JP6473907B2 - ガセット包装袋 - Google Patents

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Description

本発明はガセット包装袋に係り、さらに詳しくは、被包装物の袋詰めにより自立し、開封が容易で、開封後は被包装物を他へ移し替えることなくそのまま容器として使用できるガセット包装袋に関する。
近年、電子レンジが急速に発達、普及して、今や一般家庭において必需品の一つとなっている。この普及に伴い、電子レンジ用の多種多様な加工食品が開発・商品化されて、大量に市場に流通し、販売されている。これらの加工食品は、その殆どが所定形状の包装袋に袋詰めされており、これらの包装袋はそれぞれの加工食品に適合するように工夫されている。
例えば、下記特許文献1には二つの包装袋が記載されている。これらの包装袋は、いずれも背シール部などに引裂き用のノッチを形成して、このノッチ部分ら引裂き開封して袋内の食品などを簡単に取出すことができるものである。
一方の包装袋は、背シール部の上下両端部付近に背シール部の長さ方向と直角方向の切れ目を設けたものである。この包装袋によれば、切れ目をきっかけに袋体を左右に引裂くことが可能となり、袋体を左右に大きく開放し、開放した後の袋体は受け皿として食事などの際に利用できる。
また、他方の包装袋は、袋体背面の左右両端部付近に、背シール部と平行に延びるハーフカットラインを形成したものである。このハーフカットラインは、フィルムの厚み方向の一部分のみのカット、すなわち、基材層のみ或は基材層および中間層を貫通させたものとなっている。この包装袋によれば、包装袋の上端部付近において、切れ目をきっかけに袋体を左右に引裂いた後、ハーフカットラインに沿って縦方向に引裂くことができる。
また、下記特許文献2には、被包装物の包装により自立させ、この状態で電子レンジに入れて加熱できる包装体が記載されている。具体的には、この包装体は、胴部を構成する四角形からなる前面と後面の底部に、底面を逆V字状に折り畳んで挿入し、天部シール部を残して、当該前面と当該後面と当該底面の周縁部をそれぞれヒートシールして、胴部シール部および底部シール部を形成し、被包装物を充填後、更に天部シール部をヒートシールする構成となっている。この構成により、充填した被包装物により底部が前後に拡張して、自立できる形態の自立性包装体となる。
特開2008−081191号公報 特開2006−321493号公報
しかし、上記特許文献1に記載された二つの包装袋のうち、一方の包装袋は、左右への引裂きの際に強い引裂き力が必要となり、大きな力で開封すると、開封した瞬間に勢い余って被包装物が外へ飛び出す恐れがある。このため、被包装物が液体を含んでいると、液体が外へ流れ出して周辺を汚し、これが電子レンジで加熱したものであると、熱湯によって火傷するなどの危険性がある。また、背シール部の切れ目から左右へ引裂いても想定したハーフカットラインに沿って開封させるのが難しく、ランダムな開封口形状になり易くなり、そのために受け皿として使用する場合に、開封口縁が真っ直ぐに、綺麗に引裂かれずに不恰好な形状となり、見栄えが悪くデザイン性に欠けてしまうなどの課題がある。
これに対して、他方の包装袋は、袋体の両端付近にハーフカットラインが形成されているので、上記の包装袋のように両端辺縁まで引裂かれないように見える。しかしながら、実験の結果、ハーフカットラインに沿って開口させるのが同様に難しく、左右へ引裂くと、ハーフカットラインを超えて袋体の両端辺縁まで引裂かれてしまい、上記包装袋と同様の課題がある。また、ハーフカットラインは、被包装物を包装するフィルム面に設けられているので、この部分の機械的強度が他の箇所と比べて低下し、運搬時や、電子レンジでの加熱時に袋体が破れてしまい被包装物が外へ飛び出す恐れがある。これら二つの包装袋はいずれも浅底であるので、袋体が破れると、被包装物が外部へ直ぐ飛び出し、特に電子レンジに使用すると、飛び出した被包装物、例えば熱湯などによって火傷するなどの危険性がある。
また、上記特許文献2に記載された包装体は、上記包装袋と比べて深底であるので、上記包装袋が抱える浅底の課題が解消されるが、開口形状を綺麗に開封ができない課題が潜在している。
