JP6485302B2 - 変倍機能を有する投射レンズ及びプロジェクター - Google Patents

変倍機能を有する投射レンズ及びプロジェクター Download PDF

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Description

本発明は変倍機能を有する投射レンズ及びプロジェクターに関するものであり、例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(digital micromirror device)やLCD(liquid crystal display)等の画像表示素子の表示画像をスクリーンに拡大投影するのに適した広いフォーカスレンジを有する投射用ズームレンズと、それを備えたプロジェクターに関するものである。
プロジェクター用の投射レンズとして好適なズームレンズが、特許文献1,2で提案されている。特許文献1に記載のズームレンズは、負負正負正正又は負負正負負正という負群先行の6群構成を有するものであり、特許文献2に記載のズームレンズは、負正負正正という負群先行の5群構成を有するものである。特許文献1に記載のズームレンズでは、第1レンズ群を一体的に移動させるフォーカス方式を採用している。それに対し、特許文献2に記載のズームレンズでは、複数の群を別々の軌道で移動させることによりフォーカシングを行う、いわゆるフローティングフォーカス方式を採用している。具体的には、第1レンズ群を3つの部分群に分割し、前方2つの群を別々の軌道で移動させることにより、収差変動を補正しながらフォーカシングを行う構成になっている。
WO2014/104083 A1 特開平8−5921号公報
特許文献1に記載のズームレンズでは、投射距離の変化に際して軸上色収差や像面湾曲の変動を十分に補正することができず、広いフォーカスレンジに対応することが困難である。特許文献2に記載のズームレンズでは、径の大きい群を移動させることになるため、フォーカシングに掛かるトルクが増大し、フォーカス機構の耐久性に影響を与える可能性がある。また、特許文献1,2で提案されているフォーカス方式では、最も拡大側に位置するレンズ群を移動させることになるため、フォーカシングによりレンズ全長が変化し、結果としてフォーカス群を保持する機構の大型化につながるおそれがある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、高精細の画像表示素子に対応可能な高い収差性能を広いフォーカスレンジで有するコンパクトな投射レンズと、それを備えたプロジェクターを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の投射レンズは、拡大共役側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、複数のレンズ群とからなり、各レンズ群間隔を変化させることによりズーミングを行う投射レンズであって、
前記第1レンズ群が、負の屈折力を有する第1aレンズ群と、正又は負の屈折力を有する第1bレンズ群と、正又は負の屈折力を有する第1cレンズ群と、の3つの副群からなり、
ズーミングに際し、前記第1レンズ群が光軸上に固定であり、
遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、第1aレンズ群が光軸上に固定であり、第1bレンズ群と第1cレンズ群がそれぞれ別々の軌道で拡大共役側へ移動し、
遠距離側と近距離側の両方で以下の条件式(1)を満たすことを特徴とする。
−4.7<f1/fw<−2.5 …(1)
ただし、
f1:第1レンズ群の焦点距離、
fw:広角端における全系の焦点距離、
である。
第2の発明の投射レンズは、上記第1の発明において、前記第1bレンズ群と前記第1cレンズ群のうちのいずれか一方のみが、正の屈折力を有し、かつ、正レンズ1枚と負レンズ1枚で構成されることを特徴とする。
第3の発明の投射レンズは、上記第1又は第2の発明において、前記第1bレンズ群及び前記第1cレンズ群が、以下の条件式(2)を満たすことを特徴とする。
0<|Σ(1/(fn×νdn))×1000|≦0.305 …(2)
ただし、
fn:第1bレンズ群及び第1cレンズ群に含まれている単レンズの焦点距離、
νdn:第1bレンズ群及び第1cレンズ群に含まれている単レンズのアッベ数、
である。
第4の発明の投射レンズは、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記第1bレンズ群及び前記第1cレンズ群が、以下の条件式(3)を満たすことを特徴とする。
0<|Σ(1/(fn×ndn))×1000|≦1.32 …(3)
ただし、
fn:第1bレンズ群及び第1cレンズ群に含まれている単レンズの焦点距離、
ndn:第1bレンズ群及び第1cレンズ群に含まれている単レンズの屈折率、
である。
第5の発明の投射レンズは、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、以下の条件式(4)を満たすことを特徴とする。
2.5<|(f1b/f1c)×dx|<4.2 …(4)
ただし、
f1b:第1bレンズ群の焦点距離、
f1c:第1cレンズ群の焦点距離、
dx:フォーカシングにおける第1bレンズ群の移動量に対する第1cレンズ群の移動量の比、
である。
第6の発明のプロジェクターは、画像光を形成する画像形成素子と、前記画像光を拡大投射する上記第1〜第5のいずれか1つの発明に係る投射レンズと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、フォーカス時の副群の動きや副群を構成する第1レンズ群の焦点距離等が適切に設定された構成になっているため、高精細の画像表示素子に対応可能な高い収差性能を広いフォーカスレンジで有するコンパクトな投射レンズと、それを備えたプロジェクターを実現することが可能である。
第1の実施の形態(実施例1)のレンズ構成図。 第2の実施の形態(実施例2)のレンズ構成図。 第3の実施の形態(実施例3)のレンズ構成図。 第4の実施の形態(実施例4)のレンズ構成図。 実施例1の望遠端,近距離フォーカス時(EX1−T−K)の収差図。 実施例1の中間ポジション,近距離フォーカス時(EX1−M−K)の収差図。 実施例1の広角端,近距離フォーカス時(EX1−W−K)の収差図。 実施例1の望遠端,遠距離フォーカス時(EX1−T−E)の収差図。 実施例1の中間ポジション,遠距離フォーカス時(EX1−M−E)の収差図。 実施例1の広角端,遠距離フォーカス時(EX1−W−E)の収差図。 実施例2の望遠端,近距離フォーカス時(EX2−T−K)の収差図。 実施例2の中間ポジション,近距離フォーカス時(EX2−M−K)の収差図。 実施例2の広角端,近距離フォーカス時(EX2−W−K)の収差図。 実施例2の望遠端,遠距離フォーカス時(EX2−T−E)の収差図。 実施例2の中間ポジション,遠距離フォーカス時(EX2−M−E)の収差図。 実施例2の広角端,遠距離フォーカス時(EX2−W−E)の収差図。 実施例3の望遠端,近距離フォーカス時(EX3−T−K)の収差図。 実施例3の中間ポジション,近距離フォーカス時(EX3−M−K)の収差図。 実施例3の広角端,近距離フォーカス時(EX3−W−K)の収差図。 実施例3の望遠端,遠距離フォーカス時(EX3−T−E)の収差図。 実施例3の中間ポジション,遠距離フォーカス時(EX3−M−E)の収差図。 実施例3の広角端,遠距離フォーカス時(EX3−W−E)の収差図。 実施例4の望遠端,近距離フォーカス時(EX4−T−K)の収差図。 実施例4の中間ポジション,近距離フォーカス時(EX4−M−K)の収差図。 実施例4の広角端,近距離フォーカス時(EX4−W−K)の収差図。 実施例4の望遠端,遠距離フォーカス時(EX4−T−E)の収差図。 実施例4の中間ポジション,遠距離フォーカス時(EX4−M−E)の収差図。 実施例4の広角端,遠距離フォーカス時(EX4−W−E)の収差図。 プロジェクターの一実施の形態を示す模式図。
