JP6476804B2 - 綴じ具 - Google Patents

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Description

本発明は、紙葉類を綴じ止めることができる綴じ具に関するものである。
ルーズリーフやクリアブックのリフィル等の紙葉類を綴じ止めることができるリング綴じ具(例えば、下記特許文献1を参照)が既知である。この種の綴じ具は、環状をなす綴じ桿要素が回動動作を通じて開閉可能となっており、任意に紙葉類を差し替えることができる。
従来の多くの綴じ具では、部分円弧状の対をなす綴じ桿要素の各先端部に鉤爪を形成しており、鉤爪の係合によって両綴じ桿要素の離反を阻止、綴じ桿を閉止状態に維持する。故に、綴じ桿を開放するためには、一方側の綴じ桿要素を他方側の綴じ桿要素に対し軸心方向に相対変位させる等して、鉤爪の係合を解消しなければならない。特に、綴じ桿を多数本配列しているものにおいては、それらの全てを一斉に開放する必要があることから、操作が煩瑣となる。
そこで現在では、ベースに支持された状態で所定の軸心周りに相対回動可能であり、その回動動作を通じて開閉する綴じ桿要素を有する一対の綴じ桿部材を有し、ベースを軸心方向にスライドさせることによって、前記綴じ桿要素が閉ループを形成することにより用紙を綴じることができる綴じ位置から前記綴じ桿要素を開成し得るようにして前記紙葉類を当該綴じ桿要素から挿抜可能とした開放位置とし得るようにした綴じ具が提案されている。
斯かる綴じ具は、ベースをスライド動作することによって容易に開放位置として、紙葉類の挿抜をし得るために従来のものよりも操作が煩雑とはならず、使用者が容易に取り扱うことができるものである。
しかしながら上記従来の綴じ具においても前記特許文献2記載の綴じ具においても、綴じ具を鞄等に収容して運搬しているとき等では軸心方向の両端が特に外方からの衝撃を受け易い。特にベースにおける軸心方向の何れかの端部へ強い衝撃を受けた場合、当該ベースが一対の綴じ桿部材に対し離間する方向に力が働いてしまうことがある。当該衝撃が一定以上強い場合には、ベースがその何れかの端部から一対の綴じ桿部材に対し徐々に剥がれて行くように分離してしまうという可能性も有してしまう。また当該端部において上述した分離が起こるとベースと一対の綴じ桿部材が離間するのみならず、これらに付帯する別異の部品まで分離してしまい、しかる後にベース及び綴じ桿部材を組み付けるのみでは別異の部品が脱落したままとなり、元の綴じ具としての機能を再現し得ないという事態も想定し得る。
特開2010−120367号公報 特許第5590142号公報
本発明は、このような不具合に着目したものであり、一対の綴じ桿部材とベースとが外れ難く安定して動作し得る綴じ具を提供することを目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち本発明に係る綴じ具は、所定の軸心周りに相対回動可能であり、その回動動作を通じて開閉する綴じ桿要素を有する一対の綴じ桿部材と、前記一対の綴じ桿部材に対して軸心方向に相対変位可能としつつ前記一対の綴じ桿部材を支持するものであり、前記綴じ桿要素が閉ループを形成することにより用紙を綴じることができる綴じ位置及び当該綴じ位置から前記綴じ桿要素を開成し得るようにして前記紙葉類を当該綴じ桿要素から挿抜可能とした開放位置を選択的にとり得るベースと、前記ベースの軸心方向における一端縁及び他端縁に挟まれた中間位置に設けられ、前記一対の綴じ桿部材に対し前記ベースを前記綴じ位置又は前記開放位置へ弾性付勢する弾性部材と、前記ベースに設けられ、前記綴じ位置から前記開放位置に亘る動作範囲において前記一対の綴じ桿部材の軸心方向両端が前記ベースの軸心方向両端に対し軸心方向から交差する方向へ離間することを禁止する離間禁止部とを有することを特徴とする。
このようなものであれば、離間禁止部を設けることにより、ベースにおける軸心方向の何れかの端部へ強い衝撃を受けた場合であっても、当該ベースが一対の綴じ桿部材に対し離間する方向に力が働いてしまい一対の綴じ桿部材に対し徐々に剥がれて行くように分離してしまうという可能性を有効に排除することができる。その結果、通常使用する際におけるあらゆる状況において紙葉類を綴じた状態を安定して維持することができる。すなわち本発明によれば、一対の綴じ桿部材とベースとが外れ難く安定した動作を維持し得る綴じ具を提供することができる。
また、綴じ具の組み付けを容易に行い得るようにするためには、弾性部材を、ベースの軸心方向における略中央に設けることが望ましい。
そして、開放位置において綴じ具を安定させることにより、容易に紙葉類の加除作業を行い得る構成として、ベースを、開放位置においてベース及び一対の綴じ桿部材がそれぞれ同時に同一平面上に接地するように一対の綴じ桿部材の動作を許容する形状とすればよい。
