JP6475107B2 - 圧縮空気貯蔵発電装置及び圧縮空気貯蔵発電方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮空気貯蔵発電装置及び圧縮空気貯蔵発電方法に関する。
風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用した発電は、気象条件に依存するため、出力が安定しないことがある。このため、圧縮空気貯蔵(CAES:compressed air energy storage)発電システム等のエネルギー貯蔵システムを使用して出力を平準化する必要がある。
従来の圧縮空気貯蔵発電装置は、電力プラントのオフピーク時間中に電気エネルギーを圧縮空気として蓄圧タンクに蓄え、高電力需要時間中に圧縮空気により膨張機を駆動して発電機を作動させて電気エネルギーを生成するのが一般的である。
特許文献1には、このようなCAES発電装置が開示されている。特許文献1のCAES発電装置は、システムの効率を向上させるため、熱交換器を使用して熱媒と空気を熱交換させ、圧縮機で発生する圧縮熱を熱媒に回収し、膨張機で膨張する前の空気に熱を戻している。
特表2013−509530号公報
特に低温環境下において、運転始動時に潤滑油や熱媒が高粘度化している場合があり、これによりポンプの動力が増加し、また装置の信頼性が低下する。特許文献1のCAES発電装置では、このような問題に対して、簡易な構成で円滑な暖機運転をすることについて考慮されていない。
本発明は、簡易な構成で円滑な暖機運転が可能な圧縮空気貯蔵発電装置を提供することを課題とする。
本発明の第1の態様は、変動する入力電力により駆動される電動機と、前記電動機と機械的に接続され、空気を圧縮する複数の圧縮機と、前記圧縮機と流体的に接続され、前記圧縮機により圧縮された圧縮空気を貯蔵する蓄圧タンクと、前記蓄圧タンクと流体的に接続され、前記蓄圧タンクから供給される圧縮空気によって駆動される複数の膨張機と、前記膨張機と機械的に接続された発電機と、前記圧縮機で圧縮された空気と熱媒とで熱交換し、熱媒を加熱する第1熱交換部と、前記第1熱交換部と流体的に接続され、前記第1熱交換部で熱交換して昇温した熱媒を貯蔵する高温熱媒タンクと、前記高温熱媒タンクと流体的に接続され、前記高温熱媒タンクから供給される熱媒と前記膨張機に供給される圧縮空気とで熱交換し、圧縮空気を加熱するための第2熱交換部と、前記第2熱交換部と流体的に接続され、前記第2熱交換部で熱交換して降温した熱媒を貯蔵する低温熱媒タンクと、暖機運転時、複数の前記圧縮機のうち、全台数ではない前記圧縮機に対して供給される潤滑油を貯蔵するための潤滑油タンクと、前記潤滑油タンク内の潤滑油を加熱するための潤滑油ヒータと、前記第1熱交換部で熱交換して昇温した熱媒と、潤滑油とで熱交換し、潤滑油を加熱する第3熱交換部と、前記第3熱交換部で熱交換して昇温した潤滑油の温度を検出するための潤滑油温度センサとを備える、圧縮空気貯蔵発電装置を提供する。
低温環境下において、潤滑油の温度が低下して高粘度化した場合、潤滑油を加熱することで温度を上昇させ、粘度を低下させ、流動性を向上させることができる。この場合、潤滑油ヒータで装置に使用する全ての潤滑油を加熱すると、大量の潤滑油の加熱を要するため、大量の電力を消費してしまう。また、短時間で暖機を終了しようとすると、大容量の又は多くの潤滑油ヒータが必要になりコストアップしてしまう。しかし、この構成によれば、最小限の潤滑油の加熱により最小限台数の圧縮機の暖機を行う。さらに、このときの圧縮空気の製造により発生する圧縮熱を他の圧縮機及び膨張機の暖機運転に利用することで、暖機に必要な消費電量を低減でき、簡易な構成で円滑な暖機運転が可能である。また、潤滑油ヒータの数を減らすことができ、コストダウンや装置の信頼性向上につながる。
前記高温熱媒タンク及び前記低温熱媒タンクに対して小容量の熱媒を貯蔵する暖機用熱媒タンクと、前記暖機用熱媒タンク内の熱媒を加熱するための暖機用熱媒ヒータとをさらに備えることが好ましい。
潤滑油の場合と同様に、熱媒も温度低下により高粘度化する。暖機用熱媒ヒータで装置に使用する全ての暖機用熱媒を加熱すると、大量の暖機用熱媒の加熱を要するため、大量の電力を消費してしまう。また、短時間で暖機を終了しようとすると、大容量の又は多くの暖機用熱媒ヒータが必要になりコストアップしてしまう。しかし、小型の暖機用熱媒タンクを設けることで、必要最小限の暖機用熱媒を加熱できるため、暖機用熱媒ヒータの消費電力を低減できる。もしくは、暖機用熱媒ヒータの数を減らすことができ、コストダウンや装置の信頼性向上につながる。ここで、暖機用熱媒とは、暖機運転時に装置内を流動する熱媒であり、通常運転時に装置内を流動する熱媒と同一であってもよいし、異なってもよい。
