JP6515745B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機に係わり、より詳細には、空気調和機に供給される交流電源において一時的に電圧が低下して短時間で元の電圧に復帰する瞬時電圧低下が発生した場合の制御に関する。
従来、特許文献1の空気調和機は図5のブロック図に示すように構成されており、交流電源の電圧が所定電圧以下に低下した場合(瞬時電圧低下)に直流電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路の動作を停止するようになっている。
図5の空気調和機70は、室内機50と室外機60を備えており、これらは相互に通信接続されている。なお、この空気調和機70は交流電圧の定格電圧が230ボルト、動作が保証される定格電圧範囲が定格電圧±10%(207〜253ボルト)になっている。なお、電圧はいずれも実効値である。また、特に断りがない限り、これ以降に記載するAC電圧はすべて実効値である。
室外機60は、図示しない交流電源が接続される入力端(入力端1と入力端2)に接続された整流器4と、整流器4の出力端(正極出力端4aと負極出力端4b)に接続された整流電圧検出部3と、整流器4の出力端に入力端(正極入力端5bと負極入力端5c)が接続されて内部に平滑コンデンサ5aが備えられた昇圧チョッパ回路5と、昇圧チョッパ回路5の出力端(正極出力端5dと負極出力端5e)に接続されるインバータ6と、インバータ6の出力端に接続された圧縮機7を備えている。
さらに室外機60は、昇圧チョッパ回路5の出力端に並列に接続され、検出した電圧をDC電圧値として出力するDC電圧検出部8と、整流器4の負極出力端4bと昇圧チョッパ回路5の負極入力端5cの間に直列に接続された電流検出部10と、室内機50からの指示により室外機60全体を制御する室外機制御部9と、瞬時電圧低下が発生した時に昇圧チョッパ回路5の動作を停止させる停止信号を室外機制御部9へ出力する停止指示部65を備えている。
室外機制御部9は、圧縮機7を所定の回転数で駆動する駆動信号(スイッチング信号)をPWM制御により生成してインバータ6へ出力すると共に、DC電圧検出部8で検出したDC電圧値が昇圧チョッパ回路5の出力電圧の目標電圧になるように、また、電流検出部10で検出した検出電流信号と整流電圧検出部3で検出した整流出力電圧信号とに基づいて力率を改善するようにスイッチング信号をPWM制御により生成して昇圧チョッパ回路5へ出力する。また、室外機制御部9は停止指示部65から停止信号が入力されると昇圧チョッパ回路5へ出力するスイッチング信号を停止させる。また、室外機制御部9は昇圧チョッパ回路5の出力電圧の目標である目標電圧値を停止指示部65へ出力している。
停止指示部65は目標電圧値とDC電圧値が入力され、目標電圧値よりもDC電圧値が小さくなり、この差が予め定めた電圧差(電圧差閾値)、例えば50ボルト以上に乖離した時、交流電源に瞬時電圧低下が発生したと判断して室外機制御部9へ停止信号を出力するようになっている。
次に図7を用いて定格電圧で瞬時電圧低下が発生した時の空気調和機70の動作を説明する。図7の横軸は時間を、縦軸は電圧をそれぞれ示している。図7(1)は空気調和機70に印加されるAC電圧の変化を、図7(2)は昇圧チョッパ回路5から出力されるDC電圧を、図7(3)は停止指示部65から出力される停止信号をそれぞれ示している。なおt70〜t75は時刻を示している。また前提条件として室外機制御部9は目標電圧値を380ボルトとして昇圧チョッパ回路5を制御しているものとする。
図7(1)に示すように空気調和機70に印加されるAC電圧は、t71まで定格電圧の230ボルトを保っているがt71で瞬時電圧低下が発生し、最低で196ボルト(定格電圧の−15%)まで一時的に電圧が低下した後、t74で元の230ボルトに復帰している。
一方、昇圧チョッパ回路5は、瞬時電圧低下により整流器4から出力される電圧が低下するため図7(2)に示すようにDC電圧を目標電圧(380ボルト)に維持できなくなり、t71から遅れたt72からDC電圧が徐々に低下する。なお、室外機制御部9はDC電圧を目標電圧に維持するフィードバック制御を行なっている。このため、室外機制御部9はDC電圧の変化からDC電圧を目標電圧にするようなスイッチング信号を昇圧チョッパ回路5に出力するまでの時間が、フィードバック時間だけ遅れることになる。
停止指示部65は、室外機制御部9から出力される目標電圧値と、DC電圧値とを常に監視しており、DC電圧値が目標電圧値よりも予め定めた電圧差閾値(50ボルト)以上乖離したt73で図7(3)に示すようにパルス信号である停止信号を室外機制御部9へ出力する。この信号が入力された室外機制御部9はスイッチング信号の出力を停止して昇圧チョッパ回路5の動作を停止させる。
