(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態1にかかる動画撮像システム1を示す図である。動画撮像システム1は、撮像装置100と、情報処理端末200とを有する。撮像装置100は、例えばカムコーダ又はビデオカメラ等である。撮像装置100は、動画を撮像し、撮像された動画を、動画像データとして記録する。また、撮像装置100は、撮像した動画から、動画の予め定められた時間区間それぞれに対応するシーンの複数の静止画を抽出するように構成されている。また、撮像装置100は、情報処理端末200と、例えばWiFi等の無線通信又は有線通信によって、通信を行う。詳しくは後述する。
情報処理端末200は、例えばタブレット端末等である。情報処理端末200は、好ましくはユーザによって持ち運び可能なモバイル機器である。情報処理端末200は、撮像装置100と無線又は有線等の通信路10を介して通信を行う。情報処理端末200は、撮像装置100に対して動画の撮像の開始及び停止を指示するように構成されている。また、情報処理端末200は、動画の撮像が停止されると、撮像装置100から、抽出された静止画の少なくとも一部の静止画それぞれに対応する複数の表示用静止画を取得する。ここで、表示用静止画は、例えばサムネイルであって、情報処理端末200において一覧表示されるための静止画である。さらに、情報処理端末200は、取得された複数の表示用静止画の一覧を表示する。さらに、ユーザが、表示された表示用静止画を選択すると、選択された表示用静止画に関連付けられた時間に対応する動画の位置から、動画を再生する。詳しくは後述する。
図2は、実施の形態1にかかる撮像装置100のハードウェア構成を示す図である。撮像装置100は、操作部102と、表示部104と、情報処理装置110と、撮像部130とを有する。なお、撮像装置100には、操作部102及び表示部104は設けられていなくてもよい。操作部102は、例えばタッチパネル又はキーボード等である。操作部102は、撮影者等のユーザの操作を受け付ける。また、操作部102は、情報処理装置110の制御によって、ユーザに必要な情報を表示してもよい。
表示部104は、例えばタッチパネル又はLCD(Liquid Crystal Display)等である。表示部104は、情報処理装置110の制御によって、ユーザに必要な情報を表示する。また、表示部104は、入力装置を有してもよく、必要に応じてユーザの操作を受け付けてもよい。また、表示部104は、撮像部130によって撮像された動画又は静止画を表示してもよい。
情報処理装置110は、例えばコンピュータである。情報処理装置110は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の制御部112と、例えばメモリ又はハードディスク等の記憶部114と、通信部116とを有する。情報処理装置110は、操作部102、表示部104及び撮像部130の動作を制御する。また、情報処理装置110は、操作部102によって受け付けられた操作に応じて必要な処理を行う。また、情報処理装置110は、撮像部130によって撮像された動画に対して、静止画の抽出といった画像処理等の必要な処理を行う。通信部116は、無線又は有線を介して接続された情報処理端末200と通信を行うために必要な処理を行う。
撮像部130は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子である。撮像部130は、撮像部130の前のシーンを動画像として読み取る処理を行う。具体的には、撮像部130は、動画を撮像して、撮像された動画に対応する動画像データを生成する。また、撮像部130は、静止画を撮像して、撮像された静止画に対応する静止画像データを生成してもよい。なお、用語「動画」は、情報処理における処理対象としての、「動画を示す動画像データ」も意味する。同様に、用語「静止画」は、情報処理における処理対象としての、「静止画を示す静止画像データ」も意味する。
図3は、実施の形態1にかかる情報処理端末200のハードウェア構成を示す図である。情報処理端末200は、操作部202と、表示部204と、情報処理装置210と、撮像部230とを有する。なお、情報処理端末200には、撮像部230は設けられていなくてもよい。
操作部202は、例えばタッチパネル又はキーボード等である。操作部202は、ユーザの操作を受け付ける。また、操作部202は、情報処理装置210の制御によって、ユーザに必要な情報を表示してもよい。表示部204は、例えばタッチパネル又はLCD等である。表示部204は、情報処理装置210の制御によって、ユーザに必要な情報を表示する。また、表示部204は、撮像装置100から得られた動画又は静止画を表示する。また、表示部204は、入力装置を有してもよく、必要に応じてユーザの操作を受け付けてもよい。なお、好ましくは、操作部202及び表示部204は、一体となってタッチパネルを構成している。
情報処理装置210は、例えばコンピュータである。情報処理装置210は、例えばCPU等の制御部212と、例えばメモリ又はハードディスク等の記憶部214と、通信部216とを有する。情報処理装置210は、操作部202、表示部204及び撮像部230の動作を制御する。また、情報処理装置210は、操作部202によって受け付けられた操作に応じて必要な処理を行う。また、情報処理装置210は、撮像装置100から得られた静止画又は動画を表示するための処理等の必要な処理を行う。通信部216は、無線又は有線を介して接続された撮像装置100と通信を行うために必要な処理を行う。撮像部230は、撮像装置100に設けられた撮像部130と同様の構成を有し得る。
図4は、実施の形態1にかかる撮像装置100の機能ブロック図である。実施の形態1にかかる撮像装置100は、撮像処理部150を有する。撮像処理部150は、撮像開始指示受信部152と、撮像制御部154と、動画格納部156と、静止画抽出部158と、静止画格納部160とを有する。また、撮像処理部150は、撮像停止指示受信部170と、撮像時間送信部172と、表示用静止画要求受信部174と、表示用静止画生成部176と、表示用静止画送信部178とを有する。さらに、撮像処理部150は、再生要求受信部180と、再生処理部182とを有する。これらの撮像処理部150の各構成要素については後で詳述するが、一部の構成要素については以下で説明する。
静止画抽出部158は、撮像部130によって撮像された動画から、この動画の予め定められた時間区間それぞれに対応するシーンの複数の静止画を抽出する。例えば、予め定められた時間区間が5秒であるとすると、静止画抽出部158は、動画の開始から5秒間隔で、各区間に対応するシーンの静止画を抽出する。具体的には、静止画抽出部158は、動画の開始から0秒後のシーンの静止画を抽出し、5秒後のシーンの静止画を抽出し、10秒後のシーンの静止画を抽出する。静止画抽出部158は、以後同様に、5秒おきに静止画を抽出する。静止画抽出部158は、この抽出処理を、動画の終了時点まで行う。
さらに、静止画抽出部158は、抽出された静止画それぞれに、各静止画に対応する時間に関する情報である時間情報を付加する。つまり、静止画像データとしての静止画には、時間情報が含まれている。具体的には、静止画抽出部158は、例えば動画の開始から0秒後のシーンの静止画については、「動画開始から0秒」を示す時間情報を付加する。同様に、静止画抽出部158は、例えば動画の開始から5秒後のシーンの静止画については、「動画開始から5秒」を示す時間情報を付加する。なお、動画が撮像された時刻が動画に付加されている場合、この時間情報は、この静止画のシーンが撮像された時刻を示してもよい。
表示用静止画生成部176は、情報処理端末200からの要求に応じて、抽出された静止画の少なくとも一部の静止画それぞれに対応する複数の表示用静止画を取得する。この表示用静止画は、情報処理端末200において一覧表示される。したがって、表示用静止画生成部176は、元の静止画に対して圧縮処理及び縮小処理等の画像処理を施すことによって、サムネイル等の表示用静止画を生成する。なお、この表示用静止画には、元の静止画に付加されていた時間情報が付加されている。つまり、表示用静止画にも、時間情報が含まれている。
なお、撮像処理部150は、例えば、制御部112の制御によって、プログラムを実行させることによって実現できる。より具体的には、撮像処理部150は、記憶部114に格納されたプログラムを、制御部112の制御によってプログラムを実行することによって実現される。また、撮像処理部150の各構成要素は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせ等により実現してもよい。また、撮像処理部150の各構成要素は、例えばFPGA(field-programmable gate array)又はマイコン等の、使用者がプログラミング可能な集積回路を用いて実現してもよい。この場合、この集積回路を用いて、上記の各構成要素から構成されるプログラムを実現してもよい。このことは、後述する情報処理端末200における動画確認処理部についても同様である。
