JP6501363B2 - 1,2,3−トリオール化合物の光学活性モノエステル体の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の他の目的は、1,2,3−トリオールから1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物を良好な収率で得る方法を提供することにある。
(式中、R1〜R3は、同一又は異なって、水素原子、置換若しくは無置換の炭化水素基、置換若しくは無置換の複素環式基、又は1若しくは2以上の前記炭化水素基及び/又は前記複素環式基と、1若しくは2以上の連結基とで構成される基を示す。R1とR3は互いに結合して、隣接する3つの炭素原子からなる炭素鎖とともに環を形成していてもよい)
で表される1,2,3−トリオール化合物を有機酸ハライドと反応させて、下記式(2)
(式中、R1〜R3は、前記に同じ。OXは有機酸エステル基を表す。*は不斉炭素原子を示す)
で表される1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物を得ることを特徴とする1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法を提供する。
[1]光学活性ビスオキサゾリン配位子、1価または2価の銅化合物、および塩基の存在下に、前記式(1)(式中、R1〜R3は、同一又は異なって、水素原子、置換若しくは無置換の炭化水素基、置換若しくは無置換の複素環式基、又は1若しくは2以上の前記炭化水素基及び/又は前記複素環式基と、1若しくは2以上の連結基とで構成される基を示す。R1とR3は互いに結合して、隣接する3つの炭素原子からなる炭素鎖とともに環を形成していてもよい)で表される1,2,3−トリオール化合物を有機酸ハライドと反応させて、前記式(2)(式中、R1〜R3は、前記に同じ。OXは有機酸エステル基を表す。*は不斉炭素原子を示す)で表される1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物を得ることを特徴とする1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[2]前記の炭化水素基が、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基又はこれらの基が結合した基である[1]に記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[3]前記の炭化水素基が、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-15シクロアルキル基、C6-10芳香族炭化水素基、C3-15シクロアルキル−C1-4アルキル基、又はC7-14アラルキル基である[1]又は[2]に記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[4]前記の複素環式基を構成する複素環が、芳香族性複素環又は非芳香族性複素環である[1]〜[3]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[5]前記の複素環がヘテロ原子として酸素原子を含む複素環、ヘテロ原子としてイオウ原子を含む複素環、又はヘテロ原子として窒素原子を含む複素環である[4]に記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[6]前記の1若しくは2以上の前記炭化水素基及び/又は前記複素環式基と、1若しくは2以上の連結基とで構成される基における連結基が、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルチオ基、アルキルチオアルキル基、アリールチオ基、アラルキルチオ基、モノ又はジアルキルアミノ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アラルキルオキシカルボニルアミノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、又はアラルキルオキシカルボニル基である[1]〜[5]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[7]前記の式(1)で表される化合物が、プロキラルな1,2,3−トリオール化合物である[1]〜[6]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[8]前記の式(1)で表される1,2,3−トリオールが、グリセリン、グリセリン誘導体、アルキルトリオール類、アルジトール類およびそれらの水酸基の一部に保護基または置換基が導入された誘導体、アルドース類およびそれらの水酸基および/またはアルデヒド基の一部に保護基または置換基が導入された誘導体、又は、ケトース類およびそれらの水酸基の一部に保護基または置換