JP6504952B2 - パーキング機構 - Google Patents

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Description

本発明は、パーキング機構に関する。
特許文献1には、パーキングギヤに対するパーキングポールの係脱を、シフトレバーの操作に連動して実施するパーキング機構が開示されている。
特開平1−174275号公報
図4は、特許文献1に開示されたパーキング機構100を説明する図である。
パーキング機構100では、パーキングギヤ110との係合部122を有するパーキングポール120が、パーキングギヤ110の回転軸Xに対して平行な揺動軸X1回りに揺動可能に設けられている。
このパーキングポール120は、板状の基部121の一端部121aが、変速機ケース101に固定されたパーキングシャフト111で回転可能に支持されており、他端部121b側のパーキングギヤ110との対向部に、係合部122が設けられている。
パーキングポール120は、他端部121bに係合した係合ピン123の位置が、図示しないシフトレバーの操作に連動して変位することで、係合部122が、揺動軸X1周りの周方向に変位して、パーキングギヤ110に係脱するようになっている。
パーキング機構100は、パーキングポール120の揺動軸X1周りの角度位置を、係合部122をパーキングギヤ110に係合させた係合位置で保持するためのトグル機構124を有している。
トグル機構124は、長手方向の一端が変速機ケース101の支持シャフト131で回転可能に支持された第1リンク部材125と、長手方向の一端が前記した係合ピン123で回転可能に支持された第2リンク部材126を、相対回転可能に連結して構成されている。
トグル機構124では、図示しないシフトレバーの操作に連動した係合ピン123の変位により、パーキングポール120が係合位置まで変位した際に、第1リンク部材125と第2リンク部材126の連結点Pが、第1リンク部材125の支持軸Xaと第2リンク部材126の支持軸Xbとを結ぶ線分Lxよりも、係合部122のパーキングギヤ110への係合側(図中、下側)に位置するように設定されている(図4の(b)参照)。
そのため、係合部122をパーキングギヤ110から離脱させる際には、連結点Pを、線分Lxを横切って、係合部122のパーキングギヤ110からの離脱側(図中、上側)に変位させるようになっている。
ここで、トグル機構124では、線分Lxを横切って連結点Pを変位させる際に、第1リンク部材125と第2リンク部材126を変位させるのに必要な力F1が、線分Lxを連結点Pが横切らない範囲で第1リンク部材125と第2リンク部材126を変位させるのに必要な力F2よりも大きくなっている。そのため、パーキングギヤ110から係合部122を離脱させる方向にパーキングポール120を変位させるためには、パーキングポール120を変位させるのに必要なシフトレバー(図示せず)の操作力として、力F1よりも大きい操作力が必要となる。
ここで、パーキングポール120は、パーキングギヤ110の外周の歯部に、回転軸Xの径方向から係合部122を係合させてパーキングギヤ110の回転を規定している。
そのため、坂道などで停車した車両において、シフトレバーがパーキング位置に操作された場合に、パーキングギヤ110に回転トルクが残留する場合がある。
この残留する回転トルクは、パーキングポール120の係合部122に対して、パーキングギヤ110の歯部を回転軸X回りの周方向から圧接させる方向に作用するので、パーキングギヤ110から係合部122を離脱させる方向にパーキングポール120を変位させるのに必要なシフトレバー(図示せず)の操作力として、より大きい操作力が必要となる。
そこで、トグル機構により、係合部をパーキングギヤに係合させた状態で保持するように構成したパーキング機構において、残留トルクが作用している場合であっても、パーキングギヤからの係合部の離脱を容易に行えるようにすることが求められている。
本発明は、
