JP6519880B2 - 服薬管理装置 - Google Patents
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Description
しかし、カレンダーに服薬の収納袋を取付けた服薬管理装置は、その原理は誰にも説明されなくても理解容易であるが、それを毎月作るには手間が掛かり、年単位になるとその維持に多大な労力が必要となる。また、コンピュータ管理するカレンダーに服薬を入れた収納袋を取付けた服薬管理装置は複雑となり、高価になるという問題点があった。
この特許文献3は、薬収納ケースに1回分服用する薬を小分けして収納し、服用者が必要に応じて1回分服用する薬を取出して服用する服薬管理装置であって、円筒状の内壁とその周囲に所定間隔で放射状に突設された仕切り壁を有する回転可能な回転体と、前記回転体がケース本体内に収容されることで複数の収納室が形成され、各収納室に1回服用分の薬が収納され前記ケース本体には前記収納室に対応する取出口が形成され前記ケース本体の開口が開閉可能なカバー体により覆われた薬収納ケースと、前記回転体に回転指令を入力する入力手段と、前記回転体を回転させる駆動手段と、前記回転体の1収納室分の回転動作を検出する回転センサと、前記薬の服用休止時間を任意に設定可能な服用休止用タイマーと、前記入力手段からの入力指令に応じて1収納室分だけ前記駆動手段の駆動動作を制御する制御手段とを具備し、前記回転センサが1収納室分の回転動作完了を検出したら前記服用休止用タイマーが計測を開始し、前記制御部は、服用休止時間が経過するまでは前記入力手段から回転指令が入力されても前記駆動手段による前記回転体の回転動作を禁止するものである。
また、前記取出口は前記1収納室分の大きさで前記ケース本体の少なくとも側部が切欠かれて形成されており、前記回転体が回転すると、各収納室に収納された薬が仕切り壁に押されて移動し、前記入力手段の入力操作により薬を順次取出口より自然落下させて入力操作者が視認可能な位置へ自動的に取り出される。
これにより、服用者は入力手段を操作して回転体を回転させると、取出口から薬(薬包)が順次自然落下するので特段の取出し操作をすることなく薬を取出すことができ、薬の取出し忘れをなくすことができるうえに、入力操作者が視認可能な位置へ薬が自動的に取出されるので患者本人に薬を視認させることにより薬の服用を強く動機づけることができる。
また、回転体はモータによって回転させられており、商用電源に頼らざるを得なくなり、それには、AC−DCコンバータの内蔵が必須となり、服薬管理装置が大型化ならざるを得ない。
そして、特許文献3に記載がないものの、モータで回転体を停止させるには、パルスモータの使用、または仕切り壁の位置検出用センサの使用が必要となり、モータの停止指令から実際に停止する停止距離が既知にならないと動作確認できない。即ち、モータを減速制御しているのかブレーキを有しているのかによって基本的なモータの回転運動が異なっており、かつ、服薬管理装置の重量を重くしている。
更に、水車状の仕切り壁(羽根)を配設した回転体は、仕切り壁とケース本体及び/またはカバー体との間に異物が挟まると、破壊されたり、傷を付けたり、モータが焼損したりする可能性が高い。
また、操作状況を前記管理操作機器に送信するために蓄積する前記服薬端末機器は、前記服薬時間内であるかを判断する服薬日、服薬時間を判断する服薬日付時間特定部と、服用者に服薬時間を知らせる発光ダイオードによる光情報及び/または音声による音情報で報知する報知情報出力部と、特定のパルス数で特定時間固定されたとき、そこにある薬の格納位置から服薬が行われたとして服薬位置を特定する薬格納位置を特定する薬格納位置特定部とを具備する。
前記管理操作機器が前記服薬端末機器とのデータ通信を行っているときは、変更処理工程を行う。そして、前記管理操作機器とのデータ通信が断たれたとき自己動作が保持され、その操作状況を前記管理操作機器に送信するために、まず、前記服薬端末機器内に蓄積するものである。
また、上記服薬端末機器は、前記管理操作機器とのデータ通信が断たれたとき自己動作が保持され、服薬日付時間特定部、報知情報出力部、薬格納位置特定部を具備している。
そして、上記表示処理工程は、前回の入力日、前回の服用指定時間、薬の格納位置、服薬日、服薬時間を少なくとも有する前回の蓄積薬用データをディスプレイで出力表示するものである。
更に、上記消去処理工程は、薬の格納位置、前記服薬日、前記服薬時間を消去する前回の蓄積薬用データを消去するものである。
