JP6479137B1 - 壁目地の防水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 互いに隣り合う壁パネルの間に形成される目地を閉塞する壁目地の防水構造であって、各部位の機能に応じて容易に材質の変更が可能であるとともに、製造コストを抑制することができる構造を提供する。
【解決手段】 壁目地の防水構造1は、互いに隣接する壁パネル2の間に形成された目地3を閉塞する構造であって、目地の幅W1よりも幅広に形成されて隣接する壁パネル2の化粧面21に跨る蓋部4aを有し、目地3の長手方向へ延びる1次止水材4と、蓋部4aの壁内側の面から壁内方向へ延びる第1突出部4bに嵌合し、幅方向の両端部にヒレ状のヒレ部5aを形成して目地3の内部に圧入される目地3の長手方向へ延びる2次止水材5と、ヒレ部5aの基端から壁内方向へ延びる第2突出部5bに外嵌する一対の嵌着部6aと、壁パネル2の小口面2aに弾性的に係止する一対の係止部6bとを有する保持クリップ6と、を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、互いに隣り合う壁パネルの間に形成された目地を閉塞する壁目地の防水構造に関する。
従来、下記特許文献1に開示されるように、互いに隣り合う外壁パネルの間に形成された目地を閉塞する乾式の目地構造が知られている。この発明は、隣接する外壁パネルに跨って目地を閉塞する目地蓋部と、目地蓋部の内側面中央から突設する挿入部と、挿入部の左右に突設されて壁パネルの小口面に当接するヒレ部と、を一体に形成した目地材を、屋外側から目地に圧入することで目地内部に水が浸入することを防止できる。また、目地材は、目地材の屋内側に配置され、挿入部に外嵌するとともに外壁パネルの屋内側の端縁に係止する目地材保持具によって外壁からの脱落を防止している。
また、特許文献2に記載されている防水構造は、屋外に面する蓋部と外壁パネルの小口面に圧接する襞とを有した一次シール部材と、一次シール部材の屋内側に形成される第2突起に嵌着するクリップ部材と、クリップ部材に外嵌し、外壁パネルの屋内側の端縁に圧接する二次防水部材と、を備えており、各部材は別体で構成されている。弾性樹脂で形成される一次シール部材及び二次防水部材は、クリップ部材を介して互いに嵌着することにより一体として使用することができ、一体化されたこれらの部材を目地に圧入することで目地内部への水の浸入を防止することができる。
特開2007−9620 特開2011−157707
しかしながら、特許文献1に記載の目地材は、目地蓋部、挿入部、及びヒレ部が一体成形されているので、複雑な形状を製造するために大掛かりな製造設備が必要となり、ある程度の出荷数量を保持しなければ設備維持費用が増大するという問題点が挙げられる。さらに、それぞれの部位に期待される機能に応じて材質を変更することが難しく、また、部位ごとに材質を変更できたとしても、廃棄時に各材質ごとに分別することができず、部材の再資源化を行うことができない。
また、特許文献2の目地構造では、一次シール部材と二次防水部材とが別体で形成されるものの、やはり一次シール部材の蓋部と襞とを一体成形しているため各部位の機能に応じて材質を変えることが容易ではない。また、クリップ部材は、一次シール部材と二次防水部材とを連結するためだけのものであるため、弾性樹脂で形成された一次シール部材及び二次防水部材が経年劣化によって痩せた場合、両部材が縦目地から脱落する虞がある。
そこで、本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、互いに隣り合う壁パネルの間に形成される目地を閉塞する壁目地の防水構造であって、各部位の機能に応じて容易に材質の変更が可能であるとともに、製造コストを抑制することができる構造を提供することを目的とする。
