JP6475523B2 - 制御回路及び検出器 - Google Patents

制御回路及び検出器 Download PDF

Info

Publication number
JP6475523B2
JP6475523B2 JP2015050863A JP2015050863A JP6475523B2 JP 6475523 B2 JP6475523 B2 JP 6475523B2 JP 2015050863 A JP2015050863 A JP 2015050863A JP 2015050863 A JP2015050863 A JP 2015050863A JP 6475523 B2 JP6475523 B2 JP 6475523B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control circuit
terahertz wave
calibration process
voltage
current value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015050863A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016170102A (ja
Inventor
千隼 小川
千隼 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP2015050863A priority Critical patent/JP6475523B2/ja
Publication of JP2016170102A publication Critical patent/JP2016170102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6475523B2 publication Critical patent/JP6475523B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、超伝導トンネル接合素子(以下「STJ素子」という。)を用いてテラヘルツ波を検出する技術に関する。
人が着用している衣類や、封筒、容器、荷物等に収容された麻薬等の違法薬物や爆薬等の危険物を、テラヘルツ波を用いて検出する技術が従来から提案されている。特許文献1には、光源からテラヘルツ波を所定の検査対象物に向けて出射し、当該検査対象物を透過したテラヘルツ波を検出する技術が開示されている。
特開2006−71412号公報
テラヘルツ波を検出する検出器には、テラヘルツ波から生じさせたフォノンを、超伝導トンネル接合(STJ:Superconducting Tunnel Junction)素子によって検出し、検出したテラヘルツ波に応じた信号を出力するように構成されるものがある。この検出器では、STJ素子を流れる微弱な信号の電流値を読み取るため、テラヘルツ波の十分な検出精度を確保するためには、STJ素子に印加するバイアス電圧が適切に設定されていなければならない。しかし、STJ素子の最適なバイアス電圧は個体差等によって異なるため、バイアス電圧の設定に多大な時間を要することがあった。
そこで、本発明は、STJ素子に印加するバイアス電圧の設定を容易にするための技術を提供することを目的とする。
本発明の制御回路は、超伝導トンネル接合素子により検査対象物からのテラヘルツ波を検出する検出器の受波部に対する、テラヘルツ波の照射時と非照射時との各々に関し、前記超伝導トンネル接合素子に対して複数の電圧値のバイアス電圧を各々印加したときに前記超伝導トンネル接合素子を流れる検出信号電流の電流値に基づき検出用のバイアス電圧を設定する、キャリブレーション処理を行う。
この発明によれば、テラヘルツ波の照射時と非照射時との各々に関し、複数の電圧値のバイアス電圧を各々印加したときに超伝導トンネル接合素子を流れる検出信号電流の電流値に基づき検出用のバイアス電圧を設定するキャリブレーション処理を行うため、STJ素子に印加するバイアス電圧の設定を容易にすることができる。
本発明の制御回路において、前記検出器に対するテラヘルツ波の照射時と非照射時との各々に関し、前記超伝導トンネル接合素子に対して前記検出用のバイアス電圧を印加したときに前記超伝導トンネル接合素子を流れる検出信号電流の電流値に基づき、前記キャリブレーション処理の再実行の要否を判定してもよい。
この発明によれば、設定した検出用のバイアス電圧を超伝導トンネル接合素子に印加したときの検出信号電流の電流値に基づきキャリブレーション処理の再実行の要否を判定するため、キャリブレーション処理が必要なタイミングを的確に判定することができる。
本発明の制御回路において、前記検査対象物の検査が行われるタイミングに基づき、前記キャリブレーション処理を行ってもよい。
この発明によれば、検査が行われるときのテラヘルツ波の検出精度を高くしやすい。
本発明の制御回路において、所定の時間間隔で、前記キャリブレーション処理を行ってもよい。
この発明によれば、テラヘルツ波の検出精度の時間変動を小さくすることができる。
本発明の制御回路において、前記超伝導トンネル接合素子の温度、前記超伝導トンネル接合素子が受ける電気的なノイズ、電磁波によるノイズ、または振動に基づき、前記キャリブレーション処理を行ってもよい。
この発明によれば、テラヘルツ波の検出精度に影響を与えやすい外的要素を原因とした検出精度の変動を小さくすることができる。
