JP6491036B2 - ワイヤハーネス組付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドア等といった組付け場所にワイヤハーネスを組み付けるためのワイヤハーネス組付け構造に関する。
従来、車両における様々な電子機器に電力や各種制御信号を伝えるためにワイヤハーネスが用いられる。ワイヤハーネスは、車両用ドア、インストルメントパネル、ルーフ、フロア等といった組付け場所に組み付けられる。このようなワイヤハーネス組付け構造として、ワイヤハーネスをシート材と一体化して組付け場所に組み付ける構造が知られている(例えば特許文献1参照。)。図10には、このようなワイヤハーネス組付け構造の一例が示されている。
図10に示されているワイヤハーネス組付け構造600は、2枚のシート材602,603の間にワイヤハーネス601を挟んだ構造となっている。ワイヤハーネス601は、このような状態で所定の組付け場所に組み付けられる。このようなワイヤハーネス組付け構造600によれば、複雑な形状のワイヤハーネス601を、シート材602,603との一体化により組付け場所に容易に組み付けることができる。
特開2014−88165号公報
しかしながら、上記のワイヤハーネス組付け構造600は、シート材602,603が例えば車両用ドア等といった組付け場所に応じた形状やサイズとなることから大型化しがちである。大型化したワイヤハーネス組付け構造600には、保管に広いスペースを要するとともに持ち運び難いという問題がある。
従って、本発明は、上記のような問題点に着目し、保管スペースが抑えられるとともに容易に持ち運ぶことができるワイヤハーネス組付け構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ワイヤハーネスと、吸音材でシート状に形成された吸音シートと、該吸音シートの厚みよりも薄いシート状に形成された薄膜シートと、を備え、前記吸音シートとの間に前記ワイヤハーネスを挟んで前記薄膜シートが前記吸音シートに貼付された状態で、前記ワイヤハーネスを所定の組付け場所に組み付けるワイヤハーネス組付け構造であって、前記吸音シートには、前記ワイヤハーネスと斜めに交差する交差線に沿って、他の部分よりも厚みが薄い凹溝、又は前記吸音シートを貫通する貫通溝、が形成されていることを特徴とするワイヤハーネス組付け構造となっている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイヤハーネス組付け構造において、前記凹溝又は前記貫通溝が、前記ワイヤハーネスを避けて形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のワイヤハーネス組付け構造において、前記凹溝又は前記貫通溝が、前記交差線に沿って破線状に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうち何れか一項に記載のワイヤハーネス組付け構造において、前記凹溝又は前記貫通溝が、前記吸音シートにおける前記薄膜シートの貼付側とは反対側に開口しており、且つ、前記凹溝又は前記貫通溝における前記交差線と直交する断面の形状が、前記凹溝又は前記貫通溝の開口側が広がった広口形状を有していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、吸音シートにおいて凹溝や貫通溝が設けられている上記の交差線に沿ってワイヤハーネス組付け構造を折り畳むことができる。このため、ワイヤハーネス組付け構造を折り畳んだ状態で保管することで保管スペースが抑えられる。そして、折り畳まれてコンパクト化されたワイヤハーネス組付け構造は、容易に持ち運ぶことができる。さらに、請求項1に記載の発明によれば、吸音シートにおける凹溝や貫通溝がワイヤハーネスと斜めに交差する交差線に沿って形成されている。このため、例えば凹溝や貫通溝がワイヤハーネスと直交する交差線に沿って形成されている場合と比較して、ワイヤハーネスと交差線とが重なる部分の長さが長くなる。その結果、交差線に沿ってワイヤハーネス組付け構造が折り畳まれる際に、ワイヤハーネスにかかる負荷が分散されることとなる。従って、請求項1に記載の発明によれば、ワイヤハーネスへの負荷を抑えてワイヤハーネス組付け構造を上記のように折り畳むことができる。
また、請求項2に記載の発明は、上記の凹溝又は貫通溝が、ワイヤハーネスを避けて形成されていることから、薄膜シートと吸音シートとの間にワイヤハーネスを挟むさいに、凹溝や貫通溝が邪魔になり難く好適である。また、吸音シートに貫通溝が形成されている場合では、ワイヤハーネスがこの貫通溝から露出するといった事態が回避されるので一層好適である。
また、請求項3に記載の発明は、凹溝又は貫通溝が交差線に沿って破線状に形成されているので、凹溝又は貫通溝が繋がって形成されている場合と比較して、上記交差線におけるワイヤハーネス組付け構造の強度の点で好適である。
また、請求項4に記載の発明によれば、凹溝又は貫通溝の開口側が広がった広口形状を有していることから、薄膜シート側だけでなく吸音シート側にもワイヤハーネス組付け構造を折り畳むことができ、持ち運ぶ際等に一層容易に取り扱うことができる。
