JP6475902B1 - 液槽内における集液装置、およびそれを備える上向ろ過装置 - Google Patents

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Abstract

外部動力を使用することなく、集液樋を旋回させることができ、もって液槽内の液体を、液槽内の局所に滞留することなく、効率よく集液できるようにした液槽内における集液装置、およびそれを備える上向ろ過装置を提供する。
集水装置15を、本ろ過槽4内の清水Aに、垂直軸B回りに回転可能として浮かべられ、垂直軸Bと直交する中心線Cを挟んで互いに対向する側板21aのいずれか一方における垂直軸Bから離れた部分に集水口22が設けられ、両側板21aの外側面に作用する水圧の差によって、垂直軸B回りに旋回させられるようにした集水樋21と、一端が集水樋21に接続され、かつ他端が本ろ過槽4外に配設され、集水樋21内に溜まった清水Aを本ろ過槽4外に排出する排水管16、23とを備えているものとする。

Description

本発明は、液槽内における集液装置、およびそれを備える上向ろ過装置に関する。
汚水を、ろ過材内を上方へ向かって通過させることにより、ろ過させるようにした上向ろ過装置においては、ろ過済みの清水は、ろ過材の上方に配設した集水装置より、それに接続した集水管を通って、外部に排出されるようになっている(例えば特許文献1〜3参照)。
従来の集水装置には、集水樋を、その上縁がろ過槽内の清水の水面より下位となるようにしてろ過槽内に固定し、集水樋内に溢流した清水を、集水樋に接続した集水管を経て外部に排出するようにした樋状のもの(例えば特許文献1および2参照)と、水平とした集水管を、ろ過槽内の清水の水面より下方に配設し、集水管の外周に設けた複数の集水孔を通って集水管内に流入した清水を、集水管を通って外部に排出するようにしたもの(例えば特許文献3参照)とがある。
特許第3475201号公報 特許第3543965号公報 特許第3769561号公報
しかし、特許文献1〜3に記載されている従来の上向ろ過装置においては、ろ過槽内における清水の集水範囲が小さいため、集水装置から離れた場所や、ろ過槽内のコーナー部において、清水の表面水が長時間滞留することがある。
このような清水が長時間滞留した部分においては、清水中に含まれる微粒子が、その自己凝集力によって凝縮し、凝集塊となって浮遊することがある。
このような微粒子の凝集塊の発生を防止するためには、清水が局所に滞留することなく、速やかに集水されるようにすることが必要である。
そのためには、ろ過槽内の清水を低速で攪拌させることが考えられるが、そのためには、攪拌装置を駆動するための電力等の動力が必要となり、設備費用や維持費用がかかることになる。
このような問題は、上向ろ過装置に限ったものではなく、例えば、汚水、工場廃液、飲料水、その他の液体を貯留する液槽内の液体を集液する集液装置に共通する問題である。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑みてなされたもので、電力等の外部動力を使用することなく、集液樋を旋回させることができ、もって液槽内の液体を、液槽内の局所に滞留することなく、効率よく集液できるようにした液槽内における集液装置、およびそれを備える上向ろ過装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)液槽内における液体を集液する装置において、前記液槽内の液体に、垂直軸回りに回転可能として浮かべられ、かつ前記垂直軸と直交する中心線を挟んで互いに対向する側板のいずれか一方のみにおける前記垂直軸から離れた部分に集液口を設けるか、または前記両側板に開口面積が異なる集液口を設け、前記両側板の外側面に作用する液圧の差によって、前記垂直軸回りに旋回させられるようにした集液樋と、一端が前記集液樋に接続され、かつ他端が前記液槽外に配設され、前記集液樋内に溜まった液体を前記液槽外に排出する排液管とを備えるものとする。
