JP6480157B2 - モータ - Google Patents

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本発明は、ロータの回転速度を検出する速度検出機構を備えるモータに関する。
従来、回転軸に取り付けられるロータ部と、ロータ部に回転力を与えるためのステータ部とを備えるキャプスタンモータ(モータ)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のモータでは、ロータ部は、カップ状に形成されるロータヨークを備えている。ロータヨークは、鋼板等の磁性材料で形成されている。ロータヨークの内周面には、リング状に形成されたロータマグネットが固定されている。
また、特許文献1に記載のモータでは、ロータヨークの外周面に、リング状に形成された制御用のFG(Frequency Generator)マグネットが固定されている。具体的には、ロータヨークの外周面および/またはFGマグネットの内周面に塗布される接着剤によって、ロータヨークの外周面にFGマグネットが固定されている。FGマグネットは、磁石粉と樹脂とを混合して成形固化した樹脂マグネットである。FGマグネットの外周面は、着磁されており、FGマグネットの外周側には、回転数検出器が配置されている。このモータでは、FGマグネットと回転数検出器とによってロータ部の回転速度が検出されている。
特開2004−254395号公報
特許文献1に記載のモータでは、ロータヨークは、鋼板等の磁性材料で形成され、FGマグネットは、樹脂マグネットであるため、FGマグネットの線膨張係数がロータヨークの線膨張係数よりも大きい。また、このモータでは、ロータヨークの外周面および/またはFGマグネットの内周面に塗布される接着剤によって、ロータヨークの外周面にFGマグネットが接着固定されているため、ロータヨークの周方向において、ロータヨークとFGマグネットとの接着力が不均一になるおそれがある。
特許文献1に記載のモータにおいて、ロータヨークとFGマグネットとの接着力がロータヨークの周方向で不均一である場合に、モータの周囲温度が上昇すると、FGマグネットの線膨張係数とロータヨークの線膨張係数との相違に起因してFGマグネットに作用する応力が、ロータヨークとFGマグネットとの接着力の弱い部分に集中するおそれがある。また、ロータヨークとFGマグネットとの接着力の弱い部分に応力が集中すると、その部分において、FGマグネットがロータヨークから剥がれるとともに、ロータヨークから剥がれた部分が径方向の外側へ大きく変形して、FGマグネットと回転数検出器とが接触するおそれがある。
そこで、本発明の課題は、ロータの回転速度を検出するための検出用磁石の線膨張係数と、回転軸に固定されるとともに検出用磁石が固定される磁石ホルダの線膨張係数とが異なっていても、周囲温度が変動したときに、検出用磁石の外周側に配置される磁気センサと検出用磁石との接触を防止することが可能なモータを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のモータは、回転軸を有するロータと、ロータの回転速度を検出する速度検出機構とを備え、速度検出機構は、円環状に形成されるとともに外周面が着磁される検出用磁石と、検出用磁石の外周側に配置される磁気センサと、回転軸に固定されるとともに検出用磁石が固定される磁石ホルダとを備え、磁石ホルダは、回転軸に固定される軸固定部と、軸固定部から回転軸の径方向の外側へ広がるように形成され検出用磁石が固定される磁石固定部とを備え、検出用磁石は、磁石固定部に固定されるホルダ固定部と、円筒状に形成されホルダ固定部よりも外周側に配置されるとともに検出用磁石の外周側部分を構成する着磁部とを備え、径方向における磁石固定部の外側端と着磁部の内周面との間には、隙間が形成され、着磁部の内周面は磁石固定部に固定されておらず、ホルダ固定部のみが磁石固定部に接着剤で固定されていることを特徴とする。
