JP6520162B2 - 伴奏教習装置および伴奏教習プログラム - Google Patents
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Description
この場合、ユーザは、提示のタイミングに従って各演奏操作子を操作することにより楽曲の伴奏を行うことができるので、効率良く伴奏を習熟することができる。
伴奏教習装置は、ユーザによる伴奏の態様を伴奏タイプとして設定するための伴奏タイプ設定手段をさらに備え、ユーザ伴奏情報生成手段は、抽出されたコード情報および設定された伴奏タイプに基づいて、楽曲のユーザによる伴奏を表すユーザ伴奏情報を生成してもよい。この場合、伴奏の態様が伴奏タイプとして設定されるので、ユーザは所望の態様で楽曲の伴奏を行うことができる。
図1は、伴奏教習装置の機能的な構成を示すブロック図である。図1の例では、伴奏教習装置50が、楽譜表示装置1および電子楽器2を含む。楽譜表示装置1は、音響信号取得部11、コード情報抽出部12、伴奏タイプ設定部13、ユーザ伴奏情報生成部14、楽譜表示部15、演奏箇所提示部16およびテンポ情報取得部17を含む。
図2は、伴奏教習装置50のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。本例において、楽譜表示装置1はタブレット端末であり、電子楽器2は、電子ピアノ等の鍵盤楽器である。楽譜表示装置1として、タブレット端末の代わりに、パーソナルコンピュータまたはスマートフォンが用いられてもよい。また、電子楽器2として、鍵盤楽器の代わりに、ギター等の他の楽器が用いられてもよい。
図1の伴奏タイプ設定部13による伴奏タイプの設定について説明する。図2のタッチパネルディスプレイ101には、伴奏タイプを設定するための伴奏タイプ設定画面が表示される。伴奏タイプ設定画面上におけるユーザの操作に基づいて、伴奏タイプが設定される。この場合、楽曲の全体に対して共通の伴奏タイプが設定されてもよく、楽曲の部分毎に異なる伴奏タイプが設定されてもよい。図3は、伴奏タイプ設定画面の一例を示す図である。図3の伴奏タイプ設定画面30は、奏法選択領域31、音符長さ選択領域32、コードベース音域設定領域33、OKボタン34およびキャンセルボタン35を含む。
図1のユーザ伴奏情報生成部14によるユーザ伴奏情報の生成について説明する。図4は、ユーザ伴奏情報の生成について説明するための模式図である。図4においては、ユーザ伴奏情報が五線譜で表される。図4(a)には、コード情報として抽出されるコードの例が示され、図4(b)および図4(c)には、図4(a)のコードから生成されるユーザ伴奏情報の例がそれぞれ示される。図4(a)の例では、第1小節のコードが『C』(Cmaj)であり、第2小節のコードが『FonC』(Fmaj on C)である。拍子は4分の4である。
電子楽器2の記憶装置214には、種々の音楽カテゴリーにそれぞれ対応する複数の伴奏パターンデータが記憶される。各伴奏パターンデータは、複数の伴奏パートにより構成されてもよい。所望の音楽カテゴリーに対応する伴奏パターンデータが選択されるとともに、コード進行が決定されると、伴奏パート毎に、選択された伴奏パターンデータにより表される各音の高さが、決定されたコード進行に適合するように修正され、自動伴奏情報が生成される。その自動伴奏情報に基づいて、所望の音楽カテゴリーの自動伴奏が出力される。
本実施の形態に係る伴奏教習装置50においては、伴奏教習プログラムが実行されることにより、伴奏教習処理が行われる。伴奏教習プログラムは、楽譜表示プログラムおよび自動伴奏プログラムを含み、伴奏教習処理は、楽譜表示処理および自動伴奏処理を含む。図2の楽譜表示装置1において、CPU113がROM112または記憶装置114に記憶される楽譜表示プログラムを実行することにより、楽譜表示処理が行われ、図2の電子楽器2において、CPU213がROM212または記憶装置214に記憶される自動伴奏プログラムを実行することにより、自動伴奏処理が行われる。