加えて、上記服薬日付時間特定部は、前記管理操作機器とのデータ通信が断たれたとき自己動作が保持し、前記服薬時間内であるかを判断する服薬日、服薬時間を判断するものである。
また、上記報知情報出力部は、服用者に服薬時間を知らせる発光ダイオードによる光情報及び/または音声による音情報で報知するものである。
そして、上記薬格納位置特定部は、前記薬の格納位置をパルス数で検出し、特定のパルス数で特定時間固定されたとき、そこにある薬の格納位置から服薬が行われたとして服薬位置を特定する薬格納位置を特定するものである。
また、前記管理操作機器とのデータ通信が断たれたとき自己の動作が保持され、その操作状況を前記管理操作機器に送信するために前記服薬端末機器内に蓄積するものである。例えば、服薬日付時間特定部で前記服薬時間内であるかを判断する服薬日、服薬時間を判断し、報知情報出力部で服用者に服薬時間を知らせる発光ダイオードによる光情報及び/または音声による音情報で報知する。そして、薬格納位置特定部で特定のパルス数で特定時間固定されたとき、そこにある薬の格納位置から服薬が行われたとして服薬位置を特定する薬格納位置を特定する。
したがって、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等の携帯電話端末等からなる管理操作機器は、前記服薬端末機器の情報を読込んだり、書込んだりして、それをディスプレイに表示するから、医師の投薬の決定に基づき、間違いのない服用ができ、重複する飲用を防止できる。
特に、前記薬は、指定された時間内に服用するように誘うので簡単な操作で、モータ等の回転駆動装置を使用することなく回転できる。また、服薬管理装置として使用する消費電力が少ないから、消費電力を大きくする商用電源等を使用することがない。
よって、簡単な操作で、電力消費の大きいモータ等の電気的な回転駆動装置を使用することなく、また、商用電源等を使用することなく、そして、必要最小限の服薬の蓄積薬用データをコンパクトに管理できる。
まず、本発明の実施の形態の服薬管理装置について、図を用いて説明する。
外周からなる外周筒11及び外周筒11よりも径を小さくした内周からなる内周筒12及び内周筒12の内側に連続的に歯車13を形成して環状容器30の停止位置を特定するハウジング本体10は、本実施の形態の服薬管理装置の母体(基体)となるものである。
本実施の形態において、ハウジング本体10は、透明カバー体60と同様に、ハウジング本体10の中心円部は、透明カバー体60の中心円部62と同様に突出して形成され、複数のリブ21は掌で掴んだときの滑り止めとなっている。滑り止めのみを考慮すると凹凸でもよいが、落としたときの外力に耐える構造とするには、複数のリブ21を設けることが望ましい。また、複数のリブ21の密度によっては、掌で掴んだときの滑り止めのみならず、その感触が良くなる。
収容空間形成部材50の下面側には、機械的スイッチからなるマイクロスイッチ59が配設され、内周筒12の内側の機械的変位を検出している。1個の薬収容室31の移動で1パルス発生している。
両側に回転する場合には、右方向の回転か、左方向の回転かが不明であるから、回転方向を検出するセンサの配置が望ましい。センサとしては機械的スイッチとしてのマイクロスイッチ59等のセンサを2個以上配設し、何れのスイッチが先に動作するかによって回転方向を検出することができる。
なお、環状容器30の薬収容室31は31個設けたものでは、31日分の投薬を入れること、1週間分の薬収容室31、或いは薬を入れる1個乃至31個の薬収容室31を使用することができる。
即ち、外周からなる外周筒11及び外周筒11よりも径を小さくした内周からなる内周筒12及び内周筒12の内側に連続的に歯車13を形成して停止位置を特定するハウジング本体10は、ハウジング本体10の外周筒11と内周筒12との間に、所定数の薬収容室31をハウジング本体10の中心から放射状に複数形成したものであればよい。
このようにすることにより、薬剤師は錠剤数を数えることなく、錠剤数を目視で認識できる。また、調剤薬局等では、複数の薬剤を単一の薬収容室31に入れてもよい場合には、そこで薬を分錠した環状容器30として、患者に渡すことができる。また、環状容器30をスタンダード化することにより、特定の錠剤を環状容器30に自動挿入することもできる。勿論、透明の剥離紙を通して、錠剤の収納状態を確認し、患者にそれを渡すことができる。
