JP6467356B2 - 沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器、及びその耐震ブロックの補強方法 - Google Patents

沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器、及びその耐震ブロックの補強方法 Download PDF

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Description

本発明は、沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器、及びその蒸気乾燥器の耐震ブロックの補強方法に関する。
沸騰水型原子炉では、原子炉圧力容器内に配置された複数の燃料集合体からなる炉心での核反応により原子炉冷却水の一部が加熱され、原子炉冷却水と蒸気との気液二層流が炉心上方に配置された気水分離器によって原子炉冷却水と蒸気とに分離される。気水分離器で分離された蒸気は、気水分離器の上方に配置された蒸気乾燥器に導かれて蒸気に含まれる水分が除去される。
この蒸気乾燥器の外周にはサポートリングが設けられており、原子炉圧力容器の内面に設けられた複数の支持ブラケットでサポートリングが支持されることによって蒸気乾燥器は原子炉圧力容器内部に設置されている。
蒸気乾燥器のサポートリングには、地震時に蒸気乾燥器に作用する水平方向荷重を支持する耐震ブロックが設けられている。このような耐震ブロックに関する技術として、例えば、特許文献1(特開2013−113754号公報)には、原子炉圧力容器と、前記原子炉圧力容器内に配置されている炉心の上方に配置された蒸気乾燥器とを備え、前記蒸気乾燥器が複数の耐震ブロックを前記原子炉圧力容器の周方向に間隔をおいて外面に取り付けたサポートリングを有し、下方に向かって開放される切欠き部がそれぞれの前記耐震ブロックに形成され、前記原子炉圧力容器の半径方向に伸びて下方に向かって開放される複数の溝が、前記原子炉圧力容器の周方向において、前記サポートリングに形成され、前記溝が前記原子炉圧力容器の半径方向において前記切欠き部につながっており、複数の支持ブラケットが前記原子炉圧力容器の内面に設けられ、前記支持ブラケットが、つながった前記溝及び前記切欠き部内に嵌め込まれて前記蒸気乾燥器を支持している沸騰水型原子炉が開示されている。
特開2013−113754号公報
ところで、耐震強度向上の要求に応えて沸騰水型原子炉におけるサポートリングの耐震ブロックに関する作業を行う場合、運転を経験した原子炉圧力容器内に設けられた蒸気乾燥器は放射化しており作業者が大気中で蒸気乾燥器に接近して作業を行うことは出来ないため、原子炉圧力容器内から取り出した蒸気乾燥器を水を張った機器仮置きプール内に沈めて水中で作業をする必要がある。
したがって、サポートリングに設けられている耐震ブロックの取り外しを伴う交換作業や、サポートリングの加工作業のような複雑で大掛かりな作業を行う必要がある場合には、それらの作業を水中で行うことになり、作業工数の増加を招くという問題がある。また、水中で作業を行う場合であっても、放射化した蒸気乾燥器の近くで作業者が長時間の作業を行うことは困難であり、作業工数のさらなる増加が懸念される。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、蒸気乾燥器のサポートリングの耐震ブロックを容易に補強することができ、容易に耐震性を向上することができる耐震ブロックの補強方法および蒸気乾燥器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、蒸気乾燥器の外周面に水平方向に延在するように固設され、前記蒸気乾燥器を内包する原子炉圧力容器の内周面に水平方向に複数並べて設置された支持ブラケットによって下方から支持されるサポートリングと、前記サポートリングを支持した状態における前記支持ブラケットの周方向両側に隣接する位置に、前記サポートリングの下側から半径方向外側に突出するように前記サポートリングに固設された2つの耐震ブロックとを備え、前記耐震ブロックは、前記支持ブラケットの上面位置における水平方向のせん断面積を増加させる補強部材を備えたものとする。
蒸気乾燥器のサポートリングの耐震ブロックを容易に補強することができるので、補強作業に伴う工数の増加を抑制することができる。
第1の実施の形態に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。 第1の実施の形態の変形例に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。 第1の実施の形態の変形例に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。 第1の実施の形態の変形例に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。 第1の実施の形態の変形例に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。 第2の実施の形態に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。 第3の実施の形態に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。 第4の実施の形態に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。 第5の実施の形態に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。 本発明の実施の形態に係る耐震ブロックの基本構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。 本発明の実施の形態に係る沸騰水型原子炉の構成を概略的に示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態を図1、図10、及び図11を参照しつつ説明する。