このため、図7(2)の破線で示すように、昇圧チョッパ回路5を停止させなかった場合、AC電圧がすでにt74で元の電圧に復帰しているにも係わらず、これに対応するフィードバック制御に時間がかかるため、昇圧チョッパ回路5はさらにDC電圧を上昇させるように制御する。このため、異常な高電圧となるDC電圧の跳ね上がり電圧が発生するが、これに先立ってDC電圧値が目標電圧値よりも電圧差閾値以上乖離した段階で昇圧チョッパ回路5を事前に停止させることで、跳ね上がり電圧の発生を防止することができる。昇圧チョッパ回路5を事前に停止させない場合に発生する跳ね上がり電圧は場合によって590〜630ボルト程度まで上昇することがあり、昇圧チョッパ回路5に使用されている図示しないスイッチング素子、例えばIGBTなどの最大定格電圧を上回ってIGBTを破壊することがあった。
次に図6を用いて定格電圧範囲の下限付近(200ボルト)で瞬時電圧低下が発生した時の空気調和機70の動作を説明する。図6の横軸は時間を、縦軸は電圧をそれぞれ示している。図6(1)は空気調和機70に印加されるAC電圧の変化を、図6(2)は昇圧チョッパ回路5から出力されるDC電圧を、図6(3)は停止指示部65から出力される停止信号をそれぞれ示している。なおt60〜t65は時刻を示している。
図6(1)に示すように空気調和機70に印加されるAC電圧は、t61まで200ボルト(定格電圧の−13%)を保っているがt61で瞬時電圧低下が発生し、170ボルトまで一時的に電圧が低下した後、t64で元の200ボルトに復帰している。
一方、昇圧チョッパ回路5は、瞬時電圧低下により整流器4から出力される電圧が低下するため図6(2)に示すようにDC電圧を目標電圧に維持できなくなり、t61から遅れたt62からDC電圧が徐々に低下し、一時的に380ボルトに対して48ボルトの電圧低下が発生している。
停止指示部65は、DC電圧値が目標電圧値よりも電圧差閾値以上乖離するか監視しているが、DC電圧の低下幅が48ボルトであり、電圧差閾値(50ボルト)に達しないため停止信号を出力しない。一方、室外機制御部9は入力されたDC電圧値(332ボルト)が目標電圧値(380ボルト)と大きく乖離しているため、t63でAC電圧が上昇に転じたにもかかわらず、昇圧チョッパ回路5に対して出力電圧を上昇させるスイッチング信号を出力する。
このため、AC電圧が200ボルトに復帰したt64から遅れたt65でピーク電圧(600ボルト)となる跳ね上がり電圧が発生する。これは前述したように、DC電圧の変化からDC電圧を目標電圧にするため室外機制御部9が昇圧チョッパ回路5に出力するスイッチング信号を出力するまでのフィードバック時間が原因である。
ところで、空気調和機70は一般的に定格電圧範囲内で使用され、この定格電圧範囲内であれば定格の運転能力で使用することができる。ところが、電源事情が悪い環境では定格電圧範囲外となっても空調能力を低減させてでも運転を継続してユーザーにできるだけ不快感を与えないようにすることが求められる。従って、図6で説明したように電源事情が悪い環境において定格電圧範囲の下限電圧(207ボルト)より低い電圧での運転が必要になる。
次に空気調和機70を定格電圧(230ボルト)で運転している場合と定格電圧の下限電圧以下(200ボルト)で運転している場合の昇圧チョッパ回路5の動作の相違について説明する。
空気調和機70をAC電圧が230ボルトで運転している場合と200ボルトで運転している場合で比較した時、DC電圧の目標電圧は共に同じ380ボルトである。
そして、それぞれの電圧で瞬時電圧低下によるAC電圧低下の電圧幅が一定(30ボルト)の場合、つまり、AC電圧が230ボルトが200ボルトに低下した場合と、AC電圧が200ボルトが170ボルトに低下した場合において、それぞれの場合のDC電圧低下の電圧幅もほぼ同じく48ボルトとなる。これは昇圧チョッパ回路5に備えられている平滑コンデンサ5aへ流れ込む電流よりも、平滑コンデンサ5aからインバータ6へ流れ出る電流が大きいため、不足する電流分だけ電圧が低下するためである。
一方、瞬時電圧低下が終了してAC電圧が元の電圧にそれぞれ復帰した場合、瞬時電圧低下が発生する直前のAC電圧が低いほど跳ね上がり電圧が大きくなる。つまり、空気調和機70を230ボルトのAC電圧で運転している場合よりも、200ボルトで運転している場合に発生した瞬時電圧低下による跳ね上がり電圧が大きくなる。
室外機制御部9は、昇圧チョッパ回路5を介して整流器4で整流された電圧を目標電圧に昇圧するため、入力される電圧が低いほど、つまり、AC電圧が低いほど昇圧レベルを上げるように制御する。具体的に室外機制御部9はスイッチング信号のオンデューティ幅を広くする。
