JP6501959B1 - 形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステム、形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーション方法、および形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムのプログラム - Google Patents

形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステム、形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーション方法、および形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムのプログラム

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Abstract

【課題】形状変更を加える箇所と形状変更の影響効果を同時に考慮でき、試行錯誤や手戻りがなく、作業時間と計算コストを大幅に縮小すること。【解決手段】プレス成形シミュレーション部110と、スプリングバック解析部120と、形状変更の加工を行う箇所及び形状変更における形状を、入力に応じて設定する設定部130と、形状変更の加工を行う加工領域及び加工領域の外縁から所定間隔を有する影響領域のモデルを作成するモデル作成部140と、加工領域の応力計算を行う加工領域応力計算部145と、プレス成形シミュレーションの結果の応力データと、加工領域の応力計算の結果の応力データとを合成する合成部150と、影響領域の応力計算を行う影響領域応力計算部160とを備え、スプリングバック解析部120は、合成部150により合成された応力データと、影響領域の応力計算の結果の応力データとに基づき新たにスプリングバック解析を行う。【選択図】図16

Description

本発明は、形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステム、形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーション方法、および前記シミュレーションシステムのプログラムに関する。
自動車部品等のプレス成形金型の設計・開発において、成形時の不具合を事前に予測するためにシミュレーションが活用されている。成形時の不具合の一つに、スプリングバック変形により発生する寸法精度(精度不良)の問題がある。近年、ハイテン材、または超ハイテン材の多用化により、スプリングバック変形が大きく精度不良が増している。
対策として、特許文献1のように、特定の場所に対して形状凍結ビードやエンボス等の形状変更を加えることが行われている。その際、形状変更には、成形最終時に形状が加わるタイプ(形状の加算)と、成形最終時には直前に加えた形状が無くなるタイプ(形状の加算と減算)との2つのタイプがあり、形状変更を加える箇所とタイプは組み合わせで利用する。
特開2007−229724号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、形状変更を加える箇所の特定には、シミュレーションが活用されているが、箇所の特定と形状変更による効果は、独立して決定されるために、複数箇所に同時に形状変更を加える場合には、試行錯誤が必要となる。
形状変更を加えて、再度厳密なシミュレーションを実施することは、作業時間と計算コストが増大する。また、メッシュを用いた再解析手法では、対策確定後にCADデータにする作業時間が必要となる。
そこで、本発明は、形状変更を加える箇所と形状変更の影響効果を同時に考慮でき、試行錯誤や手戻りがなく、作業時間と計算コストを大幅に縮小することのできる形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステム、形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーション方法、および前記シミュレーションシステムのプログラムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステム、形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーション方法、および前記シミュレーションシステムのプログラムは、次のように構成したことを特徴とする。
本発明に係る形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムの一態様は、
CADデータに基づきブランク材のプレス成形シミュレーションを行うプレス成形シミュレーション部と、
前記プレス成形シミュレーションの結果に基づきスプリングバック解析を行うスプリングバック解析部と、
前記スプリングバック解析の結果に基づきスプリングバック変形の対策のための形状変更の加工を行う箇所および前記形状変更における形状を、入力に応じて設定する設定部と、
前記形状変更の加工を行う加工領域、および前記加工領域の外縁から所定間隔を有する影響領域のモデルを作成するモデル作成部と、
前記加工領域のモデルに基づき前記加工領域の応力計算を行う加工領域応力計算部と、
前記プレス成形シミュレーションの結果としての応力のデータと、前記加工領域の応力計算の結果としての応力のデータとを合成する合成部と、
前記影響領域のモデルに基づき前記影響領域の応力計算を行う影響領域応力計算部と、を備え、
前記スプリングバック解析部は、前記合成部により合成された応力のデータと、前記影響領域の応力計算の結果としての応力のデータとに基づいて、新たにスプリングバック解析を行う、
ことを特徴とする。
本態様によれば、加工領域応力計算部により計算した加工領域の応力のデータと、影響領域応力計算部により計算した影響領域の応力のデータとを、プレス成形シミュレーションの結果としての応力のデータに合成し、合成した応力のデータとに基づいて、新たにスプリングバック解析を行う。したがって、スプリングバック抑制対策として形状変更の加工を行う場合に、CADデータの変更作業とひずみ増分解析を再度行う必要がなく、高速でスプリングバック抑制対策効果を確認できる。
次に、本発明に係る形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムの他の態様は、前記設定部は、前記形状変更の加工を行う箇所および前記形状変更における形状を設定した後、さらに入力に応じて、前記形状変更の加工を行う箇所のそれぞれに対して、形状種別、前記加工領域の応力計算の結果としての応力のデータの計算タイプ、および効果倍率を設定する、ことを特徴とする。
この態様によれば、形状変更を行う箇所の特定と、形状の加減算効果およびその影響程度を同時に考慮することができる。
