JP6473841B1 - 協調型発電設備およびそれを用いた余剰電力の活用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電電力が商用電力系統に対する連系容量を超えることなく系統連系できる協調型発電設備発を提供する。
【解決手段】第1エネルギー源により電力を発電する第1の発電設備と、第2エネルギー源により電力を発電する第2の発電設備と、を備え、最大供給電力が予め定められた値に制限された協調型発電設備であって、協調型発電設備は、更に発電出力調整設備を備え、第1の発電設備の現在の発電出力である第1の現在発電出力と第2の発電設備の現在の発電出力である第2の現在発電出力との合成である現在合成発電出力が、最大供給電力の第1の設定値23または最大供給電力の第2の設定値24に到達したときに、発電出力調整設備により、現在合成発電出力をゼロから第2の発電設備の最大発電出力の間で調整する。
【選択図】図2

Description

本発明は、再生可能エネルギーを用いた協調型発電設備およびそれを用いた余剰電力の活用方法に関する。
枯渇の可能性がある化石エネルギーを用いずに、自然界に存在する再生可能エネルギーを電力エネルギーに変換する代表的な発電方法として太陽光発電と風力発電を挙げることができる。これら再生可能エネルギー利用した発電は、地球温暖化の主因となる二酸化炭素をほとんど発生させないことから、地球規模の温暖化という環境問題を解決する手段として全世界で普及が進行しつつある。
一方、再生可能エネルギー利用した発電設備で発電された電力は、多くの場合、商用の電力系統に連系されるが、現時点の国内では、連系容量の空きがないことによる発電設備への連系ができない問題が発生している。
この問題を解決するための一例として、太陽光発電の発電特性(気象条件・日照時間等による)を活用し、既設の太陽光発電がもつ連系容量内に風力発電を追設し、風力発電の発電電力を制御する、太陽光発電と風力発電を協調させた協調型発電設備などが開発されている。
特許文献1では、「ハイブリッド発電制御装置は、第1の発電設備の発電電力を予測する発電電力予測手段と、商用電力系統に対して予め設定された上限の電力である連系容量から発電電力予測手段により予測された第1の発電設備の発電電力の予測値を差し引いた電力値に基づき、第2の発電設備の発電電力の制約値を算出し、算出した制約値を第2の発電設備制御装置に設定する制約値設定手段と、を有するハイブリッド協調型発電設備」が提案されている。
特許第6108510号公報
特許文献1は、発電電力が商用電力系統に対する連系容量を超えることなく設備利用率を向上させることが可能なハイブリッド協調型発電設備である。しかしながら、連系容量を超えないように、太陽光発電の発電電力を予測しながら風力発電の風車ブレードのピッチコントロール制御(以下、ピッチ制御)により発電電力を制御するため、周辺環境条件の急激な変動(風速、風向き等の急激な変動)がない状況においては有効な方法であるが、周辺環境条件に急激な変動が生じたときは、発電出力の抑制が必ずしも追従できるとは限らない。また、予測精度が悪い場合には無駄に風力発電の発電電力を抑制する時間帯(回数)が多くなる。
本発明は、前記の課題を解決するための発明であって、発電電力が商用電力系統に対する連系容量を超えることなく系統連系できる協調型発電設備とそれを用いた余剰電力の活用方法を提供することを目的とする。特に、発電出力調整設備を用いることで、システムとしての発電出力をゼロから最大発電出力の間で調整することを特徴とし、余剰電力が出る場合にはそれを有効に活用することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係る協調型発電設備は、第1エネルギー源により電力を発電する第1の発電設備と、第2エネルギー源により電力を発電する第2の発電設備と、を備え、最大供給電力が予め定められた値に制限された協調型発電設備であって、協調型発電設備は、更に発電出力調整設備を備え、第1の発電設備の現在の発電出力である第1の現在発電出力と第2の発電設備の現在の発電出力である第2の現在発電出力との合成である現在合成発電出力が、最大供給電力の第1の設定値に到達したときに、最大供給電力の第1の設定値に対する正の方向の超過電力相当分を、第2の現在発電出力から減少させ、現在合成発電出力が最大供給電力の第2の設定値に到達したときに、最大供給電力の第2の設定値に対する負の方向の超過電力相当分に、最大供給電力の第1の設定値に相当する電力と最大供給電力の第2の設定値に相当する電力との差分に相当する電力を加えた、合計電力相当分を第2の現在発電出力に増加させることを特徴とする。
