JP6477353B2 - ドアトリム - Google Patents

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Description

本発明は、ドアトリムに関する。
従来、ドアポケットを備えるドアトリムとして、特許文献1に記載のものが知られている。下記特許文献1に開示のドアトリムは、開口部を有するドアトリム本体と、開口部を車室外側から覆うポケット基材と、でドアポケットが形成されている。そして、ポケット基材が、ドアポケットの収容空間における車室外側、車両前側、及び車両後側の収容内面、並びに底面を構成することが記載されている。
特開2012−245893号公報
近年、ドアトリムの意匠性を向上する目的で、ドアトリムを構成する各部材を表皮材で被覆することが求められている。
しかしながら、特許文献1のようなドアポケットの構成では、ドアトリム本体(トリムボード)の車室内側の板面と、ポケット基材の収容内面及び底面を構成する部分とを、それぞれ表皮材で被覆しようとすると、次のような問題があった。
まず、ドアトリム本体を表皮材で被覆する場合には、表皮材の端末を開口部の開口縁に巻き込むようにする態様が考えられるが、巻き込まれた端末がドアポケットの収容空間に露出して、その見栄えが悪い。また、ポケット基材は断面が閉じた形状をなす立体形状とされるから、ポケット基材を表皮材で被覆する場合には、表皮材を真空成形等の工法で当該立体形状に追随する形に成形することができず、例えば、複数ピースに分割された表皮材を縫製等の手間のかかる工法で成形せざるを得ない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、トリムボード及びポケット基材をそれぞれ表皮材で好適に被覆可能として、意匠性に優れたドアトリムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のドアトリムは、車室内からアクセス可能なポケット開口部と、前記ポケット開口部と連通する収容空間とを有するドアポケットを備えるドアトリムであって、前記ポケット開口部が、その板面に開口する形で形成されたトリムボードと、前記ポケット開口部を車室外側から覆う形で前記トリムボードに取り付けられ、前記収容空間における車室外側の収容内面を構成する外側壁部を少なくとも有するポケット基材と、を備え、前記トリムボードは、車室内側の板面がトリムボード側表皮材で被覆されるとともに、前記トリムボード側表皮材の端末が前記ポケット開口部の開口縁に巻き込まれてなり、前記ポケット基材は、前記外側壁部がポケット基材側表皮材で被覆されてなり、前記トリムボード側表皮材の前記端末を車室外側から覆うとともに、前記ポケット基材側表皮材の下端部側の端末を車室内側から覆うカバー部材が設けられ、前記カバー部材は、前記トリムボードの前記ポケット開口部の開口縁から車両下側に向けて延設されるとともに、前記収容空間における車室内側の収容内面を構成する内側壁部と、前記内側壁部の下端部から前記外側壁部の下端部に向けて延設されるとともに、前記収容空間における底面を構成する底壁部と、を有している。
本発明によれば、カバー部材で、トリムボード側表皮材の端末とポケット基材側表皮材の端末が露出しないように覆うことができ、ドアトリムの意匠性を向上することができる。また、当該カバー部材が底壁部を有するから、例えば、ポケット基材の外側壁部の下端部からトリムボードに向けて延設する形で、収容空間の底面を構成する底壁部を設ける場合のように、ポケット基材をその断面が閉じた形状をなす立体形状に構成する必要がない。このため、ポケット基材の外側壁部をポケット基材側表皮材で被覆する際に、例えば、真空成形等の工法で好適に被覆することができる。
上記構成において、前記カバー部材は、前記内側壁部と前記底壁部がカバー部材側表皮材で被覆されてなるものであってもよい。このような構成によれば、ドアポケットの収容空間における収容内面及び底面が全域に亘って表皮材で被覆された、意匠性に優れたドアトリムを提供することができる。
