JP6504774B2 - アクリル酸製造用の触媒および該触媒を用いたアクリル酸の製造方法 - Google Patents

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本発明はプロパンおよび/またはアクロレインを分子状酸素または分子状酸素含有ガスの存在下で接触気相酸化してアクリル酸を製造するのに好適な触媒および該触媒を用いたアクリル酸の製造に関する。
アクリル酸は、各種合成樹脂、塗料、可塑剤の原料として工業的に重要であり、近年では特に、吸水性樹脂の原料としてその重要性が高まっている。一般的にアクリル酸は、プロピレンを分子状酸素、または分子状酸素含有ガスの存在下で接触気相酸化してアクロレインを製造し、さらに得られたアクロレインを分子状酸素、または分子状酸素含有ガスの存在下で接触気相酸化してアクリル酸とする二段酸化方法で製造される。
また、他の製法として、アクリル酸の製造コストを下げることを目的に、近年では、プロピレンよりも安価なプロパンを原料とする方法も開発が進んでおり、プロパンを分子状酸素、または分子状酸素含有ガスの存在下、一段で接触気相酸化してアクリル酸とする方法についても、種々の提案がなされている。
このような、プロパンおよび/またはアクロレインを分子状酸素、または分子状酸素含有ガスの存在下で接触気相酸化してアクリル酸を製造するための触媒として、モリブデン−バナジウム系を中心とした複合酸化物触媒の検討がなされているが、目的とするアクリル酸の収率や寿命等の触媒性能は必ずしも充分なものではなく、触媒性能の改善を目的として各社から様々な提案がされている。
例えば、特許文献1では、触媒のX線回折分析によって測定したd=4.38オングストロームにおけるピーク強度(d4.38)とd=4.00オングストロームにおけるピーク強度(d4.00)との比(d4.38/d4.00)が0.07未満であるモリブデン−バナジウム系のアクリル酸製造用触媒が開示されている。
特許文献2では、触媒活性成分についての銅のKα線を用いたX線回折の2θ値において22.2±0.3度のピーク強度が最大であるモリブデン−バナジウム系酸化物触媒が開示されている。
特許文献3では、CuのKα線を用いたX線回折分析によって測定したメインピークがd=4.00±0.1オングストロームであり、かつ、触媒中におけるX成分(X成分は、アンチモン、ニオブおよびスズから選ばれる少なくとも1種の元素である)の粒子径が20μmを超えないことを特徴とするモリブデン−バナジウム系複合酸化物触媒が開示されている。
特許文献4では、X線回折図において2θが22.1°、22.3°、28.2°および36.2°の位置に回折線が存在し、かつ、28.2°における回折線強度を100としたとき、22.1°における同強度が10〜120であるモリブデン−バナジウム−アンチモン系のアクリル酸製造用触媒が開示されている。
特開2002−233757号公報 特開平8−299797号公報 特表2010−531211号公報 特開平11−285637号公報
アクリル酸は全世界で現在数百万トン/年の規模で生産されており、たとえ0.1%でも工業的規模で収率が向上すれば経済的に非常に大きなメリットがもたらされる。故に、工業的実用触媒として、更なるアクリル酸収率の向上や高生産性が望まれている。前述した従来の複合酸化物触媒は、いずれも目的とするアクリル酸の収率や寿命等の触媒性能において幾分の改善は見られているものの、なおアクリル酸の工業的製造規模から見て改善の余地を残すものである。
かくして、本発明の目的は、プロパンおよび/またはアクロレインからアクリル酸を製造するに際し、触媒活性、選択性等の触媒性能および触媒寿命に優れ、長期にわたって安定した性能を示す触媒を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、モリブデンおよびバナジウムを必須成分として含有する複合酸化物であって、Cu−Kα線を用いたX線回折分析において、回折角2θ=22.2°±0.3°のピーク強度に対する回折角2θ=36.9°±0.3°のピーク強度の比I(36.9°)/I(22.2°)が0.04以上0.7未満であるものを触媒として用いることで、上記課題が容易に解決できることを見出し、本発明に至った。すなわち、このピーク強度の比I(36.9°)/I(22.2°)と触媒性能に相関性があることを見出し、本発明に至った。
