JP6477599B2 - 画像形成装置、搬送制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式で画像を形成可能な画像形成装置、及び画像形成装置で実行される搬送制御方法に関する。
電子写真方式で画像を形成可能なプリンターのような画像形成装置は、感光体ドラム、転写部、及び定着部を含む画像形成部を備える。感光体ドラムは、表面にトナー像が形成される。転写部は、感光体ドラムと接触して設けられ、感光体ドラムに形成されたトナー像をシートの表面に転写して、トナー像が転写されたシートを定着部へ搬送する。定着部は、シートに転写されたトナー像をそのシートに定着させて、トナー像が定着されたシートを排紙部へ搬送する。例えば、この種の画像形成装置では、転写部が定着部より速い速度で駆動される。この場合、転写部から定着部までの間でシートに撓みが形成される。また、この種の画像形成装置では、定着部が転写部の上側に配置される(特許文献1参照)。この場合、転写部は、トナー像が転写されたシートを上方向へ搬送する。
特開2001−92337号公報
ところで、転写部がシートを上方向へ搬送する場合、シートの先端がふらついて、転写部から定着部までの間におけるシートの搬送姿勢が不安定となることがある。これに対し、機内の冷却に用いられる送風ファンの気流の一部を用いることで、転写部から定着部までの間を搬送されるシートの搬送姿勢を安定させることが可能である。具体的に、転写部から定着部までの間を搬送されるシートの搬送経路と対向する排気口を有するダクトを用いて、前記送風ファンの気流の一部を前記排気口からシートの搬送経路へ向けて案内することで、シートの搬送姿勢を安定させることが可能である。
また、画像形成装置では、機内温度が上昇した場合に、画像形成装置の制御部が前記送風ファンの出力を上昇させることがある。ここで、前記送風ファンの気流の一部がシートの搬送姿勢を安定させるために用いられる場合、前記送風ファンの出力が上昇されると、前記ダクトによって案内される気流の勢いが強くなる。この場合、転写部から定着部までの間を搬送されるシートにおける撓みが形成された箇所が気流によって煽られて、シートに転写されたトナー像が乱されることがある。
本発明の目的は、転写部と定着部との間において、シートに転写されたトナー像が乱されることを抑制可能な画像形成装置、及び搬送制御方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、転写部と、定着部と、搬送制御部と、送風ファンと、第1ダクト部と、風量制御部と、温度検出部とを備える。前記転写部は、像担持体に形成されたトナー像をシートに転写して、前記トナー像が転写されたシートを上方へ搬送する。前記定着部は、前記転写部から搬送されるシートに前記トナー像を定着させて、前記トナー像が定着したシートを排紙部へ搬送する。前記搬送制御部は、前記転写部を予め定められた第1搬送速度で駆動し、前記定着部を前記第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で駆動する。前記送風ファンは、機内の冷却に用いられる気流を発生させる。前記第1ダクト部は、前記転写部から前記定着部へ搬送されるシートの搬送経路と対向する対向位置に形成された排気口を有し、前記送風ファンで発生した前記気流の一部を前記排気口から前記搬送経路へ向けて案内する。前記風量制御部は、前記送風ファンの風量を制御する。前記温度検出部は、機内温度を検出する。また、前記風量制御部は、前記温度検出部により検出される前記機内温度が予め設定された閾値以上の場合には、前記送風ファンの風量を増加させる。前記搬送制御部は、前記温度検出部により検出される前記機内温度が前記閾値以上の場合には、前記定着部を前記第2搬送速度より速い第3搬送速度で駆動する。
本発明の他の局面に係る搬送制御方法は、像担持体に形成されたトナー像をシートに転写して、前記トナー像が転写されたシートを上方へ搬送する転写部と、前記転写部から搬送されるシートに前記トナー像を定着させて、前記トナー像が定着したシートを排紙部へ搬送する定着部と、機内の冷却に用いられる気流を発生させる送風ファンと、前記転写部から前記定着部へ搬送されるシートの搬送経路と対向する対向位置に形成された排気口を有し、前記送風ファンで発生した前記気流の一部を前記排気口から前記搬送経路へ向けて案内する第1ダクト部と、を備える画像形成装置で実行され、以下の第1ステップ、第2ステップ、及び第3ステップを含む。前記第1ステップでは、前記転写部が予め定められた第1搬送速度で駆動され、前記定着部が前記第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で駆動される。前記第2ステップでは、機内温度が検出される。前記第3ステップでは、前記第2ステップにより検出される前記機内温度が予め設定された閾値以上の場合に、前記送風ファンの風量が増加される。前記第4ステップでは、前記第2ステップにより検出される前記機内温度が前記閾値以上の場合に、前記定着部が前記第2搬送速度より速い第3搬送速度で駆動される。
本発明によれば、転写部と定着部との間において、シートに転写されたトナー像が乱されることを抑制することが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置における搬送ガイド部の周辺の構成を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置における第1ダクトの構成を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される搬送制御処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される第1速度変更処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される第2速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置10の構成]