本発明のモータでは、検出用磁石は、磁石ホルダの磁石固定部に固定されるホルダ固定部と、ホルダ固定部よりも外周側に配置されるとともに検出用磁石の外周側部分を構成する着磁部とを備えており、着磁部は、磁石ホルダに直接、固定されていない。また、本発明では、径方向における磁石固定部の外側端と着磁部の内周面との間に隙間が形成されており、着磁部は、磁石固定部に接触していない。そのため、本発明では、検出用磁石の線膨張係数と磁石ホルダの線膨張係数とが異なっていても、モータの周囲温度が変動したときに、着磁部の特定部分に応力が集中するのを防止することが可能になる。したがって、本発明では、検出用磁石の線膨張係数と磁石ホルダの線膨張係数とが異なっていても、モータの周囲温度が変動したときに、着磁部の特定部分が径方向の外側へ大きく変形するのを防止することが可能になり、その結果、検出用磁石の外周側に配置される磁気センサと、検出用磁石の外周側部分を構成する着磁部との接触を防止することが可能になる。
本発明において、磁石固定部は、軸固定部から径方向の外側へ鍔状に広がる鍔部を備え、ホルダ固定部は、回転軸の軸方向に平行な平行部を備えることが好ましい。この場合には、軸方向の一方を第1方向とし、軸方向の他方を第2方向とすると、ホルダ固定部は、着磁部の第1方向側が繋がるとともに検出用磁石の第1方向側部分を構成する円環状の円環部を備え、平行部は、円環部から第2方向へ突出するとともに回転軸の周方向において所定のピッチで形成される複数の突起部であり、鍔部には、突起部が挿通される挿通孔が軸方向に貫通するように形成され、突起部と鍔部とに跨るように接着剤が塗布されていることが好ましい。
このように構成すると、たとえば、磁石固定部の鍔部の一方の面に接触する接触面がホルダ固定部に形成されるとともに、磁石固定部の鍔部の一方の面および/またはホルダ固定部の接触面に接着剤を塗布して、磁石ホルダに検出用磁石を接着固定する場合と比較して、磁石ホルダに検出用磁石を固定するための接着剤の量を確認しやすくなる。したがって、磁石ホルダに検出用磁石を固定する際の接着剤の塗布作業が容易になるとともに、適切な量の接着剤を塗布して磁石ホルダに検出用磁石を適切に固定することが可能になる。
本発明において、接着剤は、径方向における突起部の内側に塗布されていることが好ましい。このように構成すると、突起部と鍔部とに跨るように塗布される接着剤が径方向における突起部の外側へ流れるのを防止することが可能になる。したがって、突起部よりも外周側に配置される着磁部が、突起部と鍔部とに跨るように塗布される接着剤によって鍔部に直接、接着固定されるのを確実に防止することが可能になる。
また、この場合には、鍔部は、挿通孔が形成される円環状の挿通孔形成部と、挿通孔形成部の内周端に外周端が繋がる円環状の内周側鍔部とを備え、内周側鍔部の第2方向側の面は、挿通孔形成部の第2方向側の面よりも第1方向側に窪んでいることがより好ましい。このように構成すると、突起部と鍔部とに跨るように塗布される接着剤が径方向における突起部の外側へ流れるのをより確実に防止することが可能になる。したがって、突起部と鍔部とに跨るように塗布される接着剤によって着磁部が鍔部に直接、接着固定されるのをより確実に防止することが可能になる。
本発明において、たとえば、軸方向における着磁部の長さと軸方向における突起部の長さとが等しくなっている。
以上のように、本発明のモータでは、ロータの回転速度を検出するための検出用磁石の線膨張係数と、回転軸に固定されるとともに検出用磁石が固定される磁石ホルダの線膨張係数とが異なっていても、モータの周囲温度が変動したときに、検出用磁石の外周側に配置される磁気センサと検出用磁石との接触を防止することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるモータの断面図である。 (A)は、図1に示す検出用磁石および磁石ホルダの断面図であり、(B)は、(A)のE部の拡大図である。 図2(A)のF−F方向から検出用磁石および磁石ホルダを示す図である。 図2(A)のF−F方向から検出用磁石を示す図である。 (A)は、図2(A)のF−F方向から磁石ホルダを示す図であり、(B)は、図2(A)に示す磁石ホルダの断面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる検出用磁石および磁石ホルダの構成を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(モータの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるモータ1の断面図である。
