以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態である魚群探知装置12の概略について説明する。図1は、その魚群探知装置12の構成を概略的に示す概略図であり、図2は、魚群探知装置12が搭載された船舶11によって水中の探知を行う場合の状態を側面より示す模式図である。
図1及び図2に示す通り、魚群探知装置12は船舶11に搭載され、該船舶11直下又は周囲の水中に対し、魚群などの探知対象物Gの探知を行うものである。魚群探知装置12は、本体13と、本体13に設けられ使用者からの入力を受け付ける操作ボタン14と、本体13に一体形成された表示装置15と、超音波ビームTBを送受信する振動子16とにより構成される。
振動子16は、船舶11の船底又は船尾に固着され、ケーブルによって本体13と電気的に接続されている。振動子16は、本体13から送信される信号によって、細いビーム状の超音波ビームTBを1つの方向(例えば、船舶11の真下方向)に送信(照射)する。また、振動子16は、探知対象物Gや、海底,湖底,川底,池の底といった水底などから反射された超音波ビームTBの反射波を受信し、その受信によって得られた受信信号を本体13へ送信する。
魚群探知装置12の本体13は、例えば船舶11の操舵室内に配置され、振動子16が超音波ビームTBの反射波を受信することによって得られた受信信号に基づいて探知画像を形成し、この探知画像を表示装置15に表示することで、水中の探知結果を使用者に示す。
魚群探知装置12は、探知画像を表示装置15へ表示するに際し、その探知画像中に魚群と認識されるものが存在する場合に、水底から魚群までの距離を使用者に瞬時に把握させることができるよう構成されている。
次いで、図3を参照して、魚群探知装置12の電気的構成について説明する。図3は、魚群探知装置12の電気的構成を示したブロック図である。魚群探知装置12は、本体13内部に制御装置20を有している。制御装置20は、魚群探知装置12の動作を制御するものであり、CPU(Central Proccesing Unit)21と、ROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、送受信回路31と、表示コントローラ32と、VRAM(Video RAM)33とを有している。
CPU21には、ROM22,RAM23,送受信回路31,表示コントローラ32が接続され、また、制御装置20の外部より操作ボタン14(図1参照)が接続されている。送受信回路31には、振動子16(図1参照)が接続され、表示コントローラ32には、VRAM23及び表示装置15(図1参照)が接続される。
CPU21は、ROM22に記憶されたプログラムデータ22aに従って、魚群探知装置12の動作を制御するための各種演算を実行する演算装置である。
ROM22は、CPU21によって実行されるプログラムデータ22aを記憶するほか、固定値データ等を記憶するための書き換え不能な不揮発性のメモリである。なお、書き換え不能なROMに代えて、書き換え可能な不揮発性のメモリ(例えば、フラッシュメモリ)を用いてもよい。ROM22は、固定値データとして、例えば、探知画像や記号(文字を含む)、図柄等を表示装置15に表示させるための画像データ22bを記憶する。
詳細については図5を参照して後述するが、例えば魚群探知装置12は、表示装置15に表示される探知画像において、魚群と認識されるものが存在する場合に、その魚群と認識された位置に魚マーク41を表示する。
また、魚群探知装置12は、魚群と認識された位置の水深(水面からの深さ、深度)42や、該位置の水底からの距離44を、該位置に表示される魚マーク41の近傍に表示する。また、水深42又は水底からの距離44の傍には、それが水深42又は水底からの距離44であることを示す矢印43,45が表示される。
画像データ22bは、この魚マーク41のような図柄や、水深42,水底からの距離44を表すための文字(記号)、矢印43,44といった記号を表示装置15に表示させるために必要なデータを、画像データ22bとしてROM22に記憶している。
RAM23は、書き換え可能な揮発性のメモリであり、CPU21によるプログラムの実行時に各種のデータを一時的に記憶する。RAM23は、受信信号データ23a、魚マーク表示フラグ23b、距離表示設定レジスタ23c、水底水深データ23d、魚水深データ23eを少なくとも記憶する。
受信信号データ23aは、振動子16が超音波ビームTBの反射波を受信することによって得られた受信信号を示すデータである。RAM23には、振動子16より入力された受信信号が、受信信号データ23aとして一時的に格納される。
この受信信号データ23aはCPU21によって分析され、その受信信号データ23aの中から最も強い強度の反射波を検出することで、水底が判定される。そして、振動子16より超音波ビームTBが送信されてから最も強い強度の反射波が受信されるまでの時間から、水底の深度が算出される。
また、受信信号データ23aにより、水面から水底までの間に生じた反射波が検出され、振動子16より超音波ビームTBが送信されてから、その反射波が受信されるまでの時間に基づいて、超音波ビームTBの反射した水深が判断される。そして、その水深での反射波の強度レベルが受信信号データ23aより特定され、水面から水底の間で反射波のあった水深における反射波の強度レベルを示す1表示線分の探知画像が生成される。
また、受信信号データ23aは、魚群の認識にも用いられる。即ち、水面から水底までの間に生じた反射波の強度レベルが、魚群と認識でき得る所定範囲の強度レベルであった場合に、その反射波の生じた位置に魚群が存在すると認識される。この魚群が存在すると認識された場合に、受信信号データ23aに基づいて、振動子16より超音波ビームTBが送信されてから、その魚群と認識された位置で反射された超音波ビームTBの反射波が受信されるまでの時間が判断され、魚群と認識された位置の水深が算出される。
魚マーク表示フラグ23bは、魚マーク41(図5参照)を表示するか否かを設定するためのフラグである。魚マーク41は、振動子16が受信した超音波ビームTBの反射波に基づき魚群による反射波と認識されるものがあった場合、表示装置15に表示される探知画像において魚群と認識された位置に表示させるマークである。
魚マーク表示フラグ23bがオンに設定されると、魚マーク41を表示する設定が行われ、魚マーク表示フラグ23bがオフに設定されると、魚マーク41を非表示にする設定が行われる。
この魚マーク表示フラグ23bは、魚群探知装置12の電源がオンされた場合に、初期値としてオフが設定される。即ち、電源が投入された直後の状態では、魚マーク41は非表示とされる。魚マーク表示フラグ23bの設定(オン/オフの切替)は、使用者が操作ボタン14を操作することにより行われる。
即ち、使用者が、探知画像において魚群と認識された位置に魚マーク41を表示させたい場合、操作ボタン14を操作することで、魚マーク表示フラグ23bがオンに設定され、その表示を行わせることができる。また、探知画像に魚マーク41が表示されている場合に、使用者は操作ボタン14を操作することで、魚マーク表示フラグ23bがオフに設定され、その魚マーク41の表示を取り消す(非表示とする)ことができる。
なお、魚群探知装置12の電源がオンされた場合に、魚マーク表示フラグ23bに設定される初期値は必ずしもオフである必要はなく、オンであってもよい。この場合、電源が投入された直後の状態では、探知画像において魚群と認識された位置に、魚マーク41が表示手段15に表示されることとなる。
距離表示設定レジスタ23cは、魚マーク表示フラグ23bがオンに設定されていることを条件に、即ち、探知画像において魚群と認識された位置に魚マーク41が表示される場合に、その魚マーク41に対応付けて、魚群と認識された位置の水深42及び魚群と認識された位置の水底からの距離44(図5参照)のいずれか一方又は両方を表示するか否かを設定するためのレジスタである。
距離表示設定レジスタ23cには、「水深」「水底からの距離」「両方」「なし」のいずれかが設定される。「水深」が設定された場合、魚群と認識された位置の水深42が魚マーク41に対応付けられて表示装置15に表示される。「水底からの距離」が設定された場合、魚群と認識された位置の水底からの距離44が魚マーク41に対応付けられて表示装置15に表示される。また、「両方」が設定された場合は、魚群と認識された位置の水深42と水底からの距離44の両方が、魚マーク41に対応付けられて表示装置15に表示される。一方、「なし」が設定された場合は、魚群と認識された位置の水深42と水底からの距離44とのいずれも表示装置15に非表示とされる。
この距離表示設定レジスタ23cは、魚群探知装置12の電源がオンされた場合に、初期値として「両方」が設定される。即ち、電源が投入された直後の状態では、魚群と認識された位置の水深42と水底からの距離44との両方が、魚マーク41に対応付けられて表示装置15に表示される設定となっている。
但し、電源がオンされた直後は、魚マーク表示フラグ23bがオフに初期化されているため、魚群と認識された位置の水深42及び水底からの距離44は、いずれも非表示となる。そして、電源が投入されてから、距離表示設定レジスタ23cが初期値のまま、使用者によって魚マーク表示フラグ23bがオンに設定されると、魚マーク41の表示とあわせて、魚群と認識された位置の水深42と水底からの距離44の両方が、魚マーク41に対応付けられて表示装置15に表示されることになる。
また、距離表示設定レジスタ23cの設定(「水深」「水底からの距離」「両方」「なし」の切替)は、使用者が操作ボタン14を操作することにより行うことができる。即ち、魚群と認識された位置の水深42や水底からの距離44を魚マーク41に対応付けて表示装置15に表示させたり、非表示とさせたりすることを、使用者が操作ボタン14を操作することで、自由に設定できる。
なお、魚群探知装置12の電源がオンされた場合に、魚マーク表示フラグ23bに設定される初期値は必ずしも「両方」である必要はなく、距離表示設定レジスタ23cの取り得る4つの値のうち、いずれの値が初期値として設定されてもよい。
また、魚マーク表示フラグ23b及び距離表示設定レジスタ23cは、制御装置20に別途設けられ、又は、ROM22に代えて設けられた、フラッシュメモリのような書き換え可能な不揮発性のメモリに記憶させてもよい。この場合、魚群探知装置12の電源がオフされても、魚マーク表示フラグ23b及び距離表示設定レジスタ23cに設定された値を、そのまま保持させ続けることができる。
これにより、魚群探知装置12の電源がオンされた直後に、魚マーク表示フラグ23b及び距離表示設定レジスタ23cに対して初期値を設定しなくてもよく、前回電源がオフされる段階で設定されていた魚マーク表示フラグ23b及び距離表示設定レジスタ23cの値をそのまま使用することができる。
よって、使用者が操作ボタン14を操作して、魚マーク表示フラグ23b又は距離表示設定レジスタ23cの設定を行った後、魚群探知装置12の電源をオフしてから再びオンしても、使用者が電源オフ前に設定した魚マーク表示フラグ23b又は距離表示設定レジスタ23cの値に基づいて、表示装置15の表示を行うことができる。従って、魚群探知装置12の電源をオンする度に、使用者が操作ボタン14を操作して、魚マーク表示フラグ23b又は距離表示設定レジスタ23cの設定を繰り替えし行うことを抑制できる。