上記構成において、前記ポケット基材は、その下端部が車両上下方向に沿って延在する板状をなすものであってもよい。このような構成によれば、ポケット基材の下端部はその断面が閉じた形状をなす立体形状に構成されていないから、ポケット基材の外側壁部をポケット基材側表皮材で被覆する際に、例えば、真空成形等の工法で好適に被覆することができる。
上記構成において、前記ポケット基材は、前記外側壁部の前端から車室内側に向けて延設され、前記収容空間における車両前側の収容内面を構成する前側壁部と、前記外側壁部の後端から車室内側に向けて延設され、前記収容空間における車両後側の収容内面を構成する後側壁部と、を有するものであってもよい。このような構成によれば、ポケット基材とカバー部材の双方を断面が閉じた形状をなす立体形状とすることなく、収容空間を取り囲む収容内面及び底面を形成することができる。このため、ポケット基材の外側壁部をポケット基材側表皮材で被覆する際に、例えば、真空成形等の工法で好適に被覆することができる。
本発明によれば、トリムボード及びポケット基材をそれぞれ表皮材で好適に被覆可能として、意匠性に優れたドアトリムを提供することができる。
本発明の実施形態1に係るドアトリムの正面図 図1のドアトリムのドアポケットを示す分解斜視図 図1のドアトリムを示す縦断面図(III−III線で切断した図に対応) 図1のドアトリムを示す横断面図(IV−IV線で切断した図に対応)
本発明の一実施形態を図1ないし図4によって説明する。本実施形態では、ドアパネル(不図示)に取り付けられることで車両用ドアを構成するドアトリム10を例示する。なお、各図に示した、矢印FR及びRRの方向をそれぞれ車両前方(車両進行方向)及び後方とし、矢印IN及びOUTの方向をそれぞれ車室内側及び外側とし、矢印UP及びDWの方向をそれぞれ車両上方及び下方として説明する。
ドアトリム10は、図1に示すように、トリムボード11を主体に構成されている。トリムボード11は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂材料などによって構成されている。なお、トリムボード11の材質は、合成樹脂材料に限定されず、例えば、木質系材料と合成樹脂を混合したものなどを用いてもよい。
トリムボード11は、図1に示すように、その上部を構成するアッパーボード12と、その下部を構成するロアボード16と、ロアボード16とアッパーボード12との間に配されるミドルボード13等が、互いに組み付けられたものからなる。つまり、トリムボード11は、複数のボード部材を互いに接合することで、1の板状に構成されている。なお、本実施形態では、トリムボードとして3枚のボード部材に分割して構成されるものを例示するが、トリムボードは単一のボード部材で構成されていてもよく、2枚または4枚以上のボード部材で構成されていてもよい。
トリムボード11のうち、ミドルボード13には、インサイドドアハンドル(不図示)を取り付けるためのインサイドドアハンドル取付孔14が貫通形成されている。また、ミドルボード13には、ドアトリム10の上下方向における略中央部分に、車室内側に膨出する形状をなすアームレスト15が設けられている。また、トリムボード11のうち、ロアボード16の車両前側には、スピーカグリル17が設けられている。そして、そのスピーカグリル17の車両後方に、ドアポケット20が設けられている。
図2は、ドアトリム10が備えるドアポケット20の分解斜視図である。ドアポケット20は、車室内からアクセス可能なポケット開口部21と、ポケット開口部21と連通する収容空間24とを有している。このような構成により、ペットボトルや小物類等の収容物は、ポケット開口部21を介して収容空間24に収容される。そして、収容された収容物は、収容空間24からポケット開口部21を介して車室内側に取り出される。つまり、収容物が出し入れされる際には、ポケット開口部21の開口縁22付近が収容物や、これを把持する乗員の手指と干渉することが想定される。