パーキングギヤとの対向部に係合部を備えるパーキングポールが、前記パーキングギヤの回転軸に平行な揺動軸回りに揺動可能に設けられて、前記係合部を前記パーキングギヤに係合させた係合位置と、前記係合部を前記パーキングギヤから離脱させた離脱位置との間で変位可能とされており、
前記パーキングポールの前記係合位置から前記離脱位置側への変位が、
トグル機構により規制されるように構成されたパーキング機構において、
前記トグル機構は、
変速機ケースにおいて前記揺動軸に平行な第1支持軸回りに揺動可能に設けられた第1リンク部材と、前記パーキングポールにおいて前記揺動軸に平行な第2支持軸回りに揺動可能に設けられた第2リンク部材とを、前記揺動軸に平行な連結軸回りに揺動可能に連結して構成されると共に、
前記パーキングポールが前記係合位置に配置された状態で、前記揺動軸の軸方向から見た前記連結軸の軸線の位置が、前記第1支持軸の軸線と前記第2支持軸の軸線とを結ぶ線分の一方側であり、
前記パーキングポールの前記係合位置から前記離脱位置への変位に伴って、前記揺動軸方向から見た前記連結軸の軸線の位置が、前記線分を横切って前記一方側から他方側に変位するように構成されており、
前記パーキングポールが前記係合位置に配置された状態での前記第2リンク部材において、前記パーキングポールが前記係合位置と前記離脱位置との間で変位する際の前記連結軸の軸線の移動軌跡の延長線上と重なる位置にレバー部材の長手方向の一端側を揺動可能に連結し、
前記レバー部材を駆動するアクチュエータを設けて、前記線分を横切って前記一方側から前記他方側に前記連結軸の軸線の位置を移動させる方向のアシスト力を、前記第2リンク部材との連結点から作用させる構成としたことを特徴とするパーキング機構。
本発明によれば、連結軸の軸線の位置を、線分の一方側から他方側に変位させる方向のアシスト力が、レバー部材と第2リンク部材との連結点に作用するので、パーキングギヤに係合した係合部に、残留トルクに起因する応力が作用している場合であっても、パーキングギヤから係合部を離脱させてパーキングポールを離脱位置まで変位させる操作を、レバー部材が設けられていない場合に比べて容易に行うことができる。
実施の形態にかかるパーキング機構の概略図である。 パーキング機構の要部拡大図である。 パーキング機構の動作を説明する図である。 従来例にかかるトグル機構の概略図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施の形態にかかるパーキング機構1の概略図であって、パーキングポール3が、係合部31をパーキングギヤ2に係合させていない離脱位置に配置された状態であるときのトグル機構4の配置を説明する図である。
図2は、パーキング機構1の要部拡大図であって、トグル機構4周りを説明する図である。
なお、図1および図2では、第2リンク部材6を、パーキングポール3と第1リンク部材5とレバー部材7とから区別できるようにするために、便宜上、ハッチングを付して示している。
実施の形態にかかるパーキング機構1は、パーキングギヤ2と、パーキングポール3と、トグル機構4と、を有している。
パーキングギヤ2は、自動変速機の動力伝達経路上で、図示しない動力伝達軸に一体に回転可能に設けられており、このパーキングギヤ2の外周では、周方向で隣接する歯部21、21の間の歯溝22に、パーキングポール3の係合部31が、パーキングギヤ2の回転軸Xの径方向から係脱するようになっている。
パーキングポール3は、板状の基部30を有しており、この基部30の一端側の支持部30aは、変速機ケース(図示せず)に固定された支持ピン11で揺動可能に支持されている。
基部30におけるパーキングギヤ2の外周(歯部21)との対向部には、パーキングギヤ2側に突出して係合部31が設けられており、パーキングポール3が、支持ピン11の中心軸(パーキングポール3の揺動軸X1)回りに揺動すると、係合部31の位置が、パーキングギヤ2の回転軸Xに平行な揺動軸X1周りの周方向に変位するようになっている。