この状態で瞬時電圧低下が終了してAC電圧が元の電圧にそれぞれ復帰したとしても、前述したフィードバック時間による制御の遅れがあるため、一定のフィードバック時間が経過するまで跳ね上がり電圧が発生する。特に低いAC電圧で運転していた場合は、スイッチング信号のオンデューティ幅が広くなり、この結果、跳ね上がり電圧も大きくなり、前述したようにスイッチング素子を壊すおそれがあった。
跳ね上がり電圧の発生を未然に防ぐためにはDC電圧が目標電圧より少し下がったら直ぐに昇圧チョッパ回路5を停止させればよい。つまり、停止指示部65で目標電圧からのDC電圧の低下を監視するための電圧差閾値を小さくすればAC200ボルトでの運転時の跳ね上がり電圧の発生を防止することが可能になる。
しかしながら、電圧差閾値をAC200ボルトでの運転時に対応して小さくすれば、AC200ボルトよりも高い電圧、例えば250ボルトでの運転時に空調が十分に行なわれないと言う問題が発生する。
前述したようにAC電圧が低い場合ほど跳ね上がり電圧が大きくなる、逆に言うとAC電圧が高い場合ほど跳ね上がり電圧が低い、つまり、スイッチング素子を壊すおそれがないということである。このようにAC電圧が高い場合はスイッチング素子を壊すおそれがないにも係わらず、小さな値の電圧差閾値だけDC電圧が低下したら昇圧チョッパ回路5の動作を停止させることになる。これは図7で説明した定格電圧範囲に対応して決定された大きな電圧差閾値を用いる場合よりも、昇圧チョッパ回路5の動作が停止される頻度が多くなり、この結果、空調が十分に行なわれずにユーザーに不快感を与える。
このように、AC電圧が高い場合と低い場合とでそれぞれ異なる問題が有った。
特開2015−80317号公報(第13−15頁、図1)
本発明は以上述べた問題点を解決し、空気調和機が使用される交流電源のAC電圧の高低に係わらず瞬時電圧低下による昇圧チョッパ回路の素子の破壊、及び昇圧チョッパ回路の不要な動作停止を低減させることを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の発明は、交流電源が接続される2つの入力端と、2つの前記入力端の間に接続される整流器と、2つの前記入力端の間の電圧もしくは前記整流器の2つの出力端の間の電圧を測定し前記交流電源のAC電圧値として出力するAC電圧検出手段と、同整流器の出力端に接続された昇圧チョッパ回路と、同昇圧チョッパ回路の出力端に接続されたインバータと、同インバータの出力端に接続された圧縮機と、前記昇圧チョッパ回路の前記出力端に並列に接続され検出したDC電圧の値をDC電圧値として出力するDC電圧検出部と、前記昇圧チョッパ回路を制御する制御部とを備え、
前記制御部は目標とする前記昇圧チョッパ回路の出力電圧である目標電圧値よりも前記DC電圧検出部で検出したDC電圧の差が予め定めた電圧差閾値以上乖離した時に前記昇圧チョッパ回路の動作を停止させる空気調和機であって、
前記空気調和機は、計時手段と電圧データ記憶手段と中心電圧抽出手段と電圧差閾値選択手段とを備えており、
前記計時手段は計時した時刻を出力し、
前記電圧データ記憶手段は検出したAC電圧値と計時された前記時刻が入力され予め段階的に区分されたAC電圧の範囲ごとに検出したAC電圧が前記AC電圧の範囲に留まった滞留時間と前記AC電圧の範囲ごとに決められた代表電圧とを記憶し、
前記中心電圧抽出手段は、記憶した前記滞留時間と前記代表電圧とを読み出して前記滞留時間が最も長い電圧範囲における前記代表電圧を抽出して中心電圧値として出力し、
前記電圧差閾値選択手段は、予め定められた複数の前記電圧差閾値の中から入力された前記中心電圧値と対応する前記電圧差閾値を選択して出力する。
以上の手段を用いることにより、本発明による空気調和機によれば、空気調和機が使用される交流電源のAC電圧の高低に係わらず瞬時電圧低下による昇圧チョッパ回路の素子の破壊、及び昇圧チョッパ回路の不要な動作停止を低減させることができる。
本発明による空気調和機の実施例を示すブロック図である。 記憶されているAC電圧データの説明図である。 本発明の動作を説明する説明図であり、標準電圧電源環境から高電圧電源環境へ移行した場合を示している。 本発明の動作を説明する説明図であり、標準電圧電源環境から低電圧電源環境へ移行した場合を示している。 従来の空気調和機を示すブロック図である。 従来の空気調和機の動作を説明する説明図であり、定格電圧の下限電圧以下で瞬時電圧低下が発生した時を示している。 従来の空気調和機の動作を説明する説明図であり、定格電圧で瞬時電圧低下が発生した時を示している。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。なお、図1に示す空気調和機には熱交換機や送風ファン、電磁弁などを備えているが、これらは本願と直接的な関係がないため図示と説明を省略する。また、図5で説明した空気調和機70の構成と部分については同じ番号を付与している。