なお、本実施の形態の透明カバー体60の中心円部62は、フランジ部61よりも外側に突出しているが、内側のみに突出させてもよい。このとき、ハウジング本体10の内周筒12にそれが嵌合するようにすることができる。
環状容器30の薬収容室31の開口を閉じる封止板33も、薬取出口65に対応する位置となる。即ち、本実施の形態の薬収容室31の位置は、コード板等により、電子的に位置を割り出すことをせず、組み立ての際に特定の箇所に位置決めすることにより、機械的に初期位置を決定している。勿論、コード板によって薬収容室31の位置を特定させることもできる。
即ち、環状容器30の中心を通り、直径方向に延びる軸は、個々の薬収容室31の中心軸となり、同時に薬収容室31の中心及び歯車13の中心を通り、直径方向に延びる直線上に位置する。但し、初期位置は、薬収容室31の開口を閉じる封止板33と薬取出口65が対向する位置である。
なお、透明カバー体60側が有するラチェット爪53は、透明カバー体60自体が有していなければならないものではなく、透明カバー体60側に配設されていればよい。
しかし、2日に1回、3日に1回の飲み薬は忘れ勝ちである。このような場合には、図7に示すように、内部及び外部の2連の環状容器30A及び環状容器30Bを形成することもできる。また、図示しないが、環状容器30A及び環状容器30Bの薬収容室31の底面に型成形の際に番号を入れたり、印刷したりすると、2日または3日に1回の間隔設定が容易になる。特に、このような実施の形態の場合には、環状容器30A及び環状容器30Bを1ヶ月、31日設定、即ち、封止板33で1個の薬収容室31が閉じるから、32個の仕切りになる。
本実施の形態の解除具70は、図3、図8及び図9に示すように、透明カバー体60の中心軸上に設けた図3に示した環状の窪み57を形成した柱体56と、柱体56の挿入離脱を自在としたハウジング本体10の中心軸に形成した貫通ガイド孔18及び貫通ガイド孔18に配設した柱体56の環状の窪み57と弾接するCリングからなるスプリング75と、透明カバー体60とハウジング本体10とがスプリング75の弾接を解くことによって解除させる貫通ガイド孔18に挿入自在な凸部72を配設したものである。
ここで、透明カバー体60とハウジング本体10とが通常状態ではスプリング75の弾性で結合しており、解除具70はそのスプリング75の弾接を解くことによって貫通ガイド孔18に係合している凸部72が離脱し、両者の係止状態が解除されるものである。
なお、解除具70は、解除しないときには、透明カバー体60に取付け自在とすることもできる。また、外形は本実施の形態のように皿状とする必要性はない。レバー或いは凸部72をネジとすることもできる。
図11及び図12のように、プリント基板PBに電源部BT、マイクロプロセッサLSが搭載され、定電圧下でデジタル信号の処理を行っている。また、マイクロプロセッサLSの出力は、音声メモリICから特定の音声出力をスピーカSPから出力するようになっている。そして、USBコネクタCNはUSBケーブルの接続端子であり、外部のパーソナルコンピュータPCとの通信用ケーブルである。また、電源部BTは、内部電源としてのバッテリである。電源部BTのバッテリは、本実施の形態では、外部充電する二次電池を使用している。
電源部BTには、バッテリの電源電圧VBに対して、直列抵抗r1と抵抗r2との間にトランジスタTRを接続し、トランジスタTRのベースを常にアース電位とし、トランジスタTRをオフ状態としている。そのとき端子電圧eは、A−D変換回路ADに入力している。バッテリの能力を判断するときには、ベース電圧に所定の電圧を印加してトランジスタTRをオン状態とし、抵抗r2の端子電圧eをA−D変換回路ADに入力し、負荷電圧の低下を測定し、その低下の程度によってバッテリの交換を判断する。
ドライバDRを介して接続された発光ダイオードLEDは抵抗Rを介して流れるデューティ比の電流で特定色の色彩及び輝度で点灯させている。発光ダイオードLEDの点灯は、赤、黄、橙色等のように色彩を変更させてもよい。この発光ダイオードLEDは、特定の服薬時間の1時間前から1時間後までを点灯させるものである。この発光ダイオードLEDは矩形波により点滅を繰り返すものである。発光ダイオードLEDの光が透明カバー体60から出力されるように、プリズムを介して光が散乱するように設定されている。なお、この点滅周期は、人間に点滅信号であることを認識させる周期0.1〜10Hz程度に設定して使用したが、一般に、その周期の1/2〜1/5周期が点灯時間としている。しかし、点滅周期はこれに拘ることはない。
