JP6500743B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、三相交流電源で動作する空気調和機に係わり、より詳細には、三相交流電源に接続された電源トランスと各相間に接続されたコンデンサにより欠相時に発生する鉄共振を防止する構成に関する。
従来、三相電源を使用してそれぞれの相間にノイズ除去用のコンデンサが接続された機器において、二相間に電源トランスを接続し、このトランスから制御用のDC電源を生成する構成がある。この時、トランスに接続されている相の何れか1つが欠相となった場合、コンデンサとトランスが直列となって鉄共振による過電圧が発生する。このため、トランスの焼損や部品の破壊が発生する場合があった。
鉄共振による過電圧の対策のためには発生が予想される過電圧以上の耐圧を有する部品を使用しなければならずコスト上昇となる。もしくは、鉄共振が発生しないようにトランスの仕様と、このトランスの負荷を実験的に決定する必要があるが、負荷の変動や電源電圧の変動があるために鉄共振の発生を完全に防止することはできない。
このような三相交流電源を用いた回路で発生する鉄共振を防止するものとして、図4に示す特許文献1の構成が開示されている。
図4はA相、B相およびC相の受電ケーブル130a〜130cからなる三相交流電路130に負荷開閉器100を設置した構成を示している。また、受電ケーブル130a〜130cにコンデンサ140a〜140cの一端がそれぞれ接続され、コンデンサ140a〜140cの他端がアースに接続されている。
一方、負荷開閉器100内には計器用変圧器120が備えられており、この計器用変圧器120の一次巻線にコンデンサ150が並列に接続されている。
例えばA相が欠相した場合、B相の電圧とC相の電圧が印加される回路、つまり、受電ケーブル130b、コンデンサ140b、コンデンサ140a、計器用変圧器120、受電ケーブル130cからなる直列共振回路が形成されるが、図4に示すように計器用変圧器120の一次巻線にコンデンサ150を並列に接続した回路にすることにより計器用変圧器120の両端に印加される交流電圧をコンデンサ150でバイパスするため、鉄共振の発生を防止する構成になっている。
しかしながら、鉄共振は電源周波数の1/3の周波数で発振するため、この低い共振周波数での発振を防止するために容量の大きなコンデンサが必要であり、コストが上昇する問題があった。また、この容量の大きなコンデンサに常に交流電流が流れ続けるため消費電流が増加する問題もあった。
一方、図示しない空気調和機にはインバータや、これで駆動される圧縮機、各受電ケーブル間に接続されたノイズフィルタ用のコンデンサ、三相交流電源の電圧を変圧する電源トランス、この電源トランスの出力電圧を整流した直流電源で動作する制御部が備えられている。鉄共振が発生しない欠相であれば、このノイズフィルタ用のコンデンサを介して欠相した電圧以外の他の相の電圧が電源トランスに供給されるため、制御部は継続動作が可能である。
しかしながら、欠相により発生した鉄共振を防止するために、空気調和機の制御部がノイズフィルタ用のコンデンサと交流電源が接続される受電ケーブルの間の接続を切断した場合、制御部を動作させる電圧も同時に供給されなくなるため、制御部がインバータや圧縮機の停止処理を正常に行なうことができず、場合によってはスイッチング素子などの部品を破壊するおそれがあった。
特開2008−53334号公報(第4−5頁、図1)
空気調和機において、確実に鉄共振による過電圧発生を防止し、かつ、欠相が発生し た場合に機器の正常停止を行なうなどの緊急処理が完了するまで一時的に制御用電源を 動作させることを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の発明は、A相とB相とC相とからなる三相交流電源に接続され、同三相交流電源を直流電源に変換する第1整流回路と、前記第1整流回路の出力が入力されるインバータと、同インバータで駆動される圧縮機のモータとを備えた室外機と、同室外機に通信接続された室内機とを備え、
