JP6467886B2 - 廃水処理方法および廃水処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、廃水処理方法、および当該廃水処理方法に適した廃水処理システムに関する。
生活廃水や工業廃水は、その中に含まれる懸濁物質や有機物等を取り除く処理が施されてから河川などに放流されている。
有機物等を含む廃水の処理方法において、従来の標準活性汚泥法と比較し、膜分離活性汚泥法(MBR)は有効な手段である。ここで、MBRとは、活性汚泥法において最終沈殿槽を設けずに分離膜により固液分離を行う方法である。
しかし、MBRにおいては、生物処理した処理水に膜閉塞を発生させる物質(例えば難分解性物質など)が含まれていると、分離膜の細孔を閉塞させ分離膜を目詰まりさせることがあった。
そこで、MBRにより廃水を処理する際にアミジン系の凝集剤を添加する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。凝集剤は汚泥表面に吸着すると同時に難分解性物質等の有機物を吸着するので、膜閉塞を防止できる。
国際公開第2011/016482号
しかしながら、凝集剤を過剰に添加した場合や、汚泥の量が凝集剤の量に対して少ない場合には、凝集剤が処理水中に残存し、この凝集剤が膜閉塞を引き起こすおそれがあった。また、処理水中に溶解した凝集剤は分離膜を通過することもある。この場合、凝集剤が処理水の汚染の原因となり、処理水の水質が悪化する。
また、凝集剤添加初期の段階においては適切な凝集剤濃度であっても、凝集剤の添加を継続することによって活性汚泥への凝集剤吸着が飽和してしまい、凝集剤が処理水中に残存するようになってしまうおそれがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、分離膜の閉塞を抑制し、水質の高い処理水を得ることができる廃水処理方法および廃水処理システムを提供することを課題とする。
本発明は以下の態様を有する。
[1] 活性汚泥中の微生物による生物処理と、分離膜による固液分離処理とを同一の槽内で行う膜分離活性汚泥法により、前記槽に凝集剤を添加して廃水を処理する方法において、前記凝集剤の添加量に対して、50倍以上のMLSSに相当する量の凝集剤未添加の活性汚泥を前記槽に添加する、廃水処理方法。
[2] 活性汚泥中の微生物による生物処理と、分離膜による固液分離処理とを同一の槽内で行う膜分離活性汚泥法により、前記槽に凝集剤を添加して廃水を処理する方法において、前記槽に供給される直前の廃水中の難分解性物質の量に対して、0.1〜2.75倍量の凝集剤を添加する、廃水処理方法。
[3] 前記槽に供給される直前の廃水中の難分解性物質の量に対して、0.2〜2.5倍量の凝集剤を添加する、[2]に記載の廃水処理方法。
[4] 前記凝集剤の添加量に対して、50倍以上のMLSSに相当する量の凝集剤未添加の活性汚泥を前記槽に添加する、[2]または[3]に記載の廃水処理方法。
[5] 活性汚泥中の微生物による生物処理を行う標準活性汚泥法により廃水を事前に処理し、この処理された廃水を膜分離活性汚泥法により処理し、かつ標準活性汚泥法により発生した余剰汚泥を前記凝集剤未添加の活性汚泥として前記槽に添加する、[1]または[4]に記載の廃水処理方法。
[6] 前記槽に添加する凝集剤未添加の活性汚泥のMLSSが、6000〜35000mg/Lである、[1]、[4]、[5]のいずれか1つに記載の廃水処理方法。
[7] [1]〜[6]のいずれか1つに記載の廃水処理方法によって得られた処理水を逆浸透膜またはナノ濾過膜によって濾過処理する、廃水処理方法。
[8] 前記濾過処理により発生した濃縮水を濃縮処理する、[7]に記載の廃水処理方法。
[9] 活性汚泥中の微生物による生物処理と、分離膜による固液分離処理とを同一の槽内で行う膜分離活性汚泥処理装置を具備する廃水処理システムにおいて、前記槽に、凝集剤を添加する凝集剤添加手段と、凝集剤未添加の活性汚泥を添加する汚泥添加手段とを備え、前記汚泥添加手段は、前記凝集剤の添加量に対して、50倍以上のMLSSに相当する量の凝集剤未添加の活性汚泥を前記槽に添加する、廃水処理システム。
[10] 活性汚泥中の微生物による生物処理と、分離膜による固液分離処理とを同一の槽内で行う膜分離活性汚泥処理装置を具備する廃水処理システムにおいて、前記槽に、凝集剤を添加する凝集剤添加手段を備え、前記凝集剤添加手段は、前記槽に供給される直前の廃水中の難分解性物質の量に対して、0.1〜2.75倍量の凝集剤を添加する、廃水処理システム。
[11] 前記凝集剤添加手段は、前記槽に供給される直前の廃水中の難分解性物質の量に対して、0.2〜2.5倍量の凝集剤を添加する、[10]に記載の廃水処理システム。
[12] 前記槽に、凝集剤未添加の活性汚泥を添加する汚泥添加手段をさらに備え、前記汚泥添加手段は、前記凝集剤の添加量に対して、50倍以上のMLSSに相当する量の凝集剤未添加の活性汚泥を前記槽に添加する、[10]または[11]に記載の廃水処理システム。
[13] 活性汚泥中の微生物による生物処理を行う標準活性汚泥処理装置を膜分離活性汚泥処理装置の上流に具備し、標準活性汚泥処理装置により処理された廃水を前記槽に供給する流路と、標準活性汚泥処理装置により発生した余剰汚泥を前記凝集剤未添加の活性汚泥として前記槽に供給する流路とを備える、[9]または[12]に記載の廃水処理システム。
[14] 前記槽に添加する凝集剤未添加の活性汚泥のMLSSが、6000〜35000mg/Lである、[9]、[12]、[13]のいずれか1つに記載の廃水処理システム。
[15] 膜分離活性汚泥処理装置により固液分離された処理水を濾過処理する逆浸透膜濾過装置またはナノ濾過膜濾過装置をさらに具備する、[9]〜[14]のいずれか1つに記載の廃水処理システム。