勿論、ハウジング本体10の下面にスピーカSPの音声を導く共振空洞を形成し、ハウジング本体10の下面から、それを出力させてもよい。
本実施の形態では、スピーカSPが中心円部62の1/3の直径であるから、その中心円部62のスピーカSPの対向面に穿設したもの、ハウジング本体10の下面に3個以上の突起19を配設し、テーブル(硬い面を想定)との間隔を所定の間隔に設定し、共振を行わせたものとを試作したが、両者に大きな差異はなかった。
しかし、スピーカSPの音を90〜180度弧状の空洞で導くと音声の出力が共振で高くなることが確認された。
まず、収容空間形成部材50に対してガイドカバー40を用いてラチェット爪53の取付けを行う。本実施の形態では、透明カバー体60がハウジング本体10に対して右回転する構造に設定されている。透明カバー体60には、収容空間形成部材50に電子部品80を実装したプリント基板PBを取付ける。スピーカSPを収容空間形成部材50に内蔵する場合には、その取付けを行い、その後、収容空間形成部材50の開口端部を解除具70の凸部72の軸と透明カバー体60の中心軸に形成した柱体56を同心円とすべく接合する。
特に、本実施の形態では、収容空間形成部材50を透明カバー体60に対してビス止めし、接着剤で接着している。しかし、本実施の形態では、組付け型を用いて透明カバー体60と、収容空間形成部材50と、柱体56の関係を設定し、電子部品80を実装したプリント基板PBが容易に触られないようにしてもよい。勿論、ビス止め、接着剤の何れかとすることもできるし、透明カバー体60と収容空間形成部材50の凹凸により、係止させることもできる。
この位置が初期位置であり、環状容器30の封止板33が薬取出口65に対向する位置となる。即ち、透明カバー体60の薬取出口65を嵌合孔32で閉じてなる封止板33の位置となる。
この状態で、図2に示すように、ハウジング本体10に環状容器30を収容し、更に、ガイドカバー40及び収容空間形成部材50を取付けた透明カバー体60を連結する。
なお、封止板33の配設されていない薬収容室31には、予め、処方に従った服薬を入れておく。また、ハウジング本体10に環状容器30の機能を持たせたもの、即ち、ハウジング本体10に直接、薬収容室31を設けたものは、処方に従った服薬を入れておくことを前提とする。
ハウジング本体10では、ハウジング本体10と環状容器30とが一体となっており、ハウジング本体10を固定しているから、透明カバー体60を右方向に回転させると、その外力でラチェット爪53はスプリング54の弾性力に抗して移動し、特定の歯車13から次の隣接する歯車に移動する。
右回転方向で1個以上の薬収容室31を飛ばし、2個以上の薬収容室31を移動しても、そこに服用する薬剤が入っておれば、薬収容室31に同一の服用薬が入っているとする場合には、何処の位置の服用薬を取り出してもよい。
何れにせよ、薬収容室31に薬剤が入っている個所で透明カバー体60の回転を止めて、薬が取り出せればよい。
このプログラムは、服薬端末機器100としてのマイクロプロセッサLSに対して、パーソナルコンピュータPCに搭載しているソフトウエアのExcelによって動作するものである。
まず、ステップS1でUSBケーブルがコネクタCNに接続されたことを検出すると、ステップS2で本実施の形態の服薬管理装置のソフトウエアで動作する機能であるかを判断し、両者が間違いないと確認されたとき、ステップS3の動作に入る。ステップS1またはステップS2が否定されるとき、このルーチンを実行しない。
ステップS7においてパーソナルコンピュータPCで顧客管理等をしている場合には、ステップS6の印字データをそのまま、パーソナルコンピュータPCで顧客管理ソフトの特定のメモリの該当者(服用者名)欄にダウンロードする。具体的には、ディスプレイの右位置に図17(b)の管理者用データ記録が「必要」、「不要」をオペレータに問いかけ、それをステップS8で入力する。
ステップS12で例えば、図17(d)の服薬時間の入力を待ち、ステップS13で本実施の形態の服薬管理装置のメモリに書き込まれたデータを返送し、ステップS14で両者の一致を確認する。ステップS14で両者の一致を確認するまで、ステップS12からステップS14のルーチンを繰り返し実行する。
このとき、蓄積薬用データの投薬日、薬を保存している投薬位置、投薬時間は、図16のステップS12乃至ステップS14に示すように消去となる。
