JP6469529B2 - 風力発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、風力発電装置に係り、特に、ナセル内の潤滑油の漏洩に対応可能なタワー内部構造を有する風力発電装置に関する。
近年、地球温暖化防止のため自然エネルギーを利用した発電システムが注目を浴びており、中でも風力発電装置については幅広く普及されている。
ここで、風力発電装置を構成するナセル及び当該ナセルを支持するタワー構造について、例えば、特許文献1に記載される構成が提案されている。特許文献1では、風力発電装置の1つ又は複数のピッチ駆動部を制御するため設けられた電気モジュールを風力発電装置のロータハブに固定し、上記ロータハブが実質的に水平なロータ軸を中心に回転するモジュール支持体をナセル内に配する。ナセルは、アジマスベアリングを介してタワーに回動可能に接続され、タワーの上部領域に保守時に作業員が侵入可能に、中間プラットフォームを備える。ここで、ナセルとタワーとの移行領域でもある中間プラットフォームは、タワーよりナセルへ空気が達しないか、或いは少量の空気のみが通流可能に気密性を維持することが可能な構成となっている。
特表2013/545017号公報
風力発電装置のナセル内には、動力伝達部の潤滑用に潤滑油を貯留するオイルタンクが設置される。しかしながら特許文献1では、ナセル内からタワー側へと漏洩する潤滑油にについて何ら考慮されていない。すなわち、特許文献1では、中間プラットフォームが、ナセル内の気密性を確保する構造であるものの、空気に比し比重が大となる潤滑油に対する強度を維持することが困難となる。換言すれば、気密性を実現するためのシール部材が破損し、潤滑油が漏れ出す可能性がある。
そこで本発明は、簡易な構造でプラットフォームを支持すると共に、ナセル内からの潤滑油の漏洩に対応でき、信頼性を向上し得る風力発電装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る風力発電装置は、風を受けて回転するブレードと、前記ブレードの回転エネルギーを用いて発電する発電機と、前記ブレードの回転エネルギーを前記発電機に伝達する動力伝達部と、前記動力伝達部へ潤滑油を供給するため、潤滑油を貯留するオイルタンクと、前記動力伝達部の少なくとも一部、前記発電機及び前記オイルタンクを収容するナセルと、前記ナセルを回動可能に支持するタワーと、前記タワー内部に配置され、前記タワーの内壁面に対して、外周部の少なくとも一部が溶接により固定されるプラットフォームとを備え、前記プラットフォームは、前記発電機による発電電力を送電するケーブルを挿通するためのケーブル用開口部を有し、前記ケーブル用開口部の周囲に前記プラットフォームの上面から前記ナセル側へ向かい立設する円筒状のケーブル用開口部隔壁を備えると共に、前記プラットフォームの外周部から内側へと延在する昇降機の通過を可能とする昇降機用開口部と、前記プラットフォームの外周部から内側へと延在する梯子の設置を可能とする梯子用開口部と、前記プラットフォームの外周部から内側へと延在し、前記プラットフォームの上面から前記ナセル側へ向かい立設する一対の隔壁と、当該一対の隔壁の内側端部と接続され前記ナセル側へ向かい立設する隔壁から構成され、前記昇降機用開口部を囲むよう配される昇降機用開口部隔壁と、前記プラットフォームの外周部から内側へと延在し、前記プラットフォームの上面から前記ナセル側へ向かい立設する一対の隔壁と、当該一対の隔壁の内側端部と接続され前記ナセル側へ向かい立設する隔壁から構成され、前記梯子用開口部を囲むよう配される梯子用開口部隔壁と、潤滑油を排出するため前記プラットフォームの厚さ方向に貫通する排出ポートと、を備え、前記排出ポートは、前記昇降機用開口部又は前記梯子用開口部の近傍に配され、前記プラットフォームの上面は、前記排出ポートへ向かい緩やかな傾斜を有する。
本発明に係る他の風力発電装置は、風を受けて回転するブレードと、前記ブレードの回転エネルギーを用いて発電する発電機と、前記ブレードの回転エネルギーを前記発電機に伝達する動力伝達部と、前記動力伝達部へ潤滑油を供給するため、潤滑油を貯留するオイルタンクと、前記動力伝達部の少なくとも一部、前記発電機及び前記オイルタンクを収容するナセルと、前記ナセルを回動可能に支持するタワーと、前記タワー内部に配置され、前記タワーの内壁面に対して、外周部の少なくとも一部が溶接により固定されるプラットフォームと、を備え、前記プラットフォームの外周部が全周にわたり、前記タワーの内壁面に溶接固定され、前記プラットフォームは、前記発電機による発電電力を送電するケーブルを挿通するためのケーブル用開口部を有し、前記ケーブル用開口部の周囲に前記プラットフォームの上面から前記ナセル側へ向かい立設する円筒状のケーブル用開口部隔壁と、前記プラットフォームの外周部から所定の間隔にて内側に形成され昇降機の通過を可能とする昇降機用開口部と、前記プラットフォームの外周部から所定の間隔にて内側に形成され梯子の設置を可能とする梯子用開口部と、前記昇降機用開口部の周囲に配され、前記プラットフォームの上面から前記ナセル側へ立設する四面の隔壁から構成される昇降機用開口部隔壁と、前記梯子用開口部の周囲に配され、前記プラットフォームの上面から前記ナセル側へ立設する四面の隔壁から構成される梯子用開口部隔壁と、潤滑油を排出するため前記プラットフォームの厚さ方向に貫通する排出ポートと、を備え、前記排出ポートは、前記昇降機用開口部又は前記梯子用開口部の近傍に配され、前記プラットフォームの上面は、前記排出ポートへ向かい緩やかな傾斜を有する。
