JP6488691B2 - 無線中継装置、制御システムおよびコンピュータープログラム - Google Patents
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Description
[形態1]制御対象装置を制御するための制御システムに用いられる無線中継装置であって、
前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末との間で、近接無線通信である第1の通信を行なう第1通信インターフェイスと、
前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行なう第2通信インターフェイスと、
前記制御対象装置との間で第3の通信を行なう第3通信インターフェイスと、
アクセスキーを記憶するアクセスキー格納部と、
前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信するアクセスキー送信部と、
前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記アクセスキー格納部に記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信しない制御コマンド中継部と、
前記アクセスキー格納部に記憶されている前記アクセスキーを変更するアクセスキー設定部と、
前記制御コマンド中継部により前記アクセスキーが受信されるよりも前に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信して、該受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定するアクセスキー受信部と、
該受信されたアクセスキーが正当である場合に、前記制御対象装置の制御に用いられる装置制御情報を、前記第2の通信により前記携帯通信端末に送信する装置制御情報送信部と、
を備える、無線中継装置。
[形態2]制御対象装置を制御するための制御システムであって、
前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末と、
複数の無線中継装置であって、それぞれ
前記携帯通信端末との間で近接無線通信である第1の通信を行い、
前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行い、
前記制御対象装置との間で第3の通信を行い、
アクセスキーを記憶する、複数の無線中継装置と、
を備え、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信し、
前記携帯通信端末は、前記第2の通信により前記アクセスキーと前記制御コマンドとを前記無線中継装置に送信し、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信せず、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記記憶されている前記アクセスキーを変更可能に構成されており、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ互いに異なる前記制御対象装置を制御するために用いられ、
前記複数の無線中継装置には、それぞれ互いに異なる種類の前記アクセスキーが割り当てられており、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ各前記無線中継装置と各前記無線中継装置に割り当てられている前記アクセスキーとを対応付けて記憶し、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記複数の無線中継装置のうちの他の無線中継装置との間で第5の通信を行なうことが可能であり、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ、前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている各アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、
前記受信されたアクセスキーが正当であり、かつ、該アクセスキーが自らに割り当てられているアクセスキーである場合に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、
前記受信されたアクセスキーが正当であり、かつ、該アクセスキーが前記他の無線中継装置に対応付けられているアクセスキーである場合に、前記受信される制御コマンドを、前記第5の通信により、該他の無線中継装置に送信し、
前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置および前記他の無線中継装置に送信しない、制御システム。
A−1.システム構成:
図1は、本発明の一実施形態としての制御システムの概略構成を示す説明図である。第1実施形態の制御システム10は、ホテルに配置されており、各部屋に配置されている電化製品(後述する照明装置400aおよび空調装置400b)を、宿泊客の携帯通信端末を用いて制御させるためのシステムである。図1の例では、連続する2つの部屋R1,R2が表わされている。なお、各部屋の構成はほぼ同一であるので、以下、部屋R1を代表して説明する。
宿泊客が図1に示す部屋R1にチェックインし、所持している携帯通信端末200を無線中継装置100に近接させると、携帯通信端末200の近接無線通信制御回路241と無線中継装置100の近接無線通信制御回路41とが近接通信を行なうことにより、携帯通信端末200と無線中継装置100との間でNFCの通信路が確立されると共に、携帯通信端末200によって照明装置400aおよび空調装置400bを遠隔制御する処理(以下、「遠隔制御処理」と呼ぶ)が開始される。
