JP6468165B2 - 非接触給電用の受電器 - Google Patents

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Description

本発明は、送電素子と非接触で結合して非接触給電を行うための受電器に関するものである。
従来、送電素子と受電素子が結合して非接触給電を行う技術が、特許文献1に記載されている。この特許文献1の技術では、受電器が送電素子に対向して配置される。そして受電器は、送電素子から得た電力を機能部に供給する。そして、受電器に取り付けられた磁石が磁性体に吸引されることで、当該受電器が送電素子に対向して位置決めされる。
特開2009−159683号公報
送電素子と受電素子の結合による非接触充電においては、送電電極と受電電極の間の距離の変動があると、無線電力伝送効率に変動がある。したがって、電力の安定供給のためには、送電素子と受電素子の距離の変動を抑えることが望ましい。このためには、送電素子に対する受電器の位置決めを強固にすることが望ましい。
本発明は上記点に鑑み、送電素子と非接触で結合して非接触給電を行うと共に位置決め用の磁石を有する受電器において、送電素子に対する受電器の位置決めを従来よりも強固にする提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、磁性体(2、6a、6b、6c)に吸引されることで送電素子(33a、33b)に対向して位置決めされ、前記送電素子から得た電力を機能部(21)に供給する受電器であって、主構造部材(13)と、前記主構造部材に取り付けられ、前記送電素子(33a、33b)と非接触で結合するための受電素子(112a、112b)と、前記主構造部材の内部に収容されると共に前記主構造部材に支持され、前記送電素子と前記受電素子の結合を介して前記送電素子から電力を得て前記機能部に供給する供給回路(14、19b、19c)と、前記主構造部材に取り付けられると共に前記主構造部材に支持され、当該受電器が前記送電素子に対向して位置決めされる際に前記磁性体に吸引されるための1個以上の磁石(121a、121b)と、前記1個以上の磁石のうち少なくとも1個を覆うと共に樹脂部材である少なくとも1個の樹脂カバー(122a、122b)と、前記少なくとも1個の樹脂カバーの各々を覆うと共に磁性体である少なくとも1個の磁性体カバー(123a、123b)と、を備え、前記1個以上の磁石は、前記主構造部材の外側に配置されており、それにより、前記1個以上の磁石は、前記受電素子と前記送電素子とが結合する際、前記磁性体との間に前記主構造部材を挟まずに前記磁性体と対向可能となっている受電器。
このように、1個以上の磁石は、主構造部材の外側に配置され、それにより、受電素子と送電素子とが結合する際、1個以上の磁石と磁性体とが、間に主構造部材を挟まずに磁性体と対向可能となっている。このようになっていることで、供給回路等を支持するために比較的分厚い部材となっている主構造部材の分だけ、1個以上の磁石と磁性体の間隔を短縮し、吸引力をより強くすることができる。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
非接触給電システムの概略構成図である。 非接触給電システムの電気的構成図である。 受電器1の斜視図である。 受電器1の正面図である。 受電器1の左側面図である。 受電器1の右側面図である。 受電器1の部品展開図である。 図6のVIII−VIII断面図である。 図8のIX部分の拡大図である。 図9のX−X断面図である。 図9のXI−XI断面図である。 図8のXII−XII断面図である。 第2実施形態の非接触給電システムの概略構成図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態の非接触給電システムは、建物または車両において実現され、受電器1、壁2、送電シート3、給電アダプタ5を有している。この非接触給電システムは、送電シート3から受電器1に電界結合方式で非接触給電を行う。
壁2は、建物の壁として、車両の車体として実現される磁性体(例えば強磁性体)である。壁2としては、永久磁石でない鉄製でもよいし、永久磁石であってもよい。この壁2には、送電シート3が貼り付けられている。
送電シート3は、壁2に接着される。この送電シート3は、絶縁部材30、給電線31a、給電線31b、一方側送電電極32a、他方側送電電極32b、一方側送電電極33a、他方側送電電極33b、一方側送電電極34a、他方側送電電極34bを備えている。
絶縁部材30は、壁2の一部または全部を覆い、一方側の面を壁2に向け、他方側の面を受電器1に向けるシート形状の樹脂部材である。この絶縁部材30は、壁2側の面が壁2に接着剤等で接着される。そして、給電時、受電器1側の面が受電器1と接触する。この絶縁部材30は、内包する部材31a、31b、32a、32b、33a、33b、34a、34bを保護する。
給電線31aは、導体であり、絶縁部材30内に埋め込まれる。この給電線31aは、給電アダプタ5の2つの出力端子の一方と電気的に接続し、一方側送電電極32a、33a、34aと電気的に接続する。
給電線31bは、導体であり、絶縁部材30内に埋め込まれる。この給電線31bは、給電アダプタ5の2つの出力端子の他方と電気的に接続し、他方側送電電極32b、33b、34bと電気的に接続する。
一方側送電電極32a、33a、34aの各々は、一枚の板形状の導体であり、絶縁部材30内に埋め込まれる送電素子である。これら一方側送電電極32a、33a、34aの各々は、壁2および絶縁部材30と平行に配置される。そして一方側送電電極32a、33a、34aの各々は、給電時に受電器1の電極(後述する一方側受電電極112a、他方側受電電極112b)と平行に対向し、電界を発生させる。また、一方側送電電極32a、33a、34aの各々は、給電線31aと電気的に接続され、給電時に、受電器1の一方側受電電極112aと容量結合する。一方側送電電極32a、33a、34aの各々は、送電素子に対応する。