本発明によれば、簡易な構造でプラットフォームを支持すると共に、ナセル内からの潤滑油の漏洩に対応でき、信頼性を向上し得る風力発電装置を提供することが可能になる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る風力発電装置の概略全体構成図である。 図1に示すタワー内に配される機器の状態の説明図である。 図1に示すタワーの縦断面図である。 図3に示すタワーを構成するトップセクションの部分拡大図である。 図3に示すタワーを構成するトップセクションの横断面図である。 図5におけるB−B断面矢視図である。 図3に示すトップセクションの縦断面図である。 図3に示すトップセクションの保管状態を示す図である。 比較例のトップセクションの部分拡大図である。 本発明の他の実施例に係るトップセクションの横断面図である。
本明細書では、本発明の実施形態に係る風力発電装置として、ダウンウィンド型の風力発電装置を例に説明するが、アップウィンド型の風力発電装置においても同様に適用できる。また、本発明の実施形態に係る風力発電装置は、洋上、山岳部及び平野部の何れの場所にも設置できるものである。
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。尚、下記はあくまでも実施例であって、本発明の実施態様を限定することを意図する趣旨ではない。
図1に本発明の一実施例に係る風力発電装置の概略全体構成図を示す。図1では、ナセル3内に配される各機器を点線にて示している。図1に示すように、風力発電装置1は、風を受けて回転するブレード5、ブレード5を支持するハブ4、ナセル3、及びナセル3を回動可能に支持するタワー2を備える。ナセル3内に、ハブ4に接続されハブ4と共に回転する主軸31、主軸31に連結されるシュリンクディスク32、シュリンクディスク32を介して主軸31に接続され回転速度を増速する増速機33、及びカップリング38を介して増速機33により増速された回転速度で回転子を回転させて発電運転する発電機34を備えている。ブレード5の回転エネルギーを発電機34に伝達する部位は、動力伝達部と呼ばれ、本実施例では、主軸31、シュリンクディスク32、増速機33及びカップリング38が動力伝達部に含まれる。そして、増速機33及び発電機34は、メインフレーム35上に保持されている。また、メインフレーム35上には、動力伝達部の潤滑用に潤滑油を貯留するオイルタンク37が設置されている。
また、ナセル3内には、ナセル隔壁30よりも風上側にラジエータ36が配されている。図1に示す風力発電装置1は、一例として5MW級の風力発電装置を示している。これに対し、例えば、2MW級の風力発電装置では、ラジエータ36は、ナセル3の上面に設けられた外気導入口(図示せず)とナセル内空気排出口(図示せず)との間に配される。また、オイルタンク37に貯留される潤滑油の重量は、2MW級では数百kg、5MW級では数千kgに及ぶ。
図2は、図1に示すタワーの縦断面図である。図2に示すように、タワー2内の底部(下部)に、電力の周波数を変換する電力変換器、電流の開閉を行うスイッチング用の開閉器、及び変圧器等から構成される電力モジュール6、及び複数の電気盤類7が配置されている。
図3に図1に示すタワー2の縦断面図を示す。図3に示すように、タワー2は、地中に埋設される円筒状のアンカーセクション2c、アンカーセクション2cの上方に配される円筒状の複数の中間セクション2b、及びナセル3とベアリング(図示せず)を介して接続される円筒状のトップセクション2aから構成される。図3では、2つの中間セクション2bを示しているが、中間セクション2bの数はこれに限られるものではない。トップセクション2aの上端部及び下端部に、内側へと延在する円環状のフランジが形成されている。同様に、中間セクション2bの上端部及び下端部に、内側へと延在する円環状のフランジが形成され、アンカーセクション2cの上端部に内側へと延在する円環状のフランジが形成されている。
アンカーセクション2cの上端部のフランジと、この上端部のフランジと対向する中間セクション2bの下端部のフランジは、フランジの周方向に相互に離間し配される複数のボルトにて締結され、緊合されている。また、中間セクション2bの上端部のフランジと、この上端部のフランジと対向する他の中間セクション2bの下端部のフランジは、フランジの周方向に相互に離間し配される複数のボルトにて締結され、緊合されている。同様に、トップセクション2aの下端部のフランジと、この下端部のフランジと対向する中間セクション2bの上端部のフランジは、複数のボルトにて締結され、緊合されている。トップセクション2aの上端部のフランジは、図示しないナセル3側とベアリングを介して締結される。
図3に示すように、中間セクション2bには、上端部のフランジよりも下方に所定の距離だけ離間し中間セクションプラットフォーム11bが設けられている。トップセクション2aには、上端部のフランジよりも下方に所定の距離だけ離間し一のトップセクションプラットフォーム11a(以下、上部トップセクションプラットフォーム11aと称す)が設けられ、下端部のフランジよりも上方に所定の距離だけ離間し他のトップセクションプラットフォーム11a(以下、下部トップセクションプラットフォーム11aと称す)が設けられている。すなわち、トップセクション2aには、上下方向に所定の間隔にて相互に離間し2つのトップセクションプラットフォーム11aが配されている。なお、トップセクション2a内の構造については後述する。
図5に、図3に示すタワーを構成するトップセクション2aの横断面図を示す。図5では、上部トップセクションプラットフォーム11aより上方であって、且つ、トップセクション2aの上端部のフランジより下方における横断面図を示している。上部トップセクションプラットフォーム11aは、略中央部に、発電機34からの発電電力を電力モジュール6(図2)へ送電するケーブル10を挿通するため、ケーブル用開口部13が形成されている。また、上部トップセクションプラットフォーム11aには、タワー2の高さ方向に作業員を輸送するためのエレベータ等の昇降機の通過を可能とする昇降機用開口部14、及び作業員自身の力により昇降するための梯子が設置される梯子用開口部15が形成されている。図5に示すように、これら昇降機用開口部14及び梯子用開口部15が形成された領域を除き、上部トップセクションプラットフォーム11aの外周部(周縁部)は、トップセクション2aの内壁面に溶接にて固定されている。すなわち、上部トップセクションプラットフォーム11aの外周部(周縁部)の少なくとも一部は、溶接部12により気密にトップセクション2aの内壁面に対して固定されている。