水底水深データ23dは、水底の水深(水面から水底までの深度)を示すデータである。魚水深データ23eは、魚群と認識された位置の水深(水面から魚群と認識された位置までの深度)42を示すデータである。
振動子16より送信された超音波ビームTBの反射波を振動子16が受信すると、その受信信号データ23aに基づきCPU21によって水底の判定が行われ、その水底の水深が算出される。この算出された水底の水深が、水底水深データ23dとしてRAM23に記憶される。また、その受信信号データ23aに基づきCPU21によって魚群の認識が行われ、魚群と認識されるものがあれば、その魚群と認識された位置の水深42(図5参照)が算出される。この算出された魚群と認識された位置の水深42が魚水深データ23eとしてRAM23に記憶される。
水底水深データ23dは、水底の水深を表示装置15に表示させる場合に使用される。また、魚水深データ23eは、魚マーク表示フラグ23bがオンに設定され、且つ、距離表示設定レジスタ23cが「水深」又は「両方」に設定された場合に、魚群と認識された位置の水深42を表示装置15に表示させるときに使用される。
更に、魚マーク表示フラグ23bがオンに設定され、且つ、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」又は「両方」に設定された場合に、魚群と認識された位置の水底からの距離44が、水底水深データ23dに示される水底の水深から魚水深データ23eに示される魚群と認識された位置の水深42を減算することで算出され、その算出された水底からの距離44が表示手段15に表示される。
送受信回路31は、CPU21からの制御に基づいて振動子16を駆動して振動子16から超音波ビームTBを送信し、また、送信された超音波ビームTBの反射波を振動子16が受信することにより得られた受信信号の入力を受け付けるための回路である。送受信回路31は、振動子16から入力された受信信号をディジタル値化し、受信信号データ23aとして、CPU21に接続されたRAM23に格納する。
表示コントローラ32は、CPU21からの制御に基づいて、表示装置15の表示を制御するものである。VRAM33は、表示装置15に表示すべき1フレーム分の画像を格納するためのフレームバッファが2フレーム分設けられたメモリである。
表示コントローラ32は、次に表示すべき1フレーム分の画像を一方のフレームバッファに対して描画しつつ、直前に他方のフレームバッファに対して描画された1フレーム分の画像を読み出して、表示装置15に表示させる。表示コントローラ32は、画像の描画対象となるフレームバッファと、画像の読出対象となるフレームバッファとを交互に切り替えることで、画像の描画と画像の表示とを並列して処理する。
表示コントローラ32は、CPU21にて形成された1表示線分の探知画像の入力をCPU21より受けると、その1表示線分の探知画像と過去に入力された複数の表示線分の探知画像とを時系列に並べて表示装置15に表示すべき探知画像を形成し、VRAM33のフレームバッファに格納する。
なお、CPU21より受け取った1表示線分の探知画像は、表示コントローラ32に設けられた図示しない所定数の表示線分の探知画像を記憶可能なラインメモリに記憶される。このラインメモリに記憶された所定数の表示線分の探知画像を用いることで、CPU21より受け取った1表示線分の探知画像と過去に入力された複数の表示線分の探知画像とを時系列に並べて、表示装置15に表示すべき探知画像が形成できる。
また、表示コントローラ32は、探知画像とあわせて表示装置15に表示すべき記号や図柄等を表示装置15に表示させるための画像データ22bをCPU21より受け取ると、VRAM33のフレームバッファに対し、CPU21で指示された1フレームの位置に、CPU21より受け取った画像データ22bを用いて、この表示すべき記号や図柄等を描画する。
次に、図4を参照して、CPU21が実行する魚探処理の詳細について説明する。図4は、魚探処理を示すフローチャートである。魚探処理は、水中に超音波ビームTBを送信し、その反射波を受信して得られる受信信号を分析して、水中の探知画像を表示装置15に表示する処理である。
この魚探処理は、電源がオンされている間、又は、使用者が操作ボタン14を操作して水中の探知を開始してから、その終了が指示されるまでの間、所定時間毎に繰り返しCPU21によって実行される処理である。なお、魚探処理を実行するためのプログラムは、ROM22のプログラムデータ22a(図3参照)に含まれる。
魚探処理では、まず、送受信回路31を介して振動子16から超音波ビームTBを送信し、その超音波ビームTBに対して探知対象物Gや水底などから反射された反射波を該振動子16にて受信する(S1)。振動子16が反射波を受信して得られた受信信号は、送受信回路31を介して受信信号データ23aとしてRAM23に記憶される。
次いで、RAM23に格納された受信信号データ23aから、最も強い強度の反射波を検出することで水底を判定し、振動子16より超音波ビームTBが送信されてからその最も強い強度の反射波が受信されるまでの時間から、水底の水深を算出する(S2)。S2の処理では、算出した水深を水底水深データ23dとしてRAM23に格納する。
次いで、魚群認識処理を実行する(S3)。魚群認識処理では、RAM23に格納された受信信号データ23aに基づいて、水面から水底までの間に生じた反射波のうち、魚群と認識でき得る所定範囲の強度レベルの反射波を検出し、その所定範囲の強度レベルの反射波があった場合、その反射波が生じた位置に魚群が存在すると認識する。
S3の処理では、魚群認識処理において魚群の存在が認識されると、振動子16より超音波ビームTBが送信されてから、その魚群と認識された位置で反射された超音波ビームTBの反射波が受信されるまでの時間を受信信号データ23aより判断し、魚群と認識された位置の水深42(図5参照)を算出する。ここで算出された水深42は、魚水深データ23eとしてRAM23に記憶される。
次いで、RAM23に格納された受信信号データ23aを用い、1表示線分の探知画像を生成し、表示コントローラ32へ転送する(S4)。1表示線分の探知画像の生成は、具体的には、まず、水面から水底までの間に生じた反射波を受信信号データ23aより検出し、超音波ビームTBの反射した水深を判断する。そして、その水深での反射波の強度レベルを受信信号データ23aより特定することで、水面から水底の間で反射波のあった水深における反射波の強度レベルを示す1表示線分の探知画像を生成する。
S4の処理により表示コントローラ32へ転送された1表示線分の探知画像は、表示コントローラ32によって、過去に転送された複数の表示線分の探知画像とあわせて時系列に並べられ、表示装置15に表示すべき探知画像が形成され、VRAM33のフレームバッファに描画される。
次いで、魚マーク表示フラグ23bがオンか否かを判断し(S5)、魚マーク表示フラグ23bがオフであれば(S5:No)、そのまま魚探処理を終了する。これにより、S4の処理に基づいて表示コントローラ32にて形成されVRAM33のフレーバッファに描画された探知画像が、表示装置15に表示される。
一方、S5の判断の結果、魚マーク表示フラグ23bがオンであると判断された場合は(S5:Yes)、次いで、S3の処理にて実行された魚群認識処理において魚群の存在が認識されたか否かを判断する(S6)。魚群の存在が認識されていなければ(S6:No)、そのまま魚探処理を終了する。これにより、S5における否定判断(S5:No)の場合と同様に、S4の処理に基づいて表示コントローラ32にて形成されVRAM33のフレーバッファに描画された探知画像が、表示装置15に表示される。
一方、S6の判断の結果、魚群の存在が認識されていた場合(S6:Yes)、魚マーク41(図5参照)の画像データ22bを表示コントローラ32へ送信した上で、魚群と認識された位置に該魚マーク41を描画するよう、表示コントローラ32へ指示する(S7)。表示コントローラ32は、この指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、該指示に示された位置(魚群と認識された位置)に該魚マーク41を描画する。これにより、表示装置15に表示される探知画像において、魚群と認識された位置に魚マーク41が表示される。
次いで、距離表示設定レジスタ23cの設定値を判断する(S8)。距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定されている場合(S8:「水深」)、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の下方に、その魚群と認識された位置の水深42を表す文字と、その文字の左方に水面からの深さ(水深)であることを表す記号としての下方矢印43とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する(S9)。魚群と認識された位置の水深42は、魚水深データ23eにより特定する。また、S9の処理では、この指示に先だって、水深42を表す文字を表示するための画像データ22bと、下方矢印43を表示するための画像データ22bとを表示コントローラ32へ送信する。
表示コントローラ32は、S9の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の下方に、魚水深データ23eにて示される魚群と認識された位置の水深42と、その水深42の左方に下方矢印43とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。S9の処理の後、魚探処理を終了する。
ここで、図5(a)を参照して、距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定され、S9の処理が実行されたことにより表示装置15に表示される探知画像について説明する。図5(a)は、距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定されていた場合の表示装置15の表示内容を模式的に示した模式図である。
図5(a)に示す通り、探知画像において、魚群と認識された位置に魚マーク41が表示されており、その魚マーク41に対応付けられて、該魚マーク41の下方に、対応する魚群と認識された位置の水深42が表示される。また、その水深42の左方に、下方矢印43が表示される。
これにより、距離表示設定レジスタ23cを「水深」に設定することで、図5(a)に示した画像が表示装置15に表示され、魚群探知装置12の表示に不慣れな使用者であっても、魚群と認識された位置の水深42を瞬時に把握することができる。また、水深42の左方に示される下方矢印43によって、その水深42を示す数字が、水底からの距離ではなく、水面からの水深であることを使用者に瞬時に把握させることができる。
図4に戻り、S8の判断の結果、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定されている場合(S8:「水底からの距離」)、まず、魚群と認識された位置における水底からの距離44を算出する(S10)。この水底からの距離44の算出は、水底水深データ23dに示される水底の水深から、算出対象となる魚群と認識された位置の魚水深データ23eで示される水深42を減算することにより行われる。