管理装置300および無線中継装置100において、それぞれ、電源がオンされると、アクセスキー変更処理が開始される。アクセスキー変更処理とは、無線中継装置100のアクセスキー格納部30aに格納されているアクセスキーを変更する処理を意味する。
図9は、第2実施形態における装置制御情報の一例を模式的に示す説明図である。図10は、第2実施形態における遠隔制御処理の手順を示すシーケンス図である。第2実施形態の制御システムは、装置制御情報として管理される内容と、管理装置300および無線中継装置100において、アクセスキーと共にパスワードが設定(格納)される点と、遠隔制御処理の具体的な手順とにおいて、第1実施形態の制御システム10と異なる。第2実施形態の制御システムにおける他の構成およびアクセスキー変更処理の手順は、第1実施形態と同じであるので、同一の構成要素および手順については、第1実施形態と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、図示は省略するが、第2実施形態の部屋R1には、照明装置400aおよび空調装置400bと共に、テレビ受像機が配置されており、かかるテレビ受像機も携帯通信端末200により制御可能となり得る。
図12は、第3実施形態の遠隔制御処理における携帯通信端末200の処理手順を示すフローチャートである。第3実施形態の制御システムは、遠隔制御処理における携帯通信端末200の処理手順において、第2実施形態の制御システムと異なり、システム構成、遠隔制御処理における無線中継装置100の処理手順、およびアクセスキー変更処理の手順は、第2実施形態の制御システムと同じである。
図14は、第4実施形態における制御システム10aの概略構成を示す説明図である。制御システム10aは、2台の無線LANリピータ151,152を備えている点において、第1実施形態の制御システム10と異なり、他の構成は、第1実施形態の制御システム10と同じである。2台の無線LANリピータ151,152は、いずれも、有線LAN通信制御回路44を備えていない点において、図2に示す無線中継装置100と異なり、他の構成は、無線中継装置100と同じである。2台の無線LANリピータ151,152および無線中継装置100は、いずれもWDS(Wireless Distribution System)機能を有しており、無線LANリピータ151と無線中継装置100との間、および無線LANリピータ152と無線中継装置100との間において、それぞれ互いに無線通信を行なうことができる。制御システム10aでは、2台の無線LANリピータ151,152は、無線中継装置100と同様に、それぞれ遠隔制御処理およびアクセスキー変更処理を実行する。第4実施形態のアクセスキー変更処理では、2台の無線LANリピータ151,152は、ホテル内LAN15および無線中継装置100を介して、管理装置300からアクセスキー変更命令を受信する。
図16は、第5実施形態の遠隔制御処理における2台の無線LANリピータ151,152の処理手順を示すフローチャートである。図17は、第5実施形態の遠隔制御処理における無線中継装置100の処理手順を示すフローチャートである。第5実施形態の制御システムのシステム構成は、上述した第4実施形態の制御システム10aのシステム構成と同じであるので、同一の構成には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
F−1.変形例1:
上述した各実施形態における制御システム10,10aの構成は、あくまでも一例であり、種々変更可能である。例えば、各実施形態において、ホテル内LAN15は、有線LANであったが、有線LANに代えて、無線LANであってもよい。また、各実施形態において、無線中継装置100と携帯通信端末200との間、携帯通信端末201と無線LANリピータ151との間、および携帯通信端末202と無線LANリピータ152との間の通信は、NFCを利用した近接無線通信であったが、近接無線通信に代えて、近接無線通信よりも最大通信距離が若干長い(最大100m程度の)近距離無線通信を採用してもよい。このような無線通信として、例えば、Bluetooth(登録商標)を採用してもよい。また、各実施形態において、無線中継装置100と、照明装置400a,400c,400dや空調装置400bとの間の通信は、無線通信であったが、有線通信としてもよい。具体的には、例えば、IEEE802.3規格群で規定されている各種有線LANや、Ethernet(登録商標)や、PLCなどの通信方式の有線通信を採用してもよい。この構成においても、ECONET Liteに準拠した通信方式が好ましい。また、各実施形態において、携帯通信端末200は、いわゆるスマートフォンであったが、スマートフォンに代えて、タブレットPCや、ノート型PCや、携帯ゲーム機などの通信機能を備えた任意の携帯端末であってもよい。また、管理装置300は、ノート型PCにより構成されていたが、デスクトップ型PCや、専用コンピューターであってもよい。また、無線LAN通信制御回路42,242は、IEEE802.11a/b/g/n/acに準拠した無線LANに限らず、将来的に利用可能となる無線LAN一般により無線通信を行う無線通信インターフェイスであるとしてもよい。また、移動体通信制御回路243は、3G/HSPAに準拠した移動体通信に限らず、例えばLTE(Long Term Evolution)や次世代モバイルWiMAX(IEEE802.16m)、次世代PHS(XGP:eXtended Global Platform)といった将来的に利用可能となる移動体通信一般により無線通信を行う無線通信インターフェイスであるとしてもよい。
