JP6497269B2 - 画像形成システム及び画像検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成システム及び画像検査方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、トナー等の色材を用いて像担持体上に画像を形成した後、ローラー等の転写材を用いて像担持体から用紙上へ画像を転写している。
転写時には、転写材に直流電圧を印加することにより、画像の色材を静電気力によって用紙側に移動させる電界を形成し、用紙への転写性を高めている。しかしながら、エンボス紙や和紙等のように用紙の表面の凹凸が大きい場合は、直流電圧だけでは凹部に色材を十分に移動させることができず、凹部の濃度が明るくなる白抜けと呼ばれる画像不良が生じやすい。
凹部にも色材を移動させるため、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加することが行われている。交流電圧は、高すぎても低すぎても白抜けが発生し、凹凸の大きさや形状によって白抜けを抑制できるときの適正値が異なる。このように、交流電圧の適正範囲は狭いうえ、適正範囲は環境の変化によって変動しやすいため、定期的に又は環境が変化したときに白抜けが発生しないか確認する必要がある。
従来、画像形成装置により画像が形成された用紙面を読み取って、画像が正常に形成されたかどうかを検査することが行われている。
画像の検査時には、通常、読取画像を原画像と比較し、各画像の濃度差が閾値を超える場合に画像不良と判定している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2013−197860号公報
しかしながら、表面の凹凸が大きい用紙の読取画像は、転写材に適正な電圧を印加して正常に画像を形成できた場合にも、表面の凹凸の影響により原画像との濃度差が少なからず生じてしまう。そのため、表面の凹凸が小さい用紙を対象とする従来の画像検査方法では、画像不良と誤判定されやすく、表面の凹凸が大きい用紙上に形成した画像の不良を精度良く判定することは難しかった。
本発明の課題は、画像の検査精度を高めることである。
請求項1に記載の発明によれば、
像担持体上に画像を形成し、電圧を印加した転写材を用いて前記像担持体上の画像を用紙上に転写する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された用紙面を読み取って、読取画像を生成する画像読取部と、
前記読取画像を用いて、前記用紙上の画像に画像不良が発生したか否かを判定する検査部と、を備え、
前記画像形成部は、表面の凹凸の大きさが一定値未満の第1用紙用の第1電圧を前記転写材に印加して、前記第1用紙上に検査画像を形成し、表面の凹凸の大きさが前記一定値以上の第2用紙用の第2電圧を前記転写材に印加して、前記第2用紙上に前記検査画像を形成し、前記第2電圧と異なる第3電圧を前記転写材に印加して前記第2用紙上に前記検査画像を形成し、
前記画像読取部は、前記第1電圧を印加して前記検査画像が形成された第1用紙を読み取って第1画像を生成し、前記第2電圧を印加して前記検査画像が形成された第2用紙を読み取って第2画像を生成し、前記第3電圧を印加して前記検査画像が形成された第2用紙を読み取って第3画像を生成し、
前記検査部は、前記画像読取部により生成された前記第1画像と前記第3画像の濃度差と、前記第1画像と前記第2画像の濃度差との差を算出し、算出した差が第1閾値より小さい場合、前記第2電圧を印加して前記第2用紙上に形成する画像に画像不良が発生すると判定することを特徴とする画像形成システムが提供される。
請求項2に記載の発明によれば、
前記検査部は、前記第1画像の位置が同じ画素と比べて、濃度値が第2閾値以上小さい第3画像の1又は複数の画素を凹部として決定し、決定した前記凹部の領域において、前記第1画像と前記第3画像の濃度差及び前記第1画像と前記第2画像の濃度差を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システムが提供される。
請求項3に記載の発明によれば、
前記検査部は、
前記第3画像により決定した凹部の各画素の濃度値を用いて、前記第1画像と前記第3画像の濃度差を算出し、
前記第1画像と前記第2画像とで位置が同じ画素同士の濃度値の差が大きい順に、前記第3画像により決定した前記凹部と同じ数の画素を凹部として決定し、決定した凹部の各画素の濃度値を用いて、前記第1画像と前記第2画像の濃度差を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成システムが提供される。
請求項4に記載の発明によれば、
前記第1画像と前記第3画像の濃度差及び前記第1画像と前記第2画像の濃度差は、各画像の全画素の濃度値の総和の差か、各画像の全画素の濃度値の平均値の差か、又は各画像間で位置が同じ画素同士の濃度値の差の総和であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成システムが提供される。
請求項5に記載の発明によれば、
前記第1電圧は、直流電圧であり、
前記第2電圧は、前記直流電圧に、前記第2用紙の凹部にも画像を十分に転写できるように交流電圧を重畳した電圧であり、
