以下、本発明による走行システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、ナビゲーション装置11と、自動車12とを備える走行システム1について説明する。ナビゲーション装置11は、目的地が設定される、または、目的地までの経路が決定されると、自動走行を行う旨を、自動車12に指示する。そして、自動車12は、当該指示に従い、自動走行を開始する。また、ナビゲーション装置11は、自動車12の走行に応じて、当該走行に応じた予め決められた処理を行う。
また、ナビゲーション装置11は、自動車12に設置されている。この場合、ナビゲーション装置11は、例えば、カーナビゲーションシステムである。また、自動車12は、いわゆる自動走行が可能な自動車である。また、ナビゲーション装置11が自動車12に設置されているとは、例えば、自動車12に乗っているユーザ(ドライバー)が、ナビゲーション装置11を所持していることであってもよい。この場合、ナビゲーション装置11は、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDAなどの携帯端末である。
また、以下、ナビゲーション装置11に対応する自動車12とは、ナビゲーション装置11が設置されている自動車12であるものとする。また、走行システム1は、ナビゲーション装置11が設置されている自動車12を、例えば、1または2以上備える。
なお、自動車12が自動走行を行う方法や手順などは、公知であるので、以下、適宜、説明を省略する。また、自動車12が一般的に備える部品、当該部品の動作、当該部品の制御方法などについても、公知であるので、以下、適宜、説明を省略する。
また、図1は、本実施の形態における走行システム1の概念図である。図1において、ナビゲーション装置11は、自動車12の内部に設置されている。当該設置の位置(場所)は、問わない。
また、図2は、本実施の形態におけるナビゲーション装置11および自動車12のブロック図である。ナビゲーション装置11は、地図情報格納部1101、処理管理情報格納部1102、現在位置情報取得部1103、受付部1104、経路探索部1105、受信部1106、出力部1107、送信部1108、判断情報取得部1109、処理部1110を備える。また、自動車12は、車載受信部1201、車載制御部1202を備える。
地図情報格納部1101には、地図情報が格納される。地図情報とは、地図に関する情報である。また、地図情報により示される地図の種類や、地図情報のデータ形式などは、問わない。当該地図の種類は、例えば、地形図や、地勢図、地質図、土地利用図、住宅地図、路線図、道路地図、ガイドマップ、航空写真、衛星写真などである。また、当該データ形式は、例えば、ラスタデータや、ベクタデータ、KIWIフォーマットなどである。
また、地図情報は、通常、1以上の道路情報を有する。道路情報とは、地図上の道路に関する情報である。当該地図上の道路は、通常、地図上の道路を構成する区間(以下、適宜、道路の区間とする)である。また、道路情報は、例えば、道路を識別する情報や、道路の種類を示す情報、道路の両端の位置を示す情報などを有する。道路を識別する情報は、通常、道路の名称を示す情報である。また、道路を識別する情報は、例えば、道路のIDであってもよい。また、道路情報は、例えば、道路のスコアや、道路の車線数、道路の進行方向などを示す情報などを有する。当該スコアは、通常、経路探索時に用いるコストである。
また、地図情報は、例えば、1以上の地点情報を有していてもよい。地点情報とは、地図上の地点に関する情報である。地点情報は、例えば、地点の位置を示す情報を有する。また、地点情報は、例えば、地点を識別する情報や、地点の種類を示す情報などを有していてもよい。地点を識別する情報は、通常、地点の名称を示す情報である。また、地点の種類は、問わない。地点の種類は、例えば、交差点や、休憩地点、観光名所、駅、飲食店、各種販売店などである。休憩地点は、例えば、ガソリンスタンドや、いわゆるコンビニなどである。また、地点は、例えば、道路の端点であってもよい。
また、上記の位置を示す情報を、以下、適宜、位置情報とする。位置情報が示す位置は、通常、経緯度である。また、当該位置は、例えば、地図上の座標であってもよい。また、当該位置は、例えば、高さ(高度)を含んでもよい。
処理管理情報格納部1102には、1以上の処理管理情報が格納される。処理管理情報とは、判断条件と、処理内容情報とを有する情報である。また、処理管理情報は、処理内容情報を管理するための情報であるとも言える。以下、判断条件と処理内容情報のそれぞれについて、順に説明する。
判断条件とは、判断情報に関する条件である。判断情報とは、自動車12の走行の安全性を判断するために用いられる情報である。従って、判断条件は、例えば、自動車12の走行の安全性を判断するために用いられる条件(自動車12の走行の安全性を判断するための条件)であるとも言える。
判断情報は、例えば、自動車12と周囲の物体との距離、自動車12の移動速度、自動車12の加速度、自動車12のアクセルペダルの踏み込み度合、自動車12のブレーキペダルの踏み込み度合、自動車12のハンドルの角速度などである。周囲の物体とは、例えば、ガードレール、壁、前方の自動車、歩行者などである。また、自動車12のアクセルペダルとは、自動車12が備えるアクセルペダルである。また、自動車12のブレーキペダルとは、自動車12が備えるブレーキペダルである。また、自動車12のハンドルとは、自動車12が備えるハンドルである。
つまり、判断条件は、例えば、自動車12と周囲の物体との距離が、予め決められた閾値以下であること、自動車12の移動速度が、予め決められた閾値以上であること、自動車12の加速度が、予め決められた閾値以上であること、自動車12のアクセルペダルの踏み込み度合が、予め決められた閾値以上であること、自動車12のブレーキペダルの踏み込み度合が、予め決められた閾値以上であること、自動車12のハンドルの角速度が予め決められた閾値以上であることなどである。また、上記、「以下」は、「未満」であってもよい。また、上記、「以上」は、「超過」であってもよい。
また、判断条件は、例えば、異種の2以上の判断情報に関する条件であってもよい。この場合、判断条件は、2以上の判断条件の組み合わせである。当該組み合わせとは、通常、論理積(AND)である。また、当該組み合わせは、例えば、論理和(OR)であってもよい。また、判断条件は、例えば、同種の2以上の判断情報に関する条件であってもよい。この場合、判断条件は、例えば、当該2以上の判断条件の和、差、積、商などに関する条件である。
また、処理内容情報とは、後述の処理部1110が行う処理の内容を示す情報である。処理内容情報は、例えば、ユーザに対して出力する情報(以下、適宜、出力情報とする)、制動を行う指示(以下、適宜、制動指示とする)などである。つまり、処理内容情報が出力情報である場合、当該処理内容情報は、後述の処理部1110が、当該処理内容情報(出力情報)を出力することを示す。また、処理内容情報が制動指示である場合、当該処理内容情報は、後述の処理部1110が、当該処理内容情報(制動指示)を自動車12に送信することを示す。
また、出力情報は、例えば、ユーザによる自動車12の運転に対するアドバイス、注意喚起、警告などに関する情報である。出力情報のデータ形式は、問わない。出力情報は、例えば、画像、文字(テキスト)、音声などである。
また、処理内容情報は、例えば、スコアの増分または減分であってもよい。当該スコアは、例えば、ユーザによる自動車12の運転に関するスコア(以下、適宜、運転スコアとする)である。また、当該運転スコアは、例えば、ユーザによる自動車12の運転が良好であるか不良であるかを示す情報、ユーザによる自動車12の運転が良好であるか不良であるかを判断するために用いる情報であるとも言える。例えば、処理内容情報が運転スコアの増分である場合、当該処理内容情報は、後述の処理部1110が、運転スコアに対して当該増分を加算することを示す。また、処理内容情報が運転スコアの減分である場合、当該処理内容情報は、後述の処理部1110が、運転スコアに対して当該減分を減算することを示す。
