JP6516212B2 - 基板装置および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、基板装置、および、当該基板装置を用いた電子機器に関するものである。
従来、発熱量の比較的多い電子部品を搭載する基板装置は、一般的に、表面に電子部品を搭載する基板であって、表面に導電パターンと放熱パターンとを有する基板を備えている。導電パターンは、電子部品に電源あるいは任意の信号を供給するパターンである。放熱パターンは、電子部品において生じた熱を放熱するためのパターンである。これらのパターンは、例えば、銅箔等、熱伝導性のよい材料により形成される。さらに、当該基板装置では、電子部品において生じた熱を放熱するために、サーマルパッドが設けられているものがある。放熱パターンは、サーマルパッドに熱的に接続された構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
当該基板装置では、電子部品において発生した熱は、サーマルパッドを介して放熱パターンに移動させることができるので、電子部品が高温化するのを抑制することができる。
特開2013−251337号公報
しかしながら、従来の基板装置では、放熱性が十分ではないという問題がある。
そこで、本発明は、放熱性を向上させることができる基板装置および電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る基板装置は、表面に電子部品を実装するための基板であって、前記電子部品に電気的に接続される導電パターンおよび前記電子部品の熱を放熱させる放熱パターンを前記表面に有する基板を備え、前記導電パターンは、前記電子部品から放射状に延びる形状を有する。
本発明の基板装置および電子機器は、放熱性を向上させることができる。
比較例における投光器の外観の一例を示す斜視図である。 比較例におけるモジュールの一例を示す斜視図である。 比較例における基板装置の構成の一例を示す上面視図である。 比較例における基板装置の構成の一例を示す断面図である。 比較例における基板装置の導電パターンおよび放熱パターンの構成の一例を示す上面視図である。 比較例における基板装置の温度を測定した結果を示す図である。 比較例における基板装置の温度を測定した結果を示す図である。 実施の形態1における基板装置の構成の一例を示す上面視図である。 実施の形態1における基板装置の導電パターンおよび放熱パターン構成の一例を示す上面視図である。 図2に示す楕円Aの部分の拡大図である。 温度測定を行った導電パターンおよび放熱パターンの拡開角度別の形状を示す図である。 ガラエポ基板の一例を示す外観図である。 ガラエポ基板における拡開角度別の温度の測定結果を示すグラフである。 ガラエポ基板における拡開角度別の温度の測定結果を模式的に示す模式図である。 Al基板の一例を示す外観図である。 Al基板における拡開角度別の温度の測定結果を示すグラフである。 Al基板における拡開角度別の温度の測定結果を模式的に示す模式図である。 実施の形態2における導電パターンおよび放熱パターンの構成の一例を示す上面視図である。 実施の形態2における基板装置の構成の一例を示す上面視図である。 実施の形態2における電子部品の構成の一例を示す図である。
<本発明の基礎となった知見>
[基板装置を備える照明装置の構成]
上述した発熱量の比較的多い電子部品(熱源)を搭載する基板装置は、例えば、照明装置あるいは半導体素子に用いられる。照明装置は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子を用いた投光器、車両用灯具あるいはシーリングライト等である。
ここでは、比較例として、基板装置が投光器に用いられている場合について説明する。
図1は、比較例における投光器の外観の一例を示す斜視図である。図1に示すように、投光器100は、6個のLEDモジュール10と、6個のLEDモジュール10を支持するフレーム110と、アーム部120とを備えている。
アーム部120は、フレーム110に取り付けられ、天井あるいは床面等にフレーム110を固定するための部材である。アーム部120は、フレーム110に固定される第一アーム部121と、天井あるいは床面等に固定される第二アーム部122とが一体に形成されている。第一アーム部121の先端(第二アーム部122とは反対側の先端)には、フレーム110にビス等を用いて接続される固定部123が設けられている。フレーム110とアーム部120とは、固定部123により固定的に接続されても構わないし、ある程度回動可能に接続されても構わない。第二アーム部122には、ビス等を通すための孔124と、孔124を中心とする円弧状のスリット125とが形成されている。ある程度回動可能な状態で孔124を用いて投光器100をビス留めした場合、スリット125にビス等を通すことで投光器100の回動範囲を制限できる。
[LEDモジュール(電子機器)の構成]
LEDモジュール10は、基板装置1を備える電子機器の一例である。
図2は、比較例におけるモジュールの一例を示す斜視図である。図2に示すように、LEDモジュール10は、比較例における基板装置1と、ヒートシンク20と、透明カバー30とを備えている。基板装置1については後述する。ヒートシンク20は、図2に示すように、ベース21と、複数の放熱フィン22とを備えている。
ベース21は、表面の形状が長方形状の板状部材である。なお、図1および図2では、説明のため、ベース21の表面に垂直な軸をZ軸とし、ベース21の表面に平行な軸をX軸およびY軸としている。X軸は長方形の対向する2辺に平行としており、Y軸は長方形の他の対向する2辺に平行としている。ベース21の表面には、複数の基板装置1が取り付けられている。
複数の放熱フィン22は、ここでは板状部材であり、表面がYZ平面に平行となる状態で、ベース21の裏面に取り付けられている。言い換えると、放熱フィン22は、ベース21からZ軸の負側に延びている。