前記第3電圧は、前記第2電圧の交流電圧を一定値だけ変更した電圧であるか、前記第1電圧と同じ直流電圧であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成システムが提供される。
請求項6に記載の発明によれば、
前記第2電圧は、前記第2用紙の表面の凹凸の大きさによって、前記直流電圧に重畳する前記交流電圧が異なることを特徴とする請求項5に記載の画像形成システムが提供される。
請求項7に記載の発明によれば、
前記検査部により画像不良が発生すると判定された場合、前記第2電圧を調整する制御部を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成システムが提供される。
請求項8に記載の発明によれば、
前記検査画像は、ベタ画像とハーフトーン画像を配置したテスト画像であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成システムが提供される。
請求項9に記載の発明によれば、
画像を形成する用紙が前記第2用紙であり、かつ環境の変化が大きいか又は画像を形成した用紙枚数が一定枚数に達したとき、前記画像形成部による前記検査画像の形成、前記画像読取部による前記検査画像の読み取り及び前記検査部による画像不良の判定を実施することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成システムが提供される。
請求項10に記載の発明によれば、
像担持体上に画像を形成し、電圧を印加した転写材により前記像担持体上の画像を用紙上に転写する画像形成部により、表面の凹凸の大きさが一定値未満の第1用紙用の第1電圧を前記転写材に印加して、前記第1用紙上に検査画像を形成するステップと、
画像読取部により、前記第1電圧を印加して前記検査画像が形成された第1用紙を読み取って第1画像を生成するステップと、
前記画像形成部により、表面の凹凸の大きさが前記一定値以上の第2用紙用の第2電圧を前記転写材に印加して、前記第2用紙上に前記検査画像を形成するステップと、
前記画像読取部により、前記第2電圧を印加して前記検査画像が形成された第2用紙を読み取って第2画像を生成するステップと、
前記画像形成部により、前記第2電圧と異なる第3電圧を前記転写材に印加して、前記第2用紙上に前記検査画像を形成するステップと、
前記画像読取部により、前記第3電圧を印加して前記検査画像が形成された第2用紙を読み取って第3画像を生成するステップと、
検査部により、前記画像読取部により生成された前記第1画像と前記第3画像の濃度差と、前記第1画像と前記第2画像の濃度差との差を算出し、算出した差が第1閾値より小さい場合、前記第2電圧を印加して前記第2用紙上に形成する画像に画像不良が発生すると判定するステップと、
を含むことを特徴とする画像検査方法が提供される。
本発明によれば、画像の検査精度を高めることができる。
本発明の実施の形態の画像形成システムの概略構成を示す正面図である。 図1の画像形成システムの構成を機能ごとに表すブロック図である。 画像形成システムが、用紙上に画像を形成する際の処理手順を示すフローチャートである。 第1用紙と第2用紙に分類される用紙の名称のテーブル例である。 用紙の分類ごとの転写電圧を示すテーブル例である。 第2用紙用の検査の処理手順を示すフローチャートである。 検査画像として使用できるテスト画像例を示す図である。 第1用紙上に形成された正常画像例を示す図である。 第2用紙上に形成された正常画像例を示す図である。 第2用紙上に形成された、白抜けが発生した画像例を示す図である。
以下、本発明の画像形成システム及び画像検査方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態の画像形成システムGの概略構成を示している。
画像形成システムGは、図1に示すように、用紙上に画像を形成するユニット1と、当該画像が形成された用紙面を読み取って当該画像を検査するユニット2と、を備えている。
図2は、各ユニット1及び2の主な構成を機能ごとに示すブロック図である。
図2に示すように、ユニット1は、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、通信部15、画像生成部16、画像読取部17、画像メモリー18、画像処理部19、画像形成部20及び環境検出部1dを備えて構成されている。
一方、ユニット2は、画像読取部31及び検査部32を備えて構成されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、記憶部12から各種プログラムを読み出して実行することにより、各種処理を実行する。
例えば、制御部11は、画像生成部16により生成され、画像メモリー18に保持された原画像を、画像処理部19により画像処理させて、画像処理後の原画像に基づいて、画像形成部20により用紙上に画像を形成させる。制御部11は、カウンターを備え、画像を形成した用紙枚数を当該カウンターによりカウントすることができる。
制御部11は、検査部32により画像不良が発生すると判定されると、画像不良を通知するメッセージ等を表示部14に表示することができる。また、制御部11は、正常な画像の用紙を図1に示す排紙トレイT1に排紙し、画像不良と判定された用紙を図1に示す排紙トレイT2に排紙するように、ユニット2の搬送機構を制御することができる。
