JP6481943B2 - 調光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照明負荷を調光する調光装置に関する。
従来、照明負荷を調光する調光装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載された調光装置は、一対の端子と、制御回路部と、制御回路部に制御電源を供給する制御電源部と、照明負荷の調光レベルを設定する調光操作部とを備えている。
一対の端子間には、制御回路部及び制御電源部それぞれが並列に接続されている。また、一対の端子間には、交流電源と照明負荷との直列回路が接続される。照明負荷は、複数のLED(Light Emitting Diode)素子と、各LED素子を点灯させる電源回路とを備えている。電源回路は、ダイオードと電解コンデンサとの平滑回路を備えている。
制御回路部は、照明負荷に供給する交流電圧を位相制御するスイッチ部と、スイッチ部を駆動するスイッチドライブ部と、スイッチドライブ部及び制御電源部を制御する制御部と、を備えている。
制御電源部は、スイッチ部に並列に接続されている。制御電源部は、交流電源の交流電圧を制御電源に変換する。制御電源部は、制御電源を蓄積する電解コンデンサを備えている。
制御部は、制御電源部から電解コンデンサを通じて制御電源が供給される。制御部は、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」)を備えている。マイコンは、調光操作部で設定された調光レベルに応じて、交流電圧の半サイクル毎の期間途中で、照明負荷への給電を遮断する逆位相制御を行う。
特開2013−149498号公報
本発明は、より多くの種類の照明負荷に対応可能な調光装置を提供することを目的とする。
本発明の調光装置は、照明負荷と交流電源との間に電気的に接続される一対の入力端子と、前記一対の入力端子間において、双方向の電流の遮断・通過を切り替えるように構成されている双方向スイッチと、前記交流電源の交流電圧の位相を検出する位相検出部と、前記照明負荷の光出力の大きさを指定する調光レベルが入力される入力部と、前記一対の入力端子間に電気的に接続され、前記交流電源からの供給電力により制御電源を生成する電源部と、前記制御電源の電圧を検出する電圧検出部と、前記電源部から前記制御電源の供給を受けて動作し、前記位相検出部からの検出信号に基づいて、前記交流電圧の半周期の始点から前記調光レベルに応じた可変時間が経過した切替時点において、前記双方向スイッチがオン状態からオフ状態に切り替わるように前記双方向スイッチを制御する制御部と、前記切替時点から前記半周期の終点までのオフ期間において、前記電圧検出部で検出される電圧が所定の閾値に達すると、前記電源部での前記制御電源の生成を停止させる停止部と、を備える。
本発明は、より多くの種類の照明負荷に対応可能になる、という利点がある。
実施形態1に係る調光装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態1に係る調光装置の動作を示すタイミングチャートである。 実施形態1の変形例1に係る調光装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態1の他の変形例に係る調光装置の電源部の構成を示す概略回路図である。 実施形態2に係る調光装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態2に係る調光装置の動作を示すタイミングチャートである。
(実施形態1)
(1.1)構成
本実施形態の調光装置1は、図1に示すように、一対の入力端子11,12と、双方向スイッチ2と、位相検出部3と、入力部4と、電源部5と、電圧検出部53と、制御部6と、停止部13と、を備えている。
一対の入力端子11,12は、照明負荷(以下、単に「負荷」という)7と交流電源8との間に電気的に接続される。双方向スイッチ2は、一対の入力端子11,12間において、双方向の電流の遮断・導通を切り替えるように構成されている。位相検出部3は、交流電源8の交流電圧Vacの位相を検出する。入力部4は、負荷7の光出力の大きさを指定する調光レベルが入力される。電源部5は、一対の入力端子11,12間に電気的に接続され、交流電源8からの供給電力により制御電源を生成する。電圧検出部53は、制御電源の電圧を検出する。
制御部6は、電源部5から制御電源の供給を受けて動作する。制御部6では、位相検出部3からの検出信号に基づいて、交流電圧Vacの半周期の始点から調光レベルに応じた可変時間が経過した切替時点において、双方向スイッチ2がオン状態からオフ状態に切り替わるように双方向スイッチ2を制御する。停止部13は、切替時点から半周期の終点までのオフ期間において、電圧検出部53で検出される電圧が所定の閾値に達すると、電源部5での制御電源の生成を停止させる。
ここでいう「可変時間」は、半周期の始点(ゼロクロス点)から切替時点(双方向スイッチ2がオン状態からオフ状態に切り替わる時点)までの時間であって、調光レベルに応じて長さが変化する時間である。本実施形態では、後述する第一の期間T1と第二の期間T2とを合計した時間が「可変時間」に相当する。また、ここでいう「閾値」は一つの値に限らず、複数の値が「閾値」として設定されていてもよい。
なお、ここで「時点Aから」という表現は、時点Aを含む意味とする。例えば「第1時点から」は、第1時点を含む意味である。一方、「時点Aまで」という表現は、時点Aは含まず、時点Aの直前までを意味する。例えば「半周期の終点まで」は、半周期の終点は含まず、半周期の終点の直前までを意味する。また、ここでいう「入力端子」は、電線等を接続するための部品(端子)として実体を有しなくてもよく、例えば電子部品のリードや、回路基板に含まれる導体の一部であってもよい。
以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。本実施形態の調光装置1は、図1に示すように、一対の入力端子11,12、双方向スイッチ2、位相検出部3、入力部4、電源部5、制御部6、スイッチ駆動部9、ダイオードD1,D2、及び停止部13を備えている。電圧検出部53は、電源部5に設けられている。
調光装置1は、2線式の調光装置であって、交流電源8に対して負荷7と電気的に直列に接続された状態で使用される。負荷7は通電時に点灯する。負荷7は、光源としてのLED素子と、LED素子を点灯させる点灯回路と、を備えている。交流電源8は、例えば単相100〔V〕、60〔Hz〕の商用電源である。調光装置1は、一例として壁スイッチ等に適用可能である。
双方向スイッチ2は、入力端子11,12間において、双方向の電流の遮断・通過を切り替えるように構成されている。双方向スイッチ2は、例えば、入力端子11,12間に電気的に直列に接続された第1のスイッチ素子Q1及び第2のスイッチ素子Q2の2個の素子からなる。例えば、スイッチ素子Q1,Q2の各々は、エンハンスメント形のnチャネルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)からなる半導体スイッチ素子である。