本発明の制御回路において、前記検出用のバイアス電圧を設定できない場合、エラー信号を出力してもよい。
この発明によれば、一定程度のテラヘルツ波の検出精度を確保できないことを示す信号を出力することができる。
本発明の検出器は、上記構成の制御回路と、前記受波部に対してテラヘルツ波を照射する照射手段と、前記超伝導トンネル接合素子に対して前記複数の電圧値のバイアス電圧を印加する電圧印加手段と、前記超伝導トンネル接合素子を流れる検出信号電流の電流値を計測する計測手段とを備える。
この発明によれば、テラヘルツ波の照射時と非照射時との各々に関し、複数の電圧値のバイアス電圧を各々印加したときに超伝導トンネル接合素子を流れる検出信号電流の電流値に基づき検出用のバイアス電圧を設定するキャリブレーション処理を行うため、STJ素子に印加するバイアス電圧の設定を容易にすることができる。
本発明の一実施形態に係るテラヘルツ波検出器の構成を示すブロック図。 同実施形態に係る基板吸収型STJ素子の構成を示す図。 同実施形態に係る制御装置の電気的構成を示すブロック図。 同実施形態に係るキャリブレーション処理を示すフローチャート。 同実施形態に係るSTJ素子の電圧−電流特性の一例を示すグラフ。 同実施形態に係る要否判定処理Iを示すフローチャート。 同実施形態に係るSTJ素子の電圧−電流特性の一例を示すグラフ。 同実施形態に係る要否判定処理IIが採用される検査システムの一例を示す図。 同実施形態に係る要否判定処理IIを示すフローチャート。 同実施形態に係る要否判定処理IIIを示すフローチャート。 同実施形態に係る要否判定処理IVを行うテラヘルツ波検出器の構成を示すブロック図。 同実施形態に係る要否判定処理IVを示すフローチャート。
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係るテラヘルツ波検出器1の構成を示すブロック図である。テラヘルツ波検出器1は、検査の対象である検査対象物Tからのテラヘルツ波を検出して、物質Sの存在の有無や、物質Sの種類を判定する検出器である。テラヘルツ波は、例えば、0.7THzから30THzまでの周波数帯に属する電磁波である。物質Sは、例えば、麻薬等の違法薬物や、爆薬等の危険物である。検査対象物Tは、例えば、空港や税関等の所定の場所を訪れた人や、その人が所持する物(荷物)、封筒や小包等の郵便物である。
図1に示すように、テラヘルツ波検出器1は、照射装置10と、集光装置20と、基板吸収型STJ素子30と、冷却装置40と、制御装置50と、物質判定装置60とを備える。図1において実線の矢印は信号の流れを意味し、二点鎖線の矢印はテラヘルツ波が伝搬する方向を意味する。
照射装置10は、例えばテラヘルツ波発生装置を備え、発生させたテラヘルツ波を、テラヘルツ波検出器1の検出領域に存在する検査対象物Tと、テラヘルツ波検出器1の受波部とに選択的に照射する装置である。図2に示すように、テラヘルツ波検出器1の受波部は、本実施形態では集光装置20である。照射装置10は、更にテラヘルツ波の照射方向を変更するための照射方向変更手段を備える。照射方向変更手段は、例えば、発生させたテラヘルツ波を所定の方向に反射するミラーやレンズを含む光学系、及び当該ミラーの向きを変更するモーター等の駆動装置を含む。照射装置10は、キャリブレーション処理時には、図1,2に示すように集光装置20に対してテラヘルツ波を照射し、検査対象物Tの検査時には、図1に示すように検査対象物Tに対してテラヘルツ波を照射する。
集光装置20は、例えば高抵抗シリコンからなる超半球レンズを含み、入射したテラヘルツ波を、基板吸収型STJ素子30の位置に集光する装置である。集光装置20は、ここでは、照射装置10が照射したテラヘルツ波のうち、物質Sが反射したテラヘルツ波を集光する。集光装置20は、テラヘルツ波を受波する受波部に相当する。
基板吸収型STJ素子30は、基板吸収型の超伝導トンネル接合素子である。図2は、基板吸収型STJ素子30の構成を示す図である。基板吸収型STJ素子30は、吸収体基板31と、STJ素子32とを備える。吸収体基板31は、テラヘルツ波を受けてフォノンを生じさせる基板である。吸収体基板31は、例えば、テラヘルツ波を吸収しやすいLiNbO3(ニオブ酸リチウム)やLiTaO3(タンタル酸リチウム)等からなる単結晶基板であり、集光装置20が接着等により密着させてある。
STJ素子32は、吸収体基板31が生じさせたフォノンを検出して、テラヘルツ波に応じた電気信号を出力する素子である。STJ素子32は、吸収体基板31側から順に、下部電極32a、トンネル障壁(トンネルバリア)32b、及び上部電極32cを積層した構造である。下部電極32aは、吸収体基板31の上面に設けられ、超伝導電極材料の単層、または超伝導エネルギーギャップの異なる二層の膜からなる電極である。トンネル障壁32bは、例えばAlOx(酸化アルミニウム)によって構成された絶縁膜からなる。上部電極32cは、超伝導電極材料の単層、または超伝導エネルギーギャップの異なる二層の膜からなる電極である。
冷却装置40は、例えば小型機械式冷凍機を備え、基板吸収型STJ素子30を冷却させる装置である。
制御装置50は、テラヘルツ波検出器1を制御する装置である。制御装置50が行う主な制御として、STJ素子32に印加するバイアス電圧を設定するキャリブレーション処理に関する制御がある。また、制御装置50は、照射装置10によるテラヘルツ波の照射の有無や照射方向を制御する。