図11は、本実施の形態に係る沸騰水型原子炉の構成を概略的に示す縦断面図である。
図11において、沸騰水型原子炉1は、原子炉圧力容器2、炉心4、炉心シュラウド6、気水分離器14及び蒸気乾燥器15を備えている。
原子炉圧力容器2の上端には、上蓋3が取り外し可能に取り付けられており、原子炉圧力容器2の内部には、炉心4、炉心シュラウド6、気水分離器14及び蒸気乾燥器15が配置されている。
炉心シュラウド6は、複数の燃料集合体5が装荷された炉心4を取り囲んで配置されており、炉心支持板7が炉心4の下端部に炉心シュラウド6に取り付けられて配置されている。炉心4の上端部には炉心シュラウド6に取り付けられた上部格子板8が配置されており、この上部格子板8によってそれぞれの燃料集合体5の上端部が支持される。原子炉圧力容器2の底部には、複数の制御棒駆動機構ハウジング13が設けられている。燃料集合体5の相互間に出し入れされる複数の制御棒11は、各制御棒駆動機構ハウジング13内に設置された制御棒駆動機構(図示せず)にそれぞれ連結されている。原子炉圧力容器2内の炉心4の下方には複数の制御棒案内管12が設置されており、炉心4から引き抜かれた制御棒11が制御棒案内管12内に収納される。
原子炉圧力容器2と炉心シュラウド6の間に形成される環状領域であるダウンカマ内には複数のジェットポンプ9が配置されている。炉心シュラウド6の上端にはシュラウドヘッド10が取り付けられており、シュラウドヘッド10の上方には気水分離器14が取り付けられる。気水分離器14の上方には蒸気乾燥器15が配置されている。
蒸気乾燥器15は、並列に配置された複数の蒸気乾燥器ユニット(図示せず)、サポートリング16及び円筒状のスカート部17を有している。サポートリング16は、蒸気乾燥器15に取り付けられて蒸気乾燥器15の荷重を支持するものであり、蒸気乾燥器15の下方に蒸気乾燥器15を囲むように配置されている。原子炉圧力容器2の内周面には、複数の支持ブラケット19が水平方向に並べて設置されており、サポートリング16を下方から支持することによって蒸気乾燥器15を支持している。スカート部17の上端はサポートリング16に取り付けられており、サポートリング16から下方に向かって延在するように配置されている。
図10は、本実施の形態に係る耐震ブロックの基本構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。
図10では、支持ブラケット19によってサポートリング16が下方から支持されている様子を示している。また、支持ブラケット19の図10における手前側端部は原子炉圧力容器2の内周面に固設されているが、図10では断面19aより原子炉圧力容器2側の部分については図示を省略する。
図10に示すように、サポートリング16は、蒸気乾燥器15の外周面に水平方向に延在するように固設されており、サポートリング16の下方にはスカート部17が配置されている。サポートリング16を支持する各支持ブラケット19の周方向両側に隣接する位置には、サポートリング16の支持ブラケット19に対する移動を抑制する耐震ブロック18が設けられている。耐震ブロック18は、サポートリング16の下側に溶接部18aによって固設されており、サポートリング16の半径方向外側に突出するように配置されている。つまり、サポートリング16の側面と耐震ブロック18の突出部分とによって、半径方向外側に向かって開放された切り欠き構造が形成されている。
本実施の形態に係る補強部材20は、このような基本構成の耐震ブロック18に適用される。
図1は、本実施の形態に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。
図1において、補強部材20は、サポートリング16の側面に溶接部20aにより固設されており、サポートリング16の側面から支持ブラケット19の両側面(サポートリング16における周方向の両側面)の位置まで延在するように一体的に形成されている。すなわち、本実施の形態の補強部材20は、サポートリング16への溶接のみによって容易に設置することが可能である。
補強部材20は、支持ブラケット19の上面位置における耐震ブロック18の水平方向のせん断面積を増加させるように設置されている。すなわち、耐震ブロック18のせん断面積(サポートリング16と耐震ブロック18との接合部の面積)は、補強部材20のせん断面積の分だけ増加される。また、蒸気乾燥器15に作用する水平方向の力のサポートリング16から支持ブラケット19への伝達経路は、サポートリング16から耐震ブロック18を経て支持ブラケット19に伝達される経路の他に、サポートリング16から補強部材20を経て支持ブラケット19に伝達される経路が加わる。
以上のように構成した本実施の形態の効果を説明する。
耐震強度向上の要求に応えて沸騰水型原子炉におけるサポートリングの耐震ブロックに関する作業を行う場合、運転を経験した原子炉圧力容器内に設けられた蒸気乾燥器は放射化しており作業者が大気中で蒸気乾燥器に接近して作業を行うことは出来ないため、原子炉圧力容器内から取り出した蒸気乾燥器を水を張った機器仮置きプール内に沈めて水中で作業をする必要がある。したがって、サポートリングに設けられている耐震ブロックの取り外しを伴う交換作業や、サポートリングの加工作業のような複雑で大掛かりな作業を行う必要がある場合には、それらの作業を水中で行うことになり、作業工数の増加を招くという問題がある。また、水中で作業を行う場合であっても、放射化した蒸気乾燥器の近くで作業者が長時間の作業を行うことは困難であり、作業工数のさらなる増加が懸念される。