第1,4実施形態における制御対象装置は、照明装置および空調装置であり、第2,3実施形態における制御対象装置は、照明装置、空調装置およびテレビ受像機であったが、これらの装置に限らず、冷蔵庫や、ラジオ受信機や、DVDプレーヤー等の各種メディアプレーヤーなど、遠隔制御可能な任意の装置を、制御対象装置としてもよい。また、各実施形態における制御対象装置の制御項目および設定範囲も、図3または図9に記載の制御項目および設定範囲に限定されるものではない。
各実施形態において無線中継装置100と携帯通信端末200との間における制御コマンドのやりとりは、無線LANを介して実行されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ホテル内LAN15を、図示しないゲートウェイ装置を介して通信事業者のネットワークに接続させ、かかるネットワークと、携帯通信端末200の移動体通信制御回路243が接続可能な移動体通信事業者のネットワークとを介して、制御コマンドのやりとりを実行してもよい。こうすれば、ネットワーク越しに各装置を制御することが可能となる。
各実施形態のアクセスキー変更処理では、管理装置300から無線中継装置100に新たなアクセスキーを送っていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、管理装置300から無線中継装置100にアクセスキー変更命令のみを送信し、無線中継装置100において所定のルールにしたがって、新たなアクセスキーを生成して更新してもよい。この構成においては、無線中継装置100から管理装置300に更新後の新たなアクセスキーを送信し、管理装置300においてアクセスキー格納部331に格納されているアクセスキーを更新してもよい。
第3実施形態では、プライマリ客は、チェックインの際またはチェックインとは異なるタイミングでパスワードが通知されていたが、本発明は、これに限定されるものではない。プライマリと承認された携帯通信端末200において、無線中継装置100からアクセスキーおよび無線通信プロファイルと共にパスワードを受信すると、受信したパスワードをタッチパネル230に表示させてもよい。この構成では、プライマリ客は、タッチパネル230を見ることによりパスワードを知ることができるので、かかるパスワードをセカンダリ客に教えることができる。したがって、この構成においては、チェックインの際またはチェックインとは異なるタイミングで、プライマリ客にパスワードを通知することを要しない。
第1実施形態の遠隔制御処理において、無線中継装置100におけるアクセスキーの正当性の判定(ステップS215)は、携帯通信端末200から受信したアクセスキーとアクセスキー格納部30aに格納されているアクセスキーとを比較することにより実行されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、以下のような構成を採用してもよい。すなわち、携帯通信端末200と無線中継装置100とに予め共通の演算式を設定しておき、携帯通信端末200では、NFCにより無線中継装置100から受信したアクセスキーを用いて前述の演算式により演算を行なって得られた値を無線中継装置100に送信する。無線中継装置100では、携帯通信端末200に送信したアクセスキーを用いて前述の演算式により演算を行なって得られた値と、携帯通信端末200から受信した値とを比較することにより、携帯通信端末200の有するアクセスキーの正当性を判定してもよい。このような構成により、悪意者が電波の盗聴等により不正にアクセスキーを入手しても、かかる悪意者に制御対象装置の制御を行なわせないようにすることができる。
第1,4実施形態において、装置制御情報は、装置種別と、型番と、制御項目と、設定範囲と、制御コマンドから構成されていた。また、第2,3実施形態において、装置制御情報は、制御端末と、装置種別と、型番と、制御項目と、設定範囲と、制御コマンドから構成されていた。しかしながら、本発明における装置制御情報は、これらの情報に限定されるものではない。例えば、携帯通信端末200,201,202のリモートコントローラーアプリケーションに、予め、装置種別および型番に対応付けて、他の情報(例えば、第1,4実施形態における制御項目、設定範囲、および制御コマンド)を記憶させておくことにより、装置制御情報を装置種別および型番のみにより構成できる。この構成では、近接無線通信により無線中継装置100から携帯通信端末200,201,202に、装置種別および型番が通知されることにより、携帯通信端末200,201,202では、制御対象装置を特定できると共に、かかる制御対象装置を制御する際に用いるべき制御コマンドを特定できる。また、例えば、制御システム10,10aにおいて制御対象装置の設定項目が1種類であり、かつ、制御コマンドも1種類であれば、装置制御情報から、装置種別、制御項目、および制御コマンドを省略できる。また、制御項目に対して1種類の制御コマンドしか存在しない場合には、制御項目と制御コマンドとのうち、いずれか一方を省略できる。なお、かかる構成において、制御項目を省略する場合には、装置制御情報に含まれる制御コマンドは、請求項における「制御対象装置における制御可能な項目を示す情報」に相当する。すなわち、一般には、装置種別と、制御項目と、設定範囲とのうちの少なくとも1つを含む任意の情報を、装置制御情報に採用してもよい。
各実施形態において、管理装置300を省略してもよい。この場合、無線中継装置100、無線LANリピータ151、および無線LANリピータ152において、アクセスキー設定部20eが自律的にアクセスキーを変更する構成を採用することが好ましい。具体的には、例えば、アクセスキー設定部20eが毎日正午に日付データを暗号化したデータを含む情報を、新たなアクセスキーとして生成してアクセスキー格納部30aに記憶(上書き)する構成を採用してもよい。このようにすることで、正午以降にチェックインした次の宿泊客の携帯通信端末200,201,202に対して、前の宿泊客の携帯通信端末200,201,202に設定したアクセスキーとは異なるアクセスキーを設定することができる。こうした自律的なアクセスの変更は、例えばNFCの通信経路が確立される度に行なうものとしても良い。
