JP6507032B2 - リフト車 - Google Patents

リフト車 Download PDF

Info

Publication number
JP6507032B2
JP6507032B2 JP2015104416A JP2015104416A JP6507032B2 JP 6507032 B2 JP6507032 B2 JP 6507032B2 JP 2015104416 A JP2015104416 A JP 2015104416A JP 2015104416 A JP2015104416 A JP 2015104416A JP 6507032 B2 JP6507032 B2 JP 6507032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cargo
lift car
loading platform
bottom plate
caster
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015104416A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016216219A (ja
Inventor
基篤 藤原
基篤 藤原
洋文 浅井
洋文 浅井
阿部 哲也
哲也 阿部
茂 星山
茂 星山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2015104416A priority Critical patent/JP6507032B2/ja
Publication of JP2016216219A publication Critical patent/JP2016216219A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6507032B2 publication Critical patent/JP6507032B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

本発明は高層マンション及び個別住宅などにおいて、階上から家具及び大型家電等の搬入出を行うためのリフト作業車に関し、特に、荷物を荷台に積載して構造建築物と地上との間で運搬するリフト車に関するものである。
集合住宅などの階上にある住居に家具や冷蔵庫などの大型荷物を搬入する場合、人力やエレベータなどを用いて当該荷物を住居階まで移動させ、玄関から住居内へ搬入することが行われている。ところが、家族環境の変化により、特に家庭用冷蔵庫などは大型化が進んでおり、玄関や廊下を通らない程度の幅を有する大容量のものが普及しつつある。
このような場合に、車体に設けられた首振り機構と伸縮機構を備えたアームを有する昇降装置を用い、荷物をベランダまで持ち上げてベランダから屋内へ搬入するための装置が知られている。例えば、特許文献1(特開平11−217195号公報)は、起伏・伸縮作動自在に車体上に配設されたブームの先端に揺動自在に枢支され、荷物を収納する収納箱を支持可能なフォーク部材を備えたリフト作業車が開示されている。このリフト車は、荷物を積載した収納箱にフォーク部材を挿入してフォークリフトのように持ち上げ、ベランダで収納箱の扉を開いて荷物を屋内に搬入する。
また、特許文献2(特公平5−78519号公報)には、車体に設けられた首振り機構と伸縮機構を備えたアームに沿って昇降可能に構成され、アームに対する傾斜角度を制御する姿勢制御機構を備えた台車と、その上を走行及び固定可能に構成されたバゲットとを備えるリフト車が開示されている。このリフト車は、台車に固定されたバゲットに荷物を積載し、アームを搬送先のベランダ近傍まで伸ばした後に台車をアーム先端に移動させ、台車を水平にした状態で、ベランダ内に配置され台車と同じ高さに調整したリフターにバゲットを走行させることによって荷物を安全にベランダ上に搬送することができるものである。
特開平11−217195号公報 特公平5−78519号公報
しかし、特許文献1及び2に記載のリフト車は、大型の荷物を安全に搬入することが困難であるという問題があった。すなわち、特許文献1のリフト車は、収納箱にフォーク部材を挿入して持ち上げることから、収納箱とフォーク部材とが固定されておらず、アームの揺れなどによって収納箱が落下する危険性があった。また、収納箱内に収まる大きさの荷物しか搬入することができず、大型の荷物には適用困難であった。
