JP6476730B2 - 力検出装置及びロボット - Google Patents

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Description

本発明は、力検出装置及びロボット等に関する。
近年、生産効率向上を目的として、工場等の生産施設への産業用ロボットの導入が進め
られている。このような産業ロボットとしては、アルミニウム板等の母材に対して機械加
工を施す工作機械が代表的である。工作機械には、機械加工を施す際に、母材に対する力
を検出する力検出装置が内蔵されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の力測定装置は、圧電素子としての水晶を用いて、せん断、引張力、
圧縮力等を検出することができる。
特開平10−68665号公報
しかしながら、圧電素子として水晶を用いた力測定装置では、機械加工中に生じた熱に
より水晶が変形してしまい、その結果、圧電素子の出力における真値に対するノイズ成分
となってしまう。そして、特許文献1に記載の力測定装置では、このようなノイズ対策が
考慮されていない。
本発明の一態様は、第1部材と、第2部材と、第3部材と、を含み、前記第2部材と前
記第1部材とで、複数の圧電素子を挟み、前記第3部材と前記第1部材とで、前記第2部
材と前記第1部材とで挟んだ前記複数の圧電素子とは異なる複数の圧電素子を挟む力検出
装置に関係する。
本発明の一態様では、第2部材と第1部材とで複数の圧電素子を挟み、第3部材と第1
部材とで他の複数の圧電素子を挟む。そのため、第2部材と第3部材の一方に力が加えら
れた場合に、当該力は圧電素子を介して第1部材に伝わり、さらに他の圧電素子を介して
第2部材と第3部材の他方の部材に伝わる。つまり、第2部材と第1部材とで挟まれる複
数の圧電素子で検出される力と、第3部材と第1部材とで挟まれる複数の圧電素子で検出
される力とが等しくなることが想定されるため、力検出装置に含まれる圧電素子のうち、
適切なものを選択して外力を演算することができ、高精度での外力の検出が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第2部材と前記第1部材とで挟む前記複数の圧電素子
である、第1の圧電素子及び第2の圧電素子と、前記第3部材と前記第1部材とで挟む前
記複数の圧電素子である、第3の圧電素子及び第4の圧電素子と、を含み、前記第1部材
は、第1、第2の側面と、前記第1、第2の側面に交差する第3、第4の側面を有し、前
記第2部材は、前記第1部材の前記第1の側面に対向する第1の面と、前記第1部材の前
記第2の側面に対向する第2の面を有し、前記第3部材は、前記第1部材の前記第3の側
面に対向する第1の面と、前記第1部材の前記第4の側面に対向する第2の面を有し、前
記第1の圧電素子は、前記第2部材の前記第1の面と、前記第1部材の前記第1の側面の
間に設けられ、前記第2の圧電素子は、前記第2部材の前記第2の面と、前記第1部材の
前記第2の側面の間に設けられ、前記第3の圧電素子は、前記第3部材の前記第1の面と
、前記第1部材の前記第3の側面の間に設けられ、前記第4の圧電素子は、前記第3部材
の前記第2の面と、前記第1部材の前記第4の側面の間に設けられてもよい。
これにより、具体的な構造(例えば自在継ぎ手型)により、本実施形態に係る力検出装
置を実現すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第2部材は、前記第2部材の前記第1の面及び前記第
2の面に交差する第3の面を有し、前記第3部材は、前記第3部材の前記第1の面及び前
記第2の面に交差する第3の面を有し、前記第2部材の前記第3の面は、前記第1部材の
下面に対向し、前記第3部材の前記第3の面は、前記第1部材の上面に対向してもよい。
これにより、具体的な構造(例えば自在継ぎ手型)により、本実施形態に係る力検出装
置を実現すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の圧電素子は、前記第2部材の前記第1の面に取
り付けられ、前記第2の圧電素子は、前記第2部材の前記第2の面に取り付けられ、前記
第3の圧電素子は、前記第3部材の前記第1の面に取り付けられ、前記第4の圧電素子は
、前記第3部材の前記第2の面に取り付けられてもよい。
これにより、力検出装置の適切な部分に圧電素子を取り付けることが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の圧電素子は、前記第1部材の前記第1の側面に
取り付けられ、前記第2の圧電素子は、前記第1部材の前記第2の側面に取り付けられ、
前記第3の圧電素子は、前記第1部材の前記第3の側面に取り付けられ、前記第4の圧電
素子は、前記第1部材の前記第4の側面に取り付けられてもよい。
これにより、力検出装置の適切な部分に圧電素子を取り付けることが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の側面から前記第2の側面への方向を第1の方向
とし、前記第3の側面から前記第4の側面への方向を第2の方向とした場合に、前記第1
の方向における外力を、前記第3の圧電素子及び前記第4の圧電素子によって検出される
力に基づいて求める処理部をさらに含んでもよい。
これにより、所与の方向の力を求める際に、誤差の小さい情報(せん断力)を用いるこ
と等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の側面から前記第2の側面への方向を第1の方向
とし、前記第3の側面から前記第4の側面への方向を第2の方向とした場合に、前記第2
の方向における外力を、前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子によって検出される
力に基づいて求める処理部をさらに含んでもよい。
これにより、所与の方向の力を求める際に、誤差の小さい情報(せん断力)を用いるこ
と等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の方向及び前記第2の方向に交差する方向を第3
の方向とした場合に、前記処理部は、前記第3の方向における外力を、前記第1〜第4の
圧電素子によって検出される力に基づいて求めてもよい。
これにより、所与の方向の力を求める際に、誤差の小さい情報(せん断力)を用いるこ
と等が可能になる。
また、本発明の他の態様は、上記の力検出装置を含むロボットに関係する。
本発明の他の態様では、ロボットに含まれる力検出装置において、第2部材と第1部材
とで複数の圧電素子を挟み、第3部材と第1部材とで他の複数の圧電素子を挟む。そのた
め、第2部材と第3部材の一方に力が加えられた場合に、当該力は圧電素子を介して第1
部材に伝わり、さらに他の圧電素子を介して第2部材と第3部材の他方の部材に伝わる。
つまり、第2部材と第1部材とで挟まれる複数の圧電素子で検出される力と、第3部材と
第1部材とで挟まれる複数の圧電素子で検出される力とが等しくなることが想定されるた
め、力検出装置に含まれる圧電素子のうち、適切なものを選択して外力を演算することが
でき、高精度での外力の検出、及びそれに基づく適切なロボット制御等が可能になる。
以上のように、本発明の幾つかの態様によれば、温度の変動等による影響を抑止して、
高精度で外力を検出する力検出装置及びロボット等を提供することができる。
図1(A)、図1(B)は従来手法における力検出装置の構成例。 図2(A)、図2(B)は比較例における力検出装置の構成例。 図3(A)〜図3(C)は比較例におけるZ軸並進力、及びXYZの各軸まわりのモーメントを求める手法の説明図。 比較例におけるX軸又はY軸並進力を求める手法の説明図。 図5(A)〜図5(C)は比較例におけるX軸又はY軸並進力を求める手法の説明図。 図6(A)〜図6(C)は本実施形態に係る力検出装置の概略構成例。 本実施形態におけるX軸又はY軸並進力を求める手法の説明図。 本実施形態に係る力検出装置の詳細な構成例。 図9(A)、図9(B)は本実施形態に係る力検出装置の詳細な構成例。 圧電素子の構成例。 変換出力回路及び外力検出回路の構成例。 図12(A)、図12(B)は本実施形態における並進力を求める手法の説明図。 図13(A)、図13(B)は本実施形態におけるモーメントを求める手法の説明図。 本実施形態に係るロボット(単腕ロボット)の構成例。 本実施形態に係るロボット(双椀ロボット)の構成例。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の
範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明さ
れる構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.本実施形態の手法
まず本実施形態の手法について説明する。特許文献1に開示されているように、圧電素
子(例えば水晶を用いた素子)を用いて力検出装置を実現する手法が知られている。しか
し、このような圧電素子は、当該素子の面内での力(以下、せん断力と記載)と、素子の
法線方向での力(以下、圧縮/引張力と記載)とで特性に差(異方性)がある。
具体的には、せん断力は温度による特性変動が小さいのに対して、圧縮/引張力は温度
による特性変化が大きい。具体的には、物性の温度特性による要因と、熱による機械的な