前記室外機は、前記A相と前記B相と前記C相の電圧がそれぞれ印加される第1電源ラインと第2電源ラインと第3電源ラインと、前記A相と前記B相と前記C相のいずれかの印加電圧の欠相を検出して欠相検出信号を出力する欠相検出部と、前記三相交流電源の電圧を変圧して出力する電源トランスと、同電源トランスに印加される電圧の過電圧を検出して過電圧検出信号を出力する過電圧検出部と、前記電源トランスの出力電圧を直流電圧に変換して出力する第2整流回路とを備えた空気調和機であって、
前記室外機は、
それぞれの共通接点が相互に接続され、それぞれの第1接点又はそれぞれの第2接点が切り換えられて前記共通接点に接続される第1リレ−と第2リレーと第3リレーと、第1抵抗と第2抵抗と第3抵抗と、第1コンデンサと第2コンデンサと第3コンデンサを備え、前記欠相検出信号と前記過電圧検出信号が入力されるフィルタ手段と、
前記第2整流回路が出力する直流電圧によって動作し、前記インバータを介して前記圧縮機のモータを駆動する制御手段とを備え、
前記フィルタ手段は、
前記第1電源ラインに前記第1コンデンサと前記第1抵抗のそれぞれの一端が接続され、前記第1抵抗の他端が前記第1リレーの第1接点に接続され、前記第1コンデンサの他端が前記第1リレーの第2接点に接続され、
前記第2電源ラインに前記第2コンデンサと前記第2抵抗のそれぞれの一端が接続され、前記第2抵抗の他端が前記第2リレーの第1接点に接続され、前記第2コンデンサの他端が前記第2リレーの第2接点に接続され、
前記第3電源ラインに前記第3コンデンサと前記第3抵抗のそれぞれの一端が接続され、前記第3抵抗の他端が前記第3リレーの第1接点に接続され、前記第3コンデンサの他端が前記第3リレーの第2接点に接続されており、
前記フィルタ手段は、
前記欠相検出部が欠相を検出し、かつ、前記過電圧検出部が過電圧を検出した時、前記電源トランスによる鉄共振の発生を通知する異常状態信号を前記制御手段に出力すると共に、前記第1リレーの共通接点に前記第1抵抗を、前記第2リレーの共通接点に前記第2抵抗を、前記第3リレーの共通接点に前記第3抵抗をそれぞれ接続して、前記鉄共振を停止させ、
前記制御手段は、
前記異常状態信号が入力された時、前記第1抵抗と前記第2抵抗と前記第3抵抗のいずれかを経由して前記電源トランスで変圧された前記三相交流電源の電圧を用いて動作すると共に、前記インバータによる前記圧縮機のモータ駆動を停止させる、もしくは前記圧縮機のモータの回転数を低下させる処理を実行する。
以上の手段を用いることにより、本発明による空気調和機によれば、請求項1に係わる発明は、空気調和機において確実に鉄共振による過電圧発生を防止し、かつ、欠相が発生した場合に緊急処理が完了するまで一時的に制御用電源を動作させることができる。
本発明による空気調和機の実施例を示すブロック図である。 各電源ラインに印加される電圧が欠相となった時を示す要部ブロック図である。 本発明による空気調和機の動作を説明する説明図である。 従来の鉄共振防止の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。なお、本発明に関係のない冷媒回路などは図示と説明を省略する。
図1は本発明による空気調和機1の実施例を示すブロック図である。この空気調和機1は室内機2と室外機3が通信接続されている。
室外機3は、図示しない三相交流電源のA相電圧が印加される入力端14と、B相電圧が印加される入力端15と、C相電圧が印加される入力端16と、入力端14に接続された電源ライン11(第1電源ライン)と、入力端15に接続された電源ライン12(第2電源ライン)と、入力端15に接続された電源ライン13(第3電源ライン)と、これらの電源ラインが入力に接続された直流電源部17(第1整流回路)と、直流電源部17の出力が入力に接続されるインバータ18と、このインバータ18の出力に接続された圧縮機のモータ19を備えている。