図6は、楽譜表示処理の例を示すフローチャートである。まず、CPU113は、音響信号を取得し(ステップS1)、取得された音響信号からコード情報およびテンポ情報を抽出する(ステップS2)。音響信号は、図2の記憶装置114に予め記憶されていてもよく、通信I/F115を介して外部から与えられてもよい。あるいは、外部の音がマイクを介して入力されることにより音響信号が取得されてもよい。
図7および図8は、自動伴奏処理の例を示すフローチャートである。図7に示すように、まず、CPU213は、通信I/F215を介して楽譜表示装置1からのコード情報およびユーザ伴奏情報を取得する(ステップS21)。次に、CPU213は、ユーザによる設定操作子202の操作に基づいて、提示条件を設定する(ステップS22)。次に、CPU213は、ユーザによる設定操作子202の操作に基づいて、伴奏パターンデータを選択する(ステップS23)。次に、CPU213は、ステップS21で取得されたユーザ伴奏情報に基づいて、決定された伴奏パターンデータに含まれる複数の伴奏パートのうち、音量調整すべき伴奏パートを決定する(ステップS24)。なお、自動伴奏の音量調整が行われない場合には、ステップS24は省略される。
本実施の形態に係る伴奏教習装置50においては、楽曲の音響信号から抽出されたコード情報および設定された伴奏タイプに基づいて、ユーザ伴奏情報が生成され、そのユーザ伴奏情報に基づいて伴奏楽譜が表示される。この場合、音響信号として容易に入手可能なオーディオデータを用いることができる。また、オーディオデータに実際に含まれるパート構成等をユーザが把握する必要がない。そのため、ユーザは、所望の楽曲のオーディオデータを用意するだけでよい。したがって、ユーザに負担を強いることなく、所望の楽曲の伴奏の楽譜が得られる。また、伴奏の態様が伴奏タイプとして設定されるので、ユーザは所望の態様で楽曲の伴奏を行うことができる。
上記実施の形態では、楽譜表示装置1と電子楽器2とが別体であるが、電子楽器2に楽譜表示装置1の機能が搭載されてもよい。また、上記実施の形態では、音響信号としてオーディオデータが用いられるが、音響信号としてMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データ等の他の形式のデータが用いられてもよい。
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることができる。
(10)参考形態
本参考形態に係る伴奏教習装置は、楽曲の音響信号を取得する音響信号取得手段と、取得された音響信号から楽曲におけるコード進行を表すコード情報を抽出するコード情報抽出手段と、ユーザによる伴奏の態様を伴奏タイプとして設定するための伴奏タイプ設定手段と、抽出されたコード情報および設定された伴奏タイプに基づいて、楽曲のユーザによる伴奏を表すユーザ伴奏情報を生成するユーザ伴奏情報生成手段と、生成されたユーザ伴奏情報に基づいて、伴奏の楽譜を表示する楽譜表示手段とを備える。
本参考形態に係る伴奏教習プログラムは、楽曲の音響信号を取得するステップと、取得された音響信号から楽曲におけるコード進行を表すコード情報を抽出するステップと、ユーザによる伴奏の態様を伴奏タイプとして設定するステップと、抽出されたコード情報および設定された伴奏タイプに基づいて、楽曲のユーザによる伴奏を表すユーザ伴奏情報を生成するステップと、生成されたユーザ伴奏情報に基づいて、伴奏の楽譜を表示するステップとを、コンピュータに実行させる。
この伴奏教習装置においては、楽曲の音響信号から抽出されたコード情報および設定された伴奏タイプに基づいてユーザ伴奏情報が生成され、そのユーザ伴奏情報に基づいて伴奏の楽譜が表示されるので、ユーザに負担を強いることなく、所望の楽曲の伴奏の楽譜が得られる。また、伴奏の態様が伴奏タイプとして設定されるので、ユーザは所望の態様で楽曲の伴奏を行うことができる。