本発明の第1の壁目地の防水構造は、互いに隣接する壁パネルの間に形成された目地を閉塞する壁目地の防水構造であって、前記目地の幅よりも幅広に形成されて前記隣接する壁パネルの化粧面に跨る蓋部を有し、前記目地の長手方向へ延びる1次止水材と、前記蓋部の壁内側の面から壁内方向へ延びる第1突出部に嵌合し、幅方向の両端部にヒレ状のヒレ部を形成して前記目地の内部に圧入される前記目地の長手方向へ延びる2次止水材と、前記ヒレ部の基端から壁内方向へ延びる第2突出部に外嵌する一対の嵌着部と、前記壁パネルの小口面に弾性的に係止する一対の係止部とを有する保持クリップと、を備えることを特徴としている。
本発明の第2の壁目地の防水構造は、前記第1突出部は、前記目地の幅方向の両側面に一対の第1突起を少なくとも1以上形成し、前記第2突出部は、前記蓋部側の面から壁内方向へ延びるとともに内側面から突出して互いに対向する一対の第2突起を設けた溝を形成しており、前記一対の第2突起の先端同士の距離は、前記一対の第1突起の先端同士の距離以下であることを特徴としている。
本発明の第3の壁目地の防水構造は、前記一対の嵌着部は、前記蓋部の方向へ延びて略平行に対向する一対の板片と、前記一対の板片の互いに対向する面から壁内方向へ斜めに突設する一対の返し片と、を形成し、前記第2突出部は、前記目地の幅方向の両側面に一対の窪みを形成しており、前記一対の返し片の先端同士の距離は、前記第2突出部の前記窪みの位置の幅と略同一に形成されることを特徴としている。
本発明の第4の壁目地の防水構造は、前記第2突出部が、前記ヒレ部よりも高い剛性を有することを特徴としている。
本発明の第5の壁目地の防水構造は、前記蓋部は、幅方向の両端部を壁内方向へ向けて斜めに屈曲し、前記ヒレ部は、先端部を壁内方向へ向けて斜めに屈曲することを特徴としている。
本発明の第1の壁目地の防水構造によると、1次止水材及び2次止水材は、別体で形成されるので各止水材を従来よりも単純な材質や形状で製作することができ、製造コストを抑制することができる。また、各止水材は、異なる材質とすることができるので、それぞれの止水材の材質を、設置される部位を考慮した略同様の耐久年数となる材質にすることにより、メンテナンス時期を一致させた合理的な防水構造を構築することができる。また、保持クリップが2次止水材に外嵌することにより、保持クリップが2次止水材の第2突出部を押圧するため、1次止水材と2次止水材との固定強度を向上させることができる。したがって、各止水材同士の嵌合部分の強度を低く抑えることができ、各止水材同士の組み立て作業を容易に行うことができるとともに1次止水材に嵌合する2次止水材の材質の選択肢を広げることができる。
本発明の第2の壁目地の防水構造によると、第2突出部の一対の第2突起の先端同士の距離は、第1突出部の第1突起の先端同士の距離以下であるため、第2突出部の溝に第1突出部を押し込み嵌め合わせると、第2突起が抜け止めとなって第1突出部が溝から抜けることを防止できる。したがって、1次止水材を2次止水材に押し込み嵌め合わせるだけで2つの止水材を一体とすることができ、容易に組み立て作業を行うことができる。
本発明の第3の壁目地の防水構造によると、一対の返し片の先端同士の距離は、第2突出部の窪みの位置の幅とほぼ同一に形成されるので、一対の嵌着部の間に2次止水材を押し込むと、窪みに返し片が係止して2次止水材が保持クリップから外れることを防止できる。したがって、2次止水材を保持クリップに押し込むだけで2つの部材を一体とすることができ、容易に組み立て作業を行うことができる。
本発明の第4の壁目地の防水構造によると、第2突出部は、ヒレ部よりも高い剛性を有するので、ヒレ部と同じ材質を使用したときよりも、1次止水材と2次止水材との嵌め合わせを強化することができる。したがって、1次止水材が2次止水材から抜けにくくなり安定した壁目地の防水構造を構築することができる。