形状変化による要因とが考えられる。
例えば、力検出装置を、エンドエフェクターが装着されたアームを有する産業用ロボッ
トに用いた場合を考える。この場合、アームやエンドエフェクターに設けられたモーター
等の発熱源からの熱伝達により、部材(例えば後述する第1部材1、第2部材2、第3部
材3)が加熱されて熱膨張し、変形する。この変形により、圧電素子に対する与圧が所定
の値から変化してしまう。この圧電素子に対する与圧変化が、力検出装置の温度変化に起
因するノイズ成分として、圧縮/引張力(具体的には圧縮/引張力に対応する電荷)に著
しい影響を及ぼす程度に含まれてしまうことになる。
圧電素子を用いた力検出装置の従来例としては図1(A)、図1(B)に示した構造が
考えられる。図1(A)の例では、力検出装置FDAに設定される装置座標系のXY平面
上に、4つの圧電素子10−1〜10−4(具体的には後述するセンサーデバイス6−1
〜6−4)が配置される。なお、従来例(図1(A)等)、後述する比較例(図2(A)
等)、及び後述する本実施形態の手法(図8等)では、圧電素子自体は共通のものを用い
てもよいため、本明細書及び図面では圧電素子の符号を共通化している。ただし本実施形
態に係る圧電素子が従来と同様の構造に限定されるものではなく、異なる構造を用いても
よい。
各圧電素子に対して設定される素子座標系のX軸Y軸Z軸の方向は、全て装置座標系の
X軸Y軸Z軸に一致するものとしている。図1(A)の配置を上方から(装置座標系のZ
軸正方向から)みたのが図1(B)となる。なお、各圧電素子の出力値は当該圧電素子に
設定された素子座標系のX軸Y軸Z軸における並進力となる。
図1(A)のように装置座標系のXY平面上に4つの圧電素子が配置され、装置座標系
の座標軸と素子座標系の座標軸とが一致する場合で、特に図1(B)に示したように、そ
れぞれのユニット座標系の原点が、センサー座標系において(r,0,0)、(0,r,
0)、(−r,0,0)、(0,−r,0)にある例を考える。
圧電素子10−1の出力を(F1x,F1y,F1z)、圧電素子10−2の出力を(
2x,F2y,F2z)、圧電素子10−3の出力を(F3x,F3y,F3z)、圧
電素子10−4の出力を(F4x,F4y,F4z)とする。この場合、力検出装置全体
として装置座標系のXYZ軸での並進力Fx,Fy,Fzと、各軸まわりのモーメントM
x,My,Mzを検出するものとすると、各値は下式(1)で求めることができる。
Fx=F1x+F2x+F3x+F4x
Fy=F1y+F2y+F3y+F4y
Fz=F1z+F2z+F3z+F4z
Mx=r(F4z−F2z
My=r(F3z−F1z
Mz=r(F1y−F3y+F2x−F4x) ・・・・・(1)
つまり、各圧電素子からの出力値に基づいて算出処理を行うことで、図1(A)に示し
た力検出装置を6軸力センサーとして用いることが可能になる。
しかし、上述の例では、F1x、F1y、F2x、F2y、F3x、F3y、F4x
4yについては圧電素子の面内での力、すなわちせん断力であるが、F1z、F2z
3z、F4zは圧電素子の法線方向の力、すなわち圧縮/引張力である。つまり、上式
(1)で示したZ軸方向の力(図1(B)における紙面を貫く方向の力)Fzや、X軸及
びY軸まわりのモーメントは、圧縮/引張力を用いて演算することになるため、上述した
ように温度変化による誤差が生じるおそれがあり、外力の高精度での検出が難しいという
課題がある。
これに対して、力検出装置の出力の演算に当たり、圧縮/引張力(F1z、F2z、F
3z、F4z)を用いないものとできれば、外力を高精度で検出可能となる。図2(A)
、図2(B)に本実施形態に対する比較例における力検出装置FDBの例を示す。
比較例の構造は、力検出装置下面から正方形状の柱を立て、その4つの側面に圧電素子
を配置し、それを図2(B)のように上面と接続することにより、上面に加わる外力を、
全て圧電素子のせん断力として検出しようとするものである。
このような構造は、例えば板面LM1及び正方形状の柱LM2とを有する下側部材LM
と、板面UM1及び4つの壁面UM2を有する上側部材UMとを、図2(B)に示した関
係で配置することで実現可能である。この構造を上下方向から見ると図2(A)のように
なり、4つの圧電素子10−1〜10−4は、柱LM2と、壁面UM2とに挟まれて配置
される。なお、図2(B)は図2(A)のC−C’における断面図となる。
この構造において、例えば、Z軸方向の並進力である上面からの圧縮/引張力は、図3
(A)に示したように4つのセンサーのせん断力として検出可能である。同様に、Z軸周
りのモーメントも、図3(B)に示したように4つのセンサーのせん断力として検出可能
である。また、X軸周りのモーメント、Y軸周りのモーメントは、図3(C)に示したよ
うに4つのセンサーのうちの2つのセンサーのせん断力を組み合わせることにより検出可
能である。
一方、図4のように側面からの力を考えてみる。この場合、第1の圧電素子10−1と
第2の圧電素子10−2は外力をせん断力として受け取るが、第3の圧電素子10−3と
第4の圧電素子10−4は外力を圧縮力として受け取る。しかし、このセンサーの4回対
称性が十分に高精度であれば、第1〜第4の圧電素子が受け取る力は同等であり、それぞ
れ4分の1づつとなる。つまり、この場合は、第1の圧電素子10−1と第2の圧電素子
10−2の受け取る面内せん断力のみを考え、その和を2倍することにより、側面からの
力を検出することが可能である。
また、図4の場合は、ある特定の方向からの例であるが、構造の対称性を考えれば、図
5(A)〜図5(C)のように任意の方向からの外力についても検出することが可能であ
る。この場合、4つの圧電素子の面内せん断力の和を2倍することになる。
この比較例の場合、力検出装置FDBの3軸の並進力Fx,Fy,Fzと、各軸まわり
のモーメントMx,My、Mzのすべてを、各圧電素子で検出されるせん断力を用いて(
圧縮/引張力を用いずに)演算する。そのため、外力を高精度で検出することが可能であ
るように考えられる。
しかしこの比較例においても問題は残る。なぜなら、上述の説明は、力検出装置が十分
な精度で4回対称性を持っていることが前提となっているためである。現実においては機
械的な加工誤差、組立誤差により、4回対称性が十分でない場合も十分考えられる。その
場合、各圧電素子が受け取る力が同等であるという仮定が成り立たない以上、せん断力の
和を2倍して求められる値は、外力の大きさを正確に表しているとは言えない。つまり比
較例の手法を用いるためには、機械的な加工、組み立てに非常に高い精度が求められる、
或いは、精度が十分でない場合には誤差を補正するための何らかの手法を併用する必要が
あるという課題がある。
そこで本出願人は、精度の高い対称性を前提とせずとも、外力を高精度で検出すること
が可能な力検出装置を提案する。具体的には、力検出装置FDは、第1部材1と、第2部
材2と、第3部材3を含み、第2部材2と第1部材1とで、複数の圧電素子を挟み、第3
部材3と第1部材1とで、第2部材2と第1部材1とで挟んだ前記複数の圧電素子とは異
なる複数の圧電素子を挟む。具体的な構造例は図6(A)、図6(B)であり、これは図
6(C)のような自在継ぎ手型の構造である。
このような構成とした場合、仮に第2部材2に対して外力が加えられた場合、当該外力
は第2部材2と第1部材1とで挟み込んだ複数の圧電素子(第1群の圧電素子)を介して
第1部材1に伝達され、伝達された力は第1部材1と第3部材3とで挟み込んだ複数の圧
電素子(第2群の圧電素子)を介して第3部材3に伝達される。つまり、第1群の圧電素
子にはたらく力と、第2群の圧電素子にはたらく力とが等しくなる。
そのため、外力が第1群の圧電素子に対して圧縮/引張力として作用するものであった
としても、当該外力と同じ大きさ力が第2群の圧電素子に作用するため、第1群の圧電素
子と第2群の圧電素子の面方向を異ならせておけば(狭義には直交させておけば)、上記
外力と同じ大きさの力が、第2群の圧電素子に対するせん断力として作用することになる
例えば図6(A)、図6(B)に示した構造に対して、図7に示した外力Fがはたらい
た場合、当該外力Fは、第2部材2と第1部材1とに挟まれる第1の圧電素子10−1の
圧縮力F1と第2の圧電素子10−2の圧縮力F2の和であるとともに、第1部材1と第
3部材3とに挟まれる第3の圧電素子10−3のせん断力F3と第4の圧電素子10−4
のせん断力F4の和である。つまりこの場合の外力Fは、せん断力の和であるF3+F4
により求めることができる。
ここでは第2部材2に対して外力が加えられた例を説明したが、第3部材3に外力が加
えられた場合も同様である。結局、第2部材2、第3部材3のいずれかに加えられた面の
法線方向の力成分(圧縮/引張力)は、他方の面内せん断方向の力と釣り合うことになる
。これは図1(A)、図1(B)と同様の座標系を用いた場合、Fx及びFyがせん断力
から求められることを表している。
また、詳細については図12(B)〜図13(B)等を用いて後述するが、Z軸方向の
並進力Fzや、各軸まわりのモーメントMx,My,Mzについても圧縮/引張力を用い
ずに、せん断力から演算が可能である。そして、これは力の釣り合いから導き出せるもの
であり、比較例のように精度の高い対称性が要求されることもない。
以下、本実施形態に係る力検出装置FDの具体的な構造について説明した後、力検出装
