JP6473157B2 - ペリクルを製造するための装置および方法ならびにペリクル - Google Patents

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Description

[関連出願の相互参照]
[0001] 本出願は、2013年12月5日に出願され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる欧州特許出願番号第13195872.0号の利益を主張する。
[0002] 本発明は、ペリクルを製造するための装置および方法ならびにペリクルに関する。
[0003] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板上に付与するように構築された機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に用いることができる。リソグラフィ装置は、例えば、パターニングデバイス(例えば、マスク)から基板上に設けられた放射感応性材料(レジスト)層上へパターンを投影することができる。
[0004] 基板上にパターンを投影するためにリソグラフィ装置によって使用される放射の波長は、その基板上に形成可能なフィーチャの最小サイズを決定する。5〜20nmの範囲内の波長を有する電磁放射であるEUV放射を使用するリソグラフィ装置は、従来のリソグラフィ装置(例えば、193nmの波長を有する電磁放射を使用する装置)よりも小さいフィーチャを基板上に形成するために使用することができる。
[0005] EUV放射を用いてパターン付与されたフィーチャのサイズが小さいということは、リソグラフィ装置内の全ての微粒子汚染は、製造された集積回路に対して著しい有害作用を及ぼし得ることを意味する。例えば、パターン中にパターニングデバイス上に粒子が存在する場合には、基板上に粒子のイメージが形成されることが引き起こされ得る。パターニングデバイスを粒子汚染から保護するため、つまりいくらかの粒子の存在下でリソグラフィ装置の性能が劣化することを防ぐためにペリクルを使用することが知られている。しかしながら、リソグラフィ装置の性能を低下させないようにEUV放射に対して十分に透過性であるペリクルを形成するためには、それぞれのペリクルは極めて薄い膜でなくてはいならない。薄い膜は曲がりやすい傾向にあり使用中または輸送中に、圧力勾配、機械的振動または機械的応力にさらされた場合にはたわむ機構を有する。そのようなペリクルのたわみは、ペリクルがリソグラフィ装置のその他の構成要素と接触することを引き起こす可能性があり、それによりペリクルを損傷させるまたはパターニング性能を劣化させることができる。
[0006] 公知のペリクルでは、ペリクルのたわみを防止するためにペリクルにわたってサポートグリッドを設けることができる。しかしながら、そのようなサポートグリッドは、EUV放射のパターニングをもたらし得る。
[0007] 公知のペリクルに関連する1つ以上の問題を除去または軽減することが本発明の課題である。
[0008] 本発明の第1態様によると、膜に応力を加えるための応力付加アセンブリと、
基板を支持するための基板サポートと、を備え、応力付加アセンブリと基板サポートは、膜に応力が加えられた際に基板が膜と接触するように相互移動することができる、ペリクルを製造するための装置が設けられる。
[0009] 装置は、製造中にペリクルが引張応力を与えるか、またはペリクルにプレストレスを加えることができる機構を設ける。プレストレスを加えることは、使用中に差圧にさらされた場合におけるたわみに対するペリクルの耐性を向上させ、ペリクル膜における皺の発生も低減し得る。
[00010] 応力付加アセンブリは、ペリクル膜の第1面を第1圧力にさらし、ペリクル膜の第2面を第1圧力とは異なる第2圧力にさらすように配置され得る。
[00011] ペリクル膜にプレストレスを加えるために差圧を使用することは、高い圧力を有する部分を生じさせ得る機械的デバイスの使用により膜を破る危険を冒さずに、ペリクル膜の表面に均一な圧力が適用されることを可能にする。
[00012] 第1圧力は、大気圧より上であってよい。第2圧力は、大気圧と実質的に等しくてよい。
[00013] 装置は、第1圧力と第2圧力との間の圧力の差を監視するように配置された圧力モニタをさらに備える。
[00014] 圧力モニタは、膜に適用された差圧を監視するための単純な機構を提供する。
[00015] 装置は、ペリクル膜内の応力を示すペリクル膜の性質を監視するように配置された応力モニタをさらに備える。
[00016] 応力モニタは、たわみモニタであってよい。
[00017] 膜のたわみは、膜内の応力の簡単に検知可能な指標を提供する。そのため、膜の一部のたわみを監視することは応力が決定されることを可能にする。
[00018] 応力付加アセンブリは、第1圧力に維持されるように配置された第1領域と第2圧力に維持されるように配置された第2領域とを備え得るチャンバを備え得る。
[00019] 第1領域はガスインレットを備え得る。
[00020] ガスインレットの使用は、チャンバ内に大気圧より上の圧力におけるガスが導入されることを可能にし、チャンバ内の圧力を増加させる。これは、膜にわたる差圧を引き起こす単純な機構を提供する。
[00021] 第1領域はリーク弁を備えてよく、それによりチャンバからガスが出ることを制御することを可能にする。これにより、チャンバ内の圧力が所定の圧力を達成するために調整可能となる。
[00022] チャンバは、第1領域と第2領域との間のチャンバの内側表面の周りに置かれた膜サポートをさらに備え得る。
[00023] 膜サポートは、第1領域と第2領域との間の円形開口部を画定することができる。
[00024] 円形開口部の使用は、広く使用されている円形ウェハとの適合性を提供する。
[00025] 基板サポートは、円形開口部と平行かつ同軸に配置された平坦な円形表面をさらに備える。
[00026] 本発明の第2態様によると、ペリクル膜およびペリクルフレームを備えるペリクルであって、ペリクル膜は引張応力下でペリクルフレーム上に装着されるペリクルが設けられる。
[00027] ペリクルは、ポリシリコン、グラフェン、多層のNb/Mo/Si、カーボン・ナノチューブの層、およびこれらの材料の2つ以上から形成される多層から選択される材料を備える。
[00028] ペリクルは、キャッピング層を頂部またはサンドイッチ様に備える。
[00029] 引張応力は、ペリクル膜内の皺を防ぐのに十分である。
[00030] 応力が加えられていないペリクル膜には、差圧下になくとも皺が生じ得る。そのため、皺を防ぐために十分な引張応力を提供することは膜の均一性を向上させ、低い差圧下であってもたわんでしまうという膜の傾向を低減させる。