本発明の第5の壁目地の防水構造によると、蓋部は、幅方向の両端部を壁内方向へ向けて斜めに屈曲し、ヒレ部は、先端部を壁内方向へ向けて斜めに屈曲しているので、壁パネルと各止水材との間に隙間を形成することがなく、壁内部への水の浸入を防止することができる。
壁目地の防水構造を示す断面図。 1次止水材及び2次止水材を示す一部省略斜視図。 保持クリップを示す斜視図。 保持クリップを示す平面図。 1次止水材・2次止水材を示す断面図及び図4の保持クリップのA−A断面図。 1次止水材、2次止水材、及び保持クリップを一体化した様子を示す断面図。 各止水材と一体化した保持クリップを目地へ圧入する前の様子を示す断面図。 各止水材と一体化した保持クリップを目地へ圧入する様子を示す断面図。 各止水材と保持クリップを厚さの異なる2枚の壁パネルの間に形成された目地へ圧入した様子を示す断面図。
以下、壁目地の防水構造の最良実施形態について各図を参照しつつ説明する。本願の壁目地の防水構造は、主に外壁である壁パネル間に形成される縦目地に使用されるが、壁パネル同士の目地であれば屋内外問わず使用することができる。ここでは、壁パネルが外壁である場合について説明を行う。また、本願において「壁内」とは、壁パネルを支持する躯体が位置する壁内部の空間のことを指す。
図1に示すように、壁目地の防水構造1は、互いに隣接する壁パネル2の間に形成された目地3を閉塞する構造であって、目地の幅W1よりも幅広に形成されて隣接する壁パネル2の化粧面21に跨る蓋部4aを有する1次止水材4と、蓋部4aの壁内側の面から壁内方向へ延びる第1突出部4bに嵌合し、幅方向の両端部にヒレ状のヒレ部5aを形成して目地3の内部に圧入される2次止水材5と、ヒレ部5aの基端から壁内方向へ延びる第2突出部5bに外嵌する一対の嵌着部6a、及び壁パネル2の小口面2aに弾性的に係止する一対の係止部6bとを有する保持クリップ6と、を備える。
図1に示す壁パネル2は、外壁材の一例を示すものである。壁パネル2は、外部に面する平板状の部材で、壁内側の面の端部には、溝を壁パネル2の側方向へ開く溝形鋼で形成されたフーレム材22が固定されている。なお、壁パネル2は、図1の形に限定されることはなく、押出成形セメント板や軽量気泡コンクリートのように厚みのある壁部材であってもよい。互いに隣接する壁パネル2は、同一平面となるように配置され、互いに水平方向へ間隔を空けて柱や間柱などの躯体7に図示しない従来公知の固定金具で固定される。図示するように、壁パネル2同士の間には目地3が形成され、この目地の幅W1は、壁パネル2の種類や形状に応じた所定の幅で形成される。
図1及び図2に示すように、1次止水材4は目地3の長手方向へ延びる長尺な部材で、略平板状に形成され、隣接する壁パネル2の化粧面21に跨る蓋部4aと、蓋部4aの壁内側の面の幅方向略中央から壁内方向へ延びる第1突出部4bと、によって構成される断面視略T字形の部材である。第1突出部4bは、目地3の幅方向の両側面に一対の第1突起41を設けており、また、蓋部4aは、幅方向の両端部を壁内方向へ向けて斜めに若干屈曲している。そして蓋部の幅である第1幅W2は、目地の幅W1よりも幅広に形成される。なお、図示例では、第1突起41を2箇所設けているが、その数は1箇所以上であれば特に限定されない。
図1に示すように、1次止水材4は目地3に設置した際に、直接外気に触れる部材である。その材質は、耐候性及び耐久性に優れたものであれば特に限定されないが、本実施例のように外壁に使用する場合は、上述の機能を有するとともに壁パネル2と共通の塗装を施しやすい金属材料、例えば、アルミ形材が好適である。なお、1次止水材4を金属材料のように硬質な材料とした場合は、壁パネル2の化粧面21を凹凸の無いものとした方が安定した防水性能を保持することができる。
図1及び図2に示すように、2次止水材5は目地3の長手方向へ延びる長尺な部材で、幅方向の両端部にそれぞれ形成された長尺なヒレ状のヒレ部5aと、ヒレ部5aの幅方向の基端から壁内方向へ突出し、1次止水材4の第1突出部4bに嵌合する断面視略U字形の第2突出部5bと、によって構成される。また、2つのヒレ部5aの先端同士の幅である第2幅W3は、目地の幅W1よりも幅広に形成されている。