置FDに含まれる圧電素子10(及び圧電素子10を含むセンサーデバイス)の構造を説
明する。さらに各センサーデバイスからの出力に基づいて外力を演算する処理部(外力出
力回路)について説明し、最後に本実施形態の力検出装置の適用例を説明する。
2.力検出装置の構成例
本実施形態に係る力検出装置FDの概略的な構造は図6(A)、図6(B)に示したと
おりである。図6(A)、図6(B)の例からわかるように、本実施形態の力検出装置F
Dは第1〜第4の圧電素子10−1〜10−4の4つの圧電素子を含んでもよい。そして
、第1部材1は、第1、第2の側面SD1,SD2と、第1、第2の側面SD1,SD2
に交差する(狭義には直交する)第3、第4の側面SD3,SD4を有する。また、第2
部材2は、第1部材1の第1の側面SD1に対向する第1の面SA1と、第1部材1の第
2の側面SD2に対向する第2の面SA2を有し、第3部材3は、第1部材1の第3の側
面SD3に対向する第1の面SB1と、第1部材1の第4の側面SD4に対向する第2の
面SB2を有する。
この場合、第1の圧電素子10−1は、図6(A)に示したように第2部材2の第1の
面SA1と、第1部材1の第1の側面SD1の間に設けられてもよい。同様に、第2の圧
電素子10−2は、第2部材2の第2の面SA2と、第1部材1の第2の側面SD2の間
に設けられ、第3の圧電素子10−3は、第3部材3の第1の面SB1と、第1部材1の
第3の側面SD3の間に設けられ、第4の圧電素子10−4は、第3部材3の第2の面S
B2と、第1部材1の第4の側面SD4の間に設けられる。
また、図6(B)に示したように第2部材2は、第2部材2の第1の面SA1及び第2
の面SA2に交差する第3の面SA3を有し、第2部材2の第3の面SA3は、第1部材
1の下面SLに対向する。同様に、第3部材3は、第3部材3の第1の面SB1及び第2
の面SB2に交差する第3の面SB3を有し、第3部材3の第3の面SB3は、第1部材
1の上面SUに対向する。
このような構造の力検出装置FDであれば、上述したように第2部材2、第3部材3の
いずれかに加えられた面の法線方向の力成分(圧縮/引張力)は、他方の面内せん断方向
の力と釣り合うことになる。また、他の方向の外力を考慮しても、Fx,Fy,Fz,M
x,My,Mzを圧縮/引張力を用いずに、せん断力から演算することが可能である。
次に、図8〜図9(B)を用いて本実施形態に係る力検出装置FDの詳細な構成例を説
明する。力検出装置FDに対して設定される装置座標系のXYZの各軸の方向を図8に示
した方向とした場合、図9(A)はX軸に沿った断面(具体的にはA−A’での断面)を
表す図であり、図9(B)はY軸に沿った断面(具体的にはB−B’での断面)を表す図
である。なお、力検出装置FDの構造は図8等に限定されず、種々の変形実施が可能であ
る。
図8〜図9(B)の例では、力検出装置FDは、ベースプレートとして機能する第2部
材2と、第2部材2から所定の間隔を隔てて配置され、第2部材2に対向するカバープレ
ートして機能する第3部材3と、第2部材2と第3部材3の間に配置され、フローティン
グブロックとして機能する第1部材1を含む。
また図8〜図9(B)の例では、力検出装置FDは、4枚のアナログ回路基板4と、第
1部材1と第3部材3の間に収納され(設けられ)、当該アナログ回路基板4と電気的に
接続されたデジタル回路基板5を含む。また力検出装置FDは、アナログ回路基板4に搭
載され、加えられた外力に応じて信号を出力する圧電素子10を収納するパッケージ60
を有する4つのセンサーデバイス6(6−1〜6−4)と、固定部材としての8本の与圧
ボルト(与圧ネジ)71とを備えている。
第1部材1は、四角形状の柱をなし、例えば直方向や立方体により実現が可能である。
本実施形態では、第1部材を6面体とした場合の第2部材2側の面(Z軸負方向側の面)
を下面SL、第3部材3側の面(Z軸正方向側の面)を上面SUとし、他の4面を第1〜
第4の側面SD1〜SD4とする。ただし、第1部材1は6面体に限定されるものではな
い。例えば、第1部材1の各側面は、外方に臨む面にそれぞれ凸部16が突出形成されて
いてもよい。この凸部16は、センサーデバイス6に対して与圧を効率的に加えるための
構造であり、各凸部16の頂面161〜164は、下面SL及び上面SUに対して垂直な
平面である。
第2部材2は、外形が板状をなし、その平面形状は、角部が丸みを帯びた四角形をなす
。この第2部材2は、底板23(第3の面SA3に対応)と、底板23から上方に向かっ
て立設した2つの壁面24(第1の面SA1及び第2の面SA2に対応)とを有している
。2つの壁面24は、「L」字状をなし、X軸方向に沿って配置され、各壁面24の面は
X軸に交差する(狭義には直交する)面である。
同様に、第3部材3も、外形が板状をなし、その平面形状は、角部が丸みを帯びた四角
形をなす。この第3部材3は、天板33(第3の面SB3に対応)と、天板33から下方
に向かって立設した2つの壁面34(第1の面SB1及び第2の面SB2に対応)とを有
している。2つの壁面34が、Y軸方向に沿って配置され、各壁面34の面はY軸に交差
する(狭義には直交する)面である点を除き、第3部材3の構造は第2部材2と同様であ
る。
本実施形態では、底板23の下面は、力検出装置FDが例えばロボットに固定されて使
用されるときに、当該ロボット(測定対象)に対する取付面(第1取付面)231となる
。また、天板33の上面は、力検出装置FDが例えばロボットに固定されて使用されると
きに、当該ロボットに装着されるエンドエフェクター(測定対象)に対する取付面(第2
取付面)321となる。なお、この取付面321と第2部材2の取付面231とは、外力
が付与していない自然状態では平行となっている。
そして、第2部材2の第1の面SA1と、第1部材1の第1の側面SD1に設けられた
凸部16の頂面161との間で、センサーデバイス6−1が挟持されている。すなわち、
センサーデバイス6−1の圧電素子10−1は、パッケージ60を介して、第2部材2の
第1の面SA1と第1部材1の第1の側面SD1の頂面161とで挟持され、与圧されて
いる。以下、この挟持されている方向を「挟持方向DS」と言う。
図8、図10に示すように、このセンサーデバイス6−1の圧電素子10−1の姿勢は
、当該圧電素子10−1を構成する各層が底板23(天板33)に対して垂直である、す
なわち、当該圧電素子10−1を構成する各層が積層された積層方向LDと、挟持方向D
Sとが底板23(天板33)に対して平行となっている。
同様に、第2部材2の第2の面SA2と、第1部材1の第2の側面SD2に設けられた
凸部16の頂面162との間で、センサーデバイス6−2が挟持され、第3部材3の第1
の面SB1と、第1部材1の第3の側面SD3に設けられた凸部16の頂面163との間
で、センサーデバイス6−3が挟持され、第3部材3の第2の面SB2と、第1部材1の
第4の側面SD4に設けられた凸部16の頂面164との間で、センサーデバイス6−4
が挟持される。
図11に示すように、センサーデバイス6−1に接続されたアナログ回路基板4は、セ
ンサーデバイス6−1の圧電素子10から出力された電荷Qy1を電圧Vy1に変換する
変換出力回路90aと、圧電素子10から出力された電荷Qz1を電圧Vz1に変換する
変換出力回路90bと、圧電素子10から出力された電荷Qx1を電圧Vx1に変換する
変換出力回路90cとを備えている。この点はセンサーデバイス6−2〜6−4でも同様
である。各圧電素子10及び変換出力回路90の詳細については、図10及び図11を用
いて後述する。
また、デジタル回路基板5は、加えられた外力を検出する外力検出回路40を備えてい
る。各アナログ回路基板4は、それぞれ、第1部材1の異なる側面に支持されており、第
1部材1と第2部材2との間、或いは第1部材1と第3部材3との間で保護されている。
なお、第1部材1、第2部材2、第3部材3、アナログ回路基板4の各素子および各配
線以外の部位、デジタル回路基板5の各素子および各配線以外の部位の構成材料としては
、それぞれ、特に限定されず、例えば、各種の樹脂材料、各種の金属材料等を用いること
ができる。
また、第1の圧電素子10−1(センサーデバイス6−1)は、第1部材1の第1の側
面SD1に取り付けられ、第2の圧電素子10−2(センサーデバイス6−2)は、第1
部材1の第2の側面SD2に取り付けられ、第3の圧電素子10−3(センサーデバイス
6−3)は、第1部材1の第3の側面SD3に取り付けられ、第4の圧電素子10−1(
センサーデバイス6−4)は、第1部材1の第4の側面SD4に取り付けられてもよい。
この場合、第1,第2の圧電素子は第1部材1に固定された上で、第1部材1と第2部
材2を与圧ボルト71で締めることで所与の与圧が加えられ、第3,第4の圧電素子は第
1部材1に固定された上で、第1部材1と第3部材3を与圧ボルト71で締めることで所
与の与圧が加えられることになる。
ただし、各圧電素子には所定の与圧が加えられればよいため、取り付け箇所はこれに限
定されない。例えば、第1の圧電素子10−1は、第2部材2の第1の面SA1に取り付
けられ、第2の圧電素子10−2は、第2部材2の第2の面SA2に取り付けられてもよ
い。そして第3の圧電素子10−3は、第3部材の第1の面SB1に取り付けられ、第4
の圧電素子10−4は、第3部材3の第2の面SB2に取り付けられてもよい。
さらにいえば、各圧電素子は安定した状態で与圧が加えられればよいため、第1部材1
