JP6487250B2 - インク飽和量の測定方法及び判定方法及びインクパッチチャートの作成方法 - Google Patents
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Description
また、インクが浸透しない媒体に紫外線で硬化させずにインクを塗着してパッチを印刷すると、インクがあふれてくるタイミングで(媒体がインクを保持できない状態になると)インクの印刷面の端部が周囲に拡散する可能性があり、一定の範囲内に対する吐出量の判断を行うべきパッチの印刷においては正確な判断ができなくなる問題がある。
本発明は、上記問題点を解決することを目的とする。
また本発明は、前記インク拡散防止パターンは、パッチの作画の前に、パッチの作画エリアの周囲に放射エネルギー線硬化型インクを用いてガードリングを作画し、該ガードリングを放射エネルギー線で硬化させて構成し、該ガードリングで囲まれた領域にパッチを作画するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記インク拡散防止パターンは、パッチの作画の前に、パッチの中心部分の所定の領域に、低濃度で下地パターンを印刷し、該下地パターンを放射エネルギー線で硬化させて構成し、該下地パターンの上にパッチを作画するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、印刷媒体に、放射エネルギー線硬化型インクの単位面積あたりに対するインク吐出量を段階的に変化させた複数のパッチからなるインクパッチチャートを作画し、該インクパッチチャートをセンサで読み取り、該読み取りデータに基づいてインク飽和量を測定するようにしたインク飽和量の測定方法において、インクパッチチャートのパッチにインクが周囲に拡散するのを防止するインク拡散防止処理を行い、この処理によりインク濃度が増すことに伴い、パッチ内でインクの偏りが発生し、塗膜の厚さが場所により異なる状態を起こしやすくしたことを特徴とする。
また本発明は、前記インク拡散防止処理は、パッチの作画の前に、印刷媒体のパッチの作画エリアの周囲に放射エネルギー線硬化型インクを用いてガードリングを作画し、該ガードリングを放射エネルギー線で硬化させた処理からなり、該ガードリングで囲まれた領域にパッチを作画するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記インク拡散防止処理は、パッチの作画の前に、パッチの中心部分の所定の領域に低濃度で下地パターンを作画し、該下地パターンを放射エネルギー線で硬化させる処理からなり、該下地パターンの上にパッチを作画するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、印刷媒体に、放射エネルギー線硬化型インクの単位面積あたりに対するインク吐出量を段階的に変化させた複数のパッチからなるインクパッチチャートを作画し、該インクパッチチャートを目視し、パッチの表面の状態からインク飽和量を判定するようにしたインク飽和量の判定方法において、インクパッチチャートにパッチのインクが周囲に拡散するのを防止するインク拡散防止処理を行い、この処理によりインク濃度が増すことに伴い、パッチ内でインクの偏りが発生し、塗膜の厚さが場所により異なる状態を起こしやすくしたことを特徴とする。
また本発明は、前記インク拡散防止処理は、パッチの作画の前に、印刷媒体のパッチの作画エリアの周囲に放射エネルギー線硬化型インクを用いてガードリングを作画し、該ガードリングを放射エネルギー線で硬化させる処理からなり、該ガードリングで囲まれた領域にパッチを作画するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記インク拡散防止処理は、パッチの作画の前に、パッチの中心部分の所定の領域に低濃度で下地パターンを作画し、下地パターンを放射エネルギー線で硬化させる処理からなり、該下地パターンの上にパッチを作画するようにしたことを特徴とするものである。
図7は、インクジェットプリンタの全体概略外観図を示している。脚体1を備えたプリンタ4は、プリンタ機体3に用紙などの印刷媒体6を支持するプラテンなどの搬送路板8と、インクジェット型印字ヘッド10を機体3の前後方向(副走査方向)に対して直交する横方向(主走査方向)に案内するY軸レール12が取り付けられている。プリンタ機体3には、Y軸レール12の前方を遮断するためのカバー14が開閉自在に取り付けられている。カバー14は通常は閉じられているが、カバー14の内側を図示するため、図7はカバー14を開いた状態を示している。
