JP6503836B2 - 軌陸車の転車台操作規制装置 - Google Patents

軌陸車の転車台操作規制装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6503836B2
JP6503836B2 JP2015070916A JP2015070916A JP6503836B2 JP 6503836 B2 JP6503836 B2 JP 6503836B2 JP 2015070916 A JP2015070916 A JP 2015070916A JP 2015070916 A JP2015070916 A JP 2015070916A JP 6503836 B2 JP6503836 B2 JP 6503836B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling stock
vehicle
drive
boom
detection means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015070916A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016190538A (ja
Inventor
達也 宇野
達也 宇野
史郎 尾崎
史郎 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2015070916A priority Critical patent/JP6503836B2/ja
Publication of JP2016190538A publication Critical patent/JP2016190538A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6503836B2 publication Critical patent/JP6503836B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Description

本願発明は、車体に路面走行用のタイヤ車輪と軌道走行用の鉄輪を有し、さらに車体の下方に張出して該車体を水平旋回可能に浮上支持する転車台を備えた軌陸車において、車両を転車台で浮上支持することに問題がある場合に該転車台による車両浮上支持を規制し得るようにした軌陸車の転車台操作規制装置に関するものである。
本願の転車台操作規制装置を装備するための作業車として、本件出願人は、図5に示す軌陸車を開発している。この図5の軌陸車は、車体11(左右一対の車体フレームを有する)に路面走行用の4つのタイヤ車輪12と軌道走行用の4つの鉄輪3を有し、さらに運転室13と荷台14の間の車体11上にブーム22を有したクレーン作業機2を水平旋回可能に架装しているとともに、車体11の略中央部付近に該車体を水平旋回可能に浮上支持するための転車台4を装備している。尚、図5の軌陸車は、車両1として小型トラックを採用したもので、一般にカーゴ軌陸車と称されている。
クレーン作業機2は、運転室13後面と荷台14前部との間の車体11上において、旋回ポスト21の上部に伸縮式のブーム22を取付けたものである。そして、このクレーン作業機2は、通常はブーム22を実線図示(図5参照)するように後方旋回位置で格納するが、場合によっては該ブームを鎖線図示(符号22′)するように前方旋回位置で格納することもできるようになっている。
前後の各鉄輪3(それぞれ左右一対ある)は、伸縮シリンダからなる鉄輪駆動装置30A,30Bでそれぞれ上方の格納位置(実線図示する符号3の位置)と下方の使用位置(鎖線図示する符号3′の位置)との間で上下に揺動せしめられる。
転車台4は、台板41の下部に旋回ベアリング42を介して接地板43を相対回転可能に設けたものである。そして、この転車台4は、転車台駆動装置5によって上下に昇降せしめられる。
転車台駆動装置5は、左右に間隔をもった2本のジャッキシリンダ(図2の各符号51,51参照)を有し、該各ジャッキシリンダをそれぞれ車体11(左右一対の車体フレームを有している)の外側面に下向き伸長姿勢で取付けたものである。そして、この転車台駆動装置5は、左右の各ジャッキシリンダ(図2の符号51)の下端に転車台4の台板41の左右各端部を固定して、該各ジャッキシリンダの伸縮によって転車台4を昇降させ得るようになっている。