上記範囲に該当する触媒が既知の触媒よりも有効な理由は必ずしも明らかではないが、以下のように推定される。まず、回折角2θ=22.2°±0.3°のピークは主活性種であるMo−V複合酸化物に帰属されると推定される。特許文献1から4のいずれの触媒も、この範囲にピークを有する旨の記載がある。次に、本発明の特徴である36.9°±0.3°のピークは、22.2°のピークとはその強度が独立して変化するので、上記複合酸化物とは別種の複合酸化物であると推定される。これら二つの酸化物、即ち、主活性種であるMo−V複合酸化物と、36.9°にピークを有する別種の複合酸化物が特定の比率で共存することで、反応物への酸素供給能力が当該気相酸化反応に適した状態となり、触媒が高性能を発現するものと考えられる。
別の観点からは、以下に示す工程(1)〜工程(3)を含むとともに、該工程の少なくとも1つの工程において、触媒活性成分の出発原料とは異なる、メタノール、プロピルアルコール、エチレングリコール、グリセリン、ベンジルアルコール、ブチルアルコール、フェノールなどの炭素数1から7までのアルコール類、シュウ酸、プロピオン酸、マレイン酸、安息香酸、乳酸、グリシンなどの炭素数1から7までの有機酸類、硝酸、アンモニア、硝酸アンモニウム、尿素、炭酸アンモニウムなどの含窒素化合物から成る添加物を添加することで、前記X線回折ピークの強度比を満足する触媒を得ることが出来ることを見出した。
工程(1):触媒活性成分の出発原料の混合液を得る工程
工程(2):前記触媒活性成分の出発原料混合液を乾燥して、乾燥物を得る工程
工程(3):前記乾燥物を不活性担体に担持する工程
これらの中でも特に、メタノール、プロピルアルコール、エチレングリコール、グリセリン、ベンジルアルコール、ブチルアルコール、フェノールなどの炭素数1から7までのアルコール類、シュウ酸、プロピオン酸、マレイン酸、安息香酸、乳酸、グリシンなどの炭素数1から7までの有機酸類、および尿素が好まれる。
本発明によれば、上記課題の解決により、プロパンおよび/またはアクロレインを分子状酸素により接触気相酸化してアクリル酸を製造する際に、長期間にわたり安定して高収率で製造できる触媒を提供することができ、該触媒を用いてアクリル酸を長期間、高収率で製造することができる。
以下、本発明にかかる触媒および該触媒を用いたアクリル酸の製造方法について詳しく説明するが、本発明の範囲はこれらの説明に拘束されることはなく、以下の例示以外についても本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更し、実施することができる。
本発明における触媒は、モリブデンおよびバナジウムを必須成分として含有する触媒であって、触媒活性成分のCu−Kα線を用いたX線回折分析において、回折角2θ=22.2°±0.3°のピーク強度に対する回折角2θ=36.9°±0.3°のピーク強度の比I(36.9°)/I(22.2°)が0.04以上0.7未満であることを特徴とするアクリル酸製造用の触媒である。
その触媒活性成分の組成としては、下記一般式(1)で表わされるものが好ましい。
MoaVbWcAdBeCfDgOh(1)
(式中、Moはモリブデン、Vはバナジウム、Wはタングステン、Aはアンチモン、スズから選ばれる少なくとも1種の元素、Bはクロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ビスマス、テルルおよびニオブから選ばれる少なくとも1種の元素、Cはアルカリ金属およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素、Dはシリコン、アルミニウム、チタン、ジルコニウムおよびセリウムから選ばれる少なくとも1種の元素、そしてOは酸素であり、a、b、c、d、e、f、gおよびhは、Mo、V、W、A、B、C、DおよびOの原子数を表し、a=12のとき、2≦b≦14、0≦c≦10、0≦d≦5、0≦e≦12、0≦f≦5、0≦g≦50であり、hは各々の元素の酸化状態によって定まる数値である)