本形態のモータ1は、インナーロータ型のモータである。また、モータ1は、三相モータである。このモータ1は、ロータ2と、ロータ2の外周側(径方向の外側)に配置されるステータ3と、ステータ3が収容されるモータケース4と、ロータ2の回転速度を検出する速度検出機構5と、ロータ2の回転位置を検出する位置検出機構6とを備えている。
ロータ2は、回転軸8と、回転軸8の外周面に固定されるロータコア9と、ロータコア9に固定される複数の永久磁石10とを備えている。本形態のモータ1は、IPM(Interior Permanent Magnet)モータであり、永久磁石10は、ロータコア9に埋め込まれている。回転軸8は、モータケース4に固定される軸受11によって回転可能に支持されている。ステータ3は、ステータコア13と、ボビン14を介してステータコア13に巻回される駆動用コイル15とを備えている。ロータコア9およびステータコア13は、複数の磁性板が積層されて形成された積層コアである。
速度検出機構5は、FG(Frequency Generator)センサ方式の速度検出機構であり、円環状に形成される検出用磁石(FGマグネット)17と、検出用磁石17の外周側に配置される磁気センサ18と、回転軸8に固定されるとともに検出用磁石17が固定される磁石ホルダ(ロータヨーク)19とを備えている。速度検出機構5の具体的な構成については後述する。
位置検出機構6は、磁石ホルダ20と、磁石ホルダ20に固定される検出用磁石21と、検出用磁石21に対向配置される磁気抵抗素子(MR素子)およびホール素子(図示省略)とを備えている。磁石ホルダ20は、薄鋼板等の磁性材料で形成されており、磁石ホルダ19に固定されている。磁気抵抗素子およびホール素子は、基板22に実装されている。基板22は、基板固定軸23を介してモータケース4に固定されている。検出用磁石21は、円板状に形成された永久磁石である。検出用磁石21の、基板22との対向面の外周側部分には、検出用磁石21の周方向に6極の磁極が着磁され、検出用磁石21の、基板22との対向面の内周側部分には、検出用磁石21の周方向に2極の磁極が着磁されている。
(速度検出機構の構成)
図2(A)は、図1に示す検出用磁石17および磁石ホルダ19の断面図であり、図2(B)は、図2(A)のE部の拡大図である。図3は、図2(A)のF−F方向から検出用磁石17および磁石ホルダ19を示す図である。図4は、図2(A)のF−F方向から検出用磁石17を示す図である。図5(A)は、図2(A)のF−F方向から磁石ホルダ19を示す図であり、図5(B)は、図2(A)に示す磁石ホルダ19の断面図である。
以下、速度検出機構5の具体的な構成を説明する。以下の説明では、回転軸8の径方向(すなわち、ロータ2の径方向およびステータ3の径方向)を「径方向」、回転軸8の円周方向(すなわち、ロータ2の円周方向およびステータ3の円周方向)を「周方向」、回転軸8の軸方向(すなわち、ロータ2の軸方向およびステータ3の軸方向)を「軸方向」とする。また、軸方向の一方(図1等のZ1方向)を「第1方向」とし、軸方向の他方(図1等のZ2方向)を「第2方向」とする。
磁石ホルダ19は、薄鋼板等の磁性材料で形成されている。この磁石ホルダ19は、回転軸8に固定される軸固定部19aと、検出用磁石17が固定される磁石固定部19bとから構成されている。検出用磁石17は、磁石粉と樹脂とを混合して成形固化した樹脂マグネットであり、たとえば、金型を用いた射出成形によって形成されている。この検出用磁石17は、磁石固定部19bに接着固定されるホルダ固定部17aと、ホルダ固定部17aよりも外周側に配置されるとともに検出用磁石17の外周側部分を構成する着磁部17bとから構成されている。なお、本形態の検出用磁石17は、アニール処理されている。