[16] 前記逆浸透膜濾過装置またはナノ濾過膜濾過装置により発生した濃縮水を濃縮処理する蒸発濃縮装置をさらに具備する、[15]に記載の廃水処理システム。
本発明の廃水処理方法および廃水処理システムによれば、分離膜の閉塞を抑制し、水質の高い処理水を得ることができる。
本発明の廃水処理システムの一実施形態を示す概略構成図である。 本発明の廃水処理システムの他の実施形態を示す概略構成図である。
〔廃水処理方法〕
本発明の廃水処理方法は、膜分離活性汚泥法(MBR)により廃水を処理するに際して、処理を行う槽(膜分離槽)に凝集剤を添加する方法である。本発明の廃水処理方法としては、例えば下記の第1の態様、第2の態様が挙げられる。
(A)本発明の廃水処理方法の第1の態様:
凝集剤の添加量に対して、50倍以上のMLSSに相当する量の凝集剤未添加の活性汚泥を膜分離槽に添加する廃水処理方法。
(B)本発明の廃水処理方法の第2の態様:
膜分離槽に供給される直前の廃水中の難分解性物質の量に対して、0.1〜2.75倍量の凝集剤を添加する廃水処理方法。
以下、本発明の第1の態様および第2の態様について、具体的な実施形態を示しながら説明する。
<A.第1の態様における廃水処理システムの実施形態>
図1は、本発明の廃水処理方法の第1の態様における本発明の廃水処理システムの一実施形態を示す概略構成図である。
この廃水処理システムは、原水槽(図示略)からの廃水を活性汚泥中の微生物によって生物処理すると同時に、分離膜として膜モジュール15によって汚泥と処理水(透過水)とに固液分離処理する膜分離活性汚泥処理装置10を具備する。
(膜分離活性汚泥処理装置)
膜分離活性汚泥処理装置10は、膜分離槽(第1の曝気槽)11と;膜分離槽11内の底部近傍に配置された散気管12と;散気管12にエアを供給するブロア13と;散気管12とブロア13とを接続するエア導入管14と;膜分離槽11内かつ散気管12の上方に配置された膜モジュール15と;膜分離槽11に凝集剤を添加する凝集剤添加手段16と;膜分離槽11に凝集剤未添加の活性汚泥を添加する汚泥添加手段17と;処理水流路51の途中に設けられ、膜モジュール15内を減圧にすることによって汚泥と処理水(透過水)との固液分離を行い、かつ処理水を膜分離槽11の外へ送り出す吸引ポンプ18と;原水槽からの廃水を膜分離活性汚泥処理装置10に供給する廃水流路50と;膜分離活性汚泥処理装置10からの処理水を排出する処理水流路51と;膜分離活性汚泥処理装置10からの余剰汚泥を排出する余剰汚泥流路52とを備える。
膜モジュール15としては、公知の濾過膜を備えた公知の膜モジュールが挙げられる。 濾過膜の種類としては、精密濾過膜(MF膜)または限外濾過膜(UF膜)が好ましい。濾過膜の形状としては、中空糸膜、平膜、管状膜、袋状膜等が挙げられる。これらのうち、容積ベースで比較した場合に膜面積の高度集積が可能であることから、中空糸膜が好ましい。
濾過膜の材質としては、有機材料(セルロース、ポリオレフィン、ポリスルフォン、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタクリレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレン等)、金属(ステンレス等)、無機材料(セラミック等)が挙げられる。濾過膜の材質は、廃水の性状に応じて適宜選択する。
濾過膜の孔径は、処理の目的に応じて適宜選択すればよい。MBRにおいて、濾過膜の孔径は、0.001〜3μmが好ましい。孔径が0.001μm以上であれば、膜の抵抗が大きくなるのを抑制できる。孔径が3μm以下であれば、活性汚泥を十分に分離することができ、処理水の水質を良好に維持できる。濾過膜の孔径は、精密濾過膜の範囲とされる0.04〜1.0μmがより好ましい。
膜分離活性汚泥処理装置10においては、散気管12と膜モジュール15とが一体化された膜ユニットを用いてもよい。このような膜ユニットとしては、例えば特開2013−202524号公報に記載の膜ユニットなどが挙げられる。
凝集剤添加手段16は、凝集剤を膜分離槽11に供給する凝集剤流路16aと;凝集剤流路16aの途中に設けられ、凝集剤を膜分離槽11に送り出すポンプ16bとを備える。
汚泥添加手段17は、凝集剤未添加の活性汚泥を膜分離槽11に供給する汚泥流路17aと;汚泥流路17aの途中に設けられ、凝集剤未添加の活性汚泥を膜分離槽11に送り出すポンプ17bとを備える。
(標準活性汚泥処理装置)
廃水処理システムは、図2に示すように、膜分離活性汚泥処理装置10の上流に、原水槽(図示略)からの廃水を活性汚泥中の微生物によって生物処理する標準活性汚泥処理装置20をさらに具備していてもよい。
なお、図2において図1と同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
標準活性汚泥処理装置20は、活性汚泥槽(第2の曝気槽)21と;活性汚泥槽21内の底部近傍に配置された散気管22と;散気管22にエアを供給するブロア23と;散気管22とブロア23とを接続するエア導入管24と;活性汚泥槽21にて生物処理された活性汚泥槽混合水を汚泥と上澄み液とに固液分離する沈殿槽25と;原水槽からの廃水を活性汚泥槽21に供給する廃水流路50と;活性汚泥槽21にて生物処理された活性汚泥槽混合水を沈殿槽25に移送する活性汚泥槽混合水流路53と;沈殿槽25からの上澄み液を膜分離活性汚泥処理装置10に移送する上澄み液流路54と;沈殿槽25からの余剰汚泥を排出する余剰汚泥流路55と;沈殿槽25からの余剰汚泥の一部を活性汚泥槽21に返送する返送汚泥流路56と;沈殿槽25からの余剰汚泥の一部を凝集剤未添加の活性汚泥として膜分離槽11に供給する供給汚泥流路57とを備える。
