JP2021005912A - 発電制御装置、発電制御方法および再生可能エネルギーハイブリッド発電システム - Google Patents

発電制御装置、発電制御方法および再生可能エネルギーハイブリッド発電システム Download PDF

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Abstract

【課題】連系容量を超過せず、風力発電設備の設備利用率を確保する、発電制御装置、発電制御方法及び再生可能エネルギーハイブリッド発電システムを提供する。【解決手段】太陽光発電による電力と風力発電による再生可能エネルギーハイブリッド発電システム100おける発電制御装置11は、再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける過去の運用履歴を記憶する記憶手段17と、風力発電を含む電力を決定するハイブリッドコントローラ12を備える。ハイブリッドコントローラは、連系点における第1の上限値と、太陽光発電の理想特性で定まる第2の上限値とに区分し、記憶手段の運用履歴を参照し、太陽光発電による電力と風力発電による電力の合成電力が基準値を超過することを予見し、マージンを付与して第2の上限値とし、第1の上限値と第2の上限値により、太陽光発電による電力または風力発電による電力のいずれかを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の再生可能エネルギー発電設備を備えた再生可能エネルギーハイブリッド発電システムと、再生可能エネルギーハイブリッド発電制御装置及びその制御方法に関する。
近年、環境問題等を考慮して太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー発電システムの導入が促進されているが、導入の促進に伴い新たな課題が生じている。
この一例として、再生可能エネルギー発電が電力系統に大量に導入されたため、連系容量枠が不足し、新たな発電設備を電力系統に連系できないという課題がある。例えば再生可能エネルギーの発電サイトに、新たに再生可能エネルギーの発電設備を追加設置したい場合に、当該発電サイトを電力系統に接続するときの連系容量枠をオーバーしてしまい、新規発電設備の追加設置が行えないという問題である。
また、再生可能エネルギー発電の出力電力は天候による変動が大きく、例えば太陽光発電の場合、夜間や悪天候時に発電できないため、確保された連系容量を使い切れず、太陽光発電設備の設備利用率が低下するという課題もある。ここで、設備利用率とは、発電設備が連系容量で100%運転を続けた場合に得られる電力量に対し、実際の発電電力量の割合である。
これらの課題を解決するため、従来、太陽光発電設備に風力発電設備を組み合わせて同一の連系点に接続することで、互いの発電効率を補完する技術が提案されている。この従来技術として、例えば、特許文献1に、商用電力系統に対する連系容量を超えることなく設備利用率を向上させることが可能な技術が開示されている。
特許文献1には、「変電所を介し商用の電力系統に電力を供給する発電システムであって、第1のエネルギー源により電力を発電する第1の発電設備と、第2のエネルギー源により電力を発電する第2の発電設備と、前記第2の発電設備の発電電力を制御する第2の発電制御装置と、前記第1の発電設備が発電する電力と、前記第2の発電設備が発電する電力を合計した合成発電電力を、電力系統へ供給する発電制御装置とを備え、前記発電制御装置は、前記第1の発電設備の発電電力を予測する発電電力の予測手段を具備し、系統連系容量から設定された上限値から、前記発電電力の予測手段により予測された前記第1の発電設備が発電する電力の予測値を差し引いた電力値に基づき、前記第2の発電設備における発電電力の制限指令値を算出し、前記第1の発電設備の発電電力の予測値と、前記第2の発電設備における発電電力の前記算出した制限指令値とを合計した合成発電電力が、前記上限値を超えるか否かを判定し、前記上限値を超える場合に、前記算出した制限指令値を前記第2の発電制御装置または前記第2の発電設備に出力制御信号として送信することを特徴とする発電システム。」との記載がある。
WO2018_003947
設備利用率向上のために既設の太陽光発電設備に風力発電設備を増設する場合、連系容量は太陽光発電設備の定格出力(契約電力)で決まっているため、太陽光発電設備と風力発電設備の合成出力は連系容量を超えてはならない。そのため、合成出力が連系容量を超えないように、増設した風力発電設備を制御する必要があるが、太陽光発電設備と風力発電設備の応答速度が異なるため、風力発電設備の制御が間に合わず、連系容量を超過する可能性がある。また、連系容量を超過しないように過剰なマージンを設けると、風力発電設備の設備利用率の低下を招く。
本発明の目的は、連系容量を超過せず、風力発電設備の設備利用率を確保する、発電制御装置、発電制御方法および再生可能エネルギーハイブリッド発電システムを提供することにある。
かかる課題を解決するために、本発明においては、太陽光発電による電力と風力発電による電力が合成され連系点を介して電力系統に供給される再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける発電制御装置であって、再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける過去の運用履歴を記憶する記憶手段と、風力発電を含む電力を決定するハイブリッドコントローラを備え、ハイブリッドコントローラは、連系点における連系容量と太陽光発電の理想特性で定まる発電量の差分である第1の上限値と、太陽光発電の理想特性で定まる発電量と太陽光発電の実発電量の差分である第2の上限値とに区分し、記憶手段の運用履歴を参照し、太陽光発電による電力と風力発電による電力の合成電力が基準値を超過することを予見し、マージンを付与して第2の上限値とし、第1の上限値と第2の上限値により、太陽光発電による電力または風力発電による電力のいずれかを制御することを特徴とする。
また本発明は、発電制御装置により制御される再生可能エネルギーハイブリッド発電システムとする。
また本発明は、太陽光発電による電力と風力発電による電力が合成され連系点を介して電力系統に供給される再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける発電制御方法であって、再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける過去の運用履歴を記憶し、連系点における連系容量と太陽光発電の理想特性で定まる発電量の差分である第1の上限値と、太陽光発電の理想特性で定まる発電量と太陽光発電の実発電量の差分である第2の上限値とに区分し、運用履歴を参照し、太陽光発電による電力と風力発電による電力の合成電力が基準値を超過することを予見し、マージンを付与して第2の上限値とし、第1の上限値と第2の上限値により、太陽光発電による電力または風力発電による電力のいずれかを制御することを特徴とする。