以下、本発明に係る投射レンズ,プロジェクター等を説明する。本発明の実施の形態に係る投射レンズは、拡大共役側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、複数のレンズ群とからなり、各レンズ群間隔を変化させることによりズーミングを行う、変倍機能を有する投射レンズである。この投射レンズを構成する変倍光学系としては、例えば、ズームレンズ,バリフォーカルレンズ等の焦点距離可変のレンズ系が挙げられる。また、変倍光学系の方向として「拡大共役側」や「縮小共役側」という表現を用いるが、「拡大共役側」は光学像を拡大してスクリーン等に投影する方向であり、その逆方向が「縮小共役側」、つまり元の光学像を表示する画像表示素子(例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス)が配置される方向である。
また、上記投射レンズでは、前記第1レンズ群が、負の屈折力を有する第1aレンズ群と、正又は負の屈折力を有する第1bレンズ群と、正又は負の屈折力を有する第1cレンズ群と、の3つの副群からなり、ズーミングに際し、前記第1レンズ群が光軸上に固定であり、遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、第1aレンズ群が光軸上に固定であり、第1bレンズ群と第1cレンズ群がそれぞれ別々の軌道で拡大共役側へ移動し、遠距離側と近距離側の両方で以下の条件式(1)を満たすことを特徴としている。
−4.7<f1/fw<−2.5 …(1)
ただし、
f1:第1レンズ群の焦点距離、
fw:広角端における全系の焦点距離、
である。
上記投射レンズでは、負群リードのズーム光学構成を採用することにより、広い画角と長いバックフォーカスを確保しつつ、フォーカシングには複数のレンズ群を別々の軌道で移動させて合焦する、いわゆるフローティングフォーカス方式を採用することにより、諸収差の変動を補正しながら広いフォーカスレンジのフォーカシングを実現している。
また、最も拡大共役側の第1aレンズ群は、通常、最も有効径が大きくなるが、この第1aレンズ群をフォーカシングに際して光軸上に固定して配置することにより、以下のような効果が得られる。第1に、最も重量が大きくなるレンズ群を移動させる必要がなくなるため、フォーカス機構への負担を軽減することができる。第2に、レンズ全長が変わらないため、フォーカス群を保持する機構の過度な巨大化を防ぐことができる。第3に、光軸から最も離れた画角の光線の通過位置が不動となるため、フォーカシングに際する倍率色収差の変動を抑えることができる。
条件式(1)は、全系の屈折力に対する第1レンズ群の屈折力の範囲を規定しているが、条件式(1)の下限を下回ると、第1レンズ群の焦点距離が小さすぎて(つまり、負の屈折力が弱くなりすぎて)、オーバー方向に発生した像面湾曲を補正することが困難になる。逆に、条件式(1)の上限を上回ると、像面湾曲の補正と歪曲収差の補正との両立が困難になる。したがって、条件式(1)を満たすことにより、像面湾曲と歪曲収差を共に良好に補正することが可能になる。
上記投射レンズでは、負群リードで複数のレンズ群(移動群及び固定群)からなる変倍光学系において、最も拡大共役側に位置する第1レンズ群が、拡大共役側から順に、負の第1aレンズ群と、正又は負の第1bレンズ群と、正又は負のを持つ第1cレンズ群と、の3つの副群から構成されている。そして、上述したように、フォーカス時の副群の動きや副群を構成する第1レンズ群の焦点距離等が適切に設定された構成になっているため、高精細の画像表示素子に対応可能な高い収差性能を広いフォーカスレンジで有するコンパクトな投射レンズを実現することが可能であり、その投射レンズをプロジェクターに用いれば、プロジェクターの高性能化,高機能化,コンパクト化等に寄与することができる。こういった効果をバランス良く得るとともに、更に高い光学性能,小型化等を達成するための条件等を以下に説明する。
前記第1bレンズ群と前記第1cレンズ群のうちのいずれか一方のみが、正の屈折力を有し、かつ、正レンズ1枚と負レンズ1枚で構成されることが望ましい。フォーカシングに際して、正の屈折力を持つ副群と負の屈折力を持つ副群を同方向に移動させることにより、像面湾曲の変動を抑えることができる。また、正レンズ1枚と負レンズ1枚の構成にすることにより、色消しの効果を持たせることができる。
前記第1bレンズ群及び前記第1cレンズ群が、以下の条件式(2)を満たすことが望ましい。
0<|Σ(1/(fn×νdn))×1000|≦0.305 …(2)
ただし、
fn:第1bレンズ群及び第1cレンズ群に含まれている単レンズの焦点距離、
νdn:第1bレンズ群及び第1cレンズ群に含まれている単レンズのアッベ数、
である。
条件式(2)は、第1レンズ群内の色消し条件の好ましい範囲を規定する式であり、理想的には0であればよい。条件式(2)の上限を上回ると、フォーカシングに際する倍率色収差と軸上色収差の変動が大きくなりすぎて、補正が困難になるおそれがある。したがって、条件式(2)を満たすようにすれば、フォーカシングに伴う倍率色収差及び軸上色収差の変動を広いフォーカスレンジにおいて良好に補正することが可能になる。
前記第1bレンズ群及び前記第1cレンズ群が、以下の条件式(3)を満たすことが望ましい。
0<|Σ(1/(fn×ndn))×1000|≦1.32 …(3)
ただし、
fn:第1bレンズ群及び第1cレンズ群に含まれている単レンズの焦点距離、
ndn:第1bレンズ群及び第1cレンズ群に含まれている単レンズの屈折率、
である。
条件式(3)は、第1レンズ群内のペッツバール和の好ましい範囲を規定する式であり、理想的には0であればよい。条件式(3)の上限を上回ると、フォーカシングによる像面湾曲の変動が大きくなりすぎて、補正が困難になるおそれがある。したがって、条件式(3)を満たすようにすれば、フォーカシングに伴う像面湾曲の変動を広いフォーカスレンジにおいて良好に補正することが可能になる。
以下の条件式(4)を満たすことが望ましい。
2.5<|(f1b/f1c)×dx|<4.2 …(4)
ただし、
f1b:第1bレンズ群の焦点距離、
f1c:第1cレンズ群の焦点距離、
dx:フォーカシングにおける第1bレンズ群の移動量に対する第1cレンズ群の移動量の比、
である。