簡素な構成を維持しつつ、綴じ位置及び開放位置間のスムーズな操作と綴じ要素の開閉方向に係るスムーズな動作とを両立するためには、弾性部材をコイルばねとし、このコイルばねが綴じ位置及び開放位置への一対の綴じ桿部材の軸心方向の動作による変形に対する伸縮方向の反力により一対の綴じ桿部材を弾性付勢するとともに、一対の綴じ桿部材のうち少なくとも一の綴じ桿部材の開閉方向の動作に対するコイルばね自体のねじり方向の反力により当該一の綴じ桿部材を弾性付勢するようにすることが好ましい。
簡素な構成にて構成し得る離間禁止部の一例として、当該離間禁止部が、一対の綴じ桿部材の両端に設けた挿入軸を収容し得る軸収容穴である態様を挙げることができる。
本発明によれば、一対の綴じ桿部材とベースとが外れ難く安定した動作を維持し得る綴じ具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る外観図。 同斜視図。 同平面図。 同実施形態に係る開放位置にある綴じ具の分解平面図。 図3に係るB−B線拡大断面図。 同C−C線拡大断面図。 同D−D線拡大断面図。 図3及び図4に係る綴じ具の綴じ位置を示すA−A線拡大断面図。 同綴じ具の開放位置を示すA−A線拡大断面図。 図3の要部に係る拡大平面図。 図10に係る動作説明図。 図3の要部に係る拡大平面図。 図12に係る動作説明図。 同実施形態に係るコイルばねの外観図。 同実施形態に係る綴じ位置にある綴じ具の要部を示す説明図。 同実施形態に係る開放位置にある綴じ具の要部を示す説明図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1〜図16に示す本実施形態の綴じ具Tは、開閉可能な複数本の綴じ桿要素12、22を備えたいわゆるリング綴じ具と称されるものである。これら綴じ桿要素12、22は、予め紙葉類Sに穿たれている綴じ孔に挿通されて、紙葉類Sを綴じ得るように構成している。
特に、図1に示しているように、ノートの中紙となる複数枚のリーフやクリアブックのリフィル(さらには、表表紙や裏表紙)等といった紙葉類Sを綴じることで、リングノートとしての用途に供することができる。このリングノートは、ページを180°の角度に開いた見開き状態とすることが可能である。
本実施形態の綴じ具Tは、所定の軸心周りに互いに相対的に回動し、その回動動作を通じて開閉する綴じ桿要素12、22を有する第一の綴じ桿部材1及び第二の綴じ桿部材2と、両綴じ桿部材1、2を支持しつつこれら両綴じ桿部材1、2に対し軸心方向に相対変位することにより、綴じ桿要素が閉ループを形成することにより用紙を綴じることができる綴じ位置(P1)及び当該綴じ位置(P1)から綴じ桿要素12、22を開成し得るようにして紙葉類Sを当該綴じ桿要素12、22から挿抜可能とした開放位置(P2)を選択的にとり得るベース3と、このベース3を綴じ位置(P1)へ弾性付勢する弾性部材たるコイルばね4とを構成要素とする。
ここで、本実施形態に係る綴じ具Tは、弾性部材たるコイルばね4をベース3の軸心方向における一端縁及び他端縁に挟まれた中間位置に設け、さらに、綴じ位置(P1)から開放位置(P2)に亘る動作範囲において両綴じ桿部材1、2の軸心方向両端がベース3の軸心方向両端に対し軸心方向から交差する方向へ離間することを禁止する離間禁止部たる一端側軸収容部37及び他端側軸収容部38とを具備することを特徴とするものである。
以下、綴じ具Tの各構成要素について、図面を参照しつつ説明する。
第一の綴じ桿部材1の形状と第二の綴じ桿部材2の形状とは概ね相似している。第一の綴じ桿部材1は、軸心方向に対して平行に長尺な棒状の基体11と、基体11から伸び出した綴じ桿要素12と、基体11から離間し当該綴じ桿部材1の回転中心となる軸体13と、この軸体13を基体11に連接する腕部14と、コイルばね4を掛け止めるための開閉側フック16と、一端縁及び他端縁でベースに軸支される一端側挿入軸17及び他端側挿入軸18とを備える。本実施形態では、これら基体11、綴じ桿要素12、軸体13及び腕部14、開閉側フック16、及び両挿入軸17、18を樹脂一体成形している。
綴じ桿要素12は多数本存在し、それらが軸心方向に沿って、例えば26本等間隔に立ち並んでいる。個々の綴じ桿要素12は、基体11の外側面112から軸心方向に対して垂直な外側方に一旦直進して突き出し、その外方端から円弧を描くように湾曲して立ち上がっている。綴じ桿要素12の直進部分の上面は、基体11の頂面113と略面一である。綴じ桿要素12の湾曲部分の断面は、軸心方向に少しく拡張した扁平な形状、略長円状または略角丸四角状をなす。なお、本実施形態では綴じ要素12の数及び間隔を、いわゆるB5サイズの用紙に対する綴じ具(綴じ穴)のJIS規格(JIS Z 8303)に合わせたものとしているが勿論、当該仕様は綴じようとする紙葉類Sの大きさや綴じ穴の位置を限定するものではなく、綴じ桿要素12の数及び配置は任意に設定することができる。
