JP6478476B2 - コネクタ連結構造及びコネクタ連結方法 - Google Patents

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Description

本発明は、チューブとコネクタとの連結構造、及び、連結方法に関するものである。
特許文献1〜3には、コネクタの端面に形成された環状溝に熱可塑性樹脂製のチューブが挿入されて、スピン溶着によりコネクタとチューブとが連結されることが記載されている。特許文献4には、コネクタの外周面に形成された環状凸部又は螺旋状凸部に熱可塑性樹脂製のチューブが外挿されて、スピン溶着によりコネクタとチューブとが連結されることが記載されている。コネクタではない部品のスピン溶着に関し、環状凸部が形成されることが特許文献5に記載されている。
特許第3547764号公報 特許第3523172号公報 特開2012−67867号公報 特開2003−166685号公報 特許第4505945号公報
特許文献1〜3のように環状溝にチューブをスピン溶着する場合には、チューブと環状溝とが全周に亘って接触するため、チューブに付与される応力が小さくなる。そのため、チューブとコネクタの溶着面が溶融するまでの時間が長くなり、チューブの熱劣化の原因となる。さらに、チューブとコネクタの溶着面が溶融するまでの間においてチューブがコネクタによって削られる状態となるため、チューブとコネクタの溶着面が溶融するまでの時間が長いほど、チューブの削りかす(バリ)が多くなる。チューブの削りかすは、チューブとコネクタとの連結力の低下の原因となる。
また、特許文献4のようにコネクタに環状凸部が形成される場合であって、チューブをコネクタに圧入しながら(軸方向に移動しながら)スピン溶着を行う場合には、各瞬間において、チューブの内周面の周方向の1カ所のみがコネクタの環状凸部に接触している状態となる。そのため、チューブとコネクタの溶着面が溶融するまでに時間を要する。
また、コネクタに環状凸部が形成される場合であって、チューブをコネクタに対して軸方向に固定した状態でスピン溶着を行う場合には、チューブは環状凸部に対して全周に亘って接触する状態となる。そのため、チューブに付与される応力が小さくなる。また、特許文献4のようにコネクタに螺旋状凸部が形成される場合にも、実質的に、コネクタに環状凸部が形成される場合と同様である。
本発明は、チューブとコネクタの溶着面が溶融するまでの時間をさらに短縮することで、チューブの熱劣化を抑制し、且つ、チューブの削りかす(バリ)の発生を抑制できるコネクタ連結構造及びコネクタ連結方法を提供することを目的とする。
コネクタ連結構造は、熱可塑性樹脂製のチューブと、前記チューブがスピン溶着により連結され熱可塑性樹脂製のコネクタとを備えるコネクタ連結構造であって、前記チューブは、前記コネクタより変形しやすくなるように形成され、前記コネクタより熱劣化しやすく形成されており、前記コネクタは、前記コネクタの軸方向一方に開口する環状溝を形成し、且つ、前記チューブを径方向に挟み込む溝形成部を備え、前記溝形成部は、前記環状溝の径方向外方壁である内周面、前記チューブの外周面に連結される溶着面を備え、前記溶着面は、前記コネクタの周方向に非連続に形成される複数の凸部を備え、前記溝形成部は、前記環状溝の径方向内方壁である外周面に、凹凸が形成されていない。
コネクタの溶着面には、複数の凸部の各々がコネクタの周方向に非連続に形成される。チューブをコネクタに対して軸方向に相対移動させながらスピン溶着を行う場合、及び、チューブをコネクタに対して軸方向に固定した状態でスピン溶着を行う場合の何れの場合にも、コネクタの溶着面とチューブとの接触は、周方向において断続的となる。従って、チューブに付与される応力は、従来に比べて大きくなる。その結果、チューブとコネクタの溶着面が溶融するまでの時間が短縮し、チューブの熱劣化が抑制され、且つ、チューブの削りかす(バリ)の発生が抑制される。
上記コネクタの好適な実施態様について以下に説明する。すなわち、上記コネクタは、以下の好適な態様に限定されるものではない。
また、前記溶着面は、前記コネクタの周方向に非連続且つ前記コネクタの軸方向に非連続に形成され、島状に形成される前記複数の凸部を備えるようにしてもよい。
