JP2012112248A - ナセルカバーおよびこれを備えた風力発電装置 - Google Patents

ナセルカバーおよびこれを備えた風力発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012112248A
JP2012112248A JP2010259165A JP2010259165A JP2012112248A JP 2012112248 A JP2012112248 A JP 2012112248A JP 2010259165 A JP2010259165 A JP 2010259165A JP 2010259165 A JP2010259165 A JP 2010259165A JP 2012112248 A JP2012112248 A JP 2012112248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nacelle cover
corrugation
nacelle
rotor head
inclined portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010259165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5717410B2 (ja
Inventor
Masakazu Kamibayashi
正和 上林
Haruhiko Hirano
晴彦 平野
Sadahiko Hayashi
禎彦 林
Yoshimichi Kawakami
善道 川上
Kenji Ito
健治 伊藤
Ikuo Honda
育夫 本田
Yoshihiro Fujioka
義弘 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2010259165A priority Critical patent/JP5717410B2/ja
Publication of JP2012112248A publication Critical patent/JP2012112248A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5717410B2 publication Critical patent/JP5717410B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Wind Motors (AREA)

Abstract

【課題】製作コスト及び製作工程の削減が可能なナセルカバーおよびこれを備えた風力発電装置を提供する。
【解決手段】支柱の上端に配置され、複数の風車回転翼が受けた風力により回転駆動するロータヘッドが取り付けられるナセルのナセルカバー1であって、底面の少なくとも一部には、ロータヘッドの回転軸線に重なるように投影した場合に、所定の角度をもって交差する長軸を有するコルゲーション37が一体成型されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ナセルカバーおよびこれを備えた風力発電装置に関する。
従来、風力発電装置のロータヘッドが取り付けられるナセルは、そのカバーが繊維強化樹脂(FRP)で形成され、複数の分割体に分割されている(例えば、特許文献1)。図7には、ナセルカバーを構成している複数の分割体のうち底部側の底部側分割体が示されており、(A)は、その上面図を示し、(B)は、その側面図を示し、(C)は、(A)に示す傾斜部の上面図を示し、(D)は、(C)の側面図を示している。図8は、図7に示した足場と固定台とケーブルトレーとを示し、(A)は、その側面図を示し、(B)は、その斜視図を示している。
底部側分割体1の内側の底面は、その長手方向の一部がナセルカバー(図示せず)を構成している前部側分割体(図示せず)および後部側分割体(図示せず)に向かって、図7(B)のように傾斜部を有している。この傾斜部のうち、後側傾斜部2には、ナセル内をメンテナンスする作業者用の足場(ステップ)3やロータヘッド(図示せず)に接続されている配線ケーブル(図示せず)を敷設するケーブルトレー4用の固定台5が設置されている。作業者用の足場3やケーブルトレー4用の固定台5は、各々別に底部側分割体1の長手方向に直交するように後側傾斜部2の内側の底面に設置されている。
作業者用の足場3には、底部側分割体1の底面の長手方向に直交する断面形状が、図8に示すように、略三角形状の部材が用いられている。作業者用の足場3と後側傾斜部2の内側の底面との間の空間部には、塩ビフォーム等のコア材が充填されている。このように作業者用の足場3にコア材が充填されることにより、作業者用の足場3は、ナセルカバーの補強と兼用されている。
