JP6505189B1 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内圧が頻繁に変化しても亀裂等を発生させることなく、信頼性の高い燃料供給装置を得ることを目的とする。【解決手段】ケース体2は、連通流路8tの天面8ft側と底面8fb側に別れるように、水平な切断面で分割された2つの成形体の、外周部21p、22pの突き合わせ端21fp、22fpどうしの溶着による接合体であり、2つの成形体のそれぞれには、連通流路8tの底面8fbあるいは天面8ftにおいて、流路幅の中間部分から突出する中間壁部21wm、22wmが形成され、中間壁部21wm、22wmの突き合わせ端21fm、22fmも、外周部の突き合わせ端の溶着の際に、互いに接合されているように構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンクから燃料を吸い上げ、エンジン等の燃料消費機器に加圧供給する燃料供給装置のうち、タンク底面の開口部から挿入される型式に関するものである。
車両用の燃料供給装置の中でも、自動二輪車用の燃料供給装置は、燃料タンクの構造上、タンク底面からタンク内部に挿入され、タンク底面から立ち上がるように設置されることを想定したものである。このような燃料供給装置では、タンク底面の開口部に液密に固定されるフランジ状の蓋部材に対し、ポンプやフィルタ等を収納したケース体を嵌め込むようにして構成している。
ケース体内には、主に、ポンプと、ポンプが吸い上げる燃料をろ過する一次フィルタ、ポンプによって加圧された燃料をろ過する高圧フィルタと、ポンプが吐出した燃料のうち、過剰な燃料を排出するための背圧弁等の部材が収納される。その中でも、ポンプと高圧フィルタは、円筒状の形態を崩すことができない嵩の高い部材であり、タンク高さの制約から、直線状に並べることができない。
そこで、下方から吸い上げて上方に向けて吐出するように配置する必要があるポンプに対して、高圧フィルタを水平に並べて配置することになり、ケース体部材の上方に、ポンプから高圧フィルタに折り返すように連通流路を形成する必要がある。一方、ポンプやフィルタ等の組込みの都合上、連通流路を含めてケース体を一体成型することはできないため、連通流路部分で分割するように別途成形したものを、溶着によって一体化してケース体を形成している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−117323号公報(段落0013〜0027、図1〜図4)
上述したような溶着による一体化では、連通流路を囲む外周部の肉厚を一定以上にすることで、接合面積を確保し、数百kPaの内圧にも耐えられるようにしている。しかしながら、車両におけるエンジン等の燃料消費機器では、運転停止の頻度が高く、それに応じて流路にかかる内圧も頻繁に変化する。そのため、接合部分を含む流路の壁面が湾曲したり、元に戻ったりを繰り返すことになり、接合部分の疲労が蓄積して強度が低下し、亀裂等が発生することが懸念される。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、内圧が頻繁に変化しても亀裂等を発生させることなく、信頼性の高い燃料供給装置を得ることを目的とする。
本発明の燃料供給装置は、軸方向に直結するモータ部とポンプ部、および前記モータ部を通る燃料流路とを有し、前記軸方向の一方側に燃料の吸込口が、他方側に加圧した燃料の吐出口が設けられた燃料ポンプと、円筒状をなし、前記燃料ポンプから吐出された燃料を濾材に対して径方向に透過させて浄化する円筒状の高圧フィルタと、燃料タンクの底面側の開口部に固定される蓋部材と、前記蓋部材から立ち上がるように前記蓋部材に保持され、前記吐出口が上方で開口するように、前記燃料ポンプを軸を立てて収容する第一収容空間と、前記第一収容空間と水平方向に隣接し、燃料の流入口が上方で開口するように前記高圧フィルタを軸を立てて収容する第二収容空間と、前記第一収容空間と前記第二収容空間の上方で水平方向に延び、前記吐出口と前記流入口とを連通する連通流路を形成する樹脂製のケース体と、を備え、前記連通流路は、流れ方向に垂直な断面が矩形をなすとともに、底面側で前記高圧フィルタを挿入するための挿入口が開口し、前記ケース体は、前記連通流路の天面側と底面側に別れるように、水平な切断面で分割された2つの成形体の、外周部の突き合わせ端の溶着による接合体であり、前記2つの成形体のそれぞれには、連通流路の底面あるいは天面において、流路幅の中間部分から突出する中間壁部が形成され、前記中間壁部の突き合わせ端も、前記外周部の突き合わせ端の溶着の際に、互いに接合されていることを特徴とする。
本発明の燃料供給装置によれば、直線状の流路の幅方向の中間部分に、天面と底面を繋ぐ中間壁部を設けたので、圧力が変化した際の壁面の変形を抑制し、内圧が頻繁に変化しても亀裂等が発生することなく、信頼性の高い燃料供給装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置におけるケース体を構成する2つの部材の溶着前の状態を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置のタンク内での設置状態を示すフロー図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置の斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置の平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置におけるケース体を構成する本体部の断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置の軸方向および連通流路に平行な断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置の連通流路に垂直な断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置のケース体に高圧フィルタを組み込む様子を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置のケース体の斜視図である。
実施の形態1.