軸体13は、円筒状の外周をなし、軸心方向に沿って伸長している。軸体13は複数存在し、それらが同心軸上に所定の間隙を隔てて並んでいる。軸体13は、その軸心が基体11の内側面111と略同一平面上にあるように、基体11からやや内側方に偏倚している。
軸体13の一端面には凹部131を、他端面には凸部132を、それぞれ形成し、これら凹部131及び凸部132により第二の綴じ桿要素2と軸心周りに回動可能に接合し得るようにしている。凸部132は、軸体13の軸心に重なる半球状の突起である。凹部131は、軸体13の軸心位置から外側方に延びて軸体13の外周にまで達した、即ち外側方に開口した凹溝であって、その内面は縦断面視(若しくは、外側面視)凸部132及び第二の綴じ桿要素2に設けた凸部232の径と同等の径の半円筒状をなしている。またその溝幅も凸部132、232の径に略等しい。さらには、凹部131の内方端縁もまた、横断面視(若しくは、軸心方向から見て)凸部132及び第二の綴じ桿要素2に設けた232の径と同等の径の半円弧状となっている。
腕部14は、一つの軸体13について二つ存在し、軸体13の軸心方向に沿った両端部をそれぞれ基体11に接合している。腕部14における、基体11の内側面111に連なる内方の側面141は、基体11の内側面111に対して傾斜している。他方、腕部14における、基体11の外側面112に連なる外方の側面142は、基体11の外側面112と略面一であるとともに、基体11の底面114よりも若干突出するところまで垂下している。この腕部14の外方の突出部143は、例えば軸心方向に沿った両端縁が外側面視アールをとったような曲面状としている。
また基体11と軸体13との狭間にある、腕部14の対に挟まれた領域には、横断面視軸心回りの円環をなすようなスリット状の空隙15が形成される。基体11の外側面112と頂面113との隅角は、アールをとってある。
さらに基体11の内側面111と一端側の端面との隅角は、軸心方向に対し交差する傾斜面116となるように若干切り落とした形状としている。
そして開閉側フック16は、特に図16に示すように、第一の綴じ桿部材1の基体11の中央近傍に設けられている。開閉側フック16は、コイルばね4の後述するねじれ動作端42を支持するためのもので、基体11の底面114から突出している。
一端側挿入軸17及び他端側挿入軸18は、図4、図5、図7、図10〜図13にそれぞれ示すように、本実施形態では第一の綴じ桿部材1の両端部分をさらに円柱状に突出させたものである。これら一端側挿入軸17及び他端側挿入軸18は、ベース3の軸心方向の動作範囲において、常に両方ともベース3の一部に収容された状態となっている。なお本実施形態ではこれら両挿入軸17、18を第一の綴じ桿部材1側にのみ形成したが勿論、このような軸を第二の綴じ桿部材2のみに設けたり、例えば断面視半円状をなすような互いに別異の形状をなす軸をそれぞれベース3側へ収容させたりする様な構成としてもよい。
第二の綴じ桿部材2は、第一の綴じ桿部材1側の基体11と同等に長尺な棒状の基体21と、基体21から伸び出した綴じ桿要素22と、基体21から離間し当該綴じ桿部材2の回転中心となる軸体23と、この軸体23を基体21に連接する腕部24とを備える。そして、やはりこれら基体21、綴じ桿要素22、軸体23及び腕部24を樹脂一体成形している。
綴じ桿要素22は、第一の綴じ桿部材1側の綴じ桿要素12と対をなして環状すなわち閉ループ状の綴じ桿を軸心方向に例えば26本構成する。各綴じ桿要素22は、基体21の外側面212から軸心方向に対して垂直な外側方に一旦直進して突き出し、その外方端から円弧を描くように湾曲して立ち上がっている。綴じ桿要素22の直進部分の上面は、基体21の頂面213と略面一である。綴じ桿要素22の湾曲部分の断面は、軸心方向に少しく拡張した扁平な形状、略長円状または略角丸四角状をなす。本実施形態では、綴じ桿要素12、22の先端部を直線的に伸びるように形状を設定している。これにより、綴じ孔に綴じ桿要素12、22を挿通して綴じている紙葉類Sのページ繰り操作が円滑になる。のみならず、綴じ桿部材1、2の成形が容易になるという効用をも得られる。
軸体23は、第一の綴じ桿部材1側の軸体13と略同径の円筒状の外周をなし、軸心方向に沿って伸長している。軸体23は複数存在し、それらが同心軸上に所定の間隙を隔てて並んでいる。これら軸体23は、第一の綴じ桿部材1側の複数の軸体13の間隙に収まるように配設してある。第二の綴じ桿部材2側の軸体23の軸心方向寸法は第一の綴じ桿部材1側の軸体13の間隙のそれに略等しく、第一の綴じ桿部材1側の軸体13の軸心方向寸法は第二の綴じ桿部材2側の軸体23の間隙のそれに略等しい。軸体23は、その軸心が基体21の内側面211と略同一平面上にあるように、基体21からやや内側方に偏倚している。