図1は、測色器24の用途に使用している分光光度計の内部構造の説明である。本実施形態では、分光光度計を測色器として使用している。CPU、メモリ、入出力インターフェース、ドライバ、受信回路などの回路が形成された回路基板34に発光ダイオード(LED)からなる光源36が複数個、円周上に等間隔で配列して取り付けられている。複数個の光源36は、カバー38内部に下向きに被測定物に向けて突出して配置されている。
次に、本実施形態で使用されるインクパッチチャートの作成方法について説明する。
(方法1)
図4は、ガードリングを用いたインクパッチチャート作成方法を示している。
まず、選択した紫外線硬化型のカラーインクを用いて、ガードリング56を所定の間隔で所定の数、作画する。ガードリング56の輪郭は、図1に示すように測色器24の開口部44の輪郭と略同一の形状に設定されている。
ガードリング56は、インク拡散防止処理に用いられるインク拡散防止パターンを構成する。
図3(A)は、ガードリング56内のインクが少ない状態を示し、インクあふれは生じていない。図3(B)は、ガードリング56内のインクが多くなった状態を示し、インクはガードリングより外に出ないが、表面が盛り上がり、インクあふれが生じている。
(方法2)
図5は、ガードリングではなく、インク拡散防止パターンとして、低濃度の下地パターン58を使用したインクパッチチャート53の作成方法を示している。
この方式は、予めこれから作画するインクパッチチャート53と同色の紫外線硬化型カラーインクを用いて、低濃度の下地パターン58を所定数、所定の間隔で作画し、作画後、ただちに紫外線照射装置15によって、硬化させる。下地パターン58は、図5(A)に示すように、測色器24の開口部44と同形の円形、あるいは、同図(B)に示す輪形、あるいは、同図(C)に示すパッチのサイズより小径な円形等を用いる。
尚、図2において、パッチ54の外側の円マークMは、測色器24を手で持って、手動でインクパッチチャート53の各パッチ54を読み取るときの測色器24の読取部24aの開口部44とパッチ54の輪郭を合わせるためのサポート用の位置合わせガイド図である。
次に、印刷媒体6に印刷したインクパッチチャート53を、測色器24で読み取る動作について説明する。
プリンタ4は、印刷媒体6に図2に示すように、インクパッチチャート53を印刷する。
また、測色器24でインクに光を当てる場合、図12に示すように、インクの表面からの情報だけでなく、表面、中間部分、媒体からの反射光すべての情報によりスペクトルの数値が得られるため、インクの厚さの変化が起こる事により濃度などの把握が可能になる。
操作者は、まず、コンピュータ16又はプリンタ4の制御パネルを操作してインクパッチチャートを硬化させた後に測定するか否かの測定方法の選択を行う(ステップ1)。
ステップ1でインクパッチチャートを硬化させる前に測定する方法を選択すると、コンピュータ16は、インク飽和量の測定用データとしてインクパッチチャートの作画データをプリンタ4のコントローラに送信する(ステップ2)。
次に、コンピュータ16の指示により、プリンタ4のコントローラは、紫外線照射装置15のUVランプを点灯する(ステップ3)。
次に、プリンタ4のコントローラは、紫外線照射装置15のUVランプを消灯する(ステップ6)。
次に、プリンタ4のコントローラは、飽和量測定用データであるインクパッチチャート画像データを印刷する(ステップ7)。
次に、プリンタ4のコントローラは、紫外線による硬化後の測定か否かを判断し(ステップ8)、肯定を判断すると、紫外線照射装置15のUVランプを点灯し、作画したインクパッチチャート53を硬化させる(ステップ9)。
次に、プリンタ4のコントローラは、紫外線照射装置15のUVランプを点灯し、インクパッチチャート53のインクを硬化する(ステップ14)。
ステップ14,10の処理が完了すると、プリンタ4のコントローラは、印刷媒体6を印刷開始位置まで搬送する(ステップ11)。
3 機体
4 プリンタ
6 印刷媒体
7 ピンチローラ
8 搬送路板
10 印字ヘッド
12 Y軸レール
14 カバー
15 紫外線照射装置
16 コンピュータ
18 ボックス
20 メンテナンスボックス
22 開閉カバー
24 測色器
26 台
27 プレートホルダー
30 グリップ
32 ピン
34 回路基板