本発明の第1実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造が適用される車両用ドアを示す斜視図である。 図1に示されている車両用ドアに組み付けられるワイヤハーネス組付け構造を示す分解斜視図である。 図2に示されているワイヤハーネス組付け構造を図中の矢印A方向から見た平面図である。 図3に示されているワイヤハーネス組付け構造を図中の矢印B方向から見た上面図である。 ワイヤハーネス組付け構造が折り畳まれる様子を、図4と同様の上面図で示した図である。 図1〜図5に示されている第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造の別例を示す図である。 本発明の第2実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造を示す図である。 本発明の第3実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造を示す図である。 本発明の第4実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造を示す図である。 従来のワイヤハーネス組付け構造の一例を示す図である。
本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネス組付け構造を説明する。まず、第1実施形態にかかるワイヤハーネス組付け構造を、その別例も含めて図1〜6を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造が適用される車両用ドアを示す斜視図であり、図2は、図1に示されている車両用ドアに組み付けられるワイヤハーネス組付け構造を示す分解斜視図である。本実施形態のワイヤハーネス組付け構造1は、車両用ドア5を構成するドアパネル5Aとドアトリム5Bとの間にワイヤハーネス13を組み付けるための構造である。図2には、ドアトリム5B側から見たワイヤハーネス組付け構造1が、ドアパネル5Aの図示が省略されて示されている。
ドアパネル5Aは、鋼板から構成され、ドアパネル5Aの上部に(図1中の上方側)には、内側にウインドウガラスGが位置するウインドウ枠Sが設けられている。
ドアトリム5Bは、合成樹脂から構成され、ドアパネル5Aの車室内側に取り付けられる。そして、このドアトリム5Bとドアパネル5Aとの間に、ワイヤハーネス組付け構造1が設けられる。
ワイヤハーネス組付け構造1は、吸音シート11と薄膜シート12との間にワイヤハーネス13を挟んだ構造を有している。
吸音シート11は、多孔質吸音材でシート状に形成されたものである。ここでは特定しないが、この多孔質吸音材としては、ポリプロピレン系繊維やポリエチレンテレフタレート系繊維で形成された不織布、ウレタン等の樹脂からなる連続気泡体、及びフェルト等が挙げられる。
薄膜シート12は、樹脂材料で、吸音シート11の厚みよりも薄いシート状に形成されたものである。ここでは特定しないが、樹脂材料としては、ポリ塩化ビニルやポリエチレン、ポリプロピレン等からなる樹脂フィルムや、次のような樹脂からなる独立気泡体が挙げられる。独立気泡体の構成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エラストマー等が挙げられる。
ワイヤハーネス組付け構造1は、吸音シート11との間にワイヤハーネス13を挟んで薄膜シート12が吸音シート11に接着剤で貼付されて構成される。ワイヤハーネス13は、ここでは特定しないが、複数の電線が互いに平行に一体化されたフラットケーブルや、複数の電線が結束バンド等で結束された組み電線等が、車両用ドア5に搭載された部品等に応じて所望の形状に枝分かれして配索されたものである。
図3は、図2に示されているワイヤハーネス組付け構造を図中の矢印A方向から見た平面図である。また、図4は、図3に示されているワイヤハーネス組付け構造を図中の矢印B方向から見た上面図である。ただし、図4では、ワイヤハーネス13の図示が省略されている。
ワイヤハーネス組付け構造1では、吸音シート11に、吸音シート11を貫通する貫通溝111が2本、車両用ドア5の上下方向に延びて形成されている。つまり、このワイヤハーネス組付け構造1では、吸音シート11は車両用ドア5における横方向に3枚に分割されており、相互間に貫通溝111を置いて薄膜シート12で連結された状態となっている。
そして、図3に示されているように、2本の貫通溝111は、車両用ドア5における横方向に、水平に対して図中左下がりに傾いて配索されるワイヤハーネス13と斜めに交差する。つまり、本実施形態のワイヤハーネス組付け構造1では、2本の貫通溝111が、ワイヤハーネス13と斜めに交差する交差線に沿って形成されている。
吸音シート11にこのような貫通溝111が設けられていることで、ワイヤハーネス組付け構造1は次のように折り畳むことが可能となっている。
図5は、ワイヤハーネス組付け構造が折り畳まれる様子を、図4と同様の上面図で示した図である。この図5に矢印Cで示されているように、ワイヤハーネス組付け構造1は、3枚に分割された吸音シート11における図中左右のシート部分11bが、上記の交差線、即ち貫通溝111に沿って中央のシート部分11aに向かうように折り畳むことができる。ワイヤハーネス組付け構造1の折畳みは、矢印Cで示されているように、薄膜シート12において貫通溝111の底をなす部分をヒンジとして、薄膜シート12側が内側となるように行われる。