また、特許文献2の作業車は、台車と同じ高さに調整されたリフターに荷物を走行させることから、荷物は安全にベランダ内に搬入することができるが、ベランダの壁と庇との間の隙間以上の高さを有する荷物は搬送することができない。特に冷蔵庫などは、寝かした状態で搬送することはその構造上好ましくなく、できるだけ立てた状態を維持したまま搬送することが好ましいが、立てた状態で搬送するとベランダの壁の庇との隙間を超える高さになるため、搬入が困難になる。一方で、ベランダへの移動時のみ寝かした状態で搬入することも可能であるが、アームの先端に位置する大型の荷物の向きを変えることは、搬入作業上危険が伴う。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、大型の荷物を安全に且つ、安定的に搬入出することができるアームを備えたリフト車を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成のリフト車を提供する。
本発明の第1態様によれば、運転キャビンを有して自走可能な車体と、
前記車体に、先端側が上下動及び旋回運動可能に固定され、多段のブームにより伸縮自在に構成された伸縮梯子部材と、
前記伸縮梯子部材に沿ってスライド可能に設けられたスライダと、
前記スライダに固定された荷台とを有する、リフト車であって、
前記荷台は、上辺部を備え前後が開放した側方フレームが底板に立設された荷台ベースと、前記側方フレームの上辺部から先端が垂下するように設けられた吊りワイヤーを巻き取るウインチと、
前記吊りワイヤーに脱着可能に連結された状態で前記底板上に配置され、前記荷台ベースの前後から出し入れ可能に構成された搬送対象物を指示するカーゴ部材とを有することを特徴とする、リフト車を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記側方フレームは前記上辺部と側辺部とを備える断面コの字型に構成され、前記側方フレームの前方側に前方側に伸びて設けられ前記ウインチを支持する保護フレームとを備え、
前記底板と保護フレームとの間の空間がカーゴ搬送口として形成されていることを特徴とする、第1態様のリフト車を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記カーゴ部材は、底面及び背面を有する箱状の部材で構成され、前記背面側下端部にキャスターが設けられていることを特徴とする、第1又は第2態様のリフト車を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記荷台ベースの底板は、前記カーゴ部材が荷台ベースに搭載された位置において、前記キャスターを固定する固定機構を備えることを特徴とする、第3態様のリフト車を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記キャスターを固定する固定機構は、前記底板に設けられた凹溝であり、前記吊りワイヤーにより前記カーゴ部材がつり上げられることで、前記キャスターが前記凹溝から外れるように構成されていることを特徴とする、第4態様のリフト車を提供する。
本発明によれば、伸縮梯子部材に沿って移動可能に設けられたスライダに取り付けられる荷台が、荷台ベースとカーゴ部材で構成され、両者を吊りワイヤーで脱着可能に連結した状態としているため、搬送途中にカーゴ部材の落下を防止することができ、また、搬送先でカーゴ部材を荷台ベースから取り外すことが可能である。また、荷台ベースは、前後が開放した側方フレームを備え、当該側方フレームからカーゴ部材が吊り下げられているため、カーゴ部材を手前側に引き出すことで、横倒しにすることができ、上下方向に制限がある場所への搬入を可能にすることができる。
本発明の第1実施形態にかかるリフト車の構成を模式的に示す図である。 図1のリフト車に用いられる伸縮梯子とスライダの機構を示す模式図である。 図1のリフト車に用いられる傾斜角変更機構の構成を示す斜視図である。 図4の傾斜角変更機構の断面図である。 図1のリフト車に用いられる荷台の構成を示す分解斜視図である。 図1のリフト車を用いた搬入の手順工程を示す図であり、搬送対象物を建物近傍に配置させた状態を模式的に示す説明図である。 図6の状態を別角度から見た説明図である。 図1のリフト車を用いた搬入の手順工程を示す模式図であり、カーゴを持ち上げた状態を示す図である。 荷台ベースに対してカーゴが傾斜した状態を示す模式図である。 カーゴをレールに沿って移動させる状態を示す模式図である。 搬送対象物を屋内に搬入した状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係るリフト車について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のリフト車の概略構成を示す図である。図1に示すリフト車1は、車体2と、この車体2に対し揺動可能に支持される梯子部材の一例としての伸縮梯子3とを備える。その車体2は前後車輪4,5により支持され、前部に運転室を覆うキャビン6が取り付けられ、自走可能に構成されている。また、後部には地面に対し法線方向の縦軸を中心に回転可能なターンテーブル7を有する。そのターンテーブル7には、伸縮梯子3が傾斜角度を変更可能に設けられており、結果として、伸縮梯子3は、地面に対し、旋回及び傾斜角度を変化可能に車体に取り付けられている。