次いで、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の下方に、S10の処理にて算出されたその魚群と認識された位置の水底からの距離44を表す文字と、その文字の左方に水底からの距離であることを表す記号としての上方矢印45とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する(S11)。S11の処理では、この指示に先だって、水底からの距離44を表す文字を表示するための画像データ22bと、上方矢印45を表示するための画像データ22bとを表示コントローラ32へ送信する。
表示コントローラ32は、S11の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の下方に、魚水深データ23eにて示される魚群と認識された位置の水底からの距離44と、その水底からの距離44の左方に上方矢印45とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。S11の処理の後、魚探処理を終了する。
ここで、図5(b)を参照して、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定され、S10,S11の処理が実行されたことにより表示装置15に表示される探知画像について説明する。図5(b)は、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定されていた場合の表示装置15の表示内容を模式的に示した模式図である。
図5(b)に示す通り、探知画像において魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応付けられて、該魚マーク41の下方に、対応する魚群と認識された位置の水底からの距離44が表示され、その水底からの距離44の左方に、上方矢印45が表示される。
これにより、距離表示設定レジスタ23cを「水底からの距離」に設定することで、図5(b)に示した画像が表示装置15に表示され、魚群探知装置12の表示に不慣れな使用者であっても、魚群と認識された位置の水底からの距離44を瞬時に把握することができる。よって、水底までおもりや仕掛けを沈め、そこから釣り糸を巻き上げる釣り方を行う場合に、釣り糸をどの程度巻き上げればよいかを容易に判断できる。また、水底からの距離44の左方に示される上方矢印45によって、その水底からの距離44を示す数字が、水深ではなく水底からの距離であることを使用者に瞬時に把握させることができる。
図4に戻り、S8の判断の結果、距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定されている場合(S8:「両方」)、まず、S10の処理と同様の方法で、魚群と認識された位置における水底からの距離44を算出する(S12)。
次いで、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の上方に、その魚群と認識された位置の水深42を表す文字と、その文字の左方に水面からの深さ(水深)であることを表す記号としての下方矢印43とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する(S13)。魚群と認識された位置の水深42は、魚水深データ23eにより特定する。また、S13の処理では、この指示に先だって、水深42を表す文字を表示するための画像データ22bと、下方矢印43を表示するための画像データ22bとを表示コントローラ32へ送信する。
表示コントローラ32は、S13の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の上方に、魚水深データ23eにて示される魚群と認識された位置の水深42と、その水深42の左方に下方矢印43とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。
次いで、S14の処理により、S11の処理と同一の処理を実行する。表示コントローラ32は、S14の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の下方に、魚水深データ23eにて対応する魚群に対して示される、その魚群と認識された位置の水底からの距離44と、その水底からの距離44の左方に上方矢印45とを描画する。S14の処理の後、魚探処理を終了する。
ここで、図5(c)を参照して、距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定され、S12〜S14の処理が実行されたことにより表示装置15に表示される探知画像について説明する。図5(c)は、距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定されていた場合の表示装置15の表示内容を模式的に示した模式図である。
図5(c)に示す通り、探知画像において魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応付けられて、該魚マーク41の上方に、対応する魚群と認識された位置の水深42が表示される。また、その水深42の左方に、下方矢印43が表示される。一方、該魚マーク41の下方に、対応する魚群と認識された位置の水底からの距離44が表示され、その水底からの距離44の左方に、上方矢印45が表示される。
これにより、距離表示設定レジスタ23cを「両方」に設定することで、図5(c)に示した画像が表示装置15に表示され、魚群探知装置12の表示に不慣れな使用者であっても、魚群と認識された位置の水深42と水底からの距離44とを瞬時に把握することができる。特に水底からの距離44が直接的に示されることによって、水底までおもりや仕掛けを沈め、そこから釣り糸を巻き上げる釣り方を行う場合に、釣り糸をどの程度巻き上げればよいかを、使用者に容易に判断させることができる。
また、水深42の左方に示される下方矢印43によって、その水深42を示す数字が、水底からの距離ではなく、水面からの水深であることを使用者に瞬時に把握させることができ、水底からの距離44の左方に示される上方矢印45によって、その水底からの距離44を示す数字が、水深ではなく水底からの距離であることを使用者に瞬時に把握させることができる。
更に、水深42は、魚マーク41の上方に表示され、水底からの距離44は、魚マーク41の下方に表示されるので、その表示位置によって、表示された数字が水面からの水深であるのか、水底からの距離であるのかを使用者に瞬時に把握させることができる。
図4に戻り、S8の判断の結果、距離表示設定レジスタ23cが「なし」に設定されている場合は(S8:「なし」)、そのまま魚探処理を終了する。これにより、探知画像において魚群と認識された位置に魚マーク41を表示した画像であって、その魚群と認識された位置の水深42や水底からの距離44が非表示とされた画像が、表示装置15に表示される。
以上説明した通り、第1実施形態における魚群探知装置12によれば、振動子16により水中に送信された超音波ビームTBの反射波を、振動子16が受信することによって得られた受信信号が、送受信回路31を介して入力されると、その受信信号データ23aに基づいて1表示線分の探知画像が生成され、表示コントローラ32により複数の表示線分の探知画像が時系列に並べられて1つの探知画像が形成される。
また、受信信号データ23aに基づいて、水底の認識が行われて水底の水深が算出される。更に、受信信号データ23aに基づいて、魚群の認識が行われ、魚群が存在すると認識される場合は、その魚群と認識された位置の水深42が算出される。そして、この水底の深度と、魚群と認識された位置の水深42とから、魚群と認識された位置の水底からの距離44が算出されると、その算出された水底からの距離44が、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41に対応付けられて、表示装置15に表示され得る。
これにより、魚群と認識された位置の水底からの距離44を、使用者に瞬時に把握させることができる。よって、水底までおもりや仕掛けを沈め、そこから釣り糸を巻き上げる釣り方を行う場合に、釣り糸をどの程度巻き上げればよいかを、使用者に容易に判断させることができる。
また、表示装置15に表示される魚群と認識された位置の水底からの距離44の左方に上方矢印45が表示されるので、その上方矢印45によって、その水底からの距離44を示す数字が、水深ではなく水底からの距離であることを使用者に瞬時に把握させることができる。
また、魚群探知装置の使用に慣れた使用者であれば、このような表示はかえって煩わしいものとなる場合があるが、第1実施形態の魚群探知装置12によれば、使用者が魚マーク表示フラグ23bをオフに設定したり、距離表示設定レジスタ23cを「水深」又は「なし」に設定したりすることによって、魚群と認識された位置の水底からの距離44は非表示とされる。これにより、使用者の必要性に応じて、魚群と認識された位置の水底からの距離44を表示させたり、非表示とさせたりと、切り替えることができる。
また、第1実施形態の魚群探知装置12によれば、魚群と認識された位置の水底からの距離44だけでなく、魚群と認識された位置の水深42をも、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41に対応付けられて、表示装置15に表示され得る。これにより、魚群と認識された位置の水底からの距離だけでなく、魚群と認識された位置の水深42をも、使用者に瞬時に把握させることができる。
また、魚群と認識された位置の水深42が表示装置15に表示される場合、その水深42の左方に下方矢印43が表示されるので、その下方矢印43によって、その水深42を示す数字が、水底からの距離ではなく水深であることを使用者に瞬時に把握させることができる。
また、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に、距離表示設定レジスタ23cを使用者が設定することによって、表示装置15に表示される魚マーク41に対応付ける形で、魚群と認識された位置の水深42だけを表示させたり、該位置の水底からの距離44だけを表示させたり、該水深42と該水底からの距離44の両方を表示させたり、また、これら2つをいずれも非表示とさせたりすることができる。よって、魚群と認識された位置における水深42及び水底からの距離44のうち、使用者にとって必要な情報だけを必要なときに、表示装置15に表示させることができる。
また、探知画像において、魚群と認識された位置に魚マーク41が表示され、この魚マーク41に対応付けられて、魚群と認識された位置の水深42及び水底からの距離44のいずれか一方又は両方が表示される。これにより、魚マーク41によって、魚群探知装置12の使用に不慣れな使用者に対し、探知画像における魚群と認識された位置を容易に把握させることができ、加えて、その魚群と認識された位置の水底からの水深又は距離を瞬時に把握させることができる。