スイッチ素子Q1,Q2は、入力端子11,12間において、いわゆる逆直列に接続されている。つまり、スイッチ素子Q1,Q2はソース同士が互いに接続されている。スイッチ素子Q1のドレインは入力端子11に接続され、スイッチ素子Q2のドレインは入力端子12に接続されている。両スイッチ素子Q1,Q2のソースは、電源部5のグランドに接続されている。なお、電源部5のグランドは、調光装置1の内部回路にとって基準電位となる。
双方向スイッチ2は、スイッチ素子Q1,Q2のオン、オフの組み合わせにより、4つの状態を切替可能である。4つの状態には、両スイッチ素子Q1,Q2が共にオフである双方向オフ状態と、両スイッチ素子Q1,Q2が共にオンである双方向オン状態と、スイッチ素子Q1,Q2の一方のみがオンである2種類の一方向オン状態とがある。一方向オン状態では、スイッチ素子Q1,Q2のうち、オンの方のスイッチ素子から、オフの方のスイッチ素子の寄生ダイオードを通して一対の入力端子11,12間が一方向に導通することになる。例えば、スイッチ素子Q1がオン、スイッチ素子Q2がオフの状態では、入力端子11から入力端子12に向けて電流を流す第1の一方向オン状態となる。また、スイッチ素子Q2がオン、スイッチ素子Q1がオフの状態では、入力端子12から入力端子11に向けて電流を流す第2の一方向オン状態となる。そのため、入力端子11,12間に交流電源8から交流電圧Vacが印加される場合、交流電圧Vacの正極性の半周期においては、第1の一方向オン状態が「順方向オン状態」、第2の一方向オン状態が「逆方向オン状態」となる。一方、交流電圧Vacの負極性の半周期においては、第2の一方向オン状態が「順方向オン状態」、第1の一方向オン状態が「逆方向オン状態」となる。
ここで、双方向スイッチ2は、「双方向オン状態」及び「順方向オン状態」の両状態がオン状態であり、「双方向オフ状態」及び「逆方向オン状態」の両状態がオフ状態である。
位相検出部3は、入力端子11,12間に印加される交流電圧Vacの位相を検出する。ここでいう「位相」には、交流電圧Vacのゼロクロス点、交流電圧Vacの極性(正極性、負極性)を含んでいる。位相検出部3は、交流電圧Vacのゼロクロス点を検出すると検出信号を制御部6に出力するように構成されている。位相検出部3は、ダイオードD31と、第1検出部31と、ダイオードD32と、第2検出部32と、を有している。第1検出部31は、ダイオードD31を介して入力端子11に電気的に接続されている。第2検出部32は、ダイオードD32を介して入力端子12に電気的に接続されている。第1検出部31は、交流電圧Vacが負極性の半周期から正極性の半周期に移行する際のゼロクロス点を検出する。第2検出部32は、交流電圧Vacが正極性の半周期から負極性の半周期に移行する際のゼロクロス点を検出する。
すなわち、第1検出部31は、入力端子11を正極とする電圧が規定値未満の状態から規定値以上の状態に移行したことを検出すると、ゼロクロス点と判断する。同様に、第2検出部32は、入力端子12を正極とする電圧が規定値未満の状態から規定値以上の状態に移行したことを検出すると、ゼロクロス点と判断する。規定値は0〔V〕付近に設定された値である。例えば、第1検出部31の規定値は、+数〔V〕程度であり、第2検出部32の規定値は、−数〔V〕程度である。したがって、第1検出部31及び第2検出部32で検出されるゼロクロス点の検出点は、厳密な意味でのゼロクロス点(0〔V〕)から少し時間が遅れる。
入力部4は、ユーザによって操作される操作部から、調光レベルを表す信号を受け付け、制御部6に調光信号として出力する。入力部4は、調光信号を出力するのに際して、受け付けた信号を加工してもよいし、しなくてもよい。調光信号とは、負荷7の光出力の大きさを指定する数値等であって、負荷7を消灯状態とする「OFFレベル」を含む場合もある。なお、操作部は、ユーザの操作を受けて入力部4に調光レベルを表す信号を出力する構成であればよく、例えば可変抵抗器やロータリスイッチ、タッチパネル、リモートコントローラ、あるいはスマートフォン等の通信端末などである。
制御部6は、位相検出部3からの検出信号及び入力部4からの調光信号に基づいて双方向スイッチ2を制御する。制御部6は、スイッチ素子Q1,Q2の各々を別々に制御する。具体的には、制御部6は、第1制御信号Sb1にてスイッチ素子Q1を制御し、第2制御信号Sb2にてスイッチ素子Q2を制御する。
制御部6は、例えばマイコン(マイクロコンピュータ)を主構成として備えている。マイコンは、マイコンのメモリに記録されているプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行することにより、制御部6としての機能を実現する。プログラムは、予めマイコンのメモリに記録されていてもよいし、メモリカードのような記録媒体に記録されて提供されたり、電気通信回線を通して提供されたりしてもよい。言い換えれば、上記プログラムは、コンピュータ(ここではマイコン)を、制御部6として機能させるためのプログラムである。
スイッチ駆動部9は、スイッチ素子Q1を駆動(オン/オフ制御)する第1駆動部91と、スイッチ素子Q2を駆動(オン/オフ制御)する第2駆動部92と、を有している。第1駆動部91は、制御部6から第1制御信号Sb1を受けて、スイッチ素子Q1にゲート電圧を印加する。これにより、第1駆動部91はスイッチ素子Q1をオン/オフ制御する。同様に、第2駆動部92は、制御部6から第2制御信号Sb2を受けて、スイッチ素子Q2にゲート電圧を印加する。これにより、第2駆動部92はスイッチ素子Q2をオン/オフ制御する。第1駆動部91は、スイッチ素子Q1のソースの電位を基準にしてゲート電圧を生成する。第2駆動部92も同様である。
電源部5は、制御電源を生成する制御電源部51と、駆動電源を生成する駆動電源部52と、電圧検出部53と、を有している。さらに、電源部5は、コンデンサC1,C2を有している。制御電源は、制御部6の動作用の電源である。駆動電源は、スイッチ駆動部9の駆動用の電源である。コンデンサC1は、制御電源部51の出力端子に電気的に接続されており、制御電源部51の出力電流により充電される。コンデンサC2は、駆動電源部52の出力端子に電気的に接続されており、駆動電源部52の出力電流により充電される。
電源部5は、ダイオードD1を介して入力端子11に電気的に接続され、ダイオードD2を介して入力端子12に電気的に接続されている。これにより、2個のダイオードD1,D2と、2個のスイッチ素子Q1,Q2の各々の寄生ダイオードとで構成されるダイオードブリッジにて、入力端子11,12間に印加される交流電圧Vacが全波整流されて、電源部5に供給される。したがって、双方向スイッチ2がオフ状態にある場合、電源部5には、全波整流された交流電圧Vac(ダイオードブリッジから出力される脈流電圧)が印加されることになる。
駆動電源部52は、全波整流された交流電圧Vacが印加されることにより、定電圧の駆動電源を生成してコンデンサC2に出力する。駆動電源部52は、スイッチ駆動部9及び制御電源部51に、駆動電源を供給する。駆動電源は、例えば10〔V〕である。制御電源部51は、駆動電源部52から供給された駆動電源を降圧して制御電源を生成し、コンデンサC1に出力する。制御電源は、例えば3〔V〕である。なお、制御電源部51は、駆動電源部52を介さず、全波整流された交流電圧Vacから直接制御電源を生成してもよい。つまり、電源部5は、交流電源8からの供給電力により制御電源及び駆動電源を生成する。