各実施形態において、アクセスキーは、所定桁数の数字および文字からなる情報であったが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、変形例8において上述した日付のほか、時刻や部屋番号といったアクセスキーの有効期限や有効範囲を制限するための任意の情報を、アクセスキーに含めてもよい。また、アクセスキーとして、RC4やAES等の暗号化方法により暗号化された情報を採用してもよい。
各実施例において、無線中継装置100および無線LANリピータ151,152の装置制御情報格納部30bには、予め照明装置400a等の制御対象装置の装置制御情報が、システム管理者により格納されていたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、予め管理装置300において、各部屋に設置されている制御対象装置に関する情報と、該当の制御対象装置を制御するための制御コマンドとが設定されており、各部屋に無線中継装置100が設置された際に、管理装置300から無線中継装置100に、制御対象装置に関する情報と制御コマンドとを送信し、無線中継装置100において受信した情報を、装置制御情報として格納する構成を採用してもよい。なお、上記構成において、管理装置300は、制御対象装置を制御するための制御コマンドを、インターネット上のサーバ装置から取得してもよい。また、装置制御情報は、制御対象である照明装置400aなどから、赤外通信や無線通信などにより、携帯通信端末200が、直接取得するものとしても良い。
各実施形態の遠隔制御処理では、制御コマンドを照明装置400a等の制御対象装置に送信した後(ステップS235の後)に、(自動的に)制御完了報告を携帯通信端末200,201,202に送信していたが(ステップS240)、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、ステップS235の後に照明装置400a或いは空調装置400bから肯定応答(ACK)を受信した場合にステップS240を実行し、ステップS235実行してから所定期間内に肯定応答を受信しない場合又は否定応答(NACK)を受信した場合には、ステップS235に代えて、上述のステップS245(エラー報告の送信)を実行してもよい。なお、エラー報告では、アクセスキーが正当でない場合と、制御対象装置から所定期間内にACKを受信しない場合およびNACKを受信した場合とで、異なる内容を報告してもよい。このようにすることで、ステップS155において、携帯通信端末200,201,202において、エラー原因を識別可能にタッチパネル230に表示させることができる。
第2実施形態では、アクセスキー、パスワードおよび無線接続プロファイルを、NFCを利用して携帯通信端末200に送信するか否かは、NFCの通信経路が、アクセスキーの変更後に最初に確立された通信経路であるか否かの判定結果に応じて決定していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、ホテルのフロントにおいて、宿泊客(グループ)がチェックインする際に、代表者の携帯通信端末200をプライマリとして管理装置300に登録し、かかる携帯通信端末200の固有識別番号を、ホテル内LAN15経由で、宿泊する予定の部屋の無線中継装置100に予め送信しておく。その後、部屋に入った宿泊客の携帯通信端末200が、無線中継装置100に近接された際に、当該携帯通信端末200の固有識別番号が、予め受信している代表者の携帯通信端末200の固有識別番号と一致するか否かを判定する。そして、固有識別番号が一致した場合に、アクセスキー、パスワードおよび無線接続プロファイルを、NFCを利用して携帯通信端末200に送信し、一致しない場合には、アクセスキー等を送信しない構成(または、アクセスキーおよび無線接続プロファイルのみ送信する構成)としてもよい。
第4実施形態では、携帯通信端末201は、無線中継装置100に近接することにより、リビングルームR10の制御対象装置(照明装置400aおよび空調装置400b)用のリモコンとして動作し、無線LANリピータ151に最初に近接することにより、第1の小部屋R11の制御対象装置(照明装置400c)用のリモコンとして動作していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、以下のような構成を採用してもよい。まず、予め無線LANリピータ151に、第1の小部屋R11の制御対象装置(照明装置400c)の装置制御情報と、リビングルームR10の制御対象装置(照明装置400aおよび空調装置400b)の装置制御情報とを、互いに識別可能に格納しておく。そして、無線LANリピータ151に最初に近接した(プライマリの)携帯通信端末201に対しては、無線LANリピータ151に格納されているすべての装置制御情報を、NFCを利用して送信する。これに対して、無線LANリピータ151に2番目以降に近接した携帯通信端末に対しては、リビングルームR10の制御対象装置(照明装置400aおよび空調装置400b)の装置制御情報のみを、NFCを利用して送信する。同様に、無線LANリピータ152にも、予め、第2の小部屋R12の制御対象装置(照明装置400d)の装置制御情報と、リビングルームR10の制御対象装置の装置制御情報とを、互いに識別可能に格納しておき、上述した携帯通信端末201に関する動作と同様な動作を行わせる。以上の構成においても、プライマリとして認証された携帯通信端末のみを、2つの小部屋R11,R12の制御対象装置(照明装置400cおよび照明装置400d)を制御なリモコンとして動作させることができる。加えて、ユーザは、携帯通信端末201を無線LANリピータ151に近接させることで、携帯通信端末201を、リビングルームR10の照明装置400aおよび空調装置400b用のリモコンとして動作させることができる。したがって、携帯通信端末201をリビングルームR10の照明装置400aおよび空調装置400b用のリモコンとして動作させるために、無線中継装置100に近接させる作業を省略できる。同様な理由により、携帯通信端末202をリビングルームR10の照明装置400aおよび空調装置400b用のリモコンとして動作させるために、無線中継装置100に近接させる作業を省略できる。