ケーブルトレー4用の固定台5には、底部側分割体1の底面の長手方向に直交する断面形状が略四角形状の部材が用いられている。固定台5の上方には、底部側分割体1の底面の長手方向にケーブルトレー4が延在して設けられている。
特開2009−2274号公報
しかし、図7および図8や特許文献1に開示されている作業者用の足場3およびケーブルトレー4用の固定台5は、底部側分割体1の内側の底面に一体となるよう、繊維強化樹脂のオーバーレイにより積層(2次積層)加工されて設置されている。そのため、部材数が多く、ナセルカバーの製作コストが高くなる、製作工程が増えてしまうという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、製作コスト及び製作工程の削減が可能なナセルカバーおよびこれを備えた風力発電装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明のナセルカバーによれば、支柱の上端に配置され、複数の風車回転翼が受けた風力により回転駆動するロータヘッドが取り付けられるナセルのナセルカバーであって、底面の少なくとも一部には、前記ロータヘッドの回転軸線に重なるように投影した場合に、所定の角度をもって交差する長軸を有するコルゲーションが一体成型されていることを特徴とする。
一般に、ナセルカバーを構成する底面には、ロータヘッドに接続されるケーブルを敷設するケーブルトレーを設置するための固定材と、ナセル内をメンテナンス等のために移動する作業者用の足場(ステップ)とが設けられている。ケーブルトレー用の固定材と作業者用の足場とは別途作成されて、それらをオーバーレイ(2次積層)により積層加工してナセルカバーの底面の内側に設置されている。また、作業者用の足場は、ナセルカバーの底面との間にコア材が装填されてナセルカバーの底面の補強と兼用されている。このように製作されるナセルカバーは、部材数が多いことや、オーバーレイ作業を要することから製作コストが高くなっていた。
しかし、本発明では、ナセルカバーの底面の少なくとも一部にロータヘッドの回転軸線に重なるように投影した場合に、所定の角度をもって交差する長軸を有するコルゲーション(波状の凹凸形状)を一体成型することとした。そのため、ナセルカバーの底面に設けたコルゲーションをケーブルトレーの固定座およびナセルのメンテナンス用の作業者の足場に用いることができる。したがって、ナセルカバーの製作コストおよび製作工程を削減することができる。
また、ナセルカバーの底面に一体成型したコルゲーションをケーブルトレーの固定座および作業者用足場に兼用することとしたので、ナセルカバーの重量を軽減することができる。
本発明のナセルカバーによれば、前記所定の角度は、約90度であることを特徴とする。
ロータヘッドの回転軸線に重なるように投影した場合に、コルゲーションの長軸がロータヘッドの回転軸線と約90度となるように交わることとした。そのため、ナセルをメンテナンスする作業者の移動を更に容易にするとともに、ナセルカバーの底面の剛性を高めることができる。
本発明のナセルカバーによれば、前記コルゲーションの長軸が前記ロータヘッドの回転軸線を対象に一対の略V字形状となることを特徴とする。
ロータヘッドの回転軸線に重なるように投影した場合に、ロータヘッドの回転軸線を対象に一対の略V字形状なるようにコルゲーションの長軸を設けることとした。そのため、ナセル内に設けられる機器にトラブルが生じて機器から油漏れが発生した場合に、底面に投影したロータヘッドの回転軸線上に漏洩油を寄せ集めることができる。したがって、漏洩油をナセルカバーの底面の所定の位置に導くことができ、ナセルカバーの継手部からの油漏れを防止することができる。
本発明のナセルカバーによれば、前記コルゲーションの長軸は、前記ロータヘッドの回転軸線に直交する前記底面の幅方向に延材することを特徴とする。
ロータヘッドの回転軸線に重なるように投影した場合に、ロータヘッドの回転軸線に直交するナセルカバーの底面の幅方向にコルゲーションの長軸を延在させることとした。そのため、ナセルカバーの底面の剛性をさらに高めることができる。したがって、ナセルカバーの底面の強度を一層補強することができる。
本発明のナセルカバーによれば、前記コルゲーションを構成する複数の凹凸のうちの各凸形状の長軸方向に垂直な断面が台形形状であることを特徴とする。
コルゲーションを形成する凸形状の長軸方向に垂直な断面形状を台形形状にすることとした。これにより、コルゲーションを作業者の足場に用いるとともに、コルゲーションの凸形状の上面にケーブルトレーを安定して設置することができる。また、ナセルカバーの底面から盛り上がったコルゲーションの上面にケーブルトレーを設けることができるので、ナセル内に水が侵入した場合であっても、ケーブトレーとナセルカバーの底面との間を水が通過する。したがって、ケーブルの浸水を防止することができる。