まず、図1〜図4を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。ここで、図1は画像形成装置10の構成を示す断面模式図である。図2は搬送ガイド部45の周辺の構成を示す断面模式図である。図3は図1におけるIII−III矢視断面図である。なお、図2では、シートSの搬送経路Rが破線により示されている。
なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能な設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示される画像形成装置10の紙面手前側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置10の正面を基準として左右方向D3を定義する。
画像形成装置10は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能と共に、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。また、本発明は、プリンター、ファクシミリ装置、及びコピー機などの画像形成装置に適用可能である。
図1及び図4に示されるように、画像形成装置10は、筐体10A、ADF(自動原稿搬送装置)1、画像読取部2、画像形成部3、シート供給部4、制御部5、操作表示部6、及び送風部7を備える。
筐体10Aは、略直方体状に形成されている。筐体10Aは、図1に示されるように、画像形成部3、シート供給部4、制御部5、及び送風部7の構成要素を収容する。筐体10Aの上部には、画像読取部2が設けられる。また、画像読取部2の上部には、ADF1が設けられる。画像読取部2の前方端には、操作表示部6が設けられる。
ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備え、読取位置を通過する原稿を画像読取部2によって読み取ることが可能で、画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCDを備え、原稿台に載置された原稿の画像データを読み取ることが可能である。
制御部5は、不図示のCPU、ROM、RAM、及びEEPROM(登録商標)などの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶媒体である。前記RAMは揮発性の記憶媒体であり、前記EEPROMは不揮発性の記憶媒体である。前記RAM及び前記EEPROMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。制御部5では、前記CPUにより前記ROMに予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、画像形成装置10が制御部5により統括的に制御される。なお、制御部5は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよく、画像形成装置10を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
操作表示部6は、制御部5からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部5に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
画像形成部3は、画像読取部2で読み取られた画像データに基づいて、電子写真方式で画像を形成することが可能である。また、画像形成部3は、外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて、画像を形成することも可能である。
具体的に、画像形成部3は、図1に示されるように、感光体ドラム31、帯電装置32、光走査装置33、現像部34、転写ローラー35、クリーニング装置36、及び定着部37を備える。また、画像形成部3は、図4に示されるように、温度センサー3A、第1モーター3B、及び第2モーター3Cを備える。
感光体ドラム31は、表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム31は、図2に示される回転軸31Aが筐体10Aの内部フレームによって回転可能に支持される。感光体ドラム31は、第1モーター3B(図4参照)から伝達される回転駆動力を受けて、図1及び図2に示される回転方向D4に回転する。ここに、感光体ドラム31が、本発明における像担持体の一例である。
帯電装置32は、感光体ドラム31の表面を帯電させる。光走査装置33は、感光体ドラム31の表面に静電潜像を形成する。現像部34は、トナーを用いて感光体ドラム31の表面に形成される静電潜像を現像する。なお、現像部34には、画像形成部3に着脱可能なトナーコンテナ34A(図1参照)からトナーが補給される。
転写ローラー35は、感光体ドラム31と接触して配置され、感光体ドラム31と接触する転写位置P1(図1参照)を通過するシートSに、感光体ドラム31に形成されたトナー像を転写する。転写ローラー35は、図2に示される回転軸35Aが筐体10Aの内部フレームによって回転可能に支持される。転写ローラー35は、第1モーター3B(図4参照)から伝達される回転駆動力を受けて、図2に示される回転方向D5に回転する。ここに、転写ローラー35が、本発明における転写部の一例である。