他方側送電電極32b、33b、34bの各々は、一枚の板形状の導体であり、絶縁部材30内に埋め込まれる。これら他方側送電電極32b、33b、34bの各々は、壁2および絶縁部材30と平行に配置される。また他方側送電電極32b、33b、34bの各々は、給電時に受電器1の受電シート11と平行に対向し、電界を発生させる。また、他方側送電電極32b、33b、34bの各々の各々は、給電線31bと電気的に接続し、給電時に、受電器1の一方側受電電極112aと容量結合する。他方側送電電極32b、33b、34bの各々は、送電素子に対応する。
なお、一方側送電電極32aと他方側送電電極32bが隣り合って配置されて一組の電極対を構成し、一方側送電電極33aと他方側送電電極33bが隣り合って配置されて更に別の一組の電極対(図2中ではコンデンサとして記載)を構成し、一方側送電電極34aと他方側送電電極34bが隣り合って配置されて更に別の一組の電極対を構成する。このように、送電シート3においては、複数組の電極対が複数の位置に配置されている。そして受電器1は、これら複数の電極対のいずれか1つに対向して配置されることで、当該電極対から非接触で給電を受ける。
以下では、一方側送電電極33a、他方側送電電極33bを一組の電極対の代表として説明する。ただし、他の送電シート3内の電極対についても、一方側送電電極33a、他方側送電電極33bと同じことが言える。
シールド35は、一枚のシート形状の導体であり、絶縁部材30内に埋め込まれる。また、シールド35は、その厚み方向と垂直な方向に、絶縁部材30と同等の広がりを有する。またシールド35は、壁2、絶縁部材30と平行に配置される。そしてシールド35は、一方側送電電極32a、33a、34aの各々と給電線31aの間、かつ、他方側送電電極32b、33b、34bの各々と給電線31bの間に介在する。また、シールド35は、給電線31a、31b、一方側送電電極32a、33a、34a、他方側送電電極32b、33b、34bと導通しない。このようになっていることで、シールド35は、シールド35の受電器1側に対する給電線31a、31bの電界の影響を低減することができる。
給電アダプタ5は、建物内または車両内の、送電シート3から離れた目立たない場所に配置され、送電シート3に電力供給を行う装置である。この給電アダプタ5は、ACDC変換器51、DCAC変換器52、送電側同調整合部53を有している。
ACDC変換器51は、商用電源から受けた交流を直流に変換すると共に降圧してDCAC変換器52に供給する。DCAC変換器52は、DCAC変換器52から供給された直流を高周波(例えば500kHz以上数十MHz以下の高周波)の交流に変換して送電側同調整合部53に出力する。このように、ACDC変換器51、DCAC変換器52は、商用電源から非接触用の高周波の交流を生成する。
送電側同調整合部53は、コンデンサ、トランス、コイルを有し、2つの入力端子がDCAC変換器52と電気的に接続する。また、送電側同調整合部53の2つの出力端子のうち一方が給電線31aに電気的に接続し、他方が給電線31bに電気的に接続する。そして送電側同調整合部53は、一方側送電電極33aおよび他方側送電電極33bから成る電極対とDCAC変換器52の同調および整合を実現する。なお、送電側同調整合部53のトランスは昇圧も行う。この結果、高電圧かつ高周波の交流が一方側送電電極33aと他方側送電電極33bに印加される。なお、ACDC変換器51で降圧して送電側同調整合部53で昇圧するのは、DCAC変換器52に印加される電圧を抑えてDCAC変換器52の故障率低下および変換効率向上を実現するためである。
次に、受電器1について説明する。受電器1は、給電時に図1に示すように送電シート3に取り付けられることで、一方側送電電極33a、他方側送電電極33bに対向して取り付けられて位置決めされる。そして、その位置決めされた状態で、一方側送電電極33a、他方側送電電極33bから受電器1に給電される。この際、受電器1は、送電シート3が発生した電界を捕捉、降圧、整流、出力安定化を行って内部の機能部21へ電力を供給する。
以下では、便宜的に、図1に示すように、送電シート3に位置決めされた状態における、送電シート3に対して直交する方向を前後方向とする。そして更に、当該前後方向のうち、受電器1から送電シート3への方向を前方向とし、送電シート3から受電器1への方向を後方向とする。
この受電器1は、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9に示す通り、受電シート11、第1磁界発生部12a、第2磁界発生部12b、主構造部材13、受電側同調整合部14、内部プレート15、ネジ16a、ネジ16b、基板支柱17a、基板支柱17b、ネジ18a、ネジ18a、実装部19、ネジ20a、ネジ20b、機能部21、ネジ22a、ネジ22bを備えている。そしてこの受電器1は、送電シート3の一方側送電電極33a、他方側送電電極33bから電気的に非接触で給電を受けて、機能部21に供給することで、機能部21を作動させる。
受電シート11は、主構造部材13の外側のうち、給電時に送電シート3と対向する側の端面(以下、前端面131という)に貼り付けられる。この受電シート11は、図5、図9に示すように、絶縁材111、一方側受電電極112a、他方側受電電極112b、シールド113を有している。
絶縁材111は、絶縁性のシート形状の部材であり、例えばゴム等の絶縁性の弾性部材であってもよい。絶縁材111は、主構造部材13の前端面131に貼り付けられ、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bを内包および被覆して保護する。また、この絶縁材111は給電時に、送電シート3の絶縁部材30と対向して接触する。