本発明のナセルカバーによれば、前記底面の少なくとも一部には、傾斜部を有し、前記コルゲーションは、前記傾斜部に設けられ、前記台形形状の上面と、前記傾斜部の底面と前記上面との間を接続する前記台形形状の一辺との間の角度は、前記傾斜部の傾斜角度と同じであることを特徴とする。
ナセルカバーの底面の傾斜部に設けられるコルゲーションは、その断面形状の台形形状の上面と傾斜部の底面とを接続する台形形状の一辺の角度が傾斜部の傾斜角度と同じであることとした。そのため、台形形状の一辺を水平にすることができる。これにより、作業者が台形形状の一辺に足をかけた際に、足を水平にかけることができる。したがって、作業者のナセル内の移動が容易となる。
本発明の風力発電装置によれば、上記のいずれかに記載のナセルカバーを備えたこと特徴とする。
製作コストおよび製作工程の削減が可能なナセルカバーを用いることとした。そのため、風力発電装置の製作コストを低減することができる。
ナセルカバーの底面の少なくとも一部にロータヘッドの回転軸線に重なるように投影した場合に、所定の角度をもって交差する長軸を有するコルゲーション(波状の凹凸形状)を一体成型することとした。そのため、ナセルカバーの底面に設けたコルゲーションをケーブルトレーの固定座およびナセルのメンテナンス用の作業者の足場に用いることができる。したがって、ナセルカバーの製作コストおよび製作工程を削減することができる。
また、ナセルカバーの底面に一体成型したコルゲーションをケーブルトレーの固定座および作業者用足場に兼用することとしたので、ナセルカバーの重量を軽減することができる。
本発明の第1実施形態に係るナセルカバーの斜視図である。 図1に示したナセルカバーの側面図である。 図1に示したナセルカバーを構成している底部側分割の上面図である。 図3に示した底部側分割体の傾斜部の縦断面図である。 図4に示した傾斜部にケーブルトレーを設置することを示し、(A)は、その側面図であり、(B)は、(A)の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るナセルカバーの斜視図である。 従来のナセルカバーの底部側分割体であり、(A)は、その上面図であり、(B)は、その側面図であり、(C)は、(A)に示した傾斜部を示す上面図であり、(D)は、(C)の側面図である。 図7に示した足場と台座とケーブルトレーとであって、(A)は、その側面図であり、(B)は、その斜視図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係るナセルカバー及びこれを備えた風力発電装置について図1から図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態のナセルカバーを底面側からみた斜視図である。図2は、図1に示したナセルカバーの側面図であり、図3は、図1に示した底部側分割体の上面図である。
本実施形態で説明するナセルカバーを備えている風力発電装置は、風力発電を行うものである。風力発電装置には、基礎上に立設された支柱と、支柱の上端に設置されるナセルと、略水平な軸線周りに回転可能にしてナセルに設けられているロータヘッドと、ロータヘッドを覆う頭部カプセルと、ロータヘッドの回転軸線周りに放射状に取り付けられる複数枚の風車回転翼と、ロータヘッドの回転により発電を行う発電設備と、が設けられている。
図1および図2に示すナセルは、支柱(図示せず)の上端に配置されて、複数の風車回転翼(図示せず)が受けた風力により回転駆動するロータヘッド(図示せず)が取り付けられる。ナセルは、その内部にロータヘッドの回転により発電を行う発電設備(図示せず)が収納されるとともに、その外部をナセルカバー1で覆って、発電設備を周囲の環境から保護している。
ナセルカバー1は、その筐体が前部側分割体11、後部側分割体21、底部側分割体31および屋根側分割体41の4つの分割体によって概略構成されている。
前部側分割体11は、後述する底部側分割体31の上に配置され、ロータヘッドを回転可能に支持するものである。前部側分割体11内には、図示しない増速機が設けられている。前部側分割体11は、例えばFRPから形成されたものである。
後部側分割体21は、前部側分割体11の後端(図1において右側端)の底部側分割体31の上方に取り付けられ、内部に発電設備(図示せず)が配置されている。後部側分割体21は、前部側分割体11と同様に、FRPから形成されたものである。
屋根側分割体41は、前部側分割体11および後部側分割体21の上方に設けられるものであり、底部側分割体31と共に前部側分割体11および後部側分割体21とを上下方向から支持している。屋根側分割体41も、前部側分割体11および後部側分割体21と同様に、FRPから形成されたものである。