上記触媒活性成分は、この種の調製に一般に用いられている原料を用いることができ、例えば、各元素の酸化物、水酸化物、アンモニウム塩、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、有機酸塩などの塩類や、それらの水溶液、ゾルなど、あるいは、複数の元素を含む化合物などを用いることもできる。
これら出発原料を、水等の溶媒に溶解あるいは懸濁させることにより、出発原料混合液を調製する。その際の調製方法は、上記出発原料を順次水に混合する方法や、出発原料の種類に応じて複数の水溶液または水性スラリーを調製し、これらを順次混合する方法など、この種の触媒製造に一般的に用いられる方法により調製すればよい。出発原料の混合順序、温度、圧力、pH等については特に制限はなく、出発原料に応じて適宜選択できる。また、適宜、硝酸、アンモニア、硝酸アンモニウム、炭酸アンモニウムなどの含窒素化合物を加えて、pHは4〜10の範囲内で制御するのが好ましい。
次に、得られた出発原料混合液を乾燥させて乾燥物(以下、「触媒前駆体」ともいう)を得る。具体的には、スプレードライヤー、ドラムドライヤー等を用いて粉末状の触媒前駆体を得る方法、箱型乾燥機、トンネル型乾燥機等を用いて気流中で加熱してブロック状またはフレーク状の触媒前駆体を得る方法、一旦、出発原料混合液を濃縮、蒸発乾固してケーキ状の固形物を得て、この固形物をさらに上記加熱処理する方法等が挙げられる。また、減圧による乾燥方法として、例えば、真空乾燥機を用いて、ブロック状または粉末状の触媒前駆体を得ることもできる。
得られた触媒前駆体は、必要に応じて適当な粒度の粉体を得るための粉砕工程や分級工程を経て、続く成形工程に送られる。その際の前記触媒前駆体の粉体粒度は、特に限定されないが、成形性に優れる点で500μm以下、好ましくは200μm以下、更には100μm以下が好ましい。
触媒の成形工程には、前記触媒前駆体を、打錠成形機や押出し成形機により一定の形状とする成形法や、一定の形状を有する任意の不活性担体上に担持する造粒法がある。他にも、出発原料混合液を乾燥させずに液状で用い、長時間かけて加熱しながら所望の担体に吸収あるいは塗布して乾燥担持させる蒸発乾固法により製造することもできる。これらの中でも特に、特開昭63−200839号公報に記載の遠心流動コーティング法や、さらには特開2004−136267号公報に記載のロッキングミキサー法を用いて不活性担体に担持する造粒法が好ましい。
打錠成形機や押出し成形機による成形法の場合、その形状に特に制限はなく、球状、円柱状、リング状、不定形などのいずれの形状でもよい。もちろん球状の場合、真球である必要はなく実質的に球状であればよく、円柱状およびリング状についても同様である。
造粒法や蒸発乾固法の場合に使用できる不活性担体としては、アルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、チタニア、マグネシア、ステアタイト、コージェライト、シリカ−マグネシア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ゼオライト等が挙げられる。その形状においても特に制限はなく、球状、円柱状、リング状など公知の形状のものが使用できる。
これら上記の成形工程においては、触媒前駆体の成形性を向上させるための成形補助剤やバインダー、触媒に適度な細孔を形成させるための気孔形成剤など、一般に触媒の製造においてこれらの効果を目的として使用されている各種添加物を用いることが好ましい。中でも特に、造粒法においてバインダーを使用するのが好ましい。
添加物の具体例としては、メタノール、プロピルアルコール、エチレングリコール、グリセリン、ベンジルアルコール、ブチルアルコール、フェノールなどの炭素数1から7までのアルコール類、シュウ酸、プロピオン酸、マレイン酸、安息香酸、乳酸、グリシンなどの炭素数1から7までの有機酸類、硝酸、アンモニア、硝酸アンモニウム、尿素、炭酸アンモニウムなどの含窒素化合物などが挙げられる。中でも特に、2θ=36.9°にピークを有する触媒という本願の特徴を引き出すため、メタノール、プロピルアルコール、エチレングリコール、グリセリン、ベンジルアルコール、ブチルアルコール、フェノールなどの炭素数1から7までのアルコール類、シュウ酸、プロピオン酸、マレイン酸、安息香酸、乳酸、グリシンなどの炭素数1から7までの有機酸類、および尿素が好まれる。これらは1種のみで用いてもよいが、2種以上を併用するのが好ましく、さらには水との混合溶液として用いるのが好適である。