沈殿槽25は、活性汚泥槽21から移送された活性汚泥槽混合水を、重力沈降によって汚泥と上澄み液とに固液分離できるものであればよく、特に限定はされない。沈殿槽25は、一般的な沈殿池であってもよい。
図2に示す廃水処理システムでは、供給汚泥流路57と、供給汚泥流路57の途中に設けられ、凝集剤未添加の活性汚泥を膜分離槽11に送り出すポンプ17bとで汚泥添加手段17を構成している。
(濾過装置)
廃水処理システムは、図2に示すように、膜モジュール15を透過し、処理水流路51から排出された処理水(透過水)を濾過処理する濾過装置30をさらに具備していてもよい。
濾過装置30は、濾過装置本体31と;濾過装置本体31を透過した精製水を排出する精製水流路58と;濾過装置本体31を透過しなかった濃縮水を排出する濃縮水流路59とを備える。
濾過装置本体31としては、逆浸透膜モジュールまたはナノ濾過膜モジュールを備えたものが挙げられる。ここで、濾過装置本体31として逆浸透膜モジュールを備える濾過装置30を逆浸透膜濾過装置ともいい、濾過装置本体31としてナノ濾過膜モジュールを備える濾過装置30をナノ濾過膜濾過装置ともいう。
逆浸透膜モジュールは、逆浸透膜を透過した精製水と逆浸透膜を透過しない濃縮水とを分離できる形態であればよく、特に限定はされない。
逆浸透膜モジュールとしては、例えば、集水管のまわりに逆浸透膜を巻き回した円柱状の逆浸透膜エレメントを円筒状のケーシングに収納した、いわゆるスパイラル型逆浸透膜モジュール等が挙げられる。
逆浸透膜の材質としては、ポリアミド、ポリスルフォン、セルロースアセテート等が挙げられ、芳香族ポリアミド又は架橋芳香族ポリアミドを含むポリアミドが好ましい。
ナノ濾過膜モジュールは、ナノ濾過膜を透過した精製水とナノ濾過膜を透過しない濃縮水とを分離できる形態であればよく、特に限定はされない。
ナノ濾過膜モジュールとしては、例えば、集水管のまわりにナノ濾過膜を巻き回した円柱状のナノ濾過膜エレメントを円筒状のケーシングに収納した、いわゆるスパイラル型ナノ濾過膜モジュール等が挙げられる。
ナノ濾過膜の材質としては、ポリエチレン系、芳香族ポリアミド系や架橋ポリアミド系を含むポリアミド系、脂肪族アミン縮合系ポリマー、複素環ポリマー系、ポリビニルアルコール系、酢酸セルロース系ポリマー等が挙げられる。
(蒸発濃縮装置)
廃水処理システムは、図2に示すように、濾過装置本体31を透過しなかった濃縮水を濃縮処理する蒸発濃縮装置40をさらに具備していてもよい。
蒸発濃縮装置40は、蒸発器41と;蒸発器41にて蒸発し、凝縮された凝縮水を排出する凝縮水流路60と;蒸発器41にて濃縮された濃縮廃水を排出する濃縮廃水流路61とを備える。
蒸発器41は、濃縮水を加熱して濃縮できる形態であればよく、特に限定はされない。
<A.第1の態様における廃水処理方法の実施形態>
図1の廃水処理システムを用いた廃水処理方法は、下記のステップ(b)を有し、図2の廃水処理システムを用いた廃水処理方法は下記のステップ(b)と、必要に応じて下記の(a)、(c)、(d)を有する。
(a)標準活性汚泥処理装置20にて、原水槽(図示略)からの廃水を活性汚泥中の微生物によって生物処理するステップ。
(b)膜分離活性汚泥処理装置10にて、原水槽(図示略)からの廃水またはステップ(a)にて処理された廃水(上澄み液)を活性汚泥中の微生物によって生物処理すると同時に、膜モジュール15によって汚泥と処理水(透過水)とに固液分離するステップ。
(c)濾過装置30にて、膜モジュール15を透過した処理水(透過水)を逆浸透膜またはナノ濾過膜によって濾過処理するステップ。
(d)蒸発濃縮装置40にて、濾過装置本体31を透過しなかった濃縮水を濃縮処理するステップ。
(廃水)
廃水処理システムにて処理される廃水は、通常、易分解性物質や難分解性物質等の有機物を含んでいる。このような廃水としては、例えば生活廃水、工業廃水(化学、製薬、製紙、飲料、製油、半導体、電子等)、畜産廃水などが挙げられる。
廃水は、あらかじめ粗大な浮遊物質、土砂等を除去したり、pHを調整したり、希釈したりしてもよい。
(ステップ(a))
ステップ(b)において処理される廃水は、事前に標準活性汚泥処理装置20で処理してもよい。
ステップ(a)では、まず、原水槽(図示略)に貯留された廃水を、廃水流路50を経て標準活性汚泥処理装置20の活性汚泥槽21に供給する。
活性汚泥槽21においては、ブロア23を作動させて散気管22からエアを導入し、活性汚泥中の微生物に酸素を与えることによって廃水の生物処理を行う。
ついで、活性汚泥槽21にて生物処理された活性汚泥槽混合水を、活性汚泥槽混合水流路53を経て沈殿槽25に移送する。
沈殿槽25においては、活性汚泥槽混合水を、重力沈降によって汚泥と上澄み液とに固液分離する。
沈殿槽25の上澄み液は、ステップ(b)において処理される廃水として、上澄み液流路54を経て膜分離活性汚泥処理装置10に移送される。
一方、分離された余剰汚泥は、余剰汚泥流路55を経て排出される。また、余剰汚泥には、微生物が含まれているため、余剰汚泥の一部を、返送汚泥流路56を経て活性汚泥槽21に返送し、再び廃水の生物処理に用いる。さらに、標準活性汚泥処理装置20にて発生した余剰汚泥には凝集剤が添加されていないので、余剰汚泥の一部を凝集剤未添加の活性汚泥として、供給汚泥流路57を経て膜分離活性汚泥処理装置10の膜分離槽11に供給することが好ましい。
(ステップ(b))
廃水処理方法がステップ(a)を有さない場合は、原水槽(図示略)に貯留された廃水を、廃水流路50を経て膜分離活性汚泥処理装置10の膜分離槽11に供給する。
廃水処理方法がステップ(a)を有する場合は、ステップ(a)にて処理された廃水(上澄み液)を、上澄み液流路54を経て膜分離活性汚泥処理装置10の膜分離槽11に供給する。
膜分離槽11においては、ブロア13を作動させて散気管12からエアを導入し、活性汚泥中の微生物に酸素を与えることによって廃水の生物処理を行う。
