JP6468628B2 - 燃焼制御方法および燃焼制御システム - Google Patents

燃焼制御方法および燃焼制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP6468628B2
JP6468628B2 JP2014092878A JP2014092878A JP6468628B2 JP 6468628 B2 JP6468628 B2 JP 6468628B2 JP 2014092878 A JP2014092878 A JP 2014092878A JP 2014092878 A JP2014092878 A JP 2014092878A JP 6468628 B2 JP6468628 B2 JP 6468628B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
incinerated
crane
incinerator
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014092878A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015210044A (ja
Inventor
福里 豊
福里  豊
増田 孝弘
孝弘 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takuma KK
Original Assignee
Takuma KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takuma KK filed Critical Takuma KK
Priority to JP2014092878A priority Critical patent/JP6468628B2/ja
Publication of JP2015210044A publication Critical patent/JP2015210044A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6468628B2 publication Critical patent/JP6468628B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Description

本発明は、ピットに収容されている焼却物を焼却炉で燃焼する燃焼制御方法および燃焼制御システムに関する。
都市ごみ焼却炉の運転は、図1の太線の範囲において運転が可能である。一般的にごみ質は、低質ごみ(ごみの低位発熱量の低いごみ)から高質ごみ(ごみの低位発熱量の高いごみ)まである。焼却負荷率は、ごみ質に応じて70%〜115%が一般的である。
一般的に、焼却されるごみは、そのごみ質が季節や収集品目によって大きく変動する。そのため燃焼を安定させるために、ピット(ごみピット)でごみを混合、攪拌して、ごみ質を均一化処理した後で、焼却炉へそのごみ(ごみ質を均一化したごみ)を投入する。安定焼却をさせるため(図1の太線の範囲内での運転を維持させるため)、ごみ質の均一化が通常行われている。
また、近年、ごみ焼却処理場は、ごみを安定して焼却する機能に加えて、ごみを焼却処理して得られるエネルギーを発電電力として有効利用するエネルギー創出工場としての役割がある。必要な発電電力をごみ焼却により得ることが求められており、その発電電力は電力需要によって変化する。電力需要は、例えば夜間よりも昼間のほうが大きく、休日と平日、季節によっても大きく変動する。その需要に応じてごみ焼却による発電量を幅広く変動させることができれば、エネルギー創出工場としての役割を強化できる。
従来では、ごみピットにおいて、ごみ質が均一になるように攪拌することを最優先させているため、ごみの発電量(=ボイラ蒸発量)の多寡は焼却処理量の多寡により決定される。例えば、電力需要の少ない夜間には焼却処理量を少なくして対応する。すなわち図1の焼却可能範囲において図の上下方向(焼却負荷率方向)に変動させて運転対応する。
特許文献1は、メタンガス化施設から発生する選別残渣と脱水残渣等と焼却物として焼却する際に、焼却物のごみ質を均一化するために選別残渣と脱水残渣を攪拌混合し貯留することを記載している。また、特許文献2は、ピット内を区画に分割し、区画ごとのごみ質を記憶しておき、次のごみ投入の際に、前回投入したごみ質に近い位置のごみを選択して投入することで燃焼を安定させることを記載している。
特許第5291508 特開2001−33019
従来ごみピットは、図4に示す通り、その役割に応じて、受入エリア、混合・攪拌エリア、投入エリア(投入前の貯留エリア)に分け、収集車等で搬入されたごみを受入エリアで受入れ、受け入れたごみをクレーンで混合・攪拌エリアに積み替えるとともに、混合攪拌エリアでごみのごみ質が均一になるように十分攪拌する。攪拌後のごみを投入エリアにクレーンで積み替え、移動させてから焼却炉に投入する。