図2に示すように、平面視においてパーキングポール3の基部30は、係合部31の先端31aと揺動軸X1を結ぶ線分L1のパーキングギヤ2とは反対側を迂回した湾曲形状を有しており、この基部30では、線分L1の直交方向に最も離れた部位が、後記するトグル機構4の第2リンク部材6との連結部30bとなっている。
パーキング機構1においてパーキングポール3は、パーキングギヤ2との対向部に設けた係合部31の位置を、揺動軸X1周りの周方向に変位させて、係合部31をパーキングギヤ2に係合させた係合位置(図3の(c)参照)と、係合部31をパーキングギヤ2から離脱させた離脱位置(図3の(a)参照)との間で変位可能とされている。
図2に示すように、パーキング機構1は、パーキングポール3の係合位置から離脱位置側への変位を規制するトグル機構4を有しており、このトグル機構4により、車両の駐車時などに、係合部31がパーキングギヤ2から離脱しないようにすることで、車両が駐車位置から移動しないようにしている。
トグル機構4は、第1リンク部材5と、第2リンク部材6とを有している。
第1リンク部材5の一端側の支持部5aは、変速機ケース(図示せず)に固定された支持ピン12で揺動可能に支持されており、この第1リンク部材5の他端側の連結部5bは、支持ピン12の中心軸X2(揺動軸X1に平行な軸)周りの周方向に変位可能となっている。
第2リンク部材6の一端側の支持部6aは、パーキングポール3に固定された支持ピン13で揺動可能に支持されており、この第2リンク部材6の他端側の連結部6bは、支持ピン13の中心軸X3(揺動軸X1に平行な軸)周りの周方向に変位可能となっている。
第2リンク部材6の連結部6bと、第1リンク部材5の連結部5bは、連結ピン14を介して連結されており、これら第2リンク部材6と第1リンク部材5は、連結ピン14の中心軸X4(揺動軸X1に平行な軸)周りの周方向で、相対回転可能に連結されている。
平面視において第2リンク部材6では、中心軸X3と中心軸X4とを結ぶ線分L2から径方向外側に離間した位置に、レバー部材7の一端側の連結部7aが、連結ピン15を介して揺動可能に連結されている。
第2リンク部材6では、この連結ピン15を挟んで支持ピン13の反対側に、支持ピン13から離れる方向に延びるレバー部61が設けられている。
このレバー部61は、中心軸X3の軸方向から見て、中心軸X3を通ると共に、中心軸X3と中心軸X4とを結ぶ線分L2に所定角度θで交差する線分L6に沿って、直線状に延びている。
図1に示すように、このレバー部61の先端側では、支持ピン13(線分L6)とは反対側の側面61aに、アクチュエータ8の当接部材82が当接している。
アクチュエータ8は、変速機ケース(図示せず)で固定された基部80と、基部80を貫通して設けられていると共に、図示しないネジ送り機構により軸線Xa方向に進退移動可能に設けられた駆動軸81と、駆動軸81の先端部で、軸線Xa方向に進退移動に設けられた当接部材82と、を有している。
当接部材82は、駆動軸81に挿入される軸部820を有しており、この軸部820の一端に、軸部820よりも大径の当接部821が設けられている。
当接部材82の他端には、軸部820に設けられた溝孔810に係合する係合部820aが設けられており、この係合部820により、当接部材82の駆動軸81からの脱落が阻止されている。
当接部材82の軸部820には、スプリングSpが外挿されており、このスプリングSpは、駆動軸81と当接部821との間で圧縮されている。
そのため、当接部材82は、駆動軸81から脱落する方向(当接部821を、第2リンク部材6のレバー部61に当接させる方向)に常時付勢されており、第2リンク部材6のレバー部61には、当該レバー部61に当接した当接部材82から付勢力が常時作用している。
実施の形態では、アクチュエータ8の駆動軸81により、レバー部61が押されると、第2リンク部材6が中心軸X3回りに揺動して、第2リンク部材6と第1リンク部材5とを連結する連結ピン14の位置が、パーキングギヤ2に近づく方向に変位するようになっている。