また、室外機3は、三相交流電源のいずれかの相電圧の欠相を検出して欠相検出信号を出力する欠相検出部20と、電源ライン11と電源ライン13の間に一次側の巻線が接続された電源トランス22と、この電源トランス22の両端電圧の過電圧を検出して過電圧信号を出力する過電圧検出部21と、電源トランス22の二次側に接続されて直流電圧を出力する制御用電源部23(第2整流回路)と、ここから出力された直流電圧で動作し、欠相検出信号と過電圧検出信号が入力され、インバータ18に駆動信号を出力し、室内機2と通信を行なう室外機制御部24(制御手段)と、電源ライン11〜13に接続されるフィルタ部6(フィルタ手段)を備えている。なお、フィルタ部6と過電圧検出部21と欠相検出部20も制御用電源部23から出力された直流電圧で動作する。
フィルタ部6は、リレー51(第1リレー)とリレー41(第2リレー)とリレー31(第3リレー)と、これらのリレーを同時に駆動する駆動回路9と、アンド回路7と、フリップフロップ8と、抵抗53(第1抵抗)と抵抗43(第2抵抗)と抵抗33(第3抵抗)と、コンデンサ52(第1コンデンサ)とコンデンサ42(第2コンデンサ)とコンデンサ32(第3コンデンサ)を備えている。
なお、各リレーにはa接点(第1接点)とb接点(第2接点)とc接点(共通接点)の3つの接点が備えられており、a接点かb接点かのいずれか一方が切り換えられてc接点に接続される。
また、フィルタ部6は、電源ライン11に抵抗53とコンデンサ52のそれぞれの一端が接続され、抵抗53の他端がリレー51のb接点に接続され、コンデンサ52の他端がリレー51のa接点に接続され、電源ライン12に抵抗43とコンデンサ42のそれぞれの一端が接続され、抵抗43の他端がリレー41のb接点に接続され、コンデンサ42の他端がリレー41のa接点に接続され、電源ライン13に抵抗33とコンデンサ32のそれぞれの一端が接続され、抵抗33の他端がリレー31のb接点に接続され、コンデンサ32の他端がリレー31のa接点に接続されている。そして、各リレーのc接点はそれぞれ相互に接続されている。通常の空調運転時は各リレーのc接点がそれぞれのリレーのa接点に接続されるため、電源ライン11〜13のそれぞれの線間に各コンデンサが接続されることになり、この各コンデンサで電源ライン11〜13のそれぞれの線間に発生するノイズを低減させている。
アンド回路7の入力端子には欠相検出部20と過電圧検出部21の出力が接続されており、アンド回路7の出力端子はフリップフロップ8のセット端子に接続されている。一方、フリップフロップ8のリセット端子には室外機制御部24が出力するリセット信号を伝達する信号線が接続されており、フリップフロップ8の出力端子は駆動回路9と室外機制御部24に接続されている。フリップフロップ8は、欠相検出信号と過電圧検出信号が共に出力された時にセットされ、この状態を示す異常状態信号を出力する。一方、室外機制御部24が出力するリセット信号によりこの状態がリセットされる。
図2は各電源ラインに印加される電圧が欠相となった時を示す要部ブロック図である。図2(1)は電源ライン11(A相電圧)が欠相時、図2(2)は電源ライン12(B相電圧)が欠相時、図2(3)は電源ライン13(C相電圧)が欠相時をそれぞれ示している。
電源ライン11のA相電圧が欠相し、かつ、過電圧検出部21が過電圧を検出した場合、つまり、鉄共振が発生した場合、図2(1)に示すようにフィルタ部6はリレー31とリレー41とリレー51のそれぞれのc接点に接続される接点をa接点からb接点に切り換える。このため電源ライン11,12,13に接続されているコンデンサ32,42,52が電源トランス22から切り離されるために鉄共振が停止する。なお、フィルタ部6の動作については後で詳細に説明する。