このような構成によると、液槽内の液体は、集液樋の集液口より集液樋内に流入し、そこから排液管を通って液槽外に排出される。
集液樋における中心線を挟んで互いに対向する側板の外側の液圧を受ける受圧面積は、集液口が設けられていない側板、または開口面積が小さい集液口が設けられている側板の方が、集液口が設けられている側板、または開口面積が大きい集液口が設けられている側板の方より、集液口の開口面積、または集液口の開口面積の差に相当する分だけ大であるので、その受圧面積の差によって、集液樋は、液槽内の液体の圧力により、垂直軸を中心として、集液口が設けられている側板、または開口面積が大きい集液口が設けられている側板の方に向かって旋回させられる。
この集液樋の旋回により、液槽内の液体に流れが生じるので、液槽内の液体が液槽内の局所に滞留するのを防止することができ、もって、液体の滞留時に生じるおそれのある微粒子の凝集塊の発生を防止することができる。
しかも、液槽内の液体の圧力を利用して集液樋を旋回させるので、攪拌装置を用いる場合のように、電力等の外部動力を使用する必要がなく、設備費用や維持費用を低減することができる。
さらに、集液樋は、液槽内において旋回しつつ集液するので、固定式の集液樋より、広範囲の液面から均一に効率よく集液することができる。
(2)上記(1)項において、前記集液樋における底板に設けた下方を向く排液筒を、前記液槽内に設けた前記排液管における上方を向く開口部に回転可能として嵌合し、前記集液樋を前記排液管の開口部を中心として旋回可能とする。
このような構成によると、排液管を利用して、集液樋を垂直軸回りに回転可能として安定よく支持することがでるだけでなく、集液樋に貯留した液体を、排液筒と排液管とを通して、液槽外に円滑に排出することができる。
(3)上記(2)項において、前記排液筒内に、その中を流下する液体を螺旋状に案内することにより、その反作用で、前記集液樋の旋回を助長させるようにした螺旋流形成手段を設ける。
このような構成によると、排液筒から旋回流が排液管に流下することにより、集液樋の旋回を助長させることができる。
(4)液槽内における液体を集液する装置において、一端が前記液槽内において上方に向かって開口するように配設され、かつ他端が前記液槽外に配設された排液管と、前記液槽内の液体に浮かべられ、外周壁の一部に集液口が設けられ、かつ底板に下方を向く排液筒が設けられ、前記排液筒が前記排液管の一端の開口部に回転可能として嵌合され、前記集液口より流入した前記液槽内の液体を前記排液筒より前記排液管に流出するようにした横長の集液樋と、前記集液樋における排液筒内に設けられ、前記排液筒内を流れる液体を螺旋状に案内することにより、その反作用で前記集液樋を前記排液管の一端の開口部を中心として旋回させる螺旋流形成手段とを備えるものとする。
このような構成によると、液槽内の液体は、集液樋の集液口より集液樋内に流入し、そこから排液管を通って液槽外に排出される。
液体が排液管内を流下するとき、液体は螺旋流形成手段により螺旋状に流れるように案内され、そのときの反作用により、排液管およびそれと一体の集液樋全体は、排液管の一端の開口部を中心として旋回させられる。
この集液樋の旋回により、液槽内の液体に流れが生じるので、液槽内の液体が液槽内の局所に滞留するのを防止することができ、もって、液体の滞留時に生じるおそれのある微粒子の凝集塊の発生を防止することができる。
しかも、排液管内を流下する液体の流下するエネルギーを利用して集液樋を旋回させるので、攪拌装置を用いる場合のように、電力等の外部動力を使用する必要がなく、設備費用や維持費用を低減することができる。
さらに、集液樋は、液槽内において旋回しつつ集液するので、固定式の集液樋より、広範囲の液面から均一に効率よく集液することができる。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、前記集液樋を、前記液槽内の液体の液面とともに昇降可能として支持し、かつ前記集液樋における集液口の下縁が前記液槽内の液体の液面より下位の一定範囲を維持するように前記集液樋の浮力を調整するフロートを、前記集液樋に設ける。
