JP6500455B2 - 燃料ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を各ポンプ室に順次吸入してから吐出する燃料ポンプに関する。
従来、燃料を各ポンプ室に順次吸入してから吐出する燃料ポンプが知られている。特許文献1に開示の燃料ポンプは、内歯を複数有するアウタギアと、外歯を複数有し、アウタギアとは偏心方向に偏心して噛合するインナギアと、両ギアを回転可能に収容するポンプハウジングと、回転駆動する回転軸を有する電動モータとを備えている。アウタギア及びインナギアは、それら両ギア間に複数形成されるポンプ室の容積を拡縮させつつ回転することにより、燃料を各ポンプ室に順次吸入してから吐出するのである。
そして、カップリングが、回転軸とインナギアとを連結している。このカップリングでは、径方向側に突出する突出部がインナギアの内壁溝と係合するようになっている。
特開平6−123288号公報
しかしながら、特許文献1の燃料ポンプにおいて、回転軸にずれが生じ、カップリングが傾いた場合、インナギアがカップリングにより軸方向に力を受けて押されることで、スムーズに回転せず、ポンプ効率が低下するという問題があった。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ポンプ効率の高い燃料ポンプを提供することにある。
開示されたひとつの発明は、内歯(32a)を複数有するアウタギア(30)と、
外歯(24a)を複数有し、アウタギアとは偏心方向(De)に偏心して噛合するインナギア(20)と、
アウタギア及びインナギアを回転可能に収容するポンプハウジング(10)と、
回転駆動する回転軸(4a)を有する電動モータ(4)と、
回転軸をインナギアと中継するジョイント部材(60)とを備え、
アウタギア及びインナギアは、それら両ギア間に複数形成されるポンプ室(40)の容積を拡縮させつつ回転することにより、燃料を各ポンプ室に順次吸入してから吐出し、
インナギアは、軸方向に沿って凹む挿入穴(27)を有し、
ジョイント部材は、
回転軸に嵌合する本体部(62)と、
本体部から軸方向に沿って伸び、挿入穴に隙間をあけて挿入される足部(64)と、
足部からインナギアの回転進行側に向かって突出し、頂点部(66a)に向かう程軸方向における幅が狭くなる突出部(66)とを有し、
突出部と本体部とは、離間していることを特徴とする。
また、開示された他のひとつの発明は、内歯(32a)を複数有するアウタギア(30)と、
外歯(24a)を複数有し、アウタギアとは偏心方向(De)に偏心して噛合するインナギア(20)と、
アウタギア及びインナギアを回転可能に収容するポンプハウジング(10)と、
回転駆動する回転軸(4a)を有する電動モータ(4)と、
回転軸をインナギアと中継するジョイント部材(60)とを備え、
アウタギア及びインナギアは、それら両ギア間に複数形成されるポンプ室(40)の容積を拡縮させつつ回転することにより、燃料を各ポンプ室に順次吸入してから吐出し、
インナギアは、軸方向に沿って凹む挿入穴(27)を有し、
ジョイント部材は、
回転軸に嵌合する本体部(62)と、
本体部から軸方向に沿って伸び、挿入穴に隙間をあけて挿入される足部(64)と、
足部からインナギアの回転進行側に向かって突出し、頂点部(66a)に向かう程軸方向における幅が狭くなる突出部(66)とを有し、
挿入穴は、複数設けられ、
足部及び突出部は、挿入穴に対応して複数設けられ、
複数の足部は、インナ中心線(Cig)を挟んだ反対位置を避けるように、互いに周方向に並んでいることを特徴とする。
このような発明によると、電動モータの回転軸が回転駆動すると、回転軸に嵌合する本体部を有するジョイント部材は、回転軸と共に回転する。そして、本体部から軸方向に沿って伸びる足部が、インナギアの挿入穴に隙間をあけて挿入されているため、インナギアが回転可能となる。ここで、足部からインナギアの回転進行側に向かって突出部が突出しているので、この突出部がインナギアの内周壁に接触しながら、インナギアが回転することとなる。これによれば、回転軸にずれが生じ、ジョイント部材が傾いた場合においても、足部が挿入穴のエッジ部分に接触することが回避できる。したがって、インナギアが軸方向に力を受けて押されることを回避し、スムーズに回転することが可能となるので、ポンプ効率の高い燃料ポンプを提供することができる。
なお、括弧内の符号は、記載内容の理解を容易にすべく、後述する実施形態において対応する構成を例示するものに留まり、発明の内容を限定することを意図したものではない。