本発明によれば、運用履歴を用いて太陽光あるいは風車の出力抑制値を決定するため、系統連系容量を超過せず、太陽光と風車の合計発電電力を増大させることができ、経済性を圧迫しない発電所にすることができる。また、現時点で空き容量がゼロ又はごく少量であった地域でも発電所の新規導入を可能にすることができる。さらに、合計出力のエネルギー量を保つことで発熱を抑え、電力線や遮断機などのハードが熱により劣化することを防止することができる。
実施例1に係る再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成例を示す図。 実施例1に係るハイブリッドコントローラ12の詳細構成例を示す図。 実施例1に係る風力発電上限値のイメージを示す図。 (1)式で算出した風力発電設備の発電可能領域の例を示す図。 (PL−Ppv)にマージンを設けた場合の風力発電設備6の発電可能領域を示す図。 実施例1に係るマージン算出部のブロック図。 実施例1に係るマージン算出部の演算処理のフローチャート。 実施例1に係るマージン補正部における統計処理のイメージ図。 学習データの一例を示す図。 実施例1に係る連系容量超過防止部のブロック図。 実施例1に係る連系容量超過防止部の演算処理のフローチャート。 実施例1に係る風力発電出力上限値算出部のブロック図。 実施例1に係るマージンの挙動イメージ図。 実施例2に係る再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成例を示す図。 実施例2におけるハイブリッドコントローラの詳細構成例を示す図。 実施例2における風力発電出力上限値算出部のフローチャート。 実施例2における風力発電出力上限値算出部のブロック図。 実施例3における再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成例を示す図。 実施例3における風力発電出力上限値算出部のブロック図。
以下、図面を用いて、本発明の実施例について説明する。なお本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
図1は、本発明の実施例1に係る再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成例を示すブロック図である。
太陽光発電と風力発電による再生可能エネルギーハイブリッド発電システム100は電力系統1に連系されている。再生可能エネルギーハイブリッド発電システム100は、太陽光発電設備2と風力発電設備6と電力制御装置11とを備える。太陽光発電設備2から出力された太陽光発電電力Ppvと、風力発電設備6から出力された風力発電電力Pwtの総和が、システム電力Psysとして連系点101において電力系統1に供給される。ここで、システム電力Psysの上限値は、電力系統1との連系点101における連系容量PLである。
太陽光発電設備2は、太陽光パネル3と太陽光用パワーコンディショナ4から構成されている。太陽光パネル3は、例えば、単結晶シリコン型、多結晶シリコン型、微結晶シリコン型、アモルファスシリコン型等のシリコン系の太陽電池を複数直並列接続することにより構成することができる。また、太陽光パネル3を、例えば、InGaAs系、GaAs系、CIS系(カルコバライト系)等の化合物系の太陽電池を複数直並列接続することにより構成してもよい。さらに、本実施例では、太陽光パネル3を構成する太陽電池として、例えば、色素増感太陽電池、有機薄膜太陽電池等の有機系の太陽電池を用いてもよい。
また、太陽光パワーコンディショナ4は太陽光パネル3から出力された直流の発電電力を交流の太陽光発電電力Ppvに変換し、電力系統1に出力する。したがって、電力系統1に供給される太陽光発電電力Ppvは、太陽光パワーコンディショナ4の定格出力により制限される。また、太陽光発電電力Ppvは電力計5で計測される。
風力発電設備6は、風車7と風車用パワーコンディショナ8から構成されている。風車用パワーコンディショナ8により発電出力を制御する機能(パワーコンディショナ制御)と、風車の羽根の角度制御により発電出力を制御する機能(ピッチ角制御)を持っている。風車7の発電電力が定格出力に達するまでは風の力だけで風車を回転させて発電し、定格出力に達するとピッチ角を制御して回転数を一定に保つ。また、発電機の回転数から発電可能量を算出し、風車用パワーコンディショナ8へ与える。ここで、風車用パワーコンディショナ8は風車のタワー下に設置される場合もある。風力発電設備6から出力される風力発電電力Pwtは電力系統1に供給され、電力計9で計測される。
太陽光発電電力Ppvと風力発電電力Pwtの合成出力であるシステム電力Psysは電力計10で計測され、連系点101において電力系統1へ供給される。
電力制御装置11は、再生可能エネルギーハイブリッド発電システム100から出力されるシステム電力Psysを連系容量PL以下に抑えつつ、設備利用率を向上するように電力を制御するための機能を有し、ハイブリッドコントローラ12、風車コントローラ13、通信ネットワーク14(インターネット等)、外部コントローラ15、端末16、学習結果記憶手段17bを備える。電力制御装置11内において、ハイブリッドコントローラ12は、通信ネットワーク14を介して、外部コントローラ15と通信可能に接続され、外部コントローラ15は、シリアルバス又はパラレルバス等を介して端末16に接続される。
このような構成の電力制御装置11では、オペレータが、再生可能エネルギーハイブリッド発電システム100から離れた場所に設置された外部コントローラ15を介して、ハイブリッドコントローラ12の処理動作を制御することができる。例えば、オペレータが端末16を操作することにより、外部コントローラ15を介してハイブリッドコントローラ12にアクセスし、各種制御に必要な各種設定値などを入力することができる。また、例えば、オペレータは、再生可能エネルギーハイブリッド発電システム100の状態(動作状況)を端末16に表示することができる。なお、本実施例では、電力制御装置11に通信ネットワーク14、外部コントローラ15及び端末16が含まれる構成例を説明するが、本発明はこれに限定されず、これらの構成が電力制御装置11の外部に設けられていてもよい。
ハイブリッドコントローラ12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置により構成される。ハイブリッドコントローラ12は通信網を介して、太陽光用パワーコンディショナ4、風車用パワーコンディショナ8と接続されている。この場合、通信接続態様は任意に設定することができ、例えば、無線通信及び有線通信のいずれの態様でも適用することができる。
ハイブリッドコントローラ12は、詳細は後述するが、電力計5により計測される太陽光発電電力Ppvを取得する。なお、太陽光発電電力Ppvは、太陽光用パワーコンディショナ4により計測されてもよい。風力発電設備6に関しても同様で、電力計9により計測される風力発電電力Pwtを取得する。なお、風力発電電力Pwtは、風車用パワーコンディショナ8により計測されてもよい。ハイブリッドコントローラ12によるこれらの各種信号(各種情報)の取得動作は、定期的に行ってもよいし、不定期で行ってもよい。