従って、コネクタの溶着面とチューブの外周面との接触は、コネクタの周方向に断続的であり、コネクタの軸方向断続的である。その結果、チューブの外周面とコネクタの溶着面が溶融するまでの時間が確実に短縮し、チューブの熱劣化が抑制され、且つ、チューブの削りかす(バリ)の発生が抑制される。
また、前記複数の凸部の各々の先端側は、尖り形状に形成されるようにするとよい。凸部の各々の尖り形状の先端が、チューブに接触する。従って、チューブに付与される応力がより大きくなるため、チューブとコネクタの溶着面が溶融するまでの時間が確実に短縮する。
前記複数の凸部の各々の先端側は、座面を備えるようにしてもよい。コネクタの溶着面とチューブとの接触が周方向に断続的であるが、座面によって、溶着面とチューブとの接触面積が大きくなる。従って、凸部の各々に発生した熱がチューブに伝達されやすい。その結果、チューブとコネクタの溶着面が溶融するまでの時間が確実に短縮する。
また、前記チューブは、前記溝形成部に挿入された部位が前記溝形成部の外部に位置する部位よりも拡径されており、又は、前記溝形成部に挿入された部位が前記溝形成部の外部に位置する部位と同径とされているとよい。
また、前記環状溝の径方向間隔の中央径は、軸方向開口側から軸方向奥側に亘って同径に形成され、前記環状溝の径方向間隔は、軸方向開口側から軸方向奥側に亘って同一に形成されるようにしてもよい。これにより、軸方向においてチューブに付与される応力が均一化される。その結果、チューブとコネクタの溶着面とが軸方向に満遍なく溶着する。
また、前記環状溝の径方向間隔は、軸方向開口側から軸方向奥側に向かって縮小するように形成されるようにしてもよい。軸方向奥側ほど、チューブに付与される応力が大きくなる。その結果、チューブとコネクタの溶着面が溶融するまでの時間が確実に短縮する。
コネクタ連結方法は、熱可塑性樹脂製のチューブと、前記チューブがスピン溶着により連結された熱可塑性樹脂製のコネクタとを連結するコネクタ連結方法であって、前記チューブは、前記コネクタより変形しやすくなるように形成され、前記コネクタより熱劣化しやすく形成されており、前記コネクタは、前記コネクタの軸方向一方に開口する環状溝を形成し、且つ、前記チューブを径方向に挟み込む溝形成部を備え、前記溝形成部は、前記環状溝の径方向外方壁である内周面に、前記チューブの外周面に連結される溶着面を備え、前記溶着面は、前記コネクタの周方向に非連続に形成される複数の凸部を備え、前記溝形成部は、前記環状溝の径方向内方壁である外周面に、凹凸が形成されておらず、前記溶着面は、前記溶着面に内挿される前記チューブの外周面に、スピン溶着により連結される。これにより、コネクタの内周面の溶着面とチューブの外周面との密着力が大きくなる。従って、チューブとコネクタの溶着面が溶融するまでの時間が確実に短縮する。
第一実施形態のコネクタの軸方向断面図である。 図1のハウジングのチューブ接続部の拡大軸方向断面図である。 図2Aの2B−2B断面図である。 第二実施形態のハウジングのチューブ接続部の拡大軸方向断面図である。 図3Aの3B−3B断面図である。 第三実施形態のハウジングのチューブ接続部の拡大軸方向断面図である。 図4Aの4B−4B断面図である。 第四実施形態のハウジングのチューブ接続部の拡大軸方向断面図である。 図5Aの5B−5B断面図である。 第五実施形態のハウジングのチューブ接続部の拡大軸方向断面図である。 図6Aの6B−6B断面図である。 第六実施形態のハウジングのチューブ接続部の拡大軸方向断面図である。 第七実施形態のハウジングのチューブ接続部の拡大軸方向断面図である。 第八実施形態のハウジングのチューブ接続部とチューブを示す軸方向断面図である。 第九実施形態のハウジングのチューブ接続部とチューブを示す軸方向断面図である。
<第一実施形態>
(1.コネクタの概要)
本実施形態のコネクタ10は、自動車の燃料供給系において、燃料タンクからポンプにより圧送される流体燃料を流通させる熱可塑性樹脂製のチューブ20と、供給される当該流体燃料をインジェクタに分配供給するフューエルデリバリパイプ30とを連結する。インジェクタの開閉状態を制御することにより、エンジンのシリンダ内に所望量の流体燃料が噴射される。