ここで、トップセクション2aを含むタワー2は、例えば、SM490、SM520、又はSM490Y等の圧延鋼材で形成され、トップセクションプラットフォーム11a及び中間セクションプラットフォーム11bは、例えば、SM400、q345或いはq235等の鋼材にて形成される。また、上部トップセクションプラットフォーム11aの外周部(周縁部)の一部とトップセクション2aの内壁面とは、フィレット溶接等の隅肉溶接にて固定される。なお、溶接固定は、フィレット溶接等の隅肉溶接が望ましいが、これに替えて、部分溶け込み溶接或いは、K開先による完全溶け込み溶接によって溶接固定しても良い。
図5に示すように、上部トップセクションプラットフォーム11aは、ケーブル用開口部13の外周部に沿って、トップセクションプラットフォーム11aの上面より上方(ナセル3側)へ立設する円筒状のケーブル用開口部隔壁16を有する。すなわち、ケーブル用開口部13の周囲は、ケーブル用開口部隔壁16にて囲まれている。また、上部トップセクションプラットフォーム11aは、上部トップセクションプラットフォーム11aの外周部(トップセクション2aの内壁面)から内側へと直線状に延在し、且つ、上部トップセクションプラットフォーム11aの上面より上方(ナセル3側)へ立設する一対の昇降機用開口部隔壁17b,17cと、一対の昇降機用隔壁17b及び17cの内側端面と接続され上部トップセクションプラットフォーム11aの上面より上方(ナセル3側)へ立設する昇降機用開口部隔壁17aを備える。すなわち、昇降機用開口部14の周囲は、横断面略コ字状の昇降機用開口部隔壁17a〜17cにて囲まれている。更に、上部トップセクションプラットフォーム11aは、上部トップセクションプラットフォーム11aの外周部(トップセクション2aの内壁面)から内側へと直線状に延在し、且つ、上部トップセクションプラットフォーム11aの上面より上方(ナセル3側)へ立設する一対の梯子用開口部隔壁18b,18cと、一対の梯子用開口部隔壁18b及び18cの内側端面と接続され上部トップセクションプラットフォーム11aの上面より上方(ナセル3側)へ立設する梯子用開口部隔壁18aを有する。すなわち、梯子用開口部15の周囲は、横断面略コ字状の梯子用開口部隔壁18a〜18cにて囲まれている。図5では、これら昇降機用開口部14及び梯子用開口部15が、ケーブル用開口部13を挟み対向する位置に配する、すなわち、ケーブル用開口部13を中心に点対称に、これら昇降機用開口部14及び梯子用開口部15を配する例を示している。しかし、これら昇降機用開口部14及び梯子用開口部15の配置関係は図5に示す例に限られない。例えば、昇降機用開口部14の周囲に配される昇降機用開口部隔壁17aの上部トップセクションプラットフォーム11aの面内における中心とケーブル用開口部13の中心とを結ぶ線分、及び、梯子用開口部15の周囲に配される梯子用開口部隔壁18aの上部トップセクションプラットフォーム11aの面内における中心とケーブル用開口部13の中心とを結ぶ線分とが、所定の角度を有するよう、昇降機用開口部14及び梯子用開口部15を配しても良い。この場合、上記2つの線分がなす角度によっては、昇降機用開口部14及び梯子用開口部15が最も近接する位置における上部トップセクションププラットフォーム11aの面積は極小となる。従って、上部トップセクションプラットフォーム11aの荷重強度、すなわち、想定される上部トップセクションプラットフォーム11aにて同時に作業し得る作業員の人数及び、仮に、上述のオイルタンク37(図1)に貯留される潤滑油が上部トップセクションプラットフォーム11a内にナセル3より漏洩した場合の潤滑油の重量を考慮し、上記2つの線分がなす角度を設定すれば良い。
図4に、図3に示すトップセクション2aの部分拡大図を示す。図4は、図5のA−A断面矢視図である。図4に示すように、上部トップセクションプラットフォーム11aは、仮に、オイルタンク37より上部トップセクションプラットフォーム11aに潤滑油が漏洩した場合において、当該潤滑油を上部トップセクションプラットフォーム11a外へ、すなわち、タワー2(図1)外へ排出するための排出ポート20を備える。排出ポート20の先端部は、キャップ21により通常時閉塞状態とされ、潤滑油を排出する場合のみキャップ21が取り外され、上部トップセクションプラットフォーム11aに侵入した潤滑油はタワー2外へと排出される。なお、排出ポート20の設置位置は、昇降機用開口部14及び/又は梯子用開口部15の付近に配することが望ましい。このように排出ポート20を配すれば、作業員による潤滑油の排出作業が直ちに実行できる。
また、図4に示すように、ケーブル用開口部隔壁16及び昇降機用開口部隔壁17aは、共に、上部トップセクションプラットフォーム11aの上面より上方(ナセル3側)へ立設する高さ(H)を有する。ここで、高さHは、上部トップセクションプラットフォーム11aの水平面内における面積から、ケーブル用開口部13、昇降機用開口部14及び梯子用開口部15の水平面内における面積を減じた差分面積(Sb)と、オイルタンク37(図1)に貯留される潤滑油の容量(Voil)に基づき算出し設定される。すなわち、上記潤滑油の容量(Voil)を上記差分面積(Sb)にて除した値以上に、高さ(H)を設定すれば良い。なお、梯子用開口部隔壁18a〜18cの高さ(H)も、ケーブル用開口部隔壁16及び昇降機用開口部隔壁17a〜17cの高さと同様である。