図5は、実施の形態1にかかる情報処理端末200の機能ブロック図である。実施の形態1にかかる情報処理端末200は、動画確認処理部250を有する。動画確認処理部250は、撮像開始指示部252と、撮像停止指示部254とを有する。また、動画確認処理部250は、撮像時間受信部256と、取得位置決定部260と、表示用静止画要求部270と、表示用静止画取得部272と、一覧表示制御部274とを有する。また、動画確認処理部250は、表示用静止画選択部276と、選択履歴記録部278と、再生要求部280と、再生処理部282とを有する。動画確認処理部250は、撮像装置100によって撮像された動画をユーザが確認するための処理を行う。言い換えると、動画確認処理部250は、動画をユーザが確認するための動画確認方法を実行する。これらの動画確認処理部250の各構成要素については後で詳述するが、一部の構成要素については以下で説明する。
表示用静止画選択部276は、ユーザの操作により、表示部204に一覧表示された複数の表示用静止画から、1つ以上の表示用静止画を選択する。選択履歴記録部278は、表示用静止画選択部276によって選択された表示用静止画に付加されている時間情報に基づいて、選択の履歴を記録する。具体的には、選択履歴記録部278は、動画の終端から、選択された表示用静止画に関する時間情報が示す時間位置まで遡った時間を記録する。なお、「時間位置」とは、動画における時間軸上の位置を示し、例えば動画開始からの時間である。例えば動画の撮像時間が「5分」であり、選択された表示用静止画に関する時間情報が「動画開始から2分」を示している場合、動画の終端から、選択された表示用静止画に関する時間情報が示す時間位置まで遡った時間は、5分−2分=3分である。したがって、この場合、選択履歴記録部278は、選択履歴として、「動画終了まで3分」を示す時間情報を記録する。この時間情報を、「選択時間情報」と称する。
図6は、実施の形態1にかかる動画撮像システム1における処理の流れを示すシーケンス図である。まず、ステップS102において、情報処理端末200の操作部202は、ユーザによってなされた、動画の撮像の開始に関する操作を受け付ける。具体的には、例えば、表示部204が、撮像の開始を指示するためのアイコンを表示させ、ユーザがそのアイコンをタッチすることによって、操作部202は、撮像の開始に関する操作を受け付ける。
この操作に応じて、ステップS104において、情報処理端末200は、撮像装置100に対して、撮像の開始を指示する。具体的には、撮像開始指示部252は、操作部202から、撮像の開始に関する操作を示す信号を受信する。撮像開始指示部252は、この信号を受信すると、撮像を開始する旨の指示を示す信号を生成し、生成された信号を、通信部216及び通信路10を介して、撮像装置100に対して送信する。
撮像装置100は、情報処理端末200から撮像を開始する旨の指示を示す信号を受信すると、ステップS106において撮像処理を行う。さらに、撮像装置100は、ステップS108において静止画の抽出処理を行う。具体的には、撮像開始指示受信部152は、情報処理端末200から、通信路10及び通信部116を介して、撮像を開始する旨の指示を示す信号を受信する。さらにこのとき、撮像開始指示受信部152は、撮像制御部154に対し、撮像を開始する旨の指示を示す信号を出力する。撮像制御部154は、撮像部130に対して、動画を撮像するように制御する。動画格納部156は、撮像部130によって生成された動画像データとしての動画を格納する。
また、撮像制御部154は、撮像を行うように制御している間、予め定められた時間間隔で動画から静止画を抽出する旨の指示を、静止画抽出部158に対して出力する。静止画抽出部158は、動画格納部156に格納された動画から、予め定められた時間間隔で静止画を抽出する。具体的には、静止画抽出部158は、上述したように、予め定められた時間区間それぞれに対応するシーンの複数の静止画を抽出する。なお、「予め定められた時間間隔」は、情報処理端末200によって指定されるようにしてもよい。この場合、情報処理端末200から送信される、撮像を開始する旨の指示を示す信号が、時間間隔を示す情報を含んでもよい。静止画抽出部158は、抽出した複数の静止画を静止画格納部160に格納する。このとき、静止画抽出部158は、各静止画に、対応する時間情報を付加する。
次に、ステップS110において、情報処理端末200の操作部202は、ユーザによってなされた、動画の撮像の停止に関する操作を受け付ける。具体的には、表示部204が、撮像の停止を指示するためのアイコンを表示させ、ユーザがそのアイコンをタッチすることによって、操作部202は、撮像の停止に関する操作を受け付ける。
この操作に応じて、ステップS112において、情報処理端末200は、撮像装置100に対して、撮像の停止を指示する。具体的には、撮像停止指示部254は、操作部202から、撮像の停止に関する操作を示す信号を受信する。撮像停止指示部254は、この信号を受信すると、撮像を停止する旨の指示を示す信号を、通信部216及び通信路10を介して、撮像装置100に対して送信する。
ステップS114において、撮像装置100は、情報処理端末200から撮像を停止する旨の指示を示す信号を受信すると、撮像処理を停止する。具体的には、撮像停止指示受信部170は、情報処理端末200から、通信路10及び通信部116を介して、撮像を停止する旨の指示を示す信号を受信する。さらにこのとき、撮像停止指示受信部170は、撮像制御部154及び撮像時間送信部172に対し、撮像を停止する旨の指示を示す信号を出力する。これにより、撮像制御部154は、撮像部130に対して、撮像を停止するように制御する。
また、このとき、ステップS116において、撮像装置100は、撮像された動画の撮像時間を示す情報を、情報処理端末200に対して送信する。具体的には、撮像時間送信部172は、撮像停止指示受信部170から信号を受け付けると、動画格納部156に格納された動画の撮像時間を示す情報を取得する。そして、撮像時間送信部172は、取得した撮像時間を示す情報を、通信部116及び通信路10を介して、情報処理端末200に対して送信する。そして、情報処理端末200の撮像時間受信部256は、その撮像時間を示す情報を、通信路10及び通信部216を介して受信する。
撮像時間を示す情報を受信すると、ステップS20において、情報処理端末200は、後の処理で表示するために取得すべき表示用静止画それぞれの、動画における位置を決定する。具体的には、撮像時間受信部256は、撮像時間を示す情報を取得位置決定部260に送信する。取得位置決定部260は、撮像時間を示す情報と、選択履歴記録部278に記録された選択履歴とを用いて、取得すべき表示用静止画それぞれの動画における位置を決定する。以下、詳述する。
図7は、実施の形態1にかかる取得位置決定部260の処理を示すフローチャートである。まず、ステップS202において、取得位置決定部260は、選択履歴記録部278に選択履歴が記録されているか否かを判定する。選択履歴が記録されていない場合、つまりS202の判定がNOの場合、ステップS204において、取得位置決定部260は、取得すべき表示用静止画の時間軸上の位置が等間隔となるように、取得位置を決定する。なお、「取得位置」とは、処理対象の動画について取得すべき表示用静止画の時間位置つまり動画における時間軸上の位置である。
ここで、実施の形態1においては、取得すべき表示用静止画の時間間隔は、静止画格納部160に格納されている静止画の時間間隔よりも長くなるようにする。これによって、取得される表示用静止画の数は、静止画抽出部158によって抽出された静止画の数よりも少なくなる。例えば、静止画格納部160に静止画が5秒間隔で格納されている場合、取得位置決定部260は、5秒よりも大きい20秒間隔となるように、取得位置を決定する。つまり、取得位置決定部260は、「動画開始から0秒」、「動画開始から20秒」、「動画開始から40秒」、「動画開始から60秒」といったように、取得位置を決定する。
一方、選択履歴が記録されている場合、つまりS202の判定がYESの場合、ステップS210において、取得位置決定部260は、選択時間情報の頻度を判定する。例えば、「動画終了まで3分」を示す選択時間情報が選択履歴記録部278に1つ記録されている場合、つまり、「動画終了まで3分」の表示用静止画が1回選択された場合、「動画終了まで3分」を示す選択時間情報の頻度は「1」である。同様に、例えば、「動画終了まで2分」を示す選択時間情報が選択履歴記録部278に2つ記録されている場合、つまり、「動画終了まで2分」の表示用静止画が2回選択された場合、「動画終了まで2分」を示す選択時間情報の頻度は「2」である。