一実施形態における燃料ポンプを示す部分断面正面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 一実施形態におけるインナギアを配置空間側から見た図である。 一実施形態におけるジョイント部材を示す断面図である。 図6のVII方向から見た矢視図である。 ジョイント部材とインナギアとの接触を説明するための図である。 ジョイント部材とインナギアとの接触を説明するための図であって、ジョイント部材が傾いた場合を示す。 変形例1における図8に対応する図である。 変形例3における図8に対応する図である。 変形例6における図8に対応する図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態による燃料ポンプ100は、車両に搭載される容積式のトロコイドポンプである。燃料ポンプ100は、円筒状のポンプボディ2内部に収容されたポンプ本体3及び電動モータ4を軸方向に挟んでポンプ本体3とは反対側端から外部へ張り出したサイドカバー5を、備えている。ここでサイドカバー5は、電動モータ4に通電するための電気コネクタ5aと、燃料を吐出するための吐出ポート5bとを、備えている。こうした燃料ポンプ100では、電気コネクタ5aを介した外部回路からの通電により、電動モータ4の回転軸4aが回転駆動される。その結果、電動モータ4が有する回転軸4aの駆動力を利用してポンプ本体3により吸入及び加圧された燃料は、吐出ポート5bから吐出されることになる。なお、燃料ポンプ100については、ガソリンよりも粘性が高い軽油を、燃料として吐出するものである。
本実施形態では、電動モータ4として、マグネットが4極に配置されたインナロータ型のブラシレスモータが採用されている。この電動モータ4の回転軸4aは、起動時において、通常の回転方向とは逆回転させられる(すなわち、後述する回転方向Rigに対して逆方向に回転する)ようになっている。
なお、以下において、回転進行側とは、回転方向Rigの正方向となる側を示す。また、回転逆側とは、回転方向Rigの負方向となる側を示す。
以下、ポンプ本体3について詳細に説明する。ポンプ本体3は、ポンプハウジング10、インナギア20、アウタギア30、及びジョイント部材60を備えている。ここでポンプハウジング10は、ポンプカバー12とポンプケーシング16とを重ね合わせてなる。
ポンプカバー12は、金属により円盤状に形成されている。ポンプカバー12は、ポンプボディ2のうち電動モータ4を軸方向に挟んでサイドカバー5とは反対側端から、外部へ張り出している。
図1,2に示すポンプカバー12は、外部から燃料を吸入するために、円筒穴状の吸入口12a及び円弧溝状の吸入通路13を形成している。吸入口12aは、ポンプカバー12のうちインナギア20のインナ中心線Cigから偏心した特定の開口箇所Ssを、同カバー12の軸方向に沿って貫通している。吸入通路13は、ポンプカバー12のうちポンプケーシング16側に開口している。図2に示すように吸入通路13の内周部13aは、インナギア20の回転方向Rig(図4も参照)に沿って半周未満の長さに延伸している。吸入通路13の外周部13bは、アウタギア30の回転方向Rogに沿って半周未満の長さに延伸している。
ここで吸入通路13は、始端部13cから回転方向Rig,Rogの終端部13dに向かう程、拡幅している。また、吸入通路13は、溝底部13eの開口箇所Ssに吸入口12aを開口させることで、当該吸入口12aと連通している。特に図2に示すように、吸入口12aが開口する開口箇所Ssの全域では、吸入通路13の幅が吸入口12aの直径よりも小さく設定されている。
また、ポンプカバー12は、インナ中心線Cig上のインナギア20と対向する箇所において、ジョイント部材60の本体部62が回転可能に配置される凹み穴状の配置空間58を形成している。
図1,3,4に示すポンプケーシング16は、金属により有底円筒状に形成されている。ポンプケーシング16のうち開口部16aは、ポンプカバー12により覆われることで、全周に亘って密閉されている。ポンプケーシング16の内周部13aは、特に図1,4に示すように、インナギア20のインナ中心線Cigから偏心した円筒穴状に形成されている。
ポンプケーシング16は、ポンプボディ2及び電動モータ4間の燃料通路6を通じて燃料を吐出ポート5bから吐出するために、円弧穴状の吐出通路17を形成している。吐出通路17は、ポンプケーシング16の凹底部16cを軸方向に沿って貫通している。特に図3に示すように吐出通路17の内周部17aは、インナギア20の回転方向Rigに沿って半周未満の長さに延伸している。吐出通路17の外周部17bは、アウタギア30の回転方向Rogに沿って半周未満の長さに延伸している。ここで吐出通路17は、始端部17cから回転方向Rig,Rogの終端部17dに向かう程、縮幅している。