このような構成によると、液槽内の液面の位置が変動しても、集液樋を液面から一定の高さに維持することができ、集液量の大幅な変動を防止することができる。
(6)本ろ過槽の底壁のやや上方に設けた多孔の水平受板の上面に、本ろ過材を重積し、被処理水が前記水平受板と本ろ過材とを上向きに通過することにより、ろ過されるようにした上向ろ過装置において、前記本ろ過槽を液槽とし、かつ前記本ろ過槽に、上記(1)〜(5)項のいずれかに記載の液槽内における集液装置を設ける。
このような構成によると、本ろ過槽内において、集液樋を、電力等の外部動力を使用することなく旋回させることができ、もって本ろ過槽内の清水を、本ろ過槽内の局所に滞留することなく、効率よく集液できるようにした集液装置を備える上向ろ過装置を提供することができる。
本発明によると、電力等の外部動力を使用することなく、集液樋を旋回させることができ、もって液槽内の液体を、液槽内の局所に滞留することなく、効率よく集液できるようにした液槽内における集液装置、およびそれを備える上向ろ過装置を提供することができる。
本発明の液槽内における集液装置の第1の実施形態を備える上向ろ過装置の一実施形態の概略縦断正面図である。 図1のII−II線における横断平面図である。 図2のIII−III線における拡大縦断正面図である。 図2のIV−IV線における拡大縦断側面図である。 図3のV−V線における拡大横断平面図である。 上記実施形態における集水樋の斜視図である。 集水樋の変形例の斜視図である。 本発明の液槽内における集液装置の第2の実施形態における集水樋を示す斜視図である。 図8のIX−IX線における拡大横断平面図である。 図9のX−X線における縦断正面図である。
以下、本発明の液槽内における集液装置の第1の実施形態を備える上向ろ過装置の一実施形態を、図1〜図6を参照して説明する。
この上向ろ過装置の基本的な構成は、特許文献1に記載されているものと同様であるので、それらについては簡単に説明し、その後に、本発明に係る集液装置の第1の実施形態について詳細に説明する。
図1および図2に示すように、コンクリート製の立方体状の上向ろ過槽1の内部は、垂直隔壁2により、やや小幅の予備ろ過槽3と、広幅の本ろ過槽(液槽)4とに仕切られている。
予備ろ過槽3の上部適所には、外部へ通ずる流入管5が接続され、その内端は、上向管6となっており、上向管6の上端は、予備ろ過槽3内の上端付近に開口している。
予備ろ過槽3の中段部には、水平の多孔板7が係止保持され、多孔板7の上面には、適宜の予備ろ過材8が重積されている。本ろ過槽4との反対側において、予備ろ過槽3の下端には、外部へ通じる排泥管9が設けられている。
本ろ過槽4の底壁4aは、予備ろ過槽3の底壁3aの方へ向かって、やや下向傾斜し、本ろ過槽4の底壁4aの上方には、多孔もしくは格子状の水平受板10が配設されている。
水平受板10の下方において前記垂直隔壁2には、連通孔11が設けられている。
水平受板10の上面には、上方へ向かって順次粒度が小となる砕石もしくは砂利、および砂その他任意の材料からなる本ろ過材12が、適宜の高さに重積されている。
本ろ過材12の適宜の高さのところに、図示しない圧力水源に連なり、かつ吐水孔を有する水平枠状の洗浄管13が埋込み状態で設けられている。
本ろ過材12の適所には、上面に排泥溝14aを有する排泥板14が、その上面を本ろ過材12の上面とほぼ一致させて立設されている。
本ろ過槽4内の上端付近には、後に詳細に説明する集水装置(集液装置)15が設けられ、そこから導出した排水管(排液管)16の先端は、本ろ過槽4の一側上端に区画形成したろ過速度調整槽17内に開口している。
排水管16の先端開口部よりやや下方においてろ過速度調整槽17内にはノッチ板18が設けられ、その下方には、外部へ通じるろ過水の流出管19が設けられている。
