JP6480739B2 - ポスト - Google Patents

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Description

本発明は、郵便物や新聞等の物品を受け入れるポストに関するものである。
昨今のポストには、ポスト本体の投函口を狭めるように規制部材を配設したものが提供されている。このような規制部材を備えるポストによれば、投函口からポスト本体の内部に手を差し入れることが困難となるため、ポスト本体に投入された物品の盗難を防止することができるようになる(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3134023号公報
しかしながら、上述のポストでは、投入しようとする物品の寸法が投函口の寸法以下であっても、規制部材によって狭められた実際の通過許容寸法を超える場合にはポスト本体への投入が不可となる。このため、通過許容寸法を超える物品の投入が予想される利用者にとっては、上述のポストが選択肢として考慮されない等、利用者に制限が加えられることになる。
本発明は、上記実情に鑑みて、より多くの利用者が利用することのできる商品価値の高いポストを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るポストは、投函口を通じて内部に物品が投入されるポスト本体を備えたポストにおいて、前記投函口から前記ポスト本体への物品の通過領域には、前記通過領域に突出して前記投函口からの物品の投入寸法を制限する規制状態と、前記通過領域を開放した開放状態との2つの状態に移行可能となるように規制部材を配設し、前記規制部材は、前記投函口を開閉するように回転可能に配設したものであり、前記ポスト本体と前記規制部材との間には前記規制部材の回転範囲を規定する回転制御部材を着脱可能に取り付けたことを特徴とする。
この発明によれば、規制部材を規制状態とすることで、ポスト本体の内部に投入された物品の盗難を防止することが可能となり、また規制部材を開放状態とすることで寸法の大きな物品の投入が可能となり、ニーズの異なる多くの利用者に対応することができる。
この発明によれば、規制部材の回転範囲が狭められることで規制状態となり、投入可能となる物品の寸法が制限される。
また本発明に係るポストは、投函口を通じて内部に物品が投入されるポスト本体を備えたポストにおいて、前記投函口から前記ポスト本体への物品の通過領域には、前記通過領域に突出して前記投函口からの物品の投入寸法を制限する規制状態と、前記通過領域を開放した開放状態との2つの状態に移行可能となるように規制部材を配設し、前記規制部材は、前記投函口を覆う大きさのプレート状を成し、かつ前記投函口よりも開口面積の小さい通過口を有したものであり、前記通過口を前記投函口に重ね合わせた状態で前記ポスト本体に着脱可能に取り付けたことを特徴とする。
この発明によれば、規制状態においては規制部材によって狭められた通過口よりも小さい断面積を有した物品の通過のみが許容される。
また本発明は、上述したポストにおいて、前記ポスト本体は、内部に投入された物品を取り出すための取出口を有するとともに、前記取出口を覆う扉部材と、前記扉部材によって前記取出口を閉じた状態に維持する錠手段とを備えたものであり、前記ポスト本体には前記取出口を開放した場合にのみ螺合可能となる位置にネジ部材を設け、前記ネジ部材によって前記回転制御部材を前記ポスト本体に取り付けたことを特徴とする。
この発明によれば、錠手段による施錠状態を解除した場合にのみ規制部材の回転範囲を変更することが可能となり、防盗性をより確実なものとすることができる。
また本発明は、上述したポストにおいて、前記ポスト本体は、内部に投入された物品を取り出すための取出口を有するとともに、前記取出口を覆う扉部材と、前記扉部材によって前記取出口を閉じた状態に維持する錠手段とを備えたものであり、前記ポスト本体には前記取出口を開放した場合にのみ端面が開放するように収容部を形成し、前記規制部材を前記収容部の端面からスライドさせて前記ポスト本体に取り付けたことを特徴とする。