こでの発電出力調整設備は、可変抵抗設備、フライホイール設備、超電導電力貯蔵SMES設備、インダクタ設備、電気二重層キャパシタ設備のうちいずれか1つ、またはこれらのうち2つ以上の組合せにより構成することで解決できる。また、本発明のその他の態様については、後記する実施形態において説明する。
本発明によれば、発電電力が商用電力系統に対する連系容量を超えることなく系統連系できる協調型発電設備とそれを用いた余剰電力の活用方法を提供することができる。
実施形態に係る協調型発電設備の構成の例を示す図である。 実施形態に係る協調型発電設備の合成出力の時間推移であり、発電出力調整設備において合成出力を減少および増加した例を示す図である。 (a)、(b)ともに実施形態に係る協調型発電設備の構成の例を示す図である。 実施形態に係る協調型発電設備において、発電出力調整設備として可変抵抗設備を適用した場合の合成出力の時間推移である。 実施形態に係る協調型発電設備の構成であり、発電電力の出力制御判定機能を付加した例を示す図である。 実施形態に係る第1の設定値および第2の設定値の決定をする場合の処理を示すフローチャートである。 (a)は制御無しの場合、(b)は発電出力調整設備のみの場合、(c)は風車のピッチ制御のみの場合、(d)は発電出力調整設備と風車のピッチ制御を併用した場合の(太陽光+風力)の合成出力の時間変化を示す図である。 実施形態に係る協調型発電設備において、各設備に電力計を設置した構成の例を示す図である。 発電出力調整設備のスケジュール運転の一例を示す図である。 実施形態に係る協調型発電設備において、連系容量からの超過電力分を熱利用する例を示す図である。 実施形態に係る協調型発電設備において、連系容量からの超過電力分を熱利用することを示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
ここでの第1の発電設備は太陽光発電設備、第2の発電設備は風力発電設備であり、以下で述べる太陽光発電設備と風力発電設備の容量は、太陽光発電設備を100としたときに風力発電設備を50としている。本発明の実施形態では、2つの発電設備の一例として、第1の発電設備を太陽光発電設備、第2の発電設備を風力発電設備としているが、本組み合わせは太陽光発電設備と風力発電設備には限定されない。例えば、複数の太陽光発電設備の組み合わせ、複数の風力発電設備との組み合わせ、または水力発電やバイオマス発電との組み合わせなど、どのような発電設備を用いても何ら問題ない。
本発明においては、主に既接続の第1の発電設備に、第2の発電設備を新規に追加設置すること、ならびに第1の発電設備と第2の発電設備を新規で同時に設置することを想定している。なお、本実施形態では、前者を想定して主に記述するが、後者の場合でも何ら問題なく適用できる。
例えば、既設の太陽光発電設備に風力発電設備を新規追加する場合であり、あるいはその逆の場合である。前者で追加設置した場合、その発電サイトは連系点において商用電力系統と接続されるが、連系容量は第1の発電設備の最大出力で定まることから変更されないのが一般的である。つまり、連系容量を超える電力を商用の電力系統へ供給することはできないのが一般的である。なお、本実施形態では、連系容量を超えないように電力を供給することを想定して記述しているが、連系容量に限らず、予め設定した任意の発電電力であっても何ら問題なく適用できる。
また、本発明の実施形態では、図2で説明する発電出力調整設備は蓄電設備、図4で説明する発電出力調整設備は可変抵抗設備を使用するなど、各種設備を用いているがその効果は大差ないことを確認している。ここで、可変抵抗設備には、液体抵抗器(水抵抗器)を使用している。これは、電極のある容器に水や電解液を満たしたものであり、液中で電極の位置を近づけたり、離したりすることで抵抗値を無段階的に変化させることができる。同様の効果が得られるものとして乾式抵抗器も使用できる。また、これにパワーコンディショナーなどを組みあわせることでも問題ない。
発電出力調整設備の容量は太陽光発電設備を100としたときにそれぞれ25〜50としている。ただし、この割合は特に限定されるものではない。なお、各図面において、共通する構成要素には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、実施形態に係る協調型発電設備10の構成の例を示す図である。図1は、第1エネルギー源により電力を発電する第1の発電設備11として太陽光発電設備と、第2エネルギー源により電力を発電する第2の発電設備12として風力発電設備を用いた協調型発電設備の構成図を示す。
図1に示すように、協調型発電設備10は、第1の発電設備11と、第2の発電設備12と、発電出力調整設備13と、第1の発電設備と第2の発電設備の出力合成部14とを含んで構成される。その出力は、変電所15を介して、商用電力系統16へ供給される。なお、自家発電の形態でも本発明を適用できる。すなわち、合成出力を商用電力系統以外へ供給してもなんら問題ない。