クリーニング装置36は、転写ローラー35によるトナー像の転写後の感光体ドラム31の表面を清掃する。例えば、クリーニング装置36は、図2に示されるように、ブレード状のクリーニング部材362、研磨ローラー363、及びそれらを収容するハウジング361を備える。
定着部37は、転写ローラー35によってシートSに転写されたトナー像をシートSに定着させる。定着部37は、図1及び図2に示されるように、転写ローラー35より上側に配置される。定着部37は、図2に示されるように、定着ベルト372、加圧ローラー373、及びそれらを収容するハウジング371を備える。
定着ベルト372は、加圧ローラー373と接触して設けられ、シートSに転写されたトナー像を加圧ローラー373と接触する定着位置P2(図2参照)で加熱してシートSに定着させる。加圧ローラー373は、定着位置P2を通過するシートSを加圧する。例えば、定着部37では、定着ベルト372が第2モーター3C(図4参照)から伝達される回転駆動力を受けて、図2に示される回転方向D6に回転する。なお、加圧ローラー373が、第2モーター3Cから伝達される回転駆動力を受けて回転してもよい。
温度センサー3Aは、現像部34の温度を検出する。例えば、温度センサー3Aは、現像部34の内部に設けられたサーミスターを含む電気回路である。温度センサー3Aは、現像部34の温度を示す電気信号を制御部5に出力する。第1モーター3Bは、感光体ドラム31及び転写ローラー35に回転駆動力を供給する。第2モーター3Cは、定着ベルト372に回転駆動力を供給する。
シート供給部4は、画像形成部3にシートSを供給する。具体的に、シート供給部4は、図1に示されるように、第1搬送路40A、第2搬送路40B、給紙カセット41、ピックアップローラー42、フィードローラー43A、リタードローラー43B、レジストローラー44、搬送ガイド部45、排出ローラー46、排紙トレイ47、及び切替部材48を備える。
第1搬送路40Aは、給紙カセット41、及び排紙トレイ47の間に形成されるシートSの移動通路である。例えば、第1搬送路40Aは、筐体10A内に設けられた一対の搬送ガイド部材により形成される。第1搬送路40Aは、図1に示されるように、筐体10Aにおける左右方向D3の右側の側部で、上下方向D1に延出して設けられる。
図1に示されるように、第1搬送路40Aには、レジストローラー44、及び排出ローラー46が配置される。レジストローラー44、及び排出ローラー46は、不図示のモーターで生じる駆動力が伝達されて回転することで、シートSを図1に示される搬送方向D7に沿って搬送する。また、図1に示されるように、第1搬送路40Aには転写ローラー35が配置されている。転写ローラー35は、第1モーター3Bで生じる駆動力が伝達されて回転することで、トナー像が転写されたシートSを上方へ搬送する。また、図1に示されるように、第1搬送路40Aには、転写ローラー35より搬送方向D7の下流側に定着部37が配置されている。定着部37の定着ベルト372は、第2モーター3Cで生じる駆動力が伝達されて回転することで、トナー像が定着したシートSを排紙トレイ47へ搬送する。ここに、排紙トレイ47が、本発明における排紙部の一例である。
ここで、転写ローラー35は、定着ベルト372より速い回転速度で駆動される。これにより、転写位置P1(図2参照)から定着位置P2(図2参照)までの間でシートSに撓みが形成される。
給紙カセット41は、画像形成部3によって画像が形成されるシートSを収容する。例えば、給紙カセット41には、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート部材が収容される。給紙カセット41は、収容された複数枚のシートSのうち、最上位のシートSをピックアップローラー42との接触位置まで持ち上げる不図示のリフト板を有する。
ピックアップローラー42は、給紙カセット41に収容された複数枚のシートSのうち、最上位のシートSを給紙カセット41からフィードローラー43Aへ搬送する。フィードローラー43Aは、ピックアップローラー42によって給紙カセット41から搬送されたシートSを第1搬送路40Aへ搬送する。リタードローラー43Bは、ピックアップローラー42によって複数枚のシートSが給紙カセット41から搬送された場合に、最上位のシートSと他のシートSとを分離する。レジストローラー44は、不図示のモーターから伝達される回転駆動力を受けて回転することによって、シートSを搬送方向D7へ搬送する。
搬送ガイド部45は、シートSを定着部37へ案内する。搬送ガイド部45は、図1及び図2に示されるように、第1搬送路40Aにおける転写位置P1より搬送方向D7の下流側であって、定着部37によるトナー像の定着位置P2より搬送方向D7の上流側に設けられる。搬送ガイド部45は、図2に示されるように、転写ローラー35によって搬送されるシートSにおけるトナー像が転写された第1面(感光体ドラム31と接触する側の面)とは反対側の第2面に対向して設けられる。
例えば、搬送ガイド部45は、図2に示されるように、第1ガイド部材451、及び第2ガイド部材452を備える。第1ガイド部材451は、図2に示されるように、右上方へ傾斜して配置され、転写位置P1を通過したシートSを搬送方向D7の下流側へ案内する。第2ガイド部材452は、第1搬送路40Aにおける第1ガイド部材451より搬送方向D7の下流側で左上方へ傾斜して配置され、第1ガイド部材451によって案内されたシートSを定着部37へ案内する。例えば、第1ガイド部材451、及び第2ガイド部材452は、樹脂によって形成される。
排出ローラー46は、定着部37によってトナー像が定着されたシートSを排紙トレイ47に排出する。排紙トレイ47には、画像形成部3によって画像が形成されたシートSが排出される。