電圧検出部53は、電源部5のコンデンサC2の(両端)電圧Vc2を、制御電源の電圧として検出する。電圧検出部53は、例えばコンデンサC2の両端間に接続された分圧抵抗であって、コンデンサC2の電圧Vc2に相当する電圧を、検出値として制御部6へ出力する。つまり、電圧検出部53は、コンデンサC2の電圧Vc2を検出することで、間接的に制御電源の電圧を検出している。以下では、電圧検出部53の検出値はコンデンサC2の電圧Vc2と等しいこととする。ただし、この構成に限らず、電圧検出部53は、例えばコンデンサC1の(両端)電圧Vc1を検出することにより、直接的に制御電源の電圧を検出する構成であってもよい。
制御部6は、切替時点(双方向スイッチ2がオン状態からオフ状態に切り替わる時点)から交流電圧Vacの半周期の終点までのオフ期間において、電圧検出部53の検出値(コンデンサC2の電圧Vc2)と所定の閾値Vth1(図2参照)とを比較する。このとき、検出値(電圧Vc2)が閾値Vth1に達すると、停止部13へ出力する遮断信号Ss1を「ON」信号から「OFF」信号に切り替える。ここで、閾値Vth1は、少なくとも次の切替時点までの制御部6の動作を確保できる程度に、コンデンサC2が充電されたときのコンデンサC2の両端電圧とする。具体的には、調光レベルによらず、コンデンサC2の電圧Vc2が最小値Vmin(図2参照)を下回らないように、最小値Vminに所定のマージンを加えた値が閾値Vth1として用いられる。ここでいう「最小値Vmin」は、制御部6が正常に動作するために必要な電圧Vc2の最小値である。
停止部13は、制御部6からの遮断信号Ss1を受け、遮断信号Ss1が「OFF」信号である間、電源部5での制御電源の生成を停止させる。本実施形態では、停止部13は、一対の入力端子11,12の少なくとも一方と電源部5との間を電気的に遮断することにより、電源部5での制御電源の生成を停止させる。停止部13は電源部5と直列回路を構成する。停止部13と電源部5との直列回路は、上記ダイオードブリッジを介して、一対の入力端子11,12間において双方向スイッチ2と、電気的に並列に接続される。
具体的には、停止部13は、一対のダイオードD1,D2の接続点と、電源部5との間に電気的に接続されたスイッチであって、制御部6からの遮断信号Ss1を受けてオン/オフする。停止部13は、遮断信号Ss1が「ON」信号であればオンし、入力端子11,12に電源部5を電気的に接続する。一方、遮断信号Ss1が「OFF」信号であれば、停止部13がオフし、入力端子11,12から電源部5を電気的に切り離す。
なお、負荷7の点灯回路は、調光装置1で位相制御された交流電圧Vacの波形から調光レベルを読み取り、LED素子の光出力の大きさを変化させる。ここで、点灯回路は、一例としてブリーダ回路などの電流確保用の回路を有している。そのため、調光装置1の双方向スイッチ2が非導通となる期間においても、負荷7に電流を流すことが可能である。
(1.2)動作
(1.2.1)起動動作
まず、本実施形態の調光装置1の通電開始時の起動動作について説明する。
上述した構成の調光装置1によれば、入力端子11,12間に負荷7を介して交流電源8が接続されると、交流電源8から入力端子11,12間に印加される交流電圧Vacが整流されて駆動電源部52に供給される。駆動電源部52で生成された駆動電源はスイッチ駆動部9に供給され、かつ制御電源部51に供給される。制御電源部51で生成された制御電源が制御部6に供給されると、制御部6が起動する。
制御部6が起動すると、制御部6は、位相検出部3の検出信号を基に交流電源8の周波数の判定を行う。そして、制御部6は、判定した周波数に応じて、予めメモリに記憶されている数値テーブルを参照し、各種の時間などのパラメータの設定を行う。ここで、入力部4に入力された調光レベルが「OFFレベル」であれば、制御部6は、双方向スイッチ2を双方向オフ状態に維持することで、一対の入力端子11,12間のインピーダンスをハイインピーダンス状態に維持する。これにより、負荷7は消灯状態を維持する。
(1.2.2)調光動作
次に、本実施形態の調光装置1の調光動作について、図2を参照して説明する。図2では、交流電圧Vac、第1検出信号ZC1、第2検出信号ZC2、第1制御信号Sb1、第2制御信号Sb2、コンデンサC2の電圧Vc2、及び遮断信号Ss1を示している。ここで、第1検出信号ZC1は第1検出部31による検出信号、第2検出信号ZC2は第2検出部32による検出信号である。なお、ここでは、第1検出信号ZC1が「H」レベルから「L」レベルに変化することをもって、第1検出信号ZC1が発生したこととする。また、第2検出信号ZC2が「H」レベルから「L」レベルに変化することをもって、第2検出信号ZC2が発生したこととする。つまり、第1検出信号ZC1及び第2検出信号ZC2は、ゼロクロス点の検出時に「H」レベルから「L」レベルに変化する信号である。コンデンサC2の電圧Vc2、及び遮断信号Ss1については、「(1.2.3)制御電源の生成動作」の欄で説明する。
まず、交流電圧Vacが正極性の半周期における調光装置1の動作について説明する。調光装置1は、位相制御の基準となる交流電圧Vacのゼロクロス点を位相検出部3で検出する。交流電圧Vacが負極性の半周期から正極性の半周期に移行する際には、交流電圧Vacが正極性の規定値「Vzc」に達すると、第1検出部31が第1検出信号ZC1を出力する。本実施形態では、第1検出信号ZC1の発生時点を第1時点t1とし、半周期の始点(ゼロクロス点)t0から第1時点t1までの期間を、第一の期間T1とする。半周期の始点t0から第1時点t1までの第一の期間T1では、制御部6は、第1制御信号Sb1及び第2制御信号Sb2を「OFF」信号にする。これにより、第一の期間T1では、2個のスイッチ素子Q1,Q2がいずれもオフになり、双方向スイッチ2が双方向オフ状態となる。第1時点t1において、制御部6は、第1制御信号Sb1及び第2制御信号Sb2を「ON」信号にする。
第2時点t2は、第1時点t1から調光信号に応じた長さのオン時間が経過した時点である。第2時点t2においては、制御部6は、第2制御信号Sb2を「ON」信号に維持したまま、第1制御信号Sb1を「OFF」信号にする。これにより、第1時点t1から第2時点t2までの第二の期間T2には、2個のスイッチ素子Q1,Q2がいずれもオンになり、双方向スイッチ2が双方向オン状態となる。そのため、第二の期間T2には、交流電源8から双方向スイッチ2を介して負荷7へ電力が供給され、負荷7が点灯する。
第3時点t3は、半周期の終点(ゼロクロス点)t4よりも一定時間(例えば300〔μs〕)だけ手前の時間である。第3時点t3においては、制御部6は、第1制御信号Sb1及び第2制御信号Sb2を「OFF」信号にする。これにより、第2時点t2から第3時点t3までの第三の期間T3には、2個のスイッチ素子Q1,Q2のうちスイッチ素子Q1のみがオフし、双方向スイッチ2が逆方向オン状態となる。そのため、第三の期間T3には、交流電源8から負荷7への電力が断たれる。