一方側受電電極112aは、長方形の板形状の導体であり、絶縁材111内に埋め込まれる受電素子である。また一方側受電電極112aは、主構造部材13側と反対側の面においては全面が絶縁材111によって被覆される。一方、一方側受電電極112aの主構造部材13側の面(後側面)は、大部分が絶縁材111によって被覆されるが、主構造部材13の中心軸10付近において、絶縁材111に被覆されずに主構造部材13側に露出する部分がある。この露出している部分は、後述する主構造部材13の孔を介して主構造部材13の内部と連通している。そして、主構造部材13側の面の主構造部材13側に露出している部分が、給電線41の一端に電気的に接続される。また一方側受電電極112aは、絶縁材111と平行に配置され、給電時に一方側送電電極33aと平行に対向することで、一方側送電電極33aと容量結合する。
他方側受電電極112bは、長方形の板形状の導体であり、絶縁材111内に埋め込まれる受電素子である。そして他方側受電電極112bは、主構造部材13側と反対側の面においては全面が絶縁材111によって被覆される。一方、他方側受電電極112bの主構造部材13側の面は、大部分が絶縁材111によって被覆されるが、主構造部材13の中心軸10付近において、絶縁材111に被覆されずに主構造部材13側に露出する部分がある。この露出している部分は、後述する主構造部材13の孔を介して主構造部材13の内部と連通している。そして、主構造部材13側の面の主構造部材13側に露出している部分が、給電線42の一端に電気的に接続される。また、他方側受電電極112bは、絶縁材111と平行に配置されている。また、他方側受電電極112bは、一方側受電電極112aとは平行かつ同一面内に並んでかつ互いに離れて配置される。この他方側受電電極112bは、給電時に他方側送電電極33bと平行に対向することで、他方側送電電極33bと容量結合する。
シールド113は、シート形状の導体である。このシールド113は、絶縁材111内に埋め込まれ、厚み方向と垂直な方向に、一方側受電電極112aと他方側受電電極112bを合わせたものより広い広がりを有し、また、絶縁部材30よりも狭い広がりを有する。またシールド113は、絶縁材111、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bと平行に配置される。より具体的には、シールド113は、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bと主構造部材13の前端面131との間に介在する。また、シールド113は、一方側受電電極112a、他方側受電電極112b、給電線41、42と導通しない。したがって、シールド113は、シールド113の一方側受電電極112a、他方側受電電極112b側に対する給電線41、42および供給回路14、19b、19cの電界の影響を低減する機能を有する。
第1磁界発生部12aは、図7に示すように、円柱形状の部材であり、図7、図8に示すように、主構造部材13の外側において、主構造部材13の第1窪部132aに収容され、壁2に吸引されるための磁界を発生する。この第1磁界発生部12aは、第1磁石121a、第1樹脂カバー122a、第1磁性体カバー123aを有する。
第1磁石121aは、フェライト等の磁化された磁性体(すなわち永久磁石)であり、その形状は円柱形状である。また、第1磁石121aは、主構造部材13の外側において、第1窪部132aに収容され、後側底面(一方の底面)が第1窪部132aの底面に対向し、前側底面(他方の底面)が受電シート11に対向している。また、側面全体および後側底面全体が、第1樹脂カバー122aに接触すると共に接着され、第1樹脂カバー122aに覆われている。また、図3、図5に示すように、前側底面の半分程度の部分が、受電シート11の絶縁材111に覆われており、残りの半分程度の部分が、受電器1の外部に露出している。また、絶縁材111、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bは、第1磁石121aの送電電極33a、33b側の端部である前側底面と比べて、送電電極33a、33b側に突出している。
第1樹脂カバー122aは、非導電性かつ非磁性体の樹脂から成り、前側に開いた有底円筒形状の部材である。この第1樹脂カバー122aは、主構造部材13の外側において、第1窪部132aに収容され、後側底面が第1窪部132aの底面に対向している。また、第1樹脂カバー122aは、第1磁石121aを内部に収容する。また、第1樹脂カバー122aの側面全体および後側底面全体が、第1磁性体カバー123aに接触すると共に接着され、第1磁性体カバー123aに覆われている。また、絶縁材111、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bは、第1樹脂カバー122aの送電電極33a、33b側の端部である前端と比べて、送電電極33a、33b側に突出している。この第1樹脂カバー122aは、第1磁石121aと第1磁性体カバー123aの間に介在し、第1磁石121aと第1磁性体カバー123aの接触を防止する。
第1磁性体カバー123aは、磁性体(具体的には鉄)であり、その形状は、前側に開いた有底円筒形状である。ただし、第1磁性体カバー123aの後側底面の中央には、ねじ孔が形成されている。そして、このねじ孔にネジ18aが螺合することで、第1磁性体カバー123aが第1窪部132aに固定される。