熱媒が前記高温熱媒タンクを迂回して前記第1熱交換部から前記第2熱交換部に流動する第1バイパス流路と、前記第1バイパス流路又は前記高温熱媒タンクのいずれに熱媒が供給されるかを切り替える第1バイパス切替手段とをさらに備えることが好ましい。
第1バイパス流路を設けることにより、暖機運転時の暖機用熱媒が高温熱媒タンク内で温度低下している熱媒と混ざることがない。従って、暖機用熱媒の温度を維持でき、第3熱交換部で暖機用熱媒により潤滑油をより大きく加熱できる。
前記第3熱交換部は、前記圧縮機に対して供給する潤滑油を加熱する圧縮側熱交換器と、前記膨張機に対して供給する潤滑油を加熱する膨張側熱交換器とを備えることが好ましい。
圧縮側と膨張側に対してそれぞれ熱交換器を設けているため、圧縮側のみ又は膨張側のみで使用する潤滑油を独立して加熱することができる。圧縮空気貯蔵発電装置では、圧縮と膨張が同時に行われない場合があり、即ち、圧縮機のみ又は膨張機のみが稼働する場合がある。こういった場合、圧縮側と膨張側のそれぞれに対して独立して潤滑油を加熱できることは有効である。
熱媒が前記低温熱媒タンクを迂回して前記第2熱交換部から前記第1熱交換部に流動する第2バイパス流路と、前記第2バイパス流路又は前記低温熱媒タンクのいずれに熱媒が供給されるかを切り替える第2バイパス切替手段とをさらに備えることが好ましい。
第2バイパス流路を設けることにより、暖機運転時の暖機用熱媒が低温熱媒タンク内で温度低下している熱媒と混ざることがない。従って、暖機用熱媒の温度を維持でき、暖機用熱媒タンクにおける暖機用熱媒ヒータの消費電力を低減できる。
本発明の第2の態様は、変動する入力電力により駆動される複数の圧縮機により空気を圧縮し、圧縮した空気を貯蔵し、貯蔵した圧縮空気を膨張させることにより発電し、
前記圧縮の工程で発生する圧縮熱を回収し、回収した圧縮熱を蓄熱し、前記膨張の工程前に膨張させる圧縮空気を蓄熱した圧縮熱により加熱し、暖機運転時、複数の前記圧縮機のうち、全台数ではない前記圧縮機に対して加熱された潤滑油を供給し、前記回収した圧縮熱により潤滑油を加熱し、前記回収した圧縮熱により加熱された潤滑油の温度を検出することを含む、圧縮空気貯蔵発電方法を提供する。
本発明によれば、最小限の潤滑油の加熱により最小限台数の圧縮機の暖機を行い、圧縮空気の製造により発生する圧縮熱を他の圧縮機及び膨張機の暖機運転に利用することで、簡易な構成で円滑な暖機運転が可能な圧縮空気貯蔵発電装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る圧縮空気貯蔵発電装置の概略構成図。 従来の圧縮空気貯蔵発電装置の概略構成図。 本発明の実施形態に係る圧縮空気貯蔵発電装置の全体制御フロー。 本発明の実施形態に係る圧縮空気貯蔵発電装置の処理Aを示す制御フロー。 本発明の実施形態に係る圧縮空気貯蔵発電装置の処理Bを示す制御フロー。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、圧縮空気貯蔵(CAES:compressed air energy storage)発電装置2の概略構成図を示している。本実施形態のCAES発電装置2は、再生可能エネルギーを利用して発電する場合に、図示しない外部の電力系統への出力変動を平滑化するとともに、需要電力の変動に合わせた電力を出力する。
まず、図1を参照して、CAES発電装置2の構成を説明する。
CAES発電装置2は、空気流路及び熱媒流路を備える。空気流路には、主に圧縮機3〜5と、蓄圧タンク6と、膨張機7〜9とが設けられており、これらが空気配管10a,10bにより流体的に接続され、その内部には空気が流れている(図1の破線参照)。熱媒流路には、主に第1熱交換部12と、高温熱媒タンク14と、第2熱交換部16と、低温熱媒タンク18とが設けられており、これらが熱媒配管20により流体的に接続され、その内部には熱媒が流れている(図1の実線参照)。
まず、図1を参照して空気流路について説明する。空気流路では、吸い込まれた空気は、圧縮機3〜5で圧縮され、蓄圧タンク6に貯蔵される。蓄圧タンク6に貯蔵された圧縮空気は膨張機7〜9に供給され、発電機22a〜22cの発電に使用される。