これに対して本実施の形態においては、蒸気乾燥器15の外周面に水平方向に延在するように固設され、蒸気乾燥器15を内包する原子炉圧力容器の内周面に水平方向に複数並べて設置された支持ブラケット19によって下方から支持されるサポートリング16と、サポートリング16を支持した状態における支持ブラケット19の周方向両側に隣接する位置に、サポートリング16の下側から半径方向外側に突出するようにサポートリングに固設された2つの耐震ブロック18を設けた原子炉圧力容器2の蒸気乾燥器15において、支持ブラケット19の上面位置における水平方向のせん断面積を増加させる補強部材20を備えるように構成したので、蒸気乾燥器15のサポートリング16の耐震ブロック18を容易に補強して剛性を向上することができ、容易に耐震性を向上することができる。
なお、本実施の形態においては、図2〜図5に示すような種々の変更が可能である。図2〜図5に示す変形例においては、補強部材のサポートリング16への固設方法が異なる場合を示している。
図2〜図5は、それぞれ、本実施の形態の変形例に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。
図2において、補強部材30は、サポートリング16の側面にボルト30aにより固設されており、サポートリング16の側面から支持ブラケット19の両側面の位置まで延在するように一体的に形成されている。すなわち、本変形例の補強部材30は、サポートリング16の側面へのボルト30aによる締結のみによって容易に設置することが可能である。
また、図3において、補強部材40は、サポートリング16の側面に溶接部40a及びボルト40bにより固設されており、サポートリング16の側面から支持ブラケット19の両側面の位置まで延在するように一体的に形成されている。すなわち、本変形例の補強部材40は、サポートリング16の側面への溶接およびボルト40bによる締結によって容易に設置することが可能であり、図2に示した場合に比べて補強部材40をサポートリング16に強固に固設することができ、耐震性をさらに向上することができる。
また、図4において、補強部材50は、サポートリング16の側面に溶接部50a及びボルト50bにより固設されており、サポートリング16の側面から支持ブラケット19の両側面の位置まで延在するように一体的に形成されて耐震ブロック18の半径方向外側端面に溶接部50cによってさらに固設されている。すなわち、本変形例の補強部材50は、サポートリング16および耐震ブロック18への溶接と、ボルト50bによる締結とによって容易に設置することが可能であり、図3に示した場合に比べて補強部材50をサポートリング16にさらに強固に固設することができ、耐震性をさらに向上することができる。
また、図5において、補強部材60は、サポートリング16の側面に溶接部60a及びボルト60bにより固設されており、サポートリング16の側面から支持ブラケット19の両側面の位置まで延在するように一体的に形成されて耐震ブロック18の半径方向外側端面にボルト60cの締結によってさらに固設されている。すなわち、本変形例の補強部材60は、サポートリング16への溶接と、ボルト60b,60cによるサポートリング16及び耐震ブロック18への締結とによって容易に設置することが可能であり、図3に示した場合に比べて補強部材60をサポートリング16にさらに強固に固設することができ、耐震性をさらに向上することができる。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態を図6を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、サポートリングの側面から耐震ブロックの側面の位置まで延在するように一体的に形成された補強部材を用いるものである。
図6は、本実施の形態に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。図中、第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
図6において、補強部材70は、サポートリング16の側面に溶接部70aにより固設されており、サポートリング16の側面から2つの耐震ブロック18のそれぞれの側面(サポートリング16における周方向の支持ブラケット19と隣接する面とは反対の側面)の位置まで延在するように一体的に形成されている。すなわち、本実施の形態の補強部材70は、サポートリング16への溶接のみによって容易に設置することが可能である。
補強部材70は、支持ブラケット19の上面位置における耐震ブロック18の水平方向のせん断面積を増加させるように設置されている。すなわち、耐震ブロック18のせん断面積(サポートリング16と耐震ブロック18との接合部の面積)は、補強部材70のせん断面積の分だけ増加される。また、蒸気乾燥器15に作用する水平方向の力のサポートリング16から支持ブラケット19への伝達経路は、サポートリング16から耐震ブロック18を経て支持ブラケット19に伝達される経路の他に、サポートリング16から補強部材70および耐震ブロック18を経て支持ブラケット19に伝達される経路が加わる。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
以上のように構成した本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、補強部材70は、耐震ブロック18の半径方向外側ではなく、2つの耐震ブロック18のそれぞれの側面に位置するので、耐震ブロック18と原子炉圧力容器2の内壁間の距離が短い場合でも、取り付けることが可能である。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態を図7を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、サポートリングの下側において耐震ブロックの側面に隣接する位置に個別に配置された補強部材を用いるものである。
図7は、本実施の形態に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。図中、第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