底部側分割体31は、分割体のうち底部側に位置している。底部側分割体31は、前端(図1のおいて左側)が支柱と前部側分割体11との間に配置されており、後端が後部側分割体21の下方に配置されて、ナセルやロータヘッド等を垂直軸線回りに旋回させるものである。底部側分割体31は、その内部にナセルやロータヘッド等を旋回駆動する旋回駆動部(図示せず)が設けられている。底部側分割体31は、例えばFRPから形成されたものである。
底部側分割体31は、図3に示すように、その底面32の長手方向がオイルパンである前部側底面部33、傾斜部34および後部側底面部35の3つの部分から構成されている。
前部側底面部33は、前部側分割体11(図1参照)近傍の底面32であり、支柱と底部側分割体31との間に配置されてナセル(図1参照)やロータヘッド等を垂直軸線回りに旋回させる円筒体(図示せず)が貫通する孔36が設けられている。
傾斜部34は、前部側底面部33と後部側底面部35との間を接続している底面32である。傾斜部34および後部側底面部35には、その上方に後部側分割体21が配置される。傾斜部34は、前部側底面部33から後部側底面部35に向かって上方に傾斜角度θの角度となるように傾斜している。傾斜部34には、コルゲーション37が設けられている。
図4には、底部側分割体の傾斜部の縦断面図が示されている。
底部側分割体31(図3参照)の底面32の傾斜部(少なくとも一部)34には、ロータヘッドの回転軸線に重なるように投影した場合に、所定の角度をもって交差する長軸を有するコルゲーション37が一体成型されている。
傾斜部34に設けられているコルゲーション37は、波状の複数の凹凸形状である。コルゲーション37の各凹凸の長軸は、ロータヘッドの回転軸線に重なるように投影した場合に、ロータヘッドの回転軸線と約90度(所定の角度)の角度をなすように交差している。
コルゲーション37の長軸は、ロータヘッドの回転軸線に直交する底部側分割体31の底面32の幅方向に延材しており、底面32の幅と略同等の長さとされている。コルゲーション37の凹凸形状は、ナセル(図1参照)内をメンテナンスする作業者(図示せず)の歩幅と略同等となるピッチで傾斜部34に設けられている。
コルゲーション37を構成している複数の凹凸のうちの、図4に示すように、各凸形状38の長軸方向に垂直な断面は、台形形状となっている。各凸形状38は、台形形状である断面が底部側分割体31の傾斜部34の内側の底面32に対して平行な上面38aと、傾斜部34の底面32から上面38aに向かって傾斜して立ち上がっている傾斜辺38bとによって形成されている。
コルゲーション37は、各凸形状38の台形形状の上面38aと、傾斜部34の底面32と上面38aとを接続している台形形状の傾斜辺(一辺)38bとの間の角度が、傾斜部34の傾斜角度θと同じになるように形成されている。
このようにコルゲーション37の凸形状38の傾斜辺38bの角度を傾斜部34の傾斜角度θと同じ角度にすることによって、コルゲーション37の凸形状38の傾斜辺38bのうち上方の傾斜辺38bが水平になる。そのため、上方の傾斜辺38bに作業者が足(図示せず)を載せた際に、足を水平に傾斜辺38bにかけることが可能となる。
図5には、図4に示した傾斜部にケーブルトレーを設置していることが示されており、(A)は、その側面図を示し、(B)は、(A)の斜視図である。
傾斜部34に設けられているコルゲーション37の各上面38aには、ロータヘッドに接続されている配線ケーブル(図示せず)を敷設するためのケーブルトレー39が搭載されている。ケーブルトレー39は、底部側分割体31(図3参照)の長手方向に延在するように設けられており、コルゲーション37の各上面38aにポップリベット等によって固定されている。
傾斜部34には、図3に示すように、その一部にハッチ40が設けられている。ハッチ40は、メンテナンスをする作業者がナセル内を出入りするために設けられている。ハッチ40周りは、傾斜部34の内側の底面32から盛り上がって成形されている。このように傾斜部34の内側の底面32から盛り上がって成形することによって、ハッチ40内部への水の浸入防止とハッチ40周りの底部側分割体31の底面32の強度を向上させることができる。
以上述べたように、本実施形態に係るナセルカバー1およびこれを備えている風力発電装置によれば、以下の効果を奏する。
ナセルカバー1を構成している底部側分割体31の底面32の傾斜部(少なくとも一部)34にロータヘッド(図示せず)の回転軸線に重なるように投影した場合に、約90度(所定の角度)をもって交差する長軸を有しているコルゲーション37を一体成型することとした。そのため、ナセルカバー1の底部側分割体31の底面32に設けたコルゲーション37をケーブルトレー39の固定座およびナセルのメンテナンス用の作業者の足場に用いることができる。したがって、ナセルカバー1の製作コスト及び製作工程を削減することができる。