ステップS212において、取得位置決定部260は、処理対象の動画において、頻度の高い選択時間情報に対応する時間位置における時間間隔が相対的に短くなるように、取得位置を決定する。言い換えると、取得位置決定部260は、選択された頻度の高い時間帯における時間間隔が、選択された頻度の低い時間帯における時間間隔よりも短くなるように、取得位置を決定する。
例えば、選択履歴記録部278が選択時間情報として「動画終了まで3分」を示す選択時間情報を1つ記録しているケースを仮定する。ここで、処理対象の動画の撮像時間が5分である場合、「動画終了まで3分」を示す選択時間情報に対応する時間情報は、「動画開始から2分」を示す情報である。この場合において、頻度の高い選択時間情報に対応する表示用静止画は、「動画開始から2分」を示す時間情報に対応する表示用静止画である。したがって、取得位置決定部260は、「動画開始から2分」を示す時間情報の前後の時間帯における時間間隔が他の時間帯における時間間隔よりも短くなるように、取得位置を決定する。
つまり、取得位置決定部260は、「動画開始から2分」の前後の時間帯においては、例えば10秒間隔で表示用静止画を取得するように、取得位置を決定する。一方、取得位置決定部260は、例えば「動画開始から4分」のようなその他の時間帯においては、例えば30秒間隔等の10秒間隔よりも長い間隔となるように、取得位置を決定する。なお、取得位置決定部260は、その他の時間帯においては、時間間隔を変更せず、20秒間隔となるように取得位置を決定してもよい。
また、例えば、選択履歴記録部278が選択時間情報として「動画終了まで3分」を示す選択時間情報を1つ記録し、「動画終了まで2分」を示す選択時間情報を2つ記録しているケースを仮定する。このとき、「動画終了まで2分」を示す選択時間情報の方が、「動画終了まで3分」を示す選択時間情報よりも、頻度が高い。また、処理対象の動画の撮像時間が5分である場合、「動画終了まで3分」を示す選択時間情報に対応する時間情報は「動画開始から2分」を示す情報である。同様に、このとき、「動画終了まで2分」を示す選択時間情報に対応する時間情報は、「動画開始から3分」を示す情報である。この場合において、最も頻度の高い選択時間情報に対応する表示用静止画は、「動画開始から3分」を示す時間情報に対応する表示用静止画である。また、次に頻度の高い選択時間情報に対応する表示用静止画は、「動画開始から2分」を示す時間情報に対応する表示用静止画である。
したがって、取得位置決定部260は、「動画開始から3分」を示す時間情報の前後の時間帯における時間間隔が、「動画開始から2分」を示す時間情報の前後の時間帯における時間間隔よりも短くなるように、取得位置を決定する。同様に、取得位置決定部260は、「動画開始から2分」を示す時間情報の前後の時間帯における時間間隔が、他の時間情報の前後の時間帯における時間間隔よりも短くなるように、取得位置を決定する。
つまり、取得位置決定部260は、「動画開始から3分」の前後においては、例えば5秒間隔で表示用静止画を取得するように、取得位置を決定する。また、取得位置決定部260は、「動画開始から2分」の前後の時間帯においては、例えば10秒間隔等の5秒間隔よりも長い間隔で表示用静止画を取得するように、取得位置を決定する。また、取得位置決定部260は、例えば「動画開始から4分」のようなその他の時間帯においては、例えば30秒間隔等の10秒間隔よりも長い間隔となるように、取得位置を決定する。
取得位置決定部260は、決定された取得位置を示す情報つまり時間情報を、表示用静止画要求部270に対して出力する。なお、この取得位置決定部260の処理の具体例については、後述する。
ステップS122において、情報処理端末200は、撮像装置100に対して、表示用静止画を要求する。具体的には、表示用静止画要求部270は、表示用静止画を要求する旨の命令を、通信部216及び通信路10を介して、撮像装置100に対して送信する。ここで、表示用静止画を要求する旨の命令には、取得位置決定部260によって決定された取得位置を示す情報が含まれている。そして、撮像装置100の表示用静止画要求受信部174は、その表示用静止画を要求する旨の命令を、通信路10及び通信部116を介して受信する。そして、表示用静止画要求受信部174は、表示用静止画を要求する旨の命令に含まれる、取得位置を示す情報を、表示用静止画生成部176に対して出力する。
ステップS124において、撮像装置100は、表示用静止画を情報処理端末200に対して送信する。具体的には、表示用静止画生成部176は、情報処理端末200から送信された取得位置を示す時間情報に対応する静止画を、静止画格納部160から取得する。そして、表示用静止画生成部176は、取得された静止画に対して上述した画像処理を施して、表示用静止画を生成する。これによって、取得位置に対応する表示用静止画が生成される。表示用静止画生成部176は、生成された表示用静止画を表示用静止画送信部178に対して出力する。
表示用静止画送信部178は、表示用静止画を、通信部116及び通信路10を介して、情報処理端末200に対して送信する。情報処理端末200の表示用静止画取得部272は、撮像装置100から、通信路10及び通信部216を介して、表示用静止画を受信する。これにより、表示用静止画取得部272は、取得位置決定部260によって決定された取得位置に対応する表示用静止画を取得する。表示用静止画取得部272は、取得された表示用静止画を、一覧表示制御部274に対して出力する。
ステップS130において、情報処理端末200は、撮像装置100から受信した表示用静止画の一覧を表示する。具体的には、一覧表示制御部274は、表示用静止画取得部272からの表示用静止画が一覧で表示されるように、表示部204を制御する。これによって、表示部204は、複数の表示用静止画を一覧表示する。
なお、一覧表示制御部274が表示部204に複数の表示用静止画を表示させる方法は、表示部204の大きさ及びユーザの好みによって適宜変更可能である。例えば、一覧表示制御部274は、複数の表示用静止画を1列に並べるように表示させてもよいし、適度に折り返して複数列に並べるように表示させてもよい。また、表示用静止画の動画における時間軸上の位置が等間隔でない場合、一覧表示制御部274は、その時間軸上の位置に対応するように間隔を広くしたり狭くしたりするように表示させてもよいし、等間隔に並べるように表示させてもよい。
また、表示用静止画の数が多いために全ての表示用静止画が表示部204に表示されない場合、一覧表示制御部274は、頻度の高い選択時間情報に対応する時間に関する表示用静止画を優先的に表示するようにしてもよい。この場合、一覧表示制御部274は、それ以外の表示用静止画については適宜表示されないようにしてもよい。この場合、ユーザがスクロール操作を行うことによって、表示されていなかった表示用静止画が表示されるようにしてもよい。
ステップS132において、情報処理端末200の操作部202は、ユーザによってなされた、表示用静止画の選択に関する操作を受け付ける。具体的には、表示部204に複数の表示用静止画が表示されている状態で、ユーザが表示されている表示用静止画をタッチして選択することによって、操作部202は、表示用静止画の選択に関する操作を受け付ける。この操作に応じて、表示用静止画選択部276は、タッチつまり選択された表示用静止画を示す情報を受け付ける。これによって、表示用静止画選択部276は、表示部204に一覧表示された複数の表示用静止画から、1つ以上の表示用静止画を選択する。表示用静止画選択部276は、選択された表示用静止画を示す情報を、選択履歴記録部278及び再生要求部280に対して出力する。
ステップS134において、情報処理端末200は、選択履歴を記録する。具体的には、上述したように、選択履歴記録部278は、表示用静止画選択部276によって選択された表示用静止画に付加されている時間情報に基づいて、選択履歴つまり選択時間情報を記録する。このステップS134の処理は、ステップS136の後で行われてもよい。選択履歴記録部278は、S132の処理において表示用静止画が1つ選択されたときは、その表示用静止画に対応する選択時間情報を記録する。
ステップS136において、情報処理端末200は、撮像装置100に対して、動画の再生を要求する。具体的には、再生要求部280は、動画を再生することを要求する旨の命令を、通信部216及び通信路10を介して、撮像装置100に対して送信する。ここで、動画を再生することを要求する旨の命令には、選択された表示用静止画に対応する時間情報が含まれている。再生要求受信部180は、この動画を再生することを要求する旨の命令を、通信路10及び通信部116を介して受信する。再生要求受信部180は、受信した命令に含まれる、選択された表示用静止画に対応する時間情報を、再生処理部182に対して出力する。
ステップS138は、撮像装置100は、情報処理端末200に対して動画を転送する。具体的には、再生処理部182は、選択された表示用静止画に対応する時間情報によって示される時間から、動画が情報処理端末200において再生されるような処理を行う。例えば、再生処理部182は、選択された表示用静止画に対応する時間から動画が再生されるように、情報処理端末200に対してストリーミング配信処理を行う。