第2搬送路40Bは、筐体10Aにおいて第1搬送路40Aより右側に設けられる。第2搬送路40Bは、第1搬送路40Aにおける定着位置P2より搬送方向D7の下流側の第1位置P3(図1参照)と、第1搬送路40Aにおけるレジストローラー44より搬送方向D7の上流側の第2位置P4(図1参照)とを接続する。例えば、第2搬送路40Bは、筐体10A内に設けられた一対の搬送ガイド部材により形成される。第2搬送路40Bには、複数の搬送ローラーが設けられる。
切替部材48は、第1搬送路40Aを開放して第2搬送路40Bを閉鎖する第1姿勢(図1に示された状態)と、第2搬送路40Bを開放して第1搬送路40Aを閉鎖する第2姿勢との間で姿勢変化可能に設けられる。切替部材48は、第1搬送路40Aの第1位置P3において回動可能に設けられ、不図示の駆動源から供給される駆動力により回動される。これにより、切替部材48は、前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で姿勢変化する。
画像形成部3では、シート供給部4によって供給されるシートSに以下の手順で画像が形成される。まず、帯電装置32によって感光体ドラム31の表面が所定の電位に一様に帯電される。次に、光走査装置33によって感光体ドラム31の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、感光体ドラム31の表面に画像データに対応する静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像は現像部34によってトナー像として現像(可視像化)される。感光体ドラム31の表面に形成されたトナー像は、回転方向D4へ回転する感光体ドラム31により、転写ローラー35による転写位置P1(図1参照)まで搬送される。
一方、シート供給部4は、画像形成部3による画像形成動作と並行して、転写位置P1(図1参照)にシートSを供給する。具体的に、給紙カセット41では、前記リフト板によってピックアップローラー42との接触位置まで持ち上げられたシートSが、ピックアップローラー42及びフィードローラー43Aによってレジストローラー44まで搬送される。レジストローラー44は、感光体ドラム31によってトナー像が転写位置P1(図1参照)へ搬送されるタイミングに合わせて、転写位置P1にシートSを搬送する。これにより、前記搬送タイミングで転写位置P1へ搬送されたシートSの表面に感光体ドラム31によって搬送されるトナー像が転写されて、シートSに画像が形成される。なお、感光体ドラム31の表面に残存したトナーは、クリーニング装置36によって除去される。
転写位置P1でトナー像が転写されたシートSは、転写ローラー35の回転によって搬送されて、搬送ガイド部45により定着部37へ案内される。定着部37では、定着ベルト372及び加圧ローラー373により、シートSに転写されたトナー像が加熱される。これにより、トナー像がシートSに定着する。定着部37でトナー像が定着されたシートSは、定着ベルト372の回転により排出ローラー46へ搬送される。シートSの片面にのみ画像が形成される場合、排出ローラー46は、定着部37から搬送された画像形成後のシートSを排紙トレイ47へ排出する。
一方、シートSの両面に画像が形成される場合、定着部37から搬送された画像形成後のシートSは第2搬送路40Bへ搬送される。具体的に、制御部5は、排出ローラー46及び切替部材48を用いて、表面に画像が形成されたシートSを第2搬送路40Bへ送出する。第2搬送路40Bへ送出されたシートSは、表面と裏面とが反転した状態で第2位置P4から第1搬送路40Aへ送出される。その後、第2位置P4から第1搬送路40Aへ送出されたシートSは、転写位置P1及び定着位置P2で裏面に画像が形成されて、排紙トレイ47へ排出される。
送風部7は、筐体10Aの内部を冷却する。具体的に、送風部7は、図1に示されるように、送風ファン71、第1ダクト72、第2ダクト73、第3ダクト74、及び第4ダクト75を備える。
送風ファン71は、機内の冷却に用いられる気流を発生させる。送風ファン71は、図1に示されるように、筐体10Aの左側面に形成された開口部10Bに設けられる。例えば、開口部10Bは略正方形状に形成される。送風ファン71は、不図示の電源から供給される電力により回転駆動される。これにより、筐体10Aの外部から空気が取り込まれて、筐体10Aの内部に図1に示される送風方向D8に沿った気流が発生する。なお、送風ファン71は、ファンの回転による送風とは異なる原理で送風する送風装置であってもよい。
第1ダクト72は、送風ファン71によって発生した気流を筐体10Aの内部へ案内する。具体的に、第1ダクト72は、図3に示されるように、左端部が開口部10Bと接続されており、前記左端部から右方向に向けて前後方向D2に幅が広がっている。第1ダクト72は、図1に示されるように、右端部で上下に分岐している。第1ダクト72の右端部の下側は、第2ダクト73に接続される。第1ダクト72の右端部の上側は、第3ダクト74に接続される。
第2ダクト73は、送風ファン71によって発生した気流の一部をトナーコンテナ34A及び現像部34へ案内する。具体的に、第2ダクト73は、図1に示されるように、第1ダクト72の右端部から右方向に向けて下方へ傾斜した後、トナーコンテナ34A及び現像部34の下側で左右方向D3に沿って延出されている。例えば、第2ダクト73のうちトナーコンテナ34Aの下側に位置する一部は、トナーコンテナ34Aの下面と、トナーコンテナ34Aの下面に設けられたガイド部材とにより形成される。また、第2ダクト73のうち現像部34の下側に位置する一部は、現像部34の下面と、現像部34の下面に設けられたガイド部材とにより形成される。第2ダクト73により、送風ファン71で発生した気流の一部は、トナーコンテナ34Aの下面及び現像部34の下面へ案内される。これにより、トナーコンテナ34Aに収容されるトナー及び現像部34に収容されるトナーが冷却される。なお、第2ダクト73によって案内された気流は、筐体10Aの背面に設けられた排気口(不図示)から筐体10Aの外部に排出される。ここに、第2ダクト73が、本発明における第2ダクト部の一例である。