第3時点t3から半周期の終点(ゼロクロス点)t4までの第四の期間T4には、2個のスイッチ素子Q1,Q2がいずれもオフになり、双方向スイッチ2が双方向オフ状態となる。
また、交流電圧Vacが負極性の半周期における調光装置1の動作は、正極性の半周期と基本的に同様の動作となる。
負極性の半周期において、交流電圧Vacが負極性の規定値「−Vzc」に達すると、第2検出部32が第2検出信号ZC2を出力する。本実施形態では、半周期の始点t0(t4)から第2検出信号ZC2の発生時点である第1時点t1までの期間を第一の期間T1とする。また、第2時点t2は、第1時点t1から調光信号に応じた長さのオン時間が経過した時点であり、第3時点t3は、半周期の終点t4(t0)よりも一定時間(例えば300〔μs〕)だけ手前の時間である。
第一の期間T1では、制御部6は、第1制御信号Sb1及び第2制御信号Sb2を「OFF」信号にする。これにより、第一の期間T1には双方向スイッチ2が双方向オフ状態となる。そして、第1時点t1において、制御部6は、第1制御信号Sb1及び第2制御信号Sb2を「ON」信号にする。これにより、第1時点t1から第2時点t2までの第二の期間T2には、2個のスイッチ素子Q1,Q2がいずれもオンになり、双方向スイッチ2が双方向オン状態となる。そのため、第二の期間T2には、交流電源8から双方向スイッチ2を介して負荷7へ電力が供給され、負荷7が点灯する。
第2時点t2においては、制御部6は、第1制御信号Sb1を「ON」信号に維持したまま、第2制御信号Sb2を「OFF」信号にする。第3時点t3においては、制御部6は、第1制御信号Sb1及び第2制御信号Sb2を「OFF」信号にする。これにより、第2時点t2から第3時点t3までの第三の期間T3には、2個のスイッチ素子Q1,Q2のうちスイッチ素子Q2のみがオフし、双方向スイッチ2が逆方向オン状態となる。そのため、第三の期間T3には、交流電源8から負荷7への電力が断たれる。第3時点t3から半周期の終点t4までの第四の期間T4には、2個のスイッチ素子Q1,Q2がいずれもオフになり、双方向スイッチ2が双方向オフ状態となる。
本実施形態の調光装置1は、以上説明した正極性の半周期の動作と負極性の半周期の動作とを交流電圧Vacの半周期ごとに交互に繰り返すことで、負荷7の調光を行う。ここで、「双方向オン状態」はオン状態であり、「逆方向オン状態」はオフ状態であるから、双方向スイッチ2が双方向オン状態から逆方向オン状態に切り替わる時点、つまり第2時点t2は「切替時点」に相当する。そして、第1時点t1から切替時点(第2時点t2)までの時間(オン時間)は、入力部4に入力された調光レベルに応じた時間であるので、半周期において入力端子11,12間が導通する時間は、調光レベルに従って規定されることになる。さらに、正極性の規定値「Vzc」及び負極性の規定値「−Vzc」が固定値であれば、半周期の始点t0から第1時点(第1検出信号ZC1又は第2検出信号ZC2の発生時点)t1までの時間は、略固定長の時間になる。
そのため、半周期の始点t0から切替時点(第2時点t2)までの時間、つまり第一の期間T1と第二の期間T2とを合計した時間である「可変時間」は、調光レベルに応じて長さが変化することになる。言い換えれば、可変時間は可変長の時間であって、交流電圧Vacに対する切替時点(第2時点t2)の位相は調光レベルに応じて変化する。すなわち、負荷7の光出力を小さくする場合には可変時間は短く、負荷7の光出力を大きくする場合には可変時間は長く規定される。そのため、入力部4に入力される調光レベルに応じて、負荷7の光出力の大きさを変えることが可能である。
また、交流電圧Vacの半周期の後半、具体的には切替時点(第2時点t2)から半周期の終点t4までの期間(第三の期間T3及び第四の期間T4)には、双方向スイッチ2がオフ状態(逆方向オン状態又は双方向オフ状態)となる。本実施形態では、第三の期間T3及び第四の期間T4を合計した期間が「オフ期間」に相当する。調光装置1は、このオフ期間を用いて交流電源8から電源部5への電力供給を確保できる。電源部5の動作について詳しくは、「(1.2.3)制御電源の生成動作」の欄で説明する。
なお、本実施形態の場合、交流電源8から電源部5への電力供給の確保を優先してオフ期間が設定されるため、入力部4に入力された調光レベルに応じて負荷7へ電力を供給する第二の期間T2が設定されない場合がある。例えば、ユーザが操作部を負荷7の光出力を最大にするように操作しても、オフ期間(第三の期間T3及び第四の期間T4)の設定が優先され、入力部からの調光信号の通りには第二の期間T2が設定されないことがある。
(1.2.3)制御電源の生成動作
次に、電源部5における制御電源の生成動作について図2を参照して説明する。
本実施形態では、電源部5は、切替時点(第2時点t2)から半周期の終点t4までのオフ期間(第三の期間T3及び第四の期間T4)において、交流電源8から電力供給を受けて制御電源を生成する。そのため、切替時点(第2時点t2)からコンデンサC2の充電が開始し、コンデンサC2の電圧Vc2が徐々に大きくなる。
ここで、制御部6は、オフ期間の始点である切替時点(第2時点t2)においては、停止部13へ出力する遮断信号Ss1を「ON」信号にしている。そして、オフ期間において、制御部6は、コンデンサC2の電圧Vc2と閾値Vth1とを比較し、電圧Vc2が閾値Vth1に達すると、遮断信号Ss1を「ON」信号から「OFF」信号に切り替える。遮断信号Ss1を「OFF」信号に切り替えた後、制御部6は、少なくとも次の第1時点(第1検出信号ZC1又は第2検出信号ZC2の発生時点)t1までは、遮断信号Ss1を「OFF」信号に維持する。
遮断信号Ss1が「OFF」信号である間、停止部13は、入力端子11,12から電源部5を電気的に切り離すことで、電源部5での制御電源の生成を停止させる。そのため、オフ期間であっても、常に電源部5で制御電源が生成されるのではなく、コンデンサC2がある程度充電されてコンデンサC2の電圧Vc2が閾値Vth1に達した以降は、制御電源の生成が停止する。コンデンサC2の充電が停止すると、コンデンサC2に蓄積された電荷が制御部6で消費されることにより、コンデンサC2の電圧Vc2は徐々に小さくなる。
本実施形態では、制御部6は、第1時点(第1検出信号ZC1又は第2検出信号ZC2の発生時点)t1において、遮断信号Ss1が「OFF」信号であれば、遮断信号Ss1を「ON」信号に切り替える。第1時点t1において遮断信号Ss1が「ON」信号であれば、制御部6は、遮断信号Ss1を「ON」信号に維持する。これにより、停止部13は、オフ期間において電源部5での制御電源の生成を停止させた場合、位相検出部3にて交流電圧Vacの位相(ゼロクロス点)が検出された直後に、電源部5での制御電源の生成を再開させることになる。ただし、第1時点t1から第2時点(切替時点)t2までの第二の期間T2においては、双方向スイッチ2がオン状態(双方向オン状態)にあって、そもそも交流電源8から電源部5への電力供給を確保できないため、電源部5での制御電源の生成は行われない。
(1.3)比較例との対比