ドアポケット20は、図2及び図3に示すように、ポケット開口部21が、その板面11Aに開口する形で形成されたトリムボード11と、ポケット開口部21を車室外側から覆う形でトリムボード11に取り付けられたポケット基材30と、トリムボード11とポケット基材30との間に介在するカバー部材40と、で形成されてなる。詳細には、トリムボード11は、車室内側を向く主面を構成する主面部11Cと、主面部11Cの周端から車室外側に向けて立ち上がる立ち上がり部11Dとを有して構成されており、ポケット開口部21が主面部11Cに貫通形成されている。ポケット基材30は、主面部11Cにおけるポケット開口部21の上縁部22Aから立ち上がり部11Dにおける車室外側の端部(先端部)まで、ポケット開口部21を跨いで延設されるとともに、ポケット開口部21の車両下方において主面部11Cと対向状をなしている。トリムボード11とポケット基材30との間には、主面部11Cと立ち上がり部11Dとに倣う形をなすカバー部材40が配されている。そして、カバー部材40とポケット基材30との間にドアポケット20の収容空間24が形成されている。
ポケット開口部21は、図1に示すように、車両前後方向に亘って細長く延びた形をなしている。本実施形態では、ポケット開口部21は、ロアボード16の上端部とミドルボード13の下端部との接合部に形成されており、車両前後方向に沿って延びるミドルボード13の下端部に対してロアボード16の上端部の中央部付近が下方に凹むことで、ミドルボード13とロアボード16との間に形成された間隙とされている。つまり、ポケット開口部21の開口縁22は、上縁部22Aがミドルボード13で構成されるとともに、前縁部22C、後縁部22D、及び下縁部22Bがロアボード16で構成されている。
トリムボード11には、図3及び図4に示すように、ポケット基材30が取り付けられる複数の取付ボス18が設けられている。これらの取付ボス18は、トリムボード11(ミドルボード13及びロアボード16)に対して一体的に設けられている。具体的には、複数の取付ボス18は、トリムボード11の裏面11Bにおいて、開口縁22における上縁部22A、前縁部22C、及び後縁部22Dや、収容空間24を取り囲む位置に、それぞれ設けられている。これらの取付ボス18のうち、図3に示す立ち上がり部11Dの先端部に設けられるものを、取付ボス18Aと呼ぶ。
取付ボス18Aは、図3に示すように、車両上下方向沿って延びる座面を有する台座部18Bから車室外側に向けて立設されている。この台座部18Bは、その上面が車両内側に向かうにつれて、車両下方に下がる傾斜状に形成されている。このような構成により、台座部18Bの車室外側に位置する座面に取付ボス18を形成するために必要な面積を確保する一方、座面より車室内側においては、主面部11Cとポケット基材30との間で台座部18Bが占める容積を低減して、ドアポケット20の収容空間24が小さくなることを抑制可能となっている。
これらの取付ボス18は、ポケット基材30に設けられた後述する固定部35の取付孔35Aに挿通された状態で、その先端部分が、超音波溶着等の溶着手段を利用して溶融されつつ、固定部35に溶着される。なお、トリムボード11とポケット基材30との取付手段としては、取付ボス18に対してこれと別体の締結部材であるスクリュー等を締結して、互いを締結するものであってもよい。
ポケット基材30は、図2に示すように、板状とされ、ロアボード16等のトリムボード11とは別体ではあるものの、トリムボード11と同様の材質、つまり、合成樹脂材料の成形品等からなる。なお、ポケット基材30の材質はこれに限られず、トリムボード11とは異なる材質であってもよい。
ポケット基材30は、図2に示すように、収容空間24における車室外側の収容内面24Aを構成する外側壁部31と、外側壁部31の前端から車室内側に向けて延設され、収容空間24における車両前側の収容内面24Cを構成する前側壁部32と、外側壁部31の後端から車室内側に向けて延設され、収容空間24における車両後側の収容内面24Dを構成する後側壁部33と、を有している。そして、ポケット基材30は、外側壁部31が車両上方に向かうにつれて車室内側に向けて緩やかに湾曲して、外側壁部31の前端が前側壁部32の上端と接続するとともに、外側壁部31の後端が後側壁部33の上端と接続する構成とされている。言い換えれば、ポケット基材30は、車両上下方向については緩やかな湾曲形状、つまり、後述する真空成形による加工が許容される程度のストレート状をなし(図3参照)、車両前後方向については前側壁部32と外側壁部31と後側壁部33とが断面視U字状に屈曲する形状をなしている(図4参照)。つまり、ポケット基材30は、断面が開いた形状をなす立体形状をなしていると言える。