図1の空気調和機20は、室内機50と室外機40を備えており、これらは相互に通信接続されている。なお、この空気調和機20は交流電圧の定格電圧が230ボルト、動作が保証される定格電圧範囲が定格電圧±10%(207〜253ボルト)になっている。なお、電圧はいずれも実効値である。また、特に断りがない限り、これ以降に記載するAC電圧はすべて実効値である。また、空気調和機20は、定格電圧範囲の下限電圧よりAC電圧が低下した場合、継続して空調運転可能な空調能力に制限して設定温度に対する室温の維持よりも運転継続を優先させるようになっている。
室外機40は、図示しない交流電源が接続される入力端(入力端1と入力端2)に接続された整流器4と、入力端1と入力端2の間の電圧を検出してAC電圧値として出力するAC電圧検出部3と、整流器4の出力端(正極出力端4aと負極出力端4b)に入力端(正極入力端5bと負極入力端5c)が接続されて内部に平滑コンデンサ5aが備えられた昇圧チョッパ回路5と、昇圧チョッパ回路5の出力端(正極出力端5dと負極出力端5e)に接続されるインバータ6と、インバータ6の出力端に接続された圧縮機7を備えている。
さらに室外機40は、昇圧チョッパ回路5の出力端に並列に接続され、検出した電圧をDC電圧値として出力するDC電圧検出部8と、整流器4の負極出力端4bと昇圧チョッパ回路5の負極入力端5cの間に直列に接続された電流検出部10と、室内機50からの指示により室外機40全体を制御する室外機制御部9とを備えている。
また、室外機40は、計時手段11と電圧データ記憶手段12と中心電圧抽出手段13と電圧差閾値選択手段14と停止指示手段15とを備えている。次にこれらの機能を説明する。
計時手段11は空気調和機20の運転状態に係わらず、入力端1と入力端2の間に交流電源が接続されていれば常に時刻を計時し、計時した時刻を1分間毎に電圧データ記憶手段12へ出力する。
電圧データ記憶手段12は、検出されたAC電圧値と計時された時刻がそれぞれ入力され、予め段階的に区分したAC電圧の範囲ごとに検出したAC電圧がその電圧範囲に留まった滞留時間の合計を記憶する。正確な滞留時間を測定するためには処理速度の早いマイコンが必要となるため、本願では簡易的な方法を用いている。
一般的にAC電圧は一日の時間帯により徐々に上昇、下降を繰り返す場合が多く、瞬時電圧変化以外での急激な変化は少ない。このため、電圧データ記憶手段12は、計時された時刻が1分間毎に入力されたタイミングで、その時に入力されたAC電圧値に対応する区分された電圧範囲の滞留時間の値に1分を加算する。つまり、電圧データ記憶手段12は、AC電圧値を1分間に1回しか測定しないが、測定した後の1分間はAC電圧が変化しないものとしている。
前述したように、この精度を上げるためには、さらに短い間隔でAC電圧を測定するとよい。
また、電圧データ記憶手段12は、空気調和機20が設置されてAC電圧を初めて検出した時を基準として、24時間、1週間、1ヶ月が経過した時に電圧データ(AC電圧範囲と滞留時間と代表電圧)を中心電圧抽出手段13へ出力する。なお、代表電圧は区分された電圧範囲を代表する値であり、予め電圧範囲毎に記憶されている。代表電圧に関しては後で詳細に説明する。また、電圧データ記憶手段12は、一ヶ月が経過した後は一ヶ月周期で電圧データを出力する。
中心電圧抽出手段13は、電圧データ記憶手段12が記憶している電圧データが入力されると、滞留時間が最も長い電圧範囲におけるAC電圧の代表電圧を抽出して中心電圧値として出力する。この中心電圧値は一定の期間において滞留時間が最も長い電圧範囲の代表値であるが、これについては後で詳細に説明する。
電圧差閾値選択手段14は、中心電圧値が小さくなるに従って値が大きくなるように予め定められた複数の電圧差閾値の中から、入力された中心電圧値と対応する電圧差閾値を選択して停止指示手段15へ出力する。この実施例では中心電圧値の基準電圧を255ボルト、235ボルト、205ボルトの3種類に規定しており、それぞれの基準電圧に対応して80ボルト、50ボルト、20ボルトの電圧差閾値が予め割り当てられて電圧差閾値選択手段14に記憶されている。なお、電圧差閾値選択手段14は、入力された中心電圧値が上記の3つ基準電圧以外の場合、入力された中心電圧値が3つの基準電圧の内で最も近い基準電圧と対応する電圧差閾値を選択する。
なお、電圧データ記憶手段12は前述したように所定時間が経過しないと電圧データを出力しないため、電圧差閾値選択手段14は初期値(50ボルト)の電圧差閾値を最初の中心電圧値が入力されるまで出力する。なお、初期値としての電圧差閾値を20ボルトとしてもよい。この場合、後述するように瞬時電圧低下により昇圧チョッパ回路5の不要な停止が発生する場合があるが、昇圧チョッパ回路5の回路素子が破壊される可能性が少なくなる。