伸縮梯子3は、固定単位梯子3aと複数の可動単位梯子3b、3cとを梯子長手方向にスライド可能に連結することで全体として伸縮可能に構成されている。
第3の可動単位梯子3cの先端には、自由回転可能に構成されたタイヤ3eが設けられており、伸張時に対象となる建築物などの壁面に接触して伸縮梯子3の先端の保護及び建築物の損傷を防止すると共に、角度調整などにおいて、梯子先端が壁面に沿って移動しやすくすることができる。
伸縮梯子3の傾斜角度を変更可能に支持するターンテーブル7は、支持部材8と固定単位梯子3aの受け部材11を接続する油圧シリンダ10に接続される。油圧シリンダ10の本体部10aは、支持部材8に連結され、油圧シリンダ10の伸縮ロッド10bが伸縮することで、固定単位梯子3aの傾斜角度を変更することができる。
なお、車体2には、伸縮梯子3が最下位置にあるとき、固定単位梯子3aを支持する支柱13が設けられており、収納時における伸縮梯子3が不用意に動くことを防止する。
また、車体2にはアウトリガー12が設けられている。アウトリガー12は車体2の前後左右に4箇所設けられており、伸縮梯子3の使用時において車体2を地面に支持することができる。
図1に示すように、伸縮梯子3には、スライダ15が取り付けられている。スライダ15は、伸縮梯子3の伸縮状態にかかわらず、伸縮梯子3に沿って移動可能に構成されている。
スライダ15は、例えば、図2に示すように、ドラム16に巻き掛けられたワイヤー18等に連結されている。ドラム16は、固定単位梯子3aに取り付けられており、回転することにより、ワイヤー18の巻取り及び繰り出しを行う。ワイヤー18は、伸縮梯子3に沿って配置され、可動単位梯子3cの先端側に設けられたローラ17に巻き掛けられてスライダ15に連結する。ドラム16には、図示しないモータが設けられており、ドラム16を回転駆動させてワイヤーを巻き取ることで、スライダ15を伸縮梯子3の先端に向かって移動させることができる。また、スライダ15を下降させる場合は、ドラム16からワイヤーを繰り出すことにより、重力によってスライダ15が下降する。
図1及び図3に示すように、スライダ15には、荷台19の角度を変更する傾斜角変更機構20を介して荷台19が設けられている。
スライダ15と荷台19とを連結する傾斜角変更機構20は、スライダ15に対して傾斜角度が変更可能に設けられたベース部材21と、スライダ15を連結する2つの連結部材22,23とを有する。
ベース部材21には、図4に示すように、荷台19が連結軸24によって回動可能に連結されており、ベース部材21に対する荷台19の取り付け回転角度が変更可能である。ベース部材21の上面には、円板状のブッシュ26が設けられており、荷台19の下面側に設けられたブッシュ挿入部25に嵌入することで、荷台19の回動を案内し、さらに回転角度を規制する。
ベース部材21とスライダ15は、前部連結部材22を介して直接連結される。前部連結部材22は、ベース部材21の先端側に突出領域Aが形成されるように、ベース部材15の先端近傍に設けられる。前部連結部材22は、ベース部材21の底面から垂下するように設けられており、下端部分でスライダ15の先端とスライダの移動方向に対して直交する支持軸22aを中心として回転可能に連結する。
すなわち、荷台19は、傾斜角変更時の回動中心である支持軸22aが、荷台19の底面よりも前部連結部材22の長さ分だけ下方に存在し、かつ、支持軸22aよりも前方に突出領域Aが形成される構成となる。この構成により、後述する荷下ろし時の荷台の近接及び伸縮梯子3の先端との干渉が少なくなるという効果を有する。
スライダ15内部には、図3に示すように、ネジ軸27によって移動可能な角度調整部材28が螺号されている。角度調整部材28の移動操作は、図示しない軸駆動モータを作動させることで行われ、当該移動操作の操作装置は、スライダ及び車体の操作パネルに設けられ、荷台19の傾斜角の操作は、荷物の積み込み及び荷下ろしの場所においても行うことができる。
角度調整部材28には、後部連結部材23が連結されている。後部連結部材23は、前部連結部材22よりも長尺に構成され、ベース部材21の底面に連結する。ベース部材21と後部連結部材23とが連結する一は、前部連結部材22が設けられているよりも後方位置であり、これにより、ベース部材とスライダ15とで4節リンクが形成される。