すなわち従来では、ごみ質の幅広い性状のごみをピット全体において均質になるように混合・攪拌していた。このように、ごみ質を均一にすることを前提にして、電力需要に応じて焼却負荷量を変動させてごみ発電量を変化させる従来の発電量の負荷変動に対する焼却炉の運転方法は、電力需要の変動に十分に対応しているとは言い難い。
ごみピットに貯留されたごみを燃料ととらえ、その燃料を効率よく発電(焼却処理)するために、発電量(=ボイラの蒸発量)の変動幅を大きくとることができれば、需要への対応性が高まる。しかし、従来の均質なごみの投入量を変動させた運転では、発電量の変動幅(蒸発量大きく変動させる運転)が十分とは言えない。
そこで、上記問題に鑑みて、本発明は、ピット内において、性状の異なる焼却物を敢えて作ることで、電力の需要変動に好適に対応した焼却物(ごみ)の燃焼制御方法および燃焼制御システムを提供することを目的とする。
本発明は、ピットに収容されている焼却物を焼却炉で燃焼する燃焼制御方法であって、
前記ピット内に、第1性状の範囲の第1焼却物と第2性状の範囲の第2焼却物とが少なくとも存在し、
電力需要に応じて、前記第1焼却物および/または前記第2焼却物を前記焼却炉へ投入し燃焼制御する。
この構成によって、電力需要に応じて、性状の異なる焼却物を選択して投入することが可能になり、発電量の多寡を図1の焼却可能範囲(太線)において、図の左右方向(ごみ質)に変動させた運転を行うことができる。例えば、電力需要の大きい日中の時は、発熱量の大きいごみ(焼却物)を燃焼するように制御し、電力需要の小さい夜間の時は、発熱量の小さいごみ(焼却物)を燃焼するように制御できる。また、売電単価の高い昼間に発電量を大きくすることができる。
また、第1焼却物または第2焼却物の一方だけを、連続的に燃焼させる制御方法に限定されない。単位時間あたりの平均発電量(ボイラ蒸発量、電力量)または所定のタイミングでの発電量の測定結果に応じて、第1焼却物および/または第2焼却物の単位時間当たりの投入量を変動させる制御をすることもできる。また、単位時間あたりの平均発電量を確保するために、第1焼却物または第2焼却物を、連続的に、ランダムにまたは交互に焼却炉へ投入するように制御することもできる。後述する第3、第4焼却物が存在していても同様の考えで投入制御、投入量制御ができる。
上記発明の実施形態において、前記ピット内に、第n性状の範囲の第n焼却物が存在し(n=3、4、・・)、電力需要に応じて、前記第1焼却物、前記第2焼却物および前記第n焼却物の内から1または2種類以上を前記焼却炉へ投入し燃焼制御する。
この構成は、第1焼却物および第2焼却物の他に、第3性状の範囲の第3焼却物、第4性状の範囲の第4焼却物などもピット内に存在する構成である。性状の異なる範囲の焼却物が多いほど、電力需要の大きな変動にも素早く追従した燃焼制御が可能になる。
上記発明の実施形態において、前記ピットは、焼却物を受け入れる第1エリアおよび当該第1エリアの近傍に配置される第2エリアを少なくとも有し、前記第2エリアは前記焼却物の第n性状の範囲に応じた第n分割部を有し(n=1,2,3・・・)、前記焼却物の性状に応じて、前記焼却物を前記第1エリアから前記第n分割部へ搬送し、前記第1分割部に前記第1焼却物を、前記第n分割部に前記第n焼却物を配置する。
この構成では、第1エリアの焼却物(ごみ)をその性状(ごみ質)に応じて、2以上の分割部を有する第2エリアのいずれかの分割部に搬送することで、性状の異なる範囲の焼却物を作ることができる。
焼却物の性状の測定方法(測定装置)は、例えば、焼却物を受入エリアに搬入する時にクレーンまたはピット天井に取り付けられた撮像装置による画像処理、クレーンでごみを掴んだ時に計測される重量および体積から算出される比重(クレーンで掴んだ時の予め設定される体積、重量計で計測される重量、水分量(例えば非接触型水分計で測定)の内1種類または2種類以上のデータに基づいて、ごみの発熱量(予測値)を、情報処理装置を用いて算出することができる。また、算出された発熱量にさらに、実験値または実稼働の値を考慮して発熱量を補正設定することもできる。例えば、第2エリアは第1分割部、第2分割部、第3分割部を有する。第1分割部は第1発熱量範囲、第2分割部は第2発熱量範囲、第3分割部は第3発熱量範囲に設定され、クレーンで掴んだ焼却物の発熱量に応じて、対応する発熱量範囲の分割部へ当該焼却物をクレーンでそのまま搬送する。
上記発明の実施形態において、第1エリアの焼却物から、低質の焼却物(低ごみ質の焼却物)をクレーンで第2エリアの低質エリア部(第1分割部)に搬送する。第1エリアの焼却物から、高質の焼却物(高ごみ質の焼却物)をクレーンで第2エリアの高質エリア部(第2分割部)に搬送する。ごみ質を低質と高質の2種類に区分けする。