[00031] 引張応力は、少なくとも所定の引張応力であってよい。
[00032] 所定の引張応力は、ペリクル膜の形状と、使用中のペリクル膜の一部による最大の許可されたたわみと、使用中のペリクル膜が遭遇すると期待される最大差圧と、ペリクル膜のヤング率と、のうちの少なくとも1つに基づいてよい。
[00033] いくつかの適用では、使用中のペリクル膜の一部による最大の許可されたたわみは約1ミリメートルである。これは例示的に過ぎないが、最大の許可されたたわみは適用によって変動し得る。例えば、ペリクル膜の小さなたわみに対して感受性の高い適用については、使用中のペリクル膜の一部による最大の許可されたたわみは約0.5ミリメートルである。
[00034] ペリクル膜が遭遇すると期待される最大差圧は約2Paであってよい。
[00035] ペリクル膜は長方形であってよい。長方形のペリクルは、リソグラフィ装置において使用可能な長方形のパターニングデバイスに対する都合のよい保護を提供する。
[00036] 別の実施形態では、必要に応じて代替的なペリクルの形状が選択されてよい。例えば、ペリクル膜は円形であり得るか、ペリクル膜は四角形であってよい。
[00037] 前記ペリクル膜内の最大の引張応力は、150MPaよりも大きくてよい。ペリクル膜における増加した引張応力は、膜がたわむ傾向性を低減する。150MPaの最大引張応力は、いくつかの適用におけるペリクル膜の過剰なたわみを防止するのに十分であり得る。別の態様では、ペリクル膜内の最大引張応力は200MPaより大きくてよく、さらにたわみを減少させるため、ペリクル膜内の最大引張応力は250MPaよりも大きくてよい。
[00038] ペリクル膜内には引張応力の不均一な分布があってよい。引張力は、ペリクル膜の中心部において最大であってよい。
[00039] 引張応力の不均一な分布は、膜において最も必要とされる場所、例えば、ペリクルフレームから元も離れた場所、において応力が集中することを可能にする。長方形のペリクル膜においては角部領域は、ペリクル膜の中心部よりも、たわみに耐えるためにとり小さい引張応力を必要とする(ペリクルフレームの近くにあるため)。そのため、角部よりも膜の中心部においてのほうが引張応力が高いことは、膜全体が増加した応力にさらされることを必要とすることなく、膜の中心部におけるたわみへの耐性を向上させる。
[00040] 本発明の第3態様によると、本発明の第2態様によるペリクルを備えるリソグラフィ装置が提供される。
[00041] リソグラフィ装置内にペリクルを設けることは、リソグラフィ装置の感受性の高い領域が粒子汚染から保護されることを可能にする。
[00042] 本発明の第4態様によると、パターン付与された放射ビームを形成するために断面にパターンが付与された放射ビームを与えることができるパターニングデバイスと、粒子がパターニングデバイスと接触することを防ぐためにパターニングデバイスに隣接して配置される、本発明の第2態様によるペリクルと、を備えるパターニングデバイスアセンブリが設けられる。
[00043] パターニングデバイスと組み合わさったペリクルを設けることは、パターニングデバイスを粒子汚染から保護し、粒子がパターニングデバイス上に置かれることによる結像性能のいかなる劣化の可能性を低減させる。
[00044] 本発明の第5態様によると、膜を設けることと、膜に機械的な応力を加えることと、基板を設けることと、基板が応力が加えられた膜と接触するように、ペリクル膜に応力が加えられた場合には基板と膜を互いに向けて移動することと、応力が加えられた膜を基板に取り付けることと、応力が加えられた構成において膜を支持するフレームを形成するように基板にパターンを付与することと、を含むペリクルの製造方法が提供される。
[00045] 膜は、ペリクル膜にわたり差圧を適用することにより機械的に応力が加えられ得る。
[00046] 差圧を適用することは、ペリクル膜の第1面を大気圧よりも大きい圧力にさらすことを含み得る。
[00047] 本発明の第6態様によると、本発明の第5態様による方法を実施することと、パターニングデバイスを設けることと、パターニングデバイスにペリクルを取り付けることと、を含むパターニングデバイスアセンブリの製造方法が提供される。
[00048] 本発明の第7態様によると、基板上にパターン付与された放射ビームを投影することを含む方法であって、本発明の第2態様によるペリクルは、放射ビームにパターンを付与するパターニングデバイスに隣接する放射ビームの経路に設けられる、方法が提供される。
[00049] 本発明の第8態様によると、本発明の第1態様による装置を使用して製造されたペリクルが設けられる。
[00050] 本発明の第8態様によると、ペリクルフレームと本発明の第2または第8態様によるペリクルが設けられたケーシングが設けられる。
[00051] 第9態様によると、パターニングデバイス、ペリクルフレームおよび本発明の第2または第8態様によるペリクルが設けられたケーシングが設けられる。
[00052] 本発明の一態様に関連して記載された特徴および利点は、本発明の他の態様において使用可能であることを理解されたい。
[00053]本発明のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の概略図を参照して以下に説明する。
本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置および放射源を含むリソグラフィシステムを図示する。 本発明の実施形態によるペリクルのたわみのプロット図である。 本発明の一実施形態によるペリクルを図示する。 本発明の一実施形態による装置を図示する。 本発明の一実施形態による方法を示すフローチャートを示す。 本発明の一実施形態による応力が加えられた膜内の応力のプロット図である。
[00054] 図1は、本発明の一実施形態によるペリクルを含むリソグラフィシステムを示す。リソグラフィシステムは、放射源SOおよびリソグラフィ装置LAを含む。放射源SOは、極端紫外線(EUV)放射ビームBを生成するように構成される。リソグラフィ装置LAは、照明システムIL、パターニングデバイスMA(例えば、マスク)を支持するように構成されたサポート構造MT、投影システムPSおよび基板Wを支持するように構成された基板テーブルWTを含む。照明システムILは、放射ビームBがパターニングデバイスMA上に入射する前に放射ビームBを調整するように構成される。投影システムは、基板W上に放射ビームB(マスクMAによりパターン付されている)を投影するように構成される。基板Wは、過去に形成されたパターンを含んでよい。この場合、リソグラフィ装置はパターン付与された放射ビームBを過去に基板W上に形成されたパターンと合わせる。