透明カバー30は、基板装置1を覆う部材であり、ベース21の表面に取り付けられている。
[基板装置の構成]
基板装置1は、電子部品の一例としてのLEDチップが搭載される装置である。
図3は、比較例における基板装置1の構成の一例を示す上面視図である。図4は、比較例における基板装置1の構成の一例を示す断面図である。
基板装置1は、図3および図4に示すように、LEDチップ12およびサーマルパッド13が搭載された基板11を備えている。
LEDチップ12は、電子部品の一例であり、ここでは、発光素子である。より詳細には、LEDチップ12は、裏面に電極12aおよび12bを備えるフリップチップである。LEDチップ12の筐体は、表面の形状が長方形状となっている。LEDチップ12は、高熱伝導性セラミックス17の表面に固定されている。
高熱伝導性セラミックス17は、表面にLEDチップ12を搭載する基板であり、基板11上に実装される。高熱伝導性セラミックス17は、表面の形状が長方形状の基板であり、図3では、長辺がY軸に平行となるように、短辺がX軸に平行になるように配置されている。高熱伝導性セラミックス17には、スルーホール17aおよび17bと、配線18aおよび18bとが形成されている。
スルーホール17aは、高熱伝導性セラミックス17に形成された貫通孔に導電材料を充填させた構造となっており、配線18aと通電端子16aとを電気的に接続する。同様に、スルーホール17bは、高熱伝導性セラミックス17に形成された貫通孔に導電材料を充填させた構造となっており、配線18bと通電端子16bとを電気的に接続する。
配線18aは、LEDチップ12のアノード側の電極12aとスルーホール17aとを電気的に接続する配線である。配線18aは、AlあるいはCu等の導電性材料により形成された長尺状の膜であり、一端がLEDチップ12の電極12aと高熱伝導性セラミックス17との間に位置し、他端がスルーホール17aに接するように配置されている。配線18aは、LEDチップ12のアノード側の電極12aとは、バンプ19aにより接続されている。
同様に、配線18bは、LEDチップ12のカソード側の電極12bとスルーホール17bとを電気的に接続する配線である。配線18bは、AlあるいはCu等の導電性材料により形成された長尺状の膜であり、一端がLEDチップ12の電極12bと高熱伝導性セラミックス17との間に位置し、他端がスルーホール17bに接するように配置されている。配線18bは、LEDチップ12のアノード側の電極12bとは、バンプ19bにより接続されている。
高熱伝導性セラミックス17の裏面には、2つの通電端子16aおよび16bが形成されている。
通電端子16aは、LEDチップ12の電極12aと電気的に接続される端子であり、通電端子16bは、LEDチップ12の電極12bと電気的に接続される端子である。通電端子16aおよび16bは、ここでは、AlあるいはCu等の導電性材料により形成された、表面の形状が長方形状の端子である。通電端子16aおよび16bは、長辺が高熱伝導性セラミックス17の長辺(Y軸に平行な辺)の各々に沿って配置されている。
通電端子16aは、スルーホール17aおよび配線18aを介してLEDチップ12のアノード側の電極12aに電気的に接続されている。通電端子16bは、スルーホール17bおよび配線18bを介してLEDチップ12のカソード側の電極12bに電気的に接続されている。
サーマルパッド13は、LEDチップ12において発生した熱を放熱パターン15に移動させるための部材であり、表面の形状が長方形状のシートである。サーマルパッド13は、表面が高熱伝導性セラミックス17の裏面に、裏面が基板11上に形成された放熱パターン15の表面に接するように配置されている。さらに、サーマルパッド13は、通電端子16aと通電端子16bとの間に、通電端子16aおよび16bとは電気的に絶縁された状態に配置されている。
基板11は、表面にLEDチップ12を搭載した高熱伝導性セラミックス17が実装される基板である。基板11は、表面の形状が矩形状の板状部材である。基板11の表面には、導電パターン14a、14bおよび放熱パターン15が形成されている。
導電パターン14aおよび14bは、通電端子16aおよび通電端子16bに対して、LEDチップ12に搭載されたLEDを点灯させるための電圧を供給するパターンである。また、導電パターン14aおよび14bにより、通電端子16aおよび16bを介してLEDチップ12において生じた熱が放熱される。導電パターン14aおよび14bは、例えば、熱伝導性および導電性の比較的高い材料、例えば、銅箔により形成されている。
比較例において、導電パターン14aおよび14bは、長方形状のパターンである。導電パターン14aは、一端が通電端子16aに接続され、他端が当該通電端子16aよりも外側に配置される。導電パターン14bは、一端が通電端子16bに接続され、他端が当該通電端子16bよりも外側に配置される。
放熱パターン15は、LEDチップ12からサーマルパッド13に伝達された熱を放熱するためのパターンである。放熱パターン15は、上面視において、長方形状のパターンから、上述した導電パターン14aおよび14b部分を切り欠いた形状となっており、導電パターン14aおよび14bとは、電気的に絶縁された状態で配置されている。言い換えると、導電パターン14aおよび14bと放熱パターン15とは独立して設けられ、一定の間隔を置いて配置されている。
図5は、比較例における基板装置1の導電パターン14aおよび14b、および、放熱パターン15の構成の一例を示す上面視図である。
図5に示すように、比較例における基板11は、1辺が20mmの正方形状に形成されている。また、図5において、導電パターン14aおよび14bと、放熱パターン15との間の間隔は、0.4mmである。また、図5において、サーマルパッド13が配置される部分の放熱パターン15のX軸方向の幅は、1.86mmである。図5において、導電パターン14aおよび14bは、Y軸方向の長さが5.18(2.59×2)mm、X軸方向の長さが8.76((20−1.86−0.4×2)/2)mmとなっている。