つまり、コネクタ10は、一端から他端へ流体燃料を流通させる流路を形成しており、コネクタ10の一端にチューブ20の先端がスピン溶着により連結され、コネクタ10の他端にパイプ30の先端が挿入される。このようにして、コネクタ10は、チューブ20側からパイプ30側へ流体燃料を流通させる。
コネクタ10は、図1に示すように、ハウジング50aと、シール部材80と、係止部材90とを備える。ただし、コネクタ10は、図1に示す構成に限定されるものではなく、以下に説明するチューブ接続部70aを除く部位に、種々の公知の構成を適用可能である。
ハウジング50aは、熱可塑性樹脂(例えば、PA(ポリアミド))製であって、筒状に形成されている。ハウジング50aは、パイプ挿入部60と、パイプ挿入部60に一体的に形成されるチューブ接続部70aとを備える。パイプ挿入部60は、ハウジング50aの他端側(図1の右側)に位置し、ハウジング50aの他端側(図1の右側)の開口部からパイプ30が挿入される。パイプ挿入部60には、径方向に貫通し互いに対向する窓部61,61がそれぞれ形成されている。パイプ30は、先端面から距離を隔てた位置に径方向外方に突出する環状凸部31を備える。パイプ30のうち少なくとも環状凸部31が、パイプ挿入部60の内部に挿入される。
チューブ接続部70aは、ハウジング50aの一端側(図1の左側)の開口側に位置し、スピン溶着によりチューブ20に連結される。チューブ接続部70aは、軸方向一方(図1の左側)に開口する環状溝71aを形成する溝形成部である。チューブ接続部70aは、環状溝71aにて、チューブ20を径方向に挟み込むと共に、チューブ20の内周面、外周面及び端面の少なくとも1つとスピン溶着により連結される。チューブ接続部70aの詳細は、後述する。
シール部材80は、パイプ挿入部60の内周面とパイプ30の環状凸部31より先端側の外周面との間の隙間に配置される。シール部材80は、パイプ挿入部60の内周面とパイプ30の先端部の外周面との隙間をシールする一対のOリング81,82と、一対のOリング81,82の軸方向間に配置される円筒状のカラー部材83と、Oリング81,82及びカラー部材83の軸方向位置を規制する円筒状のブッシュ84とにより構成される。
係止部材90は、弾性変形可能な樹脂(例えば、PA(ポリアミド))製であり、C形状の径方向断面形状に形成され、C形状の周方向両端部の間に比較的大きな変形用隙間(スリット)が設けられる。係止部材90の外周面には、径方向外方に突出した一対の係止爪部91が形成される。係止爪部91は、パイプ挿入部60の他端側(図1の左側)の開口から挿入されて、係止爪部91がパイプ挿入部60の窓部61,61に対して軸方向に係止する。このようにして、パイプ挿入部60に対する係止部材90の抜けが規制される。
さらに、係止部材90には、パイプ30とパイプ挿入部60との連結時にパイプ30の環状凸部31が入り込むスリット92が対向して形成される。つまり、係止部材90がパイプ挿入部60に挿入された状態において、パイプ30がパイプ挿入部60に挿入されると、パイプ30の環状凸部31がスリット92に係止されることで、パイプ挿入部60及び係止部材90に対するパイプ30の抜けが規制される。なお、係止部材90を縮径させることで、パイプ30及び係止部材90のパイプ挿入部60からの離脱が可能となる。
(2.チューブ接続部の詳細構成)
チューブ接続部70aの詳細構成について図2A及び図2Bを参照して説明する。チューブ接続部70aには、軸方向一方に開口する環状溝71aが形成される。環状溝71aにチューブ20が挿入され、チューブ接続部70aは、チューブ20を径方向に挟み込む。スピン溶着により、チューブ接続部70aとチューブ20とが連結される。
図2Aに示すように、環状溝71aの開口部を除く部位において、環状溝71aの径方向間隔の中央径は、軸方向開口側から軸方向奥側に亘って同径に形成される。さらに、環状溝71aの開口部を除く部位において、環状溝71aの径方向間隔は、軸方向開口側から軸方向奥側に亘って同一に形成される。環状溝71aの当該径方向間隔は、チューブ20の厚みと同一又は当該厚みより小さくなるように形成される。環状溝71aの開口部において、環状溝71aの径方向内方壁である外周面、及び、径方向外方壁である内周面は、径方向間隔を拡開するようにテーパ状に形成される。
