JP2015087289A - センサー素子、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置 - Google Patents

センサー素子、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置 Download PDF

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Hiroki Kawai
宏紀 河合
松沢 明
Akira Matsuzawa
明 松沢
神谷 俊幸
Toshiyuki Kamiya
俊幸 神谷
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Abstract

【課題】圧電板から出力された電荷を確実に検出することができ、優れた検出精度を有するセンサー素子、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置を提供すること。【解決手段】電荷出力素子10は、Yカット水晶板で構成された第1の圧電板と、該第1の圧電板の両面にそれぞれ設けられた第1の電極層とを有する第1のセンサー12と、Xカット水晶板で構成された第2の圧電板と、該第2の圧電板の両面にそれぞれ設けられた第2の電極層とを有する第2のセンサー13と、Yカット水晶板で構成された第3の圧電板と、該第3の圧電板の両面にそれぞれ設けられた第3の電極層とを有する第3のセンサー14とを有し、第1のセンサー12と、第2のセンサー13と、第3のセンサー14とが積層方向に積層された積層体を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、センサー素子、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置に関する。
近年、生産効率向上を目的として、工場等の生産施設への産業用ロボット導入が進められている。このような産業ロボットは、1軸または複数軸方向に対して駆動可能なアームと、アーム先端側に取り付けられる、ハンド、部品検査用器具または部品搬送用器具等のエンドエフェクタとを備えており、部品の組み付け作業、部品加工作業等の部品製造作業、部品搬送作業および部品検査作業等を実行することができる。
このような産業用ロボットにおいては、例えば、アームとエンドエフェクタとの間に、力検出装置が設けられている。産業用ロボットに用いられる力検出装置としては、例えば、特許文献1に開示されているような力検出装置が用いられる。特許文献1に記載の力検出装置の素子は、複数の圧電基板と、それらの間に設けられた複数の内部電極とで構成された積層体を有している。このような構成の積層体は、一般的には、各圧電基板の一方の面上に内部電極を形成し、これらを接着剤層を介して積層して形成される。その結果、圧電基板、内部電極および接着剤層の順に複数回積層された圧電素子を得ることができる。また、内部電極は、隣在する2つの圧電基板の共通電極として機能している。
しかしながら、前述したように、内部電極と、隣在する2つの圧電基板のうちの一方の圧電基板との間には接着剤層が設けられている。この接着剤層の厚さ等によっては、内部電極は、前記一方の圧電基板からの電荷の検出が不十分となるおそれがある。
特開2005−147830号公報
本発明の目的は、圧電板から出力された電荷を確実に検出することができ、優れた検出精度を有するセンサー素子、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明に係わる適用例により達成される。
[適用例1]
本発明に係わるセンサー素子は、水晶板で構成された少なくとも1枚の圧電板と、該圧電板の両面にそれぞれ設けられた電極層とを有するセンサーが積層方向に複数積層された積層体を備え、
前記積層体は、前記各センサーを前記積層方向に接合する接合層を有することを特徴とする。
これにより、従来のように、電極層が、隣在する圧電板から出力された電荷を、接合層を介して検出する構成を省略することができる。よって、圧電板から出力された電荷は、接合層を介さず、直接、電極層に検出される。このため、圧電板から出力された電荷を確実に検出することができる。
[適用例2]
本発明に係わるセンサー素子では、前記圧電板の一方の面に設けられた電極層の熱膨張係数と、前記圧電板の他方の面に設けられた電極層の熱膨張係数とは、実用上一致しているのが好ましい。
これにより、第1の圧電板、第2の圧電板および第3の圧電板では、熱膨張率の差異により生じる圧電板の変形を防止することができる。
[適用例3]
本発明に係わるセンサー素子では、前記複数のセンサーの前記各電極層の熱膨張係数は互いに実用上一致しているのが好ましい。
これにより、熱膨張率の差異により生じる圧電板の変形をより効果的に防止することができる。
[適用例4]
本発明に係わるセンサー素子では、前記各接合層の厚さは、0.2μm以上2.0μm以下であるのが好ましい。
これにより、センサー素子の小型化を図ることができるとともに、各電極層の接合強度を十分に確保することができる。
[適用例5]
本発明に係わるセンサー素子では、前記積層体では、前記接合層は、前記複数のセンサーの間にそれぞれ設けられているのが好ましい。
これにより、センサー素子は、優れた検出精度を有するものとなる。
[適用例6]
本発明に係わる力検出装置は、水晶板で構成された少なくとも1枚の圧電板と、該圧電板の両面にそれぞれ設けられた電極層とを有する複数のセンサーと、
複数の前記センサーが積層方向に積層された積層体を備え、
前記積層体は、前記積層方向に接合する接合層を有するセンサー素子と、
前記センサー素子から出力された電圧に基づいて、前記外力を検出する外力検出回路とを備えていることを特徴とする。
これにより、従来のように、電極層が、隣在する圧電板から出力された電荷を、接合層を介して検出する構成を省略することができる。よって、圧電板から出力された電荷は、接合層を介さず、直接、電極層に検出される。このため、圧電板から出力された電荷を確実に検出することができる。
[適用例7]
本発明に係わる力検出装置では、前記センサー素子は、3つ以上設けられているのが好ましい。
これにより、力検出装置は、6軸力を検出することができる。
[適用例8]
本発明に係わるロボットは、アームを複数有し、前記複数のアームの隣り合う前記アーム同士を回動自在に連結してなる少なくとも1つのアーム連結体と、
前記アーム連結体の先端側に設けられたエンドエフェクタと、
前記アーム連結体と前記エンドエフェクタとの間に設けられ、前記エンドエフェクタに加えられる外力を検出する本発明の力検出装置とを備えていることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、エンドエフェクタの障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に作業を実行することができる。
[適用例9]
本発明に係わる電子部品搬送装置は、電子部品を把持する把持部と、
前記把持部に加えられる外力を検出する本発明の力検出装置とを備えていることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、把持部の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に電子部品搬送作業を実行することができる。
[適用例10]
本発明に係わる電子部品検査装置は、電子部品を把持する把持部と、
前記電子部品を検査する検査部と、
前記把持部に加えられる外力を検出する本発明の力検出装置とを備えていることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、把持部の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に電子部品検査作業を実行することができる。
[適用例11]
本発明に係わる部品加工装置は、工具を装着し、前記工具を変位させる工具変位部と、
前記工具に加えられる外力を検出する本発明の力検出装置とを備えていることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックすることにより、部品加工装置は、より精密に部品加工作業を実行することができる。また、力検出装置が検出する外力によって、工具の障害物への接触等を検知することができる。そのため、工具に障害物等が接触した場合に緊急停止することができ、部品加工装置は、より安全な部品加工作業を実行可能である。
本発明の力検出装置(センサー素子)の第1実施形態を示す断面図である。 図1に示す力検出装置の平面図である。 図1に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。 図1に示す力検出装置の電荷出力素子を概略的に示す断面図である。 (a)が第1のセンサーを示す側面図であり、(b)および(c)が従来のセンサーを示す側面図である。 本発明の力検出装置の第2実施形態を示す平面図である。 図6中のA−A線での断面図である。 図6に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。 本発明の力検出装置を用いた単腕ロボットの1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた複腕ロボットの1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた電子部品検査装置および電子部品搬送装置の1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた電子部品搬送装置の1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた部品加工装置の1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた移動体の1例を示す図である。
以下、本発明のセンサー素子、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の力検出装置(センサー素子)の第1実施形態を示す断面図、図2は、図1に示す力検出装置の平面図、図3は、図1に示す力検出装置を概略的に示す回路図、図4は、図1に示す力検出装置の電荷出力素子を概略的に示す断面図、図5は、(a)が第1のセンサーを示す側面図であり、(b)および(c)が従来のセンサーを示す側面図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1、図4および図7中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