また、ハイブリッドコントローラ12は、計測された太陽光発電電力Ppvと、計測された風力発電電力Pwtに基づいて、それらの合成出力であるシステム電力Psysが連系容量PLを超過するリスクを判定し、連系容量PLを超過しないための各種演算を行う。
図1では、太陽光発電設備2、風力発電設備6をそれぞれ単体にて設置する場合を示しているがこれに限られない。例えば、多数の太陽光パネル3を備えるメガソーラ等の大規模な太陽光発電設備2では、複数の太陽光パネル3に応じて複数台の太陽光用パワーコンディショナ4を設置する。同様に、多数の風車7を備えるウィンドファーム等の大規模な風力発電設備6としても良い。
風車コントローラ13は、ハイブリッドコントローラ12で算出された風力発電上限値Pwt_maxを複数台の風車群の各風車に振り分ける役割を持っている。風力発電上限値Pwt_maxの振り分け方法は、各風力発電設備6に均等に振り分けても良いし、各風力発電設備6の風況に応じて比率を変えても良い。
なお各風車における電力の制御は、当該風力発電設備6に振り分けられた風力発電上限値Pwt_maxに関して、この範囲内に出力を制限する上限値制御としてもよいし、また風力発電上限値Pwt_maxを目標値とする帰還(フィードバック)制御を実行するものとしてもよい。本発明では風力発電設備6における出力制御手法を特に限定するものではない。
記憶手段17は、太陽光発電電力Ppv、風力発電電力Pwt、合成出力であるシステム電力Psys、システム電力Psysが連系容量PLを超過する連続時間(秒)、システム電力Psysが連系容量PLを超過した量(kW量)、気象情報などの運用履歴データを蓄積する。更に、蓄積した運用履歴データを統計処理して記憶しておく。
記憶手段17に蓄積された運用履歴データは、風力発電上限値Pwt_maxを算出する際に使用する。例えば、過去の連系容量PLからの超過量や超過時間とその時のマージン量を蓄積しておき、現在の超過に関する情報と照らし合わせることでマージン量を決定することも出来る。具体的には後述する。
ここで、記憶手段17はハードウェアとして持っていても良いし、クラウド上に持っていても良い。また、複数発電所の記憶手段17を連携させ、風力発電上限値Pwt_maxを算出しても良い。記憶手段17をクラウド上で持つ場合や、ハードウェアを通信で接続することで、遠隔で発電データを覗くことができ、問題発生時に即時に問題内容を確認し、速やかに発電を復帰できるため、収益を確保することができる。
ハイブリッドコントローラ12における具体的な演算方法について、図2を用いて説明する。図2はハイブリッドコントローラ12の詳細構成例を示している。ハイブリッドコントローラ12は、ストレージ121、快晴時太陽光発電波形作成部122、マージン算出部123、マージン補正部124、風力発電上限値算出部125、連系容量超過防止部128、データ蓄積部17aから構成される。
以下に詳細を説明するハイブリッドコントローラ12の機能は、要するに太陽光発電電力Ppvを制限せずに最大限出力し、その後に風力発電電力Pwtについては、合成電力(システム電力Psys)が連系容量PLを超過しないように、風力発電上限値Pwt_maxを算出し運用するものである。
ここで、合成電力が連系容量PLを超過しないようにするために、本発明においては3態様での対応策を実行している。第1の態様M1は、発電中とそうでない場合とで、異なるマージンを設定する発電中マージン設定処理である。この処理は、後述するマージン算出部123において処理される。
第2の態様M2は、近未来における連系容量PLの超過を過去の運転実績を参照して予見し対応する予測的マージン設定処理である。この処理は、後述する学習結果記憶手段17b、マージン補正部124において処理される。
第3の態様M3は、現在時点において突発的に発生する連系容量PLの超過に対応する緊急保護的な処理であり、この処理は、後述する連系容量超過防止部128において処理される。
以下、ハイブリッドコントローラ12の処理内容について詳細に説明する。まずストレージ121には、連系容量PL、太陽光発電設備2の応答速度Rpv、風力発電設備6の応答速度Rwt、通信遅延時間Tdelayといった、予め設定可能な設定値情報が格納されている。
ハイブリッドコントローラ12は、ストレージ121に格納されているこれらの設定値情報と、電力計5から計測される太陽光発電電力Ppv、電力計9から計測される風力発電電力Pwt、電力計10から計測されるシステム電力Psysといった計測値情報を用いて、風力発電設備6の風力発電上限値Pwt_maxを算出する。
快晴時太陽光発電波形作成部122は、快晴時の太陽光発電電力Ppv_fを作成する。快晴時の太陽光発電電力Ppv_fは予め計算しておき、マップで実装しても良いし、数式で実装してもよい。ここで、快晴時の太陽光発電電力Ppv_fを数式で実装すると、コントローラのメモリ容量を削減することができるという利点がある。一方、マップで実装すると、コントローラに実装するアルゴリズムを単純化できるという利点がある。快晴時の太陽光発電出力Ppv_fは、過去の発電履歴データや一般公開しているデータベースを活用して作成し、あるいは日射量の理論式から計算される理論日射量を発電量に変換して作成するなど、様々な方法が考えられる。
図3は風力発電上限値Pwt_maxのイメージを示す図であり、横軸に1日の時間、縦軸に発電出力を示している。この図で、快晴時の太陽光発電電力Ppv_fは、例えば午前8時から午後4時までに発電可能な快晴時の理想電力である。従って、一般的な天候条件下での太陽光発電出力は、例えば上記快晴時の太陽光発電電力Ppv_f以内のPpvで示すものとなる。
なお、快晴時の太陽光発電電力Ppv_fは、その最大値であっても連系容量PL以下になっている。ここでは、太陽光発電電力Ppvと風力発電電力Pwtの合成出力であるシステム電力Psysが、連系容量PL以下になるように運用される。このため、連系容量PLと実際の太陽光発電電力Ppvの差分が、風力発電電力Pwtの取りうる電力範囲となる。
本発明においては、風力発電電力Pwtの取りうる電力範囲である連系容量PLと実際の太陽光発電電力Ppvの差分Pwt_maxについて、2つに区分して把握し、区分したそれぞれの差分に対して異なる観点からの、監視、制御を実行する。区分された一方は連系容量PLと快晴時の太陽光発電電力Ppv_fの差であるPwt_max1であり、区分された他方は快晴時の太陽光発電電力Ppv_fと実際の太陽光発電電力Ppvの差であるPwt_max2である。
図2において、風力発電上限値算出部125は、風力発電上限値算出部125Aと風力発電上限値算出部125Bから構成されている。このうち風力発電上限値算出部125Aは、連系容量PLと快晴時の太陽光発電電力Ppv_fの差であるPwt_max1を取り扱い、風力発電上限値算出部125Bは、快晴時の太陽光発電電力Ppv_fと実際の太陽光発電電力Ppvの差であるPwt_max2を取り扱う。なお、風力発電上限値算出部125Aと風力発電上限値算出部125Bは、差分に対する取り扱いの考え方が相違する。風力発電上限値算出部125Aと風力発電上限値算出部125Bの取り扱いの詳細については、後述する。