、第2部材2、第3部材3のいずれかに取り付けられなくてもよい。具体的には、特定の
部材に取り付けられることなく、第1部材1と第2部材2、或いは第1部材1と第3部材
3により挟み込まれることで安定的に保持されてもよい。
また、以上の説明では、与圧を効率的に加えるための凸部が第1部材1の側面SD1〜
SD4に設けられるものとしたがこれに限定されない。例えば、第2部材2の各壁面24
は、第1部材1側の面にそれぞれ凸部26が突出形成されていてもよい。各凸部26の頂
面261、262は、底板23に対して垂直な平面である。同様に、第3部材3の各壁面
34は、第1部材1側の面にそれぞれ凸部36が突出形成されていてもよい。各凸部36
の頂面361、362は、天板33に対して垂直な平面である。
この場合、第2部材2の2つの凸部26のうちの一方の凸部26の頂面261と第1部
材1の第1の側面SD1との間で、センサーデバイス6−1が挟持され、第2部材の2つ
の凸部26のうちの他方の凸部26の頂面262と第1部材1の第2の側面SD2との間
で、センサーデバイス6−2が挟持され、第3部材3の2つの凸部36のうちの一方の凸
部36の頂面361と第1部材1の第3の側面SD3との間で、センサーデバイス6−3
が挟持され、第3部材3の2つの凸部36のうちの他方の凸部36の頂面362と第1部
材1の第4の側面SD4との間で、センサーデバイス6−4が挟持される。
つまり本実施形態において、「第1の圧電素子10−1が、第2部材2の第1の面SA
1と、第1部材1の第1の側面SD1の間に設けられる」とは、圧電素子10−1がSA
1とSD1で直接的に挟まれる場合も含まれるし、SA1及びSD1の少なくとも一方に
設けられた凸部を用いて挟まれる場合も含まれる。また、他の圧電素子を、他の側面と面
により挟む場合についても同様である。
3.圧電素子の構成例
次に、力検出装置FDに含まれる複数の圧電素子10の構造と、当該圧電素子10を含
むセンサーデバイス6、及び各圧電素子10に接続される変換出力回路90について説明
する。
3.1 圧電素子
図10に示すように、圧電素子10は、グランド(基準電位点)に接地された4つのグ
ランド電極層11と、外力(せん断力)に応じて電荷Qxを出力する第1のセンサー12
と、外力(圧縮/引張力)に応じて電荷Qzを出力する第2のセンサー13と、外力(せ
ん断力)に応じて電荷Qyを出力する第3のセンサー14とを有し、グランド電極層11
と各センサー12、13、14は交互に平行に積層されている。この積層方向LDは、取
付面321の法線NL2(または取付面231の法線NL1)と直交する方向となってい
る。
図示の構成では、図10中の左側から、第1のセンサー12、第2のセンサー13、第
3のセンサー14の順で積層されているが、これに限定されず、センサー12、13、1
4の積層順は任意である。
グランド電極層11は、グランド(基準電位点)に接地された電極である。グランド電
極層11を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、金、チタニウム、アルミニウ
ム、銅、鉄またはこれらを含む合金が好ましい。これらの中でも特に、鉄合金であるステ
ンレスを用いるのが好ましい。ステンレスにより構成されたグランド電極層11は、優れ
た耐久性および耐食性を有する。
第1のセンサー12は、積層方向LD(第1の挟持方向)と直交する、すなわち、法線
NL2(法線NL1)の方向と同じ方向の第1検出方向の外力(せん断力)に応じて電荷
Qxを出力する機能を有する。すなわち、第1のセンサー12は、外力に応じて正電荷ま
たは負電荷を出力するよう構成されている。
第1のセンサー12は、第1の圧電体層(第1検出板(第1基板))121と、第1の
圧電体層121と対向して設けられた第2の圧電体層(第1検出板(第1基板))123
と、第1の圧電体層121と第2の圧電体層123との間に設けられた出力電極層122
を有する。
第1の圧電体層121は、Yカット水晶板で構成され、互いに直交する結晶軸であるx
軸、y軸、z軸を有する。y軸は、第1の圧電体層121の厚さ方向に沿った軸であり、
x軸は、図10中の紙面奥行き方向に沿った軸であり、z軸は、図10中の上下方向に沿
った軸である。図10に示す構成では、x軸については、図10中の紙面奥側を正方向と
し、その反対側を負方向として説明する。y軸については、図10中の左側を正方向とし
、その反対側を負方向として説明する。z軸については、図10中の上側を正方向とし、
その反対側を負方向として説明する。
水晶により構成された第1の圧電体層121は、広いダイナミックレンジ、高い剛性、
高い固有振動数、高い対荷重性等の優れた特性を有する。また、Yカット水晶板は、その
面方向に沿った外力(せん断力)に対して電荷を生ずる。
そして、第1の圧電体層121の表面に対し、x軸の正方向に沿った外(せん断力)力
が加えられた場合、圧電効果により、第1の圧電体層121内に電荷が誘起される。その
結果、第1の圧電体層121の出力電極層122側表面近傍には正電荷が集まり、第1の
圧電体層121のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第1の圧
電体層121の表面に対し、x軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第1の圧電体
層121の出力電極層122側表面近傍には負電荷が集まり、第1の圧電体層121のグ
ランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第2の圧電体層123も、Yカット水晶板で構成され、互いに直交する結晶軸であるx
軸、y軸、z軸を有する。y軸は、第2の圧電体層123の厚さ方向に沿った軸であり、
x軸は、図10中の紙面奥行き方向に沿った軸であり、z軸は、図10中の上下方向に沿
った軸である。図10に示す構成では、x軸については、図10中の紙面手前側を正方向
とし、その反対側を負方向として説明する。y軸については、図10中の右側を正方向と
し、その反対側を負方向とする。z軸については、図10中の上側を正方向とし、その反
対側を負方向とする。
水晶により構成された第2の圧電体層123も第1の圧電体層121と同様に、広いダ
イナミックレンジ、高い剛性、高い固有振動数、高い対荷重性等の優れた特性を有し、Y
カット水晶板であることにより、その面方向に沿った外力(せん断力)に対して電荷を生
ずる。
そして、第2の圧電体層123の表面に対し、x軸の正方向に沿った外(せん断力)力
が加えられた場合、圧電効果により、第2の圧電体層123内に電荷が誘起される。その
結果、第2の圧電体層123の出力電極層122側表面近傍には正電荷が集まり、第2の
圧電体層123のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第2の圧
電体層123の表面に対し、x軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第2の圧電体
層123の出力電極層122側表面近傍には負電荷が集まり、第2の圧電体層123のグ
ランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
また、第1のセンサー12が第1の圧電体層121と第2の圧電体層123とを有する
構成となっていることは、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123のうちの一
方のみと出力電極層122とで構成されている場合と比較して、出力電極層122近傍に
集まる正電荷または負電荷を増加させることができる。その結果、出力電極層122から
出力される電荷Qxを増加させることができる。
出力電極層122は、第1の圧電体層121内および第2の圧電体層123内に生じた
正電荷または負電荷を電荷Qxとして出力する機能を有する。前述のように、第1の圧電
体層121の表面または第2の圧電体層123の表面にx軸の正方向に沿った外力が加え
られた場合、出力電極層122近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層122
からは、正の電荷Qxが出力される。一方、第1の圧電体層121の表面または第2の圧
電体層123の表面にx軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層122近
傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層122からは、負の電荷Qxが出力され
る。
また、出力電極層122の大きさは、第1の圧電体層121および第2の圧電体層12
3の大きさ以上であることが好ましい。出力電極層122が、第1の圧電体層121また
は第2の圧電体層123よりも小さい場合、第1の圧電体層121または第2の圧電体層
123の一部は出力電極層122と接しない。そのため、第1の圧電体層121または第
2の圧電体層123に生じた電荷の一部を出力電極層122から出力できない場合がある
。その結果、出力電極層122から出力される電荷Qxが減少してしまう。なお、後述す
る出力電極層132、142についても同様である。
第2のセンサー13は、外力(圧縮/引張力)に応じて電荷Qzを出力する機能を有す
る。すなわち、第2のセンサー13は、圧縮力に応じて正電荷を出力し、引張力に応じて