本発明は、上記の従来技術が抱える課題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明の目的は、綺麗な開口形状で開封できて、開封後は被包装物を他へ移し替えることなくそのまま容器として使用できるガセット包装袋を提供することにある。
本発明の他の目的は、被包装物の包装により自立し、この状態で電子レンジに入れて被包装物の加熱ができ、加熱後は綺麗な開口形状で開封できて、開封後は被包装物を他へ移し替えることなくそのまま容器として使用できるガセット包装袋を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、自動包装機により簡単に製袋できるガセット包装袋を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様のガセット包装袋は、折り込みを入れ底面部となる底面フィルムと、前記底面フィルムの両端縁にそれぞれ繋がった一対の対向する側面フィルムと、これらの側面フィルムのそれぞれの上端縁に繋がった上面フィルムとで両端がそれぞれ開口した筒状体が形成され、一方の開口は予め熱溶着され、他方の開口は被包装物が詰込まれ後に熱溶着されて被包装物が包装されるガセット包装袋において、前記上面フィルムは、両端縁にそれぞれ開封カットラインが設けられて前記側面フィルムの端縁で熱溶着され、前記開口のいずれか一方の開口の熱溶着箇所に切目が形成されていることを特徴とする。
第2の態様のガセット包装袋は、第1の態様のガセット包装袋において、前記開封カットラインは、前記上面フィルム面に連続或いは非連続の溝、貫通或いは未貫通の孔を所定の間隔で線状に複数配列したいずれかのもので形成されていることを特徴とする。
第3の態様のガセット包装袋は、第1の態様のガセット包装袋において、前記開封カットラインは、前記上面フィルムに所定の幅、長さおよび深さを有する凹み溝で形成されていることを特徴とする。
第4の態様のガセット包装袋は、第1〜3のいずれかの態様のガセット包装袋において、前記上面フィルムは、前記底面フィルムより小面積になっていることを特徴とする。
第5の態様のガセット包装袋は、第1〜4のいずれかの態様のガセット包装袋において、前記底面フィルム、前記側面フィルム及び前記上面フィルムは、1枚のプラスチックフィルムで作製されていることを特徴とする。
第6の態様のガセット包装袋は、第5の態様のガセット包装袋において、前記プラスチックフィルムは、少なくとも基材層と易剥離シーラント層を積層した積層フィルムであることを特徴とする。
第7の態様のガセット包装袋は、第6の態様のガセット包装袋において、前記開口の熱溶着シールは、他の箇所の熱溶着より高い強度で溶着されていることを特徴とする。
本発明の第1の態様のガセット包装袋によれば、袋体の上方を綺麗な開口形状で簡単に開封ができ、開封後は、被包装物を他に移し替えることなく、そのまま見栄えがよい深底の容器として使用できる。
第2の態様のガセット包装袋によれば、開封カットラインを、上面フィルム面に連続或いは非連続の溝、貫通或いは未貫通の孔を所定の間隔で線状に複数配列したもので形成されているので、これらのカットラインに沿って綺麗な開口形状で開封できる。また、これらの連続或いは非連続の溝、貫通或いは未貫通の孔はいずれも孔などを設けたフィルムが他のフィルムと接合・熱溶着されて密閉されるのでも機械的強度が低下することがない。これにより、包装袋は、流通、保管時などに開封カットラインを通して外部から包装袋内に細菌類の侵入がなく、衛生的に優れ、また運搬時などに包装袋の破れや破裂がなく、安全性に優れたものとなる。
第3の態様のガセット包装袋によれば、開封カットラインが所定の幅、長さおよび深さを有する凹み溝で形成されているので、電子レンジ加熱時に、包装袋の内圧が上昇しても、凹み溝から放出されて、破裂することがなく、安心、安全に電子レンジ用として使用できる。また、電子レンジで加熱後は、綺麗な開口形状で開封ができ、開封時に周囲を汚染したり、手に火傷を負ったりする恐れがなく、しかも被包装物を他へ移し替えることなく容器と使用できる。
第4の態様のガセット包装袋によれば、上面フィルムは底面フィルムより、幅狭・小面積になっているので、大面積の底面フィルムを載置面、小面積の上面フィルムを頂部とした略台形形状の包装袋が形成される。この包装袋は、安定した状態で自立させることができる。
