JP6472201B2 - バタフライ弁用のシートリング及バタフライ弁 - Google Patents

バタフライ弁用のシートリング及バタフライ弁 Download PDF

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Description

本発明は、化学工場、上下水道、農業・水産、半導体製造分野、食品分野などの各種産業の配管ラインに好適に使用されるバタフライ弁用のシートリング及びこれを用いたバタフライ弁に関するものである。
バタフライ弁は、内部流路を有する弁本体と、弁本体の内部流路の内周面に装着されるシートリングと、シートリングを貫通して延び且つ弁本体に支承される弁軸と、弁本体の内部流路の内周面に装着されたシートリング内に配置され且つ弁軸と共に回動するように弁軸に固定的に取り付けられた弁体とを備え、弁軸を用いて弁本体内で弁体を回動させ、弁体の外周縁面をシートリングの内周面に弁体を圧接、離間させることにより、弁の開閉が行われる。
弁本体には、内部流路の径方向の対向する位置に、弁軸を支承するための一対の弁軸支持孔が設けられており、少なくともその一方が弁本体を貫通して延びている。また、シートリングは、円筒状の本体部と、本体部の中心軸線両端部に設けられたフランジ部とを含んでおり、弁本体の内部流路の両端の開口部の周囲に設けられた嵌合凹部にシートリングのフランジ部を嵌合させることにより、弁本体にシートリングを装着する。シートリングの本体部には、弁軸を貫通させるための一対の弁軸孔が径方向に互いに対向して形成されている。
このようなバタフライ弁では、シートリングの本体部の内周径が弁体の外周径よりも一回り小さくなっており、閉弁時にシートリングの本体部に弁体の外周縁面を圧接させてシールを行う。しかしながら、シートリングの本体部の弁軸孔の周囲領域では、有効面圧が低くなり、シートリングの本体部の圧縮率が同じではシール効果が小さくなって漏れが生じやすいという欠点がある。このため、例えば特許文献1に記載されているバタフライ型遮断弁のように、本体部の弁軸孔の周囲領域の厚みを連続的に増して弁軸孔の領域内で最終肉厚に到達するように形成し、弁軸孔付近におけるシートリングの閉弁時の圧縮率を高めてシール効果を向上させることが提案されている。
特表平7−501606号公報
上述したように、バタフライ弁では、内部流路に装着したシートリングの内周面に弁体の外周縁面を圧接させることにより、シールを行うため、シートリングは、弾性を有したエラストマ材料から形成されることが一般的である。また、腐食性流体を扱う配管などにバタフライ弁を用いる場合、腐食性流体がシートリングに接触するため、十分な耐腐食性を要求されるが、エラストマ材料ではこれを満足することが難しい。このため、腐食性流体を扱う配管などに用いるバタフライ弁では、シートリングの内側に樹脂材料製の被覆体を装着して用いることが多い。
ところが、上述したようにシートリングの内側に樹脂材料製の被覆体を装着したバタフライ弁において、弁軸孔付近の漏れを防止するために、特許文献1に記載のバタフライ弁のようにシートリングの本体部の弁軸孔の周囲領域の厚みを増すようにすると、厚みが増したシートリングの部分(以下、「圧縮部」と記載する。)が閉弁時に被覆体から浮き上がって、圧縮部の圧縮による押し付け力が弁体に不均一に作用し、弁軸孔付近におけるシール性が不十分となって、漏れが生じやすくなる。
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するために、耐薬品性を有したバタフライ弁用のシートリングにおいて、弁軸孔付近におけるシール性を向上させて漏れを防止することを目的とする。