(課題の詳細)
ここで、上述したLEDチップ12のような発光素子、あるいは、半導体素子のような極めて発熱量の多い電子部品を搭載した場合、上述した基板11では、放熱効果が十分ではないという問題がある。さらに、発熱量の多い電子部品を搭載した基板11では、放熱効果が十分でないために、電子部品が熱劣化するという問題がある。
そこで、本発明者らは、比較例における基板装置1について、実際に電子部品を発熱させて基板装置1の温度を測定した。
図6および図7は、比較例における基板装置1の温度を測定した結果を示す図である。図6は、LEDモジュール10の基板11の表面全体についての測定結果であり、図7は、図6の測定結果の一部を拡大した図となっている。
なお、図6および図7では、LEDチップ12およびその近傍の領域において、輝度の低い部分(色の濃い部分)が温度の高い部分であり、輝度の高い(色の薄い)部分が温度の低い部分となっている。
図6および図7から分かるように、温度が高い部分の範囲は、LEDチップ12の放熱パターン15側よりも導電パターン14aおよび14b側(通電端子側)で大きくなっていることが分かる。従来は、LEDチップ12において生じた熱は、サーマルパッドを介して放熱パターン15により放熱されると考えられることから、放熱パターン15の面積を大きくするように、放熱パターン15、導電パターン14aおよび14bの形状が決定されていた。これに対し、本発明者らは、上記温度測定の結果より、導電パターン14aおよび14b側における放熱性が十分ではないという知見を得た。
なお、図6より、複数のLEDチップ12の間では、温度差の分布に違いが見られないことから、放熱パターン15側よりも導電パターン14aおよび14b側の温度が高くなる要因は、例えば、放熱パターン15を形成する銅箔の接着あるいはグリースの塗布の状態等の製造上の要因に起因するものではないと考えられる。
以下では、本発明の実施の形態に係る基板装置および電子機器について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
(実施の形態1)
実施の形態1の基板装置の構成について、図1、図2、図4、図8〜図17を用いて説明する。本実施の形態では、基板装置が投光器に用いられる場合を例に説明する。また、基板装置には、電子部品の一例としてのLEDチップが搭載されている場合を例に説明する。
本発明者らは、上述した知見に基づき、導電パターン14aおよび14bの放熱性を改善するために、熱が放射状に広がる性質を有することを考慮して、導電パターン14aおよび14bの形状を、LEDチップ12から外側に向うにつれて放射状に広がる形状(つまり、放射状に延びる部分を有する形状)とした。
[1−1.装置構成]
本実施の形態における基板装置を用いた電子機器を搭載した照明装置(投光器)の構成について説明する。
投光器の構成は、基本的には、図1に示す比較例の投光器と同じである。投光器100は、図1に示すように、6個のLEDモジュール10と、6個のLEDモジュール10を支持するフレーム110と、アーム部120とを備えている。フレーム110およびアーム部120の構成は、比較例と同じである。
LEDモジュール10は、基板装置1を備える電子機器の一例である。図2に示すように、LEDモジュール10は、本実施の形態における基板装置1と、ヒートシンク20と、透明カバー30とを備えている。ヒートシンク20および透明カバー30の構成は、比較例と同じである。
[基板装置の構成]
基板装置1は、電子部品の一例としてのLEDチップが搭載される装置である。
図8は、本実施の形態における基板装置1の構成の一例を示す上面視図である。図9は、本実施の形態における基板装置1の導電パターンおよび放熱パターン構成の一例を示す上面視図である。図10は、図2に示す楕円Aの部分の拡大図である。
図8および図9に示すように、基板装置1は、LEDチップ12とサーマルパッド13とが搭載された基板11を備えている。
基板11は、比較例と同様に、表面にLEDチップ12を搭載するための基板であり、表面に導電パターン14a、14bおよび放熱パターン15が形成されている。基板11は、表面の形状が矩形状の板状部材である。本実施の形態では、LEDチップ12は、高熱伝導性セラミックス17に搭載された状態で、基板11上に搭載される。
導電パターン14aおよび14bは、LEDチップ12のアノード側の電極12aに電気的に接続される通電端子16a、および、LEDチップ12のカソード側の電極12bに電気的に接続される通電端子16bに対し、LEDチップ12を点灯させるための電圧を供給するパターンである。また、導電パターン14aおよび14bにより、通電端子16aおよび16bを介してLEDチップ12において生じた熱が放熱される。導電パターン14aおよび14bは、例えば、熱伝導性および導電性の比較的高い材料、例えば、銅箔により形成されている。
導電パターン14aおよび14bは、LEDチップ12から放射状に延びる形状を有している。本実施の形態では、導電パターン14aおよび14bは、等脚台形状の形状を有するパターンである。等脚台形の脚が、放射状に伸びる部分となっている。
導電パターン14aは、等脚台形の上辺および下辺が通電端子16aの長辺に平行になるように、かつ、等脚台形の上辺が通電端子16aの下側に、下辺が基板11の外周側に位置するように配置されている。導電パターン14aは、上辺の近傍で通電端子16aに接続されている。
同様に、導電パターン14bは、等脚台形の上辺および下辺が通電端子16bの長辺に平行になるように、かつ、等脚台形の上辺が通電端子16bの下側に、下辺が基板11の外周側に位置するように配置されている。導電パターン14bは、上辺の近傍で通電端子16bに接続されている。導電パターン14aおよび14bは、LEDチップ12の中心を通るY軸に平行な軸(図示せず)に対し、線対称となる位置に配置されている。