図1〜図9は、本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置の構成を説明するためのもので、図1は本発明の特徴部分であるケース体を構成する2つの部材である本体部とカバー部の溶着前における、それぞれの溶着面側から見た図である。図2は燃料供給装置を燃料タンクに設置した状態における燃料の流路系統と構成機器との関連を説明するための断面模式図を兼ねたフロー図、図3と図4はそれぞれ、燃料供給装置を上方から見た斜視図と平面図である。図5はケース体を構成する本体部の断面で、切断位置は図4のA−A線に対応する。
また、図6は図4のB−B線による断面で、燃料供給装置の軸方向および連通流路に平行な断面図、図7は図4のC−C線による断面で、燃料供給装置の連通流路に垂直な断面図である。そして、図8は燃料供給装置のケース体の本体部に高圧フィルタを組み込む様子を示す斜視図、図9は図8に示すように本体部に高圧フィルタを組み込んだ後、図1に示すようにカバー体を溶着して形成したケース体の斜視図である。
本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置は、例えば、車両に搭載されたエンジン等の燃料消費装置に燃料を供給するものである。そのため、基本的な構成として、図2に示すように、燃料990中の夾雑物を除去するサクションフィルタ4と、サクションフィルタ4を介して燃料タンク920内の燃料990を吸引し、加圧して吐出する燃料ポンプ5とを備えている。そして、例えば、燃料ポンプ5内で発生した高圧燃料中の夾雑物等を除去するための高圧フィルタ6と、圧を保ちながらエンジン910等の燃料消費装置で消費されなかった燃料990を燃料タンク920に戻すための背圧弁7とを備えている。
とくに、本実施の形態にかかる燃料供給装置1は、自動二輪車用のように、燃料タンクの底面側に設けられた開口部からタンク内部に挿入され、燃料タンクの内底面から立ち上がるように設置されることを想定したものである。そのため、図3および図4に示すように、燃料タンク920の底面の図示しない開口部に固定するための蓋部材3と、蓋部材3に下方部分が固定され、上方に向かって立ち上がるように配置されるケース体2とで筐体10が形成される。
蓋部材3は、有底円筒状をなし、タンク開口部の蓋として機能する円盤状のフランジ部3fと、フランジ部3fに対して立ち上がるように形成され、ケース体2を支持するとともにサブタンクとしても機能する円筒状の支持部3sと、を有している。そして、燃料をタンク外の燃料消費装置に供給するための吐出配管3eや符号を付さない電気コネクタを含め、ポリアセタール(POM:Poly Oxy Methylene)等の樹脂により、一体成形したものである。
ケース体2は、蓋部材3に支持され、ポンプとしての主要機器を内部に収容する本体部21と、本体部21と溶着することで、燃料ポンプ5の吐出口5xから高圧フィルタ6の流入口6iに折り返す連通流路8t(図2)を形成するカバー部22とで構成している。本体部21とカバー部22は、蓋部材3と同様にPOM等の樹脂を成形して形成したものである。必ずしも同じ材料で形成する必要はないが、良好な溶着ができるように、同様の熱的性質を有し、互いに親和性を有する材料の組合せになるように構成することが望ましい。
本体部21は、図5に示すように、燃料ポンプ5を収容するため下方側に開口するポンプ用空間21spと、高圧フィルタ6を収容するため、上方側に開口する高圧フィルタ用空間21sfとを有する。ポンプ用空間21spの上方部には燃料ポンプ5用の取付孔2jpが形成され、高圧フィルタ用空間21sfの下方部には、高圧フィルタ6用の取付孔2jfが形成されている。燃料ポンプ5用の取付孔2jpに連なる上側の隔壁21wtより上方部分は開放され、高圧フィルタ6用の取付孔2jfの下方には、吐出流路8eとして、吐出配管21eに連通する連通孔が形成されている。
高圧フィルタ用空間21sfを形成する円筒状の隔壁21wf、および、隔壁21wfと上部で連なる平板状の隔壁21wtは、圧力差に対する強度を確保するため、ポンプ用空間21spを形成する略円筒状の隔壁21wpよりも厚みが厚く形成されている。そして平板状の隔壁21wtの上方には、周囲を囲む隔壁(外周部21p)の端面が同一平面まで延伸して、溶着面(突き合わせ端21fpと称する。)が形成されている。