次に、本発明に係る形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムの他の態様は、前記モデル作成部は、局所的に形状変更された形状のデータ、その元形状のデータ、前記影響領域を定める外形線のデータ、および形状変形によって発生するひずみのデータを定義した形状データベースに基づいて、前記変更領域および前記影響領域のモデルを作成する、ことを特徴とする。
この態様によれば、スプリングバック抑制対策を行う際に、様々な形状を容易に利用することができる。形状データベースには、形状の加工に応じたひずみ、または応力が登録されている訳ではなく、形状を作成するためのパラメータが登録されているだけなので、形状の大きさの変更等も自在に行うことが可能である。
次に、本発明に係る形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムの他の態様は、前記モデル作成部は、局所的に形状変更された形状のデータ、その元形状のデータ、前記影響領域を定める外形線のデータ、および形状変形によって発生するひずみのデータを定義した形状データベースに基づいて、前記加工領域および前記影響領域のモデルを作成する、ことを特徴とする。
この態様によれば、加工領域および影響領域のモデルに基づいて応力を計算するので、スプリングバック抑制対策として形状変更の加工を行う場合に、CADデータの変更作業とひずみ増分解析を再度行う必要がなく、高速でスプリングバック抑制対策効果を確認できる。
次に、本発明に係る形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムの他の態様は、前記形状は、形状凍結ビードまたはエンボスを含む、ことを特徴とする。
この態様によれば、形状凍結ビードまたはエンボスの形状変更の加工を行うことにより、CADデータの変更作業とひずみ増分解析を再度行う必要がなく、高速でスプリングバック抑制対策効果を確認できる。
次に、本発明に係る形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムの他の態様は、前記プレス成形シミュレーション部または前記スプリングバック解析部はアイソジオメトリックデータを用いて処理を行う、ことを特徴とする。
この態様によれば、IGA用のデータを用いることで、プレス成形シミュレーションまたはスプリングバック解析の結果として出力されるデータは、そのまま金型に取り付けるCAD面として利用可能となる。
次に、本発明に係る形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーション方法の一態様は、
CADデータに基づきブランク材のプレス成形シミュレーションを行うステップと、
前記プレス成形シミュレーションの結果に基づきスプリングバック解析を行うステップと、
前記スプリングバック解析の結果に基づきスプリングバック変形の対策のための形状変更の加工を行う箇所および前記形状変更における形状を、入力に応じて設定するステップと、
前記形状変更の加工を行う加工領域、および前記加工領域の外縁から所定間隔を有する影響領域のモデルを作成するステップと、
前記加工領域のモデルに基づき前記加工領域の応力計算を行うステップと、
前記プレス成形シミュレーションの結果としての応力のデータと、前記加工領域の応力計算の結果としての応力のデータとを合成するステップと、
前記影響領域のモデルに基づき前記影響領域の応力計算を行うステップと、
前記合成するステップにより合成された応力のデータと、前記影響領域の応力計算の結果としての応力のデータとに基づいて、新たにスプリングバック解析を行うステップと、を備える、
ことを特徴とする。
本態様によれば、加工領域応力計算部により計算した加工領域の応力のデータと、影響領域応力計算部により計算した影響領域の応力のデータとを、レス成形シミュレーションの結果としての応力のデータに合成し、合成した応力のデータとに基づいて、新たにスプリングバック解析を行う。したがって、スプリングバック抑制対策として形状変更の加工を行う場合に、CADデータの変更作業とひずみ増分解析を再度行う必要がなく、高速でスプリングバック抑制対策効果を確認できる。
次に、本発明に係る形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムにおけるプログラムの一態様は、
形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムにおけるプログラムであって、前記プログラムは、コンピュータに、
CADデータに基づきブランク材のプレス成形シミュレーションを行うステップと、
前記プレス成形シミュレーションの結果に基づきスプリングバック解析を行うステップと、
前記スプリングバック解析の結果に基づきスプリングバック変形の対策のための形状変更の加工を行う箇所および前記形状変更における形状を、入力に応じて設定するステップと、
前記形状変更の加工を行う加工領域、および前記加工領域の外縁から所定間隔を有する影響領域のモデルを作成するステップと、
前記加工領域のモデルに基づき前記加工領域の応力計算を行うステップと、
前記プレス成形シミュレーションの結果としての応力のデータと、前記加工領域の応力計算の結果としての応力のデータとを合成するステップと、
前記影響領域のモデルに基づき前記影響領域の応力計算を行うステップと、
前記合成するステップにより合成された応力のデータと、前記影響領域の応力計算の結果としての応力のデータとに基づいて、新たにスプリングバック解析を行うステップと、を実行させる、
ことを特徴とする。
本態様によれば、加工領域応力計算部により計算した加工領域の応力のデータと、影響領域応力計算部により計算した影響領域の応力のデータとを、レス成形シミュレーションの結果としての応力のデータに合成し、合成した応力のデータとに基づいて、新たにスプリングバック解析を行う。したがって、スプリングバック抑制対策として形状変更の加工を行う場合に、CADデータの変更作業とひずみ増分解析を再度行う必要がなく、高速でスプリングバック抑制対策効果を確認できる。
本発明によれば、形状変更を加える箇所の特定と、形状変更の影響効果を同時に考慮でき、試行錯誤や手戻りを無くすことができる。また、仮想設計状態で計算が可能なため、作業時間と計算コストを大幅に縮小することができる。