チューブ接続部70aは、環状溝71aの径方向内方壁である外周面に、チューブ20の内周面とスピン溶着により連結される溶着面72aを備える。溶着面72aは、図2A及び図2Bに示すように、各々の全周に凹所73aを介することにより、複数の凸部74aを備える。複数の凸部74aの各々は、コネクタ10の周方向に非連続に形成され、且つ、コネクタ10の軸方向に非連続に形成される。換言すると、複数の凸部74aの各々は、島状に形成される。つまり、島状の複数の凸部74aが周方向に形成されると共に、島状の複数の凸部74aが軸方向に形成される。
複数の凸部74aの各々の先端側は、図2A及び図2Bに示すように、尖り形状に形成される。複数の凸部74aの各々は、ほぼ円錐形状となる。なお、複数の凸部74aの各々は、円錐以外の錐形状に形成されるようにしてもよい。複数の凸部74aは、凹凸形状が形成された金型により成形される。金型の凹凸形状は、ブラスト加工、梨地仕上げなどを行うシボ加工、及び、メッキ処理などにより成形される。従って、複数の凸部74aは、微小な凸部となる。
(3.チューブ接続部とチューブとの連結方法)
次に、チューブ接続部70aにチューブ20をスピン溶着により連結する方法について、図1、図2A及び図2Bを参照して説明する。作業者は、チューブ20をチューブ接続部70aの環状溝71aの開口部に当接させる。チューブ20の内径は、環状溝71aの溶着面72aの外径より小さいため、チューブ20の端面が、環状溝71aの開口部の径方向内方壁に当接する。
続いて、作業者は、チューブ20を環状溝71aの奥側へ移動させる。そうすると、チューブ20が、環状溝71aの径方向内方壁の開口部のテーパ形状に沿って拡径変形する。つまり、チューブ20の内周面が溶着面72aに押し付けられながら、チューブ20が環状溝71aの奥側へ移動する。続いて、作業者は、コネクタ10を軸回りに回転させる。そうすると、溶着面72aの複数の凸部74aと、溶着面72aに外挿されるチューブ20の内周面との間に、摩擦熱が発生し、両者が溶着される。
ここで、溶着面72aにおいて、複数の凸部74aの各々は、周方向及び軸方向に非連続に形成される。そのため、チューブ20をチューブ接続部70aに対して軸方向に固定した状態でスピン溶着を行う場合に、溶着面72aとチューブ20との接触は、周方向及び軸方向において断続的となる。従って、チューブ20に付与される応力は、非常に大きな値となる。その結果、チューブ20と溶着面72aとが溶融するまでの時間が短縮し、チューブ20の熱劣化が抑制され、且つ、チューブ20の削りかす(バリ)の発生が抑制される。
特に、複数の凸部74aの各々は、周方向のみならず、軸方向においても非連続に形成される。そのため、チューブ20に付与される応力は、周方向の各部位において大きな値となることに加えて、軸方向の各部位においても大きな値となる。従って、広い範囲において、チューブ20に付与される応力が大きくなり、より溶融までの時間が短縮する。
溶着面72aは、チューブ接続部70aの環状溝71aにおける径方向内方壁に形成される。そのため、チューブ20は、環状溝71aに挟み込まれる。従って、チューブ20の内周面が、溶着面72aに確実に押し付けられた接触状態となるため、チューブ20と溶着面72aとが溶融するまでの時間が短縮する。さらには、チューブ20は、拡径変形されながら溶着面72aに外挿される。そのため、チューブ20の内周面と溶着面72aとの密着力がより大きくなる。このことより、さらにチューブ20と溶着面72aとが溶融するまでの時間が確実に短縮する。
さらに、環状溝71aの径方向間隔の中央径が同径であり、環状溝71aの奥側の径方向間隔が同一である。そのため、軸方向において、チューブ20に付与される応力が均一化される。その結果、チューブ20と溶着面72aとが軸方向に満遍なく溶着する。
また、複数の凸部74aの各々の先端側は、尖り形状に形成される。そのため、複数の凸部74aの各々の尖り形状の先端が、チューブ20に接触する。従って、チューブ20に付与される応力がより大きくなるため、このことからも、チューブ20と溶着面72aとが溶融するまでの時間が確実に短縮する。