記憶部12は、制御部11により読み取り可能なプログラム、プログラムの実行時に用いられるファイル等を記憶している。記憶部12としては、ハードディスク等の大容量メモリーを用いることができる。
操作部13及び表示部14は、図1に示すように、ユーザーインターフェイスとしてユニット1の上部に設けられている。
操作部13は、ユーザーの操作に応じた操作信号を生成し、制御部11に出力する。操作部13としては、キーパッド、表示部14と一体に構成されたタッチパネル等を用いることができる。
表示部14は、制御部11の指示にしたがって操作画面等を表示する。表示部14としては、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro Luminescence Display)等を用いることができる。
通信部15は、ネットワーク上の外部装置、例えばユーザー端末、サーバー、他の画像形成システム等と通信する。
例えば、通信部15は、ユーザー端末からネットワークを介して、画像を形成する指示内容がページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたデータ(以下、PDLデータという)を受信する。
画像生成部16は、通信部15により受信したPDLデータをラスタライズ処理し、画素ごとに濃度値を有するビットマップ形式の原画像を、C(シアン)、M(マジェンタ)、Y(イエロー)及びK(黒)の色ごとに生成する。濃度値は画像の濃淡を表すデータ値であり、例えば8bitのデータ値は0〜255段階の濃淡を表す。
画像読取部17は、図1に示すように自動原稿送り装置、スキャナー等からなり、原稿台上にセットされた原稿面を読み取って、ビットマップ形式の原画像を、R(赤)、G(緑)及びB(青)の色ごとに生成する。
画像メモリー18は、画像生成部16又は画像読取部17により生成された原画像を一時的に保持するバッファーメモリーである。画像メモリー18としては、DRAM(Dynamic RAM)等を用いることができる。
画像処理部19は、画像読取部17により生成されたR、G及びBの各色の原画像を色変換し、C、M、Y及びKの各色の原画像を出力する。
また、画像処理部19は、C、M、Y及びKの各色の原画像に、濃度補正処理、中間調処理等の画像処理を施す。濃度補正処理は、原画像の各画素の濃度値を、用紙上に形成された画像の濃度が目標の濃度と一致するように補正した濃度値に変換する処理である。中間調処理は、中間調を疑似的に再現するための処理であり、例えば誤差拡散処理、組織的ディザ法を用いたスクリーン処理等である。
画像形成部20は、画像処理部19により画像処理された原画像の各画素の濃度値に応じて、C、M、Y及びKの複数の色からなる画像を用紙上に形成する。
画像形成部20は、図1に示すように、4つの書込みユニット21、中間転写ベルト22、2次転写ローラー23、定着装置24及び給紙トレイ25を備えている。
4つの書込みユニット21は、中間転写ベルト22のベルト面に沿って直列(タンデム)に配置され、それぞれC、M、Y及びKの色の画像を形成する。各書込みユニット21の構成は同じであり、図1に示すように、光走査装置2a、感光体2b、現像部2c、帯電部2d、クリーニング部2e及び1次転写ローラー2fを備えている。
画像形成時、各書込みユニット21では、帯電部2dにより感光体2bに電圧を印加して帯電させた後、光走査装置2aにより原画像に基づいて発光させた光束で感光体2b上を走査して静電潜像を形成する。現像部2cによりトナー等の色材を供給して、感光体2b上の静電潜像を現像すると、像担持体である感光体2b上に画像が形成される。
4つの書込みユニット21において感光体2b上に画像を形成すると、それぞれの1次転写ローラー2fにより、感光体2b上の画像を中間転写ベルト22上に順次重ねて転写(1次転写)する。これにより、中間転写ベルト22上には複数の色からなる画像が形成される。1次転写後、クリーニング部2eにより感光体2b上に残留する色材を除去する。
中間転写ベルト22は、複数のローラーにより巻き回されて回転する像担持体である。複数のローラーのなかには、1次転写ローラー2f及び2次転写ローラー23が含まれる。2次転写ローラー23及び定着装置24は、給紙トレイ25から搬送される用紙の搬送経路上に配置されている。
画像形成部20では、給紙トレイ25により用紙を給紙して、2次転写ローラー23により中間転写ベルト22上の画像を用紙上に転写(2次転写)し、定着装置24により2次転写後の用紙を加熱及び加圧して画像を用紙に定着させる。用紙の両面に画像を形成する場合、画像形成部20は、用紙を搬送経路26に搬送して用紙面を反転させて再度給紙する。
転写材である2次転写ローラー23は、中間転写ベルト22と用紙を挟持する1対のローラーである。画像形成部20では、中間転写ベルト22上の画像を形成している色材を静電力によって用紙側に移動させるため、1対のローラーのうち、中間転写ベルト22に接する方のローラーを接地し、用紙に接する方のローラーには電圧を印加する。この転写性の向上のために転写材に印加する電圧を転写電圧という。
画像形成部20は、表面の凹凸の大きさが一定値未満の第1用紙上に画像を形成する場合、直流電圧の印加のみで色材を十分に移動させることができるため、2次転写ローラー23に転写電圧として直流電圧を印加する。