なお、これらの添加物は、成形工程に限らず、例えば、薬液調製工程や乾燥工程で用いることもできる。具体的には、薬液調製工程の薬液に添加する手法や、乾燥工程において、乾燥前あるいは乾燥途中の出発原料混合液や、得られた乾燥物に添加する手法が挙げられる。
また、別に触媒の機械強度を向上させる目的で、補強剤を用いることもできる。具体例としては、補強剤として一般的に知られているシリカ、アルミナ、ガラス繊維、炭化ケイ素、窒化ケイ素などが挙げられる。補強剤は、出発原料混合液に添加しておいてもよいし、成形工程時に触媒前駆体に配合してもよい。
上記成形工程で得られた成形体あるいは担持体は、続く焼成工程に送られる。焼成温度は360℃〜440℃、更に好ましくは380℃〜420℃である。焼成時間としては1〜24時間が好適であり、更に好ましくは1〜10時間である。焼成炉については、特に制限はなく、一般的に使用される箱型焼成炉あるいはトンネル型焼成炉等を用いればよい。
注意すべき点として、本発明である回折角2θ=36.9°にピークを有する触媒を得る為には、出発原料混合液調製工程や乾燥工程、成形工程で使用した触媒活性成分を構成する元素を含む原料以外の添加物が焼成工程の開始時に十分に残存していることが好ましい。その理由は、回折角2θ=36.9°にピークを有する構造の発現に際し、添加物が本構造の発現に適した焼成雰囲気形成に寄与しているためと推測される。添加物は成形工程で添加することがより好ましく、更には造粒法においてバインダーとして使用することが好ましい。36.9°にピークを有する構造を得るために好適な条件は、添加物の種類や濃度、触媒活性成分に対する量、焼成工程における昇温速度、炉内の酸素濃度等に左右される複合的な因子であるため、一概には規定できないが、概ね以下の通りである。
添加物をバインダーとして用いる場合、バインダー中の水以外の成分濃度としては、好ましくは0.5〜25質量%、より好ましくは1〜20質量%の濃度が好適である。また、水以外の添加物量は触媒活性成分に対し、0.01〜10質量%が好ましく、さらには0.05〜5質量%の範囲が好ましい。
また、焼成工程における昇温速度は0.1℃/分以上、15℃/分以下が好ましく、一般的には1℃/分程度が好ましい。昇温速度が15℃/分以上の場合、添加物成分が急激に発熱分解するため、触媒が熱劣化を受け、性能が低下する傾向にある。昇温速度が0.1℃/分以下の場合、昇温時間が長くなり、添加物成分の発生速度が低下するため、十分な作用が得られず、触媒性能も低下する傾向にある。酸素濃度は、20容量%以下の低酸素濃度領域で焼成することが好ましく、前述のバインダー中の水以外の成分濃度が低い場合、より低い酸素濃度領域が好まれる傾向にある。
なお、成形工程で使用される触媒前駆体は、減量率が5〜40質量%にある事が好ましい。ここで、触媒前駆体の減量率は、試料を300℃の空気雰囲気下において、質量変化が無くなるまで加熱し、加熱前後の質量変化に基づき、下式から算出される。
減量率(質量%)=〔(乾燥物の加熱前の質量(g)−乾燥物の加熱後の質量(g))/乾燥物の加熱前の質量(g)〕×100
これは触媒前駆体中に予め含まれる揮散成分も本触媒の特性である回折角2θ=36.9°±0.3°にピークを有する構造を得るのに適した焼成雰囲気を形成することに寄与しているためと推測される。
触媒を反応器に充填する場合には、単一な触媒である必要はなく、例えば、活性の異なる複数種の触媒を用い、これらを活性の異なる順に充填したり、触媒の一部を不活性担体などで希釈したりしてもよい。
本発明のアクリル酸製造用触媒を用いてプロパンおよび/またはアクロレインを分子状酸素により接触気相酸化してアクリル酸を製造するのに用いられる反応器については特段の制限はなく、固定床反応器、流動床反応器、移動床反応器のいずれも用いることができるが、通常、固定床反応器が用いられる。