前述したように、遠距離側から近距離側へのフォーカシングにおいて、第1aレンズ群が光軸上に位置固定であり、第1bレンズ群と第1cレンズ群がそれぞれ別々の軌道で拡大共役側へ移動するフローティングフォーカス方式を採用することにより、第1bレンズ群のフォーカス移動による像面湾曲の変動を第1cレンズ群のフォーカス移動により補正することができる。つまり、条件式(4)の対応値は、第1cレンズ群による像面湾曲の補正の効果の指標となる値である。条件式(4)の上限を上回ると、フォーカシング時の像面湾曲補正が過剰となり、条件式(4)の下限を下回ると、フォーカシング時の像面湾曲補正が過少となり、結果的にいずれの場合も広いフォーカスレンジを得ることができなくなるおそれがある。したがって、条件式(4)を満たすようにすれば、フォーカシングに伴う像面湾曲の変動を広いフォーカスレンジにおいて良好に補正することが可能になる。なお、全ズームポジションで条件式(4)を満たすことが更に望ましい。
次に、第1〜第4の実施の形態を挙げて、変倍機能を有する投射レンズの具体的な光学構成を説明する。図1〜図4は、投射レンズの第1〜第4の実施の形態であるズームレンズZLにそれぞれ対応するレンズ構成図であり、望遠端(T)でのレンズ配置等を光学断面で示している。図1〜図4中の移動軌跡mk(k=1,2,…,6)は、望遠端(T)から広角端(W)へのズーミングにおける第kレンズ群Grkの移動・固定状態をそれぞれ模式的に示している。また、図1〜図4中の移動矢印ma,mb,mcは、投影距離が遠距離(E)から近距離(K)へのフォーカシングにおける副群Gr1a,Gr1b,Gr1cの移動・固定状態を模式的に示している。
第1〜第3の実施の形態(図1〜図3)のズームレンズZLは、拡大共役側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群Gr1と、負の屈折力を有する第2レンズ群Gr2と、正の屈折力を有する第3レンズ群Gr3と、負の屈折力を有する第4レンズ群Gr4と、正の屈折力を有する第5レンズ群Gr5と、正の屈折力を有する第6レンズ群Gr6と、の6群で構成されたプロジェクター用ズームレンズであり、第4の実施の形態(図4)のズームレンズZLは、拡大共役側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群Gr1と、正の屈折力を有する第2レンズ群Gr2と、正の屈折力を有する第3レンズ群Gr3と、負の屈折力を有する第4レンズ群Gr4と、正の屈折力を有する第5レンズ群Gr5と、正の屈折力を有する第6レンズ群Gr6と、の6群で構成されたプロジェクター用ズームレンズである。つまり、第1〜第3の実施の形態は拡大共役側から順に負負正負正正の屈折力配置を有する6群構成のズームレンズZLであり、第4の実施の形態は拡大共役側から順に負正正負正正の屈折力配置を有する6群構成のズームレンズZLである。
第1,第3,第4の実施の形態では、第2レンズ群Gr2,第3レンズ群Gr3,第4レンズ群Gr4,及び第5レンズ群Gr5を光軸AXに沿って移動させることによりズーミングを行う構成になっており、第2の実施の形態では、第2レンズ群Gr2,第3レンズ群Gr3,及び第5レンズ群Gr5を光軸AXに沿って移動させることによりズーミングを行う構成になっている。第1〜第4の実施の形態では、いずれも第1レンズ群Gr1と第6レンズ群Gr6が固定群であるが、第2の実施の形態では、第4レンズ群Gr2も固定群となっている。第1レンズ群Gr1のズーム位置が固定になっているので、変倍による光学系全長の変化を抑制することができ、また、移動部品が減少するため変倍機構を簡素化することができる。なお、第6レンズ群Gr6の縮小共役側に位置するプリズムPR(例えばTIR(Total Internal Reflection)プリズム,色分解合成プリズム等)、及び画像表示素子のカバーガラスCGのズーム位置も固定である。
第1〜第3の実施の形態では、負の屈折力を有する第1aレンズ群Gr1aが光軸AX上に固定であり、正の屈折力を有する第1bレンズ群Gr1bと負の屈折力を有する第1cレンズ群Gr1cがそれぞれ別々の軌道で拡大共役側へ移動する。第4の実施の形態では、負の屈折力を有する第1aレンズ群Gr1aが光軸AX上に固定であり、負の屈折力を有する第1bレンズ群Gr1bと正の屈折力を有する第1cレンズ群Gr1cがそれぞれ別々の軌道で拡大共役側へ移動する。第1〜第3の実施の形態では、正の屈折力を有する第1bレンズ群Gr1bが正レンズ1枚と負レンズ1枚で構成されており、第4の実施の形態では、正の屈折力を有する第1cレンズ群Gr1cが正レンズ1枚と負レンズ1枚で構成されている。正の屈折力を持つ副群と負の屈折力を持つ副群を同方向にフォーカス移動させることにより、像面湾曲の変動を抑えることができ、また、フォーカス移動する正の副群を正レンズ1枚と負レンズ1枚で構成することにより、色消しの効果を持たせることができる。
次に、上記ズームレンズZLを投射レンズとして適用したプロジェクターの一実施の形態を説明する。図29に、プロジェクターPJの概略構成例を示す。このプロジェクターPJは、光源1,照明光学系2,反射ミラー3,プリズムPR,画像表示素子(画像形成素子)4,制御部5,アクチュエーター6,ズームレンズ(投射レンズ)ZL等を備えている。制御部5は、プロジェクターPJの全体制御を司る部分である。画像表示素子4は、光を変調して画像を生成する画像変調素子(例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス)であり、画像を表示する画像表示面IM上には、カバーガラスCGが設けられている。
光源1(例えば、キセノンランプ等の白色光源,レーザー光源)から出射した光は、照明光学系2,反射ミラー3及びプリズムPRで画像表示素子4に導かれて、画像表示素子4では画像光が形成される。プリズムPRは、例えばTIRプリズム(他に色分離合成プリズム等)からなり、照明光と投影光との分離等を行う。画像表示素子4で形成された画像光は、ズームレンズZLでスクリーン面SCに向けて拡大投射される。つまり、画像表示素子4に表示された画像は、ズームレンズZLでスクリーン面SCに拡大投影される。
プロジェクターPJは、上記のように、画像を表示する画像表示素子4と、光源1と、その光源1からの光を画像表示素子4に導く照明光学系2と、画像表示素子4に表示された画像をスクリーン面SCに拡大投影するズームレンズZLと、を備えているが、前記投射レンズとしてのズームレンズZLが適用可能なプロジェクターはこれに限らない。例えば、画像表示面自身の発光により画像を表示する画像表示素子を用いれば、照明を不要にすることも可能であり、その場合、光源1や照明光学系2を用いずにプロジェクターを構成することが可能である。
ズームレンズZLにおいてズーミングやフォーカシングのために移動するレンズ群には、それぞれ光軸AXに沿って拡大共役側又は縮小共役側に移動させるアクチュエーター6が接続されている。そしてアクチュエーター6には、移動群の移動制御を行うための制御部5が接続されている。なお、制御部5及びアクチュエーター6については、これを使わず手動でレンズ群を移動させてもよい。
以下、本発明を実施した投射レンズの構成等を、実施例のコンストラクションデータ等を挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる実施例1〜4(EX1〜4)は、前述した第1〜第4の実施の形態にそれぞれ対応する数値実施例であり、第1〜第4の実施の形態を表すレンズ構成図(図1〜図4)は、対応する実施例1〜4のレンズ断面形状,レンズ配置等をそれぞれ示している。