<第一実施形態の第一変形態様>
第一実施形態においては、作業者は、チューブ20をチューブ接続部70aに対して軸方向に固定した状態でスピン溶着を行ったが、以下のようにすることもできる。作業者は、チューブ20を環状溝71aの挿入しながら、コネクタ10を回転させる。つまり、作業者は、チューブ20を環状溝71aに対して相対移動させながら、スピン溶着を行う。
複数の凸部74aの各々は、周方向及び軸方向に非連続に形成される。そのため、チューブ20と溶着面72aとの接触部位は逐次変化するが、チューブ20の広い範囲において、複数の凸部74aの各々により大きな応力が付与される。従って、上記同様に、チューブ20と溶着面72aとが溶融するまでの時間が確実に短縮する。
<第一実施形態の第二変形態様>
第一実施形態においては、チューブ接続部70aには、環状溝71aが形成され、環状溝71aの径方向内方壁である外周面に溶着面72aが形成される。この他に、チューブ接続部70aには、環状溝71aが形成されず、外周面の溶着面72aが径方向外方に露出するようにしてもよい。この場合、チューブ20が挟み込まれることはないが、チューブ20の内周面と外周面である溶着面72aとがスピン溶着により連結される。
<第一実施形態の第三変形態様>
第一実施形態においては、チューブ接続部70aには、環状溝71aの径方向内方壁である溶着面72aが形成される。さらに、環状溝71aの奥端面に、チューブ20の端面とスピン溶着により連結される溶着面が形成されるようにしてもよい。この場合、奥端面の溶着面には、径方向に複数の凸部が形成される。
<第二実施形態>
第二実施形態のハウジング50bのチューブ接続部70bについて、図3A及び図3Bを参照して説明する。チューブ接続部70bは、環状溝71bの径方向内方壁である外周面に溶着面72bを備える。溶着面72bは、各々の全周に凹所73bを介することにより、複数の凸部74bを備える。
複数の凸部74bの各々の先端側は、座面を備える。複数の凸部74bの各々は、ほぼ円錐台形状となる。なお、複数の凸部74bの各々は、円錐台以外の錐台形状に形成されるようにしてもよい。
これにより、溶着面72bとチューブ20との接触が周方向且つ軸方向に断続的であるが、座面によって、溶着面72bとチューブ20との接触面積が大きくなる。従って、複数の凸部74bの各々に発生した熱がチューブ20に伝達されやすい。その結果、チューブ20と溶着面72bとが溶融するまでの時間が確実に短縮する。
<第三実施形態>
第三実施形態のハウジング50cのチューブ接続部70cについて、図4A及び図4Bを参照して説明する。チューブ接続部70cは、環状溝71cの径方向内方壁である外周面に溶着面72cを備える。溶着面72cは、周方向に凹所73cを介することにより、チューブ接続部70cの軸方向に平行に延在するように形成される複数の凸部74cを備える。つまり、溶着面72cは、平歯車のような形状をなす。
複数の凸部74cは、周方向に非連続に形成され、且つ、軸方向に連続に形成される。複数の凸部74cが周方向に非連続に形成されることによって、チューブ20と溶着面72cとが溶融するまでの時間が短縮する。ただし、上記実施形態のように島状の複数の凸部74a,74bに比べると、本実施形態の複数の凸部74cによりチューブ20に付与される応力は小さくなる可能性がある。
<第四実施形態>
第四実施形態のハウジング50dのチューブ接続部70dについて、図5A及び図5Bを参照して説明する。チューブ接続部70dは、環状溝71dの径方向外方壁である内周面に、チューブ20の外周面とスピン溶着により連結される溶着面75dを備える。溶着面75dは、各々の全周に凹所76dを介することにより、複数の凸部77dを備える。複数の凸部77dの各々は、周方向に非連続に形成され、且つ、軸方向に非連続に形成される。換言すると、複数の凸部77dの各々は、島状に形成される。この場合も、上記同様の効果が発揮される。
<第五実施形態>
第五実施形態のハウジング50eのチューブ接続部70eについて、図6A及び図6Bを参照して説明する。チューブ接続部70eは、環状溝71eの径方向内方壁である外周面に、チューブ20の内周面とスピン溶着により連結される第一の溶着面72eを備える。第一の溶着面72eは、各々の全周に凹所73eを介することにより、複数の凸部74eを備える。
