JP6485940B2 - ワイヤーハーネス、並びにシールド外装の製造方法及びワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤーハーネス、並びにシールド外装の製造方法及びワイヤーハーネスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤーハーネス、並びにシールド外装の製造方法及びワイヤーハーネスの製造方法に関する。
現在、ハイブリッド自動車や電気自動車のインバータとモータとの間のワイヤーハーネスにはシールド外装を有したものが用いられている。このようなワイヤーハーネスには、シールド外装に金属パイプを用い、金属パイプによりシールド機能を実現させたものがある(例えば特許文献1参照)。しかし、シールド外装に金属パイプを用いた場合、その重量が重いことから、配索し難く燃費の悪化を招いてしまうと共に、金属パイプの曲げ等の加工のし難さからハーネス経路に制限が生じてしまう。
そこで、合成樹脂管の内側に金属層を所定厚みで形成したシールド管が提案されている(例えば特許文献2参照)。このシールド管によれば、軽量化が実現されるため、配索し難さや燃費の悪化を軽減でき、金属パイプよりも加工し易いことからハーネス経路に制限が生じ難い。
また、シールド外装として導電性の樹脂管を用いることも提案されている(例えば特許文献3参照)。この導電性樹脂管についても軽量化が実現されるため、配索し難さや燃費の悪化を軽減でき、金属パイプよりも加工し易いことからハーネス経路に制限が生じ難い。
特許第3909763号公報 特開2012−124032号公報 特開2013−99074号公報
しかし、特許文献2に記載のシールド外装は、合成樹脂管の内側に金属層を形成する関係上、飛び石により樹脂管が破損した場合には、同時に金属層にも亀裂等が入ることがあり、シールド性能の低下を招いてしまう。また、特許文献3に記載のシールド外装については、飛び石により導電性樹脂管が破損すること自体でシールド性能の低下を招いてしまう。
さらに、特許文献2に記載のシールド外装を製造する場合には、管の内側に金属層を形成するためにマスキング等の工程が生じてしまい、製造効率の低下を招いてしまう。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、シールド性能の低下を防止しつつも、軽量化及び加工容易化を図ることが可能なワイヤーハーネス、並びに、シールド性能の低下を防止しつつも、軽量化及び加工容易化を図ることができ、製造効率の低下を防止することが可能なシールド外装の製造方法及びワイヤーハーネスの製造方法を提供することにある。
本発明のワイヤーハーネスは、樹脂製の保護管と、前記保護管内に内装され、金属メッキが施された導電性不織布と、を備え、1カ所以上の屈曲箇所を有して配索されたシールド外装と、前記シールド外装の前記導電性不織布の内側に配索される電線と、を備えたワイヤーハーネスであって、前記導電性不織布は、当該導電性不織布が縦添えされて重なり合うラップ部を有した状態で、内側に配索される電線が前記導電性不織布に対して前記保護管の径方向に移動可能にその全周を包囲し、且つ、前記電線との間、及び、前記保護管との間に他部材を介することなく配置されると共に、前記電線及び前記保護管の双方と接着されておらず、前記ラップ部は、前記1カ所以上の屈曲箇所において前記屈曲箇所以外の箇所よりもラップ面積が減少しつつも、ラップ状態を維持していることを特徴とする。
本発明のシールド外装によれば、金属メッキが施された導電性不織布によりシールド機能を発揮できると共に、たとえ保護管に亀裂等が生じたとしても別部材の導電性不織布に亀裂が生じるわけでなく、シールド性能の低下を防止することができる。また、樹脂製の保護管と金属メッキが施された導電性不織布とによって構成されることから、金属パイプと比較すると軽量であり加工もし易い。従って、シールド性能の低下を防止しつつも、軽量化及び加工容易化を図ることができる。さらに、導電性不織布は、当該導電性不織布が重なり合うラップ部を有した状態で、内側に配索される電線の全周を覆うため、シールド外装の折り曲げによって導電性不織布にズレが生じたとしてもラップ部がズレを許容し、電線の全周を覆うことができる。従って、一層シールド性能の低下を防止することができる。
さらに、本発明のワイヤーハーネスによれば、シールド外装の内側に電線を備えることで、シールド性能の低下を防止しつつも、軽量化及び加工容易化を図ることができるワイヤーハーネスを提供することができる。