図7において、補強部材80は、各耐震ブロック18のサポートリング16における周方向の支持ブラケット19とは反対の側面に隣接する位置に配置されている。各補強部材80は、それぞれ、サポートリング16の下側に溶接部80aによって固設されており、サポートリング16の半径方向外側に突出するように配置されている。すなわち、本実施の形態の補強部材80は、サポートリング16への溶接のみによって容易に設置することが可能である。
補強部材80は、支持ブラケット19の上面位置における耐震ブロック18の水平方向のせん断面積を増加させるように設置されている。すなわち、耐震ブロック18のせん断面積(サポートリング16と耐震ブロック18との接合部の面積)は、補強部材80のせん断面積の分だけ増加される。また、蒸気乾燥器15に作用する水平方向の力のサポートリング16から支持ブラケット19への伝達経路は、サポートリング16から耐震ブロック18を経て支持ブラケット19に伝達される経路の他に、サポートリング16から補強部材80および耐震ブロック18を経て支持ブラケット19に伝達される経路が加わる。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
以上のように構成した本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第4の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態を図8を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、サポートリングの側面から耐震ブロックの側面に隣接する位置まで延在するように個別に配置された補強部材を用いるものである。
図8は、本実施の形態に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。図中、第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
図8において、補強部材90は、各耐震ブロック18のサポートリング16における周方向の支持ブラケット19とは反対の側面に隣接する位置に配置されている。各補強部材90は、それぞれ、サポートリング16の側面に溶接部90aにより固設されており、サポートリング16の側面から2つの耐震ブロック18のそれぞれの側面(サポートリング16における周方向の支持ブラケット19と隣接する面とは反対の側面)の位置まで延在するように形成されている。すなわち、本実施の形態の補強部材90は、サポートリング16への溶接のみによって容易に設置することが可能である。
補強部材90は、支持ブラケット19の上面位置における耐震ブロック18の水平方向のせん断面積を増加させるように設置されている。すなわち、耐震ブロック18のせん断面積(サポートリング16と耐震ブロック18との接合部の面積)は、補強部材90のせん断面積の分だけ増加される。また、蒸気乾燥器15に作用する水平方向の力のサポートリング16から支持ブラケット19への伝達経路は、サポートリング16から耐震ブロック18を経て支持ブラケット19に伝達される経路の他に、サポートリング16から補強部材90および耐震ブロック18を経て支持ブラケット19に伝達される経路が加わる。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
以上のように構成した本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第5の実施の形態>
本発明の第5の実施の形態を図9を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、サポートリングの側面から耐震ブロックの側面に隣接する位置まで延在するように個別に配置された補強部材を用いるものである。
図9は、本実施の形態に係る補強部材を備えた耐震ブロックの構成を一部の周辺構成とともに抜き出して示す図である。図中、第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
図9において、補強部材100は、2つの耐震ブロック18の上面間に跨って延在するように配置され、サポートリング16の側面および2つの耐震ブロック18の上面とそれぞれ溶接部100a,100bにより固設されている。すなわち、本実施の形態の補強部材100は、サポートリング16及び耐震ブロック18への溶接のみによって容易に設置することが可能である。
補強部材100は、支持ブラケット19の上面位置における耐震ブロック18の水平方向のせん断面積を増加させるように設置されている。すなわち、耐震ブロック18のせん断面積(サポートリング16と耐震ブロック18との接合部の面積)は、補強部材100のせん断面積(補強部材100と耐震ブロック18との接合部の面積)の分だけ増加される。また、蒸気乾燥器15に作用する水平方向の力のサポートリング16から支持ブラケット19への伝達経路は、サポートリング16から耐震ブロック18を経て支持ブラケット19に伝達される経路の他に、サポートリング16から補強部材100及び耐震ブロック18を経て支持ブラケット19に伝達される経路が加わる。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
以上のように構成した本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、補強部材100は、耐震ブロック18とサポートリング16のせん断面積のみを増加させることで、蒸気乾燥器15の耐震性向上を図るものであるため、補強部材100自体の構造による剛性を検討する必要がないため、補強部材の設計を容易に行うことができる。
なお、本発明は上記した各実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態及び実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1 沸騰水型原子炉
2 原子炉圧力容器
3 上蓋
4 炉心
5 燃料集合体
6 炉心シュラウド