負電荷を出力するよう構成されている。
第2のセンサー13は、第3の圧電体層(第3基板)131と、第3の圧電体層131
と対向して設けられた第4の圧電体層(第3基板)133と、第3の圧電体層131と第
4の圧電体層133との間に設けられた出力電極層132を有する。
第3の圧電体層131は、Xカット水晶板で構成され、互いに直交するx軸、y軸、z
軸を有する。x軸は、第3の圧電体層131の厚さ方向に沿った軸であり、y軸は、図1
0中の上下方向に沿った軸であり、z軸は、図10中の紙面奥行き方向に沿った軸である
そして、第3の圧電体層131の表面に対し、x軸に平行な圧縮力が加えられた場合、
圧電効果により、第3の圧電体層131内に電荷が誘起される。その結果、第3の圧電体
層131の出力電極層132側表面近傍には正電荷が集まり、第3の圧電体層131のグ
ランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第3の圧電体層131の表面
に対し、x軸に平行な引張力が加えられた場合、第3の圧電体層131の出力電極層13
2側表面近傍には負電荷が集まり、第3の圧電体層131のグランド電極層11側表面近
傍には正電荷が集まる。
第4の圧電体層133も、Xカット水晶板で構成され、互いに直交するx軸、y軸、z
軸を有する。x軸は、第4の圧電体層133の厚さ方向に沿った軸であり、y軸は、図1
0中の上下方向に沿った軸であり、z軸は、図10中の紙面奥行き方向に沿った軸である
そして、第4の圧電体層133の表面に対し、x軸に平行な圧縮力が加えられた場合、
圧電効果により、第4の圧電体層133内に電荷が誘起される。その結果、第4の圧電体
層133の出力電極層132側表面近傍には正電荷が集まり、第4の圧電体層133のグ
ランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第4の圧電体層133の表面
に対し、x軸に平行な引張力が加えられた場合、第4の圧電体層133の出力電極層13
2側表面近傍には負電荷が集まり、第4の圧電体層133のグランド電極層11側表面近
傍には正電荷が集まる。
出力電極層132は、第3の圧電体層131内および第4の圧電体層133内に生じた
正電荷または負電荷を電荷Qzとして出力する機能を有する。前述のように、第3の圧電
体層131の表面または第4の圧電体層133の表面にx軸に平行な圧縮力が加えられた
場合、出力電極層132近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層132からは
、正の電荷Qzが出力される。一方、第3の圧電体層131の表面または第4の圧電体層
133の表面にx軸に平行な引張力が加えられた場合、出力電極層132近傍には、負電
荷が集まる。その結果、出力電極層132からは、負の電荷Qzが出力される。
第3のセンサー14は、積層方向LD(第2の挟持方向)と直交し、第1のセンサー1
2が電荷Qxを出力する際に作用する外力の第1検出方向と交差する第2検出方向の外力
(せん断力)に応じて電荷Qxを出力する機能を有する。すなわち、第3のセンサー14
は、外力に応じて正電荷または負電荷を出力するよう構成されている。
第3のセンサー14は、第5の圧電体層(第2検出板(第2基板))141と、第5の
圧電体層141と対向して設けられた第6の圧電体層(第2検出板(第2基板))143
と、第5の圧電体層141と第6の圧電体層143との間に設けられた出力電極層142
を有する。
第5の圧電体層141は、Yカット水晶板で構成され、互いに直交する結晶軸であるx
軸、y軸、z軸を有する。y軸は、第5の圧電体層141の厚さ方向に沿った軸であり、
x軸は、図10中の上下方向に沿った軸であり、z軸は、図10中の紙面奥行き方向に沿
った軸である。図10に示す構成では、x軸については、図10中の上側を正方向とし、
その反対側を負方向として説明する。y軸については、図10中の左側を正方向とし、そ
の反対側を負方向として説明する。z軸については、図10中の紙面手前側を正方向とし
、その反対側を負方向として説明する。
水晶により構成された第5の圧電体層141は、広いダイナミックレンジ、高い剛性、
高い固有振動数、高い対荷重性等の優れた特性を有する。また、Yカット水晶板は、その
面方向に沿った外力(せん断力)に対して電荷を生ずる。
そして、第5の圧電体層141の表面に対し、x軸の正方向に沿った外力が加えられた
場合、圧電効果により、第5の圧電体層141内に電荷が誘起される。その結果、第5の
圧電体層141の出力電極層142側表面近傍には正電荷が集まり、第5の圧電体層14
1のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第5の圧電体層141
の表面に対し、x軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第5の圧電体層141の出
力電極層142側表面近傍には負電荷が集まり、第5の圧電体層141のグランド電極層
11側表面近傍には正電荷が集まる。
第6の圧電体層143も、Yカット水晶板で構成され、互いに直交する結晶軸であるx
軸、y軸、z軸を有する。y軸は、第2の圧電体層123の厚さ方向に沿った軸であり、
x軸は、図10中の上下方向に沿った軸であり、z軸は、図10中の紙面奥行き方向に沿
った軸である。図10に示す構成では、x軸については、図10中の下側を正方向とし、
その反対側を負方向として説明する。y軸については、図10中の右側を正方向とし、そ
の反対側を負方向として説明する。z軸については、図10中の紙面手前側を正方向とし
、その反対側を負方向として説明する。
水晶により構成された第6の圧電体層143も第5の圧電体層141と同様に、広いダ
イナミックレンジ、高い剛性、高い固有振動数、高い対荷重性等の優れた特性を有し、Y
カット水晶板であることにより、その面方向に沿った外力(せん断力)に対して電荷を生
ずる。
そして、第6の圧電体層143の表面に対し、x軸の正方向に沿った外力が加えられた
場合、圧電効果により、第6の圧電体層143内に電荷が誘起される。その結果、第6の
圧電体層143の出力電極層142側表面近傍には正電荷が集まり、第6の圧電体層14
3のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第6の圧電体層143
の表面に対し、x軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第6の圧電体層143の出
力電極層142側表面近傍には負電荷が集まり、第6の圧電体層143のグランド電極層
11側表面近傍には正電荷が集まる。
圧電素子10では、積層方向LDから見たとき、第1の圧電体層121および第2の圧
電体層123の各x軸と、第5の圧電体層141および第6の圧電体層143の各x軸と
が交差している。また、積層方向LDから見たとき、第1の圧電体層121および第2の
圧電体層123の各z軸と、第5の圧電体層141および第6の圧電体層143の各z軸
とが交差している。
出力電極層142は、第5の圧電体層141内および第6の圧電体層143内に生じた
正電荷または負電荷を電荷Qyとして出力する機能を有する。前述のように、第5の圧電
体層141の表面または第6の圧電体層143の表面にx軸の正方向に沿った外力が加え
られた場合、出力電極層142近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層142
からは、正の電荷Qyが出力される。一方、第5の圧電体層141の表面または第6の圧
電体層143の表面にx軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層142近
傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層142からは、負の電荷Qyが出力され
る。
このように、圧電素子10では、第1のセンサー12、第2のセンサー13、および第
3のセンサー14は、各センサーの力検出方向が互いに直交するように積層されている。
これにより、各センサーは、それぞれ、互いに直交する力成分に応じて電荷を誘起するこ
とができる。そのため、圧電素子10は、x軸、y軸およびz軸に沿った各外力のそれぞ
れに応じて3つの電荷Qx、Qy、Qzを出力することができる。
また、図9(A)、図9(B)に示すように、第1部材1と第2部材2、及び第1部材
1と第3部材3とは、与圧ボルト71により、接続、固定されている。なお、与圧ボルト
71による「固定」は、2つの固定対象物の互いの所定量の移動を許容しつつ行われる。
具体的には、第1部材1と第2部材2、及び第1部材1と第3部材3とは、与圧ボルト7
1により、互いの所定量の移動が許容されつつ固定される。
また、与圧ボルト71は、8本(複数)あり、そのうちの2本がセンサーデバイス6−
1を介してその両側に配置される。すなわち、与圧ボルト71のうちの一部(2本)は、
センサーデバイス6−1の周りに設けられて、当該センサーデバイス6−1に対して与圧
を付与している。その他のセンサーデバイス6−2〜6−4についても同様であり、本実
施形態では1つのセンサーデバイス6に対して2本の与圧ボルト71が用いられる例を考
えている。なお、各与圧ボルト71による与圧方向は、積層方向LDに平行な方向となっ
ている。