このように、上部トップセクションプラットフォーム11aに形成された各開口部、すなわち、ケーブル用開口部13、昇降機用開口部14及び梯子用開口部15の周囲を囲むケーブル用開口部隔壁16、昇降機用開口部隔壁17a〜17c、及び梯子用開口部隔壁18a〜18cの高さ(H)が設定されることにより、仮に、オイルタンク37に貯留される潤滑油の全てが、ナセル3より上部トップセクションプラットフォーム11aへ漏洩した場合であっても、当該潤滑油が上記各隔壁を越流し、各開口部からタワー2内の下方へ流出することを防止できる。換言すれば、上部トップセクションプラットフォーム11aの外周部(周縁部)の少なくとも一部が、トップセクション2aの内壁面に対し溶接部12により溶接固定されることにより、例え、オイルタンク37に貯留される潤滑油の全量が上部トップセクションプラットフォーム11aに漏洩したとしても、上部トップセクションプラットフォーム11aがトップセクション2aの内壁面から脱落することなく、漏洩した潤滑油を蓄えるオイルパンとして機能する。
なお、本実施例では、上述のように、全ての隔壁の高さ(H)を同一としたがこれに限られるものではない。例えば、ケーブル用開口部隔壁16、昇降機用開口部隔壁17a〜17c及び梯子用開口部隔壁18a〜18cの全てがそれぞれ異なる高さを有する構成、或いは少なくとも1つの隔壁の高さが他の隔壁の高さと異なる構成としても良い。この場合において、最も低い高さの隔壁が、上記潤滑油の容量(Voil)を上記差分面積(Sb)にて除した値以上に設定すれば、同様の効果が得られる。
また、上部トップセクションプットフォーム11aの上面を、排出ポート20へ向かい緩やかな傾斜を有する構成としても良い。このような構成とすることで、仮に、潤滑油が上部トップセクションプラットフォーム11aに漏洩した場合に、キャップ21を取り外すことで、潤滑油は効果的に排出ポート20へ誘導される。また、上部トップセクションプラットフォーム11aの上面に、例えば、排出ポート20より放射状に延伸する複数のグルーブ(溝)を形成する構成としても良く、この場合において、排出ポート20から放射状に端部へと向かうグルーブの深さを端部側ほど浅く形成することにより、更に、漏洩した潤滑油を排出ポート20へと誘導する効果が向上する。なお、グルーブを形成する場合には、グルーブの本数、溝幅及び/又は溝の深さを、上部トップセクションプラットフォーム11aの荷重強度を考慮して設定することが望ましい。
図6は、図5におけるB−B断面矢視図である。図6において、幅Wは昇降機用開口部14の長手方向の開口幅である。図6に示すように、昇降機用開口部14の周囲を囲む3面の昇降機用開口部隔壁17a〜17cの上部端面に、昇降機用開口部14を覆い、開閉可能なハッチ19が設けられている。ハッチ19は、上部トップセクションプラットフォーム11aへ作業員及び/又は資材等を含む工具を輸送するため、エレベータ等の昇降機を稼働させる場合以外は閉状態とされる。上述の通り潤滑油を貯留するオイルタンク37は、図1に示すように、ナセル3内でメインフレーム35上に配されている。そして、発電運転時において、ブレード5の回転に伴い回転する主軸31を含み、シュリンクディスク32、増速機33及びカップリング38から構成される動力伝達部へオイルタンク37より潤滑油が供給され、動力伝達部を保護している。
一方、ナセル3とタワー2との間は、ヨー回転(回動)を可能とするため、また、ケーブル10を挿通するため、開口している。何らかの要因によりオイルタンク37からの潤滑油が漏洩、或いは、潤滑油が供給される動力伝達部より潤滑油が漏れ出た場合、ナセル3及びタワー2(トップセクション2a)との間に形成される上記開口より、トップセクション2a内の上部トップセクションプラットフォーム11aへ侵入する潤滑油は、円筒状のトップセクション2a(タワー2)の内壁面寄りから侵入する可能性がある。このような場合においても、保守作業等のため昇降機が稼働される場合以外は、ハッチ19が閉じた状態に維持されている。これにより、昇降機用開口部14を介して上部トップセクションプラットフォーム11aから下方へ潤滑油が侵入することを防止できる。
なお、図6では、昇降機用開口部隔壁17a〜17cに、昇降機用開口部14を覆うようハッチ19を設ける構成を示すが、同様に、梯子用開口部隔壁18a〜18cに、梯子用開口部15を覆うようハッチ19が設けられている。
ここで、トップセクション2aの内部構造について説明する。図7は、図3に示すトップセクション2aの縦断面図である。上部トップセクションプラットフォーム11aには、ケーブル10を挿通するためのケーブル用開口部13と干渉せぬよう、上部トップセクションプラットフォーム11aの上面より上方(ナセル3側)へ立設するナセルアクセスリング8が設けられている。ナセルアクセスリング8は、例えは、円環状の複数のステップを所定の間隔にて離間し上方へと配され構成される。ナセルアクセルリング8を構成する円環状の各ステップの内径は、上述のケーブル用開口部隔壁16の外径よりも大きい。ナセル3(図1)内の保守作業時において、作業員は上部トップセクションプラットフォーム11a内の所望の位置より(所望の方向から)ナセルアクセスリング8を構成する複数の円環状のステップを、その外側より上りナセル3内に侵入し、ナセル3内に配される各種機器の保守作業を行う。上述の通り、上部トップセクションプラットフォーム11aの外周部(外縁部)は、トップセクション2aの内壁面に対し溶接部12により強固に固定されている。なお、ナセルアクセスリング8を構成する複数のステップは、必ずしも円環状に限らず、例えば、楕円形状、矩形等の任意多角形状、或いは、隅部が切り欠かれた矩形状であっても良い。