また、本発明のワイヤーハーネスにおいて、車体フレームの外側となる車体床下を通って配索されることが好ましい。
このワイヤーハーネスによれば、車体フレームの外側となる車体床下を通って配索されるため、飛び石により保護管に亀裂等が生じ易い環境下に用いられたとしても、シールド性能の低下を防止することができる。従って、床下に用いるのに好適なワイヤーハーネスを提供することができる。
本発明のシールド外装の製造方法は、樹脂製の保護管内に金属メッキが施された導電性不織布を内装したシールド外装の製造方法であって、押出成形機に、芯金と、前記芯金の外側に位置して前記保護管を成形する外側口金と、前記芯金と前記外側口金との間に介在する内側口金とからなる金型をセットし、前記内側口金内に前記導電性不織布を導入して当該導電性不織布が重なり合うラップ部を有する筒状に丸めながら出力すると共に、前記外側口金と前記内側口金との間に加熱溶融した樹脂を導入し、押出成形を行うことを特徴とする。
本発明のシールド外装の製造方法によれば、外側口金と内側口金との間に加熱溶融した樹脂を導入し、内側口金内に前記導電性不織布を導入し、押出成形を行うため、導電性不織布は芯金に沿うようにして送り出され、押出成形機からは導電性不織布が保護管に内装された状態のシールド外装が押し出されることとなる。よって、シールド外装の製造にあたりマスキング工程を不要とすることができる。従って、シールド性能の低下を防止しつつも、軽量化及び加工容易化を図ることができ、製造効率の低下を防止することができる。
本発明のワイヤーハーネスの製造方法は、樹脂製の保護管内に金属メッキが施された導電性不織布を内装したシールド外装の内側に電線を配置してなるワイヤーハーネスの製造方法であって、押出成形機に、前記保護管を成形する外側口金と、前記外側口金の内側に配置される内側口金とからなる金型をセットし、前記内側口金内に前記導電性不織布を導入して当該導電性不織布が重なり合うラップ部を有する筒状に丸めながら出力すると共に、前記外側口金と前記内側口金との間に加熱溶融した樹脂を導入し、押出成形を行うことを特徴とする。
本発明のワイヤーハーネスの製造方法によれば、外側口金と内側口金との間に加熱溶融した樹脂を導入し、内側口金内に電線と導電性不織布とを導入し、押出成形を行うため、押出成形機からは導電性不織布が保護管に内装された状態のシールド外装が押し出されると共に、このシールド外装内に電線を配置させることができる。よって、ワイヤーハーネスの製造にあたりマスキング工程を不要とすることができる。従って、シールド性能の低下を防止しつつも、軽量化及び加工容易化を図ることができ、製造効率の低下を防止することができる。
本発明によれば、シールド性能の低下を防止しつつも、軽量化及び加工容易化を図ることが可能なシールド外装及びワイヤーハーネスを提供でき、また、シールド性能の低下を防止しつつも、軽量化及び加工容易化を図ることができ、製造効率の低下を防止することが可能なシールド外装の製造方法及びワイヤーハーネスの製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る床下シールドハーネスが配索される車両を示す概略図である。 図1に示したワイヤーハーネスを示す断面図である。 本実施形態に係るシールド外装の製造方法を示す図であって、押出成形機の一部断面を示している。 本実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法を示す図であって、押出成形機の一部断面を示している。 本実施形態及び従来に係るワイヤーハーネスの長手方向断面図であり、(a)は本実施形態のものを示し、(b)は従来例1を示し、(c)は従来例2のものを示している。 本実施形態及び従来に係るシールド外装を屈曲させた場合を示す断面図であり、(a)は本実施形態のものを示し、(b)は従来例1を示している。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。図1は、本発明の実施形態に係るワイヤーハーネスが配索される車両を示す概略図である。図1に示すように、車両1は、エンジン2及びモータ3の2つの動力により駆動されるハイブリッド自動車である。この車両1において、モータ3にはインバータ4を介してバッテリ5からの電力が供給されるようになっている。エンジン2、モータ3、及びインバータ4は、前輪等がある車両内部前側6に搭載されている。また、バッテリ5は、後輪等がある車両内部後側7に搭載されている。