各実施例のコンストラクションデータでは、面データとして、左側の欄から順に、面番号i,曲率半径CR(mm),軸上面間隔Ti(mm),d線(波長587.56nm)に関する屈折率nd,及びd線に関するアッベ数νdを示す。ただし、e線(波長546nm)を基準として評価するために、後述する焦点距離等のデータはe線での計算値とした。なお、STは開口絞り、IMは画像表示面をそれぞれ示しており、F,Zはフォーカシング時とズーミング時の可変面間隔Ti(i:面番号)をそれぞれ示している。
各種データ1,2として、近距離フォーカスポジションK,遠距離フォーカスポジションEにおける、投影距離(mm),全系の焦点距離(mm),ズーム比,半画角(ω,°),Fナンバー,及び群間隔である可変面間隔Ti(i:面番号,mm)をそれぞれ示し、各種データ3として、バックフォーカス(BF,mm),レンズ全長(mm),最大像高(mm)を示す。投影距離は、スクリーン面SCからズームレンズZLの最前面(i=1)頂点までの距離であり、バックフォーカスBFは、レンズ最終面から画像表示面IMまでの距離を空気換算長により表記しており、レンズ全長は、ズームレンズZLの最前面(i=1)からズームレンズZLの最終面までの距離にバックフォーカスBFを加えたものである。また、最大像高は画像表示面IMの対角長の半分に相当する。なお、ズーミングにより変化するデータに関しては、各ズームポジションT,M,Wでの値を示す。
さらに各種データ4として、フォーカス群Gr1b,Gr1cの移動量(mm)と、その移動量比dxを示す。また、各種データ5として、第kレンズ群Grk(k=1,2,…,6)の焦点距離fk、第1aレンズ群Gr1a,第1bレンズ群Gr1b,第1cレンズ群Gr1cの各焦点距離f1a,f1b,f1cを示す。ただし、第1レンズ群Gr1に関しては、焦点距離f1と屈折力φ1をフォーカスポジションK,Eのそれぞれについて示す。
表1〜表4に、第jレンズLj(j=1,2,3,…)の焦点距離fl,条件式(2)の関連データである1/(fn×νdn),条件式(3)の関連データである1/(fn×ndn)を各実施例について示し、表5に各実施例の条件式(1)〜(4)の対応値を示す。
図5〜図28は、実施例1〜実施例4(EX1〜EX4)にそれぞれ対応する収差図であり、図5〜図7,図11〜図13,図17〜図19,図23〜図25は、近距離フォーカスポジション(K)における諸収差を示しており、図8〜図10,図14〜図16,図20〜図22,図26〜図28は、遠距離フォーカスポジション(E)における諸収差を示している。また、図5,図8,図11,図14,図17,図20,図23,図26は望遠端(T)における諸収差を示しており、図6,図9,図12,図15,図18,図21,図24,図27は中間ポジション(M,中間焦点距離状態)における諸収差を示しており、図7,図10,図13,図16,図19,図22,図25,図28は広角端(W)における諸収差を示している。図5〜図28のそれぞれにおいて、(A)は球面収差(mm)、(B)は非点収差(mm)、(C)は歪曲収差(%)、(D)は倍率色収差(mm)を示している。
(A)の球面収差図では、縦軸に瞳への光線の入射高さをその最大高さで規格化した値(すなわち相対瞳高さ)をとっており、横軸に波長460nm,546nm,620nmの光線に対する球面収差量をそれぞれ近軸像面からの光軸AX方向のズレ量(横軸スケール:−0.1mm〜0.1mm)として表している。球面収差図における波長と線種との対応関係は、
波長460nmに対する球面収差 : 長い破線、
波長546nmに対する球面収差 : 実線、
波長620nmに対する球面収差 : 短い破線、
である。
(B)の非点収差図では、縦軸に近軸像高(mm)をとっており、横軸に波長460nm,546nm,620nmの光線に対するサジタル(S)像面とメリディオナル(M)像面をそれぞれ近軸像面からの光軸AX方向のズレ量(横軸スケール:−0.1mm〜0.1mm)として表している。非点収差図における波長と線種との対応関係は、
波長460nmに対するS像面 : 一点破線、
波長460nmに対するM像面 : 点線、
波長546nmに対するS像面 : 長い破線、
波長546nmに対するM像面 : 実線、
波長620nmに対するS像面 : 二点破線、
波長620nmに対するM像面 : 短い破線、
である。
(C)の歪曲収差図では、縦軸に近軸像高(mm)をとっており、横軸に波長546nmの光線に対する歪曲(横軸スケール:−1.5%〜1.5%)を表している。
(D)の倍率色収差図では、縦軸に近軸像高(mm)をとっており、横軸に波長460nmの光線と波長546nmの光線との差に相当する倍率色収差(Blue−Green)、及び波長620nmの光線と波長546nmの光線との差に相当する倍率色収差(Red−Green)を表している(横軸スケール:−0.005mm〜0.005mm)。倍率色収差図における波長と線種との対応関係は、
倍率色収差(Blue−Green) : 実線、
倍率色収差(Red−Green) : 破線、
である。
実施例1は、第1レンズ群Gr1が負負負正負負正負の8枚、第2レンズ群Gr2が正負の2枚、第3レンズ群Gr3が正正の2枚、第4レンズ群Gr4が負負正の3枚、第5レンズ群Gr5が正負正正負正の6枚、第6レンズ群Gr6が正の1枚の計22枚のレンズ(第1レンズL1〜第22レンズL22)からなる負負正負正正の6群構成を有している。第45面までがズームレンズZLのレンズユニットであり、第46面以降はプリズムPRや表示素子4のカバーガラスCGである。第31面は開口絞りであり、第4レンズ群Gr4における最も縮小共役側に位置し、変倍時には第4レンズ群Gr4の一部として一体的に移動する(図1中の移動軌跡m4)。
実施例1では、望遠端(T)から広角端(W)への変倍に際し、第1レンズ群Gr1が光軸AX上に位置固定され、第2レンズ群Gr2が縮小共役側に凸となる弧を描く軌道(変倍時の移動の展開状態)で移動し(つまり、縮小共役側への移動後に拡大共役側へUターン移動し)、第3レンズ群Gr3が縮小共役側に向かって移動し、第4レンズ群Gr4が縮小共役側に凸となる弧を描く軌道(変倍時の移動の展開状態)で移動し(つまり、縮小共役側への移動後に拡大共役側へUターン移動し)、第5レンズ群Gr5が縮小共役側に向かって移動し、第6レンズ群Gr6が光軸AX上に位置固定される。
実施例1では、第1レンズ群Gr1が、拡大共役側から順に、負負の2枚から構成される負の屈折力を持つ第1aレンズ群Gr1aと、負正の2枚から構成される正の屈折力を持つ第1bレンズ群Gr1bと、負負正負の4枚から構成される負の屈折力を持つ第1cレンズ群Gr1cと、に分割される。遠距離投射(E)から近距離投射(K)へのフォーカシングに際し、第1aレンズ群Gr1aは光軸AX上に位置固定され、第1bレンズ群Gr1bと第1cレンズ群Gr1cはそれぞれ別の軌道で拡大共役側へ移動する。遠距離投射(E)から近距離投射(K)へのフォーカシングに際し、第1bレンズ群Gr1bと第1cレンズ群Gr1cの移動量の比は1.867となる。