物質判定装置60は、STJ素子32により出力された信号に基づいて、テラヘルツ波を放射する物質Sの存在の有無や種類を判定する装置である。
図3は、制御装置50の電気的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、STJ素子32は、一端(例えば下部電極32a)が接地点GNDと接続され、他端(上部電極32c)が電流計52の一端と接続される。STJ素子32には、更に、バイアス電源51が並列に接続される。バイアス電源51は、ここでは、正極が接地点GNDと接続され、負極が電流計52の一端と接続される。バイアス電源51は、直流の可変電圧源で、STJ素子32を動作させるためのバイアス電圧を、STJ素子32に印加する。
電流計52は、STJ素子32を流れる電流の電流値を計測する計測手段である。電流計52は、計測した電流値を示すアナログ形式の信号を、A/D変換器53に出力する。A/D変換器53は、電流計52からのアナログ形式の信号をデジタル形式に変換する。
データバッファ54は、A/D変換器53からの信号に基づいて電流値のデータをバッファリングする。データ格納部55は、データバッファ54にバッファリングされたデータや、制御回路57の制御に応じたデータが格納されるメモリである。比較部56は、照射装置10によるテラヘルツ波の照射時にSTJ素子32を流れる電流の電流値と、非照射時にSTJ素子32を流れる電流の電流値とを比較して、これらの差を示す検出信号電流の電流値の信号を、制御回路57に出力する。
制御回路57は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置やメモリを備え、複数の電圧値のバイアス電圧をSTJ素子32に各々印加したときの検出信号電流の電流値に基づき検出用のバイアス電圧を設定する、キャリブレーション処理を行う。検出用のバイアス電圧とは、検査対象物T(物質S)からのテラヘルツ波を検出するときに使用されるバイアス電圧のことをいう。制御回路57は、バイアス電源51に印加させるバイアス電圧を制御するためのデジタル形式の電圧制御信号を、D/A変換器58に出力する。D/A変換器58は、この電圧制御信号をデジタル形式からアナログ形式に変換し、変換後の電圧によってバイアス電源51を制御することにより、STJ素子32にバイアス電圧を印加する電圧印加手段である。また、制御回路57は、照射装置10に対して、テラヘルツ波の照射または非照射、更にはテラヘルツ波の照射方向を制御するための照射制御信号を出力する。また、制御回路57は、物質Sの検出時においては、電流計52により計測された電流の電流値を示す検出信号を、物質判定装置60に出力する。
図4は、制御回路57が行うキャリブレーション処理を示すフローチャートである。図5は、STJ素子32の電圧−電流特性の一例を示すグラフである。図5のグラフにおいて、横軸がバイアス電圧の電圧値、縦軸が計測された電流値を表す。また、実線は照射時のグラフで、破線は非照射時のグラフである。初回のキャリブレーション処理は、例えば、テラヘルツ波検出器1の製品出荷前のタイミング、またはテラヘルツ波検出器1を使用する場所に設置されたタイミングで行われる。
まず、制御回路57は、バイアス電圧の電圧値Vmを指定する変数mを「1」に設定する(ステップS1)。バイアス電圧の電圧値Vmは、ここでは、0VからSTJ素子32のギャップ電圧の電圧値Vgまでの電圧範囲をn等分し(n=100とする。)、低電圧側から数えてm番目の電圧である。電圧値V1は、ここではVg/100である。
なお、nは100以外の値であってもよいし、電圧範囲は等分割以外で分割されてもよい。
次に、制御回路57は、バイアス電源51を制御して、電圧値Vmのバイアス電圧をSTJ素子32に印加させる(ステップS2)。次に、制御回路57は、照射装置10を制御して、集光装置20に対してテラヘルツ波を照射させる(ステップS3)。次に、制御回路57は、電流計52を用いて、STJ素子32を流れる電流の電流値を計測する(ステップS4)。ここで計測される電流値をIm1とする。図5に示すように、電流値Im1は、テラヘルツ波の照射時において電圧値Vmのバイアス電圧が印加された場合にSTJ素子32を流れる電流の電流値である。
次に、制御回路57は、照射装置10を制御として、照射装置10にテラヘルツ波を照射させないようにする(つまり非照射とする)制御を行う(ステップS5)。次に、制御回路57は、電流計52を用いて、STJ素子32を流れる電流の電流値を計測する(ステップS6)。ここで計測される電流値をIm2とする。図5に示すように、電流値Im2は、テラヘルツ波の非照射時において電圧値Vmのバイアス電圧が印加された場合にSTJ素子32を流れる電流の電流値である。
次に、制御回路57は、比較部56を制御して、電流値Im1と電流値Im2との差であるIm1−Im2を、検出信号電流の電流値Imとして計算する(ステップS7)。制御回路57は、電流値Imのデータを、自身のメモリまたはデータ格納部55に格納する。
次に、制御回路57は、n=100かどうかを判定する(ステップS8)。即ち、制御回路57は、電圧値0Vから電圧値Vgまでの電圧範囲の全体で、電流値Imを計算したかどうかを判定する。制御回路57は、ここではステップS8で「NO」と判定し、変数mを「1」だけインクリメントして(ステップS9)、ステップS2の処理に戻す。
制御回路57は、変数m=2から100までの各値とした場合も、ステップS2〜S8の処理を実行して、電流値Imを計算する。STJ素子32の電圧−電流特性が図5のグラフで表される場合、各バイアス電圧の電圧値に対応する電流値Imは、電流値Im1のグラフと電流値Im2のグラフとの差に相当する。
制御回路57は、ステップS8で「YES」と判定すると、電流値Imが最大となった変数mを求める(ステップS10)。次に、制御回路57は、最大となった電流値Imが閾値以上であるかどうかを判定する(ステップS11)。ステップS10で「YES」と判定した場合、制御回路57は、この電流値Imを「Ib0」とし、この電流値Imが得られたバイアス電圧の電圧値Vmを「Vb0」として、データ格納部55に格納する(ステップS12)。この処理により、制御回路57は、検出用のバイアス電圧を設定する。
物質判定装置60は、この検出用のバイアス電圧がSTJ素子32に印加されたときにSTJ素子32を流れる電流を示す検出信号に基づいて、物質Sの有無や種類を判定する。
ステップS8で「NO」と判定した場合、制御回路57は、エラー信号を出力する(ステップS13)。エラー信号は、電流値Imが閾値よりも小さく、テラヘルツ波の検出精度が十分に確保されない場合に出力される信号である。このように制御回路57は、テラヘルツ波検出器1において一定程度のテラヘルツ波の検出精度を確保するためのバイアス電圧を設定できない場合、エラー信号を出力する。エラー信号の形式は特に問わないが、例えば、画像の表示や音声によってエラーを通知するための信号である。
以上がキャリブレーション処理の説明である。このキャリブレーション処理により、手動でバイアス電圧の電圧値を変化させながら、バイアス電圧を最適化する必要がないので、バイアス電圧の設定が容易になる。
制御回路57は、初回のキャリブレーション処理を行った後、キャリブレーション処理の再実行の要否を判定する処理である要否判定処理を行う。即ち、要否判定処理は、キャリブレーション処理の再実行の要否を判定する処理である。以下、要否判定処理として、要否判定処理(I)〜(IV)をそれぞれ説明する。
<要否判定処理I>
図6は、制御回路57が行う要否判定処理Iを示すフローチャートである。図7は、STJ素子32の電圧−電流特性の一例を示すグラフである。要否判定処理Iは、初回のキャリブレーション処理の後の任意のタイミングで行われる。
まず、制御回路57は、バイアス電圧の電圧値Vb0と、検出信号電流の電流値Ib0とを、データ格納部55から読み出す(ステップS21)。次に、制御回路57は、バイアス電源51を制御して、電圧値Vb0のバイアス電圧をSTJ素子32に印加させる(ステップS22)。次に、制御回路57は、照射装置10を制御して、集光装置20に対してテラヘルツ波を照射させる(ステップS23)。次に、制御回路57は、電流計52を用いて、STJ素子32を流れる電流の電流値を計測する(ステップS24)。ここで計測される電流値をIb1とする。図7に示すように、電流値Ib1は、テラヘルツ波の照射時において電圧値Vb0のバイアス電圧が印加された場合に、STJ素子32を流れる電流の電流値である。
次に、制御回路57は、照射装置10を制御として、照射装置10にテラヘルツ波を照射させないようにする(つまり非照射とする)制御を行う(ステップS25)。次に、制御回路57は、電流計52を用いて、STJ素子32を流れる電流の電流値を計測する(ステップS26)。ここで計測される電流値をIb2とする。図7に示すように、電流値Ib2は、テラヘルツ波の非照射時において電圧値Vb0のバイアス電圧が印加された場合に、STJ素子32を流れる電流の電流値である。
次に、制御回路57は、比較部56を制御して、電流値Ib1と電流値Ib2との差であるIb1−Ib2を、検出信号電流の電流値Ibとして計算する(ステップS27)。
次に、制御回路57は、電流値Ibに基づき、キャリブレーション処理の再実行が必要かどうかを判定する(ステップS28)。制御回路57は、キャリブレーション処理の再実行が不要と判定した場合は(ステップS28;NO)、要否判定処理Iを終了する。制御回路57は、キャリブレーション処理の再実行が必要と判定した場合は(ステップS28;YES)、キャリブレーション処理を行う(ステップS29)。このキャリブレーション処理は、図4で説明したキャリブレーション処理と同じでよい。
初回のキャリブレーション処理時から、STJ素子32の電圧−電流特性が変わっていない場合は、バイアス電圧は電圧値Vb0で最適化されているため、検出信号電流の電流値Ibは十分大きな値となっているはずである。しかし、テラヘルツ波検出器1が使用される場所や周辺の環境等を原因として、STJ素子32の電圧−電流特性が変化する場合がある。これにより、検出信号電流がピークとなるバイアス電圧も変化する可能性がある。
そこで、制御回路57は、ステップS28では、電流値Ibが閾値以上である場合は、キャリブレーション処理の再実行が不要と判定し、閾値未満である場合は、キャリブレーション処理の再実行が必要と判定する。再実行の要否の判定の条件は、これ以外の条件でもよい。例えば、制御回路57は、電流値Ibが、前回のキャリブレーション処理時の検出信号電流の電流値Ib0と比べて閾値未満の差異である場合は、キャリブレーション処理の再実行が不要と判定し、閾値以上である場合は、キャリブレーション処理の再実行が必要と判定してもよい。このように、制御回路57は、電流値Ibが、テラヘルツ波の検出精度が十分に確保されるかどうかを示す所定の条件に基づいて、キャリブレーション処理の再実行の要否を判定すればよい。