以下、本実施形態から停止部13を省略した構成(ダイオードD1,D2に電源部5が直接接続された構成)の調光装置を比較例とし、本実施形態と比較例とを対比した場合の、両者の相違点について説明する。ここで示す比較例は、停止部がない点で本実施形態とは異なるものの、その他の回路構成については本実施形態と同じであるため、以下、本実施形態と同様の構成要素については共通の符号を付して説明する。
比較例では、双方向スイッチ2がオフ状態の期間(オフ期間)においても、電源部5が交流電源8からの電力供給を受けて制御電源を生成することにより、電源部5を通して、一対の入力端子11,12間に電流が流れることがある。言い換えれば、双方向スイッチ2がオフ状態であっても、電源部5の影響で、入力端子11,12間のインピーダンスが低くなる。この状態では、交流電源8の交流電圧Vacは、調光装置と負荷7とで分圧されることになり、負荷7の種類によっては、一対の入力端子11,12間に印加される電圧と交流電圧Vacとの間に、大幅なずれが生じることがある。したがって、比較例においては、交流電圧Vacの位相(ゼロクロス点)を位相検出部3で正確に検出できない可能性がある。位相検出部3での交流電圧Vacの位相の検出精度が低いと、制御部6による双方向スイッチ2の制御に支障をきたすことになり、調光装置の正常な動作が維持できない可能性がある。
これに対して、本実施形態では、オフ期間のうち遮断信号Ss1が「OFF」信号である期間においては、入力端子11,12から電源部5を切り離した分だけ、入力端子11,12間のインピーダンスを高く維持できる。つまり、調光装置1は、双方向スイッチ2がオフ状態の期間(オフ期間)に電源部5での制御電源の生成を停止させて、交流電源8から電源部5への電力供給が行われないようにすることで、入力端子11,12間のインピーダンスを高く維持できる。この状態では、一対の入力端子11,12間に印加される電圧と交流電源8の交流電圧Vacとの間に、ずれが生じにくくなる。したがって、本実施形態の調光装置1では、比較例に比べて、位相検出部3での交流電圧Vacの位相(ゼロクロス点)の検出精度が向上する。
(1.4)利点
本実施形態の調光装置1は、停止部13を備えることにより、双方向スイッチ2がオフ状態の期間(オフ期間)であっても、制御電源の電圧(コンデンサC2の電圧Vc2)が閾値Vth1に達した以降は、電源部5での制御電源の生成を停止させることができる。これにより、停止部13がない場合に比べて、一対の入力端子11,12間に印加される電圧と交流電圧Vacとの間に、ずれが生じにくくなり、位相検出部3での交流電圧Vacの位相の検出精度が向上する。位相検出部3での交流電圧Vacの位相の検出精度が向上すれば、調光装置1の正常な動作が維持されやすくなる。しかも、オフ期間において制御電源の電圧が閾値Vth1に達するまでの間は、電源部5が制御電源を生成するので、調光装置1は、電源部5から制御部6への電源供給を維持できることで、負荷7の点滅や、ちらつきなどの異常動作を防止できる。したがって、本実施形態の調光装置1によれば、より多くの種類の負荷に対応可能になる、という利点がある。
また、調光装置の制御方式には、逆位相制御方式(トレーリングエッジ方式)の他、交流電圧Vacの半周期の途中からゼロクロス点までの期間に一対の入力端子11,12間が導通する、正位相制御方式(リーディングエッジ方式)がある。逆位相制御方式は、光源としてのLED素子を備えた負荷7に、ゼロクロス点から電力供給を開始するため、電力供給開始時の電流波形歪みを小さく抑えることができる。これにより、調光装置に接続可能な負荷7の数(灯数)が増えたり、うなり音の発生を抑制できたりする利点がある。
なお、本実施形態の調光装置1は、基本的に逆位相制御方式を採用しつつも、半周期の始点(ゼロクロス点)t0からやや遅れた第1時点(第1検出信号ZC1又は第2検出信号ZC2の発生時点)t1にて負荷7に電力供給を開始している。そのため、ゼロクロス点にて負荷7への電力供給を開始する逆位相制御方式よりも電流波形歪みは大きくなる可能性がある。ただし、第1時点t1での交流電圧Vacの絶対値はそれほど大きくはないため、電流波形歪みの影響は無視できるほど小さい。
さらに、本実施形態の調光装置1は、第2時点t2から第3時点t3までの期間(第三の期間T3)においては、双方向スイッチ2を逆方向オン状態とするので、位相検出部3の誤検出を低減できる。すなわち、負荷7によっては、負荷7の両端電圧の絶対値が交流電圧Vacの絶対値を上回り、その結果、交流電圧Vacとは逆極性の電圧(以下、「逆極性電圧」という)が一対の入力端子11,12に印加されることがある。例えば比較的容量の大きなバッファコンデンサが設けられている負荷7など、両端電圧が下がりにくい負荷7の場合に、このような逆極性電圧が発生しやすい。逆極性電圧が発生すると、交流電圧Vacのゼロクロス点以外のところで、位相検出部3が誤ってゼロクロス点を検出することがある。調光レベルによって逆極性電圧が発生したり発生しなかったりする負荷7もあり、このような負荷7では、調光レベルが変化するとゼロクロス点が急変することになる。第三の期間T3においては、双方向スイッチ2が逆方向オン状態となることで、このような逆極性電圧の発生が抑制されるので、逆極性電圧に起因した位相検出部3の誤検出を低減することができる。
また、本実施形態のように、電源部5はコンデンサC2を有し、電圧検出部53は、コンデンサC2の電圧を検出することが好ましい。この構成によれば、電源部5は、入力端子11,12間が非導通となる期間に交流電源8から供給される電力を、コンデンサC2に蓄えることができる。したがって、入力端子11,12間が導通する期間でも、電源部5は制御部6の制御電源を確保することができる。ただし、電源部5がコンデンサC1,C2を有することは調光装置1に必須の構成ではなく、コンデンサC1,C2の各々は適宜省略されていてもよい。なお。コンデンサC1,C2は寄生容量でもよく、その場合には、別個のコンデンサは無い構成となる。
また、本実施形態のように、停止部13は、オフ期間において電源部5での制御電源の生成を停止させた場合、位相検出部3にて交流電圧Vacの位相が検出された後、電源部5での制御電源の生成を再開させるように構成されていることが好ましい。本実施形態では、制御部6は、第1時点(第1検出信号ZC1又は第2検出信号ZC2の発生時点)t1において遮断信号Ss1を「ON」信号にするので、位相検出部3にて交流電圧Vacの位相が検出された直後に、電源部5での制御電源の生成が再開する。この構成によれば、電源部5での制御電源の生成が一旦停止した場合でも、次のオフ期間には、電源部5が制御電源の生成を再開するので、調光装置1は、電源部5から制御部6への電源供給を維持できる。ただし、停止部13がオフ期間に制御電源の生成を停止させた場合に、位相検出部3にて交流電圧Vacの位相が検出された直後に制御電源の生成を再開させることは調光装置1に必須の構成ではない。停止部13は、オフ期間に制御電源の生成を停止させた場合、例えば次のオフ期間の開始後(切替時点以降)に、電源部5での制御電源の生成を再開させてもよい。