そして、本実施形態では、吸音シート11における貫通溝111がワイヤハーネス13と斜めに交差する交差線に沿って形成されているので、上記のような折り曲げ時におけるワイヤハーネス13への負荷が抑えられる。
図6は、図1〜図5に示されている第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造の別例を示す図である。図6では、別例のワイヤハーネス組付け構造1’が、図4と同様の上面図で示されており、また、ワイヤハーネス13の図示は省略されている。
この別例のワイヤハーネス組付け構造1’は、吸音シート11における貫通溝111’の幅が、図4に示されている貫通溝111の幅よりも若干広目に形成されている。ただし、この貫通溝111の幅は、薄膜シート12が中央のシート部分11aと図中左右のシート部分11bからなる吸音シート11に貼付されたときに一体性が保たれるとともに、所望の強度が維持される程度の幅には抑えられている。このように吸音シート11における貫通溝の幅は、ワイヤハーネス組付け構造としての一体性が保たれるとともに、所望の強度が維持される範囲で任意の幅に設定され得る。
次に、第2実施形態にかかるワイヤハーネス組付け構造について説明する。第2実施形態のワイヤハーネス組付け構造は、吸音シートに設けられているのが凹溝である点を除いて、上述した第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造1と同等である。以下では、第2実施形態のワイヤハーネス組付け構造について、第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造1との相違点に注目して説明を行い、組み付け場所としての車両用ドアやワイヤハーネス等といった共通点については説明を割愛する。
図7は、本発明の第2実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造を示す図である。図7では、第2実施形のワイヤハーネス組付け構造2が、図4と同様の上面図で示されており、また、ワイヤハーネスの図示は省略されている。尚、図7では、第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造1と同等な構成要素である薄膜シートについては、図4と同じ符号「12」が付されており、以下では薄膜シートについての重複説明を省略する。
第2実施形のワイヤハーネス組付け構造2では、第1実施形態の吸音シート11と同様の多孔質吸音材で形成された吸音シート21に、ワイヤハーネスと斜めに交差する交差線に沿って、他の部分よりも厚みが薄い凹溝211が形成されている。この凹溝211は、吸音シート21における薄膜シート12の貼付側とは反対側に開口している。そして、凹溝211における上記の交差線と直交する断面の形状が、凹溝211の開口側が広がった広口形状、具体的にはV字形状を有している。
図7には、ワイヤハーネス組付け構造2が折り畳まれる様子も示されている。本実施形態では、ワイヤハーネス組付け構造2は、まず、第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造1と同様に折り畳むことができる。即ち、矢印Dで示されているように、吸音シート21における図中左右のシート部分21bが中央のシート部分21aに向かうように、上記の交差線、即ち凹溝211に沿って薄膜シート12側に折り畳むことができる。この折畳み方向は、断面V字形状の凹溝211が開かれる方向である。
さらに、本実施形態では、ワイヤハーネス組付け構造2は、このような折畳み方向とは反対側にも折り畳むことができる。即ち、矢印Eで示されているように、断面V字形状の凹溝211が閉じられる方向に、図中左右のシート部分21bが中央のシート部分21aに向かうように、薄膜シート12側とは反対側に折り畳むこともできる。
以上に説明した第1実施形態及び第2実施形態のワイヤハーネス組付け構造1,2によれば、吸音シート11,21において貫通溝111や凹溝21が設けられている上記の交差線に沿ってワイヤハーネス組付け構造1,2を折り畳むことができる。このため、ワイヤハーネス組付け構造1,2を折り畳んだ状態で保管することで保管スペースが抑えられる。そして、折り畳まれてコンパクト化されたワイヤハーネス組付け構造1,2は、容易に持ち運ぶことができる。さらに、ワイヤハーネス組付け構造1,2によれば、吸音シート11,21における貫通溝111や凹溝21がワイヤハーネス13と斜めに交差する交差線に沿って形成されている。このため、例えば貫通溝111や凹溝21がワイヤハーネス13と直交する交差線に沿って形成されている場合と比較して、ワイヤハーネス13と交差線とが重なる部分の長さが長くなる。その結果、交差線に沿ってワイヤハーネス組付け構造1,2が折り畳まれる際に、ワイヤハーネス13にかかる負荷が分散されることとなる。従って、ワイヤハーネス組付け構造1,2によれば、ワイヤハーネス13への負荷を抑えてワイヤハーネス組付け構造1,2を上記のように折り畳むことができる。