ポケット基材30には、図2に示すように、外側壁部31、前側壁部32、及び後側壁部33からなる本体の外周縁に、フランジ状の固定部35が形成されている。固定部35は、車両上下方向、つまり、トリムボード11の板面に沿って延在する板状をなし、取付ボス18と対応する位置に複数の取付孔35Aが貫通形成されている。
カバー部材40は、図2に示すように、全体としては車両前後方向に長い略長方形の板状(プレート状)をなし、車両上下方向に沿って切断した断面視にて、角部が丸みを帯びたL字状をなす。そして、カバー部材40は、L字状の一の辺部を構成する内側壁部41と、他の辺部を構成する底壁部42とを有している。カバー部材40には、内側壁部41の前端部と後端部に、取付ボス18が挿通されるカバー部材側取付孔43がそれぞれ貫通形成されている(図4参照)。このような構成により、カバー部材40は、ロアボード16に対してポケット基材30と共締めされている。
内側壁部41は、図3に示すように、ロアボード16のポケット開口部21の開口縁22(少なくとも下縁部22B。本実施形態では、前縁部22C及び後縁部22Dの一部を含む。)から車両下側に向けて延設されるとともに、収容空間24における車室内側の収容内面24Bを構成している。そして、底壁部42は、内側壁部41の下端部41Bから外側壁部31の下端部30Bに向けて延設されるとともに、収容空間24における底面24Eを構成している。
ところで、近年、ドアトリムの意匠性を向上する目的で、ドアトリム10を構成する各部材を表皮材50で被覆することが求められている。本実施形態では、トリムボード11を構成するロアボード16は、その車室内側の板面11Aがトリムボード側表皮材51で被覆されるとともに、ポケット基材30は、外側壁部31がポケット基材側表皮材52で被覆されている。また、カバー部材40は、内側壁部41と底壁部42がカバー部材側表皮材53で被覆されている。以下の説明では、これらの表皮材51,52,53を総称する場合には単に表皮材50と呼ぶ。
表皮材50は、例えば、革製等のシート状部材から形成されている。このような表皮材50は、第1の方向に沿って屈曲する形状をなすとともにこれと直交する第2の方向に沿ってストレート状をなす場合には、その部材の一部を重ね合わせたり、複数のピースに分割した後に当該ピースを縫製したりして形成することなく、また、その一部を伸縮変形させて形成することなく、被覆物に貼着可能である。また、表皮材50は、真空成形することで、被覆物の形状に追随する形で、つまり、皺やブカつきがない態様で被覆物に貼着可能である。ここで、表皮材50の追随性は、その材質、成形条件等によって定まるものである。このため、本願において、「ストレート状」とは、後述するように表皮材50を真空成形する上での制約を受けない程度に緩やかに屈曲する形を含む形状を指すものとする。
トリムボード側表皮材51は、図3に示すように、ロアボード16のフラット状の板面11Aに沿って形成されるとともに、その端末51Aがポケット開口部21の開口縁22に巻き込まれてなる。トリムボード側表皮材51をロアボード16に対して貼着する態様は、次のとおりである。
ロアボード16には、トリムボード側表皮材51を真空引きするための複数の吸着孔(不図示)が貫通形成されている。また、ロアボード16の板面11Aには、図示しない接着剤が塗布されている。そして、このロアボード16を真空成形型にセットし、さらにロアボード16の板面11Aにトリムボード側表皮材51をセットして真空引きを行う。すると、トリムボード側表皮材51が、吸着孔を介してロアボード16の板面11Aに吸着され、接着剤を介してロアボード16に対して貼着された状態となる。