基が導入された誘導体である[1]〜[7]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[9]前記の式(1)で表される1,2,3−トリオール化合物がグリセリン及び/又はグリセリン誘導体である[1]〜[8]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[10]前記の有機酸ハライドが、カルボン酸ハライド、スルホン酸ハライド、ホスフィン酸ハライド、ホスホン酸ハライドである[1]〜[9]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[11]前記の有機酸ハライドが、下記式(3)で表される化合物である[1]〜[10]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。(式中、Xは有機酸基を表し、Yはハロゲン原子を表す)
[12]前記の有機酸ハライドが、メタンスルホニルクロリド、トリフルオロメタンスルホニルクロリド、フェニルスルホニルクロリド、p−ニトロベンゼンスルホニルクロリド、m−ニトロベンゼンスルホニルクロリド、o−ニトロベンゼンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、m−トルエンスルホニルクロリド、o−トルエンスルホニルクロリド、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニルクロリド、p−ブロモベンゼンスルホニルクロリド、p−メトキシベンゼンスルホニルクロリド、o−メトキシベンゼンスルホニルクロリド、1−ナフタレンスルホニルクロリド、2−ナフタレンスルホニルクロリド、1−(2−メトキシナフタレン)スルホニルクロリド、2−フラニルスルホニルクロリド、2−チオフェンスルホニルクロリド、2−クロロ−1,3,2−ジオキサホスホラン、2−クロロ−2−オキソ−1,3,2−ジオキサホスホラン、ジフェニルホスフィニルクロリド、又はジフェニルホスホリルクロリドである[1]〜[11]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[13]前記の有機酸ハライドの使用量が、原料として用いる1,2,3−トリオール化合物1モルに対して、0.5〜5モルである[1]〜[12]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[14]前記の1価または2価の銅化合物が、塩化銅(I)、塩化銅(II)、臭化銅(I)、臭化銅(II)、ヨウ化銅(I)、シアン化銅(I)、銅(II)トリフラート[=トリフルオロメタンスルホン酸銅(II)]、酢酸銅(II)、又はトリフルオロ酢酸銅(II)である[1]〜[13]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[15]前記の1価または2価の銅化合物が、臭化銅(I)、ヨウ化銅(I)、シアン化銅(I)、である[1]〜[14]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[16]前記の1価または2価の銅化合物の使用量が、1,2,3−トリオール化合物1モルに対して、0.0001〜0.5モルである[1]〜[15]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[17]前記の光学活性ビスオキサゾリン配位子が、下記式(4)で表される[1]〜[16]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。(式中、R4は、置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換のアルケニレン基、置換または無置換のシクロアルキレン基、置換または無置換のアリーレン基、置換または無置換の2価の複素環式基、これらが2以上結合した基から選ばれる基を示す。R5は、置換または無置換のアルキル基、置換又は無置換のアルケニル基、置換又は無置換のシクロアルキル基、置換または無置換のアリール基、これらが2以上結合した基から選ばれる基を示す。R6は、水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換又は無置換のアルケニル基、置換又は無置換のシクロアルキル基、置換または無置換のアリール基、これらが2以上結合した基から選ばれる基を示す。また、R5とR6は互いに結合して、隣接する2つの炭素原子からなる炭素鎖とともに、環を形成していてもよい)