圧縮機3〜5は、モータ(電動機)24a〜24cを備える。モータ24a〜24cは、圧縮機3〜5に機械的に接続されている。図示しない発電所で再生可能エネルギーにより発電された電力(入力電力)はモータ24a〜24cに供給され、この電力によりモータ24a〜24cが駆動され、圧縮機3〜5が作動する。圧縮機3〜5の吐出口3b〜5bは、空気配管10aを通じて蓄圧タンク6に流体的に接続されている。圧縮機3〜5は、モータ24a〜24cにより駆動されると、吸気口3a〜5aより空気を吸気し、圧縮して吐出口3b〜5bより吐出し、蓄圧タンク6に圧縮空気を圧送する。
圧縮機3〜5から蓄圧タンク6へ延びる空気配管10aには、バルブ26aが設けられている。バルブ26aを開閉することにより、圧縮機3〜5から蓄圧タンク6への圧縮空気の供給を許容又は遮断できる。
蓄圧タンク6は、圧縮機3〜5から圧送された圧縮空気を貯蔵する。従って、蓄圧タンク6には、圧縮空気としてエネルギーを蓄積できる。蓄圧タンク6は、空気配管10aを通じて、膨張機7〜9に流体的に接続されている。従って、蓄圧タンク6で貯蔵された圧縮空気は、膨張機7〜9に供給される。蓄圧タンク6は貯蔵する電力量によって、その圧縮空気の貯蔵圧力と貯蔵容量が定められる。ただし、一般的に大容量になるので、その場合外気と断熱するのがコストの観点から困難である。従って、蓄圧タンク6における圧縮空気の貯蔵温度は、大気放出による熱損失を避けるため大気温度と同程度、又は少し高めか低めに設定されている。また、蓄圧タンク6には圧力センサ6aが設けられている。従って、蓄圧タンク6内の圧縮空気の圧力を検出できる。
蓄圧タンク6から膨張機7〜9へ延びる空気配管10aには、バルブ26bが設けられている。バルブ26bを開閉することにより、蓄圧タンク6から膨張機7〜9への圧縮空気の供給を許容又は遮断できる。
膨張機7〜9は、発電機22a〜22cを備える。発電機22a〜22cは膨張機7〜9と機械的に接続されている。空気配管10bを通じて給気口7a〜9aから圧縮空気を供給された膨張機7〜9は、供給された圧縮空気により作動し、発電機22a〜22cを駆動する。発電機22a〜22cは図示しない外部の電力系統に電気的に接続されており、発電した電力は電力系統に供給される。また、膨張機7〜9で膨張された空気は、排気口7b〜9bから排気される。
本実施形態の圧縮機3〜5及び膨張機7〜9は、オイルフリー型のスクリュ式であるが、その種類は限定されず、オイルフリー型でなくてもよく、スクリュ式以外にも、スクロール式、ターボ式、及びレシプロ式などであってもよい。本実施形態では、圧縮機3〜5及び膨張機7〜9の数は共に3台であるが、台数は特に限定されず、2台以上の複数台であればよい。
また、圧縮機3〜5及び膨張機7〜9に供給される空気は、図示しない流量センサにより、流量が測定されている。従って、これらの流量に基づいて、CAES発電装置2の運転状態を変更することもできる。
また、本実施形態のCAES発電装置2は、潤滑油タンク28a〜28cを備える。潤滑油タンク28a〜28cは、本実施形態では3基設けられている。個々の潤滑油タンク28a〜28cは、潤滑油配管30a〜30cを通じて圧縮機3〜5又は膨張機7〜9と流体的に接続されている(図1の二点鎖線参照)。
1つ目の潤滑油タンク28aは、特定の圧縮機3の図示しない軸受やギア等に供給する潤滑油を貯蔵しており、潤滑油配管30aを通じて圧縮機3と流体的に接続されている。潤滑油タンク28aには、内部の潤滑油を加熱するための潤滑油ヒータ32が設けられている。潤滑油ヒータ32は、図示しない外部電力やキャパシタなどの低温環境でも動作する蓄電装置から電力を供給されて動作する。2つ目の潤滑油タンク28bは、他の圧縮機4,5の図示しない軸受やギア等に供給する潤滑油を貯蔵しており、潤滑油配管30bを通じて圧縮機4,5と流体的に接続されている。3つ目の潤滑油タンク28cは、膨張機7〜9の図示しない軸受やギア等に供給する潤滑油を貯蔵しており、潤滑油配管30cを通じて膨張機7〜9と流体的に接続されている。個々の潤滑油タンク28a〜28cには、潤滑油温度センサ34a〜34cが設けられている。従って、それぞれの内部の潤滑油の温度を検出できる。また、個々の潤滑油配管30a〜30cにはポンプ36a〜36cが設けられている。従って、ポンプ36a〜36cにより潤滑油を流動させることができる。
次に、図1を参照して熱媒流路について説明する。熱媒流路では、第1熱交換部12において圧縮機3〜5で発生した熱を熱媒に回収し、熱回収した熱媒を高温熱媒タンク14に貯蔵し、第2熱交換部16において膨張機7〜9で膨張する前の圧縮空気に熱を戻している。第2熱交換部16において熱交換して降温した熱媒は、低温熱媒タンク18に供給される。そして、低温熱媒タンク18から第1熱交換部12に再び熱媒が供給され、熱媒は循環している。熱媒の種類は特に限定されておらず、例えば鉱物油やグリコール系の熱媒を使用してもよい。
