JP6480241B2 - 防水板ロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外部から出入口等を通して建物等に浸水することを防止するものであり、特に防水板を無暗に取り外せないようにした防水板ロック装置に関する。
近年、大雨や洪水等で道路等が浸水すると、その近辺の家屋やビル、或いは地下鉄の駅等の各種の建物に出入口から水が侵入して水浸しになり、被害が拡大することがあった。このような浸水を防ぐために防水板装置を建物の出入り口に設置することが有効である。この防水板装置は建物の入口に一対の縦枠を設け、これら縦枠のガイド溝に防水板の両端部を挿入して浸水を防止している。
しかも、現在では一年を通して突然集中豪雨となるゲリラ豪雨がいつ襲来するかわからないため、また旅行などで長期間不在になる場合を考慮したり、前もって雨が降ることを想定して、常時、建物の出入口の防水板装置に防水板を設置して浸水による被害を防ぐようにしている。しかしながら、防水板装置に防水板を設置したままにしておくと、防水板が盗難の被害にあうことがあった。
このような事態に対し、近年の防水板装置では、例えば特許文献1及び2に示すように、防水板が防止板装置の縦枠から外れないようにロック(施錠)しておく技術が提案されている。特許文献1に記載された防水板装置では、防水板の水密性を向上させることを考慮して、防水板と縦枠との間にクレセント錠やラッチ錠等を設置している。
また、特許文献2に記載されたものでは、防水板を支持する両側の縦枠の上端部に基礎台座を固定し、この基礎台座に上端の防水板を押圧する圧迫装置を連結している。これによって、縦枠に挿入された防水板の水密性を高めている。そして、圧迫装置の調整スクリューのネジ体上部に設けたリング部材とナット前側の螺合部とに設けた孔に施錠具を取り付けて施錠することで、防水板の取り外しと盗難を防いでいる。
特開2012−87465号公報 特許第5322241号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された防水板装置では、クレセント錠やラッチ錠は外部に露出しているためボルトクリッパー等の工具を使えば破錠することが容易であり、防水板の盗難を防げなかった。また、特許文献2に記載された防水板装置においても圧迫装置の調整スクリューに設けたリング部材とナット前側の螺合部とに設けた施錠具やその取り付け部が外部に露出しているため、ボルトクリッパー等で施錠具を切断し易かった。そのため、やはり防水板の盗難を防げないという欠点があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、ロック部材の取り付け部及び係止部を外部に露出させないで破錠等を容易に行えないようにした防水板ロック装置を提供することを目的とする。
本発明による防水板ロック装置は、ガイド溝を備えた縦枠と、ガイド溝に沿って着脱可能に取り付けた防水板と、縦枠内に設置されていてガイド溝に進退可能なストッパーを設けたロック部材とを備え、前記ロック部材はストッパーを設けた錠前であって鍵穴部分を除いて縦枠内に設置され、鍵の操作によって前記錠前のストッパーをガイド溝に進出させることでガイド溝に取り付けた防水板の取り外しを阻止するようにしたことを特徴とする。
本発明による防水板ロック装置は、対向する縦枠のガイド溝に防水板を挿入して取り付け、その後に縦枠内に設置されたロック部材を施錠することでストッパーをガイド溝に進出させ、防水板を縦枠のガイド溝から取り外そうとしてもストッパーによって阻止して防水板の取り外しを防止できる。しかも、ロック部材は縦枠内に設置したため、外部からの破錠等による防水板の取り外しが困難である。
しかも、ロック部材は縦枠内に設けた錠前であるから、錠前の鍵穴に対して鍵の操作によってストッパーをガイド溝内に進出させて防水板の取り外しを阻止でき、ストッパーをガイド溝内から後退させることで防水板を縦枠のガイド溝を通して取り外すことができる。
なお、縦枠はガイド溝を備えたガイド部と建物の壁面に固定した基部とを有しており、錠前は基部内に固定してもよいし、ガイド溝内に固定してストッパーをガイド溝内に進退させるようにしてもよい。