図2においてマージン算出部123は、太陽光発電設備2の応答速度Rpvおよび風力発電設備6の応答速度Rwtを用いて、太陽光発電設備2と風力発電設備6の合成出力であるシステム電力Psysが、連系容量PLを超過しないように風力発電設備6の風力発電電力Pwtを抑制するための指令値である風力発電上限値Pwt_maxに設けるマージンを算出する。ここで、マージンを設ける理由は、太陽光発電設備2と風力発電設備6の応答速度が異なることが原因で、風力発電電力Pwtの出力抑制が間に合わず、連系容量PLの超過を防止するためである。ここで、マージン係数m=min(Rwt/Rpv、1)で定義する。
マージン算出部123における処理は、上述した第1の態様M1に関するものであり、発電中とそうでない場合とで、異なるマージンを設定する発電中マージン設定処理を行ったものである。
マージン補正部124は、学習結果記憶手段17bに蓄積した超過時間や超過量の統計情報に基づいてマージン算出部123で算出したマージン係数mを補正し、m’とする。
マージン補正部124における処理は、上述した第2の態様M2に関するものであり、近未来における連系容量PLの超過を過去の運転実績を参照して予見し対応する予測的マージン設定処理を行ったものである。第1の態様M1と第2の態様M2について、詳細に後述する。
風力発電上限値算出部125は、風力発電上限値算出部125Aと風力発電上限値算出部125Bから構成される。風力発電上限値算出部125は、電力計5で計測された太陽光発電電力Ppv、ストレージ121の格納情報である連系容量PL、快晴時太陽光発電波形作成部122で作成された快晴時の太陽光発電電力Ppv_f、マージン算出部123で算出したマージンmをマージン補正部で補正したm’を用いて、風力発電上限値Pwt_maxを算出する。
連系容量超過防止部128は、システム電力Psysを監視し、システム電力Psysが連系容量PLを超過した場合に、風力発電上限値Pwt_maxを補正するための係数Pfbを算出する。ここで、補正方法としては、例えば、システム電力Psysの連系容量PLからの超過分(Psys−PL)を風力発電上限値算出部125Aと風力発電上限値算出部125Bの計算結果の和から減算する方法があるが、補正方法は減算に限らない。
連系容量超過防止部128における処理は、上述した第3の態様M3に関するものであり、現在時点において突発的に発生する連系容量PLの超過に対応する緊急保護的な処理を行ったものである。詳細は後述する。
風力発電上限値算出部125が与えた風力発電上限値Pwt_maxは、その後、連系容量超過防止部128から出力されるPfbで補正され、新たな風力発電上限値Pwt_maxとして、風車コントローラ13へ送信される。これにより連系容量PLを超過しない範囲において、風力発電上限値算出部125で求めた風力発電上限値Pwt_maxにより風力発電設備6が運用されることになる。
また、データ蓄積部17aはハイブリッドコントローラ内の全てのパラメータを保存し、制御へフィードバックすることもできる。なおデータ蓄積部17aと学習結果記憶部17bにより、図1に示した記憶手段17を構成しているといえる。
再度図3を用いて説明する。風力発電設備6が発電可能な領域は(連系容量PL−実際の太陽光発電電力Ppv)であるが、太陽光発電設備2の応答速度よりも風力発電設備6の応答速度が遅い場合、太陽光発電電力Ppvが急激に増加すると、風力発電設備6の出力抑制が間に合わず、システム電力Psysは連系容量PLを超過してしまう。そのためには、風力発電上限値Pwt_max=(連系容量PL−実際の太陽光発電電力)にマージンを設定することで、連系容量PLの超過を防止することができる。然しながら(連系容量PL−実際の太陽光発電電力)にマージンを設定すると、連系容量PLの超過リスクの低い日の出・日の入付近のマージンが過剰となり、風力発電設備6の設備利用率の減少を招き、売電量が減少してしまう。他方において、太陽光発電設備2の太陽光発電電力Ppvは、快晴時の太陽光発電電力Ppv_fを上回ることはない。
この点に鑑み本発明においては、風力発電上限値Pwt_max=(連系容量PL−実際の太陽光発電電力)を、上記したように2つの差分(Pwt_max1とPwt_max2)に区分して対応している。このうち、天候に関わらず変動しない連系容量PLと快晴時の太陽光発電電力Ppv_fの差分Pwt_max1(PL−Ppv_f)に対してはマージン無しで風力発電する。また天候により変動する可能性のある快晴時の太陽光発電電力Ppv_fと太陽光発電設備2の太陽光発電電力Ppvの差分Pwt_max2(Ppv_f−Ppv)はマージンを設けて風力発電することで、システム電力Psysが連系容量PLを超過することを防止し、かつ、風力発電設備6の設備利用率を確保することができる。
つまり、風力発電上限値Pwt_maxは、(1)式で算出する。
[数1]
Pwt_max=(PL−Ppv_f)+(Ppv_f−Ppv)×m’
=Pwt_max1+Pwt_max2 (1)
図4(a)は(1)式で算出した風力発電設備6の発電可能領域、図4(b)は一般的だと考えられる(PL−Ppv)にマージンを設けた場合の風力発電設備6の発電可能領域を示す。図4(a)は(Ppv_f−Ppv)に対してのみマージンを設けるため、図4(b)に比べて日の出及び日の入付近マージンが小さくなり、売電量が多くなるため、連系容量を超過せず、風力発電設備6の設備利用率を確保することができる。一方、図4(b)は太陽光発電電力Ppvに対して一定値のマージンを設けるため、風力発電設備6の設備利用率低下を招くことになる。
図5はマージン算出部123のブロック図を示す。太陽光発電電力Ppv、太陽光発電設備2の応答速度Rpv、風力発電設備6の応答速度Rwtを用いてマージン係数mを算出する。
図6はマージン算出部123の演算処理のフローチャートを示す。太陽光発電設備2が発電中のみマージンを設ければ良いので、発電中を検知する必要がある。太陽光発電設備2が発電していない間は、風力発電上限値と連系容量PLは一致(Pwt_max=PL)し、変動する可能性はないため、マージンは不要である。
そこで図6のフローでは、太陽光発電電力Ppv>0が一定時間継続した場合(処理ステップS11)、太陽光発電設備2が発電中であると判断し、マージンm=Rwt/Rpvで計算する(処理ステップS12)。マージンm=Rwt/Rpvとすることで、太陽光発電設備2が応答速度Rpvで連続的に変動した場合でも、連系容量PLを超過しないように風力発電設備6を制御することができる。
一方、Ppv≦0の場合、太陽光発電設備2は発電していないと判断し、マージン係数m=1とする(処理ステップS13)。つまり、m=min(Rwt/Rpv、1)で定義できる。今回、マージン算出方法の例として(Ppv_f−Ppv)×mとしたが、(Ppv_f−Ppv)−mとしても良い。