本発明の一実施形態に係る形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムの構成を示すブロック図である。 処理装置の構成を示すブロック図である。 記憶装置の構成を示すブロック図である。 プログラム記憶部の構成を示すブロック図である。 データ記憶部の構成を示すブロック図である。 材料特性データのデータ構造を示す図である。 解析モデル形状定義データのデータ構造を示し、(A)は節点座標データのデータ構造、(B)はシェル要素構成節点データのデータ構造を示す。 シェル要素の初期応力データのデータ構造を示す図である。 加工部定義データのデータ構造を示す図であり、(A)は使用するデータベースの定義であり、(B)は加工情報の定義データであり、(C)は解析コントロールデータである。 中間データのデータ構造を示す図である。 中間データのデータ構造を示す図である。 形状データベースのデータ構造を示す図であり、(A)は成形前の節点座標データ、(B)は成形前のシェル要素構成節点データである。 形状データベースのデータ構造を示す図であり、(A)は成形後の節点座標データ、(B)は成形後のシェル要素構成節点データである。 形状データベースのデータ構造を示す図である。 形状データベースのデータ構造を示す図である。 形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションの概略フローチャートである。 スプリングバック前のブランク材への効果導入処理の詳細を示すフローチャートである。 加工領域および影響領域のモデル作成処理の詳細を示すフローチャートである。 加工領域の応力計算処理の詳細を示すフローチャートである。 応力データの合成処理の詳細を示すフローチャートである。 影響領域の応力計算処理の詳細を示すフローチャートである。 形状凍結ビードの一例を示す斜視図である。 形状凍結ビードの一例を示す斜視図である。 エンボスの一例を示す斜視図である。 (A)は加工前の加工領域の形状を示す図であり、(B)は加工後のエンボスの形状を示す図である。 外形線を説明するための図である。 補間面を説明するための図である。 (A)は加工前の加工領域の形状に影響領域を加え、補間面にフィットさせる補間計算を行った形状を示す図であり、(B)は加工後のエンボスの形状に影響領域を加え、補間面にフィットさせる補間計算を行った形状を示す図である。 オリジナルモデルに穴をあける位置を外形線により示した図である。 新モデル1を示す図である。 新モデル2を示す図である。 タイプ1の効果導入処理の手順を示す図である。 応力とひずみの関係を示す図である。 タイプ2の効果導入処理の手順を示す図である。 応力とひずみの関係を示す図である。 応力とひずみの関係を示す図である。 (A)は、オリジナルモデルがスプリングバック変形を起こした状態を側面から見た図であり、(B)は、オリジナルモデルがスプリングバック変形を起こした状態を上面から見た図である。 (A)は、エンボスの加工が行われていないオリジナルモデルを示す図、(B)は、タイプ1の加工が行われた状態を示す図、(C)は、タイプ2の加工が行われた状態を示す図である。 タイプ1の加工が行われた状態を示す斜視図である。 (A)は、タイプ1の加工を行った場合の変位と減少率を示す表であり、(B)は、タイプ2の加工を行った場合の変位と減少率を示す表である。
本発明の一実施形態に係る形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムについて、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムは、スプリングバック抑制のために、プレス成形シミュレーションの結果としてのオリジナルの応力データに、形状変更の加工領域の応力データおよび影響領域の応力データを合成してスプリングバック解析を行うシステムである。
(1)形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムの概要
図1は、本発明の一実施形態に係る形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステム10の構成を示すブロック図である。
シミュレーションシステム10は、一例として、パーソナルコンピュータ等のコンピュータである。図1に示すように、シミュレーションシステム10は、CPU等の処理装置11と、メモリまたはハードディスク等の記憶装置12と、キーボード、マウスまたはCD−ROMドライブ等の入力装置13と、液晶ディスプレイまたはプリンタ等の出力装置14と、を有する。
(1−1)処理装置
図2は、図1の処理装置11の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、処理装置11は、プレス成形シミュレーション部110と、スプリングバック解析部120と、設定部130と、効果導入制御部135と、モデル作成部140と、加工領域応力計算部145と、合成部150と、影響領域応力計算部160とを備える。
プレス成形シミュレーション部110は、CADデータ等のプレス成形する製品の形状データ、およびシェル要素データ等のプレス成形シミュレーション用データと、材料特性データとを用いて、有限要素法により、プレス成形シミュレーションを行う。プレス成形シミュレーション部110は、シェル要素データの代わりに、アイソジオメトリック解析(以下、IGAとする)用のデータを用いてプレス成形シミュレーションを行ってもよい。IGA用のデータは、例えば、CADデータをIGA用のデータに変換したデータである。IGA用のデータを用いることで、プレス成形シミュレーションの結果として出力されるデータは、そのまま金型に取り付けるCAD面として利用可能となる。
スプリングバック解析部120は、プレス成形シミュレーション部110によるプレス成形シミュレーションの結果として得られる、製品形状の状態における板厚の変化、塑性ひずみ、および応力6成分に基づいて、スプリングバック解析を行う。また、本実施形態においては、プレス成形シミュレーションによる製品形状のデータに、形状変更の効果を導入した後にもスプリングバック解析を行う。詳しくは後述する。なお、スプリングバック解析部120は、シェル要素データの代わりに、IGA用のデータを用いてスプリングバック解析を行ってもよい。IGA用のデータを用いることで、スプリングバック解析の結果として出力されるデータは、そのまま金型に取り付けるCAD面として利用可能となる。
設定部130は、形状変更を加える箇所、加工タイプ、形状を、ユーザの入力に応じて設定する。詳しくは後述する。
効果導入制御部135は、形状変更による効果導入処理において、所定の処理を行う。詳しくは後述する。
モデル作成部140は、形状変更の加工により成形されるモデルを作成する。作成されるモデルは、加工タイプによって異なる。詳しくは後述する。
加工領域応力計算部145は、加工領域における応力を計算する。詳しくは後述する。
合成部150は、プレス成形シミュレーションによるオリジナルの応力データと、形状変更による加工領域の応力データおよび影響領域の応力データを合成する。詳しくは後述する。
影響領域応力計算部160は、影響領域における応力を計算する。詳しくは後述する。
(1−2)記憶装置
図3は、図1の記憶装置12の構成を概略的に示すブロック図である。図3に示すように、記憶装置12は、プログラム記憶部12A、データ記憶部12B、形状データベース12Cから主に構成されている。
図4は、図3のプログラム記憶部12Aの構成を概略的に示すブロック図である。図4に示すように、プログラム記憶部12Aは、プレス成形シミュレーションプログラムPR1、スプリングバック解析プログラムPR2、およびスプリングバック前ブランク材への効果導入プログラムPR3をそれぞれ格納するプログラム格納部12A〜12Aを有している。