ユーザ伴奏情報は、ユーザによる伴奏を構成する各音の高さおよび時間軸上の位置を表し、伴奏教習装置は、ユーザによる伴奏のテンポを表すユーザテンポ情報を取得するユーザテンポ情報取得手段と、取得されたユーザテンポ情報および生成されたユーザ伴奏情報に基づいて、伴奏を構成する各音を演奏すべきタイミングを提示する演奏タイミング提示手段をさらに備えてもよい。
この場合、ユーザは、伴奏の楽譜を視認しつつ伴奏を構成する各音を演奏すべきタイミングを容易に認識することができるので、効率良く伴奏を習熟することができる。
演奏タイミング提示手段は、それぞれ異なる音高に対応する複数の演奏操作子のうち、伴奏を構成する各音の高さに対応する演奏操作子を選択的に提示することにより、伴奏を構成する各音を演奏すべきタイミングを提示してもよい。
この場合、ユーザは、提示のタイミングに従って各演奏操作子を操作することにより楽曲の伴奏を行うことができるので、効率良く伴奏を習熟することができる。
伴奏教習装置は、自動伴奏のための伴奏パターンを表す伴奏パターンデータを選択するための伴奏パターンデータ選択手段と、自動伴奏のテンポを表す自動テンポ情報を取得する自動テンポ情報取得手段と、選択された伴奏パターンデータおよび抽出されたコード情報に基づいて、楽曲の自動伴奏を表す自動伴奏情報を生成する自動伴奏情報生成手段と、生成された自動伴奏情報に基づいて、取得された自動テンポ情報により表されるテンポで自動伴奏を出力する出力手段とをさらに備え、自動伴奏情報生成手段は、伴奏パターンデータにより表される各音の高さをコード情報により表される各コードに適合するように修正することにより自動伴奏情報を生成してもよい。
この場合、共通のコード情報に基づいてユーザ伴奏情報および自動伴奏情報がそれぞれ生成されるので、ユーザは、出力される自動伴奏に合わせて、違和感なく自らの伴奏を行うことができる。
Claims (8)
- 楽曲の音響信号を取得する音響信号取得手段と、
取得された音響信号から前記楽曲におけるコード進行を表すコード情報を抽出するコード情報抽出手段と、
抽出されたコード情報に基づいて、ユーザによる伴奏を構成する各音の高さおよび時間軸上の位置を表すユーザ伴奏情報を生成するユーザ伴奏情報生成手段と、
前記ユーザによる伴奏のテンポを表すユーザテンポ情報を取得するユーザテンポ情報取得手段と、
取得されたユーザテンポ情報および前記生成されたユーザ伴奏情報に基づいて、前記ユーザによる伴奏を構成する各音を演奏すべきタイミングを提示する演奏タイミング提示手段と、
自動伴奏のための伴奏パターンを表す伴奏パターンデータを選択するための伴奏パターンデータ選択手段と、
前記自動伴奏のテンポを表す自動テンポ情報を取得する自動テンポ情報取得手段と、
選択された伴奏パターンデータおよび前記抽出されたコード情報に基づいて、前記楽曲の自動伴奏を表す自動伴奏情報を生成する自動伴奏情報生成手段と、
生成された自動伴奏情報に基づいて、取得された自動テンポ情報により表されるテンポで前記自動伴奏を出力する出力手段とを備え、
前記自動伴奏情報生成手段は、前記伴奏パターンデータにより表される各音の高さを前記コード情報により表される各コードに適合するように修正することにより前記自動伴奏情報を生成する、伴奏教習装置。 - 前記演奏タイミング提示手段は、それぞれ異なる音高に対応する複数の演奏操作子のうち、前記ユーザによる伴奏を構成する各音の高さに対応する演奏操作子を選択的に提示することにより、前記ユーザによる伴奏を構成する各音を演奏すべきタイミングを提示する、請求項1記載の伴奏教習装置。
- 生成されたユーザ伴奏情報に基づいて、前記ユーザによる伴奏の楽譜を表示する楽譜表示手段をさらに備え、
前記演奏タイミング提示手段は、表示された前記ユーザによる伴奏の楽譜において前記ユーザによる伴奏を構成する各音を演奏すべきタイミングを提示する、請求項1または2記載の伴奏教習装置。 - 楽曲の音響信号を取得する音響信号取得手段と、
取得された音響信号から前記楽曲におけるコード進行を表すコード情報を抽出するコード情報抽出手段と、
抽出されたコード情報に基づいて、前記楽曲のユーザによる伴奏を表すユーザ伴奏情報を生成するユーザ伴奏情報生成手段と、
生成されたユーザ伴奏情報に基づいて、前記ユーザによる伴奏の楽譜を表示する楽譜表示手段と、