第5の態様のガセット包装袋によれば、自動包装機によって、簡単に包装袋を作製できる。
第6の態様のガセット包装袋によれば、開封カットラインの剥離がスムーズになる。
第7の態様のガセット包装袋によれば、開口の熱溶着シールを他の箇所の熱溶着より高い強度で溶着することにより、袋体の両端開口のシール強度が高いので、これらの箇所から被包装物が外部へ放出されることがない。一方、他の箇所、折曲箇所の熱溶着部は、開封時にフィルムから離れ易くなるので、開封が容易になる。
本発明の実施形態に係るガセット包装袋の斜視図である。 図2Aは図1のIIA−IIAの断面図、図2Bは図2AのIIB部分の拡大図である。 図1のガセット包装袋を製袋するプラスチック包装材の平面図である。 図4は図3の開封カットラインを示し、図4Aは図3のIVA部分の拡大図、図4Bは図4AのIVB−IVBの断面図、図4Cは変形例の開封カットラインを示した断面図である。 図5は電子レンジ使用時の開封カットラインにおける開封状態を示し、図5Aは開封前、図5Bは開封途中、図5Cは開封時の断面図である。 図6は図1のガセット包装袋の開封状態を示し、図6Aは開封前、図6Bは開封後の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのガセット包装袋を例示するものであって、本発明をこれに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
本発明の実施形態に係るガセット包装袋(以下、包装袋という。)10は、図1、図2に示すように、折り込みを入れ底面部となる底面フィルム10aと、この底面フィルムの両端縁にそれぞれ繋がった一対の対向する側面フィルム10b、10cと、これらの側面フィルムのそれぞれの上端縁に繋がった上面フィルム10dとで両端がそれぞれ開口した筒状体が形成され、一方の開口10eは予め熱溶着され、他方の開口10fは、被包装物が詰込まれた後に熱溶着されて被包装物が包装され、上面フィルム10dは両端縁にそれぞれ開封カットライン11が設けられて各側面フィルム10b、10cの端縁に熱溶着され、また、一方の開口溶着箇所の上方に切目15が形成された構成を有している。
以下、この包装袋を構成する上面フィルム、側面フィルムおよび上面フィルムの個々のフィルムを詳述する。
まず、底面フィルム10aは、図1、図2に示すように、所定の長さおよび幅長を有する所定大きさの略矩形状のフィルムからなり、長手方向の略中央部に長手方向に沿って所定の幅長で逆V字状に折り込んだ折り込み部(なお、この折り込み部は一般にガセットといわれている。)10a'を設けて長手方向の両端縁がそれぞれ側面フィルム10b、10cと熱溶着されている。これらの溶着箇所は第1、第2の溶着部10ab、10acとなっている。
この底面フィルム10aは、包装袋に被包装物が詰込まれると、折り込み部10a'が拡張される。これにより、拡張した底面フィルム10aは、両サイドの溶着部10ab、10acが一種の額縁枠となり、平坦な底面部が形成され、この底面部で平坦な載置面に安定した状態にして載置させることができる。
一対の対向する側面フィルム10b、10cは、所定の幅長および長さを有する所定大きさの略矩形状のフィルムからなり、底面フィルム10aより広大な面積を有している。各側面フィルム10b、10cのサイズを底面フィルム10aより広大にすることにより、これらの側面フィルムは包装袋に被包装物を詰込み自立させたとき、背高になると共に、底深い包装袋が形成される。
対向する側面フィルム10b、10cのうち、一方の側面フィルム10bは、図1、図2Aに示すように、2片の側面フィルム片10b、10bからなり、これらのフィルム片は長手方向の一方の端縁が所定の幅長で合掌させて熱溶着されている。この合掌させた溶着箇所が背シール部12となっている。
また、上面フィルム10dは、図1、図2に示すように、所定の長さおよび幅長を有する所定大きさの略矩形状フィルムからなり、長手方向の略中央部に所定の幅長でV字状に折り込んだ折り込み部10d'を設け、長手方向の両端縁にそれぞれ開封カットライン11を設けて、それぞれの側面フィルム10b、10cに熱溶着されている。これらの溶着箇所は第3、第4の溶着部10b2d、10cdとなっている。なお、この上面フィルム10dは、底面フィルム10aより幅狭で小面積にするのが好ましい。上面フィルムの面積を底面フィルムより幅狭・小面積にすると、大面積の底面フィルム10aを載置面、小面積の上面フィルム10dを頂部とした略台形形状の包装袋が形成される。この包装袋は、安定した状態で自立させることができる。