軸体23の一端面には凹部231を、他端面には凸部232を、それぞれ形成している。凹部231は、第一の綴じ桿部材1側の軸体13の凸部132を収容する。逆に、凸部232は、第一の綴じ桿部材1側の軸体13の凹部131に挿入する。凸部232は、軸体23の軸心に重なる半球状の突起である。凹部231は、軸体23の軸心位置から外側方に延びて軸体23の外周にまで達した凹溝であって、その内面は縦断面視凸部132、232の径と同等の径の半円筒状をなしており、その溝幅も凸部132、232の径に略等しい。さらに、凹部231の内方端縁もまた、横断面視凸部132、232の径と同等の径の半円弧状となっている。
腕部24は、軸体23の軸心方向に沿った両端部をそれぞれ基体21に接合している。腕部24における、基体21の内側面211に連なる内方の側面241は、基体21の内側面211に対して傾斜している。他方、腕部24における、基体21の外側面212に連なる外方の側面242は、基体21の外側面212と略面一であるとともに、基体21の底面214よりも若干突出するところまで垂下している。この腕部24の外方の突出部243は、例えば軸心方向に沿った両端縁が外側面視アールをとったような曲面状となっている。
また本実施形態では、基体21と軸体23との狭間にある、腕部24の対に挟まれた領域には、横断面視軸心回りの円環をなすようなスリット状の空隙25が形成される。そして基体21の外側面212と頂面213との隅角は、アールをとってある。
さらに基体21の内側面211と一端側の端面との隅角は、軸心方向に対し交差する傾斜面216となるように切り落とした形状としている。
ベース3は、軸心方向に対して平行に延伸し並立した側壁31、32と、両側壁31、32を連結する底壁33と、軸心方向略中央位置に設けたスライド側フック36と、軸心方向両端に設けた離間禁止部たる一端側軸収容部37及び他端側軸収容部38とを備える。本実施形態では、これら側壁31、32及び底壁33を樹脂一体成形しており、側壁31、32と底壁33とで略C字またはU字管状の周壁を形作っている。ベース3の全長は、綴じ桿部材1、2の基体11、21のそれよりも大きい。
各側壁31、32の上端縁には、複数箇所に切欠311、321を形成してある。一方側の側壁31の切欠311の数は第一の綴じ桿部材1の腕部14の数と同じであり、他方側の側壁32の切欠321の数は第二の綴じ桿部材2の腕部24の数と同じである。また、一方側の側壁31の切欠311の位置は第一の綴じ桿部材1の腕部14の配置に対応しており、他方側の側壁32の切欠321の位置は第二の綴じ桿部材2の腕部24の配置に対応している。それ故、切欠311と切欠321とは、軸心方向にずれている。切欠311、321の軸心方向に沿った開口幅寸法は、腕部14、24の軸心方向寸法よりも多少大きい。切欠311、321の下端は、側壁31、32の内側面近傍を除き、外側方に向かうほど下方に落ち込むように形成している。これにより本実施形態では、綴じ要素12、22をより大きく開成させ得るようにした当接面311a、321aが形成される。
さらに、両側壁31、32における、切欠311、321の形成箇所から軸心方向に偏倚した場所に、突起312、322を設けている。突起312、322は、側壁31、32の内側面から内側方に対をなして突出している。
両側壁31、32の内法は、綴じ桿部材1、2の軸体13、23の径に略等しい。また、底壁33は、軸体13、23の径に略等しい内径を有する略部分円筒となっている。因みに、底壁33における、突起312、322の直下に穿たれている貫通孔331は、突起312、322を成形するための型抜き用の孔である。
ベース3の周壁31、32、33によって包囲された内部空間は、ベース3の軸心方向に沿った両端部にて閉塞すべく、上記一端側挿入軸17及び他端側挿入軸18を収容するための一端側軸収容部37及び他端側軸収容部38が形成されている。これら一端側軸収容部37及び他端側軸収容部38の外面は、使用者がこれを把持するための把手としても使用可能である。また一端側軸収容部37の上面に、拡開部35を設けている。拡開部35は、ベース3の他端に向かって延びるブロック状の部位で、その先端側に平面視くさび形をなすように両外側方を向いたテーパ面351、352を形成してある。拡開部35のテーパ面351、352は、それぞれが軸心方向に対して交差しており、両綴じ桿部材1、2の基体11、21の一端に形成した各傾斜面116、216に略平行である。ベース3の拡開部35と両綴じ桿部材1、2の基体11、21の一端とは、後述する操作力変換機構を構成する。