また、第1磁性体カバー123aは、主構造部材13の外側において、第1窪部132aに接触して収容され、後側底面が第1窪部132aの底面に対向して接触している。また、第1磁性体カバー123aは、第1磁石121aおよび第1樹脂カバー122aを内部に収容する。また、絶縁材111、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bは、第1磁性体カバー123aの送電電極33a、33b側の端部である前端よりも、送電電極33a、33b側に突出している。
この第1磁性体カバー123aは、第1磁石121aの側面および底面を覆うことで、第1磁石121aの磁界が主構造部材13内の供給回路14、19b、19cおよび機能部21に影響する程度を低減る磁気シールドとして機能する。
第2磁界発生部12bは、図7に示すように、円柱形状の部材であり、図7、図8に示すように、主構造部材13の外側において、第2窪部132bに収容され、壁2に吸引されるための磁界を発生する。図12に示すように、第1磁界発生部12aと第2磁界発生部12bは、全体として、主構造部材13の中心軸10を基準として2回対称(すなわち180°対称)に配置されている。この第2磁界発生部12bは、第2磁石121b、第2樹脂カバー122b、第2磁性体カバー123bを有している。
第2磁石121bは、フェライト等の磁化された磁性体(すなわち永久磁石)であり、その形状は円柱形状である。また、第2磁石121bは、主構造部材13の外側において、第2窪部132bに収容され、後側底面(一方の底面)が第2窪部132bの底面に対向し、前側底面(他方の底面)が受電シート11に対向している。また、第2磁石121bの側面全体および後側底面全体が、第2樹脂カバー122bに接触して接着され、第2樹脂カバー122bに覆われている。また、図3、図5に示すように、前側底面の半分程度の部分が、受電シート11の絶縁材111に覆われており、残りの半分程度の部分が、受電器1の外部に露出している。また、絶縁材111、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bは、第2磁石121bの送電電極33a、33b側の端部である前側底面よりも、送電電極33a、33b側に突出している。また、図12に示すように、第1磁石121aと第2磁石121bは、全体として、主構造部材13の中心軸10を基準として2回対称(すなわち180°対称)に配置されている。
第2樹脂カバー122bは、非導電性かつ非磁性体の樹脂から成り、前側に開いた有底円筒形状の部材である。この第2樹脂カバー122bは、主構造部材13の外側において、第2窪部132bに収容され、後側底面が第2窪部132bの底面に対向している。また、第2樹脂カバー122bは、第2磁石121bを内部に収容する。また、第1樹脂カバー122aの側面全体および後側底面全体が、第2磁性体カバー123bに接触して接着され、第2磁性体カバー123bに覆われている。また、絶縁材111、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bは、第2樹脂カバー122bの送電電極33a、33b側の端部である前端よりも、送電電極33a、33b側に突出している。図12に示すように、第1樹脂カバー122aと第2樹脂カバー122bは、全体として、主構造部材13の中心軸10を基準として2回対称(すなわち180°対称)に配置されている。この第2樹脂カバー122bは、第2磁石121bと第2磁性体カバー123bの間に介在し、第2磁石121bと第2磁性体カバー123bの接触を防止する。
第2磁性体カバー123bは、磁性体(具体的には鉄)であり、その形状は、前側に開いた有底円筒形状である。ただし、第2磁性体カバー123bの後側底面の中央には、ねじ孔が形成されている。そして、このねじ孔にネジ18bが螺合することで、第2磁性体カバー123bが第2窪部132bに固定される。
図12に示すように、第1磁性体カバー123aと第2磁性体カバー123bは、全体として、主構造部材13の中心軸10を基準として2回対称(すなわち180°対称)に配置されている。
また、第2磁性体カバー123bは、主構造部材13の外側において、第2窪部132bに接触して収容され、後側底面が第2窪部132bの底面に対向して接触している。また、第2磁性体カバー123bは、第2磁石121bおよび第2樹脂カバー122bを内部に収容する。また、絶縁材111、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bは、第2磁性体カバー123bの送電電極33a、33b側の端部である前端よりも、送電電極33a、33b側に突出している。
この第2磁性体カバー123bは、第2磁石121bの側面および底面を覆うことで、第2磁石121bの磁界が主構造部材13内の供給回路14、19b、19cおよび機能部21に影響する程度を低減る磁気シールドとして機能する。
主構造部材13は、樹脂製の部材であり、その形状は、図7等に示すように、後側に開いた有底円筒形状である。主構造部材13の中心軸10は、主構造部材13の重心を含み、かつ、前後方向に平行な方向である。主構造部材13の前側の底部には、主構造部材13の前端面131から後側(すなわち、送電シート3とは反対側)に円筒形に窪んだ第1窪部132a、第2窪部132bが形成されている。上述した通り、この第1窪部132a、第2窪部132bに、第1磁界発生部12a、第2磁界発生部12bがそれぞれ収容される。また、図7、図8、図9に示すように、前側の底部には、主構造部材13の中心軸10を含む孔が形成されている。また、第1窪部132a、第2窪部132bは、図12に示すように、全体として、主構造部材13の中心軸10を基準として2回対称の形状になっている。送電シート3から受電器1への給電時、前端面131が送電シート3に平行に対向する。