また、コンデンサ32,42,52が電源トランス22から切り離されると同時に、電源ライン12から抵抗43、抵抗53、電源トランス22、電源ライン13に電流が流れるように回路が接続されるため、電源トランス22に交流電源が供給される回路が形成される。このため、電源トランス22から電源の供給を受ける制御用電源部23は直流電圧の供給を継続し、この結果、室外機制御部24は動作を継続することができる。なお、各リレーの接点が切り換わる約10ミリセカンドの間は電源トランス22に電源が供給されないが、制御用電源部23内には図示しない平滑コンデンサが備えられており、制御用電源部23は、この切り換えの動作中はこの平滑コンデンサに蓄積された電荷により直流電圧を供給し続ける。
図2(2)は電源ライン12のB相電圧が欠相した場合を示している。この場合、欠相が発生しても電源トランス22に直列にコンデンサが接続されることがないため、鉄共振は発生しない。従ってフィルタ部6は、各リレーを切り換えることがないため、リレー31とリレー41とリレー51のそれぞれの接点cはa接点に接続されたままである。このため、直列に接続されたコンデンサ32とコンデンサ52が電源ライン11と電源ライン13の間に接続された状態のままである。
電源ライン13のC相電圧が欠相し、かつ、過電圧検出部21が過電圧を検出した場合、つまり、鉄共振が発生した場合、図2(3)に示すようにフィルタ部6はリレー31とリレー41とリレー51のそれぞれの接点cに接続される接点をa接点からb接点に切り換える。このため電源ライン11,12,13に接続されているコンデンサ32,42,52が電源トランス22から切り離されるために鉄共振が停止する。
また、コンデンサ32,42,52が電源トランス22から切り離されると同時に、電源ライン12から抵抗43、抵抗33、電源トランス22、電源ライン11に電流が流れるように回路が接続されるため、電源トランス22に電源が供給される回路が形成される。このため、電源トランス22から電源の供給を受ける制御用電源部23は直流電圧の供給を継続し、この結果、室外機制御部24は動作を継続することができる。
図3は本発明による空気調和機の動作を説明する説明図である。図3の横軸は時間を示している。図3の縦軸において、図3(1)は電源ライン11の電圧(A相電圧)を、図3(2)は電源ライン12の電圧(B相電圧)を、図3(3)は電源ライン13の電圧(C相電圧)を、図3(4)は欠相検出信号を、図3(5)は過電圧検出信号を、図3(6)は異常状態信号を、図3(7)は各リレーの動作を、図3(8)はリセット信号を、図3(9)は室外機制御部24の動作をそれぞれ示している。なお、t1〜t7は時刻である。
図3(1)に示すように電源ライン11のA相電圧がt1〜t5の期間で欠相した場合、欠相検出部20はt1から電源電圧の1/4周期が経過したt2でもA相電圧を検出できないため、A相電圧の欠相が発生したと判断して図3(4)に示すように欠相検出信号をローレベルからハイレベルにする。また、欠相検出部20はt5から電源電圧の1/4周期が経過したt6でA相電圧を検出した場合、A相電圧の欠相が終了して電源電圧が復帰したとして図3(4)に示すように欠相検出信号をハイレベルからローレベルにする。
一方、過電圧検出部21は、電源ライン11のA相電圧がt1で欠相となった結果、鉄共振が発生して電源トランス22の一次側の電圧が所定の瞬時電圧(380ボルト)以上となった場合、過電圧が発生したとして図3(5)に示すように過電圧検出信号をt3でローレベルからハイレベルにするパルス信号として出力する。
ハイレベルの欠相検出信号と過電圧検出信号が入力されたフィルタ部6のアンド回路7はセット信号をローレベルからハイレベルにすることで、フリップフロップ8の出力である異常状態信号をt3でローレベルからハイレベルにセットする。このハイレベルの異常状態信号は室外機制御部24と駆動回路9に出力されている。このため、室外機制御部24は異常状態信号により鉄共振の発生を認識できる。