[00055] 放射源SO、照明システムILおよび投影システムPSは全て、外部環境から隔離可能なように構築および配置され得る。大気圧より低い圧力におけるガス(例えば、水素)は、放射源SOに提供され得る。真空は、照明システムILおよび/または投影システムPS内に提供され得る。大気圧よりはるかに低い圧力における少量のガス(例えば、水素)は、照明システムILおよび/または投影システムPS内に提供され得る。
[00056] 図1に示される放射源SOは、レーザ生成プラズマ(LPP)源と称される種類のものであってよい。
[00057] 放射ビームBは放射源SOから、放射ビームを調整するように構成された照明システムIL内に通過する。照明システムILは、ファセットフィールドミラーデバイス10およびファセット瞳ミラーデバイス11を含み得る。ファセットフィールドミラーデバイス10およびファセット瞳ミラーデバイス11は共に、放射ビームBに所望の断面形状および所望の角度分布を与える。放射ビームBは、照明システムILから通過し、サポート構造MTにより保持されるパターニングデバイスMA上に入射する。パターニングデバイスMAは、放射ビームBを反射しそれにパターンを付与する。照明システムILは、ファセットフィールドミラーデバイス10およびファセット瞳ミラーデバイス11に加えてまたはこれらの代わりに、その他のミラーまたはデバイスを含んでよい。
[00058] パターニングデバイスMAからの反射に続いて、パターン付与された放射ビームBは、投影システムPSに入る。投影システムは、基板テーブルWTにより保持された基板W上に放射ビームBを投影するように構成された複数のミラーを備える。投影システムPSは放射ビームに縮小係数を適用し、パターニングデバイスMA上の対応するフィーチャよりも小さいフィーチャを有する像を形成する。例えば、4の縮小係数が適用されてよい。図1では、投影システムPSは2つのミラーを有するが、投影システムは任意の数のミラー(例えば、6つのミラー)を含んでよい。
[00059] パターニングデバイスMAに隣接して、ペリクル15が設けられる。ペリクル15は、放射ビームBの経路内に設けられ、それにより放射ビームBは、放射ビームBが照明システムILからパターニングデバイスMAに近づく時、および投影システムPSに向かってパターニングデバイスMAにより反射される時の双方において、ペリクル15を通過する。ペリクル15は、EUV放射に対して実質的に透過性の薄い膜を備える。しかしながら、EUV放射に対して透過性である一方で、ペリクル15は、粒子汚染からパターニングデバイスMAを保護するように作用する。ペリクル15は、ペリクル15の表面上に入射する一切の粒子が放射ビームBの焦点面内に存在しないほど、パターニングデバイスMAから十分に離れて位置決めされる。ペリクル15とパターニングデバイスMAとの間の分離は、ペリクル15の表面上の粒子が放射ビームBにパターンを付与する範囲を小さくするように作用する。粒子が放射ビームB内に存在する場合(ただし、放射ビームBの焦点面内ではない位置(すなわち、パターニングデバイスMAの表面ではない))、粒子の一切の像は基板Wの表面において焦点が合わせられないことが理解される。
[00060] 粒子がパターニングデバイスMAに到達することから防護するために、ペリクル15はパターニングデバイスMAの近くに位置決めされる必要がある。しかしながら、ペリクル15はパターニングデバイスMAと接触してはならない。接触はパターニングデバイスMAまたはペリクル15を損傷させる可能性があるだけではなく、接触はペリクル15およびペリクル15上の一切の粒子が、パターニングデバイスが設置されたリソグラフィ装置上の焦点面内に入ることを可能にし得る。いくつかの適用では、約1.5〜2.5mmの分離が、ペリクルとパターニングデバイスMA間の適切な分離であり得る。例えば、一実施形態では約2mmのペリクルとパターニングデバイス間の分離が使用され得る。そのような一実施形態では、ペリクルはいずれかの方向に(すなわち、パターニングデバイスに向かうまたは離れる方向)0.5mmたわむことが許されてよい。
[00061] 公知のペリクルは、薄い可撓性の膜である傾向にある。しかしながら、そのような膜は、例えばリソグラフィ装置へのロード中またはリソグラフィ装置からのアンロード中などにおいて、差圧にさらされた場合にたわみやすいまたは変形しやすい。例えば、パターニングデバイスがリソグラフィ装置にロードまたはリソグラフィ装置からアンロードされた場合には、パターニングデバイスはロードロックを通過する。ペリクルは、パターニングデバイス上に装着可能であり、ペリクル膜とパターニングデバイスの表面との間にガスの体積を封入する。ロードロックの排気および加圧は、著しい差圧を含み得る。ロードロックからガスが排気される(またはロードロックに戻る)につれ、パターニングデバイスとペリクルとの間の体積は、ペリクルにより囲まれた体積からガスが排気可能な速度に従うが、より遅い速度で、ロードロックの圧力と等しくなる。これらの条件において、可撓性のペリクルはたわみ得る。
[00062] ペリクルが差圧にさらされ得るさらなる状況は、リソグラフィ装置に設置された場合である。光学系環境からのガス流は、パターニングデバイスおよびペリクルに向って誘導可能であり、これによりペリクルが差圧を経験することを引き起こし得る。
[00063] さらには、応力を受けていないペリクルには、その装着または固定におけるわずかな凸凹または変形により、皺が寄る可能性がある。
[00064] しかしながら、プレストレスト・ペリクルを使用することにより、中程度の差圧下でたわむ傾向が著しく低減することが実現され、それによりペリクルがその他のシステム構成要素と接触する可能性が低減された。さらには、プレストレスト・ペリクルを使用することによりペリクルにおける皺の発生が低減する。
[00065] 図2は、ペリクルに異なる残留応力量で均一にプレストレスが加えられ、かつペリクルが圧力勾配にさらされた場合における、あり得るペリクルサイズの範囲での予測されるたわみのシミュレーション結果を示す。シミュレーションされた圧力勾配は2Paであった。シミュレーションされた膜の厚さは、55nmであった。シミュレーションされた残留応力量は、25MPaごとに150MPa〜300MPaの範囲であった。シミュレーションされた膜のヤング率は、150GPa〜250GPaの範囲であった。シミュレーションされたペリクルは、100mm〜200mmの間の辺長を有する四角形である。