また、ポンプケーシング16は、吐出通路17において、補強リブ16dを有している。補強リブ16dは、ポンプケーシング16と一体に形成されており、インナギア20の回転方向Rigに対して交差方向に吐出通路17を跨ぐことにより、ポンプケーシング16を補強するリブである。
ポンプケーシング16の凹底部16cのうち両ギア20,30間のポンプ室40(後に詳述)を挟んで吸入通路13と対向する箇所には、特に図3に示すように、同通路13を軸方向に投影した形状と対応させて、円弧溝状の吸入溝18が形成されている。これによりポンプケーシング16では、吐出通路17が吸入溝18とその輪郭を略線対称に設けられている。一方で特に図2に示すように、ポンプカバー12のうちポンプ室40を挟んで吐出通路17と対向する箇所には、同通路17を軸方向に投影した形状と対応させて、円弧溝状の吐出溝14が形成されている。これによりポンプカバー12では、吸入通路13が吐出溝14とその輪郭を略線対称に設けられている。
図1に示すように、ポンプケーシング16の凹底部16cのうちインナ中心線Cig上には、電動モータ4の回転軸4aを径方向に軸受するために、ラジアル軸受50が嵌合固定されている。一方で、ポンプカバー12のうちインナ中心線Cig上には、回転軸4aを軸方向に軸受するために、スラスト軸受52が嵌合固定されている。
図1,4に示すように、ポンプケーシング16の凹底部16c及び内周部16bは、インナギア20及びアウタギア30を収容する収容空間56をポンプカバー12と共同して画成している。インナギア20及びアウタギア30は、それぞれの歯の歯形曲線をトロコイド曲線した、所謂トロコイドギアである。
図1,4,5に示すインナギア20は、インナ中心線Cigを回転軸4aと共通にすることで、収容空間56内では偏心して配置されている。インナギア20の内周部22は、ラジアル軸受50により径方向に軸受されていると共に、軸方向両側の摺動面25を、ポンプケーシング16の凹底部16cとポンプカバー12により軸受されている。
また、インナギア20は、配置空間58と対向する箇所において、軸方向に沿って凹む挿入穴27を有している。本実施形態において挿入穴27は、回転方向Rigに沿った周方向に複数設けられ、各挿入穴27は、凹底部16c側まで貫通している。各挿入穴27にジョイント部材60のそれぞれ対応する足部64が挿入されることにより、回転軸4aの駆動力がジョイント部材60を介してインナギア20に伝達されるようになっている。こうしてインナギア20は、電動モータ4による回転軸4aの回転に応じて、摺動面25を凹底部16c及びポンプカバー12に摺動させながら、インナ中心線Cig周りとなる一定の回転方向Rigへ回転可能になっている。
インナギア20は、そうした回転方向Rigに等間隔に並ぶ複数の外歯24aを、外周部24に有している。各外歯24aは、インナギア20の回転に応じて各通路13,17及び各溝14,18と軸方向に対向可能となっていることで、凹底部16c及びポンプカバー12への張り付きを抑制されている。
また、本実施形態の各挿入穴27は、その内周壁27aのうち、回転進行側となる内周壁及び回転逆側となる内周壁において、それぞれインナギア20の径方向に沿った平面状の平面部27b,27cを有している。
図1,4に示すアウタギア30は、インナギア20のインナ中心線Cigに対して偏心することで、収容空間56内では同軸上に配置されている。これによりアウタギア30に対しては、一径方向としての偏心方向Deにインナギア20が偏心している。アウタギア30の外周部34は、ポンプケーシング16の内周部16bにより径方向に軸受されていると共に、ポンプケーシング16の凹底部16cとポンプカバー12とにより軸方向に軸受されている。これらの軸受によりアウタギア30は、インナ中心線Cigから偏心したアウタ中心線Cog周りとなる一定の回転方向Rogへ回転可能になっている。
アウタギア30は、そうした回転方向Rogに等間隔に並ぶ複数の内歯32aを、内周部32に有している。ここでアウタギア30における内歯32aの数は、インナギア20における外歯24aの数よりも一つ多くなるように、設定されている。各内歯32aは、アウタギア30の回転に応じて各通路13,17及び各溝14,18と軸方向に対向可能となっていることで、凹底部16c及びポンプカバー12への張り付きを抑制されている。
アウタギア30に対してインナギア20は、偏心方向Deへの相対的な偏心により噛合している。これにより、収容空間56のうち両ギア20,30の間には、ポンプ室40が複数連なって形成されている。このようなポンプ室40は、アウタギア30及びインナギア20が回転することにより、その容積が拡縮するようになっている。