7 炉心支持板
8 上部格子板
9 ジェットポンプ
10 シュラウドヘッド
11 制御棒
12 制御棒案内管
13 制御棒駆動機構ハウジング
14 気水分離器
15 蒸気乾燥器
16 サポートリング
17 スカート部
18 耐震ブロック
18a 溶接部
19 支持ブラケット
19a 断面
20,30,40,50,60,70,80,90,100 補強部材
20a 溶接部
30a,40b,50b,60b,60c ボルト
40a,50a,50c,60a,70a,80a,90a,100a,100b 溶接部

Claims (9)

  1. 蒸気乾燥器の外周面に水平方向に延在するように固設され、前記蒸気乾燥器を内包する原子炉圧力容器の内周面に水平方向に複数並べて設置された支持ブラケットによって下方から支持されるサポートリングと、
    前記サポートリングを支持した状態における前記支持ブラケットの周方向両側に隣接する位置に、前記サポートリングの下側から半径方向外側に突出するように前記サポートリングに固設された2つの耐震ブロックとを備え、
    前記耐震ブロックは、前記支持ブラケットの上面位置における水平方向のせん断面積を増加させる補強部材を備えたことを特徴とする沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器。
  2. 蒸気乾燥器の外周面に水平方向に延在するように固設され、前記蒸気乾燥器を内包する原子炉圧力容器の内周面に水平方向に複数並べて設置された支持ブラケットによって下方から支持されるサポートリングと、
    前記サポートリングを支持した状態における前記支持ブラケットの周方向両側に隣接する位置に、前記サポートリングの下側から半径方向外側に突出するように前記サポートリングに固設された2つの耐震ブロックとを備え、
    前記耐震ブロックは、前記蒸気乾燥器に作用する水平方向の力の前記サポートリングから前記支持ブラケットへの伝達経路となる補強部材を備えたことを特徴とする沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器。
  3. 請求項1又は2に記載の沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器において、
    前記補強部材は、前記サポートリングの側面に固設されており、前記サポートリングの側面から前記支持ブラケットの両側面の位置まで延在するように一体的に形成されることを特徴とする沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器。
  4. 請求項3記載の沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器において、
    前記補強部材と前記耐震ブロックの前記サポートリングにおける半径方向外側の端面とが固設されていることを特徴とする沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器。
  5. 請求項1又は2に記載の沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器において、
    前記補強部材は、前記サポートリングの側面に固設されており、前記サポートリングの側面から前記2つの耐震ブロックのそれぞれにおける前記支持ブラケットとは反対側の側面の位置まで延在するように一体的に形成されることを特徴とする沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器。
  6. 請求項1又は2に記載の沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器において、
    前記補強部材は、前記2つの耐震ブロックのそれぞれにおける前記支持ブラケットとは反対側の側面に隣接する位置に、前記サポートリングの下側から半径方向外側に突出するように前記サポートリングに固設されることを特徴とする沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器。
  7. 請求項1又は2に記載の沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器において、
    前記補強部材は、前記サポートリングの側面に固設されており、前記サポートリングの側面から前記2つの耐震ブロックのそれぞれにおける前記支持ブラケットとは反対側の側面の位置まで延在するようにそれぞれ形成されることを特徴とする沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器。
  8. 請求項1又は2に記載の沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器において、
    前記補強部材は、前記2つの耐震ブロックの上面間に跨るように配置され、前記2つの耐震ブロックの上面および前記サポートリングの側面とそれぞれ固設されることを特徴とする沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器。
  9. 蒸気乾燥器の外周面に水平方向に延在するように固設され、前記蒸気乾燥器を内包する原子炉圧力容器の内周面に水平方向に複数並べて設置された支持ブラケットによって下方から支持されるサポートリングと、前記サポートリングを支持した状態において前記支持ブラケットの周方向両側に隣接する位置に、前記サポートリングの下側から半径方向外側に突出するように前記サポートリングに固設された2つの耐震ブロックとを備えた沸騰水型原子炉の耐震ブロックの補強方法において、前記支持ブラケットの上面位置における水平方向のせん断面積を増加させるように補強部材を配置することを特徴とする沸騰水型原子炉の蒸気乾燥器の耐震ブロックの補強方法。
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