上記目的に鑑み、本発明は、第1の態様として、バタフライ弁の弁本体内に流路軸線に沿って延びる内部流路の内周面に装着され、内部流路内に回動自在に軸支されている弁体の外周縁面に当接するバタフライ弁用のシートリングであって、概略円筒形状の周壁を有し且つ周壁の対向する位置に弁軸孔軸線に沿って貫通して延びる一対の弁軸孔が形成されているエラストマ材料製の本体部と、前記本体部の内周面及び前記一対の弁軸孔の内周面を被覆するように設けられた樹脂材料製の被覆体と、前記本体部の外周面において、前記一対の弁軸孔の各々の周囲に形成された***部とを備え、前記本体部と前記被覆体とが接合されて一体的に形成されており、前記***部が、前記本体部の外周面に対して一定の高さで***して前記本体部の周方向に湾曲して延びる湾曲区分と、前記湾曲区分の外周面の周方向の両端部の各々と前記本体部の外周面上の合流部との間に延びる平面状の接続区分とを含み、前記接続区分が前記合流部における接線方向に延び、前記弁軸孔軸線に垂直な平面に投影したときの前記弁軸孔の周方向両側に延びる前記湾曲区分の部分の長さL1が、前記弁軸孔軸線に垂直な平面に投影したときの前記接続区分の長さL2よりも短いバタフライ弁用のシートリングを提供する。
上記バタフライ弁用のシートリングでは、弾性を有したエラストマ材料によって形成された本体部の内周面及び一対の弁軸孔の内周面が樹脂材料製の被覆体によって被覆されており、閉弁時に被覆体が本体部によって弁体の外周縁面及び弁軸に押し付けられて密着し、高いシール性を発揮する。また、内部流路内を流れる流体が接触し得る部分が樹脂材料製の被覆体によって被覆されているので、耐薬品性が向上される。さらに、従来のバタフライ弁では、閉弁するために弁体の外周縁面をシートリングの本体部の内周面に圧接させてシールする際に、弁軸孔付近の有効面圧が低くなって漏れが生じやすい問題があった。これに対して、上記バタフライ弁用のシートリングでは、本体部の外周面における弁軸孔の周囲に***部が形成されており、弁軸孔の周囲のエラストマ材料層の厚さが増加しているので、弁軸孔付近において残余の部分よりも高い押し付け力が被覆体に対して弁体の外周縁面及び弁軸に向けて作用し、閉弁時における弁軸孔付近の有効面圧を増加させる。この結果、操作トルクの増加を抑制しつつ、弁軸孔付近のシール性及びその耐久性が高められ、漏れを抑制することが可能となる。加えて、本体部と被覆体とが別体として設けられていると、閉弁時に***部の境界付近において被覆体が本体部から浮き上がって隙間が生じ、***部による弁体への押し付け圧が不均一となって十分なシール性能が得られなくなる恐れがある。しかしながら、上記バタフライ弁用のシートリングでは、本体部と被覆体とが接合されて一体的に形成されているので、被覆体が本体部から浮き上がることを防止し、確実にシール性能を高めることができる。
さらに、***部の湾曲区分と本体部の外周面との間が接続区分によって接続されていることによって、***部から***部が設けられていない部分へ弁体への押し付け力を滑らかに変化させて、急激な押し付け力の変化を回避し、弁体の外周縁面全体において、より均等なシール性能を発揮させ、二次側への漏れを防止することができる。
また、弁軸孔軸線に垂直な平面に投影したときの弁軸孔の周方向両側に延びる湾曲区分の部分の長さL1が軸孔軸線に垂直な平面に投影したときの接続区分の長さL2よりも短いことにより、***部の湾曲区分から***部が設けられていない部分へ弁体への押し付け力を緩やかに変化させて、急激な押し付け力の変化を回避し、弁体の周縁面全体において、より均等なシール性能を発揮させ、二次側への漏れを防止することができる。
前記本体部と前記被覆体とは、例えば、加硫接着により接合することができる。
前記シートリングが前記本体部の前記流路軸線方向の両端部にフランジ部をさらに備え、前記***部が前記フランジ部から離間して設けられていることが好ましい。
また、前記本体部の外周面に周方向に延びる複数の溝が形成されていてもよい。
さらに、前記被覆体がフッ素樹脂材料から形成されていることが好ましい。
本発明は、第2の態様として、内部に流路軸線に沿って延びる内部流路を有した弁本体と、前記内部流路の内周面に装着される上記シートリングと、 前記シートリングの弁軸孔を貫通して延びる弁軸と、前記弁軸によって前記弁本体に回転自在に軸支されている弁体とを備え、前記弁本体内で前記弁体を回動させて前記弁体の外周縁面を前記シートリングの前記被覆体の内周面に圧接、離間させることにより、開閉を行うバタフライ弁を提供する。