一方、表面の凹凸の大きさが一定値以上の第2用紙上に画像を形成する場合、直流電圧のみでは凹部に色材を十分に移動させることができず、凹部の濃度が低濃度化する白抜けと呼ばれる画像不良が発生することがある。この白抜けの画像不良を防止するため、画像形成部20は、第2用紙上に画像を形成する場合、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を転写電圧として2次転写ローラー23に印加する。
第1用紙と第2用紙を分類する一定値は、実際に2次転写ローラー23に直流電圧を印加して画像を形成したときに、白抜けが発生する用紙の表面の凹凸の大きさに基づいて決定することができる。例えば、凹凸の大きさが異なる複数の用紙上に画像をそれぞれ形成し、形成した画像に白抜けが発生した用紙のなかでも、最も小さい凹凸の大きさを一定値として決定することができる。
用紙の表面の凹凸の大きさの指標値としては、表面粗さ計、原子間力顕微鏡等により測定した算術平均高さRa、最大高さRy、十点平均粗さRz等を用いることができる。
環境検出部1dは、画像形成システムGが置かれた環境条件を検出する。検出する環境条件は、転写性を左右する条件であればよく、例えば画像形成システムGが置かれている室内の温度、湿度等の条件である。温度、湿度等の環境条件を検出する場合、環境検出部1dは、画像形成システムGの内壁や外壁に設けられた温度計、湿度計等を備えることができる。
画像読取部31は、図1に示すように用紙の搬送経路上に配置され、画像形成部20により画像が形成された用紙面を読み取ってビットマップ形式の読取画像を生成する。
画像読取部31としては、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を用いたラインセンサーやエリアセンサー等を用いることができる。
検査部32は、画像読取部31により生成された読取画像を用いて、用紙上に画像が正常に形成されたか否かを検査する。
検査部32は、第1用紙上に形成された画像の検査を行う場合、画像メモリー18に保持された原画像と画像読取部31によって得られた読取画像との濃度値の差を閾値と比較して、画像が正常か否かを判定する。一方、第2用紙上に形成された画像を検査する場合、検査部32は、第2用紙用の検査を実施する。
図3は、画像形成システムGが、用紙に画像を形成する際の処理手順を示すフローチャートである。複数枚の用紙に画像を形成する場合、1枚ごとにこの処理手順を繰り返す。
まず、画像形成システムGでは、図3に示すように画像を形成する用紙が第1用紙か第2用紙かを、制御部11が判断する(ステップS1)。第1用紙か第2用紙かは、印刷設定時にユーザーにより指定された用紙の名称と、あらかじめ第1用紙又は第2用紙に分類された用紙の名称のテーブルとを照合することによって、決定することができる。第2用紙は、表面の凹凸の大きさによって白抜けを防止できる転写電圧の適正値が異なることがあるため、凹凸の大きさによって第2用紙をさらに小分類してもよい。
図4は、第1用紙と第2用紙に分類された用紙の名称のテーブル例を示している。
図4に示すテーブルにおいては、上質紙A、コート紙C等の名称の用紙が、表面の凹凸の大きさ、例えば十点平均粗さRzが一定値h(μm)未満であるため、第1用紙に分類されている。エンボス紙PP、エンボス紙絹目、和紙A等の名称の用紙は、表面の凹凸の大きさが一定値h(μm)以上であるため、第2用紙に分類されている。
第2用紙のなかでも、凹凸の大きさがh+2.0(μm)以上のエンボス紙PP等はクラスA、h+1.5(μm)以上h+2.0(μm)未満の範囲内にあるエンボス紙絹目等はクラスB、h(μm)以上h+1.5(μm)未満の範囲内にある和紙A等はクラスCにそれぞれ小分類されている。
画像を形成する用紙が第1用紙の場合(ステップS1:N)、制御部11は、転写電圧として第1電圧を指定して、画像形成部20により第1用紙への画像の形成を開始させる。画像形成部20は、制御部11により指定された第1電圧を2次転写ローラー23に印加して転写する(ステップS2)。その後、制御部11が画像を形成した用紙枚数のカウント値をインクリメントして(ステップS3)、本処理を終了する。
制御部11は、あらかじめ第1用紙用及び第2用紙用の転写電圧がそれぞれ第1電圧及び第2電圧として定められたテーブルから、上記第1電圧を取得することができる。第1電圧及び第2電圧は、第1用紙及び第2用紙のそれぞれに画像を転写する際、画像を構成する色材を用紙側に十分に移動させることができるときの適正電圧である。例えば、転写電圧を異ならせて第1用紙及び第2用紙上にそれぞれ画像を形成し、各用紙へ転写された画像の濃度が最も良好だったときの転写電圧を、それぞれ第1電圧及び第2電圧として決定することができる。
図5は、記憶部12が記憶する第1電圧及び第2電圧のテーブル例を示している。
図5に示すテーブル例では、第1電圧として1500Vの直流電圧が定められている。第2電圧としては、直流電圧に、第2用紙の凹部にも画像を十分に転写できるように交流電圧を重畳した電圧が定められている。
凹凸の大きさによって白抜けを防止できる交流電圧の適正値が異なる場合があるため、第2電圧は、第2用紙の表面の凹凸の大きさによって、直流電圧に重畳する交流電圧が異なっていてもよい。図5に示すテーブル例では、凹凸の大きさが異なるクラスA、B及びCによって、第2電圧の交流成分がそれぞれ異なっている。