図7に示す例の場合、キャリブレーション処理の再実行により、バイアス電圧の電圧値Vb0は、低電位側に再設定されている。テラヘルツ波検出器1では、少なくとも次のキャリブレーション処理時までは、この再設定された電圧値Vb0のバイアス電圧が使用される。
<要否判定処理II>
要否判定処理IIは、検査対象物Tの検査が行われるタイミングかどうかに基づいてキャリブレーション処理の要否を判定する処理である。図8は、要否判定処理IIが採用される検査システムの一例を示す図である。図8に示すように、この検査システムは、郵便物である検査対象物Tを検査するシステムである。この検査システムでは、テラヘルツ波検出器1が検出対象とする検出領域Dに検査対象物Tを搬送する搬送ベルト81と、搬送された検査対象物Tが内部を通過するゲート装置82とを含む。テラヘルツ波検出器1は、ゲート装置82の内部に配置される。更に、この検査システムでは、検出領域Dから見て検査対象物Tの搬送方向における上流側に、搬送ベルト81上の検査対象物Tの存在の有無を検出する物体検出センサ80が固定して設けられている。物体検出センサ80は、例えば赤外線センサであるが、他方式のセンサであってもよい。物体検出センサ80は、検査対象物Tの存在を検出すると、検出した旨を通知する信号を制御回路57に出力する。制御回路57は、この信号に基づいて、検査のタイミングを判定する。
図9は、制御回路57が行う要否判定処理IIを示すフローチャートである。
まず、制御回路57は、物体検出センサ80により、検査対象物Tの存在が検出されたかどうかを判定する(ステップS31)。ステップS31で「NO」と判定した場合、制御回路57は、キャリブレーション処理の再実行が不要と判定する。
ステップS31で「YES」と判定した場合、制御回路57は、キャリブレーション処理を行う(ステップS32)。このキャリブレーション処理は、図4で説明した処理と同じでよい。検出領域Dと物体検出センサ80との間の距離は、物体検出センサ80により検査対象物Tの存在が検出されてから検出領域Dに到達するまでに、キャリブレーション処理が完了するように決められている。また、検査システムでは、エラー信号が出力された場合は搬送ベルト81を停止させ、その後バイアス電圧が設定されると搬送ベルト81を再び動作させてもよい。
要否判定処理IIによれば、制御回路57は、例えば、検査対象物Tの1つ1つが検査される前にキャリブレーション処理を行うため、検査が行われるときのテラヘルツ波の検出精度を高くしやすい。
以上、郵便物である検査対象物Tを検査するシステムを例に挙げて説明したが、空港や税関における荷物を検査するシステムや、人を検査する検査システムにも、要否判定処理IIを採用することができる。また、検査のタイミングの判定は、物体検出センサ80を用いる方法に限られず、例えば、手動の操作に応じて制御回路57が検査のタイミングを判定してもよい。
<要否判定処理III>
要否判定処理IIIは、所定の時間間隔でキャリブレーション処理の要否を判定する処理である。図10は、制御回路57が行う要否判定処理IIIを示すフローチャートである。
制御回路57は、タイマーを用いて、前回のキャリブレーション処理を実行した時点からの経過時間を計測する(ステップS41)。次に、制御回路57は、計測した経過時間が所定時間に達したかどうかを判定する(ステップS42)。ステップS42で「NO」と判定した場合、制御回路57は、キャリブレーション処理の再実行が不要と判定し、タイマーによる時間の計測を継続する。
ステップS42で「YES」と判定した場合、制御回路57は、キャリブレーション処理を行う(ステップS43)。このキャリブレーション処理は、図4で説明した処理と同じでよい。
キャリブレーション処理を実行する時間間隔は、例えば、テラヘルツ波検出器1の製品出荷前、またはユーザの設定により設定されればよい。テラヘルツ波検出器1におけるテラヘルツ波の検出精度に変動が現われ得る時間が、経験則や実験等により既知であれば、その時間に基づいて時間間隔が設定されてもよい。
要否判定処理IIIによれば、テラヘルツ波検出器1のテラヘルツ波の検出精度の時間変動を小さくすることができる。
<要否判定処理IV>
要否判定処理IVは、テラヘルツ波の検出精度に影響を与えやすい外的要素に基づき、キャリブレーション処理の要否を判定する処理である。図11は、要否判定処理IVを行うテラヘルツ波検出器1の構成を示すブロック図である。このテラヘルツ波検出器1は、図1で説明した各装置に加え、計測装置90を備える。計測装置90は、テラヘルツ波の検出精度に影響を与えやすい外的要素を計測する装置である。計測装置90は、具体的には、温度計測部91と、電気的ノイズ計測部92と、電磁波ノイズ計測部93と、振動計測部94とを備える。
温度計測部91は、例えば温度センサを備え、STJ素子32の温度を計測する。電気的ノイズ計測部92は、例えば電圧プローブによるノイズ電圧測定回路を備え、STJ素子32が受ける電気的なノイズの強度を計測する。電気的なノイズは、例えば、テラヘルツ波検出器1の電源を原因としたノイズである。このノイズは、電源線を介して到来する。電磁波ノイズ計測部93は、例えばEMIノイズセンサを備え、STJ素子32が受ける電磁波のノイズの強度を計測する。このノイズは、例えばテラヘルツ波検出器1の周辺に存在する電子機器から発生した空間を伝搬する電界・磁界のノイズである。振動計測部94は、例えば振動センサを備え、STJ素子32が受ける振動の強度を計測する。