また、膜分離槽11においては、吸引ポンプ18を作動させて膜モジュール15内を減圧にすることによって、混合水を汚泥と処理水(透過水)とに固液分離する。この際、散気管12からエアを膜モジュール15に導入することによって、膜モジュール15の分離膜(例えば中空糸膜など)の表面を洗浄しながら、効率よく固液分離を行うことができる。
ステップ(b)では、凝集剤添加手段16により膜分離槽11に凝集剤を添加して廃水を処理する。
凝集剤の添加量は、廃水中の有機物(特に難分解性物質)を凝集できる量であれば特に制限されないが、例えば膜分離槽11に供給される直前の廃水中の難分解性物質の量に対して、0.1〜2.75倍量が好ましく、0.2〜2.5倍量がより好ましく、0.25〜2.0倍量が特に好ましい。
また、ステップ(b)では、汚泥添加手段17により膜分離槽11に凝集剤未添加の活性汚泥を添加する。廃水処理方法がステップ(a)を有する場合は、標準活性汚泥処理装置20にて発生した余剰汚泥の一部を凝集剤未添加の活性汚泥として、供給汚泥流路57を経て膜分離活性汚泥処理装置10の膜分離槽11に供給することが好ましい。
凝集剤未添加の活性汚泥の添加量は、膜分離槽11に添加される凝集剤の添加量に対して、50倍以上のMLSSに相当する量である。凝集剤未添加の活性汚泥の添加量が50倍以上であれば、膜分離槽11内には十分な量の活性汚泥が存在していることになるので、膜分離槽11に凝集剤を過剰に添加しても凝集剤が活性汚泥に吸着していき、処理水中に残存しにくくなる。しかも、凝集剤が活性汚泥に吸着する際に難分解性物質等の有機物も吸着する。よって、凝集剤や難分解性物質等による膜モジュール15の膜閉塞を抑制できる。また、上述したように、処理水中に溶解した凝集剤は膜モジュール15を通過する場合があり、凝集剤が処理水の汚染の原因となることがある。
しかし、凝集剤未添加の活性汚泥に凝集剤を吸着させれば、処理水中に溶解する凝集剤の割合も軽減できるので、膜モジュール15を通過する凝集剤の割合が少なくなる。よって、水質の高い処理水が得られる。
処理水中への凝集剤の残存抑制効果は、凝集剤未添加の活性汚泥の添加量が多くなるほど得られやすくなる傾向にある。ただし、凝集剤未添加の活性汚泥を過剰に添加することは、(i)汚泥添加手段17が大型化する、(ii)膜分離槽11の菌叢を乱すおそれがあり、生物処理が円滑に行われにくくなる、(iii)凝集剤が活性汚泥に優先的に吸着してしまい、凝集剤の本来の目的である難分解性物質等の膜閉塞物質の除去効果が低下する、といった問題が生じるおそれがある。よって、凝集剤未添加の活性汚泥の添加量は、膜分離槽11に添加される凝集剤の添加量に対して、200倍以下のMLSSに相当する量が好ましい。
なお、「凝集剤未添加の活性汚泥」とは、凝集剤が添加されていない、すなわち表面などに凝集剤が付着していない活性汚泥のことである。
また、「MLSS」とは、活性汚泥の濃度の指標であり、JIS K 0102にしたがい、活性汚泥を蒸発・乾燥させた後の残量を測定することで求められる。
ステップ(b)において膜分離槽11に添加する凝集剤未添加の活性汚泥のMLSSは、6000〜35000mg/Lであることが好ましく、8000〜12000mg/Lであることがより好ましい。凝集剤未添加の活性汚泥のMLSSが薄すぎると、大量の凝集剤未添加の活性汚泥を膜分離槽11に添加することになり、コストが増える。一方、凝集剤未添加の活性汚泥のMLSSが濃すぎると粘度が高くなり、凝集剤未添加の活性汚泥の供給に手間がかかる。また、汚泥流路17a、供給汚泥流路57、ポンプ17bが閉塞する場合がある。
ステップ(b)において、膜モジュール15にて分離された余剰汚泥は、余剰汚泥流路52を経て排出される。なお、余剰汚泥には微生物が含まれているため、余剰汚泥の一部を、膜分離活性汚泥処理装置10に返送し、再び廃水の生物処理に用いてもよい。
ステップ(b)で用いられる凝集剤としては特に限定されないが、高分子凝集剤が好ましい。高分子凝集剤は微小フロックを架橋によって粗大フロックにする作用を有する。また、高分子凝集剤には、凝集剤の有する吸着活性基によって、ノニオン系、アニオン系およびカチオン系などがある。特に、処理効率の観点から、ステップ(b)で用いられる凝集剤としては下記式(1)および/または(2)で表されるアミジン構造単位を有するカチオン性重合体を有効成分として含有するアミジン系凝集剤が好ましい。
なお、本発明において「有効成分」とは、凝集剤100質量%中のカチオン性重合体の含有量を意味し、通常、10〜100質量%含有するのが好ましい。
Figure 0006467886
式(1)、(2)中、R〜Rは各々水素原子またはメチル基であり、同一であってもよく、異なっていてもよい。
、Yは各々陰イオンであり、同一であってもよく、異なっていてもよい。陰イオンとしては、例えば、Cl、Br、1/2SO 2−、CH(CO)O、H(CO)Oなどが挙げられる。中でもClが好ましい。
このようなカチオン性重合体の製造方法としては特に制限されないが、例えば、一級アミノ基または変換反応により一級アミノ基が生成し得る置換アミノ基を有するエチレン性不飽和モノマーと、アクリロニトリルまたはメタアクリロニトリルのニトリル類との共重合体を製造し、酸加水分解後、該共重合体中のシアノ基と一級アミノ基を反応させてアミジン化する方法が挙げられる。
カチオン性重合体は、最も典型的には、N−ビニルホルムアミドとアクリロニトリルとを共重合させ、生成した共重合体を、通常、水懸濁液として塩酸の存在下に加熱して置換アミノ基と隣接するシアノ基からアミジン構造単位を形成させることにより製造されるのが好ましい。そして、共重合に供するN−ビニルホルムアミドとアクリロニトリルとのモル比、及び共重合体のアミジン化条件を選択することにより、各種の組成のカチオン性重合体が得られる。