着磁部17bは、円筒状に形成されている。着磁部17bの外周面には、複数の磁極が着磁されている。すなわち、検出用磁石17の外周面には、複数の磁極が着磁されている。ホルダ固定部17aは、着磁部17bの第1方向側が繋がる円環状の円環部17cと、円環部17cから第2方向へ突出する複数の突起部17dとから構成されている。円環部17cは、軸方向に直交する平板状に形成されており、検出用磁石17の第1方向側部分を構成している。円環部17cの内周面の第1方向側には、周方向の全域に亘って面取り加工が施されており、この面取り加工が行われた部分は、面取部17eとなっている。
複数の突起部17dは、周方向において一定のピッチで形成されており、周方向における突起部17dの間には隙間が形成されている。突起部17dは、軸方向から見たときの形状が略円弧状となる曲板状に形成されている。また、軸方向から見たときの突起部17dの形状は、回転軸8の軸中心を曲率中心とする略円弧状に形成されている。複数の突起部17dは、円環部17cの内周端側部分から第2方向へ突出しており、軸方向から見たときに、突起部17dの径方向の内側面と円環部17cの内周面とは一致している。また、径方向において突起部17dの外側面と着磁部17bの内周面との間には隙間が形成されている。軸方向における着磁部17bの長さと軸方向における突起部17dの長さとは等しくなっている。本形態の突起部17dは、軸方向に平行な平行部である。
磁気センサ18は、たとえば、MR素子を有するMRセンサである。この磁気センサ18は、所定の隙間を介して検出用磁石17の外周面(すなわち、着磁部17bの外周面)に対向配置されている。
軸固定部19aは、円筒状に形成されている。この軸固定部19aは、軸固定部19aの内周側に回転軸8が挿通された状態で回転軸8に接着固定されている。本形態では、磁石ホルダ19は、ステータ3よりも第1方向側に配置されており、検出用磁石17および磁気センサ18も、ステータ3より第1方向側に配置されている。すなわち、速度検出機構5は、ステータ3よりも第1方向側に配置されている。また、速度検出機構5は、モータケース4の外部に配置されている。
磁石固定部19bは、軸固定部19aの第2方向端から径方向の外側に広がる鍔状に形成されている。また、磁石固定部19bは、略円環状に形成されるとともに、軸方向に直交する略平板状に形成されている。磁石固定部19bには、検出用磁石17の複数の突起部17dのそれぞれが挿通される複数の挿通孔19cが形成されている。また、磁石固定部19bは、磁石固定部19bの外周側部分を構成する外周側鍔部19dと、磁石固定部19bの内周側部分を構成する内周側鍔部19eとから構成されている。本形態では、磁石固定部19b自体が、軸固定部19aから径方向の外側へ鍔状に広がる鍔部となっている。
複数の挿通孔19cは、外周側鍔部19dに形成されている。また、複数の挿通孔19cは、周方向において一定のピッチで、かつ、外周側鍔部19dを軸方向で貫通するように形成されている。挿通孔19cは、軸方向から見たときの形状が突起部17dの形状に応じた略円弧状に形成されている。内周側鍔部19eの外周端(径方向外側端)は、外周側鍔部19dの内周端(径方向内側端)に繋がっている。軸方向から見たときに、径方向における挿通孔19cの内側面と内周側鍔部19eの外側端とが径方向において一致している。また、軸方向から見たときに、径方向における挿通孔19cの外側面と外周側鍔部19dの外周端との間には距離がある。内周側鍔部19eの第2方向側の面は、外周側鍔部19dの第2方向側の面よりも第1方向側へ窪んでいる。また、内周側鍔部19eの第1方向側の面は、外周側鍔部19dの第1方向側の面よりも第1方向側へ突出している。本形態の外周側鍔部19dは、挿通孔19cが形成される挿通孔形成部である。