図5は、図4のデータ記憶部12Bの構成を概略的に示すブロック図である。図5に示すように、データ記憶部12Bは、プレス成形シミュレーション用データDT1、材料特性データDT2、スプリングバック解析用データDT3、加工部定義データDT4、中間データDT5、およびモデルデータDT6をそれぞれ格納するデータ格納部12B〜12Bを有している。
ここで、図6〜図15は、上述のデータDT2〜DT5のデータ構成を示す図である。なお、プレス成形シミュレーション用データDT1とモデルデータDT6については、データ構造の図示を省略する。以下、図6〜図15を参照しながら、データ格納部12B〜12Bに記憶されたデータDT2〜DT5について詳細に説明する。
(1−2−1)材料特性データ
材料特性データDT2は、加工材料の弾塑性特性を定義するデータである。例えば、図6に示すように、弾性材料としての特性を示す、ヤング率E、ポアソン比νに加えて、塑性化後のひずみ・応力特性を定義する例として、降伏応力σy、べき乗則のK値、n値などがある。この例の他にも、関数型とカーブを点列で定義するもの等、様々な種類がある。本実施形態では、一例として、べき乗則のタイプの材料特性データを記載している。
(1−2−2)スプリングバック解析用データ
スプリングバック解析用データDT3は、プレス成形シミュレーションの出力として得られるスプリングバック解析用のデータである。本実施形態では、オリジナルデータとも呼ぶ。スプリングバック解析用データDT3の一例として、図7に解析モデル形状定義データを示し、図8にシェル要素の初期応力データを示す。図7(A)は節点座標データ、図7(B)はシェル要素構成節点データである。本実施形態では、このようなスプリングバック解析用データDT3に基づき、有限要素法を用いた厳密な増分解析法による出力を使ってスプリングバック解析を行う。
(1−2−3)加工部定義データ
加工部定義データDT4は、形状変更の加工を行うビード等の形状の選択と、位置、方向に関するデータと、本実施形態のシステム上で使用する解析手法のために必要なパラメータ値などを定義するデータとを含む。さらに、加工部定義データDT4は、加工部の領域と応力分布の平滑化を行う影響領域を定義するためのデータを含む。加工部の領域とは、メッシュ形状を入れ替える範囲のことである。影響領域とは、エンボスやビード等が加工される際に応力値に影響を受ける周辺のことである。
図9(A)は使用するデータベースの定義であり、図9(B)は加工情報の定義データである。図9(C)は解析コントロールデータであり、加工位置の総数NCHは図9(B)と共通である。
(1−2−4)中間データ
中間データDT5は、本実施形態のシステム内で一時的に使用するデータである。加工部ごとに、データベース形状の選択に併せて主軸の向きに関連する座標変換マトリクスと、該当領域が平面ではなく曲面の場合へ対応するための補間用データとを含む。図10は、座標変換データであり、加工位置の総数NCHは加工部定義データDT4と共通である。図11は、曲面領域補間関数データであり、加工位置の総数NCHは加工部定義データDT4と共通である。図11に示す例では、補間面は2次補間の9点(マス目型)を示しているが、この他にも16点(3次補間)等がある。
(1−2−5)形状データベース
形状データベース12Cは、形状変更により局所的に加工される形状凍結ビードやエンボスの形状と、その元の形状を定義するデータが格納されたデータベースである。また、形状データベース12Cには、形状変更によって発生するひずみを定義したデータが格納されている。本実施形態では、形状データベース12Cに格納されるデータの形式は、有限要素法の解析用のデータの形式と同一とする。但し、データの形式は、このような態様に限定される訳ではなく、有限要素法による厳密な増分解析法や、簡易的なワンステップ法、あるいは理論解法等の複数の手段によって決めることができる。
形状データベース12Cは、形状凍結ビードやエンボスの種類に応じてデータベースの名称により管理され、各データベースは、名称を指定して選択することができる。形状凍結ビードやエンボスの種類数は任意で、追加、削除等が可能である。また、形状凍結ビードやエンボスの寸法は個々のデータベースで定義される。
図12から図15に形状データベース12Cに格納されるデータの一例を示す。図12は成形前の形状データであり、図12(A)は節点座標データ、図12(B)はシェル要素構成節点データである。図13は成形後の形状データであり、図13(A)は節点座標データ、図13(B)はシェル要素構成節点データである。図14は形状変更部単独の成形による各シェル要素のひずみ増分のデータである。図15は外形構成線データである。外形構成線の詳細については後述する。
(1−3)入力装置
入力装置13は、上述の各種データの入力、各種解析条件の設定または当該システムの制御等に用いられる。
(1−4)出力装置
出力装置14は、液晶ディスプレイ等の表示装置、およびプリンタ等を含む。例えば、表示装置には、入力設定画面、解析結果、面単位のCADデータ、およびCADデータ展開図が三次元でグラフィック表示される。
(2)形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションの概要
本実施形態の形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションの概要について、図16のフローチャート、および図22から図34を参照しつつ説明する。
図16に示すように、まず、プレス成形シミュレーション部110は、データ記憶部12Bのデータ格納部12Bに格納されたプレス成形シミュレーション用データDT1を用いて、プレス成形シミュレーションを実施する(図16:S1)。プレス成形シミュレーション部110は、シミュレーションの出力として得られたスプリングバック解析用データDT3(オリジナル)をデータ格納部12Bのデータ格納部12Bに格納する。
次に、スプリングバック解析部120は、データ記憶部12Bの材料特性データDT2を参照して、スプリングバック解析を行う(図16:S2)。スプリングバック解析の結果は、例えば、出力装置14としての表示装置にコンター図として表示される。
本実施形態においては、ユーザは、プレス成形シミュレーションの結果として表示されるプレス成形品の画像上において、任意の領域を選択することができ、さらに、選択した領域の応力に倍率を指定することができる。スプリングバック解析部120は、選択された領域の応力を指定された倍率の応力に変更し、スプリングバック計算を行うことができる。また、スプリングバック解析部120は、残留応力をそのまま初期応力としたスプリングバック計算結果と、部分的に残留応力を変更して初期応力としたスプリングバック計算結果とを比較した結果を出力することができる。このようなスプリングバック解析の機能により、ユーザは、スプリングバックに大きな影響を与える箇所を割り出すことができる。