一方、ハイレベルの異常状態信号が入力された駆動回路9は、リレー駆動信号をローレベルからハイレベルにして各リレーを駆動する。この結果、異常状態信号がハイレベルとなったt3から各リレーの動作遅延時間の10ミリセカンドが経過したt4で、各リレーのc接点に接続される接点がa接点からb接点に切り換えられて接続される。
一方、室外機制御部24はt3で異常状態信号が入力されると、インバータ18の駆動を中止してモータ19の回転を停止、ユーザーへ欠相発生の報知をするなどの運転停止処理を開始する。そして室外機制御部24は、欠相検出信号を随時確認して欠相状態終了を監視する。そして室外機制御部24は、t6で欠相状態終了を認識すると図3(8)に示すようにローレベルからハイレベルに変化するパルス信号であるリセット信号をフィルタ部6のフリップフロップ8へ出力する。
フリップフロップ8はリセット信号が入力されると図3(6)に示すようにt6で異常状態信号をハイレベルからローレベルにする。この結果、異常状態信号がローレベルとなったt6から各リレーの動作遅延時間の10ミリセカンドが経過したt7で、各リレーのc接点に接続される接点がb接点からa接点に切り換えられて接続される。
一方、室外機制御部24はt6で異常状態信号がハイレベルからローレベルになると、欠相状態が終了したとして空調運転を再開させる処理(再起動)を開始して通常運転に復帰する。ただし、t6〜t7は各リレーの動作遅延時間であるため、室外機制御部24はt7で確実に切り換わったことを所定時間の経過で確認してから再起動処理を実行する。
以上説明したように、空気調和機1は背景技術で説明した高価な容量の大きいコンデンサを電源トランスに並列に接続して鉄共振を防止する構成でなく、安価な小電流用のリレーを用いてコンデンサ32、42、52を電源トランス22から切り離して鉄共振を防止し、同時に抵抗を用いて交流電源を電源トランス22に供給する構成であるため、コスト上昇や消費電流の増加を抑制しつつ確実に鉄共振による過電圧発生を防止し、かつ、欠相が発生した場合に緊急処理(運転停止処理)が完了するまで制御用電源部23を動作させることができる。このため、安全にインバータ18の動作を停止させたり、図示しないユーザーに異常状態を報知する事ができる。
本実施例では各リレーのa接点側にコンデンサを、b接点側に抵抗を接続しているが、これに限るものでなく、a接点側に抵抗を、b接点側にコンデンサを接続してもよい。ただしこの場合、駆動回路9は鉄共振が発生した時、c接点をa接点に接続するように制御する。
また、本実施例では室外機制御部24が異常状態時に運転停止処理を終了した後、再起動のために欠相終了を監視しているが、これに限るものでなく、運転停止処理を終了すると空気調和機1の電源を全て切断するようにしてもよいし、異常状態時に運転停止処理を終了するのでなく、二相運転によりインバータ18に過度な電流が流れないように圧縮機のモータ19の回転数を低下させて空調運転を継続してもよい。
さらに、本実施例では電源トランス22が電源ライン11と電源ライン13との間に接続される構成となっているが、電源ライン11と電源ライン12との間、または、電源ライン12と電源ライン13との間に接続される構成でもよい。いずれの構成であっても、欠相が発生した相以外の相から抵抗を介して電源トランス22に交流電圧が供給される。
また、本実施例では電源トランス22は三相のうち二相の電圧が入力される構成になっているが、これに限るものでなく、三相の電圧が入力される構成になっていてもよい。さらに、本実施例では過電圧検出部21を電源トランス22の一次側に設けているが、これに限るものでなく、二次側に設けてもよい。
1 空気調和機
2 室内機