マージン算出部123における上記処理は、発電中とそうでない場合とで、異なるマージンを設定する発電中マージン設定処理を行う第1の態様M1に関する。なお、発電中とそうでない場合を区別した結果、多くの場合には夜間と昼間を区別したことになり、あるいは発電しないあるいはできないような曇天、雨天と、晴天を区別したことになる。また図6のフローによれば、発電中でない場合には一定のマージン(この場合には1)を付与するが、発電中である場合には応答速度比で定まるより大きなマージンを与えることになる。なお発電中でない場合の一定のマージンの値としては、マージンなしを含んでいてもよい。
図7はマージン補正部124における統計処理のイメージを示す。グラフの横軸は連系容量PLからの超過継続時間×連系容量PLからの超過電力量、縦軸はマージン量を示す。長時間の超過かつ、超過電力量が大きい場合ほど、電力系統1に与える影響が大きいため、マージンを大きくする必要があると考える。そこで、超過継続時間が短く、超過電力量の小さい超過を示すケース1ではマージン量が小さく、超過継続時間が長く、超過電力量も大きい超過を示すケース2ではマージン量が大きくなるように補正する。なおさらに超過継続時間が長く、超過電力量の小さい超過あるいは、超過継続時間が短く、超過電力量が大きい超過のような超過継続時間と超過電力量が中間的な超過を示すケース3では、小さいマージンを長時間付与する、あるいは大きいマージンを短時間付与するといった中間的対応を採用するのがよい。電力線や遮断器などの熱による劣化を防止するためにも、このように超過継続時間×超過電力量(エネルギー量、Wh)で管理することが望ましい。
なお、マージン補正部124における統計処理において、連系容量PLからの超過継続時間あるいは連系容量PLからの超過電力量を判断する場合の連系容量PLについて、これは連系点における実際の連系容量PLを100%とした場合に、80%、あるいは90%といった値にされるのがよい。つまり100%の連系容量PLに対して設定された基準値を意味するものである。これは実際の電力系統の運用では100%の連系容量PLを超過することが許容されないためである。本明細書では100%の連系容量PLに対して設定した80%、あるいは90%の値である基準値を、連系容量PLとして取り扱い、ここからの超過を監視するものである。
マージン補正部124における統計処理においては、過去運転における履歴情報を活用した学習処理を行っている。この学習により得られた知見と、現時点の天候を比較した場合に、近い将来に起こりえる天候変動、強いては電力変動を予測し、その予測の中で連系容量PLからの超過(時間と量)を類推していく。また過去運転における履歴情報としては、後述する連系容量超過防止部128の判定結果を含んで構成される。なおこの場合の連系容量PLからの超過が、前述した基準値に基づいて判断されたものであることは言うまでもない。
このために図1の構成では、記憶手段部17に過去運転における履歴情報などを記録している。これらは、例えば太陽光発電電力Ppv、風力発電電力Pwt、システム電力Psysの時系列データに加え、下記の統計データを作成して蓄積したものである。なおここで統計データとしては、ヒストグラムや散布図など、様々な形式のものが考えられ、本発明ではこれらを適宜の形式で利用可能である。
ハイブリッドコントローラ12の詳細構成例を示す図2では、記憶手段部17は計測したデータを蓄積するデータ蓄積部17aと、計測したデータを用いた統計処理、学習処理の結果得られた知見である統計データを記憶する学習結果記憶手段17bに区分されて記述されている。
学習結果記憶手段17bに記憶された統計データの一例は、天候と、逸脱量(kW)、逸脱時間(s)の相関関係を統計データにしたものであり、横軸に天候、縦軸に逸脱量(kW)や逸脱時間(s)を記述したものである。また他の一例は、季節(月)と、逸脱量(kW)、逸脱時間(s)の相関関係を統計データにしたものであり、横軸に月、縦軸に逸脱量(kW)、逸脱時間(s)を記述したものである。また他の一例は、時刻と、逸脱量(kW)、逸脱時間(s)の相関関係を統計データにしたものであり、横軸に時刻、縦軸に逸脱量(kW)、逸脱時間(s)を記述したものである。なおここでは統計データも含めて学習データとしている。
データ蓄積部17aに記憶された過去運転における履歴情報は、適宜学習機能により学習され、学習データとして例えば学習結果記憶手段17b内に蓄積される。学習データは、例えば逸脱量(kW)、逸脱時間(s)、補正マージン量の相関関係を統計データにしたものであり、逸脱量(kW)や逸脱時間(s)から補正マージン量が決定でき、履歴データを用いて学習してマージン量を更新していくことができる。
図8は、学習データの一例を示している。これは例えば、晴れの時には急変が少なく、逸脱量、逸脱時間、補正マージン量ともに小となる傾向を示す、また雲がかかり一瞬急減するときに逸脱量大、逸脱時間小、補正マージン量中となる傾向を示すといった知見である。曇りの時には、発電が小さいと逸脱量、逸脱時間、補正マージン量ともに小となる傾向を示す、またしばらく発電が復活しないと逸脱量小、逸脱時間大、補正マージン量中となる傾向を示すといった知見である。なお、図8の学習データの状況についての逐一の説明は省略するが、以下同様にして雲のち晴れとなる場合、あるいは春夏秋冬での傾向が学習データとして蓄積されていく。
マージン補正部124における統計処理においては、これらの学習データを現況に基づいて参照し、最も近い現況における過去履歴の学習結果から補正マージン量を決定していく。この処理が、上述した第2の態様M2に関するものであり、近未来における連系容量PLの超過を過去の運転実績を参照して予見し対応する予測的マージン設定処理を行ったものである。
図9は連系容量超過防止部128のブロック図を示す。連系容量超過防止部128は、連系容量超過検知部1281と風車上限値補正量算出部1282から構成される。連系容量超過検知部1281でシステム電力Psysと連系容量PLを比較し、連系容量を超過すると判断した場合、風車上限値補正量算出部1242で補正係数Pfbを算出する。補正係数Pfbは、例えば|PL−Psys|で算出する。一方、超過していないと判断した場合、Pfb=0である。なおこの場合の連系容量の超過は、基準値をもとに判断されている。
図10は連系容量超過防止部128の演算処理のフローチャートを示す。まず、システム電力Psysと連系容量PLの大小関係を比較する(処理ステップS21)。Psys>PLのとき、これ以上連系容量を超過しないように、風力発電上限値Pwt_maxを、Pwt_max2=Pwt_max+(Psys−PL)に補正する。(処理ステップS22)その後、Psys<PLの期間が一定時間継続すれば(処理ステップS23)、処理は終了する。一方、Psys>PLの場合は、再度処理ステップS22に戻る。
なお、連系容量超過防止部128における実際の超過場面は前述の学習結果記憶手段17bに反映される。これにより、連系容量超過防止部128において一度システム電力Psysが連系容量PLを超過したことを経験したら、同様の事象が将来的に発生した場合にはマージン補正部124においてマージンを増加させるため、再度超過することを予防的に防止することができる。
この連系容量超過防止部128における処理は、上述した第3の態様M3に関するものであり、現在時点において突発的に発生する連系容量PLの超過に対応する緊急保護的な処理を行ったものである。