現在位置情報取得部1103は、現在位置情報を取得する。現在位置情報とは、現在位置を示す位置情報である。本実施の形態において、ナビゲーション装置11は、自動車12に設置されている。従って、当該現在位置情報は、ナビゲーション装置11の現在位置を示す情報である。また、当該現在位置情報は、自動車12の現在位置を示す情報でもある。また、現在位置情報取得部1103は、通常、自動的に現在位置情報を取得する。この場合、現在位置情報取得部1103は、例えば、定期的(予め決められた期間が経過するたび)に現在位置情報を取得する。また、現在位置情報取得部1103は、例えば、ユーザからの指示があるたびに、現在位置情報を取得してもよい。
現在位置情報取得部1103は、通常、衛星航法システム(GPS受信機など)や、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などから、現在位置情報を取得する。この場合、現在位置情報取得部1103は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、現在位置情報取得部1103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
受付部1104は、情報や指示などを受け付ける。受付部1104が受け付ける情報は、例えば、目的地情報である。目的地情報とは、目的地を示す情報である。また、目的地情報は、目的地に関する地点情報である。
また、受付部1104が受け付ける指示は、例えば、経路探索指示である。経路探索指示とは、経路を探索する指示である。また、受付部1104が受け付ける指示は、例えば、例えば、電源ONの指示、電源OFFの指示などである。
また、受け付けとは、タッチパネルや、キーボードなどの入力デバイスから入力された情報の取得、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体に格納されている情報の取得、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信などを含む概念である。
また、受付部1104における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるものや、キーボードなど、何でもよい。受付部1104は、メニュー画面の制御ソフトウェアや、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
経路探索部1105は、地図情報と、現在位置情報と、目的地情報とを用いて、当該現在位置情報が示す現在位置から、当該目的地情報が示す目的地までの経路を探索する。そして、経路探索部1105は、当該経路を示す情報である経路情報を取得する。当該現在位置情報は、現在位置情報取得部1103が取得した現在位置情報である。また、当該目的地情報は、受付部1104が受け付けた目的地情報である。
具体的に、経路探索部1105は、例えば、受付部1104が目的地情報を受け付けた場合に、現在位置情報と目的地情報とを、地図情報に適用する。また、経路探索部1105は、例えば、受付部1104が目的地情報を受け付けた後に、さらに、受付部1104が経路探索指示を受け付けた場合に、現在位置情報と目的地情報とを、地図情報に適用する。現在位置情報を地図情報に適用するとは、現在位置情報が示す地図上の位置を、出発地とすることである。また、目的地情報を地図情報に適用するとは、目的地情報が示す地図上の地点を、目的地とすることである。そして、経路探索部1105は、当該出発地から目的地までの経路を探索する。このとき、経路探索部1105は、通常、地図情報が有する道路情報が有するスコアを、経路のコストとして用いる。また、このとき、経路探索部1105は、通常、スコアの合計が最小となる経路を探索する。
なお、経路の探索には、通常、最短経路問題の解法(アルゴリズム)を用いる。「最短経路問題の解法」は、例えば、ダイクストラ法や、A*アルゴリズムなどである。また、これらの解法や、経路情報を取得する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
受信部1106は、他の1以上のナビゲーション装置11から、1以上の他車位置状況情報を受信する。他車位置状況情報とは、他車の走行に基づく位置の状況を示す情報である。また、走行に基づく位置の状況とは、例えば、現在位置、目的地などである。つまり、他車位置状況情報は、例えば、現在位置情報、目的地情報などを有する情報であると言える。
例えば、他車位置状況情報が現在位置情報を有している場合、当該現在位置情報は、他のナビゲーション装置11(他のナビゲーション装置11が設置されている自動車12)の現在位置を示す。また、当該現在位置情報は、他のナビゲーション装置11が備える現在位置情報取得部1103が取得した現在位置情報である。
また、例えば、他車位置状況情報が目的地情報を有している場合、当該目的地情報は、他のナビゲーション装置11(他のナビゲーション装置11が設置されている自動車12)の目的地を示す。また、当該目的地情報は、他のナビゲーション装置11が備える受付部1104が受け付けた目的地情報である。
また、受信部1106は、他のナビゲーション装置11から、直接的に、他車位置状況情報を受信する。この場合、2以上のナビゲーション装置11は、例えば、いわゆる車車間通信により、他車位置状況情報の送受信を行う。なお、車車間通信により情報(ここでは、他車位置状況情報)の送受信を行う方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
また、受信部1106は、他のナビゲーション装置11から、間接的に、他車位置状況情報を受信する。この場合、2以上のナビゲーション装置11は、例えば、いわゆるサーバ装置(図示せず)を経由して、他車位置状況情報を含む情報の送受信を行う。なお、2以上の装置(ここでは、ナビゲーション装置11)が、いわゆるサーバ装置を経由して、情報(ここでは、他車位置状況情報)の送受信を行う方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
出力部1107は、情報を出力する。当該情報は、例えば、経路情報、他車位置状況情報などである。当該経路情報は、経路探索部1105が取得した経路情報である。また、当該他車位置状況情報は、受信部1106が受信した1以上の他車位置状況情報である。
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
また、出力部1107は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部1107は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
送信部1108は、予め決められた条件(以下、適宜、送信条件とする)を満たす場合に、自動走行指示を自動車12に送信する。自動走行指示とは、自動走行を開始する指示である。また、自動走行指示は、例えば、自動走行を行う旨の指示であってもよい。また、自動走行指示は、例えば、自動運転を開始する指示、自動運転を行う旨の指示などであってもよい。また、自動走行指示の送信先の自動車12は、ナビゲーション装置11に対応する自動車12である。
また、上記、送信条件を満たす場合とは、例えば、予め決められたタイミングでもある。また、送信条件は、例えば、目的地が設定されたこと、目的地までの経路が決定されたこと、いわゆる高速道路の走行が開始されたことなどである。
上記、目的地が設定されたこととは、例えば、受付部1104が目的地情報を受け付けたことである。この場合、送信部1108は、例えば、受付部1104が目的地情報を受け付けた場合に、送信条件を満たすと判断する。そして、送信部1108は、当該目的地情報の受け付けに応じて、自動走行指示を送信する。
また、上記、目的地までの経路が決定されたこととは、例えば、出力部1107が経路情報を出力したことである。この場合、送信部1108は、出力部1107が経路情報を出力した場合に、送信条件を満たすと判断する。そして、送信部1108は、当該経路情報の出力に応じて、自動走行指示を送信する。