実施例2は、第1レンズ群Gr1が負負負正負負正負の8枚、第2レンズ群Gr2が正負の2枚、第3レンズ群Gr3が正正の2枚、第4レンズ群Gr4が負負正の3枚、第5レンズ群Gr5が正負正正負正の6枚、第6レンズ群Gr6が正の1枚の計22枚のレンズ(第1レンズL1〜第22レンズL22)からなる負負正負正正の6群構成を有している。第45面までがズームレンズZLのレンズユニットであり、第46面以降はプリズムPRや表示素子4のカバーガラスCGである。第31面は開口絞りであり、第4レンズ群Gr4における最も縮小共役側に位置し、変倍時には第4レンズ群Gr4の一部として位置固定である(図2中の移動軌跡m4)。
実施例2では、望遠端(T)から広角端(W)への変倍に際し、第1レンズ群Gr1が光軸AX上に位置固定され、第2レンズ群Gr2が縮小共役側に凸となる弧を描く軌道(変倍時の移動の展開状態)で移動し(つまり、縮小共役側への移動後に拡大共役側へUターン移動し)、第3レンズ群Gr3が縮小共役側に向かって移動し、第4レンズ群Gr4が光軸AX上に位置固定され、第5レンズ群Gr5が縮小共役側に向かって移動し、第6レンズ群Gr6が光軸AX上に位置固定される。
実施例2では、第1レンズ群Gr1が、拡大共役側から順に、負負の2枚から構成される負の屈折力を持つ第1aレンズ群Gr1aと、負正の2枚から構成される正の屈折力を持つ第1bレンズ群Gr1bと、負負正負の4枚から構成される負の屈折力を持つ第1cレンズ群Gr1cと、に分割される。遠距離投射(E)から近距離投射(K)へのフォーカシングに際し、第1aレンズ群Gr1aは光軸AX上に位置固定され、第1bレンズ群Gr1bと第1cレンズ群Gr1cはそれぞれ別の軌道で拡大共役側へ移動する。遠距離投射(E)から近距離投射(K)へのフォーカシングに際し、第1bレンズ群Gr1bと第1cレンズ群Gr1cの移動量の比は1.875となる。
実施例3は、第1レンズ群Gr1が負負負正負正負の8枚、第2レンズ群Gr2が正負の2枚、第3レンズ群Gr3が正正の2枚、第4レンズ群Gr4が負負正の3枚、第5レンズ群Gr5が正正負負正正の6枚、第6レンズ群Gr6が正の1枚の計21枚のレンズ(第1レンズL1〜第21レンズL21)からなる負負正負正正の6群構成を有している。第43面までがズームレンズZLのレンズユニットであり、第44面以降はプリズムPRや表示素子4のカバーガラスCGである。第29面は開口絞りであり、第5レンズ群Gr5における最も拡大共役側に位置し、変倍時には第5レンズ群Gr5の一部として一体的に移動する(図3中の移動軌跡m5)。
実施例3では、望遠端(T)から広角端(W)への変倍に際し、第1レンズ群Gr1が光軸AX上に位置固定され、第2レンズ群Gr2が縮小共役側に凸となる弧を描く軌道(変倍時の移動の展開状態)で移動し(つまり、縮小共役側への移動後に拡大共役側へUターン移動し)、第3レンズ群Gr3が縮小共役側に向かって移動し、第4レンズ群Gr4が拡大共役側に向かって移動し、第5レンズ群Gr5が縮小共役側に向かって移動し、第6レンズ群Gr6が光軸AX上に位置固定される。
実施例3では、第1レンズ群Gr1が、拡大共役側から順に、負負の2枚から構成される負の屈折力を持つ第1aレンズ群Gr1aと、負正の2枚から構成される正の屈折力を持つ第1bレンズ群Gr1bと、負正負の3枚から構成される負の屈折力を持つ第1cレンズ群Gr1cと、に分割される。遠距離投射(E)から近距離投射(K)へのフォーカシングに際し、第1aレンズ群Gr1aは光軸AX上に位置固定され、第1bレンズ群Gr1bと第1cレンズ群Gr1cはそれぞれ別の軌道で拡大共役側へ移動する。遠距離投射(E)から近距離投射(K)へのフォーカシングに際し、第1bレンズ群Gr1bと第1cレンズ群Gr1cの移動量の比は1.828となる。
実施例4は、第1レンズ群Gr1が正負負負負正の6枚、第2レンズ群Gr2が負正の2枚、第3レンズ群Gr3が正の1枚、第4レンズ群Gr4が負負正の3枚、第5レンズ群Gr5が正負正正負正の6枚、第6レンズ群Gr6が正の1枚の計19枚のレンズ(第1レンズL1〜第19レンズL19)からなる負正正負正正の6群構成を有している。第39面までがズームレンズZLのレンズユニットであり、第40面以降はプリズムPRや表示素子4のカバーガラスCGである。第25面は開口絞りであり、第4レンズ群Gr4における最も縮小共役側に位置し、変倍時には第4レンズ群Gr4の一部として一体的に移動する(図4中の移動軌跡m4)。
実施例4では、望遠端(T)から広角端(W)への変倍に際し、第1レンズ群Gr1が光軸AX上に位置固定され、第2レンズ群Gr2が縮小共役側に向かって移動し、第3レンズ群Gr3が縮小共役側に向かって移動し、第4レンズ群Gr4が縮小共役側に向かって移動し、第5レンズ群Gr5が縮小共役側に向かって移動し、第6レンズ群Gr6が光軸AX上に位置固定される。
実施例4では、第1レンズ群Gr1が、拡大共役側から順に、正負の2枚から構成される負の屈折力を持つ第1aレンズ群Gr1aと、負負の2枚から構成される負の屈折力を持つ第1bレンズ群Gr1bと、負正の2枚から構成される正の屈折力を持つ第1cレンズ群Gr1cと、に分割される。遠距離投射(E)から近距離投射(K)へのフォーカシングに際し、第1aレンズ群Gr1aは光軸AX上に位置固定され、第1bレンズ群Gr1bと第1cレンズ群Gr1cはそれぞれ別の軌道で拡大共役側へ移動する。遠距離投射(E)から近距離投射(K)へのフォーカシングに際し、第1bレンズ群Gr1bと第1cレンズ群Gr1cの移動量の比は3.749となる。
なお、各実施例のズームレンズZLを投射レンズとしてプロジェクター(例えば液晶プロジェクター)PJに用いる場合、本来はスクリーン面(被投影面)SCが像面であり画像表示面IM(例えば液晶パネル面)が物体面であるが、各実施例では光学設計上それぞれ縮小系とし、スクリーン面SC(図29)を物体面とみなして画像表示面(縮小共役側像面)IMで光学性能を評価している。そして、得られた光学性能から分かるように、各実施例のズームレンズZLはプロジェクター用の投射レンズとしてだけでなく、撮像装置(例えばビデオカメラ,デジタルカメラ)用の撮像レンズとしても好適に使用可能である。
実施例1
単位:mm
面データ
i CR Ti nd νd
1 149.381 8.860 1.70154 41.15
2 86.666 24.882
3 173.342 7.182 1.72342 37.99
4 78.713 可変(F)
5 264.092 6.242 1.60311 60.69
6 111.890 13.319
7 135.418 24.079 1.80610 33.27
8 -243.481 可変(F)
9 120.779 5.916 1.83400 37.34
10 55.236 20.995
11 ∞ 5.459 1.61800 63.39
12 126.905 4.549
13 87.400 25.474 1.48749 70.44
14 -76.522 0.200
15 -113.854 3.996 1.71300 53.94
16 398.513 可変(F,Z)
17 -234.986 8.138 1.51680 64.20
18 -69.628 0.236
19 -112.286 3.276 1.80809 22.76