各与圧ボルト71と螺合する雌ネジ241は、第1部材1の側面に設けられている。そ
して、第1部材1と第2部材2(或いは第3部材3)との間に各センサーデバイス6を挟
持した状態で、与圧ボルト71を第2部材2(或いは第3部材3)側から第1部材1の与
圧ボルト71に差し込むことができる。これにより、各圧電素子10は、当該圧電素子1
0を収納するパッケージ60ごと、第1部材1の側面と直交する方向に所定の大きさの圧
力、すなわち、与圧が加えられる。そして、圧電素子10にせん断力が作用したとき、圧
電素子10を構成する層同士の間での摩擦力が確実に生じ、よって、電荷を確実に検出す
ることができる。
また、図8に示すように、各与圧ボルト71は、アナログ回路基板4を貫通している。
アナログ回路基板4の与圧ボルト71が貫通する部分には、樹脂材料等の絶縁材料で構成
されたパイプ43が例えば嵌合により固定されている。なお、与圧ボルト71の構成材料
としては、特に限定されず、例えば、各種の樹脂材料、各種の金属材料等を用いることが
できる。
3.2 センサーデバイス
センサーデバイス6は、前記圧電素子10と、圧電素子10を収納するパッケージ60
とを有している。
図8に示すように、パッケージ60は、凹部611を有する基部61と、その基部61
に接合された蓋体62とを有している。圧電素子10は、基部61の凹部611に設置さ
れており、その基部61の凹部611は、蓋体62により封止されている。これにより、
圧電素子10を保護することができ、信頼性の高い力検出装置FDを提供することができ
る。なお、圧電素子10の頂面は、蓋体62に接触している。また、パッケージ60の蓋
体62は、第2部材2(或いは第3部材3)側に配置され、基部61は、第1部材1の側
面側に配置され、その基部61がアナログ回路基板4に固定されている。この構成により
、基部61と蓋体62とが、第1部材1の頂面161〜164と第2部材2の壁面24(
或いは第3部材3の壁面34)とで挟持方向DSに挟持されて与圧され、さらに、その基
部61と蓋体62とにより、圧電素子10も挟持方向DSに挟持されて与圧される。
また、基部61の構成材料としては、特に限定されず、例えば、セラミックス等の絶縁
性材料等を用いることができる。また、蓋体62の構成材料としては、特に限定されず、
例えば、ステンレス鋼等の各種の金属材料等を用いることができる。なお、基部61の構
成材料と蓋体62の構成材料は、同一でもよく、また、異なっていてもよい。
また、パッケージ60の平面形状は、特に限定されないが、本実施形態では、四角形を
なしている。なお、パッケージ60の他の形状としては、例えば、五角形等の他の多角形
、円形、楕円形等が挙げられる。また、パッケージ60が多角形の場合、例えば、その角
部が、丸みを帯びていてもよく、また、斜めに切り欠かれていてもよい。
また、蓋体62は、本実施形態では、板状をなし、その中央部625と外周部626と
の間の部位が屈曲することで、中央部625が第2部材2の壁面24、或いは第3部材3
の壁面34に向って突出している。中央部625の形状は、特に限定されないが、本実施
形態では、第1部材1の側面側からの平面視で、圧電素子10と同じ形状、すなわち、四
角形をなしている。なお、蓋体62の中央部625の上面および下面は、いずれも平面で
ある。
また、パッケージ60の基部61の下面の端部には、圧電素子10と電気的に接続され
た複数の端子(図示せず)が設けられている。当該各端子は、それぞれ、アナログ回路基
板4と電気的に接続されており、これにより、圧電素子10とアナログ回路基板4とが電
気的に接続される。
なお、また、アナログ回路基板4の圧電素子10が配置されている部位には、凸部16
が挿入される孔41が形成されている。この孔41は、アナログ回路基板4を貫通する貫
通孔である。
3.3 変換出力回路
図11に示すように、各圧電素子10には、変換出力回路90a、90b、90cが接
続されている。変換出力回路90aは、圧電素子10から出力された電荷Qyを電圧Vy
に変換する機能を有する。変換出力回路90bは、圧電素子10から出力された電荷Qz
を電圧Vzに変換する機能を有する。変換出力回路90cは、圧電素子10から出力され
た電荷Qxを電圧Vxに変換する機能を有する。変換出力回路90a、90b、90cは
、同様であるので、以下では、代表的に、変換出力回路90cについて説明する。
変換出力回路90cは、圧電素子10から出力された電荷Qxを電圧Vxに変換して電
圧Vxを出力する機能を有する。変換出力回路90cは、オペアンプ91と、コンデンサ
ー92と、スイッチング素子93とを有する。オペアンプ91の第1の入力端子(マイナ
ス入力)は、圧電素子10の出力電極層122に接続され、オペアンプ91の第2の入力
端子(プラス入力)は、グランド(基準電位点)に接地されている。また、オペアンプ9
1の出力端子は、外力検出回路40に接続されている。コンデンサー92は、オペアンプ
91の第1の入力端子と出力端子との間に接続されている。スイッチング素子93は、オ
ペアンプ91の第1の入力端子と出力端子との間に接続され、コンデンサー92と並列接
続されている。また、スイッチング素子93は、駆動回路(図示せず)に接続されており
、駆動回路からのオン/オフ信号に従い、スイッチング素子93はスイッチング動作を実
行する。
スイッチング素子93がオフの場合、圧電素子10から出力された電荷Qxは、静電容
量C1を有するコンデンサー92に蓄えられ、電圧Vxとして外力検出回路40に出力さ
れる。次に、スイッチング素子93がオンになった場合、コンデンサー92の両端子間が
短絡される。その結果、コンデンサー92に蓄えられた電荷Qxは、放電されて0クーロ
ンとなり、外力検出回路40に出力される電圧Vは、0ボルトとなる。スイッチング素子
93がオンとなることを、変換出力回路90cをリセットするという。なお、理想的な変
換出力回路90cから出力される電圧Vxは、圧電素子10から出力される電荷Qxの蓄
積量に比例する。
スイッチング素子93は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field
Effect Transistor)、その他、半導体スイッチまたはMEMSスイッチ等である。この
ようなスイッチは、機械式スイッチ(メカスイッチ)と比べて小型および軽量であるので
、力検出装置FDの小型化および軽量化に有利である。以下、代表例として、スイッチン
グ素子93としてMOSFETを用いた場合を説明する。なお、図3に示すように、この
ようなスイッチは、変換出力回路90cや、変換出力回路90a、90bに実装されてい
るが、その他、ADコンバーター401にも実装することができる。
スイッチング素子93は、ドレイン電極、ソース電極、およびゲート電極を有している
。スイッチング素子93のドレイン電極またはソース電極の一方がオペアンプ91の第1
の入力端子に接続され、ドレイン電極またはソース電極の他方がオペアンプ91の出力端
子に接続されている。また、スイッチング素子93のゲート電極は、駆動回路(図示せず
)に接続されている。
各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93には、同一の駆動回路
が接続されていてもよいし、それぞれ異なる駆動回路が接続されていてもよい。各スイッ
チング素子93には、駆動回路から、全て同期したオン/オフ信号が入力される。これに
より、各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93の動作が同期する
。すなわち、各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93のオン/オ
フタイミングは一致する。
4.外力検出回路及び処理部における外力検出処理
外力検出回路40は、各変換出力回路90aから出力される電圧Vy1〜Vy4と、各
変換出力回路90bから出力される電圧Vz1〜Vz4と、各変換出力回路90cから出
力される電圧Vx1〜Vx4とに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力
検出回路40は、変換出力回路(変換回路)90a、90b、90cに接続されたADコ
ンバーター401と、ADコンバーター401に接続された処理部(演算部、演算回路)
402とを有する。
ADコンバーター401は、電圧Vx1〜Vx4、Vy1〜Vy4、Vz1〜Vz4を
アナログ信号からデジタル信号へ変換する機能を有する。ADコンバーター401によっ
てデジタル変換された電圧Vx1〜Vx4、Vy1〜Vy4、Vz1〜Vz4は、処理部
402に入力される。
処理部402は、デジタル変換された電圧Vx1〜Vx4、Vy1〜Vy4、Vz1〜
Vz4に対して、例えば、各変換出力回路90a、90b、90c間の感度の差をなくす
補正等の各処理を行う。そして、処理部402は、圧電素子10から出力される電荷Qx
1〜Qx4、Qy1〜Qy4、Qz1〜Qz4の蓄積量に基づいて、力検出装置FDの出
力値を出力する。上述したように、力検出装置FDが6軸力センサーとして用いられる場
合には、出力値とはFx,Fy,Fz,Mx,My、Mzの6つの値である。
処理部402において外力Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mzを求める手法について
説明する。まず処理部402は、第1の側面SD1から第2の側面SD2への方向を第1