本発明による防水板ロック装置は、ガイド溝を備えていて該ガイド溝を仕切る面に係合部を形成した縦枠と、ガイド溝に沿って着脱可能に取り付けた防水板と、縦枠のガイド溝に着脱可能または回動可能に装着して縦枠の係合部に進退可能なストッパーを設けたロック部材と、を備え、前記ロック部材はストッパーを設けた錠前であって鍵穴部分を除いて縦枠のガイド溝内に設置され、鍵の操作によって前記錠前のストッパーを縦枠の係合部に進出させて係合させることで、縦枠に取り付けた防水板の取り外しを阻止するようにしたことを特徴とする。
本発明による防水板ロック装置は、縦枠のガイド溝にロック部材を装着し、ロック部材からストッパーを進出させて、縦枠のガイド溝を仕切る面に形成した係合部に係合させることで、ロック部材をガイド溝内に固定できるため、縦枠のガイド溝内に取り付けた防水板はロック部材によって取り外しを阻止される。しかも、ロック装置は、ストッパーと縦枠のガイド溝に形成した係合部とが係合してガイド溝内に固定されているために、係合部が外部に露出することがほとんどなくロック部材の外部からの取り外しが困難である。
た、縦枠のガイド溝に係合部として係合溝を設け、鍵の操作によってロック部材のストッパーを進退させて係合溝に対して係脱させるようにしてもよい。
ロック部材はガイド溝に装着した錠前であり、錠前に対して鍵の操作によってストッパーを突出させて、縦枠のガイド溝を仕切る面に設けた係合溝と係合させることでガイド溝に固定される。そのため、縦枠のガイド溝に取り付けた防水板はロック部材によってガイド溝からの取り外しを阻止でき、ストッパーをガイド溝の係合溝から後退させることで防水板を縦枠のガイド溝から取り外すことができる。
本発明による防水板ロック装置は、縦枠内に設置されたロック部材を施錠してストッパーをガイド溝に進出させることで、防水板を縦枠のガイド溝から取り外すことを阻止できる。しかも、ロック部材は縦枠内に設置したため、外部からの取り外しが困難である。
また、本発明による防水板ロック装置は、縦枠のガイド溝にロック部材を装着し、ロック部材から突出したストッパーを縦枠のガイド溝を仕切る面に形成した係合部に係合させることでロック部材をガイド溝内に固定できるため、防水板をガイド溝から取り外すことを阻止する。しかも、ロック部材はガイド溝内に固定してストッパーを縦枠の係合部に係合させたため外部に露出せず、外部からの取り外しが困難である。
しかも、本発明による防水板ロック装置は、一対の縦枠のガイド溝間に防水板を積層してその上にロック部材のストッパーを設置したため、防水板の盗難を防ぐと共に強風が吹いた場合でも防水板の浮き上がりや離脱をストッパーによって防止できる。また、一対の縦枠が対向する面にロック部材の突出がないか少ないので、縦枠間または縦枠を取り付ける建物の壁面間の有効開口幅をロック部材によって狭めることがない。
本発明の第一実施形態による防水板ロック装置の正面図である。 図1に示す防水板ロック装置の平面図である。 図2における防水板ロック装置のA−A線断面図である。 縦枠とロック部材を示す説明図であり、(a)は縦枠とロック部材の要部側面図、(b)は同図(a)のB−B線水平断面図である。 縦枠のガイド溝に防水板を取り付けたロック状態を示す要部水平断面図である。 第一実施形態によるロック部材の変形例を示す要部側面図である。 本発明の第二実施形態による防水板ロック装置における縦枠とロック部材を示す図であり、(a)は縦枠とロック部材の要部縦断面図、(b)は同図(a)のC−C線水平断面図である。 縦枠のガイド溝に防水板と錠前を取り付けたロック状態を示す要部水平断面図である。 本発明の第三実施形態による防水板ロック装置における縦枠とロック部材を示す説明図であり、(a)は縦枠とロック部材の要部縦断面図、(b)は同図(a)のD−D線水平断面図である。 図9に示すロック部材を示すものであり、(a)は係止爪を収納させた側面図、(b)は係止爪を突出させた側面図である。 縦枠のガイド溝に防水板と錠前を取り付けたロック状態を示す要部水平断面図である。 中柱を備えた防水板ロック装置の変形例を示す要部正面図である。 図12に示す防水板ロック装置の中柱と防水板を示すD−D線断面図である。 第二実施形態による防水板ロック装置の変形例を示すものであり、(a)は錠前の平面図、(b)は縦枠のガイド溝に錠前を係合させたロック状態を示す要部断面図である。
以下、本発明の実施形態による建物の防水板ロック装置を図1乃至図11に基づいて説明する。