[18]前記のR4におけるアルキレン基が炭素数1〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基であり、アルケニレン基が炭素数2〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルケニレン基であり、シクロアルキレン基が炭素数3〜12のシクロアルキレン基であり、アリーレン基が炭素数6〜14のアリーレン基であり、2価の複素環式基が窒素原子、酸素原子、硫黄原子からなる群より選択された少なくとも1種のヘテロ原子を含む非芳香族性又は芳香族性複素環化合物から2つの水素原子を除いた基である[17]に記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[19]前記のR5、R6におけるアルキル基が、それぞれ、炭素数1〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であり、アルケニル基が、それぞれ、炭素数2〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルケニル基であり、シクロアルキル基が、それぞれ、3員環〜12員環のシクロアルキル基であり、アリール基が、それぞれ、炭素数6〜14のアリール基である[17]又は[18]に記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[20]前記のR5とR6が互いに結合して隣接する2つの炭素原子からなる炭素鎖とともに形成する環が、シクロアルカン環、シクロアルケン環、芳香族炭素環、ヘテロ原子として窒素原子、酸素原子、硫黄原子からなる群より選択された少なくとも1種のヘテロ原子を含む非芳香族性又は芳香族性複素環、又はこれらの環が2以上縮合又は結合した環である[17]〜[19]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[21]前記の光学活性ビスオキサゾリン配位子が、2,2'−メチレンビス[(4S)−4−tert−ブチル−2−オキサゾリン]、2,2'−イソプロピリデンビス[(4S)−4−tert−ブチル−2−オキサゾリン]、2,2'−ジフェニルメチレンビス[(4S)−4−tert−ブチル−2−オキサゾリン]、2,2'−メチレンビス[(4S)−4−フェニル−2−オキサゾリン]、2,2'−イソプロピリデンビス[(4S)−4−フェニル−2−オキサゾリン]、2,2'−ジフェニルメチレンビス[(4S)−4−フェニル−2−オキサゾリン]、2,2'−メチレンビス[(4S,5R)−4,5−ジフェニル−2−オキサゾリン]、2,2'−イソプロピリデンビス[(4S,5R)−4,5−ジフェニル−2−オキサゾリン]、2,2'−ジフェニルメチレンビス[(4S,5R)−4,5−ジフェニル−2−オキサゾリン]、[3aR−[2(3'aR*,8aS*),3'aβ,8'aβ]]−2,2'−メチレンビス[3,8H−ジヒドロ−8−インデノ−ル[1,2−d]オキサゾール]、[3aR−[2(3'aR*,8aS*),3'aβ,8'aβ]]−2,2'−イソプロピリデンビス[3,8H−ジヒドロ−8−インデノ−ル[1,2−d]オキサゾール]、[3aR−[2(3'aR*,8aS*),3'aβ,8'aβ]]−2,2'−ジフェニルメチレンビス[3,8H−ジヒドロ−8−インデノ−ル[1,2−d]オキサゾール]、2,6−ビス[(4S)−イソプロピル−2−オキサゾリン−2−イル]ピリジン、(4S)−フェニル−α−[(4S)−フェニルオキサゾリジン−2−イリデン]−2−オキサゾリン−2−アセトニトリル、2,2'−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−2−オキサゾリン]、2,2'−イソプロピリデンビス[(4R)−4−tert−ブチル−2−オキサゾリン]、2,2'−ジフェニルメチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−2−オキサゾリン]、2,2'−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−2−オキサゾリン]、2,2’−イソプロピリデンビス[(4R)−4−フェニル−2−オキサゾリン]、2,2'−ジフェニルメチレンビス[(4R)−4−フェニル−2−オキサゾリン]、2,2'−メチレンビス[(4R,5S)−4,5−ジフェニル−2−オキサゾリン]、2,2'−イソプロピリデンビス[(4R,5S)−4,5−ジフェニル−2−オキサゾリン]、2,2'−ジフェニルメチレンビス[(4R,5S)−4,5−ジフェニル−2−オキサゾリン]、[3aS−[2(3'aS*,8aR*),3'aβ,8'aβ]]−2,2'−メチレンビス[3,8H−ジヒドロ−8−インデノ−ル[1,2−d]オキサゾール]、[3aR−[2(3'aS*,8aR*),3'aβ,8'aβ]]−2,2'−イソプロピリデンビス[3,8H−ジヒドロ−8−インデノ−ル[1,2−d]オキサゾール]、[3aS−[2(3'aS*,8aR*),3'aβ,8'aβ]]−2,2'−ジフェニルメチレンビス[3,8H−ジヒドロ−8−インデノ−ル[1,2−d]オキサゾール]、2,6−ビス[(4R)−イソプロピル−2−オキサゾリン−2−イル]ピリジン、又は(4R)−フェニル−α−[(4R)−フェニルオキサゾリジン−2−イリデン]−2−オキサゾリン−2−アセトニトリルである[1]〜[20]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[22]前記の光学活性ビスオキサゾリン配位子の使用量が、原料として用いる1,2,3−トリオール化合物1モルに対して、0.0001モル〜0.5モルである[1]〜[21]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[23]前記の塩基が、アミン、含窒素芳香族複素環化合物、アルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属リン酸塩、及びアルカリ金属水酸化物からなる群より選択される少なくとも1つである[1]〜[22]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[24]前記の塩基がアルカリ金属の炭酸塩である[1]〜[23]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[25]前記の塩基の使用量が、原料として用いる1,2,3−トリオール化合物1モルに対して、0.5〜5モルである[1]〜[24]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[26]本発明における反応溶媒が、非プロトン性極性溶媒、ニトリル、アルコール、ケトン、ハロゲン化炭化水素、鎖状エーテル、及び炭化水素からなる群より選択される少なくとも1つである[1]〜[25]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
[27]本発明の製造方法における反応温度が、120℃以下であり、反応時間が0.1〜100時間である[1]〜[26]のいずれかに記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
(式中、Xは有機酸基を表し、Yはハロゲン原子を表す)
(式中、R4は、置換または無置換のアルキレン基、置換または無置換のアルケニレン基、置換または無置換のシクロアルキレン基、置換または無置換のアリーレン基、置換または無置換の2価の複素環式基、これらが2以上結合した基から選ばれる基を示す。R5は、置換または無置換のアルキル基、置換又は無置換のアルケニル基、置換又は無置換のシクロアルキル基、置換または無置換のアリール基、これらが2以上結合した基から選ばれる基を示す。R6は、水素原子、置換または無置換のアルキル基、置換又は無置換のアルケニル基、置換又は無置換のシクロアルキル基、置換または無置換のアリール基、これらが2以上結合した基から選ばれる基を示す。また、R5とR6は互いに結合して、隣接する2つの炭素原子からなる炭素鎖とともに、環を形成していてもよい)
内容積50mlの還流管つきフラスコ反応器に2,2'−イソプロピリデンビス[(4R)−4−フェニル−2−オキサゾリン] 33.4mg(0.1mmol)、銅(II)トリフラート 36.2mg(0.1mmol)、マグネティックスターラーチップを入れ、反応器内を窒素置換した。アセトニトリル 8mlを添加して10分間攪拌して均一溶液としたのち、グリセリン 92.1mg(1.00mmol)を加えて5分間攪拌し、Na2CO3 159.0mg(1.50mmol)、p−トルエンスルホニルクロリド 228.9mg(1.20mmol)を加えて、室温で12時間攪拌した。その後、水を添加して反応をクエンチし、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過してろ液をロータリーエバポレーターで濃縮、溶媒除去乾燥し、オイル状残渣をシリカゲルクロマトグラフ(溶離液;n−ヘキサン/酢酸エチル(5/1〜0/1)で精製して、1−グリセリル−p−トルエンスルホネート 224.1mg(0.91mmol)を得た(グリセリン基準で収率91.0%)。また、光学純度は、キラルパックAY−H(ダイセル社製)を用いたHPLC(溶離液;n−ヘキサン/エタノール(5/1)、流速;1ml/分、保持時間;S体:35分、R体:40分)で決定し、ee83%でR体過剰であることを確認した。
使用する塩基と反応溶媒とを種々変更した以外は実施例1と同様の条件で反応を実施し、下記表1の結果を得た(Entry 1〜14)。表1及び後出の表2、表3、表4、表5において、「Cu(OTf)2」は銅(II)トリフラート、「(R,R)−PhBOX」は2,2'−イソプロピリデンビス[(4R)−4−フェニル−2−オキサゾリン]、「p−TsCl」はp−トルエンスルホニルクロリド、「Ts」はp−トルエンスルホニル基、「Base」は塩基、「Solvent」は溶媒、「rt.」は室温、「Time」は時間、「Yield」は収率、「THF」はテトラヒドロフラン、「EtOH」はエタノール、「i−PrOH」はイソプロピルアルコール、「t−BuOH」はt−ブチルアルコール、「2−Me−2−BuOH」は2−メチル−2−ブチルアルコール、「Acetone」はアセトンを示す。表1の「Time」(時間)の欄が空欄のものは、実施例1と同様、12時間であることを意味する。