開封カットライン11は、図4Aに示すように、所定の幅、長さおよび深さの凹み溝からなる複数のスリット11を所定の間隔をあけて一列に配列したもので形成されている。この開封カットライン11は後記する包装袋を作製するプラスチック包装材100で説明する。
以上説明した底面フィルム10a、一対の対向する側面フィルム10b、10cおよび上面フィルム10dは、1枚のプラスチックフィルムからなるプラスチック包装材100で作製されている。この包装材を使用することにより、包装袋は自動包装機で簡単に製袋できる。
以下、図3を参照して、このプラスチック包装材100を説明する。なお、図3はガセット包装袋を製袋するプラスチック包装材の平面図である。
プラスチック包装材100は、長尺のプラスチックフィルムで作製されている。このプラスチックフィルムは、少なくとも基材層と易剥離シーラント層を積層した積層フィルムを使用する。基材層は二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ナイロンフィルム、二軸延伸ポリエステルフィルムなどの二軸延伸プラスチックフィルムである。易剥離シーラント層は異種多層のポリオレフィン樹脂フィルムなどである。なお、この積層フィルムからなる易カット・易開封フィルムは、直進カット性に優れたものとして既に公知のものであり、本実施形態ではこの公知のものを使用する。
プラスチック包装材100は、図3に示すように、所定の長さL、横幅Wおよび肉厚を有する長尺のプラスチックフィルム10からなり、長手方向の所定幅長Wで袋体を形成したときに包装袋の底面フィルム10aを構成する底面フィルムエリア10Aと、この底面フィルムエリアの両端縁からそれぞれ所定長さW12延びてこのエリアで折曲されて熱溶着される第1、第2の折曲・溶着エリア10AB、10ACと、一方の第1の折曲・溶着エリアABから所定長さ延び包装袋の一方の側面フィルム片10bを構成する一方の側面フィルム片エリア10Bおよび第2の折曲・溶着エリアACから所定長さ延び包装袋の側面フィルム10cを構成する他方の側面フィルムエリア10Cと、この側面フィルムエリア10Cから所定長さW34延びてこのエリアで折曲されて熱溶着される第3の折曲・溶着エリア10CDと、この折曲・溶着エリアから所定の長さ延びて包装袋の上面フィルム10dを構成する上面フィルムエリア10Dと、この上面フィルムエリア10Dから所定長さW34延びてこのエリアで折曲され熱溶着される第4の折曲・溶着エリアDBと、この折曲・溶着エリアから所定長さ延び他方の側面フィルム片10bを構成する他方の側面フィルム片エリア10Bと、に区分されている。
なお、両側面フィルム片エリア10B、10Bのそれぞれの端縁エリアa1、a2は互いに合掌させて熱溶着し背シール部12を形成する合掌貼りエリアとなっており、また、図3に図示の区分線は説明を容易にするために記載したものであって、実際のプラスチック包装材にはこのような区分線は無いものである。
このプラスチック包装材100は、第3、第4の折曲・溶着エリア10CD、10DBにそれぞれ開封カットライン11が形成される。これらの開封カットライン11は、第3、第4の折曲・溶着エリアの各フィルムの第1の面(シーラント層を設けた面。)にあって、折曲の際に各上面フィルムエリア側に位置するエリアに形成されている。また、開封カットライン11は折曲する箇所でもよい。
このプラスチック包装材100は、長さL、横幅Wおよび肉厚は被包装物の種類、大きさなどによって選定、決定される。底面フィルムエリア10Aおよび側面フィルムエリアの幅長W、Wも被包装物によって決定される。また第1、第2の折曲部および第3、第4の折曲部の幅長W12、W34は約3〜10mmである。また、一方の一対の側面フィルム片エリア10B、10Bの合計幅長(W+W)は他方の側面フィルムエリア10Cの幅長(W)と略同じである。