[00066] 任意の所定の残留応力量に対して、ペリクルのサイズ(x軸、mm)が増加するにつれ、予測されるたわみ(y軸、μm)もまた増加することが分かる。所定のペリクルのサイズに対して、残留応力が増加するにつれたわみが減少することも分かる。例えば、150mmの辺長を有し、残留応力が150MPaであるペリクルに関しては、たわみは概ね540μmである。しかしながら、150mmの辺長を有し、残留応力が約300MPaであるペリクルに関しては、たわみは概ね275μmに減少される。膜のヤング率は、たわみに対して残留応力よりも少ない影響を及ぼすことも理解される。シミュレーションされた各残留応力値に対して、所定の応力およびペリクルサイズに対してわずかに低減したたわみをもたらす高いヤング率を有する、いくつかのヤング率値が示される。しかしながら、たわみに対して著しい影響を有するよりもむしろ、ヤング率はそれぞれのプロットされた線に対するわずかな肥厚として示され、各線の上縁は150GPaのヤング率に対する膜のたわみを示し、各線の下縁は250GPaのヤング率に対する膜のたわみを示している。
[00067] 薄膜の加重−たわみ挙動に関するTimoshenko関係式を用いることで、特定の差圧下の特定のペリクルのたわみ間の関係を計算することができる(S Timoshenko,Theory of Plates and Shells, McGraw−Hill, 1940)。Timoshenko関係式は、以下の式により表すことができる。
Figure 0006473157

式中、
Pは差圧であり、
Dは膜の中心のたわみであり、
tは膜の厚さであり、
aは膜の側辺の全長の半分であり、
は幾何学的定数であり、
は幾何学的定数であり、
Eはヤング率であり、
vはポワソン比である。
[00068] ペリクルに不十分な量のプレストレスが加えられた場合には、ペリクルは所定の適用内において許容できる以上にたわむことを理解されたい。さもなければ、たわみは増加したヤング率を有する材料を使用することにより低減されることがさらに理解される。
[00069] 図3は、ペリクル15をさらに詳細に示す。図3Aは、ペリクル15の平面図を示す。ペリクル15は長方形であり、ペリクル膜16およびペリクルフレーム17を備える。ペリクル膜16は、EUV放射に対して実質的に透過性の薄い膜を備える。ペリクル膜は、EUV放射に対して実質的に透過性である一方で粒子汚染に対するバリアを提供する任意の材料から形成することができることを理解されたい。
[00070] 例えば、ペリクル膜16はモリブデン(Mo)およびケイ化ジルコニウム(ZrSi)の多層スタックから形成され得る。Mo/ZrSiスタックは、ケイ化モリブデン(MoSi)を用いて片側または両側を覆い得る。代替的な実施例では、ペリクル膜16はポリシリコン(pSi)から形成され得る。ポリシリコン膜の片面または両面は、窒化ケイ素(SiN)層によりキャッピングされ得る。例えばグラフェンなどのその他の材料は、その他の実施形態においてペリクル膜として使用されるのに適切である。上述のキャッピング層(例えば、MoSi、SiN)は、EUV放射の存在下で水素ガスから生成可能であり、またペリクル膜を損傷し得る水素ラジカル(またはその他の反応種)の効果の低減に役立ち得る。ペリクルは、多層のNb/Mo/Si、カーボン・ナノチューブの層、またはこれらの材料の2つ以上から形成される多層を含み得る。ペリクルは、頂部上またはサンドウィッチ様のキャッピング層を備え得る。
[00071] ペリクル膜16の厚さは、材料の特性(例えば、強度、EUV透過性)に依存する。例えば、Mo/ZrSi多層スタックから作られたペリクル膜の厚さは約25nmであってよい。代替的には、ポリシリコンから作成されたペリクルの厚さは約40nmであってよい。グラフェンペリクルの厚さは、例えば、約10nmであってよい。
[00072] ペリクルフレーム17は、長方形の外形を有し、その中心に長方形の開口部を有する。ペリクル膜16は、機械的に応力が加えられるようにペリクルフレーム17に取り付けられる。図3Bは、線A−A’に沿ったペリクル15の断面を示す。ペリクルフレーム17は、ペリクル膜16の幅にわたって延在せず、ペリクル膜16がペリクルフレーム17の長方形の開口部を越えて延在する場合にはペリクル膜16は支持されていない状態になることが理解される。ペリクルフレーム17は、ペリクル膜16の厚さよりも実質的により大きい厚みを有する。ペリクルフレーム17の厚さは、例えば、約2mmであってよい。
[00073] 使用中、ペリクル15はEUV放射で露光されるパターニングデバイスMAの側部に取り付けられ、ペリクル膜16はパターニングデバイスMAの表面から離れて保持され、その距離はパターニングフレーム17の厚さに対応する。
[00074] ペリクルフレーム17は、ペリクルとパターニングデバイスにより囲まれたガスの体積と外部環境との間のガスの圧力の均等化を可能にするガスチャネルおよびフィルタ(図示されえず)をさらに備え得る。チャネルとフィルタを通るガスのサイズおよびあり得る流速は、ロード中またはアンロード中にペリクル膜が経験する差圧に影響することを理解されたい。
[00075] ペリクル15は、特定の適用における使用のために選択される寸法を有する。例えば、ペリクル15は、約110mm×145mmのパターン付与された領域を有するレチクルを保護するように設計され得る。そのようなペリクル15は、レチクルよりも大きかったペリクルフレーム17であり、レチクルと少なくとも同じ大きさであって開口部を有するペリクルフレーム17を有する。
[00076] 図4は、ペリクル15が製造可能である応力付加アセンブリ20を示す。応力付加アセンブリ20は、第1領域22および第2領域23を有するチャンバ21を備える。第1領域22は、ガスインレット24および第1リーク弁25を有する。第2領域は、開口部26を有する。サポート27は、チャンバ21の内側壁から突出し、第1領域22と第2領域23との間の開口部28を画定する。開口部28は、円形である。圧力モニタ29は第1領域22に接続され、それにより第1領域22内の圧力を監視する。圧力モニタ29は、任意の形態の圧力モニタであってよい。圧力モニタ29は、約0.1Paの精度で、第1領域内の圧力の測定を提供し得る。チャンバ21内にはレーザ距離モニタ30が設けられる。レーザ距離モニタ30は、チャンバ21内の距離の測定に使用可能であり、以下により詳細に説明される。