また、別の実施形態において、第1エリアの焼却物から、低質の焼却物(低ごみ質の焼却物)をクレーンで第2エリアの低質エリア部(第1分割部)に搬送する。第1エリアの焼却物から、基準質の焼却物(基準ごみ質の焼却物)をクレーンで第2エリアの基準エリア部(第3分割部)に搬送する。第1エリアの焼却物から、高質の焼却物(高ごみ質の焼却物)をクレーンで第2エリアの高質エリア部(第2分割部)に搬送する。ごみ質を低質、基準、高質の3種類に区分けする。例えば、低質エリア部の発熱量の範囲は、例えばHu<7250kJ/kg未満、基準エリア部の発熱量範囲は、例えば7250kJ/kg≦Hu<8750kJ/kg、高質エリア部の発熱量範囲は、例えば8750kJ/Kg≦Huである。別例として、焼却物の発熱量に応じて4つ以上の区分けもできる。
焼却物の性状は、発熱量が挙げられるが、その代替として、水分や物理組成(例えば、紙類、プラスチック類、厨芥ごみ等の比率)が挙げられる。
また、上記発明の実施形態において、前記第1エリア、第2エリアに加え第3エリアを有し、前記第2エリアの前記第n分割部にある焼却物を前記第3エリアへクレーンで搬送し、所望の焼却物の性状の範囲(発熱量の範囲)になるように、当該第3エリアで当該焼却物を混合する。
例えば、第2エリアの第n分割部(n=1、2、・・)の焼却物の内、1種類または2種類以上の分割部にある焼却物を第3エリアにクレーンで搬送し、平らに載置し、順次積層していく。このように積層することで、複数の焼却物を混合する。すなわち、所定の発熱量(性状)になるように第3エリアへの搬送および混合を行える。例えば、低質エリア(第1分割部)の低質ごみと基準エリア(第3分割部)の基準ごみをそれぞれ第3エリアにクレーンで搬送し混合を行い、基準ごみより低いごみ質のごみ(低質ごみよりも高いごみ質のごみ)を製造できる。高質エリア(第2分割部)の高質ごみと基準エリア(第3分割部)の基準ごみをそれぞれ第3エリアにクレーンで搬送し混合を行い、基準ごみより高いごみ質のごみ(高質ごみよりも低いごみ質のごみ)を製造できる。
また、上記発明の実施形態において、前記第n分割部における焼却物の性状の範囲を予め設定し、前記予め設定された焼却物の性状の範囲になるように、前記第1エリアから前記第n分割部へ前記焼却物をクレーンで搬送し、混合する
例えば、第1エリアから焼却物を運ぶ際に、予め設定された焼却物の性状の範囲(発熱量の範囲が低い範囲、基準範囲、高い範囲など)になるようにクレーンで搬送および混合を行うことで、低質のごみを製造し、または高質のごみを製造できる。例えば、第1回搬送の第1焼却物の第1発熱量を算出し、この第1発熱量がどの分割部の発熱量範囲内かを判定し、クレーンが、判定された分割部へ搬送する、例えば、第1分割部へ搬送し平らに載置する。次いで、第2回搬送の第2焼却物の第2発熱量を算出し、この第2発熱量がどの分割部の発熱量範囲内かを判定し、クレーンが、判定された分割部へ搬送する。発熱量の算出と判定は情報処理装置、専用装置などで構成できる。例えば、第1分割部へ搬送し第1焼却物の上に積層する。このように積層することで、第1焼却物と第2焼却物を混合する。そして、混合した第1、第2焼却物の発熱量は、両者の発熱量の平均値になる。この平均値は第1分割部に設定された発熱量の範囲内である。
他の本発明は、焼却物を受け入れる第1エリアと、前記第1エリアの近傍に配置される第2エリアとを少なくとも有するピットと、焼却物を搬送するクレーンと、前記焼却物の性状を検出する検出部と、前記焼却物を燃焼する焼却炉と、を備える焼却炉の燃焼制御システムであって、
前記第2エリアは、第1性状の範囲の第1焼却物が置かれる第1分割部と、第2性状の範囲の第2焼却物が置かれる第2分割部とを少なくとも有し、
前記検出部で検出された性状に応じて、前記第1エリアから前記焼却物を、第1分割部または第2分割部へ搬送するように前記クレーンを制御する第1クレーン制御部と、
電力需要に応じて、前記第1焼却物および/または前記第2焼却物を前記焼却炉へ投入するように前記クレーンを制御する第2クレーン制御部と、を備える。
この構成によって、検出部で検出された性状に応じて、第1エリアから焼却物(ごみ)を、第1分割部または第2分割部へ搬送し、電力需要に応じて、第1焼却物および/または第2焼却物を焼却炉へ投入することができる。すなわち、電力需要に応じて、性状の異なる焼却物を選択して投入することが可能になり、発電量の多寡を図1の焼却可能範囲(太線)において、図の左右方向(ごみ質)に変動させた運転を行うことができる。
前記検出部は、例えば、焼却物を受入エリアに搬入する時にクレーンまたはピット天井に取り付けられた撮像装置(ごみの画像を検出する)、クレーンでごみを掴んだ時のごみ重量を計測する重量計、ごみの水分量を測定する非接触型水分計、中性子水分計などが挙げられる。
前記第1クレーン制御部は、情報処理装置を備える。情報処理装置は、ごみを撮像し画像処理した画像と、クレーンで掴んだ時のごみ重量およびごみ体積から算出した比重と、水分計で得られた水分値の内1種類または2種類以上のデータに基づいて、ごみの発熱量(予測値)を算出する。情報処理装置は、画像処理機能、比重算出機能も兼ね備えていてもよい。