上記バタフライ弁では、前記被覆体の内周面と当接する前記弁体の外周縁面が球面状に形成されていることが好ましい。これにより、バタフライ弁の開閉に伴う弁体の回動時に作用する抵抗を低減させ、必要な操作トルクを減少させると共に、耐久性を向上させることができる。
前記弁体が、前記シートリングの内周面における前記弁軸孔の周囲領域と当接する球面状の当接面を有することが好ましい。
本発明に係るバタフライ弁用のシートリング及びこれを用いたバタフライ弁によれば、本体部の内周面及び弁軸孔の内周面を被覆体によって被覆することにより、耐薬品性を向上させることができると共に、本体部の外周面上に***部を設け且つ本体部と被覆体とを接合させることにより、漏れが発生しやすい弁軸孔付近における弁体への押し付け力を向上させてシール性能を高めることができる。
本発明の一実施形態によるバタフライ弁用のシートリングの上面図である。 図1の線II−IIに沿った矢視断面図である。 図1の線III−IIIに沿った矢視断面図である。 図3の線IV−IVに沿った矢視断面図 図1に示されているシートリングを装着したバラフライ弁の断面図である。 図5の線VI−VIに沿った矢視断面図である。 図5に示されているバタフライ弁の弁体の拡大斜視図である ***部とフランジ部とが離間していない場合の閉弁時の状態を説明するための説明図である。
以下、図面を参照して、本発明によるバタフライ弁用のシートリング及びこれを用いたバタフライ弁を説明するが、本発明が本実施形態に限定されないことは言うまでもない。
最初に、図1から図4を参照して、バタフライ弁用のシートリング1の全体構成を説明する。
シートリング1は、中心軸線に沿って延びる概略円筒形状の周壁を有した本体部11と、本体部11の中心軸線方向の両端部に設けられたフランジ部12と、被覆体13とを備え、本体部11の周壁の対向する位置には、弁軸孔軸線に沿って貫通して延びる一対の弁軸孔14が形成されている。本体部11及びフランジ部12は、弾性を有したエラストマ材料、例えば、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、イソプレンゴム、クロロスルフォン化ゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、フッ素ゴムなどによって形成されている。一方、被覆体13は、樹脂材料、例えば耐薬品性を有したポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシルアルカン(PFA)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)などのフッ素樹脂材料などによって形成されている。被覆体13は、本体部11の内周面及び一対の弁軸孔14の内周面とを被覆するように本体部11に隣接して設けられている。被覆体13は、図3に示されているように、フランジ部12の少なくとも一部(詳細には、フランジ部12の外側部分)を覆うように延びていてもよい。本体部11と被覆体13とは、本体部11の内周面及び弁軸孔14の内周面と被覆体13の外周面とが接合されて、一体的に形成されている。本体部11と被覆体13の接合は、例えば、加硫接着などによって行うことができる。加硫接着の方法としては、本体部11と被覆体13とを接着剤を用いずに直接的に接着する方法と接着剤を用いて間接的に接着する方法がある。
本体部11の外周面において、一対の弁軸孔14の各々の周囲には、本体部11の外周面から***し且つ弁軸孔14の直径よりも大きい幅を有して延びる***部15が形成されている。***部15は、両フランジ部12から離間して位置しており、各フランジ部12と***部15との間に、溝部が形成されるようになっている。また、***部15は、湾曲区分151と、接続区分152とを含む。湾曲区分151は、本体部11の外周面に対して一定の高さt(図2参照)で***し、弁軸孔14から本体部11の周方向両側に湾曲して延びている。