ところで、この転車台駆動装置5による転車台4の支持部Pは、車幅方向には間隔をもった2点(図2参照)であるが車両前後方向には同位置の1点である。従って、転車台駆動装置5(左右2本のジャッキシリンダ)及び転車台4による車両浮上支持状態では、車両前後方向の重量バランス(軌陸車の重心位置G)が転車台4による支持部Pから前後に大きく狂うと、軌陸車が前後重い側に下降傾動するおそれが生じる。
図5の軌陸車を路面走行状態(各鉄輪3及び転車台4を上方に格納した状態)から軌道上に乗せるには、次のように行う。転車台4の中心が踏切内の両軌道R,R間の中央に位置するように車両1を停車し→転車台4を転車台駆動装置5の伸長操作で下方に張出させて車両1を路面GLから浮上させ(転車台が符号4′の状態)→前後の各鉄輪3をそれぞれ鉄輪駆動装置30A,30Bの伸長操作で下方の使用位置まで揺動させ(符号3′の状態)→その車両浮上状態で該車両1を転車台4′の旋回ベアリングを中心にして水平方向に角度90°旋回させ(左右の各鉄輪が符号3″,3″で示すように各軌道R,Rの直上方に位置する)→その状態で転車台駆動装置5を縮小駆動させて転車台4を上動させることで、4つの鉄輪3″をそれぞれ軌道R,R上に乗せ→続いて転車台4を元の格納位置まで上動させると、軌陸車を軌道走行可能に設置できる。
ところで、図5に示す荷台14付きの軌陸車では、各鉄輪3を軌道R上に乗せてオンレール作業を行う際に、通常は荷台14上に荷物W(各種資材や用具)を積載する関係で、転車台4の取付部を、クレーン作業機2のブーム22が後方旋回位置(実線図示位置)で格納されている状態で且つ荷台14が空の状態での軌陸車の重心位置Gより所定長さだけ後方寄り位置(符号Pの位置)に設定している。即ち、図5の軌陸車では、転車台4の取付部(支持部P)を、転車台4による車両浮上支持時に、荷台14上に荷物Wが積載されていることを想定して、荷物積載状態での軌陸車の重心位置付近(例えば荷台14が空のときの軌陸車の重心位置Gより所定長さだけ後方寄りで転車台による支持部P付近)に見合う位置に設定している。尚、以下の説明では、ブーム後方旋回位置で且つ荷台14が空の状態での軌陸車の重心位置Gを単に当初重心位置Gといい、転車台4の取付部(又は転車台4による支持部P)を単に転車台支持部Pということがある。
尚、図5に示すようなカーゴ軌陸車の公知例として、例えば特開2012−56557号公報(特許文献1)に示されるものがある。尚、この特許文献1のものと本願との対比は後述する。
特開2012−56557号公報
ところで、上記図5の軌陸車のように、上記転車台支持部Pを上記当初重心位置Gより後方寄り位置に設定していると、転車台4による車両浮上支持時に荷台14上に荷物Wがない場合には、上記当初重心位置Gが転車台支持部Pより車両前方寄りに位置することになり、転車台4による車両浮上支持状態で重量バランスが狂って軌陸車の前側が下降傾動するおそれが生じる。特に、荷台14上の荷物が空でブーム22が前方格納状態(符号22′)であると、上記当初重心位置Gが転車台支持部Pよりさらに車両前方側に移動するので、転車台支持部Pの前後重量バランスが一層大きく狂うことになり、その結果、車両1の前方側への傾き作用が一層大きくなって、車両浮上支持状態で車両1が前方側に大きく下降傾斜することがある。
そして、車両浮上支持状態で車両1が前方側に大きく下降傾斜していると、前側の鉄輪3を下方に張出させたときに該前側の鉄輪3が地面と接触するおそれがあり、そのときには転車台4′を中心にして軌陸車を旋回できないので、鉄輪を軌道R,R上に乗せることができなくなるという問題があった。又、車両が大きく前傾斜した状態で浮上支持すると、転車台4′の旋回ベアリング部分に捏ねるような力が働くので、該転車台へのダメージが大きくなる(故障し易くなる)という問題もあった。