また、上記、高速道路の走行が開始されたこととは、ナビゲーション装置11に対応する自動車12が、高速道路の走行を開始したことである。具体的に、高速道路の走行が開始されたこととは、例えば、自動車12が、高速道路のインターチェンジ(入口)に進入したこと、ETC情報を受信したこと、自動車12が、予め決められた速度以上での移動(走行)を、予め決められた時間以上、続けていること、などである。ETC情報とは、ETC(Electronic Toll Collection System)から受信する情報であり、高速道路の入口で受信する情報である。また、当該ETC情報の受信は、受信部1106が行う。
この場合、送信部1108は、例えば、地図情報と現在位置情報とを用いて、自動車12が、高速道路のインターチェンジに進入したか否かを判断する。そして、進入した場合、送信部1108は、送信条件を満たすと判断する。そして、送信部1108は、当該判断に応じて、自動走行指示を送信する。
また、送信部1108は、例えば、受信部1106がETC情報を受信したか否かを判断する。そして、受信した場合、送信部1108は、送信条件を満たすと判断する。そして、送信部1108は、当該ETC情報の受信に応じて、自動走行指示を送信する。
また、送信部1108は、例えば、移動速度を示す情報である移動速度情報と、現在時刻を示す情報である現在時刻情報とを用いて、当該移動速度が予め決められた速度以上になってからの経過時間を算出する。そして、当該経過時間が予め決められた時間以上であるか否かを判断する。そして、予め決められた時間以上である場合、送信部1108は、送信条件を満たすと判断する。そして、送信部1108は、当該判断に応じて、自動走行指示を送信する。
なお、また、地図情報と現在位置情報とを用いて、自動車12が高速道路の走行を開始したことを検知する方法や手段など、移動走行情報を取得する方法や手段など、現在時刻情報を取得する方法や手段などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
また、上記、目的地情報の受け付けに応じて自動走行指示を送信することは、受付部1104による目的地情報の受け付けをトリガーとして、自動走行指示を送信することである。また、上記、経路情報の出力に応じて自動走行指示を送信することは、出力部1107による経路情報の出力をトリガーとして、自動走行指示を送信することである。また、上記、ETC情報の受信に応じて自動走行指示を送信することは、受信部1106によるETC情報の受信をトリガーとして、自動走行指示を送信することである。また、上記、判断に応じて自動走行指示を送信することは、判断条件を満たすとの判断をトリガーとして、自動走行指示を送信することである。
なお、送信部1108が送信する自動走行指示は、例えば、送信部1108が予め保持している。また、送信部1108が送信する自動走行指示は、例えば、図示しない自動走行指示格納部に格納されていてもよい。
また、送信部1108は、例えば、他の1以上のナビゲーション装置11に、他車位置状況情報を送信する。送信部1108は、例えば、現在位置情報、目的地情報などを、他車位置状況情報として送信する。また、送信部1108は、例えば、自動的に他車位置状況情報を送信する。この場合、送信部1108は、例えば、定期的(予め決められた期間が経過するたび)に他車位置状況情報を送信する。また、送信部1108は、例えば、他のナビゲーション装置11からの指示があるたびに、他車位置状況情報を送信してもよい。
また、送信部1108は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
なお、出力部1107は、例えば、送信部1108による自動送信指示の送信に際して、自動走行指示を送信するか否か(自動走行を開始するか否か)をユーザに問い合わせるための情報を出力してもよい。当該情報は、例えば、画面、文字などである。また、送信部1108による自動送信指示の送信に際してとは、送信部1108が送信条件を満たすと判断した場合である。この場合、送信部1108は、例えば、当該出力されている情報を介して、ユーザから、自動走行指示を送信する旨(自動走行を開始する旨)の指示を受け付けた場合に、自動走行指示を送信する。また、当該、自動走行指示を送信する旨の指示の受け付けは、例えば、受付部1104が行ってもよい。
判断情報取得部1109は、自動車12が自動走行中に、自動車12から、1以上の判断情報を取得する。当該自動車12は、ナビゲーション装置11が設置されている自動車12である。また、当該自動車12は、いわゆる自車である。また、自動走行中とは、後述の車載制御部1202により、自動走行のための制御が行われている間である。また、判断情報の取得は、例えば、判断情報の受信であってもよい。また、判断情報取得部1109は、自動車12が備える1以上の各部品やセンサーなどから、判断情報を取得する。
また、判断情報取得部1109は、通常、自動的に判断情報を取得する。この場合、判断情報取得部1109は、例えば、定期的(予め決められた期間が経過するたび)に判断情報を取得する。また、この場合、判断情報取得部1109は、例えば、自動車12が備える1以上の各部品に対して操作が行われるたび、自動車12が備えるセンサーが判断情報を取得するたびに判断情報を取得する。また、判断情報取得部1109は、例えば、ユーザからの指示があるたびに、判断情報を取得してもよい。
なお、判断情報を取得する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。また、判断情報取得部1109は、例えば、判断情報を取得するたびに、当該判断情報を、図示しない判断情報格納部に蓄積してもよい。また、このとき、判断情報取得部1109は、例えば、現在時刻を示す情報である現在時刻情報を取得し、当該現在時刻情報を対応付けて、判断情報を蓄積する。
処理部1110は、1以上の判断情報に応じて、予め決められた処理を行う。当該1以上の判断情報は、判断情報取得部1109が取得した判断情報である。また、当該予め決められた処理とは、例えば、出力情報の出力、自動走行指示の送信、運転スコアの算出、ユーザによる自動車12の運転の評価、運転免許証の発行などである。
運転の評価とは、例えば、運転の評価結果を示す情報である運転評価結果情報の出力である。運転評価結果情報のデータ形式は、問わない。運転評価結果情報は、例えば、画像、文字(テキスト)、音声などである。また、評価の区分の数は、通常、2以上である。つまり、例えば、評価の区分の数が2である場合、当該評価の区分は、例えば、良、不良である。また、例えば、評価の区分の数が3である場合、当該評価の区分は、例えば、良、可、不可である。また、例えば、評価の区分の数が4である場合、当該評価の区分は、例えば、優、良、可、不可である。
また、運転免許証の発行とは、例えば、運転免許証を示す情報である運転免許証情報の出力である。また、当該出力とは、例えば、画面出力、プリンタ出力、ユーザが所持する携帯端末への送信などである。また、運転免許証情報は、例えば、画像や文字などである。
処理部1110は、例えば、判断情報取得部1109が判断情報を取得するたびに、処理内容情報が示す内容の処理を行う。この場合、処理部1110は、例えば、判断情報取得部1109が判断情報を取得するたびに、当該判断情報が満たす判断条件に対応する処理内容情報を、処理管理情報格納部1102から取得する。そして、処理部1110は、取得した処理内容情報が示す内容の処理を行う。
また、処理部1110は、例えば、定期的(予め決められた期間が経過するたび)に、処理内容情報が示す内容の処理を行う。この場合、処理部1110は、例えば、定期的に、処理管理情報格納部1102に格納されている1以上の判断条件のいずれかを、図示しない判断情報格納部に格納されている1以上の判断情報のいずれかが満たすか否かを判断する。そして、処理部1110は、満たすと判断した判断条件に対応する処理内容情報を、処理管理情報格納部1102から取得する。そして、処理部1110は、取得した処理内容情報が示す内容の処理を行う。