ユーザは、スプリングバック解析の結果を参照して、スプリングバックに大きな影響を与える箇所を数カ所決定し、形状変更領域の指定を行う。また、ユーザは、形状変更領域に加える形状変更の種類と大きさ、および形状変更処理のタイプ、並びに形状変更による効果倍率を指定する。設定部130は、以上のようなユーザの指定に応じて、形状変更領域、形状変更の種類と大きさ、および形状変更処理のタイプ、並びに効果倍率を設計案として設定する(図16:S3)。
形状変更の種類としては、形状凍結ビードとエンボスが挙げられる。図22と図23に形状凍結ビードの一例を示し、図24にエンボスの一例を示す。形状凍結ビードは、円形、楕円形、または矩形の断面を有する突起形状であり、図22に示すような楕円の断面を有する形状凍結ビードB1、あるいは図23に示すような矩形の断面を有する形状凍結ビードB2が用いられる。この他にも、三角形の断面を有する形状凍結ビードも用いられる。
エンボスは、円形、楕円形、または矩形の平板に、円形、楕円形、または矩形の断面を有する凹部形状を設けたもので、例えば、図23に示すような皿に似た形状のエンボスE1が用いられる。
形状変更処理のタイプとしては、形状変更領域に形状凍結ビードまたはエンボスを加えるタイプ1(加算タイプ)と、形状変更領域に形状凍結ビードまたはエンボスを加えた後に、形状変更領域を元の形状に戻すタイプ2(加減算タイプ)とがある。タイプ1とタイプ2の詳細については後述する。
設定部130による設計案の設定が完了すると、モデル作成部140、合成部150、および影響領域応力計算部160による、スプリングバック前ブランク材への形状変更効果の導入処理が行われる(図16:S4)。形状変更効果の導入処理の詳細については、後述の図17のフローチャートを用いて説明する。形状変更効果の導入処理においては、
データ記憶部12Bの材料特性データDT2、スプリングバック解析用データDT3(オリジナル)、および形状データベース12Cが参照される。また、形状変更効果の導入処理の結果は、スプリングバック解析用データDT3(形状変更後)としてデータ記憶部12Bに格納される。
スプリングバック前ブランク材への形状変更効果の導入処理が完了すると、スプリングバック解析部120は、データ記憶部12Bに格納されたスプリングバック解析用データDT3(形状変更後)を用いて、再びスプリングバック解析を実施する(図16:S5)。
(スプリングバック前ブランク材への形状変更効果の導入処理)
次に、図17のフローチャートを参照しつつ、スプリングバック前ブランク材への形状変更効果の導入処理の詳細について説明する。なお、以下の説明においては、一例として、形状変更の種類を円形の断面を有するエンボスE1(図24参照)とした場合について説明する。
モデル作成部140は、設定部130による設計案の設定に基づいて、データ記憶部12Bの加工部定義データDT4(図9参照)から必要なデータを読み出し、形状変更条件の設定を行う(図17:S10)。
データ記憶部12Bには、加工部定義データDT4として、加工位置ごとに使用するエンボスの形状を定義する形状データベースを識別する識別番号、加工タイプ等が格納された加工情報の定義データと、加工位置ごとに形状補間タイプおよび影響領域タイプ等が格納された解析コントロールデータとが格納されている。モデル作成部140は、読み出した加工情報の定義データと解析コントロールデータとに基づいて、形状変更条件の設定を行う。
次に、モデル作成部140は、形状変更条件に基づいて形状データベース12Cから指定された形状データベースを読み出し、形状変更を行う加工領域、およびその周囲の影響領域のモデル作成処理を行う(図17:S11)。モデル作成処理の結果は、データ記憶部12Bに中間データDT5として格納される。加工領域および影響領域のモデル作成処理の詳細は、後述する図18および図19のフローチャートに基づいて説明する。また、加工領域、および影響領域の詳細についても後述する。
加工領域および影響領域のモデル作成処理が完了すると、加工領域応力計算部145は、データ記憶部12Bの材料特性データDT2を参照して、加工領域の応力計算を行う(図17:S12)。加工領域の応力計算の詳細については、後述する図20のフローチャートに基づいて説明する。
加工領域の応力計算が完了すると、合成部150は、データ記憶部12Bのスプリングバック解析用データDT3(オリジナル)を参照して、加工前のオリジナルモデルの応力のデータに、加工領域の応力計算の結果としての応力のデータを合成する(図17:S13)。
応力データの合成が完了すると、影響領域応力計算部160は、データ記憶部12Bに中間データDT5を参照して、影響領域の応力計算を行う(図17:S14)。影響領域の応力計算の詳細については、後述の図21のフローチャートに基づいて説明する。
効果導入制御部135は、全ての加工情報について処理が終了したかどうかを判断し、終了していない場合には、処理をステップS11のモデル作成部140によるモデル作成処理に移行させる。しかし、全ての加工位置について処理が終了したと判断した場合には、全ての加工位置について、オリジナルモデルの応力データに加工領域の応力データを合成したデータ、および影響領域の応力データを、データ記憶部12Bのスプリングバック解析用データDT3(形状変更後)として格納する(図17:S15)。
(加工領域および影響領域のモデル作成処理)
次に、図18のフローチャート、及び図25から図28を参照しつつ、変更領域・影響領域のモデル作成処理の詳細について説明する。
モデル作成部140は、加工部定義データDT4の加工情報に含まれる形状データベースの識別番号から、形状データベースのデータベース名称を読み出し、形状データベース12Cから当該データベース名称のデータベースから、加工前後の形状データおよび外形線データを取得する(図18:S20)。エンボスE1の場合には、例えば、図25(A)に示す形状が加工前の形状1であり、図25(B)に示す形状が加工後のエンボスE1の形状2となる。
外形線データとは、加工前の形状1、加工後の形状2、および影響領域のそれぞれの外形線のデータである。図26に外形線の一例を示す。図26においては、加工前の形状1の外形線を外形線1、加工後の形状2の外形線を外形線2として示している。また、外形線2からX軸方向に所定間隔s1だけ離れ、Y軸方向に所定間隔s2だけ離れた影響領域の外形線を外形線3として示している。
影響領域とは、エンボスや形状凍結ビード等が加工される際に、応力値に影響を受ける周辺の領域のことである。本実施形態では、形状変更の加工を行う加工領域の周辺にこのような影響領域を設けて、形状変更の加工による効果を拡大させている。
次に、モデル作成部140は、加工部定義データDT4の加工情報に含まれるX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向の倍率データに基づいて、加工後の形状2を拡大または縮小した後、拡大または縮小した形状2の外形線データと補間面データを作成する(図18:S21)。