カチオン性重合体は、当該カチオン性重合体100モル%中、上記式(1)および/または(2)で表されるアミジン構造単位を繰り返し単位として5〜90モル%含有するのが好ましい。アミジン構造単位の含有率が5モル%未満であると、アミジン構造単位の含有量が少なすぎるため、このカチオン性重合体を凝集剤として使用する際に、使用量が多くなる。一方、アミジン構造単位の含有率が90モル%を超えるものは、上述した方法で製造することが困難である。アミジン構造単位の含有率の下限値は、10モル%以上がより好ましく、15モル%以上がさらに好ましく、20モル%以上が特に好ましい。また、アミジン構造単位の含有率の上限値は、85モル%以下がより好ましく、80モル%以下がさらに好ましい。
なお、カチオン性重合体は、上述した方法により製造すると、前記アミジン構造単位以外にも、下記式(3)〜(5)で表される単位を含有する場合がある。
Figure 0006467886
式(3)〜(5)中、R、R、Rは各々水素原子またはメチル基であり、同一であってもよく、異なっていてもよい。
は炭素数1〜4のアルキル基または水素原子である。
は陰イオンである。陰イオンとしては、上記式(1)、(2)の説明において先に例示した陰イオンと同様である。
カチオン性重合体が上記式(3)〜(5)で表される単位を含有する場合、通常、当該カチオン性重合体100モル%中、上記式(3)で表される繰り返し単位を0〜40モル%、上記式(4)で表される繰り返し単位を0〜70モル%、上記式(5)で表される繰り返し単位を0〜70モル%含有する。
上記式(1)および/または(2)で表されるアミジン構造単位、および上記式(3)〜(5)で表される単位の組成は、エチレン性不飽和モノマーとニトリル類との重合モル比や、アミジン化反応の条件(温度や時間)によって調整できる。
また、これらの組成は、カチオン性重合体の13C−NMR(13C−核磁気共鳴)を測定することにより求めることができ、具体的には、各繰り返し単位に対応した13C−NMRスペクトルのピーク(シグナル)の積分値より算出できる。
(ステップ(c))
ステップ(b)において、膜モジュール15を透過した処理水(透過水)は、そのまま外部に放流してもよいが、処理水流路51を経て濾過装置30に移送し、逆浸透膜またはナノ濾過膜によって濾過処理することが好ましい。
濾過装置30において、逆浸透膜またはナノ濾過膜を透過した処理水は精製水となり、精製水流路58から排出される。一方、逆浸透膜またはナノ濾過膜を透過しなかった処理水は、濃縮水となって濃縮水流路59から排出される。
(ステップ(d))
ステップ(c)において、逆浸透膜またはナノ濾過膜を透過しなかった処理水(濃縮水)は、そのまま外部に放流してもよいが、濃縮水流路59を経て蒸発濃縮装置40に移送し、濃縮処理することが好ましい。
蒸発濃縮装置40において、蒸発器41に送られた濃縮水は、図示略の伝熱器により加熱され蒸発し、水蒸気となる。水蒸気は図示略の冷却器により冷却されて凝縮し、凝縮水となり、凝縮水流路60から排出される。蒸発器41にて濃縮された濃縮水は濃縮廃水として濃縮廃水流路61から排出される。
蒸発濃縮装置40にて濃縮水を濃縮処理するに際して、蒸発濃縮装置40の腐食防止を目的として、濃縮水に水酸化ナトリウム等のアルカリを添加してもよい。
濃縮廃水は、そのまま外部に排出してもよいが、通常は、乾燥して固形物の状態にしてから排出される。
(作用効果)
以上説明した本発明の廃水処理方法および廃水処理システムの第1の態様にあっては、MBRにより、凝集剤を添加して廃水を処理する際に、特定量の凝集剤未添加の活性汚泥を膜分離槽に添加する。よって、膜分離槽内には十分な量の活性汚泥が存在していることになるので、膜分離槽に凝集剤を過剰に添加しても凝集剤が活性汚泥に吸着していき、処理水中に残存しにくくなる。しかも、凝集剤が活性汚泥に吸着する際に難分解性物質等の有機物も吸着する。よって、凝集剤や難分解性物質等による膜モジュールの膜閉塞を抑制できる。また、凝集剤未添加の活性汚泥に凝集剤を吸着させれば、処理水中に溶解する凝集剤の割合も軽減できるので、膜モジュールを通過する凝集剤の割合が少なくなる。よって、水質の高い処理水が得られる。
(他の実施形態)
なお、本発明の廃水処理方法および廃水処理システムの第1の態様は、図示例の廃水処理システムおよびこれを利用した廃水処理方法に限定されない。
例えば、図2に示す廃水処理システムでは、標準活性汚泥処理装置20により発生した余剰汚泥の一部を、凝集剤未添加の活性汚泥として膜分離活性汚泥処理装置10の膜分離槽11に供給しているが、活性汚泥槽21中の活性汚泥を凝集剤未添加の活性汚泥として膜分離槽11に供給してもよい。ただし、余剰汚泥を凝集剤未添加の活性汚泥として添加した方が、廃棄処分される余剰汚泥の量を減らすことができるので好ましい。
<B.第2の態様における廃水処理システムの実施形態>
本発明の廃水処理方法の第2の態様における本発明の廃水処理システムは、図1に示すように、原水槽(図示略)からの廃水を活性汚泥中の微生物によって生物処理すると同時に、分離膜として膜モジュール15によって汚泥と処理水(透過水)とに固液分離処理する膜分離活性汚泥処理装置10を具備する。
また、廃水処理システムは、図2に示すように、膜分離活性汚泥処理装置10の上流に、標準活性汚泥処理装置20を具備していてもよいし、膜分離活性汚泥処理装置10の下流に濾過装置30や蒸発濃縮装置40を具備していてもよい。
膜分離活性汚泥処理装置10、標準活性汚泥処理装置20、濾過装置30、蒸発濃縮装置40としては、第1の態様における廃水処理システムの実施形態の説明において先に例示した各装置が挙げられる。
<B.第2の態様における廃水処理方法の実施形態>
図1の廃水処理システムを用いた廃水処理方法は、下記のステップ(b)を有し、図2の廃水処理システムを用いた廃水処理方法は下記のステップ(b)と、必要に応じて下記の(a)、(c)、(d)を有する。