ネジ軸27により、角度調整部材28がスライダ15内で移動すると、図6に示すように、後部連結部材23の角度が変化し、これに伴い、ベース部材21のスライダ15に対する角度が変化する。すなわち、角度調整部材28のスライダ内15での位置が移動すると、その荷台19は前部連結部材22との支持軸22aを中心に傾斜角度が変化する。これにより、伸縮梯子3の起状角度が変化しても荷台19の底板20を水平に保持することができる。
荷台19は、上記の通り、ベース部材21の上側にブッシュ26及びブッシュ挿入部25を介して回動可能に連結される。荷台は、ベース部材と回動自在に連結する連結部材29と、連結部材の上側に固定される荷台ベース30及び荷台ベース30の内側に取り外し可能に配置されるカーゴ31とを有する。カーゴ31は、荷台ベース30の内部に収納するように設けられており、内部に搬送対象物である冷蔵庫100を収納する。
連結部材29は、その下面にブッシュ挿入部25を有しており、ベース部材21の上面にブッシュ26と連結して回動軸24周りに回動可能に連結される。
連結部材29の上面には、荷台ベース30の底板32が積層配置される。底板32は搬送する搬送対象物の大きさに応じた荷台ベース30を適宜使用可能とするために、図示しないネジなどを用いて固定され、連結部材29に対して容易に脱着自在となっている。
図5に示すように、底板32には、側方フレーム33が立設されている。側方フレーム33は、上辺部33aと側辺部33bとを備えるコの字状をしたフレームであり、前後方向が開放した状態に底板32の中間部分に固定される。側方フレーム33の上辺部33aは、スリット33cが設けられており、後述するように当該スリット33bに設けられたガイドに、吊りワイヤー40が通される。
本実施形態では、側方フレーム33の上部近傍及び中間部位に、それぞれ上側保護フレーム34及び下側保護フレーム35が設けられる。上側保護フレーム34及び下側保護フレーム35は、搬入時に搬送対象物である冷蔵庫100を建築物などの他部材との接触から保護する。
下側保護フレーム35には、ウインチ36が設けられており、吊りワイヤー40を巻取り及び繰り出しを行なうことができるようになっている。ウインチ36からくり出された吊りワイヤー40は、上側保護フレームに設けられた吊りワイヤー40を案内するガイド34aにより上方に案内され、上辺部33aのスリット33cを通って、上辺部33aから吊り下げた状態に配置される。吊りワイヤー40の先端には、フックなどの連結具40aが設けられており、後述するようにカーゴ31の吊り下げ部39に脱着可能に連結される。
また、下側保護フレーム35の内側部分には、搬送対象物である冷蔵庫100の送り出しを容易にし、冷蔵庫100と下側保護フレーム35との接触によって冷蔵庫を傷つけないようにするための保護ローラ36aが設けられている。
下側保護フレーム35と底板32との間の領域は、後述するように、搬入時にカーゴ31を傾斜させて荷台ベース30から取り外す際に使用されるカーゴ搬送口37として機能する。カーゴ搬送口37の大きさ、すなわち、下側保護フレーム35の取り付け高さ位置は、搬送対象である冷蔵庫100のサイズ、特に冷蔵庫の奥行き寸法に応じて決定することができる。
カーゴ31は、冷蔵庫100の底面及び背面を保護する断面L字型に構成されたカゴ状の部材であり、背面壁31a、底壁31b、左右の側壁31cとを備え冷蔵庫を収納保持する。カーゴ31の背面壁31aの下方端には、キャスター38が設けられており、後述するように、荷台19からカーゴ31のみを取出す際の手間を軽減することができるようになっている。
カーゴ31の左右の側壁には、コの字状に構成され冷蔵庫100の上側を跨ぐように取り付けられる吊り下げ部39が設けられており、吊りワイヤー40の先端に設けられているフックによって、吊りワイヤー40と脱着自在に連結する。吊り下げ部39の設置位置は、カーゴ31及び搬送物の重量バランスなどを考慮し、吊りワイヤーでつり上げられたときに、大きく傾かないような位置に設けられることが好ましい。
カーゴ31が荷台ベース30に収納されているときは、キャスター38が底板32にキャスター38の位置に対応して設けられている固定溝32aに係合してキャスターが転動しないように固定されている。固定溝32aは、キャスターを固定する固定機構の一例であるが、固定機構の構成はこれに限定されるものではなく、固定機構の他の例として、キャスターを固定するための突条などで構成されていてもよい。
本実施形態にかかるリフト車1は次のようにして使用する。目的の場所に車両を位置決めする。当該位置決めには、アウトリガー12により、車両を地面にしっかりと支持する。その後、伸縮梯子3を延ばし荷物をリフトしたい場所に伸縮梯子3の先端が近接するように操作する。