第1熱交換部12は、3つの第1熱交換器12a〜12cを備える。個々の第1熱交換器12a〜12cは、空気流路において圧縮機3〜5から蓄圧タンク6に延びる空気配管10aに設けられ、熱媒流路において低温熱媒タンク18から高温熱媒タンク14に延びる熱媒配管20に設けられている。従って、蓄圧タンク6から供給される圧縮空気と、低温熱媒タンク18から供給される熱媒との間で熱交換し、圧縮機3〜5による圧縮で発生した圧縮熱を熱媒に回収している。即ち、第1熱交換部12では、圧縮空気の温度は低下し、熱媒の温度は上昇する。個々の第1熱交換器12a〜12cには、図示しない温度センサが設けられ、熱交換した熱媒の温度を検出できる。これにより、貯蔵する熱媒温度を正確に把握でき、測定温度に基づいてCAES発電装置2の運転状態を制御できる。ここで昇温した熱媒は、熱媒配管20を通じて高温熱媒タンク14に供給される。
個々の第1熱交換器12a〜12cに接続された熱媒配管20には、バルブ26c〜26fが設けられている。従って、バルブ26c〜26fを開閉することにより、個々の第1熱交換器12a〜12cへの熱媒の供給をそれぞれ許容又は遮断できる。
高温熱媒タンク14は、大気と断熱された断熱材で周囲が覆われた鋼製タンクである。高温熱媒タンク14には、第1熱交換部12で昇温した熱媒が貯蔵される。高温熱媒タンク14に貯蔵された熱媒は、熱媒配管20を通じて第2熱交換部16に供給される。高温熱媒タンク14には、熱媒温度センサ14aが設けられている。従って、内部の熱媒の温度を検出できる。
本実施形態のCAES発電装置2は、高温熱媒タンク14を迂回する第1バイパス流路38を備える。第1バイパス流路38は、高温熱媒タンク14の上流で熱媒流路から分岐し、高温熱媒タンク14の下流で熱媒流路に合流している。第1バイパス流路38と高温熱媒タンク14の上流及び下流の熱媒配管20には、バルブ(第1バイパス切替手段)40a〜40cがそれぞれ設けられており、これらを開閉することにより熱媒の流れを許容又は遮断できる。具体的には、バルブ40aを閉じ、バルブ40b,40cを開くことで、第1バイパス流路38を熱媒が流れることなく高温熱媒タンク14に熱媒を供給できる。また、バルブ40b,40cを閉じ、バルブ40aを開くことで、高温熱媒タンク14に熱媒を供給することなく第1バイパス流路38を熱媒が流れる。第1バイパス流路38を流れた熱媒は、熱媒配管20を通じて第2熱交換部16に供給される。
高温熱媒タンク14及び第1バイパス流路38から第2熱交換部16に延びる熱媒配管20には、バルブ26g,26hが設けられている。バルブ26g,26hを開閉することにより、第2熱交換部16の個々の第2熱交換器16a〜16cへの熱媒の供給をそれぞれ許容又は遮断できる。
第2熱交換部16は、3つの第2熱交換器16a〜16cを備える。個々の第2熱交換器16a〜16cは、空気流路において蓄圧タンク6から膨張機7〜9へ延びる空気配管10bに設けられ、熱媒流路において高温熱媒タンク14から低温熱媒タンク18へ延びる熱媒配管20に設けられている。従って、蓄圧タンク6から供給される圧縮空気と、高温熱媒タンク14から供給される熱媒との間で熱交換し、膨張機7〜9による膨張の前に圧縮空気を加熱している。即ち、第2熱交換部16では、圧縮空気の温度は上昇し、熱媒の温度は低下する。第2熱交換部16で降温した熱媒は、熱媒配管20を通じて低温熱媒タンク18に供給される。
低温熱媒タンク18は、第2熱交換部16で熱交換して降温した熱媒を貯蔵する。従って、低温熱媒タンク18内の熱媒は、通常、高温熱媒タンク14内の熱媒よりも温度が低い。低温熱媒タンク18には、熱媒温度センサ18aが設けられている。従って、低温熱媒タンク18内部の熱媒の温度を検出できる。低温熱媒タンク18に貯蔵された熱媒は、熱媒配管20を通じて暖機用熱媒タンク42に供給される。
低温熱媒タンク18から第1熱交換部12に延びる熱媒配管20には、暖機用熱媒タンク42が設けられている。本実施形態の暖機用熱媒タンク42は高温熱媒タンク14及び低温熱媒タンク18よりも小型であり、暖機運転に必要最小限の量の暖機用熱媒を貯蔵する。暖機用熱媒タンク42には暖機用熱媒ヒータ44が設けられている。従って、内部の暖機用熱媒を加熱できる。また、暖機用熱媒タンク42には熱媒温度センサ42aが設けられている。従って、暖機用熱媒タンク42の内部の暖機用熱媒の温度を検出できる。本実施形態では、低温熱媒タンク18と暖機用熱媒タンク42とは、直列に接続されているが、これに限らず並列に接続されていてもよい。