[00077] 図4に示される応力付加アセンブリ20を用いてプレストレスト・ペリクルが製造可能なプロセスは、フローチャートである図5を参照して以下に説明される。ステップS1では、膜31はフレーム32に取り付けられる。フレーム32は環状のフレームであり、膜31は、膜31の周辺の周りのフレーム32に取り付けられた円形の膜である。膜31は、ペリクルとしての使用に適した薄い膜である。膜31は、例えば、ペリクル膜16を参照して上述されるように、ポリシリコンから形成されるか、または多層構造であってよい。
[00078] ステップS2では、膜31およびフレーム32はチャンバ21内にロードされる。チャンバ内では、フレーム32は第1領域22および第2領域22との間の開口部28においてサポート27により支持される。膜31およびフレーム32は、開口部28を完全に覆う。
[00079] ステップ3では、基板33はチャンバ21の第2領域23内にロードされる。基板33は、膜31よりも厚く、機械的強度が大きい平坦な円形基板である。基板33は、膜31よりも機械的に剛性である。基板33は、開口部28と類似した大きさとなるように大きさが決められている。基板33は、第2領域23内の基板サポート34により支持され、それにより平坦かつ開口部28および膜31と実質的に平行に保持される。基板サポート34は、矢印Sにより示されるように、基板33が支持される平面に対して垂直である方向の双方向に並進運動をすることができる。
[00080] ステップS4では、チャンバ21内にガス流を供給するように、ガス供給部(図示されず)がガスインレット24に接続される。ガスは、例えば窒素などの不活性ガスのような任意のガスであってよい。フレーム32とサポート27との間にシールが形成され、ガスが第1領域22から第2領域23に流れ出ることを防ぐ。ガスインレット24内に流れるガスは、第1リーク弁25から流れ出る。しかしながら、第1リーク弁25はチャンバ21の第1領域22内からのガスの流れを制限し、第1領域22内の圧力が大気圧に対して上昇することをもたらす。開口部26は、チャンバ21の外部の環境と第2領域23との間にガスが流れることを可能にする。しかしながら、第1領域22とは異なり、第2領域23にガス流を供給するガスインレットは存在しない。そのため開口部26は、これらの領域間で圧力の均一化を可能にする。これにより、第2領域23内の圧力が外部環境と実質的に同じであることが確実となる(すなわち、大気圧)。一実施形態では、開口部26を通過するガス流は、制限される(例えば、開口部にはリーク弁が設けられ得る)。
[00081] そのため、差圧ΔPが第1領域22および第2領域23との間に確立され、差圧ΔPはインレット24に入るガス流を調節することにより制御される。つまり、流速は所定のレベルにおいて第1領域22内の圧力を(圧力モニタ29に監視された通りに)維持するように加速または減速し得る。
[00082] 第1領域22と第2領域23との間の差圧により、第1領域22に面する側と第2領域23に面する側との間の差圧ΔPを膜31が感じることとなる。差圧は、膜31の中心部を第2領域23に向かってたわませ、膜31の周辺は膜31がフレーム32に取り付けられていることにより、たわむことが防がれる。膜31の中心部のたわみにより、膜31は引き伸ばされ応力がそこに加わることとなる。膜31内におけるたわみおよび応力の範囲は、膜31の種々の機械的特性(例えば、膜材料のヤング率ならびに膜の厚さおよび直径)および差圧ΔPにより決定される。差圧ΔPは、第1領域22に接続される圧力モニタ29により測定される。膜31の中心部のたわみは、レーザ距離モニタ30により測定される。
[00083] レーザ距離モニタ30は、膜31に方向づけられるレーザビームLを放出するエミッタ(図示されず)を備える。レーザビームLは膜31により反射され、反射されたビームはディテクタ(図示されず)により検出され、ディテクタもまたレーザモニタ30内に備えられる。レーザビームがエミッタから膜31に移動しかつディテクタに戻るまでの時間が測定され、レーザ距離モニタ30と膜31との間の距離の正確な決定を行うことを可能にする。この測定は、定期的に実行されることができ(例えば、一秒間のうち数回)、それによりレーザ距離モニタ30の位置と膜31との間の距離の定期的な更新情報を提供することができ、距離の測定間の差は差圧ΔPの影響下の膜31のたわみの測定を提供する。
[00084] 測定されたたわみは、差圧ΔPを制御するため(上述のように)に使用され、それにより所定の量で膜がたわむことを引き起こす。公知の材料特性を有する所定の膜に関しては、膜における差圧、たわみおよび応力の間には明確に定義された関係性が存在する。そのため、所定のたわみがもたらされた場合には、膜31内には所定の応力分布が存在する。
[00085] ステップS5では、膜31はチャンバの領域22、23間の差圧ΔPにより引き伸ばされるが、基板33は基板サポート32の動作により第1領域21に向かって移動する(そのため、たわんだ膜31にも向かう)。
[00086] ステップS6では、基板33は膜31と接触する。膜31と基板33との第1の接触点は膜31の中心部であり、そこは膜31がもっともたわんだ部分である。最初の接触が達成されると、基板33は第1領域22に向かってさらに移動する。基板が第1領域22にさらに向かうにつれ、膜と基板との間の接触面積が増加する。
[00087] 上述のように、膜31と基板33とが接触する前に、膜31は加えられた差圧ΔPにより引き伸ばされる。膜31が基板33と徐々に接触するにつれ、膜31が応力が加えられない状態に弛緩しない限りは、膜31はこの引き伸ばされた特性を保つ。ステップS6の最中に膜31の後続の部分が基板33と接触するにつれ、膜31は平らな(すなわち、たわんでいない)配置に強制される。これは、基板33の機械的剛性および基板を支持し移動する基板サポート34に加えられた圧力のためである。しかしながら、膜31は基板33の表面に対して滑ることがあってはならず、それにより膜31内の応力の一切の弛緩が防止される。膜31の弛緩を防ぐため、膜31は基板33に接着剤により取り付けられる。接着剤は、EUV耐性の接着剤であってよい。つまり、EUV放射に露光された際に弱くならない接着剤が使用される。この接着剤は、基板33が膜31と接触する前に、基板33の周辺にリング状に付与されることができる。たわんだ膜31と基板33との間の所定の接触面積がある場合には、膜31への基板33の移動は停止される。膜31は、少なくともペリクルほどの大きさである基板33の面積を覆うようになっている。例えば、膜31と基板33との間の接触面積は、最終ペリクルの面積よりも10〜20%大きくてよい。