一端側軸収容部37及び他端側軸収容部38は、図4、図5、図7、図10〜図13にそれぞれ示すように、ベースの両端において軸心方向に沿って設けた開口であり、外方からはそのまま把手として使用できる形状をなす。これら一端側軸収容部37及び他端側軸収容部38は、一端側挿入軸17及び他端側挿入軸18を、綴じ位置(P1)及び開放位置(P2)において、収容する寸法が異なるものの、常に収容した状態が維持されるように寸法が設定してある。換言すれば、両収容部37、38に収容される両挿入軸17、18の寸法の和が、一対の綴じ桿部材1、2とベースとが軸心方向に動作する寸法よりも大きく設定してある。
弾性部材たるコイルばね4は、ベース3の軸心方向における略中央に組み付けられている。このコイルばね4は、番線素材をコイル状に巻回したばね本体40と、このばね本体40の一端側及び他端において鉤状箇所にそれぞれ掛け止め得る固定端41及びねじれ動作端42とを有している。本実施形態では、これら固定端41及びねじれ動作端42の向きを、90°異ならせて設けてある。そしてベース3が開放位置(P2)にある状態では、フック16、36に両端を支持させたコイルばね4が引き伸ばされ、ベース3を綴じ位置(P1)に引き戻すような弾性反発力を発揮する。換言すれば弾性部材たるコイルばね4は、ベース3を開放位置(P2)から綴じ位置(P1)に向けて変位させる方向に弾性付勢するものである。
本実施形態の綴じ具Tを組み立てるにあたっては、まず、第一の綴じ桿部材1の基体11の内側面111と第二の綴じ桿部材2の基体21の内側面211とを当接ないし近接させ、第一の綴じ桿部材1の軸体13と第二の綴じ桿部材2の軸体23とを同心軸上に配置する。軸体13の凸部132は軸体23の凹部231内に挿入し、軸体23の凸部232は軸体13の凹部131内に挿入する。両綴じ桿部材1、2の軸体13、23は、互いに密接ないし近接して交互に並ぶ様相となる。
次に、両綴じ桿部材1、2を軸心方向に少し湾曲させながら、両端縁に位置する両挿入軸17、18をベース3に設けた両軸収容部37、38へ収容させる。しかるのち、両挿入軸17、18間に挟まれた両綴じ桿部材1、2の軸体13、23をくわえ込むようにベース3を組み付ける。即ち、ベース3の側壁31、32及び底壁33に包囲された内部空間に、両綴じ桿部材1、2の軸体13、23を嵌め入れる。これにより、各綴じ桿部材1、2が、軸体13、23を回転軸として回動することが可能となる。なおかつ、ベース3が、軸体13、23に沿って軸心方向にスライド移動することが可能となる。ベース3の側壁31、32の内面の突起312、322は、綴じ桿部材1、2の軸体13、23に係合し、軸体13、23がベース3から脱出することを抑止する。綴じ桿部材1、2の軸体13、23は、ベース3によって被覆される。
なお、予め、ベース3に設けたスライド側フック36と第二の綴じ桿部材2に設けた開閉側フック16とに、コイルばね4の両端である固定端41及びねじれ動作端42をそれぞれ掛け止めておく。
ベース3は、綴じ桿部材1、2に対して軸心方向に相対変位し、図8、図10、図12及び図16に示す綴じ位置(P1)と、図11に示す開放位置(P2)とを選択的にとり得る。
ベース3が綴じ位置(P1)にあるとき、図8、図10、図12及び図15等に示すように、一方側の側壁31に形成している切欠311は同じ側の綴じ桿部材1の腕部14に対して軸心方向にずれており、他方側の側壁32に形成している切欠321も同じ側の綴じ桿部材2の腕部24に対して軸心方向にずれている。そのため、同図に示しているように、両綴じ桿部材1、2を綴じ桿を開放する方向に回動させようとしても、腕部14、24がベース3の側壁31、32の端縁に衝突してしまい、回動させることができない。換言すれば、ベース3の側壁31、32における切り欠かれていない端縁がストッパとなって、綴じ桿を開放することを禁止する。これにより、綴じ桿に綴じ止めている紙葉類Sの抜出は阻止される。
またこのとき、第一の綴じ桿部材1の基体11と、第二の綴じ桿部材2の基体21とは、その内側面111、211同士が当接ないし近接した状態となる。ベース3の一端側に設けた拡開部35は、両綴じ桿部材1、2の基体11、21の一端に(近接はしているものの)必ずしも接触していない。ベース3に設けたフック36は、第二の綴じ桿部材2に設けたフック26に比較的近い位置にあり、両フック16、36に掛けているコイルばね4は張力を発揮しない。
ここで本実施形態では図14に示すように、組み付ける前のコイルばね4は、その固定端41及びねじれ動作端42は90°異なる向きを向いている。その半面図15に特に示すようにベース3のスライド側フック36と第一の綴じ桿部材1の開閉側フック16とが、綴じ位置(P1)では開閉方向で同じ向きを向いている。