第2突出部5bは、目地3の長手方向へ延びる長尺な部材で、蓋部4a側の面から壁内方向へ延びる溝51を形成している。この溝51には、内側面から突出して互いに対向し、1次止水材4の一対の第1突起41に係止する一対の第2突起52が設けられている。図5に示すように、この一対の第2突起52の先端同士の距離である第3幅W3aは、一対の第1突起41の先端同士の距離である第4幅W2a以下に形成される。なお、図示例では、一対の第2突起52が一対の第1突起41と同数設けられているが、一対の第2突起52の数を一対の第1突起41よりも多く設置してもよい。また、第2突出部5bの両外側面には、保持クリップ6の嵌着部6aに外嵌される一対の窪み53が形成されている。ヒレ部5aは、幅方向の基端から先端に向けてその厚さを若干薄く形成しており、また、その先端部は壁内方向へ斜めに若干屈曲している。
2次止水材5は、弾性及び水密性を有する樹脂によって形成される。より具体的には、第2突出部5bの材質は、1次止水材4の第1突出部4b及び保持クリップ6の嵌着部6aと嵌合可能な程度の剛性を有する、特に熱硬化性の硬質樹脂や熱可塑性の硬質樹脂が好適である。また、ヒレ部5aの材質は、熱硬化性樹脂系エラストマや熱可塑性樹脂系エラストマで形成された軟質樹脂が好適である。このように、第2突出部5bの材質をヒレ部5aよりも高剛性とすることにより、第2突出部5bがヒレ部5aよりも先に磨耗して1次止水材4及び保持クリップ6から脱落するという事態が防ぐことができ、安定した壁目地の防水構造1を構築することができる。なお、第2突出部5b及びヒレ部5aは、上述の機能を満たしていれば全く同様の材質としてもよい。
図3及び図4に表れるように、保持クリップ6は1枚の金属板の両端部を折曲して形成した金具である。保持クリップ6は、図1に示すように、2次止水材5の第2突出部5bに外嵌する一対の嵌着部6aと、壁パネル2の小口面2aに弾性的に係止する一対の係止部6bと、嵌着部6a及び係止部6bの基端を共通して壁内方向へ突出する溝状の基端部6cと、を有する。
一対の嵌着部6aは、図3及び図4に示すように、係止部6bの長手方向における両側に一対ずつ形成されている。一対の嵌着部6aは、それぞれ基端部6cを互いに離反する方向へ折曲した一対の第1板片61と、第1板片61の先端を基端部6cと反対側の方向へ折曲し、蓋部4aの方向へ延びて略平行に対向する一対の第2板片62と、一対の第2板片62の互いに対向する面から基端部6cの方向へ略斜めに突設する一対の返し片63と、によって構成されている。なお、図5に示すように、一対の返し片63の先端同士の距離である第5幅W4aは、第2突出部5aの窪み53の位置の幅である第6幅W3bと略同一に形成されている。
一対の係止部6bは、図1及び図3に示すように、基端部6cから蓋部4aの方向へ延びて互いに対向するバネ板状の一対の弾性板64と、弾性板64の先端部を折曲して形成され、壁パネル2の小口面2aに引掛ける一対の引掛片65と、によって構成されている。一対の弾性板64は、基端部6cから互いに離反する方向へ斜めに突設するとともに、基端と先端の略中間で互いに近接する方向へ斜めに屈曲してバネ板状に形成される。また、この一対の弾性板64の屈曲部分の幅である第7幅W4及び一対の引掛片65の幅である第8幅W5は、目地の幅W1よりも広く形成されている。
これらの1次止水材4、2次止水材5、及び保持クリップ6は、図5及び図6に示すように、互いに嵌め合わせることによって一体の部材とすることができる。具体的には、まず、1次止水材4の第1突出部4bを2次止水材5の溝51に押し込んで嵌め合わせる。このとき、先述したように、第3幅W3aは、第4幅W2a以下に形成されるので、第2突起52が抜け止めとなって第1突出部4bが溝51から抜けることを防止できる。