この際に、連結ピン14に隣接する支持ピン13の位置も変位することになるが、パーキングポール3の支持部30aと、第1リンク部材5の支持部5aとが、変速機ケースに固定された支持ピン11、12で揺動可能に支持されているので、支持ピン13は、連結ピン14の位置の変位に連動して、パーキングギヤ2に近づく方向に変位することになる(図1参照)。
この支持ピン13の位置の変位は、パーキングポール3の係合部31をパーキングギヤ2に係合させる方向に変位させることになるので、アクチュエータ8の駆動により第2リンク部材6のレバー部61を当接部材82で押圧すると、パーキングポール3は、係合部31をパーキングギヤ2に係合させた係合位置に最終的に配置されるようになっている。
前記したように、第2リンク部材6では、アクチュエータ8の当接部材82により押圧されるレバー部61に、レバー部材7の連結部7aが連結ピン15を介して連結されており、このレバー部材7は、パーキングポール3を係合位置から離脱位置に向けて変位させる際の操作力を低減させるため(アシストするため)に設けられている。
図2に示すように、平面視においてレバー部材7は、長手方向の途中位置に、第1リンク部材5との当接部71が設けられた板状の基部70を有しており、この基部70は、第1リンク部材5の中心軸X4方向の厚みとほほ同じ厚みを有している。
この基部70は、長手方向の一端側の連結部7aと他端側の***作部7bとを結ぶ線分L4よりも第1リンク部材5側に、当接部71を位置させており、当接部71のみが、第1リンク部材5の側面5cに当接する屈曲形状を有している。
そのため、レバー部材7の***作部7b側を、第1リンク部材5に近づける方向に変位させると、レバー部材7が第1リンク部材5に当接させた当接部71を支点として回動する結果、連結部7a側が第1リンク部材5から離れる方向に変位するようになっている。
このレバー部材7の連結部7aの変位は、レバー部材7と第2リンク部材6とを連結する連結ピン15の位置を、パーキングギヤ2から離す方向に変位させることになる。
そうすると、この連結ピン15の位置の変位に連動して、支持ピン13、14の位置もまた、パーキングギヤ2から離れる方向に変位して、パーキングポール3の係合部31をパーキングギヤ2から離脱させる方向に変位させることになる。
図1に示すように、実施の形態では、レバー部材7の***作部7bには、アクチュエータ9の駆動軸91が当接しており、レバー部材7の***作部7b側を第1リンク部材5に近づける方向への変位を、アクチュエータ9により実施するようになっている。
そのため、アクチュエータ9の駆動によりレバー部材7の***作部7b側を、駆動軸91で押圧すると、パーキングポール3は、係合部31をパーキングギヤ2から離脱させた離脱位置に最終的に配置されるようになっている。
なお、図2に示すように、実施の形態では、基部70は、当接部71から***作部7bまでの長さLaのほうが、当接部71から連結部7aまでの長さLbよりも長くなっている。
そのため、***作部7b側の僅かな変位が、連結部7a側の大きな変位となるので、駆動軸91を軸線方向に移動させるアクチュエータ9は、パーキングポール3を離脱位置に向けて変位させる際の駆動軸91の変位量が少なくて済むようになっている。
図3は、パーキング機構1の動作説明図であって、(a)は、パーキングポール3の係合部31が、離脱位置に配置されている状態を、(b)は、パーキングポール3の係合部31が、係合位置と離脱位置の間に配置されている状態を、(c)は、パーキングポール3の係合部31が、係合位置に配置されている状態を、それぞれ示している。
なお、図3においても、第2リンク部材6を、パーキングポール3と、第1リンク部材5と、レバー部材7とから区別できるようにするために、便宜上、ハッチングを付して示している。
パーキング機構1では、アクチュエータ8の駆動軸81の軸線Xa方向の変位により、レバー部61が、駆動軸81に設けられた当接部材82により押されると(図3の(a)、矢印a1参照)、第2リンク部材6が中心軸X3回りに揺動して、第2リンク部材6と第1リンク部材5とを連結する連結ピン14の位置が、パーキングギヤ2に近づく方向に変位する(図3の(a)、矢印b1参照)。