図1および図2に示す力検出装置1は、外力(モーメントを含む)を検出する機能、すなわち、互いに直交する3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿って加えられた外力を検出する機能を有する。
力検出装置1は、第1の基板2と、第1の基板2から所定の間隔を隔てて配置され、第1の基板2に対向する第2の基板3と、第1の基板2と第2の基板3との間に設けられたアナログ回路基板(回路基板)4と、第1の基板2と第2の基板3との間に設けられ、アナログ回路基板4と電気的に接続されたデジタル回路基板5と、アナログ回路基板に搭載され、加えられた外力に応じて信号を出力する電荷出力素子(センサー素子)10および電荷出力素子10を収納するパッケージ60を有するセンサーデバイス6と、2つの与圧ボルト(固定部材)71とを備えている。
図3に示すように、アナログ回路基板4は、搭載されたセンサーデバイス6の電荷出力素子10から出力された電荷Qxを電圧Vxに変換する変換出力回路90aと、電荷出力素子10から出力された電荷Qzを電圧Vzに変換する変換出力回路90bと、電荷出力素子10から出力された電荷Qyを電圧Vyに変換する変換出力回路90cとを備えている。また、デジタル回路基板5は、加えられた外力を検出する外力検出回路40を備えている。このデジタル回路基板5は、アナログ回路基板4よりも第1の基板2側、すなわち、アナログ回路基板4と第1の基板との間に配置されている。
図1に示すように、センサーデバイス6は、アナログ回路基板4の第2の基板3側の面に配置され、第1の基板2に設けられた後述する凸部(第1の凸部)21と第2の基板3とで挟持されている。すなわち、電荷出力素子10は、パッケージ60を介して凸部21と第2の基板3とで挟持され、与圧されている。なお、第1の基板2と、第2の基板3とのいずれを力が加わる側の基板としてもよいが、本実施形態では、第2の基板3を力が加わる側の基板として説明する。また、電荷出力素子10は、アナログ回路基板4の第1の基板2側の面に配置されていてもよい。
第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の形状は、それぞれ、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の平面視で、その外形形状は、円形をなしている。なお、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の平面視での前記の他の外形形状としては、例えば、四角形、五角形等の多角形、楕円形等が挙げられる。また、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4の各素子および各配線以外の部位、デジタル回路基板5の各素子および各配線以外の部位の構成材料としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、各種の樹脂材料、各種の金属材料等を用いることができる。
<センサーデバイス>
センサーデバイス6は、電荷出力素子10と、電荷出力素子10を収納するパッケージ60とを有している。
パッケージ60は、凹部611を有する基部(第1の部材)61と、その基部61に接合された蓋体(第2の部材)62とを有している。電荷出力素子10は、基部61の凹部611に設置されており、その基部61の凹部611は、蓋体62により封止されている。これにより、電荷出力素子10を保護することができ、信頼性の高い力検出装置1を提供することができる。なお、電荷出力素子10の上面は、蓋体62に接触している。また、パッケージ60の蓋体62は、上側、すなわち、第2の基板3側に配置され、基部61は、下側、すなわち、第1の基板2側に配置され、その基部61がアナログ回路基板4に固定されている。この構成により、基部61と蓋体62とが、凸部21と第2の基板3とで挟持されて与圧され、その基部61と蓋体62とにより、電荷出力素子10が挟持されて与圧される。
また、基部61の構成材料としては、特に限定されず、例えば、セラミックス等の絶縁性材料等を用いることができる。また、蓋体62の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼等の各種の金属材料等を用いることができる。なお、基部61の構成材料と蓋体62の構成材料は、同一でもよく、また、異なっていてもよい。
また、パッケージ60の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、四角形をなしている。なお、パッケージ60の平面視での前記の他の形状としては、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。また、パッケージ60の形状が多角形の場合、例えば、その角部が、丸みを帯びていてもよく、また、斜めに切り欠かれていてもよい。
また、蓋体62は、本実施形態では、板状をなし、その中央部625と外周部626との間の部位が屈曲することで、中央部625が第2の基板3に向って突出している。中央部625の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、電荷出力素子10と同じ形状、すなわち、四角形をなしている。なお、蓋体62の中央部625の上面および下面は、いずれも平面である。
また、パッケージ60の基部61の下面の端部には、電荷出力素子10と電気的に接続された複数の端子63が設けられている。各端子63は、それぞれ、アナログ回路基板4と電気的に接続されており、これにより、電荷出力素子10とアナログ回路基板4とが電気的に接続される。なお、端子63の数は、特に限定されないが、本実施形態では、4つであり、すなわち、端子63は、基部61の4つの角部にそれぞれ設けられている。
このようなパッケージ60内には、電荷出力素子10が収納されている。この電荷出力素子10については後に詳述する。
<変換出力回路>
電荷出力素子10には、変換出力回路90a、90b、90cが接続されている。変換出力回路90aは、電荷出力素子10から出力された電荷Qxを電圧Vxに変換する機能を有する。変換出力回路90bは、電荷出力素子10から出力された電荷Qzを電圧Vzに変換する機能を有する。変換出力回路90cは、電荷出力素子10から出力された電荷Qyを電圧Vyに変換する機能を有する。変換出力回路90a、90b、90cは、同様であるので、以下では、代表的に、変換出力回路90cについて説明する。
変換出力回路90cは、電荷出力素子10から出力された電荷Qyを電圧Vyに変換して電圧Vyを出力する機能を有する。変換出力回路90cは、オペアンプ91と、コンデンサー92と、スイッチング素子93とを有する。オペアンプ91の第1の入力端子(マイナス入力)は、電荷出力素子10の出力電極層122に接続され、オペアンプ91の第2の入力端子(プラス入力)は、グランド(基準電位点)に接地されている。また、オペアンプ91の出力端子は、外力検出回路40に接続されている。コンデンサー92は、オペアンプ91の第1の入力端子と出力端子との間に接続されている。スイッチング素子93は、オペアンプ91の第1の入力端子と出力端子との間に接続され、コンデンサー92と並列接続されている。また、スイッチング素子93は、駆動回路(図示せず)に接続されており、駆動回路からのオン/オフ信号に従い、スイッチング素子93はスイッチング動作を実行する。
スイッチング素子93がオフの場合、電荷出力素子10から出力された電荷Qyは、静電容量C1を有するコンデンサー92に蓄えられ、電圧Vyとして外力検出回路40に出力される。次に、スイッチング素子93がオンになった場合、コンデンサー92の両端子間が短絡される。その結果、コンデンサー92に蓄えられた電荷Qyは、放電されて0クーロンとなり、外力検出回路40に出力される電圧Vは、0ボルトとなる。スイッチング素子93がオンとなることを、変換出力回路90cをリセットするという。なお、理想的な変換出力回路90cから出力される電圧Vyは、電荷出力素子10から出力される電荷Qyの蓄積量に比例する。
スイッチング素子93は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等の半導体スイッチング素子である。半導体スイッチング素子は、機械式スイッチと比べて小型および軽量であるので、力検出装置1の小型化および軽量化に有利である。以下、代表例として、スイッチング素子93としてMOSFETを用いた場合を説明する。
スイッチング素子93は、ドレイン電極、ソース電極、およびゲート電極を有している。スイッチング素子93のドレイン電極またはソース電極の一方がオペアンプ91の第1の入力端子に接続され、ドレイン電極またはソース電極の他方がオペアンプ91の出力端子に接続されている。また、スイッチング素子93のゲート電極は、駆動回路(図示せず)に接続されている。
各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93には、同一の駆動回路が接続されていてもよいし、それぞれ異なる駆動回路が接続されていてもよい。各スイッチング素子93には、駆動回路から、全て同期したオン/オフ信号が入力される。これにより、各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93の動作が同期する。すなわち、各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93のオン/オフタイミングは一致する。
<外力検出回路>
外力検出回路40は、変換出力回路90aから出力される電圧Vxと、変換出力回路90bから出力される電圧Vzと、変換出力回路90cから出力される電圧Vyとに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力検出回路40は、変換出力回路90a、90b、90cに接続されたADコンバーター401と、ADコンバーター401に接続された演算部402とを有する。
ADコンバーター401は、電圧Vx、Vy、Vzをアナログ信号からデジタル信号へ変換する機能を有する。ADコンバーター401によってデジタル変換された電圧Vx、Vy、Vzは、演算部402に入力される。