図5中の第2用紙用の第3電圧は、第2電圧と異なり、白抜けを発生させるときの電圧である。
直流電圧に重畳する交流電圧は適正範囲を超えると白抜けが発生しやすく、白抜けを防止できる交流電圧の適正範囲は狭いので、この適正範囲を超えるように、第2電圧の交流電圧を一定値だけ変更した電圧を第3電圧とすることができる。
また、交流電圧を重畳しない直流電圧のみの場合にも白抜けが発生しやすいため、クラスCの第3電圧のように、第3電圧は第1電圧と同じ直流電圧とすることもできる。
画像を形成する用紙が第2用紙の場合(ステップS1:Y)、環境条件の変化によって第2用紙上の画像の白抜けを防止できる転写電圧の適正値が変化することがあるため、制御部11は前回の画像形成時の環境条件と比較して現在の画像形成システムGの環境条件が大きく変化したか否かを判断する(ステップS4)。
記憶部12には前回の画像形成時の温度、湿度等の環境条件が保存されているので、制御部11は、環境検出部1dにより検出された温度、湿度等の現在の環境条件を、記憶部12に保存されている前回の環境条件と比較する。制御部11は、現在と前回の温度等の差が一定値以下の場合は環境条件が大きく変化していないと判断し、一定値を超える場合は環境条件が大きく変化したと判断することができる。
環境条件が大きく変化していない場合(ステップS4:N)、転写材の消耗により第2用紙上の画像の白抜けを防止できる転写電圧の適正値が変化することがあるため、制御部11は一定枚数以上の画像を形成したか否かを判断する(ステップS5)。
具体的には、制御部11は、用紙枚数のカウント値を読み出して、カウント値が一定値、例えば1000以上か否かを判断する。
環境条件が大きく変化しておらず、用紙枚数のカウント値が一定値未満であって一定枚数以上の画像も形成していない場合(ステップS5:N)、白抜けを防止できる転写電圧の適正値の変化はなく、前回と同じ第2電圧を使用しても白抜けが生じる可能性は低い。よって、制御部11は、転写電圧として第2電圧を指定して、画像形成部20により第2用紙への画像の形成を開始させる。第2電圧は、第1電圧と同様に図5に示すテーブルから取得することができる。第2用紙を凹凸の大きさによって複数のクラスに小分類している場合、制御部11はそのクラスに応じた第2電圧を取得すればよい。
画像形成部20は、制御部11により指定された第2電圧を2次転写ローラー23に印加して第2用紙上に画像を形成する(ステップS6)。その後、ステップS3の処理へ移行して、制御部11が画像形成に使用した用紙枚数のカウント値をインクリメントすると、本処理を終了する。
環境条件が大きく変化しているか(ステップS4:Y)、又は一定枚数以上の画像を形成している場合(ステップS5:Y)、環境条件の変化及び転写材の消耗によって白抜けを防止できる転写電圧の適正値が変化し、前回と同じ第2電圧では白抜けが生じる可能性が高い。よって、画像形成システムGでは第2用紙用の検査を実施する(ステップS7)。
図6は、画像形成システムGが第2用紙用の検査を実施する際の処理手順を示している。
図6に示すように、画像形成システムGでは、制御部11が第1電圧を指定して第1用紙への検査画像の形成を画像形成部20に指示し、その読み取りを画像読取部31に指示する。
画像形成部20は、制御部11により指定された第1電圧を2次転写ローラー23に印加して第1用紙上に検査画像を形成する。画像読取部31は、この第1用紙面を読み取って第1画像を生成する(ステップS21)。
検査画像は、ユーザーの指示に応じて形成しようとしていたジョブの画像であってもよいし、検査専用のテスト画像であってもよい。
色材の色又は付着量によって白抜けが発生したりしなかったりと発生状況が異なることがあるため、テスト画像は、図7に示すように、C、M、Y及びKの各色のベタ画像g1とハーフトーン画像g2とがそれぞれ配置された画像であることが好ましい。ベタ画像g1は、濃度値が最大値255である画像である。ハーフトーン画像g2は、最大値と最小値の中間付近の濃度値、例えば中間値127の画像が中間調処理された画像である。このようなテスト画像を使用することにより、白抜けの画像不良の判定精度を高めることができる。
また、制御部11は第2電圧を指定して第2用紙への検査画像の形成を画像形成部20に指示し、その読み取りを画像読取部31に指示する。検査画像は、第1用紙上に形成した検査画像と同じ画像である。
画像形成部20は、制御部11により指定された第2用紙用の転写電圧を2次転写ローラー23に印加して第2用紙上に検査画像を形成する。画像読取部31は、この第2用紙面を読み取って第2画像を生成する(ステップS22)。
さらに、制御部11は白抜け発生用の第3電圧を指定して第2用紙への検査画像の形成を画像形成部20に指示し、その読み取りを画像読取部31に指示する。検査画像は、第1用紙上に形成した検査画像と同じ画像である。
画像形成部20は、制御部11により指定された第3電圧を2次転写ローラー23に印加して第2用紙上に検査画像を形成する。画像読取部31は、この第2用紙面を読み取って第3画像を生成する(ステップS23)。
図8Aは、転写材に第1電圧を印加して第1用紙上に形成した画像例を示している。第1電圧は、第1用紙に画像を十分に転写できる適正電圧に調整されているので、第1用紙に第1電圧を使用して画像を転写すれば、図8Aに示すような正常画像が得られる。