図1において、車体フレーム8の上側は、車体床上9を示している。また、車体フレーム8の下側は、車体床下10を示している。車体床下10には、車両強度を高めるための断面略凸形状のリーンホース11が設けられている。リーンホース11は、車両前後に伸びるように形成されている。また、車両内部前側6には、例えばリレーボックス等の電気接続箱12が設けられている。さらに、車両内部後側7には、低圧バッテリ13が設けられている。
なお、本実施形態において、モータ3は、モータ及びジェネレータを含んで構成しているものとする。また、インバータ4は、インバータ及びコンバータを含んで構成しているものとする。インバータ4は、インバータアッセンブリであって、例えばエアコン・インバータやジェネレータ用インバータ、モータ用インバータが含まれるものとする。バッテリ5は、Li−ion系のものであって、例えば家庭用電源などの外部コンセントから充電をすることができるような構成になっている。バッテリ5は、図示しない各種機能部品を組み合わせてモジュール化したものとなっている。
このような車両1において、ワイヤーハーネス100は、インバータ4及びバッテリ5間を接続するように設けられている。なお、ワイヤーハーネス100は、インバータ4及びバッテリ5間を接続するものに限らず、例えばモータ3及びインバータ4間を接続するものであってもよい。
図2は、図1に示したワイヤーハーネス100を示す断面図である。図2に示すように、ワイヤーハーネス100は、車体フレーム8の外側となる車体床下を固定部材24(図1参照)により固定されて配索されるものであり、保護管110及び導電性不織布120からなるシールド外装130と、2本の電線140とを備えている。
保護管110は、難燃性PP(polypropylene)やPA(polyamide)等の樹脂により構成される樹脂製保護管である。なお、樹脂材料は上記に限られるものではない。
導電性不織布120は、保護管110内に内装されるものであって、金属メッキが施されて導電性を有するものである。このような導電性不織布120は、例えば、超臨界COによるメッキ前処理を行った後にメッキ処理を施すことにより内部までメッキを浸透させ導電化させられている。なお、導電性不織布120を構成する不織布は、アラミド繊維、ガラス繊維、セルロース繊維、ポリアミド系合成繊維、ビニロン繊維、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、及びレーヨン繊維のいずれによって製造されてもよいし、他の繊維によって製造されてもよい。
2本の電線140は、例えば低圧ケーブル及び高圧ケーブルで構成され、導電性不織布120の内側に配置されている。低圧ケーブルは低圧バッテリ13からの電力を各種機器に供給し、高圧ケーブルはインバータ4及びバッテリ5間を接続するものである。なお、電線140は、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
また、図2に示すように、導電性不織布120は、当該導電性不織布120が重なり合うラップ部121を有した状態で、内側に配索される電線140の全周を覆う構成となっている。ラップ部121のラップ面積は、シールド外装130の折り曲げによって導電性不織布120にズレが生じたとしても、ラップ部121が失われないように、すなわち電線140の全周を覆う状態を維持できる程度にされている。
図3は、本実施形態に係るシールド外装130の製造方法を示す図であって、押出成形機の一部断面を示している。図3に示すように、本実施形態に係るシールド外装130の製造方法では、まず、押出成形機200に、芯金210と、外側口金220と、内側口金230とからなる金型をセットする。外側口金220は芯金210の外側に位置して保護管110を形成するものであり、内側口金230は芯金210と外側口金220との間に介在するものである。
このような金型をセットした押出成形機200を用意した後、外側口金220と内側口金230との間に加熱溶融した樹脂を導入し(符号A参照)、内側口金230内に導電性不織布120を導入し(符号B参照)、押出成形を行う。これにより、導電性不織布120は芯金210に沿うようにして送り出されて筒状となり、押出成形機200からは導電性不織布120が保護管110に内装された状態のシールド外装130が押し出されることとなる。
図4は、本実施形態に係るワイヤーハーネス100の製造方法を示す図であって、押出成形機の一部断面を示している。図4に示すように、本実施形態に係るワイヤーハーネス100の製造方法では、まず、押出成形機200に、外側口金220と、内側口金230とからなる金型をセットする。外側口金220は保護管を形成するものであり、内側口金230は外側口金220の内側に配置されるものである。