すなわち、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにα(X)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vxを出力する。同様に、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにβ(Y)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vyを出力する。また、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにγ(Z)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vzを出力する。
演算部402は、デジタル変換された電圧Vx、Vy、Vzに対して、例えば、各変換出力回路90a、90b、90c間の感度の差をなくす補正等の各処理を行う。そして、演算部402は、電荷出力素子10から出力される電荷Qx、Qy、Qzの蓄積量に比例する3つの信号を出力する。この3つの信号は、電荷出力素子10に加えられた3軸力(せん断力および圧縮/引張力)に対応するので、力検出装置1は、電荷出力素子10に加えられた3軸力を検出することができる。
図1および図2に示すように、この力検出装置1では、第1の基板2に、凸部(第1の凸部)21が設けられている。この第1の基板2と第2の基板3とは、凸部21が内側になり、第1の基板2の面と第2の基板3の面とが間隔を隔て対向している。なお、凸部21の上面(第2の基板3と対向する面)211は、平面である。この凸部21は、第1の基板2と一体的に形成されていてもよく、また、別部材で形成されていてもよい。なお、凸部21の構成材料は、特に限定されず、例えば、第1の基板2と同様のものとすることができる。
また、凸部21の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、凸部21は、第1の基板2の中央部に配置されている。
また、凸部21の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、電荷出力素子10と同じ形状、すなわち、四角形をなしている。なお、凸部21の平面視での前記の他の形状としては、例えば、四角形、五角形等の多角形、楕円形等が挙げられる。
また、アナログ回路基板4の電荷出力素子10が配置されている部位、すなわち、中央部には、凸部21が挿入される孔41が形成されている。この孔41は、アナログ回路基板4を貫通する貫通孔である。孔41の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、凸部21と同じ形状、すなわち、四角形をなしている。なお、アナログ回路基板4は、凸部21に支持されている。
同様に、デジタル回路基板5の電荷出力素子10が配置されている部位、すなわち、中央部には、凸部21が挿入される孔51が形成されている。孔51の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、凸部21と同じ形状、すなわち、四角形をなしている。なお、デジタル回路基板5は、凸部21に支持されている。
なお、アナログ回路基板4には、2つの与圧ボルト71が挿通する2つの孔42が形成され、同様に、デジタル回路基板5には、2つの与圧ボルト71が挿通する2つの孔52が形成されている。
凸部21は、アナログ回路基板4の孔41およびデジタル回路基板5の51に挿入され、電荷出力素子10に向って突出している。そして、センサーデバイス6は、凸部21と第2の基板3とで挟持され、これにより、電荷出力素子10は、パッケージ60を介して凸部21と第2の基板3とで挟持されている。なお、第2の基板3の下面(第1の基板2と対向する面)36は、平面であり、その下面36がセンサーデバイス6の蓋体62の中央部に当接し、凸部21の上面211が基部61に当接している。
また、凸部21の寸法は、特に限定されないが、第1の基板2の平面視で、凸部21の面積は、電荷出力素子10の面積以上であることが好ましく、電荷出力素子10の面積よりも大きいことがより好ましい。なお、図示の構成では、凸部21の面積は、電荷出力素子10の面積よりも大きい。そして、電荷出力素子10は、第1の基板2の平面視で(第1の基板2に対して垂直な方向から見て)、凸部21内に配置され、また、電荷出力素子10の中心線と凸部21の中心線とが一致している。この場合、電荷出力素子10は、第1の基板2の平面視で、凸部21からはみ出していなければよい。これにより、電荷出力素子10全体に与圧を加えることができ、また、力検出の際、電荷出力素子10全体に外力が加わり、より精度の高い力検出を行うことができる。
また、第1の基板2と、第2の基板3とは、2つの与圧ボルト71により、固定されている。なお、与圧ボルト71による「固定」は、2つの固定対象物の互いの所定量の移動を許容しつつ行われる。具体的には、第1の基板2と、第2の基板3とは、2つの与圧ボルト71により、互いの所定量の第2の基板3の面方向の移動が許容されつつ固定される。なお、これは、他の実施形態においても同様である。
各与圧ボルト71は、それぞれ、その頭部715が第2の基板3側となるように配置され、第2の基板3に形成された孔35から挿入され、アナログ回路基板4の孔42、デジタル回路基板5の孔52を挿通し、その雄ネジ716が第1の基板2に形成された雌ネジ25に螺合している。そして、各与圧ボルト71により、電荷出力素子10に、所定の大きさのZ軸方向(図4参照)の圧力、すなわち、与圧が加えられる。なお、前記与圧の大きさは、特に限定されず、適宜設定される。
また、各与圧ボルト71の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各与圧ボルト71は、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の周方向に沿って、等角度間隔(180°間隔)、すなわち、第2の基板3の平面視で、電荷出力素子10を介して対向するように配置されている。これにより、第1の基板2と第2の基板3とをバランス良く固定することができ、また、各電荷出力素子10にバランス良く与圧を加えることができる。なお、与圧ボルト71の数は、2つに限定されず、例えば、3つ以上であってもよい。
なお、各与圧ボルト71の構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種の樹脂材料、各種の金属材料等を用いることができる。
次に電荷出力素子10について説明する。
電荷出力素子10は、互いに直交する3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿って加えられた(受けた)外力のそれぞれに応じて3つの電荷Qx、Qy、Qzを出力する機能を有する。
電荷出力素子10の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視、すなわち、第1の基板2に対して垂直な方向から見て、四角形をなしている。なお、電荷出力素子10の平面視での前記の他の外形形状としては、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。
図4に示すように、電荷出力素子10は、グランド(基準電位点)に接地されたグランド電極層11、15、16、17、18、19と、β軸に平行な外力(せん断力)に応じて電荷Qyを出力する第1のセンサー12と、γ軸に平行な外力(圧縮/引張力)に応じて電荷Qzを出力する第2のセンサー13と、α軸に平行な外力(せん断力)に応じて電荷Qxを出力する第3のセンサー14と、接合層101、102、103、104、105とを有し、グランド電極層11、15、16、17、18、19と各センサー12、13、14と、接合層101、102、103、104、105とは交互に積層されている。なお、図4において、グランド電極層11、15、16、17、18、19、センサー12、13、14および接合層101、102、103、104、105との積層方向をγ軸方向とし、γ軸方向に直交し且つ互いに直交する方向をそれぞれα軸方向、β軸方向としている。
図示の構成では、図4中の下側から、第1のセンサー12、第2のセンサー13、第3のセンサー14の順で積層されているが、本発明はこれに限られない。センサー12、13、14の積層順は任意である。
グランド電極層11、15、16、17、18、19は、グランド(基準電位点)に接地された電極である。グランド電極層11、15、16、17、18、19を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、ニッケル、金、チタニウム、アルミニウム、銅、鉄、クロムまたはこれらを含む合金が好ましい。これらの中でも特に、鉄合金であるステンレスを用いるのが好ましい。ステンレスにより構成されたグランド電極層11は、優れた耐久性および耐食性を有する。
第1のセンサー12は、β軸に沿って加えられた(受けた)外力(せん断力)に応じて電荷Qyを出力する機能を有する。第1のセンサー12は、β軸の正方向に沿って加えられた外力に応じて正電荷を出力し、β軸の負方向に沿って加えられた外力に応じて負電荷を出力するよう構成されている。
第1のセンサー12は、第1の圧電体層(第1の圧電板)121と、第1の圧電体層121と対向して設けられた第2の圧電体層(第1の圧電板)123と、第1の圧電体層121の上面(第1の面)に設けられた出力電極層(第1の電極層)122aと、第2の圧電体層123の下面(第2の面)に設けられた出力電極層(第1の電極層)122bとを有している。
第1の圧電体層121は、互いに直交する3つの結晶軸であるx軸、y軸およびz軸を有する圧電体で構成されている。その結果、x軸方向とα軸方向とが一致しており、y軸方向とγ軸方向とが一致しており、z軸方向とβ軸方向とが一致している。第1の圧電体層121の表面に対し、β軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第1の圧電体層121内に電荷が誘起される。その結果、第1の圧電体層121の出力電極層122a側表面近傍には正電荷が集まり、第1の圧電体層121のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第1の圧電体層121の表面に対し、β軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第1の圧電体層121の出力電極層122a側表面近傍には負電荷が集まり、第1の圧電体層121のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第2の圧電体層123は、互いに直交する3つの結晶軸であるx軸、y軸およびz軸を有する圧電体で構成されている。その結果、x軸方向とα軸方向とが一致しており、y軸方向とγ軸方向とが一致しており、z軸方向とβ軸方向とが一致している。第2の圧電体層123の表面に対し、β軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第2の圧電体層123内に電荷が誘起される。その結果、第2の圧電体層123の出力電極層122b側表面近傍には正電荷が集まり、第2の圧電体層123のグランド電極層15側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第2の圧電体層123の表面に対し、β軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第2の圧電体層123の出力電極層122b側表面近傍には負電荷が集まり、第2の圧電体層123のグランド電極層15側表面近傍には正電荷が集まる。