次に、図6(a1)〜(a3)を参照して、第2実施形態における魚群探知装置12について説明する。図6(a1)〜図6(a3)は、第2実施形態における魚群探知装置12において、魚マーク表示フラグ23bがオンに設定された状態で、距離表示設定レジスタ23cが「なし」以外に設定された場合に、表示装置15に表示される画像を模式的に示したものであり、図6(a1)は、距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図6(a2)は、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図6(a3)は、距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定された場合の表示装置15に表示される画像である。
なお、第2実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理は、以下に説明するS9の処理を除いて、第1実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理と同一である。以下、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
ここで、第1実施形態における魚群探知装置12は、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定されていた場合、魚マーク41の下方に、魚群と認識された位置の水深42を表示した。これに対し、第2実施形態における魚群探知装置12では、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定されていた場合、図6(a1)に示す通り、魚マーク41の上方に、魚群と認識された位置の水深42を表示する。
また、第2実施形態における魚群探知装置12では、魚マーク41の上方に表示された水深42の左方に、水深42を示す数字が水底からの距離ではなく、水面からの水深であることを示す下方矢印43を表示する。
このような表示を行うために、第2実施形態における魚群探知装置12のCPU21により実行される魚探処理(図4参照)では、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「水深」であると判断された場合に実行されるS9の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の上方に、その魚群と認識された位置の水深42を表す文字と、その文字の左方に水面からの深さ(水深)であることを表す記号としての下方矢印43とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。
これにより、表示コントローラ32は、S9の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の上方に、魚水深データ23eにて示される魚群と認識された位置の水深42と、その水深42の左方に下方矢印43とを描画する。よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定されていた場合に、図6(a1)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
なお、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定された場合に表示装置15に表示される画像は、図6(a2)に示す通り、第1実施形態と同様に、魚マーク41の下方に、対応する魚群と認識された位置の水底からの距離44が表示され、その水底からの距離44の左方に、上方矢印45が表示される。
また、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に、距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定された場合に表示装置15に表示される画像は、図6(a3)に示す通り、第1実施形態と同様に、魚マーク41の上方に、対応する魚群と認識された位置の水深42が表示され、その水深42の左方に下方矢印43が表示されると共に、魚マーク41の下方に、対応する魚群と認識された位置の水底からの距離44が表示され、その水底からの距離44の左方に上方矢印45が表示される。
この第2実施形態における魚群探知装置12では、魚群と認識された位置の水深42が必ず魚マーク41の上方に表示され、魚群と認識された位置の水底からの距離44が必ず魚マーク41の下方に表示される。よって、魚マーク41の上方に表示された数字が、魚群と認識された位置の水深42であり、魚マーク41の下方に表示された数字が、魚群と認識された位置の水底からの距離44であることを、使用者に瞬時に把握させることができる。
その他、第2実施形態における魚群探知装置12は、第1実施形態と同一の構成によって、同一の効果を奏する。
次に、図6(b1)〜(b3)を参照して、第3実施形態における魚群探知装置12について説明する。図6(b1)〜図6(b3)は、第3実施形態における魚群探知装置12において、魚マーク表示フラグ23bがオンに設定された状態で、距離表示設定レジスタ23cが「なし」以外に設定された場合に、表示装置15に表示される画像を模式的に示したものであり、図6(b1)は、距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図6(b2)は、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図6(b3)は、距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定された場合の表示装置15に表示される画像である。
なお、第3実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理は、以下に説明するS9,S11,S13,S14の処理を除いて、第1実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理と同一である。以下、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
ここで、第1実施形態における魚群探知装置12は、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応付けてその位置の水深42を表示する場合に、その水深42の左方に、該水深42を示した数字が水深であることを使用者に瞬時に把握させるための下方矢印43を表示する。また、第1実施形態における魚群探知装置12は、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応付けてその位置の水底からの距離44を表示する場合に、その水底からの距離44の左方に、該水底からの距離44を示した数字が水底からの距離であることを使用者に瞬時に把握させるための上方矢印45を表示する。
これに対し、第3実施形態における魚群探知装置13では、図6(b1)〜図6(b3)に示す通り、魚群と認識された位置の水深42及び水底からの距離44のいずれか一方又は両方を表示する場合に、下方矢印43や上方矢印45といった、表示された水深42又は水底の距離44を示す数字が、その水深42又は水底からの距離44であることを使用者に瞬時に把握させるための記号や図柄を、表示しない。
一方、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「水深」又は「両方」に設定されていた場合、図6(b1)及び図6(b3)に示す通り、魚マーク41の上方に、魚群と認識された位置の水深42を表示する。また、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」又は「両方」に設定されていた場合、図6(b2)及び図6(b3)に示す通り、魚マーク41の下方に、魚群と認識された位置の水底からの距離44を表示する。
このような表示を行うために、第3実施形態における魚群探知装置12のCPU21により実行される魚探処理(図4参照)では、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「水深」であると判断された場合に実行されるS9の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の上方に、その魚群と認識された位置の水深42を表す文字を描画するよう、表示コントローラ32に指示する。
これにより、表示コントローラ32は、S9の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の上方に、魚水深データ23eにて示される魚群と認識された位置の水深42を描画する。よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定されていた場合に、図6(b1)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
また、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」であると判断された場合に実行されるS11の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の下方に、その魚群と認識された位置の水底からの距離44を表す文字を描画するよう、表示コントローラ32に指示する。
これにより、表示コントローラ32は、S11の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の下方に、S10の処理にて算出された魚群と認識された位置の水底からの距離44を描画する。よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定されていた場合に、図6(b2)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
また、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「両方」であると判断された場合に実行されるS13の処理において、第3実施形態におけるS9の処理と同一の処理を実行し、S14の処理において、第3実施形態におけるS11の処理と同一の処理を実行する。よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定されていた場合に、図6(b3)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
この第3実施形態における魚群探知装置12では、第1実施形態における魚群探知装置12のように、魚群が認識された位置の水深42及び水底からの距離44のいずれか一方又は両方を表示装置15に表示する場合に、水深42又は水底からの距離44に対応付けて下方矢印43や上方矢印44を表示しない。
一方で、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に、距離表示設定レジスタ23cが「水深」及び「両方」のいずれかに設定された場合、魚群と認識された位置の水深42は、いずれも魚マーク41の上方に表示される。また、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」及び「両方」のいずれかに設定された場合、魚群と認識された位置の水底からの距離44は、いずれも魚マーク41の下方に表示される。