例えば、取得した処理内容情報が出力情報である場合、処理部1110は、当該出力情報を出力する。また、取得した処理内容情報が制動指示である場合、処理部1110は、当該制動指示を自動車12に送信する。これに伴い、自動車12は、制動を行う。また、取得した処理内容情報が運転スコアの増分または減分である場合、処理部1110は、例えば、図示しない運転スコア格納部に格納されている運転スコアに対して、当該増分を加算する処理または当該減分を減算する処理を行う。なお、運転スコアの初期値は、通常、「0」である。
また、処理部1110は、例えば、1以上の判断情報を用いて、ユーザによる自動車12の運転を評価する。この場合、処理部1110は、例えば、2以上の評価管理情報を予め保持している。評価管理情報とは、運転の評価のための情報を管理するための情報である。また、評価結果管理情報は、評価条件と、運転評価結果情報とを有する。評価条件とは、運転の評価のための条件である。また、評価条件は、運転スコアに関する条件である。そして、処理部1110は、例えば、上記のようにして、運転スコアを算出する。そして、処理部1110は、例えば、運転スコアを算出するたびに、当該運転スコアが満たす評価条件に対応する運転評価結果情報を、評価結果管理情報から取得する。そして、処理部1110は、当該取得した運転評価結果情報を出力する。なお、運転評価結果情報を取得するタイミングは、問わない。処理部1110は、例えば、定期的に、運転評価結果情報を取得してもよい。
また、処理部1110は、例えば、ユーザによる自動車12の運転の評価結果に応じて、運転免許証を発行する。この場合、処理部1110は、例えば、発行条件を予め保持している。発行条件とは、運転免許証を発行するための条件である。また、発行条件は、運転スコアに関する条件である。そして、処理部1110は、例えば、上記のようにして、運転スコアを算出する。そして、処理部1110は、例えば、運転スコアを算出するたびに、当該運転スコアが発行条件を満たすか否かを判断する。そして、処理部1110は、当該運転スコアが発行条件を満たす場合に、運転免許証情報を出力する。このとき、処理部1110は、運転免許証情報を予め保持している。
また、運転免許証を発行する場合、処理部1110は、例えば、運転評価結果情報に応じて運転免許証を発行してもよい。この場合、処理部1110は、例えば、運転評価結果情報に関する発行条件を予め保持している。そして、処理部1110は、例えば、上記のようにして、運転評価結果情報を取得する。そして、処理部1110は、例えば、運転評価結果情報を取得するたびに、当該運転評価結果情報が発行条件を満たすか否かを判断する。そして、処理部1110は、当該運転評価結果情報が発行条件を満たす場合に、運転免許証情報を出力する。
なお、処理部1110が発行する運転免許証は、例えば、自動走行が可能な自動車に限定した運転免許証(AT車限定の運転免許証のようなもの)であることが好適である。
また、上記、評価条件および発行条件は、例えば、運転スコアが予め決められた閾値以上であること、運転スコアが予め決められた閾値以下であること、運転スコアが予め決められた第一の閾値以上かつ第二の閾値以下であることなどである。また、当該「以上」は、「超過」であってもよい。また、当該「以下」は、「未満」であってもよい。
なお、処理内容情報が示す内容の処理を行う場合、処理部1110は、例えば、判断情報が満たす判断条件に対応する処理内容情報を、処理管理情報格納部1102から取得する処理内容情報取得手段と、当該処理内容情報が示す内容の処理を行う処理手段とを備えていてもよい。また、処理内容情報が出力情報である場合、当該出力情報の出力は、例えば、出力部1107が行ってもよい。また、処理内容情報が制動指示である場合、当該制動指示の送信は、例えば、送信部1108が行ってもよい。
また、ユーザによる自動車12の運転を評価する場合、処理部1110は、例えば、2以上の評価管理情報が格納される評価管理情報格納手段と、判断情報を用いて運転スコアを算出する運転スコア算出手段と、当該運転スコアが満たす評価条件に対応する運転評価結果情報を取得する運転評価結果情報取得手段と、当該運転評価結果情報を出力する出力手段とを備えていてもよい。運転スコア算出手段が運転スコアを算出する方法や手順などは、上記のとおりであるので、説明を省略する。また、運転評価結果情報の出力は、例えば、出力部1107が行ってもよい。この場合、処理部1110は、出力手段を備えない。
また、ユーザによる自動車12の運転を評価する場合、処理部1110は、例えば、1または2以上の算出管理情報が格納される算出管理情報格納手段をさらに備えていてもよい。算出管理情報とは、判断条件と、運転スコアの増分または減分とを有する情報である。この場合、上記、運転スコア算出手段は、判断情報が満たす判断条件に対応する運転スコアの増分または減分を、算出管理情報格納手段から取得し、当該運転スコアの増分または減分を用いて、運転スコアを算出する。また、この場合、処理管理情報格納部1102に格納される処理内容情報は、通常、出力情報または制動指示である。
また、運転免許証を発行する場合、処理部1110は、例えば、上記、ユーザによる自動車12の運転を評価する場合に加え、発行条件が格納される発行条件格納手段と、運転免許証情報が格納される運転免許証情報格納手段と、運転スコア算出手段が算出した運転スコアが発行条件を満たすか否かを判断する発行判断手段と、運転スコアが発行条件を満たす場合に、運転免許証情報を用いて運転免許証を発行する発行手段とを備えていてもよい。
車載制御部1202は、車載受信部1201による指示の受信に応じて、当該指示に応じた制御を行う。当該「指示の受信に応じて」とは、車載受信部1201による指示の受信をトリガーとすることである。また、当該指示は、例えば、制動指示、自動走行指示などである。当該制動指示、自動走行指示などは、自動車12に設置されているナビゲーション装置11が送信した自動走行指示である。
例えば、車載受信部1201が制動指示を受信した場合、車載制御部1202は、当該制動指示の受信に応じて、自動車12の制動のための制御を行う。当該制御は、例えば、ブレーキの制御である。
また、例えば、車載受信部1201が自動走行指示を受信した場合、車載制御部1202は、当該自動走行指示の受信に応じて、自動走行のための制御を開始する。自動走行のための制御とは、例えば、自動車12が備えている各種センサーから取得した情報に基づき、自動車12が備える自動車12の走行に関連する部品の制御を行うことである。なお、自動走行を行う方法や手段など(自動走行に関する技術)は、公知であるので、詳細な説明を省略する。自動走行に関連する技術については、例えば、「自動運転技術の開発動向と実用化に向けた課題(http://www.car-electronics.jp/files/2013/11/CEW14_aoki.pdf)」、「自動運転(http://www.jari.or.jp/tabid/111/Default.aspx)」、「自動走行システム 研究開発計画(http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/keikaku/6_jidousoukou.pdf)」、「今、話題の自動運転車は、なぜ自動で運転できるのか? その基本メカニズムを「ベイズ理論」にまで遡って解説(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37143)」、「自律型自動運転自動車の開発(http://www.chubu.meti.go.jp/jisedai_jidoushiya/forum/pdf/111011data_03.pdf)」などを参照されたい。
車載制御部1202は、例えば、以下のような自動走行のための制御を行う。
(1)他の1以上の自動車12と群を成して走行する(隊列走行)。
(2)同一の目的地に向かう他の1以上の自動車12と群を成して走行する。
(3)隊列走行を行っている2以上の自動車12の集団が、例えば、信号などにより分断された場合に、前方の集団が、後方の集団がやって来るのを待つ。