なお、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123の構成材料としては、広いダイナミックレンジ、高い剛性、高い固有振動数、高い対荷重性等の優れた特性を有するという観点から、水晶で構成されている。また、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123のように、層の面方向に沿った外力(せん断力)に対して電荷を生ずる圧電体層は、Yカット水晶により構成することができる。
出力電極層122aは、第1の圧電体層121内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qyaとして出力する機能を有する。前述のように、第1の圧電体層121にβ軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層122a近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層122aからは、正の電荷Qyaが出力される。一方、第1の圧電体層121にβ軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層122a近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層122aからは、負の電荷Qyaが出力される。
出力電極層122bは、第2の圧電体層123内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qybとして出力する機能を有する。前述のように、第2の圧電体層123にβ軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層122b近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層122bからは、正の電荷Qyaが出力される。一方、第2の圧電体層123にβ軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層122b近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層122bからは、負の電荷Qybが出力される。
また、出力電極層122aから出力された電荷Qyaと、出力電極層122bから出力された電荷Qybとは、加算回路94で加算されてQyとなる。
このように、第1のセンサー12では、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123は、それぞれ両面に電極層が設けられている。
出力電極層122aおよび出力電極層122bを構成する材料としては、特に限定されず、グランド電極層11、15、16、17、18、19を構成する材料と同じ材料を用いることができる。
第2のセンサー13は、γ軸に沿って加えられた(受けた)外力(圧縮/引張力)に応じて電荷Qzを出力する機能を有する。第2のセンサー13は、γ軸に平行な圧縮力に応じて正電荷を出力し、γ軸に平行な引張力に応じて負電荷を出力するよう構成されている。
第2のセンサー13は、第3の圧電体層(第2の圧電板)131と、第3の圧電体層131と対向して設けられた第4の圧電体層(第2の圧電板)133と、第3の圧電体層131の上面に設けられた出力電極層(第2の電極層)132aと、第4の圧電体層133の下面に設けられた出力電極層(第2の電極層)132bとを有している。
第3の圧電体層131は、互いに直交する3つの結晶軸であるx軸、y軸およびz軸を有している。その結果、z軸方向とα軸方向とが一致しており、x軸方向とγ軸方向とが一致しており、y軸方向とβ軸方向とが一致している。第3の圧電体層131に対し、γ軸に平行な圧縮力が加えられた場合、圧電効果により、第3の圧電体層131内に電荷が誘起される。その結果、第3の圧電体層131の出力電極層132a側表面近傍には正電荷が集まり、第3の圧電体層131のグランド電極層16側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第3の圧電体層131の表面に対し、γ軸に平行な引張力が加えられた場合、第3の圧電体層131の出力電極層132a側表面近傍には負電荷が集まり、第3の圧電体層131のグランド電極層16側表面近傍には正電荷が集まる。
第4の圧電体層133は、互いに直交する3つの結晶軸であるx軸、y軸およびz軸を有している。その結果、z軸方向とα軸方向とが一致しており、x軸方向とγ軸方向とが一致しており、y軸方向とβ軸方向とが一致している。第4の圧電体層133の表面に対し、γ軸に平行な圧縮力が加えられた場合、圧電効果により、第4の圧電体層133内に電荷が誘起される。その結果、第4の圧電体層133の出力電極層132b側表面近傍には正電荷が集まり、第4の圧電体層133のグランド電極層17側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第4の圧電体層133の表面に対し、γ軸に平行な引張力が加えられた場合、第4の圧電体層133の出力電極層132b側表面近傍には負電荷が集まり、第4の圧電体層133のグランド電極層17側表面近傍には正電荷が集まる。
第3の圧電体層131および第4の圧電体層133の構成材料としては、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123と同様の構成材料を用いることができる。また、第3の圧電体層131および第4の圧電体層133のように、層の面方向に垂直な外力(圧縮/引張力)に対して電荷を生ずる圧電体層は、Xカット水晶により構成することができる。
出力電極層132aは、第3の圧電体層131内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qzaとして出力する機能を有する。前述のように、第3の圧電体層131にγ軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層132a近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層132aからは、正の電荷Qzaが出力される。一方、第3の圧電体層131にγ軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層132a近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層132aからは、負の電荷Qyaが出力される。
出力電極層132bは、第4の圧電体層133内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qzbとして出力する機能を有する。前述のように、第4の圧電体層133にγ軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層132b近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層132bからは、正の電荷Qzaが出力される。一方、第4の圧電体層133にγ軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層132b近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層132bからは、負の電荷Qzbが出力される。
また、出力電極層132aから出力された電荷Qzaと、出力電極層132bから出力された電荷Qzbとは、加算回路95で加算されてQzとなる。
このように、第2のセンサー13では、第3の圧電体層131および第4の圧電体層133は、それぞれ両面に電極層が設けられている。
第3のセンサー14は、α軸に沿って加えられた(受けた)外力(せん断力)に応じて電荷Qxを出力する機能を有する。第3のセンサー14は、α軸の正方向に沿って加えられた外力に応じて正電荷を出力し、α軸の負方向に沿って加えられた外力に応じて負電荷を出力するよう構成されている。
第3のセンサー14は、第5の圧電体層(第3の圧電板)141と、第5の圧電体層141と対向して設けられた第6の圧電体層(第3の圧電板)143と、第5の圧電体層141の上面(第1の面)に設けられた出力電極層(第3の電極層)142aと、第6の圧電体層143の下面(第2の面)に設けられた出力電極層(第3の電極層)142bとを有している。
第5の圧電体層141は、互いに直交する3つの結晶軸であるx軸、y軸およびz軸を有している。その結果、z軸方向とα軸方向とが一致しており、y軸方向とγ軸方向とが一致しており、x軸方向とβ軸方向とが一致している。第5の圧電体層141の表面に対し、α軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第5の圧電体層141内に電荷が誘起される。その結果、第5の圧電体層141の出力電極層142a側表面近傍には正電荷が集まり、第5の圧電体層141のグランド電極層18側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第5の圧電体層141の表面に対し、α軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第5の圧電体層141の出力電極層142a側表面近傍には負電荷が集まり、第5の圧電体層141のグランド電極層18側表面近傍には正電荷が集まる。