ステップS140において、情報処理端末200は、撮像装置100から転送された動画を再生する。具体的には、再生処理部282は、撮像装置100からストリーミング配信された動画を、表示部204に表示させるための処理を行う。これによって、表示部204は、選択された表示用静止画に対応する時間から動画を再生する。なお、動画の転送は、ストリーミング配信に限られない。撮像装置100は、選択された表示用静止画に対応する時間から再生されるような処理を施した上で、動画像データそのものを情報処理端末200に送信してもよい。これにより、情報処理端末200は、動画像データをダウンロードしてもよい。
なお、S132の処理で、2つの表示用静止画が選択されるようにしてもよい。言い換えると、動画を再生する開始時点ではなく、動画を再生する期間が指定されるようにしてもよい。この場合、再生処理部182及び再生処理部282は、その選択された2つの表示用静止画のうち時間の早いものに対応する時間から動画を開始し、時間の遅い表示用静止画に対応する時間に動画の再生を終了するようにしてもよい。また、この場合、選択履歴記録部278は、開始時間及び終了時間それぞれに対応する時間情報、及び、開始時間から終了時間までの期間における全ての時間情報を選択時間情報として記憶してもよい。また、この場合、取得位置決定部260は、その期間に対応する時間情報について、時間間隔が相対的に短くなるように取得位置を決定してもよい。
上述した実施の形態においては、S110の操作でユーザが情報処理端末200を用いて動画の停止を指示したあと、ユーザが何らの操作を行うことなく、S130の処理で、情報処理端末200において表示用静止画が表示される。つまり、ユーザは、動画の停止を指示したあと、煩わしい操作を行うことなく、短時間で、動画の内容を確認することが可能となる。したがって、動画を撮像した後、ユーザが視聴したいシーンを短時間で探すことが可能となる。このことは、他の実施の形態においても同様である。
また、上述した実施の形態においては、選択した頻度の高い時間帯について、表示用静止画が相対的に細かく表示されるように構成されている。ユーザが視聴したいシーンは、同じような時間帯に集中する傾向がある。例えば、あるユーザは、視聴したいシーンの直後、例えば約10秒後に、動画を停止することが多い。また、別のユーザは、視聴したいシーンが経過してからしばらくしたあと、例えば約2分後に、動画を停止することが多い。したがって、選択履歴に応じて、選択した頻度の高い時間帯については細かく表示用静止画を表示させることによって、ユーザは、視聴したいシーンをより容易に探すことが可能となる。このことは、他の実施の形態においても同様である。
また、実施の形態1においては、選択履歴がない場合に、比較的、多くの表示用静止画が表示されない。したがって、表示部204の大きさが小さい場合であっても、複数の表示用静止画を一覧表示させることが可能となる。
以下、実施の形態1にかかる具体例について図を用いて説明する。
図8及び図9は、実施の形態1にかかる処理を説明するための第1の具体例を示す図である。第1の具体例においては、動画を再生する開始時点が指定される。図8に示すように、撮像装置100は、動画Aを撮像して、動画Aに関する静止画20a〜20tを抽出する。このとき、情報処理端末200において、選択履歴記録部278は、選択履歴を記録していないものとする。また、静止画20a〜20tの時間間隔は、t1秒であるとする。
このとき、選択履歴記録部278が選択履歴を記録していないので、図7に示したS204の処理において、取得位置決定部260は、等間隔となるように、取得位置を決定する。このとき、例えば取得位置の間隔がt2=t1*4(秒)であるとすると、取得位置決定部260は、「動画開始から0秒」、「動画開始からt1*4(秒)」、「動画開始からt1*8(秒)」、「動画開始からt1*12(秒)」及び「動画開始からt1*16(秒)」といったように、取得位置を決定する。
このとき、表示用静止画生成部176は、取得位置「動画開始から0秒」に対応する静止画20aを取得する。また、表示用静止画生成部176は、取得位置「動画開始から(t1*4)秒」に対応する静止画20eを取得する。同様に、表示用静止画生成部176は、取得位置「動画開始から(t1*8)秒」、「動画開始から(t1*12)秒」及び「動画開始から(t1*16)秒」にそれぞれ対応する、静止画20i、20m及び20qを取得する。そして、表示用静止画生成部176は、静止画20a、20e、20i、20m及び20qに対して画像処理を行って、表示用静止画40a、40e、40i、40m及び40qを生成する。
そして、表示用静止画取得部272は、撮像装置100から表示用静止画40a、40e、40i、40m及び40qを取得する。これにより、情報処理端末200は、表示部204に表示用静止画40a、40e、40i、40m及び40qを一覧表示させる。そして、ユーザが表示用静止画40iを選択すると、撮像装置100の処理によって、情報処理端末200は、表示用静止画40iに対応する時間位置つまり静止画20iに対応する時間位置から、動画を再生する。このとき、動画の撮像時間をT1秒とすると、選択履歴記録部278は、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報を記録する。
次に、図9に示すように、撮像装置100は、動画Bを撮像して、動画Bに関する静止画22a〜22tを抽出する。このとき、情報処理端末200において、選択履歴記録部278は、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報を記録している。また、静止画22a〜22tの時間間隔は、t1秒であるとする。また、動画Bの撮像時間はT1秒であるとする。
このとき、選択履歴記録部278が選択履歴を記録しているので、図7に示したS210の処理において、取得位置決定部260は、選択時間情報の頻度を判定する。この場合、取得位置決定部260は、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報の頻度が「1」であると判定する。ここで、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報に対応する、動画Bにおける時間位置は、T1−(T1−(t1*8))=t1*8(秒)である。
したがって、取得位置決定部260は、時間位置t1*8(秒)の前後の時間間隔が相対的に短くなるように、取得位置を決定する。この例では、取得位置決定部260は、時間情報「動画開始からt1*8(秒)」の前後の時間間隔をt1*2(秒)とし、それ以外の時間情報の間隔については、t1*2(秒)よりも長く、例えばt1*6(秒)等となるようにする。ここで、それ以外の時間帯における時間間隔については、頻度の高い選択時間情報に対応する時間情報の前後の時間帯における時間間隔よりも長ければよく、一定である必要はない。このことは、他の具体例においても同様である。
このとき、取得位置決定部260は、時間情報「動画開始からt1*8(秒)」を、取得位置として決定する。また、取得位置決定部260は、その前後の時間情報「動画開始からt1*6(秒)」及び「動画開始からt1*10(秒)」を、取得位置として決定する。さらに、取得位置決定部260は、時間情報「動画開始から0秒」及び「動画開始からt1*16(秒)」を、取得位置として決定する。
このとき、表示用静止画生成部176は、取得位置「動画開始から0秒」に対応する静止画22aを取得する。また、表示用静止画生成部176は、取得位置「動画開始からt1*6(秒)」に対応する静止画22gを取得する。また、表示用静止画生成部176は、取得位置「動画開始からt1*8(秒)」に対応する静止画22iを取得する。つまり、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報に対応する動画Bにおける静止画は、静止画22iである。
また、表示用静止画生成部176は、取得位置「動画開始からt1*10(秒)」に対応する静止画22kを取得する。また、表示用静止画生成部176は、取得位置「動画開始からt1*16(秒)」に対応する静止画22qを取得する。そして、表示用静止画生成部176は、静止画22a、22g、22i、22k及び22qに対して画像処理を行って、表示用静止画42a、42g、42i、42k及び42qを生成する。このとき、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報に対応する動画Bにおける表示用静止画は、表示用静止画42iである。