この発明によれば、錠手段による施錠状態を解除した場合にのみ規制部材の着脱が可能となり、防盗性をより確実なものとすることができる。
本発明によれば、規制部材を規制状態とすることで、ポスト本体の内部に投入された物品の盗難を防止することが可能となり、また規制部材を開放状態とすることで寸法の大きな物品の投入が可能となり、ニーズの異なる多くの利用者に対応することができる。
図1は、本発明の実施の形態1であるポストの縦断面図である。 図2は、図1に示したポストの外観を示すもので、(a)は投函口及び取出口を閉じた状態の斜視図、(b)は投函口を開いた状態の斜視図、(c)は投函口及び取出口を開いた状態の斜視図である。 図3は、図1に示したポストの要部を拡大した縦断面図である。 図4は、図1に示したポストの要部を破断して下方から見たもので、規制部材を取り付けた状態の斜視図である。 図5は、図1に示したポストの要部を破断して下方から見たもので、規制部材を取り外した状態の斜視図である。 図6は、本発明の実施の形態2であるポストを示したもので、(a)は投函口の両側縁部にそれぞれ規制部材を取り付けた状態の外観斜視図、(b)は投函口の一方の縁部にのみ規制部材を取り付けた状態の外観斜視図、(c)は投函口から規制部材を取り外した状態の外観斜視図である。 図7は、図6に示したポストの内部を示す破断斜視図である。 図8は、図6に示したポストの取出口を開いた状態の図である。 図9は、図6に示したポストの変形例を示す破断斜視図である。 図10は、本発明の実施の形態3であるポストにおいて回転規制部材を取り付けた状態の要部を示したもので、(a)はフラップが閉じた状態の縦断面図、(b)はフラップが開いた状態の縦断面図である。 図11は、図10に示したポストにおいて回転規制部材を取り外した状態の要部を示したもので、(a)はフラップが閉じた状態の縦断面図、(b)はフラップが開いた状態の縦断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るポストの好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図5は、本発明の実施の形態1であるポストを示したものである。ここで例示するポストは、一対の脚柱1の上端部間に取り付けられ、これらの脚柱1を介して玄関先等の屋外に設置されるもので、ポスト筐体(ポスト本体)10を備えている。ポスト筐体10は、底壁部11、背壁部12及び左右の側壁部13を備える一方、上面及び前面が開口した箱状を成すものである。背壁部12及び左右の側壁部13は、例えば金属製の薄板状部材によって一体に成形したものである。これに対して底壁部11は、例えば樹脂材によって比較的厚肉に構成してある。左右の側壁部13は、それぞれ背壁部12よりも上方に突出するように構成してある。このポスト筐体10には、投函口枠(ポスト本体)20、扉部材30、蓋部材40が設けてある。
投函口枠20は、ポスト筐体10の上端部に投函口14を形成するとともに、ポスト筐体10の前面に取出口15を形成するためのもので、ポスト筐体10とともにポスト本体を構成するものである。本実施の形態1では、四周に後方枠21、左右の側方枠22及び前方枠23を設けることによって互いの間に投函口14を規定した投函口枠20を適用している。この投函口枠20は、後方枠21を背壁部12に取り付けるとともに、左右の側方枠22をそれぞれ側壁部13に取り付けることによってポスト筐体10の上端部に投函口14を構成している。また、投函口枠20の前方枠23は、左右の側壁部13の上端部間に掛け渡すように配置され、ポスト筐体10の前面に取出口15を構成している。
図2からも明らかなように、投函口枠20の側方枠22は、側壁部13の内面に沿った薄板状を成すものである。このため、ポスト筐体10の投函口14は、左右の側壁部13の間のほぼ全長にわたって開口している。一方、投函口枠20の後方枠21には、図1及び図3に示すように、後方ガイド部21aが設けてあり、前方枠23には前方ガイド部23aが設けてある。後方ガイド部21aは、背壁部12の内表面よりも前方側となる部位において上方に突出するように設けたもので、その前面にほぼ鉛直方向に沿った後方ガイド面21bを構成している。前方ガイド部23aは、後方ガイド部21aよりも高さの低い突出部であり、前方傾斜面23b及び前方ガイド面23cを有している。前方傾斜面23bは、前方枠23の前縁部から後方に向けて漸次上方に傾斜したものである。前方ガイド面23cは、前方傾斜面23bの上端縁から後方に向けて漸次下方に傾斜している。