なお、内周側鍔部19eには、磁石ホルダ19に磁石ホルダ20を固定するためのネジ(図示省略)が係合するネジ孔19fが内周側鍔部19eを軸方向で貫通するように形成されている。内周側鍔部19eの第2方向側の面の、ネジ孔19fの周囲の円環状の部分(円環面)19gは、内周側鍔部19eの第2方向側の面のその他の部分よりも第2方向側へ突出している。また、円環面19gは、外周側鍔部19dの第2方向側の面より第2方向側へ突出している。
検出用磁石17のホルダ固定部17aは、接着剤28によって、磁石ホルダ19の磁石固定部19bに固定されている。ホルダ固定部17aが磁石固定部19bに固定された状態では、円環部17cの第2方向側の面が外周側鍔部19dの第1方向側の面に当接するまで挿通孔19cに突起部17dが挿入されている。また、ホルダ固定部17aが磁石固定部19bに固定された状態では、図2(B)に示すように、径方向における磁石固定部19bの外側端(すなわち、磁石固定部19bの外周端(より具体的には、外周側鍔部19dの外周面))と着磁部17bの内周面との間に隙間Sが形成されている。
本形態では、突起部17dと磁石固定部19bとに跨るように接着剤28が塗布されている。具体的には、径方向における突起部17dの内側面と内周側鍔部19eの第2方向側の面とに跨るようにフィレット状に接着剤28が塗布されている。すなわち、接着剤28は、径方向における突起部17dの内側に塗布されるとともに、内周側鍔部19eの第2方向側の面に塗布されている。接着剤28は、たとえば、UV硬化型の接着剤である。
なお、本形態では、未着磁状態の検出用磁石17が磁石ホルダ19に固定されるとともに磁石ホルダ19が回転軸8に固定された後、検出用磁石17の外周面(着磁部17bの外周面)にレース加工が行われ、その後、検出用磁石17の外周面(着磁部17bの外周面)が着磁される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、検出用磁石17は、磁石固定部19bに固定されるホルダ固定部17aと、ホルダ固定部17aよりも外周側に配置される着磁部17bとから構成されており、検出用磁石17の外周側部分を構成する着磁部17bは、磁石ホルダ19に直接、固定されていない。また、本形態では、磁石固定部19bの外周端と着磁部17bの内周面との間に隙間Sが形成されており、着磁部17bは、磁石固定部19bに接触していない。そのため、本形態では、検出用磁石17の線膨張係数と磁石ホルダ19の線膨張係数とが異なっていても、モータ1の周囲温度が変動したときに、着磁部17bの特定部分に応力が集中するのを防止することが可能になる。したがって、本形態では、検出用磁石17の線膨張係数と磁石ホルダ19の線膨張係数とが異なっていても、モータ1の周囲温度が変動したときに、着磁部17bの特定部分が径方向の外側へ大きく変形するのを防止することが可能になり、その結果、検出用磁石17の外周側に配置される磁気センサ18と、検出用磁石17の外周側部分を構成する着磁部17bとの接触を防止することが可能になる。
本形態では、軸方向に平行な突起部17dと、軸方向に直交する略平板状に形成される磁石固定部19bとに跨るように接着剤28が塗布されている。そのため、本形態では、たとえば、円環部17cの第2方向側の面および/または外周側鍔部19dの第1方向側の面に接着剤を塗布して、磁石ホルダ19に検出用磁石17を接着固定する場合と比較して、磁石ホルダ19に検出用磁石17を固定するための接着剤28の量を確認しやすくなる。したがって、本形態では、磁石ホルダ19に検出用磁石17を固定する際の接着剤28の塗布作業が容易になるとともに、適切な量の接着剤28を塗布して磁石ホルダ19に検出用磁石17を適切に固定することが可能になる。