停止指示手段15は入力されたDC電圧値と目標電圧値が電圧差閾値選択手段14によって選択された電圧差閾値以上乖離した時に昇圧チョッパ回路の動作を停止させる指示である停止信号を室外機制御部9へ出力する。例えば電圧差閾値が50ボルト、目標電圧値が380ボルトの時、DC電圧値が330ボルト以下に低下した場合、停止指示手段15は停止信号を出力する。
室外機制御部9は、圧縮機7を所定の回転数で駆動する駆動信号(スイッチング信号)をPWM制御により生成してインバータ6へ出力すると共に、DC電圧検出部8で検出したDC電圧値が昇圧チョッパ回路5の出力電圧の目標電圧になるように、また、電流検出部10で検出した検出電流信号とAC電圧検出部3で検出した整流出力電圧信号とに基づいて力率を改善するようにスイッチング信号をPWM制御により生成して昇圧チョッパ回路5へ出力する。また、室外機制御部9は停止指示手段15から停止信号が入力されると昇圧チョッパ回路5へ出力するスイッチング信号を停止させる。また、室外機制御部9は昇圧チョッパ回路5の出力電圧の目標である目標電圧値を停止指示手段15へ出力している。
また、室外機制御部9は、検出されたAC電圧が定格電圧範囲の下限電圧(207ボルト)より低い場合は空調能力を最小、つまり、インバータ6による圧縮機7の回転数を最小にして設定温度に対する室温の維持よりも運転継続を優先して制御する。
図2は前述した電圧データ記憶手段12で記憶している3つの電圧データの記憶内容を説明する説明図である。それぞれの電圧データは異なる電源環境で記憶されたものである。ここでは空気調和機に供給されるAC電圧が高い高電圧電源環境(A)の場合、AC電圧が標準的な標準電圧電源環境(B)の場合、AC電圧が低い低電圧電源環境(C)の場合のそれぞれの記憶内容の例を示している。
各電圧データは左から検出AC電圧(単位:ボルト)、滞留時間(単位:時間)、代表電圧(単位:ボルト)の順に項目が決められており、滞留時間以外は予め定められた固定値である。そして、検出AC電圧の項はAC電圧が300ボルト以上〜160ボルト未満までの間を16段階(10ボルト間隔)の電圧範囲に区分されている。
なお、本実施例では、この電圧範囲の中央となる値を、その電圧範囲における代表電圧として予め決定している。また、滞留時間が最も長い電圧範囲の代表電圧を中心電圧と呼称している。
電圧データ記憶手段12は計時手段11から1/60時間(1分毎)に時刻を入力しており、時刻が入力された時のAC電圧値と対応する電圧範囲の滞留時間の値に1/60時間を加算している。これが前述した電圧範囲毎の滞留時間となる。なお検出精度を向上させるために1分毎でなく1秒単位などにしてもよい。
高電圧電源環境(A)の場合、260ボルト未満〜250ボルト以上にAC電圧が滞留している時間が他の電圧範囲よりも長いため、中心電圧抽出手段13は260ボルト未満〜250ボルト以上の範囲と対応している代表電圧の項から代表電圧である255ボルトを抽出して高電圧電源環境の中心電圧値として出力する。同様に標準環境(B)では235ボルトを、低電圧電源環境(C)では205ボルトをそれぞれ中心電圧値として中心電圧抽出手段13が出力する。なお、中心電圧抽出手段13は、同じ値の滞留時間が複数の電圧範囲にある場合、一番低い電圧範囲の代表電圧を中心電圧値として出力する。これは低いAC電圧の時に跳ね返り電圧が大きくなるため、この低いAC電圧に対応して素子の保護を優先させるためである。
次に図3を用いてAC電圧が定格電圧の時に瞬時電圧低下が発生した場合と、AC電圧が250ボルトの時に瞬時電圧低下が発生した場合の空気調和機20の動作を説明する。図3の横軸は時間を、縦軸は電圧をそれぞれ示している。図3(1)は空気調和機20に印加されるAC電圧の変化を、図3(2)は昇圧チョッパ回路5から出力されるDC電圧を、図3(3)は電圧差閾値選択手段14から出力される電圧差閾値を、図3(4)は停止指示手段15から出力される停止信号をそれぞれ示している。
なおt0〜t12は時刻を示している。また前提条件として室外機制御部9は目標電圧値を380ボルトとして昇圧チョッパ回路5を制御しているものとする。また、電圧差閾値選択手段14は初期値として50ボルトの電圧差閾値を停止指示手段15へ出力しているものとする。
図3(1)に示すように空気調和機20に印加されるAC電圧は、t1まで定格電圧の230ボルトを保っているがt1で瞬時電圧低下が発生し、最低で196ボルト(定格電圧の−15%)まで一時的に電圧が低下した後、t5で元の230ボルトに復帰している。
一方、昇圧チョッパ回路5は、瞬時電圧低下により整流器4から出力される電圧が低下するため図3(2)に示すようにDC電圧を目標電圧(380ボルト)に維持できなくなり、t1から遅れたt2からDC電圧が徐々に低下する。
停止指示手段15は、室外機制御部9から出力される目標電圧値と、DC電圧値とを常に監視しており、DC電圧値が目標電圧値よりも指定された電圧差閾値(50ボルト)以上乖離したt3で図3(4)に示すようにパルス信号である停止信号を室外機制御部9へ出力する。この信号が入力された室外機制御部9はスイッチング信号の出力を停止して昇圧チョッパ回路5の動作を停止させる。