図1から図5は本発明の第一実施形態による防水板ロック装置1を示すものである。図1において、建物の出入り口2の開口に防水板ロック装置1が設置されている。防水板ロック装置1は建物の出入り口2の両側の壁面2aの屋外側に連結された一対の縦枠3と防水板4とを備えている。
図2及び図3において、各縦枠3は断面コの字状のガイド溝6aを備えたガイド部6とガイド溝6aを建物の壁面2aに連結する例えば角筒状の基部7とが一体に形成されている。縦枠3の上端は蓋5で閉塞されている。一対の縦枠3は基部7がボルト8で壁面2aに固定されている(図5参照)。各縦枠3は断面コの字状のガイド溝6aが対向するように配設され、各ガイド溝6aには防水板4の両端部が挿入されている。
防水板4は例えば長方形板状でアルミ合金からなっており、各ガイド溝6aに沿って昇降可能であり、必要に応じて装着と取り外しが行える。なお、各防水板4のガイド溝6aに挿入される側端面には図示しない排水口や弾性保護材等が設けられている。図1に示す例では、防水板4は上下方向に三層に積層された状態で一対の縦枠3のガイド溝6aに挿入されて水密に保持されている。
そして、各縦枠3において基部7の上部にはロック部材として錠前10が装着されている。錠前10はガイド溝6a内に挿入する防水板4の高さより高い位置に設置するものとし、本実施形態では、三層積層した防水板4の上側で縦枠3に装着されている。
図4及び図5に示す縦枠3の基部7における水平断面において、基部7はガイド溝6aの深さ方向において内外両側に二つの枠部11、12が形成され、その中間部13は蓋部13aで閉鎖している。錠前10はガイド溝6aの内面側に露出する内側端部14に対して筒状の錠前本体15が内側枠部11と中間部13に亘って回転可能に装着され、錠前本体15の内側端部14が締め付けナット16によって内側枠部11の内壁に固定されている。錠前本体15の内側端部14には鍵穴18が外部に露出して設けられている。
また、錠前本体15には舌片状の係止片17が固定され、ガイド溝6aの基部7側に設けた内壁19には係止片17を進退させる貫通孔19aが形成されている。そして、鍵穴18に挿入した図示しない鍵を正逆に略90°回転させることで、錠前本体15内の内筒(図示せず)と係止片17を回転させて、係止片17を基部7の中間部13内に収納した位置と貫通孔19aを通してガイド溝6a内に進出した位置とを選択的にとるようにしている。
しかも、ガイド溝6a内に突出した係止片17は、防水板4を縦枠3のガイド溝6a内に例えば3枚積層した状態で、最も上側の防水板4の上部に位置することで防水板4の取り外しを阻止できる。本実施形態では、ガイド溝6a内に進出した係止片17と最上位の防水板4との間に若干の間隙が設けられているにすぎない。そのため、防水板4を傾けたとしてもガイド溝6aから外れることを防止できる。
本第一実施形態による防水板ロック装置1は上述の構成を備えており、次にその使用方法について説明する。
防水板ロック装置1において、一対の縦枠3のガイド溝6a内に防水板4を装着するには、各縦枠3の基部7の内面側に設けた錠前10の鍵穴18に鍵を差し込んで図3及び図4において反時計回りに回転させ、図4で二点鎖線で示すように係止片17をガイド溝6aから基部7の中間部13内に退避させる。この状態で、各縦枠3のガイド溝6a内に防水板4を挿入して例えば図1に示すように三枚の積層状態に積み上げる。そのため、三層の防水板4は水密状態に保持される。
そして、錠前10の鍵穴18に鍵を差し込んで例えば図4において時計回りに略90°回転させると、係止片17は内壁19の貫通孔19aを通して回転し、図3から図5に実線で示すように、ガイド溝6a内における最上段の防水板4の上側に進出する。この状態で、各縦枠3のガイド溝6a内に積層された防水板4はガイド溝6a内に進出した係止片17でロックされ、取り外しを阻止される。次いで、防水板4を縦枠3から取り外すには、前述したように鍵によって錠前10の鍵穴18を回転させて係止片17をガイド溝6aから基部7の中間部13内に退避させればよい。
上述のように本第一実施形態による防水板ロック装置1によれば、縦枠3内に設置された錠前10を施錠して係止片17をガイド溝6aに進出させるため、防水板4を縦枠3のガイド溝6aから取り外すことを阻止できる。
しかも、錠前10は鍵穴18を備えた内側端部14が縦枠3の内面側に露出するだけであり、錠前10を縦枠3内に固定する締め付けナット16は錠前本体15と共に基部7内に保持した内蔵構造であるため、縦枠3の外部に突出する部分がほとんどなく、第三者が錠前10を縦枠3から取り外したりボルトクリッパー等で破壊したりすることはできない。