その後、ロアボード16に貼着されたトリムボード側表皮材51のうち、ポケット開口部21側の端末51Aを、車室外側に折り返して、ロアボード16の板面11Aとは反対側の板面11Bに固定する。トリムボード側表皮材51の端末51Aは、ポケット開口部21の下縁部22Bと前縁部22Cとの角部と、下縁部22Bと後縁部22Dとの角部と、の車室外側の位置において、余剰となる部分を切欠いたり、一部皺を寄せたりしつつ巻き込んでもよい。なお、このような端末51Aの切欠きや皺は後に説明する態様で、カバー部材40で隠すことが可能である。
ポケット基材側表皮材52は、図3及び図4に示すように、ポケット基材30の外側壁部31、前側壁部32、後側壁部33に沿って形成されるとともに、その端末52Aが、固定部35と、当該固定部35が固定される部材との間に介在してなる。詳細には、ポケット基材側表皮材52の端末のうち、車両上側の部分はミドルボード13と、車両下側の部分はロアボード16と、車両前側及び後側の部分はカバー部材40と、固定部35との間に介在している。このポケット基材側表皮材52は、概ね、車両前後方向に沿って屈曲する形状をなすとともに、車両上下方向についてはストレート状をなすと言える。なお、ポケット基材側表皮材52をポケット基材30に貼着する態様は、トリムボード側表皮材51をロアボード16に貼着する態様と同様とされており、その説明を省略する。
カバー部材側表皮材53は、図3及び図4に示すように、内側壁部41及び底壁部42に沿って形成されるとともに、その車室内側及び車室外側の端末53Aが、内側壁部41の上端部と底壁部42の車室外側端部とにそれぞれ巻き込まれてなる。カバー部材側表皮材53は、概ね、車両上下方向かつ車室内外方向に沿って屈曲する形状をなすとともに、車両前後方向についてはストレート状をなすと言える。なお、カバー部材側表皮材53をポケット基材30に貼着する態様は、カバー部材40が比較的小型かつ単純なプレート状をなすので、真空成形によらず、手張りで貼着してもよいし、トリムボード側表皮材51をロアボード16に貼着する態様と同様としてもよい。
続いて、それぞれ表皮材50で被覆されたロアボード16、カバー部材40、及びポケット基材30の組み付け態様について説明する。
まず、カバー部材40は、トリムボード側表皮材51の端末51Aを車室外側から覆うようにして配される。詳細には、ロアボード16の開口縁22は、カバー部材40の厚さ寸法程度、車室外側にフランジ状に立ち上がっており、カバー部材40は上端部がそのフランジ状の部分の内側に嵌るようにして配される。このような態様により、車室内側からはカバー部材40とロアボード16の見切りラインが視認され難くなっている。
この状態から、ポケット基材30がロアボード16に対して車室外側から組み付けられる。すると、カバー部材40は、ポケット基材側表皮材52の下端部側の端末52Aを車室内側から覆うようにして配されることとなる。詳細には、ポケット基材側表皮材52の下端部側の端末52Aが、カバー部材40の底壁部42より車両下方に位置することで、端末52Aがポケット開口部21を介して視認されない状態となる。
ロアボード16、カバー部材40、及びポケット基材30が互いに組み付けられた状態では、ポケット開口部21と連通して、略立方体状の収容空間24が形成される。収容空間24は、その一の側面と底面とがカバー部材40で構成されるとともに、他の3つの側面がポケット基材30で構成されている。つまり、断面が閉じた形状をなすドアポケット20は、その断面が開いた形状をなす立体形状であるカバー部材40とポケット基材30と、を互いに組み付けることで形成されている。
互いに組み付けられたカバー部材40とポケット基材30との見切りラインは、図4に示すように、車室内側の収容内面24Bの前端及び後端、並びに、底面24Eの前端、後端、及び車室外側端に表れる。このような構成によれば、仮に収容空間を形成する収容内面が、その一の側面と底面とが車室外側に配される部材(ポケット基材)で構成されるとともに、他の3つの側面が車室内側に配される部材(カバー部材)で構成される場合に比べて、見切りラインがポケット開口部21を介して車室内から視認され難い。