さらに、チューブ接続部70eは、環状溝71eの径方向外方壁である内周面に、チューブ20の外周面とスピン溶着により連結される第二の溶着面75eを備える。第二の溶着面75eは、各々の全周に凹所76eを介することにより、複数の凸部77eを備える。この場合、第一実施形態による効果と第四実施形態による効果が発揮される。
<第六実施形態>
第六実施形態のハウジング50fのチューブ接続部70fについて、図7を参照して説明する。チューブ接続部70fには、軸方向一方に開口する環状溝71fが形成される。環状溝71fの開口部を除く部位において、環状溝71fの径方向間隔の中央径は、軸方向開口側から軸方向奥側に亘って同径に形成される。さらに、環状溝71fの開口部を除く部位において、環状溝71fの径方向間隔は、軸方向開口側から軸方向奥側に向かって縮小するように形成される。つまり、環状溝71fの径方向内方壁と径方向外方壁とが、軸方向奥側に行くに従って近付くように傾斜する。
チューブ接続部70fは、環状溝71fの傾斜する径方向内方壁である外周面に、チューブ20の内周面とスピン溶着により連結される溶着面72fを備える。従って、環状溝71fの軸方向奥側ほど、チューブ20に付与される応力が大きくなる。その結果、チューブ20と溶着面72fとが溶融するまでの時間が短縮する。
<第七実施形態>
第七実施形態のハウジング50gのチューブ接続部70gについて、図8を参照して説明する。チューブ接続部70gには、軸方向に開口する環状溝71gが形成される。チューブ接続部70gは、径方向内方壁のうち開口側に、全周に亘って突出する***部78gを備える。***部78gより軸方向奥側に位置する非***部79gの外径は、全長に亘って、***部78gの最大外径より小さい。
***部78g及び非***部79gは、チューブ20の内周面とスピン溶着により連結される溶着面72gを構成する。溶着面72gは、各々の全周に凹所73gを介することにより、複数の凸部74gを備える。つまり、***部78g及び非***部79gには、それぞれ、複数の凸部74gが設けられる。
***部78gの非***部79gに対する突出高さ(径方向突出量)は、凹所73gに対する凸部74gの突出高さに比べて十分に大きい。つまり、***部78g及び非***部79gの表面に、微小な凹凸が形成される状態に相当する。
このように、チューブ接続部70gは、外周面に、凹所73gに対する凸部74gの高さより高い***部78gを備え、***部78gは、溶着面72gの一部を構成する。そして、***部78gの軸方向奥側には、***部78gに対して高さの低い部位である非***部79gが存在する。従って、***部78gにおける複数の凸部74gが、チューブ20に付与する応力は、非***部79gの部位に比べて大きくなる。その結果、チューブ20と溶着面のうち特に***部78gの部位が溶融するまでの時間が確実に短縮する。さらに、***部78gの軸方向奥側の面が、チューブ20に対して軸方向に係止する。従って、チューブ20とチューブ接続部70gとの連結力が大きくなる。
<第八実施形態>
第八実施形態のハウジング50hのチューブ接続部70hにチューブ20をスピン溶着により連結する方法について、図9を参照して説明する。チューブ接続部70hは、環状溝71hの径方向外方壁である内周面に、チューブ20の外周面とスピン溶着により連結される溶着面75hを備える。
作業者は、チューブ20をチューブ接続部70hの環状溝71hの開口部に当接させる。チューブ20の外径は、環状溝71hの径方向外方壁である溶着面75hより大きいため、チューブ20の端面が、環状溝71hの開口部の径方向外方壁に当接する。
続いて、作業者は、チューブ20を環状溝71hの奥側へ移動させる。そうすると、チューブ20が、環状溝71hの径方向外方壁の開口部のテーパ形状に沿って縮径変形する。つまり、チューブ20の外周面が溶着面75hに押し付けられながら、チューブ20が環状溝71hの奥側へ移動する。続いて、作業者は、コネクタ10を軸回りに回転させる。そうすると、溶着面75hの複数の凸部と、溶着面75hに内挿されるチューブ20の外周面との間に、摩擦熱が発生し、両者が溶着される。