図8Bは、転写材に第2電圧を印加して第2用紙上に形成した画像例を示している。第2電圧が適正電圧であれば、凹部にも色材を十分に移動させることができる。図8Bに示すように、凹凸の影響によって、図8Aに示す正常画像と比べて凹部と凸部の濃度差が少なからず生じるかもしれないが、濃度差が許容範囲内にある正常画像が得られる。
図8Cは、転写材に第2電圧を印加して第2用紙上に画像を形成したが、第2電圧が適正電圧ではなかったために白抜けが発生した画像例を示している。図8Cに示すように、凹部に画像が十分に転写されないため、図8Aに示す正常画像と比較して凹部の濃度が明るく、白抜けが発生した異常画像が得られる。
第3電圧は、白抜けを防止できる適正電圧ではないため、第3電圧を印加して第2用紙上に画像を形成した場合は、図8Cに示すような異常画像が得られる。
検査部32は、画像読取部31により生成された第1画像と第3画像の濃度差D1を算出する(ステップS24)。この濃度差D1は、転写電圧が適正ではないために生じた白抜けに起因する濃度差を表す。
濃度差D1は、第1画像の全画素の濃度値の総和と、第3画像の全画素の濃度値の総和との差であってもよいし、第1画像の全画素の濃度値の平均値と第3画像の全画素の濃度値の平均値との差であってもよい。また、濃度差D1は、第1画像と第3画像とで位置が同じ画素同士の濃度値の差の総和であってもよい。
また、検査部32は、画像読取部31により生成された第1画像と第2画像の濃度差D2を算出する(ステップS25)。この濃度差D2は、第2電圧を使用しても生じた濃度差を表す。検査部32は、濃度差D2を上記濃度差D1と同じ計算方法で計算する。
上記濃度差D1及びD2を算出する際、余白や形成する画像がない非画像領域ではもともと白抜けに起因する濃度差が生じないため、非画像領域を除外した領域において濃度差を算出することが好ましい。これにより、ノイズによって非画像領域において生じた濃度差を濃度差D1及びD2から除外することができ、白抜けの画像不良の判定精度を高めることができる。
具体的には、濃度差D1及びD2を算出する各画像において濃度値が閾値δ未満の低濃度領域を非画像領域として決定し、非画像領域を除いた残りの領域の濃度値を用いて各濃度差D1及びD2を算出すればよい。閾値δは任意に決定することができ、例えば0〜255の濃度値であればδ=5と決定することができる。
検査部32は、算出した濃度差D1と濃度差D2の差(D1−D2)を第1閾値Th1と比較する。差(D1−D2)が第1閾値Th1より小さい場合(ステップS26:Y)、第2電圧を使用しても、転写電圧が適正ではなく白抜けが生じた場合と同様の濃度差が生じている。よって、検査部32は第2用紙上の画像に白抜けの画像不良が発生すると判定する(ステップS27)。
制御部11は、検査部32により画像不良と判定されると、表示部14上に画像不良の発生を通知するメッセージ等の通知情報を表示させる。制御部11は、画像不良と判定された第2用紙、検査画像が形成された第1用紙等をヤレ紙として、通常の排紙トレイT1とは異なる排紙トレイT2に搬送させることもできる。
また、制御部11は、現在の環境条件及び画像形成状況に応じて、第2電圧を調整する(ステップS28)。
例えば、制御部11は、第2電圧の交流電圧を所定値ずつ変更して上述した第2用紙用の検査を繰り返し、検査部32により画像不良と判定されなかったときの交流電圧を、調整後の第2電圧の交流成分として決定する。制御部11は、決定した調整後の第2電圧を記憶部12に保存する。
制御部11は、ステップS4で検出した環境条件を現在の環境条件として保存し(ステップS29)、第2用紙用の検査を終了する。その後、図3に示すように、制御部11は用紙枚数のカウント値をクリアして(ステップS8)、本処理を終了する。
保存した環境条件は、新たな用紙に画像を形成する時に、前回の画像形成時の環境条件としてステップS4の比較に用いられる。制御部11がカウントする用紙枚数のカウント値は、保存した環境条件での用紙枚数のカウント値となる。
一方、差(D1−D2)が第1閾値Th1以上である場合(ステップS26:N)、第2電圧を使用したときの濃度差が第2電圧を使用せずに白抜けが生じたときの濃度差とは大きく異なる。すなわち、第2電圧を使用することにより白抜けを防止できているため、検査部32は第2用紙上の画像が正常画像であると判定し、上述したステップS29の処理へ移行する。
以上のように、本実施の形態の画像形成システムGは、中間転写ベルト22上に画像を形成し、電圧を印加した2次転写ローラー23を用いて中間転写ベルト22上の画像を用紙上に転写する画像形成部20と、画像形成部20により画像が形成された用紙面を読み取って、読取画像を生成する画像読取部31と、当該読取画像を用いて、用紙上の画像に画像不良が発生したか否かを判定する検査部32と、を備えている。画像形成部20は、表面の凹凸の大きさが一定値未満の第1用紙用の第1電圧を2次転写ローラー23に印加して、第1用紙上に検査画像を形成し、表面の凹凸の大きさが一定値以上の第2用紙用の第2電圧を2次転写ローラー23に印加して、第2用紙上に検査画像を形成し、第2電圧と異なる第3電圧を2次転写ローラー23に印加して第2用紙上に検査画像を形成し、画像読取部31は、上記第1電圧を印加して検査画像が形成された第1用紙を読み取って第1画像を生成し、上記第2電圧を印加して検査画像が形成された第2用紙を読み取って第2画像を生成し、上記第3電圧を印加して検査画像が形成された第2用紙を読み取って第3画像を生成する。検査部32は、画像読取部31により生成された第1画像と第3画像の濃度差D1と、第1画像と第2画像の濃度差D2との差(D1−D2)を算出し、算出した差が第1閾値Th1より小さい場合、第2電圧を印加して第2用紙上に形成する画像に画像不良が発生すると判定する。