なお、送風ファン71によって発生した気流の一部は、不図示のダクトによって制御部5が設けられる不図示の制御基板などの画像形成装置10の他の構成要素に案内されてもよい。
ところで、転写ローラー35がシートSを上方向へ搬送する場合、シートSの先端がふらついて、転写位置P1(図2参照)から定着位置P2(図2参照)までの間におけるシートSの搬送姿勢が不安定となることがある。これに対し、送風ファン71で発生した気流の一部を用いることで、転写位置P1から定着位置P2までの間を搬送されるシートSの搬送姿勢を安定させることが可能である。具体的に、転写位置P1から定着位置P2までの間を搬送されるシートSの搬送経路Rと対向する排気口を有するダクトを用いて、送風ファン71で発生した気流の一部を前記排気口からシートSの搬送経路Rへ向けて案内することで、シートSの搬送姿勢を安定させることが可能である。
また、画像形成装置10では、機内温度が上昇した場合に、制御部5が送風ファン71の出力を上昇させる。ここで、送風ファン71の気流の一部がシートSの搬送姿勢を安定させるために用いられる場合、送風ファン71の出力が上昇されると、前記ダクトによって案内される気流の勢いが強くなる。この場合、転写位置P1から定着位置P2までの間を搬送されるシートSにおける撓みが形成された箇所が気流によって煽られて、シートに転写されたトナー像が乱されることがある。また、画像形成装置10のように、転写ローラー35によって搬送されるシートSが搬送ガイド部45によって定着部37まで案内される場合、前記ダクトによって案内される気流の勢いが強くなると、シートSにおける撓みが形成された箇所と搬送ガイド部45とが強く接触することがある。この場合、シートSと搬送ガイド部45との間で摩擦帯電が発生して、シートS上のトナーがシートSから飛散することがある。
これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置10では、以下に説明するように、転写位置P1と定着位置P2との間において、シートSに転写されたトナー像が乱されることを抑制することが可能である。
第3ダクト74は、送風ファン71によって発生した気流の一部を第4ダクト75へ案内する。具体的に、第3ダクト74は、図1に示されるように、第1ダクト72の右端部から右方向に向けて上方へ傾斜した後、光走査装置33、帯電装置32、及びクリーニング装置36の上側で左右方向D3に沿って延出されている。
第4ダクト75は、第3ダクト74の右端部に接続されている。第4ダクト75は、図2に示されるように、転写位置P1から定着位置P2へ搬送されるシートSの搬送経路R(図2参照)を挟んで、搬送ガイド部45と対向する対向位置P5(図2参照)に形成された排気口75Aを有する。第4ダクト75は、送風ファン71によって発生した気流の一部を排気口75Aから搬送経路Rへ向けて案内する。ここに、第4ダクト75が、本発明における第1ダクト部の一例である。
例えば、第4ダクト75は、図2に示されるように、定着部37のハウジング371の下面に設けられた上側ガイド部371A、及びクリーニング装置36のハウジング361の上面に設けられた下側ガイド部361Aによって形成される。例えば、上側ガイド部371Aはハウジング371と一体に形成され、下側ガイド部361Aはハウジング361と一体に形成される。なお、上側ガイド部371Aはハウジング371とは別個の部材であってもよく、下側ガイド部361Aはハウジング361とは別個の部材であってもよい。
第4ダクト75により、送風ファン71で発生した気流の一部が排気口75Aから搬送経路Rに沿って搬送されるシートSの表面(トナー像の転写面)に送り出される。これにより、転写位置P1(図2参照)から定着位置P2までの間を搬送されるシートSの搬送姿勢が安定する。シートSの搬送姿勢が安定することで、転写位置P1から定着位置P2までの間における、シートSの紙詰まりの発生が抑制される。また、シートSの表面とクリーニング装置36のハウジング361との接触が防止される。
なお、本発明における第1ダクト部は、転写位置P1(図2参照)から定着位置P2へ搬送されるシートSの裏面(転写ローラー35との接触面)に対向して設けられた排気口を有するものであってもよい。例えば、本発明における排気口は、搬送ガイド部45の第1ガイド部材451における搬送経路Rとの対向面に設けられてもよい。この場合、送風ファン71及び開口部10Bは、筐体10Aの背面又は右側面に設けられてもよい。
また、制御部5の前記ROMには、前記CPUに後述の搬送制御処理(図5のフローチャート参照)を実行させるための搬送制御プログラムが予め記憶されている。なお、前記搬送制御プログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から読み取られて制御部5の前記EEPROMなどにインストールされるものであってもよい。
そして、制御部5は、図4に示されるように、温度検出部51、風量制御部52、及び搬送制御部53を含む。具体的に、制御部5は、前記CPUを用いて前記ROMに記憶されている前記搬送制御プログラムを実行する。これにより、制御部5は、温度検出部51、風量制御部52、及び搬送制御部53として機能する。
温度検出部51は、機内温度を検出する。例えば、温度検出部51は、画像形成装置10で印刷処理が実行される場合に、前記機内温度を検出する。例えば、温度検出部51は、温度センサー3Aから出力される電気信号に基づいて、現像部34の温度を検出する。