第6の圧電体層143は、互いに直交する3つの結晶軸であるx軸、y軸およびz軸を有している。その結果、z軸方向とα軸方向とが一致しており、y軸方向とγ軸方向とが一致しており、x軸方向とβ軸方向とが一致している。第6の圧電体層143の表面に対し、α軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第6の圧電体層143内に電荷が誘起される。その結果、第6の圧電体層143の出力電極層142b側表面近傍には正電荷が集まり、第6の圧電体層143のグランド電極層19側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第6の圧電体層143の表面に対し、α軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第6の圧電体層143の出力電極層142b側表面近傍には負電荷が集まり、第6の圧電体層143のグランド電極層19側表面近傍には正電荷が集まる。
第5の圧電体層141および第6の圧電体層143の構成材料としては、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123と同様の構成材料を用いることができる。また、第5の圧電体層141および第6の圧電体層143のように、層の面方向に沿った外力(せん断力)に対して電荷を生ずる圧電体層は、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123と同様に、Yカット水晶により構成することができる。
出力電極層142aは、第5の圧電体層141内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qxaとして出力する機能を有する。前述のように、第5の圧電体層141の表面にα軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層142a近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層142aからは、正の電荷Qxaが出力される。一方、第5の圧電体層141の表面にα軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層142a近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層142aからは、負の電荷Qxaが出力される。
出力電極層142bは、第6の圧電体層143内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qxbとして出力する機能を有する。前述のように、第6の圧電体層143の表面にα軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層142b近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層142bからは、正の電荷Qxbが出力される。一方、第6の圧電体層143の表面にα軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層142b近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層142bからは、負の電荷Qxbが出力される。
また、出力電極層142aから出力された電荷Qxaと、出力電極層142bから出力された電荷Qxbとは、加算回路96で加算されてQxとなる。
このように、第3のセンサー14では、第5の圧電体層141および第6の圧電体層143は、それぞれ両面に電極層が設けられている。
また、電荷出力素子10は、接合層101、102、103、104、105を有している。接合層101は、出力電極層122aと出力電極層122bとの間に設けられ、出力電極層122aと出力電極層122bとを接合している。接合層102は、グランド電極層15とグランド電極層16との間に設けられ、グランド電極層15とグランド電極層16とを接合している。接合層103は、出力電極層132aと出力電極層132bとの間に設けられ、出力電極層132aと出力電極層132bとを接合している。接合層104は、グランド電極層17とグランド電極層18との間に設けられ、グランド電極層17とグランド電極層18とを接合している。接合層105は、出力電極層142aと出力電極層142bとの間に設けられ、出力電極層142aと出力電極層142bとを接合している。このような構成により、第1のセンサー12と第2のセンサー13と第3のセンサー14とは、積層方向に接合され、積層体となっている。
各接合層101、102、103、104、105の厚さWは、それぞれ同じであり、0.2μm以上2.0μm以下であるのが好ましく、1.0μm以上1.5μm以下であるのがより好ましい。各接合層101、102、103、104、105の厚さWを上記数値範囲とすることで、電荷出力素子10の小型化(薄型化)を図ることができるとともに、各電極層の接合強度を十分に確保することができる。
接合層101、102、103、104、105を構成する材料としては、特に限定されず、例えば、シリコーン系、エポキシ系、アクリル系、シアノアクリレート系、ポリウレタン系等の接着剤等を好適に用いることができる。
以上説明したように、電荷出力素子10では、第1のセンサー12、第2のセンサー13および第3のセンサー14は、各センサーの力検出方向が互いに直交するように積層方向(γ軸方向)に積層されている。これにより、各センサーは、それぞれ、互いに直交する力成分に応じて電荷を誘起することができる。そのため、電荷出力素子10は、3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿った外力のそれぞれに応じて3つの電荷Qx、Qy、Qzを出力することができる。
また、各センサーは、圧電体層をそれぞれ2枚ずつ有しているため、1枚の圧電体層で構成されている場合に比べて、より多くの電荷を検出することができる。よって、電荷出力素子10の感度の向上を図ることができる。
なお、各出力電極層122a、122b、132a、132b、142a、142bおよびグランド電極層11、15、16、17、18、19は、本実施形態では、厚さおよび面積が略同じである。
さて、前述したように、電荷出力素子10は、グランド電極層11、圧電体層121、出力電極層122a、接合層101、出力電極層122b、第2の圧電体層123、グランド電極層15、接合層102、グランド電極層16、第3の圧電体層131、出力電極131a、接合層103、出力電極層131b、第4の圧電体層133、グランド電極層17、接合層104、グランド電極層18、第5の圧電体層141、出力電極層142a、接合層105、出力電極層142b、第6の圧電体層143およびグランド電極層19の順にγ軸負側から積層されている。すなわち、第1の圧電体層121、第2の圧電体層123、第3の圧電体層131、第4の圧電体層133、第5の圧電体層141および第6の圧電体層143は、それぞれ、両面に電極層が設けられている。
このような構成によれば、出力電極層122aは、第1の圧電体層121の専用の出力電極層となる。出力電極層122aと第1の圧電体層121との間では、接合層が省略されている分、出力電極層122aは、第1の圧電体層121から出力された電荷Qyaを確実に検出することができる。
また、出力電極層122bは、第2の圧電体層123の専用の出力電極層となる。出力電極層122bと第2の圧電体層123との間では、接合層が省略されている分、出力電極層122bは、第2の圧電体層123から出力された電荷Qybを確実に検出することができる。
また、出力電極層132aは、第3の圧電体層131の専用の出力電極層となる。出力電極層132aと第3の圧電体層131との間では、接合層が省略されている分、出力電極層132aは、第3の圧電体層131から出力された電荷Qzaを確実に検出することができる。
また、出力電極層132bは、第4の圧電体層133の専用の出力電極層となる。出力電極層132aと第4の圧電体層133との間では、接合層が省略されている分、出力電極層132aは、第4の圧電体層133から出力された電荷Qzbを確実に検出することができる。
また、出力電極層142aは、第5の圧電体層141の専用の出力電極層となる。出力電極層142aと第5の圧電体層141との間では、接合層が省略されている分、出力電極層142aは、第5の圧電体層141から出力された電荷Qxaを確実に検出することができる。
また、出力電極層142bは、第6の圧電体層143の専用の出力電極層となる。出力電極層142bと第6の圧電体層143との間では、接合層が省略されている分、出力電極層142bは、第6の圧電体層143から出力された電荷Qxbを確実に検出することができる。
このように、電荷出力素子10では、接合層101、102、103、104、105を有しているにも関わらず各圧電体層121、123、131、133、141、143から出力された電荷を確実に検出することができる。したがって、検出精度の高い電荷出力素子10を得ることができる。
ここで、水晶板で構成された各圧電体層121、123、131、133、141、143と、出力電極層122a、122b、132a、132b、142a、142bおよびグランド電極層11、15、16、17、18、19とは、熱膨張係数が異なっている。多くの場合、電極材料では、出力電極層およびグランド電極層の熱膨張係数は、圧電体層の熱膨張係数よりも大きい。
図5(b)に示すように、例えば、圧電体層の上面のみに出力電極層が設けられていた場合には、その周辺部の温度上昇により、電極層は圧電体層よりも膨張する。このため、圧電体層には、電極層から力F1が付与される。この力F1は、熱膨張により生じる応力F2よりも大きいため、圧電体層および電極層は、図5(b)に示すように湾曲するように反るおそれがある。
一方、圧電体層および出力電極層の周辺部の温度下降等により、圧電体層および電極層が収縮する場合には、電極層は圧電体層よりも収縮する。このため、圧電体層には、電極層から力F3が付与される。この力F3は、熱膨張により生じる応力F4よりも大きいため、圧電体層および電極層は、図5(b)に示すように湾曲するように反るおそれがある。
しかしながら、電荷出力素子10では、そのような不具合を防止することができる。以下、このことについて説明するが、各圧電体層および各電極層では、同様の原理で不具合が防止されるため、第1の圧電体層121、出力電極層122aおよびグランド電極層11について代表的に説明する。