よって、下方矢印43や上方矢印45といった、魚群と認識された位置の水深又は水底からの距離であることを示す記号又は図柄を表示させなくても、魚マーク41の上方に表示された数字が、魚群と認識された位置の水深42であり、魚マーク41の下方に表示された数字が、魚群と認識された位置の水底からの距離44であることを、使用者に瞬時に把握させることができる。
その他、第3実施形態における魚群探知装置12は、第1又は第2実施形態と同一の構成によって、同一の効果を奏する。
次に、図7(a1)〜(a3)を参照して、第4実施形態における魚群探知装置12について説明する。図7(a1)〜図7(a3)は、第4実施形態における魚群探知装置12において、魚マーク表示フラグ23bがオンに設定された状態で、距離表示設定レジスタ23cが「なし」以外に設定された場合に、表示装置15に表示される画像を模式的に示したものであり、図7(a1)は、距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図7(a2)は、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図7(a3)は、距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定された場合の表示装置15に表示される画像である。
なお、第4実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理は、以下に説明するS9,S11,S13,S14の処理を除いて、第1実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理と同一である。以下、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7(a1)及び図7(a3)に示す通り、第4実施形態における魚群探知装置12では、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応付けてその位置の水深42を表示する場合に、その水深42の左方に、該水深42を示した数字が水深であることを使用者に瞬時に把握させるための記号又は図柄として、第1実施形態の下方矢印43に代えて下向き三角46の記号を表示する。
また、図7(a2)及び図7(a3)に示す通り、第4実施形態における魚群探知装置12は、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応付けてその位置の水底からの距離44を表示する場合に、その水底からの距離44の左方に、該水底からの距離44を示した数字が水底からの距離であることを使用者に瞬時に把握させるための記号として、第1実施形態の上方矢印45に代えて上向き三角47を表示する。
このような表示を行うために、第4実施形態における魚群探知装置12のCPU21により実行される魚探処理(図4参照)では、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「水深」であると判断された場合に実行されるS9の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の下方に、その魚群と認識された位置の水深42を表す文字と、その文字の左方に水面からの深さ(水深)であることを表す記号としての下向き三角46とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、水深42を表す文字を表示するための画像データ22bと、下向き三角46を表示するための画像データ22bとを表示コントローラ32へ送信する。
これにより、表示コントローラ32は、S9の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の下方に、魚水深データ23eにて示される魚群と認識された位置の水深42と、その水深42の左方に下向き三角46とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定されていた場合に、図7(a1)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
また、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」であると判断された場合に実行されるS11の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の下方に、その魚群と認識された位置の水底からの距離44を表す文字と、その文字の左方に水底からの距離であることを表す記号としての上向き三角47とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、水底からの距離44を表す文字を表示するための画像データ22bと、上向き三角47を表示するための画像データ22bとを表示コントローラ32へ送信する。
これにより、表示コントローラ32は、S11の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の下方に、S10の処理にて算出された魚群と認識された位置の水底からの距離44と、その水底からの距離44の左方に上向き三角47とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定されていた場合に、図7(a2)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
また、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「両方」であると判断された場合に実行されるS13の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の上方に、その魚群と認識された位置の水深42を表す文字と、その文字の左方に水面からの深さ(水深)であることを表す記号としての下向き三角46とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、水深42を表す文字を表示するための画像データ22bと、下向き三角46を表示するための画像データ22bとを表示コントローラ32へ送信する。また、S14の処理においては、第4実施形態におけるS11の処理と同一の処理を実行する。
これにより、表示コントローラ32は、S13の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の上方に、魚水深データ23eにて示される魚群と認識された位置の水深42と、その水深42の左方に下向き三角46とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。また、表示コントローラ32は、S14の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の下方に、S10の処理にて算出された魚群と認識された位置の水底からの距離44と、その水底からの距離44の左方に上向き三角47とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。
よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定されていた場合に、図7(a3)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
この第4実施形態における魚群探知装置12では、魚群と認識された位置の水深42が表示装置15に表示される場合、その水深42の左方に、下方矢印43ではなく下向き三角46が表示され、魚群と認識された位置の水底からの距離44が表示装置15に表示される場合、その水底からの距離44の左方に、上方矢印45ではなく上向き三角47が表示される。このように、下方矢印43や上方矢印45を用いなくても、下向き三角46によって、水深42を示す数字が、水底からの距離ではなく水深であることを使用者に瞬時に把握させることができ、上向き三角47によって、水底からの距離44を示す数字が、水深ではなく水底からの距離であることを使用者に瞬時に把握させることができる。
その他、第4実施形態における魚群探知装置12は、第1〜第3実施形態のいずれかと同一の構成によって、同一の効果を奏する。
次に、図7(b1)〜(b3)を参照して、第5実施形態における魚群探知装置12について説明する。図7(b1)〜図7(b3)は、第5実施形態における魚群探知装置12において、魚マーク表示フラグ23bがオンに設定された状態で、距離表示設定レジスタ23cが「なし」以外に設定された場合に、表示装置15に表示される画像を模式的に示したものであり、図7(b1)は、距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図7(b2)は、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図7(b3)は、距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定された場合の表示装置15に表示される画像である。
なお、第5実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理は、以下に説明するS9,S11,S13,S14の処理を除いて、第1実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理と同一である。以下、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7(b1)及び図7(b3)に示す通り、第5実施形態における魚群探知装置12では、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応付けてその位置の水深42を表示する場合に、その水深42の左方に、該水深42を示した数字が水深であることを使用者に瞬時に把握させるための記号又は図柄として、第1実施形態の下方矢印43に代えて上方矢印48の記号を表示する。なお、この上方矢印48に代えて上向き三角を表示させてもよい。
また、図7(b2)及び図7(b3)に示す通り、第5実施形態における魚群探知装置12は、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応付けてその位置の水底からの距離44を表示する場合に、その水底からの距離44の左方に、該水底からの距離44を示した数字が水底からの距離であることを使用者に瞬時に把握させるための記号として、第1実施形態の上方矢印45に代えて下方矢印49を表示する。なお、この下方矢印49に代えて下向き三角を表示させてもよい。
即ち、第5実施形態では、魚群と認識された位置から水面に向けた上方矢印48(又は、上向き三角)によって、魚群と認識された位置の水深42を示す数字が、該位置から水面までの距離(即ち、水深)であることを示す。また、魚群と認識された位置から水底に向けた下方矢印49(又は、下向き三角)によって、魚群と認識された位置の水底からの距離44を示す数字が、該位置から水底までの距離であることを示す。