また、一対の縦枠3のガイド溝6a間に防水板4を積層してその上に錠前10の係止片17を設置したため、防水板4の盗難を防ぐと共に強風が吹いた場合でも防水板4の浮き上がりや離脱を防止できる。また、縦枠3間または建物の壁面2a間の有効開口幅を錠前10によって狭めることがない。
なお、本発明による防水板ロック装置1は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。以下に、本発明の他の実施形態や変形例について説明するが、上述した実施形態で説明した部品や部材等と同一または同様なものについては同一の符号を用いて説明する。
例えば、図6は本第一実施形態による防水板ロック装置1の変形例を示すものである。本変形例において、ロック位置にある錠前10の係止片17は、ガイド溝6a内において、最上位の防水板4を押圧するように配設されている。これによって、各縦枠3のガイド溝6a内に挿入されて積層された防水板4は互いに圧縮されるために、その水密性が一層高くなり、水の侵入をより確実に防止できる。また、防水板4の浮き上がりやがたつき等も防止できると共に、操作者による防水板の床面への押圧力にバラツキが生じない。
図7及び図8は本発明の第二実施形態による防水板ロック装置1Aを示すものである。
本第二実施形態による防水板ロック装置1Aは、ガイド部6のガイド溝6aの上端部に拡径された拡径凹部22が形成され、拡径凹部22の基部7側の内壁19とこれに対向するガイド溝6aの外壁23にはそれぞれ係合溝19b、23aが係合部として形成されている。これらの係合溝19b、23aは貫通孔でもよいし、貫通しない袋穴でもよい。
一方、ロック部材としてガイド溝6aの拡径凹部22に嵌合可能な錠前25が設置されている。この錠前25は例えば縦枠3の上面に載置される錠前頭部26とその下側に形成された比較的外形の小さい錠前本体27とが一体形成されている。これら錠前頭部26と錠前本体27は例えば四角形板状に形成されており、錠前本体27はガイド溝6aの上部に形成した拡径凹部22に嵌合可能とされている。錠前頭部26は拡径凹部22よりも拡径した外径を有しており、拡径凹部22に錠前本体27が嵌合した状態でガイド部6の上端部に着座する。
そして、錠前頭部26の表面には鍵穴28が形成され、錠前本体27の対向する側面には一対の係止爪27aが進退可能とされており、鍵穴28に図示しない鍵を挿入して例えば所定角度正逆回転させることで一対の係止爪27aを進退可能としている。錠前本体27から突出した一対の係止爪27aは拡径凹部22の内壁19と外壁23に設けた係合溝19b、23aに係合して錠前25をガイド溝6aの上部に固定する。また、一対の係止爪27aを錠前本体27内に後退させることで、錠前25は錠前本体27を拡径凹部22から取り外し可能となる。
本第二実施形態による防水板ロック装置1Aは上述の構成を備えているから、一対の縦枠3のガイド溝6a内に防水板4を挿入する場合には、錠前25の係止爪27aを錠前本体27内に後退させてガイド溝6aの上部の拡径凹部22から取り外す。そして、一対のガイド溝6a内に防水板4を順次挿入すればよい。
防水板4を挿入して積層した状態でロックするには、ガイド溝6aの上部の拡径凹部22内に錠前25の錠前本体27を嵌合させる。そして、錠前頭部26の鍵穴28に鍵を差し込んで回転することで、錠前本体27の対向する側面から係止爪27aがそれぞれ突出し、ガイド溝6aを仕切る内壁19の係合溝19bと外壁23の係合溝23a内に係合する。
この状態で、錠前25はガイド溝6aの拡径凹部22に係合して固定保持される。しかも、錠前25がガイド溝6aの両端部の上側に重なって覆うために、一対のガイド溝6aに挿入された防水板4の取り外しを阻止できる。
上述のように本第二実施形態による防水板ロック装置1Aによれば、一対の係止爪27aと係合溝19b、23aによってガイド溝6aに固定された錠前25によって防水板4の取り出しを阻止できる。しかも、錠前25は鍵穴28を備えた錠前頭部26がガイド溝6aから突出するだけであり、互いに係合する錠前25の一対の係止爪27aとガイド溝6aを仕切る内壁19及び外壁23の係合溝19b、23aとは縦枠3内にほぼ隠れる内蔵構造であるため、第三者が錠前25を縦枠3から取り外したりボルトクリッパー等の工具で破壊したりすることはできない。