放熱パターン15は、LEDチップ12からサーマルパッド13に伝達された熱を放熱するためのパターンである。放熱パターン15は、上面視において、長方形状のパターンから、上述した導電パターン14aおよび14bに対応する部分と、絶縁するための領域とを切り欠いた形状となっている。言い換えると、放熱パターン15は、2つの等脚台形を、LEDチップ12の中心を通るX軸に平行な軸(図示せず)に対して対称に配置し、長方形で2つの等脚台形の上辺を繋いだ形状となっている。長方形の2つの等脚台形の上辺に繋がる辺(X軸に平行な辺)の長さは上辺の長さと同じであり、長方形のX軸に平行な辺と上辺とが重なるように配置される。
放熱パターン15は、導電パターン14aおよび14bとは、電気的に絶縁された状態で配置されている。つまり、導電パターン14aおよび14bと放熱パターン15とは独立して設けられ、一定の間隔(例えば、0.4mm等)を置いて配置されている。
このように構成したことで、放熱パターン15は、導電パターン14aおよび14bと同様に、LEDチップ12から放射状に延びる形状を有している。放熱パターン15における放射状に延びる形状と、導電パターン14aおよび14bにおける放射状に延びる形状とは、同じであり、平行となるように配置されている。なお、放熱パターン15における放射状に延びる形状と、導電パターン14aおよび14bにおける放射状に延びる形状とが同じ形状となるように形成すれば、放熱パターン15、導電パターン14aおよび14bの面積を大きくとることが可能になる。また、基板11の表面の領域をより効率的に利用することができる。
また、本実施の形態では、放熱パターン15は、導電パターン14aおよび14bと同じ材料で形成されている。例えば、導電パターン14aおよび14bと放熱パターン15とを銅箔で形成すれば、基板11一面に銅箔を形成し、不要な領域(各パターンを分離させるための領域)を剥離させるという簡単な工程で2種類のパターンを同時に形成することができる。
LEDチップ12は、電子部品の一例であり、ここでは、発光素子である。LEDチップ12は、裏面に電極12aおよび12bを備えるフリップチップである。LEDチップ12の筐体は、表面の形状が長方形状(矩形状の一例)となっている。なお、LEDチップ12の筐体の形状は、長方形状ではなく、正方形あるいは菱形等、他の形状であっても構わない。LEDチップ12は、高熱伝導性セラミックス17の表面に固定されている。より詳細には、図3に示す比較例と同様に、高熱伝導性セラミックス17の表面に形成された配線18aとLEDチップ12の電極12aとが、バンプ19aを介して接続されている。高熱伝導性セラミックス17の表面に形成された配線18bとLEDチップ12の電極12bとが、バンプ19bを介して接続されている。
高熱伝導性セラミックス17は、表面にLEDチップ12を搭載する基板である。本実施の形態では、高熱伝導性セラミックス17の厚さは、150mmである。高熱伝導性セラミックス17には、表面に形成された配線18aと通電端子16aとを電気的に接続するためのスルーホール17aと、表面に形成された配線18bと通電端子16bとを電気的に接続するためのスルーホール17bとが形成されている。スルーホール17aおよびスルーホール17bの構成は比較例と同じである。高熱伝導性セラミックス17の裏面には、スルーホール17aおよび17bの下部に、長尺状の2つの通電端子16aおよび16bが形成されている。
通電端子16aは、LEDチップ12の電極12aと電気的に接続される端子であり、通電端子16bは、LEDチップ12の電極12bと電気的に接続される端子である。通電端子16aおよび16bは、ここでは、AlあるいはCu等の導電性材料により形成された、表面の形状が長方形状の端子である。通電端子16aおよび16bは、長手方向がY軸に平行となるように、かつ、高熱伝導性セラミックス17のY軸に平行な辺の各々に沿って配置されている。上述したように、通電端子16aは、LEDチップ12のアノード側の電極12aに電気的に接続され、通電端子16bはLEDチップ12のカソード側の電極12bに電気的に接続されている。
なお、本実施の形態では、通電端子16aおよび16bは、表面の形状、つまり、XY平面に平行な面の形状が長方形状(長尺状の一例)である場合を例に説明したが、楕円形あるいは角丸長方形等、他の形状であっても構わない。
サーマルパッド13は、LEDチップ12において発生した熱を放熱パターン15に移動させるための部材であり、表面の形状が長方形状のシートである。サーマルパッド13は、表面が高熱伝導性セラミックス17の裏面に、裏面が放熱パターン15の表面に接するように配置されている。さらに、サーマルパッド13は、通電端子16aと通電端子16bとの間に、通電端子16aおよび16bとは電気的に絶縁された状態に配置されている。
なお、図8および図9では、1つのLEDチップ12に対応する部分を図示しているが、図10では、複数のLEDチップ12に対応する部分を示している。図8および図9では、LEDチップ12が独立して配置されている場合を示しているが、実際には、複数のLEDチップ12が直列に接続される場合も考えられる。
図10は、LEDチップC1およびC2が直列に接続されている場合を示している。図10では、LEDチップC1のカソード側の電極12bに接続されている導電パターン14bと、LEDチップC2のアノード側の電極12aに接続されている導電パターン14aとが一体に形成されている。このように構成することにより、LEDチップC1のカソードとLEDチップC2のアノードとが接続される。
このように、導電パターンは、他のLEDチップの電極に接続された他の導電パターンと一体に形成されていても構わない。
[1−2.導電パターンおよび放熱パターンの詳細]