また、図8に示すように、主構造部材13の内部に、受電側同調整合部14、内部プレート15、ネジ16a、ネジ16b、基板支柱17a、基板支柱17b、ネジ18a、ネジ18b、実装部19、ネジ20a、ネジ20b、給電線41、給電線42が固定的に取り付けられて収容されている。
受電器1が一方側送電電極33a、他方側送電電極33bに対向して位置決めされ、その結果、主構造部材13が送電シート3に取り付けられた際、主構造部材13は、受電シート11、受電側同調整合部14、内部プレート15、ネジ16a、ネジ16b、基板支柱17a、基板支柱17b、ネジ18a、ネジ18b、実装部19、ネジ20a、ネジ20b、機能部21、給電線41、および給電線42を支持する。
受電側同調整合部14は、一方側受電電極112aおよび他方側受電電極112bから成る電極対と整流部19b、DCDC変換器19c、機能部21との同調および整合を実現する回路である。この受電側同調整合部14は、図2、図8に示す通り、コイル14a、トランス14b、コンデンサ14cを有している。
コイル14aは、円筒形状の鉄芯の廻りに1本の銅線が多数回巻回された、略円筒形状の部材である。このコイル14aは、主構造部材13の内部の前端付近に配置され、かつ、図7に示すように、主構造部材13の中心軸10を中心とする周方向において、第1窪部132aと第2窪部132bの2つの間隙のうち、一方の間隙に配置されている。コイル14aの軸方向は、主構造部材13の中心軸10の方向と平行になっている。また、コイル14aの側面が内部プレート15の2つの切り欠き部のうちコイル14a用の切り欠き部に当接することで、内部プレート15および主構造部材13によって支持される。また、コイル14aの上記1本の導線の一端が給電線41の他端に電気的に接続し、他端がトランス14bに電気的に接続する。
トランス14bは、円筒形状の鉄芯の廻りに2本の銅線が多数回巻回された、略円筒形状の部材である。このトランス14bは、図8に示すように、主構造部材13の内部の前端付近に配置され、かつ、図7に示すように、主構造部材13の中心軸10を基準とする周方向において、第1窪部132aと第2窪部132bの間隙のうち、コイル14aが無い他方の間隙に配置されている。トランス14bの軸方向は、主構造部材13の中心軸10方向と平行である。また、トランス14bの側面が内部プレート15の2つの切り欠き部のうちトランス14b用の切り欠き部に当接することで、内部プレート15および主構造部材13によって支持される。図12に示すように、コイル14aとトランス14bは、全体として、主構造部材13の中心軸10を基準として2回対称に配置されている。また、トランス14bの上記2本の導線のうち入力側導線の一端がコイル14aの上記他端に電気的に接続し、他端が給電線42の他端に電気的に接続する。上記2本の導線のうち出力側導線の一端がコンデンサ14cに電気的に接続し、他端が整流部19bに電気的に接続する。
コンデンサ14cは、図7、図8に示すように、後述する基板19aに実装され、一端がトランス14bの出力側導線の上記一端に接続し、他端が整流部19bに接続する。
給電線41は、図2、図7、図9、図11、図12に示すように、一端が一方側受電電極112aの後側面に電気的に接続され、他端が、コイル14aに電気的に接続される。
より具体的には、給電線41は、図9に示すように、一方側受電電極112aの後側面のうち主構造部材13側に露出する面と接続し、そこから、シールド113の中央の孔および主構造部材13の中央の孔を通って、コイル14aの上記1本の導線の上記一端に電気的に接続される。なお、図8では、給電線41の図示は省略している。
給電線42は、図2、図7、図9、図11、図12に示すように、一端が他方側受電電極112bの後側面に電気的に接続され、他端が、トランス14bに電気的に接続される。
より具体的には、給電線42は、図9に示すように、他方側受電電極112bの後側面のうち主構造部材13側に露出する面と接続し、そこから、シールド113の中央の孔および主構造部材13の中央の孔を通って、トランス14bの上記入力側導線の上記他端に電気的に接続される。なお、図8では、給電線42の図示は省略している。
内部プレート15は、樹脂製または金属製の部材であり、図7に示すように、コイル14aの切り欠き部およびトランス14b用の切り欠き部が形成された板形状を有している。この内部プレート15は、ネジ18a、18bによって主構造部材13内に固定されることで、コイル14aおよびトランス14bを支持する。
基板支柱17a、17bは、それぞれ、樹脂製または金属製の棒形状の部材であり、図7に示すように、内部プレート15と基板19aの間に配置される。基板支柱17aの一端がネジ16aによって内部プレート15に固定され、他端がネジ20aによって基板19aに固定される。また、基板支柱17bの一端がネジ16bによって内部プレート15に固定され、他端がネジ20bによって基板19aに固定される。基板支柱17a、17bがこのように固定されることで、内部プレート15と基板19aの間隔が保持される。
実装部19は、主構造部材13の内部およびコイル14a、トランス14bの後側かつ機能部21の前方に配置され、基板19a、整流部19b、DCDC変換器19c等を有している。基板19aには、コンデンサ14c、整流部19b、DCDC変換器19c等が実装されている。
整流部19bは、基板19a上に実装された回路である。整流部19bに2つある入力端の一方がコンデンサ14cの上記他端に電気的に接続し、2つある入力端の他方がトランス14bの出力側導線の他端に電気的に接続する。また、整流部19bに2つある出力端がDCDC変換器19cに接続する。この整流部19bは、受電側同調整合部14から受けた電流を全波整流してDCDC変換器19cに出力する。
DCDC変換器19cは、基板19a上に実装された回路であり、整流部19bから印加された電圧を降圧して機能部21に出力する。