さらに、燃料ポンプ5用の取付孔2jpと高圧フィルタ用空間21sfの開口部分を結ぶ隔壁21wtの表側の面(連通流路8tの底面8fb)は、カバー部22とともに、図6、図7に示すように、連通流路8tを形成するための空間が形成されている。そして、連通流路8tの流路幅方向の中間部分には、流路の底面8fb(隔壁21wt)から突き合わせ端21fpと同一平面上に位置するまで突出し、流路に沿って延伸する中間壁部21wmが形成されている。なお、図6の切断面は図5の切断面よりも手前側であり、背圧弁7を取り付けるために下方側に開口する背圧弁7用の取付孔2jrを描画している。
カバー部22は、溶着によって本体部21との接合体であるケース体2を形成し、連通流路8tを形成するためのもので、図1に示すように、本体部21の隔壁21wtより上側の部分と軸に垂直な面において同じ外形を有する有底長小判型をなしている。そして、本体部21の突き合わせ端21fpに対応する突き合わせ端22fpと、本体部21に嵌め込んだ高圧フィルタ6の上側の環状の突起部21cuの突き合わせ端6fjに対応する円環状の突き合わせ端22fjが形成された円環壁22jを有している。さらに、本体部21の中間壁部21wmに対応するよう、連通流路8tの天面8ftから突出する中間壁部21wmを有している。なお、カバー部22の天面8ftから外周部22pの突き合わせ端22fpに達しない所定高さの部分までは、幅方向および流路方向に沿って伸びるリブが形成されている。そして、中間壁部22wmは、流路方向に沿って伸びるリブの一部を突き合わせ端22fpの高さまで伸ばすように形成したものである。
次に、上述した部品等により構成した燃料の流路系統について説明する。筐体10内には、図2と、図6および図7で示したように、燃料990中の夾雑物を除去するサクションフィルタ4と、サクションフィルタ4を介して燃料タンク920内の燃料990を吸引し、加圧して吐出する燃料ポンプ5とが直線状に並んで配置されている。そして、燃料ポンプ5から吐出された燃料の流れの向きを、上向きから水平にし、さらに下向きに変える連通流路8tが、ケース体2の上部に形成されている。連通流路8tにより下向きに流れを変えた燃料990に対しては、夾雑物を除去する高圧フィルタ6と、エンジン910等の燃料消費装置で消費されなかった燃料を、圧を保ちながら排出するための背圧弁7が、燃料ポンプ5と並行し、直線状に並んで配置されている。なお、筐体10の外側には、図示しない油面検出ゲージが設けられている。
一方、サブタンクとして機能する支持部3sの上端部近傍は、ケース体2との間に、燃料タンク920と通じる隙間8gが形成されており、燃料タンク920に貯留された燃料990が、重力に逆らわない限り自由に出入りできるようになっている。これにより、筐体10内には、燃料タンク920からエンジン910(エンジンに燃料を噴射するためのインジェクタ等の燃料制御機器もまとめてエンジン910と称する。)に至る燃料流路系統が形成される。具体的には、サブタンク内の燃料の夾雑物を除去するサクションフィルタ4と、サクションフィルタ4が浄化した燃料を吸い上げ加圧して吐出する燃料ポンプ5と、加圧した燃料を浄化する高圧フィルタ6とを備え、サクションフィルタ4からその下流の燃料消費装置であるエンジン910に至る燃料流路8が形成される。
燃料流路8の途中部分である高圧フィルタ6の下流部分には、燃料ポンプ5が吐出した燃料のうち、エンジン910で消費されなかった余剰な燃料をサブタンク内に戻すためのリターン流路8rが形成されている。燃料流路8のうち、リターン流路8rが背圧弁7に、もう一方の燃料消費装置に向かう部分(吐出流路8e)が吐出配管3eに通じている。
燃料ポンプ5は、図示しないモータ部の回転軸にポンプ部を直結させたもので、回転軸に沿ってモータ部とポンプ部が並び、軸方向の一端側から吸入し、他端側で吐出するように構成したものである。そのため、モータ部内を軸方向に沿って燃料が流れる流路が形成されている。また、全体として円筒形になり、軸方向に所定長さが必要となる。