このような表示を行うために、第5実施形態における魚群探知装置12のCPU21により実行される魚探処理(図4参照)では、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「水深」であると判断された場合に実行されるS9の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の下方に、その魚群と認識された位置の水深42を表す文字と、その文字の左方に水面からの深さ(水深)であることを表す記号としての上方矢印48(又は、上向き三角)とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、水深42を表す文字を表示するための画像データ22bと、上方矢印48(又は、上向き三角)を表示するための画像データ22bとを表示コントローラ32へ送信する。
これにより、表示コントローラ32は、S9の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の下方に、魚水深データ23eにて示される魚群と認識された位置の水深42と、その水深42の左方に上方矢印48(又は、上向き三角)とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。
よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定されていた場合に、図7(b1)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
また、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」であると判断された場合に実行されるS11の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の下方に、その魚群と認識された位置の水底からの距離44を表す文字と、その文字の左方に水底からの距離であることを表す記号としての下方矢印49(又は、下向き三角)とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、水底からの距離44を表す文字を表示するための画像データ22bと、下方矢印49(又は、下向き三角)を表示するための画像データ22bとを表示コントローラ32へ送信する。
これにより、表示コントローラ32は、S11の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の下方に、S10の処理にて算出された魚群と認識された位置の水底からの距離44と、その水底からの距離44の左方に下方矢印49(又は、下向き三角)とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。
よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定されていた場合に、図7(b2)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
また、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「両方」であると判断された場合に実行されるS13の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の上方に、その魚群と認識された位置の水深42を表す文字と、その文字の左方に水面からの深さ(水深)であることを表す記号としての上方矢印48(又は上向き三角)とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、水深42を表す文字を表示するための画像データ22bと、上方矢印48(又は上向き三角)を表示するための画像データ22bとを表示コントローラ32へ送信する。また、S14の処理においては、第5実施形態におけるS11の処理と同一の処理を実行する。
これにより、表示コントローラ32は、S13の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の上方に、魚水深データ23eにて示される魚群と認識された位置の水深42と、その水深42の左方に上方矢印48(又は上向き三角)とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。また、表示コントローラ32は、S14の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の下方に、S10の処理にて算出された魚群と認識された位置の水底からの距離44と、その水底からの距離44の左方に下方矢印49(又は下向き三角)とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。
よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定されていた場合に、図7(b3)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
第5実施形態におけるS9の処理と同一の処理を実行し、S14の処理において、第5実施形態におけるS11の処理と同一の処理を実行する。よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定されていた場合に、図7(b3)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
この第5実施形態における魚群探知装置12では、魚群と認識された位置の水深42が表示装置15に表示される場合、その水深42の左方に、下方矢印43ではなく上方矢印48(又は、上向き三角)が表示され、魚群と認識された位置の水底からの距離44が表示装置15に表示される場合、その水底からの距離44の左方に、上方矢印45ではなく下方矢印49(又は、下向き三角)が表示される。
このように、魚群と認識された位置の水深42を示す矢印(又は三角)の向きと、魚群と認識された位置の水底からの距離44を示す矢印(又は三角)の向きとが、上下方向に逆向きであれば、これらの矢印(又は三角)によって、水深42を示す数字が、水底からの距離ではなく水深であることを使用者に瞬時に把握させることができ、水底からの距離44を示す数字が、水深ではなく水底からの距離であることを使用者に瞬時に把握させることができる。
その他、第5実施形態における魚群探知装置12は、第1〜第4実施形態のいずれかと同一の構成によって、同一の効果を奏する。
次に、図8(a1)〜(a3)を参照して、第6実施形態における魚群探知装置12について説明する。図8(a1)〜図8(a3)は、第6実施形態における魚群探知装置12において、魚マーク表示フラグ23bがオンに設定された状態で、距離表示設定レジスタ23cが「なし」以外に設定された場合に、表示装置15に表示される画像を模式的に示したものであり、図8(a1)は、距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図8(a2)は、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図8(a3)は、距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定された場合の表示装置15に表示される画像である。
なお、第6実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理は、以下に説明するS9,S11,S13,S14の処理を除いて、第1実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理と同一である。以下、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8(a1)及び図8(a3)に示す通り、第6実施形態における魚群探知装置12では、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応付けてその位置の水深42を表示する場合に、その水深42の左方に、該水深42を示した数字が水深であることを使用者に瞬時に把握させるための記号又は図柄として、第1実施形態の下方矢印43に代えて「上」の文字50を表示する。
また、図8(a2)及び図8(a3)に示す通り、第6実施形態における魚群探知装置12は、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応付けてその位置の水底からの距離44を表示する場合に、その水底からの距離44の左方に、該水底からの距離44を示した数字が水底からの距離であることを使用者に瞬時に把握させるための記号として、第1実施形態の上方矢印45に代えて「下」の文字51を表示する。
即ち、第6実施形態では、「上」の文字50によって、魚群と認識された位置の水深42を示す数字が、該位置から上にある水面までの距離(即ち、水深)であることを示す。また、「下」の文字51によって、魚群と認識された位置の水底からの距離44を示す数字が、該位置から下にある水底までの距離(即ち、水底からの距離)であることを示す。
このような表示を行うために、第6実施形態における魚群探知装置12のCPU21により実行される魚探処理(図4参照)では、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「水深」であると判断された場合に実行されるS9の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の下方に、その魚群と認識された位置の水深42を表す文字と、その文字の左方に水面からの深さ(水深)であることを表す記号としての「上」の文字50とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、水深42を表す文字を表示するための画像データ22bと、「上」の文字50を表示するための画像データ22bとを表示コントローラ32へ送信する。
これにより、表示コントローラ32は、S9の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の下方に、魚水深データ23eにて示される魚群と認識された位置の水深42と、その水深42の左方に「上」の文字50とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定されていた場合に、図8(a1)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
また、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」であると判断された場合に実行されるS11の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の下方に、その魚群と認識された位置の水底からの距離44を表す文字と、その文字の左方に水底からの距離であることを表す記号としての「下」の文字51とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、水底からの距離44を表す文字を表示するための画像データ22bと、「下」の文字51を表示するための画像データ22bとを表示コントローラ32へ送信する。