補間面データとは、加工領域が平面ではなく曲面の場合に対応するための補間面を定義するデータである。本実施形態では、補間面は、図27に示すように、Xmin、Xmax、Ymin、およびYmaxの4点で決まる領域の面であり、補間面データは、前記4点を含み、この領域に含まれる9点(マス目状)のデータで構成される2次補間のデータである。但し、本発明で使用可能な補間面データは、このような態様に限定される訳ではなく、16点のデータで構成される3次補間のデータであってもよい。
モデル作成部140は、作成した外形線データおよび補間面データを、データ記憶部12Bに中間データDT5として格納する。
モデル作成部140は、スプリングバック解析用データDT3と、加工部定義データDT4の加工情報定義データを参照して、エンボスの設定中心点の座標と、この設定中心点の法線ベクトルの計算を行う(図18:S22)。
モデル作成部140は、エンボスの座標系からオリジナルモデルの座標系への変換用に、座標変換マトリクスの計算を行う(図18:S23)。モデル作成部140は、計算した座標変換マトリクスをデータ記憶部12Bに中間データDT5として格納する。
モデル作成部140は、補間面定義点を座標変換し、オリジナルモデルに法線方向で投影を行う(図18:S24)。
モデル作成部140は、加工前の形状1および加工後の形状2に、影響領域を加えた形状1’および形状2’を、補間面にフィットさせる補間計算を行い、形状1”および形状2”を作成し(図18:S25)、加工領域および影響領域のモデル作成処理を終了する。図28(A)に形状1’を示し、図28(B)に形状2’を示す。
(加工領域の応力計算)
次に、図17のフローチャートにステップS12として示した加工領域の応力計算の詳細について、図19を参照しつつ説明する。
加工領域応力計算部145は、スプリングバック解析用データ(オリジナル)DT3およびモデルデータDT6の新モデル1のデータを参照し、新モデル1の該当する要素(メッシュ)に対して、オリジナルの応力分布を全体座標系でマッピングする(図19:S30)。
新モデル1は、メッシュ分割がオリジナルと異なるが、成形前の形状を使用しているので、オリジナルとほぼ同じであると考え、単純に位置関係から判断して、オリジナルデータの要素の応力値を取得して設定する。
加工領域応力計算部145は、形状データベース12Cおよび中間データDT5を参照し、形状データベース12Cに登録されたひずみ増分を全体座標系に変換する(図19:S31)。形状データベースに登録されたひずみ増分は、主軸1と主軸2がX方向とY方向の2次元平面に対し、Z方向に成形を受ける座標系になっているため、取り付け位置に依存する方向で決まる座標系に変換する必要があるためである。
加工領域応力計算部145は、形状データベース12Cおよび中間データDT5を参照し、成形前の応力成分と、成形によるひずみ増分の成分とを、該当要素座標系に変換する(図19:S32)。
加工領域応力計算部145は、材料特性データDT1を参照して、ひずみ増加による成形後の応力成分を要素座標系で計算する(図19:S33)。
次に、加工領域応力計算部145は、加工タイプがタイプ1とタイプ2のいずれであるかを判断し、タイプ2である場合には、材料特性データDT1を参照して、ひずみ減少による成形後の応力成分を要素座標系で計算する(図19:S34)。
次に、加工タイプがタイプ1と判断される場合、または、ひずみ減少による成形後の応力成分の計算が終了した後は、加工領域応力計算部145は、加工後の応力を全体座標系に逆変換し、新モデル1と新モデル2のそれぞれに該当する要素の応力とする(図19:S35)。
応力の更新は、要素座標系によって行うため、一時的に各成分を全体座標系から要素座標系に変換し、成形後の応力を計算した後、逆変換により全体座標形に戻す。座標変換の際には、新モデル1と新モデル2で形状が異なっている。
加工領域応力計算部145は、対象要素の全てについて上述したそれぞれの処理が終了したかどうかを判断し、終了していない場合には、ステップS30からステップS34までの処理を繰り返す。しかし、対象要素の全てについて上述したそれぞれの処理が終了したと判断した場合には、加工領域の応力計算処理を終了する。
(応力データの合成処理)
次に、図17のフローチャートにステップS13として示した応力データの合成処理の詳細について、図20のフローチャート、および図29から図31を参照しつつ説明する。
合成部150は、オリジナルモデルを形状1”でトリミングした後、オリジナルモデルに形状1”を合成することにより、新モデル1を作成する(図20:S40)。ここで「トリミングする」とは、図29に示すようにオリジナルモデルを外形線3によって穴を開けることをいい、「合成する」とは、穴をそれぞれの形状で埋めて周辺のメッシュを結合することをいう。
新モデル1のデータは、データ記憶部12BにモデルデータDT6として格納される。新モデル1とは、全ての加工領域が、形状1に変わったモデルである。新モデル1は、加工前と、加工タイプがタイプ2である場合に使用するモデルである。図30に新モデル1の例を示す。
モデル作成部140は、加工タイプがタイプ1とタイプ2のいずれであるのかを判断し、タイプ2である場合には、処理を終了する。しかし、タイプ1である場合には、モデル作成部140は、オリジナルモデルを形状1”でトリミングした後、オリジナルモデルに形状2”を合成することにより、新モデル2を作成し(図20:S41)、応力データの合成処理を終了する。新モデル2は、新モデル1に対して、加工タイプがタイプ1の加工領域のみ形状2に変わったモデルである。図31に新モデル2の例を示す。
(影響領域の応力計算処理)
次に、図21のフローチャートを参照しつつ、図17のフローチャートでステップS14として示した影響領域の応力計算処理の詳細について説明する。
影響領域応力計算部160は、加工タイプがタイプ1とタイプ2のいずれであるかを判断し、タイプ1(図31参照)の場合は、外形線2と外形線3の間の影響領域内の要素に対して、応力成分をそれぞれ両側の平均値とする(図21:S50)。
影響領域応力計算部160は、加工タイプがタイプ2(図30参照)の場合には、外形線1と外形線3の間の影響領域内の要素に対して、応力成分をそれぞれ両側の平均値とする(図21:S51)。
影響領域応力計算部160は、影響領域内の対象要素の全てに対して、ステップS50またはステップS51の処理が終了したかどうかを判断し、終了していない場合には、ステップS50またはステップS51の処理を繰り返す。しかし、影響領域内の対象要素の全てに対して、ステップS50またはステップS51の処理が終了したと判断した場合には、影響領域の応力計算処理を終了する。
(タイプ1の効果導入処理の手順)
次に、図32を参照しつつ、加工タイプがタイプ1の場合の上述した効果導入処理の手順を説明する。
図32(1)は、図16のステップS1で示したプレス成形シミュレーションの結果として得られるエンボス等が無い状態での応力分布(オリジナルの応力分布)を示している。オリジナルの応力分布は、FEMの要素(メッシュ)ごとに要素座標系でσ(x,y)の6成分、σxx、σyy、σzz、τxy、τyx、τzxがある。図32(1)に点線で示す領域は、外形線3で定義される加工領域を示している。