高圧フィルタ6は、筐体10の耐圧性を考慮して円筒状をなし、燃料が透過可能なフィルタ材が、例えば、折り曲げられながら円周上に配置されて菊花状をなし、径方向の外側から内側へ燃料が透過するように構成している。耐圧性、および水平方向に並ぶ燃料ポンプ5の径との兼ね合いから、径を極端に大きくすることができず、ろ過面積を確保するため、高圧フィルタ6についても、軸方向に所定長さが必要となる。
背圧弁7は、一次側の圧を一定に保つ弁であり、一次側の圧が所定値を超えると弁が開いて燃料990を筐体10のサブタンクとして機能する内部空間内に排出し、所定値以下になると閉じるように構成されている。
一方、サクションフィルタ4は、燃料が透過可能な不織布等で形成されたフィルタ材で全面が覆われ、燃料990が内部に流入する際に夾雑物を除去し、清浄な燃料990を排出する。
これらの部材の筐体10内への組み込みについて説明する。高圧フィルタ6は、ケース体2を構成する本体部21にカバー部22が溶着される前に、図8に示すように本体部21の上方(連通流路8tの底面8fb側)に開口する挿入口21hから高圧フィルタ用空間21sf内に挿入される。そして、図6に示すように、取付孔2jfに嵌め込まれ、高圧フィルタ6の下端側の内周部に設けられた吐出口6xが、本体部21に設けられた燃料流路8内に開口する。しかし、下側の環状の突起部6cdの外周面と、取付孔2jfとの間にOリング等のシール材6sを嵌め込むことにより、吐出口6x近傍での、外周側(一次側)から内周側(二次側)への濾過前の燃料の抜けを防止している。
そして、図1に示すように、カバー部22と本体部21を溶着する。このとき、本体部21の外周部21pの突き合わせ端21fpとカバー部22の外周部22pの突き合わせ端22fpとの溶着によって連通流路8tが形成される。本体部21に嵌め込んだ高圧フィルタ6の上側の環状の突き合わせ端6fjとカバー部22の突き合わせ端22fjとの溶着によって、高圧フィルタ6の外周面と隔壁21wfの内面との隙間が固定され、高圧フィルタ6の流入口6iとなる。さらに、流入口6i近傍での、外周側(一次側)から内周側(二次側)への燃料の抜けを防止している。
さらに、本発明の特徴である、本体部21に設けた流路に平行に延びるように設けた中間壁部21wmとカバー部22に設けた流路に平行に延びるように設けた中間壁部22wmの突き合わせ端21fm、22fmどうしも溶着されている。これにより、連通流路8tでは、流れに垂直な断面が矩形をなし、かつ流れの変化のない直線部分において、流路幅の中間部分に、流れを分かつように流路に平行に延びた仕切が形成されることになる。
このようにして、図9に示すように形成された筐体10に対し、燃料ポンプ5は、図6、図7に示すように吸込口5iを図中下方に向け、吐出口5xを図中上方に向けて開口するよう、回転軸が垂直に近い状態になるように開口2hから挿入し、設置されている。このとき、燃料ポンプ5は、Oリング等のシール材5sを介してケース体2の取付孔2jpに吐出口5xが嵌り、液密に接続されている。一方、燃料ポンプ5の吸込口5iに対しては、符号を付さない中継部材を用いてサクションフィルタ4と連結されている。
背圧弁7は、吐出口6x近傍で、リターン流路8rとして分岐し、下方に開口するように本体部21に設けられた取付孔2jrに嵌め込まれ、Oリング等のシール材7sによって液密を保たれて高圧フィルタ6の吐出口6xと接続されている。
その後、ケース体2を蓋部材3に嵌め込むことで、燃料ポンプ5、サクションフィルタ4、および背圧弁7を固定する。このとき、高圧フィルタ6の吐出口6x近傍のうち、吐出流路8eとなる吐出配管21eは、図示しないシール部材を介して、蓋部材3に形成された吐出配管3eに接続される。これにより、図2で説明した燃料流路8が筐体10内に構築される。
以上、述べた構成を踏まえ、この燃料供給装置1の動作について説明する。