本実施形態のように、位相検出部3は、交流電圧Vacのゼロクロス点を検出すると検出信号を出力するように構成されていることが好ましい。この構成によれば、切替時点(第2時点t2)から半周期の終点t4までのオフ期間において、制御電源の電圧(コンデンサC2の電圧Vc2)が閾値Vth1に達した以降は、停止部13が作動することで、位相検出部3でのゼロクロス点の検出精度が向上する。したがって、本実施形態の調光装置1のように停止部13を備えることが、とくに有用である。ただし、位相検出部3が交流電圧Vacのゼロクロス点を検出することは調光装置1に必須の構成ではなく、位相検出部3はゼロクロス点以外から交流電圧Vacの位相を検出してもよい。
また、本実施形態のように、制御部6は、検出信号を受信すると、双方向スイッチ2をオフ状態からオン状態に切り替えるように構成されていることが好ましい。この構成によれば、位相検出部3が交流電圧Vacのゼロクロス点を検出するとすぐに、双方向スイッチ2をオフ状態からオン状態に切り替えることができる。この場合において、双方向スイッチ2の制御を確実に行うには位相検出部3でのゼロクロス点の検出精度が重要になるので、本実施形態の調光装置1のように停止部13を備えることが、とくに有用である。ただし、制御部6が検出信号を受けて双方向スイッチ2をオフ状態からオン状態に切り替えることは調光装置1に必須の構成ではない。
(1.5)変形例
(1.5.1)変形例1
実施形態1の変形例1に係る調光装置1Aは、図3に示すように、双方向スイッチ2に相当する部分が、実施形態1の調光装置1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本変形例では、双方向スイッチ2Aが、ダブルゲート構造のスイッチ素子Q3を含む。スイッチ素子Q3は、例えばGaN(窒化ガリウム)などのワイドバンドギャップの半導体材料を用いたダブルゲート(デュアルゲート)構造の半導体素子である。さらに、双方向スイッチ2Aは、入力端子11,12間において、いわゆる逆直列に接続された一対のダイオードD3,D4を含んでいる。ダイオードD3のカソードは入力端子11に接続され、ダイオードD4のカソードは入力端子12に接続されている。両ダイオードD3,D4のアノードは、電源部5のグランドに電気的に接続されている。なお、本変形例では、一対のダイオードD3,D4が、一対のダイオードD1,D2と共にダイオードブリッジを構成する。
本変形例の構成によれば、双方向スイッチ2Aは、双方向スイッチ2に比較して導通損失のさらなる低減を図ることができる。
(1.5.2)その他の変形例
以下、上述した変形例1以外の実施形態1の変形例を列挙する。
上述した実施形態1及び変形例1の調光装置は、光源としてLED素子を用いた負荷7に限らず、有機EL(Electroluminescence)素子や放電灯など、様々な光源の負荷7に適用可能である。
双方向スイッチ2の制御においては、「双方向オン状態」の代わりに「順方向オン状態」に制御することも可能であり、逆に「順方向オン状態」の代わりに「双方向オン状態」に制御することも可能である。また、「双方向オフ状態」の代わりに「逆方向オン状態」に制御することも可能であり、「逆方向オン状態」の代わりに「双方向オフ状態」に制御することも可能である。すなわち、双方向スイッチ2が、オン状態又はオフ状態の状態が変わらなければよい。
また、制御部6による双方向スイッチ2の制御方式は、上述した例に限らず、例えば、交流電圧Vacと同じ周期で第1制御信号と第2制御信号とを交互に「ON」信号とする方式であってもよい。この場合、2個のスイッチ素子Q1,Q2のうち、交流電圧Vacの高電位側となるスイッチ素子がオンしている期間に、双方向スイッチ2が導通することになる。つまり、この変形例では、交流電圧Vacのゼロクロス点から半周期の途中までの期間に一対の入力端子11,12間が導通する、いわゆる逆位相制御が実現される。この場合、第1制御信号及び第2制御信号と交流電圧Vacとの位相差を調節することで、双方向スイッチ2の導通時間を調節することができる。
また、停止部13は、オフ期間において、電圧検出部53で検出される電圧Vc2が閾値Vth1に達すると、電源部5での制御電源の生成を停止させる構成であればよく、制御部6からの遮断信号Ss1にて停止部13が制御されることは必須の構成ではない。例えば、電圧検出部53の検出値を閾値Vth1と比較する機能が停止部13に付加され、この比較結果により、停止部13が電源部5での制御電源の生成を停止させてもよい。
また、電圧検出部53は、電源部5に設けられる構成に限らず、例えば制御部6に設けられていてもよい。この場合、例えば制御部6のA/D変換入力端子にコンデンサC2が接続されていれば、コンデンサC2の電圧Vc2がアナログ値として制御部6に入力される。
また、スイッチ駆動部9は、調光装置1に必須の構成ではなく、適宜省略されていてもよい。スイッチ駆動部9が省略される場合、制御部6が直接的に双方向スイッチ2を駆動する。スイッチ駆動部9が省略される場合には、駆動電源部52が省略される。
また、双方向スイッチ2を構成する2個のスイッチ素子Q1,Q2の各々は、エンハンスメント形のnチャネルMOSFETに限らず、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などであってもよい。さらに、双方向スイッチ2において、一方向オン状態を実現するための整流素子(ダイオード)は、スイッチ素子Q1,Q2の寄生ダイオードに限らず、変形例1のように外付けのダイオードであってもよい。ダイオードは、スイッチ素子Q1,Q2の各々と同一パッケージに内蔵されていてもよい。
また、第1時点t1は、第1検出信号ZC1又は第2検出信号ZC2の発生時点に限らず、第1検出信号ZC1又は第2検出信号ZC2の発生時点から一定の遅延時間(例えば300〔μs〕)が経過した時点であってもよい。遅延時間は300〔μs〕に限らず、0〔μs〕〜500〔μs〕の範囲で適宜設定される。
また、第3時点t3は半周期の終点(ゼロクロス点)t4の手前にあればよく、第3時点t3から半周期の終点t4までの長さは適宜設定可能である。例えば、第1時点t1から第3時点t3までの時間長さが、半周期よりも一定の規定時間だけ短い場合、規定時間は300〔μs〕に限らず、100〔μs〕〜500〔μs〕の範囲で適宜設定される。
また、停止部13は、停止期間において、電源部5での制御電源の生成を停止させる構成であればよく、一対の入力端子11,12の少なくとも一方と電源部5との間を電気的に遮断する構成に限らない。例えば、停止部13は、電源部5の出力(制御電源の出力)を停止することで電源部5の入力インピーダンスを高くし、電源部5での制御電源の生成を停止させる構成であってもよい。
図4に、電源部5での制御電源の生成を停止させるための構成を例示する。この構成では、駆動電源部52が停止部を兼ねている。駆動電源部52は、ツェナダイオードZD1及びトランジスタQ10を含む定電圧回路を構成する。図4においては、駆動電源部52は、ツェナダイオードZD1と、トランジスタQ10と、第1の抵抗R1と、第2の抵抗R2と、ダイオードD5と、を有している。この駆動電源部52は、第3の抵抗R3と、第4の抵抗R4と、第3のスイッチ素子Q11と、第4のスイッチ素子Q12と、をさらに有している。なお、図4においては、図1とは左右が反転されており、駆動電源部52が制御電源部51の左方に位置している。