両ギア20,30の回転に伴って、吸入通路13及び吸入溝18と対向して連通するポンプ室40にて、その容積が拡大する。その結果として、吸入口12aから燃料が吸入通路13を通してポンプ室40に吸入される。このとき、始端部13cから終端部13dに向かう程(図2も参照)、吸入通路13が拡幅していることで、当該吸入通路13を通して吸入される燃料量は、ポンプ室40の容積拡大量に応じたものとなる。
両ギア20,30の回転に伴って、吐出通路17及び吐出溝14と対向して連通するポンプ室40にて、その容積が縮小する。その結果として、上記吸入機能と同時に、ポンプ室40から燃料が吐出通路17を通して燃料通路6に吐出される。このとき、始端部13cから終端部13dに向かう程(図3も参照)、吐出通路17が縮幅していることで、当該吐出通路17を通して吐出される燃料量は、ポンプ室40の容積縮小量に応じたものとなる。
ジョイント部材60は、図1,2,4,6,7に示すように、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂等の合成樹脂により形成され、回転軸4aをインナギア20と中継している。ジョイント部材60は、本体部62、足部64、突出部66、及び逆突出部68を有している。
本体部62は、ポンプカバー12に形成された配置空間58に配置され、中央に嵌合穴62aが開いている円環状に形成されており、当該嵌合穴62aに回転軸4aが挿通されることで、回転軸4aに嵌合固定されている。
足部64は、インナギア20の挿入穴27の数に対応して複数設けられている。具体的に足部64は、電動モータ4のマグネットの極数を避けた数、かつ、素数である5つ設けられている。このような各足部64が周方向に並んで設けられている。各足部64は、本体部62から軸方向に沿って伸び、対応する挿入穴27に隙間をあけて挿入されている。各足部64の先端64aは、インナギア20を軸方向に貫通する各挿入穴27に対して、軸方向においてインナギア20の重心よりも電動モータ4側まで達しているが、挿入穴27の外側にまで達しないように伸びている。
突出部66は、各挿入穴27及び各足部64の数に対応して複数設けられている。各突出部66は、それぞれ対応する足部64からインナギア20の回転方向側に向かって突出している。本実施形態の各突出部66は、各足部64の先端64aを避けるように、当該先端64aよりも本体部62側から突出している。
各突出部66は、その頂点部66aに向かう程、軸方向における幅が狭くなるように形成されている。具体的に突出部66は、軸方向に曲率を有する湾曲凸面状に突出しており、より詳細には、特に図7に示すように、径方向に沿った母線Lgを有する部分円筒面状に突出している。各頂点部66aは、対応する足部64の先端64aと共に、挿入穴27内に位置している(図8も参照)。
逆突出部68も、突出部66と同様に、各挿入穴27及び各足部64の数に対応して複数設けられている。各逆突出部68は、それぞれ対応する足部64からインナギア20の回転逆側に向かって突出している。各逆突出部68は、突出部66と同様の形状に突出しており、足部64の二等分線を挟んで突出部66と略線対称形状となっている。
このようなジョイント部材60の形状により、各足部64の基端部分64bは、本体部62及び対応する突出部66に対して、また、本体部62及び対応する逆突出部68に対して、括れた形状を呈している。
回転軸4aが回転駆動すると、回転軸4aのずれ状態にもよるが、例えば5つのうち、2,3つの突出部66が同時に、図8に示すように、対応する挿入穴27内の突出部66に対して回転進行側となる内周壁27aにおける平面部27bと接触する。また、外部から振動等(例えば車両振動)を受け、回転軸4aがインナ中心線Cigに対してずれることで、図9に示すようにジョイント部材60がインナギア20に対して傾いた場合であっても、突出部66のうち頂点部66aとは少しずれた湾曲凸面状箇所が平面部27bと接触する。
樹脂材料で形成されたジョイント部材60では、接触による突出部66の摩耗が懸念される。ところが本実施形態では、ジョイント部材60が傾いた場合に、その角度に応じて頂点部66aとはずれた湾曲凸面状箇所が平面部27bと接触することで、特定箇所だけが著しく摩耗することを回避している。また、樹脂材料で形成されたジョイント部材60では、熱膨張、燃料による膨潤、あるいは上記接触による足部の変形が発生する可能性がある。しかし、このような変形が少し生じた場合であっても、突出部66の湾曲凸面状箇所の何処かが平面部27bと接触する。