このため、実験により事前に確認していたように、図3(2)の破線に示すDC電圧の低下が52ボルトとなり、この結果、跳ね上がり電圧がt6で590ボルトになる現象を事前に防止できる。なお、室外機制御部9は瞬時電圧低下が納まったと思われる時間が経過した後、例えば1秒後に昇圧チョッパ回路5の動作を再開する。
一方、電圧データ記憶手段12は、内部に記憶している電圧データに対して、空気調和機20の設置後、AC電圧を初めて検出した時から1分毎に検出したAC電圧の対象となる電圧範囲の滞在時間の欄に1/60時間を加算する。そして、空気調和機20の設置後、AC電圧を初めて検出した時を基準として、24時間が経過したt7で、この記憶している電圧データを中心電圧抽出手段13に出力する。
空気調和機20を設置した時にはAC電圧は定格電圧の230ボルトで有ったが、その後、AC電圧が徐々に定格電圧よりも高い電圧に移行し、電圧データ記憶手段12がAC電圧を初めて検出した時を基準として24時間にAC電圧を記録した結果、図2(A)の電圧データが電圧データ記憶手段12に記憶されている。この電圧データが入力された中心電圧抽出手段13は図2(A)の電圧データの滞留時間を検索し、滞留時間が一番長い6.7Hを抽出する。そして中心電圧抽出手段13はこの滞留時間と対応する代表電圧である255ボルトを中心電圧値として出力する。この255ボルトの中心電圧値が入力された電圧差閾値選択手段14は、内部に記憶している3つ基準電圧、255ボルト、235ボルト、205ボルトのうち、最も近い電圧である255ボルトの基準電圧と対応する80ボルトの電圧差閾値を停止指示手段15へ出力する。
これは、空気調和機20が使用している現在の電源環境が、製品出荷時に想定していた標準電圧電源環境でなく高電圧電源環境であるため、初期値として設定していた標準電圧電源環境に対応する電圧差閾値(50ボルト)に代えて、現在の高電圧電源環境に対応した電圧差閾値(80ボルト)を停止指示手段15へ設定するためである。
そして、図3(1)に示すようにAC電圧はt8まで250ボルトを維持しているが、t8で瞬時電圧低下が発生して一時的に216ボルトまで電圧が低下し、34ボルトの電圧低下が発生している。そしてAC電圧はt11で元の250ボルトに復帰している。
このため、図3(2)に示すように、目標電圧通りに380ボルトで維持されていたDC電圧はt8から遅れたt9からDC電圧が徐々に低下し、t10で52ボルトの最大の電圧低下となっている。
このように、AC230ボルトの場合とAC250ボルトの場合で、それぞれ34ボルトの瞬時電圧低下が発生した時、試験的に実施した瞬時電圧低下のテスト結果によれば、34ボルトの瞬時電圧低下に対応してDC電圧はそれぞれ最大で52ボルトの電圧低下となり、AC230ボルトの場合では跳ね上がり電圧が最大で590ボルトとなるため、電圧差閾値は50ボルトに規定している。一方、AC250ボルトの場合では跳ね上がり電圧が最大でも420ボルトまでしか上昇せず素子破壊の心配がないため、電圧差閾値は80ボルトに規定している。
次に図4を用いてAC電圧が定格電圧の時に瞬時電圧低下が発生した場合と、AC電圧が200ボルトの時に瞬時電圧低下が発生した場合の空気調和機20の動作を説明する。図4の横軸は時間を、縦軸は電圧をそれぞれ示している。図4(1)は空気調和機20に印加されるAC電圧の変化を、図4(2)は昇圧チョッパ回路5から出力されるDC電圧を、図4(3)は電圧差閾値選択手段14から出力される電圧差閾値を、図4(4)は停止指示手段15から出力される停止信号をそれぞれ示している。
なおt20〜t34は時刻を示している。また前提条件として室外機制御部9は目標電圧値を380ボルトとして昇圧チョッパ回路5を制御しているものとする。また、電圧差閾値選択手段14は初期値として50ボルトの電圧差閾値を停止指示手段15へ出力しているものとする。
図4(1)に示すように空気調和機20に印加されるAC電圧は、t21まで定格電圧の230ボルトを保っているがt21で瞬時電圧低下が発生し、最低で200ボルト(定格電圧の−13%)まで一時的に電圧が低下した後、t25で元の230ボルトに復帰している。
一方、昇圧チョッパ回路5は、瞬時電圧低下により整流器4から出力される電圧が低下するため図4(2)に示すようにDC電圧を目標電圧(380ボルト)に維持できなくなり、t21から遅れたt22からDC電圧が徐々に低下し、t24で48ボルトの最大の電圧低下となっている。なお、この電圧低下の48ボルトは電圧差閾値の50ボルトより小さいため、停止指示手段15は停止信号を出力しない。この結果、t26で最大500ボルトの跳ね上がり電圧が発生している。