扉部材30は、図1及び図2に示すように、ポスト筐体10の取出口15を覆うことのできる大きさを有した薄板状部材であり、軸部材31により下端縁部を介してポスト筐体10の底壁部11に回転可能に支持してある。図1中の実線で示すように、扉部材30を背壁部12と平行となるように配置した場合には、扉部材30の上縁部が投函口枠20の前方枠23に当接した状態となり、ポスト筐体10の取出口15を閉塞することができる。この状態から軸部材31を中心として扉部材30の上縁部が前方側に移動するように回転させた場合には、図1中の二点鎖線で示すように、ポスト筐体10の取出口15を開放することができるようになる。図1中の符号16は、ポスト筐体10の取出口15を開放した場合に、ポスト筐体10の内部に投入された物品が外部に落下するのを防止するように底壁部11の前縁から上方に突出したストッパーである。
扉部材30の上端部には、錠手段60が設けてある。錠手段60は、扉部材30の外表面側に操作部61を有する一方、扉部材30の内表面側に係合部62を有したもので、扉部材30の上端中央部に配設してある。この錠手段60は、扉部材30が取出口15を閉じた状態で操作部61を介して施錠操作した場合に、係合部62が投函口枠20の前方枠23に係合し、ポスト筐体10に対する扉部材30の開放移動を阻止するように機能する。尚、錠手段60としては、キーによって施解錠操作を行うもの、あるいはダイヤルの回転によって施解錠操作を行うもの等々、適宜のものを適用することができる。
蓋部材40は、背壁部12の上縁部に回転可能に支持した薄板状部材であり、前方側に向けて回転させた場合にポスト筐体10の投函口14を覆うことが可能である。図1からも明らかなように、蓋部材40は、先端部が湾曲した形状を成しており、ポスト筐体10の投函口14を覆った場合に扉部材30の上端部に設けた錠手段60の操作部61を覆い隠すことが可能である。ポスト筐体10には、蓋部材40との間にダンパーシリンダー41が設けてある。ダンパーシリンダー41は、蓋部材40が全開状態から閉じる方向に回転した場合に蓋部材40に当接し、以降、蓋部材40が閉じる方向へ移動する際の速度を抑制するものである。
一方、このポストには、後方枠21における後方ガイド部21aの下端部に規制部材50が取り付けてある。規制部材50は、投函口枠20とほぼ同じ長さを有した長尺部材であり、複数のネジ部材51によって後方ガイド部21aの下端部に着脱可能となる状態で取り付けてある。それぞれのネジ部材51は、後方ガイド部21aの下面に鉛直下方から螺合するように設けてある。すなわち、これらのネジ部材51は、扉部材30の錠手段60を解錠操作し、取出口15を開いた状態でなければ、螺合状態を解除することができない。
図2からも明らかなように、後方ガイド部21aに取り付けた規制部材50は、後方枠21の後方ガイド面21bよりも前方に突出しており、実質的に投函口14の前後方向に沿った寸法を狭めるように機能している。具体的には、投函口14の前後方向に沿った寸法がおよそ50mmにあるのに対して、規制部材50を取り付けた後においては、前方ガイド面23cと規制部材50の突出端縁との隙間がおよそ37mmに減少し、投函口14からポスト筐体10の内部に手を挿入することが困難な状態となっている。
上記のように構成したポストでは、図2の(a)に示すように、扉部材30が取出口15を閉じた状態で錠手段60を施錠操作し、かつ蓋部材40によって投函口14及び錠手段60の操作部61を覆い隠した状態で玄関先に設置される。この状態においては、投函口14が蓋部材40によって覆われているため、雨水や塵埃がポスト筐体10の内部に進入することはない。