このような金型をセットした押出成形機200を用意した後、外側口金220と内側口金230との間に加熱溶融した樹脂を導入し(符号C参照)、内側口金230内に電線140と導電性不織布120を導入し(符号D参照)、押出成形を行う。これにより、導電性不織布120は内側口金230に沿うようにして送り出されて筒状となり、押出成形機200からは導電性不織布120が保護管110に内装された状態のシールド外装130が押し出されると共に、このシールド外装130内に電線140を配置させることができる。
なお、ワイヤーハーネス100の製造方法は、図4に示す例に限らず、図3を参照して説明したシールド外装130の製造方法を経た後に、中心空洞130a(図2参照)に電線140を挿通する方法であってもよい。
このようにして、本実施形態に係るシールド外装130によれば、金属メッキが施された導電性不織布120によりシールド機能を発揮できると共に、たとえ保護管110に亀裂等が生じたとしても別部材の導電性不織布120に亀裂が生じるわけでなく、シールド性能の低下を防止することができる。また、樹脂製の保護管110と金属メッキが施された導電性不織布120とによって構成されることから、金属パイプと比較すると軽量であり加工もし易い。従って、シールド性能の低下を防止しつつも、軽量化及び加工容易化を図ることができる。
また、導電性不織布120は、当該導電性不織布120が重なり合うラップ部121を有した状態で、内側に配索される電線140の全周を覆うため、シールド外装130の折り曲げによって導電性不織布120にズレが生じたとしてもラップ部121がズレを許容し、電線140の全周を覆うことができる。従って、一層シールド性能の低下を防止することができる。
また、本実施形態に係るワイヤーハーネス100によれば、シールド外装130の内側に電線140を備えることで、シールド性能の低下を防止しつつも、軽量化及び加工容易化を図ることができるワイヤーハーネス100を提供することができる。
また、車体フレーム8の外側となる車体床下10を通って配索されるため、飛び石により保護管110に亀裂等が生じ易い環境下に用いられたとしても、シールド性能の低下を防止することができる。従って、床下に用いるのに好適なワイヤーハーネス100を提供することができる。
さらに、本実施形態に係るシールド外装130の製造方法によれば、外側口金220と内側口金230との間に加熱溶融した樹脂を導入し、内側口金230内に導電性不織布120を導入し、押出成形を行うため、導電性不織布120は芯金210に沿うようにして送り出され、押出成形機200からは導電性不織布120が保護管110に内装された状態のシールド外装130が押し出されることとなる。よって、シールド外装130の製造にあたりマスキング工程を不要とすることができる。従って、シールド性能の低下を防止しつつも、軽量化及び加工容易化を図ることができ、製造効率の低下を防止することができる。
また、本実施形態に係るワイヤーハーネス100の製造方法によれば、外側口金220と内側口金230との間に加熱溶融した樹脂を導入し、内側口金230内に電線140と導電性不織布120とを導入し、押出成形を行うため、押出成形機200からは導電性不織布120が保護管110に内装された状態のシールド外装130が押し出されると共に、このシールド外装130内に電線140を配置させることができる。よって、ワイヤーハーネス100の製造にあたりマスキング工程を不要とすることができる。従って、シールド性能の低下を防止しつつも、軽量化及び加工容易化を図ることができ、製造効率の低下を防止することができる。
なお、本実施形態に係るワイヤーハーネス100(シールド外装130)は、以下の点でも、従来のものよりも優れている。図5は、本実施形態及び従来に係るワイヤーハーネスの長手方向断面図であり、(a)は本実施形態のものを示し、(b)は従来例1を示し、(c)は従来例2のものを示している。
まず、図5(b)に示すように、従来例1のワイヤーハーネス300は、保護管310の内側に金属層320が形成され、金属層320の内側に電線340が配置されている。このため、車両振動等により電線340が振動すると、この振動によって電線340が保護管310(金属層320)に接触して異音が発生してしまう。また、電線340が保護管310に接触することによって電線340の被覆が磨耗してしまう問題もある。