なお、図1において、矢印付きの太実線は、電力線および電力が流れる方向を表している。また、この電力線(矢印付きの太実線)の途中には、直流電力を交流電力に変換するインバータや変圧器などが適宜設けられているが、ここでは、その図示を省略している。また、太陽光発電設備に用いられる太陽光発電パネルは、多結晶シリコン型発電素子、単結晶シリコン型発電素子、薄膜型発電素子などで構成されるものとするが、素子の種類を特に限定するものではない。
本実施形態に係る発電出力調整設備13は、第1の発電設備11と、第2の発電設備12と、第1の発電設備11と第2の発電設備12の出力合成部14と、第2の発電設備12の出力部との中間に配される。最大供給電力が予め定められた値に制限された協調型発電設備10において、発電出力調整設備13は、第1の発電設備11の現在の発電出力である第1の現在発電出力と、第2の発電設備12の現在の発電出力である第2の現在発電出力との合成である現在合成発電出力が、最大供給電力の第1の設定値または最大供給電力の第2の設定値に到達したときに、第2の現在発電出力をゼロから、第2の発電設備12の最大発電出力の間で調整するというものである。
さらに詳細に説明するなら、現在合成発電出力が最大供給電力の第1の設定値に到達したときに、最大供給電力の第1の設定値に対する正の方向の超過電力相当分を第2の現在発電出力から減少させる。一方、現在合成発電出力が最大供給電力の第2の設定値に到達したときに、最大供給電力の第2の設定値に対する負の方向の超過電力相当分に、最大供給電力の第1の設定値に相当する電力と最大供給電力の第2の設定値に相当する電力との差分に相当する電力を加えた、合計電力相当分を第2の現在発電出力に増加させる。例えば、発電出力調整設備13に可変抵抗設備を用いる場合には、第1の発電設備11および第2の発電設備12の出力合成部14に応じて、抵抗値を増減しながら発電電力を調整する機能が備えられている。
また、発電出力調整設備13に蓄電設備(蓄電池)を用いる場合には、第1の発電設備11および第2の発電設備12の出力合成部14に応じて、蓄電池の充放電を繰り返しながら発電電力を調整する機能が備えられている。
図2は、図1における発電出力調整設備13を用いて、第1の発電設備11および第2の発電設備12の出力合成部14で得られる合成出力を減少および増加した場合の協調型発電設備10の合成出力21の時間推移である。図において、グラフの横軸は時間、縦軸は合成出力を表している。単位は任意である。ここでは連系容量22に対し、その95%の合成出力を第1の設定値23とし、10%の合成出力を第2の設定値24にした。図から明らかなように、合成出力21が第1の設定値23を超えた場合には、発電出力調整設備13により合成出力を減少させている。
これに対し、合成出力21が第2の設定値24を下回った場合には、発電出力調整設備13により合成出力21を増加させている。時刻T1から時刻T2の時間、および時刻T3から時刻T4の時間では、負の方向の超過電力相当分と最大供給電力の第1の設定値に相当する電力の和を増加するように制御を行った。
なお、ここでは発電出力調整設備13に蓄電設備(蓄電池)を用いたが、第1の発電設備11および第2の発電設備12の出力合成部14に応じて、蓄電池の充放電を繰り返しながら発電電力を調整していることが確認できた。また、フライホイール設備、超電導電力貯蔵SMES設備、インダクタ設備、電気二重層キャパシタ設備を用いても同様の効果が得られる。さらに、可変抵抗設備は後述するように第1の設定値のみ定めて運転するため、発電出力調整設備13では減少することしかできないが、その場合は同様の効果が得られることが確認できた。具体的には、図4の説明で述べる。
図3(a)および(b)は、協調型発電設備の構成例である。(a)は、第1の発電設備11と第2の発電設備12の出力合成部14と、第1の発電設備11あるいは第2の発電設備12のそれぞれの出力部との中間に発電出力調整設備13を配した例である。(b)は、第1の発電設備11と、第1の発電設備11と第2の発電設備12の出力合成部14との中間に発電出力調整設備17を配し、第2の発電設備12と、第1の発電設備11と第2の発電設備12の出力合成部14との中間に発電出力調整設備13を配した例である。どちらを用いた場合でも、本発明における目的はクリアできるが、特に図3(b)の場合には発電出力調整設備13を複数台設置するため、初期コストが増大する。