暖機用熱媒とは、暖機運転時に装置内を流動する熱媒であり、通常運転時にCAES発電装置2の熱媒配管20内を流動する熱媒と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
第2熱交換部16から低温熱媒タンク18に延びる熱媒配管20からは、暖機用熱媒配管48(図1の一点鎖線参照)が分岐している。暖機用熱媒配管48は、暖機運転時に熱媒が内部を流動する配管であり、流路中には第3熱交換部46が設けられている。
第2熱交換部16から延びる熱媒配管20及び暖機用熱媒配管48には、バルブ50a〜50cが設けられている。従って、バルブ50a〜50cを開閉することで第2熱交換部16からの熱媒の供給先を、低温熱媒タンク18と第3熱交換部46との間で切り替えることができる。
第3熱交換部46は、圧縮側熱交換器46aと膨張側熱交換器46bとを備える。
圧縮側熱交換器46aは、暖機用熱媒配管48と潤滑油配管30bとの間で設けられ、暖機用熱媒と圧縮機4,5に供給される潤滑油との間で熱交換し、潤滑油を加熱する。即ち、圧縮側熱交換器46aでは、潤滑油の温度は上昇し、暖機用熱媒の温度は低下する。圧縮側熱交換器46aで降温した熱媒は、暖機用熱媒配管48を通じて低温熱媒タンク18又は暖機用熱媒タンク42に供給される。
圧縮側熱交換器46aから延びる暖機用熱媒配管48には、バルブ(第2バイパス切替手段)56a,56bが設けられている。従って、バルブ56a,56bを開閉することで圧縮側熱交換器46aからの熱媒の供給先を切り替えることができる。具体的には、低温熱媒タンク18に供給する際は、バルブ56aを閉じ、バルブ56bを開く。暖機用熱媒タンク42に供給する際は、バルブ56bを閉じ、バルブ56aを開く。
膨張側熱交換器46bは、暖機用熱媒配管48と潤滑油配管30cとの間に設けられ、暖機用熱媒と膨張機7〜9に供給される潤滑油との間で熱交換し、潤滑油を加熱する。即ち、膨張側熱交換器46bでは、潤滑油の温度は上昇し、暖機用熱媒の温度は低下する。膨張側熱交換器46bで降温した熱媒は、暖機用熱媒配管48を通じて低温熱媒タンク18又は暖機用熱媒タンク42に供給される。
膨張側熱交換器46bから延びる暖機用熱媒配管48には、バルブ(第2バイパス切替手段)56c,56dが設けられている。従って、バルブ56c,56dを開閉することで膨張側熱交換器46bからの熱媒の供給先を切り替えることができる。具体的には、低温熱媒タンク18に供給する際は、バルブ56dを閉じ、バルブ56cを開く。暖機用熱媒タンク42に供給する際は、バルブ56cを閉じ、バルブ56dを開く。
このように、本実施形態のCAES発電装置2は、低温熱媒タンク18を迂回する第2バイパス流路54を備える。第2バイパス流路54は、低温熱媒タンク18の上流で暖機用熱媒配管48から分岐し、低温熱媒タンク18の下流の暖機用熱媒タンク42に合流している。
熱媒流路には、熱媒配管20内の熱媒を流動させるためのポンプ52が設けられている。本実施形態では、ポンプ52は、暖機用熱媒タンク42の下流に設けられている。ただし、ポンプ52の位置はこれに限定されず、熱媒流路中の任意の位置に設けてよい。
また、CAES発電装置2は、制御装置58を備える。制御装置58は、シーケンサ等を含むハードウェアと、それに実装されたソフトウェアにより構築されている。圧力センサ6a、潤滑油温度センサ34a〜34c、熱媒温度センサ14a,18a,42aは、図示しない配線又は無線で制御装置58に接続されており、制御装置58に測定値を出力する。制御装置58は、上述のセンサの出力値に基づいて少なくとも個々のバルブ26a〜26h,40a〜40c,50a〜50c,56a〜56d、潤滑油ヒータ32、及び暖機用熱媒ヒータ44の動作を制御している。
次に、本発明の特徴をより明確にするため、従来のCAES発電装置2と比較して説明する。
図2は、本実施形態と比較するための従来のCAES発電装置2を示している。図1に示す本実施形態との主な違いは、後述するように5つある。5つの違いを除き、従来のCAES発電装置2は、図1の本実施形態と実質的に同様である。従って、図1に示した構成と同様の部分については同様の符号を付して説明を省略する。
1つ目の違いは、暖機運転に使用する潤滑油の加熱についての構成である。従来のCAES発電装置2は、圧縮機3〜5に供給する潤滑油を貯蔵するための潤滑油タンク28bの数が1つであるのに対し、本実施形態では特定の圧縮機3に供給する潤滑油を貯蔵するための潤滑油タンク28aを別途設けている。従って、最小限の潤滑油の加熱により1台の圧縮機3の暖機を行う。さらに、このときの圧縮空気の製造により発生する圧縮熱を他の圧縮機4,5及び膨張機7〜9の暖機運転に利用することで、暖機に必要な消費電量を低減でき、簡易な構成で円滑な暖機運転が可能である。また、潤滑油ヒータ32の数を減らすことができ、コストダウンや装置の信頼性向上につながる。