流入管5から流入して、予備ろ過槽3内を下降し、予備ろ過材8および多孔板7を通過した汚水は、垂直隔壁2の連通孔11を通って、本ろ過槽4における水平受板10より下方に形成された沈殿槽20内へ流入し、緩速で移動する。
沈殿槽20内において沈殿物を沈殿した汚水は、公知のように、水平受板10および本ろ過材12を通過して浄化され、ろ過済みの清水(液体)Aは、集水装置15、排水管16、ノッチ板18、流出管19を経て使用個所へ送られる。
次に、集水装置15の詳細について説明する。
この集水装置15は、本ろ過槽4内の清水Aに、垂直軸B回りに回転可能として浮かべられ、かつ垂直軸Bと直交する中心線C(図2参照)を挟んで互いに対向する側板21a、21bのいずれか一方における垂直軸Bから離れた部分に集水口(集液口)22が設けられた左右1対の集水樋(集液樋)21、21と、一端が各集水樋21の底板21cに接続され、かつ他端が上記排水管16に接続されて、各集水樋21内に溜まった清水Aを本ろ過槽4外に排出する、実質的に排水管16の一部をなす左右1対の分岐管23、23とを備えている。
各集水樋21は、両側板21a、21bの外側面に作用する液圧の差によって、垂直軸B回りに旋回させられるようになっている。
図6に示すように、集水口22は、垂直軸Bに対して点対称の位置に設けられている。
すなわち、図6に示すように、集水樋21における垂直軸Bより右方の半部においては、前方の側板21aに、同じく垂直軸Bより左方の半部においては、後方の側板21bに、それぞれ倒立三角形とした2個の集水口22、22が点対称に設けられている。
集水口22の形状は、倒立三角形に限定されるものではなく、正三角形、長方形、台形、倒立台形、円形等とすることもある。
また、図7に示す変形例のように、集水樋21における各側板21a、21bの上縁部に形成した直方形の切り欠き30を、集水口22とすることもある。
各集水樋21は、水平の横長の底板21cの両側縁より側板21a、21bが起立する上向きコ字状をなし、その長手方向の両端には、集水口22の下縁が本ろ過槽4内の清水Aの水面より下位の一定範囲を維持するように集水樋21の浮力を調整する1対の直方体状のフロート24、24が設けられている。
このフロート24、24の形状は直方体に限るものではなく、球体その他の形状とすることができ、また、フロート24、24を、集水樋21の各側板21a、21bまたは底板21cに取り付けることもある。
このフロート24、24を設けたことにより、本ろ過槽4内の清水Aの水位が変動しても、集水樋21を水面から一定の高さに維持することができ、集水量の大幅な変動を防止することができる。
図3および図4に示すように、各集水樋21における底板21cの長手方向の中央部には、下方を向く排水筒(排液筒)25が設けられ、これを、図4に示すように、倒立U字状をなす分岐管23における上方を向く開口部23aに回転可能、かつ上下方向に摺動可能として上方から嵌合することにより、各集水樋21を分岐管23の開口部23aを中心として旋回可能、かつ昇降可能としてある。
開口部23aの中心は、垂直軸Bと一致させてある。
図2〜図4、および図6に示すように、集水樋21内における排水筒25の上端開口部23aの上方には、整流板21dが、底板21cより適宜の間隔を隔てるようにして、両側板21a、21b間に架設されている。
分岐管23の開口部23aの縁部には、分岐管23と排水筒25との間の水密(液密)を図るためのシール材(図示略)を設けることもあるが、この間隙からの清水Aの漏れは、清水Aの集水に関しては問題にならないので設けてはいない。
各集水樋21は、その底板21cが分岐管23の開口部23aの縁部に当接することにより、それ以上の下降が停止させられるようになっている。
図3〜図5に示すように、排水筒25の下端開口部の内面には、排水筒25内を流下する清水Aを螺旋状に案内することにより、その反作用で、集水樋21の旋回を助長させるようにした螺旋流形成手段26が設けられている。