また、第2実施形態のワイヤハーネス組付け構造2によれば、凹溝211の開口側が広がった広口形状を有している。これにより、薄膜シート12側だけでなく、その反対側となる吸音シート21側にもワイヤハーネス組付け構造2を折り畳むことができ、持ち運ぶ際等に一層容易に取り扱うことができる。
次に、第3実施形態にかかるワイヤハーネス組付け構造について説明する。第3実施形態のワイヤハーネス組付け構造は、吸音シートに設けられている貫通溝における、ワイヤハーネスと斜めに交差する交差線に沿った形状が上述した第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造1と異なっている。以下では、第3実施形態のワイヤハーネス組付け構造について、第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造1との相違点に注目して説明を行い、組み付け場所としての車両用ドアやワイヤハーネス等といった共通点については説明を割愛する。
図8は、本発明の第3実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造を示す図である。図8では、第3実施形のワイヤハーネス組付け構造3が、図3と同様の平面図で示されている。尚、図8では、第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造1と同等なワイヤハーネスについては、図7と同じ符号「13」が付されており、以下ではワイヤハーネスについての重複説明を省略する。尚、薄膜シートについては吸音シート31に隠れているため図示されていないが、第1実施形態と同等な部材であるため、以下では、薄膜シート12と呼んで説明する。
本実施形態では、吸音シート31において、貫通溝311が、ワイヤハーネス13を避けて形成されている。即ち、図8に示されているように、貫通溝311が、上記の交差線とワイヤハーネス13との交差箇所で途切れた状態で吸音シート31に形成されている。
この第3実施形のワイヤハーネス組付け構造3によっても、上述した第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造1と同様の折畳みによって、保管スペースが抑えられるとともに容易に持ち運ぶことができることは言うまでもない。
さらに、第3実施形のワイヤハーネス組付け構造3によれば、貫通溝311が、ワイヤハーネス13を避けて形成されていることから、薄膜シート12と吸音シート31との間にワイヤハーネス13を挟むさいに、貫通溝311が邪魔になり難く好適である。また、ワイヤハーネス13がこの貫通溝311から露出するといった事態が回避されるので一層好適である。
次に、第4実施形態にかかるワイヤハーネス組付け構造について説明する。第4実施形態のワイヤハーネス組付け構造は、吸音シートに設けられている貫通溝における、ワイヤハーネスと斜めに交差する交差線に沿った形状が上述した第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造1と異なっている。以下では、第4実施形態のワイヤハーネス組付け構造について、第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造1との相違点に注目して説明を行い、組み付け場所としての車両用ドアやワイヤハーネス等といった共通点については説明を割愛する。
図9は、本発明の第4実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造を示す図である。図9では、第4実施形のワイヤハーネス組付け構造4が、図3と同様の平面図で示されている。尚、図9では、第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造1と同等なワイヤハーネスについては、図7と同じ符号「13」が付されており、以下ではワイヤハーネスについての重複説明を省略する。尚、薄膜シートについては吸音シート41に隠れているため図示されていないが、第1実施形態と同等な部材であるため、以下では、薄膜シート12と呼んで説明する。
本実施形態では、吸音シート41において、貫通溝411が、図9に示されているようの、上記の交差線に沿って破線状に形成されている。ワイヤハーネス13は、破線状の貫通溝411が途切れた箇所を通るように配索される。
この第4実施形のワイヤハーネス組付け構造4によっても、上述した第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造1と同様の折畳みによって、保管スペースが抑えられるとともに容易に持ち運ぶことができることは言うまでもない。
さらに、第4実施形のワイヤハーネス組付け構造4によれば、貫通溝311が上記の交差線に沿って破線状に形成されているので、貫通溝が繋がって形成されている場合と比較して、交差線におけるワイヤハーネス組付け構造4の強度の点で好適である。