本体部11の外周面に対する湾曲区分151の外周面の高さtは、本体部11の厚さをTとすると、t/T≧0.12とすることが好ましく、t/T≧0.32とすることがさらに好ましい。接続区分152は、湾曲区分151と、湾曲区分151の外周面の周方向の両端部の各々と本体部11の外周面上の合流部111との間を接続するように平面状に延びている。接続区分152は、図2に示されているように、合流部111における接線方向に延びるように形成されていることが好ましい。また、本体部11の外周面において***部16が形成されていない部分から***部15の湾曲区分151へ急激に本体部11の厚みが変化しないように、弁軸孔軸線に垂直な平面に投影したときの弁軸孔14の縁部と湾曲区分151の両端部との間の長さL1が、弁軸孔軸線に垂直な平面に投影したときの本体部11の周方向に沿った接続区分152の長さL2が短くなっていることが好ましい(図1参照)。
さらに、本体部11の外周面には、図1に示されているように、本体部11の周方向に延びる複数の溝112が形成されている。後述するバタフライ弁2の弁体4の外周縁面が圧接する領域(弁座部17)と対向する本体部11の外周面上の領域が隣り合う溝112によって挟まれるように、溝112が形成されることが好ましい。
被覆体13の内周面上において、弁軸孔14が開口する領域の周囲には、球面状の弁軸シール部16が形成されている。弁軸シール部16の弁軸孔14の開口の周囲領域は、弁軸孔14よりも細くなるように内方に突出して形成されており、弁軸孔14に弁軸が挿入されているときに、弁体4を軸支するための弁軸5の外周面と弁軸孔14の内周面との隙間をシールする機能を果たす。
また、図3及び図4に示されているように、被覆体13の内周面上において、閉弁時にバタフライ弁2の弁体4の外周縁面が圧接する領域には、円弧状の断面を有するように窪んだ弁座部17が形成されていることが好ましい。
図5及び図6は、図1から図4に示されているシートリング1が装着された状態のバタフライ弁2を示している。バタフライ弁2は、弁本体3と、弁体4と、シートリング1とを備える。
弁本体3は、樹脂材料によって形成される。弁本体3は、弁本体上側部材31と弁本体下側部材32とを含んでおり、弁本体上側部材31の接続フランジ311と弁本体下側部材32の接続フランジ321をボルトなどで固定して弁本体上側部材31と弁本体下側部材32とを接合することによって、内部に流路軸線に沿って延びる内部流路33が形成されるようになっている。また、弁本体3の弁本体上側部材31の外周の中央付近には操作部フランジ312が設けられていると共に、内部流路33の径方向に互いに対向して弁本体上側部材31と弁本体下側部材32に一対の直線状の弁軸支持孔313,322が形成され、弁本体上側部材31に形成されている弁軸支持孔313は操作部フランジ312まで貫通して延びている。
弁本体3の内部流路33の内周面には、シートリング1が装着される。詳細には、シートリング1は、図6に示されているように、弁本体3の両端部の内部流路33の開口部の周囲に設けられた嵌合凹部に本体部11の中心軸線方向の両端部に形成されたフランジ部12を嵌合させ、二つのフランジ部12の間に弁本体3を挟み込むようにして、弁本体3の内部流路33に装着される。このとき、シートリング1は、シートリング1の弁軸孔14が弁本体3の弁軸支持孔313,322と整列するように、弁本体3に対して位置決めされる。
弁体4は、樹脂材料から形成されており、概略円板形状を有した弁体本体部41と、径方向の正反対の位置に設けられ且つ弁体本体部41に対して***した膨隆部42とを含む。弁体4の膨隆部42には、弁体4を回動操作するための弁軸5が接続されており、弁軸5をシートリング1の一対の弁軸孔14及び弁本体3の弁軸支持孔313,322に挿入することによって、弁体4が弁本体3の内部流路33内に回動可能に軸支されている。また、膨隆部42は、シートリング1の被覆体13の内周面の弁軸シール部16に当接するように形成された当接面を有するように形成されている。閉弁時にシートリング1の弁座部17と圧接する弁体本体部41の外周縁面及びシートリング1の弁軸シール部16と当接する膨隆部42の当接面は、図7に示されているように、球面の一部をなすように形成されていることが好ましい。