なお、計測装置90に含まれる一部または全ての計測部は、テラヘルツ波検出器1の外部構成であってもよい。
図12は、制御回路57が行う要否判定処理IVを示すフローチャートである。
制御回路57は、温度計測部91、電気的ノイズ計測部92、電磁波ノイズ計測部93、及び振動計測部94の各々を用いて、STJ素子32の温度、STJ素子32が受ける電気的なノイズの強度、電磁波によるノイズの強度、及び振動の強度をそれぞれ計測する(ステップS51〜S54)。温度計測部91、電気的ノイズ計測部92、電磁波ノイズ計測部93、及び振動計測部94の各々は、例えば所定間隔で、繰り返し計測を行う。電気的なノイズ、及び電磁波によるノイズについては、例えば、テラヘルツ波と同じ周波数帯のノイズが計測される。
次に、制御回路57は、温度計測部91、電気的ノイズ計測部92、電磁波ノイズ計測部93、及び振動計測部94の各計測値に基づいて、キャリブレーション処理の再実行の要否を判定する(ステップS55)。制御回路57は、キャリブレーション処理の再実行が不要と判定した場合は(ステップS55;NO)、ステップS51〜S54の処理に戻す。一方、制御回路57は、キャリブレーション処理の再実行が必要と判定した場合は(ステップS55;YES)、キャリブレーション処理を行う(ステップS56)。このキャリブレーション処理は、図4で説明したキャリブレーション処理と同じでよい。
ステップS55において、制御回路57は、STJ素子32の温度、STJ素子32が受ける電気的なノイズ、電磁波によるノイズ、及び振動のうちの1つの計測値、または2つ以上の計測値が、キャリブレーション処理が必要であることを示す条件を満たした場合に、キャリブレーション処理の再実行が必要と判定する。この際に、制御回路57は、計測値が所定値になったことを条件としてもよいし、所定期間内における変動の大きさが閾値以上になったことを条件としてもよい。
要否判定処理IVによれば、テラヘルツ波の検出精度に影響を与えやすい外的要素を原因とした検出精度の変動を小さくすることができる。
なお、要否判定処理IVにおいて、STJ素子32の温度、STJ素子32が受ける電気的なノイズ、電磁波によるノイズ、及び振動のうちの1つ以上の計測値に基づく判定が省略されてもよい
また、テラヘルツ波検出器1は、<要否判定処理I>〜<要否判定処理IV>のうちの2つ以上を組み合わせて、キャリブレーション処理の再実行の要否を判定してもよい。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施してもよい。また、以下に示す変形例は、各々を組み合わせてもよい。
制御回路57は、初回のキャリブレーション処理と、再実行するキャリブレーション処理とを異ならせてもよい。再実行するキャリブレーション処理において、制御回路57は、0Vから電圧値Vgまでの電圧範囲のうち、電圧値Vb0に応じた一部の電圧範囲(例えば、電圧値Vb0を中心とした所定幅の電圧範囲)に基づいて、キャリブレーション処理を行ってもよい。また、制御回路57は、再実行するキャリブレーション処理における電圧値VmとVm+1との間隔を、初回のキャリブレーション処理における電圧値VmとVm+1との間隔よりも広くしてもよい。更に、制御回路57は、この広い間隔で検出信号電流の電流値を計算した後、この電流値が相対的に大きいバイアス電圧の電圧値に応じた一部の電圧範囲(例えば、この電圧値を中心とした所定幅の電圧範囲)に関し、これよりも狭い幅で検出信号電流の電流値を計算してもよい。
上述した実施形態のテラヘルツ波検出器1の構成または動作の一部が省略されてもよい。
テラヘルツ波検出器1は、例えば、エラー信号を出力する構成を備えなくてもよい。また、テラヘルツ波検出器1は、キャリブレーション処理の再実行の要否を判定するための要否判定処理を行わない構成であってもよい。また、テラヘルツ波検出器1は、集光装置20を備えない構成であってもよい。この場合、吸収体基板31がテラヘルツ波検出器1の受波部に相当する。また、テラヘルツ波検出器1は、STJ素子32が冷却可能な状態にある場合は、冷却装置40を備えなくてもよい。
テラヘルツ波検出器1は、検査対象物Tが透過したテラヘルツ波、または物質Sが自然放射するテラヘルツ波を検出する検出器であってもよい。
テラヘルツ波検出器1は、物質Sからのテラヘルツ波を検出するための照射装置と、キャリブレーション用の照射装置とを個別に備えてもよい。この場合、各照射装置がテラヘルツ波の照射方向を変更するための照射方向変更手段を備えない構成とすることも可能である。
本発明の制御回路は、テラヘルツ波を検出する検出器に内蔵された制御回路に限られない。本発明の制御回路は、例えば、製品出荷前において複数のテラヘルツ波検出器のバイアス電圧を設定するバイアス電圧設定装置に内蔵されてもよい。
また、本発明の制御回路は、テラヘルツ波の照射時と非照射時とにおけるSTJ素子32を流れる電流の電流値の差に基づいてバイアス電圧を設定しない構成であってもよく、例えば、テラヘルツ波の照射時と非照射時とにおけるSTJ素子32を流れる電流の電流値の比に基づいてバイアス電圧を設定してもよい。