そして、表示用静止画取得部272は、撮像装置100から表示用静止画42a、42g、42i、42k及び42qを取得する。これにより、情報処理端末200は、表示部204に表示用静止画42a、42g、42i、42k及び42qを一覧表示させる。このとき、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報に対応する表示用静止画42iの前後の表示用静止画の時間間隔が相対的に短くなるように表示されている。
図10及び図11は、実施の形態1にかかる処理を説明するための第2の具体例を示す図である。第2の具体例においては、動画を再生する期間、つまり始点及び終点が指定される。図10に示すように、第1の具体例と同様に、撮像装置100は、動画Aを撮像して、動画Aに関する静止画20a〜20uを抽出する。このとき、情報処理端末200において、選択履歴記録部278は、選択履歴を記録していないものとする。また、静止画20a〜20uの時間間隔は、t1秒であるとする。このとき、上述した第1の具体例と同様に、選択履歴記録部278が選択履歴を記録していないので、図7に示したS204の処理において、取得位置決定部260は、等間隔となるように、取得位置を決定する。したがって、情報処理端末200は、等間隔である静止画20a、20e、20i、20m、20q及び20uに対応する表示用静止画40a、40e、40i、40m、40q及び40uを取得し、これらを表示部204に一覧表示させる。
ユーザが表示用静止画40i及び40mを選択すると、撮像装置100の処理によって、情報処理端末200は、表示用静止画40iに対応する時間位置から、表示用静止画40mに対応する時間位置までの期間、動画を再生する。このとき、動画の撮像時間をT1秒とすると、選択履歴記録部278は、上記期間に対応する「T1−(t1*8)」(秒)、「T1−(t1*9)」(秒)、「T1−(t1*10)」(秒)、「T1−(t1*11)」(秒)及び「T1−(t1*12)」(秒)を示す選択時間情報を記録する。
次に、図11に示すように、撮像装置100は、第1の具体例と同様に、動画Bを撮像して、動画Bに関する静止画22a〜22uを抽出する。静止画22a〜22uの時間間隔は、t1秒であるとする。また、動画Bの撮像時間はT1秒であるとする。
このとき、選択履歴記録部278が選択履歴を記録しているので、図7に示したS210の処理において、取得位置決定部260は、選択時間情報の頻度を判定する。この場合、取得位置決定部260は、「T1−(t1*8)」(秒)から「T1−(t1*12)」(秒)までの選択時間情報の頻度が「1」であると判定する。ここで、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報に対応する、動画Bにおける時間位置は、T1−(T1−(t1*8))=t1*8(秒)である。また、「T1−(t1*12)」((秒)を示す選択時間情報に対応する、動画Bにおける時間位置は、T1−(T1−(t1*12))=t1*12(秒)である。
したがって、取得位置決定部260は、時間位置t1*8(秒)からt1*12(秒)までの期間における時間間隔が相対的に短くなるように、取得位置を決定する。この例では、取得位置決定部260は、時間情報「動画開始からt1*8(秒)」から「動画開始からt1*12(秒)」までの期間においては、時間間隔をt1*2(秒)とし、それ以外の時間情報の間隔については、t1*2(秒)よりも長く、例えばt1*4(秒)等となるようにする。
このとき、取得位置決定部260は、時間情報「動画開始からt1*8(秒)」及び「動画開始からt1*12(秒)」を、取得位置として決定する。また、取得位置決定部260は、時間情報「動画開始からt1*10(秒)」を、取得位置として決定する。さらに、取得位置決定部260は、時間情報「動画開始から0秒」、「動画開始からt1*4(秒)」及び「動画開始からt1*16(秒)」を、取得位置として決定する。
これにより、表示用静止画取得部272は、撮像装置100から、上記取得位置として決定された時間情報にそれぞれ対応する表示用静止画42a、42e、42i、42k、42m及び42qを取得する。そして、情報処理端末200は、これらの表示用静止画を表示部204に一覧表示させる。このとき、時間情報「T1−(t1*8)(秒)」から「T1−(t1*12)(秒)」までの間の選択時間情報に対応する表示用静止画42i、42k、42mの時間間隔が相対的に短くなるように表示されている。
なお、上述した第2の具体例においては、選択された2つの表示用静止画それぞれの時間情報の間の期間について、表示用静止画の時間間隔が相対的に短くなるようにしたが、このような構成に限られない。2つの選択時間情報それぞれに対応する時間情報の前後の時間情報の時間間隔が相対的に短くなるようにしてもよい。上記の例では、時間位置t1*8(秒)の前後、及び時間位置t1*12(秒)の前後について、時間間隔が短くなるようにしてもよい。このことは、後述する他の実施の形態においても同様である。
また、上述した第2の具体例において、S140において動画が再生されているときに、S132で選択した、後の時間に対応する表示用静止画に対応するシーンが再生される前にユーザが再生を停止した場合、選択時間情報を書き換えてもよい。つまり、上記の例では、t1*12(秒)の前の例えばt1*10(秒)で再生が停止されたとき、選択時間情報「T1−(t1*12)」を「T1−(t1*10)」と書き換えてもよい。このことは、後述する他の実施の形態においても同様である。
上述した第1の具体例及び第2の具体例においては、取得位置決定部260は、選択された頻度の低い選択時間情報に対応する時間における時間間隔が、選択時間情報が記録されていないときの時間間隔と比較して長くなるように、取得位置を決定する。これにより、選択された頻度の高い時間帯については、動画Aと比較して、動画Bについては、表示用静止画が多く表示され得る。一方、選択された頻度の低い時間帯については、動画Aと比較して、動画Bについては、表示用静止画が少なく表示され得る。このように構成されることによって、表示部204に表示される表示用静止画の数を、略一定にすることが可能となる。このようにすることによって、表示部204の大きさがあまり大きくない場合に、表示される表示用静止画の数を増加させることなく、ユーザは、視聴したいシーンをより容易に探すことが可能となる。
図12は、実施の形態1にかかる処理を説明するための第3の具体例を示す図である。第3の具体例においては、選択の頻度が高い時間帯について、情報処理端末200に表示される表示用静止画の数が増加する。まず、第1の具体例と同様に、図8に示すように動画Aが撮像され、表示用静止画40a、40e、40i、40m及び40qが一覧表示される。そして、表示用静止画40iが選択されたとする。このとき、選択履歴記録部278は、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報を記録する。
次に、第1の具体例と同様に、撮像装置100は、動画Bを撮像して、動画Bに関する静止画22a〜22tを抽出する。そして、第1の具体例と同様に、取得位置決定部260は、時間位置t1*8(秒)の前後の時間間隔が相対的に短くなるように、取得位置を決定する。この例では、取得位置決定部260は、時間情報「動画開始からt1*8(秒)」の前後の時間間隔をt1*2(秒)とする。一方、取得位置決定部260は、それ以外の時間情報の間隔については、動画Aの場合と同じ、t1*4(秒)とする。つまり、取得位置決定部260は、動画Aの場合と同じ時間情報を、取得位置として決定する。
このとき、取得位置決定部260は、時間情報「動画開始からt1*8(秒)」を、取得位置として決定する。また、取得位置決定部260は、その前後の時間情報「動画開始からt1*6(秒)」及び「動画開始からt1*10(秒)」を、取得位置として決定する。さらに、取得位置決定部260は、動画Aの場合と同じ、時間情報「動画開始から0秒」、「動画開始からt1*4(秒)」、「動画開始からt1*12(秒)」及び「動画開始からt1*16(秒)」を、取得位置として決定する。
これにより、表示用静止画取得部272は、撮像装置100から、上記取得位置として決定された時間情報にそれぞれ対応する表示用静止画42a、42e、42g、42i、42k、42m及び42qを取得し、これらを表示部204に一覧表示させる。このとき、選択時間情報「T1−(t1*8)(秒)」に対応する表示用静止画42iの前後の表示用静止画が増加しているので、この時間帯において時間間隔が相対的に短くなるように表示されている。