この螺旋流形成手段26は、本実施形態においては、下方に向かって漸次縮径させた排水筒25の下端部の内面に設けた複数の螺旋状の反らせ面26aとしてある。
螺旋状の反らせ面26aのねじれ方向は、集水樋21がその両側板21a、21bの外側面に作用する清水Aの液圧の差によって旋回させられるのを助長させる方向でなければならない。
すなわち、集水樋21は、清水Aの液圧の差によって、図2において矢印で示すように、時計回りに旋回させられるので、螺旋状の反らせ面26aのねじれ方向は、図5において矢印で示すように、反時計回りとしなければならない。
螺旋流形成手段26は、この螺旋状の反らせ面26aに限定されるものではなく、排水筒25の下端部の内面に設けた複数の螺旋状の反らせ板(図示略)としたり、図9および図10に示すように、排水筒25の下端部の内面に翼端を固着したスクリュー37とすることもできる。
この螺旋流形成手段26を設けたことにより、集水樋21内に貯留された清水Aは、排水筒25内を流下するとき、反らせ面26aによって螺旋状に旋回させられ、そのときの反らせ面26aが流水より受ける反作用により、集水樋21の旋回が助長される。
排水管16の適所には、上端が本ろ過槽4内の清水Aの液面より上方において開口するようにしたエア抜き用の通気管27の下端が接続されている。
この集水装置15においては、本ろ過槽4内の清水Aは、各集水樋21の集水口22より集水樋21内に流入し、そこから排水筒25および分岐管23を通って排水管16において合流し、さらに排水管16を通って本ろ過槽4外に排出される。
図6に示す集水樋21における垂直軸Bを境とする左半部および右半部において、互いに対向する側板21a、21bの外側の水圧を受ける受圧面積は、集水口22が設けられていない側板21a、21bの方が、集水口22が設けられている側板21b、21aの方より、集水口22の開口面積(より正確には、清水Aの水面より下方の集水口22の開口面積)に相当する分だけ大であるので、その受圧面積の差によって、集水樋21は、本ろ過槽4内の清水Aの圧力により、垂直軸Bを中心として、図2および図6に矢印で示すように、集水口22が設けられている側板21b、21aの方に向かって旋回させられる。
この集水樋21の旋回により、本ろ過槽4内の清水Aに静かな流れが生じるので、本ろ過槽4内の清水Aが本ろ過槽4内の局所に滞留するのを防止することができ、もって、清水Aの滞留時に生じるおそれのある微粒子の凝集塊の発生を防止することができる。
しかも、本ろ過槽4内の清水Aの圧力を利用して集水樋21を旋回させるので、攪拌装置を用いる場合のように、電力等の外部動力を使用する必要がなく、設備費用や維持費用を低減することができる。
さらに、集水樋21は、本ろ過槽4内において旋回しつつ集水するので、固定式の集水樋より、広範囲の水面から均一に効率よく集水することができる。
また、集水樋21における底板21cに設けた下方を向く排水筒25を、本ろ過槽4内に設けた分岐管23における上方を向く開口部23aに回転可能として嵌合することにより、分岐管23、ひいては排水管16を利用して、集水樋21を垂直軸B回りに回転可能として安定よく支持することがでるだけでなく、集水樋21に貯留した清水Aを、排水筒25と分岐管23、排水管16等とを通して、本ろ過槽4外に円滑に排出することができる。
このような集水装置15を、上向ろ過装置における本ろ過槽4に設けたことにより、集水樋21を、電力等の外部動力を使用することなく、旋回させることができ、もって本ろ過槽4内の清水Aを、本ろ過槽4内の局所に滞留することなく、効率よく集水できるようにした上向ろ過装置を提供することができる。
図8〜図10は、本発明の液槽内における集液装置の第2の実施形態における集水樋(集液樋)を示す。
なお、本発明の液槽内における集液装置の第1の実施形態におけるのと同一または類似の部材には、同一の符号を付して図示するに止め、それらについての詳細な説明は省略する。