燃料タンク920内に、例えば、図2において、液面が隙間8gより上位にあるように、燃料990が十分蓄えられている場合には、支持部3sのサブタンクとして機能する内部空間には燃料990で満たされている。この状態で、燃料ポンプ5に電流が供給されると、燃料ポンプ5内の図示しないシャフトを回転軸として、図示しないインペラが内部のロータとともに回転する。この回転に伴い、サブタンク内の燃料990は、サクションフィルタ4で夾雑物が取り除かれ、燃料ポンプ5に導入された後、昇圧されて連通流路8tに吐出される。この吐出された昇圧燃料は、高圧フィルタ6の外周側からフィルタを抜けて内周側に流入し、吐出口6xから吐出配管3eを経て、エンジン910に供給される。
一方、エンジン910で消費しきれない余剰となった燃料990は、燃料流路8から分岐するリターン流路8rを経て背圧弁7からサブタンクとして機能する内部空間に戻される。そして、背圧弁7の背圧制御機能により、エンジン910への供給圧は所定値に保たれる。その結果、エンジン910での消費量が急変しても、エンジン910が必要とする量の燃料990を一定圧で供給することが可能となる。なお、背圧弁7内では、急激な圧力変動が生じるため、気泡が発生することがある。そのため、サブタンクとして機能する内部空間内には、液体燃料だけでなく、気泡も排出されるが、隙間8gから抜け出るため、サクションフィルタ4からは気泡を含まない燃料を吸いこむことができる。
このとき、ケース体2内では、燃料ポンプ5の取付孔2jpより下流側で、吐出配管21eより上流側、および背圧弁7の取付孔2jrより上流側の区間において、内部に高圧の燃料が流れる。一方、ケース体2のうち、燃料ポンプ5の取付孔2jpより上流側の部分、あるいは背圧弁7の取付孔2jrより下流側の部分は常圧である。つまり、連通流路8tを囲む壁面と、高圧フィルタ6を収納する壁面では、外部との間に圧力差が生じている。
これに対して、本体部21およびカバー部22においては、上述したように、高圧フィルタ用空間21sfを囲む壁材、および隔壁21wtよりも上部に配置された壁材の厚みは、耐圧性を考慮して、他の部分よりも肉厚に形成している。そのため、エンジン910への供給に必要な圧力をかけただけで破損するようなこともない。また、外周部21p、22pの突き合わせ端21fp、22fpどうしの溶着面積だけでも、接合強度は、想定される圧力に耐えるように設計されている。したがって、燃料供給装置1の起動により、内圧が高くなったからといって、本体部21とカバー部22が、直ちに継目J2部分で離れてしまうようなことが起こることはない。
しかしながら、車両用の燃料供給装置1においては、定常的に圧力がかかるものではなく、起動・停止のたびに圧力が変化する。その際、高圧フィルタ6部分においては、隔壁21wfが、円筒形をなし、断面が円形となるので、内圧がかかっても部材が均等に伸びるだけで、曲率が大きく変化することはない。また、円筒の両端については、仮に平坦であっても、隣接する曲線状の側面によって補強されるため、両端部分においても曲率が大きく変形することはない。
一方、連通流路8tとなる空間は、2つの部材を溶着して形成するものであるが、溶着の際に軟化による変形がないよう、それぞれ継目J2となる突き合わせ端については、接合方向に沿って曲線にならないようにする必要がある。つまり、継目J2をまたぐ部分は平坦に形成する必要がある。そして、外周部21p、22pの流路に沿った大部分が直線的に形成されるため、連通流路8tの側面のうち、流路に沿った部分は、平板状になる。
そのため、内圧がかかった際に、継目J2部分は、単に延びるだけではなく、流路に垂直な断面が、凹状や凸状となるように変形する力が働く。もちろん、カバー部22の天面8ftには、図1で説明したように、突き合わせ端22fpに達しない所定高さの部分まで、流路幅方向に沿って伸びるリブが形成されており、天面8ftを形成する壁材の変形と、継目J2に連なる側面22s部分の壁材の変形を抑える働きがある。
しかし、リブは流路を塞ぐ方向に延びるため、突き合わせ端22fpより一定以上の距離奥側に引っ込むようにする必要があり、変形抑制効果は限定的である。また、高圧フィルタ6とカバー部22との溶着は、カバー部22と本体部21の位置固定には寄与しない。そのため、単に外周部21pと22pのみでケース体2の接合が行われていた場合、起動・停止のたびに、内圧による変形と圧の解除による復元が、継目J2付近で繰り返されることになる。