の方向DR1とし、第3の側面SD3から第4の側面SD4への方向を第2の方向DR2
とした場合に、第1の方向DR1における外力を、第3の圧電素子10−3及び第4の圧
電素子10−4によって検出される力に基づいて求める。
図12(A)の例であれば、DR1は力検出装置FDに設定された装置座標系のX軸正
方向に対応し、DR2はY軸負方向に対応するが、DR1,DR2と装置座標系の関係は
種々の変形実施が可能である。ここで重要となるのは、DR1での方向の外力は第1の圧
電素子10−1及び第2の圧電素子10−2にとっては圧縮/引張力となるが、同等の力
が第3の圧電素子10−3及び第4の圧電素子10−4にとってはせん断力としてはたら
く点である。
ここでは、DR1における外力が力検出装置FDの出力の1つであるFxと一致する例
を示しているため、Fxの値は、第3の圧電素子10−3の検出するせん断力F3xと、
第4の圧電素子10−4の検出するせん断力F4xを用いて、下式(2)により求めるこ
とができる。ただし、F3x等の方向は図12(A)、図12(B)に示した方向とする
。F1x、F2x、F3x、F4xは各圧電素子のせん断力のうち、DR1,DR2によ
り決定される平面(装置座標系のXY平面)に沿った方向の力であり、F1y、F2y
3y、F4yは各圧電素子のせん断力のうち、上記平面に交差する(直交する)方向の
力である。
Fx=F3x−F4x ・・・・・(2)
同様に、処理部402は、第2の方向DR2における外力を、第1の圧電素子10−1
及び第2の圧電素子10−2によって検出される力に基づいて求める。ここでは、DR2
と装置座標系のY軸負方向が一致する例であるため、力検出装置FDの出力の1つである
Fyは、下式(3)により求めることができる。なお、当然であるが本実施形態に係る力
検出装置FDはFxとFyの一方のみを出力するものに限定されず、FxとFyの両方を
出力してもよい。
Fy=F1x−F2x ・・・・・(3)
また、第1の方向DR1及び第2の方向DR2に交差する方向を第3の方向DR3とし
た場合に、処理部402は、第3の方向DR3における外力を、第1〜第4の圧電素子に
よって検出される力に基づいて求める。
図12(B)の例ではDR3は装置座標系のZ軸と一致するが、この場合Z軸の上面方
向からの圧縮力は、第3部材3を介し、第1部材1との間に挟みこまれた第3,第4の圧
電素子のせん断力と釣り合う。さらに、この力は第1部材1を介し第2部材2との間に挟
みこまれた第1,第2の圧電素子のせん断力と釣り合う。つまり、第1〜第4の圧電素子
のせん断力の和は、上からの圧縮力の2倍となる。そのため、第1〜第4の圧電素子のせ
ん断力のうち、装置座標系におけるZ軸方向での成分(図12(B)の配置例であれば各
素子座標系のY軸成分)F1y、F2y、F3y、F4yの方向を図12(B)のように
定義した場合、力検出装置FDの出力の1つであるFzは、下式(4)により求めること
ができる。なお、下式(4)では、F1y、F2y、F3y、F4yの全てを用いるもの
としたが、F1y、F2yだけを用いる、或いはF3y、F4yだけを用いるといった変
形実施が可能である。
Fz=−0.5(F1y+F2y+F3y+F4y) ・・・・・(4)
また、図13(A)に示したように、X軸まわりのモーメントは第3,第4の圧電素子
のせん断力F3y、F4yを用いて表現でき、Y軸まわりのモーメントは第1,第2の圧
電素子のせん断力F1y、F2yを用いて表現できる。具体的には、処理部402は、M
x,Myを下式(5)、(6)により求めればよい。ただし、下式(5)、(6)及び後
述する下式(7)では、装置座標系の原点から各圧電素子までの距離をrとしている。
Mx=r(F3y−F4y) ・・・・・(5)
My=r(F1y−F2y) ・・・・・(6)
また、Z軸まわりのモーメントは、図13(B)に示したように、第1,第2の圧電素
子のせん断力F1x、F2x、或いは第3,第4の圧電素子のせん断力F3x、F4x
或いはその全てを用いて求めることができる。ここではFzと同様に、F1x、F2x
3x、F4xの全ての和を求め、当該和の1/2の値をMzとする。具体的には、処理
部402は下式(7)を用いてMzを求めればよい。
Mz=−0.5r(F1x+F2x+F3x+F4x) ・・・・・(7)
このように力検出装置FDでは、外力を検出する際、温度の変動による影響を受け易い
、すなわち、ノイズが乗り易い第2のセンサー13(電荷Qz)を用いずに、その検出を
行なうことができる。従って、力検出装置FDは、温度の変動による影響を受けにくく、
例えば従来の力検出装置の1/20以下に低減された装置となる。これにより、力検出装
置FDは、温度変化の激しい環境下でも、外力を正確に安定して検出することができる。
さらにこの際、比較例のように機器の対称性を前提とすることがないため、加工や組み
立てにおいて非常に高い精度を要求されないという利点もある。
6.変形例
以上では本実施形態に係る力検出装置FDが6軸力センサーとして用いられる例を説明
したが、これには限定されない。例えば、本実施形態に係る力検出装置FDは、XYZの
各軸方向の並進力を出力する3軸力センサーであってもよい。
力検出装置FDが3軸力センサーである場合、当該力検出装置FDに含まれる圧電素子
10は4つよりも少なくてもよく、例えば力検出装置FDは2つの圧電素子を含むもので
あってもよい。具体的には、本実施形態に係る力検出装置は、図8〜図9(B)を用いて
上述した構造から、第3の圧電素子10−3、第4の圧電素子10−4(及び必要に応じ
て第3,第4の圧電素子に関係する構造)を除いたものであってもよい。
つまり本実施形態に係る力検出装置FDは、第1部材1と、第2部材2と、第3部材3
を含み、第2部材2と第1部材1とで、1又は複数の圧電素子(本変形例であれば第1の
圧電素子10−1)を挟み、第3部材3と第1部材1とで、第2部材2と第1部材1とで
挟んだ前記1又は複数の圧電素子とは異なる1又は複数の圧電素子(本変形例であれば第
2の圧電素子10−2)を挟むものであってもよい。
この場合、力検出装置FDの出力であるFx,Fy,Fzのうち、Fxは第2の圧電素
子10−2のせん断力として求めることができ、Fyは第1の圧電素子10−1のせん断
力として求めることができる。また、Fzは第1の圧電素子10−1のせん断力又は第2
の圧電素子10−2のせん断力(或いは上式(4)と同様に、2つのせん断力の和の1/
2)として求めることができる。
本変形例においても、外力を各圧電素子のせん断力から求めることができるため、精度
を高くすることができ、且つ力検出装置FDの構造に対称性が要求されない。
7.本実施形態の力検出装置の適用例
また、本実施形態の手法は力検出装置FDに限定されず、上記の力検出装置FDを含む
ロボットに適用することができる。図14、図15を用いて、本発明に係るロボットの一
実施形態を説明する。
図14は、本発明に係る力検出装置FDを用いた単腕ロボットの一例を示す図である。
図14の単腕ロボット500は、基台510と、アーム520と、アーム520の先端側
に設けられたエンドエフェクター530と、アーム520とエンドエフェクター530と
の間に設けられた力検出装置FDとを有する。なお、力検出装置FDとしては、前述した
ものを用いる。
基台510は、アーム520を回動させるための動力を発生させるアクチュエーター(
図示せず)およびアクチュエーターを制御する制御部(図示せず)等を収納する機能を有
する。また、基台510は、例えば、床、壁、天井、移動可能な台車上などに固定される
アーム520は、第1のアーム要素521、第2のアーム要素522、第3のアーム要
素523、第4のアーム要素524および第5のアーム要素525を有しており、隣り合
うアーム同士を回動自在に連結することにより構成されている。アーム520は、制御部
の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより
駆動する。
エンドエフェクター530は、対象物を把持する機能を有する。エンドエフェクター5
30は、第1の指531および第2の指532を有している。アーム520の駆動により
エンドエフェクター530が所定の動作位置まで到達した後、第1の指531および第2
の指532の離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
なお、エンドエフェクター530は、ここでは、ハンドであるが、本発明では、これに
限定されるものではない。エンドエフェクターの他の例としては、例えば、部品検査用器
具、部品搬送用器具、部品加工用器具、部品組立用器具、測定器等が挙げられる。
力検出装置FDは、エンドエフェクター530に加えられる外力を検出する機能を有す
る。力検出装置FDが検出する力を基台510の制御部にフィードバックすることにより
、単腕ロボット500は、より精密な作業を実行することができる。また、力検出装置F
Dが検出する力によって、単腕ロボット500は、エンドエフェクター530の障害物へ
の接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避
動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、単腕ロボット500は、より安全
に作業を実行することができる。
なお、図示の構成では、アーム520は、合計5本のアーム要素によって構成されてい