なお、弁本体3及び弁体4は、樹脂材料から形成されたものに限定されるものではなく、剛性材料であれば、例えば樹脂、金属又はその複合材料から形成されてもよい。弁本体3及び弁体4は、異なる材料から形成されてもよい。また、被覆体13と弁体4又は弁体の被覆体が同材質で形成されてもよい。
本実施形態では、弁軸5は、弁体4と一体的に形成されている第1の弁軸部材51と、弁体4と別体に形成されており、弁体4内に挿入して弁体4に接続される第2の弁軸部材52とによって構成されている。しかしながら、弁軸5を回動させることによって弁体4を回動できるようになっていれば、弁体4と弁軸5との接続形態は限定されるものではない。例えば、第1の弁軸部材51及び第2の弁軸部材52の両方を弁体4と一体的に形成してもよく、第1の弁軸部材51及び第2の弁軸部材52の両方を弁体4と別体に形成し、例えば螺合などによって第1の弁軸部材51及び第2の弁軸部材52を弁体4に接続するようにしてもよい。
第1の弁軸部材51は、弁本体3の操作部フランジ312から突出して延びており、この突出部分に、操作部フランジ312上に取り付けられるレバー式駆動部、ギア式駆動部、自動式駆動部などの駆動部(図示せず)に接続し、弁軸5を介して弁体4を回動させ、弁本体3の内部流路33に装着されたシートリング1の被覆体13の内周面に弁体4の外周縁面を圧接、離間させることにより、弁の開閉を行う。
弁本体3とシートリング1及び弁体4との組み立ての際には、本実施形態の場合、最初に、一体的に形成された第1の弁軸部材51をシートリング1の一方の弁軸孔14に挿入して、シートリング1の本体部11内に弁体4を配置した後に、シートリング1の他方の弁軸孔14を通して第2の弁軸部材52を弁体4に接続して、弁軸5及びシートリング1の組立体を作成する。次に、シートリング1の弁軸孔14を貫通して延びる第1の弁軸部材51を弁本体上側部材31の弁軸支持孔313に貫通させる共に、シートリング1の弁軸孔14を貫通して延びる第2の弁軸部材52を弁本体下側部材32の弁軸支持孔322に挿入した状態で、弁本体上側部材31の接続フランジ311と弁本体下側部材32の接続フランジ321とをボルト等で固定することによって、弁本体上側部材31と弁本体下側部材32とによって形成される内部流路33内にシートリング1を装着する。
バタフライ弁2の使用に際しては、バタフライ弁2の上流側及び下流側にそれぞれ配管が接続されて、バタフライ弁2の弁本体3の内部流路33内を流体が通過する。弁本体3の内部流路33にはシートリング1が装着されており、流体が接触する可能性のあるシートリング1の本体部11及び弁軸孔14の内周面が被覆体13によって被覆されており、流体が本体部11や弁本体3に接触することが防止されているので、流体が腐食性を有するものであっても、本体部11や弁本体3の腐食や劣化を抑制することができる。
バタフライ弁2の閉弁時には、弁本体3の操作部フランジ312に取り付けられた駆動部によって弁軸5を回転駆動させることにより、内部流路33に装着されたシートリング1の被覆体13の弁座部17に弁体4の外周縁面を圧接させてシールすることにより、内部流路33内の流体の流動を遮断する。シートリング1の被覆体13の内径は、少なくとも弁座部17において弁体4の外径より小さくなっており、弁体4の外周縁面がシートリング1の被覆体13の弁座部17に当接すると、エラストマ材料製の本体部11が圧縮されて被覆体13の弁座部17を弁体4の外周縁面に押し付けるように押し付け力を作用させる。これにより、シートリング1の被覆体13の内周面(詳細には弁座部17)と弁体4の外周縁面と間が圧接、シールされ、配管の上流側である一次側から下流側の二次側への漏れが防止される。