上記発明の実施形態において、前記第2エリアは、第n性状の範囲の第n焼却物が置かれる第n分割部を有し(n=3、4、・・)、前記第1クレーン制御部は、前記検出部で検出された性状に応じて、前記第1エリアから前記焼却物を、第1分割部、第2分割部または第n分割部へ搬送するように前記クレーンを制御し、前記第2クレーン制御部は、電力需要に応じて、前記第1焼却物、前記第2焼却物および第n焼却物の内から1または2種類以上を前記焼却炉へ投入し燃焼制御する。
上記発明の実施形態において、前記ピットが、前記第1エリア、第2エリアに加えて第3エリアをさらに有し、前記第1クレーン制御部は、前記第2エリアの前記第n分割部にある焼却物を前記第3エリアへ搬送し、所望の性状の範囲の焼却物を生成するように前記クレーンを制御する。
上記発明の実施形態において、前記検出部の結果を表示し、かつクレーンの動きを指示する表示部を有する。この構成によって、ごみ画像、比重、水分値、発熱量などの値をモニターに表示させることで、クレーン操作者が、性状を判断し、第1エリアの燃焼物を第2エリアのどの分割部へ搬送するかを決定できる。
ごみ発熱量と焼却負荷率の関係を示す図である。 実施形態1のピット利用形態の平面図である。 実施形態2のピット利用形態の平面図である。 従来のピット利用形態の平面図である。
(実施形態1)
本発明に係る実施形態1の燃焼制御方法およびシステムについて説明する。図2はピット1の利用形態の平面図である。ピット1は、ごみ(焼却物)を受け入れる受入エリア(第1エリア)11と、受入エリア11に隣接して配置される貯留エリア(第2エリア)12と、受入エリア11から遠位でかつ貯留エリア12の近位にある混合エリア(第3エリア)13を有する。クレーン(不図示)は、1台に限定されず、複数台設置され、第1クレーンが第1クレーン制御部によって制御され、第2クレーンが第2クレーン制御部で制御されていてもよい。
貯留エリア12は、低質のごみ(焼却物)範囲を貯留するための低質エリア部(第1分割部)121、基準のごみ範囲を貯留するための基準エリア部(第3分割部)122、高質のごみ範囲を貯留するための高質エリア部(第2分割部)123を有する。
受入エリア11にあるごみをクレーンで掴んだ際に、掴まれたごみの発熱量を求める。求めた発熱量に応じて、対応する低質、基準、高質、いずれかのエリア部へごみをクレーンでそのまま搬送する。発熱量は、検出部および第1クレーン制御部の機能によって求められる。
発熱量は、ごみの種類(燃えるごみ、プラスチック、生ごみ、それら混合物など)、比重、水分量から、コンピュータを用いて算出される。ごみの種類は、例えば、クレーンに設置された撮像部で撮像した画像をコンピュータで画像処理し、予めメモリに記憶されているごみ種を判定するためのサンプル画像と比較することで決定される。比重は、例えば、クレーンでごみを掴める体積および掴んだごみの重さを重量計で測定して得られる。水分量は、例えば、非接触型水分計により測定し得られる。また、ごみ質を求める手段は、クレーンでごみを掴んだ際に求めることに限らず、例えば、特許第5361595号にあるようにごみを収集車両からごみピットの受入エリアにごみを投入する際の画像を用いてもよい。
混合エリア13では、低質エリア部121、基準エリア部122または高質エリア部123にあるごみがクレーンで搬送され、所望のごみ発熱量(性状)の範囲になるように、当該ごみが混合されるエリアである。混合方法は、クレーンでごみを広げて載置し、その上にごみを広げて積層していき、積層された多層のごみを作成する。この方法によりごみ質が平均化されたものとなる。第1クレーン制御部は、クレーンを自動動作してもよく、クレーン運転者へクレーンの動きをモニターで表示し操作指示するように構成してもよい。
(電力需要に応じた投入方法1)
日中の電力需要の大きいときには、上記高質エリア部123のごみをクレーンで搬送し、焼却炉へ投入する。一方、夜間の電力需要の小さいときには、上記低質エリア部121または基準エリア部122のごみをクレーンで搬送し、焼却炉へ投入する。予め設定された発電量範囲を維持するように、単位時間あたりのクレーン搬送回数(投入量)が制御される。第2クレーン制御部は、クレーンを自動制御してもよく、クレーンの動きをモニターで表示し操作指示するように構成してもよい(後述する別の投入方法においても同様である)。
(電力需要に応じた投入方法2)
日中の電力需要の大きいときには、上記高質エリア部123または基準エリア部122のごみをクレーンで搬送し、焼却炉へ投入する。一方、夜間の電力需要の小さいときには、上記低質エリア部121のごみをクレーンで搬送し、焼却炉へ投入する。予め設定された発電量範囲を維持するように、単位時間あたりのクレーン搬送回数(投入量)が制御される。
(実施形態2)