また、本発明における反応条件には特に制限は無く、この種の反応に一般に用いられている条件であればいずれも実施することが可能である。例えば、原料ガスとして1〜15容量%、好ましくは4〜12容量%のプロパンおよび/またはアクロレイン、0.5〜25容量%、好ましくは2〜20容量%の分子状酸素、0〜30容量%、好ましくは0〜25容量%の水蒸気、残部が窒素などの不活性ガスからなる混合ガスを200〜400℃の温度範囲で0.1〜1.0MPaの圧力下、300〜8,000h−1(STP)の空間速度で酸化触媒に接触させればよい。
反応ガスとしては、プロパンおよび/またはアクロレイン、分子状酸素および不活性ガスからなる混合ガスはもちろんのこと、グリセリンの脱水反応や、プロピレンの酸化反応によって得られるアクロレイン含有の混合ガスも使用可能である。また、この混合ガスに必要に応じ、空気または酸素などを添加することもできる。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。なお、以下では便宜上、「質量部」を「部」と記すことがある。実施例および比較例におけるアクロレイン転化率、アクリル酸選択率およびアクリル酸収率は次式によって求めた。
アクロレイン転化率(モル%)
=(反応したアクロレインのモル数)/(供給したアクロレインのモル数)×100
アクリル酸選択率(モル%)
=(生成したアクリル酸のモル数)/(反応したアクロレインのモル数)×100
アクリル酸収率(モル%)
=(生成したアクリル酸のモル数)/(供給したアクロレインのモル数)×100
[触媒のX線回折の測定]
X線粉末回折スペクトルは、全ての実施例において、PHILIPS社製X‘pertPROを用いて、Cu−Kα放射線(X線出力:40mA−45kV、Kα1線波長:1.5406Å)を使用して得られた。
<実施例1>
[触媒調製]
純水1000部を加熱攪拌しながら、そのなかにパラモリブデン酸アンモニウム100部、メタバナジン酸アンモニウム24.3部、パラタングステン酸アンモニウム19.1部を溶解した。別に純水100部を加熱撹拌しながら、硝酸銅20.5部を溶解した。得られた2つの溶液を混合し、さらに三酸化アンチモン5.5部および酸化アルミニウム7.2部を添加して、出発原料混合液を得た。この出発原料混合液を噴霧乾燥させた後、得られた乾燥物を250μm以下に篩分けし、触媒前駆体の粉体を得た。遠心流動コーティング装置に平均粒径4mmのα−アルミナ球形担体300部を投入し、次いで濃度5質量%の乳酸水溶液7.5部をバインダーとして担体に含浸させてから、触媒前駆体の粉末を担体に担持させた後、約90℃の熱風で乾燥して担持物を得た。得られた担持物をルツボに入れ、酸素濃度を10容量%に合わせた箱型焼成炉で室温から2℃/分で昇温し、400℃で6時間焼成して触媒1を得た。
この触媒1の担持率は30質量%であり、酸素を除く金属元素組成は以下の通りであった。
触媒組成:Mo124.4Sb0.81.5Cu1.8Al3.0
なお、担持率は下記式により求めた。
担持率(質量%)=(担持された触媒粉体の質量(g))/(用いた担体の質量(g))×100
この触媒の触媒活性成分のX線回折分析における回折角2θ=22.2°±0.3°のピーク強度に対する回折角2θ=36.9°±0.3°のピーク強度の比I(36.9°)/I(22.2°)を表1に示す。
[酸化反応]
全長300mm、内径18mmのSUS製U字反応管に、層長が100mmとなるように触媒を充填し、アクロレイン2容量%、酸素3容量%、水蒸気10容量%、窒素85容量%の混合ガスを空間速度5000hr−1(STP)で導入し、アクロレイン酸化反応を行った。反応温度はアクロレインの転化率が93.5%前後となるように修正した。その反応結果を表1に示す。
<実施例2>
実施例1において、バインダーとして濃度5質量%の乳酸水溶液7.5部の代わりに、濃度10質量%の乳酸水溶液7.5部を用いること以外は実施例1と同様に調製し、触媒2を得た。この触媒2の担持率、および酸素を除く触媒活性成分の金属元素組成は触媒1と同じであった。触媒2を用いて、実施例1と同様にしてアクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例3>