次に、図32(2)は、図17のステップS12および図19のステップS30で示した、加工領域内の該当する要素(メッシュ)に対して、オリジナルの応力分布を全体座標系でマッピングする処理を示している。
次に、図32(3)は、図17のステップS11および図18で示した加工領域および影響領域の新モデル2の作成を行い、その後に図17のステップS12および図19で示した成形時のひずみ増分計算を行う処理を示している。成形は、理論式、近似式、またはワンステップ法等により実行可能であり、本実施形態では、一例として、ワンステップ法により成形を行っている。
次に、図32(4)は、図19のステップS34で示したひずみ増加による成形後の応力成分を計算する処理を示している。オリジナルの応力をσ(original)、ひずみ増分をF(Δε)とすると、成形後の応力成分σ(update)は、次の式で表される。
σ(update)=σ(original)+F(Δε)
図33は、応力σとひずみεの関係を示すグラフである。図33に示す(2)、(3)、(4)は、図32の(2)、(3)、(4)に対応している。図33に示すように、成形後の応力は、オリジナルの応力からひずみ増分だけ増加する。
そして、図32(4)は、図17のステップS13および図20で示した、オリジナルモデルを形状2"でトリミングした後、新モデル2を合成する処理を示している。
以上のようにして、加工タイプがタイプ1の場合には、加工領域を穴開けしたオリジナルモデルの応力に、影響領域を含む加工部の応力を加算し、合成されたモデルの応力が得られる。
(タイプ2の効果導入処理の手順)
次に、図34から図36を参照しつつ、加工タイプがタイプ2の場合の上述したそれぞれの効果導入処理の手順を説明する。
図34(1)は、図16のステップS1で示したプレス成形シミュレーションの結果として得られるエンボス等が無い状態での応力分布(オリジナルの応力分布)を示している。オリジナルの応力分布は、FEMの要素(メッシュ)ごとに要素座標系でσ(x,y)の6成分、σxx、σyy、σzz、τxy、τyx、τzxがある。図34(1)に点線で示す領域は、外形線3で定義される加工領域を示している。
次に、図34(2)は、図17のステップS12および図19のステップS30で示した、加工領域内の該当する要素(メッシュ)に対して、オリジナルの応力分布を全体座標系でマッピングする処理を示している。
次に、図34(3)は、図17のステップS11および図18で示した加工領域および影響領域の新モデル1および新モデル2の作成を行い、その後に図17のステップS12および図19で示した成形時のひずみ増分計算を行う処理を示している。成形は、理論式、近似式、またはワンステップ法等により実行可能であり、本実施形態では、一例として、ワンステップ法により成形を行っている。
次に、図34(4)−1は、図19のステップS34で示したひずみ増加による成形後の応力成分を計算する処理を示している。オリジナルの応力をσ(original)、ひずみ増分をF(Δε)とすると、成形後の応力成分σ(update−1)は、次の式で表される。
σ(update−1)=σ(original)+F(Δε)
図35は、応力σとひずみεの関係を示すグラフである。図35に示す(2)、(3)、(4)−1は、図34の(2)、(3)、(4)−1に対応している。図35に示すように、成形後の応力は、オリジナルの応力からひずみ増分だけ増加する。
次に、図34(4)−2は、図19のステップS33で示したひずみ減少による成形後の応力成分を計算する処理を示している。加工タイプがタイプ2の場合には、加工領域を一旦タイプ1に加工した後に、元の形状に戻す。したがって、ひずみが減少する。このひずみ減少を−F(Δε)とすると、タイプ2の成形後の応力成分σ(update−2)は、次の式で表される。
σ(update−2)=σ(update−1)−F(Δε)
図36は、応力σとひずみεの関係を示すグラフである。図36に示す(2)、(3)、(4)−1、(4)−2、は、図34の(2)、(3)、(4)−1、(4)−2に対応している。図36に示すように、タイプ2の成形後の応力は、タイプ1の成形後の応力からひずみ減少分だけ減少する。
(実施例)
次に、図37から図40を参照しつつ、実施例について説明する。図37(A)は、オリジナルモデルがスプリングバック変形を起こした状態を側面から見た図である。Uzは変位を表している。図37(B)は、オリジナルモデルがスプリングバック変形を起こした状態を上面から見た図である。図37(B)のA、B、Cは、エンボスの取り付け位置を示している。
図38(A)は、エンボスの加工が行われていないオリジナルモデルを示す図、図38(B)は、タイプ1の加工が行われた状態を示す図、図38(C)は、タイプ2の加工が行われた状態を示す図である。図39は、タイプ1の加工が行われた状態を示す斜視図である。
図40(A)はタイプ1の加工を行った場合の変位Uzと減少率を示す表である。図40(B)はタイプ2の加工を行った場合の変位Uzと減少率を示す表である。図40(A)に示すように、エンボスの加工を行っていないオリジナルモデルは、変位Uzが71.6mmであった。
(タイプ1の加工の場合)
図40(A)に示すように、Aの箇所にタイプ1の加工を行った場合には、変位Uzが55.1mmとなり、減少率は23.0%であった。Bの箇所にタイプ1の加工を行った場合には、変位Uzが60.2mmとなり、減少率は15.9%であった。Cの箇所にタイプ1の加工を行った場合には、変位Uzが65.3mmとなり、減少率は8.89%であった。そして、A、B、Cの3箇所にタイプ1の加工を行った場合には、変位Uzが39.6mmとなり、減少率は44.7%であった。したがって、この場合には、A、B、Cの3箇所にタイプ1の加工を行った場合に、スプリングバック変形を最も抑えられることがわかる。
(タイプ2の加工の場合)
図40(B)に示すように、Aの箇所にタイプ2の加工を行った場合には、変位Uzが59.0mmとなり、減少率は17.6%であった。Bの箇所にタイプ2の加工を行ったエンボスを設けた場合には、変位Uzが59.4mmとなり、減少率は17.0%であった。Cの箇所にタイプ2の加工を行った場合には、変位Uzが70.9mmとなり、減少率は0.98%であった。そして、A、B、Cの3箇所にタイプ2の加工を行った場合には、変位Uzが48.0mmとなり、減少率は33.0%であった。したがって、この場合には、A、B、Cの3箇所にタイプ2の加工を行った場合に、スプリングバック変形を最も抑えられることがわかる。
また、全ての結果を検討すると、この例では、A、B、Cの3箇所にタイプ1の加工を行った場合に、スプリングバック変形を最も抑えられることがわかる。
以上のように、本実施形態の形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムによれば、スプリングバック抑制対策として形状変更の加工を行う場合に、CADデータの変更作業とひずみ増分解析を再度行う必要がなく、高速でスプリングバック抑制対策効果を確認できる。