本形態では、径方向における突起部17dの内側に接着剤28が塗布されている。そのため、本形態では、突起部17dと磁石固定部19bとに跨るように塗布される接着剤28が径方向における突起部17dの外側へ流れるのを防止することが可能になる。また、本形態では、内周側鍔部19eの第2方向側の面が外周側鍔部19dの第2方向側の面よりも第1方向側へ窪んでいるため、内周側鍔部19eの第2方向側の面に塗布される接着剤28が突起部17dの外周側へ流れるのをより確実に防止することが可能になる。したがって、本形態では、突起部17dよりも外周側に配置される着磁部17bが、接着剤28によって磁石固定部19bに直接、接着固定されるのを確実に防止することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、磁石固定部19bに挿通孔19cが形成されているが、磁石固定部19bに挿通孔19cが形成されていなくても良い。この場合には、たとえば、図6(A)に示すように、磁石固定部19bの外周端に第1方向側へ突出する突起部19jが形成されるとともに、円環部17cの第2方向側の面と突起部19jの第1方向側の面とが当接している状態で、突起部17dと磁石固定部19bとに跨るように塗布される接着剤28によって、ホルダ固定部17aが磁石固定部19bに固定される。突起部19jは、たとえば、円筒状に形成されている。また、軸方向から見たときの形状が略円弧状となる複数の突起部19jが周方向において所定のピッチで形成されても良い。
図6(A)に示す変形例においても、磁石固定部19bの外周端と着磁部17bの内周面との間には、隙間Sが形成されている。なお、図6(A)に示す変形例では、磁石固定部19bの、突起部19jを除いた部分が、軸固定部19aから径方向の外側へ鍔状に広がる鍔部となる。また、図6(A)に示す変形例において、突起部17dは、円筒状に形成されても良い。また、図6(A)では、上述した形態と同様の構成については同一の符号を付している。
上述した形態では、ホルダ固定部17aに複数の突起部17dが形成されているが、ホルダ固定部17aに突起部17dが形成されていなくても良い。この場合には、たとえば、円環部17cの第2方向側の面および/または外周側鍔部19dの第1方向側の面に塗布される接着剤によってホルダ固定部17aが磁石固定部19bに固定される。また、ホルダ固定部17aに突起部17dが形成されていない場合には、たとえば、図6(B)に示すように、磁石固定部19bの外周端に第1方向側へ突出する突起部19jが形成されるとともに、円環部17cの第2方向側の面が突起部19jの第1方向側の面に当接している状態で、円環部17cの第2方向側の面および/または突起部19jの第1方向側の面に塗布される接着剤28によって、ホルダ固定部17aが磁石固定部19bに固定されても良い。
図6(B)に示す変形例においても、磁石固定部19bの外周端と着磁部17bの内周面との間には、隙間Sが形成されている。なお、図6(B)に示す変形例では、円環状に形成される円環部17cによってホルダ固定部17aが構成されているが、周方向に所定のピッチで配置される円弧状の複数の円弧状部によってホルダ固定部17aが構成されても良い。また、図6(B)では、上述した形態と同様の構成については同一の符号を付している。
上述した形態では、径方向における突起部17dの内側面と内周側鍔部19eの第2方向側の面とに跨るように接着剤28が塗布されている。この他にもたとえば、径方向における突起部17dの外側面と外周側鍔部19dの第2方向側の面とに跨るように接着剤28が塗布されても良い。すなわち、接着剤28は、径方向における突起部17dの外側に塗布されても良い。また、上述した形態では、ホルダ固定部17aは、磁石固定部19bに接着固定されているが、検出用磁石17が磁石ホルダ19と一体成形されることで、ホルダ固定部17aが磁石固定部19bに固定されても良い。
上述した形態では、突起部17dは、軸方向から見たときの形状が略円弧状となる曲板状に形成されている。この他にもたとえば、突起部17dは、軸方向から見たときの形状が略直線状となる平板状に形成されても良い。また、上述した形態では、内周側鍔部19eの第2方向側の面は、外周側鍔部19dの第2方向側の面よりも第1方向側へ窪んでいるが、内周側鍔部19eの第2方向側の面と外周側鍔部19dの第2方向側の面とが同一平面上に配置されても良い。また、内周側鍔部19eの第2方向側の面は、外周側鍔部19dの第2方向側の面より第2方向側へ突出していても良い。