機能部21は、半球形状の部材であり、主構造部材13の後端にネジ22a、22bで固定される。この機能部21は、給電時に、DCDC変換器19cから電力が供給されると、その供給された電力を利用して作動する。機能部21は、例えば、カメラであってもよいし、無線通信機であってもよい。
非接触給電システムの構成は以上の通りである。次に、このような非接触給電システムにおける給電時の作動について説明する。なお、送電シート3は、給電を行う前に、既に壁2に固定されている。また、受電器1は、給電が行われる前は、壁2、送電シート3から離れた場所に置かれている。また、送電シート3は、給電が行われる前から、一方側送電電極33a、他方側送電電極33bは、それぞれ、給電線31a、給電線31bを介して、給電アダプタ5から高電圧かつ高周波の交流が供給され、その交流により、電界を発生している。
給電時には、作業者が、受電器1を持って、受電器1の受電シート11が取り付けられている側を送電シート3に向ける。このとき、作業者は、一方側受電電極112aと一方側送電電極33aが対向し、他方側受電電極112bと他方側送電電極33bが平行に対向するよう、受電器1の位置および姿勢を調整する。この時点では、受電器1と送電シート3は接触していない。
次に、作業者は、現在の姿勢のまま受電器1を送電シート3に近づけ、受電シート11の絶縁材111を送電シート3の絶縁部材30に接触させる。この結果、一方側受電電極112aと一方側送電電極33aが、主構造部材13を挟まず、絶縁材111と絶縁部材30のみを挟んで近接した状態で平行に対向する。また、一方側受電電極112aの前側端面と壁2とが、主構造部材13を挟まず、送電シート3と空気のみを挟んだ状態で、壁2と対向する。また、他方側受電電極112bと他方側送電電極33bが、絶縁材111と絶縁部材30のみを挟んで近接した状態で平行に対向する。
このように近接した状態では、磁力により、第1磁石121aと第2磁石121bが壁2に吸引される。その結果、受電器1全体が送電シート3に対して位置決めされ、作業者が受電シート11から手を離しても、送電シート3に対する受電器1の位置は変化しなくなる。
受電器1が送電シート3に対して位置決めされた状態においては、主構造部材13は、第1磁界発生部12a、第2磁界発生部12bに支持された状態になる。またこのとき、受電シート11、受電側同調整合部14、内部プレート15、ネジ16a、ネジ16b、基板支柱17a、基板支柱17b、ネジ18a、ネジ18b、実装部19、ネジ20a、ネジ20b、機能部21、ネジ22a、ネジ22bは、主構造部材13に支持された状態になる。
このように、主構造部材13は内部に収容する部材を支持するため、および、第1磁界発生部12a、第2磁界発生部12bに支持されるために、高い強度が要求される。その結果、主構造部材13の厚みは、受電シート11に比べて大きくなりがちである。
受電器1が送電シート3に対して位置決めされると、一方側送電電極33aと一方側受電電極112aが容量結合し、他方側送電電極33bと他方側受電電極112bが容量結合する。これにより、一方側受電電極112aおよび他方側受電電極112bが、それぞれ、一方側送電電極33aの電界および他方側送電電極33bの電界を捕捉する。
そして、捕捉された電界に基づく交流が、受電側同調整合部14を介して一方側受電電極112a、他方側受電電極112bから整流部19bに供給され、整流部19bがこの交流を直流に整流してDCDC変換器19cに供給する。そしてDCDC変換器19cが、整流部19bから供給された直流を降圧して機能部21に供給する。そして機能部21は、整流部19bから供給された直流を利用して作動する。
以上説明した通り、第1磁石121a、第2磁石121bは、主構造部材13の外側に配置されている。それにより、第1磁石121a、第2磁石121bは、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bと一方側送電電極33a、他方側送電電極33bとがそれぞれ結合する際、壁2との間に主構造部材13を挟まずに、壁2と対向可能となっている。
このようになっていることで、受電側同調整合部14等を支持するために比較的分厚い部材となっている主構造部材の分だけ、第1磁石121a、第2磁石121bと壁2の間隔を短縮し、第1磁石121a、第2磁石121bと壁2の吸引力をより強くすることができる。第1磁石121a、第2磁石121bと壁2の吸引力を強くすることができれば、受電器1の送電シート3からの脱落、位置ずれの可能性が低減される。
また、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bは、主構造部材13の外側に配置されている。それにより、一方側受電電極112a、112bは、一方側送電電極33a、他方側送電電極33bとそれぞれ容量結合する際、一方側送電電極33a、他方側送電電極33bとの間に主構造部材13を挟まずに一方側送電電極33a、他方側送電電極33bと対向可能となっている。
このように、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bが主構造部材13の外側に配置されており、それにより、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bは、一方側送電電極33a、他方側送電電極33bと容量結合する際、送電素子との間に主構造部材を挟まずに送電素子と対向可能となっている。このようになっていることで、供給回路、1個以上の磁石等を支持するために比較的分厚い部材である主構造部材の分だけ、送電素子と受電素子の間隔を短縮し、容量結合を強くすることができる。