荷台に荷物を積載する際のスライダ15の位置は、伸縮梯子3の最下位置にあり、荷台19の底面が水平になるように角度調整することが好ましい。ただし、搬入荷物や車両の設置スペース及び作業スペースなどを考慮して適宜決定すればよい。
荷台19に搬送対象物である冷蔵庫100を搭載するには、まず、カーゴ31を荷台ベース30から外し、例えば冷蔵庫100の背面がカーゴ31の背面壁31aに接触するように立てた状態で配置する。なお、このとき、冷蔵庫100とカーゴ31とをロープなどの固定手段で固定してもよい。このとき、カーゴ31のキャスター8が荷台ベース底板32の固定溝32aに係合して不用意な位置ずれを防止する。次に、カーゴ31を荷台ベース30の背面側から挿入して荷台ベース30上に搭載し、吊りワイヤー40をカーゴ31の上辺31aに連結し、ウインチ36を操作して吊りワイヤー40を張った状態に巻き取る。
荷物を積載したのち、荷台が水平になっている状態でスライダ15を伸縮梯子3の先端に移動させる。荷台の移動位置は、荷台ベース30の底板32の面がベランダBの手摺りの上端の位置程度とする。
なお、この時、必要に応じて荷台19を回転軸24周りに回動させて荷台ベース30の上側保護フレーム34及び下側保護フレーム35が家屋の搬入方向となるようにした後、スライダ15を移動させることが、上階での操作の危険性や伸縮梯子の重量バランス維持などの点から好ましい。
荷台19に積載されている冷蔵庫100の高さ寸法は、図6及び図7に示すように、搬送先のベランダBの手摺りと上階のベランダLとの隙間Hより大きいため、冷蔵庫100を立てた状態で搬入することは困難である。このため、冷蔵庫の屋内への搬入は、次の通り、カーゴ31を傾斜させて冷蔵庫を寝かした状態で搬入を行う。
具体的には、図8に示すように、ウインチ36を操作して、吊りワイヤー40を矢印90に示す方向に巻取る。上記のように、カーゴ31は吊りワイヤー40によってつり上げられて、矢印91に示すように、カーゴ31が若干持ち上げた状態となる。これにより、底板32に設けられている固定溝32aからキャスター38が外れ、移動しやすい状態となる。
さらに、この状態で、カーゴ31の下方を矢印92に示すように、屋内側に引っ張ることにより、図9に示すように、カーゴ31のキャスター38が屋内側に移動し、カーゴ31が背面側へ傾倒する。なお、このとき吊りワイヤー40の繰り出しトルクを制御し、カーゴが不用意に倒れないようにすることが好ましい。
なお、カーゴ31の下方を屋内側に引っ張るために、本実施形態では、カーゴ31の下端側に図示しない引っ張りワイヤーが設けられている。
さらに、引っ張りワイヤーを引っ張ることで、カーゴ31は、下側保護フレーム35と底板32との間に移動し、カーゴ搬送口37を通過する。なお、この段階では、ウインチ36は、カーゴ31の傾斜角度に応じて吊りワイヤー40の繰り出しトルクを制御し、カーゴ31の傾斜角度を調整する。
カーゴ31の傾斜が進むにつれ、カーゴ31が下方部分から屋内側に移動し、カーゴ31がカーゴ搬送口37を通って、荷台ベース30から分離する。荷台19の底板32部分には、スライドレール50が設けられており、キャスター38が当該スライドレール50に沿って移動する。
スライドレール50は、キャスター38の幅に応じた幅で配置されており、先端側に設けられた水平部50aに連続して斜行部50bが設けられている。水平部50aは、ベランダの手摺りの上側に位置し、先端が荷台19の底板32の端部に係合又は磁力などの手段によって連結する。底板32を移動するキャスター38が底板32の前方端まで到達すると、スライドレール50の水平部50aに係合し、スライドレール50に沿ってキャスター38が移動する。
斜行部50bは、水平部50aに連続して設けられ、建物の床面まで下向きに斜行する。斜行部50bの角度及び長さは、特に限定されるものではないが、建物の外壁Wを通過して建物の屋内に引き込まれることが好ましい。
図10に示すように、カーゴ31が荷台ベース30から分離し、スライドレール50に到達するとウインチ36を操作して吊りワイヤー40を少しずつ繰り出すことによりカーゴがスライドレールに沿って移動する。カーゴ31がスライドレール50の下端に到達すると、吊りワイヤー40とカーゴとの連結を外し、図11に示すようにカーゴ31立てた状態とし、カーゴ31から冷蔵庫を取り外す。
なお、搬送対象物を搬出する場合は、伸縮梯子3の荷台を先端側に移動させた後で上記工程と逆の工程を行なうことにより運び出すことができる。すなわち、屋内でカーゴ31に冷蔵庫100を固定し、スライドレール50にカーゴのキャスターを乗せた状態でカーゴ31を傾倒させる。その状態で、吊りワイヤー40とカーゴ31とを連結し、ウインチ36を操作してカーゴ31を荷台ベース30側に移動させる。