上述した形態では、軸方向における着磁部17bの長さと軸方向における突起部17dの長さとが等しくなっている。この他にもたとえば、図6(A)に示すように、軸方向における着磁部17bの長さが軸方向における突起部17dの長さより長くなっていても良いし、軸方向における着磁部17bの長さが軸方向における突起部17dの長さより短くなっていても良い。また、上述した形態では、モータ1は、インナーロータ型のモータであるが、本発明の構成が適用されるモータは、アウターロータ型のモータであっても良い。また、上述した形態では、モータ1は、三相モータであるが、本発明の構成が適用されるモータは、単相モータであっても良い。
1 モータ
2 ロータ
5 速度検出機構
8 回転軸
17 検出用磁石
17a ホルダ固定部
17b 着磁部
17c 円環部
17d 突起部(平行部)
18 磁気センサ
19 磁石ホルダ
19a 軸固定部
19b 磁石固定部(鍔部)
19c 挿通孔
19d 外周側鍔部(挿通孔形成部)
19e 内周側鍔部
28 接着剤
S 隙間
Z1 第1方向
Z2 第2方向

Claims (6)

  1. 回転軸を有するロータと、前記ロータの回転速度を検出する速度検出機構とを備え、
    前記速度検出機構は、円環状に形成されるとともに外周面が着磁される検出用磁石と、前記検出用磁石の外周側に配置される磁気センサと、前記回転軸に固定されるとともに前記検出用磁石が固定される磁石ホルダとを備え、
    前記磁石ホルダは、前記回転軸に固定される軸固定部と、前記軸固定部から前記回転軸の径方向の外側へ広がるように形成され前記検出用磁石が固定される磁石固定部とを備え、
    前記検出用磁石は、前記磁石固定部に固定されるホルダ固定部と、円筒状に形成され前記ホルダ固定部よりも外周側に配置されるとともに前記検出用磁石の外周側部分を構成する着磁部とを備え、
    前記径方向における前記磁石固定部の外側端と前記着磁部の内周面との間には、隙間が形成され
    前記着磁部の前記内周面は前記磁石固定部に固定されておらず、前記ホルダ固定部のみが前記磁石固定部に接着剤で固定されていることを特徴とするモータ。
  2. 前記磁石固定部は、前記軸固定部から前記径方向の外側へ鍔状に広がる鍔部を備え、
    前記ホルダ固定部は、前記回転軸の軸方向に平行な平行部を備えることを特徴とする請求項1記載のモータ。
  3. 前記軸方向の一方を第1方向とし、前記軸方向の他方を第2方向とすると、
    前記ホルダ固定部は、前記着磁部の前記第1方向側が繋がるとともに前記検出用磁石の前記第1方向側部分を構成する円環状の円環部を備え、
    前記平行部は、前記円環部から前記第2方向へ突出するとともに前記回転軸の周方向において所定のピッチで形成される複数の突起部であり、
    前記鍔部には、前記突起部が挿通される挿通孔が前記軸方向に貫通するように形成され、
    前記突起部と前記鍔部とに跨るように前記接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項2記載のモータ。
  4. 前記接着剤は、前記径方向における前記突起部の内側に塗布されていることを特徴とする請求項3記載のモータ。
  5. 前記鍔部は、前記挿通孔が形成される円環状の挿通孔形成部と、前記挿通孔形成部の内周端に外周端が繋がる円環状の内周側鍔部とを備え、
    前記接着剤は、前記内周側鍔部の前記第2方向側の面に塗布され、
    前記内周側鍔部の前記第2方向側の面は、前記挿通孔形成部の前記第2方向側の面よりも前記第1方向側に窪んでいることを特徴とする請求項4記載のモータ。
  6. 前記軸方向における前記着磁部の長さと前記軸方向における前記突起部の長さとが等しくなっていることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載のモータ。
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