また、一対の縦枠3のガイド溝6a内に防水板4を積層してその上に錠前25を固定したため、防水板4の盗難を防ぐと共に強風等による防水板4の浮き上がりや離脱を防止できる。また、縦枠3間または建物の壁面2a間の有効開口幅を錠前25によって狭めることがない。
次に本発明の第三実施形態による防水板ロック装置1Bを図9から図11によって説明する。
本第三実施形態による防水板ロック装置1Bは、図9及び図11に示すように、ガイド溝6a内の最奥部をなす内奥壁6bの上部に錠前31が固定されている。この錠前31は、図10に示すように略四角形筒形状の錠前本体32を有しており、その一の側面32aには開口が形成されていて開口から係止爪33が進退可能とされている。
係止爪33は例えば側面視扇形形状を有しており、錠前本体32から突出した状態でガイド溝6aに挿入された防水板4を取り出すことを阻止できる。なお、係止爪33の形状は側面視扇形形状に限定されるものではなく、防水板4の取り出しを阻止できれば側面視三角形等、適宜の形状を採用できる。
また、錠前本体32の係止爪33を備えた側面32aに対向する側面の上端にはガイド部6の上端に係合させるための取り付けフック32bが形成され、錠前本体32の下端にはガイド溝6aの内奥壁6bに固定するためのねじ固定部32cが形成されている。錠前本体32の上面には鍵穴34が形成されており、鍵穴34に図示しない鍵を挿入して回転することで錠前本体32に対して係止爪33を進退させることができる。
なお、ガイド溝6a内に錠前本体32の下面を着座させる段部を形成してもよい。この場合、係止爪33が錠前本体32内に退避した状態で、防水板4は錠前本体32に干渉することなく段部にガイドされてガイド溝6aに沿って出し入れできる。
そして、各縦枠3のガイド部6におけるガイド溝6aの最奥部の内奥壁6bの上部に錠前31を取り付けて取り付けフック32bを内奥壁6bの上端に係止させる。また、錠前31の下端のねじ固定部32cを内奥壁6bにねじ35で固定する。この状態で、係止爪33が錠前本体32内に退避していると、一対の縦枠3のガイド溝6aに防水板4の両端部を挿脱する際、錠前本体32に干渉しない。
一方、錠前31の鍵穴34に鍵を挿入して回転させて係止爪33を突出させると、一対の縦枠3のガイド溝6aに収納された防水板4の両端部がそれぞれ係止爪33に当接するため、取り出しを阻止できる。
上述のように本第三実施形態による防水板ロック装置1Bにおいても、ガイド部6におけるガイド溝6aの内奥壁6bに固定された錠前31からガイド溝6a内に突出した係止爪33によって、一対の縦枠3のガイド溝6aに収納された防水板4の取り出しを阻止できる。
しかも、錠前31は鍵穴34を備えた上面がガイド溝6aから突出するだけであり、錠前31の取り付けフック32bでガイド溝6aの内奥壁6b上端に係止されている一方で、錠前31の下端のねじ固定部32cはガイド溝6a内で錠前本体32の下側に位置していて外部から見えない。そのため、第三者が錠前31を縦枠3から取り外したりボルトクリッパー等で破錠したりすることはできない。
また、上述した他の実施形態と同様に、一対の縦枠3のガイド溝6a内の防水板4の上側に錠前31を固定したため、防水板4の盗難を防ぐと共に強風等による防水板4の浮き上がりや離脱を防止できる。また、縦枠3間または建物の壁面2a間の有効開口幅を錠前31によって狭めない。
また、図12及び図13は本発明の第一実施形態の別の変形例を示すものである。本変形例では、建物の出入り口2の両側の壁面2aの間が広く形成されている。そのため、両側の壁面2aの外側に一対の縦枠3を取り付け、その中間に中柱40が設置されている。各縦枠3には対向する位置にガイド溝6aが形成され、中柱40の両側面40aには各縦枠3のガイド溝6aに対向するように別個のガイド溝41がそれぞれ形成されている。
そして、一方の縦枠3と中柱40の一方の側面40aの各ガイド溝6a、41内に防水板4が収納されて積層され、他方の縦枠3と中柱40の他方の側面40aの各ガイド溝6a、41内にも防水板4が収納されて積層されている。
そして、各縦枠3と中柱40のガイド溝6a、41における収納された防水板4の上側には、例えば第一実施形態で示す錠前10がそれぞれ設置され、ロック状態で収納された防水板4の取り出しを阻止できるようにしている。