なお、温度検出部51は、現像部34とは異なる箇所の温度を検出してもよい。例えば、温度検出部51は、前記制御基板の温度を検出してもよい。この場合、温度センサー3Aは、前記制御基板に設けられていてもよい。
風量制御部52は、送風ファン71の風量を制御する。例えば、風量制御部52は、前記印刷処理が実行される場合に、送風ファン71の風量を制御する。具体的に、風量制御部52は、温度検出部51により検出される前記機内温度が予め設定された閾値以上の場合には、送風ファン71の風量を増加させる。
例えば、風量制御部52は、温度検出部51によって検出される前記機内温度が前記閾値未満である間は、送風ファン71に電力を供給する前記電源の出力を制御して、送風ファン71を予め定められた第1回転速度で回転させる。また、風量制御部52は、温度検出部51によって検出される前記機内温度が前記閾値以上となった場合に、送風ファン71に電力を供給する前記電源の出力を制御して、送風ファン71を前記第1回転速度より速い第2回転速度で回転させる。例えば、風量制御部52は、温度検出部51によって検出される前記機内温度が前記閾値未満となるまでの間、送風ファン71を前記第2回転速度で回転させる。
なお、風量制御部52は、温度検出部51によって検出される温度の変動に応じて、送風ファン71によって発生する気流の風量を連続的に、又は段階的に変動させてもよい。
搬送制御部53は、転写ローラー35及び定着部37の駆動を制御する。例えば、搬送制御部53は、前記印刷処理が実行される場合に、転写ローラー35及び定着部37の駆動を制御する。具体的に、搬送制御部53は、転写ローラー35を予め定められた第1搬送速度で駆動し、定着部37を前記第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で駆動する。また、搬送制御部53は、温度検出部51により検出される前記機内温度が前記閾値以上の場合には、定着部37を前記第2搬送速度より速い第3搬送速度で駆動する。
例えば、前記第2搬送速度は、前記第1搬送速度の99.93パーセントの速度である。定着部37が前記第1搬送速度よりも遅い前記第2搬送速度で駆動されることで、転写位置P1(図2参照)を通過するシートSが定着部37側に引っ張られてトナー像の転写位置がずれる不具合の発生が回避される。また、前記第3搬送速度は、前記第1搬送速度より遅い速度である。なお、前記第3搬送速度は、前記第1搬送速度より速い速度であってもよい。前記第3搬送速度が前記第1搬送速度より速い速度であっても、定着部37が前記第2搬送速度で駆動されている間に転写位置P1から定着位置P2までの間の区間でシートSに撓みが形成されているため、上記不具合が直ちに発生することはない。
例えば、搬送制御部53は、第1モーター3Bの駆動を制御して、転写ローラー35を前記第1搬送速度で駆動する。また、搬送制御部53は、温度検出部51によって検出される前記機内温度が前記閾値未満である間は、第2モーター3Cの駆動を制御して、定着部37の定着ベルト372を前記第2搬送速度で駆動する。また、搬送制御部53は、温度検出部51によって検出される前記機内温度が前記閾値以上となった場合に、第2モーター3Cの駆動を制御して、定着部37の定着ベルト372を前記第3搬送速度で駆動する。例えば、搬送制御部53は、温度検出部51によって検出される前記機内温度が前記閾値未満となるまでの間、定着部37の定着ベルト372を前記第3搬送速度で駆動する。
なお、搬送制御部53は、風量制御部52が送風ファン71によって発生する気流の風量を連続的に、又は段階的に変動させる場合には、風量制御部52による気流の風量の変動に応じて、定着部37によるシートSの搬送速度を連続的に、又は段階的に変動させてもよい。
ここで、搬送制御部53は、温度検出部51により検出される前記機内温度が前記閾値以上であって、シートSの厚みが予め定められた基準値以下である場合に、定着部37を前記第3搬送速度で駆動する。
例えば、画像形成装置10では、シートSの厚みが前記基準値を超えるシートを用いて印刷を行う通常モード、及びシートSの厚みが前記基準値以下のシートを用いて印刷を行う薄紙モードのいずれかの印刷モードで前記印刷処理が実行される。例えば、制御部5は、操作表示部6におけるユーザーの操作に応じて、前記印刷モードを前記通常モード又は前記薄紙モードに設定する。搬送制御部53は、前記印刷モードが前記薄紙モードに設定されている場合に、シートSの厚みが前記基準値以下であると判断する。
なお、第1搬送路40Aにおけるレジストローラー44より搬送方向D7の上流側に、第1搬送路40Aを搬送されるシートSの厚みを検出可能な光センサー、又は超音波センサーが設けられていてもよい。この場合、搬送制御部53は、前記光センサー、又は前記超音波センサーから出力される電気信号に基づいて、シートSの厚みが前記基準値以下であるか否かを判断してもよい。
[搬送制御処理]
以下、図5を参照しつつ、画像形成装置10において制御部5により実行される搬送制御処理の手順の一例と共に、本発明における搬送制御方法の手順の一例について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部5により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、制御部5は、前記印刷処理が実行される場合に、前記搬送制御処理を実行する。
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部5は、転写ローラー35を前記第1搬送速度で駆動し、定着部37を前記第2搬送速度で駆動する。例えば、制御部5は、第1モーター3Bの駆動を制御して、転写ローラー35を前記第1搬送速度で駆動する。また、制御部5は、第2モーター3Cの駆動を制御して、定着部37の定着ベルト372を前記第2搬送速度で駆動する。ここに、ステップS11の処理が、本発明における第1ステップの一例であって、制御部5の搬送制御部53により実行される。