表面の凹凸の大きさが一定値以上の第2用紙は、正常に画像を形成できた場合でも凹部と凸部とで少なからず濃度差が生じるため、原画像との濃度差の比較では画像不良の正確な判定が難しい。本実施の形態の画像形成システムGは、第2電圧を使用して形成した画像と正常画像との濃度差D1が、故意に白抜けを発生させた異常画像と正常画像との濃度差D2に近いかどうかによって、白抜けの画像不良を判定する。よって、より精度良く白抜けの画像不良を判定することができ、検査精度を高めることができる。
〔変形例〕
上述した用紙全体の濃度差D1及びD2によって判定する場合に限らず、白抜けが発生する凹部のみの濃度差によって白抜けの画像不良を判定することができる。凹部のみの濃度差に着目することにより、白抜けが発生しない凸部の濃度差等のノイズ成分を除外して白抜けの画像不良を判定することができ、判定精度を高めることができる。
具体的には、上記ステップS24〜S27の処理内容を次のように変更すればよい。
検査部32は、第1画像の位置が同じ画素と比べて、濃度値が第2閾値Th2以上小さい(すなわち、明るい)第3画像の1又は複数の画素を、白抜けが発生した凹部の画素として決定する。
第2閾値Th2は、白抜けが生じるときの濃度差に応じて適宜設定すればよい。例えば、濃度値の値域が0〜255であり、白抜けによって1画素あたり40程度の濃度差が生じる場合、第2閾値Th2を40に決定することができる。
検査部32は、第1画像と第3画像の濃度差D1を、決定した凹部の各画素の濃度値を用いて算出する(ステップS24)。
濃度差D1は、濃度差を算出する領域を全領域ではなく凹部の領域に限定すること以外は、上記濃度差D1と同様にして計算することができる。すなわち、濃度差D1は、第3画像の凹部の各画素の濃度値の総和とこの凹部と位置が同じ第1画像中の各画素の濃度値の総和との差であってもよいし、第3画像の凹部の各画素の濃度値の平均値とこの凹部と位置が同じ第1画像中の各画素の濃度値の平均値との差であってもよい。また、濃度差D1は、凹部の各画素のうち、第1画像と第3画像とで位置が同じ画素同士の濃度値の差の総和であってもよい。
また、検査部32は、第1画像と第2画像の濃度差D2を、第3画像により決定した凹部の各画素の濃度値を用いて算出する(ステップS25)。
濃度差D2は、濃度差D1と同様に、第2画像の凹部と第1画像の凹部の各画素の濃度値の総和との差であるか、凹部の各画素の濃度値の平均値の差であるか、又は凹部の各画素のうち、第1画像と第2画像とで位置が同じ画素同士の濃度値の差の総和である。
なお、第2用紙における凹部の位置は1枚ごとに異なるが、凹部の面積はほぼ同じであるため、検査部32は、第1画像と第2画像の位置が同じ画素同士の濃度値の差が大きい順に、第3画像により決定した凹部の画素の数kと同じ数の画素を凹部として決定することもできる。これにより、第1画像と第2画像の濃度差D2を算出する凹部をより正確に決定することができる。
検査部32は、算出した濃度差D1と濃度差D2の差(D1−D2)を第1閾値Th1と比較し、差(D1−D2)が第1閾値Th1よりも小さい場合(ステップS26:Y)、第2用紙上の画像に白抜けの画像不良が発生すると判定する(ステップS27)。
第1閾値Th1は、1画素あたりの許容できる差に凹部の画素の数kを乗算して得られる閾値である。例えば、濃度値の値域が0〜255であり、1画素あたり20程度の差を許容できる場合、Th1=20×kと決定することができる。
一方、差(D1−D2)が第1閾値Th1以上である場合(ステップS26:N)、検査部32は、第2用紙上の画像は正常画像であると判定する。
上記実施の形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、ユニット1の制御部11がプログラムを読み取ることにより、上記処理手順をユニット2の検査部32ではなく、制御部11により実行させることができる。
プログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としては、ROM、フラッシュメモリー等の不揮発性メモリー、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も含む。
G 画像形成システム
11 制御部
20 画像形成部
31 画像読取部
32 検査部

Claims (10)

  1. 像担持体上に画像を形成し、電圧を印加した転写材を用いて前記像担持体上の画像を用紙上に転写する画像形成部と、
    前記画像形成部により画像が形成された用紙面を読み取って、読取画像を生成する画像読取部と、
    前記読取画像を用いて、前記用紙上の画像に画像不良が発生したか否かを判定する検査部と、を備え、