(a)標準活性汚泥処理装置20にて、原水槽(図示略)からの廃水を活性汚泥中の微生物によって生物処理するステップ。
(b)膜分離活性汚泥処理装置10にて、原水槽(図示略)からの廃水またはステップ(a)にて処理された廃水(上澄み液)を活性汚泥中の微生物によって生物処理すると同時に、膜モジュール15によって汚泥と処理水(透過水)とに固液分離するステップ。
(c)濾過装置30にて、膜モジュール15を透過した処理水(透過水)を逆浸透膜またはナノ濾過膜によって濾過処理するステップ。
(d)蒸発濃縮装置40にて、濾過装置本体31を透過しなかった濃縮水を濃縮処理するステップ。
(廃水)
廃水処理システムにて処理される廃水は、第1の態様における廃水と同じであり、ここでの説明を省略する。
(ステップ(a))
ステップ(a)は、第1の態様におけるステップ(a)と同じステップであり、ここでの説明を省略する。
(ステップ(b))
廃水処理方法がステップ(a)を有さない場合は、原水槽(図示略)に貯留された廃水を、廃水流路50を経て膜分離活性汚泥処理装置10の膜分離槽11に供給する。
廃水処理方法がステップ(a)を有する場合は、ステップ(a)にて処理された廃水(上澄み液)を、上澄み液流路54を経て膜分離活性汚泥処理装置10の膜分離槽11に供給する。
膜分離槽11においては、ブロア13を作動させて散気管12からエアを導入し、活性汚泥中の微生物に酸素を与えることによって廃水の生物処理を行う。
また、膜分離槽11においては、吸引ポンプ18を作動させて膜モジュール15内を減圧にすることによって、混合水を汚泥と処理水(透過水)とに固液分離する。この際、散気管12からエアを膜モジュール15に導入することによって、膜モジュール15の分離膜(例えば中空糸膜など)の表面を洗浄しながら、効率よく固液分離を行うことができる。
ステップ(b)では、凝集剤添加手段16により膜分離槽11に凝集剤を添加して廃水を処理する。
凝集剤の添加量は、膜分離槽11に供給される直前の廃水中の難分解性物質の濃度(CODcr−BOD)から求められる難分解性物質の量に対して0.1〜2.75倍量であり、0.2〜2.5倍量が好ましく、0.25〜2.0倍量がより好ましい。凝集剤の添加量が0.1倍量以上であれば、凝集剤の効果、すなわち、凝集剤が汚泥表面に吸着すると同時に難分解性物質等の有機物を吸着する効果が十分に得られるので、難分解性物質等による膜モジュール15の膜閉塞を防止できる。
凝集剤の効果は、凝集剤の添加量が多くなるほど得られやすくなる傾向にある。ただし、凝集剤を過剰に添加すると、上述したように凝集剤が処理水中に残存し、この凝集剤が膜閉塞を引き起こしたり、凝集剤が処理水の汚染の原因となり処理水の水質が悪化したりするおそれがある。凝集剤の添加量が2.75倍量以下であれば、凝集剤が処理水中に残存しにくくなり、凝集剤による膜モジュール15の膜閉塞を抑制できる。また、水質の高い処理水が得られる。
なお、「CODcr」とは、二クロム酸カリウムによる酸素消費量であり、JIS K 0102にしたがって測定する。
また、「BOD」とは、5日間生物化学的酸素要求量であり、JIS K 0102にしたがって測定する。
また、ステップ(b)では、汚泥添加手段17により膜分離槽11に凝集剤未添加の活性汚泥を添加してもよい。廃水処理方法がステップ(a)を有する場合は、標準活性汚泥処理装置20にて発生した余剰汚泥の一部を凝集剤未添加の活性汚泥として、供給汚泥流路57を経て膜分離活性汚泥処理装置10の膜分離槽11に供給することが好ましい。
凝集剤未添加の活性汚泥の添加量は、膜分離槽11に添加される凝集剤の添加量に対して、50倍以上のMLSSに相当する量であることが好ましい。凝集剤未添加の活性汚泥の添加量が50倍以上であれば、膜分離槽11内には十分な量の活性汚泥が存在していることになるので、膜分離槽11に凝集剤を過剰に添加しても凝集剤が活性汚泥に吸着していき、処理水中により残存しにくくなる。しかも、凝集剤が活性汚泥に吸着する際に難分解性物質等の有機物も吸着する。よって、凝集剤や難分解性物質等による膜モジュール15の膜閉塞を抑制できる。また、凝集剤未添加の活性汚泥に凝集剤を吸着させれば、処理水中に溶解する凝集剤の割合もより軽減できるので、膜モジュール15を通過する凝集剤の割合がより少なくなる。よって、水質の高い処理水が得られやすくなる。
処理水中への凝集剤の残存抑制効果は、凝集剤未添加の活性汚泥の添加量が多くなるほど得られやすくなる傾向にある。ただし、凝集剤未添加の活性汚泥を過剰に添加することは、(i)汚泥添加手段17が大型化する、(ii)膜分離槽11の菌叢を乱すおそれがあり、生物処理が円滑に行われにくくなる、(iii)凝集剤が活性汚泥に優先的に吸着してしまい、凝集剤の本来の目的である難分解性物質等の膜閉塞物質の除去効果が低下する、といった問題が生じるおそれがある。よって、凝集剤未添加の活性汚泥の添加量は、膜分離槽11に添加される凝集剤の添加量に対して、200倍以下のMLSSに相当する量が好ましい。
ステップ(b)において膜分離槽11に添加する凝集剤未添加の活性汚泥のMLSSは、6000〜35000mg/Lであることが好ましく、8000〜12000mg/Lであることがより好ましい。凝集剤未添加の活性汚泥のMLSSが薄すぎると、大量の凝集剤未添加の活性汚泥を膜分離槽11に添加することになり、コストが増える。一方、凝集剤未添加の活性汚泥のMLSSが濃すぎると粘度が高くなり、凝集剤未添加の活性汚泥の供給に手間がかかる。また、汚泥流路17a、供給汚泥流路57、ポンプ17bが閉塞する場合がある。
ステップ(b)において、膜モジュール15にて分離された余剰汚泥は、余剰汚泥流路52を経て排出される。また、余剰汚泥には微生物が含まれているため、余剰汚泥の一部を、膜分離活性汚泥処理装置10に返送し、再び廃水の生物処理に用いてもよい。