具体的には、電源入力端子(一対のダイオードD1,D2の接続点)とグランドとの間において、抵抗R1、トランジスタQ10、抵抗R3、ダイオードD5、及びコンデンサC2が、電気的に直列に接続されている。抵抗R2及びツェナダイオードZD1は、電源入力端子とグランドとの間において、電気的に直列に接続されている。トランジスタQ10及びスイッチ素子Q12の各々は、一例として、エンハンスメント形のnチャネルMOSFETからなる。スイッチ素子Q11は、一例として、npn形のバイポーラトランジスタからなる。
トランジスタQ10のゲートは、ツェナダイオードZD1のカソードに電気的に接続されている。ツェナダイオードZD1のアノードはグランドに電気的に接続されている。スイッチ素子Q11は、トランジスタQ10のソースとゲートとの間に電気的に接続されている。スイッチ素子Q11のエミッタは、抵抗R3を介してトランジスタQ10のソースに電気的に接続されている。スイッチ素子Q11のベースは、抵抗R4を介してトランジスタQ10のソースに電気的に接続されている。スイッチ素子Q12は、トランジスタQ10のゲートとグランドとの間に電気的に接続されている。スイッチ素子Q12のゲートは、制御部6に電気的に接続されている。スイッチ素子Q12は、制御部6からの遮断信号Ss1を受けてオン/オフする。
上記構成により、制御部6からの遮断信号Ss1が「OFF」信号である間、駆動電源部52は、交流電源8からの電力供給を受けて、ツェナダイオードZD1のツェナ電圧(降伏電圧)に基づく定電圧にて、コンデンサC2を充電する。トランジスタQ10のゲートとグランドとの間の電圧は、ツェナダイオードZD1のツェナ電圧にクランプされる。ここで、トランジスタQ10を流れる電流(ドレイン電流)が規定値以上になると、抵抗R3の両端電圧にてスイッチ素子Q11がオンし、これによりトランジスタQ10がオフになる。このとき、コンデンサC2の充電経路が遮断され、電源部5での制御電源の生成が停止する。
一方、制御部6からの遮断信号Ss1が「ON」信号になると、スイッチ素子Q12がオンし、これによりトランジスタQ10がオフになる。このとき、コンデンサC2の充電経路が遮断され、電源部5での制御電源の生成が停止する。つまり、図4の例では、遮断信号Ss1が「ON」信号である間、停止部(駆動電源部52)は、制御電源の出力を停止させる。
なお、実施形態1でのダイオードD1,D2は調光装置1に必須の構成ではなく、ダイオードD1,D2は適宜省略されていてもよい。
また、交流電圧Vac及び規定値Vzc等の2値間の比較において、「以上」としているところは、2値が等しい場合、及び2値の一方が他方を超えている場合との両方を含む。ただし、これに限らず、ここでいう「以上」は、2値の一方が他方を超えている場合のみを含む「より大きい」と同義であってもよい。つまり、2値が等しい場合を含むか否かは、規定値Vzc等の設定次第で任意に変更できるので、「以上」か「より大きい」かに技術上の差異はない。同様に、「未満」においても「以下」と同義であってもよい。
(実施形態2)
本実施形態の調光装置1Bは、図5に示すように、制御部6Bが、1回のゼロクロス点の検出信号に基づいて、半周期以上先の交流電圧Vacのゼロクロス点を推定するように構成されている点で、実施形態1の調光装置1と相違する。調光装置1Bの回路構成は、実施形態1の調光装置1と同じである。以下、実施形態1と同様の構成については共通の符号を付して適宜説明を省略する。
位相検出部3が、交流電圧Vacのゼロクロス点を検出すると検出信号を出力するように構成されている点は、実施形態1と同様である。
本実施形態では、制御部6Bは、交流電圧Vacの周波数に基づいて、位相検出部3から検出信号を受ける度に、交流電圧Vacの半周期以上先のゼロクロス点を仮想ゼロクロス点として推定し、仮想ゼロクロス点のタイミングで仮想信号を発生する。具体的には、図6に示すように、制御部6Bは、第1検出信号ZC1を受けた時点から交流電圧Vacの1周期に相当する待機時間Tzcが経過した時点で、第1仮想信号Si1を発生する。同様に、制御部6Bは、第2検出信号ZC2を受けた時点から交流電圧Vacの1周期に相当する待機時間Tzcが経過した時点で、第2仮想信号Si2を発生する。図6では、図2と同様の交流電圧Vac、第1検出信号ZC1、第2検出信号ZC2、第1制御信号Sb1、第2制御信号Sb2、電圧Vc2、及び遮断信号Ss1に加え、第1仮想信号Si1及び第2仮想信号Si2を示している。
ここで、次の第1検出信号ZC1より先に、第1仮想信号Si1が発生しないよう、待機時間Tzcは、交流電圧Vacの1周期よりやや長く設定されている。また、次の第2検出信号ZC2より先に、第2仮想信号Si2が発生しないよう、待機時間Tzcは、交流電圧Vacの1周期よりやや長く設定されている。
そして、制御部6Bは、第1検出信号ZC1と第1仮想信号Si1との論理和を、双方向スイッチ2の制御のタイミングを決定するトリガ信号とする。同様に、制御部6Bは、第2検出信号ZC2と第2仮想信号Si2との論理和を、双方向スイッチ2の制御のタイミングを決定するトリガ信号とする。したがって、位相検出部3がゼロクロス点を検出し損ねた場合でも、制御部6Bは、位相検出部3からの検出信号の代わりに仮想ゼロクロス点で発生させた仮想信号をトリガ信号にして、双方向スイッチ2の制御のタイミングを決定することができる。
なお、制御部6Bは、1回のゼロクロス点の検出信号に対して仮想ゼロクロス点を2回以上推定する構成であってもよい。この場合、制御部6Bは、検出信号を受けた時点から待機時間Tzcが経過する度に、仮想信号を発生させる。
また、仮想信号を発生させる待機時間Tzcは、交流電圧Vacの半周期を基準にして設定されればよく、1周期の他、半周期、半周期の3倍(つまり1.5周期)、半周期の4倍(つまり2周期)以上を基準に設定されてもいてもよい。待機時間Tzcが半周期の奇数倍を基準に設定される場合、制御部6Bは、第1検出信号ZC1に基づいて待機時間Tzcが経過した時点で、第2仮想信号Si2を発生させる。また、この場合、制御部6Bは、第2検出信号ZC2に基づいて待機時間Tzcが経過した時点で、第1仮想信号Si1を発生させる。したがって、制御部6Bは、第1検出信号ZC1及び第2検出信号ZC2のいずれか一方のみから、第1仮想信号Si1及び第2仮想信号Si2を発生させる構成とすることもできる。
本実施形態の調光装置1Bによれば、制御部6Bが、1回の検出信号に基づいて、半周期以上先の交流電圧Vacのゼロクロス点を推定するように構成されている。したがって、偶発的なノイズ等の影響で位相検出部3にてゼロクロス点を検出できない場合や、瞬間的な交流電圧Vacの低下などでゼロクロス点のずれが発生した場合でも、制御部6Bは、交流電圧Vacの周期に同期して安定した逆位相制御を行う。例えば、負荷7の光出力を大きくする場合などには、可変時間が長くなりオフ期間に制御電源の電圧Vc2が閾値Vth1に到達せず、交流電圧Vacのゼロクロス点においても電源部5が制御電源を生成し続ける可能性がある。このような場合に、位相検出部3がゼロクロス点を検出し損ねたとしても、制御部6Bは、仮想ゼロクロス点を用いることで交流電圧Vacの周期に同期して安定した逆位相制御を行うことができる。