図4は、協調型発電設備10において、発電出力調整設備13として可変抵抗設備だけを適用した場合の合成出力41の時間推移である。ここでは連系容量22に対し、その95%の合成出力を第1の設定値23とした。最大供給電力の第2の設定値は、最大供給電力の第1の設定値23と等しい値に設定し、正の方向の超過電力相当分の処理のみ行っている。図から明らかなように、合成出力41が第1の設定値23を超えた場合には、発電出力調整設備13により合成出力を減少させている。上述したように、発電出力調整設備13として、蓄電設備、フライホイール設備、超電導電力貯蔵SMES設備、インダクタ設備、電気二重層キャパシタ設備を用いても同様の効果が得られたが、合成出力の変化に対する応答性は可変抵抗設備が最も優れており、合成出力41が連系容量を超過することはほぼ皆無であった。
図5は、協調型発電設備10に(第1+第2)の発電設備の合成出力制御部57と、発電電力の出力制御判定機能58が付加されている。図5において、矢印付きの太実線は、電力線および電力が流れる方向を表し、矢印付きの細実線は、制御または情報の伝送線およびその伝送方向を表している。また、この電力線(矢印付きの太実線)の途中には、直流電力を交流電力に変換するインバータや変圧器などが適宜設けられているが、ここでは、その図示を省略している。
発電電力の出力制御判定機能58は、経済性を考慮し、現時点での制御を、第1の発電設備11のみ、第2の発電設備12のみ、発電出力調整設備13のみ、あるいは2つ以上の組み合わせで行うのかを判定するものである。特に、売電単価が発電設備の種類によって変わる場合にこの機能は有効である。また、経済性のみならず、天候や季節、時間帯に応じて出力制御する設備を変えることは有効であり、判定条件としてそのような項目を入れておくことは効果的である。
図6は、第1の設定値および第2の設定値の決定する場合の処理を示すフローチャートを示す。事業採算性を考慮して協調型発電設備10の設置場所が決定したら、その設置場所の地形および風況や日射量などの調査や特徴分析を行ったうえで、第1の設定値および第2の設定値を決定する。
図7は、協調型発電設備10によって発電される、第1の発電設備11と第2の発電設備12の合成出力の時間推移の例を示した図である。図において、グラフの横軸は時間を表し、縦軸は合成出力を表す。単位は任意である。ここでは、第1の設定値23は連系容量22と同じ値に設定している。図7(a)は第1の発電設備11と第2の発電設備12をフリーに発電させ、かつ発電出力調整設備13を稼働させない場合、図7(b)は第1の発電設備11と第2の発電設備12の合成出力が連系容量に到達した場合に発電出力調整設備13を用いて出力制御した場合、図7(c)は第1の発電設備11と第2の発電設備12の合成出力が連系容量22(第1の設定値23)の97%に到達した場合に第2の発電設備12である風力発電設備の風車のピッチ制御を用いて出力制御した場合、図7(d)は図7(b)と(c)を組み合わせ、連系容量22(第1の設定値)の97%に到達した場合に第2の発電設備12である風力発電設備の風車のピッチ制御を稼働させ、かつ連系容量22(第1の設定値23)に到達した場合、発電出力調整設備13を稼働させて出力制御した場合を示す。なお、ここでは、発電出力調整設備13には可変抵抗設備を使用した。
計測の日の天気は晴れのち曇りであり、太陽が出たり、雲に覆われたりを繰り返していたため、合成発電出力の変動が一部で大きくなっている。結果、図7(a)では、合成出力71が連系容量22を超過することがわかった。図7(b)では、若干ではあるが、合成出力72が連系容量22を超過することがわかったが、のちの検討で連系容量の95%程度になったときに可変抵抗設備を稼働し、抵抗を変化させることで連系容量22を超過しない制御が実現できることがわかった。図7(c)では、合成出力73が連系容量22を超えることはなかったが、連系容量22と合成出力73の差分は発電機会損失であり、若干ではあるが、無駄な出力制御をしていることがわかった。一方で、図7(d)では、合成出力74は連系容量22を超過せず、かつ発電機会損失も小さくなることがわかった。具体的には、図7(c)に比べて発電機会損失が50%以下に低減できることがわかった。
図8には、第1の発電設備11に電力計87、第2の発電設備12に電力計88、発電出力調整設備13に電力計89がそれぞれ設けられているが、この電力計は必要に応じて増減しても問題はない。また、設置場所も特に限定しない。ただし、発電設備により売電単価が異なるような場合には、どの発電設備からどれだけの電力を出力したかを明確にできるような設置が必要となる。