2つ目の違いは、暖機用熱媒タンク42及び暖機用熱媒ヒータ44についてである。従来のCAES発電装置2は、これらを備えていないが、本実施形態ではこれらが設けられている。潤滑油の場合と同様に、熱媒も温度低下により高粘度化する。暖機用熱媒ヒータ44で装置に使用する全ての暖機用熱媒を加熱すると、大量の暖機用熱媒の加熱を要するため、大量の電力を消費してしまう。また、短時間で暖機を終了しようとすると、大容量の又は多くの暖機用熱媒ヒータ44が必要になりコストアップしてしまう。しかし、小型の暖機用熱媒タンク42を設けることで、必要最小限の暖機用熱媒を加熱できるため、暖機用熱媒ヒータ44の消費電力を低減できる。もしくは、暖機用熱媒ヒータ44の数を減らすことができ、コストダウンや装置の信頼性向上につながる。
3つめの違いは、第1バイパス流路38についてである。従来のCAES発電装置2は、高温熱媒タンク14を迂回するための第1バイパス流路38が存在しないが、本実施形態ではこれが設けられている。第1バイパス流路38を設けることにより、暖機運転時の暖機用熱媒が高温熱媒タンク14内で温度低下している熱媒と混ざることがない。従って、暖機用熱媒の温度を維持でき、第3熱交換部46で暖機用熱媒により潤滑油をより大きく加熱できる。
4つ目の違いは、第2バイパス流路54についてである。従来のCAES発電装置2は、低温熱媒タンク18を迂回するための第2バイパス流路54が存在しないが、本実施形態ではこれが設けられている。第2バイパス流路54を設けることにより、暖機運転時の暖機用熱媒が低温熱媒タンク18内で温度低下している熱媒と混ざることがない。従って、暖機用熱媒の温度を維持でき、暖機用熱媒タンク42における暖機用熱媒ヒータ44の消費電力を低減できる
5つ目の違いは、第3熱交換部46についてである。従来のCAES発電装置2は、第3熱交換部46及び暖機用熱媒配管48を備えていないが、本実施形態ではこれらが設けられている。圧縮側と膨張側に対してそれぞれ熱交換器46a,46bを設けているため、圧縮側のみ又は膨張側のみで使用する潤滑油を独立して加熱することができる。CAES発電装置2では、圧縮と膨張が同時に行われない場合があり、即ち、圧縮機のみ又は膨張機のみが稼働する場合がある。こういった場合、圧縮側と膨張側のそれぞれに対して独立して潤滑油を加熱できることは有効である。
また、図3から図5を参照して、本実施形態のCAES発電装置2の動作について制御フローに基づいて説明する。
図3を参照して、運転が開始されると(ステップS3−1)、潤滑油温度センサ34aで検出した潤滑油の温度Toaが所定の温度Tol未満であるかを判断する(ステップS3−2)。所定の温度Tolは、これより低い温度では潤滑油が温度低下により高粘度化し、CAES発電装置2に悪影響を及ぼす温度に設定されている。所定の温度Tolは、潤滑油の種類やCAES発電装置2の使用環境等により異なってもよい。潤滑油の温度Toaが所定の温度Tol未満である場合、潤滑油ヒータ32及び暖機用熱媒ヒータ44をONにし(ステップS3−3)、潤滑油の温度Toaが所定の温度Tolに達するまで待機し(ステップS3−4)、圧縮機3の運転を開始する(ステップS3−5)。潤滑油の温度Toaが所定の温度Tol以上である場合、すぐに圧縮機3の運転を開始する(ステップS3−5)。圧縮機3により圧縮空気が製造されると、それに伴い圧縮熱が発生する(ステップS3−6)。この圧縮熱を第1熱交換器12aにて暖機用熱媒で回収する(ステップS3−7)。熱回収して昇温した暖機用熱媒は、第3熱交換部46に供給され、膨張機7〜9と他の圧縮機4,5に供給する潤滑油を加熱する(ステップS3−8)。第3熱交換部46にて熱交換した暖機用熱媒は、暖機用熱媒タンク42に供給及び貯蔵され、暖機用熱媒ヒータ44で加熱される(ステップS3−9)。このようにして潤滑油を加熱し、潤滑油温度センサ34b,34cで検出した潤滑油の温度Tob,Tocが共に設計温度範囲内(Tol<Tob,Toc<Toh)であるかを判断する(ステップS3−10)。潤滑油の温度Tob,Tocが共に設計温度範囲内である場合、潤滑油ヒータ32をOFFにし、バルブ50a〜50cを切り替えて暖機用熱媒配管48を閉じる(ステップS3−11)。具体的には、バルブ50b,50cを閉じ、バルブ50aを開く。そして、以下の処理Aを実行し(ステップS3−12)、処理Aが完了すると終了する(ステップS3−13)。