これにより、表示コントローラ32は、S11の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の下方に、S10の処理にて算出された魚群と認識された位置の水底からの距離44と、その水底からの距離44の左方に「下」の文字51とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定されていた場合に、図8(a2)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
また、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「両方」であると判断された場合に実行されるS13の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の上方に、その魚群と認識された位置の水深42を表す文字と、その文字の左方に水面からの深さ(水深)であることを表す記号としての「上」の文字50とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、水深42を表す文字を表示するための画像データ22bと、「上」の文字50を表示するための画像データ22bとを表示コントローラ32へ送信する。また、S14の処理においては、第6実施形態におけるS11の処理と同一の処理を実行する。
これにより、表示コントローラ32は、S13の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の上方に、魚水深データ23eにて示される魚群と認識された位置の水深42と、その水深42の左方に「上」の文字50とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。また、表示コントローラ32は、S14の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、魚マーク41の下方に、S10の処理にて算出された魚群と認識された位置の水底からの距離44と、その水底からの距離44の左方に「下」の文字51とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。
よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定されていた場合に、図8(a3)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
この第6実施形態における魚群探知装置12では、魚群と認識された位置の水深42が表示装置15に表示される場合、その水深42の左方に、下方矢印43ではなく「上」の文字50が表示され、魚群と認識された位置の水底からの距離44が表示装置15に表示される場合、その水底からの距離44の左方に、上方矢印45ではなく「下」の文字51が表示される。このように、このように、矢印や三角といった記号だけでなく、文字による記号を用いても、魚マーク41に対応付けて表示された数字が、魚群と認識された位置の水深又は水底からの距離であることを、使用者に瞬時に把握させることができる。
その他、第6実施形態における魚群探知装置12は、第1〜第5実施形態のいずれかと同一の構成によって、同一の効果を奏する。
次に、図8(b1)〜(b3)を参照して、第7実施形態における魚群探知装置12について説明する。図8(b1)〜図8(b3)は、第7実施形態における魚群探知装置12において、魚マーク表示フラグ23bがオンに設定された状態で、距離表示設定レジスタ23cが「なし」以外に設定された場合に、表示装置15に表示される画像を模式的に示したものであり、図8(b1)は、距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図8(b2)は、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図8(b3)は、距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定された場合の表示装置15に表示される画像である。
なお、第7実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理は、以下に説明するS9,S11,S13,S14の処理を除いて、第1実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理と同一である。以下、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態〜第6実施形態では、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41の近傍に、該位置の水深42又は水底からの距離44を表示することによって、該水深42又は水底からの距離44と魚マーク41との対応付けを行った。
これに対し、第7実施形態における魚群探知装置13では、図8(b1)及び図8(b3)に示す通り、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応付けてその位置の水深42を表示する場合に、水面と魚マーク41とを結ぶ双方向の矢印52を表示し、その矢印52の近傍に魚群と認識された位置の水深42を表示する。なお、矢印52に代えて、水面と魚マーク41とを結ぶ線分を表示させてもよい。
また、第7実施形態における魚群探知装置12は、図8(b2)及び図8(b3)に示す通り、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応付けてその位置の水底からの距離44を表示する場合に、水底と魚マーク41とを結ぶ双方向の矢印53を表示し、その矢印53の近傍に魚群と認識された位置の水底からの距離44を表示する。なお、矢印53に代えて、水底と魚マーク41とを結ぶ線分を表示させてもよい。
即ち、第7実施形態では、矢印52によって、該矢印52の近傍に表示された水深42が、該位置から上にある水面までの距離(即ち、水深)であることを示し、また、対応する魚マーク41と対応付けられる。また、矢印53によって、該矢印53の近傍に表示された水底からの距離53が、該位置から下にある水底までの距離(即ち、水底からの距離)であることを示し、また、対応する魚マーク41と対応付けられる。
このような表示を行うために、第7実施形態における魚群探知装置12のCPU21により実行される魚探処理(図4参照)では、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「水深」であると判断された場合に実行されるS9の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、水面と魚マーク41とを結ぶ矢印52と、その矢印52の近傍に、対応する魚群と認識された位置の水深42を表す文字とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、矢印52と水深42を表す文字を表示するための画像データ22bを表示コントローラ32へ送信する。
これにより、表示コントローラ32は、S9の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、水面と魚マーク41とを結ぶ矢印52と、その矢印52の近傍に、魚水深データ23eにて示される魚群と認識された位置の水深42とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。表示コントローラ32は、矢印52を描画する場合、その画像データ22bを用いて描画される矢印のシャフト部分(線分)を拡大又は縮小することで、矢印52の長さを水面と魚マーク41とを結ぶ長さとする。
また、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」であると判断された場合に実行されるS11の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、水底と魚マーク41とを結ぶ矢印53と、その矢印53の近傍に、対応する魚群と認識された位置の水底からの距離44を表す文字とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、矢印53と水底からの距離44を表す文字を表示するための画像データ22bとを表示するための画像データ22bとを表示コントローラ32へ送信する。
これにより、表示コントローラ32は、S11の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、水底と魚マーク41とを結ぶ矢印53と、その矢印53の近傍に、S10の処理で算出された魚群と認識された位置の水底からの距離44とを、先だって送信された各画像データ22bを用いて描画する。表示コントローラ32は、矢印53を描画する場合、その画像データ22bを用いて描画される矢印のシャフト部分(線分)を拡大又は縮小することで、矢印52の長さを水面と魚マーク41とを結ぶ長さとする。
また、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「両方」であると判断された場合に実行されるS13の処理において、第7実施形態におけるS9の処理と同一の処理を実行する。また、S14の処理において、第7実施形態におけるS11の処理と同一の処理を実行する。よって、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定されていた場合に、図8(b3)に示す画像が表示装置15に表示されることとなる。
この第7実施形態における魚群探知装置12では、魚群と認識された位置の水深42が表示装置15に表示される場合、水面と魚マーク41とを結ぶ双方向の矢印52が表示装置15に表示され、その矢印52に対応付けて水深42が表示される。また、魚群と認識された位置の水底からの距離44が表示装置15に表示される場合、水底と魚マーク41とを結ぶ双方向の矢印53が表示装置15に表示され、その矢印53に対応付けて水底からの距離44が表示される。
このように、水深42や水底からの距離44が魚マーク14の近傍に表示されなくても、矢印52,53を表示し、その矢印52,53に対応付けて水深42又は水底44を表示することで、魚マーク14と、その魚マーク14で示された魚群と認識された位置における水深43又は水底からの距離44とを対応付けることができる。よって、使用者に瞬時に魚群と認識された位置における水深43又は水底からの距離44を把握させることができる。また、矢印52により、水深42を示す数字が、水底からの距離ではなく水深であることを使用者に瞬時に把握させることができ、矢印53により、水底からの距離44を示す数字が、水深ではなく水底からの距離であることを使用者に瞬時に把握させることができる。
その他、第7実施形態における魚群探知装置12は、第1〜第6実施形態のいずれかと同一の構成によって、同一の効果を奏する。