以上説明したように、本実施形態のドアトリム10は、車室内からアクセス可能なポケット開口部21と、ポケット開口部21と連通する収容空間24とを有するドアポケット20を備えるドアトリム10であって、ポケット開口部21が、その板面11Aに開口する形で形成されたトリムボード11と、ポケット開口部21を車室外側から覆う形でトリムボード11に取り付けられ、収容空間24における車室外側の収容内面24Aを構成する外側壁部31を少なくとも有するポケット基材30と、を備え、トリムボード11は、車室内側の板面11Aがトリムボード側表皮材51で被覆されるとともに、トリムボード側表皮材51の端末51Aがポケット開口部21の開口縁22に巻き込まれてなり、ポケット基材30は、外側壁部31がポケット基材側表皮材52で被覆されてなり、トリムボード側表皮材51の端末51Aを車室外側から覆うとともに、ポケット基材側表皮材52の下端部側の端末52Aを車室内側から覆うカバー部材40が設けられ、カバー部材40は、トリムボード11のポケット開口部21の開口縁22から車両下側に向けて延設されるとともに、収容空間24における車室内側の収容内面24Bを構成する内側壁部41と、内側壁部41の下端部41Bから外側壁部31の下端部30Bに向けて延設されるとともに、収容空間24における底面24Eを構成する底壁部と、を有する。
本実施形態によれば、カバー部材40で、トリムボード側表皮材51の端末51Aとポケット基材側表皮材52の端末52Aが露出しないように覆うことができ、ドアトリム10の意匠性を向上することができる。また、当該カバー部材40が底壁部42を有するから、例えば、ポケット基材の外側壁部の下端部からトリムボードに向けて延設する形で、収容空間の底面を構成する底壁部を設ける場合のように、ポケット基材30をその断面が閉じた形状をなす立体形状に構成する必要がない。このため、ポケット基材30の外側壁部31をポケット基材側表皮材52で被覆する際に、例えば、真空成形等の工法で好適に被覆することができる。
具体的には、トリムボード側表皮材51においては、カバー部材40により端末51Aを隠すことができ、端末51Aがポケット開口部21を介して視認されることにより意匠性が損なわれることがない。さらに、カバー部材40で車室外側から押さえる形で覆うことで、収容物を取り出す際に、端末51Aが車室内側に巻き戻されたり、乗員が不測に端末51Aに触れたりする事態を抑制することができる。また、ポケット基材側表皮材52においては、真空成形等の工法で形成することで、例えば、複数ピースに分割された表皮材を縫製する工法のように、意匠面に縫製ラインが生じることがなく、また、その量産性に優れる。
さらに、本実施形態によれば、カバー部材40がポケット開口部21の開口縁22から車両下側に向けて延設される内側壁部41を有するから、ドアポケット20の開口縁22において、その構成上、自由端となって強度を確保しづらい下縁部22Bをカバー部材40で裏打ちする形で補強することができる。
また、本実施形態では、カバー部材40は、内側壁部41及び底壁部42がカバー部材側表皮材53で被覆されている。このような構成によれば、ドアポケット20の収容空間24における収容内面24A〜24D及び底面24Eが全域に亘って表皮材50で被覆された、意匠性に優れたドアトリムを提供することができる。
また、本実施形態では、ポケット基材30は、その下端部30Bが車両上下方向に沿って延在する板状をなす。このような構成によれば、ポケット基材30の下端部30Bはその断面が閉じた形状をなす立体形状に構成されていないから、ポケット基材30の外側壁部31をポケット基材側表皮材52で被覆する際に、例えば、真空成形等の工法で好適に被覆することができる。