その後、ステップS18では管理者名の変更が必要であるか判断し、変更が必要であれば、ステップS19で図17(f)のように変更する管理者名を入力し、また、ステップS20では服用者名の変更が必要であるか判断し、変更が必要であれば、ステップS21で図17(g)のように変更する服用者名を入力する。そして、ステップS22でこのルーチンを脱する。
まず、ステップS31でUSBコネクタCNからUSBケーブルの接続が解かれたことを検出すると、ステップS32で設定した服薬時間の1時間前から設定入力した服薬時間の間であるかステップS32及びステップS35で判断し、設定した服薬時間の前1時間以内であると判断したとき、ステップS33で所定のタイミングで発光ダイオードLEDを点滅させる。このとき、点滅周期は時間の経過に従って数段にデューティ比を変化させてもよいし、発光色を変化させてもよい。次に、ステップS34で『薬の時間ですよ』の音声出力を出す。この音声出力についても、時間の経過に従って数段に音声を大きくすることもできる。
ステップS34及びステップS37の音声出力は、最初にブザー音または他の擬音を入れてもよい。或いは、ステップS34及びステップS37の音声出力は、発光ダイオードLEDを点滅させる周期の1/10〜1/30に設定することもできる。
特に、本実施の形態の音声出力は、透明カバー体60の回転にモータ等を使用しないので電力消費を大きくしても、小電力となり、比較的大きな音声を出力することができる。
また、設定した服薬時間の1時間前から、服薬時間の1時間経過するまでは、発光ダイオードLEDの光で、及び音声で薬の飲み忘れを防止し、その時間外は、ステップS32及びステップS35及びステップS44のルーチンの処理となり、光及び音声出力はない。しかし、このとき、透明カバー体60の右回転を防止するロックキーを設け、飲み忘れがない場合には、ロックを掛けてもよい。
そして、ステップS34の『薬の時間ですよ』とステップS37の『まだ飲んでませんよ』を単一の『薬の時間ですよ』と置き換えてもよい。ステップS32からステップS34のルーチン、ステップS35からステップS37のルーチンを終えると、ステップS38で透明カバー体60がハウジング本体10に対して右方向に回転力を加えると、機械的スイッチからなるマイクロスイッチ59が垂直リブ16毎に1パルスを出力するように配設されているから、マイクロスイッチ59の出力が変化したとき、それを環状容器30の薬収容室31にある薬を特定するための回転動作とする。
ステップS39及びステップS40でマイクロスイッチ59の接点動作に変化のないとき、その薬収容室31の位置で薬を取出す行為が発生したと解釈する。何れにせよ、3〜5分間パルス数が変化しなければ、それをもって薬取出口65の決定とするものである。
発明者らの実験によれば、特定の薬収容室31から薬を取出すときには、透明カバー体60を右回転しますが、通常、3分間回転しなければ特定の薬収容室31から薬を取出していることが確認されたことから、この扱いとしている。
ステップS41で服用した日付、時刻、また、ステップS42で服薬データ位置(ポジション)、ステップS43で服薬の実績等は、特定の日付、時刻に、薬を服用したことを特定の形式にフォーマッテングしたメモリに読出し、書き込み可能としている。
マイクロスイッチ59の出力が変化しないとき、ステップS32、ステップS35、ステップS44のルーチンを繰り返し実行する。
ステップS41で服用した日付、時刻、また、ステップS42で服薬データ位置(ポジション)、ステップS43で服薬の実績等は、特定の日付、時刻に、薬を服用したことを特定の形式にフォーマッテングしたメモリに読出し、書込み可能に書込んでいる。
このように、本実施の形態は、収容空間形成部材50内に内蔵する電子部品80を省略しても投薬装置として使用することができる。
特に、管理操作機器90としてのパーソナルコンピュータPCで行う設定・制御のプログラム及び服薬端末機器100としてのマイクロプロセッサLSが行う処理制御プログラムがなくても、服薬管理装置として機能する発明として捉えることができる。
特に、薬収容室31の底面に番号を付して使用することにより、薬の飲み忘れを防止することもできる。
また、ハウジング本体10の外周筒11と内周筒12との間に、所定数の薬収容室31を形成し、ハウジング本体10との間で相対的な回転を阻止した相対回転阻止部17を形成した環状容器30も、1列の環状、2列の環状、3列の環状とするように、多角形環状とすることもできる。