この集水樋(集液樋)31は、集液装置の第1の実施形態における集水樋21の両側板21a、21b、底板21c、整流板21d、フロート24、24および排水筒25と同様の両側板31a、31b、底板31c、整流板31d、フロート32、32および排水筒33を備えている。
両側板31a、31bには、互いに対向する位置に、同一寸法とした複数の円型の集水口(集液口)34が設けられている。
したがって、この集水樋31は、両側板31a、31bの外側面に作用する清水Aの液圧は同一となるので、その液圧の差による旋回力は発生することはない。
排水筒33の下端部は、下方に向かって漸次縮径させられており、その下端部の内面には、ハブ35の外周に複数のブレード36が円周方向に等間隔で突設されたスクリュウ37が、各ブレード36の翼端を排水筒33の下端部内面に固着されるようにして設けられている。
このスクリュウ37における各ブレード36の上面が、集液装置の第1の実施形態における排水筒25の内面における反らせ面26aと同様に、排水筒33内を流下する清水Aを螺旋状に案内することにより、その反作用で集液樋31を垂直軸Bに旋回させる力を発生させる反らせ面をなしている。
排水筒33は、第1の実施形態における分岐管23の上方を向く開口部23aに回転可能、かつ上下方向に摺動可能として上方から嵌合され、集水樋31は分岐管23の開口部23aの中心、すなわち垂直軸Bを中心として、旋回可能、かつ昇降可能として支持されている。
この第2の実施形態においては、スクリュウ37が、排水筒33内に設けられ、排液筒33内を流れる清水Aを螺旋状に案内することにより、その反作用で集水樋31を分岐管23の開口部23aを中心として旋回させる螺旋流形成手段38をなしている。
したがって、第2の実施形態においては、集水樋31は、螺旋流形成手段38のみによって旋回させられるようになっている。
なお、螺旋流形成手段38におけるスクリュウ37の各ブレード36の捩り方向を、上記第2の実施形態におけるものと逆方向とすることにより、集水樋31を、上記のものと逆方向に旋回させることができる。
その他の構成は、第1の実施形態におけるのと同様であり、それらについての図示および詳細な説明は省略する。
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱することなく、例えば、次のような幾多の変形した態様での実施が可能である。
(1)図3〜図5に示す螺旋流形成手段26を省略し、すなわち排水筒25の下端部を、内面に反らせ面26aを設けない単純な円筒形、または倒立截頭円錐形とし、集水樋21における互いに対向する側板21a、21bの外側面に作用する清水Aの液圧の差のみによって、集水樋21を旋回させるようにする。
(2)集水樋21および分岐管23を、それぞれ1個のみとする。
(3)3個以上の集水樋21および分岐管23を並設する。
(4)集水樋21を、例えば排泥板14の上端に立設した支柱(図示略)に回転可能として枢着する。
(5)集水樋21における底板21cの一側端部の下面に排水筒25を設け、集水樋21が一側端部を中心として旋回するようにする。
(6)集水樋21における互いに対向する側板21a、21bの垂直軸Bから離れた部分に、開口面積が異なる集水口を設け、その集水口の開口面積の差に基づく両側板21a、21bの外側面に作用する液圧の差によって、集水樋21が垂直軸B回りに旋回させられるようにする。
上記実施形態は、本発明の液槽内における集水装置を、上向ろ過装置に適用した場合のものであるが、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、貯留槽等に貯留した汚水、工場廃液、油、飲料水、その他の液体を集液する集液装置に適用することができる。