また、図5(c)に示すように、従来例2のワイヤーハーネス400は、金属パイプ410内に電線440が配置されている。このため、従来例1のワイヤーハーネス300と同様に、車両振動等により電線440が振動すると、この振動によって電線440が金属パイプ410に接触して異音が発生してしまう。また、電線440が金属パイプ410に接触することによって電線440の被覆が磨耗してしまう問題もある。
これに対して、図5(a)に示すように、本実施形態に係るワイヤーハーネス100は、保護管110と電線140との間に導電性不織布120を備えている。このため、車両振動等により電線140が振動したとしても、この振動を不織布120により吸収することができる。この結果、保護管110と電線140との接触による異音の発生が抑えられる。
図6は、本実施形態及び従来に係るシールド外装を屈曲させた場合を示す断面図であり、(a)は本実施形態のものを示し、(b)は従来例1を示している。
まず、図6(b)に示すように、従来例1のシールド外装330は、保護管310の内側に金属層320が形成されている関係上、屈曲させた場合に樹脂である保護管310と金属である金属層320との剛性の相違から、金属層320に割れが生じてしまう(符号E参照)。
これに対して、図6(a)に示すように、本実施形態に係るシールド外装130は、保護管110と、保護管110と別体となる導電性不織布120とを備えている。このため、シールド外装130を屈曲させたとしても、導電性不織布120が別体であることから、保護管110の屈曲に応じて導電性不織布120が保護管110内を移動可能であると共に、不織布という伸縮性に富む素材であることから、割れが生じないといえる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態においてワイヤーハーネス100は車体床下10に設けられているが、これに限らず、床下以外の箇所に設けられていてもよい。
また、上記保護管110は、断面円形に形成されるが、これに限らず、略四角形などの多角形状に形成されてもよい。
100…ワイヤーハーネス
110…保護管
120…導電性不織布
130…シールド外装
140…電線

Claims (4)

  1. 樹脂製の保護管と、前記保護管内に内装され、金属メッキが施された導電性不織布と、を備え、1カ所以上の屈曲箇所を有して配索されたシールド外装と、前記シールド外装の前記導電性不織布の内側に配索される電線と、を備えたワイヤーハーネスであって、
    前記導電性不織布は、当該導電性不織布が縦添えされて重なり合うラップ部を有した状態で、内側に配索される電線が前記導電性不織布に対して前記保護管の径方向に移動可能にその全周を包囲し、且つ、前記電線との間、及び、前記保護管との間に他部材を介することなく配置されると共に、前記電線及び前記保護管の双方と接着されておらず、
    前記ラップ部は、前記1カ所以上の屈曲箇所において前記屈曲箇所以外の箇所よりもラップ面積が減少しつつも、ラップ状態を維持している
    ことを特徴とするワイヤーハーネス
  2. 車体フレームの外側となる車体床下を通って配索される
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス。
  3. 樹脂製の保護管内に金属メッキが施された導電性不織布を内装したシールド外装の製造方法であって、
    押出成形機に、芯金と、前記芯金の外側に位置して前記保護管を成形する外側口金と、前記芯金と前記外側口金との間に介在する内側口金とからなる金型をセットし、前記内側口金内に前記導電性不織布を導入して当該導電性不織布が重なり合うラップ部を有する筒状に丸めながら出力すると共に、前記外側口金と前記内側口金との間に加熱溶融した樹脂を導入し、押出成形を行う
    ことを特徴とするシールド外装の製造方法。
  4. 樹脂製の保護管内に金属メッキが施された導電性不織布を内装したシールド外装の内側に電線を配置してなるワイヤーハーネスの製造方法であって、
    押出成形機に、前記保護管を成形する外側口金と、前記外側口金の内側に配置される内側口金とからなる金型をセットし、前記内側口金内に前記導電性不織布を導入して当該導電性不織布が重なり合うラップ部を有する筒状に丸めながら出力すると共に、前記外側口金と前記内側口金との間に加熱溶融した樹脂を導入し、押出成形を行う
    ことを特徴とするワイヤーハーネスの製造方法。
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