上述した第3の具体例においては、第1の具体例及び第2の具体例と異なり、選択された頻度の高い時間帯については、動画Aと比較して、動画Bについては、表示用静止画が多く表示され得る。一方、選択された頻度の低い時間帯については、動画Aと略同じ数で、動画Bについても、表示用静止画が表示され得る。このように構成されることによって、選択された頻度の高い時間帯についてより細かく表示用静止画を表示しつつ、選択された頻度の低い時間帯においても、選択時間情報が記録されていないと同程度の細かさで表示用静止画を表示することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、実施の形態1と同様に、図1〜図3に示した装置及びシステムにおいて実現される。また、実施の形態2にかかる撮像装置100は、実施の形態1と同様に、図4に示した撮像処理部150を有する。また、実施の形態2にかかる情報処理端末200は、実施の形態1と同様に、図5に示した動画確認処理部250を有する。そして、実施の形態2にかかる撮像装置100及び情報処理端末200は、実施の形態1と同様に、図6に示したシーケンス図のように処理を行う。一方、実施の形態2にかかるS20の取得位置決定部260の処理が、実施の形態1とは異なる。
図13は、実施の形態2にかかる取得位置決定部260の処理を示すフローチャートである。まず、ステップS302において、S202と同様に、取得位置決定部260は、選択履歴記録部278に選択履歴が記録されているか否かを判定する。選択履歴が記録されていない場合、つまりS302の判定がNOの場合、ステップS304において、S204と同様に、取得位置決定部260は、取得すべき表示用静止画の時間軸上の位置が等間隔となるように、取得位置を決定する。
ここで、実施の形態2においては、取得すべき表示用静止画の時間間隔は、静止画格納部160に格納されている静止画の時間間隔と同じであってもよい。例えば、静止画格納部160に静止画が5秒間隔で格納されている場合、取得位置決定部260は、5秒間隔となるように、取得位置を決定する。つまり、取得位置決定部260は、「動画開始から0秒」、「動画開始から5秒」、「動画開始から10秒」、「動画開始から15秒」といったように、取得位置を決定する。なお、このときに取得すべき表示用静止画の時間間隔は、静止画の時間間隔と同じでなくてもよい。例えば、格納されている静止画について1つおきに表示用静止画が取得されてもよい。好ましくは、実施の形態2においては、実施の形態1の場合よりは、表示用静止画の時間間隔は短い。
一方、選択履歴が記録されている場合、つまりS302の判定がYESの場合、ステップS310において、S210と同様に、取得位置決定部260は、選択時間情報の頻度を判定する。ステップS312において、取得位置決定部260は、頻度の低い選択時間情報に対応する時間情報に対応する表示用静止画の数を減少させるように、取得位置を決定する。
例えば、上述したような、選択履歴記録部278が選択時間情報として「動画終了まで3分」を示す選択時間情報を1つ記録し、処理対象の動画の撮像時間が5分である例を想定する。この場合、取得位置決定部260は、「動画開始から2分」に対応する表示用静止画の近傍の時間帯においては、静止画格納部160に格納されている静止画の時間間隔と同じとするように、取得位置を決定する。一方、取得位置決定部260は、「動画開始から2分」に対応する表示用静止画の近傍の時間帯以外の時間帯においては、時間間隔が長くなるように、取得位置を決定する。
つまり、取得位置決定部260は、「動画開始から2分」の前後の時間帯においては、5秒間隔で表示用静止画を取得するように、取得位置を決定する。一方、取得位置決定部260は、例えば「動画開始から4分」のようなその他の時間帯においては、例えば10秒間隔等の5秒間隔よりも長い間隔となるように、取得位置を決定する。
また、例えば、上述したような、選択履歴記録部278が選択時間情報として「動画終了まで3分」を示す選択時間情報を1つ記録し、「動画終了まで2分」を示す選択時間情報を2つ記録し、処理対象の動画の撮像時間が5分である例を想定する。この場合、取得位置決定部260は、「動画開始から3分」を示す時間情報の前後の時間帯における時間間隔が5秒間隔となるように、取得位置を決定する。また、取得位置決定部260は、「動画開始から2分」を示す時間情報の前後の時間間隔が、「動画開始から3分」を示す時間情報の前後の時間帯における時間間隔よりも長くなるように、取得位置を決定する。同様に、取得位置決定部260は、その他の時間情報の前後の時間帯における時間間隔が「動画開始から2分」を示す時間情報の前後の時間間隔よりも長くなるように、取得位置を決定する。
つまり、取得位置決定部260は、「動画開始から2分」の前後においては、例えば10秒間隔等の5秒間隔よりも長い間隔で表示用静止画を取得するように、取得位置を決定する。また、取得位置決定部260は、例えば「動画開始から4分」のようなその他の時間位置においては、例えば20秒間隔等の10秒間隔よりも長い間隔となるように、取得位置を決定する。
また、実施の形態2においては、選択履歴がない場合であっても細かく表示用静止画が表示される。したがって、ユーザは、視聴したいシーンを、より正確に選択することが可能となる。実施の形態2は、情報処理端末200が、多くの表示用静止画を表示させることが可能な表示部204を備えている場合に、より有効である。
また、実施の形態2においては、選択を繰り返していくと、選択された頻度の高い時間帯についてはより細かく、選択された頻度の低い時間帯についてはより粗く、表示用静止画が表示され得る。したがって、特に、選択時間情報が複数ある場合に、複数の時間帯において、容易に、表示用静止画を細かく表示させることが可能となる。
以下、実施の形態2にかかる具体例について図を用いて説明する。
図14及び図15は、実施の形態2にかかる処理を説明するための第1の具体例を示す図である。第1の具体例においては、動画を再生する開始時点が指定される。図14に示すように、撮像装置100は、動画Aを撮像して、動画Aに関する静止画20a〜20tを抽出する。このとき、情報処理端末200において、選択履歴記録部278は、選択履歴を記録していないものとする。また、静止画20a〜20tの時間間隔は、t1秒であるとする。このとき、選択履歴記録部278が選択履歴を記録していないので、図13に示したS304の処理において、取得位置決定部260は、等間隔つまりt1秒となるように、取得位置を決定する。つまり、取得位置決定部260は、「動画開始から0秒」、「動画開始からt1秒」、「動画開始からt1*2(秒)」、「動画開始からt1*3(秒)」及び「動画開始からt1*4(秒)」といったように、取得位置を決定する。
このとき、上述した具体例と同様に、表示用静止画取得部272は、撮像装置100から表示用静止画40a〜40tを取得する。これにより、情報処理端末200は、表示部204に表示用静止画40a〜40tを一覧表示させる。そして、ユーザが表示用静止画40iを選択すると、撮像装置100の処理によって、情報処理端末200は、表示用静止画40iに対応する時間位置つまり静止画20iに対応する時間位置から、動画を再生する。このとき、動画の撮像時間をT1秒とすると、選択履歴記録部278は、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報を記録する。
次に、図15に示すように、撮像装置100は、動画Bを撮像して、動画Bに関する静止画22a〜22tを抽出する。このとき、情報処理端末200において、選択履歴記録部278は、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報を記録している。また、静止画22a〜22tの時間間隔は、t1秒であるとする。また、動画Bの撮像時間はT1秒であるとする。
このとき、選択履歴記録部278が選択履歴を記録しているので、図13に示したS310の処理において、取得位置決定部260は、選択時間情報の頻度を判定する。この場合、取得位置決定部260は、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報の頻度が「1」であると判定する。ここで、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報に対応する、動画Bにおける時間位置は、T1−(T1−(t1*8))=t1*8(秒)である。
したがって、取得位置決定部260は、時間位置t1*8(秒)の前後の時間帯以外の時間帯における時間間隔が相対的に長くなるように、取得位置を決定する。この例では、取得位置決定部260は、時間情報「動画開始からt1*8(秒)」の前後の時間帯以外の時間帯Bにおける時間間隔が、t1(秒)よりも長く、例えばt1*2(秒)等となるようにする。一方、取得位置決定部260は、時間情報「動画開始からt1*8(秒)」の前後の時間帯Aにおける時間間隔が、動画Aの場合と同様にt1(秒)となるようにする。ここで、それ以外の時間帯における時間間隔については、頻度の高い選択時間情報に対応する時間情報の前後の時間帯における時間間隔よりも長ければよく、一定である必要はない。このことは、他の具体例においても同様である。