ステップ(b)で用いられる凝集剤としては、第1の態様において説明したアミジン系凝集剤が挙げられる。
(ステップ(c))
ステップ(c)は、第1の態様におけるステップ(c)と同じステップであり、ここでの説明を省略する。
(ステップ(d))
ステップ(d)は、第1の態様におけるステップ(d)と同じステップであり、ここでの説明を省略する。
(作用効果)
以上説明した本発明の廃水処理方法および廃水処理システムの第2の態様にあっては、MBRにより廃水を処理する際に、膜分離槽に供給される直前の難分解性物質の量に対して特定量の凝集剤を膜分離槽に添加する。よって、難分解性物質等の有機物が凝集剤に吸着されるので、難分解性物質等による膜モジュールの膜閉塞を防止できる。しかも、凝集剤の添加量が適量であるため、処理水中に凝集剤が残存しにくくなり、凝集剤による膜モジュールの膜閉も抑制できる。また、水質の高い処理水が得られる。
(他の実施形態)
なお、本発明の廃水処理方法および廃水処理システムの第2の態様は、図示例の廃水処理システムおよびこれを利用した廃水処理方法に限定されない。
例えば、図1、2に示す廃水処理システムの膜分離活性汚泥処理装置10は、膜分離槽11に凝集剤未添加の活性汚泥を添加する汚泥添加手段17を備えているが、汚泥添加手段17を省略してもよい。すなわち、本発明の廃水処理方法の第2の態様においては、ステップ(a)において、凝集剤未添加の活性汚泥を膜分離槽11に添加しなくてもよい。
また、図2に示す廃水処理システムでは、標準活性汚泥処理装置20により発生した余剰汚泥の一部を、凝集剤未添加の活性汚泥として膜分離活性汚泥処理装置10の膜分離槽11に供給しているが、活性汚泥槽21中の活性汚泥を凝集剤未添加の活性汚泥として膜分離槽11に供給してもよい。ただし、余剰汚泥を凝集剤未添加の活性汚泥として添加した方が、廃棄処分される余剰汚泥の量を減らすことができるので好ましい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(凝集剤)
凝集剤として、ポリアミジン系高分子凝集剤(三菱レイヨン株式会社製、「KP7000」)を用いた。
〔例1〕
膜分離槽に、MLSSを8000mg/Lに調整した凝集剤未添加の活性汚泥を100mL供給した。この膜分離槽の活性汚泥100mLに対し、濃度0.3質量%に調整した凝集剤を、活性汚泥中での濃度が30mg/Lになるように添加した。すなわち、膜分離槽内の活性汚泥のMLSSに相当する量(MLSS量)は800mgであり、凝集剤の添加量は3mgである。
ついで、マグネチックスターラーにて穏やかに30分間攪拌した後、中空糸膜(三菱レイヨン株式会社製、「ステラポアSADF」)にて濾過した。
濾過液中のTOC(全有機炭素)濃度を測定した。結果を表1に示す。
なお、例1および以下の例2〜4は実施例に相当し、例5〜7は比較例に相当する。
〔例2〜7〕
活性汚泥中での濃度が表1に示すように凝集剤の添加量を変更した以外は、例1と同様にして濾過液中のTOC濃度を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0006467886
表1の結果から明らかなように、活性汚泥中での凝集剤の添加量に対して凝集剤未添加の活性汚泥のMLSS量が50倍以上である例1〜4の場合、濾過液中のTOC濃度が1mg/L未満であった。これは、凝集剤が活性汚泥に吸着され、濾過液中にほとんど残存していないこと、および濾過液は水質が高いことを意味する。
対して、活性汚泥中での凝集剤の添加量に対して凝集剤未添加の活性汚泥のMLSS量が50倍未満である例5〜7の場合、濾過液中のTOC濃度が10mg/L以上であった。
これらの結果より、MBRにより凝集剤を添加して廃水を処理する際に、凝集剤の添加量に対して50倍以上のMLSSに相当する量の凝集剤未添加の活性汚泥を添加すれば、膜分離槽に凝集剤を過剰に添加しても凝集剤が活性汚泥に吸着していき、処理水中に残存しにくくなるといえる。
よって、本発明の廃水処理方法および廃水処理システムの第1の態様によれば、分離膜の閉塞を抑制し、水質の高い処理水を得ることができるといえる。
〔例8〕
難分解性物質を含む廃水として、コークス製造プロセスから排出された廃水を用いた。コークス製造プロセスから排出される廃水にはフミン質などが含まれ、一般的に生物処理が困難な難分解性物質を多く含むことが知られている。
本例で用いた廃水のCODcrは3500mg/Lであり、BODは500mg/Lであった。よって、廃水中の難分解性物質の濃度(CODcr−BOD)は3000mg/Lである。なお、CODcrおよびBODはJIS K 0102にしたがって測定した。
膜分離槽に、MLSSを8000mg/Lに調整した凝集剤未添加の活性汚泥を100mL供給した。この膜分離槽の活性汚泥100mLに対し、活性汚泥中での難分解性物質の濃度が100mg/Lとなるように廃水を添加した。すなわち、膜分離槽内の活性汚泥のMLSSに相当する量(MLSS量)は800mgであり、難分解性物質の量は10mgである。
ついで、マグネチックスターラーにて穏やかに30分間攪拌した後、中空糸膜(三菱レイヨン株式会社製、「ステラポアSADF」)にて濾過した。
濾過液のCODcrをJIS K 0102にしたがって測定した。結果を表2に示す。
なお、例8および以下の例9、15は比較例に相当し、例10〜14は実施例に相当する。
〔例9〜15〕
廃水を添加した後、濃度0.3質量%に調整した凝集剤を、活性汚泥中での濃度が表2に示す値となるように添加した以外は、例8と同様にして濾過液のCODcrを測定した。結果を表2に示す。
Figure 0006467886