上記第2実施形態では、プライマリとして認証された携帯通信端末200と、その他の携帯通信端末200とで、制御対象装置(制御対象装置の種類)を異ならせていたが、制御対象装置に代えて、制御項目や設定範囲などを異ならせることもできる。具体的には、例えば、プライマリの携帯通信端末200については、空調装置400bの制御項目のうち、図9に示す全ての制御項目(動作、運転モード、目標温度)のいずれも制御可能とし、プライマリ以外の携帯通信端末200については、空調装置400bの制御項目のうち、「動作」のみを制御可能としてもよい。また、例えば、プライマリの携帯通信端末200については、テレビ受像機の制御項目「チャンネル」の設定範囲のうち、図9に示す全ての設定範囲(1〜15)を設定(制御)可能とし、プライマリ以外の携帯通信端末200については、テレビ受像機の制御項目「チャンネル」の設定範囲のうち、制限された範囲(例えば、1〜5)を設定(制御)可能としてもよい。これらの例は、例えば、装置制御情報として、図9に示すように制御端末と装置種別とを対応付けるだけでなく、制御端末と制御項目とを対応付けることにより、または、制御端末と設定範囲とを対応付けることにより、ステップS220aにおいて各携帯通信端末200に送信する装置制御情報の内容を制御することによって実現できる。
各実施形態では、ステップS145において、アクセスキー(およびパスワード)と制御コマンドとを同時に無線中継装置100に送信していたが、本発明はこれに限定されるものではない。アクセスキー(およびパスワード)を送信した後に、制御コマンドを送信してもよい。さらに、この構成においては、無線中継装置100において、受信されたアクセスキー(およびパスワード)の正当性が判断された後(ステップS230,S230aが実行された後)に、制御コマンドが無線中継装置100に送信されてもよい。また、携帯通信端末200から送信する制御コマンドは、照明装置400aを直接動作させるコマンド自体でなくても差し支えない。例えば、携帯通信端末200からは、「明るくする」「暗くする」といった制御情報を制御コマンドとして送信し、これを受け取った無線中継装置100が、かかる制御情報を解釈し、照明装置400aに適したコマンドに変換して、照明装置400aに送信する構成としても良い。こうすれば、携帯通信端末200におけるアプリケーションプログラムでは、制御対象装置の直接的なコマンドから切り離された概念的な操作が可能となる。例えば、携帯通信端末200側で「もっと柔らかい光に」という制御コマンドを選択した場合、実際には、無線中継装置100が、照明の発光色を調整するコマンドと光量を変更するコマンドとを組を合わせて、照明装置400aに送信するといった対応が可能となる。
各実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピューター内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピューターに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、データを一時的ではなく固定可能な任意の記録媒体を含む広い意味を有している。
第5実施形態の遠隔制御処理において、場合によってはステップS230を省略することもできる。具体的には、例えば、無線LANリピータ151において、無線中継装置100からアクセスキーおよび制御コマンドを受信した場合(図16のステップS225:YES)には、無線中継装置100において、既に図17におけるステップS225が実行され、アクセスキーが正当であると判定されている。したがって、この場合、ステップS230を省略して、ステップS231を実行することができる。更に、この場合には、無線中継装置100は、受信したアクセスキーに対応付けられている無線LANリピータに対して、アクセスキーおよび制御コマンドを中継している。このため、無線LANリピータ151が無線中継装置100から受信するアクセスキーは、第1の小部屋R11用のアクセスキーである。したがって、ステップS231を省略して、ステップS235,S240を実行してもよい。なお、無線LANリピータ152において実行されるステップS230,S231も同様に省略できる。また、無線中継装置100において実行されるステップS230,S231aも同様に省略できる。
第5実施形態では、無線LANリピータ151と無線中継装置100との間、および無線LANリピータ152と無線中継装置100との間のように、2台の装置間でのみアクセスキーおよび制御コマンドが中継されていた。換言すると、1つのリンクのみを介してアクセスキーおよび制御コマンドが中継されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。2つのリンクを介してアクセスキーおよび制御コマンドが中継されてもよい。具体的には、無線LANリピータ151と無線中継装置100との間の第1のリンクと、無線中継装置100と無線LANリピータ152との間の第2のリンクとを介して、アクセスキーおよび制御コマンドが中継されてもよい。例えば、携帯通信端末202が第1の小部屋R11内に存在する状況において、ユーザが第2の小部屋R12の照明装置400dを制御するための操作を行なった場合、携帯通信端末201から出力されるアクセスキーおよび制御コマンドが、無線LANリピータ151で受信され、その後、第1のリンク(無線LANリピータ151〜無線中継装置100)を介して無線中継装置100に中継され、続いて、第2のリンク(無線中継装置100〜無線LANリピータ152)を介して無線LANリピータ152に中継される構成としてもよい。そして、無線LANリピータ152から照明装置400dに対して制御コマンドが送信される構成としてもよい。このような構成によれば、携帯通信端末200,201,202が部屋R100内のいずれの場所にいても、任意の部屋(リビングルームR10、第1の小部屋R11、および第2の小部屋R12)の装置を制御することができる。