これにより、チューブ接続部70hの内周面の溶着面75hとチューブ20の外周面との密着力が大きくなる。従って、チューブ20と溶着面75hとが溶融するまでの時間が確実に短縮する。
<第九実施形態>
第九実施形態のハウジング50jのチューブ接続部70jにチューブ20をスピン溶着により連結する方法について、図10を参照して説明する。チューブ接続部70jには、環状溝71jが形成される。環状溝71jの径方向間隔の中央径は、チューブ20の厚み方向の中央径と同径である。チューブ接続部70jは、環状溝71jの径方向内方壁である外周面又は径方向外方壁である内周面に、チューブ20の内周面又は外周面とスピン溶着により連結される溶着面72j,75jを備える。
チューブ20の厚み方向の中央径が同径に維持されながら、チューブ20がチューブ接続部70jの環状溝71jの溶着面72j,75jに装着される。そして、溶着面72j,75jに、チューブ20の内周面又は外周面が、スピン溶着により連結される。つまり、チューブ20は、環状溝71jに装着される際に、拡径変形せず、且つ、縮径変形しない。従って、スピン溶着による製造が容易となる。
10:コネクタ、 20:チューブ、 30:パイプ、 31:環状凸部、 50a〜50j:ハウジング、 60:パイプ挿入部、 70a〜70j:チューブ接続部、 71a〜71j:環状溝、 72a〜72c,72e〜72g,72j,75d〜75e,75h,75j:溶着面、 73a〜73c,73e,73g,76d〜76e:凹所、 74a〜74c,74e,74g,77d〜77e:凸部、 78g:***部、 79g:非***部

Claims (6)

  1. 熱可塑性樹脂製のチューブと、前記チューブがスピン溶着により連結され熱可塑性樹脂製のコネクタとを備えるコネクタ連結構造であって、
    前記チューブは、前記コネクタより変形しやすくなるように形成され、前記コネクタより熱劣化しやすく形成されており
    前記コネクタは、前記コネクタの軸方向一方に開口する環状溝を形成し、且つ、前記チューブを径方向に挟み込む溝形成部を備え、
    前記溝形成部は、前記環状溝の径方向外方壁である内周面、前記チューブの外周面に連結される溶着面を備え、
    前記溶着面は、前記コネクタの周方向に非連続に形成される複数の凸部を備え
    前記溝形成部は、前記環状溝の径方向内方壁である外周面に、凹凸が形成されていない、コネクタ連結構造
  2. 前記溶着面は、前記コネクタの周方向に非連続且つ前記コネクタの軸方向に非連続に形成され、島状に形成される前記複数の凸部を備える、請求項1に記載のコネクタ連結構造。
  3. 前記複数の凸部の各々の先端側は、尖り形状に形成される、請求項1又は2に記載のコネクタ連結構造
  4. 前記複数の凸部の各々の先端側は、座面を備える、請求項1又は2に記載のコネクタ連結構造
  5. 前記チューブは、前記溝形成部に挿入された部位が前記溝形成部の外部に位置する部位よりも拡径されており、又は、前記溝形成部に挿入された部位が前記溝形成部の外部に位置する部位と同径とされている、請求項1〜4の何れか一項に記載のコネクタ連結構造。
  6. 熱可塑性樹脂製のチューブと、前記チューブがスピン溶着により連結された熱可塑性樹脂製のコネクタとを連結するコネクタ連結方法であって、
    前記チューブは、前記コネクタより変形しやすくなるように形成され、前記コネクタより熱劣化しやすく形成されており、
    前記コネクタは、前記コネクタの軸方向一方に開口する環状溝を形成し、且つ、前記チューブを径方向に挟み込む溝形成部を備え、
    前記溝形成部は、前記環状溝の径方向外方壁である内周面に、前記チューブの外周面に連結される溶着面を備え、
    前記溶着面は、前記コネクタの周方向に非連続に形成される複数の凸部を備え、
    前記溝形成部は、前記環状溝の径方向内方壁である外周面に、凹凸が形成されておらず、
    前記溶着面は、前記溶着面に内挿される前記チューブの周面に、スピン溶着により連結される、コネクタ連結方法
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