ポストに郵便物や新聞を投入する場合には、図2の(b)に示すように、それぞれの配達者が蓋部材40を開いて投函口14を開放すれば、投函口14から投入された物品を前方ガイド面23cと規制部材50との間の隙間を通じてポスト筐体10の内部に収納させることができる。その後、再び蓋部材40によって投函口14を閉じた状態に維持すれば、ポスト筐体10の内部に収納された物品が雨水や塵埃によって汚損されるおそれはない。
上述のポストにおいては、第三者によっても蓋部材40を開いて投函口14を開放することは可能である。しかしながら、このポストにおいては、図4に示すように、投函口14の前後方向に沿った寸法が規制部材50によって狭められた状態にあり、ポスト筐体10の内部に手を挿入することは困難である。しかも、錠手段60が施錠状態にあるため、扉部材30を操作して取出口15を開放することも困難であり、規制部材50を取り外すこともできない。従って、ポスト筐体10の内部に収納された物品が第三者によって盗難されるおそれはなく、防盗性に重点を置く利用者にとって使い勝手の良いものとなる。尚、ポストの所有者に対しては、錠手段60を解錠操作すれば取出口15が開放されるため、ポスト筐体10の内部に収納された物品を容易に取り出すことが可能である。
ここで、後方ガイド部21aに規制部材50を取り付けたポストにあっては、防盗性が向上する反面、投入可能となる物品の寸法が制限されることになる。このため、寸法の大きな物品の投入が予想される利用者には、必ずしも使い勝手が良いとはいえない。しかしながら、上述のポストによれば、玄関先に設置された後であっても、図5に示すように、ネジ部材51の螺合状態を解除して後方ガイド部21aから規制部材50を取り外すことが可能である。これにより、投函口14の寸法以下であれば、物品をポスト筐体10の内部への投入することが可能となり、投入される物品の寸法に重点を置く利用者にとって使い勝手の良いものとなる。
このように、上述のポストによれば、規制部材50を着脱することによって利用者の異なるニーズに対応することが可能となり、商品価値を著しく高めることができる。
尚、規制部材50を設ける位置は、必ずしも投函口14の後方側である必要はなく、前方側や両側に配設しても同様の作用効果を奏することが可能である。また、必ずしも投函口14の長手方向に沿った全長にわたる部位に規制部材50を設ける必要はなく、投函口14の長手方向に対して一部にのみ規制部材50を配設しても構わない。さらに、ポスト筐体10と投函口枠20とを別体に構成する必要はなく、一体に構成しても良い。
(実施の形態2)
図6及び図7は、本発明の実施の形態2であるポストを概念的に示したものである。ここで例示するポストは、ポスト本体110の上壁部に常時開口する投函口111を有したものである。ポスト本体110は、上壁部112、底壁部113、前後の側壁部114、左右の側壁部115を備えた直方体状を成すもので、前方の側壁部(以下、前壁部114という)に取出口116を有している。取出口116は、前壁部114の上半分を開放するように設けたもので、扉部材120によって開閉することが可能である。尚、図には明示していないが、扉部材120と前壁部114との間には、実施の形態1と同様の錠手段が設けてある。
ポスト本体110の上壁部112において投函口111の開口両側縁部となる部位には、収容部117が形成してある。収容部117は、互いに対向する部位に開口した溝状の凹部であり、全長にわたって一様な断面形状を有している。収容部117の開口部には、互いに対向する部位から開口部の幅を狭めるように鉤状部118が突出している。図8に示すように、収容部117の端部は、ポスト本体110の内部に開口するもので、取出口116を開放した場合にのみポスト本体110の外部に露出させることが可能である。