本実施形態では、暖機運転の初期は圧縮機3の稼働台数は1台であるが、暖機運転中に稼働台数を徐々に増やしてもよい。潤滑油温度センサ34bで検出した潤滑油温度が上述の設計温度範囲内であれば、潤滑油は流動性を回復しているため、他の圧縮機4,5の稼働も可能である。従って、例えば、暖機運転中にさらに圧縮機4を稼働して第1熱交換器12bにて圧縮熱をさらに回収してもよい。この場合、潤滑油タンク28b内の潤滑油が一定温度以上となっているため、圧縮側熱交換器46aで熱交換した暖機用熱媒の温度は大きく低下しない。従って、バルブ56aを閉じ、バルブ56bを開くことで、この温度が低下しきっていない暖機用熱媒を、暖機用熱媒タンク42ではなく低温熱媒タンク18に供給し、低温熱媒タンク18内の熱媒の温度を上昇させてもよい。
図4を参照して、処理Aが実行されると(ステップS4−1)、バルブ56a〜56dを切り替えて圧縮熱を回収して昇温した暖機用熱媒を低温熱媒タンク18に供給する(ステップS4−2)。具体的にはバルブ56a,56dを閉じ、バルブ56b,56cを開く。そして、低温熱媒タンク18から暖機用熱媒タンク42に暖機用熱媒が供給され、暖機用熱媒ヒータ44で加熱される(ステップS4−3)。このようにして暖機用熱媒を加熱し、熱媒温度センサ42aで検出した暖機用熱媒の温度Tmaが設計温度範囲内(Tml<Tma<Tmh)であるかを判断する(ステップS4−4)。暖機用熱媒の温度Tmaが設計温度範囲内である場合、暖機用熱媒ヒータ44をOFFにし(ステップS4−5)、バルブ50a〜50cを切り替えて通常運転に移行する(ステップS4−6)。具体的には、バルブ50b,50cを閉じ、バルブ50aを開く。そして処理Aを終了する(ステップS4−7)。
図5を参照して、本実施形態のCAES発電装置2では、図3及び図4に示された制御フローとは、独立に並行して処理Bが実行されている。処理Bは、潤滑油の温度Tob,Tocが共に設計温度範囲内(Tol<Tob,Toc<Toh)である場合に実行される。処理Bが実行されると(ステップS5−1)、圧縮機3にて圧縮空気が製造される(ステップS5−2)。そして、第1熱交換器12aにて圧縮熱を回収して蓄圧タンク6に圧縮空気が供給される(ステップS5−3)。回収した圧縮熱は上述のように暖機運転に使用される(ステップS5−4)。蓄圧タンクが満タンとなるまではこれらの処理を繰り返す(ステップS5−5)。満タンとなった場合、暖機用熱媒の温度Tmaが設計温度範囲内(Tml<Tma<Tmh)であるかを判断する(ステップS5−6)。設計温度範囲内の場合、第2熱交換部16にて熱媒で圧縮空気を加熱し(ステップS5−7)、膨張機7〜9を駆動して発電する(ステップS5−8)。設計温度範囲内でない場合、第2熱交換部16にて熱媒で圧縮空気を加熱せず(ステップS5−9)、膨張機7〜9を駆動して発電する(ステップS5−10)。そして処理Bを終了する(ステップS5−11)。
また、図3から図5の制御フローは、CAES発電装置2の急速な立ち上げが必要な場合、必ずしも実行されなくてもよい。即ち、暖機運転を早く終了する必要がある場合、CAES発電装置2に使用する全ての潤滑油及び熱媒を加熱できるようにしてもよい。
本実施形態では、図3に示すステップS3−2及びステップS3−4で潤滑油温度センサ34aの検出値に基づいて暖機運転を開始している。この際、潤滑油温度センサ34aの検出値以外にも、例えばさらに熱媒温度センサ42aの検出値にも基づいて暖機運転を開始してもよい。これにより、暖機用熱媒の温度が所定未満で運転開始することを防止できる。従って、熱媒の高粘度化によるCAES発電装置2の信頼性の低下等の悪影響を回避できる。本実施形態で潤滑油温度センサ34aの検出値を判断に使用しているのは、実用上、潤滑油の高粘度化の方が問題となる場合が多いためであり、これに限定する意図ではない。
また、本発明の「変動する入力電力」は再生可能エネルギーに限定されることなく、工場設備の需要電力を平滑化したりピークカットをしたりするものであってもよい。
2 圧縮空気貯蔵発電装置(CAES発電装置)
3,4,5 圧縮機
3a,4a,5a 吸気口
3b,4b,5b 吐出口
6 蓄圧タンク
6a 圧力センサ
7,8,9 膨張機
7a,8a,9a 給気口
7b,8b,9b 排気口
10a,10b 空気配管
12 第1熱交換部
12a,12b,12c 第1熱交換器
14 高温熱媒タンク
14a 熱媒温度センサ
16 第2熱交換部
16a,16b,16c 第2熱交換器
18 低温熱媒タンク
18a 熱媒温度センサ
20 熱媒配管