また、本実施形態のシステムによれば、形状凍結ビードおよびエンボス等の形状は予め形状データベースに登録して利用するの、スプリングバック抑制対策を行う際に、様々な形状を容易に利用することができる。また、形状データベースには、形状の加工に応じたひずみ、または応力が登録されている訳ではなく、形状を作成するためのパラメータが登録されているだけなので、形状の大きさの変更等も自在に行うことが可能である。
本実施形態のシステムでは、ワンステップ法を利用して、高速で形状変更効果を取り入れる計算が可能である。したがって、形状変更を行う箇所の特定と、形状の加減算効果およびその影響程度を同時に考慮することができる。
本実施形態のシステムでは、加算による形状を実際のモデルとして加えるため、その形状による合成(変形に対する抵抗)を考慮することができる。また、形状凍結ビード、エンボス効果の精度は、それぞれのモデル化の程度、つまり詳細なモデルか、あるいは簡易なモデルかによって調整可能である。
本実施形態のシステムでは、IGA要素を用いることも可能であり、そのまま金型に取り付けるCAD面として利用可能となる。本実施形態のシステムでは、応力分布の計算は、FEMとIGAの両方が可能となっている。
以上のように、本発明は、CAEによるスプリングバック解析の分野において好適に利用される可能性がある。
10:シミュレーションシステム
110:プレス成形シミュレーション部
120:スプリングバック解析部
130:設定部
135:効果導入制御部
140:モデル作成部
145:加工領域応力計算部
150:合成部
160:影響領域応力計算部

Claims (7)

  1. CADデータに基づきブランク材のプレス成形シミュレーションを行うプレス成形シミュレーション部と、
    前記プレス成形シミュレーションの結果に基づきスプリングバック解析を行うスプリングバック解析部と、
    前記スプリングバック解析の結果に基づきスプリングバック変形の対策のための形状変更の加工を行う箇所および前記形状変更における形状を、入力に応じて設定する設定部と、
    前記形状変更の加工を行う加工領域、および前記加工領域の外縁から所定間隔を有する影響領域のモデルを作成するモデル作成部と、
    前記加工領域のモデルに基づき前記加工領域の応力計算を行う加工領域応力計算部と、
    前記プレス成形シミュレーションの結果としての応力のデータと、前記加工領域の応力計算の結果としての応力のデータとを合成する合成部と、
    前記影響領域のモデルに基づき前記影響領域の応力計算を行う影響領域応力計算部と、を備え、
    前記スプリングバック解析部は、前記合成部により合成された応力のデータと、前記影響領域の応力計算の結果としての応力のデータとに基づいて、新たにスプリングバック解析を行う、
    ことを特徴とする形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステム。
  2. 前記設定部は、前記形状変更の加工を行う箇所および前記形状変更における形状を設定した後、さらに入力に応じて、前記形状変更の加工を行う箇所のそれぞれに対して、形状種別、前記加工領域の応力計算の結果としての応力のデータの計算タイプ、および効果倍率を設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステム。
  3. 前記モデル作成部は、局所的に形状変更された形状のデータ、その元形状のデータ、前記影響領域を定める外形線のデータ、および形状変形によって発生するひずみのデータを定義した形状データベースに基づいて、前記加工領域および前記影響領域のモデルを作成する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステム。
  4. 前記形状は、形状凍結ビードまたはエンボスを含む、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステム。
  5. 前記プレス成形シミュレーション部または前記スプリングバック解析部はアイソジオメトリックデータを用いて処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステム。
  6. CADデータに基づきブランク材のプレス成形シミュレーションを行うステップと、
    前記プレス成形シミュレーションの結果に基づきスプリングバック解析を行うステップと、
    前記スプリングバック解析の結果に基づきスプリングバック変形の対策のための形状変更の加工を行う箇所および前記形状変更における形状を、入力に応じて設定するステップと、
    前記形状変更の加工を行う加工領域、および前記加工領域の外縁から所定間隔を有する影響領域のモデルを作成するステップと、
    前記加工領域のモデルに基づき前記加工領域の応力計算を行うステップと、
    前記プレス成形シミュレーションの結果としての応力のデータと、前記加工領域の応力計算の結果としての応力のデータとを合成するステップと、
    前記影響領域のモデルに基づき前記影響領域の応力計算を行うステップと、
    前記合成するステップにより合成された応力のデータと、前記影響領域の応力計算の結果としての応力のデータとに基づいて、新たにスプリングバック解析を行うステップと、を備える、
    ことを特徴とする形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーション方法。
  7. 形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムにおけるプログラムであって、前記プログラムは、コンピュータに、
    CADデータに基づきブランク材のプレス成形シミュレーションを行うステップと、
    前記プレス成形シミュレーションの結果に基づきスプリングバック解析を行うステップと、
    前記スプリングバック解析の結果に基づきスプリングバック変形の対策のための形状変更の加工を行う箇所および前記形状変更における形状を、入力に応じて設定するステップと、
    前記形状変更の加工を行う加工領域、および前記加工領域の外縁から所定間隔を有する影響領域のモデルを作成するステップと、
    前記加工領域のモデルに基づき前記加工領域の応力計算を行うステップと、
    前記プレス成形シミュレーションの結果としての応力のデータと、前記加工領域の応力計算の結果としての応力のデータとを合成するステップと、
    前記影響領域のモデルに基づき前記影響領域の応力計算を行うステップと、
    前記合成するステップにより合成された応力のデータと、前記影響領域の応力計算の結果としての応力のデータとに基づいて、新たにスプリングバック解析を行うステップと、を実行させる、
    ことを特徴とする形状変更によるスプリングバック抑制設計のためのシミュレーションシステムにおけるプログラム。
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