上記実施形態においては、集水する対象が本ろ過材12を通過して浄化された、ろ過済みの清水Aであるので、本ろ過槽4、集水装置15、排水管16、集水樋21、集水口22、排水筒25等の用語を使用したが、集水する対象が、工場廃液や油その他の水以外の液体の場合には、液槽、集液装置、排液管、集液樋、集液口、排液筒等の用語を使用するのが適切であるので、それらを、上記各用語の後に括弧書きで記載し、かつ特許請求の範囲においては、上位概念の用語を用いた。
A 清水(液体)
B 垂直軸
C 中心線
1 上向ろ過槽
2 垂直隔壁
3 予備ろ過槽
3a底壁
4 本ろ過槽(液槽)
4a底壁
5 流入管
6 上向管
7 多孔板
8 予備ろ過材
9 排泥管
10 水平受板
11 連通孔
12 本ろ過材
13 洗浄管
14 排泥板
14a排泥溝
15 集水装置(集液装置)
16 排水管(排液管)
17 ろ過速度調整槽
18 ノッチ板
19 流出管
20 沈殿槽
21 集水樋(集液樋)
21a、21b 側板
21c底板
21d整流板
22 集水口(集液口)
23 分岐管(排液管)
23a開口部
24 フロート
25 排水筒(排液筒)
26 螺旋流形成手段
26a反らせ面
27 通気管
30 切り欠き
31 集水樋(集液樋)
31a、31b 側板
31c底板
32 フロート
33 排水筒(排液筒)
34 集水口(集液口)
35 ハブ
36 ブレード
37 スクリュウ
38 螺旋流形成手段

Claims (6)

  1. 液槽内における液体を集液する装置において、
    前記液槽内の液体に、垂直軸回りに回転可能として浮かべられ、かつ前記垂直軸と直交する中心線を挟んで互いに対向する側板のいずれか一方のみにおける前記垂直軸から離れた部分に集液口を設けるか、または前記両側板に開口面積が異なる集液口を設け、前記両側板の外側面に作用する液圧の差によって、前記垂直軸回りに旋回させられるようにした集液樋と、
    一端が前記集液樋に接続され、かつ他端が前記液槽外に配設され、前記集液樋内に溜まった液体を前記液槽外に排出する排液管
    とを備えることを特徴とする液槽内における集液装置。
  2. 前記集液樋における底板に設けた下方を向く排液筒を、前記液槽内に設けた前記排液管における上方を向く開口部に回転可能として嵌合し、前記集液樋を前記排液管の開口部を中心として旋回可能とした請求項1記載の液槽内における集液装置。
  3. 前記排液筒内に、その中を流下する液体を螺旋状に案内することにより、その反作用で、前記集液樋の旋回を助長させるようにした螺旋流形成手段を設けた請求項2記載の液槽内における集液装置。
  4. 液槽内における液体を集液する装置において、
    一端が前記液槽内において上方に向かって開口するように配設され、かつ他端が前記液槽外に配設された排液管と、
    前記液槽内の液体に浮かべられ、外周壁の一部に集液口が設けられ、かつ底板に下方を向く排液筒が設けられ、前記排液筒が前記排液管の一端の開口部に回転可能として嵌合され、前記集液口より流入した前記液槽内の液体を前記排液筒より前記排液管に流出するようにした横長の集液樋と、
    前記集液樋における排液筒内に設けられ、前記排液筒内を流れる液体を螺旋状に案内することにより、その反作用で前記集液樋を前記排液管の一端の開口部を中心として旋回させる螺旋流形成手段
    とを備えることを特徴とする液槽内における集液装置。
  5. 前記集液樋を、前記液槽内の液体の液面とともに昇降可能として支持し、かつ前記集液樋における集液口の下縁が前記液槽内の液体の液面より下位の一定範囲を維持するように前記集液樋の浮力を調整するフロートを、前記集液樋に設けた請求項1〜4のいずれかに記載の液槽内における集液装置。
  6. 本ろ過槽の底壁のやや上方に設けた多孔の水平受板の上面に、本ろ過材を重積し、被処理水が前記水平受板と本ろ過材とを上向きに通過することにより、ろ過されるようにした上向ろ過装置において、前記本ろ過槽を液槽とし、かつ前記本ろ過槽に、請求項1〜5のいずれかに記載の液槽内における集液装置を設けたことを特徴とする上向ろ過装置。
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