    前記画像形成部は、表面の凹凸の大きさが一定値未満の第1用紙用の第1電圧を前記転写材に印加して、前記第1用紙上に検査画像を形成し、表面の凹凸の大きさが前記一定値以上の第2用紙用の第2電圧を前記転写材に印加して、前記第2用紙上に前記検査画像を形成し、前記第2電圧と異なる第3電圧を前記転写材に印加して前記第2用紙上に前記検査画像を形成し、
    前記画像読取部は、前記第1電圧を印加して前記検査画像が形成された第1用紙を読み取って第1画像を生成し、前記第2電圧を印加して前記検査画像が形成された第2用紙を読み取って第2画像を生成し、前記第3電圧を印加して前記検査画像が形成された第2用紙を読み取って第3画像を生成し、
    前記検査部は、前記画像読取部により生成された前記第1画像と前記第3画像の濃度差と、前記第1画像と前記第2画像の濃度差との差を算出し、算出した差が第1閾値より小さい場合、前記第2電圧を印加して前記第2用紙上に形成する画像に画像不良が発生すると判定することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記検査部は、前記第1画像の位置が同じ画素と比べて、濃度値が第2閾値以上小さい第3画像の1又は複数の画素を凹部として決定し、決定した前記凹部の領域において、前記第1画像と前記第3画像の濃度差及び前記第1画像と前記第2画像の濃度差を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記検査部は、
    前記第3画像により決定した凹部の各画素の濃度値を用いて、前記第1画像と前記第3画像の濃度差を算出し、
    前記第1画像と前記第2画像とで位置が同じ画素同士の濃度値の差が大きい順に、前記第3画像により決定した前記凹部と同じ数の画素を凹部として決定し、決定した凹部の各画素の濃度値を用いて、前記第1画像と前記第2画像の濃度差を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記第1画像と前記第3画像の濃度差及び前記第1画像と前記第2画像の濃度差は、各画像の全画素の濃度値の総和の差か、各画像の全画素の濃度値の平均値の差か、又は各画像間で位置が同じ画素同士の濃度値の差の総和であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  5. 前記第1電圧は、直流電圧であり、
    前記第2電圧は、前記直流電圧に、前記第2用紙の凹部にも画像を十分に転写できるように交流電圧を重畳した電圧であり、
    前記第3電圧は、前記第2電圧の交流電圧を一定値だけ変更した電圧であるか、前記第1電圧と同じ直流電圧であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  6. 前記第2電圧は、前記第2用紙の表面の凹凸の大きさによって、前記直流電圧に重畳する前記交流電圧が異なることを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 前記検査部により画像不良が発生すると判定された場合、前記第2電圧を調整する制御部を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  8. 前記検査画像は、ベタ画像とハーフトーン画像を配置したテスト画像であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  9. 画像を形成する用紙が前記第2用紙であり、かつ環境の変化が大きいか又は画像を形成した用紙枚数が一定枚数に達したとき、前記画像形成部による前記検査画像の形成、前記画像読取部による前記検査画像の読み取り及び前記検査部による画像不良の判定を実施することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  10. 像担持体上に画像を形成し、電圧を印加した転写材により前記像担持体上の画像を用紙上に転写する画像形成部により、表面の凹凸の大きさが一定値未満の第1用紙用の第1電圧を前記転写材に印加して、前記第1用紙上に検査画像を形成するステップと、
    画像読取部により、前記第1電圧を印加して前記検査画像が形成された第1用紙を読み取って第1画像を生成するステップと、
    前記画像形成部により、表面の凹凸の大きさが前記一定値以上の第2用紙用の第2電圧を前記転写材に印加して、前記第2用紙上に前記検査画像を形成するステップと、
    前記画像読取部により、前記第2電圧を印加して前記検査画像が形成された第2用紙を読み取って第2画像を生成するステップと、
    前記画像形成部により、前記第2電圧と異なる第3電圧を前記転写材に印加して、前記第2用紙上に前記検査画像を形成するステップと、
    前記画像読取部により、前記第3電圧を印加して前記検査画像が形成された第2用紙を読み取って第3画像を生成するステップと、
    検査部により、前記画像読取部により生成された前記第1画像と前記第3画像の濃度差と、前記第1画像と前記第2画像の濃度差との差を算出し、算出した差が第1閾値より小さい場合、前記第2電圧を印加して前記第2用紙上に形成する画像に画像不良が発生すると判定するステップと、
    を含むことを特徴とする画像検査方法。
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