なお、第5実施形態において、さらに多くの無線LANリピータが存在する場合には、2つりのリンクに限らず3以上のリンクを介してアクセスキーおよび制御コマンドが中継されてもよい。この構成においては、複数の無線LANリピータのうち、少なくとも1つの無線LANリピータは、制御対象装置を制御せず、換言すると、制御対象装置用の制御コマンドを制御対象装置に対して出力せず、単にアクセスキーおよび制御コマンドを中継するに過ぎない装置であってもよい。
さらに、第5実施形態において、無線LANリピータ151,152のうちの少なくとも1つを、制御対象装置を制御せず、換言すると、制御対象装置用の制御コマンドを制御対象装置に対して出力せず、単にアクセスキーおよび制御コマンドを中継するに過ぎない装置としてもよい。この構成では、例えば、携帯通信端末200は、第1の小部屋R11内において、リビングルームR10内の照明装置400aを制御するためにアクセスキーおよび制御コマンドを無線LANリピータ151に送信し、無線LANリピータ151はアクセスキーおよび制御コマンドを単に無線中継装置100に中継してもよい。
無線中継装置100をルータとして動作させてもよい。ルータとして動作させることにより、ユーザは、ホテル内LAN15の外部から(例えば、インターネットを介して)無線中継装置100にアクセスできるので、照明装置400aおよび空調装置400bを遠隔制御できる。
本発明は、ホテルなどの宿泊施設だけでなく、様々な店舗やイベント会場などにも適用可能である。例えば、イベント会場に設置されたゲーム機などにおいて、利用者が自分の携帯通信端末をコントローラーとして利用するケースが想定される。こうした場合に、携帯通信端末は、NFCの通信によりアクセスキーを受取り、これを無線中継装置に送信し、認証を受ける。認証を受けた携帯通信端末は、ゲーム機のコントローラーとして動作し、その動きを、ゲーム機に対する制御コマンドとして出力する。ゲームを終えて、次のプレーヤーに交代するとき、アクセスキーを変更すれば、前のプレーヤーがその携帯通信端末を持ったまま、イベント会場にいても、ゲーム機が影響を受けることはない。
15…ホテル内LAN
20…CPU
20a…フレーム中継部
20b…制御コマンド中継部
20c…アクセスキー送信部
20d…アクセスキー受信部
20e…アクセスキー設定部
20f…装置制御情報送信部
20g…指示受信部
30…メモリ
30a…アクセスキー格納部
30b…装置制御情報格納部
30c…無線接続プロファイル格納部
41…近接無線通信制御回路
42…無線LAN通信制御回路
43…無線通信制御回路
44…有線LAN通信制御回路
100…無線中継装置
151,152…無線LANリピータ
200,201,202…携帯通信端末
210…CPU
211…アクセスキー制御部
212…通話制御部
213…リモートコントローラー部
214…画面生成部
220…メモリ
221…アクセスキー格納部
222…装置制御情報格納部
223…無線接続プロファイル格納部
230…タッチパネル
241…近接無線通信制御回路
242…無線LAN通信制御回路
243…移動体通信制御回路
251…音声入出力部
252…操作部
300…管理装置
301…筐体
310…CPU
311…宿泊管理部
312…アクセスキー更新制御部
320…メモリ
330…ハードディスク
331…アクセスキー格納部
340…有線LAN制御回路
351…表示部
352…キーボード
360…入出力インターフェイス部
400a,400c,400d…照明装置
400b…空調装置
410a,410b…無線通信部
420a,420b…主制御部
430a,430b…主機能部
B1…対象装置選択ボタン
B2…対象装置選択ボタン
B3…OKボタン
B4…キャンセルボタン
B5…対象装置選択ボタン
B10…パスワード入力欄
B11…OKボタン
B12…キャンセルボタン
R1,R100…部屋
R10…リビングルーム
R11…第1の小部屋
R12…第2の小部屋
W1…操作用画面
W2…制御画面
W11…操作用画面
W21…パスワード入力画面
Claims (12)
- 制御対象装置を制御するための制御システムに用いられる無線中継装置であって、
前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末との間で、近接無線通信である第1の通信を行なう第1通信インターフェイスと、
前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行なう第2通信インターフェイスと、
前記制御対象装置との間で第3の通信を行なう第3通信インターフェイスと、
アクセスキーを記憶するアクセスキー格納部と、
前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信するアクセスキー送信部と、
前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記アクセスキー格納部に記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信しない制御コマンド中継部と、
前記アクセスキー格納部に記憶されている前記アクセスキーを変更するアクセスキー設定部と、
