下端部とスライドフレーム24Bの後端部との結合部に吸収機構70が設けられているため、シートバック16を通常使用位置から安楽姿勢位置へ移動させるときは、シートバック16の後傾に伴うサイドフレーム16Aの下端部の前方への移動により、サイドフレーム16Aのガイド孔16Aaの後端縁部が連結ピン92を前方へ押し、連結ピン92を介してスライドフレーム24Bを前方へ移動して、オットマン14を上述のように格納位置から展開位置へと移動させる。
このように安楽姿勢位置とされたシートバック16を逆に通常使用位置へ戻すときは、シートバック16の前傾に伴い、サイドフレーム16Aの下端部が後方へ移動する。このときカム90もサイドフレーム16Aと共に後方へ移動され、カム90の後端が連結ピン92を後方へ押してスライドフレーム24Bを後方へ移動し、オットマン14を展開位置から格納位置へ移動させる。このときカム90のサイドフレーム16Aに対する角度は、リンク88によって決められ、連結ピン92に当接しても変化することはない。
通常使用位置にあるシートバック16を前方へ倒すと、上述と同様にサイドフレーム16Aの下端部が更に後方へ移動し、このときカム90のサイドフレーム16Aに対する角度は、図14で二点鎖線で示すように、カム90によって連結ピン92を後方へ押すことができない角度となる。つまり、カム90は、ガイド孔16Aa及び連結ピン92から離間される。これは、サイドフレーム16Aと共にカム90が後方へ移動するため、リンク88によりカム90の後端部が持ち上げられるからである。その結果、サイドフレーム16Aが後方へ移動しても、連結ピン92はガイド孔16Aa内を移動して、スライドフレーム24Bは移動されず、シートバック16を通常使用位置より前方へ倒すことができる。
以上説明した第4実施形態によれば、シートバック16を通常使用位置から前方へ倒すとき、シートバック16の移動を、サイドフレーム16Aの下端部とスライドフレーム24Bの後端部との結合部に設けられた吸収機構70によって吸収し、このときオットマン14は格納位置のまま動かされないので、係る吸収機構70がない場合に生じるようなオットマン14の格納位置から反展開位置への移動は行われず、見栄えの悪化を防止することができる。
第3実施形態の吸収機構70は、サイドフレーム16Aとスライドフレーム24Bとを
ばね部材86を介して結合しており、シートバック16の前倒しに伴ってサイドフレーム16Aがばね部材86の付勢力に打ち勝ってスライドフレーム24Bに対して相対移動することによりオットマン14を回動させないでシートバック16を通常使用位置から前方へ倒すことを可能とした。これに対し、第4実施形態の吸収機構70は、シートバック16の前倒し時にサイドフレーム16Aとスライドフレーム24Bとの結合を解除して両者が相対移動可能とした。このため、シートバック16を前倒しする際、第3実施形態ではばね部材86の付勢力に打ち勝って操作しなければならないのに対し、第4実施形態ではばねの付勢力の影響なしに操作することができ、操作力が軽減される効果がある。
上記実施形態において、サイドフレーム16A、スライドフレーム24B、スライド部位24Ba、及び第1リンク部材26は、本発明の第1発明における連動機構並びに第2発明におけるリンク機構に相当し、吸収機構70は、第1発明における連動禁止手段に相当する。
本発明は、上記実施形態で説明した外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、
1.連動機構及び連動禁止手段は、電動モータを含み電気的に動作されるものでも良い。
2.上記実施形態ではシートクッションがシートバックの動きに連動して動くものとしたが、シートクッションはベース部材又は車両フロアに固定され、シートバックの動きに係らず動かないものでも良い。但し、その場合は、シートバックの動きをオットマンに伝える機構が別途必要となる。
10 車両用シート
12 シート本体
14 オットマン
14A 支持フレーム部材
16 シートバック
16A サイドフレーム
16Aa ガイド孔
18 シートクッション
20 ヘッドレスト
22 横壁
24 クッションフレーム
24A ベースフレーム(ベース部材)
24Aa 突設部位
24Ab ブラケット
24B スライドフレーム(前後動部材)
24Ba スライド部位(第2リンク部材)
24Bb ガイド孔
26 第1リンク部材
28 リンク部材A
30 リンク部材B
32 ピン結合(第2回転軸)
34、36 ピン結合
38 ガイド孔
40 ガイド孔
42 連係ピン部材
42A ピン部位
42B スライダー
44 軸支結合(第1回転軸)
46 軸支結合
46A リクライニング機構
48 ピン結合
50 ガイド孔
52 スライドピン
70 吸収機構
71 スライド部材
72 スライド部材
72A 段付ボルト
72B ナット
73 スライドベース
73A スライド孔
74 スライドベース
74A ボルト
74B ガイド孔
75 ロック解除プレート(結合解除部材)
76 連結部材
77 ロックバー(結合体)
77A ばね部材
78 ばね部材
80 固定部材
82 ロッド
84 連結部材
86 ばね部材
86A ピン結合
86B スライドピン
88 リンク
90 カム
90A 回動中心
92 連結ピン
X1 ガイド孔38の軸線
X2 ガイド孔40の軸線

Claims (2)

  1. シートクッションに対してシートバックの角度を調整可能とされ、シートクッションの前方にオットマンを備える乗物用シートであって、