上壁部112の収容部117には、それぞれ規制部材130が配設してある。規制部材130は、矩形の平板状を成す規制板部131と、規制板部131の一方の縁部に設けた係止部132とを備えたものである。規制板部131は、鉤状部118の相互間に挿入可能となる板厚を有し、かつ投函口111の全長を超える長さを有するように構成してある。係止部132は、規制板部131の両表面から突出するように構成した突出部分であり、収容部117に収容することのできる一方、鉤状部118の相互間に挿通不可となる寸法に形成してある。これらの規制部材130は、取出口116を開放した状態でそれぞれの端部から係止部132を挿入することによって収容部117に保持させてある。
図6の(a)からも明らかなように、それぞれの収容部117に取り付けた規制部材130は、投函口111の両側縁部から突出し、投函口111の寸法を狭めるように機能している。本実施の形態2においても、図6において投函口111の左右方向に沿った寸法がおよそ50mmにあるのに対して、規制部材130を取り付けた後においては、規制部材130の相互間隔がおよそ37mmに減少し、投函口111からポスト本体110の内部に手を挿入することが困難な状態となる。収容部117に取り付けた規制部材130は、係止部132が収容部117の鉤状部118と対向した状態となり、互いに近接する方向への移動が阻止されている。
上記のように構成したポストでは、図6の(a)に示すように、扉部材120が取出口116を閉じた状態で錠手段(図示せず)を施錠操作して設置される。郵便物や新聞は、投函口111から投入すれば、ポスト本体110の内部に収納させることができる。ポストの所有者が錠手段(図示せず)を解錠操作した場合には、取出口116が開放されるため、ポスト本体110の内部に収納された物品を容易に取り出すことが可能である。
上述のポストにおいても、投函口111の寸法が規制部材130によって狭められた状態にあり、ポスト本体110の内部に手を挿入することが困難となる。しかも、錠手段(図示せず)が施錠状態にあるため、扉部材120を操作して取出口116を開放することは困難であり、規制部材130を取り外すこともできない。従って、ポスト本体110の内部に収納された物品が第三者によって盗難されるおそれはなく、防盗性に重点を置く利用者にとって使い勝手の良いものとなる。
一方、寸法の大きな物品の投入が予想される利用者に対しては、設置後においても取出口116を開放した状態で規制部材130を長手方向にスライドさせることで、収容部117の端部から規制部材130を取り外すことが可能である。例えば図6の(b)に示すように、一方の規制部材130のみを取り外したり、図6の(c)に示すように、両方の規制部材130を取り外すことが可能である。これにより、予想される物品の寸法に応じて投函口111の寸法を調整することが可能であり、投入される物品の寸法に重点を置く利用者にとって使い勝手の良いものとなる。
このように、上述のポストによれば、規制部材130を着脱することによって利用者の異なるニーズに対応することが可能となり、商品価値を著しく高めることができる。
尚、上述した実施の形態2では、投函口111に複数の規制部材130を配設するようにしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示す変形例のように、投函口111を覆う大きさのプレート状を成す規制部材140を適用しても良い。規制部材140には、投函口111よりも開口面積の小さい通過口141が形成してある。
この変形例のポストにおいても、投函口111の寸法が規制部材140に形成した通過口141の寸法に狭められた状態にあり、ポスト本体110の内部に手を挿入することは困難であるため、ポスト本体110の内部に収納された物品が第三者によって盗難されるおそれはなく、防盗性に重点を置く利用者にとって使い勝手の良いものとなる。一方、図示せぬ取出口を開放し、収容部117の長手方向に沿ってスライドさせることで収容部117から規制部材140を取り外せば、投函口111がすべて開放されることになり、投入される物品の寸法に重点を置く利用者にとって使い勝手の良いものとなる。
さらに、この変形例のポストによれば、規制部材140の両側縁部がそれぞれ収容部117に収容されることになるため、実施の形態2のように規制部材130の縁部に係止部132を設けたり、収容部117の開口部に鉤状部118を設ける必要がなく、それぞれを成形する際の作業を容易化することが可能となる。