また、ナセルカバー1の底部側分割体31の底面32に一体成型したコルゲーション37をケーブルトレー39の固定座および作業者用足場に兼用することとしたので、ナセルカバー1の重量を軽減することができる。
ロータヘッドの回転軸線に重なるように投影した場合に、コルゲーション37の長軸がロータヘッドの回転軸線と約90度をなして交わることとした。そのため、ナセルをメンテナンスする作業者の移動を更に容易にするとともに、ナセルカバー1の底部側分割体31の底面32の剛性を高めることができる。
ロータヘッドの回転軸線に重なるように投影した場合に、ロータヘッドの回転軸線に直交するナセルカバー1の底部側分割体31の底面32の幅方向にコルゲーション37の長軸を延在させることとした。そのため、ナセルカバー1の底面32の剛性をさらに高めることができる。したがって、ナセルカバー1の底面32の強度を一層補強することができる。
コルゲーション37を形成している凸形状38の長軸方向に垂直な断面形状を台形形状とすることとした。これにより、コルゲーション37を作業者の足場に用いるとともに、コルゲーション37の凸形状38の上面38aにケーブルトレー39を安定して設置することができる。
また、ナセルカバー1の底部側分割体31の底面32から盛り上がったコルゲーション37の上面38aにケーブルトレー39を設けることができるので、ナセル内に水が侵入した場合であっても、ナセルカバー1の底部側分割体31の底面32の内側と、ケーブトレー39との間を水が通過する。したがって、配線ケーブル(図示せず)の浸水を防止することができる。
ナセルカバー1の底部側分割体31の底面32の傾斜部34に設けられているコルゲーション37は、その断面形状の台形形状の上面38aと、傾斜部34の底面32とを接続している台形形状の傾斜辺(一辺)38bとの角度が、傾斜部34の傾斜角度θと同じであることとした。そのため、傾斜辺38bの一部を水平にすることができる。これにより、作業者(図示せず)が傾斜辺38bに足(図示せず)をかけた際に、足を水平にかけることができる。したがって、作業者のナセル内の移動が容易となる。
製作コストの削減が可能なナセルカバー1を用いることとした。そのため、風力発電装置の製作コストを低減することができる。
なお、本実施形態では、コルゲーション37を傾斜部34に一体成型するとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前部側底面部33や後部側底面部35の底面、または、底部側分割体31の底面32全体に設けても良い。
〔第2実施形態〕
本実施形態は、第1実施形態と基本的に同様であるが、第1実施形態とは、ロータヘッドの回転軸線に重なるように投影した場合に、コルゲーションの長軸がロータヘッドの回転軸線を対象に一対の略V字形状をなすように交差する点で異なっている。よって、本実施形態においては、この異なっている部分を説明し、その他の重複する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
図6には、本発明の第2実施形態に係るナセルカバーの斜視図が示されている。
ナセルカバー1の底部側分割体31の底面(図示せず)の傾斜部(少なくとも一部)34には、ロータヘッド(図示せず)の回転軸線に重なるように投影した場合に、ロータヘッドの回転軸線を対象に一対の略V字形状を形成する(所定の角度をもって交差する)長軸を有しているコルゲーション(波状の凹凸形状)50を一体成型することとした。
このようにコルゲーション50を設けることによって、ナセルカバー1によって外部が覆われている発電設備(図示せず)を構成している機器から油が漏洩した場合に、漏洩油を略V字形状のコルゲーション50に沿って、底部側分割体31の底面の傾斜部34であって、傾斜部34に投影したロータヘッドの回転軸線上(傾斜部34の幅方向の略中央部)に寄せ集めることができる。
コルゲーション50の長軸に沿って傾斜部34に投影したロータヘッドの回転軸線上に寄せ集められた漏洩油は、傾斜部34に投影したロータヘッドの回転軸線上からオイルパンである前部側底面部33へと導かれる。これによって、前部側分割体(図示せず)や後部側分割体(図示せず)に前部側底面部33を固定しているボルト継手部(図示せず)から、発電設備を構成している機器からの漏洩油が油漏れすることを防止するとともに、集められた漏洩油を前部側底面部33の所定の位置に流れ易くすることができる。
以上述べたように、本実施形態に係るナセルカバー1およびこれを備えている風力発電装置によれば、以下の効果を奏する。