上述したように、本発明者らは、熱が放射状に広がる性質を有することから、導電パターン14aおよび14bの形状を、LEDチップ12から外側に向うにつれて放射状に広がる形状とした。さらに、本発明者らは、導電パターン14aおよび14bの拡開角度を順次変更して、基板装置1の温度の計測を行った。
(測定条件)
図11は、温度測定を行った導電パターン14aおよび14bの拡開角度別の形状を示す図である。
ここで、拡開角度とは、電極12aおよび12bの上端付近を通るX軸に平行な軸X1と、当該軸X1を通る導電パターン14aおよび14bの等脚台形の脚との間の角度である。本実施の形態では、導電パターン14aおよび14bが等脚台形状の形状であるため、軸X1と台形の一方の脚との間の角度と、軸X2と台形の他方の脚との間の角度とは同じになっている。軸X2は、電極12aおよび12bの下端付近を通るX軸に平行な軸である。
図11では、拡開角度が30度、45度、60度および90度の場合について示している。本実施の形態では、図11に示す4つの場合に、Reference(比較例よりも導電パターン14aおよび14bの幅が広い場合)と、比較例の場合(0deg)とを加えて温度の測定を行った。
また、本実施の形態では、ガラエポ基板を用いた場合と、金属基板(Al基板)を用いた場合とについて温度の測定を行った。
さらに、本実施の形態において、周囲温度は30.0℃であった。
(測定結果)
図12は、ガラエポ基板の一例を示す外観図である。図13は、ガラエポ基板における拡開角度別の温度の測定結果を示すグラフである。図14は、ガラエポ基板における拡開角度別の温度の測定結果を模式的に示す模式図である。図14では、輝度の高い領域(明るい領域)ほど、温度が高い領域となっている。
図12に示すガラエポ基板は、樹脂基板であり、厚さ0.9mm、熱伝導率λ=1.0W/mKである。また、銅箔(導電パターンおよび放熱パターン)の厚さ70μm、LEDチップ12の熱を放熱するためのグリース(サーマルパッド13に相当)の厚さは50μm相当、熱伝導率λは1.3W/mKである。発熱量Qは、1.45W(418mA相当)とした。
図15は、Al基板の一例を示す外観図である。図16は、Al基板における拡開角度別の温度の測定結果を示す図である。図17は、Al基板における拡開角度別の温度の測定結果を模式的に示す模式図である。図17では、図14と同様に、輝度の高い領域(明るい領域)ほど、温度が高い領域となっている。
図15に示すAl基板は、Al基板と導電パターンおよび放熱パターンとを電気的に絶縁する絶縁層を備えている。絶縁層の厚さは0.1mm、銅箔(導電パターンおよび放熱パターン)の厚さ120μm、熱伝導シート(サーマルパッド13)の厚さは1.5mm、熱伝導率λは4.5Wである。発熱量Qは、2.49W(700mA相当)とした。
また、本測定に使用したLEDチップ12は、放熱パターン15が接続される側の辺(X軸に平行な辺)よりも、導電パターンが接続される側の辺(Y軸に平行な辺)の方が長くなっている。
図13および図16において、Tjは導電パターンと通電端子との接続部分の温度を、Tsは高熱伝導性セラミックスの部分の温度をそれぞれ示している。
図13に示すガラエポ基板の場合、周囲温度30.0℃からのTjの温度上昇量は、比較例(0deg)が19.9℃(49.9−30.0)であるのに対し、60degでは17.2℃(47.2−30.0)である。つまり、図13に示すガラエポ基板の場合、温度上昇量が1.5割程度抑制されていることが分かる。
同様に、図16に示すAl基板の場合、周囲温度30.0℃からのTjの温度上昇量は、比較例(0deg)が18.7℃であるのに対し、60degでは17.9℃である。つまり、図16に示すAl基板の場合、温度上昇量が0.5割程度抑制されていることが分かる。
なお、図13に示すガラエポ基板の場合、Referenceと0degでは、周囲温度30.0℃からのTjの温度上昇量は19.5℃と19.9℃であり、放熱性はほとんど改善されていない。同様に、図16に示すAl基板の場合、Referenceと0degでは、周囲温度30.0℃からのTjの温度上昇量は18.5℃と18.7℃であり、放熱性はほとんど改善されていない。つまり、2種類のいずれの基板においても、Referenceと0degでは、放熱性の改善はほとんどみられない。導電パターン14aおよび14bの幅を変更しても温度上昇量にはあまり変化が無いことから、単に導電パターン14aおよび14bにおける熱の出口を広げるのみでは十分な放熱性の改善効果は得られないことが分かる。
さらに、図13および図16に示すように、2種類のいずれの基板においても、拡開角度が30度、45度、60度の場合に、温度上昇量が抑制されるという結果を得た。特に、60度の場合に最も温度上昇量が抑制されている。60度の場合、比較例の場合よりも温度上昇量が0.5割〜1.5割程度抑制されていることが分かる。当該温度測定の結果より、導電パターンを介した放熱の寄与度がある程度高いことが分かる。
つまり、図13および図16に示す温度測定の結果から、放射状に延びる部分を形成することにより、放熱性を向上させることができることが分かる。これは、熱は放射状に伝達されるため、導電パターン14aおよび14bに放射状に延びる部分を持たせることで、熱の移動をスムーズに行うことができるためであると考えられる。
また、60度の場合に放熱性が最も改善されているが、これは、通電端子の長手方向の長さ(Y軸に平行な辺の長さ)が、サーマルパッド13の幅(長手方向に交差する方向の幅、例えば、X軸に平行な辺の長さ)よりも長いためであると考えられる。つまり、通電端子の長手方向の長さがサーマルパッド13の幅よりも長い場合は、導電パターン14aおよび14bの拡開角度を45度以上90度よりも小さい角度に決定することで、放熱性の改善効果がさらに高まると考えられる。言い換えると、通電端子の長手方向の長さがサーマルパッド13の幅よりも長い場合は、導電パターン14aおよび14bの拡開角度を放熱パターン15の拡開角度よりも大きい角度に決定することで、放熱性の改善効果がさらに高まると考えられる。