すなわちコイルばね4は図15等に示すように綴じ位置(P1)にあるとき、伸長していない非伸長状態(Q1)であり、且つ、綴じ要素12が開放位置(P2)へ向けて動作する方向にばねのねじれによる反力を蓄積したねじれ姿勢(R1)をとっていることになる。
翻って、ベース3を綴じ位置(P1)から開放位置(P2)に向けてスライド移動させると、図9、図11、図13に示すように、一方側の側壁31に形成している切欠311の軸心方向に沿った位置が同じ側の綴じ桿部材1の腕部14に合致し、また他方側の側壁32に形成している切欠321の軸心方向に沿った位置も同じ側の綴じ桿部材2の腕部24に合致する。従って、腕部14、24が切欠311、321内に進入できるようになる。のみならず、同一の軸部131、23に連接する腕部14、24の対に挟まれた空隙15、25に、ベース3の側壁31、32における、切欠311、321の対に挟まれた部位が進入できるようにもなる。結果として、図9、図11、図13に示すように、両綴じ桿部材1、2を相対回動させて綴じ桿要素12、22を開成させることが許容されることとなる。
同時に、ベース3が綴じ位置(P1)から開放位置(P2)へと変位する過程で、ベース3の一端側に設けた拡開部35のテーパ面351、352が、両綴じ桿部材1、2の基体11、21の一端に形成している傾斜面116、216に接触し、さらにはこれら基体11、21を互いに離反する方向に押し広げる。最終的に、ベース3の拡開部35は両綴じ桿部材1、2の基体11、21の内側面111、211間に入り込む。つまり、拡開部35と基体11、21の一端とが操作力変換機構として働き、ベース3を軸心方向にスライドさせる操作力を、両綴じ桿部材1、2を、綴じ桿要素12、22が開成する方向に回動させる力に変換する。総じて言えば、ベース3を綴じ位置(P1)から開放位置(P2)へと変位させることで、ストッパが両綴じ桿部材1、2の腕部14、24から軸心方向に沿って退避しつつ、拡開部35が両綴じ桿部材1、2を押し広げて綴じ桿を開放させる。
ここで本実施形態では図16に示すようにベース3の変位により、ベース3に設けたスライド側フック36が第一の綴じ桿部材1に設けた開閉側フック16から遠ざかるため、両フック26、36に掛けているコイルばね4が引き伸ばされて伸長状態(Q2)となり短縮する方向の弾性反発力を蓄積する代わりに、綴じ位置(P1)で蓄積されていたねじれ方向の反力が開放され非ねじれ姿勢(R2)、第一の綴じ桿部材1を開成させる方向に弾性付勢するようになる。すなわちこのコイルばね4が、綴じ位置(P1)及び開放位置(P2)への一対の綴じ桿部材1、2の軸心方向の動作による変形に対する伸縮方向の反力により一対の綴じ桿部材1、2を弾性付勢するとともに、第一の綴じ桿部材1を、開閉方向の動作に対するコイルばね4自体のねじり方向の反力により開放位置(P2)へ弾性付勢していることになる。なお当該開放位置(P2)では、ベース3を開放位置(P2)から綴じ位置(P1)に向けて変位させる方向の弾性付勢力、即ちコイルばね4の引っ張り張力が働くが、綴じ桿部材1、2の腕部14、24が側壁31、32の切欠311、321の開口縁に係合することから、ベース3は開放位置(P2)に維持される。
すなわちコイルばね4は開放位置(P2)にあるとき図16に示すように、伸長した伸長状態(Q2)であり、且つ、綴じ要素12はねじれによる反力が開放された非ねじれ姿勢(R2)をとっていることになる。
そしてこの開放位置(P2)では、上述したコイルばね4のねじれ方向の弾性付勢部により第一の綴じ桿部材1の腕部14における外方の突出部143はベース3に設けた切欠311の当接面311aに当接するまで付勢される。なお第二の綴じ桿部材2は自重によって腕部24における外方の突出部243はベース3に設けた切欠321の当接部321aに当接する。
その結果特に図9に示すように開放位置(P2)では開放位置(P2)においてベース3及び一対の綴じ桿部材1、2がそれぞれ同時に同一の仮想の平面Z上に接地する。そして当該開放位置(P2)はコイルばね4の弾性付勢力及び綴じ桿部材1、2の自重によって安定して維持される。
しかる後、この開放位置(P2)で、使用者が両綴じ桿要素12、22を手指で摘んで閉じる操作を行うと、綴じ桿部材1、2が互いに相寄る方向に回動し、各腕部14、24がベース3の側壁31、32の切欠311、321から脱出する。従って、ベース3が綴じ位置(P1)に復帰することが許容される。