ロータヘッド(図示せず)の回転軸線に重なるように投影した場合に、ロータヘッドの回転軸線を対象に一対の略V字形状なるようにコルゲーション50の長軸を設けることとした。そのため、ナセル(図示せず)内に設けられる発電設備(図示せず)用の機器にトラブルが生じて機器から油漏れが発生した場合に、ナセルカバー1の底部側分割体31の底面(図示せず)の傾斜部34に投影したロータヘッドの回転軸線上に漏洩油を寄せ集めることができる。したがって、漏洩油を傾斜部34に投影したロータヘッドの回転軸線上からナセルカバー1の前部側底面部33の所定の位置に容易に導くことができ、ナセルカバー1のボルト継手部(継手部)からの油漏れを防止することができる。
1 ナセルカバー
32 底面
37 コルゲーション

Claims (7)

  1. 支柱の上端に配置され、複数の風車回転翼が受けた風力により回転駆動するロータヘッドが取り付けられるナセルのナセルカバーであって、
    底面の少なくとも一部には、前記ロータヘッドの回転軸線に重なるように投影した場合に、所定の角度をもって交差する長軸を有するコルゲーションが一体成型されていることを特徴とするナセルカバー。
  2. 前記所定の角度は、約90度であることを特徴とする請求項1に記載のナセルカバー。
  3. 前記コルゲーションの長軸が前記ロータヘッドの回転軸線を対象に一対の略V字形状となることを特徴とする請求項1に記載のナセルカバー。
  4. 前記コルゲーションの長軸は、前記ロータヘッドの回転軸線に直交する前記底面の幅方向に延材することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のナセルカバー。
  5. 前記コルゲーションを構成する複数の凹凸のうちの各凸形状の長軸方向に垂直な断面が台形形状であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のナセルカバー。
  6. 前記底面の少なくとも一部には、傾斜部を有し、
    前記コルゲーションは、前記傾斜部に設けられ、
    前記台形形状の上面と、前記傾斜部の底面と前記上面との間を接続する前記台形形状の一辺との間の角度は、前記傾斜部の傾斜角度と同じであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のナセルカバー。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のナセルカバーを備えたこと特徴とする風力発電装置。
JP2010259165A 2010-11-19 2010-11-19 ナセルカバーおよびこれを備えた風力発電装置 Active JP5717410B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010259165A JP5717410B2 (ja) 2010-11-19 2010-11-19 ナセルカバーおよびこれを備えた風力発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010259165A JP5717410B2 (ja) 2010-11-19 2010-11-19 ナセルカバーおよびこれを備えた風力発電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012112248A true JP2012112248A (ja) 2012-06-14
JP5717410B2 JP5717410B2 (ja) 2015-05-13

Family

ID=46496742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010259165A Active JP5717410B2 (ja) 2010-11-19 2010-11-19 ナセルカバーおよびこれを備えた風力発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5717410B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015222070A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 三菱重工業株式会社 再生エネルギー型発電装置
CN112855470A (zh) * 2021-02-10 2021-05-28 优利康达(天津)科技有限公司 一种新型风力发电机机舱罩

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001517282A (ja) * 1997-03-10 2001-10-02 ジューモン・アンデュストリ 直接駆動型低速風力タービン
JP2006515400A (ja) * 2003-02-01 2006-05-25 アロイス・ヴォベン 風力発電設備の構築方法および風力発電設備