この際に、連結ピン14に隣接する支持ピン13の位置も変位することになるが、パーキングポール3の支持部30aと、第1リンク部材5の支持部5aとが、変速機ケースに固定された支持ピン11、12で揺動可能に支持されているので、支持ピン13は、連結ピン14の位置の変位に連動して、パーキングギヤ2に近づく方向に変位することになる(図3の(a)、矢印c1参照)
この支持ピン13の位置の変位は、パーキングポール3の係合部31をパーキングギヤ2に係合させる方向(図3の(a)、矢印d1参照)に変位させることになるので、アクチュエータ8の駆動により第2リンク部材6のレバー部61を当接部材82で押圧すると、パーキングポール3は、図3の(b)に示す位置を経たのち、最終的にパーキングギヤ2に係合部31を係合させた係合位置まで変位することになる(図3の(c)参照)。
ここで、パーキングポール3の係合部31を、パーキングギヤ2に近づく方向に変位させた際に、係合部31が、パーキングギヤ2の歯部21に衝突して、歯部21、21の間の歯溝22に速やかに係合できない場合がある。
前記したように、アクチュエータ8の当接部材82は、スプリングSpから作用する付勢力で、第2リンク部材6のレバー部61に圧接しており、第2リンク部材6には、スプリングSpから作用する付勢力で、パーキングポール3の係合部31をパーキングギヤ2に係合させる方向(図3の(a)、矢印d1参照)への回転力が常時作用している。
そのため、係合部31がパーキングギヤ2の歯部21に衝突した場合、スプリングSpから作用している付勢力が、係合部31を介してパーキングギヤ2に作用して、パーキングギヤ2を回転軸X回りに回転させることになる。
そうすると、歯部21と歯溝22の回転軸X回りの角度位置が、パーキングギヤ2の回転に伴って変位する結果、最終的に係合部31が、パーキングギヤ2の歯溝22に係合できるようになっている。
この離脱位置(図3の(a)参照)から係合位置(図3の(c)参照)まで係合部31を変位させる際に、パーキングポール3と、第1リンク部材5と、第2リンク部材6とは、パーキングポール3と第2リンク部材6との支持ピン13と、第2リンク部材6と第1リンク部材5との連結ピン14の位置を変位させながら、互いの位置関係が変化することになる。
ここで、実施の形態では、パーキングポール3を係合位置と離脱位置との間で変位させる際に、第1リンク部材5と第2リンク部材6の連結ピン14(中心軸X4)の位置が、中心軸X2と中心軸X3とを結ぶ線分L3を横切って変位するように設定されている(図3の(b)、矢印b2参照)。
さらに、パーキングポール3が係合位置に配置された状態で、中心軸X4の位置が、線分L3よりもパーキングギヤ2側(線分L3の一方側)に位置するように設定されている(図3の(c)参照)。
そのため、パーキングポール3を係合位置から離脱位置に向けて変位させる際には、中心軸X4の位置が線分L3を横切るようにするために、第1リンク部材5と第2リンク部材6を、線分L1方向における支持ピン13と支持ピン12の離間距離D1(図3の(b)参照)を広くする方向に相対的に回転させて、中心軸X4の位置を線分L1に近づける必要がある。
ここで、パーキングギヤ2側から線分L3を横切って、連結ピン14(中心軸X4)の位置を変位させるために、第1リンク部材5と第2リンク部材6を、支持ピン13と支持ピン12との離間距離D1が広くなる方向に変位(回転)させるのに必要な操作力F3は、線分L3を横切らない範囲内で、連結ピン14(中心軸X4)の位置を変位させるのに必要な操作力F4よりも大きい操作力である(F3>F4)。
そのため、係合部31を係合位置に配置させているパーキングポール3は、操作力F3以上の操作力を、第2リンク部材6に作用させないと、パーキングポール3を離脱位置に向けて変位させることができないようになっている。
前記したように、トグル機構4では、パーキングポール3が係合位置と離脱位置との間で変位する際に、第1リンク部材5と第2リンク部材6との連結ピン14(中心軸X4)の位置が、支持ピン12、13の中心軸X2、X3を結ぶ線分L3を横切って移動するようになっている。