この環状容器30は独立して構成しても、ハウジング本体10と一体に構成しても、ハウジング本体10に環状容器30の機能を持たせてもよい。
ここで、ハウジング本体10と環状容器30を一体に形成したものでは、環状容器30の所定数の薬収容室31はハウジング本体10の所定数の薬収容室31と置き換えることができる。
ハウジング本体10と環状容器30とを別体で形成したものでは、環状容器30の薬収容室31に製薬メーカで薬を入れて封をする場合、薬局で環状容器30の薬収容室31に薬を入れて封をする場合に好適である。
上記実施の形態では、環状容器30の所定数の薬収容室31は、錠剤等の薬剤がなくなることを検出していないが、錠剤等の薬がなくなったことを検出するセンサを配設することもできる。
このハウジング本体10に形成した停止位置を特定する歯車13と透明カバー体60が有するラチェット爪53との弾性係合位置は、透明カバー体60に形成した薬取出口65と環状容器30の特定の薬収容室31とが対向する位置となっている。
よって、透明カバー体60をハウジング本体10との間で相対回転させるという簡単な操作で、モータ等の回転駆動装置を使用することなく回転できる。また、服薬管理装置として使用する消費電力が少ないから、消費電力を大きくする商用電源等を使用することなく、コンパクトで相対回転中に相対移動する部分の隙間に異物が挟まることがない。
即ち、当該実施の形態の服薬管理装置は、図1乃至図10を用いて説明すると、外周からなる外周筒11及び外周筒11よりも径を小さくした内周からなる内周筒12及び内周筒12の内側に連続的に歯車13を形成して停止位置を特定すると共に、外周筒11と内周筒12との間に、所定数の薬収容室31を形成したハウジング本体10と、ハウジング本体10の開口側で、環状容器30の開口側を閉じると共に、その中央部の中心円部62とハウジング本体10の内周筒12内で電子部品80の収容空間58を形成し、かつ、内周筒12の内側に連続的に停止位置を特定する歯車13と、歯車13と嵌合する弾性を付与されたラチェット爪53とを配設した透明カバー体60とを具備し、所定数の薬収容室31は、ハウジング本体10の内周筒12の内側に形成した停止位置を特定する歯車13と透明カバー体60が有するラチェット爪53とが弾性係合したとき、透明カバー体60に形成した薬取出口65と特定の薬収容室31とが対向する位置にある。
よって、透明カバー体60をハウジング本体10との間で相対回転させるという簡単な操作で、モータ等の回転駆動装置を使用することなく回転できる。また、服薬管理装置として使用する消費電力が少ないから、消費電力を大きくする商用電源等を使用することなく、コンパクトで相対回転中に相対移動する部分の隙間に異物が挟まることがない。
したがって、本実施の形態の服薬管理装置の環状容器30は、ハウジング本体10の外周筒11と内周筒12との間に、所定数の薬収容室31を形成し、ハウジング本体10との間で相対的な回転を阻止する相対回転阻止部17を形成した大径及び小径の環状容器30A及び30Bからなるものであるから、大径の環状容器30Aと小径の環状容器30Bとの2個に薬を入れる薬収容室31を形成することにより、複数種類の薬を確認し、取出すことができる。このとき、飲む薬の数と薬収容室31に入っている薬の量を比較し、取出しのときに外部に落としたか否かを確認することもできる。
なお、ハウジング本体10と環状容器30を一体に形成したものでは、ハウジング本体10は、ハウジング本体10の外周筒11と内周筒12との間に、大径及び小径の2列の所定数の薬収容室31を形成したものである。
この服薬管理装置における環状容器30またはハウジング本体10の所定数の薬収容室31は、14個乃至31個の間の数としたものであるから、1週間、2週間、3週間、4週間分の薬及び1ヶ月分の薬を収容できる。したがって、患者の処方に応じた服薬管理ができる。
特に、3週間、4週間分の投薬及び1ヶ月分の投薬に効果的である。
なお、ハウジング本体10と環状容器30を一体に形成したものでは、所定数の薬収容室31が14個乃至31個の間の数としたものである。
1週間で薬収容室31は7個となるが封止板33で1個が閉じられるから8個の薬収容室31のスペースとなる。即ち、薬収容室31は封止板33で1個が閉じられるから、それを考慮して複数個の薬収容室31のスペースとするのが好ましい。特に、4の倍数個とするのが好ましく、その意味からしても1ヶ月(31日)+封止板33で閉じられる1個とするのが望ましい。