36 光源
38 カバー
42 遮光仕切体
44 開口部
46 フィルタ
48 ジオメトリーコンバータ
52 検出器
53 インクパッチチャート
54 パッチ
56 ガードリング
58 下地パターン
Claims (9)
- 印刷媒体に、放射エネルギー線硬化型インクの単位面積あたりに対するインク吐出量を段階的に変化させた複数のパッチからなるインクパッチチャートを作画し、該インクパッチチャートの各パッチの状態からインク飽和量を判定するインク飽和量判定方法において、前記インクパッチチャートのパッチに、インクが周囲に拡散するのを防止するためのインク拡散防止パターンを作画し、このインク拡散防止パターンによってパッチがそのサイズ以上に周囲に拡散しないようにしたことを特徴とするインク飽和量の判定に用いられるインクパッチチャートの作成方法。
- 前記インク拡散防止パターンは、パッチの作画の前に、パッチの作画エリアの周囲に放射エネルギー線硬化型インクを用いてガードリングを作画し、該ガードリングを放射エネルギー線で硬化させて構成し、該ガードリングで囲まれた領域にパッチを作画するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のインク飽和量の判定に用いられるインクパッチチャートの作成方法。
- 前記インク拡散防止パターンは、パッチの作画の前に、パッチの中心部分の所定の領域に、低濃度で下地パターンを印刷し、該下地パターンを放射エネルギー線で硬化させて構成し、該下地パターンの上にパッチを作画するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のインク飽和量の判定に用いられるインクパッチチャートの作成方法。
- 印刷媒体に、放射エネルギー線硬化型インクの単位面積あたりに対するインク吐出量を段階的に変化させた複数のパッチからなるインクパッチチャートを作画し、該インクパッチチャートをセンサで読み取り、該読み取りデータに基づいてインク飽和量を測定するようにしたインク飽和量の測定方法において、インクパッチチャートのパッチにインクが周囲に拡散するのを防止するインク拡散防止処理を行い、この処理によりインク濃度が増すことに伴い、パッチ内でインクの偏りが発生し、塗膜の厚さが場所により異なる状態を起こしやすくしたことを特徴とするインク飽和量の測定方法。
- 前記インク拡散防止処理は、パッチの作画の前に、印刷媒体のパッチの作画エリアの周囲に放射エネルギー線硬化型インクを用いてガードリングを作画し、該ガードリングを放射エネルギー線で硬化させた処理からなり、該ガードリングで囲まれた領域にパッチを作画するようにしたことを特徴とする請求項4に記載のインク飽和量の測定方法。
- 前記インク拡散防止処理は、パッチの作画の前に、パッチの中心部分の所定の領域に低濃度で下地パターンを作画し、該下地パターンを放射エネルギー線で硬化させる処理からなり、該下地パターンの上にパッチを作画するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のインク飽和量の測定方法。
- 印刷媒体に、放射エネルギー線硬化型インクの単位面積あたりに対するインク吐出量を段階的に変化させた複数のパッチからなるインクパッチチャートを作画し、該インクパッチチャートを目視し、パッチの表面の状態からインク飽和量を判定するようにしたインク飽和量の判定方法において、インクパッチチャートにパッチのインクが周囲に拡散するのを防止するインク拡散防止処理を行い、この処理によりインク濃度が増すことに伴い、パッチ内でインクの偏りが発生し、塗膜の厚さが場所により異なる状態を起こしやすくしたことを特徴とするインク飽和量の判定方法。
- 前記インク拡散防止処理は、パッチの作画の前に、印刷媒体のパッチの作画エリアの周囲に放射エネルギー線硬化型インクを用いてガードリングを作画し、該ガードリングを放射エネルギー線で硬化させる処理からなり、該ガードリングで囲まれた領域にパッチを作画するようにしたことを特徴とする請求項7に記載のインク飽和量の判定方法。
- 前記インク拡散防止処理は、パッチの作画の前に、パッチの中心部分の所定の領域に低濃度で下地パターンを作画し、下地パターンを放射エネルギー線で硬化させる処理からなり、該下地パターンの上にパッチを作画するようにしたことを特徴とする請求項7に記載のインク飽和量の判定方法。
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