このとき、取得位置決定部260は、時間情報「動画開始からt1*8(秒)」を、取得位置として決定する。また、取得位置決定部260は、時間帯Aにおける時間情報「動画開始からt1*7(秒)」及び「動画開始からt1*9(秒)」を、取得位置として決定する。さらに、取得位置決定部260は、時間帯Bに対応する時間情報、例えば「動画開始から0秒」、「動画開始からt1*2(秒)」、「動画開始からt1*4(秒)」及び「動画開始からt1*6(秒)」を、取得位置として決定する。同様に、取得位置決定部260は、時間帯Bに対応する時間情報、例えば「動画開始からt1*10秒」、「動画開始からt1*12(秒)」、「動画開始からt1*14(秒)」等を、取得位置として決定する。
このとき、表示用静止画生成部176は、取得位置「動画開始から0秒」、「動画開始からt1*2(秒)」、「動画開始からt1*4(秒)」及び「動画開始からt1*6(秒)」にそれぞれ対応する静止画22a,22c,22e及び22gを取得する。また、表示用静止画生成部176は、取得位置「動画開始からt1*10秒」、「動画開始からt1*12(秒)」、「動画開始からt1*14(秒)」等にそれぞれ対応する静止画22k,22m,22o、22q及び22sを取得する。
また、表示用静止画生成部176は、取得位置「動画開始からt1*7(秒)」に対応する静止画22hを取得する。また、表示用静止画生成部176は、取得位置「動画開始からt1*8(秒)」に対応する静止画22iを取得する。つまり、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報に対応する動画Bにおける静止画は、静止画22iである。また、表示用静止画生成部176は、取得位置「動画開始からt1*9(秒)」に対応する静止画22jを取得する。
そして、表示用静止画生成部176は、静止画22a,22c,22e、22gに対して画像処理を行って、表示用静止画42a,42c,42e、42gを生成する。同様に、表示用静止画生成部176は、静止画22h、22i、22jに対して画像処理を行って、表示用静止画42h、42i、42jを生成する。同様に、表示用静止画生成部176は、静止画22k,22m,22o、22q、22sに対して画像処理を行って、表示用静止画42k,42m,42o、42q、42sを生成する。このとき、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報に対応する動画Bにおける表示用静止画は、表示用静止画42iである。
そして、表示用静止画取得部272は、撮像装置100から上記の表示用静止画42a等を取得する。これにより、情報処理端末200は、表示部204に上記の表示用静止画42a等を一覧表示させる。このとき、「T1−(t1*8)」(秒)を示す選択時間情報に対応する表示用静止画42iの前後の時間帯の表示用静止画の数が相対的に多くなるように表示されている。
図16及び図17は、実施の形態2にかかる処理を説明するための第2の具体例を示す図である。第2の具体例においては、動画を再生する期間、つまり始点及び終点が指定される。図16に示すように、第1の具体例と同様に、撮像装置100は、動画Aを撮像して、動画Aに関する静止画20a〜20tを抽出する。このとき、情報処理端末200において、選択履歴記録部278は、選択履歴を記録していないものとする。また、静止画20a〜20tの時間間隔は、t1秒であるとする。このとき、上述した第1の具体例と同様に、選択履歴記録部278が選択履歴を記録していないので、図13に示したS304の処理において、取得位置決定部260は、等間隔つまりt1秒となるように、取得位置を決定する。したがって、情報処理端末200は、静止画20a〜20tに対応する表示用静止画40a〜40tを取得し、これらを表示部204に一覧表示させる。
ユーザが表示用静止画40i及び40oを選択すると、撮像装置100の処理によって、情報処理端末200は、表示用静止画40iに対応する時間位置から、表示用静止画40oに対応する時間位置までの期間、動画を再生する。このとき、動画の撮像時間をT1秒とすると、選択履歴記録部278は、上記期間に対応する「T1−(t1*8)」(秒)から「T1−(t1*14)」(秒)を示す選択時間情報を記録する。
次に、図17に示すように、撮像装置100は、第1の具体例と同様に、動画Bを撮像して、動画Bに関する静止画22a〜22tを抽出する。静止画22a〜22tの時間間隔は、t1秒であるとする。また、動画Bの撮像時間はT1秒であるとする。
このとき、選択履歴記録部278が選択履歴を記録しているので、図13に示したS310の処理において、取得位置決定部260は、選択時間情報の頻度を判定する。この場合、取得位置決定部260は、「T1−(t1*8)」(秒)から「T1−(t1*14)」(秒)までの選択時間情報の頻度が「1」であると判定する。
したがって、取得位置決定部260は、時間位置t1*8(秒)からt1*14(秒)までの期間以外の時間帯における時間間隔が相対的に長くなるように、取得位置を決定する。この例では、取得位置決定部260は、上記期間に対応する時間帯A以外の時間帯Bにおける時間間隔が、t1(秒)よりも長く、例えばt1*2(秒)等となるようにする。
このとき、取得位置決定部260は、時間帯Aに対応する時間情報「動画開始からt1*8(秒)」から「動画開始からt1*14(秒)」の間の時間情報それぞれを、取得位置として決定する。さらに、取得位置決定部260は、時間帯Bに対応する時間情報、例えば時間情報「動画開始から0秒」、「動画開始からt1*2(秒)」等を、取得位置として決定する。
これにより、表示用静止画取得部272は、撮像装置100から、上記取得位置として決定された時間情報にそれぞれ対応する表示用静止画42a、42c、42e、42g、42i〜42o、42q及び42sを取得し、これらを表示部204に一覧表示させる。このとき、時間情報「T1−(t1*8)(秒)」から「T1−(t1*14)(秒)」までの間の選択時間情報に対応する表示用静止画42i〜42oに対応する時間帯の表示用静止画の数が相対的に多くなるように表示されている。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3は、実施の形態1と同様に、図1〜図3に示した装置及びシステムにおいて実現される。また、実施の形態3にかかる撮像装置100は、実施の形態1と同様に、図4に示した撮像処理部150を有する。また、実施の形態3にかかる情報処理端末200は、実施の形態1と同様に、図5に示した動画確認処理部250を有する。そして、実施の形態3にかかる撮像装置100及び情報処理端末200は、実施の形態1と同様に、図6に示したシーケンス図のように処理を行う。
一方、実施の形態3にかかるS130の一覧表示制御部274の処理が、実施の形態1及び実施の形態2とは異なる。具体的には、一覧表示制御部274は、実施の形態1等と同様に、表示用静止画取得部272からの表示用静止画が一覧で表示されるように、表示部204を制御する。この際、一覧表示制御部274は、選択履歴における選択時間情報の頻度に応じて、表示される表示用静止画の大きさが互いに異なり得るようにするように構成されている。以下、詳述する。
図18は、実施の形態3にかかる一覧表示制御部274の処理を示すフローチャートである。まず、ステップS402において、一覧表示制御部274は、選択履歴記録部278に選択履歴が記録されているか否かを判定する。選択履歴が記録されていない場合、つまりS402の判定がNOの場合、ステップS404において、他の実施の形態と同様に、一覧表示制御部274は、全ての表示用静止画が互いに同じ大きさで表示されるように、各表示用静止画を表示させる。
一方、選択履歴が記録されている場合、つまりS402の判定がYESの場合、ステップS410において、S210の処理と同様にして、一覧表示制御部274は、選択時間情報の頻度を判定する。ステップS412において、一覧表示制御部274は、頻度の高い選択時間情報に対応する時間情報に対応する表示用静止画の大きさが他の表示用静止画よりも大きくなるように、各表示用静止画を表示させる。
例えば、選択履歴記録部278が選択時間情報として「動画終了まで3分」を示す選択時間情報を1つ記録しているケースを仮定する。そして、処理対象の動画の撮像時間が5分である場合、「動画終了まで3分」を示す選択時間情報に対応する時間情報は、「動画開始から2分」を示す情報である。この場合において、頻度の高い選択時間情報に対応する表示用静止画は、「動画開始から2分」を示す時間情報に対応する表示用静止画である。したがって、一覧表示制御部274は、この「動画開始から2分」を示す時間情報に対応する表示用静止画を、他の表示用静止画よりも大きくなるように表示する。