そして、パーキングポール3が係合位置と離脱位置との間で変位する際には、第1リンク部材5と第2リンク部材6を連結する連結ピン14(中心軸X4)は、常に同じ移動軌跡(図2、線分L5参照)上を変位する。
実施の形態では、レバー部材7の連結部7aと第2リンク部材6とが、この移動軌跡(線分L5:図2参照)上で、連結ピン15により連結されており、連結ピン15の位置を線分L5に沿って変位させると、この連結ピン15の変位に連動して、連結ピン14(中心軸X4)の位置が、移動軌跡(線分L5)に沿って変位するようになっている。
そのため、図3の(c)に示すように、アクチュエータ9を駆動して、レバー部材7の***作部7b側を、第1リンク部材5に近づける方向に変位させると(図3の(c)、矢印a参照)、レバー部材7の連結部7a側が、第1リンク部材5から離れる方向に変位して、レバー部材7と第2リンク部材6とを連結する連結ピン15(中心軸X5)の位置を、移動軌跡に沿って線分L3に近づく方向に変位させることになる(図3の(c)、矢印c参照)。
この際に、レバー部材7から連結ピン14に作用する操作力が、パーキングポール3の係合部31を、パーキングギヤ2に係合させた係合位置から離脱位置に向けて変位させる際に必要な操作力を低減する(アシストする)ことになる。
そして、連結ピン14の位置の変位に連動して、支持ピン13の位置が、パーキングギヤ2から離れる方向に変位(図3の(c)、矢印d参照)する結果、パーキングポール3の係合部31が、パーキングギヤ2から離脱する方向に、変位することになる(図3の(c)符号e参照)。
このように、実施の形態にかかるパーキング機構1では、パーキングポール3を係合位置から離脱位置に向けて変位させる際には、アクチュエータ9により、レバー部材7の***作部7b側を、第1リンク部材5に近づける方向に変位させる。
これにより、レバー部材7の連結部7a側が、パーキングギヤ2から離れる方向に変位して、レバー部材7と第2リンク部材6とを連結する連結ピン15(中心軸X5)の位置を、線分L3から離す方向の操作力を、第2リンク部材6に作用させることになる(図3の(c)、矢印b参照)。
これにより、第1リンク部材5と第2リンク部材6との連結ピン14(中心軸X4)を、線分L4のパーキングギヤ2側から横切って変位させる方向の操作力が、レバー部材7側から入力される操作力の分だけ、低減(アシスト)されることになる。
よって、レバー部材7の***作部7b側を第1リンク部材5に近づける方向への変位が、パーキングポール3の係合位置から離脱位置への変位を容易にする結果、パーキングポール3を離脱位置側に変位させるのに必要な操作力が低減されることになる。
このように、パーキングポール3を離脱位置側に変位させるのに必要な操作力が低減されるので、電動アクチュエータなどのように、発生させる駆動力が弱いアクチュエータでも、パーキングポール3の駆動が可能になる。
この場合には、従来のパーキング機構が備えていたパーキングポールを駆動させるための機構(マニュアルプレート、パーキングロッド、サポートアクチュエータ)の代わりに、アクチュエータを用いることができるので、これらを省略することができる分だけ、自動変速機の小型化が可能になる。
以上の通り、実施の形態では
(1)パーキングギヤ2との対向部に係合部31を備えるパーキングポール3が、パーキングギヤ2の回転軸Xに平行な揺動軸X1回りに揺動可能に設けられて、係合部31をパーキングギヤ2に係合させた係合位置と、係合部31をパーキングギヤ2から離脱させた離脱位置との間で変位可能とされており、
パーキングポール3の係合位置から離脱位置側への変位が、トグル機構4により規制されるように構成されたパーキング機構1において、
トグル機構4は、
図示しない変速機ケースにおいて揺動軸X1に平行な中心軸X2(第1支持軸)回りに揺動可能(回転可能)に設けられた第1リンク部材5と、パーキングポール3において回転軸Xに平行な中心軸X3(第2支持軸)回りに揺動可能(回転可能)に設けられた第2リンク部材6とを、揺動軸X1に平行な中心軸X4(連結軸)回りに相対回転可能に連結して構成されると共に、