3 室外機
6 フィルタ部(フィルタ手段)
7 アンド回路
8 フリップフロップ
9 駆動回路
11 電源ライン(第1電源ライン)
12 電源ライン(第2電源ライン)
13 電源ライン(第3電源ライン)
14 入力端
15 入力端
16 入力端
17 直流電源部(第1整流回路)
18 インバータ
19 モータ
20 欠相検出部
21 過電圧検出部
22 電源トランス
23 制御用電源部(第2整流回路)
24 室外機制御部(制御手段)
31 リレー(第3リレー)
32 コンデンサ(第3コンデンサ)
33 抵抗(第3抵抗)
41 リレー(第2リレー)
42 コンデンサ(第2コンデンサ)
43 抵抗(第2抵抗)
51 リレー(第1リレー)
52 コンデンサ(第1コンデンサ)
53 抵抗(第1抵抗)

Claims (1)

  1. A相とB相とC相とからなる三相交流電源に接続され、同三相交流電源を直流電源に変換する第1整流回路と、前記第1整流回路の出力が入力されるインバータと、同インバータで駆動される圧縮機のモータとを備えた室外機と、同室外機に通信接続された室内機とを備え、
    前記室外機は、前記A相と前記B相と前記C相の電圧がそれぞれ印加される第1電源ラインと第2電源ラインと第3電源ラインと、前記A相と前記B相と前記C相のいずれかの印加電圧の欠相を検出して欠相検出信号を出力する欠相検出部と、前記三相交流電源の電圧を変圧して出力する電源トランスと、同電源トランスに印加される電圧の過電圧を検出して過電圧検出信号を出力する過電圧検出部と、前記電源トランスの出力電圧を直流電圧に変換して出力する第2整流回路とを備えた空気調和機であって、
    前記室外機は、
    それぞれの共通接点が相互に接続され、それぞれの第1接点又はそれぞれの第2接点が切り換えられて前記共通接点に接続される第1リレ−と第2リレーと第3リレーと、第1抵抗と第2抵抗と第3抵抗と、第1コンデンサと第2コンデンサと第3コンデンサを備え、前記欠相検出信号と前記過電圧検出信号が入力されるフィルタ手段と、
    前記第2整流回路が出力する直流電圧によって動作し、前記インバータを介して前記圧縮機のモータを駆動する制御手段とを備え、
    前記フィルタ手段は、
    前記第1電源ラインに前記第1コンデンサと前記第1抵抗のそれぞれの一端が接続され、前記第1抵抗の他端が前記第1リレーの第1接点に接続され、前記第1コンデンサの他端が前記第1リレーの第2接点に接続され、
    前記第2電源ラインに前記第2コンデンサと前記第2抵抗のそれぞれの一端が接続され、前記第2抵抗の他端が前記第2リレーの第1接点に接続され、前記第2コンデンサの他端が前記第2リレーの第2接点に接続され、
    前記第3電源ラインに前記第3コンデンサと前記第3抵抗のそれぞれの一端が接続され、前記第3抵抗の他端が前記第3リレーの第1接点に接続され、前記第3コンデンサの他端が前記第3リレーの第2接点に接続されており、
    前記フィルタ手段は、
    前記欠相検出部が欠相を検出し、かつ、前記過電圧検出部が過電圧を検出した時、前記電源トランスによる鉄共振の発生を通知する異常状態信号を前記制御手段に出力すると共に、前記第1リレーの共通接点に前記第1抵抗を、前記第2リレーの共通接点に前記第2抵抗を、前記第3リレーの共通接点に前記第3抵抗をそれぞれ接続して、前記鉄共振を停止させ、
    前記制御手段は、
    前記異常状態信号が入力された時、前記第1抵抗と前記第2抵抗と前記第3抵抗のいずれかを経由して前記電源トランスで変圧された前記三相交流電源の電圧を用いて動作すると共に、前記インバータによる前記圧縮機のモータ駆動を停止させる、もしくは前記圧縮機のモータの回転数を低下させる処理を実行することを特徴とする空気調和機。
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