図9は、発電出力調整設備13のスケジュール運転の一例を示す図である。図中に示す波形が発電出力調整設備13の稼働スケジュール91である。この一例では、発電出力調整設備13に可変抵抗設備を使用している。図9から明らかなように、第1の発電設備11が発電しない時間帯である夜間から早朝では、発電出力調整設備13は稼働させずに停止する一方で、太陽光発電設備が発電する時間帯では、発電出力調整設備13を稼働させている。これは時間帯だけでなく、天候によっても使い分けることができる。すなわち、雨の日など連系容量を超過することがない場合には、発電出力調整設備13は停止していてもなんら問題はない。また、複数台の可変抵抗設備を設置している場合には、天候などに応じてすべての可変抵抗設備を稼働させずに、必要台数のみ稼働準備に入っていれば良い。また、日射量予測や風況予測を活用することで、効率良く発電出力調整設備13を稼働させることが可能となる場合もある。
ここで、日射量や風況予測は、気象観測所等から取得される情報に基づき、現時点から所定の時間の間の日射量や風速などを予測し、その予測結果に基づき合成出力を予測するというものである。ここでいう気象観測所とは、気象衛星、気象台、測候所、その他の気象観測ポイントで観測された気象データを提供する気象情報提供センタのことを指す。気象観測所は、第1の発電設備11や第2の発電設備12の近傍に独自に設けられたものであってもよい。この場合には、近傍で観測された日射量、気圧、気温、降水量、相対湿度、風速などのデータを用いることができるため、比較的予測精度の向上が容易となる。また、独自の気象観測所の設置時に、その設置場所を予め最適化しておくことは、合成出力の予測精度向上を図る上で効果があることは言うまでもない。
また、ここでいう独自の気象観測所は、気象観測機器に加えて、全天空写真を撮影するための魚眼カメラなどを備えていてもよく、あるいは、この魚眼カメラだけで構成されていてもよい。魚眼カメラでは、全天空における太陽の位置と雲の位置関係を直接に表した画像を得ることができることから、その画像の解析により数秒あるいは数分先の日射量を高精度に予測することができる。
合成出力を予測する方法としては、様々な方法を用いることができる。例えば、気象衛星による雲画像を利用した日射量予測、気象予報に基づく日射量予測、過去の発電データを利用した日射量予測、さらには、これらを組み合わせた予測など、そのいずれかを用いてもよい。また、これらの他にも、気圧、気温、降水量、相対湿度、風速、および、これらの時間的な変化量から選ばれた1つまたは複数のデータを組み合わせて用いることは、予測の精度向上を図る上で有効である。同様に、風況を予測する方法についても、例えば、気象衛星による雲画像を利用した風況予測、気象予報に基づく風況予測、過去の発電データを利用した風況予測などを用いることができる。
図10は、発電出力調整設備13に可変抵抗設備を用い、それで消費した電力を熱利用する構成例を示す。ここでの例は、変電所15を介さずに、別ラインで熱利用設備107へ供給している。熱利用の一例としては、ビニルハウスへの供給、製氷工場への供給、解氷ヒータへの供給など様々なものが考えられるが、特に限定するものではない。
図11は、発電出力調整設備13と風車のピッチ制御を併用した場合に連系容量22(第1の設定値23)を超えた合成出力において、その余剰分を熱利用することを示した図である。なにも制御しない場合の、合成出力111と、発電出力調整設備13と風車のピッチ制御を併用した合成出力112の斜線部を熱利用するという例である。
本実施形態によれば、複数の発電設備を協調制御する協調型発電設備において、合成発電出力が連系容量に対して高効率に発電することが可能な協調型発電設備の提供を可能とする。また、これにより、単独の発電設備を所有する場合に比べて、経済性をも圧迫しない発電所にすることができる。さらに、現時点で空き容量がゼロまたはごく少量であった地域でも発電所の新規導入を可能にすることができる。
≪その他の実施形態≫
本発明は、以上に説明した実施形態および変形例に限定されるものではなく、さらに、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態および変形例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態や変形例の構成の一部を、他の実施形態や変形例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態や変形例の構成に他の実施形態や変形例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態や変形例の構成の一部について、他の実施形態や変形例に含まれる構成を追加・削除・置換することも可能である。
10 協調型発電設備
11 第1の発電設備
12 第2の発電設備
13,17 発電出力調整設備
14 第1の発電設備と第2の発電設備の出力合成部
15 変電所
16 商用電力系統
21 合成出力
22 連系容量