カーゴの上端がカーゴ搬送口37を通って下側保護フレーム35に到達するとカーゴを立てた状態とし、キャスター38を固定溝32aに係合させた状態で、吊りワイヤー40を張った状態にしてカーゴと荷台ベースとを固定する。
その後、スライダを操作して伸縮梯子3に沿って荷台を下ろし、地上でカーゴ31と荷台ベース30を分離する。
本実施形態のリフト車1によれば、荷台19をスライダ15を介して伸縮梯子3の長手方向に沿って移動させることで、梯子3を移動させることなく荷台23のみを上下させることができる。これにより、同じ場所へ荷物を繰り返しリフトしたい場合などにおいて、操作を簡便にすることができる。
また、荷台は、荷台ベースとカーゴが分離可能に組み合わされて構成され、両者間を固定する吊りワイヤー40によりカーゴが荷台に吊り下げられるように連結されているため、搬送作業中に不用意に荷台ベースとカーゴが分離することがない。また、両者の連結にワイヤーを使っているため、カーゴを傾倒させやすく、ベランダを通して高さ寸法が大きい冷蔵庫などの搬送物を屋内に運び込むことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例えば、本実施形態では、カーゴと荷台ベースは、吊り下げワイヤー及び固定溝32aによって固定されており、カーゴの傾斜姿勢の調整は吊りワイヤー40の繰り出しトルクによって行われているが、例えば、荷台ベースに対するカーゴの傾倒動作を補助するガイドやカーゴを荷台ベースに対して水平方向の指示軸周りに回転可能に支持する回転軸部材などを設けてもよい。
1 リフト車
2 車体
3 伸縮梯子
3a 固定単位梯子
3b,3c 可動単位梯子
4,5 前後車輪
6 キャビン
7 ターンテーブル
8 支持部材
10 油圧シリンダ
12 アウトリガー
13 支柱
15 スライダ
16 ドラム
17 ローラ
18 ワイヤー
19 荷台
20 傾斜角変更機構
21 ベース部材
22 前部連結部材
23 後部連結部材
24 連結軸
25 ブッシュ挿入部
26 ブッシュ
27 ネジ軸
28 角度調整部材
29 連結部材
30 荷台ベース
31 カーゴ
32 底板
32a 固定溝
33 側方フレーム
34 上側保護フレーム
35 下側保護フレーム
36 ウインチ
37 カーゴ搬送口
38 キャスター
39 吊り下げ部
40 吊りワイヤー
50 スライドレール

Claims (5)

  1. 運転キャビンを有して自走可能な車体と、
    前記車体に、先端側が上下動及び旋回運動可能に固定され、多段のブームにより伸縮自在に構成された伸縮梯子部材と、
    前記伸縮梯子部材に沿ってスライド可能に設けられたスライダと、
    前記スライダに固定された荷台とを有する、リフト車であって、
    前記荷台は、上辺部を備え前後が開放した側方フレームが底板に立設された荷台ベースと、前記側方フレームの上辺部から先端が垂下するように設けられた吊りワイヤーを巻き取るウインチと、
    前記吊りワイヤーに脱着可能に連結された状態で前記底板上に配置され、前記荷台ベースの前後から出し入れ可能に構成された搬送対象物を支持するカーゴ部材とを有することを特徴とする、リフト車。
  2. 前記側方フレームは前記上辺部と側辺部とを備える断面コの字型に構成され、前記側方フレームの前方側に前方側に伸びて設けられ前記ウインチを支持する保護フレームとを備え、
    前記底板と保護フレームとの間の空間がカーゴ搬送口として形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のリフト車。
  3. 前記カーゴ部材は、底面及び背面を有する箱状の部材で構成され、前記背面側下端部にキャスターが設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のリフト車。
  4. 前記荷台ベースの底板は、前記カーゴ部材が荷台ベースに搭載された位置において、前記キャスターを固定する固定機構を備えることを特徴とする、請求項3に記載のリフト車。
  5. 前記キャスターを固定する固定機構は、前記底板に設けられた凹溝であり、前記吊りワイヤーにより前記カーゴ部材がつり上げられることで、前記キャスターが前記凹溝から外れるように構成されていることを特徴とする、請求項4に記載のリフト車。