前記制御コマンド中継部により前記アクセスキーが受信されるよりも前に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信して、該受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定するアクセスキー受信部と、
該受信されたアクセスキーが正当である場合に、前記制御対象装置の制御に用いられる装置制御情報を、前記第2の通信により前記携帯通信端末に送信する装置制御情報送信部と、
を備える、無線中継装置。 - 請求項1に記載の無線中継装置において、さらに、
前記制御システムに含まれる管理装置との間で第4の通信を行なう第4通信インターフェイスを備え、
前記アクセスキー設定部は、前記第4の通信により前記管理装置から受信した指示に応じて、前記アクセスキー格納部に記憶されている前記アクセスキーを変更する、無線中継装置。 - 請求項1または請求項2に記載の無線中継装置において、
前記アクセスキー受信部は、複数の前記携帯通信端末から少なくとも2つの種類の前記アクセスキーを受信し、
複数の前記携帯通信端末に送信される前記装置制御情報は、前記アクセスキーの種類に応じて互いに異なる、無線中継装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の無線中継装置において、
前記装置制御情報は、前記制御対象装置の機種情報と、前記制御対象装置における制御可能な項目を示す情報と、前記項目の設定可能範囲を示す情報と、のうち、少なくとも1つを含む、無線中継装置。 - 制御対象装置を制御するための制御システムであって、
前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末と、
無線中継装置であって、
前記携帯通信端末との間で近接無線通信である第1の通信を行い、
前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行い、
前記制御対象装置との間で第3の通信を行い、
アクセスキーを記憶する、無線中継装置と、
を備え、
前記無線中継装置は、前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信し、
前記携帯通信端末は、前記第2の通信により前記アクセスキーと前記制御コマンドとを前記無線中継装置に送信し、
前記無線中継装置は、前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信せず、
前記無線中継装置は、前記記憶されている前記アクセスキーを変更可能に構成されており、
前記無線中継装置は、
前記アクセスキーが受信されるよりも前に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信して、該受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定し、
該受信されたアクセスキーが正当である場合に、前記制御対象装置の制御に用いられる装置制御情報を、前記第2の通信により前記携帯通信端末に送信する、制御システム。 - 請求項5に記載の制御システムにおいて、さらに、
前記無線中継装置との間で第4の通信を行なって、前記アクセスキーの設定を指示する管理装置を備え、
前記無線中継装置は、前記第4の通信により前記管理装置から受信した指示に応じて、記憶されている前記アクセスキーを変更する、制御システム。 - 請求項5または請求項6に記載の制御システムにおいて、
前記携帯通信端末は、表示部を有し、
前記携帯通信端末は、前記第2の通信により前記アクセスキーを前記無線中継装置に少なくとも2回送信し、
前記無線中継装置は、
前記少なくとも2回の前記アクセスキーの送信のうち、時間的により前に実行された前記アクセスキーの送信によって、前記アクセスキーを受信すると、該受信された前記アクセスキーが正当であるか否かを判定し、該受信されたアクセスキーが正当である場合に、前記制御対象装置の制御に用いられる装置制御情報を、前記第2の通信により前記携帯通信端末に送信し、
前記少なくとも2回の前記アクセスキーの送信のうち、時間的により後に実行された前記アクセスキーの送信によって、前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている前記アクセスキーに基づき、該受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、該受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、該受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信せず、
前記携帯通信端末は、前記無線中継装置から受信した前記装置制御情報に基づき前記制御対象装置の制御用画面を生成して、前記表示部に表示する、制御システム。 - 請求項7に記載の制御システムにおいて、
前記装置制御情報は、前記制御対象装置の機種情報と、前記制御対象装置における制御可能な項目を示す情報と、前記項目の設定可能範囲を示す情報と、のうち、少なくとも1つを含む、制御システム。 - 請求項5から請求項8までのいずれか一項に記載の制御システムにおいて、
複数の部屋に、それぞれ少なくとも1つの前記無線中継装置が配置され、
前記複数の部屋に、それぞれ少なくとも1つの前記制御対象装置が配置され、
各部屋に配置されている前記無線中継装置は、それぞれ、互いに異なる前記アクセスキーを記憶している、制御システム。 - 制御対象装置を制御するための制御システムであって、
前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末と、
複数の無線中継装置であって、それぞれ
前記携帯通信端末との間で近接無線通信である第1の通信を行い、
前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行い、
前記制御対象装置との間で第3の通信を行い、