また、図7に示すように、上部トップセクションプラットフォーム11aと下部トップセクションプラットフォーム11aの間であって、上部トップセクションプラットフォーム11a側に、高さ方向に多段に設置されるケーブルガイド9を備える。各ケーブルガイド9は、略中央部に円環状の部材を備え、これら円環状部材の開口部は、上部トップセクションプラットフォーム11aに形成されたケーブル用開口部13の投影面上に位置付けられている。ナセル3内に配される発電機34に一端が接続されるケーブル10は、ナセル3側より垂下され、上部トップセクションプラットフォーム11aに形成されたケーブル用開口部13及び多段に設置されたケーブルガイド9の円環状部材の開口部を通過する。最下段のケーブルガイド9を通過後のケーブル10は、下部トップセクションプラットフォーム11aより上方であって、トップセクション2aの内壁面に一端が固定される支持部材に取り付けられた滑車に巻き掛けられ、トップセクション2aの水平面内において略中央部から内壁面側へと引き回される。上記滑車を通過後のケーブル10は、下部トップセクションプラットフォーム11aに形成された図示しないケーブル用開口部を通過し、トップセクション2aの直下に位置する中間セクション2b側へと向かう。ここで、ケーブルガイド8は、例えば、SM400又はSS400等の鋼材にて形成される。また、下部トップセクションプラットフォーム11aも、上部トップセクションプットフォーム11aと同様に、溶接部12によりトップセクション2aの内壁面に強固に固定されている。
次に、トップセクション2aの保管状態について説明する。上述のように、トップセクション2a、複数の中間セクション2b及びアンカーセクション2cより構成されるタワー2は、その設営又は建設前に、セクション毎に製造され、所定の期間保管状態に置かれる。図8に、図3に示すトップセクション2aの保管状態を示す。図8の左図は、横置きされたトップセクション2aの縦断面図であり、この縦断面図中、図面に向かって右側の端部に形成されたフランジ(上端部のフランジ)が、上述のナセル3とベアリングを介してナセル3が回動可能(ヨー回転可能)に接続される。また、図8の右図は、トップセクション2aのうち、ナセル3とベアリングを介して接続されるフランジ(上端部のフランジ)が形成された側の正面図である。図8の左図及び右図に示すように、トップセクション2aは治具23により支持され横置きにて保管される。図8の右図に示すように、トップセクション2aの上端部のフランジは、同一円周上に相互に所定の間隔にて離間し配される複数のボルト締結用穴22を備える。このトップセクション2aの上端部のフランジに形成される複数のボルト締結用穴22は、ナセル3とベアリングを介して接続される部材であり、ナセル3のヨー回転を可能とするものであることから、ボルト締結用穴22の寸法精度は、公差が±数mmと高い寸法精度が要求される。一方、左図に示すように、長手方向両端部にて治具23にて支持され横置きされるトップセクション2aの長さ(設営時においては高さ)は、例えば、4m〜5mであり、重力の作用及び自重によりトップセクション2aには、鉛直方向の応力(図8中の白抜き矢印)が作用する。仮に、この鉛直方向の応力によりトップセクション2aが撓むと、この撓んだ形状にトップセクション2aが変形する、所謂、置き崩れが生じる。トップセクション2aに置き崩れが生じると、風力発電装置1の建設時において、トップセクション2aの上端部のフランジに形成されたボルト締結用穴22は、上述の高い寸法精度を満たすことが不可能となる。
しかし、本実施例ではトップセクション2aの内壁面に対し溶接部12により強固に固定される上部トップセクションプラットフォーム11a及び下部トップセクションプラットフォーム11aにより、トップセクション2aの強度が向上され、上記鉛直方向の応力に抗することが可能となる。これにより、本実施例のトップセクション2aの構成によれば、置き崩れを防止する効果を奏することができる。
図9は、比較例のトップセクションの縦断面図であり、部分拡大図である。比較例のトップセクション2aは、上部トップセクションプラットフォーム11aとトップセクション2aの内壁面との間にゴムシール部材24を配し、気密性を確保する構造を備える。ここで、何らかの要因によりオイルタンク37からの潤滑油が漏洩、或いは、潤滑油が供給される動力伝達部より潤滑油が漏れ出た場合、ナセル3及びタワー2(トップセクション2a)との間に形成される上記開口より、トップセクション2a内の上部トップセクションプラットフォーム11aへ潤滑油が侵入する。上述の通り、オイルタンク37内に貯留される潤滑油の重量は、5MW級の風力発電装置で数千kg,2MW級の風力発電装置の場合でも数百kgに及ぶ。従って、比較例の上部トップセクションプラットフォーム11a、ひいては、気密性を確保するために配されるゴムシール部材24には、最大で、数百kg又は数千kgの荷重が付加されることになり、到底この荷重に対する強度を維持することは望めず、ゴムシール部材が破損し、上部トップセクションプラットフォーム11aの下方へと、タワー内を潤滑油が流下する事態が生じ得る。
これに対し、本実施例では、上部トップセクションプラットフォーム11aの外周部(周縁部)の一部とトップセクション2aの内壁面とは、溶接部12にて強固に固定される構造であるため、潤滑油がタワー内部に更に侵入することを防止することができ、信頼性を高めることが可能になる。
本実施例では、上部トップセクションプラットフォーム11aとトップセクション2aの内壁面との間を溶接固定することで、気密性が保持される。よって、上述の比較例におけるようなゴム或いはシリコン等のシール部材等の副部材が不要になると共に、高い気密性を実現することが可能になる。また、強固な固定が可能になることから、上述の様に、上部トップセクションプラットフォーム11aが潤滑油の受け皿、すなわち、オイルパンとして機能する場合であってもより確実に、潤滑油の重量に耐えられる。