表2の結果から明らかなように、廃水中の難分解性物質の量に対して凝集剤の添加量が0.1〜2.75倍量である例10〜14の場合、濾過液中の濾過液のCODcrが10〜44mg/Lであった。特に、廃水中の難分解性物質の量に対して凝集剤の添加量が0.25〜2.0倍量である例11〜13の場合、濾過液中の濾過液のCODcrが3〜5mg/Lであり、優れた効果を有した。これは、凝集剤が活性汚泥に吸着される際に難分解性物質が凝集剤に吸着され、濾過液中にほとんど残存していないこと、余分な凝集剤が濾過液中にほとんど残存していないこと、および濾過液は水質が高いことを意味する。
対して、廃水中の難分解性物質の量に対して凝集剤の添加量が0.1倍量未満、または2.75倍量を超える例8、9、15の場合、濾過液のCODcrが50mg/L以上であった。
これらの結果より、MBRにより廃水を処理する際に、MBRに供給される直前の廃水中の難分解性物質の量に対して0.1〜2.75倍量の凝集剤を添加すれば、難分解性物質等の有機物が凝集剤に吸着され、難分解性物質等による分離膜の膜閉塞を防止できるといえる。しかも、凝集剤そのものが処理水中に残存しにくくなるともいえる。
よって、本発明の廃水処理方法および廃水処理システムの第2の態様によれば、分離膜の閉塞を抑制し、水質の高い処理水を得ることができるといえる。
10 膜分離活性汚泥処理装置
11 膜分離槽
15 膜モジュール
16 凝集剤添加手段
17 汚泥添加手段
20 標準活性汚泥処理装置
30 濾過装置
40 蒸発濃縮装置
54 上澄み液流路
57 供給汚泥流路

Claims (16)

  1. 活性汚泥中の微生物による生物処理と、分離膜による固液分離処理とを同一の槽内で行う膜分離活性汚泥法により、前記槽に凝集剤を添加して廃水を処理する方法において、
    前記凝集剤の添加量に対して、50倍以上のMLSSに相当する量の凝集剤未添加の活性汚泥を前記槽に添加する、廃水処理方法。
  2. 活性汚泥中の微生物による生物処理と、分離膜による固液分離処理とを同一の槽内で行う膜分離活性汚泥法により、前記槽に凝集剤を添加して廃水を処理する方法において、
    前記槽に供給される直前の廃水中の難分解性物質の量に対して、0.1〜2.75倍量(質量比)の凝集剤を添加する、廃水処理方法。
  3. 前記槽に供給される直前の廃水中の難分解性物質の量に対して、0.2〜2.5倍量(質量比)の凝集剤を添加する、請求項2に記載の廃水処理方法。
  4. 前記凝集剤の添加量に対して、50倍以上のMLSSに相当する量の凝集剤未添加の活性汚泥を前記槽に添加する、請求項2または3に記載の廃水処理方法。
  5. 活性汚泥中の微生物による生物処理を行う標準活性汚泥法により廃水を事前に処理し、この処理された廃水を膜分離活性汚泥法により処理し、かつ標準活性汚泥法により発生した余剰汚泥を前記凝集剤未添加の活性汚泥として前記槽に添加する、請求項1または4に記載の廃水処理方法。
  6. 前記槽に添加する凝集剤未添加の活性汚泥のMLSSが、6000〜35000mg/Lである、請求項1、4、5のいずれか一項に記載の廃水処理方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の廃水処理方法によって得られた処理水を逆浸透膜またはナノ濾過膜によって濾過処理する、廃水処理方法。
  8. 前記濾過処理により発生した濃縮水を濃縮処理する、請求項7に記載の廃水処理方法。
  9. 活性汚泥中の微生物による生物処理と、分離膜による固液分離処理とを同一の槽内で行う膜分離活性汚泥処理装置を具備する廃水処理システムにおいて、
    前記槽に、凝集剤を添加する凝集剤添加手段と、凝集剤未添加の活性汚泥を添加する汚泥添加手段とを備え、
    前記汚泥添加手段は、前記凝集剤の添加量に対して、50倍以上のMLSSに相当する量の凝集剤未添加の活性汚泥を前記槽に添加する、廃水処理システム。
  10. 活性汚泥中の微生物による生物処理と、分離膜による固液分離処理とを同一の槽内で行う膜分離活性汚泥処理装置を具備する廃水処理システムにおいて、
    前記槽に、凝集剤を添加する凝集剤添加手段を備え、
    前記凝集剤添加手段は、前記槽に供給される直前の廃水中の難分解性物質の量に対して、0.1〜2.75倍量(質量比)の凝集剤を添加する、廃水処理システム。
  11. 前記凝集剤添加手段は、前記槽に供給される直前の廃水中の難分解性物質の量に対して、0.2〜2.5倍量(質量比)の凝集剤を添加する、請求項10に記載の廃水処理システム。
  12. 前記槽に、凝集剤未添加の活性汚泥を添加する汚泥添加手段をさらに備え、
    前記汚泥添加手段は、前記凝集剤の添加量に対して、50倍以上のMLSSに相当する量の凝集剤未添加の活性汚泥を前記槽に添加する、請求項10または11に記載の廃水処理システム。
  13. 活性汚泥中の微生物による生物処理を行う標準活性汚泥処理装置を膜分離活性汚泥処理装置の上流に具備し、標準活性汚泥処理装置により処理された廃水を前記槽に供給する流路と、標準活性汚泥処理装置により発生した余剰汚泥を前記凝集剤未添加の活性汚泥として前記槽に供給する流路とを備える、請求項9または12に記載の廃水処理システム。
  14. 前記槽に添加する凝集剤未添加の活性汚泥のMLSSが、6000〜35000mg/Lである、請求項9、12、13のいずれか一項に記載の廃水処理システム。
  15. 膜分離活性汚泥処理装置により固液分離された処理水を濾過処理する逆浸透膜濾過装置またはナノ濾過膜濾過装置をさらに具備する、請求項9〜14のいずれか一項に記載の廃水処理システム。
  16. 前記逆浸透膜濾過装置またはナノ濾過膜濾過装置により発生した濃縮水を濃縮処理する蒸発濃縮装置をさらに具備する、請求項15に記載の廃水処理システム。
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