逆に、通電端子の長手方向の長さがサーマルパッド13の幅よりも短い場合は、導電パターン14aおよび14bの拡開角度を0度より大きく45度以下の角度に決定することで、放熱性の改善効果がさらに高まると考えられる。言い換えると、通電端子の長手方向の長さがサーマルパッド13の幅よりも短い場合は、サーマルパッド13に接続される放熱パターン15の拡開角度を導電パターン14aおよび14bの拡開角度よりも大きい角度に決定することで、放熱性の改善効果がさらに高まると考えられる。
なお、通電端子の長手方向の長さとサーマルパッド13の幅とが同じである場合あるいは差が小さい場合には、拡開角度は同程度に設計しても放熱性を十分に向上させることができると考えられる。
最適な拡開角度は、通電端子の長手方向の長さとサーマルパッド13の幅との大小関係およびその差、サーマルパッド13の放熱性等により変化すると考えられるため、これらの条件を考慮して決定する。なお、最適な拡開角度は、これらの条件だけでなく、他の条件をさらに考慮して決定しても構わない。
上記では、通電端子の長手方向(Y軸方向)の長さとサーマルパッドの幅(X軸方向の長さ)とを比較しているが、これは、導電パターン14aおよび14bに続く熱の出口の大きさ(長さあるいは面積)と、放熱パターン15に続く熱の出口の大きさとを比較することに相当する。このため、通電端子の長手方向とサーマルパッドの幅方向とは、必ずしも直交している必要はなく、交差していればよい。熱の出口の大きさが大きい側のパターンの拡開角度が、熱の出口の大きさが小さい側のパターンの拡開角度よりも大きくなるように、各パターンの拡開角度を決定する。
なお、図13および図16に示すように、拡開角度が90度の場合(導電パターン14aおよび14bが放射状に延びる形状を有しない場合)は、放熱パターン側の温度が導電パターン側の温度よりも高くなっており、放熱パターン側の放熱性を損なっていることが分かる。このため、拡開角度は、90度よりも小さい角度であることが好ましい。
[1−3.効果等]
本実施の形態では、導電パターン14aおよび14bがLEDチップ12から放射状に延びる形状を有するように構成することにより、導電パターン14aおよび14bにおける放熱性が改善されている。
熱は放射状に拡散すると考えられることから、導電パターンおよび放熱パターンを、電子部品から放射状に延びる形状を有するように構成することで、熱の移動をスムーズに行わせることができると考えられる。これにより、導電パターンの放熱性を向上させることが可能になる。
なお、上述した温度測定は、実際に使用される場合よりもLEDチップ12に搭載されるLEDの輝度が低い状態で測定しており、発熱量が実際の使用状態における発熱量の半分程度となっている。このため、実際の使用態様では、図13および図16に示す測定結果の2倍の効果が得られると考えられる。実際に、実際の使用状態における発熱量において、ガラエポ基板の温度上昇量について測定したところ、比較例における基板装置を用いた場合に比べ、本実施の形態の基板装置1は4.4℃程度温度上昇量が抑制された。
拡開角度は、熱の状態が平衡状態(図14および図17において、同じ温度の領域が円形になる状態)になるように決めることが好ましい。各パターンにおける放熱性は、上述したように、サーマルパッド13の伝熱性、通電端子の長手方向の長さとサーマルパッド13の幅との比率等に応じて変化すると考えられる。このため、導電パターン14a、14bおよび放熱パターン15の拡開角度は、これらの条件を考慮して設定しても構わない。
図14および図17の場合では、導電パターン14aおよび14bの拡開角度が60度のときに、同じ温度の領域が円弧形に(ドーナッツ状に)なっており(図14および図17の(e)参照)、導電パターンの拡開角度を60度に決定することが好ましいと言える。これに対し、例えば、サーマルパッドの幅に対する通電端子の長さの比率がより大きい場合には、導電パターンの拡開角度はより大きな角度に決定しても構わないし、サーマルパッドの幅に対する通電端子の長さの比率がより小さい場合は、導電パターンの拡開角度はより小さい角度に決定しても構わない。
また、図14および図17の(f)に示すように、導電パターンの拡開角度が90度になると(放射状の形状を有しない場合)、放熱パターン側の放熱性を損なう可能性がある。このため、拡開角度は90度よりも小さい角度に決定することが好ましい。
本実施の形態では、比較例に対し、導電パターン14aおよび14bの形状を変更するという簡単な変更で導電パターン14aおよび14bの放熱性を改善することができる。本実施の形態の基板装置1は、放熱性を向上させるための別部材、あるいは、他の複雑な工程を必要としないため、製造コストが増大するのを防止できる。
さらに、本実施の形態では、放熱パターン15がLEDチップ12から放射状に延びる形状を有するように構成している。放熱パターン15は、LEDチップ12から放射状に延びる形状を有するので、熱の移動がスムーズに行われる。このため、本実施の形態の放熱パターン15は比較例と比べて面積が減少しているが、放熱性が損なわれるのを防止することができる。
なお、通電端子16aおよび16bの長手方向の長さがサーマルパッド13の幅よりも大きい場合は、導電パターン14aおよび14bの拡開角度は放熱パターン15の拡開角度よりも大きい角度に決定する。また、通電端子16aおよび16bの長手方向の長さがサーマルパッド13の幅よりも小さい場合は、導電パターン14aおよび14bの拡開角度は放熱パターン15の拡開角度よりも小さい角度に決定する。つまり、熱の出口の大きい側の拡開角度を大きくすれば、熱の移動をスムーズにすることができ、熱の状態を平衡状態に近づけることが可能になる。
本実施の形態では、複数の導電パターン14aおよび14bを有するので、電子部品に、本実施の形態ではLEDチップ12に搭載されたLEDに所望の電圧を供給することができる。