(4)予め決められた条件を満たすほど移動速度が遅い自動車12と、予め決められた条件を満たすほど移動速度が速い自動車12とが、異なる車線(レーン)を走行する。
(5)前方の自動車12の前進または停止に応じて、前進または停止する。
(6)車線(レーン)を逸脱しないように走行する。
(7)駐車場に侵入した場合に、空いている駐車場所を見つけ出し、当該場所に駐車する。
(8)目的地までの経路に従い走行する。
なお、上記(2)の場合、車載受信部1201が受信した自動走行指示は、例えば、受信部1106が受信した他車位置状況情報を有し、車載制御部1202は、当該他車位置状況情報を用いて、同一の目的地に向かう他の1以上の自動車12と群を成して自動車12が走行するように制御を行う。また、当該他車位置状況情報は、少なくとも目的地情報を有する情報である。
また、上記(8)の場合、車載受信部1201が受信した自動走行指示は、例えば、経路探索部1105が取得した経路情報を有し、車載制御部1202は、当該経路情報を用いて、当該経路情報が示す経路に従い自動車12が走行するように制御を行う。
なお、地図情報格納部1101、処理管理情報格納部1102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、地図情報格納部1101などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介して地図情報格納部1101などに記憶されてもよい。
また、経路探索部1105、判断情報取得部1109、処理部1110、車載制御部1202は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、経路探索部1105などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、経路探索部1105などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。また、車載制御部1202は、例えば、いわゆるECU(Electronic Control Unit)で実現されてもよい。
また、受信部1106、車載受信部1201は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
次に、走行システム1の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、ナビゲーション装置11の全体動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)ナビゲーション装置11は、受付部1104が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS301に戻る。
(ステップS302)ナビゲーション装置11は、電源ONの処理を行う。
(ステップS303)現在位置情報取得部1103は、現在位置情報の取得を開始する。以降、現在位置情報取得部1103は、ナビゲーション装置11の電源がOFFになるまで、現在位置情報を定期的に取得し続ける。
(ステップS304)経路探索部1105は、受付部1104が目的地情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS305に進み、そうでない場合は、ステップS311に進む。
(ステップS305)送信部1108は、受付部1104による目的地情報の受け付けに応じて、自動走行指示を送信するか否かを判断する。受付部1104による目的地情報の受け付けに応じて自動走行指示を送信するか否かは、通常、予め決められている。そして、自動走行指示を送信する場合は、ステップS306に進み、そうでない場合は、ステップS307に進む。
(ステップS306)送信部1108は、自動走行指示を自動車12に送信する。
(ステップS307)経路探索部1105は、地図情報と、現在位置情報と、目的地情報とを用いて、現在位置から目的地までの経路を探索し、当該経路を示す経路情報を取得する。
(ステップS308)出力部1107は、ステップS307で取得した経路情報を出力する。
(ステップS309)送信部1108は、出力部1107による経路情報の出力に応じて、自動走行指示を送信するか否かを判断する。出力部1107による経路情報の出力に応じて、自動走行指示を送信するか否かは、通常、予め決められている。また、受付部1104による目的地情報の受け付けに応じて自動走行指示を送信すると予め決められている場合は、出力部1107による経路情報の出力に応じて、自動走行指示を送信しない。そして、自動走行指示を送信する場合は、ステップS310に進み、そうでない場合は、ステップS311に進む。
(ステップS310)送信部1108は、自動走行指示を自動車12に送信する。
(ステップS311)送信部1108は、他車位置状況情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。当該タイミングは、通常、予め決められている。そして、他車位置状況情報を送信するタイミングである場合は、ステップS312に進み、そうでない場合は、ステップS313に進む。
(ステップS312)送信部1108は、他車位置状況情報を、他の1以上のナビゲーション装置11に送信する。送信部1108は、例えば、受付部1104が目的地情報を受け付け済みである場合は、現在位置情報と目的地情報とを有する他車位置状況情報を送信し、そうでない場合は、現在位置情報を有する他車位置状況情報を送信する。
(ステップS313)出力部1107は、受信部1106が他車位置状況情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS314に進み、そうでない場合は、ステップS315に進む。
(ステップS314)出力部1107は、ステップS313で受信した他車位置状況情報を出力する。
(ステップS315)処理部1110は、ナビゲーション装置11に対応する自動車12が、自動走行中であるか否かを判断する。処理部1110は、例えば、送信部1108が自動走行指示を送信済みである場合は、ナビゲーション装置11に対応する自動車12が、自動走行中であると判断し、そうでない場合は、ナビゲーション装置11に対応する自動車12が、自動走行中でないと判断する。また、処理部1110は、例えば、送信部1108が自動走行指示を送信済みであり、かつ、受信部1106が、自動走行を終了した旨を示す情報を受信済みでない場合は、ナビゲーション装置11に対応する自動車12が、自動走行中であると判断し、そうでない場合は、ナビゲーション装置11に対応する自動車12が、自動走行中でないと判断する。そして、ナビゲーション装置11に対応する自動車12が、自動走行中である場合は、ステップS316に進み、そうでない場合は、ステップS319に進む。
(ステップS316)処理部1110は、処理管理情報格納部1102に格納されている処理内容情報を用いた処理を行う。この処理の詳細は、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS317)処理部1110は、ステップS316で運転スコアを算出したか否かを判断する。運転スコアを算出した場合は、ステップS318に進み、そうでない場合は、ステップS319に進む。
(ステップS318)処理部1110は、算出した運転スコアを用いた処理を行う。この処理の詳細は、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS319)ナビゲーション装置11は、受付部1104が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS304に戻り、そうでない場合は、ステップS320に進む。
(ステップS320)ナビゲーション装置11は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
図4は、図3のフローチャートのステップS316の処理内容情報を用いた処理の実行処理を示すフローチャートである。なお、図4のフローチャートにおいて、処理管理情報格納部1102には、m個の処理管理情報が格納されているものとする。