また、一方側送電電極33a、他方側送電電極33bと一方側受電電極112a、他方側受電電極112bの結合は容量結合である。容量結合に用いられる電極は、電磁誘導に用いられるコイルに比べて薄く形成できるので、送電素子と受電素子の距離を縮めることによる効果がより顕著に表れる。
また、主構造部材13は、一方側送電電極33a、他方側送電電極33bと対向する側において、一方側送電電極33a、他方側送電電極33bとは反対の側に窪む第1窪部132a、第2窪部132bを有している。また、第1磁石121a、第2磁石121bは、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bは、それぞれ、第1窪部132a、第2窪部132bに収容される。また、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bは、第1磁石121a、第2磁石121bの一方側送電電極33a、他方側送電電極33b側の端部よりも、一方側送電電極33a、他方側送電電極33b側に突出している。
仮に第1磁石121a、第2磁石121bの一方側送電電極33a、他方側送電電極33b側の端部が一方側受電電極112a、他方側受電電極112bよりも突出していれば、その突出分だけ、一方側送電電極33a、他方側送電電極33bと一方側受電電極112a、他方側受電電極112bの間の距離が長くなってしまう可能性がある。したがって、上記のように、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bは、第1磁石121a、第2磁石121bの一方側送電電極33a、他方側送電電極33b側の端部よりも、一方側送電電極33a、他方側送電電極33b側に突出しているようにすれば、一方側送電電極33a、他方側送電電極33bと一方側受電電極112a、他方側受電電極112bの間に無駄な空間ができることを防ぐことができ、送電距離を短くすることができる。
また、第1磁石121a、第2磁石121bの各々を覆う樹脂部材である第1樹脂カバー122a、第2樹脂カバー122bが設けられている。また、これら第1樹脂カバー122a、第2樹脂カバー122bの各々を覆う磁性体である第1磁性体カバー123a、第2磁性体カバー123bが設けられている。
そして、これら第1樹脂カバー122aおよび第1磁性体カバー123aは、第1磁石121aと主構造部材13の間に介在する。また、第2樹脂カバー122bおよび第2磁性体カバー123bは、第2磁石121bと主構造部材13の間に介在する。
このようになっていることで、第1磁石121a、第2磁石121bから主構造部材13の内部への磁界の漏洩を抑えることができる。ひいては、第1磁石121a、第2磁石121bとコイル14a、トランス14bを含む他の部品との電磁的干渉を防ぐことができる。
また、第1磁石121a、第2磁石121b磁石は、所定の中心軸10を基準として2回対称になっているこのようになっていることで、送電シート3に位置決めされた受電器1にかかる重力のバランスが良好になり易く、安定した位置決め、ひいては安定した受電が可能になる。
また、受電側同調整合部14と一方側受電電極112a、他方側受電電極112bを繋ぐ給電線41、42は、主構造部材13の内部において、受電側同調整合部14から伸び、主構造部材13に形成された孔を通って主構造部材13の外部に出て、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bに接続される。
このようになっていることで、基板や給電線41の曲げが不要なので、給電線41が長寿命化する。また、供給回路14、19b、19cから一方側受電電極112a、他方側受電電極112bまでの線路長さが短くなるので、給電線41、42に加わる外乱によって一方側受電電極112a、他方側受電電極112bの電気的特性が劣化する可能性が低減される。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。本実施形態の非接触給電システムは、第1実施形態の非接触給電システムに対して、壁2を壁4および磁石シート6a、6b、6cに置き換えたものである。
壁4は、第1実施形態の壁2に対して、その材質を変更したものである。壁4は、鉄でも他の磁性体でもなく、例えば木製であってもよいし、モルタル製であってもよいし、樹脂製であってもよい。
この場合、受電器1の第1磁石121a、第1樹脂カバー122aは、磁力によって壁2に吸引されることはない。そこで、本実施形態は、送電シート3の壁4側の面に、磁石シート6a、6b、6cを貼り付け、更に、送電シート3と磁石シート6a、6b、6cを壁4に貼り付ける。
磁石シート6a、6b、6cの各々は、シート形状の永久磁石であり、一方側の面が送電シート3に貼り付けられ、他方側の面が壁4に貼り付けられる。送電シート3に近づけられた第1磁石121a、第2磁石121bと互いに吸引し合うような配置で、送電シート3、壁4に取り付けられる。
このようにすることで、壁4が磁性体でなくても、第1磁石121a、第2樹脂カバー122bが磁石シート6a、6b、6cのいずれかに吸引されることで、受電器1の位置決めが可能になる。なお、磁石シート6a、6b、6cは、磁石シートは給電シートと一体化していてもよい。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。特に、ある量について複数個の値が例示されている場合、特に別記した場合および原理的に明らかに不可能な場合を除き、それら複数個の値の間の値を採用することも可能である。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。また、本発明は、上記各実施形態に対する以下のような変形例も許容される。なお、以下の変形例は、それぞれ独立に、上記実施形態に適用および不適用を選択できる。すなわち、以下の変形例のうち任意の組み合わせを、上記実施形態に適用することができる。