そして、保持クリップ6の一対の嵌着部6aを2次止水材5の第2突出部5bに外側から嵌め込み、返し片63を窪み53に係合させ、各部材を一体とする。先述したように、第5幅W4aは、第6幅W3bと略同一であるため、返し片63が抜け止めとなって第2突出部5bが嵌着部6aから抜けることを防止できる。また、図7に示すように、保持クリップ6を2次止水材5に外嵌すると係止部6bがヒレ部5aを押圧するため、ヒレ部5aは部分的に湾曲する。なお、保持クリップ6は、2次止水材5に少なくとも1以上設置すればよい。
このように2次止水材5に保持クリップ6を外嵌することにより、1次止水材4が2次止水材5から外れようとすると、第1突出部4b及び第2突出部5bの嵌合部分だけでなく嵌着部6a及び第2突出部5bの嵌合部分にも抵抗する力が発生するので、1次止水材4及び2次止水材5の固定強度を向上することができる。したがって、1次止水材4及び2次止水材5の嵌合部分の強度を比較的低く抑えることができ、各止水材4、5同士の組み立て作業を容易に行うことができる。また、各止水材4、5及び保持クリップ6は、工場で予め一体化しておき、工事現場での施工手間を省略してもよい。この場合、各部材は嵌合しているので各止水材4、5が運搬時に長手方向へずれたり、1次止水材4が2次止水材5から外れるという虞がない。
そして、図7及び図8に示すように、各止水材4、5と一体化した保持クリップ6を外部側から目地3に押し込む。このとき、第7幅W4は、目地の幅W1よりも広く形成されるので、保持クリップ6の弾性板64は、壁パネル2の小口面2aに当接して弾性変形しながら目地3の内部へ圧入されていく。
そして、図1に示すように、各止水材4、5と一体化した保持クリップ6を、1次止水材4の蓋部4aが壁パネル2の化粧面21に当接するまで目地3に押し込む。このとき、図2に示す第2幅W3は、目地の幅W1よりも幅広に形成されるので、ヒレ部5aが弾性変形して外壁板の小口面2aに圧接する。また、保持クリップ6の引掛片65は、その幅W5が目地の幅W1よりも幅広なため壁パネル2の小口面2aに引掛かって係止し、各止水材4、5が目地3から脱落することを防止する。そして、図2に示す第1幅W2は、目地の幅W1よりも幅広に形成しているため、図1に示すように、各止水材4、5と一体化した保持クリップ6を目地3へ押し込んでいくと1次止水材4の蓋部4aが化粧面21に跨って目地3を閉塞する。また、蓋部4aは、幅方向の両端部を壁内方向へ向けて斜めに屈曲し、ヒレ部5bは、その先端部を壁内方向へ向けて斜めに屈曲しているので、壁パネル2と各止水材4、5との間に隙間を形成することがなく、壁内部への水の浸入を防止することができる。
なお、ここでは互いに隣り合う2枚の壁パネル2が同じ厚さである場合について説明を行ったが、図9に示すように、互いに異なる厚さの壁パネル2を使用することもできる。この場合、2次止水材5及び保持クリップ6がそれぞれの壁パネル2の小口面2aの形状に応じて弾性変形することにより、目地3内部への水の浸入を防止することができる。したがって、例えば、建築物の修繕や増改築を行う際、新しい壁パネルと既存の壁パネルのそれぞれの厚さが異なる場合であっても、各止水材4、5及び保持クリップ6を目地3に圧入することによって壁目地の防水構造1を構築することができる。
このように、本願の壁目地の防水構造1は、各止水材4、5を一体で成形せず別体で形成するので、各止水材4、5を従来よりも単純な材質や形状で製造することができ、製造コストを抑制することができる。また、設置される部位に応じて各止水材4、5を好適な材質とすることができるので、例えば、外気や室内環境の影響を受けやすい1次止水材4を耐候性のある材質とし、目地3の内部に圧入される2次止水材5を水密性に優れ、弾性変形し易い材質とすることができる。