図11は風力発電上限値算出部125のブロック図を示す。このうち風力発電上限値算出部125Aでは、連系容量PLと快晴時の太陽光発電電力Ppv_fの差を取り、Pwt_max1とする(Pwt_max1=PL−Ppv_f)。
また風力発電上限値算出部125Bでは、快晴時の太陽光発電電力Ppv_fと太陽光発電電力Ppvの差から、更に通信遅れ時間Tdelayと太陽光発電設備2の応答速度Rpvの乗算結果を減算した結果に、マージン係数m’を乗算したものをPwt_max2とする。この関係が(2)式に示されている。
[数2]
(Pwt_max2=(Ppv_f−Ppv−Tdelay×Rpv)×m’) (2)
Pwt_max1とPwt_max2の和が風力発電上限値Pwt_maxとなる。これにより、システム電力Psysが連系容量PLを超過せず、風力発電設備6の設備利用率を向上させることが出来る。
なお風力発電上限値算出部125Bの処理において、通信遅れ時間Tdelayを考慮するのがよい。この場合に通信遅れ時間Tdelayとしては、応答遅延と通信遅延の2種類について対応するのがよい。
このうち応答遅延は、例えば太陽光をメインで発電する場合、太陽光出力が急増する変化速度と、風車出力を抑制する速度の違いを表している。ここには、ピッチ制御のような風車の機械遅延も含むものとする。これに対して通信遅延は、制御コントローラが計測器(電力計)のデータを取得し、指令値を演算して、風車へ送るまでに必要な時間を表している。通信遅延対策用マージンを含めると、図3に示すPwt_max2は先に述べた(2)式のようになる。
(2)式において、(Ppv_f−Ppv)と通信遅延を示すTdelay×Rpvの大小関係は、システム電力Psysの連系容量逸脱を許容するレベルや、太陽光発電PVと風車WTの定格出力比によって異なる。なお逸脱許容レベルが緩く、太陽光発電PVと風車WTの定格比が1に近いほど、Tdelay×Rpvの効果は高いといえる。
本実施例では、制御対象を風力発電設備6としたが、FIT単価が太陽光発電設備2の方が安価な場合は、制御対象を太陽光発電設備2に切り替えるなど、FIT単価により制御対象とする発電設備を切り替えることで、収益を向上させることができる。
図12は実施例1におけるマージン量のイメージ図である。横軸に1日の時間、縦軸に電力を示して、連系容量PLと可変のマージンmの関係を示している。太陽光発電設備2が稼働する昼間の時間帯において、マージンmが可変に運用されていることを示している。また実態としては朝夕の太陽光発電設備2の起動、停止時間帯にマージンmの可変幅が小さくなる傾向を示す。
実施例1の方法を用いればマージンが可変となるため、マージンが一定となる場合と比較して設備利用率が向上する。
上記した実施例1の設備は、「太陽光発電による電力と風力発電による電力が合成され連系点を介して電力系統に供給される再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける発電制御装置であって、再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける過去の運用履歴を記憶する記憶手段と、風力発電を含む電力を決定するハイブリッドコントローラを備え、ハイブリッドコントローラは、連系点における連系容量と太陽光発電の理想特性で定まる発電量の差分である第1の上限値と、太陽光発電の理想特性で定まる発電量と太陽光発電の実発電量の差分である第2の上限値とに区分し、記憶手段の運用履歴を参照し、太陽光発電による電力と風力発電による電力の合成電力が基準値を超過することを予見し、マージンを付与して前記第2の上限値とし、第1の上限値と前記第2の上限値により、太陽光発電による電力または風力発電による電力のいずれかを制御することを特徴とする発電制御装置あるいは再生可能エネルギーハイブリッド発電システム。」のように構成したものである。
実施例1では、電源設備間の協調により連系容量PLを順守する手法について説明した。これに対し、実施例2ではさらに負荷と蓄電装置を備えている場合に、負荷及び蓄電装置と風力発電設備との協調により連系容量PLを順守する手法について説明する。
図13は本発明の実施例2に係る再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成例を示すブロック図である。図13は図1に対し、蓄電装置18と負荷21を追加した構成となっている。
このうち蓄電装置18は、蓄電池用パワーコンディショナ19と蓄電池20から構成されている。蓄電池20から出力される直流の充放電電力は蓄電池パワーコンディショナ19で交流の充放電電力Pbatに変換され、電力系統1に出力される。なお、蓄電池パワーコンディショナ19、上述の太陽光用パワーコンディショナ4、風車用パワーコンディショナ8は、系統連系インバータと称される場合もある。
蓄電池20は、例えば鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池、ニッケル・水素蓄電池など二次電池により構成される。ハイブリッドコントローラ12は、太陽光発電設備2および風力発電設備6からの情報に加え、蓄電装置18から蓄電池20の充電率SOCを受け取り、充放電電力Pbatを蓄電池用パワーコンディショナ19へ送信する。ここで、蓄電装置18は例として蓄電池20を示しているが、揚水発電や燃料電池、水素などエネルギーを蓄積できる装置なら代用できるため、蓄電装置18に限らず蓄エネルギー装置であればよい。
負荷21は、複数の再生可能エネルギー発電設備を備えた発電サイト内における適宜の負荷設備であり、負荷21の消費電力を太陽光発電設備2および風力発電設備6の合成出力であるシステム出力Psysで賄い、不足電力を蓄電装置17から放電する。また、デマンドの余剰電力が発生した際は、蓄電装置17に充電することで、電力系統の連系容量PLを超過せず、設備利用率が向上する。
図14は実施例2におけるハイブリッドコントローラ12の詳細構成例を示す。図2と異なる点は、ハイブリッドコントローラ12の入力に蓄電装置18のSOC(state of charge:一般には充電量)が追加され、ハイブリッドコントローラ12からの出力に充放電電力設定Pbatと負荷電力設定Pload*が追加された点である。
係る構成によりハイブリッドコントローラ12は、蓄電池19のSOCを監視し、SOCが上限値に達するまでは余った風力発電設備6の電力を蓄電装置18に充電し、SOCが上限値に達したら風力発電設備6の電力を抑制する。ここで、発電電力を抑制するのは太陽光発電設備2でも良く、売電単価の高い発電設備を優先的に発電する。
図14において、風力発電上限値算出部125は、風力発電上限値算出部125Aと余剰電力算出部125Cから構成されている。このうち風力発電上限値算出部125Aは、実施例1と同様に構成され、風力発電設備6に対して風力発電上限値Pwt_max1を算出し与えるように機能する。
これに対し、風力発電上限値算出部125内の余剰電力算出部125Cは、実施例1の風力発電上限値算出部125Bが算出した風力発電設備6に対する風力発電上限値Pwt_max2を、負荷に対する負荷電力目標値Pload*として与えるように機能する。これにより実施例2においても第1の態様M1と第2の態様M2の機能を備えていることになる。