20 127.831 可変(Z)
21 -765.083 6.211 1.80610 33.27
22 -107.249 35.992
23 89.197 7.144 1.90366 31.31
24 -684.045 可変(Z)
25 -203.532 3.601 1.43700 95.10
26 40.134 8.955
27 -97.142 2.915 1.43700 95.10
28 41.652 2.276
29 44.055 6.911 1.56883 56.04
30 -254.480 31.338
31 ∞(ST) 可変(Z)
32 -35.449 3.609 1.43700 95.10
33 -29.388 2.623
34 -28.198 2.500 1.88300 40.80
35 -37.791 3.554
36 192.372 8.435 1.43700 95.10
37 -59.312 3.000
38 363.100 5.838 1.43700 95.10
39 -92.305 1.952
40 -221.625 2.568 1.80610 40.73
41 54.771 2.237
42 60.996 10.451 1.43700 95.10
43 -109.156 可変(Z)
44 75.894 7.744 1.53775 74.70
45 -397.771 15.300
46 ∞ 85.000 1.51680 64.20
47 ∞ 1.000
48 ∞ 3.000 1.48749 70.44
49 ∞ 4.000
50(IM)
各種データ1
投影距離 1751(K)
(T) (M) (W)
焦点距離 25.543 21.200 17.623
ズーム比 1.449
半画角ω 31.577 36.522 41.698
Fナンバー 2.499 2.378 2.299
群間隔
T4 27.310 27.296 27.284
T8 4.022 4.010 4.000
T16 21.314 24.448 20.607
T20 11.622 19.627 31.761
T24 21.107 12.044 3.009
T31 21.517 32.042 44.239
T43 24.508 11.934 0.500
各種データ2
投影距離 10914(E)
(T) (M) (W)
焦点距離 25.764 21.398 17.800
ズーム比 1.447
半画角ω 31.357 36.268 41.414
Fナンバー 2.500 2.381 2.300
群間隔
T4 29.329 29.327 29.325
T8 5.773 5.771 5.769
T16 17.543 20.656 16.798
T20 11.622 19.627 31.761
T24 21.107 12.044 3.009
T31 21.517 32.042 44.239
T43 24.508 11.934 0.500
各種データ3
BF 78.356
レンズ全長 449.724
最大像高 15.700
各種データ4
フォーカス群移動量
Gr1b
(T) (M) (W)
10914(E) 0.000 0.000 0.000
1751(K) -2.020 -2.031 -2.041
Gr1c
(T) (M) (W)
10914(E) 0.000 0.000 0.000
1751(K) -3.771 -3.792 -3.810
移動量比 1.867
各種データ5
各レンズ群の焦点距離
f1a -117.641
f1b 155.784
f1c -109.152
f2 -117.717
f3 65.229
f4 -86.554
f5 190.934
f6 118.822
(K) (E)
f1 -80.085 -80.034
φ1 -0.012 -0.012
実施例2
単位:mm
面データ
i CR Ti nd νd
1 150.095 8.858 1.70154 41.15
2 86.592 24.597
3 170.672 7.175 1.72342 37.99
4 78.565 可変(F)
5 254.885 6.244 1.60311 60.69
6 107.970 13.764
7 133.887 24.456 1.80610 33.27
8 -239.234 可変(F)
9 118.053 5.181 1.83400 37.34
10 54.726 21.439
11 ∞ 6.402 1.61800 63.39
12 122.819 2.869
13 84.910 26.114 1.48749 70.44
14 -75.407 0.200
15 -110.138 4.164 1.71300 53.94
16 467.940 可変(F,Z)
17 -244.399 8.343 1.51680 64.20
18 -69.011 0.200
19 -116.257 3.257 1.80809 22.76
20 120.131 可変(Z)
21 -628.811 5.880 1.80610 33.27
22 -107.308 33.667
23 88.522 7.035 1.90366 31.31
24 -742.722 可変(Z)
25 -214.299 3.620 1.43700 95.10
26 40.712 8.888
27 -94.432 1.950 1.43700 95.10
28 40.797 2.411
29 43.704 7.061 1.56883 56.04
30 -261.358 31.516
31 ∞(ST) 可変(Z)
32 -34.781 2.938 1.43700 95.10
33 -29.425 2.887
34 -28.235 2.500 1.88300 40.80
35 -37.056 2.275
36 171.703 8.504 1.43700 95.10
37 -60.697 3.022
38 320.474 6.278 1.43700 95.10
39 -89.428 1.907
40 -208.292 2.579 1.80610 40.73
41 54.634 2.328
42 61.663 10.341 1.43700 95.10
43 -111.100 可変(Z)
44 74.064 7.182 1.53775 74.70
45 -517.781 15.717
46 ∞ 85.000 1.51680 64.20
47 ∞ 1.000
48 ∞ 3.000 1.48749 70.44
49 ∞ 4.000
50(IM)
各種データ1
投影距離 1726(K)
(T) (M) (W)
焦点距離 25.546 21.193 17.604
ズーム比 1.451
半画角ω 31.574 36.532 41.729
Fナンバー 2.659 2.516 2.399
群間隔
T4 27.158 27.145 27.134
T8 4.021 4.009 4.000
T16 24.108 25.172 22.059
T20 12.881 21.309 33.097
T24 20.975 11.507 2.853
T31 24.673 36.229 48.258
T43 24.085 12.529 0.500
各種データ2
投影距離 10988(E)
(T) (M) (W)
焦点距離 25.784 21.405 17.792
ズーム比 1.449
半画角ω 31.337 36.259 41.426