上述した各実施形態の制御回路57が実現する各機能は、それぞれ、1または複数のハードウェア回路により実現されてもよいし、コンピュータに同機能を実現させるための1または複数のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、これらの組み合わせにより実現されてもよい。制御回路57の機能がプログラムを用いて実現される場合、このプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD(Hard Disk Drive)、FD(Flexible Disk))等)、光記録媒体(光ディスク等)、光磁気記録媒体、半導体メモリ等のコンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供されてもよいし、インターネット等の通信回線を介して配信されてもよい。
上述した実施形態及び変形例で説明された構成、形状、大きさ、配置関係、数量等については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎない。したがって、本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
1…テラヘルツ波検出器、10…照射装置、20…集光装置、30…基板吸収型STJ素子、31…吸収体基板、32…STJ素子、40…冷却装置、50…制御装置、51…バイアス電源、52…電流計、53…A/D変換器、54…データバッファ、55…データ格納部、56…比較部、57…制御回路、58…D/A変換器、60…物質判定装置、80…物体検出センサ、81…搬送ベルト、82…ゲート装置、90…計測装置、91…温度計測部、92…電気的ノイズ計測部、93…電磁波ノイズ計測部、94…振動計測部

Claims (7)

  1. 超伝導トンネル接合素子により検査対象物からのテラヘルツ波を検出する検出器の受波部に対する、テラヘルツ波の照射時と非照射時との各々に関し、前記超伝導トンネル接合素子に対して複数の電圧値のバイアス電圧を各々印加したときに前記超伝導トンネル接合素子を流れる検出信号電流の電流値に基づき検出用のバイアス電圧を設定する、キャリブレーション処理を行う制御回路。
  2. 前記検出器に対するテラヘルツ波の照射時と非照射時との各々に関し、前記超伝導トンネル接合素子に対して前記検出用のバイアス電圧を印加したときに前記超伝導トンネル接合素子を流れる検出信号電流の電流値に基づき、前記キャリブレーション処理の再実行の要否を判定する
    請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記検査対象物の検査が行われるタイミングに基づき、前記キャリブレーション処理を行う
    請求項1または請求項2に記載の制御回路。
  4. 所定の時間間隔で、前記キャリブレーション処理を行う
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の制御回路。
  5. 前記超伝導トンネル接合素子の温度、前記超伝導トンネル接合素子が受ける電気的なノイズ、電磁波によるノイズ、または振動に基づき、前記キャリブレーション処理を行う
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の制御回路。
  6. 前記検出用のバイアス電圧を設定できない場合、エラー信号を出力する
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の制御回路。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の制御回路と、
    前記受波部に対してテラヘルツ波を照射する照射手段と、
    前記超伝導トンネル接合素子に対して前記複数の電圧値のバイアス電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記超伝導トンネル接合素子を流れる検出信号電流の電流値を計測する計測手段と
    を備える検出器。
JP2015050863A 2015-03-13 2015-03-13 制御回路及び検出器 Active JP6475523B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015050863A JP6475523B2 (ja) 2015-03-13 2015-03-13 制御回路及び検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015050863A JP6475523B2 (ja) 2015-03-13 2015-03-13 制御回路及び検出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016170102A JP2016170102A (ja) 2016-09-23
JP6475523B2 true JP6475523B2 (ja) 2019-02-27

Family