透明カバー体60は、その中心部の中心円部62をその中心軸の外方向に突出させ、有底円筒または有底多角筒とするものであるから、透明カバー体60の中心軸の外方向に突出した有底円筒または有底多角筒は、掌によって把持し、回転操作しやすく、老若男女の掌によっても握り易い構造となる。
図1においては、突出保持部15はハウジング本体10を回転基準として保持するのに使用されるが、他の凹凸形状であってもよいし、底面の外側に放射線状の突起を設けてもよい。
図5(b)に示すハウジング本体10の内周筒12の内側に連続的に形成した歯車13の凹溝としての弾接面13aは、平面視V字状とし、透明カバー体60が有するラチェット爪53の中央で弾性係合するものであるから、透明カバー体60とハウジング本体10との相対回転が両側に回転可能である。また、停止位置は、連続的に形成した歯車13の平面視V字状の凹溝としての弾接面13aと、透明カバー体60が有するラチェット爪53の中央で弾性係合させ、このとき、薬取出口65の中心と特定の薬収容室31の中心とが対向する位置にある。
したがって、透明カバー体60とハウジング本体10との相対回転が両側に回転するものにも対応できる。
図5(a)に示すハウジング本体10の内周筒12の内側に連続的に形成した歯車13の凹溝としての弾接面13aは、平面視で鋸歯状とし、透明カバー体60が有するラチェット爪53の端部で弾性係合するものであるから、透明カバー体60とハウジング本体10との相対回転が特定方向に回転可能である。また、停止位置は、連続的に形成した歯車13の平面視で鋸歯状の凹溝としての弾接面13aと、透明カバー体60が有するラチェット爪53に弾性係合させ、このとき、薬取出口65の中心と特定の薬収容室31の中心とが対向する位置にある。
したがって、透明カバー体60とハウジング本体10との回転が特定の方向に回転するものに対応できる。
したがって、環状容器30またはハウジング本体10の所定数の薬収容室31の初期位置は、薬収容室31を塞いだ位置であるから、使用者にも初期位置が認識され、使い方に間違いが入り難い。また、薬を収容していない薬収容室31を初期位置として設定しておくことにより、センサを設けなくても一義的に薬収容室31を特定できる。
なお、ハウジング本体10と環状容器30を一体に形成したものでも、薬収容室31の初期位置には、薬収容室31を塞いだものとすることができる。
ここで薬収容室31を塞いだものとは、封止板33で閉じたもの、薬収容室31に発泡性の合成樹脂を充填したもの、或いは、他との配色を変化した空間とすることができる。
したがって、環状容器30の所定数の薬収容室31は、ハウジング本体10の内周筒12の内側に形成した停止位置を特定する歯車13と透明カバー体60が有するラチェット爪53とが弾性係合したときから、特定方向の回転位置をマイクロスイッチ59の開閉数で位置を測定するものであるから、マイクロスイッチ59のパルス数のみで位置を特定できる。
なお、ハウジング本体10と環状容器30を一体に形成したものでも同様に扱うことができる。
したがって、透明カバー体60の中心部とハウジング本体10の内周筒12内で電子部品80を収納する収容空間58には、ハウジング本体10の内周筒12の内側に形成した停止位置を特定する歯車13から連続して垂直リブ16を設け、マイクロスイッチ59との間で透明カバー体60に形成した薬取出口65と環状容器30の特定の薬収容室31とが対向する位置にあることを検出するものであるから、透明カバー体60に形成した薬取出口65と環状容器30またはハウジング本体10の特定の薬収容室31とが対向する位置にあるとき、歯車13から連続して設けた垂直リブ16とマイクロスイッチ59との間でパルスを発生させ、確実なマイクロスイッチ59のパルスを発生できる。
なお、解除具は、解除しないとき、透明カバー体に取付け自在とする構造または透明カバー体60の中心円部62に挿入自在とした凸部72を配設した解除具70とすることもできる。
図において、表示処理工程91は、前回の入力日、前回の服用指定時間、薬の格納位置、服薬日、服薬時間を前回の蓄積薬用データとしてパーソナルコンピュータPC、スマートフォン等携帯電話端末の液晶画面等にディスプレイするものである。
また、消去処理工程92は、前記薬の格納位置、前記服薬日、前記服薬時間を消去する前回の蓄積薬用データを消去するものであり、書き換え機能を意味する。