実施例1において、バインダーとして濃度5質量%の乳酸水溶液7.5部の代わりに、濃度20質量%の乳酸水溶液7.5部を用いること以外は実施例1と同様に調製し、触媒3を得た。この触媒3の担持率、および酸素を除く触媒活性成分の金属元素組成は触媒1と同じであった。触媒3を用いて、実施例1と同様にしてアクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例4>
実施例1において、バインダーとして濃度5質量%の乳酸水溶液7.5部の代わりに、濃度20質量%の乳酸水溶液7.5部を用いること、および、焼成時の酸素濃度を20容量%とすること以外は実施例1と同様に調製し、触媒4を得た。この触媒4の担持率、および酸素を除く触媒活性成分の金属元素組成は触媒1と同じであった。触媒4を用いて、実施例1と同様にしてアクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<比較例1>
実施例1において、バインダーとして濃度5質量%の乳酸水溶液7.5部の代わりに、水7.5部を用いること以外は実施例1と同様に調製し、触媒5を得た。この触媒5の担持率、および酸素を除く触媒活性成分の金属元素組成は触媒1と同じであった。触媒5を用いて、実施例1と同様にしてアクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<比較例2>
実施例1において、バインダーとして濃度5質量%の乳酸水溶液7.5部の代わりに、濃度0.5質量%の乳酸水溶液7.5部を用いること以外は実施例1と同様に調製し、触媒6を得た。この触媒6の担持率、および酸素を除く触媒活性成分の金属元素組成は触媒1と同じであった。触媒6を用いて、実施例1と同様にしてアクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<比較例3>
実施例1において、バインダーとして濃度5質量%の乳酸水溶液7.5部の代わりに、濃度25質量%の乳酸水溶液7.5部を用いること以外は実施例1と同様に調製し、触媒7を得た。この触媒7の担持率、および酸素を除く触媒活性成分の金属元素組成は触媒7と同じであった。触媒7を用いて、実施例1と同様にしてアクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例5>
実施例1において、パラタングステン酸アンモニウム19.1部、硝酸銅20.5部、三酸化アンチモン5.5部の代わりに、パラタングステン酸アンモニウム12.8部、硝酸銅34.2部、三酸化アンチモン3.4部を用いること、および、バインダーとして濃度5質量%の乳酸水溶液7.5部の代わりに、濃度10質量%のグリセリン水溶液6部を用いること以外は実施例1と同様に調製し、触媒8を得た。この触媒8の担持率は30質量%であり、酸素を除く金属元素組成は以下の通りであった。
触媒組成:Mo124.4Sb0。51.0Cu3.0Al3.0
触媒8を用いて、実施例1と同様にしてアクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例6>
実施例5において、バインダーとして濃度10質量%のグリセリン水溶液6部の代わりに、濃度1質量%のシュウ酸水溶液6部を用いること、および、焼成時の酸素濃度を5容量%とすること以外は実施例5と同様に調製し、触媒9を得た。この触媒の担持率、および酸素を除く触媒活性成分の金属元素組成は触媒8と同じであった。触媒9を用いて、実施例1と同様にしてアクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<比較例4>
実施例5において、焼成時の酸素濃度を21容量%とすること以外は実施例5と同様に調製し、触媒10を得た。この触媒10の担持率、および酸素を除く触媒活性成分の金属元素組成は触媒8と同じであった。触媒10を用いて、実施例1と同様にしてアクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例7>