さらに風力発電上限値算出部125内の余剰電力算出部125Cは、第3の態様M3の機能を実現すべく、蓄電池19に対する充放電電力Pbatを決定する。具体的には、連系容量超過防止部128でシステム電力Psysの連系容量PLからの超過を検知したら、これ以上、超過が発生しないように補正係数Pfbも考慮して充放電電力Pbatを算出する。これにより、風力発電電力Pwtを最大限売電することが出来るようになる。
図15は風力発電上限値算出部125内の余剰電力算出部125Cの演算処理のフローチャートの一例を示す。まず、太陽光発電電力Ppvと風力発電電力Pwtの和と連系容量PLの大小関係を比較する(処理ステップS31)。Ppv+Pwt>PLの場合、余剰電力である(PL−(Ppv+Pwt))と負荷電力Ploadの大小関係を比較する(処理ステップS32)。
Pload>PL−(Ppv+Pwt)の場合、余剰電力PL−(Ppv+Pwt)を負荷で消費する(処理ステップS33)。一方、Pload<PL−(Ppv+Pwt)の場合、余剰電力PL−(Ppv+Pwt)を負荷で消費後、余った電力を蓄電池に充電するか、風力発電設備6を出力抑制する(処理ステップS34)。これにより、出力抑制すべきだった電力を負荷の消費に使用できるため、ハイブリッド発電システムとしての設備利用率を向上させることができる。
図16は実施例2における風力発電上限値算出部125のブロック図の一例を示す。まず、天候に関わらず変動しない成分である連系容量PLと快晴時の太陽光発電出力Ppv_fの差分(PL−Ppv_f)を風力発電設備6の風力発電上限値Pwt_maxとする。
一方、天候により変動する可能性のある(Ppv_f−Ppv−Tdelay×Rpv)×m’は負荷21で消費する。また、負荷21では消費しきれなかった電力情報と、SOC、Pfbの情報を元に、充放電電力Pbatを算出する。連系容量PLを超過するリスクのある(Ppv_f−Ppv)を負荷21で消費あるいは蓄電装置18に充電することで、連系容量PLの超過リスクを低減できる。
なお図16には、蓄電池19に対する充放電電力Pbatを決定するための機能として充放電電力算出部131が例示されている。
以上により、太陽光風力ハイブリッド発電システム100は、電力系統の連系容量PLを超過せずに、風力発電設備6設備利用率が向上する。
以上説明した実施例2の設備は、実施例1の設備において「太陽光発電による電力と風力発電による電力が合成され連系点を介して電力系統に供給されるとともに、負荷及び蓄電設備を備える再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける発電制御装置であって、第1の上限値により太陽光発電による電力または風力発電による電力のいずれかを制御し、第2の上限値により負荷の電力と蓄電設備を制御することを特徴とする発電制御装置または再生可能エネルギーハイブリッド発電システム。」のように構成したものである。
実施例1では電源設備間の協調により連系容量PLを順守する手法、実施例2ではさらに負荷と蓄電装置を備えている場合について述べたが、実施例3では蓄電装置との協調により連系容量PLを順守する手法について説明する。
図17は本発明の実施例3に係る再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成を示すブロック図である。
図17は図1に対し、蓄電装置18と風速計22を追加した構成となっている。風速計22から計測される風速Vwtを用いれば、風力発電設備6の抑制前の電力である可能最大電力Pwt_eを推定することができる。そのため、風力発電設備6の発電を優先させ、風力発電設備6の風力発電電力Pwtを抑制しなければシステム電力Psysが連系容量PLを超過してしまう場合のみ、蓄電装置18に充電することで、風力発電設備6の設備利用率を向上させることができる。
図18は実施例3における風力発電上限値算出部125のブロック図を示す。図18の構成では、風力発電上限値算出部125Aと125Bを備えており、補正部1313の一方入力としてPwt_max(=Pwt_max1+Pwt_max2)を与えている。また補正部1313の他方入力として連系容量超過防止部128からの風力発電上限値Pwt_maxを補正するための係数Pfbを入力して、最終的にPwt_maxを決定し、風力発電設備6に与えている。したがって、ここまでの構成は、実施例1と同じ制御内容のものを示している。
そのうえで、風力発電上限値算出部125は可能最大出力推定部1312を備えており、充放電電力算出部131において充放電電力Pbatを決定する。このうち可能最大出力推定部1312では、入力値に風速Vwtを用いて風力発電設備6の可能最大電力Pwt_eを算出している。
係る構成での制御により、蓄電装置18に充電した電力を放電する場合、充放電損失により電力が減少してしまうため、風力発電設備6を最大限活用する方が設備利用率向上に繋がる。そこで、実施例1と同様に、風力発電上限値Pwt_maxを算出し、可能最大出力推定部1312より算出された風力発電設備6の可能最大電力Pwt_eと風力発電上限値Pwt_maxの差分を蓄電装置18に充電する。
以上により、太陽光風力ハイブリッド発電システム102は、風速計22で計測する風速Vwtを元に、風力発電設備6の可能最大電力Pwt_eを算出することで、風力発電設備6を最大限発電し、風力発電電力Pwtを抑制しなければならない場合のみ蓄電装置18に充電することで、電力系統の連系容量PLを超過せずに、設備利用率が向上する。
なお上記の実施例3では太陽光発電設備2と風力発電設備6のハイブリッドシステムについて述べてきたが、太陽光や風力に限らないし、2種類以上の発電設備を組み合わせても良い。
子の実施例3の設備は、実施例1において「太陽光発電による電力と風力発電による電力が合成され連系点を介して電力系統に供給されるとともに、蓄電設備を備える再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける発電制御装置であって、第1の上限値と第2の上限値によりにより太陽光発電による電力または風力発電による電力のいずれかを制御し、風速を用いて推定した風力発電設備の可能最大電力と第1の上限値と第2の上限値の和から、蓄電設備を制御することを特徴とする発電制御装置または再生可能エネルギーハイブリッド発電システム」のように構成したものである。
1:電力系統
2:太陽光発電設備
3:太陽光パネル
4:太陽光用パワーコンディショナ
5、9、10:電力計
6:風力発電設備
7:風車
8:風車用パワーコンディショナ
11:電力制御装置
12:ハイブリッドコントローラ
13:風車コントローラ
14:ネットワーク
15:外部コントローラ
16:端末
17:記憶手段
18:蓄電装置
19:蓄電池用パワーコンディショナ
20:蓄電池
21:負荷
22:風速計
121:ストレージ
122:快晴時太陽光発電波形作成部
123:マージン算出部
124:マージン補正部
125、125a、125b:風力発電上限値算出部
128:連系容量超過防止部