尚、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明のワイヤハーネス組付け構造の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、前述した第1〜第4実施形態では、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造の一例として、何れも、ワイヤハーネス13を車両用ドア5に組み付けるワイヤハーネス組付け構造1、1’、2、3、4が例示されている。しかしながら、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造はこれらに限るものではない。本発明にいうワイヤハーネス組付け構造は、例えば、ワイヤハーネスをインストルメントパネル、ルーフ、フロア等といった組付け場所に組み付けるものであってもよい。即ち、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造は、ワイヤハーネスを吸音シートと一体化して組付け場所に組み付ける構造であれば、その具体的な組付け場所を問うものではない。
また、例えば、前述した第1〜第4実施形態では、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造の一例として、何れも、車両用ドア5の上下方向に延びる2本の交差線に沿って貫通溝111,111’,311,411や凹溝211が形成された構造が例示されている。しかしながら、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造はこれらに限るものではない。本発明にいうワイヤハーネス組付け構造は、吸音シートに、ワイヤハーネスと斜めに交差する交差線に沿って凹溝や貫通溝が形成されている構造であれば、凹溝や貫通溝の具体的な延在方向や本数を問うものではない。さらに、これらの凹溝や貫通溝に加えて、ワイヤハーネスとは交差しない線に沿って設けられた凹溝や貫通溝を有するものであってもよい。
また、例えば、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造の一例として、前述した第3実施形態では、貫通溝311がワイヤハーネスを避けて形成されたワイヤハーネス組付け構造3が例示されている。また、前述した第4実施形態では、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造の一例として、貫通溝411が破線状に形成されたワイヤハーネス組付け構造4が例示されている。しかしながら、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造はこれらに限るものではない。本発明にいうワイヤハーネス組付け構造は、例えば、凹溝がワイヤハーネスを避けて形成されたり、あるいは、凹溝が破線状に形成されたりした構造であってもよい。
また、例えば、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造の一例として、前述した第2実施形態では、断面形状が開口側が広がった広口形状、具体的にはV字形状となった凹溝211が吸音シート21に形成された構造が例示されている。しかしながら、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造はこれらに限るものではない。本発明にいうワイヤハーネス組付け構造は、例えば、断面形状が上記のような広口形状となった貫通溝が吸音シートに形成された構造であってもよい。また、広口形状としては、V字形状に限るものではなく、例えば漏斗状等、任意の広口形状を採用し得る。
1,1’,2,3,4 ワイヤハーネス組付け構造
5 車両用ドア
5A ドアパネル
5B ドアトリム
11,21,31,41 吸音シート
12 薄膜シート
13 ワイヤハーネス
111,111’,311,411 貫通溝
211 凹溝

Claims (4)

  1. 2枚のシート材の間にワイヤハーネスを挟んだ状態で、前記ワイヤハーネスを所定の組付け場所に組み付けるワイヤハーネス組付け構造であって、
    前記2枚のシート材のうちの一方が吸音材でシート状に形成された吸音シートで、他方が該吸音シートの厚みよりも薄いシート状に形成された薄膜シートであり、
    前記吸音シートとの間に前記ワイヤハーネスを挟んで前記薄膜シートが前記吸音シートに貼付されており、
    前記吸音シートには、前記ワイヤハーネスと斜めに交差する交差線に沿って、他の部分よりも厚みが薄い凹溝、又は前記吸音シートを貫通する貫通溝、が形成されていることを特徴とするワイヤハーネス組付け構造。
  2. 前記凹溝又は前記貫通溝が、前記ワイヤハーネスを避けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス組付け構造。
  3. 前記凹溝又は前記貫通溝が、前記交差線に沿って破線状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネス組付け構造。
  4. 前記凹溝又は前記貫通溝が、前記吸音シートにおける前記薄膜シートの貼付側とは反対側に開口しており、且つ、前記凹溝又は前記貫通溝における前記交差線と直交する断面の形状が、前記凹溝又は前記貫通溝の開口側が広がった広口形状を有していることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一項に記載のワイヤハーネス組付け構造。
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