基板11は、放熱性が向上しているため、特に、発熱量の多い電子部品、例えば、半導体素子あるいは発光素子に有用である。放熱性の向上により、半導体素子あるいは発光素子の劣化を低減することができる。
LEDモジュール10は、サーマルパッド13を有するため、電子部品から放熱パターン15への熱の移動をスムーズに行わせることが可能になる。
本実施の形態のLEDモジュール10は、上述した基板11とヒートシンク(放熱フィン)とを備える。これにより、LEDモジュール10の放熱性を高めることができ、電子部品の劣化を低減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の基板装置の構成について、図1、図2、図18〜図20を用いて説明する。本実施の形態では、実施の形態1とは、導電パターン14bおよび放熱パターン15の形状が異なる場合について説明する。
より詳細には、本実施の形態の導電パターン14bおよび放熱パターン15は、一体に形成されている。
[2−1.装置構成]
本実施の形態の基板装置1は、実施の形態1と同様に、図1に示す投光器100に適用されている。投光器100は、図1に示すように、6個のLEDモジュール10と、6個のLEDモジュール10を支持するフレーム110と、アーム部120とを備えている。フレーム110およびアーム部120の構成は、実施の形態1と同じである。
LEDモジュール10は、基板装置1を備える電子機器の一例である。図2に示すように、LEDモジュール10は、本実施の形態における基板装置1と、ヒートシンク20と、透明カバー30とを備えている。ヒートシンク20および透明カバー30の構成は、実施の形態1と同じである。
基板装置1は、電子部品の一例としてのLEDチップが搭載される装置である。
図18は、本実施の形態における導電パターン14aおよび14b、および、放熱パターン15の構成の一例を示す上面視図である。図19は、本実施の形態における基板装置の構成の一例を示す上面視図である。図20は、本実施の形態におけるLEDチップ12の構成の一例を示す図である。図20の(a)は上面視図であり、(b)は(a)のBB線部分におけるXZ平面に平行な面の断面図であり、(c)は(b)のCC線部分におけるXY平面に平行な断面をZ軸負側から見た断面図である。
図18〜図20に示すように、基板装置1は、基板11と、LEDチップ12とを備えている。
基板11は、実施の形態1と同様に、表面にLEDチップ12を搭載するための基板であり、表面に導電パターン14a、14bおよび放熱パターン15が形成されている。基板11は、表面の形状が矩形状の板状部材である。
導電パターン14aは、実施の形態1と同様に、LEDチップ12のアノード側の電極12aに電気的に接続される通電端子16aに対しLEDチップ12を点灯させるための電圧を供給するパターンである。また、導電パターン14aにより、通電端子16aを介してLEDチップ12において生じた熱が放熱される。導電パターン14aは、実施の形態1と同様に、熱伝導性および導電性の比較的高い材料、例えば、銅箔により形成されている。
導電パターン14aは、LEDチップ12から放射状に延びる形状を有している。導電パターン14aは、実施の形態1と同様に、等脚台形状の形状を有するパターンである。等脚台形の脚が、放射状に伸びる部分となっている。導電パターン14aは、等脚台形の上辺および下辺が通電端子16aの長辺に平行になるように、かつ、等脚台形の上辺が通電端子16aの下側に、下辺が基板11の外周側に位置するように配置されている。導電パターン14aは、上辺の近傍で通電端子16aに接続されている。
導電パターン14bおよび放熱パターン15は、本実施の形態では一体に形成されている。なお、導電パターン14bおよび放熱パターン15からなる複合パターンは、導電パターン14aとは電気的に分離して形成されている。具体的には、導電パターン14aと、複合パターンとは、絶縁可能な間隔を空けて配置されている。複合パターンは、長方形から導電パターン14aに対応する部分と、絶縁するための領域とを切り欠いた形状となっている。複合パターンは、LEDチップ12において生じた熱を、LEDチップ12のカソード側の電極12bに接続された通電端子16bとサーマルパッド13とを介して受け取り、放熱する。さらに、複合パターンは、通電端子16bに、LEDチップ12を点灯させるための電圧を供給する。複合パターンは、熱伝導性および導電性の比較的高い材料、例えば、銅箔により形成されている。
また、本実施の形態においても、導電パターン14aおよび複合パターンは、同じ材料で形成されている。
LEDチップ12は、本実施の形態では、図20に示すように、電極12aおよび電極12bと、2つのLED12cと、リードフレーム12dと、封止部12eと、樹脂基板12fとを備えている。
電極12aおよび電極12bは、金属等、導電性の材料で形成されている。電極12aは導電パターン14aに、電極12bは導電パターン14b(放熱パターン15)に接続されている。2つのLED12cは、樹脂基板12fの略中央に形成された凹部の内底部に配置され、透明の材料で構成される封止部12eにより封止されている。
リードフレーム12dは、サーマルパッドとして機能する。なお、リードフレーム12dは、カソード電極である電極12bとサーマルパッドとが一体に形成されたリードフレームであるため、導電パターン14bと放熱パターン15との間に絶縁部を設ける必要がない。言い換えると、導電パターン14bと放熱パターン15とを一体に形成することができる。
図20の(b)において、リードフレーム12dから放熱パターン15に伝達される熱量は、LEDチップ12の電極12aから導電パターン14aに伝達される熱量および電極12bから導電パターン14bに伝達される熱量よりも大きい。また、電極12bから導電パターン14bに伝達される熱量は、電極12aから導電パターン14aに伝達される熱量よりも大きい。このため、本実施の形態では、アノード電極である電極12aに接続される導電パターン14aではなく、LEDチップ12の電極12bに接続される導電パターン14bを放熱パターン15と一体に形成している。