    シートバックとオットマンとを連動させ、シートバックが着座に適した通常使用位置にあるときは、オットマンをシートクッション前方下部の格納位置に格納し、シートバックが通常使用位置より後方へ傾斜されると、オットマンを前記格納位置からシートクッション前方の展開位置に移動して乗員の脚部を下方から支持させる連動機構と、
    シートバックをシートクッションに対する相対角度が小さくなるように通常使用位置より前方へ傾斜させると、その傾斜動作に応じた前記連動機構によるオットマンの連動機能を無効にする連動禁止手段とを備え、
    前記連動機構は、シートバックとオットマンとを連結し、シートバックが着座に適した通常使用位置にあるときは、オットマンをシートクッション前方下部の格納位置に位置させ、シートバックがシートクッションに対する相対角度を大きくするように通常使用位置より後方へ傾斜されると、オットマンを前記格納位置からシートクッション前方の展開位置に移動して乗員の脚部を下方から支持させるリンク機構であり、
    前記連動禁止手段は、シートバックをシートクッションに対する相対角度が小さくなるように通常使用位置より前方へ傾斜させると、前記リンク機構を含むシートバックからオットマンまでの力の伝達経路中で、シートバックの動きを後段へ伝えないように吸収する吸収機構であり、
    シートクッション及びシートバックはベース部材を介して車両フロアに固定され、シートバックは前記ベース部材に対して角度調整可能に結合され、シートクッションはシートバックの角度調整に伴って前後動される前後動部材に結合されると共に、前記ベース部材に対して摺動自在に固定されており、
    前記オットマンは、シートクッション前端部に設けられた第1回転軸により格納位置と展開位置との間で回動自在とされ、且つ、格納位置では反展開位置側への回動を阻止されており、
    前記リンク機構は、オットマンの第1回転軸より回転外周側部と前記ベース部材上の第2回転軸との間に連結され、オットマンを駆動する第1リンク部材と、
    シートクッションから前記第1リンク部材に向けて伸び、シートクッションに対しては一体とされ、前記第1リンク部材に対しては摺動自在に結合されて、シートバックの角度調整が行われ、シートクッションが前記ベース部材上で摺動されると、前記第1リンク部材を駆動する第2リンク部材とを備え、
    前記第2回転軸は、前記ベース部材上で前後スライド可能に支持されたスライド部材上に設けられ、
    前記吸収機構は、常時は前記スライド部材の前記ベース部材に対する前後スライドを阻止するように両部材間を結合する結合体と、
    シートバックが通常使用位置より前方へ傾斜される動きを受けて、前記係合体による両部材間の結合を切り離す結合解除部材とを備えることを特徴とする乗物用シート。
  2. シートクッションに対してシートバックの角度を調整可能とされ、シートクッションの前方にオットマンを備える乗物用シートであって、
    シートバックとオットマンとを連動させ、シートバックが着座に適した通常使用位置にあるときは、オットマンをシートクッション前方下部の格納位置に格納し、シートバックが通常使用位置より後方へ傾斜されると、オットマンを前記格納位置からシートクッション前方の展開位置に移動して乗員の脚部を下方から支持させる連動機構と、
    シートバックをシートクッションに対する相対角度が小さくなるように通常使用位置より前方へ傾斜させると、その傾斜動作に応じた前記連動機構によるオットマンの連動機能を無効にする連動禁止手段とを備え、
    前記連動機構は、シートバックとオットマンとを連結し、シートバックが着座に適した通常使用位置にあるときは、オットマンをシートクッション前方下部の格納位置に位置させ、シートバックがシートクッションに対する相対角度を大きくするように通常使用位置より後方へ傾斜されると、オットマンを前記格納位置からシートクッション前方の展開位置に移動して乗員の脚部を下方から支持させるリンク機構であり、
    前記連動禁止手段は、シートバックをシートクッションに対する相対角度が小さくなるように通常使用位置より前方へ傾斜させると、前記リンク機構を含むシートバックからオットマンまでの力の伝達経路中で、シートバックの動きを後段へ伝えないように吸収する吸収機構であり、
    シートクッション及びシートバックはベース部材を介して車両フロアに固定され、シートバックは前記ベース部材に対して角度調整可能に結合され、シートクッションはシートバックの角度調整に伴って前後動される前後動部材に結合されると共に、前記ベース部材に対して摺動自在に固定されており、
    前記オットマンは、シートクッション前端部に設けられた第1回転軸により格納位置と展開位置との間で回動自在とされ、且つ、格納位置では反展開位置側への回動を阻止されており、
    前記リンク機構は、オットマンの第1回転軸より回転外周側部と前記ベース部材上の第2回転軸との間に連結され、オットマンを駆動する第1リンク部材と、
    シートクッションから前記第1リンク部材に向けて伸び、シートクッションに対しては一体とされ、前記第1リンク部材に対しては摺動自在に結合されて、シートバックの角度調整が行われ、シートクッションが前記ベース部材上で摺動されると、前記第1リンク部材を駆動する第2リンク部材とを備え、
    前記吸収機構は、前記第1リンク部材を介して前記第2リンク部材によりオットマンが展開位置から格納位置側へ回動される際に前記第2回転軸が受ける力では移動されず、該力を超える力を前記第2回転軸が受けると、前記第2リンクの移動方向に前記第2回転軸を移動可能に構成されていることを特徴とする乗物用シート。
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