(ステップS401)判断情報取得部1109は、判断情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。判断情報を取得するタイミングである場合は、ステップS402に進み、そうでない場合は、上位処理にリターンする。
(ステップS402)判断情報取得部1109は、判断情報を取得する。
(ステップS403)処理部1110は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS404)処理部1110は、ステップS402で取得した判断情報が、処理管理情報[i]が有する判断条件である判断条件[i]を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS405に進み、そうでない場合は、ステップS406に進む。
(ステップS405)処理部1110は、処理管理情報[i]が有する処理内容情報である処理内容情報[i]を取得する。
(ステップS406)iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS408に進み、そうでない場合は、ステップS407に進む。
(ステップS407)処理部1110は、iを1インクリメントする。そして、ステップS404に戻る。
(ステップS408)処理部1110は、処理内容情報が取得できたか否かを判断する。取得できた場合は、ステップS409に進み、そうでない場合は、上位処理にリターンする。
(ステップS409)処理部1110は、取得した処理内容情報が示す内容の処理を行う。そして、上位処理にリターンする。
図5は、図3のフローチャートのステップS318の運転スコアを用いた処理の実行処理を示すフローチャートである。なお、図5のフローチャートにおいて、処理部1110は、m個の評価管理情報および1つの発行条件を予め保持しているものとする。
(ステップS501)処理部1110は、処理内容情報を用いた処理(図4のフローチャートの処理)において、運転スコアを算出したか否かを判断する。運転スコアを算出した場合は、ステップS502に進み、そうでない場合は、上位処理にリターンする。
(ステップS502)処理部1110は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS503)処理部1110は、算出した運転スコアが、評価管理情報[i]が有する評価条件である評価条件[i]を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS504に進み、そうでない場合は、ステップS505に進む。
(ステップS504)処理部1110は、評価管理情報[i]が有する運転評価結果情報である運転評価結果情報[i]を取得する。
(ステップS505)処理部1110は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS507に進み、そうでない場合は、ステップS506に進む。
(ステップS506)処理部1110は、カウンタiを1インクリメントする。そして、ステップS503に戻る。
(ステップS507)処理部1110は、運転評価結果情報が取得できたか否かを判断する。取得できた場合は、ステップS508に進み、そうでない場合は、ステップS509に進む。
(ステップS508)処理部1110は、取得した運転評価結果情報を出力する。
(ステップS509)処理部1110は、算出した運転スコアが発行条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS510に進み、そうでない場合は、上位処理にリターンする。
(ステップS510)処理部1110は、運転免許証を発行する。
次に、自動車12の全体動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)自動車12は、図示しない車載受付部がエンジンONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS602に進み、そうでない場合は、ステップS601に戻る。なお、エンジンは、自動車12の原動機であり、例えば、モーターであってもよい。
(ステップS602)自動車12は、エンジンONの処理を行う。
(ステップS603)車載制御部1202は、車載受信部1201が、ナビゲーション装置11から制動指示を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS604に進み、そうでない場合は、ステップS605に進む。
(ステップS604)車載制御部1202は、制動のための制御を行う。
(ステップS605)車載制御部1202は、車載受信部1201が、ナビゲーション装置11から自動走行指示を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS606に進み、そうでない場合は、ステップS607に進む。
(ステップS606)車載制御部1202は、自動走行のための制御を開始する。
(ステップS607)車載制御部1202は、車載受信部1201が、ナビゲーション装置11からその他の指示を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS608に進み、そうでない場合は、ステップS609に進む。
(ステップS608)車載制御部1202は、ステップS607で受信した指示に応じた処理を行う。
(ステップS609)自動車12は、図示しない車載受付部がエンジンOFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS610に進み、そうでない場合は、ステップS603に戻る。
(ステップS610)自動車12は、エンジンOFFの処理を行う。そして、ステップS601に戻る。
なお、図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
なお、上記で説明した走行システム1の全体動作は、あくまで一例である。つまり、走行システム1の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
(具体例)
次に、走行システム1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、ナビゲーション装置11は、自動車12に設置されているカーナビゲーションシステム(以下、適宜、カーナビとする)であるものとする。また、自動車12は、自動走行が可能な自動車(以下、適宜、自動車とする)であるものとする。また、地図情報格納部1101には、地図情報が予め格納されているものとする。
(例1)
本例において、ナビゲーション装置11から、当該ナビゲーション装置11に対応する自動車12に自動走行指示を送信する例について説明する。
まず、送信部1108は、受付部1104による目的地情報の受け付けに応じて、自動走行指示を送信すると予め決められているとする。この場合、例えば、ユーザが、カーナビに対し、目的地を設定するための操作を行ったとする。すると、受付部1104は、当該目的地を示す目的地情報を受け付ける。そして、送信部1108は、当該目的地情報の受け付けに応じて、自動走行指示を自動車12に送信する。
また、送信部1108が、出力部1107による経路情報の出力に応じて、自動走行指示を送信すると予め決められているとする。この場合、例えば、ユーザが、カーナビに対し、目的地を設定するための操作を行ったとする。すると、受付部1104は、当該目的地を示す目的地情報を受け付ける。そして、経路探索部1105は、現在位置情報取得部1103が取得した現在位置情報と、受付部1104が受け付けた目的地情報を取得する。そして、経路探索部1105は、地図情報格納部1101に格納されている地図情報と、取得した現在位置情報と、取得した目的地情報とを用いて、現在位置から目的地までの経路を探索する。そして、経路探索部1105は、当該経路を示す経路情報を取得する。そして、出力部1107は、当該経路情報を出力する。そして、送信部1108は、当該経路情報の出力に応じて、自動走行指示を自動車12に送信する。