ところで、上記特許文献1には、転車台の位置をスライド機構によって垂直姿勢のまま車体前後方向にスライドさせ得るようにしたものが開示されている。そして、この特許文献1のものは、荷台上の積載状況に基づいて車体前後方向の重心位置が後側(荷台側)にあると想定される場合には、上記スライド機構によって転車台の位置を車体後側にスライドさせて、車体前後重心位置付近を転車台で浮上支持させ得るようになっている。
ところが、この特許文献1のものでは、転車台による前後支持位置を前後に変更することで、転車台で車体前後重心位置付近を支持し得るようになっているが、該転車台を前後にスライドさせるためにはスライド機構が必要であるので、該スライド機構の装備のための構成が複雑となるとともにコスト高になるという問題があった。
そこで、本願発明は、軌陸車の重心位置が転車台の取付位置から前方側に大きくずれるような条件のときには、簡単な構成で転車台の張出動作を禁止し得るような制御を行えるようにした、軌陸車の転車台操作規制装置を提供することを目的としてなされたものである。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、車体に路面走行用の4つのタイヤ車輪と軌道走行用の4つの鉄輪とを有し、さらに車体上に荷台を設けているとともに、車両の運転室と荷台間にブームを有した作業機を旋回可能に装備した軌陸車の転車台操作規制装置を対象としている。尚、以下の説明では、本願発明の「軌陸車の転車台操作規制装置」を単に「転車台操作規制装置」ということがある。又、以下の説明では、ブームが後方旋回位置で且つ荷台が空の状態での軌陸車の重心位置を当初重心位置といい、転車台の取付部(又は転車台による支持部)を単に転車台支持部といい、さらに軌陸車の重心位置が上記当初重心位置から変化したときの軌陸車の重心位置を変動重心位置ということがある。
本願発明の転車台操作規制装置は、以下の各構成を有している。
まず、車体に、該車体の下方に張出して接地板が接地した状態で車両を水平旋回可能に浮上支持する転車台を装備している。そして、この転車台の支持部(転車台支持部)は、軌陸車の上記当初重心位置より後方寄り位置に設定している。
又、本願の転車台操作規制装置には、転車台を張出・格納駆動する転車台駆動装置と、荷台上に荷物が積載されているか否かを検出する荷物積載検出手段と、ブームが車両の前方位置に旋回していることを検出するブーム前方旋回検出手段と、荷物積載検出手段が荷物積載非検出状態で且つブーム前方旋回検出手段がブーム前方位置にあることを検出している状態で、警報信号を出力するか又は/及び上記転車台駆動装置による張出駆動を禁止する制御信号を出力する制御装置、とを備えている。
尚、本願の転車台操作規制装置に用いられている制御装置は、上記のように警報信号を出力するか又は/及び転車台駆動装置による張出駆動を禁止する制御信号を出力するものであるが、この制御装置による制御信号は、警報装置に対する警報信号だけでもよいし張出禁止制御装置に対する張出駆動禁止信号だけでもよく、さらには上記警報信号と上記張出駆動禁止信号の両方を同時に出力するものでもよい。
そして、本願発明の転車台操作規制装置では、転車台による車両の浮上支持の可否は、各種条件に基いて次のように制御される。
まず、荷台上に荷物が積載されているとき(荷物積載検出手段から荷物積載非検出信号は発信されない)には、該荷物の重量によって軌陸車の重心位置が転車台による支持部から近い位置にあって、転車台による車両の浮上支持操作(転車台駆動装置の張出操作)は特に問題がなく、制御装置から転車台駆動装置の張出規制にかかわる信号は発信されない。尚、荷物積載検出手段が荷台上の荷物を検出しているときには、ブームが前方格納姿勢であっても、このときの軌陸車の重心位置(変動重心位置)と上記転車台支持部とが危険となるほど離間しないので、車両を浮上支持させても、特に問題となるほど軌陸車が傾くことはない。従って、この場合も、転車台駆動装置が張出駆動操作されても、該転車台駆動装置に対して張出規制をかける必要がないので、制御装置から転車台駆動装置の張出規制にかかわる信号は発信されない。