次に、図9(a)〜(c)を参照して、第8実施形態における魚群探知装置12について説明する。図9(a)〜図9(c)は、第8実施形態における魚群探知装置12において、魚マーク表示フラグ23bがオンに設定された状態で、距離表示設定レジスタ23cが「なし」以外に設定された場合に表示装置15に表示される画像を模式的に示したものであり、図9(a)は、距離表示設定レジスタ23cが「水深」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図9(b)は、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」に設定された場合の表示装置15に表示される画像であり、図9(c)は、距離表示設定レジスタ23cが「両方」に設定された場合の表示装置15に表示される画像である。
なお、第8実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理は、以下に説明するS9,S11,S13,S14の処理を除いて、第1実施形態における魚群探知装置12の構成、及び、そのCPU21により実行される魚探処理と同一である。以下、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態〜第6実施形態では、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41の近傍に、該位置の水深42又は水底からの距離44を表示することによって、該水深42又は水底からの距離44と魚マーク41との対応付けを行った。
これに対し、第8実施形態における魚群探知装置12では、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応付けて識別番号「1」,「2」,…を付す。また、表示装置15に表示される画像に、各識別番号に対応する魚マーク41が表示された位置(魚群と認識された位置)の水深42や水底からの距離44を、識別番号順に並べて表示する領域55を設ける。そして、魚マーク表示フラグ23bがオンであることを条件に、距離表示設定レジスタ23cに設定された値に応じて、各魚マーク41が表示されている魚群と認識された位置の水深42及び水底からの距離44のいずれか一方又は両方を、領域55に表示する。また、水深42の左方(又は右方)には下方矢印43を表示し、水底からの距離44の左方(又は右方)には上方矢印45を表示する。
このような表示を行うために、第8実施形態における魚群探知装置12のCPU21により実行される魚探処理(図4参照)では、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「水深」であると判断された場合に実行されるS9の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の近傍(例えば、上方)に、各魚マーク41に割り当てられた識別番号54を表す文字を描画し、領域55に、各識別番号54と、各識別番号54の右方にその識別番号54に対応する魚マーク41が表示されている魚群と認識された位置の水深42を表す文字と、その水深42の左方(又は右方)に下方矢印43とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、これらの記号等を表示するための画像データ22bを表示コントローラ32へ送信する。これにより、表示コントローラ32は、S9の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、図9(a)に示す画像を描画し、表示装置15に表示する。
また、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「水底からの距離」であると判断された場合に実行されるS11の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、魚群と認識された位置に表示される魚マーク41の近傍(例えば、上方)に、各魚マーク41に割り当てられた識別番号54を表す文字を描画し、領域55に、各識別番号54と、各識別番号54の右方にその識別番号54に対応する魚マーク41が表示されている魚群と認識された位置の水底からの距離44を表す文字と、その水底からの距離44の左方(又は右方)に上方矢印45とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、これらの記号等を表示するための画像データ22bを表示コントローラ32へ送信する。これにより、表示コントローラ32は、S11の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、図9(b)に示す画像を描画し、表示装置15に表示する。
また、S8の処理により、距離表示設定レジスタ23cが「両方」であると判断された場合に実行されるS13の処理において、VRAM33のフレームバッファに描画された探知画像に対し、第8実施形態のS9と同一の処理を行う。また、S14の処理において、領域55に対し、各識別番号の右下方であって水深42の下方に、その識別番号54に対応する魚マーク41が表示されている魚群と認識された位置の水底からの距離44を表す文字と、その水底からの距離44の左方(又は右方)に上方矢印45とを描画するよう、表示コントローラ32に指示する。また、この指示に先だって、これらの記号等を表示するための画像データ22bを表示コントローラ32へ送信する。
これにより、表示コントローラ32は、S13及びS14の処理による指示に基づいて、VRAM33のフレームバッファに対し、図9(c)に示す画像を描画し、表示装置15に表示する。
この第8実施形態における魚群探知装置12においても、各魚マーク14に付した識別番号によって、魚マーク14と、その魚マーク14で示された魚群と認識された位置における水深43又は水底からの距離44とを対応付けることができるので、使用者に瞬時に魚群と認識された位置における水深43又は水底からの距離44を把握させることができる。
その他、第8実施形態における魚群探知装置12は、第1〜第7実施形態のいずれかと同一の構成によって、同一の効果を奏する。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、各実施形態は、それぞれ、他の実施形態が有する構成の一部又は複数部分を、その実施形態に追加し或いはその実施形態の構成の一部又は複数部分と交換等することにより、その実施形態を変形して構成するようにしても良い。また、上記各実施形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記各実施形態では、魚群と認識された位置に対応付けて表示された数字が、その位置の水深42であるか水底からの距離44であるかを示すために、その数字に対応させて矢印等の記号を表示させたり、これらの数字の表示位置を水深42と水底からの距離44とで分けたりしたが、これらに加えて、又は、これらに代えて、表示する数字の色を分けてもよい。例えば、水深42を白色で表示し、水底からの距離44を水色で表示してもよい。これによっても、水深42を示す数字が、水底からの距離ではなく水深であることを使用者に瞬時に把握させることができ、水底からの距離44を示す数字が、水深ではなく水底からの距離であることを使用者に瞬時に把握させることができる。
また、矢印等の記号の色を、対応させた数字の意味(水深42か、水底からの距離44か)に応じて分けてもよい。例えば、矢印等の記号に対応する数字が水深42を示すものであった場合は、該記号を白色で表示し、矢印等の記号に対応する数字が水底からの距離44を示すものであった場合は、該記号を水色で表示してもよい。これによっても、水深42を示す数字が、水底からの距離ではなく水深であることを使用者に瞬時に把握させることができ、水底からの距離44を示す数字が、水深ではなく水底からの距離であることを使用者に瞬時に把握させることができる。
この場合、矢印等の記号の色だけを対応させた数字の意味に応じて分け、数字そのものは該数字の意味によらず同一の色で表示してもよい。また、数字と対応する矢印等の記号の色を同一の色とし、数字の意味に応じて、その色を分けてもよい。後者の例では、例えば、表示した数字が水深42である場合、その水深42を示す数字と対応する矢印等の記号を白色で表示し、表示した数字が水底からの距離44である場合、その水底からの距離44を示す数字と対応する矢印等の記号を水色で表示してもよい。
第3実施形態を除く上記各実施形態では、魚群と認識された位置の水深42や水底からの距離44の左方に、矢印等の記号を表示して、これらの数字が水深42であるのか、水底からの距離44であるのかを示す場合について説明したが、その記号の表示位置は、必ずしも水深42や水底からの距離44の左方に限られるものではなく、水深42や水底からの距離44の右方など、水深42や水底からの距離44の近傍に表示されてもよい。
第3実施形態を除く上記各実施形態では、矢印等の記号を表示して、魚マーク41に対応付けられて表示された数字が、魚群と認識された位置の水深42であるのか、水底からの距離44であるのかを、使用者に瞬時に把握させる場合について説明したが、記号に代えて矢印等を図柄化したものを表示してもよい。例えば、指が下方向を指す図柄を水深42に対応付けて表示させ、指が上方向を指す図柄を水底からの距離44に対応付けて表示させてもよい。これによっても、水深42を示す数字が、水底からの距離ではなく水深であることを使用者に瞬時に把握させることができ、水底からの距離44を示す数字が、水深ではなく水底からの距離であることを使用者に瞬時に把握させることができる。
上記各実施形態では、魚群と認識された位置に、魚を図柄化した魚マーク41を探知画像に表示させる場合について説明したが、魚マーク41に限られるものではなく、他の図柄や、●印等の記号を魚群と認識された位置に表示させてもよい。これによっても、その図柄や記号が表示された位置に魚群と認識されるものが存在することを使用者に瞬時に把握させることができる。
上記各実施形態では、魚群と認識された位置に表示された魚マーク41に対応させて、
その魚群と認識された位置の水深42や水底からの距離44を表示する場合について説明したが、魚マーク41を表示させず、探知画像において魚群と認識された位置に対応させて、その位置の水深42や水底からの距離44を表示してもよい。この場合、魚群と認識された位置の水深42や水底からの距離44を表示する位置は、魚群と認識された位置の近傍(例えば、魚群と認識された位置の直上又は直下)としてもよい。また、第7実施形態の変形例として、魚マーク41を表示させない場合は、魚群と認識された位置と、水面とを結ぶように矢印52を表示し、魚群と認識された位置と、水底とを結ぶように矢印53を表示してもよい。
また、魚マーク表示フラグ23bがオンであるかオフであるかに関わらず、距離表示設定レジスタ23cの設定に応じて、魚群と認識された位置の水深42及び水底からの距離44のいずれか一方又は両方を表示させたり、これらを非表示とさせたりできるようにしてもよい。また、魚マーク41を表示させる機能がない魚群探知装置において、魚群と認識された位置に対応させて、その位置の水深42や水底からの距離44を表示させてもよい。
上記各実施形態では、超音波ビームTBを水中の1つの方向(船舶11の真下方向)に固定して送信し、その反射波を受信して水中の探知を行う魚群探知装置について、本発明を適用する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、1つの方向に送信される超音波ビームTBの送信方向を変化させながら、所定範囲にわたり水中の探知を行うソナー型の魚群探知装置に本発明を適用してもよい。