綴じ桿部材1、2の基体11、22は長尺であるので、多数本存在する綴じ桿の一部を摘んで閉じようとしても、当該部位と他の部位との間でねじれを生じ、綴じ桿部材1、2全体が綴じ桿を閉じる方向に回動しないおそれがある。しかしながら、弾性付勢されているベース3が綴じ位置(P1)に向けて変位しようとし、その力が側壁31、32の切欠311、321の開口縁を介して綴じ桿部材1、2の腕部14、24を内側方に押し戻そうとするため、基体11、21のねじれが抑制され、綴じ桿部材1、2全体が回動して全ての綴じ桿を一斉に閉じることができる。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係る綴じ具Tは、軸心方向両端に離間禁止部として機能する一端側軸収容部37及び他端側軸収容部38を設けるとともにこれら間に弾性部材たるコイルばね4を設けることにより、ベース3における軸心方向の何れかの端部へ強い衝撃を受けた場合であっても、当該ベース3が一対の綴じ桿部材1、2に対し離間する方向に力が働いてしまい一対の綴じ桿部材1、2に対し徐々に剥がれて行くように分離してしまうという可能性を有効に排除している。その結果、通常使用におけるあらゆる状況において紙葉類Sを綴じ得る状態を安定して維持できる。すなわち本実施形態によれば、一対の綴じ桿部材1、2とベース3とが外れ難く安定した動作を維持し得る綴じ具Tが実現されている。特に本実施形態では、コイルばね4を軸心方向他端縁に設けていないので、ベース3を綴じ位置(P1)から開放位置(P2)へ一端側軸収容部37を手指で押圧操作するときに、ベース3が撓んでしまう寸法がベース3全体に及ばに、ベース3の不要な撓みを有効に回避している。
また、綴じ具Tの組み付けを容易に行い得るようにするために本実施形態では、弾性部材たるコイルばね4を、ベース3の軸心方向における略中央に設けている。
そして、開放位置(P2)において綴じ具Tを安定させることにより容易に紙葉類Sの加除作業を行い得る構成として本実施形態では、ベース3を、開放位置(P2)においてベース3及び一対の綴じ桿部材1、2がそれぞれ同時に同一平面でる仮想の平面Z(図9)上に接地するように一対の綴じ桿部材1、2の動作を許容する形状とすべく、切欠311、321の当接面311a、321aの形状を設定している。
特に、簡素な構成を維持しつつ、綴じ位置(P1)及び開放位置(P2)間のスムーズな操作と綴じ要素12、22の開閉方向に係るスムーズな動作とを両立するために本実施形態では、弾性部材を一例として単一のコイルばね4とし、このコイルばね4が綴じ位置(P1)及び開放位置(P2)への一対の綴じ桿部材1、2の軸心方向の動作による変形に対する伸縮方向の反力により一対の綴じ桿部材1、2を弾性付勢するとともに、一対の綴じ桿部材1、2のうち第一の綴じ桿部材1のコイルばね4自体のねじり方向の弾性反力により第一の綴じ桿部材1を弾性付勢するようにしている。
そして本実施形態ではコイルばね4が、第一の綴じ桿部材1を開放位置(P2)へ向けて弾性付勢しているものし、開放位置(P2)で第一の綴じ桿部材1を安定して位置させている。
特に本実施形態では、コイルばね4が、開放位置(P2)において伸長方向へ弾性変形しているものとしてねじれ方向の弾性反発力をより増大させ、開放位置(P2)へ付勢する作用力をより増大させることでスムーズな綴じ要素12の開成を促している。
簡素な構成にて構成し得る離間禁止部の一例として、本実施形態では離間禁止部が、一対の綴じ桿部材1、2の両端に設けた両挿入軸17、18を収容し得る軸収容穴37、38である態様を適用している。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば上記実施形態では、第一の綴じ桿部材と第二の綴じ桿部材とは別体の部材であったが、両者を樹脂ヒンジを介して一体成形してもよい。また上記実施形態では弾性部材としてコイルばねを適用したが、弾性部材は当該コイルばねには限定されない。その他の態様のもの、例えば板ばねや樹脂ばね、ゴムばね等を採用しても構わない。また弾性部材としてコイルばねを用いた場合、当該コイルばねの伸縮方向による弾性付勢力は、綴じ具を綴じ位置とする方向であってもよい。また勿論、コイルばねをねじりコイルばねとして作用させる弾性付勢力は綴じ桿要素を開成させる方向であっても閉止させる方向であっても良い。
さらに、操作力変換機構(ベースの一端側の拡開部)は、必須の構成要素ではない。(ベースを開放位置においた後)両綴じ桿部材を相対回動させて綴じ桿を開くために、綴じている紙葉類を介して綴じ桿要素を引っ張るようにしてもよいし、綴じている紙葉類の自重を利用してもよい。あるいは、コイルばねによる付勢によって綴じ桿要素を開成させるようにしてもよい。
ここで他方、従来では綴じ具を綴じ位置、開放位置とするための操作のために用いる弾性部材を有する綴じ具では、綴じ要素を開成させるか或いは閉止させるための開閉方向へ付勢する機能を要する場合は別異の構成要素を追加する必要があった。