WO2010089006A2 (en) * 2009-02-05 2010-08-12 Vestas Wind Systems A/S Wind turbine having power electronics in the nacelle
US20110076140A1 (en) * 2008-06-10 2011-03-31 Martina Elsenheimer Housing for the nacelle of a wind turbine

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001517282A (ja) * 1997-03-10 2001-10-02 ジューモン・アンデュストリ 直接駆動型低速風力タービン
JP2006515400A (ja) * 2003-02-01 2006-05-25 アロイス・ヴォベン 風力発電設備の構築方法および風力発電設備
US20110076140A1 (en) * 2008-06-10 2011-03-31 Martina Elsenheimer Housing for the nacelle of a wind turbine
WO2010089006A2 (en) * 2009-02-05 2010-08-12 Vestas Wind Systems A/S Wind turbine having power electronics in the nacelle

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015222070A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 三菱重工業株式会社 再生エネルギー型発電装置
CN112855470A (zh) * 2021-02-10 2021-05-28 优利康达(天津)科技有限公司 一种新型风力发电机机舱罩
CN112855470B (zh) * 2021-02-10 2024-06-04 优利康达(天津)科技有限公司 一种新型风力发电机机舱罩

Also Published As

Publication number Publication date
JP5717410B2 (ja) 2015-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0556253B1 (en) Wind turbine
EP2780583B1 (en) Wind turbine with multiple nacelles
CN207819572U (zh) 用于风力涡轮机的发电机的定子组件、发电机及用于生成电力的风力涡轮机
WO2013042294A4 (en) A power generating apparatus of renewable energy type
US7857599B2 (en) Method and apparatus for forming wind turbine machines
US10487581B2 (en) Internal ladder assembly for a wind turbine rotor hub
EP2497878B1 (en) Flange and wind energy system
EP2674614A2 (en) Cone Angle Insert for Wind Turbine Rotor
WO2013042621A1 (ja) 再生エネルギー型発電装置
JP5717410B2 (ja) ナセルカバーおよびこれを備えた風力発電装置
EP1944507A2 (en) A wind turbine generator and a monocoque for rotary machines
CN111120216A (zh) 支撑平台、塔筒以及风力发电机组
JP2012013078A (ja) ヨー・ベアリング・システム
JP6469529B2 (ja) 風力発電装置
KR102661519B1 (ko) 풍력 터빈을 위한 발전기에 관한 개선
KR20130110266A (ko) 풍력발전기 및 풍력발전기용 피치 베어링
CA2754000C (en) Wind power generator
KR101390280B1 (ko) 풍력발전기
KR101400201B1 (ko) 풍력 발전기
JP5756358B2 (ja) フランジ構造及び風力発電装置
KR100990907B1 (ko) 판형 허브를 갖는 수직축 풍력 발전기
JP4269040B2 (ja) 風力発電装置
JP6518091B2 (ja) 免震横枠体を備えた風車装置
JP5620009B2 (ja) 再生エネルギー型発電装置
JP6358805B2 (ja) 風力発電装置及びそのメンテナンス方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150317