17a:データ蓄積部
17b:学習結果記憶手段
125c:余剰電力算出部
100:太陽光風力ハイブリッド発電システム

Claims (15)

  1. 太陽光発電による電力と風力発電による電力が合成され連系点を介して電力系統に供給される再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける発電制御装置であって、
    再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける過去の運用履歴を記憶する記憶手段と、風力発電を含む電力を決定するハイブリッドコントローラを備え、
    前記ハイブリッドコントローラは、連系点における連系容量と太陽光発電の理想特性で定まる発電量の差分である第1の上限値と、前記太陽光発電の理想特性で定まる発電量と前記太陽光発電の実発電量の差分である第2の上限値とに区分し、
    前記記憶手段の運用履歴を参照し、前記太陽光発電による電力と前記風力発電による電力の合成電力が基準値を超過することを予見し、マージンを付与して前記第2の上限値とし、
    前記第1の上限値と前記第2の上限値により、太陽光発電による電力または風力発電による電力のいずれかを制御することを特徴とする発電制御装置。
  2. 請求項1に記載の発電制御装置であって、
    前記マージンの大きさは、前記合成電力の基準値からの超過量及び超過時間により決定されることを特徴とする発電制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の発電制御装置であって、
    前記第2の上限値は、前記太陽光発電の理想特性で定まる発電量と前記太陽光発電の実発電量の差分に通信遅延による電力を加味して決定されることを特徴とする発電制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発電制御装置であって、
    前記マージンは、太陽光発電が発電中である場合とそうでない場合とで、異なる値とされていることを特徴とする発電制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発電制御装置であって、
    前記太陽光発電による電力と前記風力発電による電力の合成電力が基準値を超過することを検知し、前記風力発電による電力を抑制制御することを特徴とする発電制御装置。
  6. 請求項5に記載の発電制御装置であって、
    前記風力発電による電力を抑制制御したことの知見が、前記記憶手段の運用履歴に加味されていくことを特徴とする発電制御装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の発電制御装置であって、
    前記記憶手段は、再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける過去の運用履歴の他に、前記運用履歴を学習し、あるいは統計的手法により得られた知識として、マージンの大きさの情報を含んで記憶していることを特徴とする発電制御装置。
  8. 太陽光発電による電力と風力発電による電力が合成され連系点を介して電力系統に供給されるとともに、負荷及び蓄電設備を備える再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける請求項1から請求項4、及び請求項7のいずれか1項に記載の発電制御装置であって、
    前記第1の上限値により太陽光発電による電力または風力発電による電力のいずれかを制御し、前記第2の上限値により前記負荷の電力と前記蓄電設備を制御することを特徴とする発電制御装置。
  9. 請求項8に記載の発電制御装置であって、
    前記太陽光発電による電力と前記風力発電による電力の合成電力が基準値を超過することを検知し、前記蓄電設備を制御することを特徴とする発電制御装置。
  10. 請求項9に記載の発電制御装置であって、
    前記蓄電設備を制御したことの知見が、前記記憶手段の運用履歴に加味されていくことを特徴とする発電制御装置。
  11. 太陽光発電による電力と風力発電による電力が合成され連系点を介して電力系統に供給されるとともに、蓄電設備を備える再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける請求項1から請求項4、及び請求項7のいずれか1項に記載の発電制御装置であって、
    前記第1の上限値と前記第2の上限値により太陽光発電による電力または風力発電による電力のいずれかを制御し、風速を用いて推定した風力発電設備の可能最大電力と前記第1の上限値と前記第2の上限値の和から、前記蓄電設備を制御することを特徴とする発電制御装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の発電制御装置により制御される再生可能エネルギーハイブリッド発電システム。
  13. 太陽光発電による電力と風力発電による電力が合成され連系点を介して電力系統に供給される再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける発電制御方法であって、
    再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける過去の運用履歴を記憶し、連系点における連系容量と太陽光発電の理想特性で定まる発電量の差分である第1の上限値と、前記太陽光発電の理想特性で定まる発電量と前記太陽光発電の実発電量の差分である第2の上限値とに区分し、
    前記運用履歴を参照し、前記太陽光発電による電力と前記風力発電による電力の合成電力が基準値を超過することを予見し、マージンを付与して前記第2の上限値とし、
    前記第1の上限値と前記第2の上限値により、太陽光発電による電力または風力発電による電力のいずれかを制御することを特徴とする発電制御方法。
  14. 太陽光発電による電力と風力発電による電力が合成され連系点を介して電力系統に供給されるとともに、負荷及び蓄電設備を備える再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける請求項13に記載の発電制御方法であって、
    前記第1の上限値により太陽光発電による電力または風力発電による電力のいずれかを制御し、前記第2の上限値により前記負荷の電力と前記蓄電設備を制御することを特徴とする発電制御方法。
  15. 太陽光発電による電力と風力発電による電力が合成され連系点を介して電力系統に供給されるとともに、蓄電設備を備える再生可能エネルギーハイブリッド発電システムにおける請求項13に記載の発電制御方法であって、
    前記第1の上限値と前記第2の上限値により太陽光発電による電力または風力発電による電力のいずれかを制御し、風速を用いて推定した風力発電設備の可能最大電力と前記第1の上限値と前記第2の上限値の和から、前記蓄電設備を制御することを特徴とする発電制御方法。
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