そして、弾性部材としてコイルばねを使用していた従来の綴じ具では、上記の内操作のために用いているコイルばねが、綴じ要素の開閉動作に応じてコイルの巻きに準じてねじられてしまうことにより不要な弾性反発力を蓄積してしまい、当該開閉動作に支障を来してしまうということがあった。勿論当該支障は、コイルばねの取付部位、具体的にはばねを掛けるためのフックの根本等に回転継ぎ手を用いれば解消される。しかし綴じ具における係る部位に回転継ぎ手等の機構を用いることは、それはそのまま部品点数の削減や、成形時にその部位のみ局所的に精密さが要求されるなど、新たな無駄や不具合を誘引してしまうことになる。
そこで上記実施形態に係る綴じ具は、簡素な構成でありながら綴じ位置から開放位置までの確実な操作と綴じ要素の円滑な開閉動作を併せて両立し得るものである。
すなわち上記実施形態に斯かる綴じ具は、所定の軸心周りに相対回動可能であり、その回動動作を通じて綴じ桿要素を開閉させる一対の綴じ桿部材と、
一対の綴じ桿部材に対して軸心方向に相対変位可能としつつ一対の綴じ桿部材を支持するものであり、一対の綴じ桿部材が閉ループを形成することにより用紙を綴じることができる綴じ位置及び綴じ桿を互いに離間し得るようにして紙葉類を挿抜可能とした開放位置を選択的にとり得るベースと、
ベースに設けられ、一対の綴じ桿部材に対しベースを綴じ位置及び開放位置のうち何れか一方又は他方へ弾性付勢するコイルばねとを有する綴じ具であって、
このコイルばねが、綴じ位置及び開放位置への一対の綴じ桿部材の軸心方向の動作による変形に対する伸縮方向の反力により一対の綴じ桿部材を弾性付勢するとともに、一対の綴じ桿部材のうち少なくとも一の綴じ桿部材を、開閉方向の動作に対するコイルばね自体のねじり方向の反力により弾性付勢しているようにした構成を開示している。
このように構成することで上記実施形態に係る綴じ具は、一つのコイルばねを、綴じ位置、開放位置の切り換えのみならず、綴じ要素の開閉動作へも貢献させることができるので、それぞれの動作を司るための格別の弾性部材を別途組み付ける必要が無く、容易且つ簡便に部品点数の削減を図ることが可能となっている。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は紙葉類を綴じ止めることができる綴じ具として利用することができる。
1…第一の綴じ桿部材
12…綴じ桿要素(第一綴じ桿要素)
17…挿入軸(一端側挿入軸)
18…挿入軸(他端側挿入軸)
2…第二の綴じ桿部材
22…綴じ桿要素(第二綴じ桿要素)
3…ベース
37…離間禁止部、軸収容部(一端側軸収容
38…離間禁止部、軸収容部(他端側軸収容
4…コイルばね
T…綴じ具
P1…綴じ位置
P2…開放位置
Q2…伸長状態
Q1…非伸長状態
R1…ねじれ姿勢
R2…非ねじれ姿勢

Claims (5)

  1. 所定の軸心周りに相対回動可能であり、その回動動作を通じて開閉する綴じ桿要素を有する一対の綴じ桿部材と、
    前記一対の綴じ桿部材に対して軸心方向に相対変位可能としつつ前記一対の綴じ桿部材を支持するものであり、前記綴じ桿要素が閉ループを形成することにより紙葉類を綴じることができる綴じ位置及び当該綴じ位置から前記綴じ桿要素を開成し得るようにして前記紙葉類を当該綴じ桿要素から挿抜可能とした開放位置を選択的にとり得るベースと、
    前記ベースの軸心方向における一端縁及び他端縁に挟まれた中間位置に設けられ、前記一対の綴じ桿部材に対し前記ベースを前記綴じ位置又は前記開放位置へ弾性付勢する弾性部材と、
    前記ベースに設けられ、前記綴じ位置から前記開放位置に亘る動作範囲において前記一対の綴じ桿部材の軸心方向両端が前記ベースの軸心方向両端に対し軸心方向から交差する方向へ離間することを禁止する離間禁止部と
    を有することを特徴とする綴じ具。
  2. 前記弾性部材を、前記ベースの前記軸心方向における略中央に設けている請求項1記載の綴じ具。
  3. 前記ベースが、前記開放位置において前記ベース及び前記一対の綴じ桿部材がそれぞれ同時に同一平面上に接地するように前記一対の綴じ桿部材の動作を許容する形状をなす請求項1又は2記載の綴じ具。
  4. 前記弾性部材がコイルばねであり、このコイルばねが前記綴じ位置及び前記開放位置への前記一対の綴じ桿部材の軸心方向の動作による変形に対する伸縮方向の反力により前記一対の綴じ桿部材を弾性付勢するとともに、前記一対の綴じ桿部材のうち少なくとも一の綴じ桿部材の開閉方向の動作に対する前記コイルばね自体のねじり方向の反力により当該一の綴じ桿部材を弾性付勢している請求項1、2又は3記載の綴じ具。
  5. 前記離間禁止部が、前記一対の綴じ桿部材の両端に設けた挿入軸を収容し得る軸収容穴である請求項1、2、3又は4記載の綴じ具。
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