そして、変更処理工程93は、前記入力日を前回の日付から今日に変更し、服用者名の変更、管理者名の変更、服用指定時間の変更等の必要があれば、それらの変更を行うものである。書き換え機能としても使用できる。
この通信を行う管理操作機器90は、パーソナルコンピュータPC、スマートフォン等携帯電話端末のソフトウエアが設定できるものであり、本実施の形態における服薬管理装置の服薬端末機器100の機能を有するものであればよい。
服薬日付時間特定部101は、管理操作機器90とのデータ通信が断たれたとき、自己保持され、服薬時間内であるかを判断する服薬日、服薬時間を判断する。
また、報知情報出力部102は、服用者に服薬時間を知らせる発光ダイオードによる光情報及び/または音声による音情報で報知するものである。
そして、薬格納位置特定部103は、薬の格納位置をパルス数で検出し、特定のパルス数で特定時間固定されたとき、そこにある薬の格納位置から服薬が行われたと見做して服薬位置を特定する薬格納位置を特定するものである。
ここで、表示処理工程91は、前回の入力日、前回の服用指定時間、薬の格納位置、服薬日、服薬時間を少なくとも有する前回の蓄積薬用データをディスプレイで表示する。
また、消去処理工程92は、薬の格納位置、前記服薬日、前記服薬時間を消去する前回の蓄積薬用データを消去する。そして、変更処理工程93は、前記入力日を前回の日付から今日に変更し、かつ、服用者名の変更、管理者名の変更、服用指定時間の変更の必要があれば、それらの変更を行うものである。
また、服薬日付時間特定部101は、管理操作機器90との通信が断たれたとき自己動作が保持し、服薬時間内であるかを判断する服薬日、服薬時間を判断する。
そして、報知情報出力部102は、服用者(患者)に服薬時間を知らせる発光ダイオードLEDによる光情報及び/または音声による音情報で報知する。
更に、薬格納位置特定部103は、前記薬の格納位置をパルス数で検出し、特定のパルス数で特定時間固定されたとき、そこにある薬の格納位置から服薬が行われたとして服薬位置を特定する薬格納位置を特定する。
したがって、簡単な操作で、電力消費の大きいモータ等の電気的な回転駆動装置を使用することなく、また、商用電源等を使用することなく、そして、必要最小限の服薬の蓄積薬用データをコンパクトに管理できる。
11 外周筒
12 内周筒
13 歯車
14 係合突起
17 相対回転阻止部
18 貫通ガイド孔
30 環状容器
31 薬収容室
33 封止板
50 収容空間形成部材
57 環状の窪み
60 透明カバー体
61 フランジ部
62 中心円部
65 薬取出口
75 スプリング
80 電子部品
90 管理操作機器
91 表示処理工程
92 消去処理工程
93 変更処理工程
100 服薬端末機器
101 服薬日付時間特定部
102 報知情報出力部
103 薬格納位置特定部
SP スピーカ
LS マイクロプロセッサ
PC パーソナルコンピュータ
IC 音声メモリ
LED 発光ダイオード
Claims (1)
- 前回の入力日、前回の服用指定時間、薬の複数の格納位置、服薬日、服薬時間を含む前回の蓄積薬用データをディスプレイで出力表示する表示処理工程と、
前記薬の複数の格納位置、前記服薬日、前記服薬時間を含む前回の蓄積薬用データとして消去する消去処理工程と、
前記入力日を前回の日付から今日に変更し、かつ、服用者名のデータ変更、管理者名のデータ変更、服用指定時間のデータ変更を必要に応じて行う変更処理工程と、
前記表示処理工程及び前記消去処理工程及び前記変更処理工程を具備するデータ通信処理を伴う管理操作機器と、
前記管理操作機器とのデータ通信が断たれたとき、服用者名のデータ、管理者名のデータ、服用指定時間のデータを自己保持し、前記服薬日、前記服薬時間から前記服薬時間内であるかを判断する服薬日付時間特定部と、
服用者に前記服薬時間を知らせる発光ダイオードによる光情報及び/または音声による音情報で報知する報知情報出力部と、
前記薬の格納位置をパルス数で検出し、特定のパルス数で特定時間固定されたとき、そこにある薬の複数の格納位置の何れかから服薬が行われたとして服薬位置を特定する薬格納位置を特定する薬格納位置特定部を具備し、
前記服薬日付時間特定部及び前記報知情報出力部及び前記薬格納位置特定部の操作状況を前記管理操作機器に格納された蓄積薬用データとしてデータ通信する服薬端末機器』
を具備してなることを特徴とする服薬管理装置。
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