更に、本実施例では、上部トップセクションプラットフォーム11aに設けられた各開口部、すなわち、ケーブル用開口部13、昇降機用開口部14及び梯子用開口部15の周囲は、それぞれ上方(ナセル3側)へ立設するケーブル用開口部隔壁13、昇降機用開口部隔壁17a〜17c及び梯子用開口部隔壁18a〜18cにより囲まれている。よって、漏洩した潤滑油が、これら隔壁を越流し各開口部から流出することを確実に防止できると共に、潤滑油の受け皿(オイルパン)として使用することが可能である。
なお、上部トップセクションプラットフォーム11aは、タワー2の内部に配される電力変換器、開閉器、及び変圧器等から構成される電力モジュール6よりも上の領域に配置されることが好ましい。このような配置とすることで、電力モジュール6を構成する各機器が、漏洩した潤滑油により腐食することを確実に防止できる。また、本実施例では、トップセクション2a内に配される上部トップセクションプラットフォーム11a及び下部トップセクションプラットフォーム11aを、トップセクション2aの内壁面に溶接部12により強固に固定する構成とした。しかし、これに限られることなく、例えば、更に、複数の中間セクション2bに配される中間プラットフォーム11bの外周部(周縁部)の少なくとも一部を、溶接部12により中間セクション2bの内壁面に強固に固定する構成としても良い。
また、逆に、本実施例では、トップセクション2a内に配される2つのプラットフォームである、上部トップセクションプラットフォーム11a及び下部トップセクションプラットフォーム11aの双方を、トップセクション2aの内壁面に対し溶接部12により強固に固定する構成としたが、上部トップセクションプラットフォーム11aのみを、溶接部12にてトップセクション2aの内壁面に強固に固定する構成としても良い。すなわち、上部トップセクションプラットフォーム11a、下部トップセクションプラットフォーム11a、及び複数の中間プラットフォーム11bのうち、最もナセル3に近い位置に配されるプラットフォームの外周部(周縁部)の少なくとも一部を溶接部12によりタワー2の内壁面に強固に固定する構成としても良い。このような配置とすることで、潤滑油の拡散を最も効率的に防止することが可能となり、且つ、タワー2を構成する複数のセクション、すなわち、トップセクション2a及び複数の中間セクション2bの製造工程の短縮化も可能となる。
以上の通り、本実施例によれば、簡易な構造でプラットフォームを支持すると共に、ナセル内からの潤滑油の漏洩に対応でき、信頼性を向上し得る風力発電装置を実現することが可能となる。
具体的には、本実施例によれば、仮に、ナセル内に配される潤滑油を貯留するオイルタンク或いは、オイルタンクより潤滑油が供給される動力伝達部より、何らかの要因により潤滑油がタワー内に漏洩した場合であっても、外周部(周縁部)の少なくとも一部がタワー内壁面に溶接部により強固に固定されるプラットフォームにて、漏洩した潤滑油のタワー内下方への流下を好適に防止することが可能となる。
図10は、本発明の他の実施例に係るトップセクション2a’の横断面図である。本実施例では、上部トップセクションプラットフォーム11a’の外周部を全周にわたりトップセクション2a’の内壁面に対し溶接固定する構成とした点が実施例1と異なる。その他の構成は実施例1と同様であり、以下では実施例1と重複する説明を省略する。なお、図10において、実施例1と同一の構成要素に同一の符号を付している。
図10は、図3に示すタワー2を構成するトップセクション2a’の横断面図であり、上部トップセクションプラットフォーム11a’より上方(ナセル3側)であって、且つ、トップセクション2a’の上端部のフランジより下方における横断面図を示している。上部トップセクションプラットフォーム11a’は、略中央部に、発電機34(図1)からの発電電力を電力モジュール6(図2)へ送電するケーブル10を挿通するため、ケーブル用開口部13を備える。また、上部トップセクションプラットフォーム11a’には、タワー2の高さ方向に、作業員及び/又は資材を含む工具を輸送するためのエレベータ等の昇降機の通過を可能とする昇降機用開口部14が、上部トップセクションプラットフォーム11a’の外周部、すなわち、トップセクション2a’の内壁面に対し溶接固定される溶接部12に接することなく内側に形成されている。また、同様に、トップセクション2a’の内壁面に対し溶接固定される上部トップセクションプラットフォーム11a’の溶接部12に接することなく、内側に梯子用開口部15が形成されている。ここで、昇降機用開口部14及び梯子用開口部15の形成位置は、上部トップセクションプラットフォーム11a’の荷重強度を考慮し、昇降機用開口部14及び梯子用開口部15のうち、最も上部トップセクションプラットフォーム11a’の外周部に近接する隅部と溶接部12との間隔が設定される。また、同様に、上記荷重強度を考慮し、昇降機用開口部14及び梯子用開口部15のうち、最もケーブル用開口部13に近接する縁部が設定される。
また、上部トップセクションプラットフォーム11a’は、ケーブル用開口部13の周囲を囲み、上部トップセクションプラットフォーム11a’の上面から上方(ナセル3側)へ立設する円筒状のケーブル用開口部隔壁16を有する。また、上部トップセクションプラットフォーム11a’は、昇降機用開口部14の周囲であって、ケーブル用開口部13と対向する側に、上部トップセクションプラットフォーム11a’の上面から上方へ立設する昇降機用開口部隔壁17a、昇降機用開口部隔壁17aに対向し上部トップセクションプラットフォーム11a’の外周側に配される昇降機用開口部隔壁17d、昇降機用開口部隔壁17a及び17dの水平面内における両端部を接続する一対の昇降機用開口部隔壁17b及び17cを備える。昇降機用開口部隔壁17a〜17dの横断面は、略ロ字状をなす。