なお、自動車12に送信された自動走行指示は、車載受信部1201が受信する。そして、当該自動走行指示の受信に応じて、車載制御部1202は、自動走行のための制御を開始する。
(例2)
本例において、他車位置状況情報を受信し、出力する例について説明する。なお、本例において、他車位置状況情報を受信するナビゲーション装置11を、カーナビA、他車位置状況情報を送信するナビゲーション装置11を、カーナビB、カーナビCとする。また、カーナビAに対応する自動車12を、自動車A、カーナビBに対応する自動車12を、自動車B、カーナビCに対応する自動車12を、自動車Cとする。
まず、自動車Aが、自動走行しているとする。そして、カーナビAの受信部1106が、カーナビBとカーナビCの各々から、目的地情報を有する他車位置状況情報を受信したとする。すると、カーナビAの出力部1107は、当該2つの他車位置状況情報(目的地情報)を、地図情報と共に出力する。このとき、カーナビAの出力部1107は、地図情報が示す地図上に、当該2つの各目的地情報が示す目的地が記されるように、地図情報と目的地情報とを出力する。当該出力の例は、例えば、図7である。図7において、アイコン51は、カーナビA(自動車A)の現在位置を示すアイコンである。また、アイコン52は、カーナビB(自動車B)の目的地を示すアイコンである。また、アイコン53は、カーナビC(自動車C)の目的地を示すアイコンである。
また、例えば、カーナビAの受信部1106が、カーナビBとカーナビCの各々から、現在位置情報と目的地情報とを有する他車位置状況情報を受信したとする。すると、カーナビAの出力部1107は、当該2つの他車位置状況情報(現在位置情報および目的地情報)を、地図情報と共に出力する。当該出力の例は、例えば、図8である。図8において、アイコン51〜53は、前述と同様である。また、アイコン54は、カーナビB(自動車B)の現在位置を示すアイコンである。また、アイコン55は、カーナビC(自動車C)の現在位置を示すアイコンである。
(例3)
本例において、出力情報を出力する、または、制動指示を送信する例について説明する。なお、本例において、処理管理情報格納部1102には、図9に示す処理管理情報が格納されているものとする。当該処理管理情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、判断条件と、処理内容情報(項目名:処理内容)とを有する。また、当該処理内容情報は、出力情報または制動指示であるものとする。また、自動車は、自動走行中であるものとする。
まず、判断情報取得部1109が、例えば、定期的に、前方の自動車との車間距離を示す判断情報を取得しているとする。そして、判断情報取得部1109が、判断情報「車間距離:4.5m」を取得したとする。当該判断情報は、前方の自動車との車間距離が4.5mであることを示す。すると、処理部1110は、当該判断情報が、図9の「ID=011」の判断条件「車間距離<5m」を満たすと判断する。そして、処理部1110は、図9の「ID=011」の処理内容情報「車間距離が5m未満です。車間距離に注意してください。」を取得する。当該処理内容情報は、出力情報である。また、当該出力情報は、文字である。そして、処理部1110は、当該出力情報を画面出力する。当該出力の例は、例えば、図10である。
また、例えば、ユーザ(ドライバー)がアクセルペダルを操作したとする。すると、判断情報取得部1109は、例えば、当該操作に伴うアクセルペダルの踏み込み度合を示す判断情報を取得する。ここで、当該判断情報が、「アクセルペダル踏み込み度合:95」であるとする。当該判断情報は、アクセルペダルの踏み込み度合が、0〜100の間の95であることを示す。すると、処理部1110は、当該判断情報が、図9の「ID=015」の判断条件「アクセルペダル踏み込み度合≧90」を満たすと判断する。そして、処理部1110は、図9の「ID=015」の処理内容情報「rabbit_start.midi」を取得する。当該処理内容情報は、出力情報である。また、当該出力情報は、音声(音声ファイル)である。そして、処理部1110は、当該出力情報を音声出力する。
また、例えば、ユーザが自動車を操作し、自動車が加速したとする。すると、判断情報取得部1109は、例えば、当該操作時の移動速度を示す判断情報と、当該操作に伴う加速度を示す判断情報とを取得する。ここで、当該判断情報が、「移動速度:15km/h」と「加速度:6m/s^2」であるとする。当該判断情報は、それぞれ、移動速度が15km/hであること、加速度が6m/s^2であることを示す。すると、処理部1110は、当該判断情報が、図9の「ID=013」の判断条件「(移動速度≦20km/h)&(加速度≧5m/s^2)」を満たすと判断する。そして、処理部1110は、図9の「ID=013」の処理内容情報「制動指示」を取得する。当該処理内容情報は、制動指示である。そして、処理部1110は、当該制動指示を自動車に送信する。
また、例えば、ユーザがハンドルを操作したとする。すると、判断情報取得部1109は、例えば、当該操作時の移動速度を示す判断情報と、当該操作に伴うハンドルの角速度を示す判断情報を取得する。ここで、当該判断情報が、「移動速度:65km/h」と「ハンドル角速度:πrad/s」であるとする。当該判断情報は、それぞれ、移動速度が65km/hであること、ハンドル角速度がπrad/sであることを示す。すると、処理部1110は、当該判断情報が、図9の「ID=012」の判断条件「(移動速度≧60km/h)&(ハンドル角速度≧πrad/s)」を満たすと判断する。そして、処理部1110は、図9の「ID=012」の処理内容情報「制動指示」を取得する。当該処理内容情報は、制動指示である。そして、処理部1110は、当該制動指示を自動車に送信する。
(例4)
本例において、運転スコアを算出する例について説明する。なお、本例において、処理管理情報格納部1102には、図11に示す処理管理情報が格納されているものとする。当該処理管理情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、判断条件と、処理内容情報(項目名:処理内容)とを有する。また、当該処理内容情報は、運転スコアの増分または減分である。また、図示しない運転スコア格納部には、運転スコア「0」が格納されているものとする。また、自動車は、自動走行中であるものとする。
まず、ユーザが自動車を操作し、停止状態から発進させたとする。すると、判断情報取得部1109は、例えば、当該発進時の加速度を示す判断情報を取得する。ここで、当該判断情報が、「発進時加速度:2m/s^2」であるとする。当該判断情報は、発進時の加速度が2m/s^2であることを示す。すると、処理部1110は、当該判断情報が、図11の「ID=014」の判断条件「発進時加速度≦5m/s^2」を満たすと判断する。そして、処理部1110は、図11の「ID=014」の処理内容情報「+2」を取得する。当該処理内容情報は、運転スコアの増分である。そして、処理部1110は、運転スコア格納部に格納されている運転スコア「0」に、取得した運転スコアの増分「+2」を加算し、運転スコア「2」を算出する。
また、例えば、ユーザがハンドルを操作したとする。すると、判断情報取得部1109は、例えば、当該操作時の移動速度を示す判断情報と、当該操作に伴うハンドルの角速度を示す判断情報を取得する。ここで、当該判断情報が、「移動速度:65km/h」と「ハンドル角速度:πrad/s」であるとする。当該判断情報は、それぞれ、移動速度が65km/hであること、ハンドル角速度がπrad/sであることを示す。すると、処理部1110は、当該判断情報が、図11の「ID=022」の判断条件「(移動速度≧60km/h)&(ハンドル角速度≧πrad/s)」を満たすと判断する。そして、処理部1110は、図11の「ID=022」の処理内容情報「−1」を取得する。当該処理内容情報は、運転スコアの減分である。そして、処理部1110は、運転スコア格納部に格納されている運転スコア「2」から、取得した運転スコアの減分「−1」を減算し、運転スコア「1」を算出する。なお、正確には、運転スコアの減分がマイナス値であるので、処理部1110は、運転スコア「2」に対し、運転スコアの減分「−1」を加算する。