[00088] ステップ7では、膜31が所定の量で基板33と接触すると、膜31、フレーム32および基板33はチャンバ21から取り除かれる。その後、フレーム32は膜31から取り除かれ、応力が加えられた膜31が基板33の表面に取り付けられたまま残る。基板33は、膜31およびフレーム32よりも小さい。そのため、余剰な膜材料もまた基板33の周辺を越えた先から取り除かれ、膜31の一部が残され、膜31の一部はペリクル膜16になり基板33の直径と同じまたはより小さい直径を有する。ステップS7での余剰な膜材料を取り除く処理は粒子を生成する可能性があり、粒子はペリクル膜17の周辺の周りにおいてペリクル膜17の表面上にとどまり得る。使用中にパターン付与された放射ビームBに露光されるペリクル膜17の領域に粒子が存在する場合は、粒子は放射ビームB上に影を及ぼし得る。そのためステップS6において記述される膜31と基板33との間の所定の接触面積は、処理中に粒子により汚染され得るペリクル15の周辺の周りのペリクル膜17の領域を提供するように選択されるが、それはペリクル15の後続の使用を妨げるものではない。つまり、ペリクル15は一定の量(例えば、10〜20%)で余計に大きいため、ステップS7で実行される処理のペリクル15の性能への影響を低減させる目的で、膜のさらなる領域が可能となる。
[00089] 膜31内では応力の分布があることを理解されたい。図6は、差圧ΔPによりたわんだ場合における応力が付加された膜31内の応力の例を示す。膜31内の所望の応力分布を達成するために、差圧ΔPを変えることができる。図6に示される応力分布をシミュレーションするために使用された膜は、厚さ25.6nm、直径30mmでヤング率285Gpaを有し、差圧はΔP100Paである、円形のMo/ZrSi多層膜である。膜の大きさは、応力分布に影響しないことを理解されたい。そのため、直径30mmの膜のシミュレーション結果は、任意の円形膜の応力分布を示すのに適切である。
[00090] 膜31の中心部は、膜31の周辺部よりも大きい応力にさらされる。膜31の中心部の領域40は、膜内において最も高い応力を有する。領域48は、膜31の周辺部にあり、領域40と48との間に連続的かつ半径方向に置かれた領域41〜47を通して応力が徐々に減少している(すなわち、領域40は最も高い応力を有し、領域41が2番目に高い応力を有すなどのように続き、領域47が2番目に低い応力を有し、領域48が最も低い応力を有する)。各領域40〜48における応力は、差圧ΔPに従うものであり、特定の用途のために選択され得る。例えば、領域40内におけるピーク応力は、数GPaオーダーであってよい。
[00091] この応力分布が、図3に示されるようなペリクル15などのペリクル膜に適用された場合には、膜の周縁に近い領域と比較した際には、応力分布(中心部において高く、周縁に向かうにつれ減少)の結果として、ペリクル膜16の中心部はたわみに対するより大きな抵抗性を有し、また膜の中心部に皺が現れる可能性が一層低減した。そのため、膜のたわみおよび膜の皺の形成が最大限低減されることが確実となるように、一実施形態ではペリクル膜16の形成には膜31の中心部のみが使用される。より応力付加が低い膜31の外側領域は、基板33から取り除かれ得る。
[00092] ステップS8では、基板33はリソグラフィでパターン付与されエッチングされる。パターン付与は、例えば、UVリソグラフィにより実施され得る。エッチングは、例えばウェットエッチングまたはドライエッチングであってよい。エッチング処理の間、円形基板33の中心部はエッチング除去され、長方形の開口部が設けられる。基板33の外側領域もエッチング除去され、長方形のフレームが残される。この長方形のフレームは、図3に示されるようにプレストレスト・ペリクル膜16が取り付けられるペリクルフレーム17を形成する。
[00093] ステップS6〜S8に記載されるプロセスおよびエッチング中に、膜31の領域内の応力は、図6に示される加えられた差圧により作られた応力から変更されてよい。例えば、ペリクルフレーム17が基板33の中心領域をエッチングすることにより形成された場合には、基板33の取り除かれた領域と接触していた膜31は弛緩してよく、ペリクル膜16内で結果として生じる応力分布を変更させる。例えば、製造中の膜内のピーク応力はGPaオーダーであり得る一方で、これはプレストレスト・ペリクルにおいては数100MPaオーダーのピークストレスに低減され得る。
[00094] ペリクルフレーム17に近いペリクル膜16の領域は、ペリクル膜16の中心部における領域よりもペリクルフレーム17によってよりよく支持されることが理解される。そのため、ペリクルフレーム17に向かうペリクル膜の領域内の低い応力は、それらの領域における大きなたわみに繋がらない。さらには、ペリクル膜16の角部領域は最も低い応力を経験するが、2つの側面からペリクルフレーム17により支持されていることからペリクルフレーム17により最も支持されている。そのため、ペリクル膜16の角部領域における低い応力は、それらの領域における大きなたわみに繋がらない。
[00095] 不均一な応力分布が上述されており、図6にも示されているが、いくつかの実施形態では均一な応力分布も使用され得ることを理解されたい。
[00096] いくつかの実施形態では、音響トランスデューサ距離モニタなどの、上述のレーザ距離モニタの代替的な距離測定デバイスが使用され得ることを理解されたい。
[00097] いくつかの実施形態では、第1領域22と第2領域23との間の差圧ΔPは、複数の異なる方法で制御可能である。例えば、インレット24内へのガス流を調節することで、第1領域22内の圧力を所定のレベルで維持するように第1リーク弁25から漏れるガスの速度が調節可能となる。
[00098] 代替的には、いくつかの実施形態では、所定の差圧は膜31の所定のたわみを引き起こすことが知られ得る。そのため、距離測定は除外されてよく、所望の圧力(従って膜内のたわみおよび応力)が確実に達成されるように圧力測定が使用される。
[00099] 膜31は、任意の都合のよい方法でフレーム32上に装着されてよい。代替的には、膜31は、例えば固定部材とサポート27との間で膜31の周縁エッジを固定しながらサポート27に向かって移動するように動作可能な環状固定部材により、サポート27に固定される。
[000100] 基板サポート34による基板33の移動の範囲は、特定の膜31に依存し得る。いくつかの実施形態では、直径約200mmの膜を使用して、基板33をたわんだ膜31と接触させるために、例えば1〜5mm移動し得る。最初は、膜31が基板33に妨げられず差圧ΔPの影響下でたわむことができるように、基板33は膜31から十分に離れているべきである。