るが、本発明はこれに限られない。アーム520が、1本のアーム要素によって構成され
ている場合、2〜4本のアーム要素によって構成されている場合、6本以上のアーム要素
によって構成されている場合も本発明の範囲内である。
図15は、本発明に係る力検出装置FDを用いた複腕ロボットの一例を示す図である。
図15の複腕ロボット600は、基台610と、第1のアーム620と、第2のアーム6
30と、第1のアーム620の先端側に設けられた第1のエンドエフェクター640aと
、第2のアーム630の先端側に設けられた第2のエンドエフェクター640bと、第1
のアーム620と第1のエンドエフェクター640a間および第2のアーム630と第2
のエンドエフェクター640bとの間に設けられた力検出装置FDを有する。
基台610は、第1のアーム620および第2のアーム630を回動させるための動力
を発生させるアクチュエーター(図示せず)およびアクチュエーターを制御する制御部(
図示せず)等を収納する機能を有する。また、基台610は、例えば、床、壁、天井、移
動可能な台車上などに固定される。
第1のアーム620は、第1のアーム要素621および第2のアーム要素622を回動
自在に連結することにより構成されている。第2のアーム630は、第1のアーム要素6
31および第2のアーム要素632を回動自在に連結することにより構成されている。第
1のアーム620および第2のアーム630は、制御部の制御によって、各アーム要素の
連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
第1、第2のエンドエフェクター640a、640bは、対象物を把持する機能を有す
る。第1のエンドエフェクター640aは、第1の指641aおよび第2の指642aを
有している。第2のエンドエフェクター640bは、第1の指641bおよび第2の指6
42bを有している。第1のアーム620の駆動により第1のエンドエフェクター640
aが所定の動作位置まで到達した後、第1の指641aおよび第2の指642aの離間距
離を調整することにより、対象物を把持することができる。同様に、第2のアーム630
の駆動により第2のエンドエフェクター640bが所定の動作位置まで到達した後、第1
の指641bおよび第2の指642bの離間距離を調整することにより、対象物を把持す
ることができる。
力検出装置FDは第1、第2のエンドエフェクター640a、640bに加えられる外
力を検出する機能を有する。力検出装置FDが検出する力を基台610の制御部にフィー
ドバックすることにより、複腕ロボット600は、より精密に作業を実行することができ
る。また、力検出装置FDが検出する力によって、複腕ロボット600は、第1、第2の
エンドエフェクター640a、640bの障害物への接触等を検知することができる。そ
のため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に
行うことができ、複腕ロボット600は、より安全に作業を実行することができる。
なお、図示の構成では、アームは合計2本であるが、本発明はこれに限られない。複腕
ロボット600が3本以上のアームを有している場合も、本発明の範囲内である。
また、本発明の力検出装置は、ロボットに用いられるものに限定されず、電子部品搬送
装置、電子部品検査装置、部品加工装置、移動体、振動計、加速度計、重力計、動力計、
地震計、傾斜計等の測定装置、入力装置等にも適用することができる。
また、力検出装置FDでのセンサーデバイスの設置数は、4つである例を説明したが、
これに限定されず、例えば、変形例で上述したように2つであってもよいし、3つまたは
5つ以上であってもよい。
なお、以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効
果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるで
あろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば
、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記
載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換え
ることができる。また力検出装置等の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定され
ず、種々の変形実施が可能である。
DS 挟持方向、FD 力検出装置、Fx,Fy,Fz 並進力、
Mx,My,Mz モーメント、LM 下側部材、SA1 第1の面、
SA2 第2の面、SA3 第3の面、SB1 第1の面、SB2 第2の面、
SB3 第3の面、SD1−SD4 側面、SL 下面、SU 上面、UM 上側部材、
1 第1部材、2 第2部材、3 第3部材、4 アナログ回路基板、
5 デジタル回路基板、6 センサーデバイス、10 圧電素子、
11 グランド電極層、12 第1のセンサー、13 第2のセンサー、
14 第3のセンサー、16 凸部、23 底板、24 壁面、26 凸部、
33 天板、34 壁面、36 凸部、40 外力検出回路、41 孔、43 パイプ、
60 パッケージ、61 基部、62 蓋体、71 与圧ボルト、90 変換出力回路、
91 オペアンプ、92 コンデンサー、93 スイッチング素子、
121,123,131,133,141,143 圧電体層、
122,132,142 出力電極層、
161−164,261,262,361,362 頂面、231 取付面、
241 雌ネジ、321 取付面、401 コンバーター、402 処理部、
500 単腕ロボット、510 基台、520 アーム、521−525 アーム要素、
530 エンドエフェクター、531,532 指、600 複腕ロボット、
610 基台、611 凹部、620,630 アーム、
621,622,631,632 アーム要素、625 中央部、626 外周部、
640 エンドエフェクター、641,642 指

Claims (7)

  1. 第1の側面、第2の側面、前記第1の側面と前記第2の側面とに交差する第3の側面及び前記第1の側面と前記第2の側面とに交差する第4の側面を有する第1部材と、
    前記第1の側面に対向する第1の面、前記第2の側面に対向する第2の面、及び前記第1の側面に対向する第1の面と前記第2の側面に対向する第2の面とに交差し、前記第1部材の下面に対向する第3の面、を有する第2部材と、
    前記第3の側面に対向する第1の面、前記第4の側面に対向する第2の面、及び前記第3の側面に対向する第1の面と前記第4の側面に対向する第2の面とに交差し、前記第1部材の上面に対向する第3の面、を有する第3部材と、
    前記第1の側面と前記第2部材の第1の面とで挟まれている第1の圧電素子と、
    前記第2の側面と前記第2部材の第2の面とで挟まれている第2の圧電素子と、
    前記第3の側面と前記第3部材の第1の面とで挟まれている第3の圧電素子と、
    前記第4の側面と前記第3部材の第2の面とで挟まれている第4の圧電素子と、を備えることを特徴とする力検出装置。
  2. 請求項において、
    前記第1の圧電素子は、前記第2部材の前記第1の面に取り付けられ、
    前記第2の圧電素子は、前記第2部材の前記第2の面に取り付けられ、
    前記第3の圧電素子は、前記第3部材の前記第1の面に取り付けられ、
    前記第4の圧電素子は、前記第3部材の前記第2の面に取り付けられることを特徴とする力検出装置。
  3. 請求項又はにおいて、
    前記第1の圧電素子は、前記第1部材の前記第1の側面に取り付けられ、
    前記第2の圧電素子は、前記第1部材の前記第2の側面に取り付けられ、
    前記第3の圧電素子は、前記第1部材の前記第3の側面に取り付けられ、
    前記第4の圧電素子は、前記第1部材の前記第4の側面に取り付けられることを特徴とする力検出装置。
  4. 請求項2又は3において、
    前記第1の側面から前記第2の側面への方向を第1の方向とし、前記第3の側面から前記第4の側面への方向を第2の方向とした場合に、
    前記第1の方向における外力を、前記第3の圧電素子及び前記第4の圧電素子によって検出される力に基づいて求める処理部を備えることを特徴とする力検出装置。
  5. 請求項において、
    前記処理部は、前記第2の方向における外力を、前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子によって検出される力に基づいて求めることを特徴とする力検出装置。
  6. 請求項又はにおいて、
    前記第1の方向及び前記第2の方向に交差する方向を第3の方向とした場合に、
    前記処理部は、前記第3の方向における外力を、前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子と前記3の圧電素子と第4の圧電素子とによって検出される力に基づいて求めることを特徴とする力検出装置。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載の力検出装置を備えることを特徴とするロボット。
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