一方、電圧データ記憶手段12は、内部に記憶している電圧データに対して、空気調和機20の設置後、AC電圧を初めて検出した時から1分毎に検出したAC電圧の対象となる電圧範囲の滞在時間の欄に1/60時間を加算する。そして、空気調和機20の設置後、AC電圧を初めて検出した時を基準として、24時間が経過したt27で、この記憶している電圧データを中心電圧抽出手段13に出力する。
空気調和機20を設置した時にはAC電圧は定格電圧の230ボルトで有ったが、その後、AC電圧が徐々に定格電圧よりも低い電圧に移行し、電圧データ記憶手段12がAC電圧を初めて検出した時を基準として24時間にAC電圧を記録した結果、図2(C)の電圧データが電圧データ記憶手段12に記憶されている。この電圧データが入力された中心電圧抽出手段13は図2(C)の電圧データの滞留時間を検索し、滞留時間が一番長い7.8Hを抽出する。そして中心電圧抽出手段13はこの滞留時間と対応する代表電圧である205ボルトを中心電圧値として出力する。この205ボルトの中心電圧値が入力された電圧差閾値選択手段14は、内部に記憶している3つ基準電圧、255ボルト、235ボルト、205ボルトのうち、最も近い電圧である205ボルトの基準電圧と対応する20ボルトの電圧差閾値を停止指示手段15へ出力する。
これは、空気調和機20が使用している現在の電源環境が、製品出荷時に想定していた標準電圧電源環境でなく低電圧電源環境であるため、初期値として設定していた標準電圧電源環境に対応する電圧差閾値(50ボルト)に代えて、現在の低電圧電源環境に対応した電圧差閾値(20ボルト)を停止指示手段15へ設定するためである。
そして、図4(1)に示すようにAC電圧はt28まで200ボルトを維持しているが、t28で瞬時電圧低下が発生して一時的に170ボルトまで電圧が低下し、30ボルトの電圧低下が発生している。そしてAC電圧はt32で元の200ボルトに復帰している。このため、図4(2)に示すように、目標電圧通りに380ボルトで維持されていたDC電圧はt28から遅れたt29からDC電圧が徐々に低下する。なお、空気調和機20は現在のAC電圧(200ボルト)が定格電圧範囲の下限電圧(207ボルト)より低いため、空調能力を最小にして運転している。
停止指示手段15は、室外機制御部9から出力される目標電圧値と、DC電圧値とを常に監視しており、DC電圧値が目標電圧値よりも指定された電圧差閾値(20ボルト)以上乖離したt30で図4(4)に示すようにパルス信号である停止信号を室外機制御部9へ出力する。この信号が入力された室外機制御部9はスイッチング信号の出力を停止して昇圧チョッパ回路5の動作を停止させる。
このため、実験により事前に確認していた図4(2)の破線に示すように、DC電圧の低下が48ボルトとなり、跳ね上がり電圧がt34で600ボルトになる現象を防止できる。
次に、以上説明した3つ電圧差閾値を実験的に求める方法について説明する。
まず最初に、定格電圧範囲の下限電圧(230V−10%)の207ボルトで最大の空調能力で運転し、この状態で瞬時電圧低下による低下電圧を徐々に下げていく。そして、電圧低下に連動して徐々に上昇する跳ね上がり電圧のピーク値が、昇圧チョッパ回路5のスイッチング素子の耐圧を超える直前となった時のDC電圧を標準電圧電源環境における電圧差閾値とする。本実施例ではこの場合の電圧差閾値を50ボルトとしている。
次に、定格電圧範囲の下限電圧207ボルトより低いAC電圧であり、空気調和機20が最小限の運転能力(圧縮機7が停止しない)で継続運転可能なAC電圧で運転し、この状態で瞬時電圧低下による低下電圧を徐々に下げていく。そして、電圧低下に連動して徐々に上昇する跳ね上がり電圧のピーク値が、昇圧チョッパ回路5のスイッチング素子の耐圧を超える直前となった時のDC電圧を低電圧電源環境における電圧差閾値とする。本実施例ではこの場合の電圧差閾値を20ボルトとしている。
次に定格電圧範囲の上限電圧(230V+10%)の253ボルトで最大の空調能力で運転し、この状態で瞬時電圧低下による低下電圧を徐々に下げていく。そして、電圧低下に連動して徐々に上昇する跳ね上がり電圧のピーク値が、昇圧チョッパ回路5のスイッチング素子の耐圧を超える直前となった時のDC電圧を高電圧電源環境における電圧差閾値とする。本実施例ではこの場合の電圧差閾値を80ボルトとしている。
当然のことながら電圧差閾値を決定するに際して、気温や各種電圧などの条件においてマージンを考慮することは言うまでもない。
以上説明したようにAC電圧や運転能力などにおいて最悪な条件を考慮して3つの電圧差閾値が決定されている。このため、電圧差閾値を決定した時の条件において瞬時電圧低下による低下電圧が小さい場合や、AC電圧が条件よりも高い場合、小さい空調能力で運転する場合は、跳ね上がり電圧が電圧差閾値を決定した時の場合よりも小さくなる。そして、本発明ではAC電圧の電源環境に対応して、この3つの電圧差閾値を切り替えて使用するようになっている。