[000101] ペリクル膜の応力を加えるように、ペリクル膜の片面に上昇した圧力を生成するためにチャンバを備える応力付加アセンブリが上述の実施形態では使用されることが理解されるが、ペリクル膜はその他の方法で応力が加えられる得ることが理解される。例えば、いくつかの実施形態では、ペリクル膜の片面を大気圧よりも低い圧力にさらすことにより生成された差圧を使用することによりペリクル膜に応力を加えることができ、それにより上昇した応力から離れてたわむこととは反対に、減少した圧力に向かって膜がたわむ。
[000102] 記述される実施形態では、基板は応力が加えられた膜に向かって移動することがさらに理解される一方で、いくつかの実施形態では、応力が加えられた膜は逆に固定された基板に向かって移動し得る。代替的には、応力が付加された膜および基板の両方が、接触するように互いに向かって移動することができる。
[000103] 長方形のペリクルが上述されているが、いくつかの実施形態では、ペリクルはその他の形であってよいことが理解される。ペリクルは、例えば、四角または円形であってよい。さらには、ペリクル膜31および基板33は、円形以外の形であってよい。異なるペリクル、ペリクル膜および基板の形状を受け入れるための調節は、図4に示される装置に対して行われることができる。例えば、開口部28は任意の形態のペリクル膜を受け入れるように成形されてよい。
[000104] 一実施形態では、本発明によるペリクルは、マスク検査装置の一部を形成し得る。ペリクルは、検査中のマスクに粒子が接触することを防ぎ得る。マスク検査装置は、マスクの照射にEUV放射を使用することができ、マスクから反射した放射の監視にイメージングセンサを使用することができる。イメージングセンサにより受信されたイメージは、マスク内の欠陥の有無を決定するために使用される。マスク検査装置は、EUV放射源からEUV放射を受け、EUV放射をマスクに誘導される放射ビームに形成するように構成された光学系(例えば、ミラー)を含むことができる。マスク検査装置は、マスクから反射するUV放射を集光し、イメージングセンサにおいてマスクのイメージを形成する光学系(例えば、ミラー)をさらに含むことができる。マスク検査装置は、イメージングセンサにおけるマスクのイメージを分析するように構成されたプロセッサを含むことができ、その分析からマスク上に一切の欠陥の有無を決定することができる。プロセッサは、検出されたマスクの欠陥が、マスクがリソグラフィ装置により使用された場合において、基板上に投影されるイメージに容認できない欠陥をもたらすかどうか決定するようにさらに構成され得る。
[000105] 一実施形態では、本明細書によるペリクルはメトロロジ装置の一部を形成し得る。メトロロジ装置は、基板上に既に存在するパターンと相対的な基板上のレジスト内に形成される投影されたパターンのアライメントの測定に使用され得る。相対的なアライメントの測定は、オーバーレイと称され得る。メトロロジ装置は、例えば、リソグラフィ装置のすぐ隣に位置決めされてよく、基板(およびレジスト)が処理される前にオーバーレイを測定するために使用され得る。
[000106] 一実施形態では、ケーシングは、ペリクルフレームとペリクルフレーム内の本明細書によるペリクルを備え得る。ケーシングは、ペリクルおよびペリクルサポートをほこりから保護し得る。ケーシングには通気孔が設けられてよい。代替的には、ケーシングにはパターニングデバイス、ペリクルフレームおよび本明細書によるペリクルが設けられてよい。
[000107] 本明細書では、リソグラフィ装置の文脈で、本明細書の実施形態に関して言及がなされ得るが、本明細書の実施形態はその他の装置においても使用可能である。本明細書の実施形態は、マスク検査装置、メトロロジ装置、またはウェハ(またはその他の基板)またはマスク(またはその他のパターニングデバイス)などのオブジェクトを測定または処理する任意の装置の一部を形成し得る。これらの装置は、一般的にはリソグラフィツールと称される。そのようなリソグラフィツールは、真空条件または周囲(非真空)条件を使用し得る。
[000108] 「EUV放射」という用語は、5〜20nmの範囲内、例えば13〜14nmの範囲内の波長を有する電磁放射を包含すると考えられることができる。EUV放射は、10nm未満、例えば6.7nmまたは6.8nmなどの5〜10nmの範囲内の波長を有し得る。
[000109] 図1に示される放射源SOは、レーザ生成プラズマLPP源と上述されているが、EUV放射の生成には任意の適切な放射源が使用可能である。例えば、EUV放射プラズマは、燃料(例えば、スズ)をプラズマ状態に変換するために放電を使用して生成され得る。この種類の放射源は、放電生成プラズマ(DPP)源と称され得る。放電は、放射源の一部を形成し得る電源、あるいは放射源SOに電気的接続を介して接続される独立した物体であり得る電源から生成されてよい。
[000110] 本明細書において、IC製造におけるリソグラフィ装置の使用について具体的な言及がなされているが、本明細書記載のリソグラフィ装置は他の用途を有し得ることが理解されるべきである。あり得るその他の用途は、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用のガイダンスパターンおよび検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッド等の製造を含む。
[000111] 以上、本発明の具体的な実施形態を説明してきたが、本発明は、上述以外の態様で実施できることが明らかである。上記の説明は、制限ではなく例示を意図したものである。したがって、当業者には明らかなように、添付の特許請求及び下記項の範囲を逸脱することなく本記載の発明に変更を加えてもよい。
1.膜に応力を加えるための応力付加アセンブリと、
基板を支持するための基板サポートと、を備え、
前記応力付加アセンブリと前記基板サポートは、前記膜に応力が加えられた際に前記基板が前記膜と接触するように、相互移動することができる、ペリクルを製造するための装置。
2.前記応力付加アセンブリは、前記ペリクル膜の第1面を第1圧力にさらし、前記ペリクル膜の第2面を前記第1圧力とは異なる第2圧力にさらすように配置される、前記項1に記載の装置。
3.前記第1圧力は、大気圧より上である、前記項2に記載の装置。
4.前記第2圧力は、大気圧と実質的に等しい、前記項2または3に記載の装置。
5. 前記第1圧力と前記第2圧力との間の圧力の差を監視する圧力モニタをさらに備える、前記項2〜4のいずれか1項に記載の装置。
6.前記ペリクル膜内の前記応力を示す前記ペリクル膜の性質を監視する応力モニタをさらに備える、前記項1〜5のいずれかに記載の装置。
7.前記応力モニタはたわみモニタである、前記項6に記載の装置。
8.前記応力付加アセンブリは、前記第1圧力に維持されるように配置された第1領域と前記第2圧力に維持されるように配置された第2領域とを備えるチャンバを備える、前記項2〜7のいずれか1項に記載の装置。