本発明に係る実施形態2の燃焼制御方法について説明する。図3はピット1の利用形態の平面図である。ピット1は、ごみ(焼却物)を受け入れる受入エリア(第1エリア)11と、受入エリア11に隣接して配置される混合エリア(第3エリア)16を有する。
混合エリア16では、低質エリア部161および高質エリア部162を有する。受入エリア11にあるごみがクレーンで搬送され、低質または高質のごみ発熱量(性状)の範囲になるように、低質エリア部161または高質エリア部162に、クレーンでごみを平らに載置し、その上にごみを平らに積層していく。この積層された多層のごみによって、ごみ質が平均化されたものとなる。
(電力需要に応じた投入方法3)
日中の電力需要の大きいときには、上記高質エリア部162のごみをクレーンで搬送し、焼却炉へ投入する。一方、夜間の電力需要の小さいときには、上記低質エリア部161のごみをクレーンで搬送し、焼却炉へ投入する。予め設定された発電量範囲を維持するように、単位時間あたりのクレーン搬送回数(投入量)が制御される。
(ボイラ蒸発量の比較)
基準ごみ質8000kJ/kg、施設規模140t/d/炉(=5.833t/h/炉)、総発熱量1120GJ(8000kJ/kg×140t/d)のごみから発電する場合を考える。このとき、ごみを焼却し、ボイラで回収される熱量を蒸発量として以下の表1に示す。
Figure 0006468628
蒸発量が大きくなれば、得られる発電電力量も大きくなる。ここでは蒸発量の多寡と発電量(売電量)の多寡は同じであるとする。ここで、昼夜の負荷変動に対して、昼間10%増し(616GJのごみを処理)、夜間10%減(504GJのごみを処理)を行うとする。すなわち、(1)比較例(従来法)では8000kJ/kgのごみを、昼間、夜間にそれぞれ6.417(=5.833×1.1)t/h、5.250(5.833×0.9)t/h処理する。(2)実施例は、異なるごみ質(発熱量)を用いており、つまり、昼間に8800kJ/kg、夜間に7200kJ/kgのごみを、単位時間当たり処理量を5.833t/hとし、昼夜間それぞれにおいて蒸発量を変動させる。
(1)比較例について以下に説明する。ごみピットでごみ質が均一化されており、上記のように蒸発量を変動させるには、処理量を変動させる運転をする。昼間と夜間がそれぞれ12時間とすると、昼間に110%負荷で運転し、昼間に616GJ(6.417t/h×8000kJ/h×12時間)のごみを燃やして、昼間の蒸発量を従来の14.6t/hから16.0t/hへ増加させる。このときの蒸発量を以下の表2に示す。
Figure 0006468628
(2)実施例(上記実施形態2)について以下に説明する。昼間に高いごみ質のごみを燃やし、夜間に低いごみ質のごみを燃やすことができるので、昼間にはごみ質を10%増し(8800kJ/kg)させたものを、夜間にはごみ質を10%低くさせたものをいずれも単位時間当たりの処理量5.833t/hとして処理した場合の蒸発量を以下の表3に示す。
Figure 0006468628
(1)比較例(2)実施例の結果(表2、3)から、ボイラ蒸発量の変動幅について、比較例は13.2〜16.0t/hであるのに対し、実施例は12.9〜16.2t/hと変動幅をより大きくとることができた。よって、本実施形態を用いることで、より変動幅を大きく取った運転が可能になることが分かった。
1 ピット
11 受入エリア
12 貯留エリア
13 混合エリア
16 混合エリア
121 低質エリア部
122 基準エリア部
123 高質エリア部

Claims (4)

  1. ごみを受け入れ、かつ受け入れたごみをクレーンで搬送するエリアであるピットに収容されている焼却物を焼却炉で燃焼する燃焼制御方法であって、
    前記ピット内に、第n性状の範囲の第n焼却物が存在し、
    前記ピットは、焼却物を受け入れる第1エリア、前記第1エリアの近傍に配置される第2エリアおよび第3エリアを有し、
    前記第2エリアは前記焼却物の第n性状の範囲に応じた第n分割部を有し、
    前記焼却物の性状に応じて、前記焼却物を前記第1エリアから前記第n分割部へ搬送し、前記第n分割部に前記第n焼却物を配置し、
    前記第2エリアの前記第n分割部にある前記第n焼却物を前記第3エリアへクレーンで搬送し、前記第2エリア内の燃焼物とは異なる性状であって、所望の性状の範囲の焼却物になるように、当該第3エリアで当該焼却物を混合し、
    電力需要に応じて、前記第3エリア内の所望の性状の範囲の焼却物および前記第2エリア内の第n焼却物の内から1または2種類以上を前記焼却炉へ投入し燃焼制御する、燃焼制御方法。
  2. ごみを受け入れ、かつ受け入れたごみをクレーンで搬送するエリアであるピットに収容されている焼却物を焼却炉で燃焼する燃焼制御方法であって、
    前記ピット内に、第n性状の範囲の第n焼却物が存在し、
    前記ピットは、焼却物を受け入れる第1エリア、前記第1エリアの近傍に配置される第2エリアを有し、
    前記第2エリアは前記焼却物の第n性状の範囲に応じた第n分割部を有し、