このようにして、回転軸4aの駆動力がジョイント部材60を中継してインナギア20に伝わり、インナギア20は回転方向Rigに回転される。そして、燃料は、燃料ポンプ100により、各ポンプ室40に順次吸入されて、当該各ポンプ室40から吐出されるのである。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の作用効果を以下に説明する。
本実施形態によると、電動モータ4の回転軸4aが回転駆動すると、回転軸4aに嵌合する本体部62を有するジョイント部材60は、回転軸4aと共に回転する。そして、本体部62から軸方向に沿って伸びる足部64が、インナギア20の挿入穴27に隙間をあけて挿入されているため、インナギア20が回転可能となる。ここで、足部64からインナギア20の回転進行側に向かって突出部66が突出しているので、この突出部66がインナギア20の内周壁27aに接触しながら、インナギア20は回転することとなる。これによれば、回転軸4aにずれが生じ、ジョイント部材60が傾いた場合においても、足部64が挿入穴27のエッジ部分に接触することが回避できる。したがって、インナギア20が軸方向に力を受けて押されることを回避し、スムーズに回転することが可能となるので、ポンプ効率の高い燃料ポンプ100を提供することができる。
また、本実施形態によると、突出部66は、軸方向に曲率を有する湾曲凸面状に突出する。回転軸4aにずれが生じ、ジョイント部材60が傾いた場合において、この湾曲凸面状の突出部66は、軸方向に沿った挿入穴27と接触できる。このため、インナギア20が軸方向に力を受けて押されることをより確実に回避し、スムーズに回転することが可能となるので、ポンプ効率を高めることができる。
また、本実施形態によると、挿入穴27は、突出部66に対して回転進行側となる内周壁27aにおいて、径方向に沿った平面部27bを有し、突出部66は、径方向に沿った母線Lgを有する部分円筒面状に突出する。このような突出部66が平面部27bに線接触することで、回転軸4aの駆動力が回転方向Rigに効率よく伝わるので、インナギア20をスムーズに回転させ、ポンプ効率を高めることができる。
また、本実施形態によると、突出部66は、足部64の先端64aよりも本体部62側から突出する。したがって、燃料ポンプ100を製造する際、足部64の先端64aを挿入穴27に容易に挿入できると共に、足部64の先端64aがガイドとして機能することで、突出部66を挿入穴27内に挿入することも容易となる。したがって、ジョイント部材60をインナギア20に容易に組み付けることが可能となる。
また、本実施形態によると、挿入穴27は、複数設けられ、足部64及び突出部66は、挿入穴27に対応して複数設けられる。これによれば、回転軸4aにずれが生じ、ジョイント部材60が傾いた場合に、様々な傾きに対応して、突出部66を挿入穴27の内周壁27aに接触させることができるので、ポンプ効率を高めることができる。
また、本実施形態によると、ジョイント部材60は、足部64からインナギア20の回転逆側に向かって突出部66と同様の形状に突出する逆突出部68を有する。これによれば、例えば電動モータ4の起動時等に回転軸4aが回転逆側に回転する場合においても、足部64と挿入穴27のエッジが接触してインナギア20が軸方向に力を受けて押されることを回避し、インナギア20をスムーズに回転させることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に変形例1として、図10に示すように、突出部66は、足部64の先端64aからインナギア20の回転進行側に突出するものであってもよい。
変形例2としては、突出部66は、軸方向に曲率を有する湾曲凸面状として、例えば球面状に突出するものであってもよい。
変形例3では、頂点部66aに向かう程軸方向における幅が狭くなる突出部66として、図11に示すように、軸方向に対して傾斜する傾斜面67を有し、頂点部66aが尖る形状を採用可能である。
変形例4としては、突出部66は、全ての足部64からでなくても、複数の足部64のうち1つ以上から突出していればよい。
変形例5としては、ジョイント部材60は、逆突出部68を有していなくてもよい。
変形例6としては、挿入穴27は、図12に示すように、エッジ部分において、テーパ面28を有するものであってもよい。突出部66を有するジョイント部材においては、回転軸4aにずれが生じ、当該ジョイント部材60が傾いた場合、このような挿入穴27に対しても、足部64が挿入穴27のテーパ面28を含むエッジ部分に接触することが回避できる。
変形例7としては、挿入穴27は、突出部66に対して回転進行側となる内周壁27aにおいて、径方向に沿った平面部27bを有していなくてもよい。例えば、挿入穴27は、円形状、楕円状等の横断面形状であってもよい。