(実施の形態3)
図10及び図11は、本発明の実施の形態3であるポストの要部を示したものである。ここで例示するポストは、室内外を仕切る家屋の壁や玄関ドア等の壁体Bに設置されるもので、ポスト筐体(ポスト本体)210の上方部に投入通路211を備えている。投入通路211は、箱状を成すポスト筐体210の一側面から突出する状態で略水平に延在するものである。本実施の形態3では、投入通路211の上下方向に沿った寸法がおよそ50mmに設定してある。
投入通路211の開口端部には、投函口枠(ポスト本体)220が配設してある。投函口枠220は、四周に上方枠221、下方枠222及び左右の側方枠223を設けることによって互いの間に投函口224を構成したもので、投函口224を投入通路211の開口に合致させた状態で取り付けてある。実施の形態3の投函口枠220は、ポスト筐体210とともにポスト本体を構成するものである。尚、図には明示していないが、ポスト筐体210において室内側に位置する部分には、扉部材によって開閉可能となる取出口が設けてある。
この投函口枠220には、フラップ(規制部材)230が設けてある。フラップ230は、上縁部に設けた軸部材231により投函口枠220の上方部に回転可能に支持してあり、投函口224を閉じた状態と投函口224を開いた状態とに移動することが可能である。具体的には、無負荷状態にある場合、図10の(a)に示すように、フラップ230は自重によって垂下し、投函口224を閉じた状態に維持する。フラップ230を外部から押した場合には、図10の(b)に示すように、下縁部が投入通路211に進入するように回転し、投函口224を開くことが可能である。
また、投函口枠220には、回転制御部材240が設けてある。回転制御部材240は、投函口枠220とは別体に構成したもので、平板状を成す取付基部241と、取付基部241の一側縁部から屈曲した平板状を成す制御部242とを有している。この回転制御部材240は、制御部242が投入通路211に突出した状態で、取付基部241を介して複数のネジ部材250により投函口枠220の上方部内表面に着脱可能に取り付けてある。
回転制御部材240の制御部242は、投入通路211の奥方に向けて漸次下方に傾斜するように突出しており、フラップ230が回転した場合、投函口224が全開する以前にフラップ230の内表面に当接し、以降のフラップ230の回転を制限することが可能である。本実施の形態3では、フラップ230の下縁と投入通路211との間の隙間がおよそ37mmとなった時点でフラップ230の回転が制限されるように回転制御部材240が設けてある。
それぞれのネジ部材250は、投函口枠220の内表面に対してポスト筐体210の内部から外方に向けて螺合するように設けてある。すなわち、これらのネジ部材250は、家屋の室内側に設けた扉部材(図示せず)を回転させることにより取出口(図示せず)を開いた状態でなければ、螺合状態を解除することができない。
上記のように構成したポストでは、郵便物や新聞を投入する場合、フラップ230を押し開けば投函口224が開くことになり、そのままポスト筐体210の内部に収納させることができる。その後、フラップ230は、自重によって再び垂下した状態に復帰することになる。従って、ポスト筐体210の内部に収納された物品が雨水や塵埃によって汚損されるおそれはない。このとき、フラップ230の回転は、回転制御部材240に当接することにより投入通路211との隙間が37mmとなるように制限される。従って、投函口224から手を差し入れることはできず、ポスト筐体210の内部に収納された物品が第三者によって盗難されるおそれはないため、防盗性に重点を置く利用者にとって使い勝手の良いものとなる。
一方、寸法の大きな物品の投入が予想される利用者に対しては、設置後であっても、ネジ部材250の螺合状態を解除して回転制御部材240を取り外すことにより、フラップ230と投入通路211との隙間を拡大することが可能である。これにより、投函口224及び投入通路211の寸法以下であれば、物品をポスト筐体210の内部への投入することが可能となり、投入される物品の寸法に重点を置く利用者にとって使い勝手の良いものとなる。