図4を参照して、開封カットラインの構成を説明する。なお、図4は開封カットラインを示し、図4Aは図3のIVA部分の拡大図、図4Bは図4AのIVB−IVB線の断面図、図4Cは図4Bの変形例の開封カットラインを示した断面図である。
第3、第4の折曲・溶着エリア10CD、10DBのそれぞれの開封カットライン11は同じ構成となっている。開封カットライン11は、図4Aに示すように、長手方向に沿って所定の幅、長さおよび深さの凹み溝からなる複数のスリット11が所定の間隔をあけて一列に配列されたものとなっている。すなわち、これらのは、図4Bに示すように、所定の深さを有する凹状溝11aで形成されている。なお、この凹状溝11aの凹み形状は、任意形状の凹み形状、例えば底部が最も薄くなるように形成し、底部から表面に向かって徐々に厚さが増すような形状とすることもできる。この開封カットライン11は側面フィルムに熱溶着されるが、溶着された上面フィルムは、この開封カットラインに沿ってスムーズに引き裂くことができる。また、電子レンジ使用時に包装袋内の圧力が上昇すると、スリット11の凹状溝11aが最小部位だけ破れて上昇圧力を外部へ逃がし、包装袋の破裂を防止できる。
変形例の開封カットラインン11A(図4参照)は、凹状溝11aと、この凹み溝の底部に入れた所定深さの亀裂11bとを設けたスリット11で構成されている(図4C参照)。この開封カットライン11Aによれば、このカットラインに沿って上面フィルム10dをさらにスムーズに引き裂くことができる。また、電子レンジ使用時に包装袋内の圧力が上昇すると、スリット11がさらに破れ易くなり、包装袋の破裂を防止できる。なお、開封カットラインは、上記の開封カットラインン11、11Aに限定されるものでなく、他のもの、例えば連続(例、ハーフカットライン)或いは非連続の溝、貫通溝(例、ミシン目)或いは未貫通の孔を所定の間隔で線状に複数配列したものなどでもよい。
再び、図3へ戻って、プラスチック包装材を用いた製袋、被包装物の包装方法を説明する。これは自動包装機により製袋、包装される。なお、自動包装機は、公知のものを使用するので説明を省略する。
包装袋10の製袋は、先ず、プラスチック包装材100が自動包装機(図示省略)にセットされる。セットされたプラスチック包装材100は自動包装機により、底面フィルムエリア10Aの第1、第2の折曲・溶着エリア10AB、10ACが折曲、熱溶着されて袋体の第1、第2の溶着部10ab、10ac(図2A)が形成される。次いで、第3の折曲・溶着エリア10CDは開封カットライン11が上面フィルム側へ向くように折曲、熱溶着されて袋体の第3の溶着部10cd(図2A参照)が形成され、第4の折曲・溶着エリア10DBは開封カットライン11が上面フィルム側へ向くように折曲され熱溶着されて第4の溶着部10b2d(図2A参照)が形成される。なお、第3、第4の折曲・溶着エリア10CD、10DBにおける溶着強度は、他の箇所の熱溶着より弱めに溶着されている。その後、両側面フィルム片エリア10B、10Bのそれぞれの端縁エリアa1、a2は、互いに合掌させて熱溶着されて背シール部12が形成された後、プラスチック包装材100が長手方向の所定長さに切断されて、両端が開口した筒状体が形成される。
この筒状体は、図1に示すように、まず、一方の開口10eが先に熱溶着シールされて端部シール部13が形成され、他方の開口10fから、被包装物(図示省略)が詰込まれた後に、熱溶着シールされて端部シール部14が形成されて、被包装物が包装された包装袋10が形成される。また、一方の端部シール部13には、上面フィルム10dに近接した箇所所に切れ目15が形成される。この切目15は、V字ノッチ、I字ノッチなどである。なお、この切目15は、他方の端部シール部13に設けてもよい。
製袋された包装袋10は、図2Aに示すように、袋体両端の端部シール部13、14、背シール部12および第1〜第4の溶着部10ab、10ac、10b2d、10cdでそれぞれ熱溶着されているが、これらの溶着箇所のうち、背シール部12および端部シール部13、14の溶着強度は、他の第3、第4の溶着部10b2d、10cdより高い強度で熱溶着されている。このように背シール部12および端部シール部14、15の強度を高くすることにより、これらの箇所から被包装物が外部へ飛び出すことがないことは勿論のこと、開封時は第3、第4の溶着部10b2d、10cdから上面フィルム10dを容易に開封できる。また、電子レンジに使用時に、内部圧力が上昇しても、第3、第4の溶着部10b2d、10cdで上面フィルム10dが剥がれて開封カットライン11を構成するスリットから上昇圧力が放出されるので袋体が破裂することがない。