他方、荷台上に荷物が積載されていないとき(荷物積載検出手段が荷台上の荷物を非検出)には、該荷台上に荷物がない分だけ軌陸車の重心位置が前方側にあるが、この場合も、ブームが後方格納姿勢にあるときには、軌陸車の重心位置が上記当初重心位置にあって転車台の支持部に対して軌陸車傾動作用が働くほど大きくならないので、転車台駆動装置を張出駆動操作して車両を浮上支持させても、特に問題となるほど軌陸車が傾くことはない。従って、この場合も、転車台駆動装置が張出駆動操作されても、該転車台駆動装置に対して張出規制をかける必要がないので、制御装置から転車台駆動装置の張出規制にかかわる信号は発信されない。
ところが、荷物積載検出手段が荷台上の荷物を非検出状態で且つブームが前方格納状態である(ブーム前方旋回検出手段がONになる)と、それらが何れも軌陸車重心位置を前方側に移動させる機能を有するものであって、現状の軌陸車の重心位置(変動重心位置)が車両浮上支持時に危険を伴う許容範囲以上に前方側(危険側)に移動することになる。そして、このように、荷物積載検出手段からの荷物非検出信号とブーム前方旋回検出手段からのブーム前方旋回位置検出信号とが出力されている状態で、転車台駆動装置からの駆動装置張出操作信号が出力されると、制御装置から警報信号を出力するか又は/及び転車台駆動装置による張出駆動を禁止する制御信号を出力するようになる。
尚、制御装置からの制御信号が上記警報だけでは、転車台駆動装置の張出駆動を直接禁止するものではないが、該警報信号をオペレータが認知し、それに基いて転車台駆動装置の張出駆動操作を直ちに停止することで、転車台が接地する前(車両浮上前)に転車台駆動装置の張出駆動を停止させることができる。
本願発明の転車台操作規制装置は、上記のように、荷物積載検出手段からの荷物積載非検出信号とブーム前方旋回検出手段からのブーム前方旋回位置検出信号とが制御装置に発信されている状態(軌陸車の重心位置が転車台の支持部より軌陸車傾動の危険があるほど前側に位置ずれしている状態)で、転車台駆動装置からの張出操作信号が制御装置に出力されると、該制御装置から警報信号又は/及び転車台駆動装置の張出駆動を禁止する制御信号が出力される。
従って、軌陸車を浮上支持時に上記傾動の危険がある状態で、転車台駆動装置を張出駆動操作しても、警報が発せられるか又は/及び転車台駆動装置の危険側作動を禁止し得る制御が行われるので、車両が転車台で浮上支持される前に転車台駆動装置の張出駆動が停止され(又は張出駆動を停止でき)、従って車両が前方に下降傾動するのを未然に防止できるという効果がある。
又、本願の転車台操作規制装置では、上記危険状態であるときに、警報又は/及び転車台駆動装置の危険側作動を禁止し得る制御を行うのに、上記制御装置による制御で行えるので、転車台操作規制装置全体の構成を簡単且つ安価に製作できるという効果もある。
本願実施例の転車台操作規制装置を装備した軌陸車の側面図である。 図1の軌陸車の平面図である。 本願実施例の転車台操作規制装置のブロック図である。 図1の軌陸車の油圧回路図(電気回路を含む)である。 本件出願人が開発した軌陸車(図1とほぼ同じもの)の側面図である。
以下、図1〜図4を参照して本願実施例の軌陸車の転車台操作規制装置を説明する。
この実施例では、本願の転車台操作規制装置を装備するための軌陸車として、図1及び図2に示すように、車体11に路面走行用の4つのタイヤ車輪12と軌道走行用の4つの鉄輪3とを有し、さらに車体11上に荷台14を設けているとともに、車両1の運転室13と荷台14間にブーム22を有したクレーン作業機2を旋回可能に装備したものを採用している。又、この軌陸車は、各鉄輪3を軌道R上に乗せ変えるために、車体11の前後ほぼ中央部付近に転車台4と転車台駆動装置5とを設けて、該両装置(4と5)により車両1を浮上支持し得るようになっている。
ところで、図1の軌陸車の基本構成は、上記背景技術の項で説明した図5のものとほぼ同じものであって、図1の軌陸車における基本構成部分及び作動方法の説明についての多くは、上記図5の軌陸車に記載したものを援用するが、図1の軌陸車については、図5での説明のほかに次の説明を加えておく。
図4には、前後の各鉄輪3と転車台駆動装置5の各油圧アクチュエータ(31A,31B,51)を作動させるための油圧回路7を示している。又、この油圧回路7には、後述する警報装置A及び張出禁止制御装置Bを制御する電気回路8が組み込まれている。