<ステップS12>
ステップS12において、制御部5は、送風ファン71を回転させる。例えば、制御部5は、送風ファン71に電力を供給する前記電源の出力を制御して、送風ファン71を前記第1回転速度で回転させる。ここで、ステップS12の処理は、制御部5の風量制御部52により実行される。
<ステップS13>
ステップS13において、制御部5は、前記印刷処理が終了したか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記印刷処理が終了したと判断すると(S13のYes側)、前記搬送制御処理を終了させる。また、前記印刷処理が終了していなければ(S13のNo側)、制御部5は、処理をステップS14に移行させる。
<ステップS14>
ステップS14において、制御部5は、前記機内温度を検出する。例えば、制御部5は、温度センサー3Aから出力される電気信号に基づいて、現像部34の温度を検出する。ここに、ステップS14の処理が、本発明における第2ステップの一例であって、制御部5の温度検出部51により実行される。
<ステップS15>
ステップS15において、制御部5は、ステップS14で検出された前記機内温度が前記閾値以上であるか否かを判断する。
ここで、制御部5は、ステップS14で検出された前記機内温度が前記閾値以上であると判断すると(S15のYes側)、処理をステップS16に移行させる。また、ステップS14で検出された前記機内温度が前記閾値未満であれば(S15のNo側)、制御部5は、処理をステップS13に移行させて、前記印刷処理の終了又は前記機内温度が前記閾値以上となるのを待ち受ける。
<ステップS16>
ステップS16において、制御部5は、以下に説明する第1速度変更処理を実行する。
[第1速度変更処理]
ここで、図6を参照しつつ、前記搬送制御処理のステップS16で実行される前記第1速度変更処理の手順の一例について説明する。なお、前記搬送制御処理のステップS17以降の処理の説明は、前記第1速度変更処理の説明の終了後に行う。
<ステップS31>
まず、ステップS31において、制御部5は、送風ファン71の風量を増加させる。例えば、制御部5は、送風ファン71に電力を供給する前記電源の出力を制御して、送風ファン71の回転速度を前記第1回転速度から前記第2回転速度に変更する。ここに、ステップS31の処理が、本発明における第3ステップの一例であって、制御部5の風量制御部52により実行される。
<ステップS32>
ステップS32において、制御部5は、シートSの厚みが前記基準値以下であるか否かを判断する。例えば、制御部5は、前記印刷モードが前記薄紙モードに設定されている場合に、シートSの厚みが前記基準値以下であると判断する。ここで、ステップS32の処理は、制御部5の搬送制御部53により実行される。
ここで、制御部5は、シートSの厚みが前記基準値以下であると判断すると(S32のYes側)、処理をステップS33に移行させる。また、シートSの厚みが前記基準値を超えていれば(S32のNo側)、制御部5は、前記第1速度変更処理を終了させる。
<ステップS33>
ステップS33において、制御部5は、定着部37を前記第2搬送速度より速い前記第3搬送速度で駆動する。例えば、制御部5は、第2モーター3Cの駆動を制御して、定着部37の定着ベルト372を前記第3搬送速度で駆動する。ここに、ステップS33の処理が、本発明における第4ステップの一例であって、制御部5の搬送制御部53により実行される。
以上で、前記第1速度変更処理の説明を終了して、前記搬送制御処理のステップS17以降の処理の説明を再開する。
<ステップS17>
ステップS17において、制御部5は、ステップS13と同様に、前記印刷処理が終了したか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記印刷処理が終了したと判断すると(S17のYes側)、前記搬送制御処理を終了させる。また、前記印刷処理が終了していなければ(S17のNo側)、制御部5は、処理をステップS18に移行させる。
<ステップS18>
ステップS18において、制御部5は、ステップS14と同様に、前記機内温度を検出する。ここで、ステップS18の処理は、制御部5の温度検出部51により実行される。
<ステップS19>
ステップS19において、制御部5は、ステップS18で検出された前記機内温度が前記閾値未満であるか否かを判断する。
ここで、制御部5は、ステップS18で検出された前記機内温度が前記閾値未満であると判断すると(S19のYes側)、処理をステップS20に移行させる。また、ステップS18で検出された前記機内温度が前記閾値以上であれば(S19のNo側)、制御部5は、処理をステップS17に移行させて、前記印刷処理の終了又は前記機内温度が前記閾値未満となるのを待ち受ける。
<ステップS20>
ステップS20において、制御部5は、以下に説明する第2速度変更処理を実行する。そして、制御部5は、前記第2速度変更処理の終了後に、処理をステップS13に移行させる。
[第2速度変更処理]
ここで、図7を参照しつつ、前記搬送制御処理のステップS20で実行される前記第2速度変更処理の手順の一例について説明する。
<ステップS41>
まず、ステップS41において、制御部5は、送風ファン71の風量を減少させる。例えば、制御部5は、送風ファン71に電力を供給する前記電源の出力を制御して、送風ファン71の回転速度を前記第2回転速度から前記第1回転速度に変更する。ここで、ステップS41の処理は、制御部5の風量制御部52により実行される。