9.前記第1領域は、ガスインレットを備える、前記項8に記載の装置。
10.前記第1領域は、リーク弁を備える、前記項8または9に記載の装置。
11.前記チャンバは、前記第1領域と前記第2領域との間の前記チャンバの内側表面の周りに置かれた膜サポートをさらに備える、前記項8〜10のいずれか1項に記載の装置。
12.前記膜サポートは、前記第1領域と前記第2領域との間の円形開口部を画定する、前記項11に記載の装置。
13.前記基板サポートは、前記円形開口部と平行および同軸に配置された平坦な円形表面を備える、前記項12に記載の装置。
14.ペリクル膜およびペリクルフレームを備えるペリクルであって、前記ペリクル膜は引張応力下で前記ペリクルフレーム上に装着されるペリクル。
15.前記ペリクルは、ポリシリコン、グラフェン、多層のNb/Mo/Si、カーボン・ナノチューブの層、およびこれらの材料の2つ以上から形成される多層から選択される材料を備える、前記項14に記載のペリクル。
16.前記ペリクルは、キャッピング層を頂部またはサンドイッチ様に備える、前記項15に記載のペリクル。
17.前記引張応力は、前記ペリクル膜内の皺を防ぐのに十分である、前記項14に記載のペリクル。
18.前記引張応力は、少なくとも所定の引張応力である、前記項14〜17のいずれかに記載のペリクル。
19.前記所定の引張応力は、
前記ペリクル膜の形状と、
使用中の前記ペリクル膜の一部による最大の許可されたたわみと、
使用中の前記ペリクル膜が遭遇すると期待される最大差圧と、
前記ペリクル膜のヤング率と、のうちの少なくとも1つに基づく、前記項18に記載のペリクル。
20.使用中の前記ペリクル膜の一部による前記最大の許可されたたわみは0.5ミリメートルである、前記項19に記載のペリクル。
21.前記ペリクルが遭遇すると期待される前記最大差圧は2Paである、前記項19または20に記載のペリクル。
22.前記ペリクル膜は長方形である、前記項19〜21のいずれか1項に記載のペリクル。
23.前記ペリクル膜内の最大の前記引張応力は、150MPaよりも大きい、前記項14〜22のいずれか1項に記載のペリクル。
24.前記ペリクル膜内には引張応力の不均一な分布がある、前記項14〜23のいずれか1項に記載のペリクル。
25.前記引張応力は、前記ペリクル膜の中心部において最大である、前記項24に記載のペリクル。
26.前記項14〜25のいずれか1項に記載のペリクルを備えるリソグラフィツール。
27.パターン付与された放射ビームを形成するために断面にパターンが付与された放射ビームを与えることができるパターニングデバイスと、
粒子が前記パターニングデバイスと接触することを防ぐために前記パターニングデバイスに隣接して配置される、前記項14〜23のいずれか1項に記載のペリクルと、を備えるパターニングデバイスアセンブリ。
28.膜を設けることと、
前記膜に機械的な応力を加えることと、
基板を設けることと、
前記基板が前記応力が加えられた膜と接触するように、前記ペリクル膜に応力が加えられた場合には前記基板と前記膜を互いに向けて移動することと、
前記応力が加えられた膜を前記基板に取り付けることと、
応力が加えられた構成において前記膜を支持するフレームを形成するように前記基板にパターンを付与することと、を含むペリクルの製造方法。
29.前記膜は、前記ペリクル膜にわたり差圧を適用することにより機械的に応力が加えられる、前記項28に記載の方法。
30.前記差圧を適用することは、前記ペリクル膜の第1面を大気圧よりも大きい圧力にさらすことを含む、前記項29に記載の方法。
31.前記項28〜30のいずれか一項に記載の方法を実施することと、
パターニングデバイスを設けることと、
前記パターニングデバイスに前記ペリクルを取り付けることと、を含むパターニングデバイスアセンブリの製造方法。
32.基板上にパターン付与された放射ビームを投影することを含む方法であって、前記項14〜25のいずれか1項に記載のペリクルは、前記放射ビームにパターンを付与するパターニングデバイスに隣接する前記放射ビームの経路に設けられる、方法。
33.前記項1〜13のいずれか1項に記載の前記装置を使用して製造されたペリクル。
34.ペリクルフレームと前記項14〜25および31のいずれかに記載の前記ペリクルが設けられたケーシング。
35.パターニングデバイス、ペリクルフレームおよび前記項14〜25および31のいずれかに記載の前記ペリクルが設けられたケーシング。

Claims (4)

  1. ペリクル膜に引張応力を加えるための応力付加アセンブリと、
    基板を支持するための基板サポートと、を備え、
    前記応力付加アセンブリと前記基板サポートは、前記ペリクル膜に前記引張応力が加えられた際に前記基板が前記ペリクル膜と接触するように、相互移動することができ、
    前記応力付加アセンブリは、前記ペリクル膜の第1面を第1圧力にさらし、前記ペリクル膜の第2面を前記第1圧力とは異なる第2圧力にさらすように配置され、
    前記第1圧力と前記第2圧力との間の圧力の差を監視する圧力モニタをさらに備える、
    ペリクルを製造するための装置。
  2. ペリクル膜に引張応力を加えるための応力付加アセンブリと、
    基板を支持するための基板サポートと、を備え、
    前記応力付加アセンブリと前記基板サポートは、前記ペリクル膜に前記引張応力が加えられた際に前記基板が前記ペリクル膜と接触するように、相互移動することができ、
    前記ペリクル膜内の前記引張応力を示す前記ペリクル膜の性質を監視する応力モニタをさらに備える、
    ペリクルを製造するための装置。
  3. ペリクル膜に引張応力を加えるための応力付加アセンブリと、
    基板を支持するための基板サポートと、を備え、
    前記応力付加アセンブリと前記基板サポートは、前記ペリクル膜に前記引張応力が加えられた際に前記基板が前記ペリクル膜と接触するように、相互移動することができ、
    前記応力付加アセンブリは、前記ペリクル膜の第1面を第1圧力にさらし、前記ペリクル膜の第2面を前記第1圧力とは異なる第2圧力にさらすように配置され、
    前記応力付加アセンブリは、前記第1圧力に維持されるように配置された第1領域と前記第2圧力に維持されるように配置された第2領域とを備えるチャンバを備える、
    ペリクルを製造するための装置。
  4. 前記チャンバは、前記第1領域と前記第2領域との間の前記チャンバの内側表面の周りに置かれたペリクル膜サポートをさらに備える、請求項に記載の装置。
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