(変形例1)
上記実施形態では、給電アダプタ5は交流の商用電源から電力の供給を受けている。しかし、非接触給電システムが車両に配置される場合、すなわち、壁2が車体である場合は、給電アダプタ5は、交流の商用電源ではなく直流の車載バッテリから電力の供給を受けてもよい。その場合、給電アダプタ5のACDC変換器51は、省略するか昇降圧用のDCDC変換器に置き換える。
(変形例2)
上記実施形態においては、受電器1は、第1磁石121a、第2磁石121bという2個の永久磁石を有している。しかし、受電器1の送電シート3への位置決めのために壁2または磁石シート6a、6b、6cに吸引される磁石の数は、1個でもよいし、3個以上でもよい。
もし、受電器1が有する磁石の数がN個(ただしNは2以上)である場合、それらN個の磁石は、全体として、中心軸10を基準としてN回対称に配置されていれば、受電器1を送電シート3に取り付けるときの重みバランスが良好になる。ひいては、安定した受電が可能になる。
また、受電器1が有する磁石の数がM個(ただしNは1以上)である場合、それらM個の磁石のうち、1個以上(例えば、1個、2個、M個全部)の磁石が、第1磁石121aと同様に、第1樹脂カバー122aと樹脂カバーおよび第1磁性体カバー123aと同じ第1磁性体カバーに覆われていてもよい。
また、受電器1が有するすべての磁石のうち、全部が主構造部材13の外側にあってもよいし、一部のみが主構造部材13の外側にあってもよい。その場合は、主構造部材13の外側にある磁石のみが、特許請求の範囲の磁石に相当する。
(変形例3)
上記実施形態において、受電器1は機能部21の一部に含まれているが、機能部21は受電器1の外部にあって、受電器1から離れていてもよい。
(変形例4)
上記実施形態では、送電シート3は壁2、4に接着剤で固定されているが、接着剤ではなく磁石、ピンなどで壁2、4に取り付けられてもよい。
(変形例5)
上記第2実施形態の磁石シート6a、6b、6cと送電シート3は、一体に形成されていてもよい。
(変形例6)
上記実施形態の一方側送電電極32a、33a、34a、他方側送電電極32b、33b、34b、一方側受電電極112a、他方側受電電極112bは、電界結合方式の非接触給電を行うための送電素子および受電素子として機能している。しかし、送電素子および受電素子は、電界結合方式の非接触給電を行うための素子に限らず、例えば、電磁誘導方式の非接触給電を行うための素子であってもよい。その場合、非接触給電システムにおいては、電磁誘導方式の非接触給電で受電器1に給電される。
1 受電器
2、4 壁
32a、33a、34a 一方側送電電極
32b、33b、34b 他方側送電電極
112a 一方側受電電極
112b 他方側受電電極
132a 第1窪部
132b 第2窪部

Claims (6)

  1. 磁性体(2、6a、6b、6c)に吸引されることで送電素子(33a、33b)に対向して位置決めされ、前記送電素子から得た電力を機能部(21)に供給する受電器であって、
    主構造部材(13)と、
    前記主構造部材に取り付けられ、前記送電素子(33a、33b)と非接触で結合するための受電素子(112a、112b)と、
    前記主構造部材の内部に収容されると共に前記主構造部材に支持され、前記送電素子と前記受電素子の結合を介して前記送電素子から電力を得て前記機能部に供給する供給回路(14、19b、19c)と、
    前記主構造部材に取り付けられると共に前記主構造部材に支持され、当該受電器が前記送電素子に対向して位置決めされる際に前記磁性体に吸引されるための1個以上の磁石(121a、121b)と
    前記1個以上の磁石のうち少なくとも1個を覆うと共に樹脂部材である少なくとも1個の樹脂カバー(122a、122b)と、
    前記少なくとも1個の樹脂カバーの各々を覆うと共に磁性体である少なくとも1個の磁性体カバー(123a、123b)と、を備え、
    前記1個以上の磁石は、前記主構造部材の外側に配置されており、それにより、前記1個以上の磁石は、前記受電素子と前記送電素子とが結合する際、前記磁性体との間に前記主構造部材を挟まずに前記磁性体と対向可能となっている受電器。
  2. 前記受電素子は、前記主構造部材の外側に配置されており、それにより、前記受電素子は、前記送電素子と結合する際、前記送電素子との間に前記主構造部材を挟まずに前記送電素子と対向可能となっている請求項1に記載の受電器。
  3. 前記送電素子は電極であり、
    前記受電素子は電極であり、
    前記送電素子と前記受電素子の結合は容量結合である請求項2に記載の受電器。
  4. 前記主構造部材は、前記送電素子と対向する側において、前記送電素子とは反対の側に窪む窪部(132a、132b)を有し、
    前記1個以上の磁石は、前記窪部に収容され、
    前記受電素子は、前記1個以上の磁石の前記送電素子側の端部よりも、前記送電素子側に突出している請求項1ないし3のいずれか1つに記載の受電器。
  5. 前記1個以上の磁石は、N個の磁石であり、Nは2以上であり、
    前記N個の磁石は、全体として、所定の軸(10)を基準としてN回対称に配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の受電器。
  6. 前記供給回路と前記受電素子とを繋ぐ給電線(41、42)を備え、
    前記給電線は、前記主構造部材の内部において、前記供給回路から伸び、前記主構造部材に形成された孔を通って前記主構造部材の外部に出て、前記受電素子に接続される請求項1ないしのいずれか1つに記載の受電器。
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