更に、上部トップセクションプラットフォーム11a’は、梯子用開口部15の周囲であって、ケーブル用開口部13と対向する側に、上部トップセクションプラットフォーム11a’の上面から上方へ立設する梯子用開口部隔壁18a、梯子用開口部隔壁18aに対向し上部トップセクションプラットフォーム11a’の外周側に配される梯子用開口部隔壁18d、梯子用開口部隔壁18a及び18dの水平面内における両端部を接続する一対の梯子用開口部隔壁18b及び18cを備える。梯子用開口部隔壁18a〜18dの横断面は、略ロ字状をなしている。なお、図示しないが、実施例1と同様に、昇降機用開口部隔壁17a〜17d及び梯子用開口部隔壁18a〜18dの上部端面に、それぞれ、昇降機用開口部14及び梯子用開口部15を覆い、開閉可能なハッチが設けられている。
本実施例では、上部トップセクションプラットフォーム11a’の外周部を全周にわたり、トップセクション2a’の内壁面に対し溶接部12により強固に固定される構造であるため、実施例1の構成に比べ、更に、上部トップセクションプラットフォーム11a’とトップセクション2a’の内壁面との接合強度を向上することができる。特に、本実施例では、上部トップセクションプラットフォーム11a’の外周部が、全周にわたり溶接固定されるものであるため、溶接部12において特定箇所に応力が集中することを防ぐことも可能となる。
本実施例では、図10に示すように、実施例1と比較し、昇降機用開口部14及び梯子用開口部15を、上部トップセクションプラットフォーム11a’の面内において内側に形成する構成としている。そのため、上部トップセクションプラットフォーム11a’の水平面内における面積から、ケーブル用開口部13、昇降機用開口部14及び梯子用開口部15の水平面内における面積を減じた差分面積(Sb)は、実施例1の構成と比較し小さくなる。よって、本実施例におけるケーブル用開口部隔壁16、昇降機用開口部隔壁17a〜17d及び梯子用開口部隔壁18a〜18dの高さは、実施例1と比較し高く設定される。これにより、仮に、オイルタンク37(図1)或いは動力伝達部から潤滑油が漏洩した場合であっても、漏洩した潤滑油が各開口部隔壁を越流し、タワーの下方へと流下することを防止できる。
なお、本実施例では、トップセクション2a’内に配される上部トップセクションプラットフォーム11a’の外周部を全周にわたり、トップセクション2a’の内壁面に溶接部12により強固に固定する構成とした。しかしこれに限られず、図示しないトップセクション2a’内に配される下部トップセクションプラットフォームも同様に、その外周面を全周にわたりトップセクション2a’の内壁面に溶接固定する構成としても良い。
また、図示しない中間セクションに配されるプラットフォームの外周部を全周にわたり、中間セクションの内壁面に溶接固定する構成としても良い。
以上の通り、本実施例によれば、実施例1の効果に加え、更に、プラットフォームとタワー内壁面との接合強度を向上することが可能となる
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・風力発電装置
2・・・タワー
2a,2a’・・・トップセクション
2b・・・中間セクション
2c・・・アンカーセクション
3・・・ナセル
4・・・ハブ
5・・・ブレード
6・・・電力モジュール
7・・・電気盤類
8・・・ナセルアクセスリング
9・・・ケーブルガイド
10・・・ケーブル
11a,11a’・・・トップセクションプラットフォーム
11b・・・中間セクションプラットフォーム
12・・・溶接部
13・・・ケーブル用開口部
14・・・昇降機用開口部
15・・・梯子用開口部
16・・・ケーブル用開口部隔壁
17a,17b,17c,17d・・・昇降機用開口部隔壁
18a,18b,18c,18d・・・梯子用開口部隔壁
19・・・ハッチ
20・・・排出ポート
21・・・キャップ
22・・・ボルト締結用穴
23・・・治具
24・・・ゴムシール部材
30・・・ナセル隔壁
31・・・主軸
32・・・シュリンクディスク
33・・・増速機
34・・・発電機
35・・・メインフレーム
36・・・ラジエータ
37・・・オイルタンク
38・・・カップリング

Claims (10)

  1. 風を受けて回転するブレードと、
    前記ブレードの回転エネルギーを用いて発電する発電機と、
    前記ブレードの回転エネルギーを前記発電機に伝達する動力伝達部と、
    前記動力伝達部へ潤滑油を供給するため、潤滑油を貯留するオイルタンクと、
    前記動力伝達部の少なくとも一部、前記発電機及び前記オイルタンクを収容するナセルと、
    前記ナセルを回動可能に支持するタワーと、
    前記タワー内部に配置され、前記タワーの内壁面に対して、外周部の少なくとも一部が溶接により固定されるプラットフォームと、
    を備え
    前記プラットフォームは、
    前記発電機による発電電力を送電するケーブルを挿通するためのケーブル用開口部を有し、前記ケーブル用開口部の周囲に前記プラットフォームの上面から前記ナセル側へ向かい立設する円筒状のケーブル用開口部隔壁を備えると共に、前記プラットフォームの外周部から内側へと延在する昇降機の通過を可能とする昇降機用開口部と、前記プラットフォームの外周部から内側へと延在する梯子の設置を可能とする梯子用開口部と、
    前記プラットフォームの外周部から内側へと延在し、前記プラットフォームの上面から前記ナセル側へ向かい立設する一対の隔壁と、当該一対の隔壁の内側端部と接続され前記ナセル側へ向かい立設する隔壁から構成され、前記昇降機用開口部を囲むよう配される昇降機用開口部隔壁と、
    前記プラットフォームの外周部から内側へと延在し、前記プラットフォームの上面から前記ナセル側へ向かい立設する一対の隔壁と、当該一対の隔壁の内側端部と接続され前記ナセル側へ向かい立設する隔壁から構成され、前記梯子用開口部を囲むよう配される梯子用開口部隔壁と、