Fナンバー 2.660 2.517 2.400
群間隔
T4 29.258 29.256 29.254
T8 5.859 5.857 5.855
T16 20.170 21.213 18.084
T20 12.881 21.309 33.097
T24 20.975 11.507 2.853
T31 24.673 36.229 48.258
T43 24.085 12.529 0.500
各種データ3
BF 78.773
レンズ全長 450.000
最大像高 15.700
各種データ4
フォーカス群移動量
Gr1b
(T) (M) (W)
10988(E) 0.000 0.000 0.000
1726(K) -2.100 -2.111 -2.120
Gr1c
(T) (M) (W)
10988(E) 0.000 0.000 0.000
1726(K) -3.938 -3.959 -3.976
移動量比 1.875
各種データ5
各レンズ群の焦点距離
f1a -117.952
f1b 154.762
f1c -110.103
f2 -117.608
f3 65.119
f4 -86.001
f5 185.492
f6 120.623
(K) (E)
f1 -81.399 -81.368
φ1 -0.012 -0.012
実施例3
単位:mm
面データ
i CR Ti nd νd
1 103.916 6.465 1.65844 50.85
2 62.139 13.877
3 92.446 5.229 1.65844 50.85
4 52.678 可変(F)
5 171.340 4.330 1.61800 63.39
6 60.549 14.197
7 220.092 11.772 1.91082 35.25
8 -134.918 可変(F)
9 143.299 3.777 1.80420 46.50
10 49.927 12.945
11 76.643 19.523 1.51680 64.20
12 -60.449 0.200
13 -106.614 2.890 1.49700 81.61
14 40.675 可変(F,Z)
15 -308.819 7.739 1.51742 52.15
16 -39.530 0.200
17 -51.843 2.262 1.80809 22.76
18 106.163 可変(Z)
19 1326.720 4.967 1.80518 25.46
20 -73.878 0.200
21 45.111 5.605 1.90366 31.31
22 191.877 可変(Z)
23 -121.743 1.688 1.49700 81.61
24 24.392 7.513
25 -94.743 1.815 1.63854 55.45
26 66.854 0.534
27 42.218 5.050 1.68893 31.16
28 -136.252 可変(Z)
29 ∞(ST) 6.203
30 40.984 5.526 1.43700 95.10
31 -52.172 0.200
32 37.179 4.583 1.60300 65.44
33 -69.736 0.010 1.55000 47.00
34 -69.736 1.177 1.72825 28.32
35 26.708 7.086
36 -23.513 1.200 1.90366 31.31
37 62.268 0.010 1.55000 47.00
38 62.268 7.436 1.60300 65.44
39 -28.063 0.200
40 111.435 5.826 1.49700 81.61
41 -44.072 可変(Z)
42 86.640 4.413 1.85896 22.73
43 -137.880 12.000
44 ∞ 38.000 1.71300 53.94
45 ∞ 3.000
46 ∞ 1.050 1.48749 70.44
47 ∞ 0.200
48(IM)
各種データ1
投影距離 1751(K)
(T) (M) (W)
焦点距離 18.412 15.035 12.273
ズーム比 1.500
半画角ω 31.084 36.438 42.128
Fナンバー 2.399 2.337 2.276
群間隔
T4 22.792 22.788 22.786
T8 1.541 1.538 1.536
T14 21.564 22.403 18.888
T18 9.921 14.654 21.904
T22 24.720 17.402 10.651
T29 6.840 13.405 21.197
T41 22.899 18.087 13.315
各種データ2
投影距離 10914(E)
(T) (M) (W)
焦点距離 18.365 14.985 12.224
ズーム比 1.502
半画角ω 31.149 36.529 42.240
Fナンバー 2.399 2.337 2.276
群間隔
T4 22.173 22.153 22.138
T8 1.029 1.012 1.000
T14 22.694 23.565 20.072
T18 9.921 14.654 21.904
T22 24.720 17.402 10.651
T28 6.840 13.405 21.197
T41 22.899 18.087 13.315
各種データ3
BF 38.090
レンズ全長 280.000
最大像高 11.100
各種データ4
フォーカス群移動量
Gr1b
(T) (M) (W)
10914(E) 0.000 0.000 0.000
1751(K) -0.618 -0.635 -0.647
Gr1c
(T) (M) (W)
10914(E) 0.000 0.000 0.000
1751(K) -1.130 -1.161 -1.184
移動量比 1.828
各種データ5
各レンズ群の焦点距離
f1a -105.790
f1b 184.139
f1c -80.886
f2 -83.006
f3 36.481
f4 -58.270
f5 105.273
f6 61.874
(K) (E)
f1 -49.039 -48.927
φ1 -0.020 -0.020
実施例4
単位:mm
面データ
i CR Ti nd νd
1 26.677 14.289 1.51680 64.20
2 886.738 0.300
3 129.208 6.212 1.65844 50.85
4 64.373 可変(F)
5 557.492 4.746 1.49700 81.61
6 69.748 13.118
7 1464.263 4.027 1.63854 55.45
8 112.583 可変(F)
9 -80.111 4.842 1.69895 30.05
10 129.836 3.597
11 162.965 14.355 1.72342 37.99
12 -81.466 可変(F,Z)
13 -230.447 5.009 1.56732 42.84
14 89.127 2.505
15 89.201 12.202 1.51680 64.20
16 -117.615 可変(Z)
17 119.308 5.180 1.72825 28.32
18 587.169 可変(Z)
19 198.830 2.433 1.49700 81.61
20 52.676 13.459
21 -232.275 2.150 1.63854 55.45