アクセスキーを記憶する、複数の無線中継装置と、
を備え、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信し、
前記携帯通信端末は、前記第2の通信により前記アクセスキーと前記制御コマンドとを前記無線中継装置に送信し、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信せず、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記記憶されている前記アクセスキーを変更可能に構成されており、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ互いに異なる前記制御対象装置を制御するために用いられ、
前記複数の無線中継装置には、それぞれ互いに異なる種類の前記アクセスキーが割り当てられており、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ各前記無線中継装置と各前記無線中継装置に割り当てられている前記アクセスキーとを対応付けて記憶し、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ前記複数の無線中継装置のうちの他の無線中継装置との間で第5の通信を行なうことが可能であり、
前記複数の無線中継装置は、それぞれ、前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている各アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、
前記受信されたアクセスキーが正当であり、かつ、該アクセスキーが自らに割り当てられているアクセスキーである場合に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、
前記受信されたアクセスキーが正当であり、かつ、該アクセスキーが前記他の無線中継装置に対応付けられているアクセスキーである場合に、前記受信される制御コマンドを、前記第5の通信により、該他の無線中継装置に送信し、
前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置および前記他の無線中継装置に送信しない、制御システム。 - 制御システムを用いて制御対象装置を制御するための方法であって、
前記制御システムは、前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末と、無線中継装置であって、
前記携帯通信端末との間で近接無線通信である第1の通信を行い、
前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行い、
前記制御対象装置との間で第3の通信を行い、
アクセスキーを記憶する、無線中継装置と、
を有し、
前記方法は、
(a)前記無線中継装置において、前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信する工程と、
(b)前記携帯通信端末において、前記第2の通信により、前記アクセスキーを前記無線中継装置に送信する工程と、
(c)前記無線中継装置において、前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信しない工程と、
(d)前記無線中継装置において、前記記憶されている前記アクセスキーを変更する工程と、
(e)前記無線中継装置において、前記アクセスキーが受信されるよりも前に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信して、該受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定する工程と、
(f)前記無線中継装置において、該受信されたアクセスキーが正当である場合に、前記制御対象装置の制御に用いられる装置制御情報を、前記第2の通信により前記携帯通信端末に送信する工程と、
を備える、方法。 - 制御対象装置を制御するための制御システムに用いられる無線中継装置用のコンピュータープログラムであって、
前記制御対象装置を制御するための制御コマンドを出力する携帯通信端末との間で、近接無線通信である第1の通信を行なう機能と、
前記携帯通信端末との間で前記近接無線通信とは異なる第2の通信を行なう機能と、
前記制御対象装置との間で第3の通信を行なう機能と、
アクセスキーを記憶する機能と、
前記第1の通信により、前記アクセスキーを前記携帯通信端末に送信する機能と、
前記第2の通信により、前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信すると、前記記憶されている前記アクセスキーに基づき、前記受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定して、前記受信されたアクセスキーが正当であると、前記第2の通信により前記携帯通信端末から受信される前記制御コマンドを、前記第3の通信により前記制御対象装置に送信し、前記受信されたアクセスキーが正当でないと、前記受信される制御コマンドを前記制御対象装置に送信しない機能と、
前記記憶されている前記アクセスキーを変更する機能と、
前記アクセスキーが受信されるよりも前に、前記第2の通信により前記携帯通信端末から前記アクセスキーを受信して、該受信されたアクセスキーが正当であるか否かを判定する機能と、
該受信されたアクセスキーが正当である場合に、前記制御対象装置の制御に用いられる装置制御情報を、前記第2の通信により前記携帯通信端末に送信する機能と、
を前記無線中継装置が有するコンピューターに実現させるためのプログラム。
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