2,2'−イソプロピリデンビス[(4R)−4−フェニル−2−オキサゾリン]を添加しないこと以外は実施例1と全く同じ条件で反応したところ、12時間後の収率は、原料グリセリン基準で10%と、配位子を添加した場合に比べて明確に低い結果であった。
銅(II)トリフラート、塩化銅(II)、臭化銅(I)、臭化銅(II)の4種類の塩について、配位子(R,R)−PhBOXを添加しなかった場合と添加した場合との違いについて検討した。その結果を表2に示した。
内容積50mlの還流管つきフラスコ反応器に2,2'−イソプロピリデンビス[(4R)−4−フェニル−2−オキサゾリン] 33.4mg(0.1mmol)、銅(II)トリフラート 36.2mg(0.1mmol)、マグネティックスターラーチップを入れ、反応器内を窒素置換した。アセトニトリル8mlを添加して10分間攪拌して均一溶液としたのち、グリセリン 92.1mg(1.00mmol)を加えて5分間攪拌し、Na2CO3 159.0mg(1.50mmol)、1−ナフタレンスルホニルクロリド 272.0mg(1.20mmol)を加えて、室温で3時間攪拌した。その後、水を添加して反応をクエンチし、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過してろ液をロータリーエバポレーターで濃縮、溶媒除去乾燥し、残渣をシリカゲルクロマトグラフ(溶離液;n−ヘキサン/酢酸エチル(5/1〜0/1)で精製して、1−グリセリル−1−ナフタレンスルホネート 268.2mg(0.95mmol)を得た(グリセリン基準で収率95.0%)。また、光学純度は、キラルパックAY−H(ダイセル社製)を用いたHPLC(溶離液;n−ヘキサン/エタノール(5/1)、流速;1ml/分、保持時間;S体:50分、R体:60分)で決定し、ee77%でR体過剰であることを確認した。
実施例4の銅(II)トリフラートに代えて臭化銅(I)を添加して他の反応条件は全く同様にして検討した。その結果を実施例4の結果と併せて表3に示した。
内容積50mlの還流管つきフラスコ反応器に2,2'−イソプロピリデンビス[(4R)−4−フェニル−2−オキサゾリン] 33.4mg(0.1mmol)、シアン化化銅(I) 9.0mg(0.1mmol)、マグネティックスターラーチップを入れ、反応器内を窒素置換した。アセトニトリル 8mlを添加して10分間攪拌して均一溶液としたのち、グリセリン 92.1mg(1.00mmol)を加えて5分間攪拌し、Na2CO3 159.0mg(1.50mmol)、p−トルエンスルホニルクロリド 228.9mg(1.20mmol)を加えて、室温で3時間攪拌した。その後、水を添加して反応をクエンチし、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過してろ液をロータリーエバポレーターで濃縮、溶媒除去乾燥し、オイル状残渣をシリカゲルクロマトグラフ(溶離液;n−ヘキサン/酢酸エチル(2/1〜0/1)で精製して、1−グリセリル−p−トルエンスルホネート 204.4mg(0.83mmol)を得た(グリセリン基準で収率83.0%)。また、光学純度は、キラルパックAY−H(ダイセル社製)を用いたHPLC(溶離液;n−ヘキサン/エタノール(2/1)、流速;1ml/分、保持時間;S体:13分、R体:16分)で決定し、ee90%でR体過剰であることを確認した。
配位子を下記のL2〜L4としたこと以外は実施例6と同様の条件で検討した。その結果を実施例6の結果と併せて表4のentry1〜4に示した。
配位子を下記のL5又はL6としたこと以外は実施例6と同様の条件で検討した。その結果を表4のentry5及び6に示した。
内容積50mlの還流管つきフラスコ反応器に2,2'−イソプロピリデンビス[(4R)−4−フェニル−2−オキサゾリン] 33.4mg(0.1mmol)、銅(II)トリフラート 36.2mg(0.1mmol)、マグネティックスターラーチップを入れ、反応器内を窒素置換した。ジクロロメタン 1mlを添加して10分間攪拌して均一溶液としたのち、2−ベンジルグリセリン 182.2mg(1.00mmol)を加えて5分間攪拌し、K2CO3 165.8mg(1.20mmol)、p−トルエンスルホニルクロリド 228.9mg(1.20mmol)を加えて、室温で17時間攪拌した。その後、水を添加して反応をクエンチし、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過してろ液をロータリーエバポレーターで濃縮、溶媒除去乾燥し、オイル状残渣をシリカゲルクロマトグラフ(溶離液;n−ヘキサン/酢酸エチル(5/1〜2/1)で精製して、1−(2−ベンジルグリセリル)−p−トルエンスルホネート 10.8mg(0.032mmol)を得た(2−ベンジルグリセリン基準で収率3.2%)。また、光学純度は、キラルパックAY−H(ダイセル社製)を用いたHPLC(溶離液;n−ヘキサン/エタノール(2/1)、流速;1ml/分、保持時間;S体:25分、R体:28分)で決定し、ee83%でR体過剰であることを確認した。