このプラスチック包装材100を用いることによりこの包装袋は自動包装機で簡単に作製できる。勿論、この包装袋は別々のフィルムで作製してもよい。
図5を参照して、この電子レンジに使用したきの開封を説明する。なお、図5は電子レンジ使用時の開封カットラインの開封状態を示し、図5Aは開封前、図5Bは開封途中、図5Cは開封時の断面図である。
水分を含んだ被包装物、例えば食品を包装した包装袋10を電子レンジで加熱すると、食品に含まれた水分が蒸気して、包装袋内の圧力が上昇する。この圧力上昇により、包装袋が膨らみ、上昇圧力は上面フィルム10dに掛かる。上昇圧力が上面フィルム10dに掛かると、第4の溶着部10cdが上方へ持ち上げられて、これらの溶着部が剥がれ始め、この剥がれが進むと開封カットライン11のスリット11を構成する凹状溝11aが破れて、昇圧力が放出される。図5A〜図5Cは、一方の溶着部10cd(図2A参照)開封状態を示している。
この包装袋10は、内部へ被包装物が装填される前は、折り畳まれたものとなり、嵩張らず、運搬、保管などが簡単なり、一方、内部へ被包装物が詰込まれると、自立させることできる。この包装袋10の開封は、切れ目を15から切り裂くと、最初、端部シール部が裂け、その後、上面フィルムの開封カットラインに沿って切り裂ける(図6参照)。これにより、ハサミなどを使用することなく、綺麗な開口形状口で簡単に開封ができて、開封後は見栄えのよい容器として使用できる。また、この自立した状態で電子レンジに入れて被包装物の加熱ができ、加熱後は綺麗な開口形状で開封できて、開封後は被包装物を他へ移し替えることなくそのまま容器として使用できる。
10 ガセット包装袋
10a 底面フィルム
10a' 折り込み部
10b、10c 側面フィルム
10d 上面フィルム
100 プラスチック包装材
10 プラスチックフィルム
11、11A 開封カットライン
12、14 端部シール部
15 切


Claims (7)

  1. 折り込みを入れ底面部となる底面フィルムと、前記底面フィルムの両端縁にそれぞれ繋がった一対の対向する側面フィルムと、これらの側面フィルムのそれぞれの上端縁に繋がった上面フィルムとで両端がそれぞれ開口した筒状体が形成され、一方の開口は予め熱溶着され、他方の開口は被包装物が詰込まれ後に熱溶着されて被包装物が包装されるガセット包装袋において、
    前記上面フィルムは、両端縁にそれぞれ開封カットラインが設けられて前記側面フィルムの端縁で熱溶着され、前記開口のいずれか一方の開口の熱溶着箇所に切目が形成されていることを特徴とするガセット包装袋。
  2. 前記開封カットラインは、前記上面フィルム面に連続或いは非連続の溝、貫通或いは未貫通の孔を所定の間隔で線状に複数配列したいずれかのもので形成されていることを特徴とする請求項1に記載のガセット包装袋。
  3. 前記開封カットラインは、前記上面フィルムに所定の幅、長さおよび深さを有する凹み溝で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のガセット包装袋。
  4. 前記上面フィルムは、前記底面フィルムより小面積になっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガセット包装袋。
  5. 前記底面フィルム、前記側面フィルム及び前記上面フィルムは、1枚のプラスチックフィルムで作製されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガセット包装袋。
  6. 前記プラスチックフィルムは、少なくとも基材層と易剥離シーラント層を積層した積層フィルムであることを特徴とする請求項5に記載のガセット包装袋。
  7. 前記開口の熱溶着シールは、他の箇所の熱溶着より高い強度で溶着されていることを特徴とする請求項6に記載のガセット包装袋。
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