ところで、本実施形態においては、図6に示すように、第1の閾値Vth1と第2の閾値Vth2との二つの値が、電圧Vc2の比較対象である「閾値」として設定されている。一例として、第2の閾値Vth2は最小値Vminより大きく、第1の閾値Vth1は第2の閾値Vth2よりさらに大きい(Vmin<Vth2<Vth1)。ここで、調光レベルによらず、コンデンサC2の電圧Vc2が最小値Vminを下回らないように、最小値Vminに所定のマージンを加えた値が第2の閾値Vth2として用いられる。
制御部6Bは、位相検出部3からの検出信号(第1検出信号ZC1又は第2検出信号ZC2)の受信状況によって、第1の閾値Vth1と第2の閾値Vth2とを使い分ける。具体的には、制御部6Bは、位相検出部3からの検出信号を正常に受けた時点から交流電圧Vacの1周期に相当する待機時間Tzcが経過するまでの期間(待機時間Tzcのカウント中)においては、第1の閾値Vth1を使用する。待機時間Tzcのカウント中以外においては、制御部6Bは、第2の閾値Vth2を使用する。
これにより、制御部6Bは、図6に示すように、待機時間Tzcのカウント中には、電圧Vc2が第1の閾値Vth1に達すると、停止部13へ出力する遮断信号Ss1を「ON」信号から「OFF」信号に切り替える。したがって、待機時間Tzcのカウント中においては、電圧Vc2が第2の閾値Vth2に達しても、第1の閾値Vth1に達するまでは、電源部5は制御電源の生成を停止しない。一方、待機時間Tzcのカウント中以外では、電圧Vc2が第2の閾値Vth2に達すると、制御部6Bは、停止部13へ出力する遮断信号Ss1を「ON」信号から「OFF」信号に切り替える。したがって、待機時間Tzcのカウント中以外の期間においては、電圧Vc2が第2の閾値Vth2に達した時点で、電源部5は制御電源の生成を停止する。
以上説明した構成によれば、待機時間Tzcのカウント中には、制御電源の生成を停止させるための閾値として大きい方の閾値(第1の閾値Vth1)が適用されることで、ゼロクロス点の検出精度よりも制御電源の確保が優先される。つまり、この状況では、仮に位相検出部3が交流電圧Vacのゼロクロス点を検出し損ねても仮想ゼロクロス点を用いて制御部6Bが安定した逆位相制御を継続できるので、制御電源の確保を優先することが望ましい。一方、待機時間Tzcのカウント中以外では、制御電源の生成を停止させるための閾値として小さい方の閾値(第2の閾値Vth2)が適用されることで、停止部13が作動し、位相検出部3での交流電圧Vacの位相の検出精度が向上しやすくなる。つまり、この状況では、仮に位相検出部3が交流電圧Vacのゼロクロス点を検出し損ねると、制御部6Bが安定した逆位相制御を継続できない可能性があるので、制御電源の確保は必要最低限に抑えて、ゼロクロス点の検出精度を優先することが望ましい。
その他の構成及び機能は実施形態1と同様である。なお、本実施形態の構成は、実施形態1(変形例を含む)で説明した各構成と組み合わせて適用可能である。
(その他の実施形態)
上述の実施形態1(変形例を含む)及び実施形態2では、交流電圧Vacの半周期の始点(ゼロクロス点)t0の前(第三の期間T3、第四の期間T4)において、交流電源8から電源部5への電力供給を確保しているが、これに限られない。
交流電圧Vacの半周期の始点(ゼロクロス点)t0の後(第一の期間T1)にも、一定時間の間、交流電源8から電源部5への電力供給を確保してもよい。また、交流電圧Vacの半周期の始点(ゼロクロス点)t0の前後(第一の期間T1、第三の期間T3、第四の期間T4)において、一定時間の間、交流電源8から電源部5への電力供給を確保してもよい。この場合においても、交流電源8から電源部5への電力供給の確保を優先して第一の期間T1、第三の期間T3、又は第四の期間T4が設定されるため、入力部4に入力された調光レベルに応じて負荷7へ電力を供給する第二の期間T2が設定されない場合がある。例えば、ユーザが操作部を負荷7の光出力を最大にするように操作する場合である。
上記一定時間を、交流電源8から電源部5への電力供給を十分に行えるように設定することで、電流波形歪みを抑制しつつ、制御部6を安定動作させることができる。
1,1A,1B 調光装置
2,2A 双方向スイッチ
3 位相検出部
4 入力部
5 電源部
6,6B 制御部
7 負荷(照明負荷)
8 交流電源
11 入力端子
12 入力端子
13 停止部
53 電圧検出部
C2 コンデンサ
t0 半周期の始点(ゼロクロス点)
t2 第2時点(切替時点)
t4 半周期の終点(ゼロクロス点)
Vac 交流電圧
Vc2 (制御電源の)電圧
Vth1,Vth2 閾値
ZC1 第1検出信号
ZC2 第2検出信号

Claims (6)

  1. 照明負荷と交流電源との間に電気的に接続される一対の入力端子と、
    前記一対の入力端子間において、双方向の電流の遮断・通過を切り替えるように構成されている双方向スイッチと、
    前記交流電源の交流電圧の位相を検出する位相検出部と、
    前記照明負荷の光出力の大きさを指定する調光レベルが入力される入力部と、
    前記一対の入力端子間に電気的に接続され、前記交流電源からの供給電力により制御電源を生成する電源部と、
    前記制御電源の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電源部から前記制御電源の供給を受けて動作し、前記位相検出部からの検出信号に基づいて、前記交流電圧の半周期の始点から前記調光レベルに応じた可変時間が経過した切替時点において、前記双方向スイッチがオン状態からオフ状態に切り替わるように前記双方向スイッチを制御する制御部と、
    前記切替時点から前記半周期の終点までのオフ期間において、前記電圧検出部で検出される電圧が所定の閾値に達すると、前記電源部での前記制御電源の生成を停止させる停止部と、
    を備える調光装置。
  2. 前記電源部はコンデンサを有し、
    前記電圧検出部は、前記コンデンサの電圧を検出する請求項1に記載の調光装置。
  3. 前記停止部は、前記オフ期間において前記電源部での前記制御電源の生成を停止させた場合、前記位相検出部にて前記交流電圧の位相が検出された後、前記電源部での前記制御電源の生成を再開させるように構成されている請求項1又は2に記載の調光装置。
  4. 前記位相検出部は、前記交流電圧のゼロクロス点を検出すると前記検出信号を出力するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の調光装置。
  5. 前記制御部は、前記検出信号を受信すると、前記双方向スイッチをオフ状態からオン状態に切り替えるように構成されている請求項4に記載の調光装置。
  6. 前記制御部は、1回の前記検出信号に基づいて、前記半周期以上先の前記交流電圧のゼロクロス点を推定するように構成されている請求項4又は5に記載の調光装置。
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