図2に示す油圧回路7において、符号71は油圧ポンプ、72はタンク、73は油圧ポンプ71から作動油が供給されるポンプ回路、74はタンク72に接続するタンク回路、75はポンプ回路73とタンク回路74間に介設されたアンロート回路である。アンロート回路75中には、後述する張出禁止制御装置Bとなる電磁式のアンロード弁76が介設されている。
左右の各前鉄輪3用の駆動装置30A(左右に2つある)には、それぞれ伸縮シリンダ31A,31Aが使用されていて、この前鉄輪用の各伸縮シリンダ31A,31Aは、手動操作式の切換弁32Aで伸縮せしめられる。
左右の各後鉄輪3用の駆動装置30B(左右に2つある)にも、それぞれ伸縮シリンダ31B,31Bが使用されていて、この後鉄輪用の各伸縮シリンダ31B,31Bも、手動操作式の切換弁32Bで伸縮せしめられる。
転車台駆動装置5用の各ジャッキシリンダ51,51は、手動操作式の切換弁52で伸縮せしめられる。又、各ジャッキシリンダ51用の切換弁52のスプールには、該切換弁52を伸長側に操作したことを検出する検出スイッチ53を設けている。この検出スイッチ53は、ON作動するとそのON信号が後述の制御装置9に発信されるが、その後の関連作動については後述する。
本願実施例の転車台操作規制装置に関連する構成として、次のものがある。
まず、車体11の前後中央部付近には、車体11を水平旋回可能に浮上支持する転車台4と、該転車台4を上下に昇降させる転車台駆動装置5とを備えている。
転車台4は、図1及び図2に示すように、台板41の下部に旋回ベアリング42を介して接地板43を相対回転可能に設けたものである。
転車台駆動装置5は、図2に示すように、左右に間隔をもった2本のジャッキシリンダ51,51を有し、該各ジャッキシリンダ51,51を車体11の左右各フレーム11a,11aの外側面に下向き伸長姿勢で取付けている。そして、各ジャッキシリンダ51,51の下端部に転車台4の台板41の左右各端部を連結して、転車台駆動装置5(各ジャッキシリンダ51,51)の縮小・伸長操作により転車台4を上方の格納位置(図1に符号2で示す実線図示位置)と下方の張出位置(図1に符号2′で示す鎖線図示位置)との間で昇降させ得るようになっている。
転車台4の取付位置Pは、転車台駆動装置5(各ジャッキシリンダ51)の取付位置と同じであって、ブーム22が後方旋回位置(図1に鎖線図示する符号22′の位置)で且つ荷台14が空の状態での軌陸車の重心位置Gより所定長さだけ後方寄り位置に設定している。尚、この実施例の説明でも、転車台4の取付位置Pを転車台支持部Pといい、ブーム後方旋回位置で且つ荷台14が空の状態での軌陸車の重心位置Gを当初重心位置Gということがある。
ところで、本願実施例の転車台操作規制装置において、上記転車台支持部Pを上記当初重心位置Gより後方寄り位置に設定する理由は、上記「背景技術」の項でも説明したように、荷台14付きの軌陸車でオンレール作業を行う際には、通常は荷台14上に荷物W(各種資材や用具)を積載する関係で、実際には軌陸車の重心位置が当初重心位置Gより後方に移動するので、それに見合うようにする(近づける)ためのものである。
他方、この実施例の転車台操作規制装置には、図1〜図3に示すように、荷台14上に荷物Wが積載されているか否かを検出する荷物積載検出手段15と、ブーム22が車両1の前方位置に旋回していることを検出するブーム前方旋回検出手段25と、転車台駆動装置5を張出駆動側に操作したことを検出する転車台駆動装置張出操作検出手段53と、荷物積載検出手段15及びブーム前方旋回検出手段25の各検出信号と転車台駆動装置張出操作検出手段53からの張出操作信号との組み合わせに基いて転車台駆動装置5による張出駆動を禁止するための制御信号を発信する制御装置9とを備えている。
上記荷物積載検出手段15は、図1及び図2に示す実施例では、荷台14の側板内面(両面でも片面でもよい)に距離センサ(赤外線センサ)を設けて、該距離センサで荷物Wの有無を検出し得るようにしたものを採用している。尚、この荷物積載検出手段15としては、上記距離センサのほかに、荷台底板上にバネで支持した載置プレートを設け、該載置プレートの上下変位を検出するスイッチ等を採用することができる。