    潤滑油を排出するため前記プラットフォームの厚さ方向に貫通する排出ポートと、を備え、前記排出ポートは、前記昇降機用開口部又は前記梯子用開口部の近傍に配され、前記プラットフォームの上面は、前記排出ポートへ向かい緩やかな傾斜を有することを特徴とする風力発電装置。
  2. 風を受けて回転するブレードと、
    前記ブレードの回転エネルギーを用いて発電する発電機と、
    前記ブレードの回転エネルギーを前記発電機に伝達する動力伝達部と、
    前記動力伝達部へ潤滑油を供給するため、潤滑油を貯留するオイルタンクと、
    前記動力伝達部の少なくとも一部、前記発電機及び前記オイルタンクを収容するナセルと、
    前記ナセルを回動可能に支持するタワーと、
    前記タワー内部に配置され、前記タワーの内壁面に対して、外周部の少なくとも一部が溶接により固定されるプラットフォームと、
    を備え、
    前記プラットフォームの外周部が全周にわたり、前記タワーの内壁面に溶接固定され
    前記プラットフォームは、
    前記発電機による発電電力を送電するケーブルを挿通するためのケーブル用開口部を有し、前記ケーブル用開口部の周囲に前記プラットフォームの上面から前記ナセル側へ向かい立設する円筒状のケーブル用開口部隔壁と、
    前記プラットフォームの外周部から所定の間隔にて内側に形成され昇降機の通過を可能とする昇降機用開口部と、前記プラットフォームの外周部から所定の間隔にて内側に形成され梯子の設置を可能とする梯子用開口部と、
    前記昇降機用開口部の周囲に配され、前記プラットフォームの上面から前記ナセル側へ立設する四面の隔壁から構成される昇降機用開口部隔壁と、
    前記梯子用開口部の周囲に配され、前記プラットフォームの上面から前記ナセル側へ立設する四面の隔壁から構成される梯子用開口部隔壁と、
    潤滑油を排出するため前記プラットフォームの厚さ方向に貫通する排出ポートと、を備え、前記排出ポートは、前記昇降機用開口部又は前記梯子用開口部の近傍に配され、前記プラットフォームの上面は、前記排出ポートへ向かい緩やかな傾斜を有することを特徴とする風力発電装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の風力発電装置において、
    前記タワーは、高さ方向に複数のセクションに分割され、
    前記各セクションは上端部及び下端部にフランジを有し、前記各セクションはその直上に配されるセクションと相互に当接するフランジを介して締結され、
    前記各セクションのうち、最上部に配され前記ナセルを回転可能に支持するトップセクション内に配されるプラットフォームは、前記トップセクションの内壁面と少なくとも外周部の一部が溶接固定されることを特徴とする風力発電装置。
  4. 請求項3に記載の風力発電装置において、
    前記タワーは、前記トップセクションの下方に配される複数の中間セクションから構成され、前記各中間セクション内に配される中間プラットフォームを備え、
    電力変換器、開閉器及び/又は変圧器を含む電力モジュールは、前記タワー内の下方に配され、一端が前記発電機に接続されるケーブルと接続されることを特徴とする風力発電装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の風力発電装置において、
    前記タワーは、高さ方向に複数のセクションに分割され、
    前記各セクションは上端部及び下端部にフランジを有し、前記各セクションはその直上に配されるセクションと相互に当接するフランジを介して締結され、
    前記各セクションのうち、最上部に配され前記ナセルを回転可能に支持するトップセクション内に配されるプラットフォームは、前記トップセクションの内壁面と全周にわたり溶接固定されることを特徴とする風力発電装置。
  6. 請求項5に記載の風力発電装置において、
    前記タワーは、前記トップセクションの下方に配される複数の中間セクションから構成され、前記各中間セクション内に配される中間プラットフォームを備え、
    電力変換器、開閉器及び/又は変圧器を含む電力モジュールは、前記タワー内の下方に配され、一端が前記発電機に接続されるケーブルと接続されることを特徴とする風力発電装置。
  7. 請求項1又は請求項2に記載の風力発電装置において、
    前記ケーブル用開口部隔壁、前記昇降機用開口部隔壁及び前記梯子用開口部隔壁の高さは、前記プラットフォームの水平面内における面積から、前記ケーブル用開口部及び前記昇降機用開口部並びに前記梯子用開口部の水平面内における面積を減じた差分面積と、前記オイルタンクに貯留される潤滑油の容量に基づき設定されることを特徴とする風力発電装置。
  8. 請求項7に記載の風力発電装置において、
    前記ケーブル用開口部隔壁及び前記昇降機用開口部隔壁並びに前記梯子用開口部隔壁の高さは、前記潤滑油の容量を前記差分面積にて除した値以上であることを特徴とする風力発電装置。
  9. 請求項1又は請求項2に記載の風力発電装置において、
    前記昇降機用開口部隔壁の上端部に配され、前記昇降機用開口部を覆い開閉可能なハッチと、
    前記梯子用開口部隔壁の上端部に配され、前記梯子用開口部を覆い開閉可能なハッチと、
    を備えることを特徴とする風力発電装置。
  10. 請求項3又は請求項5に記載の風力発電装置において、
    前記プラットフォームは、
    前記トップセクションの上端部のフランジよりも下方に所定の距離離間し配される上部トップセクションプラットフォームと、
    前記トップセクションの下端部よりも上方に所定の距離離間し配される下部トップセクションプラットフォームと、
    を有することを特徴とする風力発電装置。
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