    前記焼却物の性状に応じて、前記焼却物を前記第1エリアから前記第n分割部へ搬送し、前記第n分割部に前記第n焼却物を配置し、
    前記第n分割部における焼却物の性状の範囲を予め設定し、前記予め設定された焼却物の性状の範囲になるように、前記第1エリアから前記第n分割部へ前記焼却物をクレーンで搬送し、混合し、
    電力需要に応じて、前記第2エリア内の第n焼却物の内から1または2種類以上を前記焼却炉へ投入し燃焼制御する、燃焼制御方法。
  3. ごみを受け入れ、かつ受け入れたごみをクレーンで搬送するエリアであるピットであって、焼却物を受け入れる第1エリアと、前記第1エリアの近傍に配置される第2エリアと、第3エリアを有するピットと、
    焼却物を搬送するクレーンと、
    前記焼却物の性状を検出する検出部と、
    前記焼却物を燃焼する焼却炉と、を備える焼却炉の燃焼制御システムであって、
    前記第2エリアは前記焼却物の第n性状の範囲に応じた第n分割部を有し、
    前記検出部で検出された性状に応じて、前記焼却物を前記第1エリアから前記第n分割部へ搬送するように前記クレーンを制御し、前記第2エリアの前記第n分割部にある焼却物を前記第3エリアへ搬送し、前記第2エリア内の燃焼物とは異なる性状であって、所望の性状の範囲の焼却物を生成するように前記クレーンを制御する第1クレーン制御部と、
    電力需要に応じて、前記第3エリア内の所望の性状範囲の焼却物および前記第2エリア内の第n焼却物の内から1または2種類以上を前記焼却炉へ投入するように前記クレーンを制御する第2クレーン制御部と、を備える焼却炉の燃焼制御システム。
  4. 前記検出部の結果を表示し、かつクレーンの動きを指示する表示部を有する、請求項3に記載の焼却炉の燃焼制御システム。
JP2014092878A 2014-04-28 2014-04-28 燃焼制御方法および燃焼制御システム Active JP6468628B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014092878A JP6468628B2 (ja) 2014-04-28 2014-04-28 燃焼制御方法および燃焼制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014092878A JP6468628B2 (ja) 2014-04-28 2014-04-28 燃焼制御方法および燃焼制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015210044A JP2015210044A (ja) 2015-11-24
JP6468628B2 true JP6468628B2 (ja) 2019-02-13

Family

ID=54612366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014092878A Active JP6468628B2 (ja) 2014-04-28 2014-04-28 燃焼制御方法および燃焼制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6468628B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6686633B2 (ja) * 2016-03-30 2020-04-22 Jfeエンジニアリング株式会社 廃棄物処理炉装置及び方法
JP6714437B2 (ja) * 2016-06-06 2020-06-24 日立造船株式会社 ごみクレーン運転装置およびごみクレーン運転方法
JP6782203B2 (ja) * 2017-08-09 2020-11-11 川崎重工業株式会社 発熱量推定方法、発熱量推定装置、及びごみ貯蔵設備
JP7231406B2 (ja) * 2018-12-27 2023-03-01 川崎重工業株式会社 ごみ焼却炉及びその制御方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08193711A (ja) * 1995-01-18 1996-07-30 Hitachi Ltd ごみ処理方法
JPH08303732A (ja) * 1995-05-02 1996-11-22 Hitachi Zosen Corp ごみピット内のごみ攪拌方法
JPH11264534A (ja) * 1998-03-18 1999-09-28 Hitachi Ltd 焼却プラント制御装置及びその運転方法
JP2003097806A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Ebara Corp 廃棄物のリサイクルシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015210044A (ja) 2015-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6393072B2 (ja) ピット内のクレーンの操作方法