電荷出力素子10では、第1の圧電体層121に上面には、出力電極層122aが設けられ、第1の圧電体層121の下面には、グランド電極層11が設けられている。すなわち、第1の圧電体層121は、両面に電極層が形成されている。このような構成によれば、出力電極層122aおよびグランド電極層11は、第1の圧電体層121よりも熱膨張量が多いが、出力電極層122aとグランド電極層11とは、熱膨張量が等しくなる。このため、出力電極層122aから第1の圧電体層121に加わる力F5と、グランド電極層11から第1の圧電体層121に加わる力F6とが同じ向きで、かつ、同じ大きさとなる。その結果、前述したような第1の圧電体層121の反りを防止することができる。
一方、電荷出力素子10の周辺部の温度下降が生じた場合にも、前記と同様に、出力電極層122aから第1の圧電体層121に加わる力F7と、グランド電極層11から第1の圧電体層121に加わる力F8とが同じ向きで、かつ、同じ大きさとなる。その結果、前述したような第1の圧電体層121の反りを防止することができる。
以上より、電荷出力素子10が周辺部の温度変化によって不本意な電荷を検出するのを抑制または防止することができる。その結果、検出精度の高い電荷出力素子10を得ることができる。
また、γ軸方向から見たとき、出力電極層122aとグランド電極層11とは、重なっているのが好ましい。すなわち、γ軸方向から見たとき、出力電極層122aとグランド電極層11とは、同じ大きさであるのが好ましい。これにより、熱変形の際、出力電極層122aから第1の圧電体層121に加わる力と、グランド電極層11から第1の圧電体層121に加わる力とは、確実に同じ向き、かつ、同じ大きさとなる。よって、前記反りをより効果的に防止ことができる。
また、本実施形態では、出力電極層122a、122b、132a、132b、142a、142bおよびグランド電極層11、15、16、17、18、19は、同じ材料で構成されているが、異なる材料で構成されていてもよい。出力電極層122a、122b、132a、132b、142a、142bおよびグランド電極層11、15、16、17、18、19が異なる材料で構成されていた場合、出力電極層122a、122b、132a、132b、142a、142bおよびグランド電極層11、15、16、17、18、19は、熱膨張係数がそれぞれ実用上一致しているのが好ましい。これにより、前述した反りを効果的に防止することができる。また、少なくとも、出力電極層122aおよびグランド電極層11の熱膨張係数が一致し、出力電極層122bおよびグランド電極層15の熱膨張係数が一致し、出力電極層132aおよびグランド電極層16の熱膨張係数が一致し、出力電極層132bおよびグランド電極層17の熱膨張係数が一致し、出力電極層142aおよびグランド電極層18の熱膨張係数が一致し、出力電極層142bおよびグランド電極層19の熱膨張係数が一致していれば、前記効果を奏することができる。
なお、本明細書中では、「実用上一致」とは、各電極層の熱膨張係数の差が、一方の熱膨張係数の1%以下であることを言う。また、各電極層の熱膨張係数の差が、一方の熱膨張係数の10%以下であれば、前記反りを効果的に抑制することができる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の力検出装置の第2実施形態を示す平面図である。図7は、図6中のA−A線での断面図である。図8は、図6に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図6および図7に示す第2実施形態の力検出装置1は、外力(モーメントを含む)を検出する機能、すなわち、6軸力(x、y、z軸方向の並進力成分(せん断力)およびx、y、z軸周りの回転力成分(モーメント))を検出する機能を有する。
図6および図7に示すように、力検出装置1は、センサーデバイス6を4つ、与圧ボルト71を4つ有している。各センサーデバイス6の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各センサーデバイス6、すなわち、各電荷出力素子10は、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4の周方向に沿って、等角度間隔(90°間隔)に配置されている。これにより、偏りなく外力を検出することができる。そして、6軸力を検出することができる。また、本実施形態では、各電荷出力素子10は、全て同じ方向を向いているが、これに限定されるものではない。
また、第1の基板2には、各センサーデバイス6に対応するように、4つの凸部21が設けられている。なお、この凸部21については、第1実施形態で説明済みであるので、その説明は省略する。
なお、センサーデバイス6の数は、前記4つに限定されるものではなく、例えば、2つ、3つ、または5つ以上でもよい。但し、センサーデバイス6の数は、複数であることが好ましく、3つ以上であることがより好ましい。なお、力検出装置1は、少なくとも3つのセンサーデバイス6を有していれば、6軸力を検出可能である。センサーデバイス6が3つの場合、センサーデバイス6の数が少ないので、力検出装置1を軽量化することができる。また、センサーデバイス6が図示のように4つの場合、後述する非常に単純な演算によって6軸力を求めることができるので、演算部402を簡略化することができる。
<変換出力回路>
図8に示すように、各電荷出力素子10には、それぞれ、変換出力回路90a、90b、90cが接続されている。各変換出力回路90a、90b、90cは、前述した第1、第2実施形態の変換出力回路90と同様であるので、その説明は省略する。
<外力検出回路>
外力検出回路40は、各変換出力回路90aから出力される電圧Vx1、Vx2、Vx3、Vx4と、各変換出力回路90bから出力される電圧Vz1、Vz2、Vz3、Vz4と、各変換出力回路90cから出力される電圧Vy1、Vy2、Vy3、Vy4とに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力検出回路40は、変換出力回路90a、90b、90cに接続されたADコンバーター401と、ADコンバーター401に接続された演算部402とを有する。
ADコンバーター401は、電圧Vx1、Vy1、Vz1、Vx2、Vy2、Vz2、Vx3、Vy3、Vz3、Vx4、Vy4、Vz4をアナログ信号からデジタル信号へ変換する機能を有する。ADコンバーター401によってデジタル変換された電圧Vx1、Vy1、Vz1、Vx2、Vy2、Vz2、Vx3、Vy3、Vz3、Vx4、Vy4、Vz4は、演算部402に入力される。
すなわち、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにα(X)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vx1、Vx2、Vx3、Vx4を出力する。同様に、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにβ(Y)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vy1、Vy2、Vy3、Vy4を出力する。また、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにγ(Z)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vz1、Vz2、Vz3、Vz4を出力する。
また、第1の基板2および第2の基板3は、互いにx軸周りに回転する相対変位、y軸周りに回転する相対変位、およびz軸周りに回転する相対変位が可能であり、各回転に伴う外力を電荷出力素子10に伝達することが可能である。
演算部402は、デジタル変換された電圧Vx1、Vy1、Vz1、Vx2、Vy2、Vz2、Vx3、Vy3、Vz3、Vx4、Vy4、Vz4に基づき、x軸方向の並進力成分Fx、y軸方向の並進力成分Fy、z軸方向の並進力成分Fz、x軸周りの回転力成分Mx、y軸周りの回転力成分My、z軸周りの回転力成分Mzを演算する機能を有する。各力成分は、以下の式により求めることができる。
Fx=Vx1+Vx2+Vx3+Vx4
Fy=Vy1+Vy2+Vy3+Vy4
Fz=Vz1+Vz2+Vz3+Vz4
Mx=b×(Vz4−Vz2)
My=a×(Vz3−Vz1)
Mz=b×(Vx2−Vx4)+a×(Vy1−Vy3)
ここで、a、bは定数である。
このように、力検出装置1は、6軸力を検出することができる。
なお、演算部402は、例えば、各変換出力回路90a、90b、90c間の感度の差をなくす補正等を行うようになっていてもよい。
また、図6および図7に示すように、第1の基板2と、第2の基板3とは、4つの与圧ボルト71により、固定されている。なお、与圧ボルト71の数は、4つに限定されず、例えば、2つ、3つ、または、5つ以上であってもよい。
また、各与圧ボルト71の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各与圧ボルト71は、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の周方向に沿って、等角度間隔(90°間隔)に配置されている。これにより、第1の基板2と第2の基板3とをバランス良く固定することができ、また、各電荷出力素子10にバランス良く与圧を加えることができる。
この力検出装置1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
<単腕ロボットの実施形態>
次に、図9に基づき、本発明のロボットの実施形態である単腕ロボットを説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図9は、本発明の力検出装置を用いた単腕ロボットの1例を示す図である。図9の単腕ロボット500は、基台510と、アーム520と、アーム520の先端側に設けられたエンドエフェクタ530と、アーム520とエンドエフェクタ530との間に設けられた力検出装置1とを有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台510は、アーム520を回動させるための動力を発生させるアクチュエーター(図示せず)およびアクチュエーターを制御する制御部(図示せず)等を収納する機能を有する。また、基台510は、例えば、床、壁、天井、移動可能な台車上などに固定される。
アーム520は、第1のアーム要素521、第2のアーム要素522、第3のアーム要素523、第4のアーム要素524および第5のアーム要素525を有しており、隣り合うアーム同士を回動自在に連結することにより構成されている。アーム520は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