22a,22b,22c 発電機
24a,24b,24c モータ(電動機)
26a,26b,26c,26d,26e,26f,26g,26h バルブ
28a,28b,28c 潤滑油タンク
30a,30b,30c 潤滑油配管
32 潤滑油ヒータ
34a,34b,34c 潤滑油温度センサ
36a,36b,36c ポンプ
38 第1バイパス流路
40a,40b,40c バルブ(第1バイパス切替手段)
42 暖機用熱媒タンク
42a 熱媒温度センサ
44 暖機用熱媒ヒータ
46 第3熱交換部
46a 圧縮側熱交換器
46b 膨張側熱交換器
48 暖機用熱媒配管
50a,50b,50c バルブ
52 ポンプ
54 第2バイパス流路
56a,56b,56c,56d バルブ(第2バイパス切替手段)
58 制御装置

Claims (6)

  1. 変動する入力電力により駆動される電動機と、
    前記電動機と機械的に接続され、空気を圧縮する複数の圧縮機と、
    前記圧縮機と流体的に接続され、前記圧縮機により圧縮された圧縮空気を貯蔵する蓄圧タンクと、
    前記蓄圧タンクと流体的に接続され、前記蓄圧タンクから供給される圧縮空気によって駆動される複数の膨張機と、
    前記膨張機と機械的に接続された発電機と、
    前記圧縮機で圧縮された空気と熱媒とで熱交換し、熱媒を加熱する第1熱交換部と、
    前記第1熱交換部と流体的に接続され、前記第1熱交換部で熱交換して昇温した熱媒を貯蔵する高温熱媒タンクと、
    前記高温熱媒タンクと流体的に接続され、前記高温熱媒タンクから供給される熱媒と前記膨張機に供給される圧縮空気とで熱交換し、圧縮空気を加熱するための第2熱交換部と、
    前記第2熱交換部と流体的に接続され、前記第2熱交換部で熱交換して降温した熱媒を貯蔵する低温熱媒タンクと、
    複数の前記圧縮機のうち全台数ではない前記圧縮機を暖機運転する際、暖機運転する前記圧縮機に対して供給される第1の潤滑油を貯蔵するための潤滑油タンクと、
    前記潤滑油タンク内の前記第1の潤滑油を加熱するための潤滑油ヒータと、
    前記第1熱交換部で熱交換して昇温した熱媒と、第2の潤滑油とで熱交換し、前記第2の潤滑油を加熱する第3熱交換部と
    を備える、圧縮空気貯蔵発電装置。
  2. 前記高温熱媒タンク及び前記低温熱媒タンクに対して小容量の熱媒を貯蔵し、前記第1熱交換部と流体的に接続された暖機用熱媒タンクと、
    前記暖機用熱媒タンク内の熱媒を加熱するための暖機用熱媒ヒータと
    をさらに備える、請求項1に記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
  3. 熱媒が前記高温熱媒タンクを迂回して前記第1熱交換部から前記第2熱交換部に流動する第1バイパス流路と、
    前記第1バイパス流路又は前記高温熱媒タンクのいずれに熱媒が供給されるかを切り替える第1バイパス切替手段と
    をさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
  4. 前記第3熱交換部は、
    前記暖機運転する圧縮機以外の前記圧縮機に対して供給する前記第2の潤滑油を加熱する圧縮側熱交換器と、
    前記膨張機に対して供給する前記の潤滑油を加熱する膨張側熱交換器と
    を備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
  5. 熱媒が前記低温熱媒タンクを迂回して前記第2熱交換部から前記第1熱交換部に流動する第2バイパス流路と、
    前記第2バイパス流路又は前記低温熱媒タンクのいずれに熱媒が供給されるかを切り替える第2バイパス切替手段と
    をさらに備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
  6. 変動する入力電力により駆動される複数の圧縮機により空気を圧縮し、
    圧縮した空気を貯蔵し、
    貯蔵した圧縮空気を膨張させることにより発電し、
    前記圧縮の工程で発生する圧縮熱を回収し、
    回収した圧縮熱を蓄熱し、
    前記膨張の工程前に膨張させる圧縮空気を蓄熱した圧縮熱により加熱し、
    複数の前記圧縮機のうち全台数ではない前記圧縮機を暖機運転する際、暖機運転する前記圧縮機に対して加熱された第1の潤滑油を供給し、
    前記回収した圧縮熱により第2の潤滑油を加熱する
    ことを含む、圧縮空気貯蔵発電方法。
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