言い換えると、放熱源(LEDチップ12)からの放熱量が多い側に接続される導電パターンを放熱パターン15と一体に形成する。本実施の形態では、カソード側の放熱量がアノード側の放熱量よりも大きいことから、カソード側の導電パターンと放熱パターンとを一体に形成している。
[2−2.効果等]
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、導電パターン14aがLEDチップ12から放射状に延びる形状を有するように構成することにより、導電パターン14aにおける放熱性が改善されている。
さらに、本実施の形態では、導電パターン14bと放熱パターン15とが一体に形成された複合パターンについても、LEDチップ12から放射状に延びる形状を有するように構成されているので、複合パターンの放熱性が改善されている。また、導電パターン14bと放熱パターン15とを一体に形成した場合、導電パターン14bの形成が簡易になる。詳細には、基板11の一面に形成する銅箔から不要な領域を剥離させて各パターンを形成する場合、導電パターン14bと放熱パターン15との間の絶縁するための領域を剥離させる工程が必要無くなる。また、導電パターン14bと放熱パターン15とが一体に形成されるため、導電パターン14bと放熱パターン15とが、常時、いわゆる熱的に平衡状態となる。これにより、導電パターン14bおよび放熱パターン15の放熱性を向上させることができる。
なお、拡開角度の設定方法は、実施の形態1と同様の方法を用いることができる。
(他の実施の形態)
上記実施の形態1および2では、電子部品が発光素子(LEDチップ12)である場合を例に説明したが、半導体素子等、他の発熱する電子部品(放熱源)であっても構わない。
上記実施の形態1および2では、導電パターン14aが等脚台形状の形状を有している場合について説明したが、これに限るものではない。図11において、軸X1と台形の一方の脚との間の角度と、軸X2と台形の他方の脚との間の角度とは、異なっていても構わない。
上記実施の形態1および2では、導電パターン14aおよび14bと放熱パターン15とが銅箔である場合を例に説明したが、他の材料を用いて構成されていても構わない。また、放熱パターン15と導電パターン14aおよび14bとは、同じ材料で構成されている必要はなく、異なる材料で構成されていても構わない。
上記実施の形態1および2では、拡開角度が軸X1と放射状に延びる部分との間の角度である場合を例に説明したが、これに限るものではない。例えば、放射状に延びる2つの線の間の角度であっても構わない。この場合、図11の(a)は拡開角度が60度、(b)は拡開角度が90度、(c)は拡開角度が120度、(d)は拡開角度が180度となる。
上記実施の形態1および2では、電子機器が投光器である場合について説明したが、上述した車両用灯具あるいはシーリングライト、トンネル灯あるいは道路灯のような照明器具であっても構わない。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 基板装置
11 基板
12、C1、C2 LEDチップ(電子部品)
13 サーマルパッド
14a、14b 導電パターン
15 放熱パターン
16a、16b 通電端子
22 放熱フィン

Claims (8)

  1. 基板装置であって、
    表面に電子部品を実装するための基板であって、前記電子部品に電気的に接続される導電パターンおよび前記電子部品の熱を放熱させる放熱パターンを前記表面に有する基板と、
    前記導電パターンに接続される長尺状の通電端子と、を備え、
    前記導電パターンは、前記電子部品から放射状に延びる形状を有し、
    前記放熱パターンは、前記電子部品から放射状に延びる形状を有し
    記通電端子の長手方向の長さが、前記電子部品の裏面側に配置されたサーマルパッドの前記長手方向に交差する方向の幅よりも大きい場合は、前記導電パターンの拡開角度は45度以上90度よりも小さい角度であり、前記通電端子の長手方向の長さが前記サーマルパッドの前記幅よりも小さい場合は、前記導電パターンの拡開角度は0度より大きく45度以下であり、
    前記放熱パターンは、前記導電パターンと独立して設けられ、かつ、前記導電パターンから一定の間隔を置いて配置される、
    基板装置。
  2. 前記基板は、複数の前記導電パターンを有する、
    請求項1に記載の基板装置。
  3. 前記基板は、2つの前記導電パターンを有し、
    前記放熱パターンは、2つの前記導電パターンの間に電気的に分離して配置されている、
    請求項1に記載の基板装置。
  4. 前記基板は、さらに、前記電子部品を有する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の基板装置。
  5. 前記基板装置は、2つの前記通電端子を備え、
    前記基板は、さらに、2つの前記通電端子の間に配置され、前記放熱パターンに接続されたサーマルパッドを有する、
    請求項4に記載の基板装置。
  6. 前記電子部品は、半導体素子である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の基板装置。
  7. 前記電子部品は、発光素子である、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の基板装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の基板装置と、
    前記基板の裏面側に配置された放熱フィンとを備える、
    電子機器。
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