JP6468628B2 (ja) 燃焼制御方法および燃焼制御システム
Rogoff et al. Waste-to-energy: technologies and project implementation
EP3842693B1 (en) Information processing device, information processing program, and information processing method
JP5361595B2 (ja) 燃焼炉に供給される燃焼対象物の処理システム、処理方法およびこれらを用いた燃焼炉の燃焼制御システム
Nithikul et al. Reject management from a mechanical biological treatment plant in Bangkok, Thailand
El-Salamony et al. Enhancing the efficiency of a cement plant kiln using modified alternative fuel
JP2019011915A (ja) ごみ焼却プラントにおけるごみ状態管理方法
JP6436308B2 (ja) 廃棄物処理装置及び方法
CN113739157B (zh) 一种减轻垃圾焚烧炉氯腐蚀的进料控制方法及装置
Fyffe et al. Residue-derived solid recovered fuel for use in cement kilns
EP2553339B1 (en) A method and a system for processing material that contains biomass
CN111094851B (zh) 热值推定方法、热值推定装置及垃圾贮存设备
JP7390581B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
JPH10132247A (ja) 産業廃棄物焼却炉投入管理方法
JP2006046680A (ja) 廃棄物処理設備の前処理装置および方法とそのプログラム
Pitak et al. The strategy for conservation non-renewable natural resources through producing and application solid recovery fuel in the cement industry: a case study for Lithuania
Nishihara et al. AI technology for stable furnace operation and labor saving in energy-from-waste plants
Shyamal et al. Performance evaluation of trommel screens: A case study of a municipal solid waste treatment plant
JP2004245519A (ja) 焼却炉の燃焼制御装置
Fleischman et al. Sewage sludge and biomass incineration in South Africa using a fluidized-bed reactor
Pugh et al. The Energos gasification plant: early performance assessment
JP2006183961A (ja) 可燃物の燃焼方法
JP6402068B2 (ja) 可燃性ごみと可燃ごみとの混合方法及びベルトコンベア
Widell Biomass combustion science, technology and engineering: 10. Industrial-scale biomass combustion plants: engineering issues and operation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180319

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181108

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20181114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6468628

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250