上記ブーム前方旋回検出手段25は、クレーン作業機2の旋回ポスト21の旋回位置を検出するものであって、ブーム22が前方に旋回しているときにON信号を発信するものであればよい。尚、このブーム前方旋回検出手段25としては、既存のブーム旋回位置検出器によるブーム旋回角度を検出するものでもよく、あるいはブーム22が前方旋回位置に向いているときにONとなるリミットスイッチを使用したものでもよい。
上記転車台駆動装置張出操作検出手段53は、転車台駆動装置5(各ジャッキシリンダ51,51)用の切換弁52が伸長側に操作されたことを検出する検出スイッチを使用することができる。
上記制御装置9は、図3に示すように、荷物積載検出手段15が荷物積載非検出信号をを発信し且つブーム前方旋回検出手段25がブーム前方旋回位置検出信号を発信している状態で、転車台駆動装置張出操作検出手段53からの駆動装置張出操作信号が発信されたときに、それら3つの信号に基いて、警報装置Aに警報信号を発したり又は/及び転車台駆動装置5の張出を禁止する張出禁止制御装置Bを作動させたりするものである。
警報装置Aとしては、例えば図4の電気回路8中に組み込んだ警報ブザーを鳴らしたり、表示器にランプ表示させたりするものを採用できる。
張出禁止制御装置Bとしては、図4の例示ではアンロート回路75中に電磁式のアンロード弁76を介設したものを採用している。そして、この実施例の張出禁止制御装置Bは、次のように機能する。まず転車台駆動装置5用の切換弁52が伸長側に操作されたことを転車台駆動装置張出操作検出手段である検出スイッチ53(図4)が検出すると、該検出スイッチ53からのON信号が制御装置9に発信される。そして、荷物積載検出手段15からの荷物積載非検出信号とブーム前方旋回検出手段25からのブーム前方旋回位置検出信号とが制御装置9にそれぞれ出力されている状態で、上記検出スイッチ53からのON信号が制御装置9に出力されると、該制御装置9からの信号で電気回路8中のスイッチ81をONにし(電気回路8が閉路する)、それによって電磁式のアンロード弁76が開弁し、転車台駆動装置5(各ジャッキシリンダ51,51)への作動油供給が停止されることで、転車台駆動装置5の伸長動作が直ちに停止される。
又、この実施例では、上記電気回路8中に警報装置(ブザー)Aを組み込んでおり、上記電気回路8が閉路されると、上記アンロード弁76が開弁作動するとともに警報装置Aも作動するようになっている。
ところで、上記の実施例では、制御装置9で作動させる対象は警報装置Aと張出禁止制御装置Bの両方であるが、他の実施例では、制御装置9で作動させるのは警報装置Aだけでもよいしあるいは張出禁止制御装置Bだけでもよい。
そして、制御装置9による作動対象が警報装置Aのみの場合は、該警報装置Aからの警報によりオペレータが危険操作をしていることに気づき、それによってオペレータが転車台駆動装置5に対する張出操作を直ちに中止する(切換弁52の伸長側操作を解除する)ことで、転車台4が接地するのを未然に防止できる(軌陸車が浮上支持されない)。尚、制御装置9による作動対象が張出禁止制御装置Bのみの場合の転車台駆動装置5の張出駆動中止操作として、ポンプ回路73中に該ポンプ回路73を閉路するバルブを設けておき、上記制御装置9から制御信号が出力されたときに該制御信号で上記バルブを閉じることによって転車台駆動装置5への作動油供給を停止させるようにしてもよい。
又、制御装置9による作動対象が張出禁止制御装置Bのみの場合は、該張出禁止制御装置Bの作動により、転車台駆動装置5(各ジャッキシリンダ51,51)に対する張出駆動が自動的に中止されるので、転車台4が接地するのを未然に防止できる(軌陸車が浮上支持されない)。
この実施例の転車台操作規制装置では、転車台4による車両1の浮上支持の可否は、各種条件に基いて次のように制御される。
まず、荷物積載検出手段15が荷台14上の荷物Wを検出しているとき(荷物14の重量によって軌陸車の重心位置が転車台支持部Pから近い位置にある)、又はブーム22が後方格納姿勢にあるとき(軌陸車の重心位置が上記当初重心位置Gかそれより転車台支持部P側にある)には、軌陸車の重心位置と転車台支持部Pとが危険となるほど離間しないので、車両1を浮上支持させても、特に問題となるほど車両が傾くことはない。従って、転車台駆動装置5が張出駆動操作されても、該転車台駆動装置5に対して張出規制をかける必要がないので、制御装置9から転車台駆動装置5の張出規制にかかわる信号は発信されない。