また、例えば、以上のようにして処理部1110が算出した運転スコアが「56」であるとする。また、算出した運転スコアを出力するタイミングになったとする。当該タイミングは、例えば、定期的、運転スコアを算出するたびなどである。すると、処理部1110は、当該運転スコアを画面出力する。当該出力の例は、例えば、図12である。
(例5)
本例において、運転評価結果情報を出力する例について説明する。なお、本例において、処理部1110は、図13に示す評価管理情報を予め保持しているものとする。当該評価管理情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、評価条件と、運転評価結果情報(項目名:評価結果)とを有する。
まず、例えば、処理部1110が、運転スコア「92」を算出したとする。すると、処理部1110は、当該運転スコアが、図13の「ID=003」の評価条件「運転スコア≧90」を満たすと判断する。そして、処理部1110は、図13の「ID=003」の運転評価結果情報「優」を取得し、当該運転評価結果情報を画面出力する。当該出力の例は、例えば、図14である。
(例6)
本例において、運転免許証を発行する例について説明する。なお、本例において、処理部1110は、発行条件「運転スコア≧85」を予め保持しているものとする。また、運転免許証情報は、処理部1110が予め保持しているものとする。
まず、例えば、処理部1110が、運転スコア「90」を算出したとする。すると、処理部1110は、当該運転スコアが、発行条件「運転スコア≧85」を満たすと判断する。そして、処理部1110は、運転免許証情報を画面出力する。当該出力の例は、例えば、図15である。
また、運転免許証を発行する場合、処理部1110は、例えば、運転免許証のひな形を示す情報(以下、適宜、ひな形情報とする)を予め保持している。そして、処理部1110は、例えば、図示しないサーバ装置から、運転免許証の記載内容(例えば、住所、氏名、免許証番号、発行年月日など)を示す情報を受信する。そして、処理部1110は、ひな形情報と受信した情報とを統合し、運転免許証情報を構成する。そして、処理部1110は、構成した運転免許証情報を出力する。
なお、処理部1110は、運転免許証を発行後、運転免許証情報を予め決められた記憶領域に蓄積する。そして、ユーザは、ナビゲーション装置11に対して予め決められた操作を行うと、当該予め決められた記憶領域に格納されている運転免許証情報により示される運転免許証を、画面表示させることができるようにすることは、好適である。
以上、本実施の形態による走行システム1によれば、ユーザは、自動走行に関する機能を有効にするための物理的なスイッチを操作することなく、当該機能を有効にすることができる。この結果、ユーザは、例えば、自動走行に関する機能を有効にするための余分な操作を行わずとも、当該機能を有効にすることができる。
なお、本実施の形態において、走行システム1は、ナビゲーション装置21と、車載装置22と、自動車23とを備える走行システム2であってもよい。当該走行システム2の概念図は、例えば、図16である。この場合、ナビゲーション装置21と車載装置22とは、自動車23の内部に設置される。また、ナビゲーション装置21の構成要素、ナビゲーション装置21が行う処理や動作などは、ナビゲーション装置11と同様であるので、説明を省略する。また、車載装置22は、車載受信部1201と、車載制御部1202とを備える。つまり、車載装置22のブロック図は、自動車12のブロック図と同様である。また、車載装置22は、例えば、いわゆるECUである。また、自動車23は、自動走行が可能な自動車である。
また、上記の場合、ナビゲーション装置21は、自動走行指示を、車載装置22に送信する。また、車載制御部1202は、車載装置22が設置されている自動車23が備える各部品の動作を制御することにより、自動車23の自動走行のための制御を行う。また、ナビゲーション装置21は、例えば、車載装置22を経由して、判断情報を取得してもよい。この場合、車載装置22は、判断情報を取得し、当該判断情報をナビゲーション装置21に送信する。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態における走行システムは、例えば、スタンドアロンの装置であってもよいし、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記各実施の形態におけるナビゲーション装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、地図に関する情報である地図情報が格納される地図情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、現在位置を示す情報である現在位置情報を取得する現在位置情報取得部、目的地を示す情報である目的地情報を受け付ける受付部、前記地図情報と、前記現在位置情報と、前記目的地情報とを用いて、当該現在位置情報が示す現在位置から、当該目的地情報が示す目的地までの経路を探索し、当該経路を示す情報である経路情報を取得する経路探索部、前記経路情報を出力する出力部、前記目的地情報の受け付けに応じて、自動走行を開始する指示である自動走行指示を、対応する自動車に送信する送信部として機能させるためのプログラムである。
また、上記各実施の形態における自動車を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、自動走行を開始する指示である自動走行指示を受信する車載受信部、前記自動走行指示の受信に応じて、自動走行のための制御を開始する車載制御部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図17は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の走行システム等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア、およびその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図17において、コンピュータシステム9は、CD−ROMドライブ9011を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図18は、コンピュータシステム9のブロック図である。図18において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011に加えて、MPU9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM9014と、MPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するためのハードディスク9015と、CD−ROMドライブ9011、MPU9012等を相互に接続するバス9016とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の走行システム等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101に記憶されて、CD−ROMドライブ9011に挿入され、さらにハードディスク9015に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9015に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9014にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の走行システム等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。