また、バタフライ弁2では、シートリング1の各弁軸孔14の周囲に***部15が形成されている。シートリング1が弁本体3の内部流路33に装着された状態で、弁体4の外周縁面がシートリング1の被覆体13の内周面に当接すると、***部15が被覆体13によって内部流路33の内周面に押し付けられて圧縮される。***部15が設けられている領域は、***部15の厚みの分、シートリング1の本体部11の残余の部分と比較して圧縮率が高くなることから、より高い押し付け力を被覆体13の弁軸孔14の周囲領域(弁軸シール部16)に作用させ、被覆体13の内周面の弁軸孔14の周囲領域と弁体4の外周縁面とを密着させる。したがって、漏れが発生しやすい弁軸孔14の周囲のシール効果を高めて、漏れの発生を抑制すると共に、一定のシール性能を発揮する耐久性も向上させることができる。このような効果は、本体部11の厚さをT、本体部11の外周面に対する***部15(詳細には湾曲区分151)の高さをtとしたときに、t/T≧0.12としたときに顕著となり、t/T≧0.32としたときに特に顕著となる。
さらに、弁体4と弁軸5(詳細には、第1の弁軸部材51及び第2の弁軸部材52)との接続部には、被覆体13の内周面において弁軸孔14の開口を取り囲むように設けられた弁軸シール部16に当接する膨隆部42が形成されており、被覆体13の弁軸シール部16と膨隆部42の当接面とが常時当接するようになり、圧縮された***部15による押し付け力が被覆体13を膨隆部42及び弁軸5に押し付けるように作用する。これにより、被覆体13の弁軸シール部(弁軸孔14の開口の周囲領域)と膨隆部42の当接面との間並びに被覆体13における弁軸孔14の内周面の被覆領域と弁軸5との間を圧接、シールさせ、閉弁時における一次側から二次側への漏れを防止する効果と共に、弁の開閉状態を問わずに弁軸孔14を通した外部漏れを防止する効果を奏する。
弁体4の外周縁面が球面の一部をなすように形成されていれば、弁体4の外周縁面と弁座部17との当接が滑らかに行われ、抵抗が低減される。特に、弁座部17が断面円弧状に窪んで形成されていれば、より抵抗が低減される。また、被覆体13の弁軸シール部16と当接する膨隆部42の当接面が弁軸シール部16の当接面と相補的となるように球面状に形成されていれば、弁体4の回動時の抵抗がさらに低減される。この結果、弁軸5の操作トルクを低減させる効果を奏し得る。
シートリング1では、***部15が湾曲区分151と接続区分152とを含むように構成されている。湾曲区分151は、弁軸孔14から本体部11の周方向両側に本体部11の外周面に対して一定の高さで***して延びている。したがって、閉弁時において、湾曲区分151は、弁体4の膨隆部42の当接面及び弁体本体部41の外周縁面に対して均一な有効面圧(押し付け力)を作用させ、漏れの発生を抑制する。一方、接続区分152は、***部15と本体部11との合流部111における接線方向に平面状に延びている。したがって、シートリング1が弁体4に作用させる有効面圧が、***部15が設けられていない領域から***部15が設けられている領域へと滑らかに変化し、急激な変化を回避できることから、二次側への漏れが生じにくくなる。この点、例えば***部15が本体部11の中心から***部側に偏倚した円の一部となるように形成されている場合、合流部において有効面圧が急激に減少することになり、合流部において二次側への漏れを生じやすくなる。また、弁軸孔軸線に垂直な平面に投影したときの弁軸孔14の縁部と湾曲区分151の両端部との間の長さL1よりも弁軸孔軸線に垂直な平面に投影したときの本体部11の周方向に沿った接続区分152の長さL2が長くなっていれば、閉弁時における***部15の近傍における弁体4の外周縁面に沿った有効面圧の変化が緩やかとなり、さらに、漏れが生じにくくなる効果を奏し得る。
なお、***部15が両フランジ部12に隣接して設けられていると、図8に示されているように、圧縮された***部15によってフランジ部12が外方に押し出されるように変形してしまう恐れがある。しかしながら、図1から図4に示されているように、シートリング1では、***部15が両フランジ部12から離間して位置し、各フランジ部12と***部15との間に溝部が形成されており、圧縮時に***部15が変形しようとするときの逃げ代として機能するので、上記のようなフランジ部12の変形を防止することができる。また、閉弁時には、シートリング1の弁座部17に弁体4の外周縁面が圧接し、弁座部17に隣接する本体部11の領域が集中的に圧縮されることになる。本体部11の溝112は、上記領域の圧縮による本体部11の変形の逃げ代として機能し、本体部11の弾性変形を補って弁体4の外周縁面とシートリング1の弁座部との密着を補助する機能を果たす。