このように、上述のポストによれば、回転制御部材240を着脱することによってフラップ230の回転範囲を変更することができるようになり、利用者の異なるニーズに対応することによって商品価値を著しく高めることができる。
尚、上述した実施の形態3では、フラップ230が投入通路211の内部に向けて回転するように構成したものを例示しているが、外方に向けて回転することで投函口224を開くように構成しても良い。また、回転制御部材240は、必ずしも投函口枠220に取り付ける必要はなく、フラップ230に対して着脱可能に取り付けるようにしても同様の作用効果を奏することが可能である。さらに、ポスト筐体210と投函口枠220とを別体に構成する必要はなく、一体に構成しても良い。
尚、上述した実施の形態1〜実施の形態3では、いずれも取出口を開放した場合にのみ規制部材を開放状態に移行できるように構成してあるため、防盗性の点できわめて有利となる。しかしながら、本発明は必ずしもこれに限定されない。例えば、ポスト本体の外部から螺合したネジ部材によって規制状態と開放状態とに移行できるように規制部材を取り付けるようにしても構わない。但し、この場合には、ネジ部材を螺合した部位が容易に視認することができないように覆い隠すことが好ましい。
10 ポスト筐体、14 投函口、15 取出口、20 投函口枠、30 扉部材、50 規制部材、51 ネジ部材、60 錠手段、110 ポスト筐体、111 投函口、116 取出口、117 収容部、120 扉部材、130 規制部材、140 規制部材、141 通過口、210 ポスト筐体、211 投入通路、220 投函口枠、224 投函口、230 フラップ、240 回転制御部材、250 ネジ部材

Claims (4)

  1. 投函口を通じて内部に物品が投入されるポスト本体を備えたポストにおいて、
    前記投函口から前記ポスト本体への物品の通過領域には、前記通過領域に突出して前記投函口からの物品の投入寸法を制限する規制状態と、前記通過領域を開放した開放状態との2つの状態に移行可能となるように規制部材を配設し、
    前記規制部材は、前記投函口を開閉するように回転可能に配設したものであり、
    前記ポスト本体と前記規制部材との間には前記規制部材の回転範囲を規定する回転制御部材を着脱可能に取り付けたことを特徴とするポスト。
  2. 投函口を通じて内部に物品が投入されるポスト本体を備えたポストにおいて、
    前記投函口から前記ポスト本体への物品の通過領域には、前記通過領域に突出して前記投函口からの物品の投入寸法を制限する規制状態と、前記通過領域を開放した開放状態との2つの状態に移行可能となるように規制部材を配設し、
    前記規制部材は、前記投函口を覆う大きさのプレート状を成し、かつ前記投函口よりも開口面積の小さい通過口を有したものであり、前記通過口を前記投函口に重ね合わせた状態で前記ポスト本体に着脱可能に取り付けたことを特徴とするポスト。
  3. 前記ポスト本体は、内部に投入された物品を取り出すための取出口を有するとともに、前記取出口を覆う扉部材と、前記扉部材によって前記取出口を閉じた状態に維持する錠手段とを備えたものであり、
    前記ポスト本体には前記取出口を開放した場合にのみ螺合可能となる位置にネジ部材を設け、前記ネジ部材によって前記回転制御部材を前記ポスト本体に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のポスト。
  4. 前記ポスト本体は、内部に投入された物品を取り出すための取出口を有するとともに、前記取出口を覆う扉部材と、前記扉部材によって前記取出口を閉じた状態に維持する錠手段とを備えたものであり、
    前記ポスト本体には前記取出口を開放した場合にのみ端面が開放するように収容部を形成し、前記規制部材を前記収容部の端面からスライドさせて前記ポスト本体に取り付けたことを特徴とする請求項2に記載のポスト。
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