また、第一実施形態による錠前10に代えて第二実施形態、第三実施形態による錠前25、31を設置してもよいことはいうまでもない。
また、各錠前10、25、31は必ずしも防水板4を収納する両側に縦枠3のガイド溝6aや中柱40のガイド溝41に設置しなくてもよく、片側のガイド溝6a、41に設置するだけでもよい。この場合、防水板4の取り外しを防ぐために、最上位の防水板4に当接または極近接させて係止片17や係止爪27a、33を設けることが好ましい。
また、図14は第二実施形態による防水板ロック装置1Aの変形例を示すものである。
本変形例では、防水板ロック装置1Aは、ガイド部6のガイド溝6aの上端部にロック部材として錠前42が設置されている。この錠前42は鍵穴28を備えた錠前頭部43と、対向する側面の一方にヒンジ部45の一端を固定すると共に他方に係止爪27aを進退可能に設けた錠前本体44とを有している。しかも錠前本体44はガイド部6のガイド溝6a内に着脱可能としている。
そして、錠前本体44に固定したヒンジ部45の他端はガイド溝6aの一方の内壁19に連結され、錠前42をガイド溝6aに対して開閉可能にした。錠前本体44の係止爪27aは突出位置でガイド溝6aの外壁23に形成した係合溝23aに係合される。
そのため、本第二実施形態の変形例による防水板ロック装置1Aでは、一対の縦枠3のガイド溝6a内に防水板4を挿入する場合には、ヒンジ部45回りに錠前42を回動させてガイド溝6aの上端を開放し、一対のガイド溝6a内に防水板4を順次挿入すればよい。
防水板4を挿入して積層した状態でロックするには、錠前42をヒンジ部45回りに回動させてガイド溝6aの上端内に錠前本体44を嵌合させる。そして、錠前頭部43の鍵穴28に鍵を差し込んで回転等することで、錠前本体44の側面から係止爪27aを突出させてガイド溝6aを仕切る外壁23の係合溝23a内に係合する。この状態で、錠前42はガイド溝6aの上部を閉鎖してロックされ、ガイド溝6aに挿入された防水板4の取り外しを阻止できる。
なお、錠前42は防水板4を縦枠3に取り付けない場合でもガイド溝6aの上端を蓋をすることができる。本変形例では錠前42の係止爪27aとガイド部6の係合溝23aを1カ所に設けたが、複数カ所に設けてもよい。
なお、中柱40は本発明における縦枠に含まれる。また、本発明において錠前10、25、31、42はロック部材を構成し、係止片17、係止爪27a、33はストッパーを構成する。
1、1A、1B 防水板ロック装置
3 縦枠
4 防水板
6 ガイド部
6a、41 ガイド溝
7 基部
10、25、31、42 錠前
15、27、32 錠前本体
17 係止片
18、28、34 鍵穴
19 内壁
19b、23a 係合溝
22 拡径凹部
23 外壁
27a、33 係止爪
32b 取り付けフック
32c ねじ固定部
35 ねじ
40 中柱

Claims (3)

  1. ガイド溝を備えた縦枠と、
    前記ガイド溝に沿って着脱可能に取り付けた防水板と、
    前記縦枠内に設置されていて前記ガイド溝に進退可能なストッパーを設けたロック部材と、を備え、
    前記ロック部材はストッパーを設けた錠前であって鍵穴部分を除いて縦枠内に設置され、鍵の操作によって前記錠前のストッパーを前記ガイド溝に進出させることで前記ガイド溝に取り付けた前記防水板の取り外しを阻止するようにしたことを特徴とする防水板ロック装置。
  2. ガイド溝を備えていて該ガイド溝を仕切る面に係合部を形成した縦枠と、
    前記ガイド溝に沿って着脱可能に取り付けた防水板と、
    前記縦枠のガイド溝に着脱可能または回動可能に装着して前記縦枠の係合部に進退可能なストッパーを設けたロック部材と、を備え、
    前記ロック部材はストッパーを設けた錠前であって鍵穴部分を除いて前記縦枠のガイド溝内に設置され、鍵の操作によって前記錠前のストッパーを前記縦枠の係合部に進出させて係合させることで前記縦枠に取り付けた前記防水板の取り外しを阻止するようにしたことを特徴とする防水板ロック装置。
  3. 前記縦枠のガイド溝に前記係合部として係合溝を設け、鍵の操作によって前記ロック部材のストッパーを進退させて、前記係合溝に対して係脱させるようにした請求項2に記載された防水板ロック装置。
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