パーキングポール3が係合位置に配置された状態で、揺動軸X1の軸方向から見た連結ピン14の中心軸X4(連結軸の軸線)の位置が、中心軸X2と中心軸X3とを結ぶ線分L3のパーキングギヤ2側(一方側)であり、
パーキングポール3の係合位置から離脱位置への変位に伴って、揺動軸X1の軸方向から見た連結ピン14(連結軸の軸線)の位置が、線分L3を横切って一方側(パーキングギヤ2側)から他方側に変位するように構成されており、
パーキングポール3が係合位置に配置された状態での第2リンク部材6において、パーキングポール3が係合位置と離脱位置との間で変位する際の連結ピン14(中心軸X4:連結軸の軸線)の移動軌跡の延長線上と重なる位置に、レバー部材7の連結部7a側を、連結ピン15を介して揺動可能(回転可能)に連結し、
レバー部材7を駆動するアクチュエータ9を設けて、連結ピン14(中心軸X4)の位置を一方側から他方側に変位させる方向のアシスト力を、第2リンク部材6との連結点である連結ピン15に作用させる構成とした。
このように構成すると、連結ピン14(中心軸X4)の位置を、線分L3の一方側(パーキングギヤ2側)から他方側に変位させる方向のアシスト力が、レバー部材7と第2リンク部材6との連結点(連結ピン15)から作用するので、パーキングギヤ2に係合した係合部31に、残留トルクに起因する応力が作用している場合であっても、パーキングギヤ2から係合部31を離脱させてパーキングポール3を離脱位置まで変位させる操作を、レバー部材7が設けられていない場合に比べて容易、かつ違和感なく行うことができる。
(2)中心軸X2(第1支持軸)の軸方向から見てレバー部材7は、長手方向における一端側の連結部7aと他端側の***作部7bを結ぶ線分L4の一方側(パーキングギヤ2側、第1リンク部材5側)に、第1リンク部材5との当接部71が位置する屈曲形状を有しており、レバー部材7は、当接部71を、第1リンク部材5の中心軸X2と中心軸X4との間の領域に、中心軸X2軸周りの周方向から当接させて設けられており、アクチュエータ9は、レバー部材7の***作部7b側を第1リンク部材5に近づける方向に押圧するように設けられている構成とした。
このように構成すると、レバー部材7がテコを構成しているので、レバー部材7の連結部7a側と第2リンク部材6との連結点となる連結ピン15(中心軸X5)の位置を、第1リンク部材5から離す方向に、大きく変位させることができる。
これにより、第2リンク部材6と第1リンク部材5との連結点となる連結ピン14(中心軸X4)の位置を、線分L3の一方側(パーキングギヤ2側)から他方側に変位させるのに必要な操作力を(解除力)を、レバー部材7の連結部7aから第2リンク部材6に作用する操作力の分だけ低減できる。
(3)中心軸X2の軸方向から見てレバー部材7は、当接部71から***作部7bまでの長さLaが、当接部71から連結部7aまでの長さLbよりも長い(La>Lb)構成とした。
このように構成すると、レバー部材7の***作部7b側の変位が増幅されて、連結部7a側を変位させるので、連結部7aと第2リンク部材6との連結点となる連結ピン15(中心軸X5)の位置を、第1リンク部材5から離す方向にさらに大きく変位させることができる。
これにより、係合部31を離脱位置に向けて変位させる際に、アクチュエータ9からレバー部材7に作用する押圧力(操作量)が少なくても、係合部31を離脱させる方向に確実に変位させることができる。
(4)中心軸X3(第2支持軸)の軸方向から見て第2リンク部材6には、中心軸X3を通ると共に、中心軸X4と中心軸X3とを結ぶ線分L3に所定角度θで交差する第2の線分L6に沿って延びるレバー部61(***作部)が設けられており、
レバー部61を、線分L3に近づける方向に押圧するアクチュエータ9(第2アクチュエータ)をさらに備える構成とした。