22 551.189 0.759
23 88.414 3.572 1.80610 40.73
24 561.553 7.767
25 ∞(ST) 可変(Z)
26 -1447.856 7.671 1.43700 95.10
27 -54.735 3.469
28 -49.941 2.903 1.80420 46.50
29 -109.574 26.677
30 -10035.603 9.023 1.43700 95.10
31 -76.100 1.412
32 339.630 9.457 1.43700 95.10
33 -87.694 1.990
34 -97.643 3.773 1.80420 46.50
35 94.388 5.220
36 124.961 12.916 1.43700 95.10
37 -99.348 可変(Z)
38 102.894 8.901 1.49700 81.61
39 -712.956 19.500
40 ∞ 116.500 1.51680 64.20
41 ∞ 4.000
42 ∞ 3.000 1.48749 70.44
43 ∞ 0.000
44(IM)
各種データ1
投影距離 1500(K)
(T) (M) (W)
焦点距離 49.329 43.174 37.015
ズーム比 1.333
半画角ω 24.519 27.526 31.294
Fナンバー 4.117 3.992 3.881
群間隔
T4 19.500 19.500 19.500
T8 32.512 32.512 32.512
T12 42.029 62.332 92.009
T16 34.237 29.919 17.457
T18 33.707 18.641 3.000
T25 28.568 43.624 58.163
T37 33.089 17.113 1.000
各種データ2
投影距離 5400(E)
(T) (M) (W)
焦点距離 49.654 43.468 37.270
ズーム比 1.332
半画角ω 24.377 27.367 31.119
Fナンバー 4.120 3.992 3.880
群間隔
T4 23.374 23.374 23.374
T8 43.162 43.162 43.162
T12 27.505 47.809 77.486
T16 34.237 29.919 17.457
T18 33.707 18.641 3.000
T25 28.568 43.624 58.163
T37 33.089 17.113 1.000
各種データ3
BF 102.323
レンズ全長 422.000
最大像高 22.500
各種データ4
フォーカス群移動量
Gr1b
(T) (M) (W)
5400(E) 0.000 0.000 0.000
1500(K) 3.874 3.874 3.874
Gr1c
(T) (M) (W)
5400(E) 0.000 0.000 0.000
1500(K) 14.524 14.524 14.524
移動量比 3.749
各種データ5
各レンズ群の焦点距離
f1a -522.488
f1b -83.432
f1c 1277.088
f2 583.986
f3 202.955
f4 -380.490
f5 336.948
f6 181.051
(K) (E)
f1 -94.092 -94.527
φ1 -0.011 -0.011
Figure 0006485302
Figure 0006485302
Figure 0006485302
Figure 0006485302
Figure 0006485302
ZL ズームレンズ(投射レンズ)
Grk 第kレンズ群(k=1,2,…,6)
Gr1a 第1aレンズ群(副群)
Gr1b 第1bレンズ群(副群)
Gr1c 第1cレンズ群(副群)
Lj 第jレンズ(j=1,2,3,…)
ST 開口絞り
PJ プロジェクター
PR プリズム
SC スクリーン面
IM 画像表示面(縮小共役側像面)
1 光源
2 照明光学系
3 反射ミラー
4 画像表示素子(画像形成素子)
5 制御部
6 アクチュエーター
AX 光軸

Claims (6)

  1. 拡大共役側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、複数のレンズ群とからなり、各レンズ群間隔を変化させることによりズーミングを行う投射レンズであって、
    前記第1レンズ群が、負の屈折力を有する第1aレンズ群と、正又は負の屈折力を有する第1bレンズ群と、正又は負の屈折力を有する第1cレンズ群と、の3つの副群からなり、
    ズーミングに際し、前記第1レンズ群が光軸上に固定であり、
    遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、第1aレンズ群が光軸上に固定であり、第1bレンズ群と第1cレンズ群がそれぞれ別々の軌道で拡大共役側へ移動し、
    遠距離側と近距離側の両方で以下の条件式(1)を満たすことを特徴とする投射レンズ;
    −4.7<f1/fw<−2.5 …(1)
    ただし、
    f1:第1レンズ群の焦点距離、
    fw:広角端における全系の焦点距離、
    である。
  2. 前記第1bレンズ群と前記第1cレンズ群のうちのいずれか一方のみが、正の屈折力を有し、かつ、正レンズ1枚と負レンズ1枚で構成されることを特徴とする請求項1記載の投射レンズ。
  3. 前記第1bレンズ群及び前記第1cレンズ群が、以下の条件式(2)を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の投射レンズ;
    0<|Σ(1/(fn×νdn))×1000|≦0.305 …(2)
    ただし、
    fn:第1bレンズ群及び第1cレンズ群に含まれている単レンズの焦点距離、
    νdn:第1bレンズ群及び第1cレンズ群に含まれている単レンズのアッベ数、
    である。
  4. 前記第1bレンズ群及び前記第1cレンズ群が、以下の条件式(3)を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の投射レンズ;
    0<|Σ(1/(fn×ndn))×1000|≦1.32 …(3)
    ただし、
    fn:第1bレンズ群及び第1cレンズ群に含まれている単レンズの焦点距離、
    ndn:第1bレンズ群及び第1cレンズ群に含まれている単レンズの屈折率、
    である。
  5. 以下の条件式(4)を満たすことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の投射レンズ;
    2.5<|(f1b/f1c)×dx|<4.2 …(4)
    ただし、
    f1b:第1bレンズ群の焦点距離、
    f1c:第1cレンズ群の焦点距離、
    dx:フォーカシングにおける第1bレンズ群の移動量に対する第1cレンズ群の移動量の比、
    である。
  6. 画像光を形成する画像形成素子と、前記画像光を拡大投射する請求項1〜5のいずれか1項に記載の投射レンズと、を備えたことを特徴とするプロジェクター。
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