エンドエフェクタ530は、対象物を把持する機能を有する。エンドエフェクタ530は、第1の指531および第2の指532を有している。アーム520の駆動によりエンドエフェクタ530が所定の動作位置まで到達した後、第1の指531および第2の指532の離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
なお、エンドエフェクタ530は、ここでは、ハンドであるが、本発明では、これに限定されるものではない。エンドエフェクタの他の例としては、例えば、部品検査用器具、部品搬送用器具、部品加工用器具、部品組立用器具、測定器等が挙げられる。これは、他の実施形態におけるエンドエフェクタについても同様である。
力検出装置1は、エンドエフェクタ530に加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置1が検出する力を基台510の制御部にフィードバックすることにより、単腕ロボット500は、より精密な作業を実行することができる。また、力検出装置1が検出する力によって、単腕ロボット500は、エンドエフェクタ530の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、単腕ロボット500は、より安全に作業を実行することができる。
なお、図示の構成では、アーム520は、合計5本のアーム要素によって構成されているが、本発明はこれに限られない。アーム520が、1本のアーム要素に構成されている場合、2〜4本のアーム要素によって構成されている場合、6本以上のアーム要素によって構成されている場合も本発明の範囲内である。
<複腕ロボットの実施形態>
次に、図10に基づき、本発明のロボットの実施形態である複腕ロボットを説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図10は、本発明の力検出装置を用いた複腕ロボットの1例を示す図である。図10の複腕ロボット600は、基台610と、第1のアーム620と、第2のアーム630と、第1のアーム620の先端側に設けられた第1のエンドエフェクタ640aと、第2のアーム630の先端側に設けられた第2のエンドエフェクタ640bと、第1のアーム620と第1のエンドエフェクタ640a間および第2のアーム630と第2のエンドエフェクタ640bとの間に設けられた力検出装置1を有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台610は、第1のアーム620および第2のアーム630を回動させるための動力を発生させるアクチュエーター(図示せず)およびアクチュエーターを制御する制御部(図示せず)等を収納する機能を有する。また、基台610は、例えば、床、壁、天井、移動可能な台車上などに固定される。
第1のアーム620は、第1のアーム要素621および第2のアーム要素622を回動自在に連結することにより構成されている。第2のアーム630は、第1のアーム要素631および第2のアーム要素632を回動自在に連結することにより構成されている。第1のアーム620および第2のアーム630は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
第1、第2のエンドエフェクタ640a、640bは、対象物を把持する機能を有する。第1のエンドエフェクタ640aは、第1の指641aおよび第2の指642aを有している。第2のエンドエフェクタ640bは、第1の指641bおよび第2の指642bを有している。第1のアーム620の駆動により第1のエンドエフェクタ640aが所定の動作位置まで到達した後、第1の指641aおよび第2の指642aの離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。同様に、第2のアーム630の駆動により第2のエンドエフェクタ640bが所定の動作位置まで到達した後、第1の指641bおよび第2の指642bの離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
力検出装置1は第1、第2のエンドエフェクタ640a、640bに加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置1が検出する力を基台610の制御部にフィードバックすることにより、複腕ロボット600は、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置1が検出する力によって、複腕ロボット600は、第1、第2のエンドエフェクタ640a、640bの障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、複腕ロボット600は、より安全に作業を実行することができる。
なお、図示の構成では、アームは合計2本であるが、本発明はこれに限られない。複腕ロボット600が3本以上のアームを有している場合も、本発明の範囲内である。
<電子部品検査装置および電子部品搬送装置の実施形態>
次に、図11、図12に基づき、本発明の実施形態である電子部品検査装置および電子部品搬送装置を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図11は、本発明の力検出装置を用いた電子部品検査装置および部品搬送装置の1例を示す図である。図12は、本発明の力検出装置を用いた電子部品搬送装置の1例を示す図である。
図11の電子部品検査装置700は、基台710と、基台710の側面に立設された支持台720とを有する。基台710の上面には、検査対象の電子部品711が載置されて搬送される上流側ステージ712uと、検査済みの電子部品711が載置されて搬送される下流側ステージ712dとが設けられている。また、上流側ステージ712uと下流側ステージ712dとの間には、電子部品711の姿勢を確認するための撮像装置713と、電気的特性を検査するために電子部品711がセットされる検査台714とが設けられている。なお、電子部品711の例として、半導体、半導体ウェハー、CLDやOLED等の表示デバイス、水晶デバイス、各種センサー、インクジェットヘッド、各種MEMSデバイス等などが挙げられる。
また、支持台720には、基台710の上流側ステージ712uおよび下流側ステージ712dと平行な方向(Y方向)に移動可能にYステージ731が設けられており、Yステージ731からは、基台710に向かう方向(X方向)に腕部732が延設されている。また、腕部732の側面には、X方向に移動可能にXステージ733が設けられている。また、Xステージ733には、撮像カメラ734と、上下方向(Z方向)に移動可能なZステージを内蔵した電子部品搬送装置740が設けられている。また、電子部品搬送装置740の先端側には、電子部品711を把持する把持部741が設けられている。また、電子部品搬送装置740の先端と、把持部741との間には、力検出装置1が設けられている。更に、基台710の前面側には、電子部品検査装置700の全体の動作を制御する制御装置750が設けられている。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
電子部品検査装置700は、以下のようにして電子部品711の検査を行う。最初に、検査対象の電子部品711は、上流側ステージ712uに載せられて、検査台714の近くまで移動する。次に、Yステージ731およびXステージ733を動かして、上流側ステージ712uに載置された電子部品711の真上の位置まで電子部品搬送装置740を移動させる。このとき、撮像カメラ734を用いて電子部品711の位置を確認することができる。そして、電子部品搬送装置740内に内蔵されたZステージを用いて電子部品搬送装置740を降下させ、把持部741で電子部品711を把持すると、そのまま電子部品搬送装置740を撮像装置713の上に移動させて、撮像装置713を用いて電子部品711の姿勢を確認する。次に、電子部品搬送装置740に内蔵されている微調整機構を用いて電子部品711の姿勢を調整する。そして、電子部品搬送装置740を検査台714の上まで移動させた後、電子部品搬送装置740に内蔵されたZステージを動かして電子部品711を検査台714の上にセットする。電子部品搬送装置740内の微調整機構を用いて電子部品711の姿勢が調整されているので、検査台714の正しい位置に電子部品711をセットすることができる。次に、検査台714を用いて電子部品711の電気的特性検査が終了した後、今度は検査台714から電子部品711を取り上げ、Yステージ731およびXステージ733を動かして、下流側ステージ712d上まで電子部品搬送装置740を移動させ、下流側ステージ712dに電子部品711を置く。最後に、下流側ステージ712dを動かして、検査が終了した電子部品711を所定位置まで搬送する。
図12は、力検出装置1を含む電子部品搬送装置740を示す図である。電子部品搬送装置740は、把持部741と、把持部741に接続された6軸力検出装置1と、6軸力検出装置1を介して把持部741に接続された回転軸742と、回転軸742に回転可能に取り付けられた微調整プレート743を有する。また、微調整プレート743は、ガイド機構(図示せず)によってガイドされながら、X方向およびY方向に移動可能である。
また、回転軸742の端面に向けて、回転方向用の圧電モーター744θが搭載されており、圧電モーター744θの駆動凸部(図示せず)が回転軸742の端面に押しつけられている。このため、圧電モーター744θを動作させることによって、回転軸742(および把持部741)をθ方向に任意の角度だけ回転させることが可能である。また、微調整プレート743に向けて、X方向用の圧電モーター744xと、Y方向用の圧電モーター744yとが設けられており、それぞれの駆動凸部(図示せず)が微調整プレート743の表面に押しつけられている。このため、圧電モーター744xを動作させることによって、微調整プレート743(および把持部741)をX方向に任意の距離だけ移動させることができ、同様に、圧電モーター744yを動作させることによって、微調整プレート743(および把持部741)をY方向に任意の距離だけ移動させることが可能である。
また、力検出装置1は、把持部741に加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置1が検出する力を制御装置750にフィードバックすることにより、電子部品搬送装置740および電子部品検査装置700は、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置1が検出する力によって、把持部741の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、電子部品搬送装置740および電子部品検査装置700は、より安全な作業を実行可能である。