なお、一体化した各止水材4、5及び保持クリップ6を分解する際は、上述した手順を逆に行うだけでよい。したがって、2次止水材5に外嵌している保持クリップ6を取り外し、1次止水材4を2次止水材5から引き抜いて各部材を分解することができる。そのため、経年劣化や損傷などによって各止水材4、5や保持クリップ6を取替える際に、各部材を容易に分別することができ、再資源化に繋げることができる。
また、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
この発明は、互いに隣り合う外壁パネルの間に形成される目地において好適に使用することができる。
1 壁目地の防水構造
2 壁パネル
3 目地
4 1次止水材
4a 蓋部
4b 第1突出部
41 第1突起
5 2次止水材
5a ヒレ部
5b 第2突出部
51 溝
52 第2突起
53 窪み
6 保持クリップ
6a 嵌着部
6b 係止部
62 板片(第2板片)
63 返し片
W1 目地の幅
W2a 第4幅(一対の第1突起の先端同士の距離)
W3a 第3幅(一対の第2突起の先端同士の距離)
W3b 第6幅(第2突出部の窪みの位置の幅)
W4a 第5幅(一対の返し片の先端同士の距離)

Claims (5)

  1. 互いに隣接する壁パネルの間に形成された目地を閉塞する壁目地の防水構造であって、
    前記目地の幅よりも幅広に形成されて前記隣接する壁パネルの化粧面に跨る蓋部を有し、前記目地の長手方向へ延びる1次止水材と、
    前記蓋部の壁内側の面から壁内方向へ延びる第1突出部に嵌合し、幅方向の両端部にヒレ状のヒレ部を形成して前記目地の内部に圧入され、前記目地の長手方向へ延びる2次止水材と、
    前記ヒレ部の基端から壁内方向へ延びる第2突出部に外嵌する一対の嵌着部と、前記壁パネルの小口面に弾性的に係止する一対の係止部とを有する保持クリップと、を備えることを特徴とする壁目地の防水構造。
  2. 前記第1突出部は、前記目地の幅方向の両側面に一対の第1突起を少なくとも1以上形成し、
    前記第2突出部は、前記蓋部側の面から壁内方向へ延びるとともに内側面から突出して互いに対向する一対の第2突起を設けた溝を形成しており、
    前記一対の第2突起の先端同士の距離は、前記一対の第1突起の先端同士の距離以下であることを特徴とする請求項1に記載の壁目地の防水構造。
  3. 前記一対の嵌着部は、前記蓋部の方向へ延びて略平行に対向する一対の板片と、前記一対の板片の互いに対向する面から壁内方向へ斜めに突設する一対の返し片と、を形成し、
    前記第2突出部は、前記目地の幅方向の両側面に一対の窪みを形成しており、
    前記一対の返し片の先端同士の距離は、前記第2突出部の前記窪みの位置の幅と略同一に形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の壁目地の防水構造。
  4. 前記第2突出部は、前記ヒレ部よりも高い剛性を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の壁目地の防水構造。
  5. 前記蓋部は、幅方向の両端部を壁内方向へ向けて斜めに屈曲し、
    前記ヒレ部は、先端部を壁内方向へ向けて斜めに屈曲することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の壁目地の防水構造。
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JPH06322848A (ja) * 1993-05-11 1994-11-22 Sekisui Chem Co Ltd 外壁縦目地の防水構造
JP2922385B2 (ja) * 1993-03-17 1999-07-19 東海興業株式会社 目地カバー

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