このように構成すると、アクチュエータ9によりレバー部61を線分L3に近づける方向に変位させると、第2リンク部材6が中心軸X3周りに回転して、第1リンク部材5との連結点となる連結ピン14(中心軸X4)の位置を、線分L3を横切ってパーキングギヤ2に近づく方向に変位させることができる。
これにより、係合部31をパーキングギヤ2に近づける方向に変位させて、係合位置に配置することができる。
1 パーキング機構
2 パーキングギヤ
21 歯部
22 歯溝
3 パーキングポール
30 基部
30a 支持部
30b 連結部
31 係合部
31a 先端
4 トグル機構
5 第1リンク部材
6 第2リンク部材
61 レバー部
7 レバー部材
70 基部
71 当接部
8、9 アクチュエータ
81、91 駆動軸
11〜13 支持ピン
14、15 連結ピン
D1 離間距離
Sp スプリング
X、X1 回転軸
X2〜X5 中心軸

Claims (4)

  1. パーキングギヤとの対向部に係合部を備えるパーキングポールが、前記パーキングギヤの回転軸に平行な揺動軸回りに揺動可能に設けられて、前記係合部を前記パーキングギヤに係合させた係合位置と、前記係合部を前記パーキングギヤから離脱させた離脱位置との間で変位可能とされており、
    前記パーキングポールの前記係合位置から前記離脱位置側への変位が、
    トグル機構により規制されるように構成されたパーキング機構において、
    前記トグル機構は、
    変速機ケースにおいて前記揺動軸に平行な第1支持軸回りに揺動可能に設けられた第1リンク部材と、前記パーキングポールにおいて前記揺動軸に平行な第2支持軸回りに揺動可能に設けられた第2リンク部材とを、前記揺動軸に平行な連結軸回りに揺動可能に連結して構成されると共に、
    前記パーキングポールが前記係合位置に配置された状態で、前記揺動軸の軸方向から見た前記連結軸の軸線の位置が、前記第1支持軸の軸線と前記第2支持軸の軸線とを結ぶ線分の一方側であり、
    前記パーキングポールの前記係合位置から前記離脱位置への変位に伴って、前記揺動軸方向から見た前記連結軸の軸線の位置が、前記線分を横切って前記一方側から他方側に変位するように構成されており、
    前記パーキングポールが前記係合位置に配置された状態での前記第2リンク部材において、前記パーキングポールが前記係合位置と前記離脱位置との間で変位する際の前記連結軸の軸線の移動軌跡の延長線上と重なる位置にレバー部材の長手方向の一端側を揺動可能に連結し、
    前記レバー部材を駆動するアクチュエータを設けて、前記線分を横切って前記一方側から前記他方側に前記連結軸の軸線の位置を移動させる方向のアシスト力を、前記第2リンク部材との連結点から作用させる構成としたことを特徴とするパーキング機構。
  2. 前記第1支持軸の軸方向から見て前記レバー部材は、前記長手方向における一端と他端を結ぶ線分の一方側に、前記第1リンク部材との当接部が位置する屈曲形状を有しており、
    前記レバー部材の前記当接部を、前記第1リンク部材の前記第1支持軸と前記連結軸との間の領域に、前記第1支持軸周りの周方向から当接させて設けられており、
    前記アクチュエータは、前記レバー部材の前記他端側を前記第1リンク部材に近づける方向に押圧するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のパーキング機構。
  3. 前記第1支持軸の軸方向から見て前記レバー部材は、前記当接部から前記他端までの長さが、前記当接部から前記一端までの長さよりも長いことを特徴とする請求項2に記載のパーキング機構。
  4. 前記第2支持軸の軸方向から見て前記第2リンク部材には、前記第2支持軸を通ると共に、前記連結軸と前記第2支持軸とを結ぶ線分に所定角度で交差する第2の線分に沿って延びる***作部が設けられており、
    前記***作部を、前記線分に近づける方向に押圧する第2アクチュエータをさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のパーキング機構。
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