ところが、荷物積載検出手段15が荷台上の荷物を非検出状態で、且つブーム22が前方格納状態であると、それらが何れも軌陸車重心位置を前方側に移動させる機能を有するものであって、現状の軌陸車の重心位置が車両浮上支持時に危険を伴う許容範囲以上に前方側(危険側)に移動することになる。そして、このように、荷物積載検出手段15からの荷物非検出信号とブーム前方旋回検出手段25からのブーム前方旋回位置検出信号とが出力されている状態で、転車台駆動装置5の張出駆動操作信号(図4の検出スイッチ53からのON信号)が制御装置9に出力されると、該制御装置9から転車台駆動装置5による張出駆動を禁止し得るような制御信号(図4の電気回路8のスイッチ81をONにする信号)を発信するようになる。従って、このように現状の軌陸車の重心位置が車両浮上支持時に危険を伴う許容範囲以上に前方側(危険側)に移動している場合には、転車台駆動装置5に対して張出駆動操作を行っても、該転車台駆動装置5の張出駆動を禁止(軌陸車を浮上禁止)し得るような制御が行われるので、軌陸車が前側に下降傾動するような危険な浮上支持状態になるのを未然に防止し得る。
1は車両、2は作業機(クレーン作業機)、3は鉄輪、4は転車台、5は転車台駆動装置、9は制御装置、11は車体、12はタイヤ車輪、13は運転室、14は荷台、15は荷物積載検出手段、25はブーム前方旋回検出手段、41は台板、43は接地板、51はジャッキシリンダ、52は切換弁、53は検出スイッチ、76はアンロード弁、Aは警報装置、Bは張出禁止制御装置である。

Claims (1)

  1. 車体に路面走行用の4つのタイヤ車輪と軌道走行用の4つの鉄輪とを有し、さらに上記車体上に荷台を設けているとともに、車両の運転室と上記荷台間にブームを有した作業機を旋回可能に装備した軌陸車において、
    上記車体の下方に張出して接地板が接地した状態で上記車両を水平旋回可能に浮上支持する転車台であって上記軌陸車の重心位置より後方寄り位置に装備した転車台と、
    上記転車台を張出・格納駆動する転車台駆動装置と、
    上記荷台上に荷物が積載されているか否かを検出する荷物積載検出手段と、
    上記ブームが上記車両の前方位置に旋回していることを検出するブーム前方旋回検出手段と、
    上記荷物積載検出手段が荷物積載非検出状態で且つ上記ブーム前方旋回検出手段がブーム前方位置にあることを検出している状態で、警報信号を出力するか又は/及び上記転車台駆動装置による張出駆動を禁止する制御信号を出力する制御装置とを備えている、
    ことを特徴とする軌陸車の転車台操作規制装置。
JP2015070916A 2015-03-31 2015-03-31 軌陸車の転車台操作規制装置 Active JP6503836B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015070916A JP6503836B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 軌陸車の転車台操作規制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015070916A JP6503836B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 軌陸車の転車台操作規制装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016190538A JP2016190538A (ja) 2016-11-10
JP6503836B2 true JP6503836B2 (ja) 2019-04-24

Family