自動伴奏のための伴奏パターンを表す伴奏パターンデータを選択するための伴奏パターンデータ選択手段と、
前記自動伴奏のテンポを表す自動テンポ情報を取得する自動テンポ情報取得手段と、
選択された伴奏パターンデータおよび前記抽出されたコード情報に基づいて、前記楽曲の自動伴奏を表す自動伴奏情報を生成する自動伴奏情報生成手段と、
生成された自動伴奏情報に基づいて、取得された自動テンポ情報により表されるテンポで前記自動伴奏を出力する出力手段とを備え、
前記自動伴奏情報生成手段は、前記伴奏パターンデータにより表される各音の高さを前記コード情報により表される各コードに適合するように修正することにより前記自動伴奏情報を生成する、伴奏教習装置。 - 生成されたユーザ伴奏情報および生成された自動伴奏情報に基づいて、前記自動伴奏の音量を調整する音量調整手段をさらに備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の伴奏教習装置。
- ユーザによる伴奏の態様を伴奏タイプとして設定するための伴奏タイプ設定手段をさらに備え、
前記ユーザ伴奏情報生成手段は、前記抽出されたコード情報および設定された伴奏タイプに基づいて、前記楽曲のユーザによる伴奏を表す前記ユーザ伴奏情報を生成する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の伴奏教習装置。 - 楽曲の音響信号を取得するステップと、
取得された音響信号から前記楽曲におけるコード進行を表すコード情報を抽出するステップと、
抽出されたコード情報に基づいて、ユーザによる伴奏を構成する各音の高さおよび時間軸上の位置を表すユーザ伴奏情報を生成するステップと、
抽出されたコード情報に基づいて、ユーザによる伴奏を構成する各音の高さおよび時間軸上の位置を表すユーザ伴奏情報を生成するステップと、
前記ユーザによる伴奏のテンポを表すユーザテンポ情報を取得するステップと、
取得されたユーザテンポ情報および前記生成されたユーザ伴奏情報に基づいて、前記ユーザによる伴奏を構成する各音を演奏すべきタイミングを提示するステップと、
自動伴奏のための伴奏パターンを表す伴奏パターンデータを選択するステップと、
前記自動伴奏のテンポを表す自動テンポ情報を取得するステップと、
選択された伴奏パターンデータおよび前記抽出されたコード情報に基づいて、前記楽曲の自動伴奏を表す自動伴奏情報を生成するステップと、
生成された自動伴奏情報に基づいて、取得された自動テンポ情報により表されるテンポで前記自動伴奏を出力するステップとを、コンピュータに実行させ、
前記自動伴奏情報を生成するステップは、前記伴奏パターンデータにより表される各音の高さを前記コード情報により表される各コードに適合するように修正することにより前記自動伴奏情報を生成することを含む、伴奏教習プログラム。 - 楽曲の音響信号を取得するステップと、
取得された音響信号から前記楽曲におけるコード進行を表すコード情報を抽出するステップと、
抽出されたコード情報に基づいて、前記楽曲のユーザによる伴奏を表すユーザ伴奏情報を生成するステップと、
生成されたユーザ伴奏情報に基づいて、前記ユーザによる伴奏の楽譜を表示するステップと、
自動伴奏のための伴奏パターンを表す伴奏パターンデータを選択するステップと、
前記自動伴奏のテンポを表す自動テンポ情報を取得するステップと、
選択された伴奏パターンデータおよび前記抽出されたコード情報に基づいて、前記楽曲の自動伴奏を表す自動伴奏情報を生成するステップと、
生成された自動伴奏情報に基づいて、取得された自動テンポ情報により表されるテンポで前記自動伴奏を出力するステップとを、コンピュータに実行させ、
前記自動伴奏情報を生成するステップは、前記伴奏パターンデータにより表される各音の高さを前記コード情報により表される各コードに適合するように修正することにより前記自動伴奏情報を生成することを含む、伴奏教習プログラム。
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