実施例1において、メタバナジン酸アンモニウム24.3部、三酸化アンチモン5.5部、酸化アルミニウム7.2部の代わりに、メタバナジン酸アンモニウム27.6部、三酸化アンチモン6.9部、二酸化ケイ素25.5部を用いること、バインダーとして濃度5質量%の乳酸水溶液7.5部の代わりに、濃度20質量%の尿素水溶液18部を用いること以外は実施例1と同様に調製し、触媒11を得た。この触媒11の担持率は30質量%であり、酸素を除く金属元素組成は以下の通りであった。
触媒組成:Mo125.0Sb1.01.5Cu1.8Si9.0
触媒11を用いて、実施例1と同様にしてアクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
Figure 0006504774
<実施例8>
実施例2で調製された触媒について、全長3200mm、内径25mmのSUS製反応管およびこれを覆う熱媒体を流すためのシェルからなる反応器を用いて、層長が2200mmとなるように充填した。触媒を充填した反応管に、アクロレイン7容量%、酸素8容量%、水蒸気15容量%、窒素74容量%の混合ガスを空間速度2500hr−1(STP)で導入し、アクロレイン酸化反応を行った。アクロレイン転化率がほぼ一定になるように反応温度を変更しつつ、4000時間継続して行った。その結果を表2に示す。
<比較例5>
比較例1で調製された触媒について、実施例8と同様に、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表2に示す。
Figure 0006504774

Claims (3)

  1. モリブデンおよびバナジウムを必須成分として含有するプロパンおよび/またはアクロレインを分子状酸素または分子状酸素含有ガスの存在下で接触気相酸化してアクリル酸を製造するための触媒であり、触媒活性成分のCu−Kα線を用いたX線回折分析において、回折角2θ=22.2°±0.3°のピーク強度に対する回折角2θ=36.9°±0.3°のピーク強度の比I(36.9°)/I(22.2°)が0.04以上0.7未満であり、該触媒活性成分の組成が下記一般式(1)で表される触媒を製造する方法であって、
    MoaVbWcAdBeCfDgOh(1)
    (式中、Moはモリブデン、Vはバナジウム、Wはタングステン、Aはアンチモン、スズから選ばれる少なくとも1種の元素、Bはクロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ビスマスから選ばれる少なくとも1種の元素、Cはアルカリ金属およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の元素、Dはシリコン、アルミニウム、チタン、ジルコニウムおよびセリウムから選ばれる少なくとも1種の元素、そしてOは酸素であり、a、b、c、d、e、f、gおよびhは、Mo、V、W、A、B、C、DおよびOの原子数を表し、a=12のとき、2≦b≦14、0≦c≦10、0≦d≦5、0≦e≦12、0≦f≦5、0≦g≦50であり、hは各々の元素の酸化状態によって定まる数値である)
    以下に示す工程(1)〜工程(3)を含むとともに、該工程の少なくとも1つの工程において、触媒活性成分の出発原料とは異なる添加物を添加し、該異なる添加物とは、炭素数1から7までのアルコール類、炭素数1から7までの有機酸類、含窒素化合物から選ばれる少なくとも1種であり、下記工程(3)で使用される乾燥物の減量率が5〜40質量%であることを特徴とする、触媒の製造方法。
    工程(1):触媒活性成分の出発原料の混合液を得る工程
    工程(2):前記触媒活性成分の出発原料混合液を乾燥して、乾燥物を得る工程
    工程(3):前記乾燥物を不活性担体に担持する工程
  2. 前記添加物の量が、触媒活性成分に対し、0.05〜5質量%の範囲にある請求項に記載の触媒の製造方法。
  3. 前記工程(3)で得られた担持体を焼成する工程を有する請求項またはに記載の触媒の製造方法。
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