ID=56983503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015050863A Active JP6475523B2 (ja) 2015-03-13 2015-03-13 制御回路及び検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6475523B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6761471B2 (ja) * 2016-07-04 2020-09-23 パイオニア株式会社 検査装置及び方法
CN107171746B (zh) * 2017-07-07 2023-08-11 深圳翠博微***有限公司 一种太赫兹频段噪声温度测量校准***

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4832940B1 (ja) * 1970-07-17 1973-10-09
JPS6065582A (ja) * 1983-09-20 1985-04-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 粒界ジヨセフソン接合型光検出素子
JP5737669B2 (ja) * 2010-11-15 2015-06-17 日本信号株式会社 超伝導トンネル接合検出器
JP5967610B2 (ja) * 2012-07-17 2016-08-10 国立大学法人埼玉大学 超伝導トンネル接合を用いたフォトン検出器
JP6193553B2 (ja) * 2012-11-02 2017-09-06 日本信号株式会社 テラヘルツ波検出センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016170102A (ja) 2016-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Loata et al. Radiation field screening in photoconductive antennae studied via pulsed terahertz emission spectroscopy
JP6475523B2 (ja) 制御回路及び検出器
JP5107183B2 (ja) テラヘルツ光検出装置とその検出方法
US20090001979A1 (en) Magnetic field measuring apparatus
TW201341790A (zh) 測量矽薄膜之方法、偵測矽薄膜之缺陷之方法、及矽薄膜缺陷偵測裝置
Stillman et al. Closing the gap: plasma wave electronic terahertz detectors
JP2005315708A (ja) テラヘルツ電磁波を用いた物性測定装置
JP6622049B2 (ja) ガス濃度測定装置
Karapetyan et al. Passive wireless UV SAW sensor
Wessels et al. A model for excess Johnson noise in superconducting transition-edge sensors
JP5026006B2 (ja) 超伝導放射線分析装置
JP6538198B2 (ja) 測定装置及び方法
JP6590525B2 (ja) 金属検出機
US20170272087A1 (en) Computing apparatus and computing method
US10901048B2 (en) Electronic magnetometer and method for measuring magnetic field
Aoki et al. Passive imaging and emissivity measurement with a 4K-cryocooled terahertz photoconductive detector
JP6880834B2 (ja) 磁気センサ、生体磁気測定装置
US10288487B2 (en) Apparatus and method for MEMS resonant sensor arrays
JP6710653B2 (ja) センサ接着状態判定システム、センサ接着状態判定装置及びセンサ接着状態判定方法
Kuzmin 2D array of cold-electron nanobolometers with double polarised cross-dipole antennas
JP2015232475A (ja) 赤外線検知装置及び検知方法
Shi et al. High-dynamic-range infrared radiometer based on chaos detection method
Doiron et al. Measuring the Momentum of a Nanomechanical Oscillator<? format?> through the Use of Two Tunnel Junctions
JP6963488B2 (ja) 温度計測装置
Bondareva et al. Sub-terahertz radiation detection using graphene noise ther-mometry method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6475523

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150