JP2015104416A 2015-05-22 2015-05-22 リフト車 Active JP6507032B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015104416A JP6507032B2 (ja) 2015-05-22 2015-05-22 リフト車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015104416A JP6507032B2 (ja) 2015-05-22 2015-05-22 リフト車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016216219A JP2016216219A (ja) 2016-12-22
JP6507032B2 true JP6507032B2 (ja) 2019-04-24

Family

ID=57579690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015104416A Active JP6507032B2 (ja) 2015-05-22 2015-05-22 リフト車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6507032B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022073697A (ja) * 2020-11-02 2022-05-17 サンレイズ工業株式会社 昇降式足場装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0242709Y2 (ja) * 1986-01-16 1990-11-14
JP2008110840A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Aichi Corp 高所作業車の制御装置
JP2014001034A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Sankyo Co Ltd リフト車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016216219A (ja) 2016-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20120248046A1 (en) Awevator
US5018923A (en) Automated bricklaying apparatus
AU2005237563B2 (en) Mast lift machine
US6234453B1 (en) Rolling door winch apparatus
JPH10500462A (ja) 軽量パネルユニットの取付方法および装置
JP4753932B2 (ja) ゴンドラ装置
JP4138864B1 (ja) クレーン式ゴンドラ構造
JP6507032B2 (ja) リフト車
US20220315085A1 (en) Portable load lift device
JPH06305683A (ja) クレーン用吊荷装置
JP6567345B2 (ja) リフト車
JP6841250B2 (ja) 自動倉庫
JP3178060U (ja) リフト車
JPH0628548Y2 (ja) 自走式高所作業台車の吊り装置
US20220371636A1 (en) Product Transport and Storage Apparatus and Method of Use to Eliminate Product Delivery Packaging
JPH0453688A (ja) 荷役装置及び該荷役装置を用いた貨物自動車
KR101416543B1 (ko) 접이식 대차형 인양장치
JP3446090B2 (ja) トラック用簡易型クレーン
US11864648B2 (en) Overhead storage unit with pivoting storage containers
JPS63300100A (ja) 重量物運搬装置
JP2708145B2 (ja) 荷物昇降用搬器とその使用方法
JP2838078B2 (ja) 立体駐車装置
JPH0630337U (ja) トンネル工事作業用架台
JP6412373B2 (ja) リフト車
WO2018090158A1 (zh) 可移动装设于建筑物楼顶地面的展收式吊挂装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180516

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6507032

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250