温度を0℃に変更したこと以外は実施例8と同様の条件で検討した。また、温度を0℃に変更して銅(II)トリフラートを銅(I)トリフラートのトルエン錯体、塩化銅(II)、塩化銅(I)、臭化銅(II)、臭化銅(I)としたこと以外は実施例8と同様の条件で検討した。さらに、温度を0℃に変更して銅(II)トリフラートを臭化銅(I)とし、ジクロロメタンの量を2mlとしたこと以外は実施例8と同様の条件で検討した。これらの結果を実施例8の結果と併せて表5のentry1〜8に示した。
内容積50mlの還流管つきフラスコ反応器に2,2'−イソプロピリデンビス[(4R)−4−フェニル−2−オキサゾリン] 33.4mg(0.1mmol)、銅(II)トリフラート 36.2mg(0.1mmol)、マグネティックスターラーチップを入れ、反応器内を窒素置換した。テトラヒドロフラン 12mlを添加して10分間攪拌して均一溶液としたのち、グリセリン 92.1mg(1.00mmol)を加えて5分間攪拌し、K2CO3 165.8mg(1.20mmol)、ジフェニルホスフィン酸クロリド 0.223ml(1.20mmol)を加えて、室温で3時間攪拌した。その後、水を添加して反応をクエンチし、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過してろ液をロータリーエバポレーターで濃縮、溶媒除去乾燥し、オイル状残渣をシリカゲルクロマトグラフ(溶離液;酢酸エチル)で精製して、1−グリセリル−ジフェニルホスフィネート 170.7mg(0.58mmol)を得た(グリセリン基準で収率58.0%)。また、光学純度は、キラルパックAD−3(ダイセル社製)を用いたHPLC(溶離液;n−ヘキサン/2−プロパノール(10/1)、流速;1ml/分、保持時間;S体:45分、R体:50分)で決定し、ee39%で保持時間45分の異性体が過剰であることを確認した。
Claims (3)
- 光学活性ビスオキサゾリン配位子、1価または2価の銅化合物、および塩基の存在下に、下記式(1)
(式中、R1〜R3は、同一又は異なって、水素原子、置換若しくは無置換の炭化水素基、置換若しくは無置換の複素環式基、又は1若しくは2以上の前記炭化水素基及び/又は前記複素環式基と、1若しくは2以上の連結基とで構成される基を示す。R1とR3は互いに結合して、隣接する3つの炭素原子からなる炭素鎖とともに環を形成していてもよい)
で表される1,2,3−トリオール化合物を有機酸ハライドと反応させて、下記式(2)
(式中、R1〜R3は、前記に同じ。OXは有機酸エステル基を表す。*は不斉炭素原子を示す)
で表される1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物を得る1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法であって、
前記塩基がアルカリ金属の炭酸塩であるか、又は、
前記有機酸ハライドが、メタンスルホニルクロリド、トリフルオロメタンスルホニルクロリド、フェニルスルホニルクロリド、p−ニトロベンゼンスルホニルクロリド、m−ニトロベンゼンスルホニルクロリド、o−ニトロベンゼンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、m−トルエンスルホニルクロリド、o−トルエンスルホニルクロリド、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニルクロリド、p−ブロモベンゼンスルホニルクロリド、p−メトキシベンゼンスルホニルクロリド、o−メトキシベンゼンスルホニルクロリド、1−ナフタレンスルホニルクロリド、2−ナフタレンスルホニルクロリド、1−(2−メトキシナフタレン)スルホニルクロリド、2−フラニルスルホニルクロリド、2−チオフェンスルホニルクロリド、2−クロロ−1,3,2−ジオキサホスホラン、2−クロロ−2−オキソ−1,3,2−ジオキサホスホラン、ジフェニルホスフィニルクロリド、及びジフェニルホスホリルクロリドからなる群より選択される少なくとも一つであることを特徴とする1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。 - 前記1,2,3−トリオール化合物がプロキラルな化合物である請求項1記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
- 前記1,2,3−トリオール化合物がグリセリン及び/又はグリセリン誘導体である請求項1又は2記載の1,2,3−トリオール光学活性モノエステル化合物の製造方法。
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