溶着時の温度制御や押し付け圧等の工夫により、継目J2での接合強度を一定以上に保つことは不可能ではない。しかし、仮に溶着を強固に行えたとしても、継目J2部分は一体成形された周辺部分と比べて、剛性が高くなったり、低くなったりと、周囲と機械的な性質が不連続的に変化するため、変形の際には、継目J2、あるいはその直近部分に応力が集中する。そのため、変形と復元が繰り返されることにより、継目J2部分、あるいはその直近部分での亀裂の発生、および進行が懸念され、燃料漏れ等が生じる可能性を考慮する必要がある。
そこで、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置1では、カバー部22の天面8ftから突出させるリブのうち、流路に沿って伸びるリブの一部分を突き合わせ端22fpまで延長して中間壁部22wmを形成した。それに対応して、本体部21の隔壁21wtの表面にも、底面8fbから突出する中間壁部21wmを形成した。これにより、流路幅の中間部分で本体部21とカバー部22が固体の壁材で固定され、カバー部22の天面8ftの変形を凹凸いずれの方向においても、ほぼ完全に抑制することができる。そのため、側面22sの両端となる天面8ftと底面8fbの位置が完全に固定され、側面22fの変形を十分に抑制することが可能となる。
つまり、シールや流れ方向の変化等がなく、流路として支持材が必要のない直線流路において、幅方向および流れ方向の中間部分に、流れに沿って伸びる中間壁(溶着によってつながったリブ)をあえて形成するようにした。その結果、継目J2あるいはその直近部分からの燃料漏出を防止でき、信頼性の高い燃料供給装置を得ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、中間壁部22wmはリブとは別に突出させるようにしてもよい。中間壁部21wm、22wmは一本に限ることなく、流路方向に沿って複数に分かれてもよく、流路幅方向において複数設置してもよい。また、圧力損失の点から考慮すると、直線状に延びる方が好ましいが、曲線状や屈曲状に形成したり蛇行したりしてもよい。流路方向における長さについて制限はないが、流路方向に沿って燃料ポンプ5の吐出口5xと高圧フィルタ6の挿入口21hとを最短で結ぶ直線の中央に対して、吐出口5xに近い側と、挿入口21hに近い側のそれぞれで、突き合わせ端21fm、22fmどうしの接合部分があることが望ましい。
以上のように、本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置1によれば、軸方向に直結するモータ部とポンプ部、および前記モータ部を通る燃料流路とを有し、前記軸方向の一方側に燃料の吸込口5iが、他方側に加圧した燃料の吐出口5xが設けられた燃料ポンプ5と、円筒状をなし、燃料ポンプ5から吐出された燃料を濾材に対して径方向に透過させて浄化する円筒状の高圧フィルタ6と、燃料タンク920の底面側の開口部に固定される蓋部材3と、蓋部材3から立ち上がるように蓋部材3に保持され、吐出口5xが上方で開口するように、燃料ポンプ5を軸を立てて収容する第一収容空間(ポンプ用空間21sp)と、第一収容空間と水平方向に隣接し、燃料の流入口6iが上方で開口するように高圧フィルタ6を軸を立てて収容する第二収容空間(高圧フィルタ用空間21sf)と、第一収容空間と第二収容空間の上方で水平方向に延び、吐出口5xと流入口6iとを連通する連通流路8tを形成する樹脂製のケース体2と、を備え、連通流路8tは、流れ方向に垂直な断面が矩形をなすとともに、底面8fb側で高圧フィルタ6を挿入するための挿入口21hが開口し、ケース体2は、連通流路8tの天面8ft側と底面8fb側に別れるように、水平な切断面で分割された2つの成形体(本体部21、カバー部22)の、外周部21p、22pの突き合わせ端21fp、22fpどうしの溶着による接合体であり、2つの成形体のそれぞれには、連通流路8tの底面8fbあるいは天面8ftにおいて、流路幅の中間部分から突出する中間壁部21wm、22wmが形成され、中間壁部21wm、22wmの突き合わせ端21fm、22fmも、外周部の突き合わせ端の溶着の際に、互いに接合されているように構成した。