また、例えば、選択履歴記録部278が選択時間情報として「動画終了まで3分」を示す選択時間情報を1つ記録し、「動画終了まで2分」を示す選択時間情報を2つ記録しているケースを仮定する。そして、処理対象の動画の撮像時間が5分である場合、「動画終了まで3分」を示す選択時間情報に対応する時間情報は「動画開始から2分」を示す情報であり、「動画終了まで2分」を示す選択時間情報に対応する時間情報は、「動画開始から3分」を示す情報である。この場合において、最も頻度の高い選択時間情報に対応する表示用静止画は、「動画開始から3分」を示す時間情報に対応する表示用静止画である。また、次に頻度の高い選択時間情報に対応する表示用静止画は、「動画開始から2分」を示す時間情報に対応する表示用静止画である。
したがって、一覧表示制御部274は、「動画開始から3分」を示す時間情報に対応する表示用静止画が最も大きく表示されるようにする。また、一覧表示制御部274は、「動画開始から2分」を示す時間情報に対応する表示用静止画が2番目に大きく表示されるようにする。
以下、実施の形態3にかかる具体例について図を用いて説明する。なお、以下の具体例は、上記の実施の形態2に適用した例を示しているが、実施の形態3は、実施の形態1にも適用可能である。また、以下の具体例においては、頻度の高い選択時間情報に対応する表示用静止画が大きく表示されるような構成であるが、頻度の低い選択時間情報に対応する表示用静止画が縮小して表示されるような構成であってもよい。
図19は、実施の形態3にかかる処理を説明するための第1の具体例を示す図である。第1の具体例においては、動画を再生する開始時点が指定される。なお、図19に示した例は、図15で示した実施の形態2の第1の具体例に対応する。
図15を用いて上述したように、選択時間情報「T1−(t1*8)」に対応する表示用静止画は、表示用静止画42iである。したがって、図19に示すように、一覧表示制御部274は、頻度の高い選択時間情報に対応する表示用静止画である表示用静止画42iの大きさが、他の表示用静止画よりも大きくなるように、各表示用静止画を表示させる。なお、図19に示すように、一覧表示制御部274は、表示用静止画42iの前後の表示用静止画42h及び42jを、表示用静止画42iよりは小さいが他の表示用静止画よりは大きくなるように表示させるようにしてもよい。
図20は、実施の形態3にかかる処理を説明するための第2の具体例を示す図である。第2の具体例においては、動画を再生する期間、つまり始点及び終点が指定される。なお、図20に示した例は、図17で示した実施の形態2の第2の具体例に対応する。
図17を用いて上述したように、選択時間情報「T1−(t1*8)」から「T1−(t1*14)」に対応する表示用静止画は、表示用静止画42i〜42oである。したがって、図20に示すように、一覧表示制御部274は、頻度の高い選択時間情報に対応する表示用静止画である表示用静止画42i〜42oの大きさが、他の表示用静止画よりも大きくなるように、各表示用静止画を表示させる。なお、一覧表示制御部274は、表示用静止画42i〜42oの前後の表示用静止画を、表示用静止画42i〜42oよりは小さいが他の表示用静止画よりは大きくなるように表示させるようにしてもよい。
実施の形態3においては、選択された頻度の高い時間帯における表示用静止画を大きく表示させることが可能となる。したがって、ユーザは、選択された頻度の高い時間帯の表示用静止画、つまりそのユーザが視聴したい可能性の高いシーンを、さらに容易に確認することが可能となる。
(変形例)
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、図4に示した撮像処理部150の各構成要素の少なくとも1つは、情報処理端末200で実現されてもよい。同様に、図5に示した動画確認処理部250の各構成要素の少なくとも1つは、撮像装置100で実現されてもよい。さらに、撮像処理部150及び動画確認処理部250が、1つの装置で実現されてもよい。この場合、その装置は、図2及び図3に示すように、情報処理装置、操作部、表示部及び撮像部を有している。そして、その装置は、自身の装置に設けられた撮像部で動画を撮影し、情報処理装置で撮像処理部150及び動画確認処理部250を実現し、表示部に表示用静止画を表示させる。
また、上述したシーケンス図及びフローチャートにおける処理の順序は、適宜、変更可能である。また、上述したシーケンス図及びフローチャートにおける複数の処理の少なくとも1つは、省略されても構わない。例えば、選択履歴が記録されていない場合、図6に示したS116、S20及びS122の処理はなくてもよい。この場合、情報処理端末200が撮像の停止を指示するときに、撮像の停止を指示する旨の命令に、表示用静止画の時間間隔を示す情報を含ませてもよい。このときの時間間隔は等間隔であってもよい。撮像装置100は、指示された間隔で表示用静止画を生成し、S124の処理で情報処理端末200に送信する。なお、この表示用静止画の時間間隔の指定は、S104の処理のときに行われてもよい。
また、上述した実施の形態においては、撮像装置100は、動画を撮像しながら静止画を抽出するように構成されているが、このような構成に限られない。例えば、静止画は、動画の撮像が終了したときに抽出されるようにしてもよい。ただし、動画を撮像しながら静止画を抽出することにより、動画の撮像が停止してから表示用静止画が一覧表示されるまでの時間が、より短くなる。
一方、動画から静止画を抽出する処理は、取得位置決定部260の処理の後で行われてもよい。この場合、静止画格納部160はなくてもよい。この場合、撮像装置100は、取得位置決定部260によって決定された取得位置に関する静止画のみ抽出し、抽出された静止画について表示用静止画を生成するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、撮像装置100において静止画が抽出されるように構成されているが、このような構成に限られない。情報処理端末200が静止画を抽出するようにしてもよい。この場合、撮像装置100は、撮像した動画つまり動画像データを、リアルタイムで情報処理端末200に送信する。このようにすることによって、情報処理端末200は、動画の撮像を停止してから撮像装置100と通信を行うことが不要となるので、動画の撮像が停止してから表示用静止画が一覧表示されるまでの時間が、さらに短くなる。
また、上述した実施の形態においては、表示用静止画は、情報処理端末200が表示用静止画を要求したときに作成されるとしたが、このような構成に限られない。表示用静止画は、静止画が抽出されるときに生成されるようにしてもよい。このようにすることによって、撮像が停止した後で画像処理を行う必要がなくなるので、動画の撮像が停止してから表示用静止画が一覧表示されるまでの時間が、さらに短くなる。ただし、抽出された全ての静止画について画像処理を行うので、情報処理のリソースがより多く消費され得る。
また、撮像装置100で作成される動画像データつまり動画ファイルのサイズに制限がある場合、動画が複数の動画ファイルに分割され得る。この場合、撮像装置100は、分割された全ての動画ファイルについて、静止画を抽出するようにしてもよい。
また、動画が撮像されている間に、情報処理端末200において、マーカを記録するようにしてもよい。マーカは、ユーザが興味を持ったシーンについて、例えばユーザが情報処理端末200の操作部を操作することによって記録される。このマーカは、記録された時間を示す時間情報を含む。そして、情報処理端末200は、撮像を停止する旨の指示に、このマーカに関する時間情報を含めてもよい。この場合、撮像装置100は、その時間情報に対応する静止画及びこの静止画の前後の時間帯の静止画について、表示用静止画を生成するようにしてもよい。これにより、選択履歴がない場合であっても、ユーザが興味を持ったシーンについて、時間間隔が短くなるように表示用静止画を表示することが可能となる。さらに。このマーカの記録を、選択履歴と組み合わせてもよい。つまり、マーカが記録された時間を示す時間情報を選択時間情報としてもよい。
また、上述した実施の形態においては、選択履歴つまり「選択時間情報」は、動画の終端からの時間を示すとしたが、このような構成に限られない。「選択時間情報」は、動画の始端からの時間を示してもよい。また、「選択時間情報」は、動画の開始から終了までの時間のうち、どれくらいの割合が経過したかを示してもよい。
また、上述した実施の形態においては、S132において選択された表示用静止画に関する時間情報に対応する選択時間情報について常に記録されるとしたが、このような構成に限られない。例えば、S140において動画が再生されてから、ユーザが再生を停止するまでの時間が予め定められた時間よりも短い場合に、ユーザが興味を示さなかったとして、このときの選択時間情報は削除されてもよい。
また、上述した実施の形態において、「等間隔」という用語が使用されているが、用語「等間隔」は、厳密に等しい間隔のみに限定されるわけではない。例えば0.5秒等、人間が「等間隔である」と認識できる程度の時間のみ、間隔がずれている場合も、本発明においては、「等間隔」であるとする。
また、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。