変形例8としては、挿入穴27は、軸方向に沿って凹むものであれば、凹底部16c側まで貫通していなくてもよい。
変形例9としては、燃料ポンプ100は、燃料として、軽油以外のガソリン、又はこれに準じた液体燃料を吸入して吐出するものであってもよい。
100 燃料ポンプ、4 電動モータ、4a 回転軸、10 ポンプハウジング、20 インナギア、24a 外歯、27 挿入穴、27a 内周壁、27b 平面部、30 アウタギア、32a 内歯、40 ポンプ室、60 ジョイント部材、62 本体部、64 足部、64a 先端、66 突出部、66a 頂点部、68 逆突出部、De 偏心方向、Lg 母線

Claims (7)

  1. 内歯(32a)を複数有するアウタギア(30)と、
    外歯(24a)を複数有し、前記アウタギアとは偏心方向(De)に偏心して噛合するインナギア(20)と、
    前記アウタギア及び前記インナギアを回転可能に収容するポンプハウジング(10)と、
    回転駆動する回転軸(4a)を有する電動モータ(4)と、
    前記回転軸を前記インナギアと中継するジョイント部材(60)とを備え、
    前記アウタギア及び前記インナギアは、それら両ギア間に複数形成されるポンプ室(40)の容積を拡縮させつつ回転することにより、燃料を各前記ポンプ室に順次吸入してから吐出し、
    前記インナギアは、軸方向に沿って凹む挿入穴(27)を有し、
    前記ジョイント部材は、
    前記回転軸に嵌合する本体部(62)と、
    前記本体部から軸方向に沿って伸び、前記挿入穴に隙間をあけて挿入される足部(64)と、
    前記足部から前記インナギアの回転進行側に向かって突出し、頂点部(66a)に向かう程軸方向における幅が狭くなる突出部(66)とを有し、
    前記突出部と前記本体部とは、離間していることを特徴とする燃料ポンプ。
  2. 前記挿入穴は、複数設けられ、
    前記足部及び前記突出部は、前記挿入穴に対応して複数設けられることを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプ。
  3. 内歯(32a)を複数有するアウタギア(30)と、
    外歯(24a)を複数有し、前記アウタギアとは偏心方向(De)に偏心して噛合するインナギア(20)と、
    前記アウタギア及び前記インナギアを回転可能に収容するポンプハウジング(10)と、
    回転駆動する回転軸(4a)を有する電動モータ(4)と、
    前記回転軸を前記インナギアと中継するジョイント部材(60)とを備え、
    前記アウタギア及び前記インナギアは、それら両ギア間に複数形成されるポンプ室(40)の容積を拡縮させつつ回転することにより、燃料を各前記ポンプ室に順次吸入してから吐出し、
    前記インナギアは、軸方向に沿って凹む挿入穴(27)を有し、
    前記ジョイント部材は、
    前記回転軸に嵌合する本体部(62)と、
    前記本体部から軸方向に沿って伸び、前記挿入穴に隙間をあけて挿入される足部(64)と、
    前記足部から前記インナギアの回転進行側に向かって突出し、頂点部(66a)に向かう程軸方向における幅が狭くなる突出部(66)とを有し、
    前記挿入穴は、複数設けられ、
    前記足部及び前記突出部は、前記挿入穴に対応して複数設けられ、
    複数の前記足部は、インナ中心線(Cig)を挟んだ反対位置を避けるように、互いに周方向に並んでいることを特徴とする燃料ポンプ。
  4. 前記突出部は、軸方向に曲率を有する湾曲凸面状に突出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料ポンプ。
  5. 前記挿入穴は、前記突出部に対して回転進行側となる内周壁(27a)において、径方向に沿った平面部(27b)を有し、
    前記突出部は、径方向に沿った母線(Lg)を有する部分円筒面状に突出することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の燃料ポンプ。
  6. 前記突出部は、前記足部の先端(64a)よりも前記本体部側から突出することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の燃料ポンプ。
  7. 前記ジョイント部材は、前記足部から前記インナギアの回転逆側に向かって前記突出部と同様の形状に突出する逆突出部(68)を有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の燃料ポンプ。
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