このため、広いAC電圧の範囲において、跳ね上がり電圧による素子の破壊を防止すると共に、瞬時電圧低下による不要な昇圧チョッパ回路5の停止を避けることができる。
また、電圧データ記憶手段12は、設置工事が完了してAC電圧を初めて検出した時を基準として、24時間、1週間、1ヶ月がそれぞれ経過した時に、電圧データ記憶手段12に記憶している電圧データを出力することにより、中心電圧値とこれに対応する電圧差閾値を更新させる。このため、空気調和機20は、最初に空気調和機20の設置直後の24時間で収集した電圧データのみで電圧差閾値を更新し、設置からの時間の経過、つまり、収集した電圧データが多くなるにつれて段階的に電圧差閾値を更新して徐々に電圧差閾値選択の精度を向上させることができる。
本実施例では電圧差閾値選択手段14が入力される中心電圧値に対応して3つの電圧差閾値から1つの電圧差閾値を選択して出力する構成になっているが、これに限るものでなく、電圧差閾値を入力される中心電圧値に対応する割合で求めるようにしてもよい。
また、本実施例では昇圧チョッパ回路が出力するDC電圧の目標電圧と実際に検出したDC電圧との差と電圧差閾値とを比較して昇圧チョッパ回路の動作/停止を決定しているが、これに限るものでなく、例えばDC電圧が瞬時電圧低下により急激に低下する直前において、1ミリセカンド周期で実際に検出した連続する複数のDC電圧の平均値を目標電圧値としてもよい。この方式はDC電圧が目標電圧と同じに制御されていない場合でも正確なDC電圧低下を検出することができる。
また、本実施例ではAC電圧検出部3が入力端1と入力端2の間の電圧を検出してAC電圧値として出力する構成になっているが、これに限るものでなく、この構成に代替して整流器4の正極出力端4aと負極出力端4bとの間の電圧を検出して、これをAC電圧値に換算して出力するようにしてもよい。
また、本実施例では初めて空気調和機20にAC電圧が印加され、24時間、1週間、1ヶ月がそれぞれ経過した時に、電圧データ記憶手段12に記憶している電圧データを出力することにより、中心電圧値とこれに対応する電圧差閾値を更新させる構成になっているが、これに限るものでなく、電圧データ記憶手段12が電圧データを更新する度に電圧差閾値を更新させる構成にしてもよい。これにより、電圧差閾値を更新する期間を短くして現在の電源事情にすばやく対応できる。
1 入力端
2 入力端
3 AC電圧検出部
4 整流器
4a 正極出力端
4b 負極出力端
5 昇圧チョッパ回路
5a 平滑コンデンサ
5b 正極入力端
5c 負極入力端
5d 正極出力端
5e 負極出力端
6 インバータ
7 圧縮機
8 DC電圧検出部
9 室外機制御部
10 電流検出部
11 計時手段
12 電圧データ記憶手段
13 中心電圧抽出手段
14 電圧差閾値選択手段
15 停止指示手段
20 空気調和機
40 室外機
50 室内機

Claims (1)

  1. 交流電源が接続される2つの入力端と、2つの前記入力端の間に接続される整流器と、2つの前記入力端の間の電圧もしくは前記整流器の2つの出力端の間の電圧を測定し前記交流電源のAC電圧値として出力するAC電圧検出手段と、同整流器の出力端に接続された昇圧チョッパ回路と、同昇圧チョッパ回路の出力端に接続されたインバータと、同インバータの出力端に接続された圧縮機と、前記昇圧チョッパ回路の前記出力端に並列に接続され検出したDC電圧の値をDC電圧値として出力するDC電圧検出部と、前記昇圧チョッパ回路を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は目標とする前記昇圧チョッパ回路の出力電圧である目標電圧値よりも前記DC電圧検出部で検出したDC電圧の差が予め定めた電圧差閾値以上乖離した時に前記昇圧チョッパ回路の動作を停止させる空気調和機であって、
    前記空気調和機は、計時手段と電圧データ記憶手段と中心電圧抽出手段と電圧差閾値選択手段とを備えており、
    前記計時手段は計時した時刻を出力し、
    前記電圧データ記憶手段は検出したAC電圧値と計時された前記時刻が入力され予め段階的に区分されたAC電圧の範囲ごとに検出したAC電圧が前記AC電圧の範囲に留まった滞留時間と前記AC電圧の範囲ごとに決められた代表電圧とを記憶し、
    前記中心電圧抽出手段は、記憶した前記滞留時間と前記代表電圧とを読み出して前記滞留時間が最も長い電圧範囲における前記代表電圧を抽出して中心電圧値として出力し、
    前記電圧差閾値選択手段は、予め定められた複数の前記電圧差閾値の中から入力された前記中心電圧値と対応する前記電圧差閾値を選択して出力することを特徴とする空気調和機。
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