<ステップS42>
ステップS42において、制御部5は、前記第1速度変更処理のステップS32と同様に、シートSの厚みが前記基準値以下であるか否かを判断する。ここで、ステップS42の処理は、制御部5の搬送制御部53により実行される。
ここで、制御部5は、シートSの厚みが前記基準値以下であると判断すると(S42のYes側)、処理をステップS43に移行させる。また、シートSの厚みが前記基準値を超えていれば(S42のNo側)、制御部5は、前記第2速度変更処理を終了させる。
<ステップS43>
ステップS43において、制御部5は、定着部37を前記第2搬送速度で駆動する。例えば、制御部5は、第2モーター3Cの駆動を制御して、定着部37の定着ベルト372を前記第2搬送速度で駆動する。ここで、ステップS43の処理は、制御部5の搬送制御部53により実行される。
このように、前記搬送制御処理では、前記機内温度が前記閾値以上である場合に、送風ファン71によって発生する気流の風量が増加されると共に、定着部37によるシートSの搬送速度が上昇される。これにより、シートSが定着部37側に引っ張られるため、シートSに形成される撓みが低減される。従って、シートSにおける撓みが形成された箇所が気流によって煽られて、シートSに転写されたトナー像が乱されることが抑制される。また、シートSと搬送ガイド部45との接触が回避されて、シートSと搬送ガイド部45との間における摩擦帯電の発生が回避される。従って、シートS上のトナーがシートSから飛散することが回避される。
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 シート供給部
5 制御部
6 操作表示部
7 送風部
10 画像形成装置
31 感光体ドラム
32 帯電装置
33 光走査装置
34 現像部
35 転写ローラー
36 クリーニング装置
37 定着部
45 搬送ガイド部
51 温度検出部
52 風量制御部
53 搬送制御部
71 送風ファン
75 第4ダクト

Claims (5)

  1. 像担持体に形成されたトナー像をシートに転写して、前記トナー像が転写されたシートを上方へ搬送する転写部と、
    前記転写部から搬送されるシートに前記トナー像を定着させて、前記トナー像が定着したシートを排紙部へ搬送する定着部と、
    前記転写部を予め定められた第1搬送速度で駆動し、前記定着部を前記第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で駆動する搬送制御部と、
    機内の冷却に用いられる気流を発生させる送風ファンと、
    前記転写部から前記定着部へ搬送されるシートの搬送経路と対向する対向位置に形成された排気口を有し、前記送風ファンで発生した前記気流の一部を前記排気口から前記搬送経路へ向けて案内する第1ダクト部と、
    前記送風ファンの風量を制御する風量制御部と、
    機内温度を検出する温度検出部と、
    を備え、
    前記風量制御部は、前記温度検出部により検出される前記機内温度が予め設定された閾値以上の場合には、前記送風ファンの風量を増加させ、
    前記搬送制御部は、前記温度検出部により検出される前記機内温度が前記閾値以上の場合には、前記定着部を前記第2搬送速度より速い第3搬送速度で駆動する画像形成装置。
  2. 前記転写部によって搬送されるシートにおける前記トナー像が転写された第1面とは反対側の第2面に対向して設けられ、前記転写部によって搬送されるシートを前記定着部へ案内する搬送ガイド部を更に備え、
    前記排気口は、前記搬送経路を挟んで前記搬送ガイド部と対向して設けられる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像部と、
    前記送風ファンで発生した前記気流の一部を前記現像部へ案内する第2ダクト部と、を更に備え、
    前記温度検出部は、前記現像部の温度を検出する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記搬送制御部は、前記温度検出部により検出される前記機内温度が前記閾値以上であって、シートの厚みが予め定められた基準値以下である場合に、前記定着部を前記第3搬送速度で駆動する請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 像担持体に形成されたトナー像をシートに転写して、前記トナー像が転写されたシートを上方へ搬送する転写部と、前記転写部から搬送されるシートに前記トナー像を定着させて、前記トナー像が定着したシートを排紙部へ搬送する定着部と、機内の冷却に用いられる気流を発生させる送風ファンと、前記転写部から前記定着部へ搬送されるシートの搬送経路と対向する対向位置に形成された排気口を有し、前記送風ファンで発生した前記気流の一部を前記排気口から前記搬送経路へ向けて案内する第1ダクト部と、を備える画像形成装置で実行される搬送制御方法であって、
    前記転写部を予め定められた第1搬送速度で駆動し、前記定着部を前記第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で駆動する第1ステップと、
    機内温度を検出する第2ステップと、
    前記第2ステップにより検出される前記機内温度が予め設定された閾値以上の場合には、前記送風ファンの風量を増加させる第3ステップと、
    前記第2ステップにより検出される前記機内温度が前記閾値以上の場合には、前記定着部を前記第2搬送速度より速い第3搬送速度で駆動する第4ステップと、
    を含む搬送制御方法。
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