ID=57246256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015070916A Active JP6503836B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 軌陸車の転車台操作規制装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6503836B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7433037B2 (ja) 2019-12-17 2024-02-19 三菱電機株式会社 運搬車両管理システム、運搬車両管理装置、運搬車両管理方法およびプログラム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3130686A (en) * 1959-10-08 1964-04-28 Rene A Fiechter Convertible road and railway track vehicle
JP2553405Y2 (ja) * 1992-02-27 1997-11-05 株式会社アイチコーポレーション 軌陸作業車の安全装置
JP3771419B2 (ja) * 2000-04-04 2006-04-26 株式会社アイチコーポレーション 軌道走行作業車の安全装置
JP2005125983A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Aichi Corp 軌陸車の転車台装置
CA2488480A1 (en) * 2003-12-15 2005-06-15 Mitchell Equipment Corporation Hi-rail vehicle
JP2009249138A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Kinan Co Ltd トラッククレーン
JP2012056557A (ja) * 2010-08-11 2012-03-22 Kirikushatech Co Ltd 軌陸作業車
JP5634219B2 (ja) * 2010-11-02 2014-12-03 株式会社タダノ 転車台及び軌陸両用車
JP3167166U (ja) * 2011-01-28 2011-04-07 日本電設工業株式会社 軌陸車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016190538A (ja) 2016-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6763712B2 (ja) 軌陸両用作業車
JP5813340B2 (ja) 軌陸作業車の鉄輪揺動ロック装置
JP6503836B2 (ja) 軌陸車の転車台操作規制装置
JP5022084B2 (ja) 軌陸両用車
KR20140013634A (ko) 덤프트럭의 전복 방지 장치
JP6324265B2 (ja) 軌陸車の転車台
JP6592255B2 (ja) 作業車
JP4538309B2 (ja) 軌陸作業車
JP5856637B2 (ja) 軌陸車
JP2015063301A (ja) 軌陸作業車の鉄輪揺動ロック装置
JP6888519B2 (ja) 軌陸車
JPH11301994A (ja) 軌道走行作業車の作業範囲規制装置
JP2000327296A (ja) 軌道走行型高所作業車
JP2012051687A (ja) 高所作業車
JP2553403Y2 (ja) 軌陸用ブーム作業車の安全装置
JP2006282301A (ja) アウトリガの安全装置
JPH10297897A (ja) 軌道作業車の安全装置
JP5725536B2 (ja) 車体高さ制御装置
JP6485011B2 (ja) クレーン式軌陸車
JP5856459B2 (ja) 軌陸車
JP2018090352A (ja) 高所作業車
JP2024058723A (ja) 軌陸作業車
KR101298427B1 (ko) 차량 운반용 카 캐리어의 자세안정장치
JP2017052314A (ja) 軌陸作業車
JP2023082255A (ja) 軌陸作業車の安全装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6503836

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250