23 第1の設定値
24 第2の設定値
41 合成出力
57 (第1+第2)の発電設備の合成出力制御部
58 合成出力の出力制御判定機能
71,72,73,74 合成出力
87,88,89 電力計
91 発電出力調整設備の稼働スケジュール
107 熱利用設備
111,112 合成出力

Claims (10)

  1. 第1エネルギー源により電力を発電する第1の発電設備と、
    第2エネルギー源により電力を発電する第2の発電設備と、を備え、
    最大供給電力が予め定められた値に制限された協調型発電設備であって、
    前記協調型発電設備は、更に発電出力調整設備を備え、
    前記第1の発電設備の現在の発電出力である第1の現在発電出力と前記第2の発電設備の現在の発電出力である第2の現在発電出力との合成である現在合成発電出力が、前記最大供給電力の第1の設定値に到達したときに、前記最大供給電力の第1の設定値に対する正の方向の超過電力相当分を、前記第2の現在発電出力から減少させ、前記現在合成発電出力が前記最大供給電力の第2の設定値に到達したときに、前記最大供給電力の第2の設定値に対する負の方向の超過電力相当分に、前記最大供給電力の第1の設定値に相当する電力と前記最大供給電力の第2の設定値に相当する電力との差分に相当する電力を加えた、合計電力相当分を前記第2の現在発電出力に増加させることを特徴とする協調型発電設備。
  2. 前記発電出力調整設備は、前記第1の発電設備と前記第2の発電設備の出力合成部と前記第2の発電設備の出力部との中間に配される
    ことを特徴とする請求項1に記載の協調型発電設備。
  3. 前記発電出力調整設備は、蓄電設備、可変抵抗設備、フライホイール設備、超電導電力貯蔵SMES設備、インダクタ設備、電気二重層キャパシタ設備のうちいずれか1つ、またはこれらのうち2つ以上の組合せにより構成する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の協調型発電設備。
  4. 前記最大供給電力の第1の設定値及び前記最大供給電力の第2の設定値は、前記協調型発電設備を設置する場所の地形及び風況や日射量の周辺環境条件に基づき決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の協調型発電設備。
  5. 前記発電出力調整設備として可変抵抗設備だけを選択したとき、前記最大供給電力の第2の設定値を前記最大供給電力の第1の設定値に等しい値に設定し、前記正の方向の超過電力相当分の処理のみを行う
    ことを特徴とする請求項に記載の協調型発電設備。
  6. 前記第1の発電設備は太陽光をエネルギー源とする太陽光発電設備、あるいは風力をエネルギー源とする風力発電設備のいずれかであり、かつ前記第2の発電設備は前記風力発電設備、あるいは前記太陽光発電設備のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の協調型発電設備。
  7. 前記発電出力調整設備のうち少なくとも1つの設備、またはこれらのうち2つ以上の設備と、風車のブレードのピッチコントロール制御、発電機の回転数制御、パワーコンディショナー制御のうち少なくとも1つにより、またはこれらのうち2つ以上の制御を組み合わせることにより、合成出力を制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の協調型発電設備。
  8. 前記第1の発電設備と、前記第2の発電設備と、前記発電出力調整設備からなる協調型発電設備において、いずれか1つ、またはこれらのうち2つ以上の設備に、発電電力あるいは供給電力を計測するための、計測メーターを設置する
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の協調型発電設備。
  9. 前記第1の発電設備と、前記第2の発電設備と、前記発電出力調整設備からなる協調型発電設備であって、天候、時刻、季節に応じて適したスケジュール運転を行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の協調型発電設備。
  10. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の協調型発電設備であって、
    最大供給電力が予め定められた値に制限されており、前記最大供給電力の第1の設定値に到達したときに、前記最大供給電力の第1の設定値に対する正の方向の超過電力相当分を温水に変換して熱利用する
    ことを特徴とする協調型発電設備の余剰電力の活用方法。
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