これにより、平板状とはいえ、下部に構造体を有することで剛性が高い隔壁21wtの表面である底面8fbに対し、不完全なリブで十分な補強ができていない天面8ftの形状を維持することができる。その結果、圧力変動があっても側面の両端部分の位置と角度が固定され、継目J2を含む側面部分の曲率が極端に変化したり屈曲したりすることがなくなり、亀裂等を発生させることなく、信頼性の高い燃料供給装置1を得ることができる。
とくに、中間壁部21wm、22wmのそれぞれは、流れ方向において延在するように構成したので、連通流路8tでの燃料の流れを邪魔することなく、むしろ整流効果を有するようになる。また、中間壁部21wm、22wmの接合によって形成された流れ方向に沿った支柱により、天面8ftと底面8fbとの位置関係がより一層強固に維持され、継目J2部分への応力を低減できる。
さらに、中間壁部21wm、22wmは、流れ方向において、吐出口5xより挿入口21hに近い部分、および挿入口21hより吐出口5xに近い部分のそれぞれで、突き合わせ端21fm、22fmを繋いでいるので、連通流路の主要な部分で底面8fbと天面8ftの位置関係が固定され、継目J2部分への応力を低減できる。
1:燃料供給装置、 2:ケース体、 3:蓋部材、 5:燃料ポンプ、
5i:吸込口、 5x:吐出口、 6:高圧フィルタ、 6i:入口、
8fb:底面、 8ft:天面、 8t:連通流路、 21:本体部、
21fm:突き合わせ端、 21fp:突き合わせ端、 21h:挿入口、
21p:外周部、 21wm:中間壁部、 22:カバー部、
22fm:突き合わせ端、 22fp:突き合わせ端、 22p外周部、
22wm:中間壁部、 920:燃料タンク、 990:燃料。


Claims (3)

  1. 軸方向に直結するモータ部とポンプ部、および前記モータ部を通る燃料流路とを有し、
    前記軸方向の一方側に燃料の吸込口が、他方側に加圧した燃料の吐出口が設けられた燃料ポンプと、
    円筒状をなし、前記燃料ポンプから吐出された燃料を濾材に対して径方向に透過させて浄化する円筒状の高圧フィルタと、
    燃料タンクの底面側の開口部に固定される蓋部材と、
    前記蓋部材から立ち上がるように前記蓋部材に保持され、前記吐出口が上方で開口するように、前記燃料ポンプを軸を立てて収容する第一収容空間と、前記第一収容空間と水平方向に隣接し、燃料の流入口が上方で開口するように前記高圧フィルタを軸を立てて収容する第二収容空間と、前記第一収容空間と前記第二収容空間の上方で水平方向に延び、前記吐出口と前記流入口とを連通する連通流路を形成する樹脂製のケース体と、を備え、
    前記連通流路は、流れ方向に垂直な断面が矩形をなすとともに、底面側で前記高圧フィルタを挿入するための挿入口が開口し、
    前記ケース体は、前記連通流路の天面側と底面側に別れるように、水平な切断面で分割された2つの成形体の、外周部の突き合わせ端の溶着による接合体であり、
    前記2つの成形体のそれぞれには、連通流路の底面あるいは天面において、流路幅の中間部分から突出する中間壁部が形成され、前記中間壁部の突き合わせ端も、前記外周部の突き合わせ端の溶着の際に、互いに接合されていることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記中間壁部のそれぞれは、前記流れ方向において延在していることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記中間壁部は、前記流れ方向において、前記吐出口より前記挿入口に近い部分、および前記挿入口より前記吐出口に近い部分のそれぞれで、前記突き合わせ端同士が接合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料供給装置。
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