また本実施形態では、ポケット基材30は、外側壁部31の前端から車室内側に向けて延設され、収容空間24における車両前側の収容内面24Cを構成する前側壁部32と、外側壁部31の後端から車室内側に向けて延設され、収容空間24における車両後側の収容内面24Dを構成する後側壁部33と、を有する。このような構成によれば、ポケット基材30とカバー部材40の双方を断面が閉じた形状をなす立体形状とすることなく、収容空間24を取り囲む収容内面24A〜24D及び底面24Eを形成することができる。このため、ポケット基材30の外側壁部31をポケット基材側表皮材52で被覆する際に、例えば、真空成形等の工法で好適に被覆することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、カバー部材が表皮材で被覆される構成を例示したが、カバー部材の構成は、これに限られない。例えば、カバー部材が表皮材で被覆されていなくてもよい。
(2)上記実施形態では、ポケット基材が前側壁部と、後側壁部とを有する構成を例示したが、ポケット基材の構成はこれに限られない。例えば、前側壁部と、後側壁部をポケット基材とは別の部材で構成してもよい。
(3)トリムボード(ロアボード)、ポケット基材、カバー部材の形状、組み付け態様は適宜変更可能である。また、これらの部材が組み付けられてなるドアポケットの形状、配置は適宜変更可能である。
(4)各部材に表皮材を貼着する態様は、上記した以外にも適宜変更可能である。例えば、各部材に表皮材を手作業で貼着してもよいし、表皮材を予め真空成形して、その後に、成形された表皮材を各部材に対して貼着してもよい。
10…ドアトリム、11…トリムボード、11A…板面、20…ドアポケット、21…ポケット開口部、22…開口縁、24…収容空間、24A…車室外側の収容内面、24B…車室内側の収容内面、24C…車両前側の収容内面、24D…車両後側の収容内面、30…ポケット基材、31…外側壁部、32…前側壁部、33…後側壁部、40…カバー部材、41…内側壁部、42…底壁部、51…トリムボード側表皮材、51A…端末、52…ポケット基材側表皮材、52A…端末、53…カバー部材側表皮材

Claims (4)

  1. 車室内からアクセス可能なポケット開口部と、前記ポケット開口部と連通する収容空間とを有するドアポケットを備えるドアトリムであって、
    前記ポケット開口部が、その板面に開口する形で形成されたトリムボードと、
    前記ポケット開口部を車室外側から覆う形で前記トリムボードに取り付けられ、前記収容空間における車室外側の収容内面を構成する外側壁部を少なくとも有するポケット基材と、を備え、
    前記トリムボードは、車室内側の板面がトリムボード側表皮材で被覆されるとともに、前記トリムボード側表皮材の端末が前記ポケット開口部の開口縁に巻き込まれてなり、
    前記ポケット基材は、前記外側壁部がポケット基材側表皮材で被覆されてなり、
    前記トリムボード側表皮材の前記端末を車室外側から覆うとともに、前記ポケット基材側表皮材の下端部側の端末を車室内側から覆うカバー部材が設けられ、
    前記カバー部材は、前記トリムボードの前記ポケット開口部の開口縁から車両下側に向けて延設されるとともに、前記収容空間における車室内側の収容内面を構成する内側壁部と、前記内側壁部の下端部から前記外側壁部の下端部に向けて延設されるとともに、前記収容空間における底面を構成する底壁部と、を有していることを特徴とするドアトリム。
  2. 前記カバー部材は、前記内側壁部と前記底壁部がカバー部材側表皮材で被覆されてなることを特徴とする請求項1に記載のドアトリム。
  3. 前記ポケット基材は、その下端部が車両上下方向に沿って延在する板状をなすことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドアトリム。
  4. 前記ポケット基材は、前記外側壁部の前端から車室内側に向けて延設され、前記収容空間における車両前側の収容内面を構成する前側壁部と、前記外側壁部の後端から車室内側に向けて延設され、前記収容空間における車両後側の収容内面を構成する後側壁部と、を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のドアトリム。
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