<部品加工装置の実施形態>
次に、図13に基づき、本発明の部品加工装置の実施形態を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図13は、本発明の力検出装置を用いた部品加工装置の1例を示す図である。図13の部品加工装置800は、基台810と、基台810の上面に起立形成された支柱820と、支柱820の側面に設けられた送り機構830と、送り機構830に昇降可能に取り付けられた工具変位部840と、工具変位部840に接続された力検出装置1と、力検出装置1を介して工具変位部840に装着された工具850を有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台810は、被加工部品860を載置し、固定するための台である。支柱820は、送り機構830を固定するための柱である。送り機構830は、工具変位部840を昇降させる機能を有する。送り機構830は、送り用モーター831と、送り用モーター831からの出力に基づいて工具変位部840を昇降させるガイド832を有する。工具変位部840は、工具850に回転、振動等の変位を与える機能を有する。工具変位部840は、変位用モーター841と、変位用モーター841に連結された主軸(図示せず)の先端に設けられた工具取付け部843と、工具変位部840に取り付けられ主軸を保持する保持部842とを有する。工具850は、工具変位部840の工具取付け部843に、力検出装置1を介して取り付けられ、工具変位部840から与えられる変位に応じて被加工部品860を加工するために用いられる。工具850は、特に限定されないが、例えば、レンチ、プラスドライバー、マイナスドライバー、カッター、丸のこ、ニッパ、錐、ドリル、フライス等である。
力検出装置1は、工具850に加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置1が検出する外力を送り用モーター831や変位用モーター841にフィードバックすることにより、部品加工装置800は、より精密に部品加工作業を実行することができる。また、力検出装置1が検出する外力によって、工具850の障害物への接触等を検知することができる。そのため、工具850に障害物等が接触した場合に緊急停止することができ、部品加工装置800は、より安全な部品加工作業を実行可能である。
<移動体の実施形態>
次に、図14に基づき、移動体の実施形態を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図14は、本発明の力検出装置を用いた移動体の1例を示す図である。図14の移動体900は、与えられた動力により移動することができる。移動体900は、特に限定されないが、例えば、自動車、バイク、飛行機、船、電車等の乗り物、2足歩行ロボット、車輪移動ロボット等のロボット等である。
移動体900は、本体910(例えば、乗り物の筐体、ロボットのメインボデー等)と、本体910を移動させるための動力を供給する動力部920と、本体910の移動により発生する外力を検出する本発明の力検出装置1と、制御部930を有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
動力部920から供給された動力によって本体910が移動すると、移動に伴い振動や加速度等が生じる。力検出装置1は、移動に伴い生じた振動や加速度等による外力を検出する。力検出装置1によって検出された外力は、制御部930に伝達される。制御部930は、力検出装置1から伝達された外力に応じて動力部920等を制御することにより、姿勢制御、振動制御および加速制御等の制御を実行することができる。
以上、本発明のセンサーデバイス、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明では、パッケージ、すなわち、第1の部材、第2の部材が省略されていてもよい。
また、本発明では、素子は、第1の基板の平面視で、第1の凸部からはみ出していてもよい。
また、本発明では、素子は、第1の基板の平面視で、第2の凸部からはみ出していてもよい。
また、前記実施形態では、外力に応じて信号を出力する素子として、圧電体を用いたものを使用しているが、本発明では、加えられる外力に応じて出力が変化するものであればこれに限定されず、その他、例えば、感圧導電体等を用いたものが挙げられる。
また、本発明では、与圧ボルトに替えて、例えば、素子に与圧を加える機能を有してないものを用いてもよく、また、ボルト以外の固定方法を採用してもよい。
また、本発明のロボットは、アームを有していれば、アーム型ロボット(ロボットアーム)に限定されず、他の形式のロボット、例えば、スカラーロボット、脚式歩行(走行)ロボット等であってもよい。
また、本発明の力検出装置(センサーデバイス)は、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置に限らず、他の装置、例えば、他の搬送装置、他の検査装置、振動計、加速度計、重力計、動力計、地震計、傾斜計等の測定装置、入力装置等にも適用することができる。
1…力検出装置 2…第1の基板 21…凸部 211…上面 25…雌ネジ 3…第2の基板 35…孔 36…下面 4…アナログ回路基板 40…外力検出回路 401…ADコンバーター 402…演算部 41、42…孔 5…デジタル回路基板 51、52…孔 6…センサーデバイス 60…パッケージ 61…基部 611…凹部 62…蓋体 625…中央部 626…外周部 63…端子 71…与圧ボルト 715…頭部 716…雄ネジ 90a、90b、90c…変換出力回路 91…オペアンプ 92…コンデンサー 93…スイッチング素子 94…加算回路 10…電荷出力素子 11、15、16、17、18、19…グランド電極層 12…第1のセンサー 121…第1の圧電体層 122a、122b…出力電極層 123…第2の圧電体層 13…第2のセンサー 131…第3の圧電体層 132a、132b…出力電極層 133…第4の圧電体層 14…第3のセンサー 141…第5の圧電体層 142a、142b…出力電極層 143…第6の圧電体層 101、102、103、104、105…接合層 500…単腕ロボット 510…基台 520…アーム 521…第1のアーム要素 522…第2のアーム要素 523…第3のアーム要素 524…第4のアーム要素 525…第5のアーム要素 530…エンドエフェクタ 531…第1の指 532…第2の指 600…複腕ロボット 610…基台 620…第1のアーム 621…第1のアーム要素 622…第2のアーム要素 630…第2のアーム 631…第1のアーム要素 632…第2のアーム要素 640a…第1のエンドエフェクタ 641a…第1の指 642a…第2の指 640b…第2のエンドエフェクタ 641b…第1の指 642b…第2の指 700…電子部品検査装置 710…基台 711…電子部品 712u…上流側ステージ 712d…下流側ステージ 713…撮像装置 714…検査台 720…支持台 731…Yステージ 732…腕部 733…Xステージ 734…撮像カメラ 740…電子部品搬送装置 741…把持部 742…回転軸 743…微調整プレート 744x、744y、744θ…圧電モーター 750…制御装置 800…部品加工装置 810…基台 820…支柱 830…送り機構 831…送り用モーター 832…ガイド 840…工具変位部 841…変位用モーター 842…保持部 843…工具取付け部 850…工具 860…被加工部品 900…移動体 910…本体 920…動力部 930…制御部

Claims (11)

  1. 水晶板で構成された少なくとも1枚の圧電板と、該圧電板の両面にそれぞれ設けられた電極層とを有するセンサーが積層方向に複数積層された積層体を備え、
    前記積層体は、前記各センサーを前記積層方向に接合する接合層を有することを特徴とするセンサー素子。
  2. 前記圧電板の一方の面に設けられた電極層の熱膨張係数と、前記圧電板の他方の面に設けられた電極層の熱膨張係数とは、実用上一致している請求項1に記載のセンサー素子。
  3. 前記複数のセンサーの前記各電極層の熱膨張係数は互いに実用上一致している請求項1または2に記載のセンサー素子。
  4. 前記接合層の厚さは、0.2μm以上2.0μm以下である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のセンサー素子。
  5. 前記積層体では、前記接合層は、前記複数のセンサーの間にそれぞれ設けられている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のセンサー素子。
  6. 水晶板で構成された少なくとも1枚の圧電板と、該圧電板の両面にそれぞれ設けられた電極層とを有する複数のセンサーと、
    複数の前記センサーが積層方向に積層された積層体を備え、
    前記積層体は、前記積層方向に接合する接合層を有するセンサー素子と、
    前記センサー素子から出力された電圧に基づいて、前記外力を検出する外力検出回路とを備えていることを特徴とする力検出装置。
  7. 前記センサーデバイスは、3つ以上設けられている請求項6に記載の力検出装置。
  8. アームを複数有し、前記複数のアームの隣り合う前記アーム同士を回動自在に連結してなる少なくとも1つのアーム連結体と、
    前記アーム連結体の先端側に設けられたエンドエフェクタと、
    前記アーム連結体と前記エンドエフェクタとの間に設けられ、前記エンドエフェクタに加えられる外力を検出する請求項6または7に記載の前記力検出装置とを備えていることを特徴とするロボット。
  9. 電子部品を把持する把持部と、
    前記把持部に加えられる外力を検出する請求項6または7に記載の前記力検出装置とを備えていることを特徴とする電子部品搬送装置。
  10. 電子部品を把持する把持部と、
    前記電子部品を検査する検査部と、
    前記把持部に加えられる外力を検出する請求項6または7に記載の前記力検出装置とを備えていることを特徴とする電子部品検査装置。
  11. 工具を装着し、前記工具を変位させる工具変位部と、
    前記工具に加えられる外力を検出する請求項6または7に記載の前記力検出装置とを備えていることを特徴とする部品加工装置。
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