以上、図示された実施形態を参照して、本発明によるバタフライ弁用のシートリング及びこれを使用したバタフライ弁を説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではない。例えば、図示されている実施形態では、***部15の接続区分152が合流部111における接線方向に平面状に延びているが、接続区分152は平面状に限定されるものではなく、緩やかな曲面となっていてもよい。
1 シートリング
2 バタフライ弁
3 弁本体
4 弁体
5 弁軸
11 本体部
12 フランジ部
13 被覆体
14 弁軸孔
15 ***部
33 内部流路
111 合流部
112 溝
151 湾曲区分
152 接続区分

Claims (8)

  1. バタフライ弁の弁本体内に流路軸線に沿って延びる内部流路の内周面に装着され、内部流路内に回動自在に軸支されている弁体の外周縁面に当接するバタフライ弁用のシートリングであって、
    概略円筒形状の周壁を有し且つ周壁の対向する位置に弁軸孔軸線に沿って貫通して延びる一対の弁軸孔が形成されているエラストマ材料製の本体部と、
    前記本体部の内周面及び前記一対の弁軸孔の内周面を被覆するように設けられた樹脂材料製の被覆体と、
    前記本体部の外周面において、前記一対の弁軸孔の各々の周囲に形成された***部と、
    を備え、前記本体部と前記被覆体とが接合されて一体的に形成されており、
    前記***部が、前記本体部の外周面に対して一定の高さで***して前記本体部の周方向に湾曲して延びる湾曲区分と、前記湾曲区分の外周面の周方向の両端部の各々と前記本体部の外周面上の合流部との間に延びる平面状の接続区分とを含み、前記接続区分が前記合流部における接線方向に延び、前記弁軸孔軸線に垂直な平面に投影したときの前記弁軸孔の両側に延びる前記湾曲区分の部分の長さL1が、前記弁軸孔軸線に垂直な平面に投影したときの前記接続区分の長さL2よりも短いことを特徴とするバタフライ弁用のシートリング。
  2. 前記本体部と前記被覆体とは、加硫接着により接合される、請求項1に記載のバタフライ弁用のシートリング。
  3. 前記シートリングが前記本体部の前記流路軸線方向の両端部にフランジ部をさらに備え、前記***部が前記フランジ部から離間して設けられている、請求項1又は請求項2に記載のバタフライ弁用のシートリング。
  4. 前記本体部の外周面に周方向に延びる複数の溝が形成されている、請求項1から請求項3の何れか一項に記載のバタフライ弁用のシートリング。
  5. 前記被覆体がフッ素樹脂材料から形成されている、請求項1から請求項4の何れか一項に記載のバタフライ弁用のシートリング。
  6. 内部に流路軸線に沿って延びる内部流路を有した弁本体と、
    前記内部流路の内周面に装着される請求項1から請求項5の何れか一項に記載のシートリングと、
    前記シートリングの弁軸孔を貫通して延びる弁軸と、
    前記弁軸によって前記弁本体に回転自在に軸支されている弁体と、
    を備え、前記弁本体内で前記弁体を回動させて前記弁体の外周縁面を前記シートリングの前記被覆体の内周面に圧接、離間させることにより、開閉を行うことを特徴とするバタフライ弁。
  7. 前記被覆体の内周面と当接する前記弁体の外周縁面が球面状に形成されている、請求項6に記載のバタフライ弁。
  8. 前記弁体が、前記シートリングの内周面における前記弁軸孔の周囲領域と当接する球面状の当接面を有する、請求項6又は請求項7に記載のバタフライ弁。
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